JP2015023051A - ファイバーレーザ光源装置 - Google Patents

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亮平 高木
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理 大澤
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Abstract

【課題】プロジェクタ装置の光源として用いた場合において、スペックルノイズを低減することができるファイバーレーザ光源装置を提供する。
【解決手段】それぞれ光ファイバーの両端面に一対のミラーよりなる共振器が配置されてなる複数のファイバーレーザを有する光源部と、この光源部におけるファイバーレーザの各々から出射されたレーザ光を合成する光学系とを備えてなるファイバーレーザ光源装置において、前記光源部は、前記光ファイバーの軸に対する当該光ファイバーの両端面の少なくとも一方の傾斜角度がそれぞれ異なる2種類以上のファイバーレーザを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバーの両端面に共振器が配置された複数のファイバーレーザを備えてなるファイバーレーザ光源装置に関する。
従来、レーザ光源としては、フッ化物ガラス中にプラセオジウムイオン(Pr3+)がドープされたコアを有する光ファイバーを、GaN系レーザダイオードによって励起するファイバーレーザが知られている(特許文献1参照。)。そして、このようなファイバーレーザを光源として利用したプロジェクタ装置等の画像投影装置が提案されている(特許文献2参照。)。
しかしながら、レーザ光はコヒーレンスが高いため、ファイバーレーザをプロジェクタ装置の光源として利用した場合には、スペックルノイズが発生するという問題がある。
特開平11−204862号公報 特開2001−264662号公報
本発明の目的は、プロジェクタ装置の光源として用いた場合において、スペックルノイズを低減することができるファイバーレーザ光源装置を提供することにある。
本発明のファイバーレーザ光源装置は、それぞれ光ファイバーの両端面に一対のミラーよりなる共振器が配置されてなる複数のファイバーレーザを有する光源部と、
この光源部におけるファイバーレーザの各々から出射されたレーザ光を合成する光学系と
を備えてなるファイバーレーザ光源装置において、
前記光源部は、前記光ファイバーの軸に対する当該光ファイバーの両端面の少なくとも一方の傾斜角度がそれぞれ異なる2種類以上のファイバーレーザを有することを特徴とする。
本発明のファイバーレーザ光源装置においては、前記共振器における前記一対のミラーは、誘電体多層膜よりなることが好ましい。
本発明のファイバーレーザ光源装置においては、光源部は2種類以上のファイバーレーザを有する。これらの種類の異なるファイバーレーザは、光ファイバーの軸に対する当該光ファイバーの両端面の少なくとも一方の傾斜角度が異なるため、当該光ファイバーの端面に配置されたミラーについても、光ファイバーの軸に対する傾斜角度が互いに異なる。このため、ミラーを例えば入射角依存性を有する誘電体多層膜によって構成することにより、光源部においては、種類の異なるファイバーレーザの各々から、ピーク波長が互いに変位したレーザ光が発振される。そして、これらのファイバーレーザからのレーザ光が合成されることにより、半値幅の大きいピーク波長を有するレーザ光を出射することができる。
従って、本発明のファイバーレーザ光源装置によれば、出射されるレーザ光におけるピーク波長の半値幅が大きいため、プロジェクタ装置の光源として用いた場合において、スペックルノイズを低減することができる。
本発明のファイバーレーザ光源装置の一例における構成を示す説明図である。 図1に示すファイバーレーザ光源装置における各ファイバーレーザの構成を示す説明図である。 出射側ミラーの分光反射率曲線を示す図である。 3種類のファイバーレーザの各々から発振されるレーザ光の分光スペクトルを示す図である。 3種類のファイバーレーザから発振される光を合成した合成光の分光スペクトルを示す図である。 本発明のファイバーレーザ光源装置を備えたプロジェクタ装置の構成の概略を示す説明図である。 実施例で使用した実験装置の構成を示す説明図である。
以下、本発明のファイバーレーザ光源装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のファイバーレーザ光源装置の一例における構成を示す説明図である。このファイバーレーザ光源装置は、筐体10と、この筐体10内に配置された、複数のファイバーレーザ21よりなる光源部20と、ファイバーレーザ21から出射されるレーザ光を合成するバンドルファイバー16よりなる光学系とを備えてなる。バンドルファイバー16の出射側端部は、筐体10の側壁に設けられたファイバーコネクター15に接続されている。
光源部20におけるファイバーレーザ21の各々は、レーザ媒質を構成する光ファイバー22を有する。この光ファイバー22において、その一端面(図において左端面)は、励起光が入射される入射側端面23とされ、その他端面は、レーザ光が出射される出射側端面24とされている。光ファイバー22の両端面には、共振器25が設けられている。具体的には、共振器25は、光ファイバー22の入射側端面23に配置された入射側ミラー26と、光ファイバー22の出射側端面24に配置された出射側ミラー27とにより構成されている。共振器25における入射側ミラー26に対向する位置には、光ファイバー22に励起光を入射する励起用レーザ素子28が配置されている。また、入射側ミラー26と励起用レーザ素子28との間には、当該励起用レーザ素子28からの励起光を集光する集光レンズ29が配置されている。
光ファイバー22は、レーザ媒質となる断面円形のコアと、当該コアの外周面を覆うよう形成されたクラッドとにより構成されている。
光ファイバー22におけるコアを構成する材料としては、母材中に希土類元素イオンがドープされたものを用いることができる。
コアの母材としては、フッ化アルミニウム系のフッ化物ガラス、ZBLANP(ZrF4 −BaF2 −LaF3 −AlF3 −AlF3 −NaF−PbF2 )等のZr系フッ化物ガラスなどを用いることができる。
コア中にドープされる希土類元素イオンとしては、プラセオジムイオン(Pr3+)、エルビウムイオン(Er3+)、ホルミウムイオン(Ho3+)、ツリウムイオン(Tm3+)などを用いることができる。コア中における希土類元素イオンの割合は、例えば500〜6000ppmである。
光ファイバー22におけるクラッドを構成する材料としては、希土類元素イオンがドープされていないフッ化アルミニウム系のフッ化物ガラスなどを用いることができる。
また、光ファイバー22におけるコアの外径は、例えば7〜40μmであり、光ファイバー22の長さは、例えば30〜120mmである。
共振器25における入射側ミラー26および出射側ミラー27の各々は、例えばSiO2 よりなる低屈折率層と例えばTa2 5 よりなる高屈折率層とが交互に積層されてなる誘電体多層膜により構成されている。誘電体多層膜における低屈折率層および高屈折率層の各層の厚みは、例えば50〜120nmである。また、多層誘電体膜における低屈折率層および高屈折率層の層数は、両者の合計で例えば10〜100層である。
入射側ミラー26としては、励起用レーザ素子28からの励起光の透過率が大きく、発振されるレーザ光の波長域の光の反射率が大きいものが用いられる。また、出射側ミラー27としては、発振されるレーザ光の波長域の光の反射率が入射側ミラー26よりも僅かに小さいものが用いられる。具体的な一例を示すと、入射側ミラー26は、波長430〜480nmの光の透過率が95%以上で、波長615nmの光の反射率が99%以上である。また、出射側ミラー27は、波長615nmの光の反射率が95%である。
励起用レーザ素子28としては、光ファイバー22のコア中の希土類元素イオンを励起し得る波長の光、例えば希土類元素イオンがプラセオジムイオン(Pr3+)である場合には、430〜480nmの波長域の青色光を出射するものが用いられる。このような励起用レーザ素子28の具体例としては、GaN系レーザダイオードなどが挙げられる。
そして、本発明のファイバーレーザ光源装置においては、光源部20は、光ファイバー22の軸(以下、「ファイバー軸」ともいう。)に対する当該光ファイバー22の両端面の少なくとも一方の傾斜角度がそれぞれ異なる2種類以上のファイバーレーザ21を有する。ここで、「傾斜角度」とは、光ファイバー22の入射側端面23または出射側端面24の法線と、ファイバー軸とのなす角をいう。
この例のファイバーレーザ光源装置においては、図2に示すように、光源部20は、ファイバー軸に対する光ファイバー22の出射側端面24の傾斜角度がそれぞれ異なる3種類のファイバーレーザ21A,21B,21Cを有する。
具体的に説明すると、ファイバーレーザ21Aは、図2(a)に示すように、ファイバー軸に対する光ファイバー22の出射側端面24の傾斜角度が、ファイバーレーザ21A,21B,21Cのうち最も小さいものである。このファイバーレーザ21Aにおける出射側端面24の傾斜角度は例えば0°である。
また、ファイバーレーザ21Bは、図2(b)に示すように、ファイバー軸に対する光ファイバー22の出射側端面24の傾斜角度が、ファイバーレーザ21Aにおける出射側端面24より大きいものである。
また、ファイバーレーザ21Cは、図2(c)に示すように、ファイバー軸に対する光ファイバー22の出射側端面24の傾斜角度が、ファイバーレーザ21A,21B,21Cのうち最も大きいものである。
そして、光源部20は、複数のファイバーレーザ21Aと、複数のファイバーレーザ21Bと、複数のファイバーレーザ21Cとにより構成されている。光源部20におけるファイバーレーザ21A、ファイバーレーザ21Bおよびファイバーレーザ21Cの各々の数は、適宜選択することができるが、各波長でエネルギーバランスが取れるようにそれぞれ同数であることが好ましい。また、光源部20は、それぞれファイバーレーザ21A、ファイバーレーザ21Bおよびファイバーレーザ21Cを有する複数のファイバーレーザユニットによって構成されていてもよい。具体的な例を挙げると、光源部20は、4つのファイバーレーザユニットよりなり、各ファイバーレーザユニットは、6本のファイバーレーザ21Aと、6本のファイバーレーザ21Bと、6本のファイバーレーザ21Cとよりなるものである。
ファイバー軸に対して光ファイバー22の出射側端面24が傾斜したファイバーレーザ21B,21Cにおいては、当該出射側端面24に配置された出射側ミラー27は、ファイバー軸に対して出射側端面24と同じ傾斜角度で傾斜した状態となる。
ここで、出射側ミラー27は、誘電体多層膜によって構成されているため、その分光特性は入射角依存性を有する。
図3は、出射側ミラー27の分光反射率曲線を示す図である。この図において、aは入射角が0°のときの分光反射率曲線、bは入射角が5°のときの分光反射率曲線、cは入射角が10°のときの分光反射率曲線、dは入射角が15°のときの分光反射率曲線である。図3から明らかなように、出射側ミラー27に入射される光の入射角が大きくなるに従って、当該出射側ミラー27による分光特性は短波長側に変位することが理解される。
このように、ファイバーレーザ21Bの出射側ミラー27は、ファイバー軸に対して傾斜していることにより、ファイバー軸方向に沿って入射される光に対する分光特性が、ファイバーレーザ21Aの出射側ミラー27による分光特性より短波長側に変位する。このため、ファイバーレーザ21Bから発振されるレーザ光のピーク波長は、ファイバーレーザ21Aから発振されるレーザ光のピーク波長よりも短波長側に変位したものとなる。また、ファイバーレーザ21Cの出射側ミラー27は、ファイバー軸に対してファイバーレーザ21Bの出射側ミラー27より大きい角度で傾斜していることにより、ファイバー軸方向に沿って入射される光に対する分光特性が、ファイバーレーザ21Bの出射側ミラー27による分光特性より更に短波長側に変位する。このため、ファイバーレーザ21Cから発振されるレーザ光のピーク波長は、ファイバーレーザ21Bから発振されるレーザ光のピーク波長よりも更に短波長側に変位したものとなる。
図4は、3種類のファイバーレーザ21A,21B,21Cの各々から発振されるレーザ光の分光スペクトルを示す図である。この図において、aは、ファイバーレーザ21Aから発振されるレーザ光の分光スペクトルである。このファイバーレーザ21Aの光ファイバー22は、ファイバー軸に対する出射側端面24の傾斜角度が0°のものである。bは、ファイバーレーザ21Bから発振されるレーザ光の分光スペクトルである。このファイバーレーザ21Bの光ファイバー22は、ファイバー軸に対する出射側端面24の傾斜角度が3°のものである。cは、ファイバーレーザ21Cから発振されるレーザ光の分光スペクトルである。このファイバーレーザ21Cの光ファイバー22は、ファイバー軸に対する出射側端面24の傾斜角度が5°のものである。
図4に示すように、ファイバーレーザ21A,21B,21Cの各々から発振されるレーザ光は、それぞれピーク強度が同等であるが、ファイバー軸に対する出射側端面24の傾斜角度に応じてピーク波長が互いに変位したものであることが理解される。
ファイバー軸に対する出射側端面24の傾斜角度が最も大きいファイバーレーザ21Cにおいて、当該出射側端面24の傾斜角度yは、4〜8°であることが好ましい。ファイバーレーザ21Cにおける出射側端面24の傾斜角度yが過小である場合には、ファイバーレーザ21Aに対するピーク波長の変位が小さいため、半値幅の大きいピーク波長を有するレーザ光が得られない。一方、ファイバーレーザ21Cにおける出射側端面24の傾斜角度yが過大である場合には、光ファイバー22内で相互反射を繰り返す過程で、コア内で閉じ込められていた光線もファイバー軸に対する角度が大きくなるため、光ファイバーの側面から出射される光が多くなり、レーザ発振が困難となる。
ファイバーレーザ21Bにおいて、ファイバー軸に対する出射側端面24の傾斜角度xは、2〜4°であることが好ましい。また、ファイバーレーザ21Bにおける出射側端面24の傾斜角度xとファイバーレーザ21Cにおける出射側端面24の傾斜角度yとの差(y−x)は、2〜4°であることが好ましい。ファイバーレーザ21Bにおける出射側端面24の傾斜角度xが過小である場合には、ファイバーレーザ21Aに対するピーク波長の変位が小さいため好ましくない。一方、ファイバーレーザ21Bにおける出射側端面24の傾斜角度yが過大である場合には、ファイバーレーザ21Cに対するピーク波長の変位が小さくなり、波長に対する放射強度のバランスが悪くなる(放射強度の強弱が大きくなる。)。
上記のファイバーレーザ光源装置においては、光源部20は3種類のファイバーレーザ21A,21B,21Cを有する。これらのファイバーレーザ21A,21B,21Cは、ファイバー軸に対する光ファイバー22の出射側端面24の傾斜角度が異なるため、当該光ファイバー22の出射側端面24に配置された出射側ミラー27についても、ファイバー軸に対する傾斜角度が互いに異なる。そして、出射側ミラー27が入射角依存性を有する誘電体多層膜によって構成されているため、光源部20においては、ファイバーレーザ21A,21B,21Cの各々から、ピーク波長が互いに変位したレーザ光が発振される。
図5は、3種類のファイバーレーザ21A,21B,21Cから発振される光を合成した合成光の分光スペクトルを示す図である。この図において、aは、ファイバーレーザ21Aから発振されるレーザ光の分光スペクトルである。bは、ファイバーレーザ21A,21Bの各々から発振されるレーザ光を合成した合成光の分光スペクトルである。cは、ファイバーレーザ21A,21B,21Cの各々から発振されるレーザ光を合成した合成光の分光スペクトルである。
これらのファイバーレーザ21A,21B,21Cからのレーザ光が、バンドルファイバー16によって合成されることにより、図5に示すように、半値幅の大きいピーク波長を有するレーザ光を出射することができる。
従って、上記のファイバーレーザ光源装置によれば、出射されるレーザ光におけるピーク波長の半値幅が大きいため、プロジェクタ装置の光源として用いた場合において、スペックルノイズを低減することができる。
図6は、本発明のファイバーレーザ光源装置を備えたプロジェクタ装置の構成の概略を示す説明図である。この図において、30は青色レーザ光源、31は緑色レーザ光源、32は赤色レーザ光源であり、この例では、赤色レーザ光源32が、図1に示すファイバーレーザ光源装置によって構成されている。33は、青色レーザ光源30、緑色レーザ光源31および赤色レーザ光源32の各々からのレーザ光を合成するバンドルファイバーである。34はロッドレンズ、35および36は、ロッドレンズ34の出射側端面を空間変調素子39に結像させるための結像レンズ、37はミラー、38はTIRプリズムである。TIRプリズム38には、青色光用、緑色光用および赤色光用の3つの空間変調素子39,40,41が設けられている。42および43は、空間変調素子39による像をスクリーン45上に写すための投射レンズである。
このようなプロジェクタ装置によれば、赤色レーザ光源32として図1に示す構成のファイバーレーザ光源装置が用いられているため、スペックルノイズを低減することができる。
本発明のファイバーレーザ光源装置は、上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることが可能である。
例えば光源部20におけるファイバーレーザ21の種類は、3種類に限定されず、2種類であっても、4種類以上であってもよい。
また、図1に示すファイバーレーザ光源装置は、ファイバーレーザ21として出射側端面24の傾斜角度が互いに異なるものを使用した例であるが、入射側端面23の傾斜角度が互いに異なる2種類以上のファイバーレーザ21を使用しても、入射側端面23および出射側端面24の各々の傾斜角度が互いに異なる2種類以上のファイバーレーザ21を使用してもよい。
〈実施例1〉
下記の仕様のファイバーレーザ(1)を作製した。
[光ファイバー]
光ファイバーの長さ:40mm
コアの材質:フッ化アルミニウム系フッ化物材料中に3000ppmのプラセオジムイオンがドープされてなるもの
コアの外径:15μm
ファイバー軸に対する入射側端面の傾斜角度:0°
ファイバー軸に対する出射側端面の傾斜角度:0°
[共振器]
入射側ミラーの構成:SiO2 (波長500nmの光による屈折率=1.46)よりなる低屈折率層(層数が10層)とTa3 2 (波長500nmの光による屈折率=2.0)よりなる高屈折率層(層数が10層)とからなるもの(全体の厚みが約2μm)
入射側ミラーの光学特性:波長430〜480nmの光の透過率>95%,波長615nmの光の透過率>99%
出射側ミラーの構成:SiO2 よりなる低屈折率層(層数が40層)とTa3 2 よりなる高屈折率層(層数が40層)とが交互に積層されてなる誘電体多層膜(全体の厚みが約7μm)
出射側ミラーの光学特性:波長430〜480nmの光の反射率>90%,波長615nmの光の透過率=95%
[励起用レーザ素子]
GaN系レーザダイオード(励起光のピーク波長=442nm)
また、ファイバー軸に対する出射側端面の傾斜角度を0°から3°に変更したこと以外は、ファイバーレーザ(1)と同様の仕様のファイバーレーザ(2)を作製した。ファイバーレーザ(1)から発振されるレーザ光の分光スペクトルは、図4のaに示す通りである。また、ファイバーレーザ(2)から発振されるレーザ光の分光スペクトルは、図4のbに示す通りである。
これらの上記ファイバーレーザ(1)および上記ファイバーレーザ(2)よりなる光源部と、ファイバーレーザ(1)およびファイバーレーザ(2)の各々からのレーザ光を合成するバンドルファイバーとからなるファイバーレーザ光源装置を作製した。
[特性評価]
(1)分光スペクトル
上記のファイバーレーザ光源装置から出射されるレーザ光の分光スペクトルを測定し、最大ピーク波長(nm)およびピーク波長の半値幅(nm)を求めた。結果を表1に示す。
(2)スペックルコントラスト
上記のファイバーレーザ光源装置を用い、図7に示す構成の実験装置を構成した。図7において、1はファイバーレーザ光源装置、2は、ファイバーレーザ光源装置からのレーザ光を導光する光ファイバー(コアの外径が800μm)、3はロッドインテグレータ、4はレンズ、5は、励起用レーザ素子からのレーザ光を遮断する青色光カットフィルタ、6は減光フィルタ、7は投射レンズ、8はマットスクリーン、9はCCDである。
そして、ファイバーレーザ光源装置を作動させ、マットスクリーン上に投射された像をCCDで撮影した。次いで、撮影したCCD像の全画面の明るさ強度の平均値および標準偏差を算出し、スペックコントラスト=標準偏差÷平均値により、スペックルコントラストを算出した。結果を表1に示す。
〈比較例1〉
ファイバーレーザ(2)を用いず、ファイバーレーザ(1)のみによって光源部を構成したこと以外は実施例1と同様にして、ファイバーレーザ光源装置を作製し、その特性評価を行った。結果を表1に示す。
〈比較例2〉
ファイバーレーザ光源装置の代わりに赤色レーザダイオードを用い、その特性評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2015023051
表1の結果から明らかなように、実施例1に係るファイバーレーザ光源装置においては、出射されるレーザ光の分光スペクトルにおけるピークの半値幅が、比較例1に係るファイバーレーザ光源装置に比較して大きいため、スペックルコントラストが比較例1に係るファイバーレーザ光源装置より低い値を示すことが確認された。
1 ファイバーレーザ光源装置
2 光ファイバー
3 ロッドインテグレータ
4 レンズ
5 青色光カットフィルタ
6 減光フィルタ
7 投射レンズ
8 マットスクリーン
9 CCD
10 筐体
15 ファイバーコネクター
16 バンドルファイバー
20 光源部
21,21A,21B,21C ファイバーレーザ
22 光ファイバー
23 入射側端面
24 出射側端面
25 共振器
26 入射側ミラー
27 出射側ミラー
28 励起用レーザ素子
29 集光レンズ
30 青色レーザ光源
31 緑色レーザ光源
32 赤色レーザ光源
33 バンドルファイバー
34 ロッドレンズ
35,36 結像レンズ
37 ミラー
38 TIRプリズム
39,40,41 空間変調素子
42,43 投射レンズ
45 スクリーン

Claims (2)

  1. それぞれ光ファイバーの両端面に一対のミラーよりなる共振器が配置されてなる複数のファイバーレーザを有する光源部と、
    この光源部におけるファイバーレーザの各々から出射されたレーザ光を合成する光学系と
    を備えてなるファイバーレーザ光源装置において、
    前記光源部は、前記光ファイバーの軸に対する当該光ファイバーの両端面の少なくとも一方の傾斜角度がそれぞれ異なる2種類以上のファイバーレーザを有することを特徴とするファイバーレーザ光源装置。
  2. 前記共振器における前記一対のミラーは、誘電体多層膜よりなることを特徴とする請求項1に記載のファイバーレーザ光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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