JP2015022621A - データファイルの更新装置、その更新方法及び更新プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】プラント計算機の稼働を一時停止させなくても、過負荷によるシステムエラーを生じさせることのないデータファイルの更新技術を提供する。【解決手段】データファイルの更新装置10において、プラント計算機20にインストールされているデータファイルを現行ファイルとして登録する第1登録部11と、この現行ファイルの更新ファイルを登録する第2登録部12と、プラント計算機20から受信した稼働情報を登録する第3登録部13と、現行ファイル及び更新ファイルに基づいて抽出した差分データを差分ファイルとして登録する第4登録部14と、稼働情報に基づいて現行ファイルが更新ファイルに更新されるよう差分ファイルをプラント計算機20に転送する転送部15と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、プラント計算機にインストールされているデータファイルを更新する技術に関する。
プラントを監視又は制御するプラント計算機は、インストールされているデータファイルを更新する場合、その運転を一時停止させて実施するのが一般的である。
しかし、プラント計算機の運転を一時停止することは、プラントの稼働率低下や保守コストアップにつながる。
公知技術として、連動性ある複数のソフトウェアやデータベースの変更を、システムの運転を一時停止させることなく、複数のシステムに対し同時に反映させる技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
この公知技術によれば、システムを構成する3台以上の複数の装置の中から少なくとも2台に共通する情報を抽出し、共通ファイルとして扱い、この共通ファイルが含まれる共通データベースを前記装置のいずれかに転送し自動更新する。
特開2000−330769号公報
しかし、前記公知技術によれば、更新されるシステムの稼働状況に関わらず、一律に更新要求が行なわれて、データファイルの更新がなされる。
このために、更新されるシステムの稼働状況によっては、更新処理に伴う負荷率の増加により、システムエラーが発生する恐れがあった。
一方において、定型業務により同じバッチ処理を繰り返し行うシステム(例えば化学プラントや核燃料再処理プラント等におけるプラント計算機)では、その稼働情報に基づいてシステムにおける低負荷率の期間やデータベースへの非アクセス期間等を見出すことは容易である。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、プラント計算機の稼働を一時停止させなくても、過負荷によるシステムエラーを生じさせることのないデータファイルの更新技術を提供することを目的とする。
本実施形態に係るデータファイルの更新装置において、プラント計算機にインストールされているデータファイルを現行ファイルとして登録する第1登録部と、前記現行ファイルの更新ファイルを登録する第2登録部と、前記プラント計算機から受信した稼働情報を登録する第3登録部と、前記現行ファイル及び前記更新ファイルに基づいて抽出した差分データを差分ファイルとして登録する第4登録部と、前記稼働情報に基づいて前記現行ファイルが前記更新ファイルに更新されるよう前記差分ファイルを前記プラント計算機に転送する転送部と、を備えることを特徴とする。
本発明により、プラント計算機の稼働を一時停止させなくても、過負荷によるシステムエラーを生じさせることのないデータファイルの更新技術が提供される。
本実施形態に係るデータファイルの更新装置を示すブロック図。 本実施形態に係るデータファイルの更新装置の動作を説明するシーケンス図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すようにデータファイルの更新装置10(以下、単に「更新装置10」という)は、プラント計算機20にインストールされているデータファイルを現行ファイルとして登録する第1登録部11と、この現行ファイルの更新ファイルを登録する第2登録部12と、プラント計算機20から受信した稼働情報を登録する第3登録部13と、現行ファイル及び更新ファイルに基づいて抽出した差分データを差分ファイルとして登録する第4登録部14と、稼働情報に基づいて現行ファイルが更新ファイルに更新されるよう差分ファイルをプラント計算機20に転送する転送部15と、を備えている。
このように更新装置10が構成されることにより、作成部30で作成された更新ファイルは、プラント計算機20に自動的に更新されることになる。
このデータファイルの更新処理は、プラント計算機20にインストールされている現行ファイルに、データ容量の少ない差分ファイルを追加するだけの処理であるため、ネットワーク33の渋滞を回避するとともに更新処理にかかる時間を短縮ことができる。
さらに、このデータファイルの更新処理は、稼働情報に基づきプラント計算機20の低負荷率の期間に実行されるために、プラント計算機20の稼働を一時停止させなくても、システムエラーを生じさせることなく完了させることができる。
ここでデータファイルとは、プラント(図示略)を監視又は制御するプラント計算機20にインストールされているソフトウェア又はデータベースである。
このプラント計算機20に現在インストールされているデータファイルは、現行ファイルとして第1登録部11に登録されている。
なお、第2登録部12に登録されている更新ファイルは、プラント計算機20における更新処理が終了した後は、第1登録部11に登録されて現行ファイルになる。
このように、第1登録部11には、上書きされない限り、歴代のデータファイルが登録されている。
このため、プラント計算機20にインストールされているデータファイルのバージョン情報を問い合わせて、第1登録部11に登録されている複数のデータファイルの中から、現行ファイルを識別するようにしてもよい。
更新ファイルは、作成部30において作成され、保存部31に保存されている。
そして、プラント計算機20に現在インストールされているデータファイルの更新が決定されると、更新ファイルは、作成部30の送信部32を介してネットワーク33に送出される。
ネットワーク33に送出された更新ファイルは、受信部16aを介して更新装置10に転送され、第2登録部12に登録される。
稼働情報は、プラント計算機20の稼働状況探査部21において収集され、送信部22を介してネットワーク33に送出される。
ネットワーク33に送出された稼働情報は、受信部16bを介して更新装置10に転送され、第3登録部13に登録される。
プラント計算機20では、定型業務により同じバッチ処理が繰り返し行われるために、過去における稼働情報を解析して、今後の稼働状況を推定することができる。
差分抽出部18は、第1登録部11に登録されている現行ファイルと、第2登録部12に登録されている更新ファイルとの差分データを抽出する。
この差分抽出部18で抽出された差分データは、差分ファイルとして第4登録部14に登録される。
転送部15は、第3登録部13に登録されている稼働情報に基づいてプラント計算機20における低負荷率の期間やデータベースへの非アクセス期間を見出し、第4登録部14に登録されている差分ファイルをネットワーク33に送出する。
この稼働情報に基づいて、システムダウンに該当するか否か、プラント重要稼働期間に該当するか否か、プラント計算機20が重要処理中であるか否か、プラント計算機20の負荷率が更新容量と比較して十分か否かを判断し、プラント計算機20における最適な更新期間を決定する。
この転送部15は、さらにファイル容量に見合う転送時間並びにプラント計算機20における更新ファイルの起動時間を考慮して、差分ファイルをネットワーク33に送出するタイミングを決定する。
ネットワーク33に送出された差分ファイルは、受信部23を介してプラント計算機20の自動更新部24に転送される。
この自動更新部24は、受信した差分ファイルを用いてプラント計算機20にインストールされている現行ファイルを更新ファイルに更新する。
上述では、転送部15においてタイミングを図って差分ファイルを送出し、自動更新部24は、この差分ファイルを受信するとすぐに、現行ファイルを更新ファイルに更新する場合について述べた。
なお、このような場合に限定されることはなく次のような動作例も取り得る。
すなわち、転送部15において稼働情報に基づき作成した更新期間情報を差分ファイルに添付して送出する。
そして、自動更新部24は、この差分ファイルを受信した後、添付された更新期間情報に指定された時間が到達するのを待って、現行ファイルを更新ファイルに更新する。
実施形態において、更新装置10に纏められた各々の構成要素は、ネットワーク33を介して、プラント計算機20及び更新ファイル作成部30とデータ交換する例を示した。
しかし、これら構成要素は、ネットワーク33上に分散配置される場合や、プラント計算機20内に配置される構成も取り得る。
さらに、実施形態において、インストールされているデータファイルの更新対象となるプラント計算機20は、ネットワーク33に一つのみと接続されている。
しかし、更新装置10は、ネットワーク33に接続された複数のプラント計算機201,202…に対して稼働情報及び差分ファイルの送受信を実行することもできる。
この場合、第1登録部11には、各々のプラント計算機201,202…に現在インストールされている複数の現行ファイルが、登録されている。
第2登録部12には、各々のプラント計算機201,202…の現行ファイルに対応する複数の更新ファイルが、登録されている。
第3登録部13には、各々のプラント計算機201,202…から受信した、それぞれ別々の稼働情報が登録されている。
第4登録部14には、各々のプラント計算機201,202…に対応する現行ファイル及び更新ファイルに基づいて抽出された複数の差分データが、それぞれ別々の差分ファイルとして登録されている。
そして、転送部15は、第3登録部13に登録されている各々の稼働情報に基づいて、第4登録部14に登録されている各々の差分ファイルを、対応するプラント計算機20に転送する。
これにより、複数のプラント計算機201,202…は、それぞれの稼働状況に合わせて、インストールされているデータファイルが、個別に自動更新されることになる。
従って、データファイルの更新処理により、複数のプラント計算機201,202…のうちいずれかに過負荷が集中して、システムエラーが生じる事態を回避することができる。
また、以上の説明において、更新ファイルは、作成部30で直近に作成された最新のデータファイルであり、プラント計算機20をバージョンアップさせることを念頭においている。一方において、更新ファイルとして過去のデータファイルを指定してプラント計算機20をバージョンダウンさせることもできる。
この場合、第1登録部11に登録されている歴代のデータファイルの中から任意に選択されるデータファイルを更新ファイルに指定することができる。
図2のシーケンス図に基づいて実施形態に係るデータファイルの更新装置の動作を説明する(適宜、図1参照)。
作成部30において更新ファイルが作成され保存部31に保存されると(S11)、ネットワーク33に向けて送信される(S12)。
更新装置10は、ネットワーク33から更新ファイルを受信し、第2登録部12に登録する(S13)。
一方において更新装置10は、プラント計算機20に対してインストールされているデータファイルの現行バージョンを問い合わせる(S14)。
受信したバージョン情報に基づいて(S15)、第1登録部11に登録されているデータファイルの中から現行ファイルを認識する。
そして、現行ファイル及び更新ファイルに基づいて差分データを抽出し(S16)、第4登録部14に差分ファイルとして登録する(S17)。
なお、第2登録部12に登録されている更新ファイルは、プラント計算機20における更新処理が終了した後に、現行ファイルとして第1登録部11に登録される。
また、一方において、プラント計算機20は、プラントの稼働状況を探査して(S18)、稼働情報をネットワーク33に向けて送信する(S19)。
更新装置10は、この稼働情報をプラント計算機20から受信して第3登録部13に登録し(S20)この登録された稼働情報に基づいて第4登録部14に登録されている差分ファイルを転送するタイミングを決定する(S21)。
そして、転送タイミングが到来したところで(S22:Yes)、更新装置10からネットワーク33に差分ファイルが送信される(S23)。
プラント計算機20がこの差分ファイルを受信すると(S24)、再び、システムダウンに該当するか否か、プラント重要稼働期間に該当するか否か、プラント計算機20が重要処理中であるか否か、プラント計算機20の負荷率が更新容量と比較して十分か否かを判断し、プラント計算機20において差分ファイルをインストールすることが可能であるか否かを再度確認する(S25)。
そして、この確認においてインストールが不可能となれば更新処理を中止し(S25:No,END)、可能となれば差分ファイルをインストールして更新処理を終了する(S25:Yes,END)。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のデータファイルの更新装置によれば、現行ファイル及び更新ファイルに基づいて抽出された差分データを、稼働情報に基づいてプラント計算機に転送するために、過負荷によるシステムエラーを防止できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
また、データファイルの更新装置の構成要素は、コンピュータのプロセッサで実現することも可能であり、データファイルの更新プログラムにより動作させることが可能である。
10…更新装置、11…第1登録部、12…第2登録部、13…第3登録部、14…第4登録部、15…差分ファイル転送部、16a(16)…更新ファイル受信部(受信部)、16b(16)…稼働情報受信部(受信部)、18…差分抽出部、20(201,202,…)…プラント計算機、21…稼働状況探査部、23…受信部、24…自動更新部、30…更新ファイル作成部(作成部)、31…更新ファイル保存部、32…更新ファイル送信部、33…ネットワーク、22…稼働状況送信部。

Claims (7)

  1. プラント計算機にインストールされているデータファイルを現行ファイルとして登録する第1登録部と、
    前記現行ファイルの更新ファイルを登録する第2登録部と、
    前記プラント計算機から受信した稼働情報を登録する第3登録部と、
    前記現行ファイル及び前記更新ファイルに基づいて抽出した差分データを差分ファイルとして登録する第4登録部と、
    前記稼働情報に基づいて前記現行ファイルが前記更新ファイルに更新されるよう前記差分ファイルを前記プラント計算機に転送する転送部と、を備えることを特徴とするデータファイルの更新装置。
  2. 請求項1に記載のデータファイルの更新装置において、
    データファイルは、ソフトウェア及びデータベースの少なくとも一方であることを特徴とするデータファイルの更新装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のデータファイルの更新装置において、
    前記更新ファイル及び前記稼働情報はネットワークを介して受信され、
    前記差分ファイルは前記ネットワークを介して前記プラント計算機に転送されることを特徴とするデータファイルの更新装置。
  4. 請求項3に記載のデータファイルの更新装置において、
    前記ネットワークに接続された複数の前記プラント計算機に対して前記稼働情報及び前記差分ファイルを送受信することを特徴とするデータファイルの更新装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のデータファイルの更新装置において、
    前記現行ファイルは、前記プラント計算機への問い合わせに基づいて、登録されているデータファイルの中から選択され、
    前記更新ファイルは、登録されているデータファイルの中から任意に選択されることを特徴とするデータファイルの更新装置。
  6. プラント計算機にインストールされているデータファイルを現行ファイルとして登録するステップと、
    前記現行ファイルの更新ファイルを登録するステップと、
    前記プラント計算機から受信した稼働情報を登録するステップと、
    前記現行ファイル及び前記更新ファイルに基づいて抽出した差分データを差分ファイルとして登録するステップと、
    前記稼働情報に基づいて前記現行ファイルが前記更新ファイルに更新されるよう前記差分ファイルを前記プラント計算機に転送するステップと、を含むことを特徴とするデータファイルの更新方法。
  7. コンピュータに、
    プラント計算機にインストールされているデータファイルを現行ファイルとして登録するステップ、
    前記現行ファイルの更新ファイルを登録するステップ、
    前記プラント計算機から受信した稼働情報を登録するステップ、
    前記現行ファイル及び前記更新ファイルに基づいて抽出した差分データを差分ファイルとして登録するステップ、
    前記稼働情報に基づいて前記現行ファイルが前記更新ファイルに更新されるよう前記差分ファイルを前記プラント計算機に転送するステップ、を実行させることを特徴とするデータファイルの更新プログラム。
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