JP2015022132A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 様々な種類の用紙に対する、定着に伴う不良の発生が抑えられた定着装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】 加熱ベルト82と加圧ロール83と、裏当て部材822を備え、裏当て部材823は、その裏当て面822aが、加熱ベルトの回転中心線方向中央では回転方向下流側ほど回転中心線から離れる向きに傾いた平坦面であって、回転中心線方向端部に向かうに従って傾き角度を増加させ、かつ端部に向かうに従って回転方向下流側から上流側に向かって徐々に、加熱ベルト端縁の円筒形の一部からなる円弧形状に変化する曲面を成す形状を有する面である。【選択図】 図5

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
ベルトを用いた定着装置では、ベルトに押し当てられる加圧部材に対する裏当てとして、ベルト内面側に裏当て部材が配置される。
特許文献1には、凹曲面に形成された裏当て面を持つ裏当て部材が示されている。
また、特許文献2には、回転方向下流側に傾斜した平面の裏当て面を持つ裏当て部材が開示されている。
特開2005−221533号公報 特開2012−203358号公報
本発明は、様々な種類の用紙に対する、定着に伴う不良の発生が抑えられた定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、
幅方向両端縁が円筒形に保持されて回転し、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルト内面に接する裏当て面を有し、該加熱ベルトの、該裏当て面が接する領域の移動経路を規定する裏当て部材とを備え、
前記裏当て部材は、前記裏当て面が、前記加熱ベルトの回転中心線方向中央では回転方向下流側ほど該回転中心線から離れる向きに傾いた平坦面であって、該回転中心線方向端部に向かうに従って傾き角度を増加させ、かつ該端部に向かうに従って回転方向下流側から上流側に向かって徐々に、前記加熱ベルト端縁の円筒形の一部からなる円弧形状に変化する曲面を成す形状を有する面であることを特徴とする定着装置である。
請求項2は、
前記裏当て部材は、前記加圧ロールの押当てに伴う該裏当て部材の撓みが補償されるように、前記加熱ベルトに該加圧ロールが押し当てられていない状態においては前記裏当て面が、前記回転中心線方向中央寄りほど該加圧ロールに向かう向きに突出した形状を有する面であることを特徴とする請求項1記載の定着装置である。
請求項3は、
前記加圧ロールは、前記加熱ベルトに接離自在であり、該加熱ベルトは該加圧ロールが離間した状態においても回転駆動されるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置である。
請求項4は、
用紙上に未定着トナー像を形成して該用紙を下流側に搬送する画像形成部と、
未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上に該未定着トナー像を定着する定着部とを有し、
前記定着部が、
幅方向両端縁が円筒形に保持されて回転し、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルト内面に接する裏当て面を有し、該加熱ベルトの、該裏当て面が接する領域の移動経路を規定する裏当て部材とを備え、
前記裏当て部材は、前記裏当て面が、前記加熱ベルトの回転中心線方向中央では回転方向下流側ほど該回転中心線から離れる向きに傾いた平坦面であって、該回転中心線方向端部に向かうに従って傾き角度を増加させ、かつ該端部に向かうに従って回転方向下流側から上流側に向かって徐々に、前記加熱ベルト端縁の円筒形の一部からなる円弧形状に変化する曲面を成す形状を有する面であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の定着装置および請求項4の画像形成装置によれば、様々な種類の用紙に対する、定着に伴う不良の発生が抑えられる。
請求項2の定着装置のよれば、幅方向の定着性の更なる均一化が図られる。
請求項3の定着装置によれば、定着性能が更に高められる。
本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタの概略構成図である。 図1に示した定着器の構造を示した断面図である。 加熱ベルトおよび加圧ロールの支持構造および駆動系の説明図である。 裏当て部材の各種形状を示した模式図である。 本実施形態における裏当て部材の形状を示した図である。 加圧ロールが接したときの裏当て部材の撓みを示した模式図である。 裏当て部材通過時の加熱ベルトの歪み量の測定結果を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタの概略構成図である。このプリンタには、本発明の定着装置の一実施形態としての定着器が組み込まれている。
このプリンタ1は、その筐体2の下部に3台の用紙トレイ31,32,33を備えている。各用紙トレイ31,32,33には、プリント前の用紙がそれぞれ積み重ねられて収容されている。これらの用紙トレイ31,32,33は、用紙の補充のために筐体2から引出し自在となっている。各用紙トレイ31,32,33には、互いに異なる種類(例えば薄紙、普通紙、コート紙など)や互いに異なる寸法の用紙を収容させることができる。このプリンタ1には、各用紙トレイ31,32,33に対応してピックアップロール41が備えられており、ピックアップロール41により、それらの用紙トレイ31,32,33のうちの指定された用紙トレイから用紙が一枚取り出され、複数枚重なって取り出されたときは捌きロール42で確実に1枚に分離され、搬送ロール43により図1に破線で示す搬送路上を矢印D1方向に搬送されて待機ロール44に達する。待機ロール44以降の用紙搬送処理については後述する。
このプリンタ1には、4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kが備えられている。これらの4つの画像形成エンジン50Y,50M,50C,50Kは、それぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒(K)の色のトナーでトナー像を形成するエンジンである。以下の説明において、各色を区別する必要のない場面では、色を表わすY,M,C、Kの符号は省略し、数字のみの符号で説明する。
各画像形成エンジン50には、矢印A方向に回転する感光体51が備えられている。感光体51には、その表面に静電電位分布による静電潜像が形成される。また、各感光体50の周囲には、帯電器52、露光器53、現像器54、一次転写器55およびクリーナ56が備えられている。ここで、一次転写器55は、感光体50との間に中間ベルト60を挟んで、中間転写ベルト60の内側に配置されている。
中間転写ベルト60は、複数のロール61に巻き架けられて矢印B方向に循環移動する無端形状のベルトである。この中間転写ベルト60の周りには、二次転写器70およびクリーナ71が配置されている。
感光体51の周りに備えられている各要素は、感光体51に対しそれぞれ以下の作用を成す。
帯電器52は、感光体51の表面を一様に帯電する。
露光器53は、図示しないコンピュータ等から入力されてきた画像情報に応じて変調された露光光を出射して感光体51上に静電潜像を形成する。
現像器54には、各画像形成エンジン50に応じた色のトナーが収容されている。現像器54は、そのトナーで感光体51上の静電潜像を現像して、感光体51の表面にトナー像を形成する。
一次転写器55は、感光体51上のトナー像を、4つの画像形成エンジン50に渡って順次積み重さなるように中間転写ベルト60上に転写する。
クリーナ56は、転写後の感光体51上に残存するトナーを回収することで感光体51の表面を清掃する。
待機ロール44まで搬送されてきた用紙は、中間転写ベルト60上に転写されたトナー像が二次転写器70の位置に達するタイミングで用紙もその二次転写器70に達するようにタイミングを調整して矢印D2方向に送り出される。送り出された用紙上には、二次転写器70の作用により中間転写ベルト60上のトナー像が転写される。
転写後の中間転写ベルト60は、クリーナ71によりその表面が清掃される。
二次転写器70の作用によりトナー像の転写を受けた用紙は、その未定着のトナー像を保持したまま矢印B3方向に搬送されて定着器80に達する。この定着器80は本発明にいう定着装置の一例に相当するとともに、本発明にいう画像形成装置の定着部の一例に相当する。
この定着部80は、誘導加熱ヒータ81と、加熱ベルト82と、加圧ロール83とを有し、用紙は、加熱ベルト82と加圧ロール83との間を通過する。その通過の間に、その用紙上のトナー像が加熱および加圧されてその用紙上に定着される。誘導加熱ヒータ81は、加熱ベルト82を誘導加熱する。定着器80による定着を受けた用紙はさらに矢印D4方向に搬送され、搬送ロール45によりさらにD5方向に搬送され、排出ロール46により、筐体2の上面に備えられた排紙トレイ21上に排出される。
図2は、図1に示した定着器の構造を示した断面図である。
上述の通り、この定着器80には、誘導加熱ヒータ81、加熱ベルト82および加圧ロール83が備えられている。
加熱ベルト82の内側には、誘導加熱ヒータ81側に感温磁性体821が備えられており、また、その感温磁性体821の内側には、その感温磁性体821から洩れ出た磁力を遮蔽するアルミニウム製の遮蔽部材829が配置されている。さらに、加熱ベルト82の内側であって加圧ロール83に寄った位置には、裏当て部材822が備えられている。
また、遮蔽部材829と裏当て部材822との間には、感温磁性体821、遮蔽部材829、および裏当て部材822を支える支持部材823が示されている。この支持部材823による支持構造については後述する。さらにここには、加熱ベルト82の内面に接して加熱ベルト82の温度を測定する温度センサ824も示されている。また、加熱ベルト82自体も磁性層を有し、直接にも誘導加熱される構造となっている。
誘導加熱ヒータ81には、誘導加熱用のコイル811と、その背面側に磁性体812が備えられている。コイル811に電流が流れると、磁場が形成されて、加熱ベルト82と、その加熱ベルト82の内側の感温磁性体821を発熱させる。この加熱ベルト82は、矢印C1方向に回転しており、未定着トナー像を保持して矢印D3方向に搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する。
裏当て部材822は、加熱ベルト82の内面の、加熱ベルト82を挟んで加圧ロール83に対面する位置に配置されてその裏当て面822aを加熱ベルト82の内面に向け、その裏当て面822aで加熱ベルト82の内面に接している。加熱ベルト82の、裏当て面822aに接する領域は、裏当て部材822と加圧ロール83とに挟まれて、その裏当て面822aの形状に沿う移動経路上を進行する。
加圧ロール83は、加熱ベルト82の外面に押し当てられて矢印C2方向に回転し、矢印D3方向に搬送されてきた用紙を加熱ベルト82との間に挟んで加圧するロールである。この加圧ロール83の表面は、加熱ベルト82に押し当てられたときに裏当て部材822の裏当て面822aの形状に沿うように変形する弾性体で形成されている。
図3は、加熱ベルトおよび加圧ロールの支持構造および駆動系の説明図である。
ここには、加熱ベルト82の回転中心線に沿う方向の断面が示されている。
この加熱ベルト82の幅方向両端には、円形のベルト支持部材825,826が嵌め込まれている。これにより、この加熱ベルト82の両端縁は円筒形に保持されている。それらのベルト支持部材825,826のうちの一方のベルト支持部材825には、モータ86から伝達されてきた回転駆動力を受けるためのギア825aが設けられている。このベルト支持部材825は加熱ベルト82の一方の端に嵌め込まれてその加熱ベルト82の内面に接着されている。また、このベルト支持部材825は加熱ベルト82の内側の支持部材823に回転自在に支持されている。また、もう一方のベルト支持部材826は、加熱ベルト82に嵌め込まれた部分と加熱ベルト82の内面とが滑動するように構成されており、そのベルト支持部材826は、支持部材823に回転不能に固定されている。この支持部材823は、その幅方向両端部823aで定着器80の筐体85に固定され全体として両持ち梁構造となっている。
また、加圧ロール83は、その両端が移動機構84に回転自在に支持されている。この移動機構84は、定着器80の筐体85に固定されている。この移動機構84は、加圧ロール83を、加熱ベルト82に接離する方向(矢印E−F方向)に移動させて、加熱ロール83を加熱ベルト82に押し当て、また、加熱ベルト82から離間させる。この加圧ロール83にも、その回転軸831にギア831aが固定されており、このギア831aにもモータ86からの回転駆動力が伝達される。
ここで、加熱ベルト82に接着固定されているベルト支持部材825のギア825aには、モータ86からの回転駆動力がギア列等(図示せず)の駆動力伝達機構を経由し、さらにワンウェイクラッチ87を経由して伝達される。一方、加圧ロール83の回転軸831に固定されているギア831aにもモータ86からの回転駆動力が伝達されるが、ワンウェイクラッチ87は経由せずに伝達される。
ここで、加圧ロール83の表面速度は加熱ベルト82の循環移動速度よりも僅かに速い速度となるようにギア比等が調整されている。このため、加圧ロール83が加熱ベルト82に接した状態で回転すると、ワンウェイクラッチ87が作動してモータ86からの回転駆動力の、加熱ベルト82側のギア825aへの伝達が切り離され、加熱ベルト82は加圧ベルト83の回転により従動回転することになる。一方、加圧ロール83が加熱ベルト82から離間しているときは、加熱ベルト82は、ワンウェイクラッチ87を経由して伝達されてきた回転駆動力で回転する。
図4は、裏当て部材の各種形状を示した模式図である。
図4(A),(B)は本実施形態に対する比較例に相当し、図4(C)は本発明の一実施形態の一部に相当する。ここでは形状の相違を越えて同じ符号を用いて説明する。
図4(A)の裏当て部材822は、回転方向に凹形状の裏当て面822aを有する。用紙は矢印D方向に搬送される。この凹形状のため、加熱ベルト82は、裏当て部材822の下流側(円Rで示す部分)で急激に進行方向を変える。これにより、そこを通過する用紙は加熱ベルト82から剥がれ易くなり、薄紙の用紙の場合も加熱ベルト82から剥がれて図1,図2に示す矢印D4方向に進む。
ただし、封筒の場合、用紙が2枚重ねになっており、裏当て面822aが曲面であることからその2枚重ねの用紙の搬送速度が互いに異なり、封筒にしわが発生するおそれがある。
図4(B)の裏当て部材822は、用紙搬送方向(矢印D方向)に平行な平面からなる裏当て面822aを有する。このため、封筒の場合、2枚の用紙の搬送速度が同一となり、しわの発生は防止される。しかしながら、この図4(B)の裏当て部材822の場合、裏当て部材822の下流側端部(円Rで示す部分)での加熱ベルト82の進行方向の変化が弱く、薄紙の剥離が困難であり、用紙上の、用紙搬送方向先端部分の余白(トナーが付着されていない領域)を広げて、加熱ベルト82に貼り付いたまま運ばれないようにする必要がある。
図4(C)は、本実施形態の裏当て部材の、加熱ベルト82の回転中心線方向(図4(C)の紙面に垂直な方向)中央の断面形状を示している。
この裏当て部材822は、図4(C)に示すように、その裏当て面が用紙搬送方向(矢印D方向)の下流側、すなわち加熱ベルト82の回転方向下流側ほど、加熱ベルト82の回転中心線から離れる向きに傾いた平坦面からなる裏当て面822aを有する。
このため、加熱ベルト82は、図4(A)と同様に、この裏当て部材822の下流側(円Rで示す部分)で急激に進行方向を変える。このため薄紙の場合も剥離し易い。また、裏当て面822aが平坦面であることから、用紙が2枚重なった形状の封筒の場合も、その2枚の用紙が同一の搬送速度で搬送されるため、しわの発生が防止される。
ただし、この図4(C)に示す形状は、回転中心線方向中央に関してである。図3を参照して説明した通り、加熱ベルト82の両端はベルト支持部材825,826により円筒形に固定されている。このため、この裏当て部材822の裏当て面822aは、回転中心線方向(図4(C)の紙面に垂直な方向)端部寄りでは端部に向かうに従って用紙搬送方向(加熱ベルト82の回転方向)下流側から上流側に向かって徐々に、その加熱ベルト82の端縁の円筒形の一部からなる円弧形状に変化する曲面を成す形状を有する(図5参照)。ところが、その裏当て面822aを、端部寄りの領域端部に向かうにしたがって徐々に単純に丸みを帯びる曲面形状にすると、その端部寄りの領域では、加熱ベルト82の進行方向の急激な変化が失われるとこになり、薄紙の幅方向端部の、加熱ベルト82からの剥離が不充分となるおそれがある。
図5は、本実施形態における裏当て部材の形状を示した図である。
図5(A)は、裏当て部材の長手方向(加熱ベルト82の回転中心線方向)の各領域を示しており、図5(B)は、その長手方向の各点における断面形状を示している。
ここで、図5(A)に示す「通紙領域」は、このプリンタ1(図1参照)でのプリントに使用できる最大幅の用紙が定着器80を通過するときの、その用紙の通過領域である。「非通紙領域」は、裏当て部材822の、その通紙領域から外れた領域である。
また、図5(B)に示す矢印Dは、図4の場合と同様、用紙搬送方向をあらわしている。
図5(A)に示す、この裏当て部材822の中心点aでは、その裏当て面822aは、図5(B)の(a)に示すように、用紙搬送方向(矢印D方向)下流側ほど加熱ベルト82の回転中心線から離れる向きに、角度θ1だけ傾いた平坦面となっている。
この角度θ1は、通紙領域の中心点aからその通紙領域両側に向かって徐々に増加し、通紙領域と非通紙領域の境界点bでは、図5(B)の(b)に示すように、角度θ2(θ2>θ1)となっている。
非通紙領域に入っても端部に向かうにしたがってその角度はさらに増加し、非通紙領域の中央点cでは、図5(B)の(c)に示すように、角度θ3(θ3>θ2)となっている。また、非通紙領域に入ると、用紙搬送方向(矢印D方向)下流側から徐々に円弧形状を成し、その円弧形状が徐々に上流側に広がっていき、この裏当て部材822の端部dでは、図5(B)の(d)に示すように、その裏当て面822aの全域が加熱ベルト82の両端の円筒形の一部と一致する円弧形状となっている。
このように、本実施形態の裏当て部材822は、加熱ベルト82の、円筒形状に規制されている端縁の形状に合致するように端部寄りほど徐々に円弧形状に近づけた形状を有するとともに、さらに、端部側ほど傾き角度θを増加させている。これにより、この裏当て部材822の裏当て面822aに押し当てられている加熱ベルト82は、その両端側の領域においても、裏当て部材822から離れる下流側での進行方向に急激な変化が確保され、薄紙の幅方向両端を加熱ベルト82から剥がれ易くしている。
また、この裏当て部材822の厚みhは、中心点aではh1、通紙領域と非通紙領域との境界点bではh2(h2<h1)、非通紙領域の中央点cではh3(h3<h2)、端部ではh4(h4<h3)となっている。すなわち、この裏当て部材82は、両端に向かうに従って徐々にその厚みを減じている。
図6は、加圧ロールが接したときの裏当て部材の撓みを示した模式図である。
図6(A)は、加圧ロールが加熱ベルトから離間している状態を示している。また、図6(B)は加圧ロールが加熱ベルトに押し当てられている状態を示している。ただし、この図6では加熱ベルト82の図示は省略し、図2に示す支持部材823は、この図6では簡略的に示している。
前述の通り、支持部材823は、定着器80の筐体85にその両端部が固定されて、全体として両持ち梁構造となっている。このため、図6(B)に示すように加圧ロール83が加熱ベルト82(図示省略)に押し当てられると、その押圧力が加熱ベルト82、およびその加熱ベルト82の内面に接している裏当て部材822を介して支持部材823に伝わり、その支持部材823が撓む。これに伴ってこの支持部材823に支持されている裏当て部材822も撓む。そのときの撓み量は、支持部材823が両持ち梁構造であることから、回転軸方向中央が大きく、端部ほど小さい。このため、この裏当て部材822は、加圧ロール83の押当てに伴う裏当て部材822の撓みが補償されるように、図6(A)に示す加熱ベルト82に加圧ロール83が押し当てられていない状態においては、その裏当て面822aが、回転中心線方向中央寄りほど加圧ロール83に向かう向きに突出した形状を有する面に形成されている。
図7は、裏当て部材通過時の加熱ベルトの歪み量の測定結果を示した図である。
この図7の横軸は、加熱ベルトの幅方向を示している。ここでは、通紙領域(図5参照)は、300mm(±150mm)の幅を有する。
加熱ベルト82が循環移動して裏当て部材822に接し始める直前(裏当て部材入口側)では加熱ベルトに圧縮歪みが発生し、裏当て部材822から離れる裏当て部材出口側では引っ張り歪みが発生する。ここでは、その加熱ベルト82に歪ゲージを貼り付けて加熱ベルトの歪みを測定している。
グラフaは、図5を参照して説明した形状を持つ裏当て部材を備えた定着器に関するグラフであり、本発明の実施例に相当する。
一方、グラフbは、端部に向かって徐々に円弧形状を成す点と厚みhを徐々に薄くする点はそのまま踏襲し、ただし角度については、全長に亘って、中心点の角度θ1のままとした裏当て部材を用いたときのものである。したがってこのグラフbは本発明に対する比較例に相当する。
円Sの部分を対比すると分かるように、グラフb(比較例)の場合、裏当て部材822から離れるときの加熱ベルト82の歪みが小さい。これに対しグラフa(実施例)の場合はグラフbよりも歪みが大きくなっている。歪みが大きいということは、裏当て部材から離れるときの進行方向の変化が急激であることを意味している。
すなわち、実施例(グラフa)の場合、図5に示すように、端部に近づくに従って傾き角度θを徐々に増加させたことによって、通紙領域両端での歪みを増加させている。これにより、薄紙であってもその幅方向両端を含めて加熱ベルトから剥がれ易くなっている。
尚、ここでは、図1に示すタイプのプリンタおよび図2に示すタイプの定着器を例に挙げて説明したが、本発明はそれらに限定されるものではない。すなわち、本発明の画像形成装置は、用紙上にトナー像を形成して定着するタイプであればその具体的な構成を問うものではない。また定着装置に関しては、加熱ベルトと加圧ロールを用い、加熱ベルトの内面に裏当て部材を備えた構成の定着装置であれば本発明を適用することができる。
1 プリンタ
2 筐体
21 排紙トレイ
31,32,33 用紙トレイ
41 ピックアップロール
43,45 搬送ロール
44 待機ロール
46 排出ロール
50,50Y,50M,50C,50K 画像形成エンジン
51 感光体
60 中間転写ベルト
80 定着器
81 誘導加熱ヒータ
82 加熱ベルト
83 加圧ロール
86 モータ
87 ワンウェイクラッチ
811 コイル
812 磁性体
821 感温磁性体
822 裏当て部材
822a 裏当て面
823 支持部材
825,826 ベルト支持部材
824 温度センサ
825a,831a ギア
829 遮蔽部材
831 回転軸

Claims (4)

  1. 幅方向両端縁が円筒形に保持されて回転し、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
    前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
    前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルト内面に接する裏当て面を有し、該加熱ベルトの、該裏当て面が接する領域の移動経路を規定する裏当て部材とを備え、
    前記裏当て部材は、前記裏当て面が、前記加熱ベルトの回転中心線方向中央では回転方向下流側ほど該回転中心線から離れる向きに傾いた平坦面であって、該回転中心線方向端部に向かうに従って傾き角度を増加させ、かつ該端部に向かうに従って回転方向下流側から上流側に向かって徐々に、前記加熱ベルト端縁の円筒形の一部からなる円弧形状に変化する曲面を成す形状を有する面であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記裏当て部材は、前記加圧ロールの押当てに伴う該裏当て部材の撓みが補償されるように、前記加熱ベルトに該加圧ロールが押し当てられていない状態においては前記裏当て面が、前記回転中心線方向中央寄りほど該加圧ロールに向かう向きに突出した形状を有する面であることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記加圧ロールは、前記加熱ベルトに接離自在であり、該加熱ベルトは該加圧ロールが離間した状態においても回転駆動されるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 用紙上に未定着トナー像を形成して該用紙を下流側に搬送する画像形成部と、
    未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上に該未定着トナー像を定着する定着部とを有し、
    前記定着部が、
    幅方向両端縁が円筒形に保持されて回転し、未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙上のトナーを加熱する加熱ベルトと、
    前記加熱ベルト外面に押し当てられて回転し搬送されてきた用紙を該加熱ベルトとの間に挟んで加圧する加圧ロールと、
    前記加熱ベルト内面の、該加熱ベルトを挟んで前記加圧ロールに対面する位置に配置された、該加熱ベルト内面に接する裏当て面を有し、該加熱ベルトの、該裏当て面が接する領域の移動経路を規定する裏当て部材とを備え、
    前記裏当て部材は、前記裏当て面が、前記加熱ベルトの回転中心線方向中央では回転方向下流側ほど該回転中心線から離れる向きに傾いた平坦面であって、該回転中心線方向端部に向かうに従って傾き角度を増加させ、かつ該端部に向かうに従って回転方向下流側から上流側に向かって徐々に、前記加熱ベルト端縁の円筒形の一部からなる円弧形状に変化する曲面を成す形状を有する面であることを特徴とする画像形成装置。
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