JP2015021927A - 車両用表示装置及び車両用表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】制限速度と現在の車速との関係を運転者に瞬時且つ容易に認識させることができ、運転の安全性を向上させることができる車両用表示装置を提供する。
【解決手段】現在の車速を検出する車速検出部3と、現在の車両位置における制限速度を検出する制限速度検出部11と、現在の車速を指し示す指針を有する速度計を表示する表示部2と、現在の車速と制限速度との関係に応じて指針の色を変化させるように表示部2を制御する表示制御部12とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】現在の車速を検出する車速検出部3と、現在の車両位置における制限速度を検出する制限速度検出部11と、現在の車速を指し示す指針を有する速度計を表示する表示部2と、現在の車速と制限速度との関係に応じて指針の色を変化させるように表示部2を制御する表示制御部12とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用表示装置及び車両用表示方法に関する。
従来、車両の制限速度を警報するための装置として、指針式のアナログ速度計内に、指針とは個別に制限速度を表示する手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載のように、指針とは個別に制限速度を表示している場合には、制限速度と現在の車速との関係(乖離の程度)を運転者が把握するために、制限速度の表示と指針とをそれぞれ視認する必要がある。このため、制限速度と現在の車速との関係を瞬時且つ容易に認識することは困難であり、速度計を注視してしまうと安全上好ましくない。
上記問題点を鑑み、本発明は、制限速度と現在の車速との関係を運転者に瞬時且つ容易に認識させることができ、運転の安全性を向上させることができる車両用表示装置及び車両用表示方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、制限速度と現在の車速との関係に応じて、速度計の指針の色を変化させる車両用表示装置が提供される。
本発明によれば、制限速度と現在の車速との関係を運転者に瞬時且つ容易に認識させることができ、運転の安全性を向上させることができる車両用表示装置及び車両用表示方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用表示装置は、自動車等の車両に搭載可能である。本発明の実施の形態に係る車両用表示装置は、図1に示すように、制御装置1、表示部2、車速検出部3及び記憶装置4を備える。
車速検出部3としては、例えば一般的な車速センサが使用可能である。車速検出部3は、車両内のドライブシャフトの回転数等から現在の車速を検出し、制御装置1へ出力する。
表示部2は、車両内のインストルメントパネル等の運転者が視認可能な位置に搭載される。表示部2は、図2(a)に示すように、指針式のアナログ速度計(スピードメータ)20を表示する。アナログ速度計20は、車速を表す目盛21と、車速に対応する文字列22と、現在の車速と一致する目盛21を指し示す指針23とを有する。図2(a)においては、目盛21が0km/hから10km/h刻みで100km/hまで表示され、文字列22が0km/hから20km/h刻みで100km/hまで表示されているが、特にこれに限定されない。
例えば指針23又はその支持部が発光ダイオード(LED)を内蔵すること等により、指針23の色を複数の色に変化させることができる。また、指針23は、各色での点灯状態と点滅状態とを切り替えることができる。
制御装置1としては、中央演算処理装置(CPU)、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータが使用可能である。制御装置1は、これが実行する処理を機能的に捉えた場合、制限速度検出部11及び表示制御部12を備える。
制限速度検出部11は、現在の車両位置における制限速度を検出する。例えば、制限速度検出部11は、全地球測位システム(GPS)から受信した位置情報と、記憶装置4に記憶されている地図データに含まれる制限速度情報とに基づいて、現在の車両位置における制限速度を検出する。また、制限速度検出部11は、道路に設置されたビーコンから発せられる制限速度情報に基づいて制限速度を検出してもよい。また、制限速度検出部11は、カメラ等の画像認識装置により道路標識を認識して得られる情報に基づいて、現在の車両位置における制限速度を検出してもよい。
なお、図示を省略するが、本発明の実施の形態に係る車両用表示装置は、必要に応じてGPSやビーコンからの情報を受信するための受信機や、道路標識を認識するための画像認識装置を備えていてもよい。
表示制御部12は、車速検出部3により検出された現在の車速と、制限速度検出部11により検出された制限速度との関係に応じて、指針23の色を変化させるように表示部2を制御する。
例えば、表示制御部12は、図2(a)に示すように、車速検出部3により検出された現在の車速(例えば30km/h)が、制限速度検出部11により検出された制限速度(例えば60km/h)に対して余裕があるときは、指針23を当初の色のまま維持する。そして、表示制御部12は、図2(b)に示すように、車速検出部3により検出された現在の車速(例えば50km/h)が、制限速度検出部11により検出された制限速度(例えば60km/h)に近づいた場合に、指針23の色を変化させるように表示部2を制御する。
より具体的には、表示制御部12は、制限速度検出部11により検出された制限速度から、車速検出部3により検出された現在の車速を減算した減算値を算出する。更に、表示制御部12は、記憶装置4から閾値を読み出して、減算値が閾値以上か否かを判断する。なお、閾値は、0km/hより大きい任意の値に適宜設定可能である。減算値が閾値以上の場合には、現在の車速が制限速度に対して余裕があると判断して、指針23の色を変化させずに維持する。一方、減算値が閾値未満の場合には、現在の車速が制限速度に近づいたと判断して、指針23の色を変化させる。
例えば、制限速度検出部11により検出された制限速度が60km/hであり、閾値が10km/hである場合、車速検出部3により検出された現在の車速が0km/h以上且つ50km/h以下の範囲内であれば、表示制御部12は減算値が閾値以上と判断し、指針23の色を白色のまま維持する。一方、車速検出部3により検出された現在の車速が50km/hを超えると、表示制御部12は減算値が閾値未満と判断し、指針23の色を白色から黄色に変化させる。
また、表示制御部12は、図2(c)に示すように、車速検出部3により検出された現在の車速(例えば70km/h)が、制限速度検出部11により検出された制限速度(例えば60km/h)を超えた場合に、指針23の色を更に変化させるように表示部2を制御する。具体的には、表示制御部12は、制限速度検出部11により検出された制限速度から、車速検出部3により検出された現在の車速を減算した減算値を算出し、算出された減算値が0km/h以上か否かを判断する。減算値が0km/h以上の場合には、現在の車速は制限速度以下であるので、指針23の色を例えば黄色のまま維持する。一方、減算値が0km/h未満の場合には、現在の車速が制限速度を超えており、指針23の色を例えば赤色に変化させる。
図1に示した記憶装置4としては、例えばハードディスクドライブ(HDD)や半導体メモリ等が使用可能である。記憶装置4は、現在の車両位置における制限速度を計算するために使用する地図データや、表示制御部12による減算値との比較で使用される閾値等を記憶する。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、本発明の実施の形態に係る車両用表示方法の一例を説明する。なお、この一連の処理は、例えば車両の運転中に連続的又は所定期間毎に繰り返される。
ステップS11において、制限速度検出部11が、現在の車両位置における制限速度を検出する。ステップS12において、車速検出部3が、現在の車速を検出する。ステップS13において、表示制御部12が、制限速度検出部11により検出された制限速度から、車速検出部3により検出された現在の車速を減算した減算値を算出する。
ステップS14において、表示制御部12が、記憶装置4から所定の閾値(例えば10km/h)を読み出して、減算値が閾値以上か否かを判断する。減算値が閾値以上の場合には、現在の車速が制限速度に対して余裕があると判断して、ステップS15に進み、表示制御部12が指針23の色を白色のまま維持する。一方、ステップS14において、減算値が閾値未満の場合には、ステップS16に進む。
ステップS16において、表示制御部12が、減算値が0km/h以上か否かを判断する。減算値が0km/h以上である場合には、現在の車速が制限速度に近づいていると判断し、ステップS17に進み、表示制御部12が指針23の色を黄色に変化させる。一方、ステップS16において、減算値が0km/h未満と判断された場合には、現在の速度が制限速度を超えており、ステップS19において、表示制御部12が指針23の色を赤色に変化させる。
本発明の実施の形態によれば、現在の車速と制限速度との関係(乖離の程度)に応じて指針23の色を変化させることにより、運転者は指針23を視認した際に、指針23の位置から現在の車速を認識することができるとともに、その際の周辺視で、指針23の色から現在の車速と制限速度との関係も併せて認識することができる。更には、指針23は現在の車速に応じて動く動体であり、静止体よりも視覚的に注意を引き易いため、動体である指針23の色を変化させることで、運転者は色の変化をより容易に認識することができる。したがって、運転者は、現在の車速と制限速度との関係を瞬時且つ容易に認識させることができる。この結果、運転者が、現在の車速と制限速度との関係を把握するためにアナログ速度計20を注視する時間を減少させることができ、運転の安全性を向上させることができる。
また、指針23が、その位置で現在の車速を表示するとともに、その色で現在の車速と制限速度との関係を表示する。このため、現在の車速と制限速度との関係を表示するための特別な表示部を指針23と個別に設ける必要がなく、特別な表示部を設ける場合と比較してアナログ速度計20内の構成を簡潔にすることができる。
また、表示制御部12が、現在の車速が制限速度を超えた場合に指針23の色を変化させることにより、運転者は指針23を視認した際に、現在の車速とともに、現在の車速が制限速度を超えたことを瞬時且つ容易に認識することができる。
また、表示制御部12が、現在の車速が制限速度未満の所定の閾値を超えた場合に指針23の色を変化させることにより、運転者は指針23を視認した際に、現在の車速とともに、現在の車速が制限速度に近づいたことを瞬時且つ容易に認識することができる。
(変形例)
本発明の実施の形態の変形例として、アナログ速度計20の指針23の色を変化させることに加えて、指針23を点滅させる場合を説明する。本発明の実施の形態の変形例に係る制御装置1の構成は、図1に示した構成と実質的に同様である。
本発明の実施の形態の変形例として、アナログ速度計20の指針23の色を変化させることに加えて、指針23を点滅させる場合を説明する。本発明の実施の形態の変形例に係る制御装置1の構成は、図1に示した構成と実質的に同様である。
表示制御部12は、図4(a)に示すように、現在の車速(例えば30km/h)が制限速度(例えば60km/h)に対して余裕がある場合、指針23を白色で表示する。例えば、制限速度が60km/hである場合、現在の車速が0km/h以上且つ50km/h以下の範囲である場合に指針23を白色で表示する。
表示制御部12は、図4(b)に示すように、現在の車速(例えば50km/h)が制限速度(例えば60km/h)に近づいた場合には、赤色に変化させる。例えば、制限速度が60km/hである場合、現在の車速が50km/hを越えて且つ60km/h以下であれば指針23を赤色に変化させる。なお、表示制御部12は、現在の車速が制限速度に近づいた場合に、指針23の色を変化させることに加えて後述するように指針23を点滅させてもよい。
表示制御部12は、図4(c)に示すように、現在の車速(例えば70km/h)が制限速度(例えば60km/h)を超えた場合には、指針23の色は赤色で維持しつつ、指針23を点滅させる。なお、表示制御部12は、指針23を点滅させることに加え、指針23を図4(b)に示した色とは異なる色に変化させてもよい。
本発明の実施の形態の変形例に係る車両用表示方法を図5のフローチャートに示す。図5においては、ステップS21〜S26の手順が図3のステップS11〜S16の手順と実質的に同様である。図5のステップS27において、表示制御部12が指針23を赤色に変化させて点灯させる点と、ステップS29において、表示制御部12が指針23を赤色で維持しつつ点滅させる点とが、図3のステップS17及びS19の手順とそれぞれ異なる。
本発明の実施の形態の変形例によれば、指針23の色を変化させる代わりに、指針23を点滅させた場合でも、現在の車速と制限速度との関係を運転者に瞬時且つ容易に認識させることができる。また、指針23の色を変化させるとともに、指針23を点滅させることにより、現在の車速と制限速度との関係を運転者により容易に認識させることができる。更には、指針23の色の変化と、指針23の点灯状態及び点滅状態の変化とを組み合わせることにより、現在の車速と制限速度との関係を示すバリエーションを増加させることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施の形態においては、現在の車速が制限速度に対して近づいたか否か、及び現在の車速が制限速度を超えたか否かで、3段階で指針23の色を変化させる場合を説明したが、例えば現在の車速が制限速度を超えたか否かのみの2段階で色や点灯状態及び点滅状態を変化させてもよい。逆に、複数の閾値を用いて現在の車速と制限速度との乖離の程度を区分けして判断して、更に多段階で指針23の色や点灯状態及び点滅状態を変化させてもよい。
また、図2(a)〜図2(c)や図3を用いて、指針23の色を白色から黄色、黄色から赤色と変化させる場合を説明したが、指針23の色はこれに限定されるものではなく、運転者がその変化を認識可能なものであればよい。
また、アナログ速度計20の指針23は、実物の指針の代わりに、映像で表示した仮想的な指針であってもよい。その場合でも、指針23の色や点灯状態及び点滅状態を変化させることで、実物の指針の場合と同様の効果を奏することができる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…制御装置
2…表示部
3…車速検出部
4…記憶装置
11…制限速度検出部
12…表示制御部
20…速度計
21…目盛
22…文字列
23…指針
2…表示部
3…車速検出部
4…記憶装置
11…制限速度検出部
12…表示制御部
20…速度計
21…目盛
22…文字列
23…指針
Claims (5)
- 現在の車速を検出する車速検出部と、
現在の車両位置における制限速度を検出する制限速度検出部と、
前記現在の車速を指し示す指針を有する速度計を表示する表示部と、
前記現在の車速と前記制限速度との関係に応じて前記指針の色を変化させるように前記表示部を制御する表示制御部
とを備えることを特徴とする車両用表示装置。 - 前記表示制御部が、前記現在の車速が前記制限速度を超えた場合に前記指針の色を変化させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記表示制御部が、前記現在の車速が前記制限速度未満の所定の閾値を超えた場合に前記指針の色を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
- 前記表示制御部が、前記現在の車速と前記制限速度との関係に応じて前記指針の色を点滅させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
- 現在の車速を検出するステップと
現在の車両位置における制限速度を検出するステップと、
前記現在の車速を指し示す指針を有する速度計を表示するステップと、
前記現在の車速と前記制限速度との関係に応じて前記指針の色を変化させるステップ
とを含むことを特徴とする車両用表示方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013152587A JP2015021927A (ja) | 2013-07-23 | 2013-07-23 | 車両用表示装置及び車両用表示方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110290966A (zh) * | 2017-02-17 | 2019-09-27 | 马自达汽车株式会社 | 显示装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0950582A (ja) * | 1995-08-07 | 1997-02-18 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用表示装置 |
JP2012062034A (ja) * | 2010-09-20 | 2012-03-29 | Denso Corp | 車両用速度表示装置 |
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2013
- 2013-07-23 JP JP2013152587A patent/JP2015021927A/ja active Pending
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