JP2015021264A - 建築物の床面施工構造 - Google Patents

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▲高▼義 松平
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Abstract

【課題】建築物の床面施工構造において、簡単な構成で、コンクリートスラブの上面に不陸が発生するのを極力抑制することにある。【解決手段】地盤の建築用面域(2)に砕石層(3)を設け、砕石層(3)の上方且つ水平方向にスラブ筋(6)を配設し、スラブ筋(6)を埋めるようにして天端レベル(L)までコンクリートスラブ(26)を打設し、コンクリートスラブ(26)上にタイル(28)を敷設する建築物の床面施工構造(1)において、砕石層(3)上に配置されたサポート部材(9)と、サポート部材(9)に立設されて天端ポイント部(11)を備えた天端レベル調整用部材(10)とからなる天端レベル設定手段(8)を設けている。【選択図】図1

Description

この発明は、建築物の床面施工構造に係り、特にコンクリートスラブの上面に不陸が発生するのを抑制する建築物の床面施工構造に関する。
建築物の床面施工構造においては、地盤の建築用面域に砕石層を設け、砕石層の上方且つ水平方向にスラブ筋を配設し、砕石層上には前記スラブ筋を埋めるようにして天端レベルまでコンクリートスラブを打設し、コンクリートスラブ上にタイルを敷設している。
例えば、図21、図22に示すように、地盤の建築用面域201には、所定高さ(例えば、100mm)の砕石層202が設けられる。この砕石層202上には、鉄筋を網目状に並んで構成したスラブ筋203が上方且つ水平方向に保持台204によって支持されている。
砕石層202には、スラブ筋203に接しないように、天端レベル設定手段205として、天端レベルLを指標する天端マーク206を備えた天端レベル部材207が立設されている。
その後、砕石層202上には、図22に示すように、コンクリートスラブ208が、天端マーク206を指標として所定厚さ(例えば、150mm)まで打設される。このコンクリートスラブ208は、多量の砂とセメントを混ぜて生成される。
このコンクリートスラブ208上には、例えば、接着層(接着剤、張り付けモルタル)209により、複数のタイル210を敷設している。
また、例えば、図23、図24に示すように、地盤の建築用面域301には、所定高さ(例えば、100mm)の砕石層302が設けられる。この砕石層302には、鉄筋を網目状に並んで構成したスラブ筋303が上方且つ水平方向に保持台304によって支持されている。
砕石層302には、スラブ筋303に接しないように、天端レベル設定手段305が立設される。
この天端レベル設定手段305は、砕石層302に打ち込んで立設される固定用部材306と、スラブ筋303よりも下方で固定用部材306の上部に連結された断面C字形状のブラケット307と、このブラケット307に支持されて上部に天端ポイント部308を備える天端レベル調整用部材309とからなる。この天端レベル調整用部材309は、ブラケット307のねじ孔に螺着され、その高さが調整用ナット310によって設定される。
その後、砕石層302上には、図24に示すように、コンクリートスラブ311が、天端ポイント部308を指標として所定厚さ(例えば、150mm)まで打設される。このコンクリートスラブ311は、多量の砂とセメントを混ぜて生成される。
このコンクリートスラブ311上には、例えば、接着層(接着剤、張り付けモルタル)312により、複数のタイル313を敷設している。
このような建築物の床面施工構造としては、以下の先行技術文献がある。
特開2010−168884号公報 特許文献1に記載の固定具およびこれを用いたコンクリート天端スペーサーは、ねじ棒(天端レベル調整用部材)の下部を鉄筋に取り付けるものであって、ねじ棒(天端レベル調整用部材)の上部には天端表示部材(天端ポイント部)が取り付けられている。
ところが、従来、図21、図22に示す建築物の床面施工構造では、多量の砂とセメントとを混ぜてコンクリートスラブ208を生成することから、作業者による砂とセメントとの配合調整が不良の場合に、各箇所で収縮率が異なってコンクリートスラブ208の上面Fに不陸が発生しやすくなる。
また、天端レベル部材207が砕石層202に打ち込まれて砕石層202の上面と天端マーク206までの高さが大きいので、コンクリートスラブ208の打設時にスラブ筋203の上面を歩く作業員が天端レベル部材207にぶつかる等して、天端レベル部材207が損傷したり、天端レベル部材207が倒れて天端マーク206の位置が他の天端レベル部材の天端マークの位置と異なってしまう。このため、作業者が、正確に天端レベル部材207の天端マーク206に合わせてコンクリートスラブ208を打設しても、実際の天端レベルとは異なり、コンクリートスラブ208の上面に不陸を生じさせるおそれがあった。
この結果、平均25%のタイルの浮きが発生するという不都合があった。
また、図23、図24に示す建築物の床面施工構造では、コンクリートスラブ311の打設時にスラブ筋303の上面を歩く作業員が天端レベル調整用部材309にぶつかる等して、天端ポイント部308が損傷したり、天端レベル調整用部材309が倒れて天端ポイント部308が他の天端レベル調整用部材の天端ポイント部の位置と異なってしまう。このため、コンクリートスラブ311の打設時に、コンクリートスラブ311の上面Fが部分的に天端ポイント部よりも高くなり、平均±7〜20mmの不陸が発生してしまっていた。また、タイル313の裏面にクシ目ごてを施すことから、作業者の熟練度によっては、接着剤の量にムラが発生していた。
この結果、、平均10%のタイルの浮きが発生するという不都合があった。
更に、上記の特許文献1では、天端表示部材(天端ポイント部)を取り付けたねじ棒(天端レベル調整用部材)がスラブ筋の鉄筋の一部に固定されることから、コンクリートスラブの打設時に作業者がスラブ筋の上面を歩いてスラブ筋が下方へゆがんだ場合に、天端表示部材(天端ポイント部)が所要高さよりも低くなってしまい、不陸が発生しやすいという不都合があった。
そこで、この発明は、簡単な構成で、コンクリートスラブの上面に不陸が発生するのを極力抑制することができる建築物の床面施工構造を提供することを目的とする。
この発明は、地盤の建築用面域に砕石層を設け、前記砕石層の上方且つ水平方向にスラブ筋を配設し、前記砕石層上には前記スラブ筋を埋めるようにして天端レベルまでコンクリートスラブを打設し、前記コンクリートスラブ上にタイルを敷設する建築物の床面施工構造において、前記砕石層上に配置されたサポート部材と、前記天端レベルの指標となる天端ポイント部を備えて前記サポート部材に立設された天端レベル調整用部材とからなる天端レベル設定手段を設けたことを特徴とする。
この発明は、天端レベル調整用部材をサポート部材に支持して天端レベル調整用部材が倒れるのを防止したり、天端レベル調整用部材の天端ポイント部に天端レベル目印部材を設けて作業者に天端レベルを注視させることにより、簡単な構成で、コンクリートスラブの上面に不陸が発生するのを極力抑制することができる。
図1は図2の建築物の床面施工構造の拡大断面図である。(実施例1) 図2は建築物の床面施工構造の断面図である。(実施例1) 図3は建築物の床面施工構造においてタイルを設置した状態の断面図である。(実施例1) 図4は建築用面域にスラブ筋を配置した状態の斜視図である。(実施例1) 図5(A)は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。図5(B)は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の平面図である。(実施例1) 図6(A)は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。図6(B)は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の平面図である。(変形例1) 図7は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例2) 図8は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例3) 図9は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例4) 図10は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例5) 図11は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例6) 図12は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例7) 図13は天端レベル目印部材を設けた天端ポイント部の側面図である。(変形例8) 図14は下部の径を上部の径よりも大きくした天端レベル調整用部材の側面図である。(変形例9) 図15は図16の建築物の床面施工構造の拡大断面図である。(実施例2) 図16は建築物の床面施工構造の断面図である。(実施例2) 図17は建築物の床面施工構造においてタイルを設置した状態の断面図である。(実施例2) 図18は建築用面域にスラブ筋を配置した状態の斜視図である。(実施例2) 図19は建築物の床面施工構造の拡大断面図である。(変形例10) 図20は建築物の床面施工構造の拡大断面図である。(変形例11) 図21は従来において建築物の床面施工構造の断面図である。(従来例1) 図22は従来においてタイルを設置した状態の断面図である。(従来例1) 図23は従来において建築物の床面施工構造の断面図である。(従来例2) 図24は従来においてタイルを設置した状態の断面図である。(従来例2)
この発明は、簡単な構成で、コンクリートスラブの上面に不陸が発生するのを極力抑制する目的を、天端レベル調整用部材をサポート部材に支持して天端レベル調整用部材が倒れるのを防止したり、天端レベル調整用部材の天端ポイント部に設けた天端レベル目印部材によって作業者に天端レベルを注視させて実現するものである。
図1〜図5は、この発明の実施例1を示すものである。
図1〜図3に示すように、建築物の床面施工構造1において、地盤の建築用面域2には、砕石層3が設けられる。この砕石層3は、砕石4が積み重なって、所定高さ(例えば100mm)に形成される。
砕石層3の上方には、図4に示すように、鉄筋5・5を網目状に並んで構成したスラブ筋6が、複数の保持台7によって砕石層3の上面から所定高さで水平方向に配置されている。
図1、図2に示すように、砕石層3には、天端レベル設定手段8が設置される。
この天端レベル設定手段8は、サポート部材9と天端レベル調整用部材10とからなり、建築用面域2の所要の複数箇所で且つ所定間隔(例えば、2m)に配置される。
サポート部材9は、この実施例1では、スラブ筋6の下面に達するように、砕石層3上に設置されている。天端レベル調整用部材10は、サポート部材9に立設されて上端に天端ポイント部11を備える。なお、サポート部材9は、スラブ筋6の下面に達っしないように、設置することも可能である。
サポート部材9には、略中央部位で上下方向に貫通する貫通孔12と、この貫通孔12の周辺で上方に開口した支持穴13・13とが形成されている。
サポート部材9の貫通孔12には、円筒形状のスペーサ14が挿着される。このスペーサ14には、上方から固定用部材15が貫通する。
この固定用部材15は、下端が砕石層3中に挿入して固定されるとともに、上端にねじ部16を形成して、サポート部材9の上面よりも上方に突出している。
また、この固定用部材15は、天端レベル調整用部材10をサポート部材9に支持して天端レベル調整用部材10が倒れるのを防止するものである。そして、この固定用部材15は、サポート部材9中を通過していることから、砕石層3に打ち込まれるだけで、天端レベル調整用部材10が倒れるのを防止することができ、従来のように、砕石層3の下方の地盤中に深く打ち込む必要がなくなり、従って、従来の長さよりも短くすることができ、打ち込み作業等を容易にすることができる。
なお、天端レベル設定手段8のサポート部材9としては、例えば、スラブ筋6の保持台7を用いることも可能である。
固定用部材15のねじ部16には、上方からワッシャ17を介して固定用ナット18が螺着される。そして、この固定用ナット18を締め付けることにより、サポート部材9が砕石層3に固設される。
サポート部材9の支持穴13には、内面にねじ孔19を形成した円筒形状のスペーサ20が挿着される。
このスペーサ20には、天端レベル調整用部材10が取り付けられる。
この天端レベル調整用部材10は、スペーサ20のねじ孔19に螺着されるねじ部21が形成されているとともに、上部に天端ポイント部11を備える。また、天端レベル調整用部材10のねじ部21には、天端レベル調整用部材10の高さ位置を固定する調整用ナット22が螺着される。
この天端ポイント部11は、頂部が円弧形状に形成され、天端レベルLを指標するものであり、また、天端レベルの測量に関して基準となるものである。
このように、サポート部材9上に天端レベル調整用部材10を設置したことから、従来では、砕石層3上に直接立設していたことを鑑みると、天端レベル調整用部材10自体の長さを従来の長さよりも短くすることができ、これにより、剛性を高くして、スラブ筋6上で作業する作業者がぶつかったとしても、天端レベル調整用部材10を倒れにくくすることができる。
図1、図2、図5に示すように、天端ポイント部11には、天端レベルLを作業者に注視させるための天端レベル目印部材23が設けられる。
この実施例1において、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の略中央部位に所定の固着手段によって固着され且つ斜め上方に離れるように立ち上がる3本の立上り材24−1〜24−3と、これら3本の立上り材24−1〜24−3の各先端を連結する連結材25−1〜25−3とからなる。
そして、図1〜図3に示すように、地盤の建築用面域2には、スラブ筋6を埋めるようにして、天端レベルLまで、コンクリートスラブ(床版)26が打設される。コンクリートスラブ26は、多量の砂とセメントを混ぜて生成される。
このコンクリートスラブ26の打設は、天端ポイント部11の高さである天端レベルLまでの所定厚さ(例えば、150mm)で実施される。
このとき、コンクリートスラブ26の打設の作業者は、天端ポイント部11及び天端レベル目印部材23を目安にコンクリートスラブ26の打設をすることができる。この場合、作業者は、その作業に不慣れであっても、天端レベル目印部材23に注目してコンクリートスラブ26の打設を実施するので、天端レベルLに合わせるようにしてコンクリートスラブ26の上面Fを所要高さにすることができる。
コンクリートスラブ26の上面Fには、例えば、裏面の接着層(接着剤、張り付けモルタル)27により、複数のタイル28が並べて所要箇所に敷設される。
その後、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11から取り外される。
以上、この発明の実施例1について説明してきたが、上述の実施例1の構成を請求項毎にあてはめて説明する。
先ず、請求項1に係る発明では、天端レベル設定手段8は、砕石層3上に配置されたサポート部材9と、天端レベルLの指標となる天端ポイント部11を備えてサポート部材9に立設された天端レベル調整用部材10とからなる。
これにより、天端ポイント部11を備えた天端レベル調整用部材10をサポート部材9に堅固に支持することができ、コンクリートスラブ26の打設時に作業者が天端レベル調整用部材10にぶつかったとしても、天端ポイント部11が損傷したり、天端レベル調整用部材10が倒れるのを回避して天端ポイント部11の位置がずれのを防止し、各地点における天端ポイント部11の位置変動を防止することができる。
この結果、簡単な構成で、コンクリートスラブ26の上面Fの不陸の発生を極力抑制して(±3〜4mm)、タイル28を安定して敷設することができる。
さらに、この実施例では、サポート部材9がスラブ筋6の下面に達するように配設されていることから、サポート部材9がスラブ筋6の保持台7としての機能をも果たし、コンクリートスラブ26の打設時に作業者が歩くことによるスラブ筋6の沈み変形を防止することができる。
請求項2に係る発明では、天端レベル設定手段8には、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者に注視させるための天端レベル目印部材23を設けている。
これにより、コンクリートスラブ26の打設時に、作業者がコンクリートスラブ26の上面Fとなる天端レベルLを容易に確認でき、不慣れな作業者でもコンクリートスラブ26の上面Fを正確に施工することができ、不陸の発生を極力抑制することができる。
また、図5(A)、図5(B)に示すように、天端レベル目印部材23を立上り材24−1〜24−3と連結材25−1〜25−3とから構成したことにより、作業者が容易に天端レベルLを確認することができ、また、立上り材24−1〜24−3が天端ポイント部11上で一箇所に集中して設けられ且つ連結材25−1〜25−3が存在することから、天端レベル目印部材23の取り外しを容易にすることができる。
請求項3に係る発明では、天端レベル目印部材23は、天端レベル調整用部材10の天端ポイント部11に設けられている。
これにより、天端レベル設定手段8において、コンクリートスラブ26の打設時に、作業者は、天端ポイント部11と天端レベル目印部材23とに注目することができ、天端レベルLを作業者へ容易に確認させることができる。
なお、この実施例1においては、上記の天端レベル目印部材23として、例えば、以下図6〜図13に示すような変形例1〜8がある。
変形例1として、図6(A)、図6(B)に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の略中央部位に所定の固着手段により固着されて斜め上方に離れるように立ち上がる3本の立上り材31−1〜31−3からなる。これにより、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるとともに、構成を簡単にすることができ、しかも、一方の立上り材が損傷した場合でも、他方の立上り材によって天端レベルLを作業者へ認識させることができる。
変形例2として、図7に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の略中央部位から上方へ離れるように湾曲した2本の立上り材32−1、32−2からなる。これにより、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを立上り材32−1、32−2の分かれ目で作業者へ容易に確認させることができるとともに、さらに構成を簡単にすることができ、しかも、一方の立上り材が損傷した場合でも、他方の立上り材によって天端レベルLを作業者へ認識させることができる。
変形例3として、図8に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11上でW形状の4本の立上り材33−1〜33−4からなる。これにより、天端レベル目印部材22において、天端ポイント部11上で天端レベル目印部材23の2箇所の設置点P1、P2が存在し、より確実にコンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ確認させることができる。
変形例4として、図9に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の中央部位から外れた箇所で、上方へ離れるように湾曲した2本の立上り材34−1、34−2からなる。これにより、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるとともに、一方の立上り材が損傷した場合でも、他方の立上り材によって天端レベルLを作業者へ認識させることができる
変形例5として、図10に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の側部に連設して天端レベルLで折曲した天端マーク35Aから斜め上方に延びる立上り材35からなる。これにより、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるとともに、天端ポイント部11の頂点と天端マーク35Aとで天端レベルLを確認させることができる。
変形例6として、図11に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の中央部位から外れた箇所で、上方に延びるループ材36からなる。これにより、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるとともに、ループ材36によって、より確実にコンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に確認させることができる。
変形例7として、図12に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の中央部位から末広がりに斜め上方へ延びるととともに、所定の高さH(例えば、天端ポイント部11の上面から5mm程度)の箇所から鉛直方向の上方へ向かう2本の立上り材37−1、37−2からなる。また、この2本の立上り材37−1、37−2の一方の、例えば、立上り材37−1には、低い側から順次に、所定間隔の一定の高さ位置K1〜K5で、5つの第1〜第5レベル表示部38−1〜38−5を設ける。この第1〜第5レベル表示部38−1〜38−5には、例えば、「1」〜「5」の異なる数字を設ける。なお、この第1〜第5レベル表示部38−1〜38−5には、数字以外に、異なる色や、記号などを設けることも可能である。
これにより、作業者が、高さHの範囲内で、例えば、高さHの半分の高さMを目安に作業を容易に進めることができ、コンクリートスラブ26の上面Fの作業効率を向上することができる。
変形例8として、図13に示すように、天端レベル目印部材23は、天端ポイント部11の中央部位で鉛直上方へ向かうように立設された立上り材39からなる。これにより、コンクリートスラブ26の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるる。なお、この図13において、立上り材39には、所定の高さH(例えば、天端ポイント部11の上面から5mm程度)までの間で、例えば、低い側から順次に、所定間隔の一定の高さ位置S1〜S5で、それぞれの高さを表示する表示部として、目印を刻設したり、目印用部材を付設することも可能である。
また、この実施例1では、変形例9として、図14に示すように、天端レベル調整用部材10において、下部のねじ部21の径D1を、上部の軸部10Aの径D2よりも大きく形成することも可能である。これにより、天端レベル調整用部材10の剛性を高くし、コンクリートスラブ26の打設時に作業者が天端レベル調整用部材10にぶつかったとしても、天端レベル調整用部材10を倒れにくくすることができる。
図15〜図18は、この発明の実施例2を示すものである。
図15〜図17に示すように、建築物の床面施工構造101において、建築用面域102には、地盤G上で砕石層103が設けられる。この砕石層103は、砕石104が積み重なって、転圧によって所定高さ(例えば、100mm)に堅く形成される。
砕石層103の上方には、図16に示すように、鉄筋105・105を網目状に並んで構成したスラブ筋106が、複数の保持台107によって砕石層103の上面から所定高さで水平方向に配置されている。
図16、図17に示すように、砕石層103上には、防水シート108を介してコンクリートスラブ(床版)109が打設される。このコンクリートスラブ109は、スラブ筋106を埋めるようにして、天端レベルLまでの所定高さ(例えば、150mm)まで打設される。また、このコンクリートスラブ109は、多量の砂とセメントを混ぜて生成される。
コンクリートスラブ109を砕石層103に固定するために、コンクリートスラブ109の上方から下方の地盤Gに向かって固定用部材110が立設される。この固定用部材110は、所定間隔(例えば2m)で複数本配設される。
この固定用部材110は、図15に示すように、杭状であり、例えば、外径が16mm程度であって、コンクリートスラブ109の貫通孔109Aから砕石層103及び地盤Gへの侵入が容易になるように下端に先細り部111を備えるとともに、上部分にねじ部112を備える。このねじ部112は、固定用部材110にこの固定用部材110の長さの50%以上の長さで上端から形成されている。
固定用部材110には、コンクリートスラブ109と砕石層103との間の防水シート108上で所定面域の板材113が嵌装されるとともに、この板材113の上方からねじ部112に固定用ナット114が螺着している。これにより、固定用部材110は、上方・下方への移動及び横方への傾倒が防止され、垂直方向に立設して動くことがない。板材113は、砕石層103の上面に凹凸が生じても、固定用部材110を砕石層103の上面(水平方向)に対して直角(垂直方向)に保持させる機能を有する。なお、板材113によって固定用部材110を適正に保持することができれば、固定用ナット114が不要となる。
図15に示すように、固定用部材110には、天端レベル設定手段115が設置される。
この天端レベル設定手段115は、固定用部材110の上部のねじ部112に螺着された円筒部材からなる天端レベル調整用部材116と、この天端レベル調整用部材116の上面Pに取り付けられる天端レベル目印部材117とを備える。
天端レベル調整用部材116は、例えば、ナイロン(登録商標)系のプラスチック製であり、内周面が固定用部材110のねじ部112に螺合して回ることで、固定用部材110に対して上下動し、天端レベルLを上下方向で調整させる。この天端レベル調整用部材116の上面Pは、各箇所において、レベル測定手段(図示せず)によってその高さ状態が計られる。
天端レベル目印部材117は、例えば、ナイロン(登録商標)系のプラスチック製で弾力性があり、下部のねじ部118が天端レベル調整用部材116の上面Pに形成したねじ穴119に螺着されて立設している。従って、天端レベル目印部材117は、弾力性を有することから、容易に弾性変形して壊れにくいものである。
この天端レベル目印部材117は、ねじ部118に上方に連設したレベル部120と、このレベル部120の上方に連設した先細り部121とを備える。レベル部120は、例えば、下側から、第1高さH1の第1レベル部(5mm程度)120Aと、第2高さH2の第2レベル部(5mm程度)120Bと、第3高さH3の第3レベル部(5mm程度)120Cとからなる。天端レベル目印部材117の先細り部121は、無くてもよいものであるが、有ることによって作業者へ天端レベルLをさらに解り易くすることができる。
この実施例2において、コンクリートスラブ109の打設の際に、コンクリートスラブ109の打設の作業者は、天端レベル目印部材117のレベル部120を目安にコンクリートスラブ109の打設をすることができる。この場合、作業者は、その作業に不慣れであっても、天端レベル目印部材117のレベル部120に注目してコンクリートスラブ109の打設を実施するので、天端レベルLに合わせるようにしてコンクリートスラブ109の上面Fを所要高さにすることができる。
そして、図17に示すように、コンクリートスラブ109の上面Fには、例えば、裏面の接着層(接着剤、張り付けモルタル)122により、複数のタイル123が並べて所要箇所に敷設される。
その後、天端レベル目印部材117は、ねじ部118がねじ穴119から外されたり、上面Fの部位から切り取られことにより、取り除かれる。
この結果、この実施例2の構造においては、簡単な構成で、コンクリートスラブ109の上面Fの不陸の発生を極力抑制して(±3〜4mm)、タイル123を安定して敷設することができる。これにより、コンクリートスラブ109の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるとともに、より確実にコンクリートスラブ109の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に確認させることができる。
なお、この実施例2では、以下のような変形例9、10とすることも可能である。
図19に示すように、変形例9としては、天端レベル設定手段115において、天端レベル調整用部材116は、例えば、プラスチック製のキャップ形状であり、固定用部材110のねじ部112に螺合される筒状部124と、この筒状部124の上面に水平方向で連設した天板125とからなる。この天板125の外縁部位のねじ孔126には、天端レベル目印部材117のねじ部118側が螺着されている。天端レベル目印部材117は、天板125の下方からの固定用ナット127によって天板125に固定される。
また、図20に示すように、変形例10としては、上記の変形例9の構造において、固定用部材110には、防水シート108上で二次製品部材(コンクリート材)128を配設する。この二次製品部材128は、固定用部材110のねじ部112に螺合されるねじ孔129を備える。二次製品部材128は、固定用部材110のねじ部112に螺合された固定用ナット130によって砕石層3側に押されている。
これにより、コンクリートスラブ109の上面Fを指標する天端レベルLを作業者へ容易に認識させることができるとともに、固定用部材110をさらに堅固に保持することができる。
この発明に係る建築物の床面施工構造を、各種の構築物に適用可能である。
1 床面施工構造
2 建築用面域
3 砕石層
4 砕石
5 鉄筋
6 スラブ筋
7 スラブ筋の保持台
8 天端レベル設定手段
9 サポート部材
10 天端レベル調整用部材
11 天端ポイント部
12 貫通孔
13 支持穴
14 固定用部材のスペーサ
15 固定用部材
16 固定用部材のねじ部
17 ワッシャ
18 固定用ナット
19 スペーサのねじ孔
20 天端レベル調整用部材のスペーサ
21 天端レベル調整用部材のねじ部
22 調整用ナット
23 天端レベル目印部材
24−1〜24−3 立上り材
25−1〜25−3 連結材
26 コンクリートスラブ
27 接着層
28 タイル
F コンクリートスラブの上面
L 天端レベル

Claims (5)

  1. 地盤の建築用面域に砕石層を設け、前記砕石層の上方且つ水平方向にスラブ筋を配設し、前記砕石層上には前記スラブ筋を埋めるようにして天端レベルまでコンクリートスラブを打設し、前記コンクリートスラブ上にタイルを敷設する建築物の床面施工構造において、前記砕石層上に配置されたサポート部材と、前記天端レベルの指標となる天端ポイント部を備えて前記サポート部材に立設された天端レベル調整用部材とを備える天端レベル設定手段を設けたことを特徴とする建築物の床面施工構造。
  2. 前記天端レベル設定手段は、前記コンクリートスラブの打設時に前記天端レベルを作業者に注視させるための天端レベル目印部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の建築物の床面施工構造。
  3. 前記天端レベル目印部材は、前記天端レベル調整用部材の前記天端ポイント部に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の建築物の床面施工構造。
  4. 地盤の建築用面域に砕石層を設け、前記砕石層の上方且つ水平方向にスラブ筋を配設し、前記砕石層上には前記スラブ筋を埋めるようにして天端レベルまでコンクリートスラブを打設し、前記コンクリートスラブ上にタイルを敷設する建築物の床面施工構造において、前記砕石層上に前記コンクリートスラブを固定するための固定用部材を立設し、前記固定用部材には、天端レベルを作業者に注視させるための天端レベル目印部材を備えた天端レベル設定手段を設けたことを特徴とする建築物の床面施工構造。
  5. 前記天端レベル設定手段は、前記固定用部材の上部に取り付けられた天端レベル調整用部材と、前記天端レベル調整用部材に取り付けられた前記天端レベル目印部材とを備えることを特徴とする請求項4に記載の建築物の床面施工構造。
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