JP2015020517A - 座席装置 - Google Patents

座席装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015020517A
JP2015020517A JP2013149090A JP2013149090A JP2015020517A JP 2015020517 A JP2015020517 A JP 2015020517A JP 2013149090 A JP2013149090 A JP 2013149090A JP 2013149090 A JP2013149090 A JP 2013149090A JP 2015020517 A JP2015020517 A JP 2015020517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
backrest
angle
reclining
seat portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013149090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6169428B2 (ja
Inventor
柴田 雅之
Masayuki Shibata
雅之 柴田
中山 務
Tsutomu Nakayama
務 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Electric IndustriesLtd
Original Assignee
Koito Electric IndustriesLtd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Electric IndustriesLtd filed Critical Koito Electric IndustriesLtd
Priority to JP2013149090A priority Critical patent/JP6169428B2/ja
Publication of JP2015020517A publication Critical patent/JP2015020517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6169428B2 publication Critical patent/JP6169428B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】背凭れのリクライニング角度に合わせて最適な座面角度を実現可能な座席装置を提供する。
【解決手段】座席装置は、座部と、支持部と、背凭れ部と、連動機構50と、角度可変部60とを具備する。支持部は、座部を前後に変位可能に支持する。背凭れ部は、座部の後端に配置され、リクライニング可能に構成される。連動機構50は、座部と背凭れ部との間に設けられ、背凭れ部が後方へリクライニングすると座部が後方へ変位し、背凭れ部が起きると座部が前方へ変位するように、背凭れ部と座部とを連動させる。角度可変部60は、座部と支持部との間に設けられ、背凭れ部の後方へのリクライニング時に座部の前端が上がるように座部後方へ傾斜させつつ、背凭れ部のリクライニング角度の変化に対して座部の角度の変化率を変化させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、リクライニング機構を有する座席装置に関する。
従来、鉄道車両等の座席装置には、快適な座り心地を提供するためのリクライニング機構を備えたものがある。このような座席装置では、着座者が背中で背凭れを後方に押すことにより、支点に保持されていた背凭れを後方にリクライニング可能としたものが一般的である。さらに、座部を前後にスライドさせるスライド機構が付加されたものもある。
一般に、このような座席装置は、背凭れと座部とがリンク等で連結されており、リクラインするときの背凭れの動きに連動して座部が前後および上下に動くようになっている。このようなリクライニング機構により、座席装置は、着座者の着座姿勢を変えることを可能としており、これによって着座者に身体の休息感やリラックス感を提供している。
例えば下記特許文献1には、背凭れの後倒に連動して座部が後方に変位するリクライニング機構付き椅子が記載されている。この椅子は、座部が後方へ変位するとき、後端が下がり、かつ前端が上がるように座部が変位するように構成されている。
特開2010−88814号公報
しかしながら背凭れのリクライニング角度と座面の角度は別扱いとなっており、従来の座席装置は、同時に動くとしてもリクライニング角度に対して適切な座面角度設定になっているとはいえなかった。例えば、フルリクライニングに合わせて座面角度を大きく設定しておくと、リクライニングしていないとき(アップライト状態)に着座者の体の開き角度が小さくなり、窮屈感を与えてしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、背凭れのリクライニング角度に合わせて最適な座面角度を実現することができる座席装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る座席装置は、座部と、支持部と、背凭れ部と、連動機構と、角度可変部とを具備する。
上記支持部は、上記座部を前後に変位可能に支持する。
上記背凭れ部は、上記座部の後端に配置され、リクライニング可能に構成される。
上記連動機構は、上記座部と上記背凭れ部との間に設けられる。上記連動機構は、上記背凭れ部が後方へリクライニングすると上記座部が後方へ変位し、上記背凭れ部が起きると上記座部が前方へ変位するように、上記背凭れ部と上記座部とを連動させる。
上記角度可変部は、上記座部と上記支持部との間に設けられる。上記角度可変部は、上記背凭れ部の後方へのリクライニング時に上記座部の前端が上がるように上記座部を後方へ傾斜させつつ、上記背凭れ部のリクライニング角度の変化に対して上記座部の角度の変化率を変化させる。
本発明の一実施形態に係る座席装置を含むシートユニットを示す斜視図である。 上記座席装置の側面図である。 上記座席装置の内部構造を示す部分破断斜視図である。 上記座席装置の座部を構成する座枠の平面図である。 上記座席装置の要部の内部構造を示す側面図である。 上記座席装置の典型的な動作を説明する要部の側面図である。
本発明の一実施形態に係る座席装置は、座部と、支持部と、背凭れ部と、連動機構と、角度可変部とを具備する。
上記支持部は、上記座部を前後に変位可能に支持する。
上記背凭れ部は、上記座部の後端に配置され、リクライニング可能に構成される。
上記連動機構は、上記座部と上記背凭れ部との間に設けられる。上記連動機構は、上記背凭れ部が後方へリクライニングすると上記座部が後方へ変位し、上記背凭れ部が起きると上記座部が前方へ変位するように、上記背凭れ部と上記座部とを連動させる。
上記角度可変部は、上記座部と上記支持部との間に設けられる。上記角度可変部は、上記背凭れ部の後方へのリクライニング時に上記座部の前端が上がるように上記座部を後方へ傾斜させつつ、上記背凭れ部のリクライニング角度の変化に対して上記座部の角度の変化率を変化させる。
上記座席装置は、背凭れ部のリクライニング角度の変化に対して座部の角度の変化率を変化させることが可能な角度可変部を備えているため、リクライニング角度に適切な角度に座面を傾斜させることができる。
上記角度可変部は、第1の可変機構と、第2の可変機構とを有してもよい。
上記第1の可変機構は、上記座部の後端に設けられ、上記背凭れ部の後方へのリクライニング時に上記座部の後端を下方へ変位させる。
上記第2の可変機構は、上記第1の可変機構よりも上記座部の前端側に設けられ、上記背凭れ部の後方へのリクライニング時に上記座部の上端を上方へ変位させる。上記第2の可変機構は、上記背凭れ部の後方へのリクライニング角度が大きくなるに従って上記座部の上方への変位の変化率を増加させる。
上記構成により、リクライニング角度が大きくなるほど座面角度が大きくなるので、リクライニング角度に追従した適切な座面角度設定が可能となる。またアップライト状態では座面角度を小さくしておくことができるため、窮屈感がなく、これにより着座時の快適性を向上させることができる。
上記第2の可変機構は、第1のブロックと、ガイド部材とを有してもよい。
上記第1のブロックは、上記座部に固定され、上記座部の前後方向の中心側から上記座部の前方に向かって下り傾斜した第1の傾斜面を有する。
上記ガイド部材は、上記支持部に固定され、上記座部の幅方向を軸方向とする、上記第1の傾斜面に当接可能な第1の周面部を有する。上記ガイド部材は、上記第1の周面部の曲率が上記座部の前方側から前記中心側に向かって大きくなるように形成される。
これにより、リクライニング角度が大きくなるほど座面角度を大きく傾斜させることができる。また上記座面角度をガイド部材の周面形状でコントロールすることができ、適正な座面角度を簡素な構造で実現することができる。
上記第1のブロックと上記ガイド部材とは、相互に異なる樹脂材料で構成されてもよい。これにより第1の傾斜面と第1の周面部との摺動時における異音の発生を防止することができる。
上記第1の可変機構は、第2のブロックと、ローラ部材とを有してもよい。
上記第2のブロックは、上記座部に固定され、上記座部の前後方向の中心側から上記座部の後方に向かって下り傾斜した第2の傾斜面を有する。
上記ローラ部材は、上記支持部に固定され、上記座部の幅方向を軸方向とする、上記第2の傾斜面に当接可能な第2の周面部を有する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る座席装置を含むシートユニットを示す斜視図である。図において、X軸及びY軸は相互に直交する水平方向を示し、Z軸は高さ方向を示している。以下、シートユニット1の構成について説明する。
[シートユニット]
本実施形態のシートユニット1は、鉄道車両(例えば新幹線)用の三人掛けシートで構成されており、典型的には、車内の両側にそれぞれ車両の長手方向(X軸方向)に複数列設されている。シートユニット1は、図示しない足踏み式のペダルを操作することによって、車両の床面に回動可能に構成される。
シートユニット1は、Y軸方向に並べられた3つの座席装置1A,1B,1Cを含む。座席装置1A〜1Cは、座部11と、座部11の後端に配置された背凭れ部12とをそれぞれ有する。座部11及び背凭れ部12は、座席装置1A〜1Cごとに個別化された座クッション11a,11b,11c及び背当て12a,12b,12cをそれぞれ有する(図中、座クッション11c及び背当て12cは、それぞれ仮想線で示される)。
シートユニット1は、アームレスト21,22,23をさらに有する。一方のアームレスト21は座席装置1Aに設けられ、他方のアームレスト22は座席装置1Cに設けられる。アームレスト23は、座席装置1Aと座席装置1Bとの間、及び、座席装置1Bと座席装置1Cとの間にそれぞれ設けられる。アームレスト21〜23にはそれぞれ、座席装置1A〜1Cの背凭れ部12を各々リクライニングさせるための操作部(図示略)が設けられている。
[座席装置]
図2は座席装置1Cの側面図、図3は座席装置1Cの内部構造を示す部分破断斜視図である。以下、座席装置1Cを例に挙げて本実施形態の座席装置を説明するが、これ以外の座席装置1A,1Bについても座席装置1Cと同様に構成されるものとする。
(支持部)
座席装置1Cは、支持部100を有する。支持部100は、座席装置1A〜1Cに共通に構成される。
支持部100は、図3に示すように、座部11の座枠30及び背凭れ部12の背フレーム40を支持する台枠110を有する。台枠110は、Y軸方向に各々平行な後側シャフト111及び前側シャフト112と、これらを連結する連結フレーム113等を有するフレーム体で構成される。
座枠30は、座クッション11cの底部に固定され、台枠110上で前後方向に変位可能に支持される。
図4は、座枠30の平面図である。座枠30は、フレーム体31と、補助部材32と、複数の波型ばね33とを有し、各座席装置1A〜1Cに個別に設けられる。
フレーム体31は、略U字状に折り曲げられた金属製の角パイプ材で構成され、その両アーム部31a,31bの端部は連動機構50を介して背凭れ部12に接続されている。補助部材32は、Y軸方向に延びる金属製の直線的な角パイプ材で構成され、両アーム部31a,31b間を相互に連結する。複数の波型ばね33は、フレーム体31の中間部31cと補助部材32とに各々設けられた複数のフック部材34を介して、中間部31cと補助部材32との間に並列的に架け渡される。相互に隣接する波型ばね33の間には、隣接する波型ばね33が着座荷重により連動するように固定具35が適宜の位置に設けられている。
背フレーム40は、アームレスト22に結合される回動軸Sを有し、その回動軸Sのまわりに回動して後方へリクライニングすることが可能に構成される。アームレスト22は、台枠110の後側シャフト111及び連結フレーム113を介して支持部100に固定される。
(連動機構)
座席装置1Cは、座部11と背凭れ部12との間に設けられた連動機構50を有する。連動機構50は、背凭れ部12が後方へリクライニングすると座部11が後方へ変位し、背凭れ部12が起きると座部11が前方へ変位するように、背凭れ部12と座部11とを連動させる。連動機構50は、各座席装置1A〜1Cに個別に設けられる。
図5は、座席装置1Cの要部の内部構造を示す側面図である。連動機構50は、背凭れ部12の背フレーム40と座部11の座枠30との間を相互に連結する一対のリンク部材51を有する。一対のリンク部材51は、背フレーム40の回動中心(回動軸S)よりも下方に延びる一対のアーム部41と、フレーム体31の両アーム部31a,31bの端部との間にピンP1,P2を介してそれぞれ連結されている。
各リンク部材51は、一端部にピンP1が挿通される長孔511を有し、他端部にピンP2が挿通される長孔512を有し、中央部にピンP3が挿通される支持孔513を有する。長孔511,512は、リンク部材51の各端部から支持孔513に向かって延び、ピンP1,P2は、これら長孔511,512の長軸方向に移動可能に構成される。
連動機構50は、一対のリンク部材51を台枠110にそれぞれ固定する一対の固定部材52をさらに有する。これら固定部材52の一端は、リンク部材51各々の支持孔513にピンP3を介して回動可能に連結され、固定部材52の他端は台枠110の後側シャフト111に固定される。
以上のように構成される連動機構50においては、背凭れ部12(背フレーム40)が回動軸Sを支点として後方(同矢印A方向)へリクライニングすると、ピンP1に押されてリンク部材51がピンP3を支点として前方(図5において矢印B方向)へ回動する。これにより、座部11(座枠30)がピンP2に押されて後方(同矢印C方向)へ変位する。一方、背凭れ部12(背フレーム40)がリクライニング状態から図5に示すアップライト状態へ起き上げられるときは、上記とは逆に、座部11(座枠30)は前方へ変位する。
(角度可変部)
座席装置1Cは、座部11と支持部100との間に設けられた角度可変部60をさらに有する。角度可変部60は、背凭れ部12の後方へのリクライニング時に座部11の前端が上がるように座部11を後方へ傾斜させつつ、背凭れ部12のリクライニング角度の変化に対して座部11の角度の変化率を変化させる。角度可変部60は、各座席装置1A〜1Cに個別に設けられる。
図5に示すように、角度可変部60は、第1の可変機構61と、第2の可変機構62とを有する。
第1の可変機構61は、座部11(座枠30)の後端に設けられ、背凭れ部12(背フレーム40)の後方へのリクライニング時に座部11の後端を下方へ変位させる。本実施形態において第1の可変機構61は、座枠30の後端に固定された一対の当接ブロック611(第2のブロック)と、支持部100の後側シャフト111に固定された一対のローラ部材612とを有する。
一対の当接ブロック611は、座枠30の両アーム部31a,31bの端部近傍の下面にそれぞれ複数のネジ部材を介して固定されている。当接ブロック611は、座枠30の前後方向(X軸方向)の中心側から座枠30の後方に向かって下り傾斜した傾斜面611a(第2の傾斜面)と、座枠30の前後方向に沿って形成された平坦面611bとを有する。傾斜面611a及び平坦面611bは、当接ブロック611の下端部に形成され、平坦面611bは、傾斜面611aに連続するように傾斜面611aよりも前方側に設けられる。
傾斜面611aは、直線的なテーパ面であってもよいし、円弧状の曲面であってもよいし、これらの複合形状であってもよい。また傾斜面611aの傾斜角は特に限定されず、座部11の後方への変位量に対する下方への変位量(下り勾配)に応じて適宜設定することが可能である。
一対のローラ部材612は、当接ブロック611の下端部に各々対向するように、支持ビーム613を介してそれぞれ後側シャフト111に支持される。ローラ部材612は、座枠30の幅方向(Y軸方向)に延びる軸部614を有し、その軸部614が支持ビーム613に支持されることで、当接ブロック611に対して回転可能に構成される。
ローラ部材612は、傾斜面611aに当接可能な曲率一定の周面部612a(第2の周面部)を有する。周面部612aは、座部11の幅方向(Y軸方向)を軸方向とし、前後方向に変位する座部11を当接ブロック611の傾斜面611aを介して支持する。これにより座部11の後方への変位の際、座枠30下端の下方への変位が可能となる。座枠30下端の下り勾配は、傾斜面611aの傾斜角度とローラ部材612の周面部612aの曲率で決定される。当接ブロック611の平坦面611bは、座部11の後方への最大変位時にローラ部材612と当接しないように形成されるが、これに限られず、ローラ部材612と当接可能に形成されてもよい。
当接ブロック611は、ポリアミド系の樹脂材料で構成されるが、これに限られず、適宜の合成樹脂材料あるいは金属材料が用いられてもよい。ローラ部材612の構成材料も特に限定されず、本実施形態では適宜の合成樹脂材料が用いられる。
一方、第2の可変機構62は、第1の可変機構61よりも座部11(座枠30)の前端側に設けられ、背凭れ部12(背フレーム40)の後方へのリクライニング時に座部11の上端を上方へ変位させる。第2の可変機構62は、背凭れ部12の後方へのリクライニング角度が大きくなるに従って座部11の上方への変位の変化率を増加させる。
上記構成により、リクライニング角度が大きくなるほど座面角度が大きくなるので、リクライニング角度に追従した適切な座面角度設定が可能となる。またアップライト状態では座面角度を小さくしておくことができるため、窮屈感がなく、これにより着座時の快適性を向上させることができる。
本実施形態において第2の可変機構62は、座枠30の前端側に固定された一対の当接ブロック621(第1のブロック)と、支持部100の前側シャフト112に固定された一対のガイド部材622とを有する。
一対の当接ブロック621は、座枠30の両アーム部31a,31bの中間部31c側の下面にそれぞれ複数のネジ部材を介して固定されている。当接ブロック621は、座枠30の前後方向(X軸方向)の中心側から座枠30の前方に向かって下り傾斜した傾斜面621a(第1の傾斜面)を有する。傾斜面621aは、当接ブロック621の下端部に形成される。
傾斜面621aは、直線的なテーパ面であってもよいし、円弧状の曲面であってもよいし、これらの複合形状であってもよい。また傾斜面621aの傾斜角は特に限定されず、座部11の後方への変位量に対する上方への変位量(上り勾配)に応じて適宜設定することが可能である。
一対のガイド部材622は、当接ブロック621の下端部に各々対向するように、前側シャフト112に固定される。本実施形態では、一対のガイド部材622は、前側シャフト112にリベット固定される。ガイド部材622は、座部11の幅方向を軸方向とする、傾斜面621aに当接可能な周面部622a(第1の周面部)を有する。ガイド部材622は、周面部622aの曲率が座部11の前方側から上記中心側に向かって大きくなるように形成され、例えば図5に示すように部分円筒を径方向に所定量だけ押し潰してやや扁平化させた形状に形成される。
本実施形態において一対のガイド部材622は、前側シャフト112の前方側から後方側に向かって厚みが漸次大きくなるような部分円筒形状に形成される。また各ガイド部材622の内周側の縁部には、当接ブロック621の位置ズレを防止するためのフランジ部622bがそれぞれ形成されている。
周面部612aは、前後方向に変位する座部11を当接ブロック621の傾斜面621aを介して支持する。これにより座部11の後方への変位の際に、座枠30前端の上方への変位が可能となる。座枠30前端の上り勾配は、傾斜面621aの傾斜角度とガイド部材622の周面部622aの曲率で決定される。
当接ブロック621は、ポリアミド系の樹脂材料で構成されるが、これに限られず、適宜の合成樹脂材料あるいは金属材料が用いられてもよい。一方、ガイド部材622の構成材料もまた特に限定されないが、当接ブロック621と異なる材料が用いられることで、当接ブロック621の傾斜面621aとガイド部材622の周面部622aとの摺動時における異音の発生を抑制することができる。
ガイド部材622の構成材料には、当接ブロック621の構成材料(ポリアミド系樹脂)よりも摺動性及び耐摩耗性に優れた樹脂材料、例えばポリアセタール(POM)を用いることができる。これにより前側シャフト112にリベット固定されたガイド部材622の耐久性を高めることができるとともに、座枠30にネジ固定された比較的着脱の容易な当接ブロック621を交換対象部材とすることができるため、作業性の低下を抑えることができる。
[座席装置の動作]
次に、角度可変部60の詳細を座席装置1Cの動作と併せて説明する。他の座席装置1A,1Bも同様な動作を行うため、ここではそれらの説明を省略する。
図6A〜Cは、座席装置1Cの典型的な動作を示す主要部の側面図であり、Aはアップライト状態、B及びCはリクライニング状態をそれぞれ示している。
座席装置1Cがアップライト状態のとき、座枠30は、図5に示すようにほぼ水平な状態で支持部100(後側シャフト111及び前側シャフト112)に支持される。したがって、このときの座部11の座面は、図2に示すように座クッション11cの上面の初期角度に維持される。
次に、図示しない操作部を介して背凭れ部12(背フレーム40)を回動軸Sの周りに図6Bに示す第1の角度a1まで後方へリクライニングさせると、連動機構50を介して座部11(座枠30)が後方へ変位する。このとき座枠30の後端は、第1の可変機構61によってローラ部材612の周面部612aに沿って下方へ変位し、座枠30の前端は、第2の可変機構62によってガイド部材622の周面部622aに沿って上方へ変位する。その結果、座枠30は全体的に、図において水平状態から時計周りに角度b1だけ回転した座姿勢をとる。
続いて、背凭れ部12(背フレーム40)を図6Cに示すように第1の角度a1よりも大きい第2の角度a2までリクライニングさせると、座部11(座枠30)はさらに後方へ変位しつつ、全体的に、水平状態から角度b1より大きい角度b2だけ回転した座姿勢をとる。
以上のように座枠30の回転角度は、背フレーム40のリクライニング角度に応じて変化する。また、リクライニング状態からアップライト状態へ背凭れ部12を戻すと、座枠30は上述と逆の向きに変位する。
本実施形態の座席装置1Cは、第2の可変機構62は、座枠30の前方側から後方側に向かって曲率が漸次大きくなるガイド部材622を含む第2の可変機構62を有する。これにより背フレーム40のリクライニング角度の変化に対して座枠30の角度の変化率を変化させることができる。具体的には、背フレーム40の後方へのリクライニング角度が大きくなるに従って、座枠30の角度変化率は徐々に増加することになる。
したがって本実施形態によれば、リクライニング角度が大きくなるほど座面角度が大きくなるので、リクライニング角度に追従した適切な座面角度設定が可能となる。すなわちリクライニング角度が小さいときは座面の角度変化率を小さくし、リクライニング角度が大きくなるにつれて座面の角度変化率を大きくするといった座姿勢の最適なコントロールが可能となる。またアップライト状態では座面角度を小さくしておくことができるため、窮屈感がなく、これにより着座時の快適性を向上させることができる。
また本実施形態によれば、ガイド部材622の周面部622aの形状によって、座枠30前端の上昇の仕方をコントロールできるため、適正な座面角度を簡素な構造で実現することができる。
背凭れ部12のリクライニング角度変化量は特に限定されず、例えばアップライト状態から30°〜40°の範囲で設定可能である。一方、座面の傾斜角度も適宜設定可能であるが、座り心地を維持する観点から、リクライニング角度に応じた最適な座面角度が設定されることが好ましい。一例を挙げると、背凭れの傾斜角度が10°、15°、20°、25°及び37°のとき、座面角度がそれぞれ4°、6°、10°、14°及び23°となるように、座枠30の傾斜角度がそれぞれ設定される。本実施形態によれば、ガイド部材622の周面部622aの形状によって上記座面角度を実現することができる。
以上のように本実施形態によれば、背凭れ部12のリクライニング角度の変化に対して座部11の角度の変化率を変化させることが可能な角度可変部60を備えているため、リクライニング角度に適切な角度に座面を傾斜させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、三人掛け用の座席装置を例に挙げて説明したが、これに限られず、例えば二人掛け用又は一人掛け用の座席装置で構成されてもよい。また、車両用の座席装置に限られず、家庭用あるいは事務用の座席にも本発明は適用可能である。
また以上の実施形態では、第2の可変機構62におけるガイド部材622の周面部622aを上述の形状で形成することによって、座枠30前端の上方変位量をコントロールするように構成された。これに加えて、第1の可変機構61におけるローラ部材612の周面部612aをもガイド部材622と同様に部分的に異なる曲率で形成することによって、座枠30の傾斜角度を調整することも可能である。
1…シートユニット
1A,1B,1C…座席装置
11…座部
12…背凭れ部
30…座枠
40…背フレーム
50…連動機構
60…角度可変部
61…第1の可変機構
62…第2の可変機構
100…支持部
611,621…当接ブロック
612…ローラ部材
622…ガイド部材

Claims (5)

  1. 座部と、
    前記座部を前後に変位可能に支持する支持部と、
    前記座部の後端に配置されリクライニング可能な背凭れ部と、
    前記座部と前記背凭れ部との間に設けられ、前記背凭れ部が後方へリクライニングすると前記座部が後方へ変位し前記背凭れ部が起きると前記座部が前方へ変位するように前記背凭れ部と前記座部とを連動させる連動機構と、
    前記座部と前記支持部との間に設けられ、前記背凭れ部の後方へのリクライニング時に前記座部の前端が上がるように前記座部を後方へ傾斜させつつ、前記背凭れ部のリクライニング角度の変化に対して前記座部の角度の変化率を変化させる角度可変部と
    を具備する座席装置。
  2. 請求項1に記載の座席装置であって、
    前記角度可変部は、
    前記座部の後端に設けられ、前記背凭れ部の後方へのリクライニング時に前記座部の後端を下方へ変位させる第1の可変機構と、
    前記第1の可変機構よりも前記座部の前端側に設けられ、前記背凭れ部の後方へのリクライニング時に前記座部の上端を上方へ変位させる第2の可変機構とを有し、
    前記第2の可変機構は、前記背凭れ部の後方へのリクライニング角度が大きくなるに従って前記座部の上方への変位の変化率を増加させる
    座席装置。
  3. 請求項2に記載の座席装置であって、
    前記第2の可変機構は、
    前記座部に固定され、前記座部の前後方向の中心側から前記座部の前方に向かって下り傾斜した第1の傾斜面を有する第1のブロックと、
    前記支持部に固定され、前記座部の幅方向を軸方向とする、前記第1の傾斜面に当接可能な第1の周面部を有し、前記第1の周面部の曲率が前記座部の前方側から前記中心側に向かって大きくなるように形成されたガイド部材と、を有する
    座席装置。
  4. 請求項3に記載の座席装置であって、
    前記第1のブロックと前記ガイド部材とは、相互に異なる樹脂材料で構成される
    座席装置。
  5. 請求項2又は3に記載の座席装置であって、
    前記第1の可変機構は、
    前記座部に固定され、前記座部の前後方向の中心側から前記座部の後方に向かって下り傾斜した第2の傾斜面を有する第2のブロックと、
    前記支持部に固定され、前記座部の幅方向を軸方向とする、前記第2の傾斜面に当接可能な第2の周面部を有するローラ部材と、を有する
    座席装置。
JP2013149090A 2013-07-18 2013-07-18 座席装置 Active JP6169428B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013149090A JP6169428B2 (ja) 2013-07-18 2013-07-18 座席装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013149090A JP6169428B2 (ja) 2013-07-18 2013-07-18 座席装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015020517A true JP2015020517A (ja) 2015-02-02
JP6169428B2 JP6169428B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=52485372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013149090A Active JP6169428B2 (ja) 2013-07-18 2013-07-18 座席装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6169428B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017047714A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 コイト電工株式会社 座席装置
JP2020131928A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 コイト電工株式会社 座席装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088814A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 West Japan Railway Co リクライニング機構付き椅子
JP2011527653A (ja) * 2008-07-08 2011-11-04 ビー イー エアロスペイス,インク. 屈曲式航空機シート

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011527653A (ja) * 2008-07-08 2011-11-04 ビー イー エアロスペイス,インク. 屈曲式航空機シート
JP2010088814A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 West Japan Railway Co リクライニング機構付き椅子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017047714A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 コイト電工株式会社 座席装置
JP2020131928A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 コイト電工株式会社 座席装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6169428B2 (ja) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10383446B2 (en) Chair
JP5396978B2 (ja) 車両用シート
JP5805730B2 (ja) 乗物用シート
TWI722232B (zh) 具有凸輪傾斜機構之家具部件
JP6803599B2 (ja) 座席構造
EP2709873B1 (en) Kinematic seat with elastic pivot
US8042867B2 (en) Seat pan drop down link
US9061766B2 (en) Synchronous seat recline mechanism
JP2016520470A (ja) シートパン及びシートバックの同時連結を有する乗物用シート
JP2016520469A (ja) 移動する背もたれリンケージ枢動軸を備える航空機用座席
JP2008538945A (ja) シンクロ機構
US8052214B2 (en) Seat structure
CN104553896B (zh) 交通工具用座椅
JP6169428B2 (ja) 座席装置
US9315120B2 (en) Comfort recline seat for a vehicle
JP6150597B2 (ja) 座席装置
JP6041618B2 (ja) 座席装置
JP2017178162A (ja) 乗物用座席
JP2013066656A (ja) 椅子
JP5339344B2 (ja) リクライニング機構付き椅子
KR102032781B1 (ko) 리클라이닝 체어
JP6777281B2 (ja) 椅子
KR102273459B1 (ko) 시트 무빙 기능을 가지는 의자
JP4570121B2 (ja) 座席
JP2018089001A (ja) リクライニング椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250