JP2015020468A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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寺島  勲
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Abstract

【課題】ブロック上にV字溝とU字溝とを周方向に交互に配置し、且つ長さの順に並べることで、周方向の接地圧を均一化し、制動性能の向上した空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッドに設けられた3本以上の周方向主溝と、前記周方向主溝と交差するラグ主溝と、前記周方向溝と前記ラグ主溝とで区画されたブロック陸部と、前記ブロック陸部に設けられ、V字断面に加工されたV字ラグ溝と、前記ブロック陸部に設けられ、U字断面に加工されたU字ラグ溝と、を備え、前記ブロック陸部に合計3本以上設けられ、互いに長さの異なる前記第V字ラグ溝と前記U字ラグ溝とは周方向に交互に配置され、長さ順に配列された空気入りタイヤ。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤにおける制動性能の改良対応のために、例えばセカンドブロック上に断面形状をV字型に加工し、溝の断面をテーパ状としたラグ溝を設けた構成が、制動性向上に対して効果があることが既にわかっている(例えば、特許文献1〜6参照)。特にV字溝は排水性に優れ、ウエット路面での操縦性が向上する優れた特徴を備えている。
しかし、V字溝の近傍では従来のU字溝に比べてゴムの断面積が小さく、ブロック剛性が低いために、例えばセカンドブロックのラグ溝においてV字溝を使用すると、V字溝の近傍で、陸部全体で周方向の接地圧不均一化が起こってしまうケースがある。
このため、いわゆるヒール&トウ偏摩耗などを誘発し、十分な制動性能が発揮されていなかった虞がある。
特開2006−56405号公報 特開2004−330812号公報 特表2001−508725号公報 特開昭62−85704号公報 特開2000−158916号公報 特開2000−168317号公報
本発明は上記事実を考慮し、ブロック陸部の周方向の接地圧を均一化し、制動性能の向上した空気入りタイヤを提供することを目的とする。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドに設けられた3本以上の周方向主溝と、前記周方向主溝と交差するラグ主溝と、前記周方向溝と前記ラグ主溝とで区画されたブロック陸部と、前記ブロック陸部に設けられ、V字断面に加工されたV字ラグ溝と、前記ブロック陸部に設けられ、U字断面に加工されたU字ラグ溝と、を備え、前記ブロック陸部に合計3本以上設けられ、互いに長さの異なる前記第V字ラグ溝と前記U字ラグ溝とは周方向に交互に配置され、長さ順に配列されたことを特徴とする。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、ブロック上にV字溝とU字溝とを周方向に交互に配置し、且つその長さ順に周方向に配列することで、ブロック陸部の周方向の接地圧を均一化し、制動性能の向上した空気入りタイヤとすることができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤは、1個の前記ブロック陸部において前記U字溝および前記V字溝は合計3本であり、前記U字溝および前記V字溝のうち最も短いラグ溝の長さは最も長いラグ溝の長さの30〜40%であることを特徴とする。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、最も短い溝の長さを最も長い溝の長さの30〜40%としたことで、ブロック陸部の剛性を大きすぎることなく小さ過ぎることなく適正化し、操縦安定性や乗り心地性能を向上させることができる。
請求項3に記載の空気入りタイヤは、1個の前記ブロック陸部において前記U字溝および前記V字溝は合計3本であり、前記U字溝および前記V字溝のうち2番目に長いラグ溝の長さは最も長いラグ溝の長さの60〜80%であることを特徴とする。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、2番目に長い溝の長さを最も長い溝の長さの60〜80%としたことで、ブロック陸部の剛性を大きすぎることなく小さ過ぎることなく適正化し、操縦安定性や乗り心地性能を向上させることができる。
請求項4に記載の空気入りタイヤは、前記U字溝および前記V字溝のうち最も長いラグ溝だけが前記ブロック陸部をタイヤ幅方向に貫通することを特徴とする。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、最も長い溝だけがブロック陸部をタイヤ幅方向に貫通する構造としたことで、ブロック陸部からタイヤ幅方向外側への排水性を高めることができる。
請求項5に記載の空気入りタイヤは、前記V字溝は開口幅が底面の幅よりも2mm〜10mm広いことを特徴とする。
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、V字溝は開口幅が底面の幅よりも2mm〜10mm広い構造としたことで、ブロック剛性の低下を最小限に抑えながらエッジ効果を向上させ、タイヤの制動性能と排水性を高めることができる。
請求項6に記載の空気入りタイヤは、前記V字溝および前記U字溝の深さは、前記ラグ主溝の深さの81%以上であることを特徴とする。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、V字溝およびU字溝の深さを、ラグ主溝の深さの81%以上としたことで、踏面の摩耗が進んでも溝を残すことで外観を向上させることができる。
請求項7に記載の空気入りタイヤは、前記ブロック陸部はタイヤ幅方向端のショルダーブロックの幅方向内側に設けられたセカンドブロックであることを特徴とする。
請求項7に記載の空気入りタイヤでは、V字溝を設けたブロック陸部をセカンドブロックとしたことで、ショルダーブロックにV字溝を設ける構造に比較して制動性能の高い構造とすることができる。
請求項8に記載の空気入りタイヤは、前記ラグ溝のうち、最も長い1本を除く溝は、タイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に連通することを特徴とする。
請求項8に記載の空気入りタイヤでは、U字溝およびV字溝は、タイヤ幅方向外側の周方向主溝に連通する構造とすることによって、ブロック陸部からタイヤ幅方向外側への排水性を高めることができる。
本発明は、上記の構成としたのでブロック陸部の周方向の接地圧を均一化し、制動性能の向上した空気入りタイヤとすることができる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの構造を示すトレッドの平面図である。 図1に示す空気入りタイヤの陸部に設けられたU字溝を溝長さ方向から見た断面図である。 図1に示す空気入りタイヤの陸部に設けられたV字溝を溝長さ方向から見た断面図である。 図1に示す空気入りタイヤの陸部に設けられたU字溝およびV字溝と、周方向主溝あるいはラグ主溝とを溝長さ方向から見た比較断面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤと従来のタイヤとの各種性能の対比を示す表である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの、第1のラグ溝と第3のラグ溝との長さの比が各種性能に及ぼす影響を示す表である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの、第1のラグ溝と第2のラグ溝との長さの比が各種性能に及ぼす影響を示す表である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの、V字溝の角部面取り幅が各種性能に及ぼす影響を示す表である。 従来例に係る空気入りタイヤの構造を示すトレッドの平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤの構造について説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ赤道面CLの車両装着時外側(図面矢印OUT方向側が車両装着時外側)に第1の周方向主溝14が形成され、タイヤ赤道面CLを含むタイヤ幅方向中央に第2の周方向主溝16が形成され、第2の周方向主溝16の車両装着時内側に、第3の周方向主溝18が形成されている。さらに、これら周方向溝と交わるようにラグ主溝40が形成されている。
第1の周方向主溝14の車両装着時外側には第1のショルダーブロック20、第1の周方向主溝14と第2の周方向主溝16との間には第1の陸部22、第2の周方向主溝16と第3の周方向主溝18との間には第2の陸部24、第3の周方向主溝18の車両装着時内側には第2のショルダーブロック部26が夫々区画されている。
図1に示すように第1のショルダーブロック20と第2のショルダーブロック部26とはタイヤ赤道面CL上の一点に対して回転対称となるような形状とされており、同時に第1の陸部22と第2の陸部24もまたタイヤ赤道面CL上の一点に対して回転対称となるような形状とされている。
第1の陸部22には、第1の陸部22をタイヤ幅方向に横断(貫通)する第1のラグ溝28と、第1の周方向主溝14側からタイヤ赤道面CL側へ延びて第1の陸部22内で終端する第2のラグ溝30と、第1の周方向主溝14側からタイヤ赤道面CL側へ延びて第1の陸部22内で終端する第2のラグ溝30より短い第3のラグ溝32と、がこの順番に周方向に形成されている。
すなわち、第1のラグ溝28は第1の周方向主溝14から第1の陸部22を横断し、第2の周方向主溝16すなわちタイヤ赤道面CLを含むタイヤ10の幅方向中央側に連通する、上記3本のラグ溝の中では最も長いラグ溝である。
第2のラグ溝30は、第1のラグ溝28よりも短く、第1の周方向主溝14から第1の陸部22の中で終端し、第2の周方向主溝16すなわちタイヤ赤道面CLを含むタイヤ10の幅方向中央側に連通していない。
第3のラグ溝32は上記第2のラグ溝30よりも更に短く、これも第1の周方向主溝14から第1の陸部22の中で終端し、第2の周方向主溝16すなわちタイヤ赤道面CLを含むタイヤ10の幅方向中央側に連通していない。
ここで、上記第1のラグ溝28、第2のラグ溝30、第3のラグ溝32はそれぞれ溝長さ方向から見た溝の断面がそれぞれV字形状、U字形状、V字形状とされている。ここでいうV字形状とは、図3(A)(B)に示すように、U字溝の開口部分の角を削り、開口部分に向けて溝の幅が拡大した、いわゆるテーパ形状の溝であって、溝の底部でも一定の幅を保っている。
すなわち第2のラグ溝30は図2に示すようにU字型の断面形状とされており、最も長い第1のラグ溝28、および最も短い第3のラグ溝32は図3(A)または図3(B)に示すような、開口(トレッド面)に向けて溝幅が幅dずつ幅広となるように角部28Eあるいは角部32Eが加工されたV字型の断面形状とされている。
つまり第1の陸部22には第1のラグ溝28〜第3のラグ溝32の3本のラグ溝が長さ順に周方向に並ぶように設けられ、それぞれV字断面、U字断面、V字断面と断面形状が交互に並ぶように設定されている。
このときV字断面形状とされたラグ溝28、ラグ溝32は図3(A)に示すように角部28Eまたは角部32Eの面取り加工部分が底部28Vまたは底部32Vまで達していなくとも、図3(B)に示すように角部28Eまたは角部32Eの面取り加工部分が底部28Vまたは底部32Vまで達していてもよい。
また、第2の陸部24は前述のように第1の陸部22と回転対称となる形状であり、第1の陸部22と同様に第1のラグ溝28〜第3のラグ溝32が設けられ、これもタイヤ赤道面CLに対して回転対称となるように配置され、同様に断面がそれぞれV字形状、U字形状、V字形状とされている。
上記の構造とすることによって、本実施形態に係る空気入りタイヤ10のトレッド12は、図9に示す従来の空気入りタイヤのトレッド112とは以下の点で異なる構成とされている。すなわち従来の陸部122にはラグ溝130が2本設けられており、周方向にU字溝、V字溝を交互に配列することはできない。このためV字溝の制動性は得られず、さらにラグ溝全部をV字溝とすれば陸部122のブロック剛性低下を招き、制動性が低下する虞がある。
(作用)
本実施形態の空気入りタイヤ10は、トレッド12に設けられた第1の陸部22に第1のラグ溝28〜第3のラグ溝32を長さ順で設け、断面形状をそれぞれV字形状、U字形状、V字形状としたことにより、第1の陸部22の接地圧を均一なものとし、結果としてタイヤの制動性能と耐摩耗性とを確保することができた。
すなわち、従来からタイヤの制動性能を改良するために、断面形状をV字形状に加工したラグ溝が設けられた陸部を備えたトレッド面の構造は存在していた。しかしV字形状にラグ溝を加工すれば断面積の縮小に伴い、陸部のブロック剛性が低下してしまう虞があった。
上記のブロック陸部のブロック剛性低下は、制動時にブロック陸部の表面が路面に対してノコギリ状に変形する、いわゆるヒール&トゥ変形を起こし、接地圧の不均一を招く虞があり、制動性能や耐摩耗性に影響する懸念がある。
そこで本実施形態に係る空気入りタイヤ10では、一個の第1の陸部22において3本のラグ溝を設け、短いラグ溝から長いラグ溝まで長さの順に周方向に並べるように配置した。加えて短いラグ溝と長いラグ溝とはV字断面、これらに挟まれる中央のラグ溝はU字断面とした。
すなわち第1の陸部22には長いラグ溝である第1のラグ溝28、第1のラグ溝28よりも短い第2のラグ溝30、第2のラグ溝30よりも短い第3のラグ溝32が、この長さ順に周方向に並ぶように設けられ、それぞれの断面形状はV字断面、U字断面、V字断面とされている。
これによりブロック剛性低下の原因となりうるV字断面形状の、第1のラグ溝28と第3のラグ溝32とが、これらよりもブロック剛性の高いU字断面形状の、第2のラグ溝30を周方向に挟むように設けられるため、ブロック剛性の高い部分すなわち第2のラグ溝30の影響で第1の陸部22全体のブロック剛性を確保することができる。
また、第1のラグ溝28〜第3のラグ溝32の長さを短〜長と長さ順に周方向に並べることにより、例えば長いラグ溝2本で短いラグ溝1本を挟む形状、または短いラグ溝2本で長いラグ溝1本を挟む形状に比較して、第1の陸部22のブロック剛性をより均一に保つことが出来る。
さらに第1のラグ溝28が第1の陸部22をタイヤ幅方向に貫通(横断)し、周方向主溝14、16の両方に連通している構成とされたことで、排水性に優れウエット性能のよいタイヤとすることができる。
これにより図5に表で示すように、本実施形態においてはU字溝のみで構成されたラグ溝を備える従来例に比較して、第1のラグ溝28と第3のラグ溝32とをV字溝としたことでブロック剛性は低下したが、エッジ効果が改善されている。これにより、快適性と制動性・排水性に優れ、耐摩耗性もすぐれたタイヤとすることができた。
(試験例)
本発明の効果を確かめるため、従来例の空気入りタイヤ、及び本発明の適用された実施例の空気入りタイヤを用意し、各種テストを行った。従来例は図9に示すトレッドパターンを有する空気入りタイヤであり、タイヤサイズは実施例、及び従来例共に175/65R14である。
・ハイドロプレーニング性能テスト:水深5mmのウエット路面を通過時のハイドロプレーニング発生限界速度でのテストドライバーによるフィーリング評価。評価は従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほど性能に優れていることを表している。
・ドライ路面操縦安定性能テスト:ドライ状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほど性能に優れていることを表している。
・ウエット路面操縦安定性能テスト:ウエット状態のサーキットコースを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほど性能に優れていることを表している。
・タイヤ(パターン)ノイズテスト:ドライ状態の一般路を各種走行モードで走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほど性能に優れていることを表している。
・乗り心地テスト:ドライ状態の一般路を各種走行モードで走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。評価は従来例を100とする指数表示とし、数値が大きいほど性能に優れていることを表している。
・耐偏摩耗性能テスト:ドライ状態の一般路を各種走行モードにて走行したときの、5000km走行後の隣接ブロック間の段差摩耗量。従来例の段差量の逆数を100とする指数表示とし、数値が大きいほど耐偏摩耗性能に優れていることとした。
試験の結果、本発明の適用された実施例の空気入りタイヤは、従来例の空気入りタイヤに対し、全ての性能が向上していることが分かった。
また、最も短い第3のラグ溝32の長さは、最も長い第1のラグ溝28の長さの30〜40%とされている。これにより図6に示すように、従来例の空気入りタイヤに対しドライ、ウエット、乗り心地、耐偏摩耗性について優れた性能を示す。
図6に示すように第3のラグ溝32の長さが、第1のラグ溝28の長さの30〜40%の範囲にあるとき、エッジ効果、制動性能、接地圧均一効果、操縦安定性能などで優れた性能を示す。第3のラグ溝32の長さが、第1のラグ溝28の長さの30%未満であった場合、接地圧均一効果、操縦安定性能などの低下が見られ、且つ第3のラグ溝32の長さが、第1のラグ溝28の長さの40%を超えるとエッジ効果、制動性能などの低下が見られる。
さらに本発明の適用された実施例の空気入りタイヤは、第2のラグ溝30の長さは、最も長い第1のラグ溝28の長さの60〜80%とされている。
これにより図7に示すように、従来例の空気入りタイヤに対しドライ、ウエット、乗り心地、耐偏摩耗性能にたいして優れた性能を示す。特にエッジ効果、制動性能、接地圧均一効果、操縦安定性能などで優れた性能を示す。第2のラグ溝30の長さが、最も長い第1のラグ溝28の長さの60%未満であった場合、接地圧均一効果、操縦安定性能などの低下が見られる。第2のラグ溝30の長さが、最も長い第1のラグ溝28の長さの80%を超えるとエッジ効果、制動性能などの低下が見られる。
さらに、図3(A)および図3(B)に示すラグ溝のV字形状において、角部28Eまたは角部32Eの広がり幅が溝の両側でそれぞれ1〜5mm、両側合わせて2〜10mmとされている。
これにより図8に示すように、本発明の適用された実施例の空気入りタイヤは制動性能に優れた性能を示す。角部28Eまたは角部32Eの広がり幅が両側合わせて2mm未満であった場合や角部28Eまたは角部32Eの広がり幅が、両側合わせて10mmを超えると制動性能に低下が見られる。
[その他の実施形態]
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。例えば上記の実施形態においては周方向主溝14〜28が3本、第1の陸部に設けられたラグ溝が3本であり、且つ第1のラグ溝28〜第3のラグ溝32はそれぞれV字溝、U字溝、V字溝の順で配列されている。
しかし本発明はこれに限定されず、例えば周方向主溝が5本などでもよい。この場合でも第1の陸部22がショルダーブロック20、26に対してタイヤ幅方向に隣接するセカンドブロックであっても、タイヤ赤道面CLに面したセンターブロックであってもよい。この場合、本発明の構成に係るラグ溝がセカンドブロックに設けられている構造に比較してタイヤ赤道面CLに面したセンターブロックの接地性が優れ、操縦安定性能の点で優れている。
あるいは4本またはそれ以上の本数のラグ溝が第1の陸部22に設けられていてもよく、この場合においてもラグ溝が長さ順にタイヤ周方向に短→長のように並ぶように配列されていれば本発明の効果を発揮できる。
さらにラグ溝の断面形状については、本実施形態ではV字溝→U字溝→V字溝の順に配列されていたが、これに代えてU字溝→V字溝→U字溝の順に配列されていてもよい。第1の陸部22上にラグ溝が4本以上配列されている場合もこれに準じてV字溝→U字溝→V字溝→U字溝あるいはU字溝→V字溝→U字溝→V字溝などの配列でもよく、U字形状の断面をもつラグ溝とV字形状の断面をもつラグ溝とが交互に配列されていれば本願発明の効果を発揮する。
10 タイヤ
12 トレッド
14 周方向主溝
16 周方向主溝
18 周方向主溝
20 ショルダーブロック
22 第1の陸部(ブロック陸部)
24 第2の陸部
26 ショルダーブロック部
28 第1のラグ溝(V字ラグ溝)
28E 角部
28V 底部
30 第2のラグ溝(U字ラグ溝)
32 第3のラグ溝(V字ラグ溝)
32E 角部
32V 底部
40 ラグ主溝
CL タイヤ赤道面

Claims (8)

  1. トレッドに設けられた3本以上の周方向主溝と、
    前記周方向主溝と交差するラグ主溝と、
    前記周方向溝と前記ラグ主溝とで区画されたブロック陸部と、
    前記ブロック陸部に設けられ、V字断面に加工されたV字ラグ溝と、
    前記ブロック陸部に設けられ、U字断面に加工されたU字ラグ溝と、
    を備え、
    前記ブロック陸部に合計3本以上設けられ、互いに長さの異なる前記第V字ラグ溝と前記U字ラグ溝とは周方向に交互に配置され、長さ順に配列された空気入りタイヤ。
  2. 1個の前記ブロック陸部において前記U字溝および前記V字溝は合計3本であり、前記U字溝および前記V字溝のうち最も短い溝の長さは最も長い溝の長さの30〜40%である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 1個の前記ブロック陸部において前記U字溝および前記V字溝は合計3本であり、前記U字溝および前記V字溝のうち2番目に長い溝の長さは最も長い溝の長さの60〜80%である請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記U字溝および前記V字溝のうち最も長い溝だけが前記ブロック陸部をタイヤ幅方向に貫通する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記V字溝は開口幅が底面の幅よりも2mm〜10mm広い請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記V字溝および前記U字溝の深さは、前記ラグ主溝の深さの81%以上である請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ブロック陸部はタイヤ幅方向端のショルダーブロックの幅方向内側に設けられたセカンドブロックである請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記U字溝および前記V字溝は、タイヤ幅方向外側の前記周方向主溝に連通する請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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