JP2015019979A - 杖装着機構付き物入れ - Google Patents

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Shigeharu Yoshida
重春 吉田
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Abstract

【課題】トレッキングポール等の杖を簡単且つ確実に取付けることができ、また、前記杖を取付けた状態を安定的に維持することができる杖用の杖装着機構を備えた物入れを得る。
【解決手段】物入れ2に杖3を装着させる杖装着機構4を、前記物入れ2の外部に基端部が取付けられた紐状部材5と、前記紐状部材5にその紐状部材5の長さ方向に対して位置調節自在に取付けられた第1の連結部材6と、物入れ2の外部に取付けられた第2の連結部材7と、前記紐状部材5の基端部とほぼ同一の位置に取付けられ、前記紐状部材5における基端部と前記第1の連結部材6との間の部分を着脱自在に保持する保持部材8とを備えたものとし、前記保持部材8を、紐状部材5を挿脱自在に挿入させて保持する保持孔23と、前記保持部材8におけるその保持孔23の周縁部分に形成され、紐状部材5をその保持部材8の外周縁側から前記保持孔23内に挿入させる挿入口24とを有したものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、トレッキングやハイキング等に使用するいわゆるトレッキングポール等の杖を装着することができる、ザックまたはパックやカバン等の物入れに関するものである。
近年、トレッキングやハイキングが盛んに行われているが、その際には、片手あるいは両手にいわゆるトレッキングポールと呼ばれる杖を持って歩くことが多い。このようなトレッキングポール等の杖を手に持って歩くことにより、トレッキング等の際に生じる足の負担を前記杖を介して手に分散させ、長時間の歩行による足の筋肉や膝の疲労を軽減することが可能となっている。
前記トレッキングポール等の杖は、一般に長さ方向に伸縮自在となっていて、使用時には伸長状態とする一方で、不使用時には縮小させることが可能となっている。
そして、不使用時においては、例えば特許文献1及び特許文献2に示すような、使用者が背負うザックまたはパック等の物入れに装着させて移動するのが通常である。
前記杖のザック等への装着は、前記杖の先端側(下端側)をザック等に取付けられたポケットや環状に形成した紐に差し込むと共に、杖の持ち手寄りの部分をザック等の外部に保持させることにより行うことが一般的である。
ここで、前記杖の持ち手寄りの部分をザック等の外部に保持させる機構としては、前記ザック等の外部に取付けられたゴム紐やテープ状の紐を前記杖の外周面に巻き付けるものが広く用いられている。
例えば、ゴム紐を用いる場合には、前記ゴム紐を杖の外周面に巻き付けた上で、コードロッカーと呼ばれる留め具によってゴム紐が杖の外周面を締め付けた状態とすることにより、杖をザック等の外部に取付けることが行われている。
一方、テープ状の紐を用いる場合には、一対の紐の面部分に相互に結合する面ファスナーをそれぞれ設けて、これらの紐を杖の外周面に巻き付けた上で、各紐の面ファスナーを相互に当接させて結合させることにより、杖をザック等の外部に取付けることが行われている。
しかしながら、前記ゴム紐を杖に巻き付けてコードロッカーで締め付ける場合、留め具の操作が面倒であるという問題があった。特に、冬等の寒い時期に使用者が厚手の手袋をしながら杖をザック等へ取付ける場合には、留め具の操作が意外に細かいために取付け作業に手間取ることが多かった。
また、面ファスナーを用いる場合、前記コードロッカーを用いる場合に比べて簡単に杖の取付けを行うことができるものの、前記一対の紐の各面ファスナー同士の結合が比較的不安定で、一対の紐の連結が解除され易いため、杖がザック等から落下する可能性があった。さらに、杖に対する紐の締め付けが比較的甘い傾向にあるため、特にザック等に収容している荷物の量が少ない状態で歩く場合は取付けの安定性が著しく低下し、最悪連結が解除されて杖が落下する可能性があった。
実用新案登録第3180841号公報 実用新案登録第3180999号公報
本発明の技術的課題は、ザック等の持ち運び自在の物入れにおいて、トレッキングポール等の杖を簡単且つ確実に取付けることができ、また、前記杖を取付けた状態を安定的に維持することができる杖用の杖装着機構を備えた物入れを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の杖装着機構付き物入れは、物品を収容する持ち運び自在の物入れと、前記物入れに杖を着脱自在に装着させて前記杖を持ち運ぶための杖装着機構とを有し、前記杖装着機構は、前記物入れの外部に基端部が取付けられた紐状部材と、前記紐状部材にその紐状部材の長さ方向に対して位置調節自在に取付けられた第1の連結部材と、前記物入れの外部に取付けられた、前記第1の連結部材と相互に連結される第2の連結部材と、前記紐状部材の基端部と同一の位置または近接した位置に取付けられ、前記紐状部材における基端部と前記第1の連結部材との間の部分を着脱自在に保持する保持部材とを備え、前記保持部材は、前記保持孔及び挿入口が設けられた本体部と、前記本体部を前記物入れの外部に取付けるための紐状の取付部とを有していて、前記本体部は、その本体部の板面の表面側と裏面側とを貫通する、前記紐状部材を挿脱自在に挿入させて保持する保持孔と、前記本体部における前記保持孔の周縁部分に形成されて、前記紐状部材をその本体部の外周縁側から前記保持孔内に挿入させる挿入口とを備え、前記杖装着機構は、前記保持部材の保持孔内に前記紐状部材を前記挿入口から通して挿入させた上で、前記第1の連結部材と第2の連結部材とが前記紐状部材の緊張を維持させた状態で相互に連結されることにより、前記杖が前記紐状部材と保持部材とで囲まれた空間内に前記杖の外周面が挟まれた状態で装着されるように構成されているものである。
本発明においては、前記紐状部材は帯状に形成され、前記保持部材の本体部は板体状に形成されて、板面が上下に延びる方向に向けて前記物入れに取付けられていて、前記保持孔は上下方向に長く形成されていると共に、前記挿入口は前記保持孔の上方側又は下方側の一部を開口させているものとすることができる。
また、本発明においては、前記保持部材の本体部は、前記挿入口の開口縁部分に、前記保持孔の内方に突出して前記保持孔内の紐状部材が前記挿入口から抜け出ることを抑止する突出部を備えているものとしてもよい。
さらに、本発明においては、前記保持部材は、装着した前記杖の外周面と接する部分の少なくとも一部に、前記杖との間の滑りを抑止する滑り止め加工が施されているものとすることが好ましい。
また、本発明の具体的な構成態様としては、前記物入れは、肩を通す一本の紐または両肩を通す二本の紐によって体で運ぶザックまたはパックである。
本発明によれば、物入れに取付けられた保持部材の保持孔内に前記紐状部材を挿入させた上で、前記紐状部材に取付けられた第1の連結部材と前記物入れの外部に取付けられた第2の連結部材とを前記紐状部材の緊張を維持させた状態で相互に連結することにより、前記紐状部材と保持部材とで囲まれた空間内に杖を挟んだ状態とすることができる。
これにより、杖を簡単且つ確実に物入れの外部に装着させることができる上、物入れ内の荷物の量に関係なく杖をしっかりと物入れの外部に取付けることができるため、前記杖を取付けた状態を安定的に維持することができる。
図1は本発明に係る杖装着機構付き物入れの一実施形態を模式的に示す斜視図である。ただし、杖を装着していない状態を示す。 同、杖を装着した状態を模式的に示す斜視図である。ただし、一方の側面のみに杖を装着させた状態を示す。 図3は本発明に係る杖装着機構付き物入れの杖装着機構を模式的に示す要部拡大平面図である。 図4は本発明の杖装着機構における第1の連結部材及び第2の連結部材の一例を模式的に示す図である。ただし、(a)第1の連結部材と第2の連結部材とを連結した状態、(b)第1の連結部材と第2の連結部材との連結を解除した状態をそれぞれ示す。 図5は本発明の杖装着機構における保持部材を模式的に示す(a)正面図、(b)平面図である。 図6は本発明に係る杖装着機構付き物入れにおいて、杖を物入れに装着させる場合について説明する図である。ただし、(a)保持部材と紐状部材との間に杖を配置した状態、(b)紐状部材を保持部材の保持孔内に挿し込んだ状態、(c)第1の連結部材と第2の連結部材とを連結し、且つ紐状部材を緊張状態とした状態をそれぞれ示す。
図1〜図6は、本発明に係る杖装着機構付き物入れの一実施形態を示すもので、この実施形態の杖装着機構付き物入れ1は、物品を収容する持ち運び自在の物入れとしてのザック(またはパック)2と、前記ザック2にトレッキングポール等の杖3を着脱自在に装着させて前記杖3を持ち運ぶための杖装着機構4とを有している。
また、前記杖装着機構4は、前記ザック2の外部に基端部が取付けられた紐状部材5と、前記紐状部材5に取付けられた第1の連結部材6と、前記ザック2の外部に取付けられた、前記第1の連結部材6と相互に連結される第2の連結部材7とを備えている。さらに、前記紐状部材5の基端部と同一の位置に取付けられ、前記紐状部材5における基端部と前記第1の連結部材6との間の部分を着脱自在に保持する保持部材8を有している。
前記ザック2は、両肩を通す二本の肩紐によって体で運ぶもので、荷物を収容するための収容体11と、前記収容体の前面側(使用者が背負った際に背中に当接する面側)に取付けられた、その収容体を背負うための一対の肩紐12とを備えていて、前記杖装着機構4はこのザック2の左右両側にそれぞれ設けられている(ただし、図1及び図2においては一方の肩紐及び杖装着機構のみをあらわれている)。
前記収容体11は、全体として縦長に形成されたもので、この収容体11の外部の両側面に前記杖3を装着させることができるようになっている。
なお、この収容体11の背面側の下端寄りの部分には、ザック2に杖3を装着する際に前記杖3の先端(下端)部分を支持させる、杖3の落下を防止するための支持紐13が設けられていて、前記支持紐13によって環を形成し、その環の中に前記杖3の先端部を挿し込んで引っ掛けることにより、前記杖3の先端が支持されるようになっている。
前記紐状部材5は、合成樹脂等の柔軟な素材により形成された、所定の幅を有する全体として帯状のもので、一般的なザックにおいて使用されているいわゆるコンプレッションテープと呼ばれるものである。
この紐状部材5は、基端部が前記ザック2の外部の側面における後面側寄りの部分に固定されていると共に、先端方向が後述する前記第2の連結部材7が位置する向き、具体的にはザック2の前面側の斜め上方向に向くように方向付けられている。さらに、この紐状部材5は、幅方向(短手方向)が略上下方向に延びるように前記ザック2の外部に固定されている。
前記第1の連結部材6及び第2の連結部材7は、図4(a),(b)相互に着脱自在に連結されるもので、連結又はその解除によって一体化又は分離が自在に行われる構成となっている。
この実施形態においては、これらの第1の連結部材6及び第2の連結部材7は、いわゆるサイドリリースバックルと呼ばれる、雄側のバックルと前記雄側のバックルが収容される筒状の雌側のバックルとが相互に連結される構成のものを用いている。具体的には、図4に示すように、雄側のバックルを雌側のバックル内に挿し込んで、前記雄側のバックルの側面の突起16,16を雌側のバックル側面の開口部17,17に弾性的に嵌め入れることによりこれらの雄側及び雌側のバックルが連結し、雄側のバックルの突起16,16を押し込んで雌側のバックルの開口部17,17から離脱させることにより連結が解除される構成となっている。
なお、この実施形態の場合は、第1の連結部材6が雄側のバックル、第2の連結部材7が雌側のバックルとなっている。
また、前記第1の連結部材6は、前記紐状部材5における長さ方向の位置が調節自在であるように前記紐状部材5に取付けられている。
具体的には、前記第1の連結部材6にはアジャスタ18が設けられていて、紐状部材5の長さ方向における前記第1の連結部材6の位置を、前記第2の連結部材7との連結前あるいは連結後に適宜調整することができ、且つその位置を維持することが可能となっている。
なお、前記アジャスタ18としては、公知のものが用いられるが、例えば図4に示すように、前記第1の連結部材6にその表裏面を貫通する一対の貫通孔18a,18aが設けられた構成のものを採用することができる、この場合においては、これらの一対の貫通孔18a,18aに前記紐状部材5を折り返すように挿入して、各貫通孔18a,18aの内周縁部分に前記紐状部材5を圧接させることにより、その紐状部材5に対する第1の連結部材6の位置を不動とすることが可能となっている。
これにより、前記第1の連結部材6を第2の連結部材7に連結した状態において、前記紐状部材5の先端部を引っ張ることにより、この第1の連結部材6のアジャスタ18において、紐状部材5上における前記第1の連結部材6の位置を調整することができ、したがって、前記紐状部材5における基端部から前記第1の連結部材6までの間の長さの調整を行うことができる。
一方、前記第2の連結部材7は、基端側に長さ調整が不能な帯状の紐を介して前記ザック2の外部に取付けられていて、向き以外の位置調節がほぼ不能な状態となっている。
したがって、前記第1の連結部材6は、前記紐状部材5の長さ方向における位置を調整することにより、前記紐状部材5の緊張を維持したままの状態で前記第2の連結部材7に連結することが可能となる。
なお、前記第2の連結部材7は、前記ザック2の外部の側面側における、前記紐状部材5の基端部が取付けられた位置よりも正面側で且つやや高い位置(前記紐状部材5が方向付けられた方向上の位置)に配設されている。したがって、前記第1の連結部材6と第2の連結部材7とが連結した際には、前記紐状部材5は、先端側(ザック2の正面側の方向)に行くにしたがって次第にザック2の上方側に位置するような状態となっている。
前記保持部材8は、金属や硬質の合成樹脂等の高い剛性を有する素材により板体状に形成された本体部21と、前記本体部21を前記ザック2の外部に取付けるための紐状の取付部22とを備えている。
前記本体部21は、全体として略四角形状の板面21aを有する形状に形成されていて、前記本体部21における基端側(一辺側)に前記取付部22が連結されていると共に、前記板面21aにおける先端側(前記取付部22が連結されている辺側と相対する側の辺側)寄りの部分に、前記紐状部材5を挿脱自在に挿入させて保持する保持孔23が形成されている。
また、前記本体部21における前記保持孔23の周縁部分には、前記紐状部材5を本体部21の外周縁側から前記保持孔23内に挿入させる挿入口24が形成されている。
ここで、この実施形態における前記本体部21は、図5に示すように、前記板面21aが略上下に延びる方向に向けて前記ザック2に取付けられていて、前記保持孔23は上下方向に長い長孔状に形成されたものとなっている。
なお、前記保持孔23の長手方向の大きさは、前記紐状部材5の幅とほぼ同一又はやや大きく形成されていて、前記紐状部材5が安定的且つ確実に収容されるようになっている。
また、前記本体部21は、前記保持孔23の上方側の周縁にあたる部分の一部が所定の幅だけ切断されていて、この切断された部分が前記挿入口24となっている。そして、この挿入口24が前記保持孔23の上方側の一部を開口させていて、前記挿入口24を通じて、前記紐状部材5を前記本体部21の上方側の外周縁側から前記保持孔23内に挿入させることが可能となっている。
具体的には、図5(a)に示すように、前記挿入口24は、前記保持孔23の短手方向における前記本体部21の中央側に位置する一端側の上方側を開口させる位置に形成されていて、前記紐状部材5の厚さよりもやや大きい開口幅(図5(a)上における左右方向の幅)を備えたものとなっている。
なお、前記保持孔23内には、前記挿入口24から挿入された前記紐状部材5を、前記保持孔23内の短手方向の奥側(前記保持孔23の短手方向における上記挿入口24が形成された側とは反対側(図5(a)上における保持孔23の左側))の空間までスムーズに移動させることができるように、前記挿入口24から前記保持孔23の長手方向の奥側に行くに従って次第に短手方向の奥側に傾斜する傾斜面25が形成されている。
さらに、前記本体部21には、前記挿入口24の開口縁部分に、前記保持孔23の内方(この実施形態の場合は略下方)に突出して前記保持孔23内の紐状部材5が前記挿入口24から抜け出ることを抑止する突出部26が形成されている。
具体的に、図5(a)に示すように、この突出部26は、前記挿入口24における前記本体部21の先端側から延びる辺(図5(a)上における上方側の辺)の周縁に設けられていて、前記保持孔23内の短手方向の奥側に位置している紐状部材5の幅方向の一端側(この場合は上方側の端部)に引っ掛かるようになっている。
これにより、前記紐状部材5は、前記保持孔23内の短手方向の奥側に安定的に保持され、前記挿入口23から容易に抜け出ることが抑止される。特に、前記第1の連結部材6と第2の連結部材7とが連結され、且つ前記紐状部材5が緊張状態にある場合には、前記突出部26は前記紐状部材5を確実に引っ掛けて保持孔23内での移動を拘束するため、その紐状部材5は前記挿入口24を通じての保持孔23内からの離脱が防止されることとなる。
一方、前記取付部22は、柔軟な素材により形成された、所定の幅を有する全体として帯状のもので、先端側が、前記本体部21の板面21aの基端側寄りの部分に形成された取付用の貫通孔27に挿通されていると共に、基端側が前記ザック2の外部に固定されている。
さらに、この取付部22は、基端部が前記紐状部材5の基端部とほぼ同じ位置において重複するように相互に当接した状態で、且つ長さ方向が前記紐状部材5の長さ方向に沿う方向、即ち前記ザック2の前面側の斜め上方向に向くように方向付けられた状態で前記ザック2の外部に固定されている。したがって、前記取付部22と紐状部材5とは、ザック2の外部のほぼ同じ位置から同じ方向に向けて方向付けられた状態となっている。
なお、この実施形態においては、前記取付部22は、予め定められた一定の長さ(例えば、本体部の基端から先端までの長さの訳1.5倍程度の長さ)に形成されていて、長さ調整ができない構成となっていて、これにより、前記本体部21は方向以外の位置調整ができないようになっている。
また、この取付部22は、表面側に、前記杖3との間の滑りを抑止する滑り止め加工が施されていて、前記杖装着機構4によって杖3をザック2に装着した際に、前記取付部22の表面が杖3の外周面に接触して、前記杖3が滑り落ちることを可及的に抑止できるようにしている。
この実施形態においては、図5(a)に示すように伸縮しない帯状の紐28(例えばコンプレッションテープ)の表面側に、前記紐28と同幅の帯状に形成された、ゴム製の滑り止め用のシート29を配設した構成となっていて、このシート29が杖3の外周面に接して滑り止めとして機能するようになっている。
前記構成を有する杖装着機構付き物入れ1、即ち、前記杖装着機構4を備えたザック2において、杖3を装着する場合について説明する。
まず、準備段階として、前記第1の連結部材6と第2の連結部材7の連結を解除しておくと共に、紐状部材5と保持部材8の本体部21とを分離させておく。その上で、装着対象となるトレッキングポール等の杖3の先端側を、前記ザック2に設けられている支持紐13によって形成した環内に挿し込んで支持させる。
次に、図6(a)に示すように、前記紐状部材5と保持部材8との間、より具体的には、前記紐状部材5と保持部材8の取付部22との間に前記杖3を配置する。そして、図6(b)に示すように、前記紐状部材5を、保持部材8における本体部21の保持孔23内に、挿入口24を通じて挿入し、前記紐状部材5を前記保持孔23内に保持させる。このとき、この紐状部材5を、前記保持孔23内における前記突出部26よりも短手方向の奥側に配置させて、前記紐状部材5が前記挿入口24から抜け出ないようにする。
さらに、図6(c)に示すように、前記第1の連結部材6と第2の連結部材7とを連結した上で、前記紐状部材5の長さ方向における第1の連結部材6の位置を調整して、前記紐状部材5の基端部から前記第1の連結部材6までの間を緊張させた状態とすると共に、その緊張状態を維持させる。
なお、この実施形態の場合、上述のように、前記紐状部材6の先端側を引っ張ることにより、第1の連結部材6のアジャスタ18において、紐状部材5の基端部から前記第1の連結部材6までの間の長さを調整することができるため、前記紐状部材5を容易に緊張状態とすることができる。
このとき、前記紐状部材5におけるこの紐状部材5の基端部から前記保持部材8との間も緊張状態となるため、図3に示すように、これらの紐状部材5と保持部材8とが前記杖3の外周面を締め付けるように挟み込む。この結果、図2に示すように、この杖3は、これらの紐状部材5と保持部材8とで囲まれた空間内に脱落不能に保持された状態で、ザック2の外部に装着されることとなる。
また、前記保持部材8の取付部22には、その表面側に滑り止め加工が施してあるため、前記取付部22と杖3との間での滑りが抑止されて前記紐状部材5と保持部材8との間に挟まれた前記杖3の脱落がより確実に防止される。さらに、ザック2に対する杖3の上下動も抑止されるため、ザック2に装着された状態の杖3は常に安定的に保持される。
なお、装着された杖3をザック2から取外す場合には、前記第1の連結部材6と第2の連結部材7との連結を解除してこれらの連結部材6,7を分離することにより、前記紐状部材5の緊張を解くと共に、前記紐状部材5における前記保持部材8の本体部21の保持孔23に挿入されている部分を、挿入口24を通じて前記保持孔23から抜き出す。
これにより、前記紐状部材5は保持部材8による保持状態から脱して、前記杖3の外周面の拘束を解除するため、前記杖3を取外すことができる。
以上のように、前記構成を有する杖装着機構付き物入れ1によれば、物入れとしてのザック2に取付けられた保持部材8の保持孔23内に前記紐状部材5を挿入させて、第1の連結部材6と第2の連結部材7とを前記紐状部材5の緊張を維持させた状態で相互に連結することにより、この紐状部材5と保持部材8とで囲まれた空間内に杖3の外周面を挟んだ状態で前記杖3を保持させることができる。
これにより、装着対象となる杖3を簡単且つ確実にザック2の外部に装着させることができる上、ザック2内に収容される荷物の量、即ちザック2の大きさに関係なく前記杖3をしっかりとザック2の外部に保持させることができるため、前記杖3を装着させた状態を安定的に維持することができる。
前記実施形態においては、前記本体部21は、必ずしも板体状である必要はなく、紐状部材における基端部と前記第1の連結部材との間の部分を着脱自在に保持することができ、且つ、前記紐状部材を挿脱自在に挿入させて保持する保持孔と、前記保持部材におけるその保持孔の周縁部分に形成され、前記紐状部材をその保持部材の外周縁側から前記保持孔内に挿入させる挿入口とを備えた構成であれば、例えば枠状に形成されたもの等、任意の形態とすることができる。
さらに、前記実施形態においては、前記保持部材8の本体部21は、板面21aが上下に延びる方向に向けて前記ザック2に取付けられているが、この本体部の取付け方向については、物入れに対する杖の装着方向や装着位置等によって任意に設定することができる。
前記実施形態においては、前記挿入口24は、本体部21の上方側の周縁部分の一部を開口させた構成となっているが、この挿入口の位置については、前記紐状部材の保持孔への挿入や抜き出しを行うことができ、且つ前記突出部を用いてあるいは突出部がなくても保持部材による紐状部材の保持を確実に行える位置であれば、任意に決定することができる。
特に、前記実施形態のように、前記本体部が、板面が上下に延びる方向に向けて物入れに取付けられている場合、前記挿入口は本体部の下方側の周縁部分の一部を開口させる構成とすることができる。この場合は、紐状部材が挿入口を通じて保持孔から抜け出て保持部材による前記紐状部材の保持が解ける可能性が低いため、物入れへの杖の装着作業が容易であるという利点がある。
さらに、前記実施形態においては、前記保持部材8の本体部21における前記挿入口24の開口縁部分に、前記保持孔23の内方に突出して前記保持孔23内の紐状部材5が前記挿入口24から抜け出ることを抑止する突出部26が設けられている。しかしながら、この突出部については、第1の連結部材と第2の連結部材とを相互に連結して紐状部材を緊張状態とした場合に、例えば保持部材の物入れの外部への取付け位置や挿入口を設けた位置等によって、前記紐状部材が保持孔内に挿入された状態を安定的に維持することができれば、かならずしも必要ではなく、省略することができる。
前記実施形態においては、前記紐状部材5をコンプレッションテープ等の帯状のものとしているが、この紐状部材については、前記杖を安定的に装着することができる程度の強度を有していれば、必ずしも帯状である必要はない。さらに、前記保持部材の保持孔についても、前記実施形態のように長孔状である必要はなく、紐状部材の形状等に応じて任意の形状とすることができる。
また、前記実施形態においては、前記保持部材8の取付部22として、帯状に形成した紐状のものを用いた例を示しているが、この取付部については、前記本体部を安定的に物入れの外部に取付けられる強度を有していれば、必ずしも帯状である必要はなく、任意の形状とすることができる。
さらに、前記実施形態では、前記保持部材8に滑り止め加工を施すため、前記取付部22を、伸縮しない紐28の表面側に滑り止め用のゴム製のシート29を配設した構成としているが、滑り止めとしては他の手段を用いてもよい。例えば、杖装着時において、取付部の表面に、ゴム等の滑りにくい各種素材を貼り付けたり、凹凸を形成したりする等、任意の手段を用いることができる。また、この滑り止め加工は、保持部材における、装着した杖の外周面と接する部分にのみ設ければよい。
なお、保持部材の素材、例えば取付部の素材によって、あるいは紐状部材の素材や杖の外周面の素材によって、これらの保持部材や紐状部材と装着した杖の外周面との間の滑りが十分に抑止される場合には、必ずしも保持部材に滑り止め加工を施す必要はない。
また、前記実施形態においては、前記保持部材8の取付部22は、その基端部と紐状部材5の基端部とが当接し、且つ長さ方向が前記紐状部材5の長さ方向に沿う方向に向けられた状態で前記ザック2の外部に固定されているが、この取付部の前記物入れの外部への取付位置や長さ方向の向きについては、前記杖を安定的且つ確実に保持することができれば、任意の取付位置や長さ方向の向きとすることができる。
また、前記取付部22は、紐28によって実質的に伸縮不能な構成となっているが、この取付部をゴム等の弾性部材で形成して、前記杖を紐状部材との間で弾力的に挟み込んで保持するようにしてもよい。なお、この場合において、弾性部材がゴム等の滑りにくい素材である場合には、取付部自体が滑り止めとして機能するため、取付部全体の構造が簡単になるという利点がある。
前記実施形態では、持ち運び自在の物入れとして、両肩を通す二本の紐によって体で運ぶザックまたはパックを用いた例を示しているが、物入れとしては、肩を通す一本の紐によって体で運ぶザックまたはパックや、手に持つバッグや肩掛けのバッグ等であってもよい。
また、前記実施形態では、杖装着機構4がザック2の左右両側に設けられているが、この杖装着機構については、使用者の物入れの持ち運びの邪魔にならない位置であれば、前記物入れの任意の位置に設けることができる。
1 杖装着機構付き物入れ
2 ザック(物入れ)
3 杖
4 杖装着機構
5 紐状部材
6 第1の連結部材
7 第2の連結部材
8 保持部材
21 本体部
21a 板面
22 取付部
23 保持孔
24 挿入口
26 突出部

Claims (6)

  1. 物品を収容する持ち運び自在の物入れと、前記物入れに杖を着脱自在に装着させて前記杖を持ち運ぶための杖装着機構とを有し、
    前記杖装着機構は、前記物入れの外部に基端部が取付けられた紐状部材と、前記紐状部材にその紐状部材の長さ方向に対して位置調節自在に取付けられた第1の連結部材と、前記物入れの外部に取付けられた、前記第1の連結部材と相互に連結される第2の連結部材と、前記紐状部材の基端部と同一の位置または近接した位置に取付けられ、前記紐状部材における基端部と前記第1の連結部材との間の部分を着脱自在に保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材は、前記保持孔及び挿入口が設けられた本体部と、前記本体部を前記物入れの外部に取付けるための紐状の取付部とを有していて、前記本体部は、その本体部の板面の表面側と裏面側とを貫通する、前記紐状部材を挿脱自在に挿入させて保持する保持孔と、前記本体部における前記保持孔の周縁部分に形成されて、前記紐状部材をその本体部の外周縁側から前記保持孔内に挿入させる挿入口とを備え、
    前記杖装着機構は、前記保持部材の保持孔内に前記紐状部材を前記挿入口を通して挿入させた上で、前記第1の連結部材と第2の連結部材とが前記紐状部材の緊張を維持させた状態で相互に連結されることにより、前記杖が前記紐状部材と保持部材とで囲まれた空間内に前記杖の外周面が挟まれた状態で装着されるように構成されている、杖装着機構付き物入れ。
  2. 前記紐状部材は帯状に形成され、前記保持部材の本体部は板体状に形成されて、板面が上下に延びる方向に向けて前記物入れに取付けられていて、前記保持孔は上下方向に長く形成されていると共に、前記挿入口は前記保持孔の上方側又は下方側の一部を開口させている、請求項1に記載の杖装着機構付き物入れ。
  3. 前記保持部材の本体部は、前記挿入口の開口縁部分に、前記保持孔の内方に突出して前記保持孔内の紐状部材が前記挿入口から抜け出ることを抑止する突出部を備えている、請求項1又は請求項2に記載の杖装着機構付き物入れ。
  4. 前記保持部材の取付部は帯状に形成されていて、前記取付部は、基端部が前記紐状部材の基端部と当接し、且つ長さ方向が前記紐状部材の長さ方向に沿う方向に向けられた状態で前記物入れの外部に固定されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の杖装着機構付き物入れ。
  5. 前記保持部材は、装着した前記杖の外周面と接する部分の少なくとも一部に、前記杖との間の滑りを抑止する滑り止め加工が施されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の杖装着機構付き物入れ。
  6. 前記物入れは、肩を通す一本の紐または両肩を通す二本の紐によって体で運ぶザックまたはパックである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の杖装着機構付き物入れ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102066917B1 (ko) * 2018-12-24 2020-01-16 주식회사 고그린테크 캐리어 타입의 휴대용 전원공급 장치
KR102571236B1 (ko) * 2022-11-18 2023-08-25 김재한 백팩형 가방

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