JP2015018766A - インピーダンス整合方法及びインピーダンス整合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意の出力インピーダンスを有する高周波電源に直結することができるインピーダンス整合装置を可能にする
【解決手段】メモリ204にはバリアブルキャパシタVC1,VC2を全てのインピーダンス調整点に調整した時のFパラメータの測定値が記憶されている。制御部203は、VI検出器202で検出される出力電圧vout及び出力電流vinと全てのインピーダンス調整点のFパラメータとを用いて、バリアブルキャパシタVC1,VC2を各インピーダンス調整点に調整したと仮定した場合の入力ポートP1での入力電圧vin、入力電流iin及び入力インピーダンスZinを算出する。そして、複数の入力インピーダンスZinのうち、目標インピーダンスZg *に最も近い入力インピーダンスZinを抽出し、その入力インピーダンスZinに対応するインピーダンス調整点にバリアブルキャパシタVC1,VC2を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波電源と負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合方法及びそのインピーダンス整合装置に関するものである。
高周波電源からプラズマ処理装置に高周波電力を供給してプラズマ処理装置内にプラズマを発生させ、そのプラズマによって半導体ウェハの薄膜形成やエッチング処理などを行うプラズマ処理システムが知られている。そのプラズマ処理システムでは、プラズマ処理中に高周波電源からプラズマ処理装置に効率良く高周波電力を供給するため、高周波電源とプラズマ処理装置との間に高周波電源とプラズマ処理装置とのインピーダンスを自動的に整合させるインピーダンス整合装置が設けられている。
例えば、特許第4975291号には、図12に示すプラズマ処理システムのインピーダンス整合装置の構成が記載されている。
図12に示すプラズマ処理システム100は、インピーダンス整合装置101の入力ポートP1が50[Ω]等の特性インピーダンスZoを有する同軸ケーブル104で高周波電源102に接続され、出力ポートP2がプラズマ処理装置103(高周波電源102に対する負荷)に直結された構成である。
インピーダンス整合装置101内には、インピーダンス整合を行うための主要素として1個の固定インダクタL1と、2個のバリアブルキャパシタVC1,VC2と、入力ポートP1における反射係数Γin(=反射波電圧vrin/進行波電圧vfin)を実測し、その実測値Γinが予め設定された閾値Γth(例えば、0.1等の値)以下となるように、バリアブルキャパシタVC1,VC2の各容量値を制御する制御部101Cとが設けられている。バリアブルキャパシタVC1,VC2は、互いに対向している一対の電極の一方が可動電極で構成されたキャパシタである。
なお、インピーダンス整合装置101内の方向性結合器101Aは、入力ポートP1の高周波電圧vinから進行波電圧vfinと反射波電圧vrinを分離して制御部101Cに入力するデバイスである。また、モータM1とモータM2は、それぞれバリアブルキャパシタVC1の可動電極とバリアブルキャパシタVC2の可動電極を駆動するためのモータであり、センサPS1とセンサPS2は、それぞれバリアブルキャパシタVC1の可動電極とバリアブルキャパシタVC2の可動電極の回転位置を検出する位置検出センサである。また、メモリ101Bは、制御部101Cがインピーダンス整合動作をするために必要なバリアブルキャパシタVC1,VC2の可変位置等のデータを記憶するメモリである。
制御部101Cは、方向性結合器101Aから出力される反射波電圧vrin及び進行波電圧vfinを所定の周期で読み込み、反射係数Γinを算出してΓin≦Γthであるか否かを判別する。そして、Γth<Γinであれば、制御部101Cは、バリアブルキャパシタVC1,VC2の可変容量値の全ての組合せ(全てのインピーダンス調整点)の中から、反射係数Γinが最小となるインピーダンス調整点を求め、そのインピーダンス調整点に対応するバリアブルキャパシタVC1とバリアブルキャパシタVC2の調整位置のデータをメモリ101Bから読み出し、そのデータに基づきモータM1,M2を駆動する。
モータM1,M2の駆動によりバリアブルキャパシタVC1,VC2の可動電極が回転して電極対向面積が変化し、それによりバリアブルキャパシタVC1,VC2の各容量値が反射係数Γinを最小にするインピーダンス調整点に設定される。
特許第4975291号
従来のプラズマ処理システム100は、一般に、高周波電源102が特性インピーダンスZoを有する同軸ケーブル104によってインピーダンス整合装置100の入力ポートP1に接続されるので、高周波電源102の出力インピーダンスが特性インピーダンスZoと整合するように設計される。
例えば、高周波電源102がISM(Industry-Science-Medical)周波数帯である13.56[MHz]の高周波信号を発生する信号発生器と、その信号発生器で発生した高周波信号を増幅するD級アンプやE級アンプ等のパワーアンプとを含む構成の場合、パワーアンプの出力インピーダンスは特性インピーダンスZoより低くなるため、パワーアンプと高周波電源102の出力端との間にインピーダンス変換回路が設けられ、高周波電源102の出力インピーダンスが特性インピーダンスZoとなるように設計されている。
従来のプラズマ処理システム100は、プラズマ処理装置103にインピーダンス整合装置101を直結とした装置を、インピーダンス整合装置101の入力ポートP1からプラズマ処理装置103側を見たインピーダンスZin(以下、「入力インピーダンスZin」という。)を特性インピーダンスZoに整合可能な負荷として、当該特性インピーダンスZoを有する同軸ケーブル104により高周波電源102に接続する考え方に基づくシステムと考えられる。
インピーダンス整合装置101がプラズマ処理装置103の負荷インピーダンスZL(インピーダンス整合装置101の出力ポートP2からプラズマ処理装置103側を見たインピーダンス)の変動に応じて特性インピーダンスZoとは異なる所定のインピーダンス(R−j・X[Ω])に変換可能であれば、出力インピーダンスとしてその共役複素数のインピーダンス(R+j・X[Ω])を有する高周波電源102にインピーダンス整合装置101を直結することができ(共役整合)、プラズマ処理システム100のコンパクト化やインピーダンス整合装置101によるインピーダンス整合の高精度化が可能になるという利点がある。
また、高周波電源102内のインピーダンス変換回路に代えてインピーダンス整合装置101を高周波電源102に内蔵させることにより、高周波電源102をプラズマ処理装置103に直結することができ、更なるプラズマ処理システム100のコンパクト化やインピーダンス整合の高精度化を期待することができる。
しかしかながら、従来、プラズマ処理装置の負荷インピーダンスZLの変動に応じてインピーダンス整合装置の入力インピーダンスZinを特性インピーダンスZoとは異なる高周波電源102の出力インピーダンス(R+j・X[Ω])の共役複素数に自動で整合させるインピーダンス整合方法やインピーダンス整合装置は提案されていない。
本発明は、負荷インピーダンスを特性インピーダンスとは異なる所定のインピーダンスに変換し、当該所定のインピーダンスの共役複素数の出力インピーダンスを有する高周波電源にインピーダンス整合装置を直結若しくは内蔵を可能にするインピーダンス整合方法及びそのインピーダンス整合方法を用いたインピーダンス整合装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供されるインピーダンス整合方法は、高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置のインピーダンス整合方法であって、前記インピーダンス整合装置には、前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が4端子パラメータ記憶手段に前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶されており、前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出された前記電圧情報及び前記電流情報と、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスを算出する入力インピーダンス算出ステップと、前記入力インピーダンス算出ステップで算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定ステップと、前記インピーダンス調整値特定ステップで特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整ステップと、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
本発明の第2の側面によって提供されるインピーダンス整合方法は、高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置のインピーダンス整合方法であって、前記インピーダンス整合装置には、前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が4端子パラメータ記憶手段に前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶されており、前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出ステップと、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された前記電圧情報及び前記電流情報の検出時の前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応するFパラメータに関する情報と、前記検出ステップで検出された前記電圧情報及び前記電流情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出する第1の算出ステップと、前記第1の算出ステップで算出された前記出力ポートにおける電圧情報及び電流情報と前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスを算出する第2の算出ステップと、前記第2の算出ステップで算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定ステップと、前記インピーダンス調整値特定ステップで特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整ステップと、を備えたことを特徴とする(請求項2)。
好ましい実施の形態によれば、前記目標値は、前記高周波電源の出力インピーダンスに対して共役複素数となる値であるとよい(請求項3)。
本発明の第3の側面によって提供されるインピーダンス整合装置は、高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置であって、前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶された4端子パラメータ記憶手段と、前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記電圧情報及び前記電流情報と、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスの推定値を算出する入力インピーダンス算出手段と、前記入力インピーダンス算出手段で算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定手段と、前記インピーダンス調整値特定手段により特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整手段と、を備えたことを特徴とする(請求項4)。
好ましい実施の形態によれば、前記入力インピーダンス算出手段は、前記インピーダンス可変回路の可変値毎に、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された各Fパラメータに関する情報と前記検出手段で検出された前記電圧情報及び前記電流情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出し、算出した電圧情報を電流情報で除して前記入力インピーダンスを算出するとよい(請求項5)。
本発明の第4の側面によって提供されるインピーダンス整合装置は、高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置であって、前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶された4端子パラメータ記憶手段と、前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記電圧情報及び前記電流情報と、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された前記電圧情報及び前記電流情報の検出時の前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応するFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出する出力情報算出手段と、前記出力情報算出手段で算出された前記出力ポートにおける電圧情報及び電流情報と前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスを算出する入力インピーダンス算出手段と、前記入力インピーダンス算出手段で算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定手段と、前記インピーダンス調整値特定手段により特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整手段と、を備えたことを特徴とする(請求項6)。
好ましい実施の形態によれば、前記入力インピーダンス算出手段は、前記インピーダンス可変回路の可変値毎に、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された各Fパラメータに関する情報と前記出力情報算出手段で算出された前記電圧情報及び前記電流情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出し、算出した電圧情報を電流情報で除して前記入力インピーダンスを算出するとよい(請求項7)。
更に好ましい実施の形態によれば、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶されたFパラメータに関する情報は、実測した前記インピーダンス整合装置のSパラメータのデータと前記Sパラメータの実測値をFパラメータに変換する変換プログラムのデータ、若しくは実測した前記インピーダンス整合装置のSパラメータを所定の変換式によりFパラメータに変換したデータであるとよい(請求項8)。
本発明の第3の側面と第4の側面によって提供されるインピーダンス整合装置において、前記インピーダンス可変回路は、インダクタと、前記インダクタに直列に接続されたスイッチ手段と、前記インダクタと前記スイッチ手段の直列回路に印加される交流電圧を検出する電圧検出手段と、前記交流電圧の極性が負から正に変化する電圧零点からT/4(T:前記交流電圧の周期)が経過した基準時点が検出される毎に、各基準時点からの前記スイッチ手段をオンにするオン開始点とそのオン開始点からのオン時間を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段で前記インダクタを流れる電流を制御することによりインピーダンス値が変化するリアクタンス電流可変回路であるとよい(請求項9)。
また、前記スイッチ手段は、第1の整流素子と第1のスイッチング素子を直列に接続した第1の直列回路と、前記第1の整流素子とは極性を逆にして第2の整流素子と第2のスイッチング素子を直列に接続した第2の直列回路との並列回路で構成され、前記制御手段は、各基準時点からT/2が経過するまでの第1の期間では前記第1のスイッチング素子のオン開始点とオン時間を制御し、(各基準時点+T/2)からT/2が経過するTまでの第2の期間では前記第2のスイッチング素子のオン開始点とオン時間を制御するとよい(請求項10)。
また、前記スイッチ手段は、1の半導体スイッチ素子若しくは複数の半導体スイッチ素子の直列接続を含む第1の回路と1の半導体スイッチ素子若しくは複数の半導体スイッチ素子の直列接続を含む第2の回路とを逆直列接続した回路で構成され、前記第1の回路に含まれる半導体スイッチ素子と前記第2の回路に含まれる半導体スイッチ素子は同一のタイプであり、前記制御手段は、各基準時点からT/2が経過するまでの第1の期間と(各基準時点+T/2)からT/2が経過するTまでの第2の期間の両期間における前記第1の回路内のスイッチング素子のオン開始点及びオン時間と前記第2の回路内のスイッチング素子のオン開始点及びオン時間を同期して制御するとよい(請求項11)。
また、前記目標値は、前記高周波電源の出力インピーダンスに対して共役複素数となる値であるとよい(請求項12)。
本発明の第5の側面によって提供される高周波電源は、本発明の第3又は第4の側面によって提供されるインピーダンス整合装置を内蔵したことを特徴とする(請求項13)。
本発明によれば、インピーダンス可変回路の可変値毎にインピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報(実測したSパラメータとそのSパラメータをFパラメータに変換する変換プログラムのデータ若しくは実測したSパラメータをFパラメータに変換したデータ)が予め取得されている。インピーダンス整合動作において、インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報と電流情報を検出し、インピーダンス可変回路の可変値毎に、電圧情報及び電流情報の検出値と各可変値に対応するFパラメータを用いて、インピーダンス可変回路を各可変値に調整したと仮定した場合のインピーダンス整合装置の入力インピーダンスが算出される。そして、算出した全ての入力インピーダンスの中から予め設定された目標インピーダンスに最も近い入力インピーダンスに対応するインピーダンス可変回路の可変値がインピーダンス整合の調整値に設定される。このインピーダンス整合方法により、目標インピーダンスを高周波電源の出力インピーダンスに対して共役複素数となる値に設定することによって任意の出力インピーダンスを有する高周波電源と負荷とを共役整合させることができ、高周波電源にインピーダンス整合装置を直結若しくは内蔵させることが可能となる。
また、本発明によれば、インピーダンス整合動作において、インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧と電流を検出し、それらの検出値と検出時のインピーダンス可変回路の可変値に対応する4端子パラメータとを用いて出力ポートにおける電圧と電流を算出し、インピーダンス可変回路の可変値毎に、出力ポートにおける電圧及び電流の算出値と各可変値に対応する4端子パラメータを用いて、インピーダンス可変回路を各可変値に調整したと仮定した場合のインピーダンス整合装置の入力インピーダンスが算出される。そして、、全ての入力インピーダンスの推定値の中から予め設定された目標インピーダンスに最も近い入力インピーダンスに対応するインピーダンス可変回路の可変値がインピーダンス整合の調整値に設定される。このインピーダンス整合方法でも、目標インピーダンスを特性インピーダンスとは異なる任意のインピーダンスに設定することにより、当該目標インピーダンスのインピーダンスを有する高周波電源にインピーダンス整合装置を直結若しくは内蔵させることが可能になる。
従って、例えば、プラズマ処理装置を負荷とした場合、高周波電源、インピーダンス整合装置及びプラズマ処理装置を互いに直結することによりプラズマ処理システムのコンパクト化が可能になり、インピーダンス整合装置によるインピーダンス整合の高精度化も可能になる。
また、従来の構成では、インピーダンス整合装置内の整合回路の構成が異なると、回路構成に応じてインピーダンスの演算方法を変更する必要があるが、本発明によれば、インピーダンス整合装置全体のFパラメータを用いてインピーダンス整合(共役整合)を行うので、インピーダンス整合装置内の整合回路の構成要素が異なっても演算方法を変更する必要がない。
本発明に係るインピーダンス整合装置が適用されるプラズマ処理システムの構成とインピーダンス整合装置の回路ブロックを示す図である。 VI検出器の構成を示すブロック図である。 4端子回路網のFパラメータを説明するための図である。 インピーダンス整合動作に必要なデータを記憶するメモリの記憶領域のイメージ図である。 インピーダンス整合装置2のSパラメータSを測定するときの計測システムの構成図である。 第1実施形態に係るインピーダンス整合装置のインピーダンス整合動作を示すフローチャートである。 本発明に係るインピーダンス整合装置の第2実施形態が適用されるプラズマ処理システムの構成とインピーダンス整合装置の回路ブロックを示す図である。 第2実施形態に係るインピーダンス整合装置のインピーダンス整合動作を示すフローチャートである。 インピーダンス可変回路に用いられるリアクタンス電流可変回路の一例を示す図である。 リアクタンス電流可変回路の他の回路例を示す図である。 本発明に係るインピーダンス整合装置を内蔵した高周波電源の一例を示す図である。 従来のインピーダンス整合装置の一例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るインピーダンス整合装置の第1実施形態が適用されるプラズマ処理システムの構成とインピーダンス整合装置の回路ブロックを示す図である。
図1に示すプラズマ処理システム1は、本発明に係るインピーダンス整合装置2、高周波電源3及びプラズマ処理装置4を含む。プラズマ処理システム1の基本構成は、図12に示す従来のプラズマ処理システム100と共通しているが、接続関係でインピーダンス整合装置101の入力ポートP1に高周波電源3が直結されている点が、従来のプラズマ処理システム100とは異なる。プラズマ処理装置4は、従来のプラズマ処理システム100と同様にインピーダンス整合装置2の出力ポートP2に直結されている。また、従来のインピーダンス整合装置101が入力ポートP1に方向性結合器101Aを内蔵しているのに対し、インピーダンス整合装置2は、出力ポートP2にVI検出器202を内蔵している点が異なる。
プラズマ処理装置4は、例えば、フッ素系のガスと半導体ウェハや液晶基板等の被加工物をチャンバー内に封入し、そのチャンバー内に高周波電力を供給してプラズマを発生させ、そのプラズマを用いて被加工物に薄膜形成処理やエッチング処理を行う装置である。プラズマ処理装置4は、図示は省略しているが、ガスや被加工物を封入する密閉可能なチャンバーと、チャンバー内のガス圧を調整する減圧ポンプと、チャンバー内で供給された高周波電力を放電させる一対の電極を備える。
プラズマ処理装置4は、プラズマ処理中に被加工物の状態が変化するのに応じて一対の電極間の通電状態が変化するため、インピーダンス整合装置2の出力ポートP2からプラズマ処理装置4側を見たインピーダンスZL=RL+j・XL[Ω](以下、「負荷インピーダンスZL」という。)が変化する。
高周波電源3は、プラズマ処理装置4に所定の高周波(プラズマ処理システムで規定されている2.00[MHz]、13.56[MHz]、40.00[MHz]等の高周波)の電力を供給する装置である。プラズマ処理システム1では、プラズマ処理における高周波電源3の出力電力のプロファイルが予め設定される。高周波電源3は、出力電力を制御する機能を備え、プラズマ処理では予め設定されたプロファイルに基づいて制御した高周波の電力を出力する。高周波電源3は、図示は省略しているが、内部に高周波信号(電圧信号)を発生する高周波信号発生回路と、高周波信号発生回路で発生した高周波信号を増幅するD級アンプ等で構成されるパワーアンプと、このパワーアンプに直流電圧を供給するDC−DCコンバータとを備え、予め設定されたプロファイルに基づきパワーアンプに入力する直流電圧を制御することによってパワーアンプから出力される高周波電力を制御する。
インピーダンス整合装置2は、プラズマ処理中に高周波電源3とプラズマ処理装置4とのインピーダンス整合を自動的に行って高周波電源3から出力される電力を効率良くプラズマ処理装置4に供給する機能を果たす。
インピーダンス整合装置2は、高周波電源3の出力インピーダンス(インピーダンス整合装置2の入力ポートP1から高周波電源3側を見たインピーダンス)をZg=Rg+j・Xgとすると、インピーダンス整合装置2の入力ポートP1からプラズマ処理装置4側を見たインピーダンスZin=Rin+j・Xin(以下、「入力インピーダンス」という。)を出力インピーダンスZgに対して共役複素数となる値(Rg−j・Xg)に調整する共役整合方法により、高周波電源3とプラズマ処理装置4とのインピーダンス整合を行う。このインピーダンス整合動作の詳細は後述する。
なお、高周波電源3の出力インピーダンスZgが特性インピーダンスZoに設計されている場合、従来のインピーダンス整合装置101のインピーダンス整合方法と実質的に同じとなるから、図13の構成と同様に、高周波電源3とインピーダンス整合装置2との間を特性インピーダンスZoの伝送ケーブル104で接続することができる。
インピーダンス整合装置2には、装置内に2個のバリアブルキャパシタVC1,VC2と1個のインダクタL1を含むインピーダンス整合回路201と、出力ポートP2の高周波電圧voutと高周波電流ioutを検出するVI検出器202と、バリアブルキャパシタVC1,VC2の各インピーダンス値を制御してインピーダンス整合動作を行う制御部203と、制御部203がインピーダンス整合動作をするために必要なバリアブルキャパシタVC1,VC2の可変位置等のデータを記憶するメモリ204とが設けられている。メモリ204としては、EEPROM等のメモリが用いられるが、EEPROMに限られるものではない。メモリ204に記憶するデータについては後述する。
インピーダンス整合回路201は、バリアブルキャパシタVC2とインダクタL1を直列に接続した回路とバリアブルキャパシタVC1とのL型回路である。インダクタL1のインダクタンス値は固定値である。バリアブルキャパシタVC1,VC2は、互いに対向している一対の電極の一方が可動電極で構成され、モータによって可動電極を回転させることにより電極対向面積を変化させるタイプのバリアブルキャパシタである。
バリアブルキャパシタVC1には、可動電極を回転させるためのモータM1と可動電極の回転位置を検出する位置検出センサPS1が設けられている。位置検出センサPS1の検出信号は制御部203に入力され、モータM1には制御部203から駆動信号(駆動電圧)が入力される。制御部203は、位置検出センサPS1からの検出信号により可動電極の回転位置を監視しながらモータM1の駆動を制御し、これによりバリアブルキャパシタVC1の容量値を予め設定された複数の容量値内の任意の容量値に制御する。
バリアブルキャパシタVC2にもバリアブルキャパシタVC1と同様に、可動電極を回転させるためのモータM2と可動電極の回転位置を検出する位置検出センサPS2が設けられている。制御部203は、位置検出センサPS2からの検出信号により可動電極の回転位置を監視しながらモータM2の駆動を制御し、これによりバリアブルキャパシタVC2の容量値を予め設定された複数の容量値内の任意の容量値に制御する。
VI検出器202は、図2に示すように、高周波電圧(RF電圧)を検出するRF電圧センサ202A−1と高周波電流(RF電流)を検出するRF電流センサ202A−2を備えるセンサヘッド202Aと、センサヘッド202Aから出力される検出信号(RF電圧vとRF電流iのアナログ検出信号)をディジタル信号(RF電圧データとRF電流データ)に変換するA/Dコンバータ202Bを含むデバイスである。
センサヘッド202AのRF電圧センサ202A−1は、出力ポートP2に接続された信号線に容量結合されるループ状の電極で構成され、RF電流センサ202A−2は同信号線に磁気結合されるコイルで構成される。出力ポートP2のRF電圧voutとRF電流ioutをそれぞれvout=V・sin(ω・t)(V=√2・Vrms)、iout=I・sin(ω・t+θ)(I=√2・Irms)とすると、VI検出器202からRF電圧voutとRF電流ioutの各瞬時値のデジタルデータが制御部203に出力される。
制御部203は、所定の周期で、下記に説明するインピーダンス整合方法によりバリアブルキャパシタVC1の可変容量値とバリアブルキャパシタVC2の可変容量値の組合せからなるN×M個のインピーダンス調整点P(n,m)(n:バリアブルキャパシタVC1の調整点の識別番号、n=1,2,…N、m:バリアブルキャパシタVC2の調整点の識別番号、m=1,2,…M)の中から、入力インピーダンスZinが高周波電源3の出力インピーダンスZgに対して共役複素数となる値Zg *(「*」は、共役複素数であることを示す。以下、「目標インピーダンスZg *」という。)に最も近くなるインピーダンス調整点P(p,q)を求める。
そして、制御部203は、バリアブルキャパシタVC1の容量値CnとバリアブルキャパシタVC2の容量値Cmをそれぞれインピーダンス調整点P(p,q)の容量値Cpと容量値Cqに変化させて、すなわち、バリアブルキャパシタVC1のインピーダンスダンス値XnとバリアブルキャパシタVC2のインピーダンス値Xmをそれぞれインピーダンス調整点P(p,q)のインピーダンス値Xpとインピーダンス値Xqに変化させて、プラズマ処理装置4と高周波電源3のインピーダンス整合を行う。
なお、バリアブルキャパシタVC1の容量値Cnの可変数NとバリアブルキャパシタVC2の容量値Cmの可変数Mは、同一でも良く、異なっていてもよい。
次に、本実施形態に係るインピーダンス整合装置2のインピーダンス整合方法について説明する。
インピーダンス整合装置2を図3に示す4端子回路網Hとして扱うと、入力ポートP1側の入力電圧v1及び入力電流i1(4端子回路網Hに入力される電圧と電流)と出力ポートP2側の出力電圧v2及び出力電流i2(4端子回路網Hから出力される電圧と電流)との間には、Fパラメータ(A,B,C,D)を用いて、
1=A・v2+B・i2 …(1)
1=C・v2+D・i2 …(2)
の関係がある。
プラズマ処理システム1では、入力ポートP1と出力ポートP2が4端子回路網Hの入力ポートP1と出力ポートP2にそれぞれ対応する。インピーダンス整合装置2の全てのインピーダンス調整点P(n,m)(n=m=1,2,…N)について予めFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)((n,m)は、インピーダンス調整点P(n,m)の値であることを示す。以下、同じ)を取得しておき、出力ポートP2の出力電圧vout(進行波電圧vfoutと反射波電圧vroutの合成電圧)と出力電流iout(進行波電流ifoutと反射波電流iroutの合成波)を検出し、両検出値vout,ioutと各FパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)を用いて、(1)式、(2)式を演算すると、インピーダンス整合回路201を全てのインピーダンス調整点P(n,m)に調整したと仮定した場合の入力ポートP1における入力電圧vin(n,m)と入力電流iin(n,m)を求めることができ、vin(n,m)/iin(n,m)を演算することにより入力ポートP1における入力インピーダンスZin(n,m)を求めることができる。
算出した複数の入力インピーダンスZin(n,m)のうち、目標インピーダンスZg *に最も近い入力インピーダンスZin(p,q)は、高周波電源3とインピーダンス整合装置2とのインピーダンスの整合状態を最良にするから、目標インピーダンスZg *に最も近い入力インピーダンスZin(p,q)を抽出し、その入力インピーダンスZin(p,q)のインピーダンス調整点P(p,q)にインピーダンス整合回路201を調整すれば、高周波電源3とインピーダンス整合装置2とのインピーダンスの整合状態を最良の状態にすることができる。
そこで、本実施形態に係るインピーダンス整合装置2のメモリ204には、全てのインピーダンス調整点P(n,m)(n=m=1,2,…N)について予め取得されたFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)に関する情報がインピーダンス調整点P(n,m)に対応付けて記憶されている。Fパラメータに関する情報には、インピーダンス整合装置2をインピーダンス調整点P(n,m)に調整した状態でSパラメータを実測し、その実測値を後述する変換式でFパラメータに変換したデータ、若しくはSパラメータの実測値とSパラメータをFパラメータに変換する変換式のデータが含まれる。
図4は、インピーダンス整合動作に必要なデータを記憶すのメモリ204の記憶領域のイメージ図である。インピーダンス調整点P(n,m)には、P(1,1)、P(1,2)…P(1,M)、P(2,1)、P(2,2)…P(2,M)、…P(N,1)、P(N,2)…P(N,M)の順に調整番号s(r=1,2,…N×M)が付与され、メモリ204のFパラメータの記憶領域には、調整番号sに対応してアドレスが設定されている。従って、各FパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)は、メモリ204のインピーダンス調整点P(n,m)に対応する識別番号sのアドレスにインピーダンス調整点P(n,m)のデータと共に記憶されている。
インピーダンス整合装置2のFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)は、ネットワーク・アナライザーを用いてインピーダンス整合装置2のSパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)を測定し、その測定値を、
A=[(1+S11)・(1−S22)+S12・S21]/(2・S21) …(3)
B=Zo・[(1+S11)・(1+S22)−S12・S21]/(2・S21)…(4)
C=[(1−S11)・(1−S22)−S12・S21]/(2・Zo・S21)…(5)
D=[(1−S11)・(1+S22)+S12・S21]/(2・S21) …(6)
の変換式で変換して求められている。
図5は、インピーダンス整合装置2のSパラメータを測定する測定システムの構成図である。
同図に示す測定システムは、ネットワーク・アナライザー6を用いてインピーダンス整合装置2のSパラメータS11,S12,S21,S22を測定する、特性インピーダンスZoが50[Ω]の測定システムである。
ネットワーク・アナライザー6は、内部に、高周波信号を発生する信号源と、信号源で発生した高周波信号の出力先を第1の入出力ポートPAと第2の入出力ポートPBの間で切り換えるスイッチ回路と、信号源からスイッチ回路を介して第1の入出力ポートPAに出力される高周波信号を分岐する第1の方性結合器と、信号源からスイッチ回路を介して第2の入出力ポートPBに出力される高周波信号を分岐する第2の方性結合器とを内蔵するベクトル・ネットワーク・アナライザーである。
ネットワーク・アナライザー6の第1の入出力ポートPAにインピーダンス整合装置2の入力ポートP1がで接続され、第2の入出力ポートPBにインピーダンス整合装置2の出力ポートP2が接続され、ネットワーク・アナライザー6の制御部(図示省略)とインピーダンス整合装置2の制御部203が制御信号を伝送する所定の信号線で接続されている。入力ポートP1と出力ポートP2は、特性インピーダンスZoが50[Ω]の伝送ケーブルでそれぞれ第1の入出力ポートPAと第2の入出力ポートPBに接続されている。
ネットワーク・アナライザー6は、信号源で発生した高周波信号を第1の入出力ポートPAから出力して入力ポートP1からインピーダンス整合装置2に入力される高周波信号a1と、入力ポートP1から出力される高周波信号b1と、出力ポートP1から出力される高周波信号b2を測定した後、第2の入出力ポートP2から出力して出力ポートP2からインピーダンス整合装置2に入力される高周波信号a2と、出力ポートP2から出力される高周波信号b2と、入力ポートP1から出力される高周波信号b1を測定する。そして、b1/a1=S11、S21=b2/a1、S12=b1/a2、S22=b2/a2の演算を行うことにより、Sパラメータの要素S11,S12,S21,S22を算出する。
インピーダンス整合装置2のSパラメータの測定では、制御部203は、所定の周期でインピーダンス調整点P(n,m)を所定の順番(例えば、調整番号sを1からN×Mまで増加させる順番)で変化させ、インピーダンス調整点P(n,m)を変化させる毎にネットワーク・アナライザー6にSパラメータS11(n,m),S12(n,m),S21(n,m),S22(n,m)を測定させる。制御部203は、ネットワーク・アナライザー6から出力されるSパラメータの測定値S11(n,m),S12(n,m),S21(n,m),S22(n,m)をRAMに一時保存し、(3)式〜(6)式によりFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)に変換した後、メモリ204のインピーダンス調整点P(n,m)に対応する記憶領域に記憶する。
なお、(3)〜(6)の変換式の演算プログラムを制御部203内のROM若しくはメモリ204に記憶しておき、制御部203は、ネットワーク・アナライザー6から出力されるSパラメータの測定値S11(n,m),S12(n,m),S21(n,m),S22(n,m)をFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)に変換することなく、メモリ204のインピーダンス調整点P(n,m)に対応する記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合は、インピーダンス整合処理でメモリ204からSパラメータS11(n,m),S21(n,m),S21(n,m),S22(n,m)を読み出し、(3)〜(6)の変換式の演算を行ってFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)に変換する処理を行うことになる。
次に、プラズマ処理中のインピーダンス整合装置2のインピーダンス整合動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
高周波電源3から高周波を出力してプラズマ処理が開始されると、制御部203は、図6に示すフローチャートの処理手順を所定の周期で繰り返し、高周波電源3とプラズマ処理装置4をインピーダンス整合状態に制御する。プラズマ処理を開始したときの最初の整合動作開始時のインピーダンス整合回路201のインピーダンス調整点はP(i,j)である。
制御部203は、処理を開始すると、先ず、VI検出器202から入力される出力電圧vout(i,j)と出力電流iout(i,j)を読み込む(S1)。
続いて、制御部203は、メモリ204から調整番号sの順にFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)を読み出し(S2)、各調整番号sについて、そのFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)と出力電圧vout(i,j)及び出力電流iout(i,j)とを用いて、(1)式と(2)式により、インピーダンス整合装置2をインピーダンス調整点P(n,m)に調整したと仮定した場合の入力ポートP1における入力電圧vin(n,m)と入力電流iin(n,m)を算出する(S3)。更に、制御部203は、vin(n,m)/iin(n,m)を演算して入力インピーダンスZin(n,m)を算出し、その算出値Zin(n,m)をRAMのインピーダンス調整点P(n,m)に対応するアドレスに記憶する(S4)。
制御部203は、全てのインピーダンス調整点P(n,m)について、入力インピーダンスZin(n,m)を算出すると(S5:YES)、全ての入力インピーダンスZin(n,m) =R(n,m)+j・X(n,m)の中から予め設定された目標インピーダンスZg *(=Rg−j・Xg。高周波電源3の出力インピーダンスZg=Rg+j・Xgの共役複素数)に最も近い入力インピーダンスZin(p,q)を抽出する(S6)。
制御部203は、例えば、全てのインピーダンス調整点P(n,m)について、Zin(n,m)'=[Zin(n,m)−Zg *]=[R(n,m)−Rg]+j・[X(n,m)+Xg]を演算し、その演算値Zin(n,m)'の絶対値[R(n,m)−Rg2+[X(n,m)+Xg]2が最も小さいZin(p,q)を目標インピーダンスZg *に最も近い入力インピーダンスZin(p,q)として抽出する。
そして、制御部203は入力インピーダンスZin(p,q)に対応するインピーダンス調整点P(p,q)の情報を用いて、モータM1とモータM2の駆動を制御し、バリアブルキャパシタVC1とバリアブルキャパシタVC2の容量値をインピーダンス調整点P(p,q)の値に変更して(S7)、ステップS1に戻る。
以上の処理を制御部203が繰り返すことにより、入力ポートP1の入力インピーダンスZinは、目標インピーダンスZg *に最も近い値に制御されるので、インピーダンス整合装置2がインピーダンス整合動作を開始した後はプラズマ処理装置4の負荷インピーダンスZLが変動した場合にもその変動に好適に追従して高周波電源3とプラズマ処理装置4とのインピーダンス整合状態が最も良好な状態に保持されることになる。
以上説明したように、第1実施形態に係るインピーダンス整合装置2によれば、当該インピーダンス整合装置2の全てのインピーダンス調整点P(n,m)(n=1,2,…N、m=1,2,…M)について、予めFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)に関する情報を取得しておき、インピーダンス整合動作を開始すると、所定の周期で出力ポートP2における出力電圧vout(i,j)と出力電流vout(i,j)を検出し、両検出値vout(i,j),vout(i,j)と全てのFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)とを用いて、インピーダンス整合装置2を全てのインピーダンス調整点P(n,m)に調整したと仮定した場合の入力ポートP1における入力インピーダンスZin(n,m)を算出し、その算出値の中から目標インピーダンスZg *に最も近い入力インピーダンスZin(p,q)に対応するインピーダンス調整点P(p,q)にインピーダンス整合装置2の調整点を制御するので、特性インピーダンスZoを含む任意の出力インピーダンスZgを有する高周波電源3をインピーダンス整合装置2の入力ポートP1に直結することができる。
これにより、プラズマ処理システム1の構成のコンパクト化が可能になる。また、インピーダンス整合装置2に高周波電源3を直結させるので、高い精度でインピーダンス整合を行うことができ、高周波電源3からプラズマ処理装置4への電力供給におけるロスを低減することができる。また、高周波電源3にインピーダンス整合装置2を内蔵すれば、高周波電源3の出力端にプラズマ処理装置4を直結することができ、プラズマ処理システム1の構成の更なるコンパクト化が可能になる。
図7は、本発明に係るインピーダンス整合装置の第2実施形態が適用されるプラズマ処理システムの構成とインピーダンス整合装置の回路ブロックを示す図である。
図7に示すインピーダンス整合装置2’は、ハード構成として図1に示すインピーダンス整合装置2に対し、VI検出器202が入力ポートP1側に設けられ、入力ポートP1における入力電圧vinと入力電流iinを検出し、制御部203に入力する点が異なる。従って、インピーダンス整合装置2’の各部の内容はインピーダンス整合装置2と同一であるので、各部の詳細説明は省略する。
インピーダンス整合装置2では、VI検出器202により出力電圧voutと出力電流ioutを直接検出していたが、インピーダンス整合装置2’では、VI検出器202により入力ポートP1における入力電圧vinと入力電流iinを検出するので、検出時のインピーダンス調整点P(i,j)のFパラメータA(i,j),B(i,j),C(i,j),D(i,j)と検出される入力電圧vin(i,j)及び入力電流iin(i,j)を用いて、
out(i,j)=A(i,j)’・vin(i,j)+B(i,j)’・iin(i,j) …(7)
out(i,j)=C(i,j)’・vin(i,j)+D(i,j)’・iin(i,j) …(8)
但し、A(i,j)’,B(i,j)’,C(i,j)’,D(i,j)’は、Fパラメータの逆行列F-1の要素で、
A(i,j)’=D(i,j)/[A(i,j)・D(i,j)−B(i,j)・C(i,j)]
B(i,j)’=−B(i,j)/[A(i,j)・D(i,j)−B(i,j)・C(i,j)]
C(i,j)’=−C(i,j)/[A(i,j)・D(i,j)−B(i,j)・C(i,j)]
D(i,j)’=A(i,j)/[A(i,j)・D(i,j)−B(i,j)・C(i,j)]
である。
の演算式により、出力ポートP2の出力電圧vout(i,j)と出力電流iout(i,j)を算出する。
そして、インピーダンス整合装置2’では、出力電圧vout(i,j)及び出力電流iout(i,j)の推定値と全てのFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)とを用いて、インピーダンス整合装置2と同様に、インピーダンス整合装置2’を各インピーダンス調整点P(n,m)に調整したと仮定した場合の入力電圧vin(n,m)及び入力電流iin(n,m)を算出し、その中から目標インピーダンスZg *に最も近い値を有するインピーダンス調整点P(p,q)を求める。従って、インピーダンス整合装置2’は、インピーダンス整合装置2に対して、(7)式と(8)式で算出した出力電圧vout(i,j)及び出力流iout(i,j)の推定値を用いる点が異なる。
次に、プラズマ処理中のインピーダンス整合装置2’のインピーダンス整合動作について図8のフローチャートを用いて説明する。制御部203が図8に示すフローチャートの処理手順を実行するときの実行周期や処理開始時のインピーダンス調整点P(i,j)等の条件は、図6のフローチャートの場合と同様である。
制御部203は、処理を開始すると、先ず、VI検出器202から入力される入力電圧vin(i,j)と入力電流iin(i,j)を読み込む(S11)。続いて、制御部203は、メモリ204から検出時のインピーダンス調整点P(i,j)に対応するFパラメータA(i,j),B(i,j),C(i,j),D(i,j)を読み出し(S12)、そのFパラメータと検出した入力電圧vin(i,j)及び入力電流iin(i,j)とを用いて、(7)式及び(8)式の演算を行うことにより、出力ポートP2の出力電圧vout(i,j)と出力電流iout(i,j)の推定値を算出する(S13)。
続いて、制御部203は、メモリ204から調整番号sの順にFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)を読み出し(S14)、各調整番号sについて、そのFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)とステップS13で算出した出力電圧vout(i,j)及び出力電流iout(i,j)の推定値とを用いて、(1)式と(2)式により、インピーダンス整合装置2をインピーダンス調整点P(n,m)に調整したと仮定した場合の入力ポートP1における入力電圧vin(n,m)と入力電流iin(n,m)を算出し(S15)、更に、vin(n,m)/iin(n,m)を演算して入力インピーダンスZin(n,m)を算出し、その算出値Zin(n,m)をRAMのインピーダンス調整点P(n,m)に対応するアドレスに記憶する(S16)。
制御部203は、全てのインピーダンス調整点P(n,m)について、入力インピーダンスZin(n,m)を算出すると(S17:YES)、図6のステップS6と同様の演算処理を行って全ての入力インピーダンスZin(n,m) =R(n,m)+j・X(n,m)の中から予め設定された高周波電源3の目標インピーダンスZg *=Rg−j・Xgに最も近い入力インピーダンスZin(p,q)を抽出する(S18)。
そして、制御部203は、入力インピーダンスZin(p,q)に対応するインピーダンス調整点P(p,q)の情報を用いて、モータM1とモータM2の駆動を制御し、バリアブルキャパシタVC1とバリアブルキャパシタVC2の容量値をインピーダンス調整点P(p,q)の値に変更して(S19)、ステップS11に戻る。
図8に示す処理手順でも、入力ポートP1の入力インピーダンスZinは、目標インピーダンスZg *に最も近い値に制御されるので、インピーダンス整合装置2’がインピーダンス整合動作を開始した後はプラズマ処理装置4の負荷インピーダンスZLが変動した場合にもその変動に好適に追従して高周波電源3とプラズマ処理装置4とのインピーダンス整合状態が最も良好な状態に保持されることになる。
以上説明したように、第2実施形態に係るインピーダンス整合装置2’によれば、第1実施形態に係るインピーダンス整合装置2に対して、入力ポートP1における入力電圧vin(i,j)と入力電流iin(i,j)を検出し、両検出値vin(i,j),iin(i,j)とFパラメータA(i,j),B(i,j),C(i,j),D(i,j)とを用いて出力ポートP2の出力電圧vout(i,j)と出力電流iout(i,j)の推定値を算出する点は異なるが、両推定値vout(i,j),vout(i,j)と全てのFパラメータA(n,m),B(n,m),C(n,m),D(n,m)とを用いて、インピーダンス整合装置2’を全てのインピーダンス調整点P(n,m)に調整したと仮定した場合の入力ポートP1における入力インピーダンスZin(n,m)を算出し、その算出値の中から目標インピーダンスZg *に最も近い入力インピーダンスZin(p,q)に対応するインピーダンス調整点P(p,q)にインピーダンス整合装置2’の調整点を制御するので、上述した第1実施形態に係るインピーダンス整合装置2と同様の効果を奏することができる。
上記実施形態では、インピーダンス可変回路としてバリアブルキャパシタVC1,VC2を用いた例について説明したが、バリアブルキャパシタVC1,VC2以外の他のインピーダンス可変回路を用いたインピーダンス整合装置に本発明が適用できることは言うまでもない。例えば、米国特許第5654679号公報や出願人が出願している特願2013−146341号に記載されたインピーダンス整合装置に本願発明を適用することができる。
米国特許第5654679号公報に記載のインピーダンス整合装置は、インピーダンス整合回路として、信号ラインと接地ラインとの間にコンデンサとスイッチ回路の直列回路を並列に複数個接続した二端子対回路を内蔵し、各直列回路のスイッチ回路によりコンデンサの接続数を変化させて高周波電源とプラズマ処理装置とのインピーダンス整合を行うものである。
特願2013−146341号に記載のインピーダンス整合装置は、インピーダンス可変回路として、図9や図10に示すリアクタンス電流可変回路を用いるものである。
図9に示すリアクタンス電流可変回路8は、信号ラインと接地ラインとの間に接続されるキャパシタCと、キャパシタCに並列に接続されるインダクタLとスイッチ回路801との直列回路と、その直列回路に印加される交流電圧vを検出する電圧検出器802と、スイッチ回路801内のスイッチング素子Q1,Q2の駆動信号SC1,SC2を生成し、スイッチ回路801に出力するスイッチ駆動回路803と、スイッチ駆動回路803の駆動信号SC1,SC2の生成を制御するための制御信号を生成し、スイッチ駆動回路803に出力する制御回路804を含む構成である。
スイッチ回路801は、整流素子D1とスイッチング素子Q1を直列に接続した第1のスイッチ回路と整流素子D2とスイッチング素子Q2を直列に接続した第2のスイッチ回路とを極性を逆向きに並列に接続した回路である。スイッチング素子Q1,Q2には、同一特性のNチャネル型のMOSFETが用いられ、整流素子D1,D2には、同一特性のダイオードが用いられている。
リアクタンス電流可変回路8は、インダクタLを流れるインダクタ電流iL(正方向のインダクタ電流iL+と負方向のインダクタ電流iL-)を変化させると、インダクタLのインピーダンス値が恰も変化したように動作することを利用した回路である。リアクタンス電流可変回路8は、キャパシタCとインダクタLの接続点aに加わる交流電圧vの極性が負から正に変化する電圧零点からT/4(T:交流電圧vの周期)が経過した基準時点tr毎に、制御回路804が基準時点trからのスイッチング素子Q1,Q2のオン開始点とそのオン開始点からのオン時間を制御することによりインダクタLを流れるインダクタ電流iLの電流が変化して、リアクタンス電流可変回路8のインピーダンス値が変化する。
制御回路804内のメモリ805(例えば、EEPROM等の不揮発メモリ)には、[tr〜(tr+T/4)]の期間を(N−1)等分してN個(例えば、100個)のオン開始点ts1が設定されるとともに、[(tr+T/2)〜(tr+3・T/4)]の期間を(N−1)等分してN個のオン開始点ts2が設定され、ts2=ts1+T/2の関係にあるオン開始点(ts1,ts2)のN個の組のデータがリアクタンス電流可変回路8のインピーダンス可変点Pn(nは、オン開始点ts1,ts2の組に付した識別番号。n=1,…N)のデータとして記憶されている。なお、図9ではメモリ805を制御部804内に設けた構成にしているが、制御部804に外部接続する構成でもよい。
基準時点trからの遅れ時間のピッチをΔt=(T/4)÷(N−1)とすると、n番目のインピーダンス可変点Pnのオン開始点ts1(n),ts2(n)((n)は、n番目のオン開始点であることを示す。)は、ts1(n)=(n−1)・Δt、ts2(n)=(n−1)・Δt+T/2である。従って、リアクタンス電流可変回路8のインピーダンス可変点Pnのデータ(ts1(n),ts2(n))は、(ts1(n),ts2(n))=[(n−1)・Δt,(n−1)・Δt+T/2]となっている。
制御回路804は、リアクタンス電流可変回路8のインピーダンス値をインピーダンス可変点Pk(0≦k≦N)に設定する場合、メモリ805からインピーダンス可変点Pkのオン開始点(ts1(k),ts2(k))のデータ[(k−1)・Δt,(k−1)・Δt+T/2]を読み出す。制御回路804は、電圧検出器802から出力される交流電圧vから極性が負から正に変わる電圧零点を検出し、更にその検出時点から(T/4+(k−1)・Δt)が経過した時点(基準時点trから(k−1)・Δtだけ遅れた時点)をオン開始点ts1(k)として検出し、その検出信号をスイッチ駆動回路803に出力する。また、制御回路804は、検出した電圧零点から(3・T/4+(k−1)・Δt)が経過した時点(基準時点trから((k−1)・Δt+T/2)だけ遅れた時点)をオン開始点ts2(k)として検出し、その検出信号をスイッチ駆動回路803に出力する。これらの検出信号は、スイッチ駆動回路803に駆動信号SC1,SC2を生成させるための制御信号である。
スイッチ駆動回路803は、制御回路804から入力されるオン開始点ts1(k)の検出信号に基づき、オン開始点ts1(k)でハイレベルになり、オン開始点ts1(k)からT/2が経過した時点でローレベルになる駆動信号SC1を生成し、スイッチ回路801に出力する。また、制御回路804から入力されるオン開始点ts2(k)の検出信号に基づき、オン開始点ts2(k)でハイレベルになり、オン開始点ts2(k)からT/2が経過した時点でローレベルになる駆動信号SC2を生成し、スイッチ回路801に出力する。
スイッチ回路801では、スイッチ駆動回路803から入力される駆動信号SC1でMOSFET(Q1)がオン・オフ駆動され、駆動信号SC2でMOSFET(Q2)がオン・オフ駆動される。これにより、インダクタLにオン開始点ts1(k)から(T/2−2・(k−1)・Δt)が経過するまでの期間に正方向のインダクタ電流iL+が流れ、オン開始点ts2(k)から(T/2−2・(k−1)・Δt)が経過するまでの期間に負方向のインダクタ電流iL-が流れる。
図10に示すリアクタンス電流可変回路8’は、図9に示すリアクタンス電流可変回路8に対して、スイッチ回路801を同一特性のNチャネル型のMOSFETからなる2つのスイッチング素子Q1,Q2を極性を逆向きに直列接続したスイッチ回路801’に変更したものである。スイッチ回路801’内のMOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)はソース同士が接続され、MOSFET(Q1)のドレインはインダクタLに接続され、MOSFET(Q2)のドレインはグランドに接続されている。
スイッチ回路801’は、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)の両ゲートに正電圧が印加されると、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)が共にオン状態になり、キャパシタCとインダクタLの接続点aに加わる交流電圧vの極性が負から正に変化する電圧零点からT/4(T:交流電圧vの周期)が経過した基準時点をtrとしたとき、[tr〜(tr+T/2)]の期間には、インダクタLからグランド側に電流を流し、[(tr+T/2)〜(tr+T)]の期間には、グランドからインダクタL側に電流を流す。
スイッチ回路801では、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)の両ゲートに互いにレベルの反転した駆動電圧を印加していたが、スイッチ回路801’は、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)の両ゲートに同一の駆動電圧を印加する点がスイッチ回路801と異なる。
また、スイッチ回路801’では、オン開始点ta1,ta2の変化に応じてインダクタLを流れるインダクタ電流iLの時間が変化するので、MOSFET(Q1)及びMOSFET(Q2)をオン状態にしているオン時間をインダクタiLが流れる時間に制御する必要がある。従って、スイッチ回路801では、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)のオン開始点ta1,ta2に関係なくMOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)のオン時間をT/2に固定していたが、スイッチ回路801’では、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)のオン時間は、MOSFET(Q1)とMOSFET(Q2)のオン開始点ta1(k),ta2(k)と連動して(T/2−2・(k−1)・Δt)に制御される。
リアクタンス電流可変回路8’でも制御回路804内のメモリ805にts2=ts1+T/2の関係にあるオン開始点(ts1,ts2)のN個の組のデータがリアクタンス電流可変回路8’のインピーダンス可変点Pnのデータとして記憶されており、制御回路804は、上述したリアクタンス電流可変回路8の場合と同様の制御動作をしてリアクタンス電流可変回路8’のインピーダンス値を任意のインピーダンス可変点Pkのインピーダンス値に制御する。
図11は、本発明に係るインピーダンス整合装置2を内蔵した高周波電源3’の一例を示す図である。
図11に示す高周波電源3’は、周波数可変の高周波発生回路301の出力端に、インピーダンス可変回路として図9に示すリアクタンス電流可変回路8を用いたインピーダンス整合装置2の入力ポートP1を直結させた構成である。
インピーダンス整合装置2は、インピーダンス整合回路としてリアクタンス電流可変回路8にインダクタLcとキャパシタC3の直列回路をL型に接続した回路を有し、そのL型回路と出力ポートP2との間にVI検出器202が接続されている。
高周波電源3’では、出力周波数fが所定のステップ周波数δfでfo±Δf(foは、例えば、13.56[MHz]、Δfは、foの10%程度)の範囲を変動するように制御される。このため、周波数fがステップ的に変動する全ての周波数fo±n・δf(但し、n=0,1,…Δf/δf)について予めFパラメータA,B,C,Dが測定され、その測定値が制御回路804内のメモリ805に記憶されている。Fパラメータの測定方法や各周波数でのインピーダンス整合動作は、上述した図1のインピーダンス整合装置2と同様である。
制御回路804は、高周波発生回路301の出力周波数fをステップ周波数δfでfo−Δfからfo+Δfを往復変動させるために周波数制御信号Sfを高周波発生回路301に出力する。高周波発生回路301は、周波数制御信号Sfで指定された周波数fの高周波電圧vaを生成し、インピーダンス整合装置2に出力する。
制御回路804は、電圧検出器802から入力される電圧vaの極性が負から正に変化する電圧零点を検出するとともに、高周波発生回路301から入力される出力周波数fに対応するオン開始点tsaの情報(Δtsa)をメモリ805から読み出し、その電圧零点から(T/4+Δtsa)が経過したオン開始点tsaの情報をスイッチ駆動回路803に出力する。スイッチ駆動回路803に電圧零点とオン開始点tsaの情報を出力する周期は、高周波発生回路301が出力周波数fをステップ周波数δfで変化させる周期よりも短い。従って、高周波電源3’では、出力周波数fが変動する毎にリアクタンス電流可変回路8のリアクタンス値を変化させてインピーダンス整合動作が行われる。
図11に示す高周波電源3’はインピーダンス整合装置2を内蔵するので、プラズマ処理システムをコンパクトに構成することができる利点がある。
本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、4端子回路網の特性パラメータとしてSパラメータをFパラメーに変換する例を説明したが、例えば、ZパラメータやYパラメータをFパラメーに変換してインピーダンス整合処理に用いるようにしてもよい。
上記実施形態では、インピーダンス可変回路として2つの可変リアクタンス素子をL型に接続したL型回路の例を示したが、逆L回路やT型回路やπ型回路などの他の回路の構成であってもよいことはいうまでもない。
1,1’ プラズマ処理システム
2,2’ インピーダンス整合装置
201 インピーダンス整合回路(インピーダンス可変回路)
202 VI検出器(検出手段)
202A センサヘッド
202A−1 RF電圧センサ
202A−2 RF電流センサ
202B A/Dコンバータ
203 制御部(入力インピーダンス算出手段、インピーダンス調整値特定手段、インピーダンス調整手段)
204 メモリ(4端子パラメータ記憶手段、入力インピーダンス記憶手段)
3,3’ 高周波電源
301 高周波発生回路
4 プラズマ処理装置(負荷)
6 ネットワーク・アナライザー
8,8’ リアクタンス電流可変回路
801,801’ スイッチ回路(スイッチ手段)
802 電圧検出回路(電圧検出手段)
803 スイッチ駆動回路
804 制御回路(制御手段)
805 メモリ(4端子パラメータ記憶手段、入力インピーダンス記憶手段)
1 入力ポート
2 出力ポート
VC1,VC2 バリアブルキャパシタ
1,M2 モータ(インピーダンス調整手段)
PS1,PS2 位置検出センサ
C キャパシタ
L,LC インダクタ
1,Q2 スイッチング素子(MOSFET)
1,D2 整流素子(ダイオード)
H 4端子回路

Claims (13)

  1. 高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置のインピーダンス整合方法であって、
    前記インピーダンス整合装置には、前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が4端子パラメータ記憶手段に前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶されており、
    前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された前記電圧情報及び前記電流情報と、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスを算出する入力インピーダンス算出ステップと、
    前記入力インピーダンス算出ステップで算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定ステップと、
    前記インピーダンス調整値特定ステップで特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整ステップと、
    を備えたことを特徴とする、インピーダンス整合方法。
  2. 高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置のインピーダンス整合方法であって、
    前記インピーダンス整合装置には、前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が4端子パラメータ記憶手段に前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶されており、
    前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出ステップと、
    前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された前記電圧情報及び前記電流情報の検出時の前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応するFパラメータに関する情報と、前記検出ステップで検出された前記電圧情報及び前記電流情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出する第1の算出ステップと、
    前記第1の算出ステップで算出された前記出力ポートにおける電圧情報及び電流情報と前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスを算出する第2の算出ステップと、
    前記第2の算出ステップで算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定ステップと、
    前記インピーダンス調整値特定ステップで特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整ステップと、
    を備えたことを特徴とする、インピーダンス整合方法。
  3. 前記目標値は、前記高周波電源の出力インピーダンスに対して共役複素数となる値である、請求項1又は2に記載のインピーダンス整合方法。
  4. 高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置であって、
    前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶された4端子パラメータ記憶手段と、
    前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記電圧情報及び前記電流情報と、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスの推定値を算出する入力インピーダンス算出手段と、
    前記入力インピーダンス算出手段で算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定手段と、
    前記インピーダンス調整値特定手段により特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整手段と、
    を備えたことを特徴とする、インピーダンス整合装置。
  5. 前記入力インピーダンス算出手段は、
    前記インピーダンス可変回路の可変値毎に、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された各Fパラメータに関する情報と前記検出手段で検出された前記電圧情報及び前記電流情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出し、算出した電圧情報を電流情報で除して前記入力インピーダンスを算出する、請求項4に記載のインピーダンス整合装置。
  6. 高周波電源と負荷との間に設けられ、インピーダンス可変回路のインピーダンス値を変化させることにより、前記高周波電源と前記負荷とのインピーダンス整合を行うインピーダンス整合装置であって、
    前記インピーダンス整合装置のFパラメータに関する情報が予め前記インピーダンス可変回路の可変値毎に取得され、各Fパラメータに関する情報が前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応付けて記憶された4端子パラメータ記憶手段と、
    前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報及び電流情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記電圧情報及び前記電流情報と、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された前記電圧情報及び前記電流情報の検出時の前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に対応するFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の出力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出する出力情報算出手段と、
    前記出力情報算出手段で算出された前記出力ポートにおける電圧情報及び電流情報と前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された全てのFパラメータに関する情報とを用いて、前記インピーダンス可変回路を各Fパラメータに関する情報に対応した可変値に調整したと仮定した場合の前記インピーダンス整合装置の入力ポートから前記負荷側を見た入力インピーダンスを算出する入力インピーダンス算出手段と、
    前記入力インピーダンス算出手段で算出された複数の入力インピーダンスのうち、予め設定された目標値に最も近い入力インピーダンスを抽出し、その入力インピーダンスに対応する前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報をインピーダンス整合の調整値として特定するインピーダンス調整値特定手段と、
    前記インピーダンス調整値特定手段により特定された前記インピーダンス可変回路の可変値に関する情報に基づいて、前記インピーダンス可変回路のインピーダンス値を調整するインピーダンス調整手段と、
    を備えたことを特徴とする、インピーダンス整合装置。
  7. 前記入力インピーダンス算出手段は、
    前記インピーダンス可変回路の可変値毎に、前記4端子パラメータ記憶手段に記憶された各Fパラメータに関する情報と前記出力情報算出手段で算出された前記電圧情報及び前記電流情報とを用いて、前記インピーダンス整合装置の入力ポートにおける電圧情報と電流情報を算出し、算出した電圧情報を電流情報で除して前記入力インピーダンスを算出する、請求項6に記載のインピーダンス整合装置。
  8. 前記4端子パラメータ記憶手段に記憶されたFパラメータに関する情報は、実測した前記インピーダンス整合装置のSパラメータのデータと前記Sパラメータの実測値をFパラメータに変換する変換プログラムのデータ、若しくは実測した前記インピーダンス整合装置のSパラメータを所定の変換式によりFパラメータに変換したデータである、請求項4乃至7のいずれかに記載のインピーダンス整合装置。
  9. 前記インピーダンス可変回路は、
    インダクタと、
    前記インダクタに直列に接続されたスイッチ手段と、
    前記インダクタと前記スイッチ手段の直列回路に印加される交流電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記交流電圧の極性が負から正に変化する電圧零点からT/4(T:前記交流電圧の周期)が経過した基準時点が検出される毎に、各基準時点からの前記スイッチ手段をオンにするオン開始点とそのオン開始点からのオン時間を制御する制御手段と、
    を備え、前記制御手段で前記インダクタを流れる電流を制御することによりインピーダンス値が変化するリアクタンス電流可変回路である、請求項4乃至8のいずれかに記載のインピーダンス整合装置。
  10. 前記スイッチ手段は、第1の整流素子と第1のスイッチング素子を直列に接続した第1の直列回路と、前記第1の整流素子とは極性を逆にして第2の整流素子と第2のスイッチング素子を直列に接続した第2の直列回路との並列回路で構成され、
    前記制御手段は、各基準時点からT/2が経過するまでの第1の期間では前記第1のスイッチング素子のオン開始点とオン時間を制御し、(各基準時点+T/2)からT/2が経過するTまでの第2の期間では前記第2のスイッチング素子のオン開始点とオン時間を制御する、請求項9に記載のインピーダンス整合装置。
  11. 前記スイッチ手段は、1の半導体スイッチ素子若しくは複数の半導体スイッチ素子の直列接続を含む第1の回路と1の半導体スイッチ素子若しくは複数の半導体スイッチ素子の直列接続を含む第2の回路とを逆直列接続した回路で構成され、
    前記第1の回路に含まれる半導体スイッチ素子と前記第2の回路に含まれる半導体スイッチ素子は同一のタイプであり、
    前記制御手段は、各基準時点からT/2が経過するまでの第1の期間と(各基準時点+T/2)からT/2が経過するTまでの第2の期間の両期間における前記第1の回路内のスイッチング素子のオン開始点及びオン時間と前記第2の回路内のスイッチング素子のオン開始点及びオン時間を同期して制御する、請求項9に記載のインピーダンス整合装置。
  12. 前記目標値は、前記高周波電源の出力インピーダンスに対して共役複素数となる値である、請求項4乃至11のいずれかに記載のインピーダンス整合装置。
  13. 請求項4乃至12のいずれかに記載のインピーダンス整合装置が内蔵された高周波電源。
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