JP2015018395A - 情報処理装置、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理装置の消費電力を低減させると共に主電源装置の製品寿命を延長させること。【解決手段】交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置であって、実行する機能を決定する実行機能決定部と、決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定する電力供給源決定部と、決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給する電力供給制御部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御方法に関し、特に、情報処理装置における省電力制御に関する。
近年、環境保全やランニングコストの観点から、オフィスや家庭に設置される各種情報処理装置に対して省電力化が求められている。例えば、今日となっては広く普及し、各オフィスや家庭に欠かせない機器となりつつある、書類の電子化や電子化された情報の出力に用いられる画像処理装置がその一例として挙げられる。このような画像処理装置は、書類を電子化し若しくは電子化された情報を出力する他に、通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような複合機において省電力化を実現するためには、複合機が使用されておらず動作状態でないときに電力供給を遮断する、即ち、主電源を切るようにすれば良い。そして、ユーザは、複合機を使用する際には改めて主電源を入れてから使用するようにすれば良い。
ところが、このような省電力方法では、ユーザは、複合機の使用後にはその都度、主電源を切る操作を行わなければならず、また、仮に、使用後に自動的に主電源が切れるように構成されているような場合であっても、複合機を使用する際にはその都度、主電源を入れ、複合機が起動するのを待たなければならない。そのため、複合機が使用されておらず動作状態でないときに電源を切るような省電力方法では、ユーザにとって利便性が非常に悪いものとなる。反対に、ユーザに対する利便性を向上させるためには、複合機が動作状態でないときであっても主電源を切らないようにすれば良いが、これでは省電力化を実現することはできない。このように、省電力化と利便性とはトレードオフの関係であり、一方を追求すればもう一方は犠牲となってしまう。
そこで、省電力化と利便性とを両立させるために、複合機の各部に待機電力が供給されていつでも動作状態に遷移することができる待機状態において一定期間複合機が使用されていないときに、複合機の大半の部分に通電されていないが操作や動作指示を受け付けることが可能な省電力状態に遷移することができるようになっている複合機が提案され既に知られている。
このような省電力状態にある複合機においては、消費電力については電力遮断状態にあるときよりも高いが待機状態にあるときよりは低く、また、操作や動作指示を受け付けて動作状態に遷移するまでに要する時間については待機状態にあるときよりも長いが電力遮断状態にあるときよりは短くかつ主電源を入れる操作を必要としない。そのため、上述したような省電力状態に遷移することができる複合機においては、省電力化と利便性とを両立することが可能となっている。
ところで、このような複合機は、商用電源や家庭用電源であるAC(Alternating Current)電源から供給された電力をAC(Alternating Current)からDC(Direct Current)へ変換して複合機内の各部に出力するための主電源装置を備えている。そのため、このような複合機においては、AC電源から電力供給を受ける場合には、主電源装置におけるACからDCへの変換の際の電気的損失により電力が無駄に消費されてしまうことになる。
そこで、動作状態時にはAC電源から電力供給を受けるようになっているが、省電力状態時にはUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等のバスケーブルを介してPC(Personal Computer)等の情報処理端末であるクライアント端末からバスパワーとして電力供給を受けるようになっている複合機が提案され既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているような複合機によれば、省電力状態にあるときには主電源装置におけるACからDCへの変換が不要となり、その際の電気的損失により電力が無駄に消費されてしまうといったことがないため、省電力状態における消費電力をさらに低減させることができる。
ここで、省電力状態に限らず、動作状態にあるときにもバスケーブルを介してクライアント端末からバスパワーとして電力供給を受けることができれば、上記と同様の理由により動作状態における消費電力も低減することができるはずである。
ところが、動作状態における消費電力は、クライアント端末がバスパワーとして供給することができる最大電力を超えることがあるため、特許文献1に開示されているような従来の複合機においては、動作状態にあるときにはAC電源を電力供給源とするようになっている。即ち、特許文献1に開示されているような従来の複合機においては、クライアント端末がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも小さな消費電力で動作することができる動作状態であっても無条件でAC電源を電力供給源とするようになっている。従って、特許文献1に開示されているような従来の複合機においては、動作状態における消費電力を低減させるためには不十分であるといった問題がある。
また、このような複合機においては、動作状態にあるときには常にAC電源から電力供給を受けるため、主電源装置の使用頻度が高くなる。そのため、このような複合機においては、主電源装置への負荷が大きくなってその製品寿命が短くなり、正常に使える期間が短くなるという問題がある。
尚、このような問題は複合機に限らず、例えば、テレビ会議用端末やWeb会議用端末、プロジェクタ等、USBケーブル等のバスケーブルを介してPC等の情報処理端末であるクライアント端末に接続され、そのバスーブルを介してクライアント端末からバスパワーとして電力供給を受けることができる情報処理装置であれば同様に起こり得る問題である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、情報処理装置の消費電力を低減させると共に主電源装置の製品寿命を延長させることを目的とする。
上記課題を解決するために、交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置であって、実行する機能を決定する実行機能決定部と、決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定する電力供給源決定部と、決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給する電力供給制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置の制御プログラムであって、実行する機能を決定するステップと、決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定するステップと、決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給するステップと、を情報処理装置に実行させることを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置の制御方法であって、実行する機能を決定し、決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定し、決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給することを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置の消費電力を低減させると共に主電源装置の製品寿命を延長させることができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置の運用形態の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置がとり得る動作状態と、各動作状態において設定され得る動作モードとの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る動作モードリストAの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る動作順位設定画面の表示装置への表示例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置がクライアント端末との接続を確立する際の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像処理装置がクライアント端末に最大電力値での電力供給を依頼する際の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る最大電力値設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る動作モードリストBの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置が、動作モードリストBを作成する際の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像処理装置が、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るエラー画面の表示装置への表示例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置が、クライアント端末から供給されているバスパワーを電力供給源としている状態においてそのバスパワーが停止した際の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る画像処理装置が、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を説明するためのフローチャートである。
本実施形態においては、情報処理装置の例として、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等のバスケーブルを介してPC(Personal Computer)等の情報処理端末であるクライアント端末に接続され、そのクライアント端末からバスケーブルを介して操作や動作指示を受けると、交流電源であるAC(Alternating Current)電源から電力供給を受け、若しくは、上記バスケーブルを介してクライアント端末からバスパワーとして電力供給を受けることにより、上記操作や動作指示に従って動作を実行する画像処理装置について説明する。
このような画像処理装置において、本実施形態に係る要旨の一つは、動作実行時の消費電力に応じて電力供給源をAC電源とクライアント端末とで切り替えることにある。具体的には、本実施形態に係る画像処理装置は、クライアント端末がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも小さな消費電力で動作を実行する場合にはクライアント端末を電力供給源とし、一方、クライアント端末がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも大きな消費電力でなければ動作を実行することができない場合にはAC電源を電力供給源とする。
このように、本実施形態に係る画像処理装置は、動作実行時であっても消費電力によってはクライアント端末からバスパワーとして電力供給を受けるため、主電源装置におけるAC(Alternating Current)からDC(Direct Current)への変換が不要となり、その際の電気的損失により電力が無駄に消費されてしまうことを低減させると共に、主電源装置の使用頻度を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、画像処理装置の消費電力を低減させると共に主電源装置の製品寿命を延長させることが可能となる。以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る画像処理装置の運用形態について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置の運用形態の例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、USBケーブル3を介してクライアント端末2と接続されて運用される。
本実施形態に係る画像処理装置1は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)である。クライアント端末2は、ユーザが操作する情報処理端末であり、PC(Personal Computer)等の情報処理装置によって実現される。クライアント端末2は、PDA(Personal Digital Assistant)やスマートフォン、タブレット端末等の携帯情報端末によって実現されても良い。
このクライアント端末2は、画像処理装置1を利用するためのドライバがインストールされることにより、印刷出力の対象となる印刷データに基づいて、画像処理装置1に対して画像形成出力を実行させるための印刷ジョブを生成し、若しくは、その他の動作を実行させるための動作指示を生成してUSBケーブル3を介して送信する機能を有する。また、このクライアント端末2は、画像処理装置1のスキャナ機能により生成された画像データをUSBケーブル3を介して受信する。また、このクライアント端末2は、USBケーブル3を介して画像処理装置1にUSBバスパワーとしての電力を供給することができる。
USBケーブル3は、USB端子で最大100Wを給電することができる規格であるUSB Power Deliveryに対応したUSBケーブルである。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1及びクライアント端末2等の情報処理装置を構成するハードウェアについて、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。
即ち、本実施形態に係る情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。この他、画像処理装置1の場合、画像形成出力やスキャンを実行するエンジンが含まれる。
CPU10は演算手段であり、情報処理装置全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが情報処理装置の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボード、マウス、各種のハードボタン、タッチパネル等、ユーザが情報処理装置に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことによりソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成システムを構成する各機器の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機能について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。尚、図3においては、情報や信号の流れを実線の矢印で示しており、電力の流れを破線の矢印で示している。図3に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、メイン制御基板110、プリンタ装置120、スキャナ装置130、ファクシミリ装置140、表示装置150、入力装置160、外部記憶装置170、認証装置180、電力供給部190を有する。このように、本実施形態に係る画像処理装置1は、プリンタ装置120、スキャナ装置130、ファクシミリ装置140を有する複合機として構成されている。
メイン制御基板110は、画像処理装置1全体を制御する基盤であり、演算処理回路111、電力供給回路112、電力受給回路113、通信ポート114、通信制御回路115、内部記憶回路116、画像処理回路117を有する。
演算処理回路111は、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等の単一の演算処理回路により実現され、若しくは、複数機能の回路を1つにまとめたASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により実現され、画像処理装置1に含まれる各部を制御する。
電力供給回路112は、電力供給制御装置193から供給された電力をメイン制御基板110に含まれる各部に供給する。尚、本実施形態においては、メイン制御基板110に含まれる各回路が一つの電源系統により一括して電力供給を受ける例について説明するが、複数の電源系統により電力供給を受けるように構成されていても良い。このように構成された場合、電力供給回路112は、演算処理回路111の制御に従い、電力を必要とする回路にのみピンポイントで電力を供給する等、電力供給先を細かく指定することが可能である。
電力受給回路113は、クライアント端末2からUSBケーブル3及び通信ポート114を介してバスパワーとして供給された電力を電力供給制御装置193に導く。また、電力受給回路113は、演算処理回路111の制御に従って、クライアント端末2からUSBケーブル3及び通信ポート114を介してバスパワーとして供給された電力の電力値を測定して、測定結果を演算処理回路111に通知する。尚、この電力受給回路113は、故障等により、クライアント端末2から供給される電力の電力値が異常値となった場合に、その電力供給を遮断する。即ち、ここでは、電力受給回路113が、供給電力値検知部及び異常値判定部として機能する。
また、この電力受給回路113は、クライアント端末2から供給される電力の電力値が異常値となっていることを演算処理回路111に通知し、若しくは、通信ポート114及びUSBケーブル3を介してクライアント端末2に通知し、それらの指示を待ってクライアント端末2からの電力供給を遮断するように構成されていても良い。
このように、本実施形態に係る電力受給回路113は、クライアント端末2から供給される電力の電力値が異常値となった場合に電力供給を遮断するように構成されている。そのために、本実施形態に係る電力受給回路113は、クライアント端末2から供給される電力の電力値が予め設定されている設定電力値以上となったことを検知すると電力供給を遮断するような回路により構成される。
従って、本実施形態においては、バスパワーとして正常な電力値の電力がクライアント端末2から供給されている場合にのみクライアント端末2を電力供給源として採用するので、画像処理装置1を利用する際の安全性を向上させることが可能となる。
通信ポート114は、USB端子で最大100Wを給電することができる規格であるUSB Power Deliveryに対応したUSBケーブル3が接続可能なコネクタである。通信制御回路115は、演算処理回路111の制御に従って、通信ポート114及びUSBケーブル3を介してクライアント端末2と情報や信号を送受信する等の通信を行う。また、通信制御回路115は、クライアント端末2に電力供給を依頼する際の最大電力値が設定された最大電力値設定テーブルを自身のレジスタに記憶している。従って、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2に電力供給を依頼する際、この最大電力値設定テーブルに設定されている電力値を超えて依頼することができないようになっている。最大電力値設定テーブルについては、図9を参照して後に詳述する。この通信制御回路115は、単一の回路により実現されても良いし、演算処理回路111を構成するASICに含まれる回路として実現されても良い。
内部記憶回路116は、ファームウェア等のプログラムや後述する動作モードリストAを予め記憶しており、また、電力受給回路113により測定された電力値及び後述する動作モードリストBを記憶する。この内部記憶回路116は、図2に示したROM30により実現される。
画像処理回路117は、演算処理回路111の制御に従い、入力された印刷ジョブに基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、CMYK(Cyan Mgenta Yellow Key Plate)のビットマップデータ等のデータであり、画像形成部であるプリンタ装置120が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。
また、画像処理回路117は、スキャナ装置130から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像処理装置1の外部記憶装置170に格納され若しくは通信ポート114及びUSBケーブル3を介してクライアント端末2に送信される情報である。尚、この画像処理回路117は、プリンタ装置120、スキャナ装置130にそれぞれ個別に設けられていても良い。また、この画像処理回路117により行われる処理は、演算処理回路111により行われるように構成されていても良い。
プリンタ装置120は、用紙に対して画像形成出力を実行する画像形成装置であり、プロッタ装置121、プロッタ制御回路122、電力供給回路123、動作検知回路124を有する。プロッタ装置121は、入力された画像形成出力用の出力画像データに基づいて画像形成出力を実行するエンジンであり、電子写真方式の画像形成機構や、インクジェット方式の画像形成機構が用いられる。プロッタ制御回路122は、演算処理回路111の制御に従って、プロッタ装置121を制御し、若しくは、駆動する。
電力供給回路123は、電力供給制御装置193から供給された電力をプリンタ装置120に含まれる各部に供給する。動作検知回路124は、図示しない用紙トレイのオープンや用紙トレイへの用紙の補給、図示しない排紙トレイのセッティング等を検知し、その旨を演算処理回路111に通知する。これにより、本実施形態に係る画像処理装置1は、プリンタ機能が使用されるタイミングにあると判断することができる。
スキャナ装置130は、原稿を光学的に走査して読み取って読取画像データを生成する画像読取装置であり、原稿読取装置131、原稿読取制御回路132、電力供給回路133、動作検知回路134を有する。原稿読取装置131は、光学情報を電気信号に変換する光電変換素子を含む画像読取部であり、スキャン動作により原稿を読み取って読取画像データを生成する。
原稿読取制御回路132は、演算処理回路111の制御に従って、原稿読取装置131を制御し、若しくは、駆動する。電力供給回路133は、電力供給制御装置193から供給された電力をスキャナ装置130に含まれる各部に供給する。動作検知回路134は、原稿台カバーのオープンや原稿台への原稿のセット等を検知し、その旨を演算処理回路111に通知する。これにより、本実施形態に係る画像処理装置1は、スキャナ機能が使用されるタイミングにあると判断することができる。
ファクシミリ装置140は、画像データを電話回線を通して遠隔地に伝送し、若しくは、遠隔地から受信する機器であり、通信回線用ポート141、信号変換制御装置142、電力供給回路143、動作検知回路144を有する。通信回線用ポート141は、公衆交換電話網やファクシミリ通信網への接続に使用される電話回線等の通信回線が接続可能なコネクタである。
信号変換制御装置142は、演算処理回路111の制御に従い、スキャナ装置130により生成された読み取り画像データに符号化、圧縮、変調等の処理を施し、通信回線用ポート141から送信する。また、信号変換制御装置142は、通信回線用ポート141から受信された画像データに復調、復号化、解凍等の処理を施し、演算処理回路111に通知する。
電力供給回路143は、電力供給制御装置193から供給された電力をファクシミリ装置140に含まれる各部に供給する。動作検知回路144は、通信回線用ポート141を監視し、画像処理装置1に画像データが送信されてきたことを検知し、その旨を演算処理回路111に通知する。これにより、本実施形態に係る画像処理装置1は、ファクシミリ機能が使用されるタイミングにあると判断することができる。
表示装置150は、演算処理回路111の制御に従って画像処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであり、図2に示したLCD60により実現される。入力装置160は、テンキーやファンクションボタン等、ユーザが画像処理装置1を直接操作し若しくは画像処理装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースであり、その操作情報及び入力情報を演算処理回路111に通知する。この入力装置160は、図2に示した操作部70により実現される。尚、表示装置150及び入力装置160は、タッチパネルとして実現されても良い。
外部記憶装置170は、演算処理回路111の制御に従って情報の読み書きが行われる不揮発性の記憶媒体であり、OSや各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等を記憶している。この外部記憶装置170は、図2に示したHDD40やSSD(Solid State Drive)により実現され、メイン制御基板110にSATA(Serial Advanced Technology Attachment)等のインタフェースにて接続される。
認証装置180は、演算処理回路111の制御に従って画像処理装置1の利用権限があるか否かを認証するための装置であり、指紋や虹彩等を読み取ることで個人を認証する生体認証装置や、ICカードを読み取ることで個人を認証するICカードリーダにより実現される。
電力供給部190は、AC電源若しくはバスパワーとしてクライアント端末から供給された電力を演算処理回路111の制御に従って画像処理装置1に含まれる各部に供給するための装置であり、主電源装置191、二次電池192、電力供給制御装置193を有する。
主電源装置191は、商用電源や家庭用電源であるAC電源から供給された電力をACからDCへ変換して電力供給制御装置193に出力する。また、主電源装置191は、演算処理回路111の制御に従って、AC電源から供給された電力の電力値を測定して、測定結果を演算処理回路111に通知する。尚、この主電源装置191は、故障等により、AC電源から供給される電力の電力値が異常値となった場合に、その電力供給を遮断する。即ち、ここでは、主電源装置191が、供給電力値検知部及び異常値判定部として機能する。
また、この主電源装置191は、AC電源から供給される電力の電力値が異常値となっていることを演算処理回路111に通知し、若しくは、通信ポート114及びUSBケーブル3を介してクライアント端末2に通知し、それらの指示を待ってAC電源からの電力供給を遮断するように構成されていても良い。
このように、本実施形態に係る主電源装置191は、AC電源から供給される電力の電力値が異常値となった場合に電力供給を遮断するように構成されている。そのために、本実施形態に係る主電源装置191は、AC電源から供給される電力の電力値が予め設定されている設定電力値以上となったことを検知すると電力供給を遮断するような回路により構成される。
従って、本実施形態においては、正常な電力値の電力がAC電源から供給されている場合にのみ主電源装置191を電力供給源として採用するので、画像処理装置1を利用する際の安全性を向上させることが可能となる。
二次電池192は、充電を行うことにより電気を蓄えて繰り返し使用することが出来る電池である。本実施形態に係る二次電池192は、鉛蓄電池等、物質自身が持つ化学的なエネルギーを化学反応によって直流電流に変換する化学電池であっても良いし、電気二重層コンデンサ等、静電容量により電荷を蓄えたり、放出したりする受動素子であるコンデンサであっても良い。電力供給制御装置193は、主電源装置191、二次電池192、電力受給回路113から供給される電力を、演算処理回路111の制御に従って画像処理装置1の各部に出力する。即ち、本実施形態においては、電力供給制御装置193が、電力供給制御部として機能する。
尚、本実施形態においては、画像処理装置1がクライアント端末2と接続されてバスパワーとして電力供給を受けることが可能である状態においては、最も優先的にバスパワーが電力供給源となり、次いで主電源装置191が、そして二次電池192が順に電力供給源となることを前提としている。即ち、本実施形態においては、二次電池192は飽くまでも予備電源として位置づけられている。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1がとり得る動作状態と、各動作状態において設定され得る動作モードとについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る画像処理装置1がとり得る動作状態と、各動作状態において設定され得る動作モードとの一例を示す図である。図4に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、各動作モードにおいて他の動作モードに移行することができるようになっている。また、図4に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、電力遮断状態、通常動作状態、省エネ動作状態、機能別動作状態の4種の動作状態をとり得る。
電力遮断状態は、主電源がOFFになっている状態であり、画像処理装置1への電力供給が完全に遮断された状態である。
通常動作状態は、画像処理装置1の各部へ電力が供給されている状態であり、画像処理装置1が有する機能の全てを利用することができる状態である。本実施形態に係る画像処理装置1は、通常動作状態においては動作モードとして通常モードに設定される。
省エネ状態は、画像処理装置1の大半の部分に通電されていないが操作や動作指示を受け付けることが可能な状態である。このような省エネ状態にある画像処理装置1においては、消費電力については電力遮断状態にあるときよりも高いが通常動作状態にあるときよりは低く、また、操作や動作指示を受け付けてから実際に動作を実行するまでに要する時間については通常動作状態にあるときよりも長いが電力遮断状態にあるときよりは短くかつ主電源を入れる操作を必要としない。そのため、上述したような省エネ状態にある画像処理装置1においては、省電力化と利便性とを両立することが可能となっている。本実施形態に係る画像処理装置1は、省エネ状態においては動作モードとして省エネモードに設定される。
機能別動作状態は、画像処理装置1が有する機能のうち、即ち、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ送信機能、コピー機能、操作受付機能、ファクシミリ受信機能のうち、いずれか1つの機能のみを利用することができる状態のことである。従って、本実施形態に係る画像処理装置1は、機能別動作状態にある場合には、利用可能な機能が限定されることになる。
即ち、本実施形態に係る画像処理装置1は、機能別動作状態における動作モードとして、スキャナ機能のみが利用可能な状態においてはスキャナ利用モードに設定され、プリンタ機能のみが利用可能な状態においてはプリンタ利用モードに設定され、ファクシミリ送信機能のみが利用可能な状態においてはファクシミリ送信利用モードに設定され、コピー機能のみが利用可能な状態においてはコピー利用モードに設定され、操作受付機能のみが利用可能な状態においては操作受付利用モードに設定され、ファクシミリ受信機能のみが利用可能な状態においてはファクシミリ受信利用モードに設定される。
このように、本実施形態に係る画像処理装置1は、画像処理装置1が有する機能の全てを利用することができる通常状態の他に、画像処理装置1が有する機能のうちいずれか1つの機能のみを利用することができる機能別動作状態をとりうるように構成されている。そのため、本実施形態に係る画像処理装置1は、利用される機能が判明している場合に、その機能が利用できる動作モードに設定されることで、不要なモジュールへの電力供給を省くことが可能となっている。従って、本実施形態に係る画像処理装置1においては、消費電力を低減させることが可能となる。
このように構成された画像処理装置1において、本実施形態に係る要旨の一つは、動作実行時の消費電力に応じて電力供給源を主電源装置191とクライアント端末2からのバスパワーとで切り替えることにある。具体的には、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも小さな消費電力で動作を実行する場合にはクライアント端末2からのバスパワーを電力供給源とし、一方、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも大きな消費電力でなければ動作を実行することができない場合には主電源装置191を電力供給源とする。
このように、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作実行時であっても消費電力によってはクライアント端末2からバスパワーとして電力供給を受けるため、主電源装置191におけるACからDCへの変換が不要となり、その際の電気的損失により電力が無駄に消費されてしまうことを低減させる共に、主電源装置191の使用頻度を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、画像処理装置1の消費電力を低減させると共に主電源装置191の製品寿命を延長させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1がとり得る動作モードと、画像処理装置1がその動作モードにあるときに電力を供給して動作させるモジュールとが、動作モード毎に対応付けられている、即ち、動作させるべきモジュールが動作モード毎に定められている動作モードリストAについて、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る動作モードリストAの一例を示す図である。以下では、この動作モードリストAを「動作MLA」とも称する。
図5に示すように、本実施形態に係る動作モードリストAでは、「動作モジュール」欄において、画像処理装置1がとり得る動作モードと、画像処理装置1がその動作モードにあるときに電力を供給することにより動作させるモジュールとが、動作モード毎にそれぞれ対応付けられている。この「動作モジュール」欄では、画像処理装置1が各動作モードにあるときに、電力を供給して動作させるモジュールについては「○」が、動作させないモジュールについては「×」が、通常は動作させないが条件を満たした場合にのみ電力を供給して動作させるモジュールについては「△」が、動作モード毎にそれぞれ示されている。
ここで、条件を満たした場合とは、例えば、二次電池の電池残量が所定値以下となっており、充電する必要がある場合等である。尚、本実施形態に係る動作モードリストAにおいては、画像処理装置1が通常モードに設定されている場合にのみ二次電池を充電することがあるものとして説明するが、通常モード以外の動作モードに設定されている場合であっても、二次電池を充電することがあるものとして構成されていても良い。
また、図5に示すように、本実施形態に係る動作モードリストAでは、「消費電力値(W)」欄において、画像処理装置1がとり得る動作モードと、画像処理装置1がその動作モードに設定されているときの消費電力値(W)とが、動作モード毎にそれぞれ対応付けられている。即ち、本実施形態においては、動作モードリストAが、消費電力値情報として利用される。
また、図5に示すように、本実施形態に係る動作モードリストAでは、「電力供給源」欄において、画像処理装置1がとり得る動作モードと、画像処理装置1がその動作モードに設定されているときに「主電源」、「バスパワー」、「二次電池」がそれぞれ電力供給源になり得るか否かとが、動作モード毎にそれぞれ対応付けられている。この「電力供給源」欄では、画像処理装置1が各動作モードにあるときに、電力供給源になり得るものについては「○」が、電力供給源になり得ないものについては「×」が、通常は電力供給源にはなり得ないが条件を満たした場合にのみ電力供給源になるものについては「△」が、動作モード毎にそれぞれ示されている。ここで条件を満たした場合とは、例えば、バスパワーについては、電力供給源が主電源であって二次電池を充電する必要があり、且つ、バスパワーの需給が可能な状態にある場合であり、二次電池については、電力供給源が主電源でもバスパワーでもない場合である。
また、図5に示すように、本実施形態に係る動作モードリストAでは、「動作順位」欄において、画像処理装置1がとり得る動作モードと、その動作モードの動作順位とが、動作モード毎に対応付けられている。
ここで、動作順位について説明する。例えば、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作モードとして省エネモードに設定されているときに、原稿台カバーのオープンを動作検知回路134により検知すると、スキャナ装置130が利用されるタイミングであると判断することができる。そして、画像処理装置1は、スキャナ装置130への電力の供給を開始するが、図5に示すように、スキャナ装置130に電力を供給して動作させる動作モードにはスキャナ利用モード、ファクシミリ送信利用モード、コピー利用モードの3つがあり、この時点ではどの動作モードに移行するべきかを判断することができない。
そこで、動作モード毎に動作順位を定めることでこのような問題を回避することができる。即ち、動作モード毎に動作順位を定めると、上記のような例の場合、画像処理装置1は省エネモードから、上記3つの動作モードのうち最も動作順位が高いスキャナ利用モードに移行することになる。このように、本実施形態においては、動作モード毎に動作順位を定めることで、画像処理装置1にスムーズに動作モードの移行を行わせることが可能となる。即ち、本実施形態においては、動作順位が、実行順位として利用される。
尚、この動作順位は、予め設定されていても良いし、ユーザが設定することができるように構成されていても良い。ユーザが設定することができるように構成されている場合、演算処理回路111は、ユーザに動作順位を設定させるための動作順位設定画面を表示装置150に表示させるように制御し、入力装置160へのユーザ操作に応じて動作順位を動作モードリストAにおける「動作順位」欄に設定する。図6に、本実施形態に係る動作順位設定画面の表示装置150への表示例を示す。即ち、ここでは、動作順位設定画面が、実行順位設定画面として表示部である表示装置150に表示される。また、このとき、演算処理回路111が、表示制御部及び実行順位設定部として機能する。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1がクライアント端末2との接続を確立する際の処理について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る画像処理装置1がクライアント端末2との接続を確立する際の処理を説明するためのフローチャートである。図7に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2との接続を確立するために、通信ポート114にクライアント端末2と接続されたUSBケーブル3が接続されるとまず、USB規格に従って通信用の接続を確立する(S701)。この段階で、画像処理装置1は、USBケーブル3を介してクライアント端末2と通信を行うことが可能となる。
そして、通信制御回路115は、演算処理回路111の制御に従って、クライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する(S702)。このときの通信制御回路115による詳細な処理について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る画像処理装置1がクライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1がクライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する際にはまず、通信制御回路115は、演算処理回路111の制御に従って、自身のレジスタに記憶している最大電力値設定テーブルに初期設定として設定されている電力値での電力供給をクライアント端末2に依頼する(S801)。
この最大電力値設定テーブルとは、図9に示すように、画像処理装置1がクライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する際の電力値が設定されたテーブルのことである。最大電力値設定テーブルにおける「設定フラグ」欄に「○」が示されている電力値が、クライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する際の電力値である。即ち、画像処理装置1は、クライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する際、この「設定フラグ」欄に「○」が示されている電力値での電力供給を依頼する。従って、図9に示すように、S801の処理においては、画像処理装置1は、初期設定として設定されている電圧値20(V)、電流値5(A)、電力値100(W)での電力供給をクライアント端末2に依頼することになる。
通信制御回路115は、最大電力値設定テーブルに設定されている電力値での電力供給をクライアント端末2に依頼した結果、クライアント端末2から電力供給が開始されると(S802/YES)、電力供給を依頼した際の電力値をクライアント端末2の供給可能な最大電力値として設定する(S803)。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2に最大電力値での電力供給を依頼する際の処理を終了する。即ち、ここでは、通信制御回路115が、供給電力値決定部として機能する。
一方、通信制御回路115は、最大電力値設定テーブルに設定されている電力値での電力供給を依頼した結果、クライアント端末2からその電力値は供給可能な最大電力値を超えるため供給することができない旨の返答を受けると(S802/NO)、最大電力値設定テーブルにおける変更順位に従って設定電力値を変更して(S804)、変更後の設定電力値での電力供給を再度クライアント端末2に依頼する(S805)、といった処理をクライアント端末2から電力供給が開始されるまで(S802/YES)繰り返す。
このようにして、通信制御回路115による最大電力値での電力供給の依頼の結果、電力受給回路113は、通信ポート114及びUSBケーブル3を介してクライアント端末2からバスパワーとしての電力を受給すると(S703)、その電力値を測定して(S704)、測定結果を演算処理回路111に通知する。演算処理回路111は、電力受給回路113から電力値の測定結果を通知されると、通知された測定結果をバスパワーの最大電力値として内部記憶回路116に記憶させる(S705)。
ここで、電力受給回路113がS704の処理において受給電力の電力値を測定するのは、画像処理装置1がクライアント端末2に電力供給を依頼する際の最大電力値を把握するため、即ち、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる電力の最大電力値を把握するためである。従って、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2に電力供給を依頼する際、S705の処理で記憶したバスパワーの最大電力値としての測定値を超えて依頼することができないようになっている。
尚、画像処理装置1がクライアント端末2に電力供給を依頼する際の最大電力値を把握するためであれば、即ち、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる電力の最大電力値を把握するためであれば、わざわざ受給電力の電力値を測定せずに、S702の処理において設定した最大電力値をそのまま使用すれば良い。ところが、その設定値は飽くまでも理論値であって実際にその電力値の電力がクライアント端末2から供給されているかは不明である。そのため、本実施形態に係る画像処理装置1は、S702〜S704の処理のように、最大電力値での電力供給をクライアント端末2に依頼して、その依頼の応答として実際に供給された電力の電力値を測定するようになっている。
そして、通信制御回路115は、バスパワーの最大電力値としての測定値が内部記憶回路116に記憶されたら、演算処理回路111の制御に従って、クライアント端末2に電力供給の停止を依頼する(S706)。演算処理回路111は、クライアント端末2からの電力供給が停止すると(S707)、内部記憶回路116に記憶されている動作モードリストA及びバスパワーの最大電力値を参照して動作モードリストBを作成して内部記憶回路116に記憶させる(S708)。このときの演算処理回路111による詳細な処理については、図11を参照して後述する。
ここで、動作モードリストBについて、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る動作モードリストBの一例を示す図である。以下では、この動作モードリストBを「動作MLB」とも称する。図10に示すように、本実施形態に係る動作モードリストBは、画像処理装置がとりうる動作モードと、その動作モードにある画像処理装置をバスパワーで動作させることが可能か否かとが、動作モード毎にそれぞれ対応付けられたテーブルのことである。即ち、本実施形態においては、動作モードリストBが、実行可否情報及び動作部設定情報として利用され、演算処理回路111が、実行可否情報生成部として機能する。
図10に示すように、本実施形態に係る動作モードリストBでは、「バスパワーでの動作可否」欄において、バスパワーで動作可能な動作モードについては「○」が、動作不可能な動作モードについては「×」が示されている。また、この「バスパワーでの動作可否」欄において、「△」が示されている動作モードについては、バスパワーで動作不可能ではあるが、条件を満たした場合にのみバスパワーを利用することを表す。ここで条件を満たした場合とは、例えば、画像処理装置1が「バスパワーでの動作可否」欄で「△」が示されている動作モードにあるときの電力供給源が主電源であって、二次電池を充電する必要があり、且つ、バスパワーの受給が可能な状態にある場合等である。動作モードリストBにおけるその他に項目や欄ついては、図5に示した動作モードリストAと同様であるため説明は省略する。
尚、本実施形態においては、この動作モードリストBは、クライアント端末2とのUSB接続が切断されると演算処理回路111により内部記憶回路116から削除され、再度クライアント端末2と接続されると改めて作成されて内部記憶回路116に記憶されることで、内部記憶回路116の記憶領域が減少し続けないように構成されているが、クライアント端末2とのUSB接続が切断されても内部記憶回路116から削除されないように構成されていて良い。
演算処理回路111により、このような動作モードリストBが作成されて記憶されると、本実施形態に係る画像処理装置は、クライアント端末2との接続を確立して、以降、動作モードリストBに従って動作する(S709)。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1が、動作モードリストBを作成する際の処理について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る画像処理装置1が、動作モードリストBを作成する際の処理を説明するためのフローチャートである。図11に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1が動作モードリストBを作成する際にはまず、演算処理回路111は、内部記憶回路116に記憶されている動作モードリストAに定められている動作モードのうちいずれかを選択する(S1101)。
そして、演算処理回路111は、S1101の処理で選択された動作モードの「電力供給源」欄における「バスパワー」が「△」であるか否かを判定する(S1102)。演算処理回路111は、S1102の判定処理において、「△」であると判定した場合には(S1102/YES)、S1101の処理で選択された動作モードを、バスパワーで動作不可能ではあるが、条件を満たした場合にのみバスパワーを利用する動作モードとして、即ち、「バスパワーでの動作可否」欄において「△」が示される動作モードとして動作モードリストBに登録する(S1103)。
一方、演算処理回路111は、S1102の判定処理において、「△」ではないと判定した場合には(S1102/NO)、S110の処理で選択された動作モードに対応付けられている消費電力値と、内部記憶回路116に記憶されているバスパワーの最大電力値との大小関係を判定する(S1104)。
演算処理回路111は、S1104の判定処理において、バスパワーの最大電力値がS1101の処理で選択された動作モードの消費電力値以上であると判定した場合には(S1104/YES)、その動作モードを、バスパワーで動作可能な動作モードとして、即ち、「バスパワーでの動作可否」欄において「○」が示される動作モードとして動作モードリストBに登録する(S1105)。
一方、演算処理回路111は、S1104の判定処理において、バスパワーの最大電力値がS1101の処理で選択された動作モードの消費電力値未満と判定した場合には(S1104/NO)、その動作モードを、バスパワーで動作不可能な動作モードとして、即ち、「バスパワーでの動作可否」欄において「×」が示される動作モードとして動作モードリストBに登録する(S1106)。
そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作モードリストAに定められている全動作モードについてS1101〜S1106の処理を行い(S1107/NO)、全動作モードについて終了すると(S1107/YES)、動作モードリストBを作成する際の処理を終了する。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1が、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理について、図12を参照して説明する。図12は、本実施形態に係る画像処理装置1が、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を説明するためのフローチャートである。図12に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1が、ある動作モードから他の動作モードに移行する際にはまず、演算処理回路111は、動作開始トリガーを検知する必要がある(S1201)。
ここで、動作開始トリガーとは、動作検知回路124、動作検知回路134、動作検知回路144における動作検知の対象となる動作、例えば、原稿台カバーのオープン等や、印刷ジョブの受信、ファクシミリ受信、入力装置160への直接操作、省エネ移行条件を満たした場合等、何らかの動作が開始されるためのトリガーのことである。即ち、ここでは、動作検知回路124、動作検知回路134、動作検知回路144が、動作検知部として機能する。但し、移行前の動作モードにおいて既に動作しているモジュールについては、動作開始トリガーは検知されないように構成されていても良い。このように構成されることにより、動作モードが移行する必票がない場合であっても動作モードの移行処理が行われてしまうといったことを防ぐことが可能となる。
そして、演算処理回路111は、動作開始トリガーを検知すると、検知した動作開始トリガーに基づいて移行するべき動作モードを決定する(S1202)。尚、このとき、演算処理回路111は、動作検知回路124、動作検知回路134、動作検知回路144による動作検知だけでは移行するべき動作モードを決定することができない場合には、動作モードリストBの「動作順位」に従って動作モードを決定する。即ち、ここでは、演算処理回路111が実行機能決定部として機能する。
演算処理回路111は、動作モードを決定すると、USBケーブル3を介してクライアント端末2と接続されているか否かを判定し(S1203)、接続されていると判定した場合には(S1203/YES)、S1202の処理において決定された動作モードがバスパワーで動作可能な動作モードであるか否かを動作モードリストBを参照して判定する(S1204)。
演算処理回路111は、S1204の判定処理において、バスパワーで動作可能な動作モードであると判定した場合には(S1204/YES)、現在の電力供給源がバスパワーであるか否かを判定する(S1205)。そして、演算処理回路111は、S1205の判定処理において、現在の電力供給源がバスパワーであると判定した場合には(S1205/YES)、S1202の処理で決定した動作モードにおいて動作するモジュールを動作モードリストBを参照して確認し、そのモジュールに電力を供給するように電力供給制御装置193に指示を出す(S1206)。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を終了する。
一方、演算処理回路111は、S1205の判定処理において、現在の電力供給源がバスパワーではないと判定した場合には(S1205/NO)、電力供給源をバスパワーに切り替えるように各部を制御し(S1207)、S1206の処理と同様の処理を行う。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を終了する。
また、演算処理回路111は、S1203の判定処理において、クライアント端末2とは接続されていないと判定した場合(S1203/NO)、若しくは、S1204の判定処理において、バスパワーで動作可能な動作モードでないと判定した場合には(S1204/NO)、AC電源に接続されているか否かを判定する(S1208)。
演算処理回路111は、S1208の判定処理において、AC電源に接続されていると判定した場合には(S1208/YES)、現在の電力供給源が主電源装置191であるか否かを判定する(S1209)。演算処理回路111は、S1209の判定処理において、現在の電力供給源が主電源装置191であると判定した場合には(S1209/YES)、S1206の処理と同様の処理を行う。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を終了する。
一方、演算処理回路111は、S1209の判定処理において、現在の電力供給源が主電源装置191でないと判定した場合には(S1209/NO)、電力供給源を主電源装置191に切り替えるように各部を制御し(S1210)、S1206の処理と同様の処理を行う。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を終了する。即ち、S1207及びS1210においては、演算処理回路111が、電力供給源決定部として機能する。
また、演算処理回路111は、S1208の判定処理において、AC電源に接続されていないと判定した場合には(S1208/NO)、S1202の処理で決定された動作モードの動作モードリストAにおける消費電力値と、二次電池192が供給できる最大電力値との大小関係を判定する(S1211)。尚、このとき、二次電池192が供給できる最大電力値は、演算処理回路111の制御に応じて電力供給制御装置193により測定されて演算処理回路111に通知される。
演算処理回路111は、S1211の判定処理において、二次電池192が供給できる最大電力値がS1202の処理で決定された動作モードの動作モードリストAにおける消費電力値以上であると判定した場合には(S1211/YES)、二次電池192の電池残量が所定値以上であるか否かを判定する(S1212)。尚、このとき、二次電池の電池残量は、演算処理回路111の制御に応じて電力供給制御装置193により測定されて演算処理回路111に通知される。
演算処理回路111は、S1212の判定処理において、二次電池の電池残量が所定値以上であると判定した場合には(S1212/YES)、S1206の処理と同様の処理を行う。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を終了する。
一方、演算処理回路111は、S1211の判定処理において、二次電池192が供給できる最大電力値がS1202の処理で決定された動作モードの動作モードリストAにおける消費電力値未満であると判定した場合(S1211/NO)、若しくは、S1212の判定処理において、二次電池192の電池残量が所定値未満であると判定した場合には(S1212/NO)、動作できない旨を通知するためのエラー画面を表示装置150に表示させる(S1213)。このとき、表示装置150に表示されるエラー画面の表示例を図13に示す。
そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、操作受付モードに移行して(S1214)、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を終了する。尚、このとき、画像処理装置1は、二次電池192が供給できる最大電力値及び二次電池192の電池残量によっては省エネモードに移行するように構成されていても良い。
図12を参照して説明したように、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作実行時の消費電力に応じて電力供給源を主電源装置191とクライアント端末2からのバスパワーとで切り替えることを要旨の一つとしている。具体的には、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも小さな消費電力で動作を実行する場合にはクライアント端末2からのバスパワーを電力供給源とし、一方、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも大きな消費電力でなければ動作を実行することができない場合には主電源装置191を電力供給源とするように構成されている。
このように、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作実行時であっても消費電力によってはクライアント端末2からバスパワーとして電力供給を受けるため、主電源装置191におけるACからDCへの変換が不要となり、その際の電気的損失により電力が無駄に消費されてしまうことを低減させると共に、主電源装置191の使用頻度を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、画像処理装置1の消費電力を低減させると共に主電源装置191の製品寿命を延長させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1が、クライアント端末2から供給されているバスパワーを電力供給源としている状態においてそのバスパワーが停止した際の処理について、図14を参照して説明する。図14は、本実施形態に係る画像処理装置1が、クライアント端末2から供給されているバスパワーを電力供給源としている状態においてそのバスパワーが停止した際の処理を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る画像処理装置1がバスパワーを電力供給源としてある動作モードに設定されている状態において、演算処理回路111は、動作モードリストAにおけるその動作モードの消費電力値を取得して内部記憶回路116に記憶する(S1401)。
そして、演算処理回路111は、通信制御回路115からの通知によりバスパワーの停止を検知すると(S1402)、AC電源に接続されているか否かを判定する(S1403)。ここで、S1402における演算処理回路111によるバスパワー停止の検知処理について説明する。まず、電力受給回路113が、クライアント端末2からバスパワーとして供給されている電力の電力値を測定して、その測定値を演算処理回路111に通知する。そして、演算処理回路111は、通知された測定値と予め設定されている設定値とを比較する。尚、この設定値とは、電流値以外に、電圧値や電流値であっても良い。
これにより、演算処理回路111は、バスパワーが完全に停止していなくても、電力値が低下していることを検知することでバスパワーが停止すると判断することができる。従って、本実施形態に係る画像処理装置1は、バスパワーが完全に停止してしまう前に電力供給源の切り替えを行うことが可能となる。このように、本実施形態に係る画像処理装置1は、バスパワーが完全に停止する前であっても、バスパワーが停止すると判断することができるので、完全に電力の供給が遮断された状態となることを回避することが可能となる。
演算処理回路111は、S1403の判定処理において、AC電源に接続されていると判定した場合には(S1403/YES)、電力供給源を主電源装置191に切り替えるように電力供給制御装置193を制御する(S1404)。そして、画像処理装置1は、バスパワーが停止する前に実行していた動作を継続して(S1405)、バスパワーが停止した際の処理を終了する。
一方、演算処理回路111は、S1403の判定処理において、AC電源に接続されていないと判定した場合には(S1403/NO)、電力供給源を二次電池192に切り替えるように電力供給制御装置193を制御する(S1406)。
そして、演算処理回路111は、バスパワーが停止する前に設定されていた動作モードの動作モードリストAにおける消費電力値と、二次電池192が供給できる最大電力値との大小関係を判定する(S1407)。尚、このとき、二次電池192が供給できる最大電力値は、演算処理回路111の制御に応じて電力供給制御装置193により測定されて演算処理回路111に通知される。
演算処理回路111は、S1407の判定処理において、二次電池192が供給できる最大電力値が、バスパワーが停止する前に設定されていた動作モードの動作モードリストAにおける消費電力値以上であると判定した場合には(S1407/YES)、二次電池192の電池残量が所定値以上であるか否かを判定する(S1408)。尚、このとき、二次電池の電池残量は、演算処理回路111の制御に応じて電力供給制御装置193により測定されて演算処理回路111に通知される。
演算処理回路111が、S1408の判定処理において、二次電池の電池残量が所定値以上であると判定した場合には(S1408/YES)、画像処理装置1は、バスパワーが停止する前に実行していた動作を継続し(S1405)、バスパワーが停止した際の処理を終了する。
一方、演算処理回路111は、S1407の判定処理において、二次電池192が供給できる最大電力値が、バスパワーが停止する前に設定されていた動作モードの動作モードリストAにおける消費電力値未満であると判定した場合(S1407/NO)、若しくは、S1408の判定処理において、二次電池192の電池残量が所定値未満であると判定した場合には(S1408/NO)、図13に示したようなエラー画面を表示装置150に表示させる(S1409)。そして、本実施形態に係る画像処理装置1は、操作受付モードに移行して(S1410)、バスパワーが停止した際の処理を終了する。尚、このとき、画像処理装置1は、二次電池192が供給できる最大電力値及び二次電池192の電池残量によっては省エネモードに移行するように構成されていても良い。
以上、説明したように、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作実行時の消費電力に応じて電力供給源を主電源装置191とクライアント端末2からのバスパワーとで切り替えることを要旨の一つとしている。具体的には、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも小さな消費電力で動作を実行する場合にはクライアント端末2からのバスパワーを電力供給源とし、一方、クライアント端末2がバスパワーとして供給することができる最大電力よりも大きな消費電力でなければ動作を実行することができない場合には主電源装置191を電力供給源とするように構成されている。
このように、本実施形態に係る画像処理装置1は、動作実行時であっても消費電力によってはクライアント端末2からバスパワーとして電力供給を受けるため、主電源装置191におけるACからDCへの変換が不要となり、その際の電気的損失により電力が無駄に消費されてしまうことを低減させると共に、主電源装置191の使用頻度を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、画像処理装置1の消費電力を低減させると共に主電源装置191の製品寿命を延長させることが可能となる。
また、本実施形態に係る画像処理装置1は、クライアント端末2からバスパワーとして電力供給を受けている状態において省エネモードから他の動作モードに移行する場合であっても、移行後の動作モードにおける消費電力によってはクライアント端末2からバスパワーとして電力供給を受け続ける。そのため、本実施形態に係る画像処理装置1においては、省エネモードから他の動作モードに移行する度に電力供給源がバスパワーから主電源装置191に切り替わるといったことがなく、主電源装置191のオンとオフとの切り替え頻度を低減させることができる。従って、本実施形態によれば、画像処理装置1の主電源装置191の製品寿命を更に延長させることが可能となる。
尚、本実施形態においては、図11を参照して説明したように動作モードリストAにおける消費電力値とバスパワーの最大電力値とを比較することにより動作モードリストBを作成して記憶し、図12おけるS1204の処理で説明したように動作モードの移行に際して上記で作成した動作モードリストBを参照し、バスパワーで動作可能か否かを判断する例について説明した。この他、動作モードの移行の際、その都度、動作モードリストAにおける消費電力値とバスパワーの最大電力値とを比較するようにすれば、動作モードリストAさえ記憶していれば、動作モードリストBを作成して記憶しておく必要はない。即ち、この場合には、動作モードリストAが、動作部設定情報として利用される。
このときの処理について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る画像処理装置1が、ある動作モードから他の動作モードに移行する際の処理を説明するためのフローチャートである。尚、図15に示したS1501〜S1503、S1505〜S1514の処理はそれぞれ、図12に示したS1201〜S1203、S1205〜S1214の処理と同様の処理であるため説明を省略し、S1504の処理について説明することにする。
演算処理回路111は、S1503の判定処理においてUSBケーブル3を介してクライアント端末2と接続されていると判定した場合には(S1503/YES)、動作モードロストAを参照して、S1502の処理において決定された動作モードの消費電力値とバスパワーの最大電力値との大小関係を判定する(S1504)。
演算処理回路111は、S1504の判定処理において、S1502の処理において決定された動作モードの消費電力値の方がバスパワーの最大電力値より大きいと判定した場合には(S1504/YES)、現在の電力供給源がバスパワーであるか否かを判定する(S1505)。
一方、演算処理回路111は、S1504の判定処理において、S1502の処理において決定された動作モードの消費電力値の方がバスパワーの最大電力値より大きくないと判定した場合には(S1504/NO)、AC電源に接続されているか否かを判定する(S1508)。
このように、画像処理装置1は、動作モードの移行の際、その都度、動作モードリストAにおける消費電力値とバスパワーの最大電力値とを比較するように構成されていても良い。このような構成の場合、動作モードリストAさえ記憶していれば、動作モードリストBを作成して記憶しておく必要はない。
尚、本実施形態においては、情報処理装置の例として画像処理装置について説明したが、これに限らず、テレビ会議用端末やWeb会議用端末、プロジェクタ等、USBケーブル等のバスケーブルを介してPC等の情報処理端末であるクライアント端末に接続され、そのバスーブルを介してクライアント端末からバスパワーとして電力供給を受けることができる情報処理装置であれば同様に適用可能である。
1 画像形成装置
2 モバイル端末
3 USBケーブル
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
110 メイン制御基板
111 演算処理回路
112 電力供給回路
113 電力受給回路
114 通信ポート
115 通信制御回路
116 内部記憶回路
117 画像処理回路
120 プリンタ装置
121 プロッタ装置
122 プロッタ制御回路
123 電力供給回路
124 動作検知回路
130 スキャナ装置
131 原稿読取装置
132 原稿読取制御回路
133 電力供給回路
134 動作検知回路
140 ファクシミリ装置
141 通信回線用ポート
142 信号変換制御装置
143 電力供給回路
144 動作検知回路
150 表示装置
160 入力装置
170 外部記憶装置
180 認証装置
190 電力供給部
191 主電源装置
192 二次電池
193 電力供給制御装置
特開2005−278110号公報

Claims (10)

  1. 交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置であって、
    実行する機能を決定する実行機能決定部と、
    決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定する電力供給源決定部と、
    決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給する電力供給制御部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理端末から供給される電力の電力値を検知する供給電力値検知部を備え、
    前記電力供給源決定部は、前記供給電力値検知部により検知された前記情報処理端末から供給される電力の最大電力値と、決定された前記機能を実行した際の消費電力値との大小関係に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電力供給源決定部は、前記情報処理端末から供給される電力により実行することができるか否かが機能毎に設定された実行可否情報と決定された前記機能とにより決定される実行の可否に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 実行した際の消費電力値が機能毎に設定された消費電力値情報における消費電力値と、検知された前記最大電力値との大小関係に応じて、前記情報処理端末から供給される電力により実行することができるか否かを前記機能毎に設定することで、前記情報処理端末から供給される電力により実行することができるか否かが機能毎に設定された実行可否情報を生成する実行可否情報生成部を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記電力供給源決定部は、検知された前記最大電力値と、実行した際の消費電力値が機能毎に設定された消費電力値情報において、決定された前記機能について設定されている消費電力値との大小関係に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定することを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記供給電力値検知部により検知された前記電力値と、予め設定されている設定電力値との大小関係に基づいて、前記情報処理端末から供給される電力の電力値が異常値であるか否かを判定する異常値判定部と、
    を備え、
    前記電力供給制御部は、前記情報処理端末から供給される電力の電力値が異常値でないと判定された場合には前記情報処理端末から受給した電力を決定された前記機能に応じて各動作部に供給し、異常値であると判定された場合には前記情報処理端末からの電力受給を停止することを特徴とする請求項2乃至5いずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 機能の実行に際して動作する動作部を検知する動作検知部を備え、
    前記実行機能決定部は、各機能の実行順位が設定され、かつ、実行した際に動作する動作部が機能毎に設定された動作部設定情報を参照して、検知された前記動作部に基づいて実行する機能を決定することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記実行順位をユーザに設定させるための実行順位設定画面を表示部に表示させる表示制御部と、
    前記実行順位設定画面において設定された実行順位を前記動作部設定情報に設定する実行順位設定部と、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置の制御プログラムであって、
    実行する機能を決定するステップと、
    決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定するステップと、
    決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給するステップと、
    を情報処理装置に実行させることを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。
  10. 交流電源の電力、若しくは、情報処理端末から供給される電力のいずれかを電力供給源として動作する情報処理装置の制御方法であって、
    実行する機能を決定し、
    決定された前記機能に応じて、前記交流電源の電力、若しくは、前記情報処理端末から供給される電力のいずれかを前記電力供給源として決定し、
    決定された前記電力供給源から受給した電力を、決定された前記機能に応じて各動作部に供給することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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