JP2015016942A - エレベーターの表示調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベーターのホールボタンの輝度を保守員の目視による主観的な確認によらず、適正な輝度に効率的に調整すること。
【解決手段】かご1内に設けられた監視カメラ4とかご1の扉が開いた時に監視カメラ4が乗場を撮影した画像から乗場の照度を計測する照度計測手段12と、照度計測手段12の計測結果に応じてホールボタン応答灯または前記かご位置表示灯の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整手段とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】かご1内に設けられた監視カメラ4とかご1の扉が開いた時に監視カメラ4が乗場を撮影した画像から乗場の照度を計測する照度計測手段12と、照度計測手段12の計測結果に応じてホールボタン応答灯または前記かご位置表示灯の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整手段とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エレベーターの表示調整装置に関する。
近年、エレベーターの各階に設けられるホールボタンの光源として発光ダイオードを用いたものが一般的になっている。発光ダイオードは、同じ電流を流しても素子の個体差で明るさ、すなわち輝度にばらつきがあることや、ホールボタンの応答灯やかご位置表示灯として用いた場合、周辺の明るさに合わせて輝度を調整する必要がある。そこで、各階のホールボタンにて特殊な操作を行わせ、明るさ調整ボタンとして機能させる従来技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、各階の調整を一括管理するため、エレベーターの制御盤に調整パラメータなどの数値を記憶させ、保全用端末装置でこの数値を読出し、修正するという方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上述した2つの従来技術はいずれの場合も、各階のホールボタンの輝度を保守員が目視にて確認し調整する必要がある。このため、保守員はホールボタンの輝度調整を行うときは各階のホールボタンの輝度を一つ一つ確認し、調整した上で、ばらつきが発生していないか最終確認を行う必要があった。
また、ホールボタンの輝度調整は保守員の主観に頼るところが大きく、保守員による判断のばらつきもあり、エレベーター保全品質を一定に保つことが難しいという問題があった。
また、従来のホールボタンの輝度調整は、保守員が作業をした時点での各階のホールの環境条件においてであり、時間帯等によるホールの環境変化は考慮されていないため、適正な輝度に調整されず、視認性を低下させる可能性があるという問題があった。
本発明の目的は、エレベーターのホールボタンの応答灯やかご位置表示灯の輝度を適正に、かつ効率的に調整できるエレベーターの表示調整装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エレベーターの乗場のホールボタン応答灯とエレベーターのかご位置表示灯を有するエレベーターの表示調整装置において、かご内に設けられた監視カメラと、前記かごの扉が開いた時に前記監視カメラが前記乗場を撮影した画像から前記乗場の照度を計測する照度計測手段と、前記照度計測手段の計測結果に応じて前記ホールボタン応答灯または前記かご位置表示灯の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、従来、保守員が主観により実施していた各階のホールボタン応答灯とエレベーターのかご位置表示灯の輝度調整を自動で実施するので、保守員の主観に頼らずホールボタン応答灯とエレベーターのかご位置表示灯の輝度を一定の品質を保つことができる。また、各階のホールの一日の陽光の変化や窓際にビルが新築されたなど、環境変化に応じて適正な輝度に自動調整することができる。
このことによって、ホールボタン応答灯とエレベーターのかご位置表示灯の輝度調整作業を不要とするので、保守作業の効率改善を実現できる。また、ホールの環境条件に応じて常に適正なホールボタンの輝度に制御できるため、視認性の向上や省エネルギー、ホールボタン照明部品の寿命を延長することができる。
以下、本発明をエレベーターの表示調整装置に適用した一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエレベーターの表示調整装置のシステム構成を示すブロック図である。図1において、エレベーターのかご1にかごドア2が備え付けられており、図示しないエレベーターの制御装置からの制御により、かご1が昇降し乗場であるホールにて停止し、かごドア駆動装置3が駆動され、かごドア2が開閉する。かごドア2の開閉に同期して、ホールの図示しないホールドアが開閉し、エレベーターの利用者は乗降が可能となる。
また、かごドア2とは反対側のかご1内部の天井部に、監視カメラ4が設置されている。監視カメラ4で撮影されるかご内画像は、監視カメラ画像伝送路5を経由して照度計測部10の画像分析手段11に入力される。画像分析手段11は入力された監視カメラ画像を分析し、画像全体からホール部分の画像を切り出すことができる。
画像分析手段11が切り出したホール部分の画像から、照度計測部10の照度計測手段12は切り出したホール部分の照度を算出する。
このときのかご内画像を図2、図3を用いて説明する。図2は、かご1のかご床1Aと左の側壁1Bと右の側壁1Cと、両開きのかごドア2の閉じている左右の扉2A、2Bが撮影された画像である。
図3は、エレベーターの利用者が乗降するために、ホールに停止し、かごドア2が開いたときの状態を示し、かごドア2が開いたホール部分の画像を斜線部50で示している。また、画像分析手段11が切り出したホールの床部分の画像を白抜き部50Aで示す。
斜線部50と白抜き部50Aはかごドア2の間口や開口部高さ、監視カメラ4の取付位置や撮影方向で1様に決定することができる。
従って、照度計測部10の照度計測手段12は、エレベーターがホールに停止しかごドア2及びホールドアが開いているときに、画像分析手段11が切り出したホール床部分の白抜き部50Aの照度を計測する。
また、ホールの各階には照度計測部10の照度計測手段12と通信線6を経由して、各階の輝度調整部21、22、23に接続されており、輝度調整部21、22、23は各階の表示器21、22、23に接続されている。照度計測部10の照度計測手段12は制御装置から現在の停止階信号を受信し、現在停止している階の輝度調整部21、22、23に照度データを送信する。
今、かご1が2階に停止し、かごドア2及びホールドアが全開して2階ホールの白色部50Aの照度を照度計測手段12が計測し、輝度調整部22に2階ホールの照度データを通信線6を経由して送信する。輝度調整部22は受信した照度データに対応した所定の輝度に表示器32の輝度を設定する。
図4は、本発明の実施形態に係わるエレベーターの調整方法の制御手順を示すフローチャートである。
まず、照度計測部の処理手順をSに処理番号を追記し、輝度調整部の処理手順をTに処理番号を追記して記載する。
手順S1において、照度計測部10の画像分析手段11は制御装置からかご位置信号を受信する。
次に、手順S2において、画像分析手段11は、制御装置からかごドア2及びホールドアの全開信号を受信する。かごドア2及びホールドアの全開信号を受信していなければ(手順S2でNO)、繰返し手順S2を実施する。かごドア2及びホールドアの全開信号を受信していれば(手順S2でYES)、手順S3において、画像分析手段11は監視カメラ画像を分析し、撮影した画像からホール床画像の白抜き部50Aを切り出し、かご位置信号と白抜き部50Aの画像データを照度計測手段12に出力する。
次に、手順S4において、照度計測手段12は、画像分析手段11から入力されたホール床画像の白抜き部50A画像データから照度を計測する。
次に、手順S5において、照度計測手段12は、画像分析手段11から受信したかご位置信号と計測した照度データをホールの輝度調整部に送信する。
一方、輝度調整部は手順T1において、手順S5で照度計測部10の照度計測手段12から送信されるかご位置信号と計測した照度データを受信する
次に、手順T2において、輝度調整部に予め設定されている輝度調整部の設置ホール信号と、手順T1で受信したかご位置信号が同一か判定をする。設置ホール信号とかご位置信号が同一でなければ(手順T2でNO)、繰返し手順T1を実施する。
次に、手順T2において、輝度調整部に予め設定されている輝度調整部の設置ホール信号と、手順T1で受信したかご位置信号が同一か判定をする。設置ホール信号とかご位置信号が同一でなければ(手順T2でNO)、繰返し手順T1を実施する。
設置ホール信号とかご位置信号が同一の場合(手順T2でYES)、手順T3において、輝度調整部は手順T1で受信した照度に対応した予め設定された輝度に、接続されている表示器の輝度を調整する。
以上のようにして、本発明のエレベーターの表示調整装置は順次かごが停止した階のホールの表示器の輝度を調整することができる。予め設定する輝度を絶対値で設定することも可能であり、照度に対し相対的に設定することも可能である。
1 かご
2 かごドア
3 かごドア駆動装置
4 監視カメラ
5 監視カメラ画像伝送路
6 通信線
10 照度計測部
11 画像分析手段
21、22、23 輝度調整部
31、32、33 表示器
2 かごドア
3 かごドア駆動装置
4 監視カメラ
5 監視カメラ画像伝送路
6 通信線
10 照度計測部
11 画像分析手段
21、22、23 輝度調整部
31、32、33 表示器
Claims (1)
- エレベーターの乗場のホールボタン応答灯とエレベーターのかご位置表示灯を有するエレベーターの表示調整装置において、
かご内に設けられた監視カメラと、
前記かごの扉が開いた時に前記監視カメラが前記乗場を撮影した画像から前記乗場の照度を計測する照度計測手段と、
前記照度計測手段の計測結果に応じて前記ホールボタン応答灯または前記かご位置表示灯の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整手段とを備えたことを特徴とするエレベーターの表示調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013143975A JP2015016942A (ja) | 2013-07-09 | 2013-07-09 | エレベーターの表示調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013143975A JP2015016942A (ja) | 2013-07-09 | 2013-07-09 | エレベーターの表示調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015016942A true JP2015016942A (ja) | 2015-01-29 |
Family
ID=52438339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013143975A Pending JP2015016942A (ja) | 2013-07-09 | 2013-07-09 | エレベーターの表示調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015016942A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109896372A (zh) * | 2017-12-11 | 2019-06-18 | 日立楼宇技术(广州)有限公司 | 电梯错层校正方法、装置、设备及存储介质 |
JP2020079127A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ、およびエレベータの乗りかごの照明装置管理方法 |
US10870556B2 (en) | 2017-12-12 | 2020-12-22 | Otis Elevator Company | Method and system for detecting elevator car operating panel condition |
-
2013
- 2013-07-09 JP JP2013143975A patent/JP2015016942A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109896372B (zh) * | 2017-12-11 | 2021-03-26 | 日立楼宇技术(广州)有限公司 | 电梯错层校正方法、装置、设备及存储介质 |
US10870556B2 (en) | 2017-12-12 | 2020-12-22 | Otis Elevator Company | Method and system for detecting elevator car operating panel condition |
JP2020079127A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ、およびエレベータの乗りかごの照明装置管理方法 |
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