JP2015016747A - 車両用気液分離タンク支持構造 - Google Patents

車両用気液分離タンク支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】マウントインシュレータの車両上方に気液分離タンクが配置される場合に、マウントインシュレータからフェンダエプロンへの振動伝達を抑制する。【解決手段】マウントインシュレータ9の外筒11を前側取付部15及び後側取付部16でサイドメンバ5Rに連結すると共に外側取付部20でフェンダエプロン6Rに連結し、気液分離タンク10の後側タンクブラケット26を、気液分離タンク10の重心位置Oを通って車両前後方向に向かう仮想軸線Lより車両幅方向内側でストラットタワー7Rに連結し、気液分離タンク10の前側タンクブラケット24を仮想軸線Lより車両幅方向内側で前側取付部15に連結し、気液分離タンク10の仮想軸線Lの近傍に設けたタンク支持軸29を連結部材32で外側取付部20に連結し、連結部材32と外側取付部20との間に外側取付部20の板厚よりも厚さの大きいブロック部材30を介装する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用気液分離タンクの支持構造に関し、特にエンジンと変速機で構成されるパワートレインの冷却水を液体と気体とに分離する気液分離タンクを当該パワートレインのマウントインシュレータ上方に配置する場合に好適なものである。
このような車両用気液分離タンク支持構造としては、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。この車両用気液分離タンク支持構造では、エンジンルーム内のパワートレインをサイドメンバに支持するためのマウントインシュレータの車両上方に、パワートレインの冷却水を気液分離する気液分離タンクが配置される。マウントインシュレータは、弾性体を介して外筒内に内筒が支持される。そして、パワートレインに取付けられたマウントブラケットがマウントインシュレータの内筒に連結される。マウントインシュレータの外筒には前側取付部及び後側取付部及び外側取付部が設けられ、前側取付部及び後側取付部は、夫々、車両前後位置でサイドメンバに連結され、外側取付部はフェンダエプロンに連結される。気液分離タンクには、前側タンクブラケット及び後側タンクブラケットが設けられると共に、中央部から下方向きにタンク支持軸が突出されている。前側タンクブラケットは、弾性部材を介してマウントインシュレータの補強部材に連結され、後側タンクブラケットは、ストラットタワーに連結される。また、タンク支持軸も、弾性部材を介してマウントインシュレータの補強部材に連結される。
特開2012−61958号公報
しかしながら、前記特許文献1の気液分離タンク支持構造では、マウントインシュレータによって減衰されたパワートレインの振動は、前側取付部及び後側取付部からサイドメンバに伝達されると共に、外側取付部からフェンダエプロンにも伝達される。周知のように、サイドメンバは強度部材であって高い剛性を有するのに対し、フェンダエプロンはサイドメンバよりも剛性が小さい。そのため、マウントインシュレータから外側取付部を介してフェンダエプロンに伝達されたパワートレインの振動が車室内に伝達される虞がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、マウントインシュレータの車両上方に気液分離タンクが配置される場合に、マウントインシュレータからフェンダエプロンへの振動伝達を抑制すると共に、マウントインシュレータの車体取付部の耐久性を向上することが可能な車両用気液分離タンク支持構造を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、エンジンルームの車両幅方向側部で車両前後方向に延びるサイドメンバと、前記サイドメンバから車両幅方向外側斜め上方に延びるフェンダエプロンと、前記フェンダエプロンの後端部で車両上下方向に延びる筒状のストラットタワーと、弾性体を介して外筒内に内筒を支持し、パワートレインに取付けられたマウントブラケットが前記内筒に連結され、前記サイドメンバの車両上方で且つ前記ストラットタワーよりも車両前方の空間に配置されるマウントインシュレータと、前記マウントインシュレータの車両上方に配置され、前記パワートレインを冷却する冷却水が流れる気液分離タンクとを備えた車両の車両用気液分離タンク支持構造であって、前記マウントインシュレータの外筒に設けられ、前記サイドメンバに連結される前側取付部と、前記マウントインシュレータの外筒に設けられ、前記サイドメンバに連結される後側取付部と、前記マウントインシュレータの外筒から車両幅方向外側に延びるように設けられ、前記フェンダエプロンに連結される外側取付部と、前記気液分離タンクの重心位置を通って車両前後方向に延びる仮想軸線よりも車両幅方向内側で前記気液分離タンクの車両前側に設けられ、前記前側取付部に連結される前側タンクブラケットと、前記仮想軸線よりも車両幅方向内側で前記気液分離タンクの車両後側に設けられ、前記ストラットタワーの縦壁部に連結される後側タンクブラケットと、前記前側タンクブラケットと前記後側タンクブラケットとの間の位置で前記仮想軸線上又は前記仮想軸線の近傍で前記気液分離タンクに設けられたタンク支持軸と、前記タンク支持軸を前記外側取付部に連結する連結部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記連結部材と前記外側取付部との間に前記外側取付部の板厚よりも厚さの大きいブロック部材を介装するのが好ましい。
本発明の第3の態様は、前記ブロック部材は前記外側取付部の上面に取付けられ且つ前記外側取付部の上面から前記タンク支持軸側に延びる形状を有するのが好ましい。
本発明の第4の態様は、前記ブロック部材は前記外側取付部の上面の車両前後方向全長にわたって接触するように前記外側取付部の上面に取付られるのが好ましい。
このように、前記の第1の態様によれば、パワートレインのマウントインシュレータより車両上方に気液分離タンクを配置する場合に、マウントインシュレータの外筒を前側取付部及び後側取付部でサイドメンバに連結すると共に外側取付部でフェンダエプロンに連結する。一方、気液分離タンクの重心位置を通って車両前後方向に延びる仮想軸線を想定した場合、その仮想軸線より車両幅方向内側で気液分離タンクの車両後側に後側タンクブラケットを設け、この後側タンクブラケットをストラットタワーの縦壁部に連結する。また、気液分離タンクの車両前側には、気液分離タンクの重心位置を通る仮想軸線より車両幅方向内側で前側タンクブラケットを設け、この前側タンクブラケットをマウントインシュレータの前側取付部に連結する。また、気液分離タンクの重心位置を通る仮想軸線上又は仮想軸線の近傍で気液分離タンクにタンク支持軸を設け、このタンク支持軸を連結部材でマウントインシュレータの外側取付部に連結する。従って、気液分離タンクの重量(重心)が車両幅方向外側に傾き、その重量をタンク支持軸に集中的に負荷させることができる。つまり、気液分離タンクの重量が前側タンクブラケットや後側タンクブラケットよりもタンク支持軸に負荷される割合を大きくすることができる。これにより、タンク支持軸にかかる気液分離タンクの重量を、連結部材を介して、マウントインシュレータの外側取付部に伝達することができ、その重量がマスダンパとして機能する。そのため、マウントインシュレータから外側取付部へと伝達される振動を気液分離タンクの重量で減衰することができ、マウントインシュレータからフェンダエプロンへの振動伝達を抑制することができる。その結果、マウントインシュレータの外側取付部とフェンダエプロンとの連結部周辺で応力や歪みが集中するのを緩和することができ、外側取付部とフェンダエプロンとの連結部の耐久性を高めることが可能となる。
また、前記の第2の態様によれば、連結部材と外側取付部との間に外側取付部の板厚よりも厚さの大きいブロック部材を介装する。従って、ブロック部材は一定重量を有する質量体として外側取付部に負荷され、その重量によって、マウントインシュレータから外側取付部へと伝達される振動をより一層減衰することができる。また、外側取付部との間にブロック部材を介装した分、連結部材の全長寸法を短縮することができる。これにより、連結部材の剛性を確保することができ、気液分離タンクのタンク支持軸を安定して支持することができる。その結果、気液分離タンクの重量をブロック部材に効果的に負荷することができ、マウントインシュレータの外側取付部に対するマスダンパの機能を向上することができる。
また、前記の第3の態様によれば、ブロック部材は外側取付部の上面に取付けられ且つ外側取付部の上面からタンク支持軸側に延びる形状を有する。これにより、連結部材の全長寸法をより一層短縮することができると共に、ブロック部材の重量をより一層大きくすることができる。連結部材の全長寸法が短縮されれば連結部材の剛性が向上し、気液分離タンクの重量をブロック部材に更に効果的に負荷することができる。これに加えて、ブロック部材の重量が大きくなることにより、外側取付部に対するマスダンパの機能が更に向上し、マウントインシュレータから外側取付部を経てフェンダエプロンへと伝達される振動を更に減衰することが可能となる。
また、前記の第4の態様によれば、ブロック部材は、外側取付部のうち、マウントインシュレータの外筒が連結される外筒連結部とフェンダエプロンに連結されるフェンダエプロン連結部との間で、外側取付部の上面の車両前後方向全長にわたって接触するように外側取付部の上面に取付られる。パワートレインの振動はマウントインシュレータが連結される外筒連結部からフェンダエプロン連結部に向けて伝達される。これに対し、気液分離タンクの重量及びブロック部材の重量が外側取付部の外筒連結部からフェンダエプロン連結部に向けて伝達される振動を外側取付部の車両前後方向全長にわたって減衰する。そのため、外側取付部からフェンダエプロンに伝達される振動をより一層抑制することが可能となる。
図1は、本発明の車両用気液分離タンク支持構造の一実施例が適用された車両前部の平面図である。 図2は、図1の車両前部の側面図である。 図3は、図2の車両右側マウントインシュレータ近傍の平面図である。 図4は、図2の車両右側マウントインシュレータ近傍の側面図である。 図5は、図3及び図4の車両右側マウントインシュレータ近傍の後面図である。 図6は、図3〜図5の気液分離タンク支持構造の展開図である。 図7は、図3の気液分離タンク支持構造の変形例を示す平面図である。 図8は、図7の気液分離タンク支持構造の斜視図である。
次に、本発明の車両用気液分離タンク支持構造の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の車両前部の平面図、図2は、図1の車両前部の側面図である。本実施形態では、車両の前部にエンジンルーム1が形成され、このエンジンルーム1内にエンジン2が搭載されている。本実施形態では、エンジン2の車両左側に変速機3が連結され、このエンジン2と変速機3でパワートレイン4が構成されている。このパワートレイン4の車両前方にはラジエータ8が配置されている。このラジエータ8は、図示しない車両前方端部のクロスメンバなどに支持されている。本実施形態のラジエータ8には、パワートレイン4、特にエンジン2の本体を冷却する冷却水が通水され、通水中の冷却水が例えば走行風によって冷却される。エンジン2の本体は、例えばシリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース、オイルパンなどで構成される所謂エンジン主機を示す。
エンジンルーム1の車両幅方向両側部には、車両前後方向に延びる左右のサイドメンバ5L、5Rが配置され、パワートレイン4は、主としてこれらサイドメンバ5L、5Rに支持されている。なお、サイドメンバ5L、5Rの車両幅方向外側には、夫々、タイヤハウス(ホイールハウス)を構成するための左右のフェンダエプロン6L、6Rが配置されている。また、各フェンダエプロン6L、6Rの車両後方にはショックアブソーバやコイルスプリングを収納するための左右のストラットタワー7L、7Rが配置されている。このうち、フェンダエプロン6L、6Rのうち、パワートレイン4の車両幅方向側方部分は、夫々、左右のサイドメンバ5L、5Rから車両幅方向外側に向けて斜め上向きに延びるように形成されている。また、ストラットタワー7L、7Rは、夫々、左右のサイドメンバ5L、5Rの車両幅方向外側で車両上下方向に延びるように筒状に形成されている。つまり、フェンダエプロン6L、6Rの車両後方には、車両上下方向に延びるストラットタワー7L、7Rの縦壁部が配置されている。
前述のように、パワートレイン4は、主として左右のサイドメンバ5L、5Rに支持され、両者の間にはマウントインシュレータ9が介装される。図3は、図2の車両右側マウントインシュレータ近傍の平面図、図4は、図2の車両右側マウントインシュレータ近傍の側面図、図5は、図3及び図4の車両右側マウントインシュレータ近傍の後面図、図6は、図3〜図5の気液分離タンク支持構造の展開図である。マウントインシュレータ9自体の構成は、車両左側のマウントインシュレータも同様である。本実施形態では、後段に詳述するように、車両右側のマウントインシュレータ9の車両上方に気液分離タンク10が配置される。この気液分離タンク10は、ラジエータ8とパワートレイン4との間で一旦冷却水を貯留し、その貯留している間に、冷却水中の気体(気泡)を比重差で分離するものである。
前記マウントインシュレータ9は、円筒状の外筒11の内側に、弾性体12を介して、円筒状の内筒13が内装されている。パワートレイン4(エンジン2)にはマウントブラケット14が取付けられ、このマウントブラケット14がマウントインシュレータ9の内筒13に連結され、外筒11を車体に連結する。そのため、マウントインシュレータ9の外筒11の車両前部には前側取付部15が設けられており、同じく外筒11の車両後部には後側取付部16が設けられている。この前側取付部15及び後側取付部16は、共に金属製板材を加工して成形された所謂板金もので、マウントインシュレータ9の外筒11から車両下方向きに突出するようにしてブラケット状に形成されている。また、前側取付部15には、車両上向きに連結部17が突出形成されている。そして、前側取付部15はマウントインシュレータ9の車両前方位置でボルト・ナットなどの前側取付部用締結部材18によってサイドメンバ5Rに連結される。また、後側取付部16はマウントインシュレータ9の車両前後位置でボルト・ナットなどの後側取付部用締結部材19によってサイドメンバ5Rに連結されている。
また、マウントインシュレータ9の外筒11には、車両幅方向外側に延びる外側取付部20が設けられている。本実施形態の外側取付部20は、前側取付部15や後側取付部16と同じく金属製板材を加工して成形された所謂板金もので、後側取付部16から車両上方に立ち上げられ、更に車両幅方向外側に向けて斜め上方に延びるように、即ちフェンダエプロン6Rに沿うような形状に形成されている。そして、この外側取付部20がボルト・ナットなどの外側取付部用締結部材21によってフェンダエプロン6Rに連結されている。この外側取付部20のうち、マウントインシュレータ9の外筒11が連結される部分を外筒連結部22とし、フェンダエプロン6Rに連結される部分をフェンダエプロン連結部23とする。なお、この外側取付部20の上面には、後段に詳述するように、外側取付部20の板厚より厚さの大きいブロック部材30が溶接によって取付られている。
一方、このマウントインシュレータ9の車両上方に配置される気液分離タンク10の車両前部には、前記マウントインシュレータ9の前側取付部15に連結される前側タンクブラケット24が気液分離タンク10と一体に形成されている。具体的には、この前側タンクブラケット24は、ボルト・ナットなどの前側タンクブラケット用締結部材25によって、マウントインシュレータ9の前側取付部15から車両上方に突設された連結部17の上端部に連結されるものである。この前側タンクブラケット24は、例えば図3に示すように、気液分離タンク10の重心位置Oを通って車両前後方向に延びる仮想軸線Lを想定したとき、この仮想軸線Lよりも車両幅方向内側で気液分離タンク10の車両前側に設けられている。
また、この気液分離タンク10の車両後部には、前記ストラットタワー7Rの縦壁部に連結される後側タンクブラケット26が気液分離タンク10と一体に形成されている。具体的には、ストラットタワー7Rの縦壁部には車両幅方向内側に突出するストラットタワー連結部材27が取付けられており、ボルト・ナットなどの後側タンクブラケット用締結部材28によって、後側タンクブラケット26がストラットタワー連結部材27の上端部に連結されている。この後側タンクブラケット26も、例えば図3に示すように、気液分離タンク10の重心位置Oを通って車両前後方向に延びる仮想軸線Lを想定したとき、この仮想軸線Lよりも車両幅方向内側で気液分離タンク10の車両後側に設けられている。
また、この気液分離タンク10には、前側タンクブラケット24と後側タンクブラケット26との間の位置で、気液分離タンク10から下向きに突出するタンク支持軸29が気液分離タンク10と一体に形成されている。具体的に、このタンク支持軸29は、前述した気液分離タンク10の重心位置Oを通って車両前後方向に延びる仮想軸線L上又はその近傍に設けられている。このタンク支持軸29は、ゴムブッシュなどからなる弾性部材31を介して連結部材32に連結され、この連結部材32が前述したブロック部材30の上面に連結されている。前述したように、ブロック部材30はマウントインシュレータ9の外側取付部20の上面に溶接固定されているので、気液分離タンク10のタンク支持軸29は、連結部材32を介してマウントインシュレータ9の外側取付部20に連結されている。従って、気液分離タンク10のタンク支持軸29もフェンダエプロン6Rに連結されている。
このように本実施形態の気液分離タンク支持構造では、パワートレイン4のマウントインシュレータ9より車両上方に気液分離タンク10を配置する場合に、マウントインシュレータ9の外筒11を前側取付部15及び後側取付部16でサイドメンバ5Rに連結すると共に外側取付部20でフェンダエプロン6Rに連結する。一方、気液分離タンク10の重心位置Oを通って車両前後方向に延びる仮想軸線Lを想定した場合、その仮想軸線Lより車両幅方向内側で気液分離タンク10の車両後側に後側タンクブラケット26を設け、この後側タンクブラケット26をストラットタワー7Rの縦壁部に連結する。また、気液分離タンク10の車両前側には、気液分離タンク10の重心位置Oを通る仮想軸線Lより車両幅方向内側で前側タンクブラケット24を設け、この前側タンクブラケット24をマウントインシュレータ9の前側取付部15に連結する。また、気液分離タンク10の重心位置Oを通る仮想軸線L上又は仮想軸線Lの近傍で気液分離タンク10にタンク支持軸29を設け、このタンク支持軸29を連結部材32でマウントインシュレータ9の外側取付部20に連結する。従って、気液分離タンク10の重量(重心)が車両幅方向外側に傾き、その重量をタンク支持軸29に集中的に負荷させることができる。つまり、気液分離タンク10の重量が前側タンクブラケット24や後側タンクブラケット26よりもタンク支持軸29に負荷される割合を大きくすることができる。これにより、タンク支持軸29にかかる気液分離タンク10の重量を、連結部材32を介して、マウントインシュレータ9の外側取付部20に伝達することができ、その重量がマスダンパとして機能する。そのため、マウントインシュレータ9から外側取付部20へと伝達される振動を気液分離タンク10の重量で減衰することができ、マウントインシュレータ9からフェンダエプロン6Rへの振動伝達を抑制することができる。その結果、マウントインシュレータ9の外側取付部20とフェンダエプロン6Rとの連結部周辺で応力や歪みが集中するのを緩和することができ、外側取付部20とフェンダエプロン6Rとの連結部の耐久性を高めることが可能となる。
また、連結部材32と外側取付部20との間に外側取付部20の板厚よりも厚さの大きいブロック部材30を介装する。従って、ブロック部材30は一定重量を有する質量体として外側取付部20に負荷され、その重量によって、マウントインシュレータ9から外側取付部20へと伝達される振動をより一層減衰することができる。また、外側取付部20との間にブロック部材30を介装した分、連結部材32の全長寸法を短縮することができる。これにより、連結部材32の剛性を確保することができ、気液分離タンク10のタンク支持軸29を安定して支持することができる。その結果、気液分離タンク10の重量をブロック部材30に効果的に負荷することができ、マウントインシュレータ9の外側取付部20に対するマスダンパの機能を向上することができる。
また、ブロック部材30は外側取付部20の上面に取付けられ且つ外側取付部20の上面からタンク支持軸29側に延びる形状を有する。これにより、連結部材32の全長寸法をより一層短縮することができると共に、ブロック部材30の重量をより一層大きくすることができる。連結部材32の全長寸法が短縮されれば連結部材32の剛性が向上し、気液分離タンク10の重量をブロック部材30に更に効果的に負荷することができる。これに加えて、ブロック部材30の重量が大きくなることにより、外側取付部20に対するマスダンパの機能が更に向上し、マウントインシュレータ9から外側取付部20を経てフェンダエプロン6Rへと伝達される振動を更に減衰することが可能となる。
次に、本実施形態の車両用気液分離タンク支持構造における変形例について、図7、図8を用いて説明する。図7は、図3の気液分離タンク支持構造の変形例を示す平面図、図8は、図7の気液分離タンク支持構造の斜視図である。この変形例は、前記図3、図6に類似しており、同等の構成要件も多い。そこで、同等の構成には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この変形例では、前記ブロック部材30を車両前方に延長し、ブロック部材30が外側取付部20の上面の車両前後方向全長にわたって接触するようにして、そのブロック部材30を外側取付部20の上面に溶接固定している。
マウントインシュレータ9に入力されたパワートレイン4の振動は、金属製板材からなる外側取付部20の車両前後方向全域を通じて外筒連結部22側からフェンダエプロン連結部23側に伝達され、そこから更にフェンダエプロン6Rに伝達される。この変形例では、ブロック部材30は、外側取付部20のうち、マウントインシュレータ9の外筒11が連結される外筒連結部22とフェンダエプロン6Rに連結されるフェンダエプロン連結部23との間で、外側取付部20の上面の車両前後方向全長にわたって接触するように外側取付部20の上面に取付られる。前述のように、パワートレイン4の振動はマウントインシュレータ9が連結される外筒連結部22からフェンダエプロン連結部23に向けて伝達される。これに対し、気液分離タンク10の重量及びブロック部材30の重量が外側取付部20の外筒連結部22からフェンダエプロン連結部23に向けて伝達される振動を外側取付部20の車両前後方向全長にわたって減衰する。そのため、外側取付部20からフェンダエプロン6Rに伝達される振動をより一層抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられ得ることは明白である。全てのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 エンジンルーム
2 エンジン
3 変速機
4 パワートレイン
5R、5L サイドメンバ
6R、6L フェンダエプロン
7R、7L ストラットタワー
8 ラジエータ
9 マウントインシュレータ
10 気液分離タンク
11 外筒
12 弾性体
13 内筒
14 マウントブラケット
15 前側取付部
16 後側取付部
17 連結部
18 前側取付部用締結部材
19 後側取付部用締結部材
20 外側取付部
21 外側取付部用締結部材
22 外筒連結部
23 フェンダエプロン連結部
24 前側タンクブラケット
25 前側タンクブラケット用締結部材
26 後側タンクブラケット
27 ストラットタワー連結部材
28 後側タンクブラケット用締結部材
29 タンク支持軸
30 ブロック部材
31 弾性部材
32 連結部材

Claims (4)

  1. エンジンルームの車両幅方向側部で車両前後方向に延びるサイドメンバと、
    前記サイドメンバから車両幅方向外側斜め上方に延びるフェンダエプロンと、
    前記フェンダエプロンの後端部で車両上下方向に延びる筒状のストラットタワーと、
    弾性体を介して外筒内に内筒を支持し、パワートレインに取付けられたマウントブラケットが前記内筒に連結され、前記サイドメンバの車両上方で且つ前記ストラットタワーよりも車両前方の空間に配置されるマウントインシュレータと、
    前記マウントインシュレータの車両上方に配置され、前記パワートレインを冷却する冷却水が流れる気液分離タンクとを備えた車両の車両用気液分離タンク支持構造であって、
    前記マウントインシュレータの外筒に設けられ、前記サイドメンバに連結される前側取付部と、
    前記マウントインシュレータの外筒に設けられ、前記サイドメンバに連結される後側取付部と、
    前記マウントインシュレータの外筒から車両幅方向外側に延びるように設けられ、前記フェンダエプロンに連結される外側取付部と、
    前記気液分離タンクの重心位置を通って車両前後方向に延びる仮想軸線よりも車両幅方向内側で前記気液分離タンクの車両前側に設けられ、前記前側取付部に連結される前側タンクブラケットと、
    前記仮想軸線よりも車両幅方向内側で前記気液分離タンクの車両後側に設けられ、前記ストラットタワーの縦壁部に連結される後側タンクブラケットと、
    前記前側タンクブラケットと前記後側タンクブラケットとの間の位置で前記仮想軸線上又は前記仮想軸線の近傍で前記気液分離タンクに設けられたタンク支持軸と、
    前記タンク支持軸を前記外側取付部に連結する連結部材とを備えたことを特徴とする車両用気液分離タンク支持構造。
  2. 前記連結部材と前記外側取付部との間に前記外側取付部の板厚よりも厚さの大きいブロック部材を介装したことを特徴とする請求項1に記載の車両用気液分離タンク支持構造。
  3. 前記ブロック部材は前記外側取付部の上面に取付けられ且つ前記外側取付部の上面から前記タンク支持軸側に延びる形状を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用気液分離タンク支持構造。
  4. 前記ブロック部材は、前記外側取付部のうち、前記マウントインシュレータの外筒が連結される外筒連結部と前記フェンダエプロンに連結されるフェンダエプロン連結部との間で、前記外側取付部の上面の車両前後方向全長にわたって接触するように前記外側取付部の上面に取付られる
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用気液分離タンク支持構造。
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