JP2015016532A - 撚線研磨機 - Google Patents

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潤一 衣笠
Junichi Kinugasa
潤一 衣笠
直輝 柴田
Naoteru Shibata
直輝 柴田
一男 武内
Kazuo Takeuchi
一男 武内
塗矢 隆彦
Takahiko Nuriya
隆彦 塗矢
孝司 古澤
Takashi Furusawa
孝司 古澤
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Abstract

【課題】金属製の撚線の酸化皮膜を短時間に十分に除去することができる撚線研磨機を提供する。
【解決手段】撚線研磨機1は、ブラシ2と、駆動部3と、本体4と、支持部5とを有する。駆動部3は、ブラシ2を回転駆動する。本体4は、ブラシ2及び駆動部3を保持する。支持部5は、本体4を撚線Wに着脱可能に支持する。本体は、支持部5によって、撚線Wの周りを回転可能に、撚線Wに支持される。ブラシ2は、本体4が撚線Wに支持された状態で、撚線Wに押圧され、押圧部分における周方向が撚線Wの外層素線の長手方向と略同一となるように設定されている。これにより、ブラシ2のブラシ毛材が撚線の外層素線間の溝に入り込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の撚線を磨くための撚線研磨機に関する。
従来から、鉄道において、き電線等の電線として金属製の撚線(より線)が用いられている。撚線は、複数の素線を撚り合わせて製造される。撚線は、別の線と接続するために、例えば、コネクタ金具が取り付けられる。コネクタ金具は、一対の金具を有し、撚線を挟んでボルト締めされる。アルミ線や銅線等の金属製の撚線は、大気中の酸素で表面が酸化され、酸化皮膜で覆われている。酸化皮膜は、電気抵抗が高い。酸化皮膜で覆われた撚線は、コネクタ金具を取り付けると、通電時に、酸化皮膜の電気抵抗によって発熱するので、温度が上昇して断線するおそれがある。このため、撚線は、コネクタ金具を取り付ける前に、サンドペーパやワイヤブラシで表面を磨き、酸化皮膜を除去する必要がある。撚線を圧縮接続管を用いて接続する場合も、圧縮接続管を取り付ける前に、撚線を磨く必要がある。撚線は、磨いた箇所に酸化皮膜が残ると、素線の酸化や腐食が進行するので、酸化皮膜を十分に除去する必要がある。しかしながら、撚線をワイヤブラシやサンドペーパで磨いて酸化皮膜を十分に除去する作業には、時間が掛かる。また、き電線等の電線は高所に設けられているため、撚線をワイヤブラシやサンドペーパで磨く作業は容易ではない。
トロリ線の表面を磨くための工具として、筒状のブラシを有する表面研磨装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。トロリ線は、単芯電線であり、ハンガを取り付けるための溝を有する。トロリ線の溝の方向は、トロリ線の長手方向である。この表面研磨装置でトロリ線を擦ることによって、トロリ線の表面及び溝内が磨かれる。一方、撚線は、素線長手方向が撚線長手方向に対して一定の角度を成しており、外層素線間に形成される溝の方向が撚線長手方向と一致しない。このため、このようなトロリ線用の表面研磨装置を撚線に用いると、撚線長手方向に撚線を磨くので、外層素線間の溝を磨くことが難しく、溝内の酸化皮膜を十分に除去できない。
また、高圧電線を回転ブラシで磨く研磨装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この研磨装置を用いると、モータが回転ブラシを駆動するので、高圧電線を磨く時間が手作業よりも短縮される。しかしながら、このような研磨装置を撚線に用いると、回転ブラシで撚線長手方向に撚線を磨くので、外層素線間の溝を磨くことが難しく、溝内の酸化皮膜を十分に除去できない。溝内の酸化皮膜の除去が不十分な撚線にコネクタ金具を取り付けると、撚線がコネクタ金具との取付箇所における温度上昇によって断線するおそれがある。
特開平9−168959号公報 特開平6−165336号公報
本発明は、上記問題を解決するものであり、金属製の撚線の酸化皮膜を短時間に十分に除去することができる撚線研磨機を提供することを目的とする。
本発明の撚線研磨機は、金属製の撚線を磨くためのものであって、ブラシと、前記ブラシを回転駆動する駆動部と、前記ブラシ及び駆動部を保持する本体と、前記本体を撚線に着脱可能に支持する支持部とを備え、前記本体は、前記支持部によって撚線の周りを回転可能に支持され、前記ブラシは、前記本体が撚線に支持された状態で、撚線に押圧され、押圧部分における周方向が撚線の外層素線の長手方向と略同一となるように設定されていることを特徴とする。
この撚線研磨機において、前記支持部は、前記本体に対して回動可能な2つのアーム部を有し、各々の前記アーム部は、一対の接触子を有し、前記各対の接触子は、相互離隔が撚線径より大きく、前記アーム部の回動によって、撚線を挟持しない状態と、撚線を挟持する状態とが切り替えられることが好ましい。
この撚線研磨機において、前記本体は、撚線を押圧する方向に変位可能に前記ブラシを保持し、該ブラシを撚線に押圧する弾性体を有することが好ましい。
この撚線研磨機において、前記本体は、前記ブラシが撚線に押圧される力を調整する押圧力調整部を有することが好ましい。
この撚線研磨機において、前記各々の接触子は、両フランジローラの形状を有することが好ましい。
この撚線研磨機において、前記各対の接触子のうち、前記本体に近い側の接触子は、前記アーム部に固定されていることが好ましい。
この撚線研磨機において、前記本体は、撚線の周りを手動で回転させるための持ち手金具を有することが好ましい。
本発明の撚線研磨機によれば、ブラシが駆動部によって回転駆動されるので、撚線の酸化皮膜を短時間に除去することができる。また、ブラシは撚線への押圧部分における周方向が撚線の外層素線の長手方向と略同一となるように設定されているので、ブラシ毛材が撚線の外層素線間の溝に入り込み、外層素線の外側表面だけでなく、外層素線間の溝内の酸化皮膜を除去することができる。
本発明の一実施形態に係る撚線研磨機の正面図。 同撚線研磨機の背面図。 同撚線研磨機におけるブラシの角度設定を示す底面図。 同撚線研磨機におけるアーム部の動作を示す正面図。 同撚線研磨機における接触子の断面図。 同撚線研磨機における接触子の変形例を示す側面図。 同撚線研磨機の平面図。
本発明の一実施形態に係る撚線研磨機を図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図2に示されるように、撚線研磨機1は、金属製の撚線Wを磨くためのものである。撚線研磨機1によって磨く撚線Wは、例えば、鉄道の電車線路における、き電線等の架線である。撚線研磨機1は、架線等を磨くために用いられる場合、架線研磨機と呼ばれることがある。
撚線研磨機1は、ブラシ2と、駆動部3と、本体4と、支持部5とを有する。駆動部3は、ブラシ2を回転駆動する。本体4は、ブラシ2及び駆動部3を保持する。支持部5は、本体4を撚線Wに着脱可能に支持する。本体4は、支持部5によって、撚線Wの周りを回転可能に、撚線Wに支持される。ブラシ2は、本体4が撚線Wに支持された状態で、撚線Wに押圧される。
ブラシ2が撚線Wに押圧されているとき、図3に示されるように、ブラシ2は、押圧部分における周方向αが撚線の外層素線の長手方向βと略同一となるように設定されている。
図4に示されるように、支持部5は、前記本体に対して回動可能な2つのアーム部6、7を有する。一方のアーム部6は、一対の接触子61、62を有する。他方のアーム部7は、一対の接触子71、72を有する。対を成す接触子61、62は、相互離隔Sが撚線径Dより大きい。接触子61、62は、アーム部6の回動によって、撚線Wを挟持しない状態と、撚線Wを挟持する状態(図1参照)とが切り替えられる。同様に、対を成す接触子71、72は、相互離隔Sが撚線径Dより大きい。接触子71、72は、アーム部7の回動によって、撚線Wを挟持しない状態(図4参照)と、撚線Wに接触して撚線Wを挟持する状態(図1参照)とが切り替えられる。
本体4は、撚線Wを押圧する方向に変位可能にブラシ2を保持する。本体4は、ブラシ2を撚線Wに押圧する弾性体41を有する。
本体4は、ブラシ2が撚線Wに押圧される力を調整する押圧力調整部8を有する。
図5は、図1におけるX−X線断面における接触子61の断面を示す。接触子61は、両フランジローラの形状を有する。すなわち、接触子61は、撚線Wと接触するローラ面611の両側にローラ面611よりも径が大きいフランジ612、613を有する。接触子62、71、72も同様に、両フランジローラの形状を有する。
本実施形態では、接触子61、62、71、72のローラ面の断面形状は、U字形としている。なお、図6に示されるように、接触子61、62、71、72のローラ面の断面形状をV字形としてもよい。
一対の接触子61、62のうち、本体4に近い側の接触子62は、アーム部6に固定されている(図1参照)。すなわち、接触子62は、アーム部6に対して回転しない。同様に、一対の接触子71、72のうち、本体4に近い側の接触子72は、アーム部7に固定されている。なお、これらの接触子61、71を、それぞれ、回転可能にアーム部6、7に取り付けてもよい。
本体4から遠い側の接触子61、71は、それぞれ、回転可能にアーム部6、7に取り付けられている。なお、これらの接触子61、71をアーム部6、7に固定してもよい。
図7に示されるように、本体4は、撚線Wの周りを手動で回転させるための持ち手金具43を有する。
各構成をさらに詳述する。ブラシ2は、複数のブラシ毛材を有し、回転力等により、ブラシ毛材の先端で研磨対象物を磨く研磨体である(図1参照)。本実施形態では、ブラシ2は、厚みを有する円盤状のホイールブラシとしている。ホイールブラシは、放射状のブラシ毛材を有する。ブラシ2は、ホイールブラシに限定されず、例えば、カップブラシや皿型ブラシであってもよい。ブラシ2をカップブラシ又は皿型ブラシとした場合、ブラシ毛材は、放射方向に対して角度を成すが、ブラシ2を回転させると、遠心力で外周方向にしなり、研磨対象物を磨く。ブラシ2は、交換可能であり、研磨対象物の材質に応じて適切なブラシ毛材を有するものが用いられる。例えば、撚線Wが硬アルミ撚線又は硬銅撚線の場合、ステンレス製のブラシ毛材を有するブラシ2が用いられる。撚線Wが鋼撚線の場合、鉄製のブラシ毛材を有するブラシ2が用いられる。ブラシ毛材の材質は、金属に限定されず、例えば、樹脂、動物の毛等であってもよい。ブラシ2は、駆動部3の先端部にある回転軸に取り付けられる。
駆動部3は、モータ31及び蓄電池32等を有する。モータ31は、ブラシ2を回転する。蓄電池32は、モータ31に電力を供給する。本実施形態では、駆動部3として、ディスクグラインダから砥石を取り外したものを用いている。駆動部3は、金属バンドを有する取付台33を介して本体4に枢設される。
撚線研磨機1における前側は、駆動部3の先端部が向いている側であり、後ろ側は、駆動部3の後端部がある側である。
本体4は、正面視でU字形状のフレームを有する。このフレームは、金属板から成る。本体4におけるU字形状のフレームの2つの上端部に、支持部5が取り付けられる。
支持部5は、2つのアーム部6、7で構成される。アーム部6、7は、長尺状の金属板を有し、基端部が本体4に取り付けられる。前側のアーム部6は、一対の接触子61、62と、金属板の先端から延出するロッド63と、ロッド先端のニギリ玉64とを有する。同様に、後ろ側のアーム部7は、一対の接触子71、72と、金属板の先端から延出するロッド73と、ロッド先端のニギリ玉74とを有する。
アーム部6は、本体4との間に弾性体65を有する。弾性体65は、引きばねであり、アーム部6の仰角θ1を小さくする回動方向にアーム部6を付勢する。アーム部7は、本体4との間に弾性体75を有する。弾性体75は、引きばねであり、アーム部7の仰角θ2を小さくする回動方向にアーム部7を付勢する。なお、弾性体65、75として、引きばねに替えて、ねじりばねをアーム部6、7の基端部と本体4との間に設け、アーム部6、7の仰角θ1、θ2を小さくする回動方向に付勢してもよい。
本体4の前後方向のほぼ中央、すなわち、U字形状のフレームで囲まれた部分にブラシ2が位置する。撚線研磨機1は、ブラシ2を1つ有するので、複数のブラシを有するよりも軽量化される。駆動部3は、取付台33を介して本体4に回動可能に保持されている。駆動部3が回動することにより、ブラシ2は、図1の上下方向、すなわち、撚線Wを押圧する方向に変位する。ブラシ2は、撚線Wに押圧される部分以外がブラシカバー21で覆われている。ブラシカバー21は、駆動部3の先端近傍に固定されている。ブラシカバー21と本体4との間に、弾性体41が設けられている。本実施形態では、弾性体41は、引きばねである。弾性体41は、ブラシカバー21を介して、ブラシ2を撚線Wに押圧する。なお、弾性体41として、引きばねに替えて、ねじりばねを取付台33に設け、ブラシ2が撚線Wを押圧するように駆動部3を付勢してもよい。
押圧力調整部8は、ブラシカバー21から前方に延出するレバー部81と、レバー部81の先端に螺挿されたねじ棒82と、ねじ棒82の一端に設けられた調整ノブ83と、本体4に固定された突片84とを有する。レバー部81の動きは、本体4のフレームに平行に設けられたガイド部材42によって上下方向にガイドされる。突片84には、貫通孔が設けられている。ねじ棒82は、中間部が突片84に設けられた貫通孔に挿通されている。調整ノブ83は、貫通孔の径よりも大きい。調整ノブ83が突片84に係止されることにより、ねじ棒82の上方への最大変位が制限される。ねじ棒82の上方への最大変位が制限されることによって、レバー部81及びブラシカバー21を介して、ブラシ2が撚線Wを押圧する変位が制限され、ブラシ2が撚線Wに押圧される力が制限される。調整ノブ83を持ってねじ棒82を回し、レバー部81先端と調整ノブ83との間の距離を増減することによって、ブラシ2が撚線Wに押圧される力が調整される。
ブラシカバー21は、前端部にレバー部受け部材22を有する。レバー部受け部材22は、ブラシ2の回転面に直交する方向に長い長孔を有する。レバー部81の基端は、その長孔にねじ23によって留められている。レバー部受け部材22の長孔におけるねじ23を留める位置を変えることによって、ブラシカバー21のヨー角、すなわち、ブラシ2における撚線Wへの押圧部分における周方向αが調整される。なお、このような調整用の長孔を、レバー部受け部材22ではなく、レバー部81の基端に設けてもよい。
ちなみに、鉄道における電車線路に用いられる撚線は、線種にかかわらず撚り角度が概ね同じであるので、撚線の線種ごとにブラシ2における周方向αを調整する必要はほとんど無い。
持ち手金具43は、金属棒を曲げ加工したものであり、両端部が中間部に対して直角方向に曲げられて本体4の背面に溶接等で固定され、中間部が略水平に支持されている。
上記のように構成された撚線研磨機1の使用方法を説明する。撚線研磨機1のユーザは、左右の手でニギリ玉64、74をそれぞれ握って撚線研磨機1を持つ。ブラシ2、駆動部3、本体4の重量によって、アーム部6、7は、略鉛直となる(図4参照)。ユーザがニギリ玉64、74の相互間隔を調整することによってアーム部6、7を略鉛直にしてもよい。アーム部6、7が略鉛直になると、対を成す接触子61、62は、上下に位置する。同様に、接触子71、72は、上下に位置する。上下に位置する接触子61、62、及び接触子71、72は、相互離隔Sが撚線径Dよりも大きいため、撚線Wの上方に接触子61、71を、撚線Wの下方に接触子62、72を配置することができる。ユーザは、上側の接触子61、71を撚線Wに掛ける。本体4は、アーム部6、7によって撚線Wから吊下げられる。
ユーザは、ニギリ玉64、74を握って、上側の接触子61、71を撚線Wに掛けた状態で、ブラシ2が磨く部分に位置するように撚線研磨機1を移動させる。本実施形態では、本体から遠い側、すなわち、上側の接触子61、71が回転可能にアーム部6、7に取り付けられているので、上側の接触子61、71を撚線Wに掛けた状態で、撚線研磨機1を容易に移動することができる。
ユーザは、前側のアーム部6を前方(図4の矢印A1の方向)に倒す。アーム部6は、接触子61、62によって撚線Wを挟持する。弾性体65は、接触子61、62が撚線Wを挟持する力を生じる(図1参照)。
ユーザは、駆動部3の電源スイッチをオンにする。ブラシ2は、回転を始める。
ユーザは、後ろ側のアーム部7を後方(矢印A2の方向)に倒す。アーム部7は、接触子71、72によって撚線Wを挟持する。弾性体75は、接触子71、72が撚線Wを挟持する力を生じる(図1参照)。ブラシ2は、弾性体41によって撚線Wに押圧され、回転によって撚線Wを磨く。
撚線研磨機1は、撚線Wからの反力によって、後ろ向きの力が掛かる。本体に近い側、すなわち、下側の接触子62、72は、アーム部6に固定されており、アーム部6に対して回転しないので、接触子62及び接触子72と、撚線Wとの間の摩擦力が撚線Wからの反力に対抗する。ユーザがニギリ玉64、74に力を加えて撚線Wからの反力に対抗してもよい。
ブラシ2は、撚線Wへの押圧部分における周方向αが撚線Wの外層素線の長手方向βと略同一となるように設定されているので、ブラシ2のブラシ毛材が撚線Wの外層素線間の溝に入り込み、外層素線の外側表面の酸化皮膜だけでなく、外層素線間の溝内の酸化皮膜が除去される。ブラシ2の撚線Wへの押圧部分における周方向αが撚線Wの外層素線の長手方向βと略同一(α≒β)とは、数学的に厳密な同一を必要とせず、回転するブラシ2で撚線Wの外層素線間の溝内が磨かれる程度の実質的な同一で足りる。
ユーザは、一方の手で前側のニギリ玉64を握り、他方の手で持ち手金具43を持ち、撚線研磨機1を撚線Wの周りをゆっくりと回転させる。接触子61、62、71、72は、両フランジローラの形状を有するので、撚線研磨機1を撚線Wの周りを回転させるとき、撚線Wから外れることが防止される(図5参照)。
撚線Wの酸化皮膜が除去されたことは、撚線表面の色で判断することができる。
撚線Wの酸化皮膜の除去が完了したら、ユーザは、駆動部3の電源スイッチをオフにする。ブラシ2は、回転を停止する。
ユーザは、ニギリ玉64、74の相互間隔を縮め、アーム部6、7を略鉛直にする(図4参照)。ユーザは、撚線研磨機1を撚線Wから外す。
以上、本実施形態に係る撚線研磨機1によれば、ブラシ2が駆動部3によって回転駆動されるので、撚線Wの酸化皮膜を短時間に除去することができる。また、ブラシ2は撚線Wへの押圧部分における周方向αが撚線Wの外層素線の長手方向βと略同一となるように設定されているので、ブラシ毛材が撚線Wの外層素線間の溝に入り込み、外層素線の外側表面だけでなく、外層素線間の溝内の酸化皮膜を除去することができる。
撚線研磨機1は、アーム部6、7を回動することによって、撚線Wに容易に着脱することができる。
ブラシ2が弾性体41によって撚線Wに押圧されるので、押圧力にユーザの個人差が生じず、撚線Wの酸化皮膜の除去について、ユーザの個人差が生じ難い。
ブラシ2の撚線Wへの押圧力が押圧力調整部8によって調整されるので、適切な押圧力で撚線Wを磨くことができる。これにより、過小な押圧力によって酸化皮膜の除去が不十分になることや、過大な押圧力によって撚線Wの素線を損傷することが防がれる。
接触子61、62、71、72は、ローラの形状を有するので、アーム部6、7の角度にかかわらず撚線Wへの接触面積が一定となり、安定した接触が確保される。さらに、接触子61、62、71、72は、両フランジローラの形状を有するので、撚線Wから外れることが防がれる。
本体4に近い側の接触子62、72がアーム部6、7に固定されているので、撚線Wとの間の摩擦力によって撚線Wからの反力に対抗することができる。
本体4が撚線Wの周りを手動で回転させるための持ち手金具43を有するので、撚線研磨機1を撚線1の周りを容易に回転させることができる。
本発明の実施例として、鉄道の電車線路における撚線を磨くための撚線研磨機1を製作した。ブラシ2には、直径100mmのワイヤブラシを用いた。駆動部3には、回転数が毎分10000回転のディスクグラインダを用いた。接触子61、62、71、72には、撚線径11mm〜24mmに対応できる両フランジローラを用いた。撚線研磨機1の総重量は、6kgであり、高所作業で用いることが容易な重量となった。この撚線研磨機1を用いて、撚線を磨いたところ、約50秒で酸化皮膜を十分に除去できた。撚線の外層素線の外側表面だけでなく、外層素線間の溝内の酸化皮膜が除去された。また、磨いた後の撚線における酸化皮膜の除去状態に、ユーザによる差は生じなかった。
(比較例)
実施例と同じ線種の撚線を撚線研磨機1を用いずに磨いた。撚線の外層素線の外側表面をサンドペーパで磨き、外層素線間の溝内を隙間ブラシ(ワイヤブラシ)を用いて磨いた。酸化皮膜を除去するのに約5分かかった。
実施例に示されるように、撚線研磨機1を用いることにより、撚線Wの酸化皮膜を短時間に十分に除去することができた。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、撚線研磨機1を用いて研磨する撚線Wは、鉄道の電車線路における撚線に限定されず、例えば、送電網における撚線であってもよい。
1 撚線研磨機
2 ブラシ
3 駆動部
4 本体
41 弾性体
43 持ち手金具
5 支持部
6 アーム部
61、62 接触子
7 アーム部
71、72 接触子
8 押圧力調整部
S 相互離隔

Claims (7)

  1. 金属製の撚線を磨くための撚線研磨機であって、
    ブラシと、
    前記ブラシを回転駆動する駆動部と、
    前記ブラシ及び駆動部を保持する本体と、
    前記本体を撚線に着脱可能に支持する支持部とを備え、
    前記本体は、前記支持部によって撚線の周りを回転可能に支持され、
    前記ブラシは、前記本体が撚線に支持された状態で、撚線に押圧され、押圧部分における周方向が撚線の外層素線の長手方向と略同一となるように設定されていることを特徴とする撚線研磨機。
  2. 前記支持部は、前記本体に対して回動可能な2つのアーム部を有し、
    各々の前記アーム部は、一対の接触子を有し、
    前記各対の接触子は、相互離隔が撚線径より大きく、前記アーム部の回動によって、撚線を挟持しない状態と、撚線を挟持する状態とが切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の撚線研磨機。
  3. 前記本体は、撚線を押圧する方向に変位可能に前記ブラシを保持し、該ブラシを撚線に押圧する弾性体を有することを特徴とする請求項2に記載の撚線研磨機。
  4. 前記本体は、前記ブラシが撚線に押圧される力を調整する押圧力調整部を有することを特徴とする請求項3に記載の撚線研磨機。
  5. 前記各々の接触子は、両フランジローラの形状を有することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の撚線研磨機。
  6. 前記各対の接触子のうち、前記本体に近い側の接触子は、前記アーム部に固定されていることを特徴とする請求項5のいずれか一項に記載の撚線研磨機。
  7. 前記本体は、撚線の周りを手動で回転させるための持ち手金具を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の撚線研磨機。

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