JP2015016073A - 光ファイバーユニット - Google Patents

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伸彦 杉原
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伸彦 杉原
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Abstract

【課題】 光ファイバーの軸に対して垂直な方向の応力を軽減し、光ファイバーの破損を防止することが可能な光ファイバーユニットを提供すること。
【解決手段】 球状部と球状部に形成された突起部とを有し、突起部と球状部とを連通する貫通孔が突起部の軸方向に設けられている球状フェルールと、球状部側から挿通された一端部が、貫通孔内で固定された光ファイバーと、球状フェルールを摺動可能に収容する円筒状の収容部、及び、光ファイバーの他端側を球状フェルールの突起部とは反対側方向に挿通するための開口を有するハウジングとを備える光ファイバーユニット。
【選択図】 図2

Description

本発明は光ファイバーユニットに関する。
従来、光ファイバーとしては、種々の材質のものが知られている。例えば、紫外光の伝送や、高エネルギーの伝送には、素線(コア部分)の材質が石英ガラスからなる光ファイバーが利用されている。光ファイバーの中でも素線径が比較的大きい石英ガラスからなる光ファイバーは、曲げ応力に弱く、側面に微小なキズがあれば、そのキズが起点となって、わずかな力でも破損することが知られている。そこで、従来、このような側面へのキズ防止や曲げ応力等の外力からの保護のために、光ファイバーの許容曲げ半径以下には曲げることのできない金属パイプ(保護管)に光ファイバーを内挿することが行われている。
このような光ファイバーを用いた光ファイバーユニットとしては、従来、光ファイバーと、光ファイバーを保護するために光ファイバーを内部に挿通させた保護管と、保護管から突出した光ファイバーの端部に固定されたフェルールと、保護管及びフェルールを固定するハウジングとを備える光ファイバーユニットが知られている。
光ファイバーユニットの用途としては、機器同士を光学的に接続したり、一端をレーザ光照射装置と接続するとともに他端をレーザ光照射ヘッドとし、これをレーザ加工機や医療用レーザ照射機として使用する用途が知られている。
例えば、特許文献1には、レーザ光照射用ヘッドとして使用される光ファイバーユニットが開示されている。具体的には、光ファイバーの先端部を被覆・固定しているフェルールが、円筒状ハウジングに、該円筒状ハウジングの中心軸で回転自在且つ該中心軸に沿って摺動自在に装着されている照射ヘッドが開示されている。
図12(a)は、従来の光ファイバーユニットの一例を模式的に示す斜視図であり、図12(b)は、その断面図である。図12(a)及び図12(b)に示すように、特許文献1の照射ヘッド501は、光ファイバーの先端部502を被覆・固定するフェルール503と、光ファイバーの先端部502を除く本体部が内挿された保護管504と、保護管504が一端側において内挿された状態でビス止めされるとともに、他端側において摺動自在にフェルール503が収容された円筒状のハウジング505とを備える。
特許文献1には、加工物が大きく、これに伴い、照射ヘッドの回転量や移動量が増加してくると、光ファイバー本体部へねじれストレスに加えて引張方向(光ファイバーの軸方向)のストレスが印加され、経時的に光ファイバーが損傷してしまうとの課題の下、上記構成を採用することにより、レーザ加工時に光ファイバーへかかるねじり応力や引張応力を大幅に緩和されるとの効果が奏される旨、記載されている。
特開2008−6476号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような照射ヘッド501では、照射ヘッドの回転方向のねじれ応力や光ファイバーの軸方向の引張応力に対する緩和は考慮されているものの、光ファイバーの軸に対して垂直方向の応力の緩和については考慮されていない。
また、機器同士を光学的に接続するために使用する光ファイバーユニットにおいては、一般的に、光ファイバーはある程度たわまされた状態で接続され、一度接続されると、そのたわませた状態が維持される。そのため、光ファイバーの軸に対して垂直方向に応力がかかったまま長時間放置されると、当該箇所への負荷が蓄積され、そこを起点として破損が発生するおそれがある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバーの軸に対して垂直な方向の応力をも軽減し、光ファイバーの破損を防止することが可能な光ファイバーユニットを提供することにある。
本発明の光ファイバーユニットは、
球状部と前記球状部に形成された突起部とを有し、前記突起部と前記球状部とを連通する貫通孔が前記突起部の軸方向に設けられている球状フェルールと、
前記球状部側から挿通された一端部が、前記貫通孔内で固定された光ファイバーと、
前記球状フェルールを摺動可能に収容する円筒状の収容部、及び、前記光ファイバーの他端側を前記球状フェルールの前記突起部とは反対側方向に挿通するための開口を有するハウジングと
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、球状フェルールに設けられた貫通孔に、光ファイバーの一端部が固定されている。そして、前記球状フェルールが、円筒状のハウジングの収容部に摺動可能に収容されている。球状フェルールが、円筒状のハウジングの収容部に摺動可能に収容されているため、光ファイバーの回転方向のねじり応力や、摺動方向の応力、すなわち、光ファイバーの軸方向の応力を緩和することができる。また、球状フェルールの球状部は直径が一定であるため、円筒状の収容部内において球状フェルールは全方向に回転可能である。従って、光ファイバーの軸に対して垂直方向に応力が加わった場合にも、球状フェルールはその応力を緩和する方向に回転可能である。従って、光ファイバーの軸に対して垂直方向の応力を緩和することがきる。
このように、上記構成よれば、光ファイバーの軸に対する回転方向、光ファイバーの軸方向、及び、光ファイバーの軸に対して垂直方向の全方向の応力を軽減できるため、光ファイバーの破損を防止することができる。
前記構成においては、前記ハウジングの前記開口側に、前記光ファイバーの他端側が内挿された保護管を備えていても構わない。
通常、光ファイバーと保護管との間には、材質の違いに起因する熱膨張率差が存在する。ここで、上述の通り、光ファイバーユニットを、機器同士を光学的に接続するために使用した場合、光ファイバーはある程度たわまされた状態で接続され、一度接続されると、そのたわませた状態が維持される。そのため、光ファイバーの置かれている環境温度の変化に応じて、継続的に同一方向に何度も応力が加わることになる。この応力は、光ファイバーの軸に対して垂直方向の応力も含まれる。そのため、光ファイバーユニットを、機器同士を光学的に接続するために使用する場合は、特に、光ファイバーの軸に対して垂直な方向の応力が問題となることが多い。
しかしながら、前記構成によれば、球状フェルールを備えるため、光ファイバーと保護管との熱膨張率差に起因する応力(光ファイバーの軸に対する回転方向、光ファイバーの軸方向、及び、光ファイバーの軸に対して垂直方向の全方向の応力)を緩和することができる。また、光ファイバーの他端側が保護管に内挿されているため、踏みつけられる等により光ファイバーが破損することを防止することができる。
前記構成において、前記ハウジングにおける前記開口とは反対側には、前記球状フェルールが前記ハウジングから脱落することを防止する脱落防止部が設けられていても構わない。
前記ハウジングにおける前記開口とは反対側に脱落防止部が設けられていれば、前記球状フェルールが前記ハウジングから脱落することを防止するという不具合を抑制することができる。
前記貫通孔は、前記突起部から遠ざかるにつれて径が大きくなる部分を有するように形成されていても構わない。
前記貫通孔が、前記突起部から遠ざかるにつれて径が大きくなる部分を有するように形成されていると、光ファイバーを球状フェルールの内部においてもたわませることができ、局部的に応力が集中することを抑制できる。その結果、光ファイバーの破損をより確実に防止することができる。
前記構成において、前記ハウジングの前記収容部の側面には、ガイド孔が設けられており、前記球状フェルールには、前記ガイド孔に摺動自在に嵌設される棒状体が形成されていても構わない。
前記ハウジングの前記収容部の側面に、ガイド孔が設けられており、前記球状フェルールに、前記ガイド孔に摺動自在に嵌設される棒状体が形成されていると、前記球状フェルールは、ガイド孔にガイドされつつ、前記収容部を摺動する。従って、ガイド孔の範囲内で球状フェルールが摺動可能であるため、前記収容部から前記球状フェルールが脱落することを防止することができる。
本発明の光ファイバーユニットによれば、光ファイバーの軸に対して垂直な方向の応力を軽減し、光ファイバーの破損を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す斜視図である。 (a)は、図1に示した光ファイバーユニットの正面断面図であり、(b)は、その左側面図である。 図1に示した光ファイバーユニットを他のユニットに接続した様子を示す正面断面図である。 環境温度が変化した場合の光ファイバーユニットの様子を説明するための図である。 環境温度が変化した場合の光ファイバーユニットの様子を説明するための図である。 環境温度が変化した場合の光ファイバーユニットの様子を説明するための図である。 図4の状態において光ファイバーユニットと他のユニットとの相対関係が光ファイバーの軸に対して垂直方向にずれた場合の様子を説明するための図である。 光ファイバーユニットの一使用例を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す正面断面図である。 本発明の他の実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す正面断面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す正面断面図であり、(b)は、その平面図である。 (a)は、従来の光ファイバーユニットの一例を模式的に示す斜視図であり、(b)は、その断面図である。
本発明の一実施形態に係る光ファイバーユニットにつき、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において図面の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しない。
図1は、本発明の一実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す斜視図であり、図2(a)は、その正面断面図であり、図2(b)は、その左側面図である。
光ファイバーユニット10は、球状フェルール20と、球状フェルール20に一端部32が固定された光ファイバー30と、球状フェルール20を摺動可能に収容する円筒状の収容部42を一端に有するハウジング40と、ハウジング40の他端に接続され、光ファイバー30の他端側が内挿されている保護管50と、ハウジング40の一端端部に設けられた球状フェルール脱落防止部材60とを備える。球状フェルール脱落防止部材60は、本発明の脱落防止部に相当する。
球状フェルール20は、球状の球状部22と球状部22に形成された突起状の突起部24とを有する。突起部24及び球状部22には、突起部24と球状部22とを連通する貫通孔26が突起部24の軸方向に設けられている。光ファイバー30の一端部32は、図示しない接着剤にて貫通孔26内において球状フェルール20に固定されている。ただし、本発明においては、光ファイバーの一端部を球状フェルールへ固定できれば、特に接着剤に制限されず、例えば、コレットチャック等を用いた固定であってもよい。
光ファイバー30としては、特に限定されないが、用途に応じて、石英ガラスや多成分ガラスで構成された光ファイバー素線を使用する。通常、この光ファイバー素線は、その表面保護のために、ポリアミド樹脂、アクリレート樹脂、フッ素樹脂等の樹脂で被覆されている。
ハウジング40は、円筒状の収容部42を一端(図2中、左側)に有するとともに、他端側(図2中、収容部42よりも右側)に開口44を有し、開口44よりもさらに他端側には、開口44よりも内径の大きい筒状の接合部46を有している。収容部42には、球状フェルール20が摺動可能に収容されている。すなわち、収容部42の内径と球状フェルール20の球状部22の径とは略同一となっている。開口44は、光ファイバー30の径よりも大きく球状フェルール20の球状部22の径よりも小さい径を有する。従って、球状フェルール20が開口44よりも他端側(接合部46側)に移動できない構成となっている。開口44には、光ファイバー30の他端側が球状フェルール20の突起部24とは反対側方向に挿通されている。接合部46には、保護管50が接合され、図示しないビスで固定されている。また、収容部42の一端側外周には、アール部48が形成されている。
球状フェルール20及びハウジング40の材質としては特に限定されないが、摺動性、耐磨耗性、耐熱性に優れるものが好ましい。例えば、ポリイミド樹脂やフッ素樹脂等の樹脂材料、アルミニウム、黄銅、ステンレス等の金属材料が挙げられる。なかでも、ステンレスが好ましい。
保護管50は、管状であり、光ファイバーの許容曲げ半径以下には曲げることのできない範囲内で屈曲可能な構成を有する。保護管50には、一端部32が固定され、さらに開口44を挿通された光ファイバー30の他端側が内挿されている。光ファイバー30の他端側が保護管50に内挿されているため、踏みつけられる等により光ファイバー30が破損することを防止することができる。保護管50の材質としては、特に限定されないが、金属、樹脂、炭素繊維等を挙げることができる。なかでも、金属が好ましく、スパイラル管、ケーシングチューブがより好ましい。通常より大きな曲げ半径を保ち、折れに弱いファイバーの保護が万全となるからである。これらの中でも、特に、ダブルスプリング構造としたものがより好ましい。
球状フェルール脱落防止部材60は、リング状の固定部62と固定部62の内側に接着固定されたゴム部材64とを有する。ゴム部材64の中央には開口66が形成されており、球状フェルール20の突起部24が挿通されている。球状フェルール脱落防止部材60が設けられているため、球状フェルール20がハウジング40から脱落することを防止するという不具合を抑制することができる。なお、球状フェルール脱落防止部材は、ゴム部材を有する球状フェルール脱落防止部材60に限定されず、例えば、ゴム部材の代わりに、リング状の固定部62の複数箇所(例えば、3箇所)から突起部24に向かうようにスプリングプランジャーを設置した構成としてもよい。
なお、図示しないが、ハウジング40内における球状フェルール20と開口44との間に衝撃吸収用のバネを設けてもよい。衝撃吸収用のバネを設けた場合、大きな応力が加えられた際にその衝撃の一部を吸収することができる。
図3は、図1に示した光ファイバーユニットを他のユニットに接続した様子を示す正面断面図である。図3に示すように、他のユニット70は、突起部24に対応する径を有する接続用孔72を有している。光ファイバーユニット10の突起部24は、接続用孔72に勘合されており、さらに、ビス74により他のユニット70に固定されている。これにより光ファイバーユニット10と他のユニット70とが接続されている。
ここで、通常、光ファイバー30と保護管50との間には、材質の違いに起因する熱膨張率差が存在する。そこで、環境温度が変化した場合の光ファイバーユニット10の様子について図4〜図6を用いて説明する。
図4〜図6は、環境温度が変化した場合の光ファイバーユニットの様子を説明するための図である。具体的に、図4は、環境温度がT1の場合、図5は、環境温度がT2の場合、図6は、環境温度がT3の場合の様子を示している。なお、T1、T2、T3の関係は、T2<T1<T3である。
図4に示すように、環境温度がT1にあるとき、球状フェルール20は、収容部42の中央に位置している。ここで、環境温度がT2に変化したとき、すなわち、環境温度がT1より低くなったとき、保護管50の方が光ファイバー30よりも収縮することになる。そうすると、その分だけ球状フェルール20は保護管50よりも遠ざかる方向に移動する(図5参照)。
一方、環境温度がT1にあるとき状態(図4参照)から、環境温度がT3に変化したとき、すなわち、環境温度がT1より高くなったとき、保護管50の方が光ファイバー30よりも膨張することになる。そうすると、その分だけ、球状フェルール20は保護管50に近づく方向に移動する(図6参照)。
このように、光ファイバーユニット10は、球状フェルール20が、円筒状のハウジング40の収容部42に摺動可能に収容されているため、環境温度に応じて球状フェルール20は収容部42内を移動する。その結果、球状フェルール20と光ファイバー30との固定部分に応力(光ファイバーの軸方向の応力)がかかることを緩和することができる。また、光ファイバーユニット10では、球状フェルール20が、円筒状のハウジング40の収容部42に摺動可能に収容されているため、光ファイバーユニット10と他のユニット70との相対関係が光ファイバー30の軸の回転方向に変化した場合にも、光ファイバーの回転方向のねじり応力を緩和することができる。
次に、図4の状態において光ファイバーユニット10と他のユニット70との相対関係が光ファイバー30の軸に対して垂直方向にずれた場合の様子について図7を用いて説明する。
図7は、図4の状態において光ファイバーユニットと他のユニットとの相対関係が光ファイバーの軸に対して垂直方向にずれた場合の様子を説明するための図である。
図7に示すように、光ファイバーユニット10と他のユニットとの相対関係が光ファイバーの軸に対して垂直方向(図7では、上下方向)にずれた場合、光ファイバー30の一端部32は、他のユニット70の移動方向側(図7では下方向)に引っ張られることになる。ここで、球状フェルール20は、円筒状の収容部42内において全方向に回転可能である。従って、球状フェルール20は、光ファイバー30の一端部32の移動方向に合わせて、応力を緩和する方向に回転する。
このように、光ファイバーユニット10によれば、光ファイバー30の軸に対して垂直方向に応力が加わった場合にも、その応力を緩和することができる。
さらに、光ファイバーユニット10には、アール部48が形成されている。そのため、光ファイバー30の軸に対して垂直方向への可動範囲が広がる。その結果、光ファイバー30に応力がかかることをより確実に抑制することができる。
図8は、光ファイバーユニットの一使用例を説明するための図である。例えば、映画館等のように大面積で画像を表示する場合、一定以上の光量を必要とするが、必要となる光量に応じて発熱が大きくなることから、プロジェクタと光源とを別体とし、光ファイバーユニットによって両者を光学的に接続して画像を表示することがある。また、同一の施設内に複数のスクリーンがある映画館(いわゆる、シネマコンプレックス)においては、一箇所に光源を配置することが効率的であることから、一箇所に光源を配置するとともに、各スクリーンに対応させてプロジェクタを配置し、光ファイバーユニットを用いて両者を接続することにより各スクリーンに画像を表示する手法がとられることがある。光ファイバーユニット10は、このような用途において使用することができる。図8に示す例では、光ファイバーユニット10の一端に光源92が接続され、他端にプロジェクタ94が接続されている。なお、光源92は、同一筐体に設置された制御ユニット96によって電源のオン/オフ等の操作が制御され、且つ、水冷式チラー等で構成された冷却ユニット98により冷却される。光ファイバーユニットを、機器同士を光学的に接続するために使用した場合、光ファイバーはある程度たわまされた状態で接続され、一度接続されると、そのたわませた状態が維持される。そのため、光ファイバーの置かれている環境温度の変化に応じて、継続的に同一方向に何度も応力が加わることになる。この応力は、光ファイバーの軸に対して垂直方向の応力も含まれる。そのため、本使用例のように、光ファイバーユニットを、機器同士を光学的に接続するために使用する場合は、特に、光ファイバーの軸に対して垂直な方向の応力が問題となることが多い。
しかしながら、光ファイバーユニット10によれば、上述の通り、収容部42内において球状フェルール20は全方向に回転可能である。その結果、光ファイバー30の軸に対して垂直方向に応力が加わった場合にも、球状フェルール20はその応力を緩和する方向に回転可能である。従って、光ファイバー30の軸に対して垂直方向の応力を緩和することがきる。
上述した実施形態では、本発明の脱落防止部が、ハウジング40とは別部材とした、球状フェルール脱落防止部材60である場合について説明した。しかしながら、本発明における脱落防止部は、この例に限定されず、ハウジングと一体的に形成されたていてもよい。
図9は、本発明の他の実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す正面断面図である。図9に示す光ファイバーユニット110は、脱落防止部がハウジングと一体的に形成されている点で、図1に示した光ファイバーユニット10と異なり、他の点で共通する。従って、異なる点以外は、光ファイバーユニット10と同一の符号を付し、共通する部分の説明は省略することとする。
図9に示すように、光ファイバーユニット110が備えるハウジング140は、円筒状の収容部42を一端(図9中、左側)に有するとともに、他端側(図9中、収容部42よりも右側)に開口44を有し、開口44よりもさらに他端側には、開口44よりも内径の大きい筒状の接合部46を有している。また、収容部42の一端端部には、内側方向に向けて延伸された球状フェルール脱落防止用の突起148が収容部42と一体的に形成されている。光ファイバーユニット110のように、ハウジング40に球状フェルール脱落防止用の突起148を一体的に形成した場合であっても、光ファイバーユニット10と同様、球状フェルール20がハウジング40から脱落することを防止するという不具合を抑制することができる。
上述の実施形態では、球状フェルールに設けられている貫通孔が円柱状の貫通孔26である場合について説明した。しかしながら、本発明において、球状フェルールに設けられている貫通孔の形状は、この例に限定されない。貫通孔の形状は、例えば、貫通孔球状フェルールの突起部から遠ざかるにつれて径が大きくなる部分を有するように形成されていてもよい。
図10は、本発明の他の実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す正面断面図である。図10に示す光ファイバーユニット210は、球状フェルール内に形成された貫通孔が、球状フェルールの突起部から遠ざかるにつれて径が大きくなる部分を有するように形成されている点で、図1に示した光ファイバーユニット10と異なり、他の点で共通する。従って、異なる点以外は、光ファイバーユニット10と同一の符号を付し、共通する部分の説明は省略することとする。なお、図10では、光ファイバーの軸に対して垂直方向に応力が加えられた場合の様子を示している。
図10に示すように、光ファイバーユニット210は、球状フェルール220を備える。球状フェルール220は、球状の球状部222と球状部222に形成された突起状の突起部224とを有する。突起部224及び球状部222には、突起部224と球状部222とを連通する貫通孔226が突起部224の軸方向に設けられている。貫通孔226は、突起部224内全体及び球状部222内の中心付近までは径が一定である一方、球状部222の中心よりも突起部224から遠ざかるにつれて、径が大きくなるように形成されている。これにより、球状部222内に球状フェルール220と光ファイバー30との間隔が広げられた空間226aが形成されている。光ファイバーユニット210によれば、球状部222内に球状フェルール220と光ファイバー30との間隔が広げられた空間226aが形成されているため、図10に示すように、光ファイバーの軸に対して垂直方向に応力が加えられた場合、光ファイバー30を球状フェルール220の内部においてもたわませることができ、球状部222の端部222a及びその付近において局部的に応力が集中することを抑制できる。その結果、光ファイバーの破損をより確実に防止することができる。
上述した実施形態では、ハウジング40の一端端部に脱落防止部として球状フェルール脱落防止部材60が設けられている場合、及び、突起148が形成されている場合について説明した。しかしながら、本発明においては脱落防止部を設けないこととしてもよい。例えば、脱落防止部を設ける代わりに、ハウジングの収容部の側面に、ガイド孔を設けるとともに、球状フェルールに、前記ガイド孔に摺動自在に嵌設される棒状体が形成された構成としてもよい。
図11(a)は、本発明の他の実施形態に係る光ファイバーユニットを模式的に示す正面断面図であり、図11(b)は、その平面図である。図11(a)及び図11(b)に示す光ファイバーユニット310は、球状フェルール内に形成された貫通孔が、球状フェルールの突起部から遠ざかるにつれて径が大きくなる部分を有するように形成されている点で、図1に示した光ファイバーユニット10と異なり、他の点で共通する。従って、異なる点以外は、光ファイバーユニット10と同一の符号を付し、共通する部分の説明は省略することとする。
図11(a)及び図11(b)に示すように、光ファイバーユニット310は、球状フェルール320と、球状フェルール320を摺動可能に収容する円筒状の収容部342を一端に有するハウジング340とを備える。
ハウジング340は、円筒状の収容部342を一端(図11(a)中、左側)に有するとともに、他端側(図11(a)中、収容部342よりも右側)に開口44を有し、開口44よりもさらに他端側には、開口44よりも内径の大きい筒状の接合部46を有している。
収容部342の側面には、球状フェルール320の摺動方向に長辺を有する矩形状の開口からなるガイド孔348が設けられている。また、球状フェルール320の球状部22の側面には、有底孔327が形成されている。有底孔327には、収容部342の外側からガイド孔348を介して挿通したビス328が留められている。ビス328としては、頭の径がガイド孔348の幅よりも大きいものを用いる。これにより、球状フェルール320は、ガイド孔348の開口により移動が許容される範囲内においてハウジング340内を摺動することができる。ガイド孔348の範囲内で球状フェルール340が摺動可能であるため、収容部342から球状フェルール320が脱落することを防止することができる。なお、本発明における棒状体は、ガイド孔に摺動自在に嵌設されるものであれば、ビス328に限定されない。また、この実施形態では、ガイド孔は、1箇所である場合について説明したが、本発明におけるガイド孔はこの例に限定されず、複数箇所に設けられていてもよい。この場合、ガイド孔に対応して棒状体を球状フェルールに設けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
10、110、210、310 光ファイバーユニット
20、220、320 球状フェルール
22、222 球状部
24、224 突起部
26、226 貫通孔
30 光ファイバー
32 光ファイバーの一端部
40、140、340 ハウジング
42、342 収容部
44 開口
46 接合部
48 アール部
50 保護管
60 球状フェルール脱落防止部材
62 リング状の固定部
64 ゴム部材
92 光源
94 プロジェクタ
148 突起
327 有底孔
328 ビス
348 ガイド孔

Claims (5)

  1. 球状部と前記球状部に形成された突起部とを有し、前記突起部と前記球状部とを連通する貫通孔が前記突起部の軸方向に設けられている球状フェルールと、
    前記球状部側から挿通された一端部が、前記貫通孔内で固定された光ファイバーと、
    前記球状フェルールを摺動可能に収容する円筒状の収容部、及び、前記光ファイバーの他端側を前記球状フェルールの前記突起部とは反対側方向に挿通するための開口を有するハウジングと
    を備えることを特徴とする光ファイバーユニット。
  2. 前記ハウジングの前記開口側に、前記光ファイバーの他端側が内挿された保護管を備えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバーユニット。
  3. 前記ハウジングにおける前記開口とは反対側には、前記球状フェルールが前記ハウジングから脱落することを防止する脱落防止部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバーユニット。
  4. 前記貫通孔は、前記突起部から遠ざかるにつれて径が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の光ファイバーユニット。
  5. 前記ハウジングの前記収容部の側面には、ガイド孔が設けられており、
    前記球状フェルールには、前記ガイド孔に摺動自在に嵌設される棒状体が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の光ファイバーユニット。
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