JP2015015855A - 系統連携電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の電源装置では、蓄電池への充電が不十分にできない問題があった。【解決手段】本発明の系統連携電源装置は、発電ユニットPVの発電電力を交流電力に変換して、第1の端子T11と第2の端子T12とのいずれか一方から出力する第1のパワーコンディショナ10と、蓄電池BAT1と、第2の端子T12から出力される交流電力が入力される第3の端子T21と、蓄電池に蓄えられた電力に基づき交流電力を負荷に対して出力する第4の端子T22と、を備え、蓄電池BAT1への充放電を制御する第2のパワーコンディショナ20と、を有し、第2のパワーコンディショナ20は、蓄電池BAT1に充電を行う充電状態において、発電ユニットPVの発電量を示す発電量情報を参照して、第3の端子T21から入力される交流電力による蓄電池BAT1への充電電力を変化させ、第2の端子T12から出力される交流電力の電圧値を一定の範囲内に維持する。【選択図】図1

Description

本発明は、系統連携電源装置に関し、例えば、系統電源が停電した場合に自立運転が可能な系統連携電源装置に関する。
近年、省エネルギー或いは災害時の電力供給への要求が高まっており、当該要求の高まりに応じて、太陽光発電等の再生可能エネルギーを用いた電源装置が多く提案されている。このような電源装置は、商用電源が供給される系統電源と連携して動作する。以下の説明では、系統電源と連携する電源装置を系統連携電源装置と称す。
しかしながら、再生可能エネルギーは、日射量、風量等により発電量が大きくばらつく。そこで、再生可能エネルギーを用いた系統連携電源装置では、安定した出力を得るために蓄電装置と再生可能エネルギーを用いた発電装置とを併設することが行われている。このような系統連携電源装置の例が特許文献1〜5に開示されている。
特許文献1では、蓄電ユニット16と、商用電源及び太陽光発電設備から電力供給を受けて蓄電ユニット16を充電し、且つ、商用電源の停電時に蓄電ユニットから放電させて負荷機器に給電する充放電ユニット13を備える電力供給システムが開示されている。
特許文献2では、太陽光発電装置と、太陽光発電装置から供給された直流電力を、充電する蓄電池の特性に合わせて電圧を一定の範囲内に調整した直流電力に変換するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータから出力された直流電力を充電する2つの蓄電池と、蓄電池から放電された直流電力を交流電力に変換するDC/ACインバータとを有する電力供給システムが開示されている。そして、この電力供給システムでは、2つの蓄電池が複数系統となるように構成され、系統が異なる蓄電池によって充電と放電とを同時に行うようにした電力供給装置を、商用電力側と負荷側に連係させる。
特許文献3〜5では、センサ或いは気象情報に基づき太陽電池パネル等の発電量を予測し、発電により生じる余剰電力による蓄電池への充電量の最適化或いは余剰電力による供給電の不安定性の回避を行う技術が回避されている。
特開2012−253842号公報 特開2013−070585号公報 特開2011−130638号公報 特開2012−055059号公報 特開2012−065421号公報
しかしながら、蓄電装置と発電装置とを併設し、蓄電装置の蓄電に用いる電力を発電装置により供給する場合、発電装置の発電量が気象条件等により低下した場合に蓄電装置における充電動作を継続すると発電装置の過負荷を防止する保護機能が動作し、発電装置の出力が停止することがある。上記特許文献1〜5では、過負荷に対する保護機能の動作を回避することができず、気象条件による発電装置の出力低下が生じた場合に蓄電装置への十分な充電が行えない問題がある。
本発明にかかる系統連携電源装置は、発電ユニットから出力される直流電力を交流電力に変換し、系統電源と連携して前記交流電力を負荷に対して出力する第1の端子と、自立運転時に前記交流電力を出力する第2の端子と、を備える第1のパワーコンディショナと、蓄電池と、前記第2の端子と接続され、前記蓄電池への充電電力が入力される第3の端子と、前記蓄電池に蓄えられた電力に基づき生成される交流電力を負荷に対して出力する第4の端子と、を備え、前記蓄電池への充放電を制御する第2のパワーコンディショナと、を有し、前記第2のパワーコンディショナは、前記第3の端子に与えられる前記交流電力に基づき前記蓄電池に充電を行う充電状態において、前記発電ユニットの発電量を示す発電量情報を参照して、前記第3の端子から入力される前記交流電力による前記蓄電池への充電電力を変化させ、前記第2の端子から出力される前記交流電力の電圧値を一定の範囲内に維持する。
本発明によれば、発電装置から出力される電力を用いて充電池を充電する充電装置を有する系統連携電源装置において、発電装置の出力低下による保護機能の動作を回避して安定した受電動作を行うことができる。
実施の形態1にかかる系統連携電源装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる発電用パワーコンディショナの詳細なブロック図である。 実施の形態1にかかる充電用パワーコンディショナの詳細なブロック図である。 実施の形態1にかかる系統連携電源装置の充電動作を説明するフローチャートである。 系統電源が停電した場合の実施の形態1にかかる系統連携電源装置の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態2にかかる系統連携電源装置のブロック図である。 系統電源が停電した場合の実施の形態2にかかる系統連携電源装置の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態3にかかる系統連携電源装置のブロック図である。 実施の形態4にかかる系統連携電源装置のブロック図である。 実施の形態5にかかる系統連携電源装置のブロック図である。
実施の形態1
以下では、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に実施の形態1にかかる系統連携電源装置1のブロック図を示す。なお、図1では、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1が出力する交流電力の供給先となる負荷及び系統電源SPS等を系統連携電源装置1の説明のために示した。
図1に示すように、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、第1のパワーコンディショナ(例えば、PV用PCS10)、第2のパワーコンディショナ(例えば、BAT用PCS20)、発電ユニット(例えば、太陽電池パネルPV)、蓄電池BAT1、発電量センサ(例えば、センサSEN)を有する。太陽電池パネルPVは、PV用PCS10に対して発電した直流電力を与える。また、蓄電池BAT1は、BAT用PCS20により充電され、蓄積した電力をBAT用PCS20に与える。また、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、センサSENが太陽電池パネルPVの近傍に設けられ、センサSENにより太陽電池パネルPVの発電量を示す発電量情報をBAT用PCS20に与える。つまり、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、PV用PCS10及び太陽電池パネルPVにより発電装置が構成され、BAT用PCS20、蓄電池BAT1及びセンサSENにより蓄電装置が構成される。
なお、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、発電ユニットとして太陽電池パネルPVを用いたが、発電ユニットとしては風力を電力に変換する風力発電用風車、地熱を電力に変換する地熱発電器等の事前エネルギー源を用いることができる。また、センサSENは、発電ユニットが太陽電池パネルPVである場合、日射量センサ、或いは、温度センサを利用することができる。太陽電池パネルPVは、日射量と温度により発電量が変化するためである。従って、センサSENには、日射量センサと温度センサとの少なくとも一方を含むものであれば良い。また、発電ユニットとして、太陽電池パネルPV以外のものを利用する場合、利用する発電ユニットの発電電力の変化に関係する情報を取得できるセンサを利用することが好ましい。
ここで、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1の動作の概要を説明する。実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、系統電源SPSと連携して、例えば、住宅内で電力を消費する負荷に対して交流電力を供給する。住宅内では、負荷と系統電源SPSとの間にブレーカーCBが設けられる。系統電源SPSから供給される交流電力と系統連携電源装置1から供給される交流電力は、系統電源SPSから見てブレーカーCBの後段に位置する負荷接続点で合わせられる。
そして、系統電源SPSが正常に負荷に電力を供給している場合、ブレーカーCBはオン状態となり、系統電源SPSとPV用PCS10とにより負荷に電力が供給される。このとき、系統連携電源装置1では、BAT用PCS20が電力保持状態となり、BAT用PCS20から負荷への電力供給は行われない。
一方、系統電源SPSが停電した場合、ブレーカーCBはオフ状態となり、PV用PCS10は自立運転状態に切り替わり、BAT用PCS20に交流電力を供給する。このとき、系統連携電源装置1では、BAT用PCS20が、PV用PCS10から得た電力と、蓄電池BAT1に蓄えられた電力から生成した交流電力と、を用いて負荷への電力供給を行う。
なお、図1に示した系統連携電源装置1では、系統連携電源装置1は、ブレーカーCBからブレーカーCBのオン・オフ状態を通知するブレーカー切断通知信号S1を受信し、当該ブレーカー切断通知信号S1に基づき系統電源SPSと連携して負荷に電力を供給する通常運転状態と系統電源SPSと連携しない自立運転状態とを切り替える。また、詳しくは後述するが、系統連携電源装置1は、BAT用PCS20が出力する協調動作制御信号S2に応じてPV用PCS10を通常運転状態から自立運転状態に切り替える。
続いて、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1について詳細に説明する。
PV用PCS10は、太陽電池パネルPVから出力される直流電力を交流電力に変換し、系統電源と連携して交流電力を負荷に対して出力する第1の端子(例えば、通常出力端子T11)と、自立運転時に交流電力を出力する第2の端子(例えば、自立運転出力端子T12)と、を備える。
また、PV用PCS10は、ブレーカーCBがオン状態を示すブレーカー切断通知信号S1を受信している期間は通常出力端子T11から交流電力を出力し、ブレーカーCBがオフ状態を示すブレーカー切断通知信号S1を受信している期間は自立運転出力端子T12から交流電力を出力する。また、PV用PCS10は、ブレーカーCBがオン状態を示すブレーカー切断通知信号S1を受信している期間であってもBAT用PCS20から協調動作制御信号S2により電力要求があった場合、交流電力の出力先を通常出力端子T11から自立運転出力端子T12に切り替える。
BAT用PCS20は、蓄電池BAT1と、自立運転出力端子T12と接続され、蓄電池BAT1への充電電力が入力される第3の端子(例えば、入力端子T21)と、蓄電池BAT1に蓄えられた電力に基づき生成される交流電力を負荷に対して出力する第4の端子(例えば、自立運転出力端子T22)と、を備え、蓄電池BAT1への充放電を制御する。また、BAT用PCS20は、入力端子T21に与えられる交流電力に基づき蓄電池BAT1に充電を行う充電状態において、太陽電池パネルPVの発電量を示す発電量情報を参照して、入力端子T21から入力される交流電力による蓄電池への充電電力を変化させ、自立運転出力端子T12から出力される交流電力の電圧値を一定の範囲内に維持する。
また、BAT用PCS20は、PV用PCS10との間で通信を行い、協調動作制御信号S2を用いた協調動作を行う。例えば、BAT用PCS20は、蓄電池BAT1の蓄電量が予め設定した下限値を下回った場合、系統電源が供給されている期間であってもPV用PCS10に自立運転出力端子T12からの交流電力の出力を協調動作制御信号S2により指示し、自立運転出力端子T12から供給される交流電力による蓄電池BAT1への充電を行う。
例えば、日射量の減少、或いは、気温の上昇等の原因により太陽電池パネルPVの発電量が低下すると、PV用PCS10は自立運転出力端子T12から出力する交流電力の出力が小さくなる。このとき、BAT用PCS20は、蓄電池BAT1への充電電流を低く設定して、PV用PCS10の自立運転出力端子T12から出力される交流電力の電圧の低下を抑制する。一方、BAT用PCS20は、日射量の増加、或いは、気温の低下等の原因により太陽電池パネルPVの発電量が上昇すると、PV用PCS10は自立運転出力端子T12から出力する交流電力の出力が大きくなる。このとき、BAT用PCS20は、蓄電池BAT1への充電電流を大きく設定して、PV用PCS10の自立運転出力端子T12から出力される交流電力の電圧を蓄電池BAT1への充電を効率よく行う。
図1では、PV用PCS10内のブロックとして主なものについて示した。そこで、図1において示したブロックを含むPV用PCS10のブロック図を図2に示し、PV用PCS10について説明する。
図2に示すように、PV用PCS10は、DC/DCコンバータ11、DC/ACインバータ12、エネルギー管理部(図中のEMS)13、AC/DCコンバータ14、OR回路15、16、補助バッテリiBATを有する。
DC/DCコンバータ11は、太陽電池パネルPVにより発電された直流電力の電圧を所定の電圧Vpn1に変換する。具体的には、DC/DCコンバータ11は、コントローラ111及び直流電圧変換回路112を有する。コントローラ111は、直流電圧変換回路112に与えるPWM信号を生成する。コントローラ111は、エネルギー管理部13からの指示に応じてPWM信号のデューティ比或いは周波数を制御する。直流電圧変換回路112は、コントローラ111から与えられたPWM信号に従って太陽電池パネルPVから出力される直流電力の電圧を所定の電圧Vpn1に変換する。
DC/ACインバータ12は、DC/DCコンバータ11から出力された所定の電圧Vpn1を交流電圧に変換し、PV用PCS10が出力する交流電力を生成する。具体的には、DC/ACインバータ12は、コントローラ121及び直流交流変換回路122を有する。コントローラ121は、直流交流変換回路122に与えるPWM信号を生成する。そして、コントローラ121は、エネルギー管理部13からの指示に応じてPWM信号のデューティ比或いは周波数を制御する。直流交流変換回路122は、コントローラ121から与えられたPWM信号に従って直流の電圧Vpn1を交流電力に変換する。
スイッチSW1は、エネルギー管理部13からの指示に基づきDC/ACインバータ12から出力される交流電力を通常出力端子T11と自立運転出力端子T12とのいずれから出力するかを切り替える。
エネルギー管理部13は、ブレーカーCBからブレーカーのオン・オフ状態を示すブレーカー切断通知信号S1を受信する。エネルギー管理部13は、ブレーカー切断通知信号S1がブレーカーCBのオン状態を通知するものである場合、原則的にはスイッチSW1を通常出力端子T11に接続する。一方、エネルギー管理部13は、ブレーカー切断通知信号S1がブレーカーCBのオフ状態を通知するものである場合、スイッチSW1を自立運転出力端子T12に接続する。
また、エネルギー管理部13は、PV用PCS10と連携して動作する他の装置(例えば、BAT用PCS20)との間で協調動作制御信号S2の通信を行う。エネルギー管理部13は、ブレーカー切断通知信号S1がブレーカーCBのオン状態を通知する期間であっても、協調動作制御信号S2により交流電力の供給要求があった場合、スイッチSW1を自立運転出力端子T12に接続する。
AC/DCコンバータ14は、DC/ACインバータ12が出力する交流電力から補助バッテリiBATに充電する直流電力を生成する。補助バッテリiBATは、AC/DCコンバータ14から供給される直流電力を蓄えると共に、蓄えた電力をエネルギー管理部13に供給する。また、補助バッテリiBATが出力する電力は、OR回路15、16を介してDC/DCコンバータ11及びDC/ACインバータ12に供給される。
OR回路15、OR回路16は、コントローラ111及びコントローラ121をそれぞれ駆動させるための電源を選択する機能を有する。通常は、DC/DCコンバータ11が出力する所定の電圧Vpn1により駆動されるが、電圧Vpn1がOR回路15、16を駆動させるのに十分な電圧を供給できない場合には、補助バッテリiBATからの電圧供給を受けるように切り替える、また、DC/DCコンバータ11がOR回路15、16を駆動させるのに十分な電圧Vpn1を供給できるようになった場合には、補助バッテリiBATからの電圧供給を受けないように切り替え、補助バッテリiBATの蓄電量の消費を回避する。OR回路15、16が出力する電圧は、コントローラ111及びコントローラ121の動作電源電圧となる。上記説明のように、コントローラ111及びコントローラ121をDC/DCコンバータ11が出力する所定の電圧Vpn1と補助バッテリiBATが出力する電圧とのいずれでも動作する形態とすることで、補助バッテリiBATの容量を小さくしながら、PV用PCS10の継続した運転を可能とすると共に、補助バッテリiBATの容量を小さくすることができる。
続いて、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1のBAT用PCS20について詳細に説明する。図1では、BAT用PCS20の主なブロックのみを示した。そこで、図3に、図1において示したブロックを含むPV用PCS10のブロック図を示し、BAT用PCS20について説明する。
図3に示すように、BAT用PCS20は、DC/DCコンバータ21、DC/ACインバータ22、エネルギー管理部23、スイッチSW21、SW22を有する。
DC/DCコンバータ21は、給電モードにおいては、蓄電池BAT1により出力される直流電力の電圧を所定の電圧Vpn2に変換し、充電モードにおいては、DC/ACインバータ22から出力される所定の電圧Vpn2を昇圧して蓄電池BAT1への充電電圧を生成する。より具体的には、DC/DCコンバータ21は、コントローラ211及び直流電圧変換回路212を有する。コントローラ211は、直流電圧変換回路112に与えるPWM信号を生成する。コントローラ211は、エネルギー管理部23からの指示に応じてPWM信号のデューティ比或いは周波数を制御する。また、コントローラ211は、エネルギー管理部23からの指示に基づき、直流電圧変換回路212の動作モードを給電モードと充電モードとに切り替えるモード指示信号を出力する。直流電圧変換回路212は、コントローラ211から与えられたPWM信号に従って、変換後の電圧の電圧値を制御する。また、直流電圧変換回路212は、モード指示信号に従って蓄電池BAT1から電力を得るか、蓄電池BAT1へ電力を供給するかを切り替える。
DC/ACインバータ22は、給電モードにおいては、DC/DCコンバータ21から出力された所定の電圧Vpn2を交流電圧に変換して、BAT用PCS20が出力する交流電力を生成する。一方、DC/ACインバータ22は、充電モードにおいては、入力端子T21から入力される交流電力を所定の電圧Vpn2を変換する。具体的には、DC/ACインバータ22は、コントローラ221及び直流交流変換回路222を有する。コントローラ221は、直流交流変換回路222に与えるPWM信号を生成する。そして、コントローラ221は、エネルギー管理部23からの指示に応じてPWM信号のデューティ比或いは周波数を制御する。また、コントローラ221は、エネルギー管理部23からの指示に基づき、直流交流変換回路222の動作モードを給電モードと充電モードとに切り替えるモード指示信号を出力する。直流交流変換回路222は、コントローラ221から与えられたPWM信号に従って、変換後の電圧の電圧値を制御する。また、直流交流変換回路222は、モード指示信号に従って蓄電池BAT1から電力を得るか、蓄電池BAT1へ電力を供給するかを切り替える。
スイッチSW21は、エネルギー管理部23からの指示に基づき入力端子T21に入力された交流電力をDC/ACインバータ22に与えるか否かを切り替える。スイッチSW22は、エネルギー管理部23からの指示に基づきDC/ACインバータ22が出力した交流電力を自立運転出力端子T22に出力するか否かを切り替える。なお、スイッチSW21のDC/ACインバータ22側の端子とスイッチSW22のDC/ACインバータ22側の端子は、DC/ACインバータ22の出力端子において互いに接続される。
エネルギー管理部23は、センサSENから出力される発電量情報を参照して、DC/DCコンバータ21が蓄電池BAT1に与える充電電流の大きさを調節する。
エネルギー管理部23は、蓄電池BAT1の蓄電量(SOC:State Of Charge)を監視して蓄電量が予め設定した下限値を下回った場合、協調動作制御信号S2を充電要求状態とすると共にスイッチSW21をオン状態、スイッチSW22をオフ状態とする。一方、エネルギー管理部23は、蓄電池BAT1の蓄電量が予め設定した上限値を下回った場合、協調動作制御信号S2を充電解除状態とすると共にスイッチSW21、SW21をオフ状態とする。
なお、エネルギー管理部23は、PV用PCS10のエネルギー管理部13から系統電源SPSが停電状態であるとことが協調動作制御信号S2により通知されている場合、蓄電池BAT1の蓄電量が上限値に達した場合であってもスイッチSW21をオン状態で維持する。
続いて、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1の動作について説明する。まず、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、負荷に系統電源SPSから交流電力が供給されている通常状態においては、系統連携電源装置1のBAT用PCS20は充電保持状態、PV用PCS10は通常運転状態となっている。
つまり、通常状態においては、系統連携電源装置1のPV用PCS10は、通常出力端子T11から太陽電池パネルPVにより発電された電力に基づき生成した交流電力を出力し、負荷にこの交流電力を供給する。また、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、通常状態において、BAT用PCS20に接続される蓄電池BAT1を充電する。この充電は、手動操作によって行っても良く、蓄電池BAT1の蓄電量に応じて行っても良い。以下では、一例として、蓄電池BAT1の蓄電量に応じて行う例について説明する。
そこで、図4に実施の形態1にかかる系統連携電源装置1の充電動作を説明するフローチャートを示す。図4に示すように、系統連携電源装置1は、BAT用PCS20において蓄電池BAT1の蓄電量を監視し、蓄電量が下限値(例えば、満充電時の30%)を下回った場合(ステップS11のYESの枝)に、ステップS12の処理により動作モードを充電モードに切り替える。一方、系統連携電源装置1は、蓄電池BAT1の蓄電量が下限値に達するまでは、保持状態を維持する。この充電量の監視は、エネルギー管理部23において行われる。
ステップS12のモード切り替え処理では、BAT用PCS20は、まず協調動作制御信号S2を充電要求状態としてPV用PCS10に充電要求を行う。これにより、PV用PCS10では、エネルギー管理部13がスイッチSW1を自立運転出力端子T12側に接続して、自立運転出力端子T12から交流電力を出力する状態となる。また、BAT用PCS20では、エネルギー管理部23により、スイッチSW21がオフ状態からオン状態に切り替えられ、スイッチSW22のオフ状態が維持される状態となる。このステップS12によるモード切り替え処理により系統連携電源装置1は、PV用PCS10からBAT用PCS20への充電を開始する(ステップS13)。
そして、充電動作では、BAT用PCS20のエネルギー管理部23は、センサSENから出力される発電量情報を参照して、充電に利用可能な交流電力の電流値を決定する。そして、エネルギー管理部23は、蓄電池BAT1への充電電流が決定した電流値を超えないように、DC/DCコンバータ21及びDC/ACインバータ22を制御する。このとき、BAT用PCS20は、決定した電流値から充電完了時間を予測して、例えば、住宅内の表示装置等に充電完了予定時間を表示することが好ましい。
そして、系統連携電源装置1は、蓄電池BAT1の蓄電量が上限値(例えば、満充電時の95%)に達するまで充電動作を継続し、蓄電池BAT1の蓄電量が上限値に達したことに応じて、ステップS16の処理により系統連携電源装置1の動作モードを充電モードから保持モードに切り替える(ステップS15、S16)。
ステップS16のモード切り替え処理では、BAT用PCS20は、まず協調動作制御信号S2を充電解除状態としてPV用PCS10への充電要求を解除する。これにより、PV用PCS10では、エネルギー管理部13がスイッチSW1を通常出力端子T11側に接続して、通常出力端子T11から交流電力を出力する状態となる。また、BAT用PCS20では、エネルギー管理部23により、スイッチSW21がオン状態からオフ状態に切り替えられ、スイッチSW22のオフ状態が維持される状態となる。このステップS16によるモード切り替え処理により系統連携電源装置1は、PV用PCS10から負荷に交流電力を供給し、かつ、BAT用PCS20は蓄電池BAT1に蓄えられた電力を保持する状態となる。
続いて、系統電源が停電した場合の実施の形態1にかかる系統連携電源装置の動作について説明する。そこで、図5に系統電源が停電した場合の実施の形態1にかかる系統連携電源装置の動作を説明するフローチャートを示す。
図5に示すように、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、PV用PCS10で受信するブレーカー切断通知信号S1により系統電源SPSに停電が生じたか否かを判断する(ステップS21)。なお、BAT用PCS20へは、PV用PCS10が停電の発生を検出した時点で、PV用PCS10からBAT用PCS20へ協調動作制御信号S2が伝達され、BAT用PCS20は当該協調動作制御信号S2により停電の発生を認識する。また、系統電源SPSの停電発生判断は、例えば、利用者等によるスイッチ操作等を通して判断しても良い。
そして、ステップS21で停電が発生したと判断された場合、ブレーカーCBがオフ状態となる(ステップS22)。次いで、PV用PCS10のエネルギー管理部13がスイッチSW1を自立運転出力端子T12に接続し、BAT用PCS20がスイッチS21、S22をオン状態に切り替える(ステップS23)。これにより、系統連携電源装置1では、PV用PCS10からBAT用PCS20に交流電力を伝達し、BAT用PCS20が蓄電池BAT1に蓄積された電力から生成された交流電力を生成する。そして、系統連携電源装置1は、BAT用PCS20において、PV用PCS10が生成した交流電力とBAT用PCS20が生成した交流電力とを合わせて負荷への交流電力を供給する(ステップS24)。このとき、BAT用PCS20では、負荷に供給する交流電力の電圧が所定の範囲内になるように蓄電池BAT1から生成する交流電力量を調整する。
ステップS24による電力供給は、系統電源SPSの停電が解除するまで継続される(ステップS25のNOの枝)。そして、ブレーカー切断通知信号S1により、系統電源SPSの停電状態が解除されたことをPV用PCS10が判断すると(ステップS25のYESの枝)、系統連携電源装置1は、自立運転状態から通常運転状態に動作を切り替える。
この動作の切り替えはステップS26、S27により行われる。ステップS26では、PV用PCS10がスイッチSW1を通常出力端子T11側に接続し、BAT用PCS20がスイッチSW21、SW22をオフ状態とする。また、ステップS27では、ブレーカーCBをオン状態に切り替える。そして、系統連携電源装置1は、再度、系統電源SPSの停電を待ちながら、PV用PCS10から負荷に交流電力を供給する通常運転状態となる。
なお、通常運転状態において、蓄電池BAT1の蓄電量が下限値を下回った場合には、BAT用PCS20により、図4で説明したフローに従って、太陽電池パネルPVで発電された電力から生成された交流電力に基づく充電動作が行われる。また、系統電源SPSが停電状態から通常の電力供給状態に復帰した時点で、PV用PCS10からの電力供給を即座に行わずに、図4で説明した充電動作のフローに従って蓄電池BAT1を充電しても良い。
上記説明より、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、PV用PCS10が太陽電池パネルPVで発電された電力から生成する交流電力を用いて蓄電池BAT1の充電を行う場合に、PV用PCS10が過負荷状態と判断しないように、BAT用PCS20がセンサSENにより出力される発電量情報に基づき蓄電池BAT1への充電電力を調整する。これにより、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、蓄電池BAT1への充電が太陽電池パネルPVの発電量が低下した場合であってもPV用PCS10の過負荷保護機能が意図せずに動作して蓄電池BAT1の充電が停止することを防止することができる。つまり、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1によれば、太陽電池パネルPVの発電電力による蓄電池BAT1への充電を確実に行うことができる。
また、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1によれば、太陽電池パネルPVの発電電力によって、確実に蓄電池BAT1の充電を行うことで、長期間にわたって、蓄電池BAT1と太陽電池パネルPVとによる自立運転を継続することができる。
PV用PCS10が出力する交流電力の電圧値をモニタして、当該モニタ結果から交流電力の電流供給能力を推定することもできる。しかしながら、PV用PCS10が出力する交流電力の電圧値のモニタ結果に基づき電流供給能力を推定した場合、機器の故障等により発生した回避すべき過負荷状態からPV用PCS10及び負荷を保護する保護機能が正常に働かない問題がある。
一方、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、センサSENにより出力される発電量情報に基づきPV用PCS10から供給される交流電力の電流供給能力を推定し、当該推定した電流供給能力に基づき蓄電池BAT1への充電電力を調整する。つまり、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、太陽電池パネルPVの発電量のみに依存して蓄電池BAT1への蓄電量の調整が行われる。そのため、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1は、PV用PCS10において機能させるべき保護機能については維持しながら、太陽電池パネルPVの発電量の低下と蓄電池BAT1の充電電力との乖離に起因してPV用PCS10の保護機能が意図せずに動作してしまうことを回避することができる。
また、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、センサSENから取得した発電量情報に基づき蓄電池BAT1への充電電力を調整するため、発電量情報から充電完了時間も予測することができる。そして、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、充電完了時間の予測値を住宅内の表示装置等に表示する。これにより、利用者は自立運転による電力供給再開の時間、或いは、PV用PCS10からの電力供給の再開の時間等を知ることができる。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1で説明した系統連携電源装置1の別の形態について説明する。そこで、図6に実施の形態2にかかる系統連携電源装置2のブロック図を示す。なお、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2の説明において、実施の形態1の説明において説明した構成要素と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2は、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1に蓄電池BAT2第3のパワーコンディショナ(例えば、BAT用PCS30)を追加したものである。BAT用PCS30は、BAT用PCS20と同等の機能を有する。BAT用PCS30は、BAT用PCS20と同じく、充電モードにおいてPV用PCS10の自立運転出力端子T12からの交流電力の供給を受け、給電モードにおいて負荷への交流電力の出力を行う。実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、PV用PCS10、BAT用PCS20及びBAT用PCS30が協調動作制御信号S2により互いに通信を行う。
BAT用PCS30は、入力端子T31、自立運転出力端子T32を有し、蓄電池BAT2が接続される。BAT用PCS30は、センサSENから発電量情報を取得する。また、BAT用PCS30は、DC/DCコンバータ31、DC/ACインバータ32、エネルギー管理部33、スイッチSW31、SW32を有する。
入力端子T31は、入力端子T21に対応するものである。自立運転出力端子T32は、自立運転出力端子T22に対応するものである。DC/DCコンバータ31は、DC/DCコンバータ21に対応するものである。DC/ACインバータ32は、DC/ACインバータ22に対応するものである。エネルギー管理部33は、エネルギー管理部23に対応するものである。
続いて、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2の動作について説明する。まず、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、通常運転状態の動作は実施の形態1にかかる系統連携電源装置1と同じである。そのため、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2の通常運転状態の動作の説明は省略する。一方、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2は、自立運転状態での動作が実施の形態1にかかる系統連携電源装置1と異なる。実施の形態1にかかる系統連携電源装置1では、自立運転状態において、蓄電池BAT1への充電が必ずしも行われる状態ではなかった。一方、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、BAT用PCS20とBAT用PCS30のうち一方のBAT用PCSを給電モードとしている間に、他方のBAT用PCSを充電モードとする。そこで、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2の自立運転状態(例えば、系統電源が停電した状態)における実施の形態2にかかる系統連携電源装置の動作を説明するフローチャートを図7に示す。
なお、図7の説明においても、モードの切り替わり及びスイッチの切り替わりは、エネルギー管理部13、23、33が協調動作制御信号S2の信号に基づき行うものであり、実施の形態1で説明した動作と実質的に同じであるためここではエネルギー管理部等のブロックの詳細な動作の説明は省略する。
図7に示すように、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2は、PV用PCS10で受信するブレーカー切断通知信号S1により系統電源SPSに停電が生じたか否かを判断する(ステップS31)。また、BAT用PCS20へは、PV用PCS10が停電の発生を検出した時点で、PV用PCS10からBAT用PCS20、30へ協調動作制御信号S2が伝達され、BAT用PCS20、30は当該協調動作制御信号S2により停電の発生を認識する。
そして、ステップS31で停電が発生したと判断された場合、ブレーカーCBがオフ状態となる(ステップS32)。次いで、PV用PCS10のスイッチSW1が自立運転出力端子T12に接続され、一方のBAT用PCS(例えば、BAT用PCS20)が充電モード、他方のBAT用PCS(例えば、BAT用PCS30)が給電モードに切り替わる。(ステップS33)。これにより、負荷に自立運転状態の系統連携電源装置2からの交流電力が供給される。BAT用PCS20、30をどのモードにするかは、予め決めておいても良く、そのときの充電池の蓄電量等に基づき決めても良い。
BAT用PCS20は、充電モードにおいては、スイッチSW21をオン状態、スイッチSW22をオフ状態、給電モードにおいては、スイッチSW21をオフ状態、スイッチSW22をオン状態とする。BAT用PCS30は、充電モードにおいては、スイッチSW31をオン状態、スイッチSW32をオフ状態、給電モードにおいては、スイッチSW31をオフ状態、スイッチSW32をオン状態とする。
次いで、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2は、系統電源SPSの停電が解除されるかどうかを監視しながら、系統電源SPSが停電している期間は自立運転状態を継続する(ステップS34のNOの枝)。このとき、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、給電モードのBAT用PCSに接続されている蓄電池の蓄電量が下限値(例えば30%)を下回った場合、又は、充電モードのBAT用PCSに接続されている蓄電池の蓄電量が上限値を上回った場合(ステップS35のYESの枝)、BAT用PCSの動作モードを入れ替える(ステップS36)。具体的には、切り替え前に充電モードであったBAT用PCSは給電モードに切り替え、切り替え前に給電モードであったBAT用PCSは充電モードに切り替える。一方、系統連携電源装置2では、2つの蓄電池の蓄電量が共に予め定めた範囲内であれば、その時点での自立運転状態を維持する(ステップS35のNOの枝)。
そして、ブレーカー切断通知信号S1により、系統電源SPSの停電状態が解除されたことをPV用PCS10が判断すると(ステップS34のYESの枝)、系統連携電源装置2は、自立運転状態から通常運転状態に動作を切り替える。
この動作の切り替えはステップS37、S38により行われる。ステップS37では、PV用PCS10がスイッチSW1を通常出力端子T11側に接続し、BAT用PCS20、30が共に保持モードに切り替わる。保持モードでは、BAT用PCS内の2つのスイッチ(例えば、スイッチSW21、SW31等)が共にオフ状態となる。次いで、ステップS38では、ブレーカーCBをオン状態に切り替える。そして、系統連携電源装置2は、再度、系統電源SPSの停電を待ちながら、PV用PCS10から負荷に交流電力を供給する通常運転状態となる。
上記説明より、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、BAT用PCS及び蓄電池を2組有し、自立運転時にこの2組のBAT用PCSの充電モードと給電モードとを排他的に切り替える。これにより、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、充電と給電とを同時に行うことできるため、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1よりも長時間の自立運転が可能になる。
なお、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2においても、BAT用PCSはセンサSENが出力する発電量情報を元に蓄電池への充電電力の調整を行うため、PV用PCS10の保護機能が意図せずに動作してしまうことを回避して蓄電池への安定した充電を実現する。特に、実施の形態2にかかる系統連携電源装置2では、蓄電量が下限値まで低下した蓄電池を充電する頻度が高まるため、充電電力が大きくなることが多く、長期間に亘り系統連携電源装置2の自立運転を行うために、保護機能の誤動作回避をすることの効果は大きい。
実施の形態3
実施の形態3では実施の形態1にかかるBAT用PCS20の発電量情報の取得方法の別の形態について説明する。そこで、実施の形態3にかかる系統連携電源装置3のブロック図を図8に示す。なお、実施の形態3にかかる系統連携電源装置3の説明において、実施の形態1の説明において説明した構成要素と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、実施の形態3にかかる系統連携電源装置3は、実施の形態1のBAT用PCS20に代えてBAT用PCS40を有する。BAT用PCS40は、BAT用PCS20にメモリ41を追加したものである。メモリ41には、測定等により予め生成した発電量情報が格納される。この発電量情報は、例えば、時間と日射量との関係、季節と日射量との関係、時間と温度との関係、或いは、季節と温度との関係を示す情報である。そして、BAT用PCS40のエネルギー管理部23は、メモリ41に格納された発電量情報を参照して蓄電池BAT1への充電電力を調整する。
上記説明より、実施の形態3にかかる系統連携電源装置3では、BAT用PCS40に内蔵されたメモリ41に格納される発電量情報を参照するため、センサSENを設ける必要がない。そのため、実施の形態3にかかる系統連携電源装置3は、センサSENの設置費用、センサSENの故障対策が必要ないという効果がある。
実施の形態4
実施の形態4では実施の形態1にかかるBAT用PCS20の発電量情報の取得方法の別の形態について説明する。そこで、実施の形態4にかかる系統連携電源装置4のブロック図を図9に示す。なお、実施の形態4にかかる系統連携電源装置4の説明において、実施の形態1の説明において説明した構成要素と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、実施の形態4にかかる系統連携電源装置4は、実施の形態1のBAT用PCS20に代えてBAT用PCS50を有する。BAT用PCS40では、エネルギー管理部23が公衆ネットワークを介して、別の場所にあるサーバー60等から発電量情報を取得する。この発電量情報は、例えば、公に公開されている気象情報或いは気象予測情報等であって太陽電池パネルPVが設置されている地域の日射量や温度の情報を含む。そして、BAT用PCS50のエネルギー管理部23は、公衆ネットワークを介して取得した発電量情報を参照して蓄電池BAT1への充電電力を調整する。
上記説明より、実施の形態4にかかる系統連携電源装置4では、BAT用PCS50が公衆ネットワークを介して取得した発電量情報を参照するため、センサSENを設ける必要がない。そのため、実施の形態4にかかる系統連携電源装置4は、センサSENの設置費用、センサSENの故障対策が必要なくなる。また、公衆ネットワークを介して得られる発電量情報は、固定化されたものではなく、そのときの気象観測情報によって変化するものであるため、実施の形態4にかかる系統連携電源装置4は、実施の形態3にかかる系統連携電源装置3よりも高い精度で蓄電池BAT1への充電電力を制御することができる。
実施の形態5
実施の形態5では、実施の形態1にかかる系統連携電源装置1の別の形態について説明する。そこで、実施の形態5にかかる系統連携電源装置5のブロック図を図10に示す。なお、実施の形態5にかかる系統連携電源装置5の説明において、実施の形態1の説明において説明した構成要素と同じ構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、実施の形態5にかかる系統連携電源装置5は、PV用PCS10に代えてPV用PCS70を有する。PV用PCS70は、PV用PCS10のエネルギー管理部13に代えてエネルギー管理部71を有するものである。エネルギー管理部71は、センサSENから発電量情報を取得し、BAT用PCS80に出力する。なお、系統連携電源装置5では、発電量情報は、協調動作制御信号S2の一部としてBAT用PCS80に与えられる。
また、実施の形態5にかかる系統連携電源装置5は、BAT用PCS20に代えてBAT用PCS80を有する。BAT用PCS80は、BAT用PCS20のエネルギー管理部23に代えてエネルギー管理部81を有するものである。エネルギー管理部81は、PV用PCS70から取得した発電量情報に基づきDC/DCコンバータ21及びDC/ACインバータ22を制御して、蓄電池BAT1への充電電流の大きさを調節する。
上記説明より、実施の形態5にかかる系統連携電源装置5は、センサSENにより生成された発電量情報を第1のパワーコンディショナ(例えば、PV用PCS70)から第2のパワーコンディショナ(例えば、BAT用PCS80)に与える。そして、BAT用PCS80は、取得した発電量情報に基づき蓄電池BAT1への充電電流を調節する。このように、PV用PCS70で発電量情報を取得することで、PV用PCS70の出力電力を発電量情報に応じて調節することも可能である。
なお、発電量情報は、例えば、実施の形態3、4のようにPV用PCS70が自装置に内蔵されたメモリ、或いは、公衆ネットワークを介して取得してもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1〜5 系統連携電源装置
10、70 PV用PCS
11 DC/DCコンバータ
111 コントローラ
112 直流電圧変換回路
12 DC/ACインバータ
121 コントローラ
122 直流交流変換回路
13、71 エネルギー管理部
14 AC/DCコンバータ
15 OR回路
16 OR回路
20、30、40、50、80 BAT用PCS
21、31 DC/DCコンバータ
211 コントローラ
212 直流電圧変換回路
22、32 DC/ACインバータ
221 コントローラ
222 直流交流変換回路
23、33、81 エネルギー管理部
41 メモリ
60 サーバー
SW1、SW21、SW22、SW31、SW32 スイッチ
T11 通常出力端子
T12、T22、T32 自立運転出力端子
T21、T31 入力端子
S1 ブレーカー切断通知信号
S2 協調動作制御信号
BAT1、BAT2 蓄電池
iBAT 補助バッテリ
PV 太陽電池パネル
SEN センサ
SPS 系統電源

Claims (10)

  1. 発電ユニットから出力される直流電力を交流電力に変換し、系統電源と連携して前記交流電力を負荷に対して出力する第1の端子と、自立運転時に前記交流電力を出力する第2の端子と、を備える第1のパワーコンディショナと、
    蓄電池と、前記第2の端子と接続され、前記蓄電池への充電電力が入力される第3の端子と、前記蓄電池に蓄えられた電力に基づき生成される交流電力を負荷に対して出力する第4の端子と、を備え、前記蓄電池への充放電を制御する第2のパワーコンディショナと、を有し、
    前記第2のパワーコンディショナは、前記第3の端子に与えられる前記交流電力に基づき前記蓄電池に充電を行う充電状態において、前記発電ユニットの発電量を示す発電量情報を参照して、前記第3の端子から入力される前記交流電力による前記蓄電池への充電電力を変化させ、前記第2の端子から出力される前記交流電力の電圧値を一定の範囲内に維持する系統連携電源装置。
  2. 前記第2のパワーコンディショナは、前記蓄電池の蓄電量が予め設定した下限値を下回った場合、前記系統電源が供給されている期間であっても前記第1のパワーコンディショナに前記第2の端子からの前記交流電力の出力を指示し、前記第2の端子から供給される前記交流電力による前記蓄電池への充電を行う請求項1に記載の系統連携電源装置。
  3. 前記発電ユニットは、太陽電池パネルである請求項1又は2に記載の系統連携電源装置。
  4. 前記発電ユニットの近傍に設けられ、前記発電量情報を前記第2のパワーコンディショナに出力する発電量センサを更に有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の系統連携電源装置。
  5. 前記発電ユニットの近傍に設けられ、前記発電量情報を前記第1のパワーコンディショナに出力する発電量センサを更に有し、前記第2のパワーコンディショナは、前記第1のパワーコンディショナから前記発電量情報を取得する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の系統連携電源装置。
  6. 前記発電量センサは、日射量センサ及び温度センサを少なくとも1つ含む請求項4又は5に記載の系統連携電源装置。
  7. 前記第2のパワーコンディショナは、前記発電量情報を格納するメモリを有する請求項1又は2に記載の系統連携電源装置。
  8. 前記第2のパワーコンディショナは、公衆ネットワークを介して前記発電量情報を取得する請求項1又は2に記載の系統連携電源装置。
  9. 前記第2のパワーコンディショナと同等の機能を有する第3のパワーコンディショナを更に有し、
    前記第2、第3のパワーコンディショナは、前記系統電源が停電した状態において、前記第4の端子から前記交流電力を出力する給電モードと、前記第2の端子から供給される前記交流電力を用いた前記蓄電池への充電モードと、を有し、前記系統電源が停電している場合、一方のパワーコンディショナが前記給電モードである期間は他方のパワーコンディショナが前記充電モードとなるように互いに動作を制御する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の系統連携電源装置。
  10. 前記第2、第3のパワーコンディショナは、前記蓄電池の蓄電量が予め定めた範囲内になるように前記給電モードと前記充電モードとを切り替える請求項9に記載の系統連携電源装置。
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