JP2015015294A - 固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

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【課題】位相差検出画素を備える固体撮像装置において、画像の画質劣化を抑制する。【解決手段】固体撮像装置は、複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素とを備え、画素は、光軸に対して垂直な平面の、光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部とを有する。屈折率分布型レンズは、周期内の高屈折率層と低屈折率層との外周方向の幅の比が、撮像画素と位相差検出画素とで異なるように形成される。本技術は、例えばCMOSイメージセンサに適用することができる。【選択図】図4

Description

本技術は、固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子機器に関し、特に、位相差検出画素を備える固体撮像装置において、画像の画質劣化を抑制することができるようにする固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子機器に関する。
各画素のマイクロレンズとして、屈折率分布型レンズを備えるようにした固体撮像装置がある(例えば、特許文献1参照)。このような構成によれば、効率良く入射光を集光できるようになる。
ところで、近年の固体撮像装置においては、多数の撮像画素中に、位相差検出画素を混在させることで、AF(Auto Focus)機能を実現することが行われている。このような固体撮像装置においては、位相差検出画素の光電変換部に入射する光を、光電変換部の上層に設けられた遮光膜で遮光するようになされている。
特開2008−10773号公報
しかしながら、位相差検出画素を備える固体撮像装置においては、位相差検出画素の遮光膜に焦点を合わせる必要があるため、撮像画素においては、いわゆる前ピンとなり、結果として、撮像画素における感度の低下や混色の悪化を招き、画像の画質劣化をもたらす恐れがあった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、位相差検出画素を備える固体撮像装置において、画像の画質劣化を抑制することができるようにするものである。
本技術の一側面の固体撮像装置は、複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素とを備え、前記画素は、光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部とを有し、前記屈折率分布型レンズは、前記周期内の前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成される。
前記屈折率分布型レンズは、前記周期内の前記高屈折率層の幅が、前記撮像画素より前記位相差検出画素の方が小さくなるように形成されるようにすることができる。
前記屈折率分布型レンズは、前記光軸を中心とした同心円状に、前記高屈折率層と前記低屈折率層とが交互に配列されてなるようにすることができる。
前記屈折率分布型レンズは、前記周期内での前記高屈折率層の幅が、外周方向に向かって徐々に小さくなるように形成されるようにすることができる。
前記屈折率分布型レンズは、前記周期の幅が300nm以下となるように形成されるようにすることができる。
前記画素には、前記屈折率分布型レンズより上層に形成されるオンチップレンズ、および、前記屈折率分布型レンズと前記光電変換部との間の層に形成される層内レンズの両方またはいずれか一方をさらに設けることができる。
前記屈折率分布型レンズは、その断面が凸型形状に形成されるようにすることができる。
本技術の一側面の固体撮像装置の製造方法は、複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素とを備え、前記画素は、光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部とを有する固体撮像装置の製造方法であって、前記屈折率分布型レンズを、前記周期内での前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成するステップを含む。
本技術の一側面の電子機器は、複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素とを備え、前記画素は、光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部とを有し、前記屈折率分布型レンズは、前記周期内での前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成される固体撮像装置を備える。
本技術の一側面においては、屈折率分布型レンズが、周期内での高屈折率層と低屈折率層との外周方向の幅の比が、撮像画素と位相差検出画素とで異なるように形成される。
本技術の一側面によれば、位相差検出画素を備える固体撮像装置において、画像の画質劣化を抑制することが可能となる。
本技術を適用したイメージセンサを備える電子機器の一実施の形態を示すブロック図である。 イメージセンサの画素配置について説明する図である。 従来の撮像画素および位相差検出画素の構成例を示す断面図である。 本技術の撮像画素および位相差検出画素の構成例を示す断面図である。 撮像画素および位相差検出画素の他の構成例を示す断面図である。 撮像画素および位相差検出画素のさらに他の構成例を示す断面図である。 撮像画素および位相差検出画素のさらに他の構成例を示す断面図である。 撮像画素および位相差検出画素のさらに他の構成例を示す断面図である。 画素形成処理について説明するフローチャートである。 画素形成の工程を説明する図である。
以下、本技術の実施の形態について図を参照して説明する。
[電子機器の機能構成例]
図1は、本技術を適用した固体撮像装置を備える電子機器の一実施の形態を示すブロック図である。
図1の電子機器1は、デジタルカメラや撮像機能を有する携帯端末等として構成され、AF(Auto Focus)機能により、被写体を撮像して撮像画像を生成し、静止画像または動画像として記録する。以下においては、主に静止画像が記録されるものとする。
電子機器1は、レンズ部11、操作部12、制御部13、イメージセンサ14、信号処理部15、記憶部16、表示部17、合焦判定部18、および駆動部19から構成される。
レンズ部11は、被写体からの光(被写体光)を集光する。レンズ部11により集光された被写体光は、イメージセンサ14に入射される。
レンズ部11は、ズームレンズ21、絞り22、フォーカスレンズ23を備えている。
ズームレンズ21は、駆動部19の駆動により光軸方向に移動することにより焦点距離を変動させて、撮像画像に含まれる被写体の倍率を調整する。絞り22は、駆動部19の駆動により開口の度合いを変化させて、イメージセンサ14に入射する被写体光の光量を調整する。フォーカスレンズ23は、駆動部19の駆動により光軸方向に移動することによりフォーカスを調整する。
操作部12は、ユーザからの操作を受け付ける。操作部12は、例えば、シャッターボタン(図示せず)が押下された場合、その旨の操作信号を制御部13に供給する。
制御部13は、電子機器1の各部の動作を制御する。
例えば、制御部13は、シャッターボタンが押下された旨の操作信号を受け付けた場合、静止画像の記録の指示を、信号処理部15に供給する。また、制御部13は、表示部17に、被写体のリアルタイムな画像であるライブビュー画像を表示する場合、ライブビュー画像の生成の指示を、信号処理部15に供給する。
また、制御部13は、位相差検出方式によりフォーカスの合焦判定を行う場合、合焦判定を行う動作(位相差検出動作)の指示を、信号処理部15に供給する。位相差検出方式とは、撮像レンズを通過した光を瞳分割して一対の像を形成し、形成された像の間隔(像の間のズレ量)を計測(位相差を検出)することによって合焦の度合いを検出する焦点検出方法である。
イメージセンサ14は、受光した被写体光を電気信号に光電変換する固体撮像装置である。
例えば、イメージセンサ14は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等により実現される。イメージセンサ14には、複数の画素として、受光した被写体光に基づいて撮像画像を生成するための信号を生成する画素(撮像画素)と、位相差検出を行うための信号を生成する画素(位相差検出画素)とが配置される。イメージセンサ14は、光電変換により発生した電気信号を信号処理部15に供給する。
信号処理部15は、イメージセンサ14から供給された電気信号に対して各種の信号処理を施す。
例えば、信号処理部15は、制御部13から静止画像の記録の指示が供給されている場合、静止画像のデータ(静止画像データ)を生成し、記憶部16に供給する。また、信号処理部15は、制御部13からライブビュー画像の生成の指示が供給されている場合、イメージセンサ14における撮像画素からの出力信号に基づいて、ライブビュー画像のデータ(ライブビュー画像データ)を生成し、表示部17に供給する。
また、信号処理部15は、制御部13から位相差検出動作の指示が供給されている場合、イメージセンサ14における位相差検出画素からの出力信号に基づいて、位相差を検出するためのデータ(位相差検出用データ)を生成し、合焦判定部18に供給する。
記憶部16は、信号処理部15から供給された画像データを記録する。記憶部16は、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスクやメモリカード等の半導体メモリ等、1または複数のリムーバブルな記録媒体として構成される。これらの記録媒体は、電子機器1に内蔵されるようにしてもよいし、電子機器1から着脱可能とするようにしてもよい。
表示部17は、信号処理部15から供給された画像データに基づいて、画像を表示する。例えば、表示部17は、信号処理部15からライブビュー画像データが供給された場合、ライブビュー画像を表示する。表示部17は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により実現される。
合焦判定部18は、信号処理部15から供給された位相差検出用データに基づいて、フォーカスを合わせる対象の物体(合焦対象物)に対してフォーカスが合っているか否かを判定する。合焦判定部18は、フォーカスエリアにおける物体にフォーカスが合っている場合、合焦していることを示す情報を合焦判定結果として、駆動部19に供給する。また、合焦判定部18は、合焦対象物にフォーカスが合っていない場合、フォーカスのずれの量(デフォーカス量)を算出し、その算出したデフォーカス量を示す情報を合焦判定結果として、駆動部19に供給する。
駆動部19は、ズームレンズ21、絞り22、およびフォーカスレンズ23を駆動させる。例えば、駆動部19は、合焦判定部18から供給された合焦判定結果に基づいて、フォーカスレンズ23の駆動量を算出し、その算出した駆動量に応じてフォーカスレンズ23を移動させる。
具体的には、駆動部19は、フォーカスが合っている場合には、フォーカスレンズ23の現在の位置を維持させる。また、駆動部19は、フォーカスが合っていない場合には、デフォーカス量を示す合焦判定結果およびフォーカスレンズ23の位置に基づいて駆動量(移動距離)を算出し、その駆動量に応じてフォーカスレンズ23を移動させる。
[イメージセンサの画素配列]
次に、図2を参照して、イメージセンサ14の画素配置について説明する。
図2に示されるように、イメージセンサ14には、黒色の正方形で示される複数の撮像画素31が行列状に2次元配置されている。撮像画素31は、R画素、G画素、およびB画素からなり、これらは、ベイヤ配列に従い規則的に配置されている。
また、イメージセンサ14には、行列状に2次元配置される複数の撮像画素31の中に、白色の正方形で示される複数の位相差検出画素32が散在して配置されている。具体的には、位相差検出画素32は、イメージセンサ14における画素行のうちの所定の1行において、撮像画素31の一部を置き換えることで、特定のパターンで規則的に配置されている。なお、イメージセンサ14における撮像画素31および位相差検出画素32の配置は、これに限られるものではなく、他のパターンで配置されるようにしてもよい。
次に、イメージセンサ14における撮像画素31および位相差検出画素32の詳細な構成について説明するが、その前に、従来のイメージセンサにおける撮像画素および位相差検出画素の構成について説明する。
[従来のイメージセンサにおける画素の構成例]
図3は、従来のイメージセンサにおける画素の構成例を示す断面図である。図3においては、従来のイメージセンサにおける撮像画素41および位相差検出画素42の断面図が示されている。
図3に示されるように、撮像画素41においては、半導体基板51に光電変換部52が形成されている。半導体基板51の上層には、絶縁層54が形成され、絶縁層54の上には、オンチップレンズ55が形成されている。なお、図示はしないが、絶縁層54には、CuやAlからなる配線層が形成され、絶縁層54とオンチップレンズ55との間には、R画素、G画素、およびB画素に応じた分光特性を有するカラーフィルタが形成されているものとする。
一方、位相差検出画素42においても、撮像画素41と同様に、半導体基板51乃至オンチップレンズ55が形成されているが、絶縁層54には、遮光膜53が形成されている。なお、図示はしないが、絶縁層54とオンチップレンズ55との間には、撮像画素41のカラーフィルタと同等に入射光量を低減させるための減光フィルタが形成されているものとする。
位相差検出画素42においては、遮光膜53により、光電変換部52の受光領域が規定されており、遮光膜53が、光電変換部52の受光領域に入射する被写体光の略半分を遮光するように配置されている。これにより、位相差検出画素42においては、光電変換部52は、オンチップレンズ55を透過した被写体光の略半分を受光する。
以上のような撮像画素41および位相差検出画素42を備えるイメージセンサにおいては、位相差検出画素42の遮光膜53に焦点を合わせる必要があるため、撮像画素41においては、いわゆる前ピンとなり、結果として、撮像画素41においては感度の低下や混色の悪化を招き、画像の画質劣化をもたらす恐れがあった。
[本技術のイメージセンサにおける画素の構成]
図4は、本技術を適用したイメージセンサ14における画素の構成を示す断面図である。図4においては、イメージセンサ14における撮像画素31および位相差検出画素32の断面図が示されている。
図4に示されるように、撮像画素31においては、半導体基板151に光電変換部152が形成されている。半導体基板151の上層には、絶縁層154が形成され、絶縁層154の上には、集光レンズ155が形成されている。
集光レンズ155は、屈折率分布型レンズの1つであるSWLL(Sub-Wave Length Lens)として形成される。図4においては、撮像画素31の断面図の上側に、光軸方向から見た集光レンズ155の平面図が示されている。集光レンズ155は、光軸に対して垂直な平面の、光軸を基準とした外周方向に(具体的には、光軸を中心とした同心円状に)、高屈折率層155aと低屈折率層155bとが所定の周期で交互に配列されて構成されている。
高屈折率層155aは、例えば窒化ケイ素(SiN)等により形成され、屈折率は2.0とされる。また、低屈折率層155bは、例えば空気の層とし、屈折率は1.0とされる。なお、高屈折率層155aは、その屈折率が1.0より大きければよく、SiN以外に、例えば屈折率が1.4である酸化ケイ素(SiO2)により形成されるようにしてもよい。
高屈折率層155aと低屈折率層155bとが交互に配列される周期(以下、単に、周期ともいう)が、被写体光(入射光)の波長オーダーと同程度であるかまたはそれより小さい場合、波動方程式の連続性により、高屈折率層155a内の波面と低屈折率層155b内の波面とが繋がることで、図4中、破線で示される全体の等位相面が湾曲する。すなわち、集光レンズ155は、集光性を持つ凸レンズとして機能する。
具体的には、撮像画素31の集光レンズ155において、高屈折率層155aと低屈折率層155bとが交互に配列される周期P1,P2,P3,P4,P5はそれぞれ等しく、300nm以下とされる。
なお、図示はしないが、絶縁層154には、CuやAlからなる配線層が形成され、絶縁層154と集光レンズ155との間には、R画素、G画素、およびB画素に応じた分光特性を有するカラーフィルタが形成されているものとする。
このような構成により、撮像画素31においては、光電変換部152は、集光レンズ155を透過した被写体光の略全てを受光する。
一方、位相差検出画素32においても、撮像画素31と同様に、半導体基板151乃至集光レンズ155'が形成されているが、絶縁層154には、遮光膜153が形成されている。なお、図示はしないが、絶縁層154と集光レンズ155'との間には、撮像画素31のカラーフィルタと同等に入射光量を低減させるための減光フィルタが形成されているものとする。
位相差検出画素32においては、遮光膜153により、光電変換部152の受光領域が規定されており、遮光膜153が、光電変換部152の受光領域に入射する被写体光の略半分を遮光するように配置されている。これにより、位相差検出画素32においては、光電変換部152は、集光レンズ155'を透過した被写体光の略半分を受光する。
また、位相差検出画素32において、集光レンズ155'は、撮像画素31における集光レンズ155と基本的には同様に形成されており、高屈折率層155'aと低屈折率層155'bとが交互に配列される周期P1',P2',P3',P4',P5'はそれぞれ等しく、300nm以下とされる。
ところで、屈折率分布型レンズの屈折率は、周期内の高屈折率層と低屈折率層との体積比(周期内の高屈折率層と低屈折率層との外周方向の幅の比)によって決まる。具体的には、周期内の高屈折率層の幅を同心円の中心から外周方向に向かって徐々に小さくする(低屈折率層の幅を同心円の中心から外周方向に向かって徐々に大きくする)ことで、屈折率が小さくなり、屈折率分布型レンズが凸レンズとして機能するようになる。
したがって、屈折率分布型レンズにおいては、周期内の高屈折率層と低屈折率層との外周方向の幅の比を変えることで、等位相面の湾曲率が変わり、画素における焦点(集光ポイント)を変えることができる。
そこで、本技術のイメージセンサ14において、集光レンズは、周期内の高屈折率層と低屈折率層との外周方向の幅の比が、撮像画素31と位相差検出画素32とで異なるように形成されるようにする。撮像画素31においては、光電変換部152に焦点を合わせ、位相差検出画素32においては、遮光膜153に焦点を合わせるようする。
具体的には、撮像画素31における各周期P1,P2,P3,P4,P5での高屈折率層155aの体積(幅)の割合をそれぞれR1,R2,R3,R4,R5とし、位相差検出画素32における各周期P1',P2',P3',P4',P5'での高屈折率層155'aの体積(幅)の割合をそれぞれR1',R2',R3',R4',R5'とすると、それぞれR1>R1',R2>R2',R3>R3',R4>R4',R5>R5'を満たすようにする。すなわち、各周期での高屈折率層の体積(幅)が、撮像画素31より位相差検出画素32の方が小さくなるようにする。
以上の構造によれば、撮像画素31においては、光電変換部152に焦点が合わされ、位相差検出画素32においては、遮光膜153に焦点が合わされるようになるので、撮像画素31における感度の低下や混色の悪化を低減することができ、画像の画質劣化を低減することが可能となる。
また、集光レンズにおける高屈折率層の材料として、SiNを用いるようにした場合には、SiNの加工性の良さから、加工精度を上げることができ、レンズ形状のばらつきを抑えることができるようになるので、結果として、集光特性をより高めることが可能となる。
[撮像画素および位相差検出画素の他の構成例]
図5は、イメージセンサ14における撮像画素31および位相差検出画素32の他の構成例を示す図である。
図5に示される撮像画素31および位相差検出画素32においては、図4に示される撮像画素31および位相差検出画素32の構成に加え、集光レンズ155,155'の上層に、同一形状のオンチップレンズ161が、同一高さで形成されている。
図6は、イメージセンサ14における撮像画素31および位相差検出画素32のさらに他の構成例を示す図である。
図6に示される撮像画素31および位相差検出画素32においては、図4に示される撮像画素31および位相差検出画素32の構成に加え、絶縁層154内に、同一形状の層内レンズ162が、同一高さで形成されている。
図7は、イメージセンサ14における撮像画素31および位相差検出画素32のさらに他の構成例を示す図である。
図7に示される撮像画素31および位相差検出画素32においては、図4に示される撮像画素31および位相差検出画素32の構成に加え、集光レンズ155,155'の上層に、同一形状のオンチップレンズ161が、同一高さで形成されているとともに、絶縁層154内に、同一形状の層内レンズ162が、同一高さで形成されている。
以上においては、集光レンズ155,155'における光軸に垂直な面は、平面とするようにしたが、その断面が凸型形状に形成されるようにしてもよい。
具体的には、図8に示されるように、撮像画素31および位相差検出画素32それぞれが、集光レンズ155,155'に代えて、集光レンズ171,171'を備えるようにする。集光レンズ171,171'は、集光レンズ155,155'とは、その断面が凸型形状に形成されている点で異なるだけで、高屈折率層および低屈折率層の材料や周期は、集光レンズ155,155と同様とされる。
以上のような構造によれば、それぞれの画素において、集光ポイントの光軸方向に対する自由度を高めるとともに、集光特性をさらに高め、より感度を上げることが可能となる。
[画素形成の流れについて]
次に、図9および図10を参照して、図8を参照して説明した撮像画素31および位相差検出画素32の形成の流れについて説明する。図9は、これらの画素の形成処理について説明するフローチャートであり、図10は、撮像画素31(図9)の形成の工程を示す断面図である。なお、位相差検出画素32(図9)の形成の工程は、基本的には図10に示される工程と同様である。
なお、以下においては、半導体基板151に光電変換部152が形成され、さらに半導体基板151上に、転送電極211や絶縁膜212が形成された後の工程について説明する。
図9のフローチャートのステップS11において、図10の状態Aに示されるように、絶縁膜212の上層に、遮光膜213が形成される。遮光膜213は、撮像画素31においては、光電変換部152の受光面の略全てを受光領域とするように形成され、位相差検出画素32においては、光電変換部152の受光面の略半分を受光領域とするように形成される。
ステップS12において、図10の状態Bに示されるように、パッシベーション膜214が形成される。
ステップS13において、図10の状態Cに示されるように、パッシベーション膜214上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)により、窒化膜(SiN)215が堆積される。なお、ここでは、酸化膜(SiO2)が堆積されるようにしてもよい。
ステップS14において、窒化膜215に、図示せぬフォトレジストが塗布され、ステップS15において、エッチングが行われる。これにより、図10の状態Dに示されるように、断面が凸型形状とされる前の屈折率分布型レンズ(集光レンズ171a)が形成される。ここでは、屈折率分布型レンズにおける高屈折率層(SiN)と低屈折率層(空気)との体積比が、撮像画素31と位相差検出画素32とで異なるように、集光レンズ171aが形成される。
ステップS16において、図10の状態Eに示されるように、集光レンズ171a上に、フォトレジスト216が凸型形状に形成される。
そして、ステップS17において、エッチバックにより、集光レンズ171aが凸型形状に形成される。これにより、図10の状態Fに示されるように、断面が凸型形状の集光レンズ171が形成される。
以上の処理によれば、周期内の高屈折率層と低屈折率層との体積比が、撮像画素31と位相差検出画素32とで異なるように、屈折率分布型レンズが形成される。これにより、撮像画素31においては、光電変換部152に焦点が合わされ、位相差検出画素32においては、遮光膜153に焦点が合わされるようになり、撮像画素31における感度の低下や混色の悪化を低減することができ、画像の画質劣化を低減することが可能となる。
また、屈折率分布型レンズの断面が、凸型形状に形成されるので、撮像画素および位相差検出画素のそれぞれにおいて、集光ポイントの光軸方向に対する自由度を高めるとともに、集光特性をさらに高め、より感度を上げることが可能となる。
なお、以上においては、屈折率分布型レンズにおいて、高屈折率層と低屈折率層とが光軸を中心として配置される形状を、円形であるものとしたが、楕円形状であってもよいし、方形上であってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
さらに、本技術は以下のような構成をとることができる。
(1)
複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素と
を備え、
前記画素は、
光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、
前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部と
を有し、
前記屈折率分布型レンズは、前記周期内の前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成される
固体撮像装置。
(2)
前記屈折率分布型レンズは、前記周期内の前記高屈折率層の幅が、前記撮像画素より前記位相差検出画素の方が小さくなるように形成される
(1)に記載の固体撮像装置。
(3)
前記屈折率分布型レンズは、前記光軸を中心とした同心円状に、前記高屈折率層と前記低屈折率層とが交互に配列されてなる
(1)または(2)に記載の固体撮像装置。
(4)
前記屈折率分布型レンズは、前記周期内での前記高屈折率層の幅が、外周方向に向かって徐々に小さくなるように形成される
(3)に記載の固体撮像装置。
(5)
前記屈折率分布型レンズは、前記周期の幅が300nm以下となるように形成される
(4)に記載の固体撮像装置。
(6)
前記画素は、前記屈折率分布型レンズより上層に形成されるオンチップレンズ、および、前記屈折率分布型レンズと前記光電変換部との間の層に形成される層内レンズの両方またはいずれか一方をさらに有する
(1)乃至(5)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(7)
前記屈折率分布型レンズは、その断面が凸型形状に形成される
(1)乃至(5)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(8)
複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素と
を備え、
前記画素は、
光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、
前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部と
を有する固体撮像装置の製造方法であって、
前記屈折率分布型レンズを、前記周期内での前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成する
ステップを含む固体撮像装置の製造方法。
(9)
複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素と
を備え、
前記画素は、
光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、
前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部と
を有し、
前記屈折率分布型レンズは、前記周期内での前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成される
固体撮像装置を備える電子機器。
1 電子機器, 14 イメージセンサ, 31 撮像画素, 32 位相差検出画素, 151 半導体基板, 152 光電変換部, 153 遮光膜, 154 絶縁層, 155,155' 集光レンズ, 161 オンチップレンズ, 162 層内レンズ, 171 集光レンズ

Claims (9)

  1. 複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素と
    を備え、
    前記画素は、
    光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、
    前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部と
    を有し、
    前記屈折率分布型レンズは、前記周期内の前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成される
    固体撮像装置。
  2. 前記屈折率分布型レンズは、前記周期内の前記高屈折率層の幅が、前記撮像画素より前記位相差検出画素の方が小さくなるように形成される
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記屈折率分布型レンズは、前記光軸を中心とした同心円状に、前記高屈折率層と前記低屈折率層とが交互に配列されてなる
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記屈折率分布型レンズは、前記周期内での前記高屈折率層の幅が、外周方向に向かって徐々に小さくなるように形成される
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記屈折率分布型レンズは、前記周期の幅が300nm以下となるように形成される
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記画素は、前記屈折率分布型レンズより上層に形成されるオンチップレンズ、および、前記屈折率分布型レンズと前記光電変換部との間の層に形成される層内レンズの両方またはいずれか一方をさらに有する
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記屈折率分布型レンズは、その断面が凸型形状に形成される
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素と
    を備え、
    前記画素は、
    光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、
    前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部と
    を有する固体撮像装置の製造方法であって、
    前記屈折率分布型レンズを、前記周期内での前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成する
    ステップを含む固体撮像装置の製造方法。
  9. 複数の画素として、撮像画像を生成するための撮像画素と、位相差検出による合焦判定を行うための位相差検出画素と
    を備え、
    前記画素は、
    光軸に対して垂直な平面の、前記光軸を基準とした外周方向に、高屈折率層と低屈折率層とが所定の周期で交互に配列されてなる屈折率分布型レンズと、
    前記屈折率分布型レンズを通した光を受光する光電変換部と
    を有し、
    前記屈折率分布型レンズは、前記周期内での前記高屈折率層と前記低屈折率層との前記外周方向の幅の比が、前記撮像画素と前記位相差検出画素とで異なるように形成される
    固体撮像装置を備える電子機器。
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