JP2015015115A - 電極シートの作成装置及び作成方法 - Google Patents

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昭 海原
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義雄 小林
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Abstract

【課題】製品品質に優れた電極シートを所定時間の間に安定して多数枚作成できる電極シートの作成装置及び作成方法を提供する。【解決手段】一方が電極シート作成装置1にセパレーター121UAを連続的に供給する供給状態となり、他方が次のセパレーター121UBの供給に備えて待機状態となるように2個のロール体30UA,30UBを備え、検知手段500UAによって供給側のロール体30UAに巻き残っているセパレーター121UAの量が所定量以下となったことを検知した際に電極シート作成装置1の運転を停止し、付着手段311UA,311UBが各々のセパレーター同士を互いに付着させ、供給状態を終えたロール体から巻き出された残りのセパレーターを切断手段312UAによって切断し、電極シート作成装置1の運転を再開させる。【選択図】図4

Description

本発明は、例えばノート型パーソナルコンピューター、ハイブリッド自動車、電気自動車等のバッテリーに使用する二次電池の構成要素をなす電極シートの作成装置及び作成方法に関する。
従来から、例えばノート型パーソナルコンピューター、ハイブリッド自動車、電気自動車等のバッテリーに使用する二次電池の構成要素をなす電極シートの作成装置及び作成方法は公知である(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
また、このような電極シートの構成要素をなすセパレーター(フィルム)をロール状に巻いたフィルムロールの繰り出しを行うフィルム繰り出し装置は公知である(例えば特許文献3参照)。
特許文献1に開示された電極シートは、搬送コンベアーによって搬送され下セパレーター巻き出し部から巻き出された下セパレーターの上面に電極板(正極板と負極板)を移動ハンドの吸着部を介して交互に載せ、その後上セパレーター巻き出し部から巻き出された上セパレーターを、ニップロールを介して重ね合わせ、2枚のセパレーターによってそれぞれ内部に挟み込んで収容した電極板をスイング機構によって交互に重ね合わせて積層部を形成するようになっている。
特開2012−074402号公報 特開2012−204070号公報 特開2005−335759号公報
特許文献1に開示された二次電池用の電極シートの作成装置を用いて電極シートを作成しようとすると、各セパレーター上に電極板をそれぞれ正確に位置決めしながら載せるために、電極板をセパレーターに載せる際にセパレーターの搬送装置を毎回停止させる必要がある。このようなセパレーターの間欠的な送り動作を行うと電極シートの生産効率が著しく低下するとともに、コンベアー上におけるセパレーターの急停止や急な移動開始動作によるセパレーター自体のコンベアー上のずれやセパレーターとこれに重ねられた電極板同士の相対的な位置ずれが生じさせないようにする特別な構造を必要とする。
その理由は、このような位置ずれが生じると、欠陥品としてラインから排されて歩留まりが低下してしまうか、又は、製品となると不良品となって電極板同士が接することで短絡して事故の原因となり得るおそれがあるからである。
一方、特許文献2に開示された電極シートの作成装置は、前記特許文献1に開示された電極シートの作成装置のセパレーターの間欠的な送り動作による、電極シートの生産効率低下の問題点に鑑みてなされた発明であり、その目的は電極シートを連続的に生産することによって電極シートの生産効率を向上させることである。
しかしながら、前記特許文献2において開示された構成では、セパレーターを連続して繰り出すことで、ロール状に巻かれたセパレーターロールのセパレーターは消費されてしまうため、セパレーターロールのセパレーターが全て引き出される前に人が手動で装置を停止させ、セパレーターロールから繰り出されていたセパレーターを一旦切断し、新しいセパレーターロールに交換し、繰り出されていたセパレーターと新しいセパレーターを接続してから装置を再始動させる必要があり、電極シートの生産効率を低下させる問題がある。
ここで、仮に前記特許文献2に開示された電極シートの作成装置において、所望の数量の電極シートを作成するのに十分な量を有するセパレーターロールを用意さえすれば、上述の問題が解決するように考えられるが、実際にはセパレーターをロール状に巻くことのできる最大径(巻き数)には制限があり、1つのセパレーターロールから作成できる電極シートの数量は限られる。
具体的には、例えば特許第4892819号公報やインターネットのリチウムイオン電池に関する内容である、
http://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/21lithium_ion_battery.pdf#search='リチウムイオン電池'
から公知なように、セパレーターにいわゆるシャットダウン効果を持たせるために、セパレーターの材質としては一般に多孔質でできたポリプロピレンやポリエチレンからなり、その特性上セパレーターにテンションを大きく掛けることができない。従ってセパレーターを巻きずれや巻きほぐれの無いように整えてロール状に巻くことのできる最大径(巻き数)は上述のテンションの関係から、制限される。
そのため、特許文献3に開示されたフィルム繰り出し装置のように、自動で新しいロールのフィルムに切換えを行う機構が必要となる。前記特許文献3に開示されたフィルム繰り出し装置は、フィルムを供給するに当たって、走行中の供給側ロールとは別に予備の待機側ロールを予めセットしておき、この予備の待機側ロールからフィルムの始端部を引き出してフィルム接続部に隣接して設けた保持部により停止状態に支持して待機させ、走行中の供給側ロールのフィルムが消費されてしまったとき、それを検知して走行中の供給側ロールのフィルムの終端部と待機側ロールのフィルムの始端部とをフィルム接続部にて接続させて、機械を停止させることなく連続してフィルムを供給するようになっている。
しかしながら、前記特許文献3に開示されたフィルム繰り出し装置は、供給側ロールのフィルムが無くなった後に待機側ロールのフィルムに切り換えるローテーション機構と、供給側ロール及び待機側ロールの回転を制動する制動手段と、フィルムを予め余裕を持たせ引き回しておき、フィルムの接続中にその余裕分のフィルムを供給することで装置を停止することなく運転可能とするアキュムレート手段を備えているため、大掛かりな機構が別途必要となり構造が複雑になるばかりでなく、そのための設置スペースも余計に必要となり装置全体が大型化してしまう。これに加えて、フィルムの残量の検出をフィルムの移送速度とロールの回転速度から算出しているため、各速度を検出するためのセンサーが必要となり制御機構が複雑になるとともに制御演算自体も複雑となる。
本発明の目的は、製品品質に優れた電極シートを所定時間の間に安定して多数枚作成することができる電極シートの作成装置及び作成方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の電極シートの作成装置は、電極板を絶縁性シートからなる2枚のセパレーターを介して互いに絶縁しながら積層した構造を有する電極シートの作成装置であって、
前記セパレーターを連続的に所定量巻くことで形成された2個のロール体を、前記巻き出された連続状のセパレーターの表裏が互いに同一方向となり、かつ2個のうち一方が前記電極シートの作成装置に前記連続状のセパレーターを連続的に供給する供給状態となり、他方が次の連続状のセパレーターの供給に備えて待機状態となるように並列に配置されたロール体保持手段と、
前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内するガイドローラーと、
前記セパレーターが巻き出されているロール体に巻き残っているセパレーターの量を検知する検知手段と、
前記ロール体保持手段と前記ガイドローラーとの間に配置され、待機状態のロール体より巻き出したセパレーターの先端部を仮止めさせるセパレーター保持手段を供給状態のセパレーターへの付着のために備え、前記それぞれのロール体から巻き出されたセパレーター同士を部分的に付着させる付着手段と、
前記付着手段で前記待機状態のロール体より巻き出したセパレーターに付着され、ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断する切断手段と、
前記セパレーターが前記供給状態のロール体から巻き出されている状態において、前記検知手段によって当該ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となったことを検知した際に、前記電極シートの作成装置の運転を停止する制御手段と、を備え、
前記制御手段によって前記電極シートの作成装置の運転が停止した際に、前記付着手段が前記各ロール体から巻き出されたセパレーターを互いに付着させるとともに、前記セパレーター同士の付着後に前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断し、前記各ロール体から巻き出されたセパレーターを互いに付着及び前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断した後に、前記電極シートの作成装置の運転を前記制御手段によって再開させることを特徴としている。
また、本発明の請求項5に記載の電極シートの作成方法は、電極板を絶縁性シートからなる2枚のセパレーターを介して互いに絶縁しながら積層した構造を有する電極シートの作成方法であって、
前記セパレーターを連続的に所定量巻くことで形成された2個のロール体を、前記巻き出された連続状のセパレーターの表裏が互いに同一方向となり、かつ2個のうち一方が前記電極シートを作成するために前記連続状のセパレーターを連続的に供給する供給状態となり、他方が次の連続状のセパレーターの供給に備えて待機状態となるように並列に配置した状態で前記ロール体を保持し、
前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内し、
前記セパレーターが巻き出されるロール体に巻き残っているセパレーターの量を検知し、
前記セパレーターが前記供給状態のロール体から巻き出されている状態において、当該ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となったことを検知した際に、前記電極シートの作成を停止し、
前記電極シートの作成を停止した際に、前記ロール体保持位置と前記セパレーターを所定方向に案内する位置との間において前記それぞれのロール体から巻き出されたセパレーター同士を部分的に付着させるとともに、前記セパレーター同士の付着後に前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断し、前記各ロール体から巻き出されたセパレーターを互いに付着及び前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断した後に、前記電極シートの作成を再開させることを特徴としている。
一般的に、二次電池用電極シートの構成要素をなすセパレーターをロール状に巻くことのできる最大径(巻き数)には制限があり、1つのセパレーターロールから作成できる電極シートの数量は限られる。そのため、電極シートを多数枚作成するためにはセパレーターロールを頻繁に交換する必要がある。この交換作業は人が手動で行っているため、電極シートの生産効率の低下が懸念されていた。
しかしながら、請求項1に係る電極シートの作成装置及び請求項5に係る電極シートの作成方法がこのような簡易な構成を有することで、セパレーターロールの交換作業を簡略化しつつも短時間で確実に行うことができるようになり、電極シートの生産効率を低下させることはない。そのため、ほぼ連続してセパレーターを供給することができる。
また、本発明の請求項2に記載の電極シートの作成装置は、請求項1に記載の電極シートの作成装置において、
前記ロール体保持手段は、それぞれセパレーター送り出し手段を有し、前記電極シートの作成装置の運転中において、前記2個のロール体のうち、前記供給状態にある一方のロール体については、当該ロール体から巻き出されて送り出されるセパレーターの張力が前記ガイドローラーより下流側に備わった張力調整手段により定められたセパレーターの張力と同一となる状態を維持するように前記セパレーター送り出し手段が前記セパレーターの送り出し張力の調整を行うとともに、前記待機状態にある他方のロール体については、前記セパレーター送り出し手段が前記セパレーターを送り出さずにかつ前記ロール体に巻かれているセパレーターの緩みが生じないようにすることを特徴としている。
また、本発明の請求項6に記載の電極シートの作成方法は、請求項5に記載の電極シートの作成方法において、前記2個のロール体の保持位置では、前記ロール体の保持をそれぞれ行うとともに、前記電極シートの作成中において、前記2個のロール体のうち、前記供給状態にある一方のロール体については、当該ロール体から巻き出されて送り出されるセパレーターの張力が、前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内する案内位置より下流側で調整したセパレーターの張力と同一となる状態を維持するようにセパレーターの送り出し張力の調整を行うとともに、前記待機状態にある他方のロール体については、前記セパレーターを送り出さずにかつ前記ロール体に巻かれているセパレーターの緩みが生じないようにすることを特徴としている。
一般的に、電極シートを構成するセパレーターにいわゆるシャットダウン効果を持たせるために、セパレーターの材質として多孔質でできたポリプロピレンやポリエチレンが用いられている。そのため、セパレーターに皺が寄ってしまったり、弛みが生じてしまうと、多数個の孔の大きさが不均一となり、安定した特性を有する電極シートを多数枚作成することは困難となる。それ故、多数個の孔の大きさを均一に保ちながら、電極シートの作成装置に供給されるセパレーターの送り出しを正確に行い安定した特性を有する電極シートを多数枚作成することが特に重要となる。
そこで、ガイドローラーの設置位置(セパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内する案内位置)の下流側でテンションコントロールを行うのが有効であるが、これを行った場合、請求項2に係る電極シートの作成装置及び請求項6に係る電極シートの作成方法がこのような構成を有することで、供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターについては、常に下流側のテンションが維持されるようにセパレーターの送り出しを行うことが可能になるとともに、待機状態のロール体に巻かれているセパレーターについては、緩みが生じることなく次の連続状のセパレーターの供給に備えて所望のテンションが保持されるように待機されているため、円滑にセパレーターの送り出しを行うことが可能となる。そのため、セパレーターに皺や弛み、伸び等が生じてコンベアーに巻き込まれることによる電極シート作成装置の故障を回避することができるとともに、多数個の孔の大きさが不均一になることを回避することができるため、一定の品質を満たした電極シートを多数枚作成することができる。そして、セパレーター同士の接続作業を円滑に行うことができるため、電極板シートの生産効率が従来技術に比べて遥かに向上する。
さらに、本発明に係る電極シートの作成装置が張力調整手段(テンションコントロール装置)を備えており、かつロール体保持手段が上述したようにセパレーター送り出し手段を有するため、特許文献3で開示されたフィルム搬送装置のように、フィルムロールの回転を制動するために電磁パウダーブレーキを設けたり、フィルムの供給開始時点からテンションを制御するために錘によりバランスさせるバランシング機構やテンションを調整するためのアキュムレート手段などを別途設けるといった大掛かりな機構を設けずに、簡易な構成で同文献3で開示されたフィルム搬送装置が備える機能と同等の機能を持たせることができる。そのため、本発明に係る電極シートの作成装置によれば、上述したように簡易な構成でより確実にセパレーターの送り出しを行うことが可能となり、安定した特性を有する電極シートを多数枚作成することができる。これに加えて、部品点数が少なく安価であって組み立てが容易であり、かつ、装置全体の小型化を図ることも可能となる。
また、本発明の請求項3に記載の電極シートの作成装置は、請求項1又は請求項2に記載の電極シートの作成装置において、前記検知手段は、前記供給状態にあるロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下になった時に、前記制御手段に前記電極シート作成の停止信号を送ることを特徴としている。
また、本発明の請求項7に記載の電極シートの作成方法は、請求項5又は請求項6に記載の電極シートの作成方法において、前記供給状態にあるロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下になった時に当該残量の検知を行い、前記残量を検知した際に前記電極シートの作成を停止するための停止信号を生成することを特徴としている。
請求項3に係る電極シートの作成装置及び請求項7に係る電極シートの作成方法がこのような構成を有することで、セパレーターの残量をセンサーにより確実に検知することができるため、電極シートとして使用しないセパレーターの無駄を最小限にしつつセパレーターの接続作業を行うことができる。
さらに、センサーによりロール体に巻き残っているセパレーターの量を検知しているため、常時、人が監視する必要もなく、待機側のロール体の装着のし忘れによる電極シートの生産効率の低下を防止することができる。
また、本発明の請求項4に記載の電極シートの作成装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電極シートの作成装置において、前記ロール体保持手段は固定配置され、前記ロール体保持手段によってそれぞれ保持された前記ロール体の何れか一方が供給状態、他方は待機状態となっていることを特徴としている。
また、本発明の請求項8に記載の電極シートの作成方法は、請求項5乃至請求項7の何れかに記載の電極シートの作成方法において、前記ロール体の保持位置は固定位置となっており、前記ロール体の保持位置によってそれぞれ保持された前記ロール体の何れか一方が供給状態、他方は待機状態となっていることを特徴としている。
請求項4に係る電極シートの作成装置及び請求項8に係る電極シートの作成方法がこのような構成を有することで、特許文献3に記載された発明のように、2個のフィルムロールが案内されているフィルム支承部を反転作動させるためのローテーション機構を設ける必要がないため、2個のロール体を反転作動させるためのスペースを必要としない。さらに、大掛かりな機構を必要とせず部品点数も少なくて済むため、安価であって組み立てが容易であり、且つ、装置全体の小型化を図ることが可能となる。
本発明によると、製品品質に優れた電極シートを所定時間の間に安定して多数枚作成することができる電極シートの作成装置及び作成方法を提供することができる。
電極シートの作成に使用する二次電池用電極シート作成装置の概略側面図である。 図1に示した二次電池用電極シート作成装置の上段側セパレーター供給装置の第1の実施形態を示す概略側面図である。 図2に示した上段側セパレーター供給装置のX部拡大図(図3(a))、及び図2に示した上段側セパレーター供給装置のY部拡大図(図3(b))である。 図2に示した上段側セパレーター供給装置の制御機構の一例を示したブロック図である。 図2に示した上段側セパレーター供給装置の運転準備を行うフローチャート図である。 図2に示した上段側セパレーター供給装置の運転を行うフローチャート図である。 図2に示した上段側セパレーター供給装置におけるロール体保持位置A側に装着されているロール体から巻き出されたセパレーターの自動継ぎ動作を段階的に説明する図である。 図2に示した上段側セパレーター供給装置におけるロール体保持位置B側に装着されているロール体から巻き出されたセパレーターの自動継ぎ動作を図7に続いて段階的に説明する図である。 図1に示した二次電池用電極シート作成装置の上段側セパレーター供給装置の第2の実施形態を示す概略側面図である。
以下、本発明の第1の実施形態に係るセパレーター供給装置を説明するに先立って、このセパレーター供給装置を用いた電極シート作成装置の全体構成について図面に基づいて説明する。図1は、電極シートの作成に使用する二次電池用電極シート作成装置の概略側面図である。
本発明に係る電極シート作成装置1は、図1に示すように、電極板供給装置10と、電極板搬送装置20と、セパレーター供給装置30と、挟込装置40と、溶着装置50と、切断装置60と、検査装置70と、不良品排出装置80と、集積装置90とを有している。
電極板供給装置10は、電極板を順次一定の時間間隔で1枚ずつ電極板搬送装置20に供給するためのものであり、また電極板搬送装置20は、電極板供給装置10から供給された電極板を電極板同士が所定間隔を隔てるようにして搬送し、1枚ずつ挟込装置40に供給するためのものである。
セパレーター供給装置30は、ロール状に巻かれた連続状の2枚のセパレーターを供給するためのもので、上段側セパレーター供給装置30Uと下段側セパレーター供給装置30Lとを有している。上段側及び下段側にはそれぞれテンションコントロール装置(ここでは図示せず)を有しており、挟込装置40にて電極板を挟み込みながら上段側のセパレーター121と下段側のセパレーター122を重ね合わせる際に、一定の張力を常に保つようにして、セパレーターの皺や弛み、伸び等が生じない状態で電極シートを作成する。なお、ロール体から巻き出されたセパレーターを連続して供給するセパレーター供給装置30の詳細構成については後述する。
挟込装置40は、上段側セパレーター供給装置30Uと下段側セパレーター供給装置30Lからそれぞれ供給された連続状のセパレーターの間に電極板搬送装置20から搬送された電極板を所定間隔隔てながら順次挟み込むためのものである。挟込装置40は、斜め上方から供給される上段側のセパレーターと斜め下方から供給される下段側のセパレーターとの間に電極板を予め決められた配置条件で挟み込むようになっている。
溶着装置50は、電極板が挟み込まれた状態の上下2枚のセパレーターを、電極板がセパレーターからはみ出さないように溶着するためのもので、電極板の周囲であって、セパレーター同士の重ね合わせ部を所定間隔隔てて部分的に溶着して連続的に連なった電極シートを作成するようになっている。
切断装置60は、連続的に連なった電極シートを幅方向に切断する装置である。切断装置60は、2枚の隣接する電極板間の重なり合い部をそのセパレーターの走行方向と直交する幅方向に切断するようになっている。
検査装置70は、切断装置60によって切断された電極シートの良否判定を行うためのものであり、検査によって不良品と判断した場合にその不良品とされた電極シートを不良品排出装置80により取り除くものである。
集積装置90は、検査装置70によって良品として合格した電極シートを積層して、互いにずれないように集積するためのものである。
続いて、本発明に係る電極シート作成装置に用いられる第1の実施形態に係るセパレーター供給装置の構造を図2乃至図4に基づいて説明する。図2は、図1に示した二次電池用電極シート作成装置に備わる第1の実施形態に係るセパレーター供給装置の上段側(以下、「上段側セパレーター供給装置」とする)を示す概略側面図である。また、図3は、図2に示した上段側セパレーター供給装置のX部拡大図(図3(a))、及び図2に示した上段側セパレーター供給装置のY部拡大図(図3(b))である。また、図4は、図2に示した上段側セパレーター供給装置の制御機構の一例を示したブロック図である。
なお、以下の説明においては、上段側セパレーター供給装置30Uについて説明し、下段側セパレーター供給装置30Lについては、上段側セパレーター供給装置30Uと実質的に同じ構造を有しているため、詳細説明を省略する。また、本発明において、ロール体保持位置A側というときは図中の左側の領域のことを示し、ロール体保持位置B側というときは図中の右側の領域のことを示すものとする。
図2においては、電極シート作成装置1の運転中に、本実施形態に係る上段側セパレーター供給装置30Uに装着された2個のロール体の内、一方のロール体保持位置A側(図2中左側)のロール体30UAが供給側となり、他方のロール体保持位置B側(図2中右側)のロール体30UBが待機側となっている。そして、供給側のロール体30UAを介してセパレーターの連続的な供給が行われている間、待機側のロール体30UBは、次のセパレーターの供給に備えて待機状態となっている。なお、本発明においては、各々のロール体30UA,30UBは供給状態と待機状態を交互に繰り返しながらセパレーターの連続的な供給を行うため、ロール体30UAが待機状態となる場合には、図2と異なりロール体30UBの方は供給側となる。
そして、図2においては、これらのロール体は、ロール体保持部35UA,35UBによってそれぞれ保持されている。より詳細には、ロール体保持部35UA,35UBは、供給側のロール体30UAから巻き出されたセパレーター121UAと待機側のロール体30UBから巻き出されたセパレーター121UBの表裏が互いに同一方向になるように並列に配置され、ロール体保持部35UAは供給側のロール体30UAを保持し、ロール体保持部35UBは待機側のロール体30UBを保持している。なお、上述のように、各々のロール体30UA,30UBの供給状態と待機状態は交互に繰り返されるため、ロール体保持部35UAに待機側のロール体が保持されている場合は、ロール体保持部35UBに供給側のロール体が保持されることになる。
なお、以下の括弧内の符号は、供給側と待機側の状態を図2の状態に対して入れ替えた場合に対応している。
図2に示す状態においては、上段側セパレーター供給装置30Uに設けられている円筒状のガイドローラー313に供給側のロール体30UA(30UB)から送り出されているセパレーター121UA(121UB)を案内させた状態で、供給側のロール体が保持されているロール体保持部35UA(35UB)をサーボモーター320UA(320UB)(図4参照)によって回転駆動させている。これによって、供給側のセパレーター121UA(121UB)を、ガイドローラー313より下流側に備わったテンションコントロール装置(ここでは図示せず)により定められたセパレーターの張力と同一となる状態を維持するように送り出すことが可能となる。
なお、図2に示す状態では、ロール体30UAが供給側のロール体として設定されているので、ロール体30UAから巻き出されたセパレーター121UAがガイドローラー313の外周に沿って案内され、挟込装置40側に向かってセパレーター121UAが連続して送り出されている。一方、ロール体30UBが供給側のロール体として設定されている場合は、ロール体30UBから巻き出されたセパレーター121UBがガイドローラー313の外周に沿って案内され、挟込装置40側に向かってセパレーター121UBが連続して送り出されるようになる。
また、ロール体30UA(30UB)の近傍にはロール体に巻き残っているセパレーターの量を検知するセンサー500UA(500UB)が備え付けられている。これによって、センサー500UA(500UB)に基づき、ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となったことを検知した際に、後述するセパレーターの自動継ぎ動作が行われ、人がセパレーターの残量を常時監視する必要はなくなる。センサー500UA(500UB)には光電センサーが用いられ、ロール体に巻き残っているセパレーターの量を確実に検知するようになっている。
そして、セパレーターの量が所定量以下となり供給を終えた供給側のロール体30UAから巻き出されていたセパレーター121UAと待機側のロール体30UBから巻き出されているセパレーター121UBの先端部を付着させる接着アーム311UA,311UBが備えられており、セパレーター同士の付着を自動で行うために、ロール体保持位置A側とロール体保持位置B側の双方にそれぞれ備えられている。
接着アーム311UA,311UBは、図3(a)に示すように、シリンダーロッド311dと、シリンダーロッド311dの一部が摺動可能に収容されているシリンダーボディー311eと、シリンダーロッド311dに連結され一体的に往復移動するとともに待機状態にあるロール体から巻き出される待機側セパレーターの先端部を保持するアームヘッド311aから構成されている。
接着アームを作動させると、供給側と待機側のセパレーター同士が接着アームのアームヘッドの押し付け部311cにより左右から押し付け合わされることになるが、この押し付け部311cは、ゴム、スポンジ、発泡素材などの柔らかい素材によって覆われており、セパレーターに接着アームを押し付けた際にセパレーターが潰れて損傷することがない。
また、接着アームは、待機側のロール体から巻き出されるセパレーターの先端部を保持して、次のセパレーターの供給に備えて待機させる機能も有している。
以下に、接着アームによる待機側のセパレーターへの具体的な保持方法について図面に基づいて説明する。図3(a)に示すように、接着アームのアームヘッド311aは断面が略矩形状に形成され、アームヘッド311a上面部には吸引孔311bがセパレーターの幅方向に複数個並列して配列されており、これらの吸引孔311bから空気(エア)を吸引し、このセパレーター先端部をアームヘッド311aの上面部に吸着させることにより待機側のセパレーター先端部の保持(吸着)を行っている。このため、待機側セパレーターは緩みなどが生じることなく接着アームに保持され、次のセパレーターの供給に備えて新ロール体が待機されることになる。なお、このエアによる吸引は待機側の接着アームについてのみ行い、吸着のオン・オフは、図4に示すように、制御装置400から信号中継函600UA,600UBに作動信号を送り行っている。
一方、接着アームの下方位置であって供給側のロール体とセパレーター同士の付着部分との間には切断アームが備えられており、接着アームによりセパレーター同士を付着させた後は、セパレーターの残量が所定量以下となった供給側のロール体30UAから巻き出されていたセパレーター121UAを切断アーム312UAによって切断するように構成されている。なお、上述したように、ロール体30UA,30UBは供給状態と待機状態が交互に繰り返されることになるため、切断アーム312UA,312UBはロール体保持位置A,B側の双方にそれぞれ備えられており、例えば、図4において供給側のロール体30UAに巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となったときは、後述する切断動作を切断アーム312UAによって行う。
以下に、切断アームの詳細な構造を説明する。切断アーム312UA,312UBは、図3(b)に示すように、シリンダーロッド312cと、シリンダーロッド312cの一部が摺動可能に収容されているシリンダーボディー312dと、シリンダーロッド312cに連結され一体的に往復移動するアームヘッド312aと、アームヘッド312aの先端部に設けられているヒートカッター312bから構成されている。
接着アーム及び切断アームの作動は、空気圧制御によって行っており、図3(a),(b)及び図4に示すように、接着あるいは切断のタイミングに合わせて制御装置400から信号中継函600UA,600UBに作動信号を送り、信号中継函600UA,600UBに内蔵されている切換弁(ここでは図示せず)によって空気の流れる方向を切換え、切換弁から接着アームのシリンダーボディー311e及び切断アームのシリンダーボディー312dに通じる流路により空気圧を供給して、接着アーム及び切断アームの作動を行っている。
なお、制御装置400は、電極シート作成装置1の制御装置であり、当然セパレーター供給装置による自動継ぎ動作を制御するという重要な機能も有しており、供給側のロール体30UAから巻き出されているセパレーター121UAの量が所定量以下となったことをセンサー500UAにより検知した際に、図4に示すように、電極シート作成装置1の運転を自動停止させる制御も行っている。
次に、本発明に係るセパレーター供給装置の自動継ぎ動作を、図5乃至図8に基づいて説明する。図5は、図2に示した上段側セパレーター供給装置30Uの運転準備を行うフローチャート図である。また、図6は、図2に示した上段側セパレーター供給装置30Uの運転を行うフローチャート図である。また、図7は、図2に示した上段側セパレーター供給装置30Uにおけるロール体保持位置A側に装着されているロール体30UAから巻き出されたセパレーターの自動継ぎ動作を段階的に説明する図である。また、図8は、図2に示した上段側セパレーター供給装置30Uにおけるロール体保持位置B側に装着されているロール体30UBから巻き出されたセパレーターの自動継ぎ動作を図7に続いて段階的に説明する図である。
はじめに、本発明に係る上段側セパレーター供給装置30Uを使用したセパレーターの自動継ぎ動作を行うに当たっての運転準備作業について図5のフローチャートに基づいて説明する。
なお、以下の運転準備作業の図5に示す符号を付した記載部分においては、ロール体保持位置A側を供給状態とし、ロール体保持位置B側を待機状態としていることを前提としている。
まず、運転準備作業のスタートを行うに当たって、上段側セパレーター供給装置30Uのロール体保持位置A側を供給側又は待機側の何れの状態に設定するか決定する(ステップS1)。
次いで、供給側の新ロール体の装着を行う(ステップS2)。具体的には、ロール体保持部35UAに供給側として新しいロール体30UAの装着を行う。
次いで、ロール体から巻き出たセパレーターを電極シート作成装置1の切断装置60まで通す(ステップS3)。具体的には、ロール体30UAからセパレーター121UAを巻き出して複数個のガイドローラー313で案内しながら、切断装置60(図1参照)のカッター胴とカッター受け胴(ここでは図示せず)の位置まで、このセパレーター121UAの送り出しを行う。
次いで、手動によりブレーキスイッチをオンするなどしてブレーキを入れて供給側のロール体30UAを固定する(ステップS4)。具体的には、回転可能なフリー状態になっているロール体30UAに、サーボモーター320UAのトルク制御によりモーターを励磁させてブレーキをかける。
以上の工程を経ることにより、上段側セパレーター供給装置30Uの運転準備作業が完了する。なお、この運転準備作業は、例えば電極シート作成装置1を保守点検するため、上段側セパレーター供給装置30Uから装着済みのロール体の取り外しを行い、保守点検後に再度運転できる状態にする場合などに行えば良く、運転の都度、準備作業する必要はない。
一方、上述とは異なりロール体保持位置A側を待機状態と設定し、ロール体保持位置B側を供給状態と設定した場合は、ロール体保持位置A側とロール体保持位置B側の作業を入れ替えて運転準備作業を行い、同様の工程を経ることにより運転準備作業を完了させる。
なお、以上の説明においては、上段側セパレーター供給装置30Uの運転準備作業について説明したが、下段側セパレーター供給装置30Lにおいても、同様の工程を経ることにより運転準備作業を完了させる。
次に、本発明に係る電極シート作成装置1に用いられる第1の実施形態に係る上段側セパレーター供給装置30Uによるセパレーターの自動継ぎ動作について図6及び図7に基づいて説明する。
なお、以下のステップS11乃至ステップS18に対応する図7(a)乃至図7(d)に示す具体例では、電極シート作成装置1の運転開始時において、ロール体保持位置A側が供給状態となり、ロール体保持位置B側が待機状態となる場合の自動継ぎ動作について段階的に示している。つまり、同図は、ロール体保持位置A側には供給状態としてロール体保持部35UAにロール体30UAが装着され、ロール体保持位置B側には待機状態としてロール体保持部35UBにロール体30UBが装着された状態が前提となって、自動継ぎ動作が行われている。従って、以下のステップS10乃至ステップS18に対応する具体例に示す説明についてもロール体保持位置A側を供給状態としたことを前提としている。
まず、自動継ぎ動作の運転をスタートさせるに当たって、電極シート作成装置1の運転を開始し、供給側のセパレーターの巻き出し制御を開始するとともに、この供給側のセパレーターの残量の検知を開始する(ステップS10)。具体的には図示していないが、操作画面700による指示に基づき制御装置400から駆動信号を送り、ロール体保持部35UAに連結されているサーボモーター320UAを回転駆動させ(図4参照)、ロール体30UAからセパレーター121UAを巻き出す巻き出し制御を開始するとともに、センサー500UAに基づき、ロール体30UAに巻き残っているセパレーター121UAの量の検知を開始する。
次いで、センサー500UAによるセパレーターの残量の検知を行っている際に次の自動継ぎ動作の準備作業を行う。なお、以下の説明において、図7(a)に対応するステップS11乃至ステップS13、及び図7(e)に対応するステップS20乃至ステップS23については図示を省略する。
まず、待機側に新ロール体を装着する(ステップS11)。具体的には、ロール体保持位置B側に待機用としてロール体保持部35UBに新しいロール体30UBを装着する。
次いで、待機側に装着した新ロール体のセパレーター先端部を接着アームへ保持させるとともに、継ぎ時に供給側セパレーターと接する待機側セパレーター部分に粘着テープ等を貼る(ステップS12)。具体的には、ロール体30UBから巻き出したセパレーター121UB先端部を上述のように接着アーム311UBのアームヘッド311aに保持させる。そして、継ぎ動作時にセパレーター同士を付着させるために、この保持の際に、セパレーター121UBがアームヘッド正面部の押し付け部311cに接する面と反対側の面であって、現在供給側のセパレーター121UAと対面する側の面に、セパレーターの幅方向に亘って粘着テープの貼り付け又は粘着剤の塗布をする。
次いで、手動により待機側の新ロール体のブレーキを入れる(ステップS13)。具体的には、手動によりスイッチ等を操作してサーボモーター320UBにブレーキをかけ、ロール体30UBを固定する。なお、ロール体30UBの固定方法は、上述の運転準備作業(ステップS4)と同様である。
以上の工程を経ることにより待機状態側の自動継ぎ動作の準備作業が完了する。これによって、セパレーター121UBが巻かれているロール体30UBは、巻き出しを行わずに単なる装着状態となり、図7(a)に示す状態が維持される。
なお、この状態においては、図7(a)に示すように、ロール体30UBは待機状態にあり、接着アーム311UA,311UB及び切断アーム312UAはともに静止した状態を保っている。
次いで、図7(b)に示すように、供給側のロール体30UAに巻き残っているセパレーター121UAの量が所定量以下となったことをセンサー500UAが検知したら(ステップS14)、電極シート作成装置1に用いられている溶着装置50を待機位置まで離す(ステップS15)。その理由は、電極シート作成装置1の溶着装置50(図1参照)が電極板を挟み込んだ状態の上下2枚のセパレーターを溶着する位置で停止することにより溶着熱でシートが加熱され続け、電極シートの品質が劣化等することがないようにするためであり、具体的には、溶着装置50をセパレーターから所定距離離間させて待機させる。
次いで、図7(b)に示すように、制御装置400に基づき電極シート作成装置1の運転を自動停止させる(ステップS16)。
なお、この状態では、制御装置400(図4参照)の作動信号に基づき、図7(b)の矢印に示すように、ロール体保持位置A側の接着アーム311UA及びロール体保持位置B側の接着アーム311UBのシリンダーロッド311dをともに前進方向に作動させ次工程に備え待機状態となっている。
次いで、図7(c)に示すように、接着アームを作動させて待機側と供給側の新旧のセパレーター同士を付着させる(ステップS17)。具体的には、接着アーム311UA,311UBをさらに前進方向に作動させてセパレーター121UA,121UB同士を重ね合わせながら押し付け、供給を終えたロール体30UAから巻き出されているセパレーター121UAと、あらかじめ粘着テープの貼り付け又は粘着剤を塗布してこれから供給されるために待機しているセパレーター121UBの先端部を付着させる。
なお、この状態においては、図7(c)に示すように、セパレーター121UA,121UBが接着アーム311UA,311UBのアームヘッド311a正面部の押し付け部311cに押し付けられているが、押し付け部311cは、上述の通り柔らかい素材によって覆われているため、セパレーターが潰れたり破れたりして損傷することはない。
次いで、図7(d)に示すように、供給側の旧ロール体のセパレーターを切断する(ステップS18)。具体的には、制御装置400(図4参照)の作動信号に基づき、切断アーム312UAのシリンダーロッド312cを前進方向に作動させアームヘッド312a先端部に設けられているヒートカッター312bをセパレーターの供給を終えたロール体30UAとセパレーター同士の付着部の間にセパレーターの幅方向に亘って押し付けることにより溶断する。
なお、図7(d)に示すように、セパレーター121UA,121UBを介して、接着アーム311UA,311UBのアームヘッド311aが押し付けられ、セパレーター同士の付着状態が維持されている。
このようにして、上述の工程(ステップS10乃至ステップS18)を終了する。その後、ロール体保持位置A側,B側の供給状態と待機状態が入れ替わり、図7(e)に示すように、ロール体保持位置B側を供給状態として電極シート作成装置1の運転が自動再開される。
なお、自動再開の直前に、図7(e)の矢印に示すように、切断アーム312UAを後退させ初期位置に戻すとともに、接着アーム311UBのアームヘッド311aに保持されていたセパレーター121UB先端部の保持を解除し、接着アーム311UA,311UBを後退させて初期位置に戻す。
次いで、図7(e)に示すように、供給側のセパレーターの巻き出し制御を開始するとともに、この供給側のセパレーターの残量の検知を開始する(ステップS19)。具体的には、ロール体保持部35UBに連結されているサーボモーター320UBを制御装置400(図4参照)の駆動信号に基づき回転駆動させ、ロール体30UBからセパレーター121UBを巻き出す巻き出し制御を開始するとともに、センサー500UBに基づき、このロール体30UBに巻き残っているセパレーター121UBの量の検知を開始する。
次いで、電極板供給装置10から、継ぎ部のセパレーターと組み合わさる1枚または複数枚の電極板が供給されるのを停止する(ステップS20)。その理由は、自動再開させた直後は、図7(d)に示す前工程において供給側及び待機側のセパレーター同士の付着を行ったことにより、図7(e)に示すように、所定長さの継ぎ部を含んだセパレーターが矢印の方向に送り出されことになるが、このときに、このセパレーターの部分に1枚または複数枚の電極板が供給されてしまうと、継ぎ部を含むセパレーターで挟まれた電極板を有する電極シートが作成されてしまい、安定した品質を有する電極シートを提供することができなくなるためである。
この電極板の供給を停止する枚数は、電極シートの寸法上の諸要因、セパレーターの種類、送り速度等の設計事情に応じて適宜変更可能である。なお、継ぎ部を含むセパレーター部分と組み合わさる電極板の供給を停止した後、電極板供給装置10による電極板の供給を再開する。
次いで、図7では図示しないが、継ぎ部を含むセパレーターを切断装置60(図4参照)によって所定のシートの枚数分だけ切断した後に、このセパレーター部分から作成されたシートを不良品として不良品排出装置80から排出し(ステップS21)、手動により次に待機側となる位置に装着されている旧ロール体のブレーキを切る(ステップS22)。具体的には、手動によりスイッチ等の解除を行い、供給を終え次に待機状態となるロール体保持部35UAに装着されているロール体30UAにかかっているブレーキを解除する。ステップS19乃至ステップS22は図7(e)に示す状態に対応している。
次いで、供給を終えたロール体30UAの残芯の回収を行う(ステップS23)。
以上の工程を終了した後においても、制御装置400(図4参照)からの運転終了に関する指令がない限り電極シート作成装置1の運転を継続し、ロール体30UAの残芯を回収したロール体保持位置A側に対し次の自動継ぎ準備作業を行う。
続いて、本発明に係る電極シート作成装置1に用いられる上段側セパレーター供給装置30Uを使用したセパレーターの自動継ぎ動作が継続される場合について、図6及び図8に基づいて説明する。
なお、以下のステップS31乃至ステップS38に対応する図8(a)乃至図8(d)に示す具体例では、ロール体保持位置A側が待機状態となり、ロール体保持位置B側が供給状態となる場合の自動継ぎ動作について段階的に示している。つまり、同図は、ロール体保持位置A側にはロール体保持部35UAに待機用のロール体30UAが装着され、ロール体保持位置B側にはロール体保持部35UBに供給用のロール体30UBが装着された状態を前提としている。
まず、センサー500UBによるセパレーターの残量の検知を行っている際に次の自動継ぎ動作の準備作業を行う。なお、以下の説明において、図8(a)に対応するステップS31乃至ステップS33、及び図8(e)に対応するステップS40乃至ステップS43については図示を省略する。
また、図8(a)に示す状態においては、ロール体30UAは待機状態にあり、接着アーム311UA,311UB及び切断アーム312UBはともに静止した状態を保っている。
次いで、待機側に新ロール体を装着する(ステップS31)。具体的には、ロール体保持位置A側に待機用としてロール体保持部35UAに新しいロール体30UAを装着する。
次いで、待機側に装着した新ロール体のセパレーター先端部を接着アームへ保持させるとともに、継ぎ時に供給側セパレーターと接する待機側セパレーター部分に粘着テープ等を貼る(ステップS32)。具体的には、ロール体30UAから巻き出したセパレーター121UA先端部を上述のように接着アーム311UAのアームヘッド311aに保持させる。そして、継ぎ動作時にセパレーター同士を付着させるために、この保持の際に、セパレーター121UAがアームヘッド正面部の押し付け部311cに接する面と反対側の面であって、現在供給側のセパレーター121UBと対面する側の面に、セパレーターの幅方向に渡って粘着テープの貼り付け又は粘着剤の塗布をする。
次いで、手動により待機側の新ロール体のブレーキを入れる(ステップS33)。具体的には、手動によりスイッチ等を操作してサーボモーター320UAにブレーキをかけ、ロール体30UAを固定する。
以上の工程を経ることにより自動継ぎ動作の準備作業が完了する。このステップS31乃至ステップS33は図8(a)に示す状態に対応している。
次いで、供給側のロール体30UBに巻き残っているセパレーター121UBの量が所定量以下となったことをセンサー500UBが検知したら(ステップS34)、電極シート作成装置1に用いられている溶着装置50を待機位置まで離す(ステップS35)。その理由は、電極シート作成装置1の溶着装置50(図1参照)が電極板を挟み込んだ状態の上下2枚のセパレーターを溶着する位置で停止することにより溶着熱でシートが加熱され続け、電極シートの品質が劣化等することがないようにするためであり、具体的には、溶着装置50をセパレーターから所定距離離間させて待機させる。
次いで、制御装置400に基づき電極シート作成装置1の運転を自動停止させる(ステップS36)。
このステップS34乃至ステップS36については、図8において直接図示はしていないが、図8(b)に示す状態に関連して行われる。
この状態においては図8(b)の矢印に示すように、制御装置400(図4参照)の作動信号に基づき、ロール体保持位置A側の接着アーム311UA及びロール体保持位置B側の接着アーム311UBのシリンダーロッド311dをともに前進方向に作動させ、次工程に備え待機状態になる。
次いで、接着アームを作動させて待機側と供給側の新旧のセパレーター同士を接着させる(ステップS37)。具体的には、図8(d)に示すように、接着アーム311UA,311UBをさらに前進方向に作動させてセパレーター121UA,121UB同士を重ね合わせながら押し付け、供給を終えたロール体30UBから巻き出されているセパレーター121UBと、あらかじめ粘着テープの貼り付け又は粘着剤を塗布してこれから供給されるために待機しているセパレーター121UAの先端部を付着させる。
次いで、供給側の旧ロール体のセパレーターを切断する(ステップS38)。具体的には、図8(d)に示すように、制御装置400(図4参照)の作動信号に基づき、切断アーム312UBのシリンダーロッド312cを前進方向に作動させアームヘッド312a先端部に設けられているヒートカッター312bを供給側のロール体30UBとセパレーター同士の付着部の間にセパレーターの幅方向に亘って押し付けることにより溶断する。
この状態においては図8(d)に示すように、セパレーター121UA,121UBを介して、接着アーム311UA,311UBのアームヘッド311aが押し付けられ、セパレーター同士の付着状態が維持される。
このようにして、上述の工程(ステップS31乃至ステップS38)を終了する。その後、ロール体保持位置A側,B側の供給状態と待機状態が入れ替わり、図8(e)に示すように、ロール体保持位置A側を供給状態として電極シート作成装置1の運転が自動再開される。
なお、自動再開の直前の状態においては、図8(e)の矢印に示すように、切断アーム312UBを後退させ元の位置に戻すとともに、接着アーム311UAのアームヘッド311aに保持されていたセパレーター121UA先端部の保持を解除し、接着アーム311UA,311UBを後退させて初期位置に戻して静止状態を維持しておく。
次いで、供給側のセパレーターの巻き出し制御を開始するとともに、この供給側のセパレーターの残量の検知を開始する(ステップS39)。具体的には、図8(e)に示すように、ロール体保持部35UAに連結されているサーボモーター320UAを制御装置400(図4参照)の駆動信号に基づき回転駆動させ、ロール体30UAからセパレーター121UAを巻き出す巻き出し制御を開始するとともに、センサー500UAに基づき、このロール体30UAに巻き残っているセパレーター121UAの量の検知の開始を行う。この状態は、セパレーターがある程度巻き出された図8(e)に示す状態の直前の状態に関連している。
次いで、電極板供給装置10から、継ぎ部のセパレーターと組み合わさる1枚または複数枚の電極板が供給されるのを停止する(ステップS40)。なお、電極板の供給を停止する理由は、自動再開させた直後は、図8(e)から図8(f)に示すように、前工程において供給側及び待機側のセパレーター同士の付着を行ったことにより、所定長さの継ぎ部を含んだセパレーターが矢印の方向に送り出されことになるが、このときに、このセパレーターの部分に1枚または複数枚の電極板が供給されてしまうと安定した品質を有する電極シートを提供することができなくなるためである。
そして、継ぎ部を含むセパレーター部分と組み合わさる電極板の供給を停止した後、電極板供給装置10による電極板の供給を再開する。
次いで、図8では図示しないが、継ぎ部を含むセパレーターを切断装置60(図4参照)によって所定のシートの枚数分だけ切断した後に、このセパレーター部分から作成されたシートを不良品として不良品排出装置80から排出し(ステップS41)、手動により次に待機側となる位置に装着されている旧ロール体のブレーキを切る(ステップS42)。具体的には、手動によりスイッチ等の解除を行い、供給を終え次に待機状態となるロール体保持部35UBに装着されているロール体30UBにかかっているブレーキを解除する。
次いで、図8(a)乃至図8(f)では図示していないが、供給を終えたロール体30UBの残芯の回収を行う(ステップS43)。
以上の工程を終了した後においても、制御装置400からの運転終了に関する指令がない限り電極シート作成装置1の運転を継続し、再びステップS11以降の工程を繰り返す。一方、運転終了の指令があれば、この指令を受けて電極シート作成装置1の運転を終了する。
続いて、本発明に係る二次電池用の電極シートの作成装置及び作成方法の作用について説明する。
上述の実施形態で上段側セパレーター供給装置30Uの自動継ぎ動作に関して詳しく説明したことからも明らかなように、ロール状に巻かれた連続状のセパレーターを人手によることなく自動で、ほぼ連続的に供給することができるため、従来技術の特許文献2に記載された発明のようにセパレーターロールのセパレーターが全て引き出される前に人が手動で装置を停止させ、セパレーターロールから繰り出されていたセパレーターを一旦切断し、新しいセパレーターロールに交換し、繰り出されていたセパレーターと新しいセパレーターを接続してから装置を再始動させるといった手間が必要なくなる。
それ故、セパレーターをロール状に巻くことのできる最大径(巻き数)に制限がありロール体の交換頻度が多いとしても、セパレーターロールの交換作業を簡略化しつつ短時間で確実に行うことができるようになり、ほぼ連続してセパレーターを供給することができ、電極シートの生産効率が従来技術に比べて遥かに向上する。
また、本発明に係るセパレーター供給装置において、ロール体保持位置に装着されている供給側のロール体から巻き出されたセパレーターの張力が、ガイドローラーより下流側に備わったテンションコントロール装置により定められたセパレーターの張力と同一となる状態を維持するようにサーボモーターによってセパレーターの送り出し張力の調整を行うようになっているので、供給側のロール体から巻き出されたセパレーターについては、常に一定のテンションを保持した状態でほぼ連続的に供給することが可能となる。
一方、待機状態にある他方のロール体については、セパレーターを送り出さずにかつロール体に巻かれているセパレーターの緩みが生じないようにサーボモーターによって制御するようになっているので、次の連続状のセパレーターの供給に備えて所望のテンションが保持されるように待機可能となり、円滑にセパレーターの自動継ぎ動作を行うことができ、セパレーターをほぼ連続的に送り出すことが可能となる。
また、本発明に係るセパレーター供給装置によると、上述したように、従来技術の特許文献3に記載された発明のように大掛かりな機構を別途設ける必要がなく簡易な構造を備えた小規模の装置を実現することができるとともに、常に一定のテンションを維持したセパレーターを供給することができるため、安定した品質を有する電極シートを多数枚作成することが可能となる。
これによって、セパレーターに皺や弛み、伸び等が生じてコンベアーに巻き込まれることによる電極シート作成装置の故障を回避することができるとともに、一般に多孔質でできたポリプロピレンやポリエチレンを材質とするセパレーターの多数個の孔の大きさが不均一になることを回避することができ、一定の品質を満たした電極シートを安定して多数枚作成可能となる。これに加えて、部品点数が少なく安価であって組み立てが容易であり、かつ、装置全体の小型化を図ることもできる。
また、供給状態にあるロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下になった時に、供給状態側に備わったセンサーが信号中継函に信号を素早く送り、それを制御装置にフィードバックして電極シート作成の停止信号を送ることができるため、電極シートとして使用しないセパレーターの無駄を最小限にしつつセパレーターの自動継ぎ動作を行うことが可能となる。
また、本発明に係るセパレーター供給装置によると、2カ所のロール体保持部35UA,35UBは固定配置されており、供給側のロール体と待機側のロール体の設置位置を切り換えることなく、ロール状に巻かれた連続状のセパレーター121UA,121UBをほぼ連続的に供給することができる。
なお、本実施形態では接着アーム及び切断アームは、空気圧制御によって作動させる構造として説明したが、この代わりに油圧制御等によって作動させる構造やモーター駆動により作動させる構造を適用しても同等の作用を奏し得ることは言うまでもない。
また、本実施形態において、待機側のセパレーター先端部に粘着テープを貼り付けたり粘着剤を塗布することによって、新旧のセパレーター同士を付着させているが、これに限定されず、例えば、ヒーターを押し付けることによって熱溶着させても良い。
また、本実施形態において、切断アームは先端部に設けられているヒートカッターを発熱させて、この発熱したヒートカッターを供給を終えたセパレーターの幅方向に亘って押し付けることにより溶断する場合について説明したが、これに限定されずカッター刃により機械的に供給を終えたセパレーターの切断を行っても良い。
また、本実施形態の場合、ロール体に巻き残っているセパレーターの量は、セパレーターの終端部に貼り付けられているセパレーター量読み取りテープを光電センサーに読み取らせることによって行っているが、これに限定されず、例えば反射型センサーをロール体の芯から所定の側面位置に配置することにより検出光の反射や透過の有無の判別を行い、セパレーターの量を検知しても良い。
また、本実施形態では、供給側のロール体についてのみ、セパレーターの残量の検知を行っているが、前記ロール体の残量を検知するセンサーにより、待機側のロール体についてロール体の有無の検知を行っても良い。このような構成にすることにより、待機側のロール体の装着し忘れをセンサーにより検知することができる。
これに伴って、待機側のロール体の装着し忘れをセンサーにより検知した際にアラームを発する構造にすることも可能である。これにより、電極シート作成装置の運転が自動停止する前に装着し忘れを早期に発見して待機側のロール体をすぐに補充できるため、装置を必要以上に停止させることなく電極シートの作成を継続することができる。
なお、本発明に係る電極シート作成装置における運転準備作業及び自動継ぎ動作準備作業は、手動で行っても良いし自動で行わせても良い。
また、本発明に係る電極シート作成装置の運転操作については、操作画面によって行っているが、これ以外にも使用頻度や使用環境などに応じて適宜スイッチなどを設けて操作を行っても良い。
なお、以上説明した実施形態で紹介した各構成要素の形状や寸法、数値、材質はあくまで例示的なもので、本発明の範囲を逸脱しない限り、様々な形状や寸法、数値、材質を適宜選択できることは言うまでもない。すなわち、本発明における電極シートの作成方法は、上述した電極シート作成装置の構成に限定して実現されるものではない。
具体的には、上段側セパレーター供給装置が、図9に示すように、第2の実施形態に係るセパレーター供給装置30U’のような構造となっていても良い。すなわち、セパレーター供給装置の大きさやロール体の大きさ、さらに接着アーム311UA,311UBや切断アーム312UA,312UBの配置位置等に応じて、適宜ガイドローラー313の位置を変更しあるいは複数個所設けて、セパレーター121UA,121UBの走行方向を調整しても良い。
なお、以上説明した第1の実施形態及び第2の実施形態に係るセパレーター供給装置においては、上段側セパレーター供給装置30U,30U’について説明したが、下段側セパレーター供給装置30L,30L’についても上段側セパレーター供給装置30U,30U’と対応する構成を有して同様に作動するようになっているので、上段側セパレーター供給装置30U,30U’と同等の作用効果を有することは言うまでもない。
1 電極シート作成装置
10 電極板供給装置
20 電極板搬送装置
30 セパレーター供給装置
30U,30U’ 上段側セパレーター供給装置
30L,30L’ 下段側セパレーター供給装置
30UA,30UB ロール体
35UA,35UB ロール体保持部(保持手段)
40 挟込装置
50 溶着装置
60 切断装置
70 検査装置
80 不良品排出装置
90 集積装置
121UA,121UB セパレーター
311UA,311UB 接着アーム(付着手段)
312UA,312UB 切断アーム(切断手段)
313 ガイドローラー
320UA,320UB サーボモーター(セパレーター送り出し手段)
400 制御装置(制御手段)
500UA,500UB センサー(検知手段)
600UA,600UB 信号中継函
700 操作画面

Claims (8)

  1. 電極板を絶縁性シートからなる2枚のセパレーターを介して互いに絶縁しながら積層した構造を有する電極シートの作成装置であって、
    前記セパレーターを連続的に所定量巻くことで形成された2個のロール体を、前記巻き出された連続状のセパレーターの表裏が互いに同一方向となり、かつ2個のうち一方が前記電極シートの作成装置に前記連続状のセパレーターを連続的に供給する供給状態となり、他方が次の連続状のセパレーターの供給に備えて待機状態となるように並列に配置されたロール体保持手段と、
    前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内するガイドローラーと、
    前記セパレーターが巻き出されているロール体に巻き残っているセパレーターの量を検知する検知手段と、
    前記ロール体保持手段と前記ガイドローラーとの間に配置され、待機状態のロール体より巻き出したセパレーターの先端部を仮止めさせるセパレーター保持手段を供給状態のセパレーターへの付着のために備え、前記それぞれのロール体から巻き出されたセパレーター同士を部分的に付着させる付着手段と、
    前記付着手段で前記待機状態のロール体より巻き出したセパレーターに付着され、ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断する切断手段と、
    前記セパレーターが前記供給状態のロール体から巻き出されている状態において、前記検知手段によって当該ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となったことを検知した際に、前記電極シートの作成装置の運転を停止する制御手段と、を備え、
    前記制御手段によって前記電極シートの作成装置の運転が停止した際に、前記付着手段が前記各ロール体から巻き出されたセパレーターを互いに付着させるとともに、前記セパレーター同士の付着後に前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断し、前記各ロール体から巻き出されたセパレーターを互いに付着及び前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断した後に、前記電極シートの作成装置の運転を前記制御手段によって再開させることを特徴とする電極シートの作成装置。
  2. 前記ロール体保持手段は、それぞれセパレーター送り出し手段を有し、前記電極シートの作成装置の運転中において、前記2個のロール体のうち、前記供給状態にある一方のロール体については、当該ロール体から巻き出されて送り出されるセパレーターの張力が前記ガイドローラーより下流側に備わった張力調整手段により定められたセパレーターの張力と同一となる状態を維持するように前記セパレーター送り出し手段が前記セパレーターの送り出し張力の調整を行うとともに、前記待機状態にある他方のロール体については、前記セパレーター送り出し手段が前記セパレーターを送り出さずにかつ前記ロール体に巻かれているセパレーターの緩みが生じないようにすることを特徴とする請求項1に記載の電極シートの作成装置。
  3. 前記検知手段は、前記供給状態にあるロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下になった時に、前記制御手段に前記電極シート作成の停止信号を送ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極シートの作成装置。
  4. 前記ロール体保持手段は固定配置され、前記ロール体保持手段によってそれぞれ保持された前記ロール体の何れか一方が供給状態、他方は待機状態となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電極シートの作成装置。
  5. 電極板を絶縁性シートからなる2枚のセパレーターを介して互いに絶縁しながら積層した構造を有する電極シートの作成方法であって、
    前記セパレーターを連続的に所定量巻くことで形成された2個のロール体を、前記巻き出された連続状のセパレーターの表裏が互いに同一方向となり、かつ2個のうち一方が前記電極シートを作成するために前記連続状のセパレーターを連続的に供給する供給状態となり、他方が次の連続状のセパレーターの供給に備えて待機状態となるように並列に配置した状態で前記ロール体を保持し、
    前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内し、
    前記セパレーターが巻き出されるロール体に巻き残っているセパレーターの量を検知し、
    前記セパレーターが前記供給状態のロール体から巻き出されている状態において、当該ロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下となったことを検知した際に、前記電極シートの作成を停止し、
    前記電極シートの作成を停止した際に、前記ロール体保持位置と前記セパレーターを所定方向に案内する位置との間において前記それぞれのロール体から巻き出されたセパレーター同士を部分的に付着させるとともに、前記セパレーター同士の付着後に前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断し、前記各ロール体から巻き出されたセパレーターを互いに付着及び前記セパレーターの残量が所定量以下となった前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターを切断した後に、前記電極シートの作成を再開させることを特徴とする電極シートの作成方法。
  6. 前記2個のロール体の保持位置では、前記ロール体の保持をそれぞれ行うとともに、前記電極シートの作成中において、前記2個のロール体のうち、前記供給状態にある一方のロール体については、当該ロール体から巻き出されて送り出されるセパレーターの張力が、前記供給状態のロール体から巻き出されたセパレーターの走行方向を所定方向に変えて案内する案内位置より下流側で調整したセパレーターの張力と同一となる状態を維持するようにセパレーターの送り出し張力の調整を行うとともに、前記待機状態にある他方のロール体については、前記セパレーターを送り出さずにかつ前記ロール体に巻かれているセパレーターの緩みが生じないようにすることを特徴とする請求項5に記載の電極シートの作成方法。
  7. 前記供給状態にあるロール体に巻き残っているセパレーターの量が所定量以下になった時に当該残量の検知を行い、前記残量を検知した際に前記電極シートの作成を停止するための停止信号を生成することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の電極シートの作成方法。
  8. 前記ロール体の保持位置は固定位置となっており、前記ロール体の保持位置によってそれぞれ保持された前記ロール体の何れか一方が供給状態、他方は待機状態となっていることを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れかに記載の電極シートの作成方法。
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