JP2015014616A - インタフェース - Google Patents
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Abstract
Description
エレクトロスプレーイオン化法は、電気伝導性を有する液体を細管に通し、コネクタからスプレーノズル部に高電圧を印加することで生じた電位勾配により、帯電した均一で微細な液滴を噴霧させ、それらの液滴から溶媒を蒸発させることによって試料分子の多価イオンが生成するという原理に基づいている。
ところで、通常のHPLC(高速液体クロマトグラフ)で使用するエレクトロスプレーノズルは内径が100um以上であることが多く一般的にSUS製のニードルを使用している。生体サンプル等の微量サンプルを分析する場合はナノ流量で分析するが、その場合は内径が100um以下のガラス製のスプレーチップを使用することが多い(nanoLC、nanoESI)。ガラス製のスプレーチップはSUS製ニードルに比べ耐久性が低いので、HPLCで使用するインタフェースとは異なる、スプレーチップを交換しやすい構造のインタフェースを使用する。
LC部12では、カラム14を用いて液体試料中に存在する様々な液体成分と、カラム14内に存在する固定相との吸着の度合いによって、液体試料を個々の液体成分に分離する。次に、LC部12のカラム14から流出する液体成分は、インタフェース16に導入される。ここで、液体成分は、ESIで霧化、イオン化が行われてスプレーノズル18の先端からイオンスプレーとして噴霧される。nanoESIの場合はニードルの代わりにガラス製スプレーチップ8を使用する。ガラス製スプレーチップ8はnanoLCの配管チューブ等と接続後チップホルダ等で加熱キャピラリ22入り口近傍に固定される。
イオンスプレーの一部は、インタフェース16とMS部20との間に設けられた加熱キャピラリ22を通ってMS部20へ入り、イオンレンズ系23によりイオンが集束及び加速されて四重極24に入射し、四重極24を通過したイオンがイオン検出器26により検出される。
図8は、PEEK(登録商標;ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂)製のユニオン13の概略構成図である。スプレーチップ8を円筒状のスリーブ(図示せず)に通した後、メイルナット60で略円筒状のユニオン13に固定し、さらにチップホルダ本体部とチップホルダカバーとの間の設定位置(複雑な形状の固定溝)にユニオン13を置き、カバーをネジで押さえつけて固定している(この場合のスプレーチップはカラム一体型スプレーチップを示し、チップはユニオン13を貫通している)。
なお、このような課題に着目した先行技術文献は見当たらなかった。
そこで、本発明は、スプレーチップを固定したり接続したりすることが容易な接続/固定部材を用いたインタフェースを提供することを目的とする。
また、本発明のインタフェースは、前記チップホルダの固定溝の断面は、角穴形状やV字形状が代表例として考えられるが、その他の形状でもよい。
そして、本発明のインタフェースは、試料をイオン源に噴霧する各種スプレーチップと試料を分離するカラムまたはHPLCに使用する配管チューブとを接続し、チップホルダの固定溝に固定するために使用される接続/固定部材と、前記固定溝を有するチップホルダとを備え、液体クロマトグラフ部と質量分析部との間に配置されるインタフェースであって、前記接続/固定部材は、前記スプレーチップの外径並びにカラムまたは配管チューブの外径と同じか、またはそれ以上の大きさの内径を有する筒状部材を備え、前記筒状部材は、弾性を有する材料で形成されており、前記筒状部材の一端部の内部に前記スプレーチップが挿入されるとともに、前記筒状部材の他端部の内部に前記カラムまたは配管チューブが挿入されることにより、前記スプレーチップと前記カラムまたは配管チューブとが接続されるとともに固定されるようにしている。
以上のように、本発明のインタフェースによれば、ユニオンやマイクロTeeを使用しないため、ネジ締めの作業が不要である簡便な接続を実現するともに、コストを下げることができる。
接続/固定部材3は、スプレーチップ8の外径及びカラム14(またはHPLCに使用する配管チューブ)の外径と同じか、またはそれ以上の大きさの内径を有する筒状部材(例えば、円筒状部材)である。例えば、スプレーチップ8の外径及びカラム14の外径が0.375mmである場合、接続/固定部材3の内径は0.375mm以上となる(接続/固定部材3の外径は例えば2〜3mmであり、接続/固定部材3の長さは10〜20mm程度である)。また、接続/固定部材3の内径は、ここでは0.375mm以上としたが、使用するスプレーチップの外径やカラムの外径の大きさに合わせたものを選択して使用することになる。また、接続/固定部材3の外径や長さも、使用するスプレーチップやカラムの大きさに合わせたものを選択して使用すればよい。
チップホルダ1、2は、チップホルダ本体部1a、2aとチップホルダカバー1b、2bとを有する。チップホルダカバー1b、2bは平板形状であり、チップホルダ本体部1a、2aの上面には断面が角穴(四角)形状である固定溝が形成されている。固定溝の断面は、筒状部材がチップホルダカバー1b、2bで抑えられたときの変形を吸収できる形状と大きさである。また、固定溝の長さは筒状部材の長さと同じかそれ以上の寸法である。チップホルダ1、2の材質としては、PEEK等が挙げられる。
まず、接続/固定部材3の内部をスプレーチップ8が貫通するようにスプレーチップ8を挿入する(図2参照)。次に、チップホルダ本体部1aの設定位置(固定溝)に接続/固定部材3を配置して(図3参照)、チップホルダ本体部1aとチップホルダカバー1bとの間に接続/固定部材3を、カバーネジ(図示せず)を用いて固定する(図1参照)。このとき、接続/固定部材3が弾性を有するため変形して、スプレーチップ8がしっかり固定される。
まず、接続/固定部材3の一端部から内部中央部にスプレーチップ8の先端部を挿入するとともに、接続/固定部材3の他端部から内部中央部にカラム14(またはHPLCに使用する配管チューブ)の先端部を挿入する(図5参照)。次に、チップホルダ本体部2aの設定位置(固定溝)に接続/固定部材3を配置して(図6参照)、チップホルダ本体部2aとチップホルダカバー2bとの間の接続/固定部材3を、カバーネジ(図示せず)を用いて固定する(図4参照)。このとき、接続/固定部材3が弾性を有するため変形して、スプレーチップ8とカラム14(またはHPLCに使用する配管チューブ)とがしっかり固定される。また、接続/固定部材3を導電性材料で形成し、チップホルダ2に設けた金属部材に接触させ、電圧印加部(図示せず)より高電圧を印加することで、接続/固定部材3内に送液されている移動相と液体成分とに高電圧を印加することも可能である。
上述した接続/固定部材3は、スプレーチップ8に限らず、オフライン型チップやカラム一体型チップなど各種チップに使用されてもよい。チップ材質はガラスに限らず他の材質のものでもよい。また、前記チップホルダの固定溝の断面は、角穴形状やV字形状が代表例として考えられるが、その他の形状でもよい。チップホルダカバーの固定方法はネジ止めに限らずほかの方法でもよい。外壁面に電極がコーティングしてあるスプレーチップや金属スプレーチップなどを使用してスプレーチップに直接電圧を印加することも可能である。
3 接続/固定部材
8 スプレーチップ
12 液体クロマトグラフ部(LC部)
20 質量分析部(MS部)
Claims (3)
- 試料をイオン源に噴霧するスプレーチップやカラム一体型チップなどの各種スプレーチップをチップホルダの固定溝に固定するために使用される接続/固定部材と、
前記固定溝を有するチップホルダとを備え、
液体クロマトグラフ部と質量分析部との間に配置されるインタフェースであって、
前記接続/固定部材は、前記スプレーチップの外径と同じか、またはそれ以上の大きさの内径を有する筒状部材を備え、
前記筒状部材は、弾性を有する材料で形成されており、
前記筒状部材の内部に前記スプレーチップやカラム一体型チップが挿入された後、前記筒状部材の外周面がチップホルダの固定溝の内周面によって押し付けられることにより、前記スプレーチップやカラム一体型チップがチップホルダの設定位置に固定されていることを特徴とするインタフェース。 - 試料をイオン源に噴霧する各種スプレーチップと試料を分離するカラムまたはHPLCに使用する配管チューブとを接続し、チップホルダの固定溝に固定するために使用される接続/固定部材と、
前記固定溝を有するチップホルダとを備え、
液体クロマトグラフ部と質量分析部との間に配置されるインタフェースであって、
前記接続/固定部材は、前記スプレーチップの外径並びにカラムまたは配管チューブの外径と同じか、またはそれ以上の大きさの内径を有する筒状部材を備え、
前記筒状部材は、弾性を有する材料で形成されており、
前記筒状部材の一端部の内部に前記スプレーチップが挿入されるとともに、前記筒状部材の他端部の内部に前記カラムまたは配管チューブが挿入されることにより、前記スプレーチップと前記カラムまたは配管チューブとが接続されるとともに固定されることを特徴とするインタフェース。 - 前記接続/固定部材に電圧を印加する手段を備え、
前記筒状部材は、導電性を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインタフェース。
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