JP6725082B2 - Esiスプレイヤー - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁物からなる2つの配管を接続する配管接続用治具を備えたESIスプレイヤーに関する。
液体試料に含まれる成分を分析する装置として、液体クロマトグラフが広く用いられている。液体クロマトグラフでは、移動相の流れに乗せて液体試料をカラムに導入し、該液体試料に含まれる各種成分を時間的に分離した後、検出器で測定する。検出器として質量分析計を有する液体クロマトグラフは、液体クロマトグラフ質量分析装置と呼ばれる。液体クロマトグラフ質量分析装置では、液体クロマトグラフのカラムから順次溶出される各種成分を質量分析計のイオン源に導入してイオン化し、生成されたイオンを質量電荷比ごとに測定する。
液体クロマトグラフ質量分析装置で用いられるイオン化法の1つに、液体クロマトグラフのカラムからの溶出液を帯電させてイオン化室の内部に噴霧することにより各種成分をイオン化するエレクトロスプレーイオン化(ESI)法がある。ESI法では、高電圧を印加したESIスプレイヤーに溶出液を導入して該溶出液を帯電させ、ESIスプレイヤーの先端部において帯電した溶出液にネブライザガスを吹き付けてイオン化室の内部に噴霧しイオン化する。
液体クロマトグラフ質量分析装置において、試料に含まれる微量の成分を高感度で測定するために、最近ではナノESIやマイクロESIと呼ばれるものが広く用いられている。これらは、細径のカラムを使用するとともに移動相の流量をnL/minレベルからμL/minレベルに抑えることにより、ESIスプレイヤーに導入される溶出液の単位時間当たりの量を抑えることで、帯電効率を高めたり脱溶媒させやすくしたりしてイオン化効率を高めたものである。
ナノESIやマイクロESIでは、外径が数百μm、内径が数十μmという細径の配管が用いられる。こうした配管には、微細加工が容易であることや物質の吸着性が低いという特性を有する素材、例えばヒューズドシリカ(溶融石英)が用いられている。
ヒューズドシリカは絶縁物であるため、ヒューズドシリカからなる配管の外部から該配管の中を流れる溶出液を帯電させることはできない。そこで、従来、導電性材料からなる接続部材の内部に、2つに分割したESIスプレイヤーの配管を、両端を離間させて挿入し、該接続部材に高電圧を印加することにより、両配管の離間部分で溶出液を帯電させている。
図1に、特許文献1に記載のESIスプレイヤーの配管接続用治具300の構成を示す。この配管接続用治具300はESIスプレイヤーの入口側配管301と出口側配管302を接続するものであり、接続/固定部材303とホルダ304からなる。接続/固定部材303は、弾性及び導電性を有する材料(導電性ポリマー等)からなる筒状部材であり、入口側配管301及び出口側配管302の外径に対応する大きさの内径を有する。ホルダ304は、ホルダ本体304aとホルダカバー304bで構成される角柱状部材であり、内部に前記接続/固定部材303を収容する角柱状の孔(角柱孔)が設けられている。
配管接続用治具300の使用時には、まず、接続/固定部材303の一端から入口側配管301を差し込む。続いて他端から出口側配管302を、その端面と入口側配管301の端面との間に隙間(接続ギャップ)を残すように差し込む。そして、入口側配管301及び出口側配管302を差し込んだ接続/固定部材303を、ホルダ本体304aの角柱孔に収容する。試料の測定時には、接続/固定部材303に高電圧を印加しつつ、カラムからの溶出液を入口側配管301から導入し、接続/固定部材303の内部に形成された前記接続ギャップで溶出液を帯電させる。
特許文献1に記載の配管接続用治具300では、入口側配管301と出口側配管302を接続した時に両配管の端面の間に形成される接続ギャップの長さが、両配管の差し込み度合いにより変化する。上記の通り、カラムからの溶出液はこの接続ギャップで帯電するため、その長さにばらつきがあると溶出液の帯電効率にばらつきが生じ、その結果、イオン生成効率がばらついて安定した分析結果が得られないという問題があった。
非特許文献1には、入口側配管と出口側配管の間に形成される接続ギャップの長さを一定にすることができる配管接続用のユニオン400が記載されている(図2参照)。このユニオン400は、円筒状の本体の内部に、その両端から中央に向かって所定の長さまでは円柱状、それより中央側では中央に近づくにつれ径が小さくなるテーパ状の空孔が設けられている。両テーパ状空孔の中央側先端に挟まれた部分には外周から内部に突出するリング状の突出部402が設けられている。両端の円柱状空孔の内周面には内周ねじ(雌ねじ)401が形成されている。
このユニオン400を用いて入口側配管421と出口側配管422を接続する際には、入口側配管421と出口側配管422にそれぞれ、前記円柱状空孔及びテーパ状空孔に対応する外形を有するフィッティング部材410を取り付け、フィッティング部材410の円柱状部分の外周に設けられた外周ねじ411をユニオン400の内周ねじ401に螺合し、該フィッティング部材410の先端を突出部402に押し当てる。このユニオン400では、入口側配管421と出口側配管422の間に形成される、前記突出部402の内側の空間が接続ギャップとなるが、その大きさが一定となるため、溶出液を安定した効率で帯電させてイオン化することができる。
特開2015-14616号公報
"コネクター・アダプター・ユニオン",[online],エムエス機器株式会社,[平成29年8月9日検索],インターネット<URL:http://www.technosaurus.co.jp/categories/view/194>
非特許文献1に記載のユニオンを用いて配管を接続するには、ユニオン400の内周ねじ(雌ねじ)401と螺合させる外周ねじ(雄ねじ)411が形成されたフィッティング部材410を入口側配管421と出口側配管422に取り付けなければならない。即ち、非特許文献1に記載のユニオン400では、フィッティング部材410を介して入口側配管421と出口側配管422を間接的に接続するため、構成部品の点数が多くなり、また両配管の接続箇所の外径が大きくなりESIスプレイヤーが大型化してしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、追加の治具を取り付けることなく2つの配管を接続することができ、また該配管の内部を流れる液体に電圧を印加する際に安定した効率で該液体を帯電させることができる配管接続用治具を備えたESIスプレイヤーを提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係るESIスプレイヤーは、
絶縁物からなる入口側配管及びESIキャピラリと、
導電性を有する筒状体の内部に、該筒状体の軸方向に、一端が前記入口側配管の外径に対応し他端が前記ESIキャピラリの外径に対応する内径を有する貫通孔が設けられ、前記筒状体の内部に、該貫通孔の周壁から内側に突出する隙間形成用突出部が設けられ、両端が塑性変形された配管接続用治具と
を備えることを特徴とする。
前記配管接続用治具を用いて第1配管と第2配管を接続する際には、配管接続用治具の両端からそれぞれ第1配管と第2配管を、その先端が隙間形成用突出部に達するまで差し込む。そして、配管接続用治具の両端部を第1配管及び第2配管に向けて押し当てるように塑性変形させる。これにより、第1配管と第2配管が配管接続用治具に差し込まれた状態で固定され、両配管が接続される。前記配管接続用治具を用いると、2つの配管に他の治具を取り付けることなく接続することができる。また、両配管の端面の位置が隙間形成用突出部により規定されるため、それらの間に形成される隙間(接続ギャップ)の長さが一定になる。従って、配管接続用治具に高電圧を印加したときに、その隙間(接続ギャップ)を通過する液体を安定した効率で帯電させることができる。
前記隙間形成用突出部はリング状に形成されていることが好ましい。
この態様の配管接続用治具では、その内部に第1配管及び第2配管を差し込むと、その端面全体がリング状の隙間形成用突出部に当接する。そのため、隙間形成用突出部に局所的に力が加わり該隙間形成用突出部が変形して両配管端面の間の接続ギャップの長さが変化する可能性が低減される。
前記配管接続用治具は、両端に向かって先細りの形状を有する、フェルール状のものであることが好ましい。
この態様の配管接続用治具を用いると、円筒状等の配管接続用治具を用いる場合よりも小さな力で配管接続用治具の両端部を塑性変形させることができる。そのため、配管接続用治具の両端部を塑性変形させる際に第1配管及び第2配管を破損してしまったり、隙間形成用突出部の内部空間を押しつぶしてその内径を小さくしてしまったりする可能性を低減することができる。
前記配管接続用治具は、さらに、
前記貫通孔の内径よりも細径の配管に取り付けられる配管径調整治具
を有するものとすることができる。
これにより、1つの配管接続用治具を外径が異なる配管の接続に用いることができる。また、キャピラリのような極細径の壊れやすい配管を保護することができる。
本発明に係るESIスプレイヤーを用いることにより、追加の治具を取り付けることなく2つの配管を接続することができ、また該配管の内部を流れる液体に電圧を印加する際に安定した効率で該液体を帯電させることができる。
従来の配管接続用治具の構成を説明する図。 従来の配管接続用治具の構成を説明する別の図。 本発明に係るESIスプレイヤーの一実施例が用いられる液体クロマトグラフ質量分析装置全体の要部構成図。 本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置のESIスプレイヤーの構成を説明する図。 本実施例の配管接続用治具の構造を説明する図。 本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置にESIスプレイヤーを取り付けた状態を説明する図。
本発明に係るESIスプレイヤーの一実施例について、以下、図面を参照して説明する。本実施例の配管接続用治具は、液体クロマトグラフ質量分析装置において、ESIスプレイヤーの配管を接続するために用いられる。図3に本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置全体の要部構成を示す。
本実施例の液体クロマトグラフ質量分析装置は、大別して、液体クロマトグラフ100と質量分析計200から構成され、図示しない制御部により各部の動作が制御される。液体クロマトグラフ100は、移動相が貯留された移動相容器110、移動相を吸引して一定流量で送給するポンプ111、移動相中に所定量の液体試料を注入するインジェクタ112、液体試料に含まれる各種化合物を時間方向に分離するカラム113、及び該カラム113を温調するカラムオーブン(図示なし)とを備えている。また、インジェクタ112に複数の液体試料を1つずつ導入するオートサンプラ(図示なし)を備えている。
質量分析計200は、略大気圧であるイオン化室210と、真空ポンプ(図示なし)により真空排気された中間真空室220及び高真空の分析室230を備えた差動排気系の構成を有している。イオン化室210には、試料溶液に電荷を付与しながら噴霧するエレクトロスプレイイオン化プローブ(ESIプローブ)211が設置されている。イオン化室210と後段の中間真空室220との間は細径の加熱キャピラリ212を通して連通している。中間真空室220にはイオンを収束させつつ後段へ輸送するためのイオンガイド221が設置されており、中間真空室220と分析室230との間は頂部に小孔を有するスキマー222で隔てられている。分析室230には、四重極マスフィルタ231とイオン検出器232が設置されている。本実施例では質量分析計を簡素な四重極型の構成としたが、他の構成(三連四重極型、イオントラップ−飛行時間型等)の質量分析計を用いてもよい。
質量分析計200では、SIM(選択イオンモニタリング)測定やMSスキャン測定を行うことができる。SIM測定では、四重極マスフィルタ231を通過させるイオンの質量電荷比を固定してイオンを検出する。MSスキャン測定では、四重極マスフィルタ231を通過させるイオンの質量電荷比を走査しつつイオンを検出する。
図4に、液体クロマトグラフ質量分析装置のイオン源であるESIスプレイヤー211の構成を示す。ESIスプレイヤー211は、液体クロマトグラフ100のカラム113から送出された送出液を帯電液滴としてイオン化室210内に噴霧するために用いられる。ESIスプレイヤー211の配管は入口側配管11とESIキャピラリ(出口側配管)12に二分されている。入口側配管11はポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)からなる配管であり、ESIキャピラリ12はヒューズドシリカからなる配管である。これらはいずれも絶縁物である。なお、これらの配管材料は一例であり、他の絶縁物からなるものを用いても良い。
ESIキャピラリ12は入口側配管11よりも細径の配管であり、その外周には入口側配管11と同じ大きさの外径の保護管13が取り付けられている。この保護管13もポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)からなる配管である。入口側配管11と、保護管13が取り付けられたESIキャピラリ12は、本実施例の配管接続用治具14により接続される。また、ESIスプレイヤー211は、該ESIスプレイヤー211を質量分析計200のハウジングに取り付けられるための第1接続部材15と該第1接続部材15に入口側配管11を固定するための第2接続部材17とを有している。さらに、ESIキャピラリ12の外周には、ばね部161とシース部162からなる保護部材16が取り付けられており、ばね部161の一端は配管接続用治具14に取り付けられている。ESIスプレイヤー211の不使用時(質量分析装置200に取り付けられていない時)には、シース部162がESIキャピラリ12の先端を覆っており該ESIキャピラリ12の先端が保護されるようになっている。
図5に示すように、配管接続用治具14は、両端がテーパ状(フェルール状)に形成された筒状体であり、該筒状体の軸方向に平行な中心軸Xを有し、入口側配管11及び保護管13の外径に対応する内径を有する貫通孔(入口側配管挿入孔14a、出口側配管挿入孔14b)が形成されている。また、筒状体内部の、入口側配管挿入孔14aと出口側配管挿入孔14bの境界部には、内部の周壁から内側に突出する、長さLの隙間形成用突出部14cがリング状に設けられている。本実施例の配管接続用治具14、及び保護部材16(ばね部161とシース部162)はステンレス鋼(SUS)からなるが、その他の導電性材料からなるものとしても良い。
本実施例の配管接続用治具14を使用する際には、入口側配管挿入孔14aに入口側配管11を挿入し、その先端を隙間形成用突出部14cに当接させる。また、出口側配管挿入孔14bに、保護管13を取り付けたESIキャピラリ12を挿入し、その先端を隙間形成用突出部14cに当接させる。そして、カップリングとフェルールを用いて配管接続用治具14の両端部を入口側配管11と保護管13にそれぞれ押し付け、該両端部を塑性変形させる。これにより、隙間形成用突出部14cの長さLで定まる接続ギャップを介して入口側配管11とESIキャピラリ12が接続される。
本実施例の配管接続用治具14は、隙間形成用突出部14cがリング状に形成されており、入口側配管11や、ESIキャピラリ12(及び保護管13)を入口側配管挿入孔14aと出口側配管挿入孔14bにそれぞれ挿入する際に、それらの先端が周状に接触するため、隙間形成用突出部14cとの間に局所的に力が加わって隙間形成用突出部14cが変形し、接続ギャップの長さや配管の内径が変化する可能性が低減されている。本実施例ではSUSからなる配管接続用治具14を用いたため、カップリングとフェルールを用いて両端部をつぶすようにしたが、SUSよりも軟らかい材質からなるものを用いれば、使用者が手で両端部を両配管に押し当てることもできる。
上記のようにして入口側配管11とESIキャピラリ12の流路を接続したESIスプレイヤー211は、次に質量分析装置200のハウジングに取り付けられる。図6に、質量分析計200の、ESIスプレイヤー211の取り付け部の構成を示す。
質量分析装置200のハウジングには、ESIスプレイヤー211の先端側から順に、先端部材21、ESIキャピラリ収容部材22、ESIスプレイヤー本体部収容部材23、ESIスプレイヤー取り付け部材24が配置されている。
先端部材21は、先端がコーン状に形成されその頂部に開口が形成された部材であり、ESIキャピラリ12の先端との間にわずかな隙間が形成されている。この隙間から後述するネブライザガスが送給され、帯電液滴が噴霧される。ESIキャピラリ収容部材22の内壁面にはシース部接触面22aが形成されており、ESIスプレイヤー211を差し込んでいくと、このシース部接触面22aにシース部162の先端が当接し、さらにESIスプレイヤー211を差し込んでいくとシース部162からESIキャピラリ12が露出するようになっている。ESIスプレイヤー211を所定の位置まで差し込んだ後、最後にESIスプレイヤー211をESIスプレイヤー取り付け部材24にボルト31で固定する。
ESIキャピラリ収容部材22は導電性の材料からなり、ESIスプレイヤー211を差し込んだ状態で、電圧印加部40からESIキャピラリ収容部材22に高電圧(ESI電圧)を印加すると、シース部162、ばね部161を通じて配管接続用治具14に高電圧が印加される。多くの場合、イオン導入開口が形成されている、イオン化室210と中間真空室220の隔壁は接地されており、この接地部に対して所定の電位となるESI電圧が印加される。このESI電圧により、隙間形成用突出部14cの内部の接続ギャップを通過する液体が帯電される。
ESIスプレイヤー取り付け部材24にはネブライザガス流路24aが形成されている。このネブライザガス流路24aを通じて、ネブライザガス供給部50から窒素ガス等のネブライザガスがハウジング内に供給される。ハウジング内に供給されたネブライザガスはESIスプレイヤー211の外周部の空間を通ってESIスプレイヤー211の先端部に到達して先端部材21の開口から噴出する。このネブライザガスはESIキャピラリ12から送出される帯電した液体試料に吹き付けられ、帯電液滴がイオン化室210内に噴霧される。噴霧された帯電液滴はイオン化室210内で脱溶媒してイオン化し、加熱キャピラリ212を通過して中間真空室220、分析室230へと順に進入し、分析に供される。
以上、説明したように、本実施例の配管接続用治具14を用いると、それ以外の治具等を介在させることなく入口側配管11とESIキャピラリ12を接続することができる。また、入口側配管11の端面とESIキャピラリ12の端面の位置が隙間形成用突出部14cにより規定されるため、それらの間に形成される隙間(接続ギャップ)の長さLが一定になる。従って、ESIキャピラリ収容部材22に高電圧を印加し、シース部162とばね部161を通じて配管接続用治具14に高電圧を印加したときに、その隙間(接続ギャップ)を通過する液体試料を安定した効率で帯電させることができる。
本実施例では隙間形成用突出部14cがリング状に形成されており、配管接続用治具14の内部に入口側配管11と(保護管13を取り付けた)ESIキャピラリ12を配管を差し込んだときに、その端面全体がリング状の隙間形成用突出部14cに当接する。そのため、隙間形成用突出部14cに局所的に力が加わり該隙間形成用突出部14cが変形して入口側配管11の端面やESIキャピラリ12の端面が損傷したり、それらの間の接続ギャップの長さが変化する可能性が低減される。
本実施例の配管接続用治具14は、両端に向かって先細りの形状を有する。つまり両端部がフェルール状であるため、円筒状等の配管接続用治具を用いる場合よりも小さな力で配管接続用治具14の両端部を塑性変形させることができる。そのため、配管接続用治具14の両端部を塑性変形させる際に入口側配管11やESIキャピラリ12を破損してしまったり、隙間形成用突出部14cの内部空間を押しつぶしてその内径を小さくしてしまったりする可能性も低減される。
本実施例の配管接続用治具14は、入口側配管11よりも細径のESIキャピラリ12に取り付けられる保護管13を有している。この保護管13として、内径が異なる複数種類のものを予め用意しておけば、出口側配管の外径に応じた適宜の内径を有する保護管13を使用して、1つの配管接続用治具14を外径が異なる配管の接続に用いることができる。また、こうした保護管13を用いることにより、上記実施例のESIキャピラリ12のような極細径の壊れやすい配管を保護することもできる。
本実施例では、入口側配管挿入孔14aと出口側配管挿入孔14bの内径を同じ大きさとしたが、これらは異なっていても良い。また、入口側配管挿入孔14aと出口側配管挿入孔14bの少なくとも一方の内径が相互に異なる、複数の配管接続用治具を予め用意しておき、接続しようとする入口側配管と出口側配管の外径に応じた配管接続用治具を用いるようにしてもよい。また、入口側配管挿入孔14aと出口側配管挿入孔14bの内径が同一であって、隙間形成用突出部14cの長さが相互に異なる複数の配管接続用治具を予め用意しておき、液体試料の帯電しやすさや該試料に含まれる成分のイオン化効率に応じて適宜の長さの接続ギャップで液体試料を帯電させるようにしてもよい。
上記実施例は一例であって、本発明の趣旨に沿って適宜に変更することができる。上記実施例ではESIスプレイヤー211の入口側配管11とESIキャピラリ12を接続する場合を説明したが、この配管接続用治具14を用いてESIスプレイヤー211の入口側配管11と液体クロマトグラフ100のカラム113の出口側配管を接続することもできる。また、上記実施例では液体クロマトグラフ質量分析装置の質量分析計が備えるESIスプレイヤー211を説明したが、様々なイオン分析装置(イオン移動度分析計や分級装置など)のイオン化装置として、上記実施例と同様のESIスプレイヤーを用いることができる。
11…入口側配管
12…ESIキャピラリ(出口側配管)
13…保護管
14…配管接続用治具
14a…入口側配管挿入孔
14b…出口側配管挿入孔
14c…隙間形成用突出部
15…第1接続部材
16…保護部材
161…ばね部
162…シース部
17…第2接続部材
21…先端部材
22…ESIキャピラリ収容部材
23…ESIスプレイヤー本体部収容部材
24…ESIスプレイヤー取り付け部材
31…ボルト
40…電圧印加部
50…ネブライザガス供給部
100…液体クロマトグラフ
200…質量分析計
210…イオン化室
211…ESIスプレイヤー

Claims (7)

  1. 絶縁物からなる入口側配管及びESIキャピラリと、
    導電性を有する筒状体の内部に、該筒状体の軸方向に、一端が前記入口側配管の外径に対応し他端が前記ESIキャピラリの外径に対応する内径を有する貫通孔が設けられ、前記筒状体の内部に、該貫通孔の周壁から内側に突出する隙間形成用突出部が設けられ、両端が塑性変形された配管接続用治具と
    を備えることを特徴とするESIスプレイヤー。
  2. 前記隙間形成用突出部はリング状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のESIスプレイヤー
  3. 前記配管接続用治具が両端に向かって先細りの形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のESIスプレイヤー
  4. さらに、
    前記貫通孔の内径よりも細径の配管に取り付けられる配管径調整治具
    を有することを特徴とする請求項1に記載のESIスプレイヤー
  5. さらに、
    前記配管接続用治具に電圧を印加する電圧印加部
    を備えることを特徴とする請求項に記載のESIスプレイヤー
  6. 前記2つの配管のうちの少なくとも一方がヒューズドシリカからなるものである
    ことを特徴とする請求項に記載のESIスプレイヤー
  7. ESIスプレイヤーの入口側配管とESIキャピラリを、導電性を有する筒状体の内部に、該筒状体の軸方向に、一端が前記入口側配管の外径に対応し他端が前記ESIキャピラリの外径に対応する内径を有する貫通孔が設けられ、前記筒状体の内部に、該貫通孔の周壁から内側に突出する隙間形成用突出部が設けられてなる配管接続用治具により接続する方法であって、
    前記一端の側から前記入口側配管を挿入して該入口側配管の先端を前記隙間形成用突出部に当接させ、
    前記他端の側から前記ESIキャピラリを挿入して該ESIキャピラリの先端を前記隙間形成用突出部に当接させ、
    前記配管接続用治具の両端を塑性変形させる
    ことを含む、ESIスプレイヤーの入口側配管とESIキャピラリの接続方法。
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