JP2015014595A - コンタクトプローブ及びその製造方法、非破壊的なコンタクト形成方法、多層膜の製造過程における測定方法並びにプローバー - Google Patents
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を設け、前記接触部の前記球面の表面をnm厚の膜に非破壊的に接触させて前記膜との電気コンタクトを得るコンタクトプローブが与えられる。
ここで、前記支持体の先端部に前記接触部が設けられていてよい。
また、前記接触部は少なくとも表面を被覆する第1の材料からなる被膜と、前記第1の材料により被覆された第2の材料からなる部材とを有してよい。
また、前記支持体のバネ定数kが下式で表される範囲であってよい。
π×10−2[N/m2]≦k≦5π×103[N/m2]
また、前記接触部の前記球面の表面は溶解した物質を凝固させた面であってよい。
また、前記支持体の長さは2mm以上であってよい。
また、前記球面の表面の少なくとも一部が所望面積の開口部を有する絶縁性領域であってよい。
また、前記開口部の直径は100μm以下であってよい。
また、前記絶縁性領域は絶縁性層で被覆された領域であってよい。
本発明の他の側面によれば、長手方向に伸び電気伝導性を有する弾性体の支持体を準備し、前記弾性体よりも融点が低くかつ電気伝導性を有する物質を前記支持体に取り付け、前記支持体に通電することにより前記物質を溶融させ、前記溶融後に通電を停止することにより前記溶融した物質を凝固させる、前記いずれかのコンタクトプローブの製造方法が与えられる。
ここで、前記物質の凝固後にその表面を他の導電性物質で被覆してよい。
また、前記物質の凝固後または前記他の導電性物質による被覆後に、その表面に開口部を有する絶縁性領域を形成してよい。
また、前記絶縁性領域の形成は絶縁性層の被覆により行ってよい。
また、前記絶縁層の被覆は前記絶縁性量基を形成すべき領域及び前記開口部を形成すべき領域の両者に対して行い、前記絶縁層の被覆後に開口部を形成すべき領域の前記絶縁層を除去することによっておこなってよい。
また、前記絶縁性層はフォトレジスト層であり、前記開口部の形成はフォトレジストのレーザーによる露光及び露光後の現像により行ってよい。
また、前記絶縁層の被覆は前記開口を有する状態で形成されてよい。
また、前記絶縁層の被覆はナノインクのプリントによって行ってよい。
また、前記絶縁層の被覆は反応すると絶縁物になる物質を気化してビームを照射した部分だけ反応させることによって行ってよい。
本発明の更に他の側面によれば、前記何れかのコンタクトプローブの前記接触部の前記球面の表面を試料上の薄膜が設けられている表面に接触させている間はフィードバックによる接触圧の継続的な制御を行わない、前記薄膜と前記コンタクトプローブとの間の非破壊的なコンタクト形成方法が与えられる。
本発明の更に他の側面によれば、前記何れかのコンタクトプローブの前記接触部の前記球面の表面を試料上の薄膜が設けられている表面に接触させている間は前記接触部を前記試料の前記表面に沿って相対的に移動させない、前記薄膜と前記コンタクトプローブとの間の非破壊的なコンタクト形成方法が与えられる。
本発明の更に他の側面によれば、前記何れかのコンタクトプローブの前記接触部の前記球面の表面を試料上の薄膜が設けられている表面に非破壊的に接触させるコンタクト形成方法において、前記接触が行われるコンタクト面は半径が1μm以上であることを特徴とする、前記薄膜と前記コンタクトプローブとの間の非破壊的なコンタクト形成方法が与えられる。
本発明の更に他の側面によれば、前記コンタクトプローブの前記球面の表面の少なくとも一部が所望面積の開口部を有する絶縁性領域であり、前記開口部を介して前記非破壊的な接触を行う、前記いずれかのコンタクト形成方法が与えられる。
ここで、前記開口部の直径は100μm以下であってよい。
また、前記絶縁性領域は絶縁性層で被覆された領域であってよい。
また、複数の前記コンタクトプローブを使用し、前記薄膜と前記複数のコンタクトプローブとの間にそれぞれ非破壊的なコンタクトを形成してよい。
本発明の更に他の側面によれば、一または複数の膜を形成後に前記何れかの非破壊的なコンタクト形成方法により前記コンタクトを形成して所望の測定を行い、前記測定後に更に他の膜を形成する多層膜の製造過程における測定方法が与えられる。
本発明の更に他の側面によれば、前記何れかのコンタクトプローブを一または複数使用したプローバーが与えられる。
まず、nm厚さの膜を破壊せずに電気的コンタクトを実現する原理について述べる。「電気的コンタクトが取れている」ということは、物理的にどういうことかを考える。簡単のために2つの金属の間に「電気的コンタクトが取れている」ことを考える。この場合、2つの金属表面の電子分布が十分に重なり合って電子が自由に行き来し、フェルミレベルがそろうことが「電気的コンタクトが取れている」状況である。この状況は、原子間力顕微鏡(AFM)で実現可能である。なお、走査型トンネル電子顕微鏡の測定条件下では電子はトンネルにより行き来するが、自発的にフェルミレベルがそろう訳では無い(自発的にフェルミレベルがそろうなら、チップ−試料間にバイアス電圧が印加できない)。チップ先端を金属でコーティングしたカンチレバーを用いたAFMにおいて、金属試料表面との間に斥力が働くほどチップを近づけた状態で電流‐電圧(I−V)特性を測定すると、オーミックな挙動が観測され、試料とチップ先端との間に「電気的コンタクトが取れている」ことが分かる。たとえ斥力領域であったとしても、フォースカーブにおいて元のところに戻る(弾性変形している)場合には、コンタクトAFMは非破壊測定とみなされる(図6参照)。すなわち、2つの材料間が、斥力が働くほど原子が接近しているが、弾性変形していて力をはずせば元に戻るような状態を実現すれば、非破壊で電気的コンタクトが取れる。
r2=(r−x)2+y2
と表すことができる。例えば、接触面の円の半径が100μmとすると、上で求めた圧力を与える力は、5×107[Pa]×{π×(100μm)2}〜1.5[N]となる。押さえばねとして市販されている厚さ0.5mmの薄板ばねに50[N]の荷重をかけた場合の垂直たわみは〜30mm程度(バネ定数〜2×103[N/m])なので、1.5[N]の力がかかればそのたわみ量は1mm程度となり、十分に目視でたわみが検出できる。すなわち、目で見てたわみはじめるぐらいコンタクトプローブを試料に押し付ければ、弾性変形領域の圧力を試料に加えることができる。実際に本コンタクトプローブの支持体としてはもっと薄い板ばねや、あるいは板状ではなくワイヤー状のバネなど、よりバネ定数の小さいばねを用いるので、同じ荷重でより大きなたわみが得られる。したがって、精密なフィードバック無しに、容易に、コンタクトプローブを弾性変形する斥力範囲で試料に接触させて電気的接触を取ることができると考えられる。
π×1010[N/m2]≦k/y2≦5π×1011[N/m2]
を満たす必要がある。一方、接触面の半径yを検討するに、下限は上述のように1μmとしてよい。また、上限については半径yが100μmを超えると、接触面が不均一になりがちであること、また接触部及び試料の通常の材質では変形量がそれほど大きくならないことから考えて接触部の曲率半径が極端に大きくなって測定の際の邪魔になる恐れがあること、更には電流を流して測定するデバイス評価としては電流値が過大になる恐れがあることなどから、現実的ではない。従って、現実的なコンタクト面の半径yの範囲は
1μm≦y≦100μm
とすることができる。よって、上述の関係式及び接触面の半径の範囲の条件を満たすバネ定数kの範囲は以下のようになる。
π×10−2[N/m2]≦k≦5π×103[N/m2]
このバネ定数範囲は、原子力顕微鏡で用いられるカンチレバーのバネ定数の範囲とオーバーラップしつつも少し値の大きい範囲で、かつ、電磁リレーで使用されるような従来技術のカンチレバー型電気接点用コンタクトのバネ定数よりも2桁あるいはそれ以上小さい値となっている。また、従来のプローバーで用いられているまっすぐな針状のプローブについてはバネとしてとらえられていないため、そのバネ定数は通常は仕様として公表されていないが、従来技術のカンチレバー型電気接点用コンタクトよりも更に高いばね定数を有していると考えられる。
ヘヤピン状にしたタングステン等の支持体となる材料のワイヤー先端に、金等のコンタクト材料のワイヤーを少量絡み付かせ、支持体ワイヤーの2つの先端をそれぞれ電流導入端子に接続する。これを真空容器に接続して高真空領域(10−6Torr程度)に真空引きする。電流導入端子を定電流電圧源につなぎ、ワイヤーに電流を流して(ジュール)加熱する。ワイヤー先端の温度をコンタクト材料の融点まで上昇させ、コンタクト材料を融融させる。溶融したコンタクト材料は他の部材に接触していないため、表面張力により表面が非常にスムーズな球状になる(もちろん、重力、溶融したコンタクト材料とワイヤー材料との濡れ性その他の影響により、完全な球面にはならないが、本願ではこのような場合も含め、本願の目的・作用効果を達成する限り、真の球面から多少のずれがあっても球面と呼ぶ)。この状態で電流を停止することにより、溶融したコンタクト材料は非常にスムーズな表面状態を維持したまま凝固する。このようにして作製した球状コンタクト材料が融着しているワイヤーをコンタクトプローブとして用い、積層膜に接触させて電気的コンタクトを形成する。コンタクト材料の接触面が非常にスムーズで積層膜に接触した際に積層膜を傷つけず、支持体ワイヤーを通じて金属球を接触させるので、支持体ワイヤーがたわむことで接触圧が抑えられ、積層膜を破壊しない。
このようにして作製したコンタクトプローブが、厚膜に対して使用されている半導体プローバーやテスターなどと比較してそれらと同等の電気的コンタクトが可能であることを実証するために、以下のような実験を行った。
上述の実験に使用したMOS試料からコンタクトプローブの接触を解除して、コンタクトが起こっていた部分の表面組成をXPSにより調べた。コンタクトプローブのAu球が試料表面に接触していたコンタクト部分及びその周囲の写真を図17に示す。図19にXPSスペクトルを示したように、コンタクト部分からはコンタクトプローブの金の光電子ピークは全く検出されなかった。この結果は、本実施例のコンタクトプローブを試料にコンタクトさせても、コンタクトプローブ先端の物質が試料表面に付着することによる汚染が無いことを示している。これにより、素子の作製途中でその段階で出来上がっている膜についての測定を行い、その後素子の作製プロセスを継続しても、当該途中での測定は最終的な素子の動作等に悪影響を及ぼすことがない。
図2に従来技術による試料表面の膜の破壊の実例の写真を示したが、ここでは本発明のコンタクトプローブについての比較対照実験を行った。すなわち、上述の[電気的コンタクトの実証]において本発明のコンタクトプローブについての電気コンタクトの実証試験を行い、次に[コンタクトによる汚染がないことの確認]においてコンタクトプローブの接触を解除して汚染が無いことを確認した後の試料を、光学顕微鏡により撮影した。その結果を図18に示す。図18は図2と同じ光学顕微鏡により撮影したものだが、Au球の接触箇所(図の左上の破線の円で示す)の像からわかるように、図2とは異なり、接触の痕跡は全く見いだされなかった。
以上説明した本発明の新規なコンタクトプローブは、例えば半導体プローバーにおいて、従来用いられていたタングステン探針の代わりに装着して、非破壊測定に用いることができる。
接触面積が既知のコンタクトプローブを実現するため、コンタクトを取ることが想定されている領域をその周囲を含めて絶縁性とするとともに、その内部に所望の面積の開口部を設けることで、開口部によりコンタクトプローブと測定対象との間に実際に電気的なコンタクトが形成される範囲を規制する。領域を絶縁性とするためには、例えば絶縁性の膜を当該領域上に形成することにより行うことができる。
Claims (27)
- 長手方向に伸び、電気伝導性を有する弾性体の支持体と、
前記支持体に取り付けられ、少なくとも表面の一部が球面の電気伝導性を有する接触部と
を設け、
前記接触部の前記球面の表面をnm厚の膜に非破壊的に接触させて前記膜との電気コンタクトを得るコンタクトプローブ。 - 前記支持体の先端部に前記接触部が設けられている、請求項1に記載のコンタクトプローブ。
- 前記接触部は少なくとも表面を被覆する第1の材料からなる被膜と、前記第1の材料により被覆された第2の材料からなる部材とを有する、請求項1または2に記載のコンタクトプローブ。
- 前記支持体のバネ定数kが下式で表される範囲である、請求項1から3の何れかに記載のコンタクトプローブ。
π×10−2[N/m2]≦k≦5π×103[N/m2] - 前記接触部の前記球面の表面は溶解した物質を凝固させた面である、請求項1から4の何れかに記載のコンタクトプローブ。
- 前記支持体の長さは2mm以上である、請求項1から5の何れかに記載のコンタクトプローブ。
- 前記球面の表面の少なくとも一部が所望面積の開口部を有する絶縁性領域である、請求項1から6の何れかに記載のコンタクトプローブ。
- 前記開口部の直径は100μm以下である、請求項7に記載のコンタクトプローブ。
- 前記絶縁性領域は絶縁性層で被覆された領域である、請求項7または8に記載のコンタクトプローブ。
- 長手方向に伸び電気伝導性を有する弾性体の支持体を準備し、
前記弾性体よりも融点が低くかつ電気伝導性を有する物質を前記支持体に取り付け、
前記支持体に通電することにより前記物質を溶融させ、
前記溶融後に通電を停止することにより前記溶融した物質を凝固させる、
請求項1から9の何れかに記載のコンタクトプローブの製造方法。 - 前記物質の凝固後にその表面を他の導電性物質で被覆する、請求項10に記載の製造方法。
- 前記物質の凝固後または前記他の導電性物質による被覆後に、その表面に開口部を有する絶縁性領域を形成する、請求項10または11に記載のコンタクトプローブの製造方法。
- 前記絶縁性領域の形成は絶縁性層の被覆により行う、請求項12に記載のコンタクトプローブの製造方法。
- 前記絶縁層の被覆は前記絶縁性量基を形成すべき領域及び前記開口部を形成すべき領域の両者に対して行い、
前記絶縁層の被覆後に開口部を形成すべき領域の前記絶縁層を除去することによる、
請求項13に記載のコンタクトプローブの製造方法。 - 前記絶縁性層はフォトレジスト層であり、前記開口部の形成はフォトレジストのレーザーによる露光及び露光後の現像により行う、請求項14に記載のコンタクトプローブの製造方法。
- 前記絶縁層の被覆は前記開口を有する状態で形成される、請求項13に記載のコンタクトプローブの製造方法。
- 前記絶縁層の被覆はナノインクのプリントによって行う、請求項16に記載のコンタクトプローブの製造方法。
- 前記絶縁層の被覆は反応すると絶縁物になる物質を気化してビームを照射した部分だけ反応させることによって行う、請求項16に記載のコンタクトプローブの製造方法。
- 請求項1から9の何れかに記載のコンタクトプローブの前記接触部の前記球面の表面を試料上の薄膜が設けられている表面に接触させている間はフィードバックによる接触圧の継続的な制御を行わない、前記薄膜と前記コンタクトプローブとの間の非破壊的なコンタクト形成方法。
- 請求項1から9の何れかに記載のコンタクトプローブの前記接触部の前記球面の表面を試料上の薄膜が設けられている表面に接触させている間は前記接触部を前記試料の前記表面に沿って相対的に移動させない、前記薄膜と前記コンタクトプローブとの間の非破壊的なコンタクト形成方法。
- 請求項1から9の何れかに記載のコンタクトプローブの前記接触部の前記球面の表面を試料上の薄膜が設けられている表面に非破壊的に接触させるコンタクト形成方法において、前記接触が行われるコンタクト面は半径が1μm以上であることを特徴とする、前記薄膜と前記コンタクトプローブとの間の非破壊的なコンタクト形成方法。
- 前記コンタクトプローブの前記球面の表面の少なくとも一部が所望面積の開口部を有する絶縁性領域であり、前記開口部を介して前記非破壊的な接触を行う、請求項19から21の何れかに記載のコンタクト形成方法。
- 前記開口部の直径は100μm以下である、請求項22に記載のコンタクト形成方法。
- 前記絶縁性領域は絶縁性層で被覆された領域である、請求項22または23に記載のコンタクト形成方法。
- 複数の前記コンタクトプローブを使用し、前記薄膜と前記複数のコンタクトプローブとの間にそれぞれ非破壊的なコンタクトを形成する、請求項19から24の何れかに記載の非破壊的なコンタクト形成方法。
- 一または複数の膜を形成後に請求項19から25の何れかに記載の非破壊的なコンタクト形成方法により前記コンタクトを形成して所望の測定を行い、
前記測定後に更に他の膜を形成する
多層膜の製造過程における測定方法。 - 請求項1〜9の何れかに記載のコンタクトプローブを一または複数使用したプローバー。
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