JP2015014434A - 冷蔵庫 - Google Patents

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紀行 恩田
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Abstract

【課題】冷却ユニットを容易に取り外すことができ、メンテナンス性に優れ、収納室の洗浄を容易に行うことができる冷蔵庫を提供する。また、冷却保冷性能が高く、冷凍温度域まで冷却することができる、小型で携帯性に優れた冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷却ユニット20は、断熱箱体2の内部に立設され断熱箱体2の内部を収納室4と機械室5に区画する断熱仕切壁27と、断熱仕切壁27の収納室4側に取り付けられる冷却器22と、断熱仕切壁27の機械室5側に取り付けられる放熱器23と、を有し、断熱箱体2の内部に着脱自在に配設される。これにより、冷却ユニット20を、分解することなく、断熱仕切壁27、冷却器22及び放熱器23が一体となった状態で、工具等を必要とせずに、断熱箱体2から容易に取り外すことができる。また、断熱仕切壁27によって収納室4の断熱気密性を確保でき、冷却保冷性能を向上させることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、冷蔵庫に関し、特に、持ち運び可能な比較的小型の冷蔵庫に関する。
従来、比較的小型で携帯性に優れた冷凍庫または冷蔵庫として、上部が開口する断熱箱体に開閉自在な蓋体を取り付けた収納室と、前記収納室を冷却するための冷却ユニットと、を有する冷蔵庫が知られている。
この種の冷蔵庫において、冷却ユニットを収納室の横に配設することが知られている(例えば、特許文献1、特許文献4)。特許文献1に開示された携帯型貯蔵庫は、外壁となる箱体の内部に断熱部材で囲まれる収納部を設け、前記収納部の横に温度調節ユニット(冷却ユニット)であるスターリング冷凍機を配置している。スターリング冷凍機の先端部には、銅製の配管からなるサーモサイフォンが接続され、該サーモサイフォンの配管は、前記収納部の周囲に接触固定されている。
また、他の従来技術の例として、冷却ユニットを収納室の蓋体に取り付けることが知られている(例えば、特許文献2)。特許文献2に開示された可搬式冷凍冷蔵庫では、エバポレータ、圧縮機、コンデンサ、キャピラリーチューブからなる冷却ユニットが扉体の内面側に取り付けられている。
また更に、他の従来技術の例として、冷却ユニットを、収納室を構成する断熱箱体の開口部に固定することが知られている(例えば、特許文献3)。特許文献3に開示された冷蔵庫では、スターリング冷凍機が配設される機構部を、断熱容器の開口部の一部分に挿入固定している。そして、前記機構部に蓋体を枢支している。
尚、この種の冷蔵庫の冷却ユニットとしては、前述の通り、スターリング冷凍機を搭載したものや(例えば、特許文献1、特許文献3)、圧縮機等を搭載して蒸気圧縮式冷凍サイクル回路を構成するもの(例えば、特許文献2)が知られている。その他にも、この種の冷却ユニットとして、熱電変換素子を搭載してペルチェ効果を利用する電子式冷却機が知られている(例えば、特許文献4)。
特開2005−127550号公報(第3−4頁、第2図) 特開平8−247601号公報(第2−3頁、第3図) 特開2005−274069号公報(第3−4頁、第4図) 特開2000−304402号公報(第2−3頁、第1図)
しかしながら、従来技術の冷蔵庫では、冷却ユニットの取り外しが困難であるという問題点があった。
例えば、特許文献1に開示された従来技術のように、断熱部材で囲まれた収納室の横に冷却ユニットを配置する場合には、冷却ユニットの冷却器を収納室の内部または収納室を形成する容器に接合する必要があった。そのため、収納室と一体的に組み立てられた冷却ユニットを取り外すには、収納室を形成する断熱部材の分解切断や、冷凍機の冷媒を排出して冷凍回路を分解する等の作業が必要であり、その作業は、大変困難であった。
冷却ユニットの取り外しができないと、重たい冷却ユニットが邪魔になり、冷蔵庫を容易に傾けたり逆さにしたりすることができない。その結果、例えば収納室内を洗浄する際には、その作業性が悪かった。また、洗浄の際には、冷却ユニットが濡れないように配慮する必要もあった。
また更に、冷却ユニットの取り外しができないと、冷却ユニットのメンテナンス作業性が悪いという不都合もある。特に、故障時には、収納室内に冷却保存されている食品等の被冷却物を取り出してから、冷却ユニットを取り外し、分解修理作業を行わなければならなかった。また、修理者が現場に行くことができず別の修理拠点で修理作業を行う場合には、ユーザは、冷蔵庫全体を修理者に送らなければならなかった。
また、特許文献2に記載された従来例のように、蓋体に冷却ユニットを設ける場合には、開閉する蓋体全体の質量が増し、その開閉が困難になるとう問題点があった。また、蓋体を開閉する際の振動や衝撃により、冷凍機器が故障するという恐れもある。
また、特許文献3に開示された冷蔵庫のように、冷却ユニットを断熱箱体の開口部に固定する方法では、断熱箱体の気密性が損なわれる恐れがある。断熱箱体の気密性が悪くなると、収納室内の冷気が外部に漏れ、外部から暖かい空気が侵入するので、冷蔵庫の冷却保冷性能が低下してしまう。
そのため、特許文献3に記載の冷蔵庫では、機構部(冷却ユニットを内蔵)と断熱箱体との間にパッキンを設けて、機構部を固定することにより断熱箱体の気密性を確保している。その結果、冷却ユニットを容易に取り外すことができなくなっている。
また更に、特許文献4に開示された従来技術のように、冷却ユニットとしてペルチェ効果を利用する電子式冷却機を搭載した冷蔵庫では、冷却能力及び効率が低いという問題点があった。そのため、大きな冷却負荷を必要とする用途や、冷凍温度域(例えば、−20〜0℃)までの冷却を必要とする用途には利用することができなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却ユニットを容易に取り外すことができ、メンテナンス性に優れ、収納室の洗浄を容易に行うことができる冷蔵庫を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、冷却保冷性能が高く、冷凍温度域まで冷却することができる、小型で携帯性に優れた冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、上部が開口する断熱箱体と、前記断熱箱体の前記開口を開閉自在に塞ぐ蓋体と、前記断熱箱体の内部を冷却する冷却ユニットと、を備えた冷蔵庫において、前記冷却ユニットは、前記断熱箱体の内部に立設され前記断熱箱体の内部を収納室と機械室に区画する断熱仕切壁と、前記断熱仕切壁の前記収納室側に取り付けられる冷却器と、前記断熱仕切壁の前記機械室側に取り付けられる放熱器と、を有し、前記断熱箱体の内部に着脱自在に配設されることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、冷却ユニットは、断熱箱体の内部に立設され前記断熱箱体の内部を収納室と機械室に区画する断熱仕切壁と、前記断熱仕切壁の前記収納室側に取り付けられる冷却器と、前記断熱仕切壁の前記機械室側に取り付けられる放熱器と、を有し、前記断熱箱体の内部に着脱自在に配設される。そのため、冷却ユニットを、分解することなく、断熱仕切壁、冷却器及び放熱器が一体となった状態で、工具等を必要とせずに、断熱箱体から容易に取り外すことができる。
これにより、冷蔵庫を洗浄する場合には、冷却ユニットを取り外して、断熱箱体を傾けたり逆さにしたりするなどして、収納室の内部を効率的に洗浄することができるようになる。
また、冷却ユニットが簡単に取り外せるので、冷却ユニットの日常の保守作業を容易に行うことができるようになる。更に、冷却ユニットが故障した際には、収納室の内部に被冷却物を残したままで、冷却ユニットを取り外して交換することができる。また、冷却ユニットを修理者へと送付する場合に、冷蔵庫全体を輸送する必要はなく、冷却ユニットのみを取り外して送れば良い。
また、本発明の冷蔵庫によれは、前記断熱仕切壁の底及び側方の端面には、凹状または凸状の形状を有する嵌合部が形成され、前記断熱箱体の内面には、前記嵌合部に対応した凹凸形状を有する装着部が形成される。これにより、前記嵌合部を前記装着部に挿入嵌合させて、冷却ユニットを断熱箱体の内部に容易に取り付けることができる。また、前記嵌合部と前記装着部とが嵌合することにより、冷却ユニットを確実に保持することができる。更に、ネジ等を用いて断熱仕切壁と断熱箱体とを固定していないので、冷却ユニットの取り外しも容易に行うことができる。
また、前記嵌合部と前記装着部とが嵌合することにより、断熱仕切壁と断熱箱体との接合部のシール性を高め、収納室の気密性を確保することができる。これにより、収納室からの冷気の漏れを防止し、保冷性能を向上させることができる。
また、断熱仕切壁を、下部の幅が上部の幅よりも小さくなるよう形成しても良い。これにより、断熱仕切壁を断熱箱体の上方から容易に挿入できるようになると共に、取り外しも容易に行えるようになる。また、断熱仕切壁と断熱箱体との密着性を高め、冷却ユニットを保持する性能と収納室を密封する性能とを更に高めることができる。
また更に、断熱仕切壁の収納室側に送風機を設けても良い。これにより、冷却器の熱伝達率を向上させると共に、冷却器で冷却された冷気を収納室の内部に効率よく循環させて、冷却効率を高めることができる。
また、断熱仕切壁の機械室側に、圧縮機、制御装置及びバッテリー等を設けても良い。圧縮機、冷却器、放熱器を含む蒸気圧縮式冷凍サイクル回路を構成することにより、冷却能力及び効率を向上させ、冷凍温度領域まで冷却することができるようになる。また、バッテリーを搭載することにより、商用電源や車両の電源等からの電力供給が受けられない場所においても、収納室の冷却を行うことができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫を前方右斜め上から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の構成を説明する概略構成図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の概略構造を示す正面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の概略構造を示す平面断面図(A−A線断面図)である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の断熱仕切壁と内箱との接合部分を示す(A)要部拡大図(X部詳細図)、(B)同分解図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の概略構造を示す側面断面図(B−B線断面図)である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の断熱仕切壁と内箱との接合部分の変形例を示す(A)要部拡大図、(B)同分解図、(C)シール部材を外した分解図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1を前方右斜め上から見た斜視図である。
図1に示すように、冷蔵庫1は、上部が開口する断熱箱体2と、断熱箱体2の上部に取り付けられる蓋体3と、断熱箱体2の内部に着脱自在に配設される冷却ユニット20と、を有する。
断熱箱体2は、上部が開口する略方形状の箱体であり、その内部には食品等の被冷却物を収納するための収納室4が形成される。また、断熱箱体2の内部には、冷却ユニット20が装着され、後述する放熱器23(図2参照)等を配置する機械室5(図3参照)が形成される。そして、断熱箱体2の前面には、機械室5に外気を導入するための吸気口10と、機械室5から空気を排出するための排出口9と、が形成されている。
また、断熱箱体2の前面には、冷却ユニット20の後述する電源接続部31、32(図2参照)に電力供給配線の端子を接続するための開口13が形成されている。また、断熱箱体2の両側面には、冷蔵庫1の持ち運びを容易にするための把手6が設けられている。
蓋体3は、断熱箱体2の上部に形成された開口を塞ぐもので、ヒンジ7を介して断熱箱体2の上部に開閉自在に取り付けられている。また、蓋体3の前部は、蓋体3を閉じた状態において、ラッチ8によって断熱箱体2に固定される。即ち、断熱箱体2の前面上部には可動式の掛金8aが、蓋体の前面には受部8bが設けられている。これにより、蓋体3を閉じた状態において、蓋体3と断熱箱体2との密着性を高め、気密性を確保している。
冷却ユニット20は、収納室4の内部を冷却するためのものである。冷却ユニット20は、断熱箱体2の上方から断熱箱体2の内部に挿入され、断熱箱体2の内部を区画して食品等の被冷却物を収納するための収納室4を形成すると共に機械室5を形成する。
冷却ユニット20の上面は、一体的に組み付けられたカバー36によって覆われており、カバー36には、冷却ユニット20の運転操作や各種設定を行うと共に運転情報や設定情報を表示する操作表示部29が設けられている。
図2は、冷蔵庫1の全体構成の概要を説明する概略構成図である。
図2に示すように、冷却ユニット20は、圧縮機21、放熱器23(凝縮器)、絞り手段24(例えば、キャピラリーチューブ)、冷却器22(蒸発器)を含む蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクルの冷媒としては、ハイドロフルオロカーボン(HFC)等のフルオロカーボン系冷媒や、イソブタン等の自然冷媒等を採用し得る。本実施形態では、冷凍サイクルの冷媒として、R134aを用いている。
このように蒸気圧縮式の冷凍機を採用することにより、高効率で大きな冷却能力を発揮することができ、従来技術のペルチェ効果を利用した電子式冷却機では困難であった冷凍温度領域の冷却保存が可能になる。
冷却ユニット20は、断熱仕切壁27を備えている。断熱仕切壁27は、断熱箱体2に挿入されて、断熱箱体2の内部を収納室4と機械室5とに区画するものである。前述の冷凍サイクル回路を構成する各部品は、断熱仕切壁27に、直接または図示しないフレームを介して、固定されている。
具体的には、冷却器22は、断熱仕切壁27の収納室4側に取り付けられている。また、圧縮機21及び放熱器23は、断熱仕切壁27の機械室5側に図示しないフレームを介して取り付けられている。
また、断熱仕切壁27の収納室4側には、冷却器22で冷却された空気を収納室4に送り出し、収納室4内で冷気を循環させるための送風機25を備えている。これにより、収納室4の内部を効率良く冷却することができる。
また、断熱仕切壁27の機械室5側には、放熱器23に、外気を供給するための送風機26を備えている。送風機26は、断熱箱体2の外部から外気を導入すると共に、放熱器23で熱交換して高温になった空気を断熱箱体2の外部へと排出する。また、送風機26は、機械室5内に空気を循環させて、後述する制御装置28等を冷却する機能も有する。
また、冷却ユニット20は、制御装置28、操作表示部29、バッテリー30、温度センサ38及び電源接続部31、32等を備えている。
制御装置28は、圧縮機21を駆動すると共に、収納室4の内部を所定の温度に冷却する制御を行う。例えば、温度センサ38で検出される収納室4内の温度に基づいて、圧縮機21の発停や運転周波数を制御する。また、制御装置28は、バッテリー30の充放電電制御を行う。
温度センサ38は、冷却状態を検出するためのものであり、断熱仕切壁27の収納室4側に取り付けられ、収納室4の内部の温度を検出する。尚、冷却器22における冷媒の蒸発温度や、冷却器22出口の冷媒温度、圧縮機21から吐出される冷媒温度等を検出する図示しないセンサ等を備え、冷却運転の制御に利用しても良い。これにより、更に効率的な冷却運転が可能となる。
バッテリー30は、例えば、リチウムイオン電池であり、圧縮機21を駆動するための電力を供給する。このように、冷蔵庫1は、バッテリー30を備えているので、商用電源や車両の電源等を利用できない環境においても、冷却運転を行うことができる。特に、電力密度の高いバッテリーを採用することにより、バッテリーによる冷却運転の長時間化が図れる共に、冷蔵庫1を小型化することができる。
電源接続部31、32は、冷却ユニット20に電力を供給する配線の端子を接続する箇所である。電源接続部31は、交流電源用(例えば、AC100V)、電源接続部32は、直流電源用(例えば、DC24V)の接続端子である。勿論、交流電源用の電源接続部31と直流電源用の電源接続部32とをまとめて一つの接続端子とすることもできる。また、直流電源用の電源接続部32のみを設け、外部に交流直流変換器を設けても良い。
このように、冷蔵庫1は、交流電源及び直流電源の何れも接続可能であり、何れの電源によっても冷却運転を行うことができる。また、前述の通り、バッテリー30を利用した冷却運転も可能であり、利便性に優れている。
以上説明した構成を有する冷却ユニット20は、各構成部品が一体的に組み立てられた状態で、断熱箱体2の内部に挿入される。
次に、図3及び図4を参照して、断熱箱体2及び断熱仕切壁27の概略構造と、冷却ユニット20の取り付け構造について説明する。
図3は、冷蔵庫1の概略構造を示す正面断面図である。図4は、冷蔵庫1の概略構造を示す平面断面図(図3に示すA−A線断面図)である。
図3に示すように、断熱箱体2は、例えばアルミニウム等の金属板からなる外箱2aと、外箱2aの内側に間隙を設けて配設される合成樹脂製の内箱2bと、外箱2aと内箱2bとの前記間隙に充填される発泡ポリウレタン等からなる断熱材2cと、から構成される。また、蓋体3についても断熱箱体2と同様の断熱構造を採用している。
このように、外箱2aや蓋体3の外表面をアルミニウム板で形成することにより、冷蔵庫1を軽量且つ堅牢にすることができる。尚、外箱2aや蓋体3の外表面の材質としては、これに代えて合成樹脂材料を採用しても良い。
断熱箱体2の内部には、前述した通り、一体的に組み立てられた冷却ユニット20が上方から挿入され取り付けられる。冷却ユニット20の断熱仕切壁27は、その底及び側方(冷蔵庫1の前面側及び背面側)の端面が内箱2bの内面にシール部材40を介して当接し、断熱箱体2の内部を収納室4と機械室5とに区画する。
具体的には、図3に鎖線円Xで示す如く、断熱仕切壁27の底端面が内箱2bの底部上面に当接し、図4に鎖線円Yで示す如く、断熱仕切壁27の前面側及び背面側の端面が内箱2bの立設面内側に当接する。当該接合部の詳細については、後述する。
図3に示すように、断熱仕切壁27の収納室4側には、冷却器22及び送風機25が取り付けられ、それらを覆うように冷却器カバー33が取り付けられている。冷却器カバー33には、空気を流す開口である吹出口35と戻り口34が形成されている。
冷却運転を行うと、送風機25が運転され、収納室4内の空気は、戻り口34から冷却器カバー33で覆われた空間内に吸入される。当該空気は、冷却器22によって冷却された後、送風機25で送り出されて、吹出口35を通過して、収納室4へと供給される。
このように、送風機25によって収納室4内の空気を強制循環させることにより、冷却器22における冷媒と空気との熱交換効率を向上させることができる。また、収納室4内の空気を循環させることにより、収納室4内部の温度を均一化し、被冷却物の効率的な冷却を行うことができる。
断熱仕切壁27の機械室5側には、前述の通り、冷却ユニット20としてユニット化された圧縮機21、放熱器23、制御装置28、バッテリー30等の部品が配設される。
ここで、断熱箱体2は、図3に示すように、収納室4の底部の厚みt1が、機械室5の底部の厚みt5よりも厚くなるよう形成されている。また、図4に示すように、収納室4の周囲側壁の厚みt3、t4は、機械室5の周囲側壁の厚みt7、t8よりも厚く形成されている。
また、図3(及び図1)に示すように、蓋体3には、収納室4の上方の面に収納室4側へと膨らむ膨出部11が形成されている。つまり、蓋体3の収納室4上方の厚みt2は、同機械室5上方の厚みt6よりも厚くなっている。
このように、収納室4側の断熱箱体2及び蓋体3を厚くすることにより、外部から収納室4への熱侵入を低減して熱損失を低減することができる。これにより、保冷性能を向上させ、消費電力を削減することができる。
また、機械室5側の厚みt5〜t8を小さくすることにより、機械室5の内部空間を広く確保できるようになる。逆に言えば、機械室5の内部空間を同一容積確保する場合には、厚みt5〜t8を小さくすることにより、冷蔵庫1の小型化を図ることができる。換言すれば、冷蔵庫1の外寸法を同一に設計する場合には、機械室5側の厚みt5〜t8を小さくすることにより、収納室4の内部容積を広く確保できるようになる。
また、蓋体3には、膨出部11を取り囲むように、発泡ゴム材料等からなるシール部材12が貼付されている。つまり、シール部材12は、収納室5の上方周囲の蓋体3と断熱箱体2若しくは断熱仕切壁27との接合部に設けられ、これにより、当該接合部の気密性を確保している。
また、断熱箱体2の内面、即ち内箱2bの内面の底部には、断熱仕切壁27が装着される箇所に、周囲底面より高く上方に突設された台部14が形成されている。これにより、収納室4の内部に保存した被冷却物等から水分が流出した際に、収納室4から機械室5へと該水分が流れ込むことを防止することができる。
また、図4に示す如く、断熱箱体2の収納室4の底面には、排水用の孔15が、機械室5の底面には、排水用の孔16が各々形成されている。尚、収納室4に形成される孔15は、図示しない栓で塞がれている。
次に、図5(A)、(B)及び図6を参照して、断熱仕切壁27と断熱箱体2との接合部分の構造を詳細に説明する。
図5(A)は、図3に鎖線円で示したX部(図4に鎖線円で示したY部も同様)の詳細図であり、冷蔵庫1の断熱仕切壁27と内箱2bとの接合部分を示す要部拡大図である。また、同図(B)は、同一断面における分解図である。
図5(A)及び(B)に示すように、断熱仕切壁27は、合成樹脂製の表面材27aと、その内部に充填される発泡ポリウレタン等からなる断熱材27cと、から構成される。
断熱仕切壁27の底及び側方の端面には、図5(B)に示す如く、凹状の嵌合部37が形成されている。そして、嵌合部37には、発泡ゴム材料等からなるシール部材40が貼付されている。また、内箱2bには、嵌合部37の形状に対応し、凸状の装着部17が形成されている。
図5(A)に示すように、断熱仕切壁27の凹状の嵌合部37は、シール部材40を介して、内箱2bの装着部17に当接する。その結果、断熱仕切壁27は、内箱2bによって保持される。つまり、冷却ユニット20は、断熱箱体2の内部の所定の位置に保持される。また、断熱仕切壁27と内箱2bとの接合部は、シール部材40によってシールされるので、収納室4の気密性が確保され、これにより、収納室4の断熱性が向上する。
このように、冷蔵庫1では、冷却ユニット20を断熱箱体2に挿入するだけで、断熱仕切壁27の底及び側方の端面に形成された嵌合部37が内箱2bの装着部17に嵌合する。そのため、冷却ユニット20を断熱箱体2にネジ止め固定等することなく容易に取り付けることができる。そして、冷却ユニット20は、断熱箱体2の内部に、しっかりと保持され、且つシール部材40により、収納室4の気密性が確保できる。
また、冷却ユニット20は、工具等を必要とせずに、断熱箱体2から容易に取り外すことができる。即ち、冷却ユニット20を上方に引き上げるだけで良い。このように、冷却ユニット20の取り外しは、専門の技術者でなく、一般のユーザでも容易に行うことができる。
図6は、冷蔵庫1の概略構造を示す側面断面図であり、図3に示すB−B線断面を表している。
図6に示すように、断熱仕切壁27は、下部の幅w2が上部の幅w1よりも小さく形成されている。即ち、断熱仕切壁27は、略台形状に形成されている。同様に、断熱箱体2の内面の断熱仕切壁27が装着される部分、即ち、装着部17が形成される部分も、下部の幅が上部の幅よりも小さくなっている。
これにより、断熱仕切壁27の挿入及び取り外しが容易になる。また、冷却ユニット20を断熱箱体に装着した状態においては、冷却ユニット20の重さにより、断熱仕切壁27の側方の端面においても、断熱仕切壁27と内箱2bとの当接面に押圧が作用する。これにより、当該部分の密着性が増し、冷却ユニット20を保持する性能、及び収納室4の気密性を確保して保冷する性能を更に高めることができる。
以上説明の如く、本実施形態に係る冷蔵庫1によれば、冷却ユニット20の断熱箱体2への取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。これにより、冷却ユニット20を取り外して、冷蔵庫1の洗浄作業を効率的に行うことができるようになる。また、冷却ユニット20の日常の保守作業や、バッテリーの保守等を容易に行うことができる。
また更に、冷却ユニットが故障した際には、工具等を用いることなく、冷却ユニット20を取り外して交換することができる。また、故障品を修理者に送る場合にも、冷蔵庫1全体を輸送する必要はなく、冷却ユニット20のみを取り外して送付すれば良い。
尚、断熱仕切壁27に形成される嵌合部37や内箱2bに形成される装着部17は、上記の例に限定されるものではなく、種々の形態を採用し得る。即ち、断熱仕切壁27に凹状または凸状の形状を有する嵌合部を形成し、断熱箱体2の内面には、該嵌合部の形状に対応した凹凸形状を有する装着部を形成すれば良い。
その一変形例として、図7(A)は、断熱仕切壁127と内箱2bとの接合部分を示す要部拡大図であり、図3に鎖線円で示すX部及び図4に鎖線円で示すY部の詳細図に相当する。また、図7(B)は、同部分の分解図、同図(C)は、シール部材140を外した状態を示す分解図である。
図7(C)に示すように、断熱仕切壁127は、一対の対向する表面材127a、127bによって、断熱材127cを挟み込んで接着した構造を採用している。断熱材127としては、例えば、予め板状に成形された硬質発泡ポリウレタン等を用いることができる。また、表面材127a、127bとしては、アルミニウム板材等を利用できる。
このように表面材127a、127bとしてアルミニウム材を採用することにより、断熱仕切壁127の強度を高めることができる。これにより、冷却ユニット20(図2等参照)を構成する圧縮機21(図2等参照)等の各部品を断熱仕切壁27に強固に固定でき、冷却ユニット20の剛性を高めることができる。
また、収納室4(図3参照)側の表面材127aと機械室5(図3参照)側の表面材127bとは、分断されているので、機械室5側から収納室4側への熱伝導による損失を低減することができる。このように分割された構造は、特に、表面材127a、127bとして熱伝導率の高い金属材料を用いる場合に有効である。
また、表面材127a及び表面材127bの端部は、各々断熱材127cよりも外側まで延出し、且つ対向するよう断熱仕切壁127の厚み方向内側に向かって曲げられている。これにより、断熱仕切壁127の端面に凹部となる嵌合部137が形成される。
そして、図7(B)に示す如く、凹状の嵌合部137に、発泡ゴム材料等からなるシール部材140が装着され、同図(A)に示す如く、嵌合部137が内箱2bに形成された装着部17と組み合わされる。これにより、断熱仕切壁127が断熱箱体2の内面に保持される共に、気密性の高い収納室4が区画形成される。
尚ここで、図7(C)に示すように、嵌合部137の開口部の寸法s1は、凹状をなす内部の寸法s2よりも小さく形成されている。これにより、同図(B)に示す如く嵌合部137に装着されたシール部材140が、繰り返し行われる冷却ユニット20の着脱作業により脱落して、収納室4の気密性能が低下してしまうことを防止することができる。
以上説明の冷蔵庫1は、人が直接持ち上げて移動させる冷蔵庫として用いても良いし、二輪車や自動車等の車両に固定して利用する移動用冷蔵庫としても良い。また、定置式の小型冷蔵庫として利用しても勿論構わない。
また、収納室4を取り囲む断熱箱体2、蓋体3及び断熱仕切壁27に、真空断熱材を内蔵しても良い。これにより、収納室4の断熱保冷性能を更に高めることができる。
また、上記の実施形態では、冷却ユニット20として、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成し、そのことにより、優れた冷却性能を発揮できると説明した。しかしながら、冷却方法は、これに限定されるものではなく、電子式冷却機やスターリング冷凍機等、その他の冷却方法を採用しても良い。その場合であっても、冷却ユニットを容易に取り外すことが可能となり、冷蔵庫の洗浄作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
3 蓋体
4 収納室
5 機械室
17 装着部
20 冷却ユニット
21 圧縮機
22 冷却器
23 放熱器
25 送風機
27 断熱仕切壁
28 制御装置
30 バッテリー
37 嵌合部
40 シール部材
127 断熱仕切壁
137 嵌合部
140 シール部材
w1 断熱仕切壁の上部の幅
w2 断熱仕切壁の下部の幅

Claims (4)

  1. 上部が開口する断熱箱体と、前記断熱箱体の前記開口を開閉自在に塞ぐ蓋体と、前記断熱箱体の内部を冷却する冷却ユニットと、を備えた冷蔵庫において、
    前記冷却ユニットは、前記断熱箱体の内部に立設され前記断熱箱体の内部を収納室と機械室に区画する断熱仕切壁と、前記断熱仕切壁の前記収納室側に取り付けられる冷却器と、前記断熱仕切壁の前記機械室側に取り付けられる放熱器と、を有し、前記断熱箱体の内部に着脱自在に配設されることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記断熱仕切壁の底及び側方の端面には、凹状または凸状の形状を有する嵌合部が形成され、
    前記断熱箱体の内面には、前記嵌合部に対応した凹凸形状を有する装着部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記断熱仕切壁は、下部の幅が上部の幅よりも小さく形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却ユニットは、前記断熱仕切壁の前記収納室側に取り付けられる送風機と、前記断熱仕切壁の前記機械室側に取り付けられる圧縮機、制御装置及びバッテリーと、を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
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