JP2015012443A - 情報処理端末および無線接続制御用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】iOS端末とプリンタ等の周辺機器との間に確立されたコネクションの切断処理をアプリから簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】iOS端末11がブルートゥース対応プリンタ20との間で無線接続を確立し、当該プリンタ20に印刷データを送信した後、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信することにより、リセットコマンドの受信に応じてプリンタ20のブルートゥースモジュールがリセットされ、そのリセットの際に、iOS端末11との間に確立されていたブルートゥースのコネクションが切断されるようにすることにより、iOS端末11のOS側にブルートゥースのコネクション切断用のAPIが用意されていなくても、iOS端末11とプリンタ20との間に確立されたコネクションの切断処理をiOS端末11のアプリから簡単に行うことができるようにする。
【選択図】図4
【解決手段】iOS端末11がブルートゥース対応プリンタ20との間で無線接続を確立し、当該プリンタ20に印刷データを送信した後、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信することにより、リセットコマンドの受信に応じてプリンタ20のブルートゥースモジュールがリセットされ、そのリセットの際に、iOS端末11との間に確立されていたブルートゥースのコネクションが切断されるようにすることにより、iOS端末11のOS側にブルートゥースのコネクション切断用のAPIが用意されていなくても、iOS端末11とプリンタ20との間に確立されたコネクションの切断処理をiOS端末11のアプリから簡単に行うことができるようにする。
【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理端末および無線接続制御用プログラムに関し、特に、オペレーティングシステムとしてiOSを用いた情報処理端末に用いて好適なものである。
従来、Bluetooth(登録商標。以下同様)による無線通信機能をあらかじめ搭載したプリンタや、Bluetoothによる無線通信機能をオプションで追加できるプリンタ(以下、これらを「ブルートゥース対応プリンタ」という)が市販されている。ブルートゥース対応プリンタをブルートゥース対応のパソコンと組み合わせて使うことで、ワイヤレスプリントを行うことが可能となる。
ところで、最近ではスマートフォンやタブレットが台頭してきている。これらの端末の中には、OSとしてWindows(登録商標)や Android(登録商標)等を用いたものや、iOS(登録商標。以下同様)を用いたもの(iPhone、iPod touch、iPad等:何れも登録商標)が存在する。OSとしてiOSを用いた端末(以下、これらを「iOS端末」という)と、iOS以外の多くのOSを用いた端末(以下、これらを「非iOS端末」という)とでは、ブルートゥース対応プリンタを使用する前の挙動に違いがある。
すなわち、非iOS端末では、OSのブルートゥース設定画面でプリンタとペアリングを行い、実際に通信を行う際に、非iOS端末にインストールされたアプリケーション(以下、単に「アプリ」という)の中からコネクションを確立/切断する。1つの非iOS端末においてコネクションの確立中は、他の非iOS端末からプリンタを認識することができなくなる。ただし、アプリからコネクションを切断すれば、プリンタは再び他の非iOS端末を認識することが可能になる。
一方、iOS端末の場合も、プリンタとの間に確立されたコネクションが切断されるまでは、他のiOS端末からプリンタを認識することができなくなる。例えば、図6において、1つのiOS端末101がプリンタ200との間にコネクションを確立すると、そのコネクションが切断されるまでは、他のiOS端末102,103からプリンタ200を認識することができなくなる。そのため、複数のiOS端末101〜103で1台のブルートゥース対応プリンタ200を共用するためには、先にコネクションを確立したiOS端末101がプリンタ200を使用した後に、コネクションの切断を行う必要がある。
しかしながら、iOS端末の場合、プリンタと通信を行う前に、iOSのブルートゥース設定画面でペアリングだけでなく、コネクションの確立まで行う。そのため、iOS端末にインストールされたアプリは、プリンタとの通信の際、既に確立されたコネクションを利用することになる。よって、iOS端末のアプリが利用してコネクションを切断するためのAPI(Application Programming Interface)は存在しない。
そのため、iOS端末の場合は、プリンタとのコネクションをアプリから簡単に切断することができないという問題があった。すなわち、コネクションを切断するためには、一旦iOSのブルートゥース設定画面を開き、ペアリング解除の操作を行うか、iOS端末もしくはプリンタの電源を再投入するなど手動で切断操作を行う必要があり、非常に面倒であった。
なお、プリンタとデバイスとをブルートゥースにより無線接続した後、その無線接続を自動で切断する技術がいくつか提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1に記載の無線通信システムでは、プリンタが無線ホストコンピュータと無線接続を確立し、無線接続中に、予め設定された無線接続の切断を許可する条件である、PDA装置からの接続要求を検知した場合に、無線ホストコンピュータとの無線接続を切断し、PDA装置との無線接続を確立するようになされている。
特許文献2に記載の情報通信システムでは、プリンタは、携帯型情報通信機器から画像データを受信し、受信完了後に受信が完了した旨の通知を携帯型情報通信機器へ送信する。携帯型情報通信機器は、受信完了の通知を受信すると、ブルートゥースによる通信の切断要求をプリンタへ送信する。プリンタは、切断要求を受信すると、通信を切断する。
特許文献3に記載の情報通信システムでは、表示されたリストからプリンタが選択されると、選択されたプリンタとの通信接続をブルートゥース送受信装置により確立し、当該プリンタに接続する。そして、このプリンタにデータを送信し、印刷処理を行わせる。データ送信後は、通信接続を切断する。
しかしながら、上記特許文献1〜3では、プリンタと接続されるデバイスがiOS端末であることには言及していない。また、プリンタとのコネクションをアプリから簡単に切断することができないというiOS端末に特有の問題に対する解決手段も何ら示されていない。そのため、iOS端末とプリンタとのコネクションを切断するために手動での面倒な切断操作を行わなければならないという問題を解決することができない。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、iOS端末とプリンタ等の周辺機器との間に確立されたコネクションの切断処理をアプリから簡単に行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、情報処理端末(iOS端末)とブルートゥース対応の周辺機器との間で無線接続を確立し、当該周辺機器にデータを送信した後、iOS端末からブルートゥースモジュールのリセットコマンドを周辺機器に送信することにより、周辺機器との間に確立された無線接続を切断するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、リセットコマンドの受信に応じて周辺機器のブルートゥースモジュールがリセットされ、そのリセットの際に、情報処理端末(iOS端末)との間に確立されていたブルートゥースのコネクションが切断される。これにより、iOS端末のOS側にブルートゥースのコネクション切断用のAPIが用意されていなくても、iOS端末のアプリから周辺機器にリセットコマンドを送信することにより、iOS端末と周辺機器との間に確立されたコネクションの切断処理を簡単に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による情報処理端末を備えた無線情報処理システムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の無線情報処理システムは、複数の情報処理端末11〜13と、周辺機器の一例として1台のプリンタ20とを備えて構成されている。情報処理端末11〜13は何れも、オペレーティングシステムとしてiOSを用いたiOS端末(以下、iOS端末11〜13と記す)である。
また、iOS端末11〜13およびプリンタ20は何れも、ブルートゥースによる無線通信機能を有しており、複数のiOS端末11〜13で1台のプリンタ20を共用するようになされている。なお、図1では、iOS端末11とプリンタ20との間にブルートゥースのコネクションが確立され、他のiOS端末12,13からはプリンタ20を認識することができない状態を示している。
図2は、本実施形態によるiOS端末11〜13のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2に示すように、iOS端末11〜13は、そのハードウェア構成として、CPU21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、無線通信部25、タッチパネル等の操作部26および液晶ディスプレイ等の表示部27を備えている。
図3は、本実施形態によるiOS端末11〜13の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、iOS端末11〜13は、その機能構成として、無線接続部31、データ送信部32および無線切断部33を備えている。ここで、無線接続部31、データ送信部32および無線切断部33の機能は、ソフトウェアによって実現される。
すなわち、図3に示す各ブロック31〜33の機能は、CPU21の制御に従って、ROM22、RAM23または不揮発性メモリ24に記憶されたアプリケーションプログラムが動作することによって実現される。特に、無線接続部31および無線切断部33の機能は、当該アプリケーションプログラムの中に組み込まれた無線接続制御用プログラムが動作することによって実現される。
したがって、上記各機能ブロック31〜33の機能は、上記プログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、iOS端末11〜13のコンピュータに読み込ませることによって実現できるものである。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムをインターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることによっても実現できる。
無線接続部31は、ブルートゥース対応のプリンタ20との間で無線接続を確立する。具体的には、無線接続部31は、ユーザによる操作部26に対する操作に応じて、iOSのブルートゥース設定画面を表示部27に表示させる。そして、表示されたブルートゥース設定画面を通じて操作部26の操作により入力される情報に基づいて、無線通信部25を用いてプリンタ20との間でブルートゥースのペアリングを行うとともに、コネクションの確立を行う。
データ送信部32は、無線接続部31により無線接続(コネクション)が確立されたプリンタ20に対し、無線通信部25を用いてデータを送信する。本実施形態では周辺機器の一例としてプリンタ20を用いているので、データ送信部32は印刷データをプリンタ20に送信する。この印刷データの送信は、例えば、操作部26の操作を通じてユーザにより印刷指示が出されたときに実行する。
無線切断部33は、データ送信部32によるデータ送信後に、無線通信部25を用いてブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信することにより、無線接続部31によりプリンタ20との間に確立された無線接続を切断する。なお、無線切断部33は、プリンタ20から印刷データの受信終了あるいは印刷終了等のステータス情報を受信したことを確認して、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信するようにしてもよい。あるいは、ユーザによる操作部26の操作を通じてブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信するようにしてもよい。
図4は、図1のように無線接続部31によりiOS端末11とプリンタ20との間に無線接続が確立された後に、iOS端末11からプリンタ20に対してリセットコマンドが送信されたときの状態を示す図である。図4に示すように、iOS端末11からプリンタ20に対してリセットコマンドが送信されると、プリンタ20のブルートゥースモジュールがリセットされる。そして、そのリセットの際に、iOS端末11とプリンタ20との間に確立されていたコネクションが切断される。iOS端末11とのコネクションが切断された時点で、他のiOS端末12,13を含めて全てのiOS端末11〜13からプリンタ20を認識できる状態となる。
図5は、上記のように構成した本実施形態による無線情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。ここでは、iOS端末11およびプリンタ20の動作例を示す。まず、iOS端末11の無線接続部31は、プリンタ20に対して接続要求を行う(ステップS1)。
この接続要求に対してプリンタ20から肯定応答が返されてくると(ステップS2)、iOS端末11の無線接続部31は、ユーザによる操作部26に対する操作を通じてブルートゥース設定画面から入力された情報に基づいて、プリンタ20との間でブルートゥースのペアリングを行うとともに、コネクションの確立を行う(ステップS3)。
その後、iOS端末11のデータ送信部32は、例えば操作部26の操作を通じてユーザにより印刷指示が出されたときに、無線接続部31により無線接続が確立されたプリンタ20に印刷データを送信する(ステップS4)。この印刷データの送信に対してプリンタ20から受信終了のステータス情報が応答として返されてくると(ステップS5)、iOS端末11の無線切断部33は、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信する(ステップS6)。
iOS端末11からプリンタ20に対してリセットコマンドが送信されると、プリンタ20のブルートゥースモジュールがリセットされ、そのリセットの際に、iOS端末11との間に確立されていたコネクションが切断される(ステップS7)。以上により、図5に示すフローチャートの処理は終了し、全てのiOS端末11〜13からプリンタ20を認識できる状態となる。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、iOS端末11〜13の何れかとブルートゥース対応プリンタ20との間で無線接続を確立し、当該プリンタ20に印刷データを送信した後、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドをプリンタ20に送信することにより、iOS端末11〜13の何れかとプリンタ20との間に確立された無線接続を切断するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、iOS端末11〜13のOS側にブルートゥースのコネクション切断用のAPIが用意されていなくても、iOS端末11〜13のアプリからプリンタ20にリセットコマンドを送信することにより、iOS端末11〜13とプリンタ20との間に確立されたコネクションの切断処理をアプリから簡単に行うことができる。これにより、プリンタ20を使い終わる度にiOS端末11〜13のアプリからコネクションの切断処理を行うことで、全てのiOS端末11〜13が再びプリンタ20を認識し、コネクションを行うことができるようになる。
なお、上記実施形態では、周辺機器の一例としてプリンタ20を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、ブルートゥース対応の周辺機器であれば、ディスプレイ、スピーカ、補助記憶装置、ネットワーク機器、ファクシミリ、複合機など、プリンタ20以外の機器を用いることも可能である。
また、上記実施形態では無線接続部31によりプリンタ20との間で無線接続を確立する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、無線接続部31を介さずに、直接iOSのブルートゥース設定画面を開き、ペアリングおよびコネクションの確立を行うことも可能である。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
11〜13 iOS端末(情報処理端末)
20 プリンタ(周辺機器)
31 無線接続部
32 データ送信部
33 無線切断部
20 プリンタ(周辺機器)
31 無線接続部
32 データ送信部
33 無線切断部
Claims (2)
- オペレーティングシステムとしてiOSを用いた情報処理端末であって、
ブルートゥース対応の周辺機器との間で無線接続を確立する無線接続部と、
上記無線接続部により無線接続が確立された上記周辺機器にデータを送信するデータ送信部と、
上記データ送信部によるデータ送信後に、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドを上記周辺機器に送信することにより、上記無線接続部により上記周辺機器との間に確立された無線接続を切断する無線切断部とを備えたことを特徴とする情報処理端末。 - オペレーティングシステムとしてiOSを用いた情報処理端末にインストールされる無線接続制御用プログラムであって、
ブルートゥース対応の周辺機器との間で無線接続が確立された上記周辺機器にデータが送信された後、ブルートゥースモジュールのリセットコマンドを上記周辺機器に送信することにより、上記周辺機器との間に確立された無線接続を切断する無線切断手段
として上記情報処理端末のコンピュータを機能させるための無線接続制御用プログラム。
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