JP2015012071A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板上に積層された第1の電極と第2の電極とが、第1の電極と第2の電極との間に積層された絶縁層の孔部を介して接続されてなる配線基板において、絶縁層をスクリーン印刷によって第1の電極上に積層する場合に、小型化を図ることができ、かつ、製造効率を低下させることなく、第1の電極と第2の電極との導通を安定して得る。
【解決手段】ベース基材11上に積層された配線電極14が、1層から構成され、ランド部12のベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高く、絶縁層15のベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高く、かつ、ランド部12のベース基材11の表面からの積層高さよりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、電位が印加されることにより情報を表示する情報表示層を有する表示装置に用いられる表示装置用電極基板等の配線基板及びその製造方法に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する電子ペーパーが普及しはじめている。電子ペーパーは、絶縁性基板上に、表示する情報に応じたパターンで複数の表示電極を形成するとともに、印加された電位によってその色が変化するディスプレイ部を表示電極に対向するように配置し、表示電極を介してディスプレイ部に電位を印加することによって情報を表示するものである。
図4は、一般的な電子ペーパーの一例を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す断面図、(b)は(a)に示した表示装置用電極基板110の積層構造を示す図である。
本例は図4に示すように、表示装置用電極基板110上にディスプレイ部140が積層されてなる情報表示装置101である。
表示装置用電極基板110は、ベース基材111上に、ランド部112及び配線部113からなる配線電極114が積層され、その上に絶縁層115及び表示電極116が積層されて構成されている。表示電極116とランド部112とは、絶縁層115に形成された孔部117にて電気的に接続されており、配線電極114を介して表示電極116に電位が印加される。
ディスプレイ部140は、ガラス等からなる透明基板121の一方の面に透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)122が形成されてなる透明導電膜基板120の透明電極122側に、表示装置用電極基板110の表示電極116に印加された電位に応じて情報を表示する情報表示層130が積層されて構成されている。情報表示層130は、隔壁131とシール層134とで囲まれた領域に、帯電性粒子133が分散した隔壁内液体132が収容されて構成されている。そして、これら表示装置用電極基板110、情報表示層130及び透明導電膜基板120は、透明電極122と表示電極116とが、隔壁131とシール層134とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体132を介して対向するように積層されている。なお、隔壁131は、底部と、情報表示層130の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が表示装置用電極基板110に対向するように積層されており、開口した側にシール層134が積層されている。
図5は、図4に示した表示装置用電極基板110の詳細な構成を示す図であり、(a)は表示電極116の形状を示す図、(b)は配線電極114の形状を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図である。なお、図5(b)においては、表示電極116との位置関係をわかりやすくするために表示電極116に対向する領域を破線で示す。
図4に示した表示装置用電極基板110は図5に示すように、複数の表示電極116が、図4に示した情報表示装置101にて表示する情報に応じた形状及び配置で絶縁層115上に積層されており、そのそれぞれに配線電極114が接続されて構成されている。配線電極114は、ベース基材111上に積層され、絶縁層115に形成された孔部117にてランド部112が表示電極116と接続されている。
以下に、上記のように構成された表示装置用電極基板110の製造方法について説明する。
図6は、図5に示した表示装置用電極基板110の製造方法を説明するための図である。
まず、ベース基材111上に、図5(b)に示した形状に導電ペーストをスクリーン印刷によってパターン塗布することにより、ランド部112及び配線部113からなる配線電極114を積層する(図6(a))。この際、ランド部112の径が配線部113の径よりも若干大きいため、ライン幅設計値の差異による導電ペーストの塗布厚変化の現象により、ランド部112のベース基材111の表面からの積層高さが、配線部113のベース基材111の表面からの積層高さよりも若干高くなる。
次に、ベース基材111の配線電極114が積層された面上に、絶縁性材料をスクリーン印刷によって塗布することにより、絶縁層115を積層する(図6(b))。この際、ランド部112に対向する領域には絶縁性材料が塗布されず、それにより、ランド部112が表出した孔部117が形成される。
その後、ベース基材111の配線電極114及び絶縁層115が積層された面上に、図5(a)に示した形状に導電ペーストをスクリーン印刷によってパターン塗布することにより、表示電極116を積層する(図6(c))。すると、孔部117が形成された領域においては、導電ペーストが孔部117内に流れ込んでスルーホールを形成し、表示電極116とランド部112とが接続されることになる。
このように、スルーホールを形成するための孔部117を有する絶縁層115をスクリーン印刷によって積層する方法が一般的に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、孔部117を有する絶縁層115を、絶縁性材料を用いたスクリーン印刷によって積層する場合、スクリーン印刷特有のダレの影響によって絶縁性材料が孔部117内に流れ込むことになるため、孔部117の径が小さいと、ランド部112の表面が絶縁性材料に覆われてしまい、表示電極116とランド部112との接続が取れなくなってしまう虞れがある。
そこで、孔部117の径を大きくすれば、絶縁層115をスクリーン印刷によって積層した場合、スクリーン印刷特有のダレの影響があっても、ランド部112の表面の少なくとも一部が絶縁性材料に覆われずに表出し、表示電極116とランド部112との接続を取ることができる。
また、ランド部112の表面を覆った絶縁層を、化学的な溶解処理や物理的な切削処理によって除去する方法が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−162550号公報 特開2012−69854号公報
しかしながら、孔部の径を大きくした場合、表示装置用電極基板が大型化し、情報表示装置の小型化が困難となってしまうという問題点がある。
また、ランド部の表面を覆った絶縁層を、化学的な溶解処理や物理的な切削処理によって除去するものにおいては、そのための工程が新たに増加し、製造効率が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、基板上に積層された第1の電極と第2の電極とが、第1の電極と第2の電極との間に積層された絶縁層の孔部を介して接続されてなる配線基板において、絶縁層をスクリーン印刷によって第1の電極上に積層する場合に、小型化を図ることができ、かつ、製造効率を低下させることなく、第1の電極と第2の電極との導通を安定して得ることができる配線基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
基板上に、ランド部及びこれに接続された配線部からなる第1の電極が積層され、前記基板の前記第1の電極が形成された面上に前記ランド部が表出するための孔部を具備する絶縁層がスクリーン印刷によって積層され、前記基板の前記第1の電極及び前記絶縁層が積層された面上に、前記孔部にて前記ランド部と接続されるように第2の電極が積層されてなる配線基板において、
前記第1の電極は、前記基板上に塗布された導電ペーストによる1層から構成され、前記ランド部の前記基板表面からの積層高さが、前記配線部の前記基板表面からの積層高さよりも高く、
前記絶縁層の前記基板表面からの積層高さが、前記配線部の前記基板表面からの積層高さよりも高く、かつ、前記ランド部の前記基板表面からの積層高さよりも低いことを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、基板上に、ランド部及びこれに接続された配線部からなる第1の電極が積層され、基板の第1の電極が形成された面上にランド部が表出するための孔部を具備する絶縁層がスクリーン印刷によって積層され、基板の第1の電極及び絶縁層が積層された面上に、孔部にてランド部と接続されるように第2の電極が積層されているが、第1の電極については、ランド部の基板表面からの積層高さが、配線部の基板表面からの積層高さよりも高く、また、絶縁層については、基板表面からの積層高さが、配線部の基板表面からの積層高さよりも高く、かつ、ランド部の基板表面からの積層高さよりも低くなっていることにより、配線部が絶縁層によって覆われていながらもランド部が孔部にて絶縁層から第2の電極側に突出したものとなっているため、第1の電極上に絶縁層をスクリーン印刷によって積層した際、絶縁性材料が孔部に流れ込んだとしても、絶縁性材料によってランド部が覆われることがなく、それにより、絶縁層上に積層された第2の電極が孔部にてランド部と確実に接続されることになる。
このように、第1の電極のランド部を、孔部にて絶縁層から第2の電極側に突出させて第2の電極と接続し、第2の電極とランド部とを確実に接続する構成とし、さらに、基板表面からの積層高さが互いに異なるランド部と配線部とを導電ペーストによる1層から構成することにより、孔部を大型化することなく、かつ、製造効率を低下させることなく、第1の電極と第2の電極との導通を安定して得ることができるようになる。
上記のような配線基板は、
ランド部の径が配線部の幅よりも大きく、
前記ランド部の径が前記配線部の幅よりも大きく、
前記基板上に導電ペーストを用いたスクリーン印刷によって前記第1の電極を形成する工程と、
前記基板の前記第1の電極が形成された面上に、絶縁性材料を用いたスクリーン印刷によって前記孔部を具備する前記絶縁層を積層する工程と、
前記基板の前記第1の電極及び前記絶縁層が積層された面上に、前記孔部にて前記ランド部と接続されるようにスクリーン印刷によって前記第2の電極を積層する工程とによって製造することが考えられる。
すなわち、スクリーン印刷におけるライン幅設計値の差異による導電ペーストの塗布厚変化の現象を利用して、第1の電極について、ランド部の基板表面からの積層高さが、配線部の基板表面からの積層高さよりも高く、また、絶縁層の基板表面からの積層高さに対して、配線部の基板表面からの積層高さが低く、ランド部の基板表面からの積層高さが高くなるようにすることが考えられる。
その場合、孔部の径の設計値をランド部の径よりも大きくすれば、基板の第1の電極が積層された面上に、絶縁性材料をスクリーン印刷によって塗布する際、孔部を形成する領域にマージンが確保され、ランド部上に絶縁性材料が塗布されてしまう可能性が低減する。
本発明によれば、第1の電極のランド部を、孔部にて絶縁層から第2の電極側に突出させて第2の電極と接続し、第2の電極とランド部とを確実に接続する構成とすることにより、基板上に積層された第1の電極と第2の電極とが、第1の電極と第2の電極との間に積層された絶縁層の孔部にて接続されてなる配線基板において、絶縁層をスクリーン印刷によって第1の電極上に積層する場合に、小型化を図ることができ、かつ、製造効率を低下させることなく、第1の電極と第2の電極との導通を安定して得ることができる。
本発明の配線基板を用いた情報表示装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す断面図、(b)は(a)に示した表示装置用電極基板の積層構造を示す図である。 図1に示した表示装置用電極基板の詳細な構成を示す図であり、(a)は表示電極の形状を示す図、(b)は配線電極の形状を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図である。 図2に示した表示装置用電極基板の製造方法を説明するための図である。 一般的な電子ペーパーの一例を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す断面図、(b)は(a)に示した表示装置用電極基板の積層構造を示す図である。 図4に示した表示装置用電極基板の詳細な構成を示す図であり、(a)は表示電極の形状を示す図、(b)は配線電極の形状を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図である。 図5に示した表示装置用電極基板の製造方法を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の配線基板を用いた情報表示装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す断面図、(b)は(a)に示した表示装置用電極基板10の積層構造を示す図である。
本形態は図1に示すように、本発明の配線基板となる表示装置用電極基板10上にディスプレイ部40が積層されてなる情報表示装置1である。
表示装置用電極基板10は、PET等からなる基板となるベース基材11上に、ランド部12及び配線部13からなる第1の電極となる配線電極14が積層され、その上に絶縁層15と、第2の電極となる表示電極16とが積層されて構成されている。表示電極16とランド部12とは、絶縁層15に形成された孔部17にて電気的に接続されており、配線電極14を介して表示電極16に電位が印加される。
ディスプレイ部40は、ガラス等からなる透明基板21の一方の面に透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)22が形成されてなる透明導電膜基板20の透明電極22側に、表示装置用電極基板10の表示電極16に印加された電位に応じて情報を表示する情報表示層30が積層されて構成されている。情報表示層30は、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に、帯電性粒子33が分散した隔壁内液体32が収容されて構成されている。そして、これら表示装置用電極基板10、情報表示層30及び透明導電膜基板20は、透明電極22と表示電極16とが、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体32を介して対向するように積層されている。なお、隔壁31は、底部と、情報表示層30の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が表示装置用電極基板10に対向するように積層されており、開口した側にシール層34が積層されている。
図2は、図1に示した表示装置用電極基板10の詳細な構成を示す図であり、(a)は表示電極16の形状を示す図、(b)は配線電極14の形状を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図、(d)は(a)に示したB−B’断面図である。なお、図2(b)においては、表示電極16との位置関係をわかりやすくするために表示電極16に対向する領域を破線で示す。
図1に示した表示装置用電極基板10は図2に示すように、複数の表示電極16が、図1に示した情報表示装置1にて表示する情報に応じた形状及び配置で絶縁層15上に積層されている。本形態においては、情報表示装置1にて“0”〜“8”の数字を表示するためのものであるため、表示電極16が7つのセグメント形状となって絶縁層15上に積層されている。
配線電極14は、ベース基材11上において、複数の表示電極16のそれぞれに対応して積層されている。配線電極14を構成するランド部12は、対応する表示電極16に対向する領域に設けられており、そのランド部12に接続された配線部13は、表示電極16に電位を印加するための端子(不図示)まで延びている。ランド部12の形状は、設計値が、一辺が200〜250μmの正方形となるものとなっている。ランド部12の形状は、正方形でなくても円形、三角形もしくは多角形でも構わないが、配線部13が延びる方向に対してその辺が平行となるような配置とした場合、隣接する領域を通過する配線部13と接触せずにその面積を広くするためには正方形であることが好ましい。配線部13の幅は、設計値が50μm以下のものとなっている。このような形状となったランド部12及び配線部13は、ランド部12のベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高くなっており、また、後述するが、配線電極14は、ベース基材11に塗布された導電ペーストによる1層から構成されている。
絶縁層15は、ベース基材11の配線電極14が積層された面の全面に積層されており、ランド部12に対向する領域に、ランド部12が表出するための孔部17を有している。また、絶縁層15は、ベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高く、かつ、ランド部12のベース基材の表面からの積層高さよりも低くなっている。これにより、配線部13が絶縁層15によって覆われていながらも、ランド部12が孔部17にて絶縁層15から表示電極16側に突出したものとなっている。
このような構成とすることにより、表示電極16が、孔部17にて表示電極16側に突出したランド部12に当接し、孔部17内にてランド部12がスルーホールを形成して表示電極16と配線電極14とが接続されて導通が確保され、配線電極14を介して表示電極16に電位が印加されることになる。
上記のように構成された表示装置用電極基板10を用いた情報表示装置1においては、例えば、透明電極22を0Vとした状態で、複数の表示電極16にプラスあるいはマイナスの電位が選択的に印加されると、表示電極16と透明電極22との間の電位差によって、隔壁内液体32内にて帯電性粒子33がクーロン力で移動し、表示電極16と透明電極22のいずれか一方の側に引き寄せられる。そして、隔壁内液体32が染料または顔料で黒色に着色されており、帯電性粒子33が高屈折率の光散乱成分を含むため、透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極16側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域が黒色に見え、また、透明電極22側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域が白色に見え、これら見える色の違いによって“0”〜“8”の情報が認識されることになる。
以下に、上記のように構成された表示装置用電極基板10の製造方法について説明する。
図3は、図2に示した表示装置用電極基板10の製造方法を説明するための図である。
まず、ベース基材11上に、図1(b)に示した形状にスクリーン印刷によって導電ペーストをパターン塗布することにより、ランド部12及び配線部13からなる配線電極14を積層する(図3(a))。この際、上述したように、ランド部12の径が配線部13の径よりも大きいため、ライン幅設計値の差異による導電ペーストの塗布厚変化の現象により、ランド部12のベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高くなる。具体的には、ランド部12の径と配線部13の幅を上述したものとすることにより、ランド部12のベース基材11の表面からの積層高さを20μm、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さを8μmとする。なお、スクリーン印刷に用いる導電ペーストとしては、銀ペーストやカーボン、銅、銀−銅ペースト等が好ましい。また、スクリーン版は、ステンレスメッシュの500番で乳剤の厚さは25〜30μmとした。配線部13の幅は、設計値が50μm以下のものであることが好ましいが、後述するように、絶縁層15のベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高く、かつ、ランド部12のベース基材の表面からの積層高さよりも低くなるようなものであればよい。ただし、配線部13の厚さが厚くなるほど絶縁層15を薄くしなければならず、表示電極16と配線部13とが短絡してしまう可能性が高くなってしまうため、配線部13の厚さが一定以上に厚くならないようにする必要がある。
これにより、配線電極14は、ベース基材11に塗布された導電ペーストによる1層から構成されたものとなる。
次に、ベース基材11の配線電極14が積層された面上に、絶縁性材料をスクリーン印刷によって塗布することにより、絶縁層15を積層する(図3(b))。この際、ランド部12に対向する領域には絶縁性材料が塗布されず、それにより、ランド部12が表出するための孔部17が形成される。孔部17の径は、その設計値が、ランド部12の径よりも10〜100μm程度大きいことが好ましい。孔部17の径の設計値をランド部12の径よりも大きくすることにより、ベース基材11の配線電極14が積層された面上に、絶縁性材料をスクリーン印刷によって塗布する際、孔部17を形成する領域にマージンが確保され、ランド部12上に絶縁性材料が塗布されてしまう可能性が低減する。絶縁層15の膜厚は、上述したように、絶縁層15のベース基材11の表面からの積層高さが、配線部13のベース基材11の表面からの積層高さよりも高く、かつ、ランド部12のベース基材の表面からの積層高さよりも低くなるようなものとする。具体的には、ベース基材11の表面からの積層高さが9〜17μm程度となるようにする。これにより、配線部13が絶縁層15で覆われながらも、スクリーン印刷特有のダレの影響によってランド部12が絶縁性材料で覆われることがない。スクリーン印刷に用いる絶縁性材料としては、ポリエステルやアクリル、エポキシ等の樹脂からなるソルダーレジストが好ましい。また、スクリーン版は、ポリエステルやステンレスメッシュの225〜380番で乳剤の厚さは12μmとした。
ベース基材11上にスクリーン印刷によって塗付された絶縁性材料は、スクリーン印刷特有のダレの影響によってランド部12の周囲の隙間に流れ込み、ランド部12の周囲の隙間は絶縁性材料で埋まることになる(図3(c))。
その後、ベース基材11の配線電極14及び絶縁層15が積層された面上に、図2(a)に示した形状に導電ペーストをスクリーン印刷によってパターン塗布することにより、表示電極16を積層する。すると、表示電極16が、孔部17にて表示電極16側に突出したランド部12に当接し、孔部17内にてランド部12がスルーホールを形成して表示電極16と配線電極14とが接続されて導通が確保されることになる(図3(d))。
上記のようにして製造された表示装置用電極基板10は、表示電極16と配線部13とを絶縁層15によって絶縁しながらも、孔部17を有する絶縁層15をスクリーン印刷によって積層した場合であっても、ランド部12が絶縁性材料によって覆われることがなくなり、表示電極16と配線電極14との導通が安定して得られることになる。
このように、配線電極14のランド部12を、孔部17にて絶縁層15から表示電極16側に突出させて表示電極16と接続し、表示電極16とランド部12とを接続する構成とすることにより、孔部17を大型化することなく、かつ、製造効率を低下させることなく、配線電極14と表示電極16との導通を安定して得ることができる。
なお、本形態においては、電位が印加されることにより情報を表示する情報表示層を有する表示装置に用いられる表示装置用電極基板を例に挙げて説明したが、2つの電極が絶縁層を介して積層され、絶縁層に形成された孔部にて接続される配線基板であれば、本発明を適用することができる。
1 情報表示装置
10 表示装置用電極基板
11 ベース基材
12 ランド部
13 配線部
14 配線電極
15 絶縁層
16 表示電極
17 孔部
20 透明導電膜基板
21 透明基板
22 透明電極
30 情報表示層
31 隔壁
32 隔壁内液体
33 帯電性粒子
34 シール層
40 ディスプレイ部

Claims (3)

  1. 基板上に、ランド部及びこれに接続された配線部からなる第1の電極が積層され、前記基板の前記第1の電極が形成された面上に前記ランド部が表出するための孔部を具備する絶縁層がスクリーン印刷によって積層され、前記基板の前記第1の電極及び前記絶縁層が積層された面上に、前記孔部にて前記ランド部と接続されるように第2の電極が積層されてなる配線基板において、
    前記第1の電極は、前記基板上に塗布された導電ペーストによる1層から構成され、前記ランド部の前記基板表面からの積層高さが、前記配線部の前記基板表面からの積層高さよりも高く、
    前記絶縁層の前記基板表面からの積層高さが、前記配線部の前記基板表面からの積層高さよりも高く、かつ、前記ランド部の前記基板表面からの積層高さよりも低いことを特徴とする配線基板。
  2. 請求項1に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記ランド部の径が前記配線部の幅よりも大きく、
    前記基板上に導電ペーストを用いたスクリーン印刷によって前記第1の電極を形成する工程と、
    前記基板の前記第1の電極が形成された面上に、絶縁性材料を用いたスクリーン印刷によって前記孔部を具備する前記絶縁層を積層する工程と、
    前記基板の前記第1の電極及び前記絶縁層が積層された面上に、前記孔部にて前記ランド部と接続されるようにスクリーン印刷によって前記第2の電極を積層する工程とを有する配線基板の製造方法。
  3. 請求項2に記載の配線基板の製造方法において、
    前記孔部の径の設計値が、前記ランド部の径よりも大きい、配線基板の製造方法。
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