JP2015011908A - 後入れ端子の仮保持治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】後入れ端子を挿入するコネクタの極数及び段数、後入れ端子収容位置が変わっても共用できる仮保持治具を提供する。【解決手段】後入れ端子と該端子に接続した部分の電線の前後開口の保持溝を備えた本体と蓋とからなり、前記本体の一方側壁に連結部を設けると共に他方側壁に被連結部を設けている一個以上の端子保持材(11)と、コネクタの一側外壁に当接させる縦枠部と、前記コネクタの上壁に当接させる横枠部とを備えたL字状の位置決め材(12)を備え、前記端子保持材の本体の一方側壁の外面からコネクタ側に取付板を着脱自在に突設すると共に、前記位置決め材の縦枠部の内面の前記取付板と着脱自在に連結する被取付部を凹設し、前記端子保持材の取付板に前記位置決め材の被取付部を連結し、該端子保持材のコネクタ挿入面を前記コネクタの端子挿入側面に接触させると、前記位置決め材の縦枠部と横枠部とが前記コネクタの側壁外面および上壁外面に外嵌保持される構成としている。【選択図】図2
Description
本発明は後入れ端子の仮保持治具に関し、詳しくは、電線端末に接続した端子が超幅狭な脆弱端子で、該端子を電線を把持してコネクタに挿入する後入れ時に端子を保護すると共にコネクタへの誤挿入発生を防止する後入れ端子用仮保持治具に関するものである。
多数本の電線を集束してなるワイヤハーネスの製造工程では、図8に示すように、電線の両端末に接続した端子をそれぞれコネクタC1,C2に挿入係止してサブハーネスA、コネクタC3、C4に挿入係止してサブバーネスBを設ける。ついで、仮結束した複数のサブハーネスA、Bを本結束してワイヤハーネスを完成している。該製造工程において、サブハーネスAでコネクタに未挿入の端子atがあると、作業者が電線を把持して該端子atをサブハーネスBのコネクタC4に挿入する必要があり、従来、この端子atを後入れ端子と称している。
従来、本出願人は特開平8−64333号公報において、この種の後入れ端子の仮保持治具を提供している。該治具は図9に示すように、コネクタ100と同極数の端子収容室101を備えた仮保持治具120を設け、該仮保持治具120の端子収容室101に後入れ端子atを仮保持している。
後入れ端子が幅狭で微小な脆弱端子であると、作業員が把持してコネクタ内に後入れ挿入する際に、該脆弱端子を確実の保護する必要があり、前記特許文献1の後入れ端子の仮保持治具に後入れ端子を予め収容保持しておくと、該端子の保護を図ることができ、かつ、コネクタへの誤挿入を防止できる。
しかしながら、前記特許文献1の後入れ端子の仮保持治具は、コネクタと同極数の端子収容室を設けているため、極数が相違するコネクタに共用できず汎用性がない。また、コネクタの端子収容室が一列の一段の場合に用いることが出来るが、多段のコネクタに用いることができない問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、コネクタの極数が相違しても共用でき、かつ、多段のコネクタに対しても用いることができ、汎用性に優れた後入れ端子の仮保持治具を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、電線端末に接続された後入れ端子をコネクタの端子収容室に挿通するまで仮保持する治具であって、
前記後入れ端子保持用の前後開口の保持溝を備えた本体と蓋とからなる端子保持材と、
前記コネクタの一側外壁に当接させる縦枠部と、前記コネクタの上壁に当接させる横枠部とを備えたL字状の位置決め材を備え、
前記端子保持材の本体の一方側壁の外面からコネクタ側に取付板を着脱自在に突設すると共に、前記位置決め材の縦枠部の内面の前記取付板と着脱自在に連結する被取付部を凹設し、
前記端子保持材の取付板に前記位置決め材の被取付部を連結し、該端子保持材のコネクタ挿入面を前記コネクタの端子挿入側面に接触させると、前記位置決め材の縦枠部と横枠部とが前記コネクタの側壁外面および上壁外面に外嵌保持される構成としている後入れ端子の仮保持治具を提供している。
前記後入れ端子保持用の前後開口の保持溝を備えた本体と蓋とからなる端子保持材と、
前記コネクタの一側外壁に当接させる縦枠部と、前記コネクタの上壁に当接させる横枠部とを備えたL字状の位置決め材を備え、
前記端子保持材の本体の一方側壁の外面からコネクタ側に取付板を着脱自在に突設すると共に、前記位置決め材の縦枠部の内面の前記取付板と着脱自在に連結する被取付部を凹設し、
前記端子保持材の取付板に前記位置決め材の被取付部を連結し、該端子保持材のコネクタ挿入面を前記コネクタの端子挿入側面に接触させると、前記位置決め材の縦枠部と横枠部とが前記コネクタの側壁外面および上壁外面に外嵌保持される構成としている後入れ端子の仮保持治具を提供している。
本発明の後入れ端子の仮保持治具は、前記のように端子保持材と位置決め材とからなり、サブハーネスの本結束時に他のサブハーネスのコネクタに端子を後入れ挿入するまで、該電線端末に接続した後入れ端子を前記端子保持材に収容して保護している。これにより、後入れ端子が微小な脆弱端子であってもコネクタの挿入前に変形が発生しないように保護できる。
前記後入れ端子のコネクタへの後入れ時、前記端子保持材に前記位置決め材を連結し、該位置決め材をコネクタの側壁外面と上壁外面に接触させて位置決めすると共に前記端子保持材のコネクタ挿入面をコネクタの端子挿入面に押し当てた状態として、端子保持材から外方へ引き出されている電線を前方に押して、端子保持材内に収容した後入れ端子をコネクタの端子収容室内に挿入している。この後入れ端子の挿入時に端子に連続する電線部分は端子保持材の保持溝に保持されているため、後入れ端子および連続する電線を直線に保持してコネクタに挿入でき、後入れ端子が下向き等に変形して損傷が生じるのを防止できる。
前記後入れ端子のコネクタへの後入れ時、前記端子保持材に前記位置決め材を連結し、該位置決め材をコネクタの側壁外面と上壁外面に接触させて位置決めすると共に前記端子保持材のコネクタ挿入面をコネクタの端子挿入面に押し当てた状態として、端子保持材から外方へ引き出されている電線を前方に押して、端子保持材内に収容した後入れ端子をコネクタの端子収容室内に挿入している。この後入れ端子の挿入時に端子に連続する電線部分は端子保持材の保持溝に保持されているため、後入れ端子および連続する電線を直線に保持してコネクタに挿入でき、後入れ端子が下向き等に変形して損傷が生じるのを防止できる。
本発明の端子保持材で保持する後入れ端子は電線圧着部から細幅となるタブが突出し、該タブ幅が0.64mm等の1mm未満の微小オス端子である場合に特に好適に用いられる。
タブ幅が0.64mm等の1mm未満であると、コネクタ挿入時に電線を把持してコネクタへ差し込む際や運搬時に他部材との干渉で折れや損傷が非常に発生しやすい。よって、本発明の仮保持治具に保持して保護しておく必要がある。
タブ幅が0.64mm等の1mm未満であると、コネクタ挿入時に電線を把持してコネクタへ差し込む際や運搬時に他部材との干渉で折れや損傷が非常に発生しやすい。よって、本発明の仮保持治具に保持して保護しておく必要がある。
前記端子保持材は、前記本体と蓋の他方側壁をヒンジで連結すると共に、一方側壁に係止部を設け、該係止部と係止できる被係止部を前記他方側壁に設け、
また、前記保持溝は1つまたは幅方向に並列に設けた2〜4個とし、
前記保持溝は前記本体と蓋に対向して設けた前後開口の凹部からなり、前記本体の凹部に前記端子および電線の下側部を嵌合すると共に前記蓋の凹部に前記端子および電線の上側部を嵌合した状態で、前記本体と蓋とを係止して閉じる構成としていることが好ましい。
なお、本体側にのみ凹部を設け、該凹部に端子および電線を挿入した状態で蓋を示すようにしてもよい。
また、前記保持溝は1つまたは幅方向に並列に設けた2〜4個とし、
前記保持溝は前記本体と蓋に対向して設けた前後開口の凹部からなり、前記本体の凹部に前記端子および電線の下側部を嵌合すると共に前記蓋の凹部に前記端子および電線の上側部を嵌合した状態で、前記本体と蓋とを係止して閉じる構成としていることが好ましい。
なお、本体側にのみ凹部を設け、該凹部に端子および電線を挿入した状態で蓋を示すようにしてもよい。
端子保持材は必要個数を連結できるようにしているため、1つの端子保持材には1つの保持溝を設けて1個の端子を保持する構成としてもよいが、1つの端子保持材に2個の保持溝を並列に設け、2個の端子を保持できるようにすると最も使い勝手が良くなる。
例えば、多極コネクタの中央位置の端子収容室にのみ後入れ端子を挿入する場合、端子を挿入していない空きの端子保持材に、端子を挿入保持した端子保持材を並列に連結し、前記空きの端子保持材に前記位置決め材を連結し、該位置決め材により位置決めされた時に、後入れ端子を保持した位置がコネクタの後入れ端子の端子収容室に対向させることができる。
例えば、多極コネクタの中央位置の端子収容室にのみ後入れ端子を挿入する場合、端子を挿入していない空きの端子保持材に、端子を挿入保持した端子保持材を並列に連結し、前記空きの端子保持材に前記位置決め材を連結し、該位置決め材により位置決めされた時に、後入れ端子を保持した位置がコネクタの後入れ端子の端子収容室に対向させることができる。
前記位置決め材の前記縦枠部の高さは2段〜4段等の多段コネクタに対応できるものとし、かつ、該縦枠部の内面に凹設する前記被取付部は高さ方向の全長に設ける一方、前記端子保持材に着脱自在に取り付けて突設する取付板は1段用とし、該端子保持材の取付板を前記位置決め材の被取付部の任意の高さ位置に連結し、該端子保持材の高さを任意の段に位置させるようにしている。
具体的には、端子保持材に着脱自在に突設する取付板は、該端子保持材の本体のコネクタ側端から突設した平板の外面に係止爪を上下複数段で設ける一方、前記位置決め材の縦枠部の内面に凹設する被取付部は前記係止爪と係止する被係止段を上下複数段備え、前記取付板の係止爪を被取付部の任意の被係止段に係止した状態で高さ位置を調節して連結できる。かつ、連結状態で取付板は被取付部の凹部に嵌合し、取付板の外面が縦枠部の内面と段差なく連続できるように設定している。
これにより、位置決め材の縦枠部の内面をコネクタの側壁外面にぴったりと当接させることができる。かつ、位置決め材に連結した端子保持材の高さをコネクタの所要段に対向する位置に保持できる。
これにより、位置決め材の縦枠部の内面をコネクタの側壁外面にぴったりと当接させることができる。かつ、位置決め材に連結した端子保持材の高さをコネクタの所要段に対向する位置に保持できる。
前記端子保持材に設ける前記凹部からなる保持溝は、コネクタ側となる長さ方向の前部幅は端子幅に対応した大きさとし、電線側となる後部の幅は電線径に応じた幅としている。
この端子保持材に設ける保持溝の幅は保持する端子のサイズによって変更している。言い換えれば、保持する後入れ端子が相違すると共用出来ないが、保持する後入れ端子のサイズが同じであれば、後入れするコネクタの極数、段数、後入れ端子を挿入する端子収容部の位置が相違していても共用できる。
この端子保持材に設ける保持溝の幅は保持する端子のサイズによって変更している。言い換えれば、保持する後入れ端子が相違すると共用出来ないが、保持する後入れ端子のサイズが同じであれば、後入れするコネクタの極数、段数、後入れ端子を挿入する端子収容部の位置が相違していても共用できる。
さらに、前記端子保持材は縦横方向に任意の個数連結できる嵌合凸部と嵌合凹部を設けていることが好ましい。
即ち、端子保持材の一側壁に横方向連結用の嵌合凸部を設けると、他側壁に嵌合凹部をもうけている。また、端子保持材の本体の底壁に上下縦方向連結用の嵌合凸部と嵌合凹部を並設し、蓋の上壁に嵌合凹部と嵌合凸部とを設けている。
即ち、端子保持材の一側壁に横方向連結用の嵌合凸部を設けると、他側壁に嵌合凹部をもうけている。また、端子保持材の本体の底壁に上下縦方向連結用の嵌合凸部と嵌合凹部を並設し、蓋の上壁に嵌合凹部と嵌合凸部とを設けている。
前述したように、本発明の後入れ端子の仮保持治具は、多極多段のコネクタの任意の位置の端子収容室に後入れする端子を仮保持して保護できると共に、後入れ時にコネクタの後入れ端子収容室と対応する位置に後入れ端子を位置させることができる。よって、コネクタへの後入れ時に、位置決め材でコネクタに対して位置決め保持した状態で、端子保持材に収容した後入れ端子を対向する端子収容室に押し込むだけでよく、端子の後入れ作業性が良いと共に、コネクタへの誤挿入発生も防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7に本発明の実施形態を示す。
図1に示すように、本実施形態では、サブハーネスB1では複数本の電線50の一端に接続した端子を全てコネクタC1に接続し、該電線50の他端に接続した端子のうち一部の端子をコネクタC2に接続し、残りの端子をコネクタC2に挿入せずに、後入れ端子1として形成している。該サブハーンスB1を本結束時に他のサブハーネスB2と結束し、該サブハーネスB2のコネクタ40にサブハーネスB1の後入れ端子1を挿入してワイヤハーネスW/Hを組み立てている。
図1乃至図7に本発明の実施形態を示す。
図1に示すように、本実施形態では、サブハーネスB1では複数本の電線50の一端に接続した端子を全てコネクタC1に接続し、該電線50の他端に接続した端子のうち一部の端子をコネクタC2に接続し、残りの端子をコネクタC2に挿入せずに、後入れ端子1として形成している。該サブハーンスB1を本結束時に他のサブハーネスB2と結束し、該サブハーネスB2のコネクタ40にサブハーネスB1の後入れ端子1を挿入してワイヤハーネスW/Hを組み立てている。
本実施形態では、後入れ端子1(以下、端子1と称す)は2個であり、該端子1を挿入するコネクタ40は図2に示すように上下2段のコネクタであり、端子1を挿入する端子収容室41a、41bは下段の左端の2個である。
前記電線50の端末に圧着接続する端子1は図3に示すように、タブ1aの幅Sが0.64mmと極細で脆弱なオス端子である。該端子1はタブ1aに連続する電線圧着部1bはタブ1aより厚さ及び幅が大きく、該電線圧着部1bのバレル1cを電線50の端末に圧着接続している。電線50の端末に接続した端子1は、図4(A)に示すように、電線圧着部1bの幅が電線50の外径より大きく両側に突出している。
図2等に示すように、電線50の端末に接続した端子1を収容保持する後入れ端子用仮保持治具10を設けている。該後入れ端子用仮保持治具10は、端子保持材11と位置決め材12の2部材からなる。端子1をコネクタ40に後入れする時に端子保持材11に位置決め材12を連結するものとしている。よって、端子1をコネクタ40に挿入するまでは図3(B)に示すように、端子保持材11に電線端末に連結した端子1を収容保持しているだけで、該端子保持材11に位置決め材12は連結していない。
なお、位置決め材12を連結した端子保持材11に端子1を挿入保持しても良いが、コネクタ40への挿入前に搬送工程がある場合には、傘高になり、位置決め材12の損傷が発生する恐れがあるため、連結しない方が良い。
なお、位置決め材12を連結した端子保持材11に端子1を挿入保持しても良いが、コネクタ40への挿入前に搬送工程がある場合には、傘高になり、位置決め材12の損傷が発生する恐れがあるため、連結しない方が良い。
端子保持材11および位置決め材12はいずれも樹脂成形品からなる。
端子保持材11は、図3及び図4に示すように、本体13と蓋14とからなり、幅方向の側壁をヒンジ15で開閉自在に結合し、反対側の本体13の側壁13aに係止爪15aを設けると共に蓋14の側壁14aに係止爪15aと結合する係止枠15bを設けている。
端子保持材11は、図3及び図4に示すように、本体13と蓋14とからなり、幅方向の側壁をヒンジ15で開閉自在に結合し、反対側の本体13の側壁13aに係止爪15aを設けると共に蓋14の側壁14aに係止爪15aと結合する係止枠15bを設けている。
図4に示すように、本体13と蓋14には上下対称の凹部16a、16bを設け、該凹部16aと16bで端子1と該端子に接続した部分の電線50を収容する保持溝16を形成している。すなわち、本体13の凹部16aで端子1および電線50の下側部を嵌合し、蓋14の凹部16bで端子1および電線50の上側部を嵌合する。本体の凹部16aに端子1と電線50を挿入し、蓋14を閉じて凹部16bを被せた状態で、凹部16aと16bで囲まれる断面円形の保持溝16としている。
保持溝16を構成する凹部16a、16bは長さ方向Lの前後両端を開口して、保持溝に前端開口16c、後端開口16dを設けている。前端開口16cは端子1をコネクタ40へ押し込む際に押出口となり、後端開口16dは端子1と接続した電線50の引出口となる。
また、図4に示すように、凹部16a、16bは長さ方向の前側、即ち、コネクタ側は端子1の収容部16a1、16b1とし、長さ方向の後側、即ち、電線引き出し側は電線50の収容部16a2、16b2としている、前側の端子の収容部16a1、16b1の幅w1を後側の電線の収容部16a2、16b2の幅w2より広くして、境界に段差16sを設けている。この段差16sによって凹部16a、16bに挿入した端子1は電線50側へ引き抜かれることはなく収容保持できる。
前記収容部16a1、16b1の幅w1、収容部16a2、16b2の幅w2は収容保持する端子1および電線50のサイズに応じて形成している。よって、収容する端子および電線サイズが相違すると、収容部16a、16bの形状を変更して端子保持材1を設けている。
前記収容部16a1、16b1の幅w1、収容部16a2、16b2の幅w2は収容保持する端子1および電線50のサイズに応じて形成している。よって、収容する端子および電線サイズが相違すると、収容部16a、16bの形状を変更して端子保持材1を設けている。
また、端子保持材11は、必要に応じて複数の端子保持材11を並列に連結できるようにしている。そのため、本体13の側壁13aに嵌合凸部17aを設け、他方側の側壁13bに嵌合凹部17bを設けている。これにより、図5(B)に示すように、並列する一方の端子保持材11ーAの嵌合凹部17bに他方の端子保持材11ーBの嵌合凸部17aを嵌合することで4本の端子1を仮保持可能としている。
さらに、端子保持材11は必要に応じて複数の端子保持材11を上下に連結できるようにしている。そのため、図4(B)に示すように、本体13の底壁13uに嵌合凸部13jと嵌合凹部13kを設けている。一方、図5(A)(B)に示すように、蓋14の上壁に嵌合凸部14jと嵌合凹部14kを設けている。これにより、図5(A)に示すように、並列する一方の端子保持材11ーAと他方の端子保持材11ーCを凹凸嵌合して上下連結できるようにしている。
前記のように、端子保持材11を横方向に任意の個数並列に連結できると共に、縦方向に任意の個数上下に連結できる。その結果、図5(C)に示すように、上下2段で、各段が4極並列のコネクタ40において、いずれの段および列の端子収容室に後入れ端子を挿入する場合においても、端子保持材11を組み合わせて連結すると、任意の端子収容室と対向位置に後入れ端子を仮保持した状態で、コネクタ40の前面にセットすることができる。
さらに、図6(B)に示すように、端子保持材11の本体13の側壁13aのコネクタ側の前端外面に着脱自在に、取付板18をコネクタ側前方に突出させて設けている。具体的には、図7(A)に示すように、本体の側壁13aに係止溝13vを設ける一方、取付板18の内面に係止溝13vに挿入係止する係止突起18vを設けている。
前記取付板18は端子保持材11に位置決め材12を着脱自在に取り付けるものである。該取付板18の外面に係止爪18aを設ける一方、図7(B)(C)に示すように、位置決め材12の内面に被取付部19を凹設し、該被取付部19の底面に上下複数段の被係止段部19aを設けている。該被係止段部19aの任意の段に取付板18の係止爪18aを係止し、端子保持材11を位置決め材12に高さ調整して着脱自在に連結できるようにしている。
前記位置決め材12は、図2、6、7に示すように、コネクタ40の一側外壁40aに当接させる縦枠部21と、該コネクタ40の上壁40bに当接させる横枠部22を備えたL字状としている。縦枠部21の高さ寸法Hは上下2段のコネクタ40の高さ寸法に合わせた寸法としている。該縦枠部21の内面に、取付板18を嵌合する凹部からなる前記被取付部19を設けている。該被取付部19の凹部底面からなる内面に前記上下複数段の被係止段部19aを設けている。
図6(A)に示すように、被係止段部19aの下段側に取付板18の係止爪18aを係止すると、位置決め材12の縦枠部21の下部に端子保持材11が連結される。これにより、位置決め材12の横枠部22をコネクタ40の上壁40bに搭載した状態で、コネクタ40の下段の端子収容室41a、41bと対向する位置に端子保持材11が位置される。
一方、被係止段部19aの上段側に係止爪18aを係止すると、位置決め材12の縦枠部21の上部に端子保持材11が連結され、コネクタ40の上段の端子収容室と対向する位置に端子保持材11が位置される。
一方、被係止段部19aの上段側に係止爪18aを係止すると、位置決め材12の縦枠部21の上部に端子保持材11が連結され、コネクタ40の上段の端子収容室と対向する位置に端子保持材11が位置される。
前記端子保持材11と位置決め材12とからなる後入れ端子仮保持治具10は、サブハーネスBとして仮結束した状態で後入れ端子となる端子1を、図3に示すように、端子保持材11内に収容保持するものである。即ち、本体13の凹部16aに端子1と電線50を挿入して蓋14を被せ、該蓋14を閉じて本体13に係止しておく。この状態で、脆弱な端子1は保持溝16内に完全に収容され、外部に露出しないため、端子1を確実に保護できる。
本結束時に他のサブハーネスB2のコネクタ40に後入れする作業時に、端子保持材11の取付板18を位置決め材12の縦枠部21の内面の被取付部19に連結する。その際、コネクタ40の下段の端子収容室41a、41bに後入れの端子1、1を挿入するため、端子保持材11は縦枠部21の下部に取り付けて、図6(A)に示す状態とする。
端子保持材11と連結した位置決め材12をコネクタ40に外嵌し、図2に示すように、縦枠部21をコネクタ40の一側壁40aの外面に当接させ、横枠部22をコネクタ40の上壁40bに当接させる。この状態で、連結した端子保持材11のコネクタ側前面をコネクタ40の端子挿入面40mに当接させると、後入れ端子を挿入するコネクタ40の端子収容室41a、41bが端子保持材11により保持された端子1、1と対向して位置する。よって、端子保持材11より外方に引き出されている端子1、1に接続する電線50、50を作業員が前方へ押し込むだけで、所要の端子収容室41a、41bに端子1、1をスムーズに押し込んで、端子収容室に設けられているランス(図示せず)に端子1、1に設けている係止部(図示せず)を係止することができる。
端子保持材11で保持した端子1をコネクタ40の上段に挿入する場合は、図6(C)に示すように、端子保持材11を位置決め材12の上部に連結すれば良い。
また、コネクタ40の右側の端子収容室内41dに後入れ端子1を挿入する場合、図5(B)に示すように、端子を収容していない端子保持材11−Aに端子1を収容した端子保持材11−Bを並列に連結すればよい。
また、コネクタ40の右側の端子収容室内41dに後入れ端子1を挿入する場合、図5(B)に示すように、端子を収容していない端子保持材11−Aに端子1を収容した端子保持材11−Bを並列に連結すればよい。
さらに、図5(C)に示すように、端子保持材11−Aと11−Bを連結して位置決め材12の下部に連結し、端子保持材11−Cと11−Dを連結して位置決め材12の上部に連結すると、コネクタ40の全端子収容室41と4つの端子保持材11−A〜11−Dに保持する端子を対向させることができ、上下段および左右列のいずれの端子収容室にも後入れ端子1を挿入することができる。
このように、本発明の後入れ端子の仮保持治具を用いると、コネクタの極数及び段数が変化しても、また、コネクタの端子の後入れ端子収容室の位置が変わっても、使用することができ、汎用性の高いものとすることができる。
また、タブ幅が1mm以下の脆弱端子が後入れ端子となった場合に、該後入れ端子をコネクタ挿入まで確実に保護できると共に、コネクタへの挿入時も端子保持材11で保持した状態で作業員が端子1および電線をコネクタ側へ押して挿入するだけであるため、無理なく、脆弱な端子1に損傷が発生することなく後入れ作業を行うことができる。
また、タブ幅が1mm以下の脆弱端子が後入れ端子となった場合に、該後入れ端子をコネクタ挿入まで確実に保護できると共に、コネクタへの挿入時も端子保持材11で保持した状態で作業員が端子1および電線をコネクタ側へ押して挿入するだけであるため、無理なく、脆弱な端子1に損傷が発生することなく後入れ作業を行うことができる。
本発明は前記実施形態に限定されず、位置決め材の縦枠を延ばして、3段、4段の大型コネクタに対応させることもできる。さらに、端子保持材は、1本の端子のみを保持する1極用としても良いし、3極、4極用としてもよい。
1 後入れ端子
10 後入れ端子用仮保持治具
11 端子保持材
12 位置決め材
13 本体
14 蓋
16 保持溝
18 取付板
19 被取付部
21 縦枠部
22 横枠部
40 コネクタ
50 電線
10 後入れ端子用仮保持治具
11 端子保持材
12 位置決め材
13 本体
14 蓋
16 保持溝
18 取付板
19 被取付部
21 縦枠部
22 横枠部
40 コネクタ
50 電線
Claims (5)
- 電線端末に接続された後入れ端子をコネクタの端子収容室に挿通するまで仮保持する治具であって、
前記後入れ端子保持用の前後開口の保持溝を備えた本体と蓋とからなる端子保持材と、
前記コネクタの一側外壁に当接させる縦枠部と、前記コネクタの上壁に当接させる横枠部とを備えたL字状の位置決め材を備え、
前記端子保持材の本体の一方側壁の外面からコネクタ側に取付板を着脱自在に突設すると共に、前記位置決め材の縦枠部の内面の前記取付板と着脱自在に連結する被取付部を凹設し、
前記端子保持材の取付板に前記位置決め材の被取付部を連結し、該端子保持材のコネクタ挿入面を前記コネクタの端子挿入側面に接触させると、前記位置決め材の縦枠部と横枠部とが前記コネクタの側壁外面および上壁外面に外嵌保持される構成としている後入れ端子の仮保持治具。 - 前記後入れ端子は電線圧着部から細幅となるタブが突出し、該タブ幅が1mm未満の端子である請求項1に記載の後入れ端子の仮保持治具。
- 前記端子保持材は、前記本体と蓋の他方側壁をヒンジで連結すると共に、一方側壁に係止部を設け、該係止部と係止できる被係止部を前記他方側壁に設け、
また、前記保持溝は1つ又は幅方向に並列に設けた2〜4個とし、
前記保持溝は前記本体と蓋に対向して設けた前後開口の凹部からなり、前記本体の凹部に前記端子および電線の下側部を嵌合すると共に前記蓋の凹部に前記端子および電線の上側部を嵌合した状態で、前記本体と蓋とを係止して閉じる構成としている請求項1または請求項2に記載の後入れ端子の仮保持治具。 - 前記位置決め材の前記縦枠部の高さは2段〜4段等の多段コネクタに対応できるものとし、かつ、該縦枠部の内面に凹設する前記被取付部は高さ方向の全長に設ける一方、前記端子保持材に着脱自在に取り付けて突設する取付板は1段用とし、該端子保持材の取付板を前記位置決め材の被取付部の任意の高さ位置に調節して連結して、該端子保持材の高さを任意の段に位置させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の後入れ端子の仮保持治具。
- 前記端子保持材は縦横方向に任意の個数連結できる嵌合凸部と嵌合凹部を設けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の後入れ端子の仮保持治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013137533A JP2015011908A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 後入れ端子の仮保持治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013137533A JP2015011908A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 後入れ端子の仮保持治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015011908A true JP2015011908A (ja) | 2015-01-19 |
Family
ID=52304895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013137533A Pending JP2015011908A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | 後入れ端子の仮保持治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015011908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160365177A1 (en) * | 2015-06-09 | 2016-12-15 | The Boeing Company | Method and System for Assembling and Installing a Wire Bundle Assembly Group |
-
2013
- 2013-06-28 JP JP2013137533A patent/JP2015011908A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160365177A1 (en) * | 2015-06-09 | 2016-12-15 | The Boeing Company | Method and System for Assembling and Installing a Wire Bundle Assembly Group |
US10096405B2 (en) * | 2015-06-09 | 2018-10-09 | The Boeing Company | System for assembling and installing a wire bundle assembly group |
US11232887B2 (en) | 2015-06-09 | 2022-01-25 | The Boeing Company | Method for assembling and installing a wire bundle assembly group |
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