JP2015011655A - 流出物拡散防止支援装置、流出物拡散防止支援プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

流出物拡散防止支援装置、流出物拡散防止支援プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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直樹 村田
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Abstract

【課題】事故による流出物が流れ込む恐れがある流路を特定して、周辺環境への流出物の拡散を防止して環境影響を最小化する。
【解決手段】流出物拡散防止支援装置100は、地理的情報が規定された複数の流路を含む、流路情報マスターテーブルCIMを格納する記憶部120と、事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力を受け付ける入力受付部IRと、道路地点に基づき、前記流路情報マスターテーブルCIMを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路として抽出する抽出部EXTとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流出物拡散防止支援装置、流出物拡散防止支援プログラムおよび記憶媒体に関し、特に、周辺の多数の流路から道路上の事故による流出物が流れ込む恐れがある流路を特定して、周辺環境への流出物の拡散を防止して流出物拡散防止支援装置、流出物拡散防止支援プログラムおよび記憶媒体に関するものである。
道路輸送は物流の要であり、とりわけ高速道路では、大量の物品を速く臨機応変に運搬できることから、様々な製品がトラックなどの貨物として輸送されている。ここで問題となるのが、道路、特に高速道路上の事故である。固形の物品は事故で散乱しても回収は容易であるが、液状の物質は、散乱し易く回収が困難であり、すぐに道路から流出してしまう危険性がある。特に、ガソリン、重油、化学薬品(例えば、塩酸、硫酸、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、過酸化水素水など)などを大量に積載したタンクローリーなどの事故は、流出した液体や流体の処理は、事故地点においても慎重に行う必要がある。
例えば、高速道路のタンクローリーや海上のタンカーなどで輸送される流体の代表的なものとしては重油がある。流れ出した重油の回収には、例えば、専用の「油吸着マット及び油吸着カートリッジ」(特許文献1を参照されたい。)が開発されている。
国際標準ISO14001による環境マネジメントシステム(EMS)は、事業活動における環境影響を評価する仕組みである。日本においては、環境影響評価法において、道路事業における環境影響評価書(環境アセスメント)の作成、提出が義務付けられ、自然(森林など)、大気汚染、悪臭、水質汚濁などへの注意義務が課せられるようになった。このような状況において新規の道路建設における環境影響評価は厳しく審査されるようになってきてはいるが、建設後の高速道路上の交通事故による流出物の周辺環境や自然環境への影響の管理手法や拡散防止手法について、効率的かつ迅速に行う技法の開発が待たれる状況にある。
特開2013−92030号公報
上述したように、重油などの流出物を吸着して、自然環境から有害な物質を除去する技術も大切ではあるが、道路上の事故においては、近隣の多数の流路のなかから、危険或いは有害な物質が流れるであろう、或いは、事故の対処の作業(主として消化作業の放水、清掃作業の放水など)で流れてしまったと予測される流路を特定し、どのようにして迅速に拡散防止の処理を実施するのかが問題である。例えば、可燃性液体を搭載した車両の交通事故により火災が発生した場合は、大量の水や消火剤により消火が行われる。水や消火剤で洗い流された可燃性液体(事故流出液体)は、高速道路沿いの雨水側溝、沿線付近や近隣の溝や雨水用の側溝(流路)に流れ出すことになる。近隣の溝や雨水側溝などを全て迅速に堰き止め、可燃性液体を全て回収することができれば、事故による液体流出を完全に防止することが理論的には可能となる。
しかしながら、交通事故は、いつ、どこで起こるか予測するのは非常に困難であり、実際の事故のときは、人命救出、後続車の事故の回避、消化活動などに忙しく、流出物質の処理を的確かつ迅速に行うことは、実際問題として非常に難しいと言える。また、事故処理における消火活動で使用される大量の水により、流出物は、短時間のうちに、もはや周辺の流路とは言えないような相当に遠方の流路にまで流れてしまうこともある。特に、流路は地下に埋設されることが多く、都市化が進んだ現代においては、事故の流出物が流れる雨水溝、流路、上蓋付きの側溝、暗渠などを、現場の保全員が目視で追跡することはほぼ不可能であると言える。
このような困難な状況であっても、高速道路の管理事業者は、高速道路の沿線地図、付近の地図、雨水溝の配置、接続状況などが記載された資料を手掛かりに、周辺の雨水溝、雨水溝に接続した流路、また、何段階も接続された遠方の流路などを堰き止めたりして、流出物質の処理・回収を行って、その拡散による環境への影響を最小限に留める努力をしてきたのが現状である。また、地理や地域の流路を良く知るベテランの保全員が、特定の道路地点の事故の際には、どの流路のどの地点で堰き止めるべきかなどを知っていて、その保全員のスキルに依存して処理を行っている場合も考えられる。このような多数の流路群から適切な流路を、短時間に適切に選び出すことは非常に困難を極めるのが現状である。このような道路メンテナンス、道路保全の現場では、ベテランの保全員、および、紙媒体の流路の資料を駆使して、流出物質の拡散防止処理、除去処理を行っているのが現状である。
しかし、現場の保全員が不慣れであったり、流路が複雑に入り組んだ地域の場合には、不必要な流路を堰き止めたり、堰き止めるのが間に合わなかったり、堰き止めるべき流路を突き止めるのに時間を要したりなどの問題が発生することが十分に考えられる。さらに、流路の種類も多数あり、例えば、地上の雨水が直接流れ込む露天(蓋なし)の雨水溝、その雨水溝が接続する暗渠などのより大きな流路、さらにそれが繋がるさらに大型の流路などが、複雑に入り組んでいる。なお、雨水溝は幾つかの流路を経て下水菅に接続される場合もあるが(この場合は流出物も他の汚染物質と同様に下水処理施設で処理される。)、川、湖、海などの自然環境に排出されるような地域も多い。特に、都市部以外の郊外や地方エリアでは、雨水が流れ込む多くの雨水溝は、最終的には自然環境である川や海に接続され、雨水を含む流体は自然環境に排出されている。事故の流出物は、これら川、湖、海などの自然環境に拡散すると、除去が非常に困難であり、除去できるとしても多額のコストがかかる。したがって、雨水溝、流路、暗渠などの段階で、事故流出物を堰き止めたり、中和したり、回収したりすることは自然環境を守る上のみならず、安全な市民生活を守る上でも非常に重要なことである。
また、このような交通事故による流出物の周辺環境や自然環境への影響が、どの程度あるのか、どのような範囲に及ぶのか、また、このような環境影響(環境リスク)をどのように低減し、防止するのかを含む環境影響評価を行う技法がないという問題もある。
そこで、本発明の目的は、事故による流出物が流れ込む恐れがある流路を特定して、周辺環境への流出物の拡散を防止するための情報を提供し、環境影響を最小化することを支援するための流出物拡散防止支援装置、流出物拡散防止支援プログラムおよび記憶媒体を提供することである。また、本発明のもう1つの目的は、流出物による環境影響を評価する流出物拡散防止支援装置、流出物拡散防止支援プログラムおよび記憶媒体を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による流出物拡散防止支援装置(システム)は、
地理的情報(道路名と起点からの位置との距離やその程度(東名高速の用賀インターチェンジから10km地点から10m、或いはその地点の付近など)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))が規定された複数の流路を含む、流路情報マスターテーブルを格納する記憶部と、
事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力(道路名と起点からの距離(東名高速の用賀インターチェンジから10km、AA高速のBBインターチェンジから上り方面3km、CC高速の20kmポストから下り100mなど)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))を受け付ける入力受付部と、
前記道路地点に基づき、前記流路情報マスターテーブルを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路として抽出する抽出部と、
を有する。
また、第2の発明による流出物拡散防止支援装置は、
前記流路情報マスターテーブルが、
前記流路の各々に関連付けられた、各流路に応じた、流れを堰き止める手段、或いは、流出物の拡散を防止または低減する手段が規定された流路防災データ(堰き止めに適した場所の住所、座標(緯度および経度)、堰き止めの具体的な手段:土嚢閉鎖、土嚢4個、土嚢15個などの土嚢個数、遮水扉、堰き止め板、バルブの閉鎖、閉鎖のやり方など、堰き止め用具の格納場所の住所、建物名、座標、流出物の拡散を防止、低減する薬剤・器具(中和剤、流出物を吸着する薬剤、吸収剤)、流出物を含む水を吸引するポンプ、濃度計、pH測定器、臭気計測器、など)をさらに含み、
前記抽出部が、
前記防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する、
ことを特徴とする。
また、第3の発明による流出物拡散防止支援装置は、
少なくとも1つの道路を含む地図を表示する表示部、をさらに有し、
前記入力受付部が、
前記表示部に表示された地図上でタッチパネル、マウス、または、座標指示装置を用いた前記道路地点の入力を受け付ける、
ことを特徴とする。
また、第4の発明による流出物拡散防止支援装置は、
前記表示部が、
前記防災対象流路の少なくとも一部の情報と、当該防災対象流路に関連付けられた流路防災データの少なくとも一部の情報とを表示する、
ことを特徴とする。
好適には、防災対象流路と、流路防災データに含まれる「堰き止めに適した場所の住所、座標(緯度および経度)、および/または、堰き止めの具体的な手段:土嚢閉鎖、土嚢4個、土嚢15個などの土嚢個数、遮水扉、堰き止め板、バルブの閉鎖、閉鎖のやり方など、堰き止め用具の格納場所の住所、建物名、座標など」を表示することである。
また、第5の発明による流出物拡散防止支援装置は、
前記流路情報マスターテーブルに含まれる複数の流路の各流路は、他の流路との接続関係が規定されており、
前記抽出部が、
前記流路情報マスターテーブルを参照して、前記抽出された防災対象流路に接続された他の流路を、事故の影響により流出物が流れ込む可能性がある、2次的防災対象流路として抽出し、
前記2次的防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する、
ことを特徴とする。
また、第6の発明による流出物拡散防止支援装置は、
前記抽出部が、
前記流路情報マスターテーブルを参照して、前記抽出された2次的防災対象流路に接続されたさらに他の流路を、事故の影響により流出物が流れ込む可能性がある、3次的防災対象流路として抽出し、
前記3次的防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する、
ことを特徴とする。
また、第7の発明による流出物拡散防止支援装置は、
前記入力受付部が、
事故の発生からの経過時間の入力を受け付け、
前記抽出部が、
前記経過時間、前記防災対象流路、前記2次的防災対象流路、前記3次的防災対象流路の事故の地点からの各流路を経た各距離に応じて、前記流路防災データから、前記防災対象流路、前記2次的防災対象流路、前記3次的防災対象流路のうちの必要とされるものを選択する、
ことを特徴とする。
なお、入力受付部で入力を受け付ける代わりに、事故の発生からの経過時間を取得する取得部を設けてもよい。
また、第8の発明による流出物拡散防止支援装置は、
前記記憶部が、
少なくとも物質名を含む複数の流出物情報と、該流出物情報の各々に関連付けられた環境影響情報(リスクの程度、悪臭の程度や指数、毒性の程度や指数、拡散の有無や程度(主に臭気の拡散)、物質の影響が及ぶ範囲(周囲5m、100m、200mなど)、可燃性の程度や指数、放射性の程度や指数、など)を含む環境影響マスターテーブル、をさらに格納し、
前記流出物拡散防止支援装置が、
少なくとも物質名を含む、事故の車両の積載物情報(化学物質名、薬品名、物質名、可燃性の有無や程度、毒性の有無や程度、揮発性の有無や程度、放射性の有無や程度、積載量など)を取得する取得部、をさらに有し、
前記抽出部が、
前記取得部により取得された積載物情報の物質名に基づき、前記環境影響マスターテーブルを参照して、同じまたは類似する物質名を含む流出物情報を抽出し、該流出物情報に関連付けられた、環境影響情報を抽出し、
事故の道路地点、前記防災対象流路、および、前記環境影響情報に基づき、事故により環境への影響を受ける恐れがある地域、住所、または領域を含ませた前記環境影響情報を含む、事故による流出物の環境影響データを生成する、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録したコンピュータ可読な記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置(プロセッサ)を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明をプログラムとして実現させた、第9の発明による流出物拡散防止支援プログラムは、
演算処理装置を第1〜8のいずれか1つに記載の流出物拡散防止支援装置として機能させる流出物拡散防止支援プログラムである。
また、本発明をコンピュータ可読な記録媒体として実現させた、第9の発明による記憶媒体は、
第9の発明に記載の流出物拡散防止支援プログラムを格納したコンピュータ可読な記憶媒体である。
本発明によれば、事故による流出物が流れ込む恐れがある流路を特定して、周辺環境への流出物の拡散を防止することを支援することが可能となる。
図1は、本発明の一実施態様による流出物拡散防止支援装置(システム)の概要を示すブロック図である。 図2は、図1に示した流出物拡散防止支援装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、図1に示した流出物拡散防止支援装置で実行される処理(流路防災データを含む態様)の一例を示すフローチャートである。 図4は、地理的情報が規定された複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。 図5は、流路防災データが関連付けられた複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。 図6は、流出物拡散防止支援装置の表示部に表示されるスクリーンインターフェイス(画面表示)の一例を示す図である。 図7は、流路の接続状況が規定された複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。 図8は、流路の長さ、流速、および流路の接続状況が規定された複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。 図9は、本発明の一実施態様による流出物拡散防止支援装置(システム)の概要を示すブロック図である。 図10は、図9に示した流出物拡散防止支援装置で実行される処理(流路防災データを含む態様)の一例を示すフローチャートである。 図11は、流出物拡散防止支援装置の表示部に表示されるスクリーンインターフェイス(画面表示)の一例を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施態様による流出物拡散防止支援装置(システム)の概要を示すブロック図である。図に示すように、流出物拡散防止支援装置100(FMNPS)は、制御部(CPU、演算処理装置、プロセッサ)110、入力部IN、出力部OUT、通信部COM、記憶部120、および、表示部DISを有する。制御部110(CPU,プロセッサ、演算処理装置など)は、入力受付部IR、抽出部EXTを有する。
記憶部120は、地理的情報(道路名と起点からの位置との距離やその程度(東名高速の用賀インターチェンジから10km地点から10m、或いはその地点の付近など)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))が規定された複数の流路を含む、流路情報マスターテーブルCIMを格納する、或いは、予め格納している。入力受付部IRは、事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力(道路名と起点からの距離(東名高速の用賀インターチェンジから10km、AA高速のBBインターチェンジから上り方面3km、CC高速の20kmポストから下り100mなど)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))を受け付ける。抽出部EXTは、道路地点に基づき、前記流路情報マスターテーブルを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路として抽出する。
また、流路情報マスターテーブルCIMは、流路の各々に関連付けられた、各流路に応じた流れを堰き止める手段(「流出物の拡散を防止する手段」を含む)が規定された流路防災データ(堰き止めに適した場所の住所、座標(緯度および経度)、および/または、堰き止めの具体的な手段:土嚢閉鎖、土嚢4個、土嚢15個などの土嚢個数、遮水扉、堰き止め板、バルブの閉鎖、閉鎖のやり方など、堰き止め用具の格納場所の住所、建物名、座標、中和剤、流出物を吸着する吸収剤、流出物を含む水を吸引するポンプ、濃度計、pH測定器、臭気計測器、など)をさらに含むものである。そして、抽出部EXTが、防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出することが好適である。
流出物拡散防止支援装置100は、通信部COM、ネットワークNETを介して、高速道路の交通全体を管制する交通管制サーバTCS、高速道路の維持、保全、事故対応を行う者が持つ端末PC1、PC2、携帯端末PDA1、携帯電話端末MS1と接続し、情報のやり取りが可能である。出力部OUTは、プリンタPRNに本装置に格納される情報や生成・抽出・特定された情報を出力することができる。表示部DISも、本装置に格納される情報や生成・抽出・特定された情報を表示することができる。入力部INは、マウスMUSやキーボードKBDを介して入力される操作指示や情報入力を受け付け、受け付けた情報やデータを入力受付部IRに渡す。
このように、生成・抽出した情報や中間データおよび取得したデータを外部に送信したり、表示部に表示したり、生成・抽出した情報や中間データおよび取得したデータなどを記憶部に格納したりすることは、後述する他の実態態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、本装置は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PC、スマートフォンなどの携帯端末などのコンピュータ、或いは、本装置の機能や処理手順(方法)をコンピュータ上で実現(実行)するプログラムモジュールをコンピュータが持つCPUや記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上に本装置を構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。また、各機能部は、ネットワークで接続された別個のコンピュータや装置に分散させてもよい。
図2は、図1に示した流出物拡散防止支援装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、記憶部120は、地理的情報(道路名と起点からの位置との距離やその程度(東名高速の東京インターチェンジから10km地点から10m、或いはその地点の付近など)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))が規定された複数の流路を含む、流路情報マスターテーブルを格納する。ちなみに、各実施態様でのステップS11などのマスターテーブルへの格納ステップは、一回実施しておけば、その情報が変更されるまでは再実施する必要はない。或いは、格納ステップは、当該情報を格納したHDD,ROMやフラッシュメモリなどの記憶媒体を装置やコンピュータに搭載することで不要となる。
次に、ステップS12にて、入力受付部IRは、事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力(道路名と起点からの距離(東名高速の川崎インターチェンジから10km、AA高速のBBインターチェンジから上り方面3km、CC高速の20kmポストから下り100mなど)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))を受け付ける。
次に、ステップS13では、抽出部EXTが、道路地点に基づき、流路情報マスターテーブルCIMを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路(流出物拡散防止対象流路)として抽出する。最後に、ステップS14にて、表示部DISが、抽出した防災対象流路と、事故の事故地点と、事故が発生した道路とを地図上に表示する。地図のデータは、記憶部120に格納された道路情報を含む地図情報MPから読み出して使用する。このように、事故地点を入力するといった簡便な操作だけで、事故の影響を受ける(流出物が流れこむであろう)流路を特定することが可能となる。道路管制員は、この防災対象流路の表示を閲覧したり、保全を行う部門に指示を出したり、これに基づく指令を受けた保全員は、当該流路に迅速に駆けつけ、必要な拡散防止作業を行ったりすることが可能となる。
なお、流路情報マスターテーブルの流路の情報の態様には、多数の形式が考えられるが、周辺の雨水が直接流れ込むようなU字型の雨水溝と、そこから雨水溝が複数個、接続(結合)されているより大きな流路(暗渠など)、そして、その大きな流路が接続するさらに大型の流路、或いは、さらにそれが接続するより大きな流路など、これら複数の流路を1本の流路として登録しておくことが好適である。このように1本の長い流路として規定しておけば、複雑な流路の接続関係を考慮することなく、シンプルな処理で流路を特定することが可能となる。
図3は、図1に示した流出物拡散防止支援装置で実行される処理(流路防災データを含む態様)の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS21にて、記憶部120は、地理的情報が規定された複数の流路と、流路の各々に関連付けられた、各流路に応じた、流れを堰き止める手段、或いは、流出物の拡散を防止または低減する手段が規定された流路防災データ(堰き止めに適した場所の住所、座標(緯度および経度)、堰き止めの具体的な手段:土嚢閉鎖、土嚢4個、土嚢15個などの土嚢個数、遮水扉、堰き止め板、バルブの閉鎖、閉鎖のやり方など、堰き止め用具の格納場所の住所、建物名、座標、流出物の拡散を防止、低減する薬剤・器具(中和剤、流出物を吸着する薬剤、吸収剤)、流出物を含む水を吸引するポンプ、濃度計、pH測定器、臭気計測器、など)を含む、流路情報マスターテーブルを格納する。
次に、ステップS22にて、入力受付部IRは、事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力を受け付ける。次に、ステップS23では、抽出部EXTが、道路地点に基づき、流路情報マスターテーブルCIMを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路(流出物拡散防止対象流路)として抽出する。本実施態様では、さらに、ステップS24にて、抽出部EXTが、抽出された防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する。
最後に、ステップS25にて、表示部DISが、抽出した防災対象流路と、事故の事故地点と、事故が発生した道路と、流路防災データを地図上に表示する。ここで、流路防災データは、地図上の防災対象流路の一点(堰き止め地点が望ましい)に関連付けたウィンドウ上に表示することが好適である。このように、事故地点を入力するといった簡便な操作だけで、事故の影響を受ける(事故流出物が流れこむであろう)流路を特定し、さらには、流路防災データに含まれる、各流路に応じて規定された、流れを堰き止める手段、或いは、流出物の拡散を防止または低減する手段である「堰き止めに適した場所の住所、座標(緯度および経度)、堰き止めの具体的な手段:土嚢閉鎖、土嚢4個、土嚢15個などの土嚢個数、遮水扉、堰き止め板、バルブの閉鎖、閉鎖のやり方など、堰き止め用具の格納場所の住所、建物名、座標、流出物の拡散を防止、低減する薬剤・器具(中和剤、流出物を吸着する薬剤、吸収剤)、流出物を含む水を吸引するポンプ、濃度計、pH測定器、臭気計測器、など)を得ることが可能となる。これらの情報を閲覧した保全員は、当該流路に迅速に駆けつけ、流路防災データに応じた必要な拡散防止作業を行うことが可能となる。
図4は、地理的情報が規定された複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。図に示すように流路情報マスターテーブルCIM10は、大まかには、左側の地理的情報フィールドGE10と、右側の流路情報フィールドCC10に分かれる。例えば、交通事故の道路地点として「東名高速:起点から0km」を示す情報で、流路情報マスターテーブルCIM10を参照・検索すると、地理的情報フィールドGE11がヒットし、それに関連付けられている流路情報フィールドCC11が抽出・特定される。この事故地点で流出物が流れ込む恐れがある流路の一覧(当該事故に対応した防災対象流路の一覧)の情報が、このようにして得られる。
<<防災対象流路の一覧>>
雨水溝:RC100,世田谷区xxx1−x
RC105,世田谷区xxx1−yy
RC107,世田谷区xxx1−xx
暗渠:CC100,世田谷区xxx1−x3
他にも住所、絶対位置情報(緯度経度)などでも検索しても、その道路地点の地理的情報フィールドGE14,GE20などが特定・抽出することが可能であり、その地理的情報フィールドにそれぞれ関連付けられた流路情報フィールドCC14,CC20などが特定・抽出される。流路番号RC100、或いは、その住所などに基づき、保全員は、流出物の拡散防止作業、例えば、土嚢10個などで当該流路を迅速に堰き止めることが可能となる。
図5は、流路防災データが関連付けられた複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。図に示すように、左側と中央のフィールドである地理的情報フィールドGE10、流路情報フィールドCC10、およびそれらの各項目は、図4のそれらと同様である。そして、本実施態様の流路情報マスターテーブルCIM20では、新たに、流路防災データフィールドDD10を含む。流路情報フィールドCC11、CC14,CC20は、それぞれ流路防災データフィールドDD11,DD14,DD20に関連付けられている。例えば、流路情報フィールドCC11(即ち、そこに含まれる各流路RC100、RC105、RC107、UC100)と、流路防災データフィールドDD11(即ち、そこに含まれる各流路用の流路防災データ)とは、相互に関連付けられている。
<<流路防災データフィールドDD11>>
土嚢20個を積んで堰き止める:格納場所はxxx倉庫BB、堰き止めに適した場所:RC100のCC地点、xxx1丁目信号脇の雨水溝、世田谷区xx1−xーy
土嚢16個を積んで堰き止める:格納場所はxxx倉庫DD、堰き止めに適した場所:RC105のD1地点,世田谷区xxx1−yーy2
土嚢7個を積んで堰き止める:格納場所はxx倉庫EE、堰き止めに適した場所:RC107のE1地点,世田谷区xx1−x-x1
仕切り板1枚で堰き止める:格納場所は防災倉庫FF、堰き止めに適した場所:暗渠:UC100の終点,世田谷区xx1−x3-ww、
緯度(35.・・・), 経度(139.・・・)
このような流路防災データが抽出・特定されれば、保全員は、想定される流出物の拡散を効果的かつ迅速に防止することが可能となる。必要な土嚢の数も、堰き止める場所も極めて容易に特定することが可能となり、自然環境への影響を最小限にすることが可能となる。
図6は、流出物拡散防止支援装置の表示部に表示されるスクリーンインターフェイス(画面表示)の一例を示す図である。図に示すように、スクリーンインターフェイスSCR10上には、高速道路HWTMが表示されている。ここで、地図のデータは、記憶部120に格納された道路情報を含む地図情報MPから読み出して使用することが好適であるが、通信部COMを介して、外部のサーバなどから地図データを取得してもよい。事故が発生したのは、高速道路上の事故の道路地点ACPである。この道路地点は、入力受付部IRが、受け付けた(取得した)入力に含まれる「事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した道路地点」(即ち、事故地点)である。図3の処理を行うことで、当該事故により事故流出物が流れ込む、或いは、流れ込んだと予測される流路が特定できる。特定された流路は、地図上に表示される。近隣、周辺の流路は全て表示して、その中で、今回の事故で影響を受ける流路(即ち、本装置で抽出・特定した防災対象流路)を強調表示することが好適である(例えば、それらだけをカラー表示したり、点滅させたり、当該流路に関連付けて流路コードを表示したりする)。スクリーンインターフェイスSCR10上には、事故の道路地点に基づき特定(抽出)した流路、即ち、防災対象流路は、流路コードRC170、RC177、RC179、UC180である。また、その際には、事故流出物の流れの方向を矢印AR177、AR179,AR180のように表示することが好適である。
また、スクリーンインターフェイスSCR10上には、事故の道路地点に基づき抽出・特定した流路防災データだけをリストアップした流路防災データフィールドDD17が表示されている。この流路防災データを参照することで保全員は、どこに向かうべきか、どのように流れを堰き止めるのか、どの道具を使うのか、道具の格納場所、堰き止める位置・場所などの情報に容易にアクセスすることが可能となる。また、本装置は、流路防災データフィールドDD17の情報を地図上に表示して、保全員の流出物拡散防止作業を支援することが可能である。例えば、スクリーンインターフェイスSCR10上には、暗渠(地下流路)UC180を堰き止める仕切り板を格納する防災倉庫SUC18の場所を表示し、その仕切り板を使って堰き止めるべき暗渠UC180の拡散防止処理位置PP14として表示してある。同様に、他の防災対象流路に対しても、拡散防止処理位置PP11,PP12,PP13が表示されている。
ここで、このように地図を表示部に表示する場合は、本装置に、タッチパネル(図示せず)、マウスMUS,或いは、何らかの座標指示装置を設けることが好適である。そして、入力受付部IRが、表示部DISに表示された地図上でタッチパネル、マウス、または、座標指示装置を用いた道路地点の入力を受け付けることが好適である。そして、上述したように表示部DISが、防災対象流路の少なくとも一部の情報と、当該防災対象流路に関連付けられた流路防災データの少なくとも一部の情報とを表示する、ことが好適である。
図7は、流路の接続状況が規定された複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。図に示すように流路情報マスターテーブルCIM30は、大まかには、左側の地理的情報フィールドGE30と、右側の流路情報フィールドCC30に分かれる。ここまでは、図7の構成要素は、図4のそれらと同様である。本実施態様では、流路情報マスターテーブルに含まれる複数の流路の各流路は、他の流路との接続関係が規定されている。例えば、図に示すように、道路地点に基づき、地理的情報フィールドGE31がヒット(マッチ、合致)したときに、流路情報フィールドCC31の流路RC300,RC301,RC302に抽出された場合には、抽出部EXTは、流路情報マスターテーブルを参照して、抽出された防災対象流路(流路RC300,RC301,RC302)に接続された他の流路を、事故の影響により流出物が流れ込む可能性がある、2次的防災対象流路「ここでは、流路情報フィールドCC32の流路RC315,RC316」として抽出する。さらに、抽出部EXTは、流路情報マスターテーブルを参照して、抽出された2次的防災対象流路に接続されたさらに他の流路を、事故の影響により流出物が流れ込む可能性がある、3次的防災対象流路「ここでは、流路情報フィールドCC33の暗渠流路UC320」として抽出する。図示していないが、図5のように2次的防災対象流路、3次的防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出することも可能である。
図8は、流路の長さ、流速、および流路の接続状況が規定された複数の流路を含む流路情報マスターテーブルのデータフォーマットの一例を示す図である。図に示すように流路情報マスターテーブルCIM30−1は、大まかには、左側の地理的情報フィールドGE30と、右側の流路情報フィールドCC30−1に分かれる。図に示すように、図8の構成要素は、図7のそれとほぼ同様であるが、各流路において、その流路の長さ、その流速の情報を含むところが異なる。即ち、流路情報フィールドCC30−1のコンテンツが異なる。流路情報フィールドCC31−1、CC32−1,CC33−1には、図に示すように、各流路の長さ、流速が規定されている。このような流路情報フィールドが規定されている場合は、本装置は、抽出した流路のうち、事故の発生からの経過時間に基づき、拡散防止処置を施すべき流路を選択することが可能となる。この機能は、限られた予算で限られた人員で、拡散防止作業を効率的に行うときには非常に便利な機能である。具体的には、例えば、入力受付部IRが、事故の発生からの経過時間の入力を受け付け、抽出部EXTが、経過時間、防災対象流路、2次的防災対象流路、3次的防災対象流路の事故の地点からの、各流路を経た各距離に応じて、流路防災データから、防災対象流路、2次的防災対象流路、3次的防災対象流路のうちの必要とされるものを選択する。流路の長さは、地図の情報から李流路の始点と終点との距離を推定したものを用いてもよい。流速についても、通常の雨水溝の流速、2次的に接続される流路の流速、さらに2次的に接続される先の暗渠形式の流路などの流速などのデフォルトの情報を格納しておき、それを用いてもよい。
図9は、本発明の一実施態様による流出物拡散防止支援装置(システム)の概要を示すブロック図である。図に示すように、流出物拡散防止支援装置200(FMNPS)は、制御部(CPU、演算処理装置、プロセッサ)210、入力部IN、出力部OUT、通信部COM、記憶部120、および、表示部DISを有する。制御部210(CPU,プロセッサ、演算処理装置など)は、入力受付部IR、抽出部EXTを有する。記憶部220は、少なくとも物質名を含む複数の流出物情報と、該流出物情報の各々に関連付けられた環境影響情報(リスクの程度、悪臭の程度や指数、毒性の程度や指数、拡散の有無や程度(主に臭気の拡散)、物質の影響が及ぶ範囲(周囲5m、100m、200mなど)、可燃性の程度や指数、放射性の程度や指数、など)を含む環境影響マスターテーブルEFMをさらに格納する。
記憶部220は、地理的情報が規定された複数の流路を含む、流路情報マスターテーブルCIMを格納する、或いは、予め格納している。入力受付部IRは、事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力(道路名と起点からの距離(東名高速のxxインターチェンジから10km、AA高速のBBインターチェンジから上り方面3km、CC高速の20kmポストから下り100mなど)、住所、町名、地域名、位置座標(緯度、経度など))を受け付ける。抽出部EXTは、道路地点に基づき、前記流路情報マスターテーブルを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路として抽出する。
制御部210は、少なくとも物質名を含む、事故の車両の積載物情報(化学物質名、薬品名、物質名、可燃性の有無や程度、毒性の有無や程度、揮発性の有無や程度、放射性の有無や程度、積載量など)を取得する取得部ACQをさらに有する。なお、取得部ACQの機能は、入力受付部IRに含ませてもよい。抽出部EXTが、取得部ACQにより取得された積載物情報の物質名に基づき、環境影響マスターテーブルEFMを参照して、同じまたは類似する物質名を含む流出物情報を抽出し、該流出物情報に関連付けられた、環境影響情報を抽出し、事故の道路地点、抽出した防災対象流路、および、抽出した環境影響情報に基づき、事故により環境への影響を受ける恐れがある地域、住所、または領域を含ませた環境影響情報を含む、事故による流出物の環境影響データを生成する。即ち、本実施態様では、事故の流出物の影響を受ける防災対象流路を抽出・特定し、さらに、これら防災対象流路や事故地点での環境影響データ(環境影響評価書)を作成することが可能となる。
図10は、図9に示した流出物拡散防止支援装置で実行される処理(流路防災データを含む態様)の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS31にて、記憶部220は、環境影響マスターテーブルと、地理的情報が規定された複数の流路、および、流路の各々に関連付けられた、各流路に応じた、流れを堰き止める手段、或いは、流出物の拡散を防止または低減する手段が規定された流路防災データを含む、流路情報マスターテーブルを格納する。次に、ステップS32にて、入力受付部IRは、事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力を受け付け、さらに、取得部ACQが、少なくとも物質名を含む、事故の車両の積載物情報(化学物質名、薬品名、物質名、可燃性の有無や程度、毒性の有無や程度、揮発性の有無や程度、放射性の有無や程度、積載量など)を取得する。
次に、ステップS33では、抽出部EXTが、道路地点に基づき、流路情報マスターテーブルCIMを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路(流出物拡散防止対象流路)として抽出する。続いて、ステップS34にて、抽出部EXTが、抽出された防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する。本実施態様では、さらに、ステップS35にて、抽出部EXTが、取得部ACQにより取得された積載物情報の物質名に基づき、環境影響マスターテーブルEFMを参照して、同じまたは類似する物質名を含む流出物情報を抽出し、該流出物情報に関連付けられた、環境影響情報を抽出し、事故の道路地点、抽出した防災対象流路、および、抽出した環境影響情報に基づき、事故により環境への影響を受ける恐れがある地域、住所、または領域を含ませた環境影響情報を含む、事故による流出物の環境影響データを生成する。
最後に、ステップS36にて、表示部DISが、抽出した防災対象流路と、事故の事故地点と、事故が発生した道路と、流路防災データとを地図上に表示し、環境影響データを表示する。環境影響データ以外は、図3の処理による表示と同様である。本実施態様では、環境影響データが表示されるが、環境影響が及ぶ範囲は、基本的には、地図上の防災対象流路に沿った地域になるため、その影響が及ぶ範囲を地図上に描画することが望ましい。このように表示することで、道路沿線の住民も、事故の流出物の影響を客観的に把握し、また、道路事業者も自然環境への影響を適切に低減、防止する活動を適切に実施しているのかを定量的に把握することが可能となるからである。
図11は、流出物拡散防止支援装置の表示部に表示されるスクリーンインターフェイス(画面表示)の一例を示す図である。図に示すように、スクリーンインターフェイスSCR20上には、高速道路HWTM20が表示されている。ここで、地図のデータは、記憶部120に格納された道路情報を含む地図情報MPから読み出して使用することが好適であるが、通信部COMを介して、外部のサーバなどから地図データを取得してもよい。事故が発生したのは、高速道路上の事故の道路地点ACP20である。この道路地点は、入力受付部IRが、受け付けた(取得した)入力に含まれる「事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した道路地点」である。
図3、図10などの処理を行うことで、当該事故により事故流出物が流れ込む、或いは、流れ込んだと予測される流路が特定できる。特定された流路は、地図上に表示される。近隣、周辺の流路は全て表示して、その中で、今回の事故で影響を受ける流路(即ち、本装置で抽出・特定した防災対象流路)を強調表示することが好適である(例えば、それらだけをカラー表示したり、点滅させたり、流路コードを表示したりする)。スクリーンインターフェイスSCR20上には、事故の道路地点に基づき特定(抽出)した流路、即ち、防災対象流路は、流路コードRC400、RC405、RC415、UC450である。なお、見易くするために、この実施態様では、事故の流出物が流れ込むと予測される流路のみを表示して、他の流路群を表示させていない。
また、事故の道路地点に基づき抽出・特定した流路防災データだけをリストアップした流路防災データフィールドは、説明と作図の便宜上、SCR20には表示していないが、流路防災データを参照することで保全員は、どこに向かうべきか、どのように流れを堰き止めるのか、どの道具を使うのか、道具の格納場所、堰き止める位置・場所などの情報に容易にアクセスすることが可能となる。
スクリーンインターフェイスSCR21は、抽出部が抽出・特定した環境影響データを表示したものである。この実施態様では、事故の車両の積載物が「物質AA」というものであったと仮定した場合のものである。取得部が取得した積載物情報に基づき、環境影響マスターテーブルを参照して、物質AAの環境影響情報を抽出し、その情報は、環境影響データEFD20としてスクリーンインターフェイスSCR21のウィンドウに表示される。
<<環境影響データ>>
物質AA:周囲10m程度に異臭、毒性はなし
影響を受ける地域:RC400,405,415に沿ったエリアで物質AA特有の異臭
地域住民への警告:流出量が多い場合は除去作業終了ままで、流路沿いの道路
の通行止め、該当地域の外出自粛
低減・除去対策:中和剤の散布により異臭は90%消失可能
PP45での流れ堰き止めにより、100%流出防止可能
PP45で流出物を含む液体をポンプ吸引により100%回収可能
ここで環境影響マスターテーブルの一例を記載しておく。本装置は、このような環境影響マスターテーブルを参照して環境影響の評価を適正に行うことが可能である。
<<環境影響マスターテーブルの一例>>
流出物情報(物質名):AA 環境影響情報:異臭、周囲30m程度まで臭う。毒性なし、中和剤BBにより異臭は90%消失可能、自然環境で3週間程度分解される。
流出物情報(物質名):BB 環境影響情報:異臭あり、揮発性で引火し易い、可燃物、自然環境では分解しない。生物への影響あり。
また、スクリーンインターフェイスSCR21には、事故物質により影響を受ける影響地域FAR20(ハッチングした領域である)が表示される。この場合は、管理体制、保全体制により、流路UC450の拡散防止処理位置PP45での堰き止め処理により、流出物の拡散を100%防止できることから、PP45の地点までが環境影響を受ける範囲であると評価してある。
このように影響エリアを地図上に表示することで、事故による環境影響を容易に把握することが可能となる。本実施態様は、事故発生後の環境影響を評価したものであるが、高速道路で輸送・運搬される積載物の物質について、事故発生前に、もしも事故が発生したという視点で環境影響を評価したり、(影響を受ける地域の広さや、流出物の特性などで判断したりして、ある程度以上高いリスクがある場合には、それを低減する対策を取ったりするのに、本装置を役立てることが可能である。
本発明の各実施態様は、
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。或いは、本発明による装置、方法、プログラムなどの一部の構成要素、機能、処理、ステップなどを遠隔地のサーバなどに配置することも可能であることに注意されたい。
100 流出物拡散防止支援装置
110 制御部
120 記憶部
200 流出物拡散防止支援装置
210 制御部
220 記憶部
ACP 道路地点
ACP20 道路地点
ACQ 取得部
AR177 矢印
CC10 流路情報フィールド
CC11 流路情報フィールド
CC14,CC20 流路情報フィールド
CC30 流路情報フィールド
CC31 流路情報フィールド
CC32 流路情報フィールド
CC33 流路情報フィールド
CIM 流路情報マスターテーブル
CIM10 流路情報マスターテーブル
CIM20 流路情報マスターテーブル
CIM30 流路情報マスターテーブル
COM 通信部
DD10 流路防災データフィールド
DD11 流路防災データフィールド
DD11,DD14,DD20 流路防災データフィールド
DD17 流路防災データフィールド
DIS 表示部
EFD20 環境影響データ
EFM 環境影響マスターテーブル
EXT 抽出部
FAR20 影響地域
GE10 地理的情報フィールド
GE11 地理的情報フィールド
GE14,GE20 地理的情報フィールド
GE30 地理的情報フィールド
GE31 地理的情報フィールド
HWTM 高速道路
HWTM20 高速道路
IN 入力部
IR 入力受付部
KBD キーボード
MP 地図情報
MS1 携帯電話端末
MUS マウス
NET ネットワーク
OUT 出力部
PC1 端末
PDA1 携帯端末
PP11,PP12,PP13 拡散防止処理位置
PP14 拡散防止処理位置
PP45 拡散防止処理位置
PRN プリンタ
RC300,RC301,RC302 流路
RC315,RC316 流路
RC400 流路
SCR10 スクリーンインターフェイス
SCR20 スクリーンインターフェイス
SCR21 スクリーンインターフェイス
TCS 交通管制サーバ
UC180 暗渠
UC320 暗渠流路
UC450 流路

Claims (10)

  1. 流出物拡散防止支援装置であって、
    地理的情報が規定された複数の流路を含む、流路情報マスターテーブルを格納する記憶部と、
    事故で流出物が流れ出す恐れがある、或いは、流れ出した、道路地点の入力を受け付ける入力受付部と、
    前記道路地点に基づき、前記流路情報マスターテーブルを参照して、事故により流出物が流れ込む可能性がある少なくとも1つの流路を防災対象流路として抽出する抽出部と、
    を有することを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  2. 請求項1に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    前記流路情報マスターテーブルが、
    前記流路の各々に関連付けられた、各流路に応じた、流れを堰き止める手段、或いは、流出物の拡散を防止または低減する手段が規定された流路防災データをさらに含み、
    前記抽出部が、
    前記防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  3. 請求項2に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    少なくとも1つの道路を含む地図を表示する表示部、をさらに有し、
    前記入力受付部が、
    前記表示部に表示された地図上でタッチパネル、マウス、または、座標指示装置を用いた前記道路地点の入力を受け付ける、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  4. 請求項3に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    前記表示部が、
    前記防災対象流路の少なくとも一部の情報と、当該防災対象流路に関連付けられた流路防災データの少なくとも一部の情報とを表示する、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    前記流路情報マスターテーブルに含まれる複数の流路の各流路は、他の流路との接続関係が規定されており、
    前記抽出部が、
    前記流路情報マスターテーブルを参照して、前記抽出された防災対象流路に接続された他の流路を、事故の影響により流出物が流れ込む可能性がある、2次的防災対象流路として抽出し、
    前記2次的防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  6. 請求項5に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    前記抽出部が、
    前記流路情報マスターテーブルを参照して、前記抽出された2次的防災対象流路に接続されたさらに他の流路を、事故の影響により流出物が流れ込む可能性がある、3次的防災対象流路として抽出し、
    前記3次的防災対象流路に関連付けられた流路防災データをさらに抽出する、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  7. 請求項6に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    前記入力受付部が、
    事故の発生からの経過時間の入力を受け付け、
    前記抽出部が、
    前記経過時間、前記防災対象流路、前記2次的防災対象流路、前記3次的防災対象流路の事故の地点からの、各流路を経た各距離に応じて、前記流路防災データから、前記防災対象流路、前記2次的防災対象流路、前記3次的防災対象流路のうちの必要とされるものを選択する、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の流出物拡散防止支援装置において、
    前記記憶部が、
    少なくとも物質名を含む複数の流出物情報と、該流出物情報の各々に関連付けられた環境影響情報を含む環境影響マスターテーブル、をさらに格納し、
    前記流出物拡散防止支援装置が、
    少なくとも物質名を含む、事故の車両の積載物情報(化学物質名、薬品名、物質名、可燃性の有無や程度、毒性の有無や程度、揮発性の有無や程度、放射性の有無や程度、積載量など)を取得する取得部、をさらに有し、
    前記抽出部が、
    前記取得部により取得された積載物情報の物質名に基づき、前記環境影響マスターテーブルを参照して、同じまたは類似する物質名を含む流出物情報を抽出し、該流出物情報に関連付けられた、環境影響情報を抽出し、
    事故の道路地点、前記防災対象流路、および、前記環境影響情報に基づき、事故により環境への影響を受ける恐れがある地域、住所、または領域を含ませた前記環境影響情報を含む、事故による流出物の環境影響データを生成する、
    ことを特徴とする流出物拡散防止支援装置。
  9. 演算処理装置を請求項1〜8にいずれか1項に記載の流出物拡散防止支援装置として機能させる流出物拡散防止支援プログラム。
  10. 請求項9に記載の流出物拡散防止支援プログラムを格納したコンピュータ可読な記憶媒体。
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