JP2007286902A - 環境影響評価システムとその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品のライフサイクルの各段階において、環境影響を評価できる環境影響評価システムを提供することにある。
【解決手段】製品に含まれる化学物質の環境影響を評価する環境影響評価システムにおいて、製品の製造、使用、廃棄の各段階で環境影響を分析して評価する環境影響分析部11と、当該環境影響を回避する対策を実現するための影響回避負担提示部12とを有するシステムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特に、製品に含まれる化学物質の環境に対する有害性影響を評価するための環境影響評価システムに関する。
一般的には、有害化学物質や有害材料の環境に対する影響(以下、環境影響と表記する場合がある)の評価は、人体へのリスクの評価算出方法として、暴露量と毒性の積などで表現される。一方、製造メーカは、有害性物質への影響評価において、拡大生産者責任という立場で製造製品のライフサイクルに渡る管理が求められる。ここで、製品のライフサイクルとは、製品の製造、使用、廃棄の各段階を意味する。
ところで、環境影響の評価には、製造現場や廃棄処理現場などで、人が直接、有害物質に触れる恐れがある場合の人体へのリスク評価以外に、製品の廃棄時や廃棄処理現場などで考慮されるべき製品含有化学物質の無害化処理や回収処理のためのコストに関係する企業リスクなども含まれる。
企業が負うべき有害物質の影響評価に関する技術として、使用する化学物質の量と該当する法規制、および暴露想定量などから環境負荷をリスクに近い考えで計算する方式が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、この方式では、製品に含まれる化学物質の廃棄時の環境影響の記載が無く、対象は生産時に使用され環境中に放出される化学物質のみが管理対象である。また、長期的な影響や、その蓄積に伴う影響について触れていない。さらに、製品のライフサイクルの各段階での評価方法の記述が無く、製造メーカ、使用者、廃棄業者との各係わりが不明確である等の問題がある。
さらに、有害性の影響評価には、影響評価カテゴリとして、対人安全性や対環境性の他、爆発性などの危険性の評価も必要である。それらに対しては、重み付けにより個々の影響を統合化する方式が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。しかし、この方式では、有害性に加え暴露量で評価していたものの、具体的なライフサイクルに則して、リスクがどの段階で生じているか等については不明確である等の問題がある。
特開2004−227289号公報 特開2004−348171号公報
前述したように、従来の有害化学物質の環境影響の評価手法では、有害性の重み付けと暴露量の概念と製造現場で使用する有害物質の対法規制面からの評価は試みられている。しかしながら、製品のライフサイクルの各段階において、使用される有害物質や、定期点検などにおける部品交換時または製品廃棄時に部品や製品に含まれる有害物質に対する環境影響を評価することはできなかった。
そこで、本発明の目的は、製品のライフサイクルの各段階において、環境影響を評価できる環境影響評価システムを提供することにある。
本発明の観点は、製品に含まれる化学物質の環境影響を、製品の製造、使用、廃棄の各段階で評価し、当該環境影響を回避する対策を実現できる環境影響評価システムである。
本発明の観点に従った環境影響評価システムは、製品に含まれる化学物質の環境影響を評価する環境影響評価システムにおいて、化学物質の環境影響を評価するための評価用情報を蓄積する情報蓄積手段と、化学物質名を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された化学物質名に基づいて、前記情報蓄積手段から評価用情報を取得する手段と、前記情報蓄積手段から取得した評価用情報を使用して、前記製品の製造、使用、廃棄の各段階での環境影響を分析評価する手段とを備えた構成である。
本発明によれば、製品のライフサイクルの各段階において環境影響を評価し、当該環境影響を回避する対策を実現できる環境影響評価システムを提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の各実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は本実施形態に関する環境影響評価システムの要部を示すブロック図であり、図2は当該システムの処理手順を説明するためのフローチャートである。
本システムは、図1に示すように、システム本体1及び端末装置2からなる。システム本体1は、コンピュータシステムのハードウェア及びソフトウェアから構成されており、大別してMSDS情報データベース10と、環境影響分析部11と、影響回避負担提示部12の各機能部を有する。
MSDS情報データベース10は、化学物質の有毒性や防爆性などの安全性に関するリスク情報を示す化学物質安全データシート(MSDS:Material Safety Data Sheet)情報を主とし、化学物質に関する法規制に関する情報などを記憶装置に蓄積したデータベースである。MSDS情報データベース10は、端末装置2からの入力に従って、情報の追加や変更の更新が可能になっている。
環境影響分析部11は、MSDS情報データベース10から取得されるMSDS情報(以下、法規制に関する情報なども含む総称的情報とする)を使用して、製品のライフサイクルである製造、使用、廃棄の各段階での環境影響分析を実行し、分析結果として製品に含まれる化学物質の有毒性に関する評価情報を出力する。
なお、環境影響分析部11は、MSDS情報データベース10に限らず、環境影響分析に利用する情報を、例えばシステム1のデータ通信部(図示せず)を介して、インターネット上に公開されているMSDSなどであって、化学物質や有機物などの安全性や毒性が記載されている電子文献やデータベースから取得することも可能である。また、これら電子文献やデータベースの情報を、端末装置2の入力装置によりシステム本体1に予め入力し、環境影響分析部11から読み取り可能な状態で記憶させておいても良い。要するに、環境影響分析部11は、MSDS情報データベース10、インターネット上の電子文献やデータベース、システム全体1に記憶された電子文献やデータベースの情報の中の1つ又は複数、あるいはそれらの全てから、環境影響分析に利用する情報を取得する。
影響回避負担提示部12は、環境影響分析部11からの評価情報に基づいて、製造、使用、廃棄の各段階での環境影響を回避するための対策内容および対策負担を示す指標(コスト)を含む対策情報を生成する。
端末装置2は、システム本体1と通信回線により接続し、入力装置、記憶装置、及び表示出力装置を有する。端末装置2は、入力装置により環境影響評価に必要な化学物質名や、MSDS情報データベース10の更新に必要な入力情報をシステム本体1に入力する。また、端末装置2は、環境影響分析部11による評価情報や、影響回避負担提示部12により生成される対策情報を表示出力装置の画面上に表示する。
以下、図2のフローチャートを参照して、本システムの処理手順を説明する。
まず、製品の製造時の段階での環境影響の評価を行なうことを想定する。棚末装置2の入力装置から、製品の製造時に使用される薬品(溶剤)や原材料などに含まれる化学物質名が入力される(ステップS1)。
システム本体1は、MSDS情報データベース10から、入力された化学物質名に対応するMSDS情報を取得する(ステップS2)。具体的には、MSDS情報には、当該化学物質の発がん性(LD50)などの有害性を示す有害性情報や、関連法規制に関する情報が含まれている。
環境影響分析部11は、取得されたMSDS情報を使用して、製造時での環境影響分析を実行する(ステップS3)。環境影響分析部11は、製品に含まれる原材料や、製造工程に使用される薬品(溶剤)による環境影響を分析し、分析結果として製品または製造工程で使用される化学物質の有毒性や、法規制に抵触するか否かに関する評価情報を出力する。
影響回避負担提示部12は、環境影響分析部11からの評価情報に基づいて、製造段階での環境影響を回避するための対策および対策の負担を決定し、当該対策内容及び対策の負担の指標(コスト)を示す対策情報を生成する(ステップS4)。
端末装置2は、システム本体1から出力される評価情報及び対策情報を、表示出力装置の画面上に表示する(ステップS5)。
製造現場の担当者は、端末装置2の画面上を確認することにより、製造時において製品に含まれる原材料や、製造工程に使用される薬品(溶剤)による環境影響に対して、それを回避するための対策及びその負担(コスト)に関する情報を得ることができる。従って、製造現場の担当者は、製造時の環境影響が発生する前に、それを回避するための具体的な実施策をコストと共に選定することが可能となる。
なお、本実施形態は、製品の製造時の段階での環境影響の評価及び対策について説明したが、製造後の製品の使用時や、当該製品を廃棄する各段階においても、システムは同様の処理手順を実行する。但し、製品の使用時では、端末装置2から入力される化学物質名として、揮発性物質や、保守点検で交換する際に使用される化学物質となる。また、製品の使用時では、端末装置2から入力される化学物質名として、廃棄される製品に残留する有害物質などである。
要するに本実施形態によれば、製造現場の担当者などの当事者は、製品のライフサイクルの各段階(製造、使用、廃棄)において、製品に含まれる化学物質や製造工程時に使用される薬品などの有害物質に対する環境影響の回避対策およびその負担を把握できる。また、当該環境影響の評価を、製品の設計時に実施することで、環境に配慮した製品設計を図ることができる。
[第2の実施形態]
図3は、第2の実施形態に関する環境影響評価システムの要部を示すブロック図であり、図4は当該システムの処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図1に示す第1の実施形態のシステムと同様の構成について、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のシステム本体1は、MSDS情報データベース20と、法規影響分析部21と、有害性影響分析部22と、法規影響回避負担提示部23と、有害性影響回避負担提示部24とを有する。
MSDS情報データベース20は、図1に示すMSDS情報データベース10と同様であり、化学物質の有毒性や防爆性などの安全性に関するリスク情報を示す化学物質安全データシート情報と共に、化学物質に関する法規制に関する情報を記憶装置に蓄積したデータベースである。MSDS情報データベース20は、端末装置2からの入力に従って、情報の追加や変更の更新が可能になっている。
法規影響分析部21は、MSDS情報データベース10から取得されるMSDS情報の中で化学物質に関する法規制に関する情報を使用して、製品のライフサイクルである製造、使用、廃棄の各段階での法規影響(法規制に抵触するリスク)の分析を実行し、分析結果として法規制に関する評価情報を出力する。
有毒性影響分析部22は、MSDS情報データベース10から取得されるMSDS情報の中で化学物質に関する有毒性に関する情報を使用して、製品のライフサイクルである製造、使用、廃棄の各段階での有毒性の影響の分析を実行し、分析結果として有毒性の環境影響に関する評価情報を出力する。
法規影響回避負担提示部23は、法規影響分析部21からの評価情報に基づいて、製造、使用、廃棄の各段階での法規影響を回避するための対策内容および対策負担を示す指標(コスト)を含む対策情報を生成する。
有害性影響回避負担提示部24は、有毒性影響分析部22からの評価情報に基づいて、製造、使用、廃棄の各段階での有害性の環境影響を回避するための対策内容および対策負担を示す指標(コスト)を含む対策情報を生成する。
以下、図4のフローチャートを参照して、本システムの処理手順を説明する。
まず、製品の製造時の段階での、法規影響及び有毒性の環境影響の評価を同時に行なうことを想定する。棚末装置2の入力装置から、製品の製造時に使用される薬品(溶剤)や原材料などに含まれる化学物質名が入力される(ステップS11)。
システム本体1は、MSDS情報データベース20から、入力された化学物質名に対応するMSDS情報を取得する(ステップS12)。具体的には、MSDS情報には、当該化学物質の発がん性などの有害性を示す有害性情報や、関連法規制に関する情報が含まれている。
システム本体1は、取得されたMSDS情報を使用して、製造時での法規影響分析及び有毒性影響分析のそれぞれを実行する。即ち、法規影響分析部21は、MSDS情報データベース20から取得される法規制に関する情報を使用して、製品に含まれる原材料や製造工程に使用される薬品(溶剤)などの法規影響(法規制に抵触するリスク)の分析を実行し、法規制に抵触するか否かに関する評価情報を出力する(ステップS13)。
一方、有毒性影響分析部22は、MSDS情報データベース20から取得される有毒性に関する情報を使用して、製品に含まれる原材料や製造工程に使用される薬品(溶剤)などの有毒性の分析を実行し、有毒性の環境影響に関する評価情報を出力する(ステップS16)。
法規影響回避負担提示部23は、法規影響分析部21からの評価情報に基づいて、製造段階での法規影響(法規制に抵触するリスク)を回避するための対策内容および対策負担を示す指標(コスト)を含む対策情報を生成する(ステップS14)。
有害性影響回避負担提示部24は、有毒性影響分析部22からの評価情報に基づいて、製造段階での有害性の環境影響を回避するための対策内容および対策負担を示す指標(コスト)を含む対策情報を生成する(ステップS17)。
端末装置2は、システム本体1から出力される評価情報及び対策情報を、表示出力装置の画面上に表示する(ステップS15)。
製造現場の担当者は、端末装置2の画面上を確認することにより、製造時において製品に含まれる原材料や製造工程に使用される薬品(溶剤)における法規影響(法規制に抵触するリスク)、及び有毒性の環境影響に対して、それを回避するための対策及びその負担(コスト)に関する情報を得ることができる。従って、製造現場の担当者は、製造時に法規影響及び有毒性の環境影響が発生する前に、それを回避するための具体的な実施策をコストと共に選定することが可能となる。
なお、本実施形態は、製品の製造時の段階での環境影響の評価及び対策について説明したが、製造後の製品の使用時や、当該製品を廃棄する各段階においても、システムは同様の処理手順を実行する。但し、製品の使用時では、端末装置2から入力される化学物質名として、揮発性物質や、保守点検で交換する際に使用される化学物質となる。また、製品の使用時では、端末装置2から入力される化学物質名として、廃棄される製品に残留する有害物質などである。
要するに本実施形態によれば、製造現場の担当者などの当事者は、製品のライフサイクルの各段階(製造、使用、廃棄)において、製品に含まれる化学物質や製造工程時に使用される薬品などにおいて、法規影響及び有毒性の環境影響を個別に評価し、それぞれに対する回避対策およびその負担を把握できる。また、当該法規影響及び有毒性の環境影響の評価を、製品の設計時に実施することで、環境に配慮した製品設計を図ることができる。
[第3の実施形態]
図5は、第3の実施形態の環境影響評価システムの要部を示すブロック図である。本実施形態は、前述した第2の実施形態に関連した構成であり、図3に示すものと同様の構成について、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、法規影響分析部21及び有毒性影響分析部22はそれぞれ、対人毒性(P)、対環境性(E)、危険性(T)の3つのカテゴリに分けた評価を実行するための3分類分割評価部210,220を有する。
法規影響分析部21の3分類分割評価部210は、分類別有害度数算出部211と、各分類の重付け設定部212と、3分類影響統合算出部213と、影響回避負担計算部214とを有する。一方、有毒性影響分析部22の3分類分割評価部220は、分類別有害度数算出部221と、各分類の重付け設定部222と、3分類影響統合算出部223と、影響回避負担計算部224とを有する。
以下、図6も参照して、本実施形態の動作を説明する。
法規影響分析部21では、3分類分割評価部210は、MSDS情報データベース20から取得したMSDS情報の中から法規制に関する情報を使用して、対人毒性(P)、対環境性(E)、危険性(T)の3つのカテゴリに分けた評価を実行する。具体的には、分類別有害度数算出部211は、例えば対人毒性(P)の場合に、当該対人毒性カテゴリでの有害度数を、予め準備されたデータベースから求める。このデータベースは、例えば図6に示すように、法令IDや分類IDを付加して、当該IDで管理することができる有害度数情報を蓄積したものである。
分類別有害度数算出部211は、当該データベースから、例えばPRTR法(化学物質の移動量を規制する法律)の第1種指定化学物質なら2点、第2種なら1点、毒劇法の毒性なら3点などの有害度数を求めて加算する。即ち、MSDS情報の対応法規制情報から、例えば評価対象物がPRTR法の第1種と毒劇法の毒物に該当している場合には、その有害度数をデータベースから引用して加算して求める。
ここで、当然ながら、該当法規制が多い場合には、有害度数の点数は高くなる。また、毒性が高いほど点数が高くなる。同様に、分類別有害度数算出部211は、対環境性(E)に関する法規制(例えば大気汚染防止法や下水道法など)、及び危険性(T)に関する法規制(例えば高圧ガス保安法、消防法など)の有害度数を算出する。
次に、各分類の重付け設定部212は、分類別有害度数算出部211により算出された3カテゴリの度数に対して重付けを行なう。例えば、対人毒性(P)が、危険性(T)や対環境性(E)と比較して3倍の重要性を有する場合、各分類の重付け設定部212は、3:1:1の重付け係数を設定する。
次に、3分類影響統合算出部213は、分類別有害度数算出部211の算出結果と、各分類の重付け設定部212により設定された重付け係数を掛け合わせて、3つのカテゴリを加算して統合化する。そして、影響回避負担計算部214は、3分類影響統合算出部213により統合された数量に基づいて、予め用意された法規制の統合された度数から法規制対応負担を求めたデータベースを参照し、法規制の影響を回避する負担(コスト)を定量化する。
一方、有毒性影響分析部22も同様の処理を実行する。
即ち、有毒性影響分析部22では、3分類分割評価部221は、MSDS情報データベース20から取得したMSDS情報の中からLD50の結果や発がん性の実験結果、皮膚、目刺激性など毒性や有害性に関する情報(以下有害性情報と総称する)を使用して、対人毒性(P)、対環境性(E)、危険性(T)の3つのカテゴリに分けた評価を実行する。
具体的には、分類別有害度数算出部221は、例えば対人毒性(P)の場合に、当該対人毒性カテゴリでの有害度数を、予め準備されたデータベース(図6を参照)から求める。分類別有害度数算出部221は、当該データベースから、例えば癌原生なら3点などの有害度数を求めて加算する。即ち、MSDS情報の有害性情報から、例えば評価対象物が発がん性に該当している場合には、その有害度数をデータベースから引用して加算して求める。同様に、分類別有害度数算出部221は、対環境性(E)及び危険性(T)に関する有害性の有害度数を算出する。
次に、各分類の重付け設定部222は、分類別有害度数算出部221により算出された3カテゴリの度数に対して重付けを行なう。次に、3分類影響統合算出部223は、分類別有害度数算出部221の算出結果と、各分類の重付け設定部222により設定された重付け係数を掛け合わせて、3つのカテゴリを加算して統合化する。そして、影響回避負担計算部224は、3分類影響統合算出部223により統合された数量に基づいて、予め用意された有害性の統合された度数から有害性の影響回避負担を求めたデータベースを参照し、有害性の環境影響を回避する負担(コスト)を定量化する。
以上のように本実施形態によれば、前述の第2の本実施形態において法規制の影響回避負担と、有害性の影響回避負担とを個別に得るための評価を実行する場合に、対人毒性(P)、対環境性(E)、危険性(T)の3つのカテゴリに分けた3分類分割評価を実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に関する環境影響評価システムの要部を示すブロック図。 第1の実施形態に関する環境影響評価システムの処理手順を説明するためのフローチャート。 第2の実施形態に関する環境影響評価システムの要部を示すブロック図。 第2の実施形態に関する環境影響評価システムの処理手順を説明するためのフローチャート。 第3の実施形態に関する環境影響評価システムの要部を示すブロック図。 第3の実施形態に関する有害度数の具体例を示す図。
符号の説明
1…システム本体、2…端末装置、10,20…MSDS情報データベース、
11…環境影響分析部、12…影響回避負担提示部、21…法規影響分析部、
22…有害性影響分析部、23…法規影響回避負担提示部、
24…有害性影響回避負担提示部、210…3分類分割評価部、
211…分類別有害度数算出部、212…各分類の重付け設定部、
213…3分類影響統合算出部、214…影響回避負担計算部、
220…有毒性影響分析部、221…分類別有害度数算出部、
222…各分類の重付け設定部、223…3分類影響統合算出部、
224…影響回避負担計算部。

Claims (7)

  1. 製品に含まれる化学物質の環境影響を評価する環境影響評価システムにおいて、
    化学物質の環境影響を評価するための評価用情報を蓄積する情報蓄積手段と、
    化学物質名を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された化学物質名に基づいて、前記情報蓄積手段から評価用情報を取得する手段と、
    前記情報蓄積手段から取得した評価用情報を使用して、前記製品の製造、使用、廃棄の各段階での環境影響を評価する評価手段と
    を具備したことを特徴とする環境影響評価システム。
  2. 前記評価手段による評価結果に基づいて、前記各段階での環境影響を回避するための対策情報を生成する生成手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の環境影響評価システム。
  3. 前記評価用情報は、前記化学物質毎の有害性を示す有害性情報であり、
    前記生成手段は、前記有害性情報を使用して、環境に対する有害物質の影響を回避するための対策情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の環境影響評価システム。
  4. 前記評価手段は、
    前記各段階での環境影響において、法規上の評価及び有害性の評価のそれぞれを行なうことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の環境影響評価システム。
  5. 前記評価手段は、
    前記各段階での環境影響において、法規上の評価及び有害性の評価のそれぞれを個別に実行し、前記法規上及び有害性の各評価として対人毒性、対環境性、危険性の3つのカテゴリに分けた3分類分割評価を実行する手段を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の環境影響評価システム。
  6. 前記評価手段は、
    前記3分類分割評価において、前記3つのカテゴリ毎の有害度の重要性に従って、有害性の評価の優先付け処理を実行することを特徴とする請求項5に記載の環境影響評価システム。
  7. 製品に含まれる化学物質の環境影響を評価する環境影響評価システムに適用する評価方法であって、
    化学物質名を入力するステップと、
    入力された化学物質名に基づいて、情報蓄積手段から前記化学物質の環境影響を評価するための評価用情報を取得するステップと、
    前記評価用情報を使用して、前記製品の製造、使用、廃棄の各段階での環境影響を評価するステップと
    を有する手順を実行することを特徴とする評価方法。
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