JP2015010932A - 核医学診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】PET撮影前に算出される投影データの収集に必要なデータ領域のサイズの精度を向上させることが可能な核医学診断装置を提供することにある。【解決手段】実施形態に係る核医学診断装置は、第1の取得手段と、第2の取得手段と、第3の取得手段と、算出手段とを具備する。第1の取得手段は、被検体内に投与される放射性同位元素から放出される放射線の線量を示す投与線量情報を取得する。第2の取得手段は、検出器の感度を示す検出器感度情報を取得する。第3の取得手段は、操作者によって指定された投影データを収集するための収集時間に関する収集時間情報を取得する。算出手段は、取得された投与線量情報、検出器感度情報及び収集時間情報に基づいて、収集される投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出する。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、核医学診断装置に関する。
従来から、被検体の生体組織における機能情報を画像化する核医学診断装置として、PET(Positron Emission Tomography)装置が知られている。
このPET装置では、薬剤(放射性同位元素)が投与された被検体内で陽電子対消滅(以下、イベントと表記)が発生することによって互いに反対方向に放出された1対の放射線(ガンマ線)が、被検体の周囲を取り巻くように配列された複数のガンマ線検出器のうちの2つのガンマ線検出器で同時計測される。PET装置では、同時計測された1対のガンマ線に関するPET投影データに基づいてイベントが発生した位置を特定することによって核医学画像(PET画像)が生成される。
ところで、PET装置において、同時計測された1対のガンマ線に関するPET投影データを収集した順に記憶していくモード(以下、リストモードと表記)でPET撮影を行う場合、当該PET投影データの収集中にデータ領域不足とならないように、当該PET撮影の前に当該収集されるPET投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出し、当該算出されたサイズのデータ領域(ディスク領域)をディスク内に確保することが行われている。
なお、この必要なデータ領域のサイズは、例えばPET装置内部で予め定められている“想定される1秒あたりの最大データサイズ”と当該PET装置におけるPET撮影の度に指定される“PET投影データの総収集時間”とに基づいて算出される。
しかしながら、上記したように“想定される1秒あたりの最大データサイズ”と“PET投影データの総収集時間”とに基づいて確保されるデータ領域のサイズが算出される場合、実際に収集されるPET投影データのサイズ以上のデータ領域が確保されることになる。このような誤差は、実際に収集されるPET投影データを記憶するために必要なデータ領域がディスク内で確保可能であるにもかかわらず、当該ディスクの空き容量(つまり、必要なデータ領域)の不足と判断される原因となる。
なお、ディスクの空き容量が不足した場合に当該ディスクに記憶されている過去のデータを自動的に削除することによって、当該空き容量を確保する手法が知られている。しかしながら、この手法ではディスクの空き容量を確保するために自動的に過去のデータが削除されるため、過去のデータを長期間記憶しておくことが困難である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、PET撮影前に算出される投影データの収集に必要なデータ領域のサイズの精度を向上させることが可能な核医学診断装置を提供することにある。
実施形態によれば、被検体内に投与された放射性同位元素から放出された放射線を検出する検出器を備え、当該検出器によって検出された放射線に関する投影データを収集する核医学診断装置が提供される。
実施形態に係る核医学診断装置は、第1の取得手段と、第2の取得手段と、第3の取得手段と、算出手段とを具備する。
前記第1の取得手段は、前記被検体内に投与される放射性同位元素から放出される放射線の線量を示す投与線量情報を取得する。
前記第2の取得手段は、前記検出器の感度を示す検出器感度情報を取得する。
前記第3の取得手段は、操作者によって指定された前記投影データを収集するための収集時間に関する収集時間情報を取得する。
前記算出手段は、前記取得された投与線量情報、検出器感度情報及び収集時間情報に基づいて、前記収集される投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出する。
以下、図面を参照して、各実施形態について説明する。各実施形態に係る核医学診断装置として、PET(Positron Emission Tomography)装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るPET装置の外観を示す図である。図1に示すように、PET装置は、架台10、寝台装置20及びコンソール30を備える。
図1は、第1の実施形態に係るPET装置の外観を示す図である。図1に示すように、PET装置は、架台10、寝台装置20及びコンソール30を備える。
架台10は、撮影領域内に載置された被検体内で放出されるガンマ線(放射線)で被検体をPET撮影する。このとき、被検体には、予め薬剤が投与されている。この薬剤は、ポジトロン(陽電子)を放出する放射性同位元素で標識されている。薬剤(放射性同位元素)から放出されたポジトロンは、電子と対消滅し、1対のガンマ線を発生する。
なお、図1においては図示されていないが、架台10には、複数のガンマ線検出器及びPETデータ収集部が設けられている。架台10は被検体が送り込まれる略円筒形上を有する中空部を有しており、複数のガンマ線検出器は、当該中空部の外周に円周状に配置されている。被検体内から放出される1対のガンマ線は、複数のガンマ線検出器のうちの1対のガンマ線検出器によって検出(同時計数)される。このようにガンマ線検出器によってガンマ線が検出された場合、当該ガンマ線の強度に応じた電気信号が生成される。
PETデータ収集部は、ガンマ線検出器によって生成された電気信号を収集し、当該電気信号をデジタルデータに変換する。
このように架台10において収取された電気信号(デジタルデータ)は、コンソール30に供給される。
寝台装置20は、被検体が載置される天板を含み、当該天板を例えば長手方向、横手方向、上下方向に移動可能に支持する。
コンソール30は、架台10において収集された電気信号(デジタルデータ)に対して各種データ処理を実行する。
図2は、図1に示すPET装置が備えるコンソール30の主として機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンソール30は、入力部31、制御部32、記憶部33、PET画像生成部34及び表示部35を含む。
入力部31は、例えば入力デバイスを介して操作者によって指定された指示や情報を受け付ける(入力する)。なお、入力デバイスとしては、例えばキーボードやマウス、各種スイッチ、タッチパネル等が利用可能である。
制御部32は、PET装置の中枢として機能し、当該PET装置内の各部を制御する。また、制御部32は、上記したように架台10において収集された電気信号に対して信号処理をし、PET撮影に関する投影データ、すなわち、上記した検出器によって検出された放射線に関する投影データ(以下、PET投影データと表記)を生成する。この信号処理には、例えば位置計算処理、エネルギー計算処理、同時係数処理及び前処理等が含まれる。また、この前処理には、例えば感度補正、ランダム補正及び散乱性補正等が含まれる。このような制御部32の処理が順次実行されることによって、PET装置において、PET撮影によるPET投影データが収集される。
ここで、PET装置においてリストモードが設定されている場合には、上記したPET投影データが収集された順に記憶部33に記憶される。このため、本実施形態に係るPET装置においては、PET撮影の前(つまり、PET投影データの収集前)に、PET投影データを記憶するために必要なデータ領域を記憶部33内に確保する処理が実行される。
この場合、制御部32は、PET装置において収集されるPET投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出するために用いられる各種情報を取得して当該データ領域のサイズを算出する。なお、必要なデータ領域のサイズを算出するために用いられる情報には、被検体に投与される薬剤に関する情報(以下、薬剤投与情報と表記)及び撮影パラメータ等が含まれる。
本実施形態に係るPET装置においては、このように制御部32によって算出されたサイズのデータ領域が記憶部33内に確保される。記憶部33内にデータ領域が確保されると、PET撮影が行われ、PET投影データが収集及び記憶される。なお、この制御部32の処理の詳細については後述する。
記憶部33には、上記したPET投影データ以外に、本実施形態に係るPET装置の制御プログラム等が記憶されている。この制御プログラムは、制御部32によって実行される。
PET画像生成部34は、記憶部33に記憶されたPET投影データに基づいて、被検体に関する核医学画像(以下、PET画像と表記)のデータを生成(再構成)する。PET画像を構成する各画素に割り付けられた画素値は、放射性同位元素の濃度に応じたカウント値を有する。
表示部35は、例えば液晶やCRT等のモニタを備える。表示部35は、PET画像生成部34によって生成されたPET画像を表示する。
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態に係るPET装置のコンソール30に含まれる制御部32の処理手順について説明する。ここでは、上記したPET投影データを記憶するために必要なデータ領域を記憶部33内に確保する際の処理について主に説明する。
まず、制御部32は、上記した薬剤投与情報を取得する(ステップS1)。ここで制御部32によって取得される薬剤投与情報には、被検体内に投与される薬剤(放射性同位元素)から放出される放射線の線量(以下、投与線量と表記)を示す投与線量情報が含まれる。この投与線量情報は、当該投与線量情報によって示される投与線量が例えば操作者によって指定されることによって、入力部31を介してPET装置(コンソール30)に入力される。
次に、制御部32は、上記した撮影パラメータを取得する(ステップS2)。ここで制御部32によって取得される撮影パラメータには、架台10に設けられているガンマ線検出器の感度(以下、検出器感度と表記)を示す検出器感度情報、PET投影データを収集するための総収集時間を示す収集時間情報、当該PET投影データの収集中に付与される1秒あたりのタイムスタンプ数を示すタイムスタンプ情報及び被検体内で発生する1回のイベント(陽電子対消滅)で収集されるPET投影データのバイト数を示すイベントサイズ情報等が含まれる。
検出器感度情報は、ガンマ線検出器が設けられているPET装置内において予め設定(保持)されているものとする。収集時間情報は、総収集時間が操作者によって指定されることによって、入力部31を介してPET装置(コンソール30)に入力される。タイムスタンプ情報及びイベントサイズ情報は、PET装置内において予め設定されているものとする。
制御部32は、取得された投与線量情報、検出器感度情報、収集時間情報、タイムスタンプ情報及びイベントサイズ情報に基づいて、PET装置において収集されるPET投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズ(以下、リストモードデータサイズと表記)を算出する(ステップS3)。
ここで、リストモードデータサイズの算出処理について具体的に説明する。本実施形態において、リストモードデータサイズは、被検体への投与線量及び検出器感度を用いた以下の式(1)によって算出される。
DataSize=(InjDose×Sensitivity×TotalAcqTime+Timestamp×TotalAcqTime)×Eventsize 式(1)
この式(1)において、DataSizeは、リストモードデータサイズを表しており、単位はbyteである。InjDoseは、投与線量情報によって示される投与線量を表しており、単位はMBqである。Sensitivityは、検出器感度情報によって示される検出器感度を表しており、単位はcps/MBqである。TotalAcqTimeは、収集時間情報によって示される総収集時間を表しており、単位はsecである。Timestampは、タイムスタンプ情報によって示される1秒あたりのタイムスタンプ数を表しており、単位はcpsである。また、Eventsizeは、イベントサイズ情報によって示される1回のイベントで収集されるPET投影データのバイト数を表しており、単位はbyteである。
この式(1)において、DataSizeは、リストモードデータサイズを表しており、単位はbyteである。InjDoseは、投与線量情報によって示される投与線量を表しており、単位はMBqである。Sensitivityは、検出器感度情報によって示される検出器感度を表しており、単位はcps/MBqである。TotalAcqTimeは、収集時間情報によって示される総収集時間を表しており、単位はsecである。Timestampは、タイムスタンプ情報によって示される1秒あたりのタイムスタンプ数を表しており、単位はcpsである。また、Eventsizeは、イベントサイズ情報によって示される1回のイベントで収集されるPET投影データのバイト数を表しており、単位はbyteである。
制御部32は、算出されたリストモードデータサイズのデータを記憶することが可能なデータ領域を記憶部33において確保する(ステップS4)。
ステップS4の処理が実行されると、制御部32は、PET投影データの収集処理を実行する(ステップS5)。具体的には、制御部32は、架台10において収集された電気信号に対して信号処理をすることによってPET投影データを生成する。制御部32は、このような処理を被検体内で発生するイベント毎に実行することによって、上記したPET撮影が行われる期間の間、PET投影データを収集する。なお、上記したようにリストモードでPET装置が動作している場合、制御部32によって収集されたPET投影データは、順次、記憶部33(の確保されたデータ領域)に記憶される。
PET撮影(つまり、PET投影データの収集)が終了されると、制御部32は、ステップS4において確保されたデータ領域のうち、PET投影データが格納されなかったデータ領域(余ったデータ領域)を解放する(ステップS6)。
上記したように本実施形態においては、被検体内に投与される薬剤(放射性同位元素)から放出される放射線の線量(投与線量)を示す投与線量情報、被検体内に投与された薬剤から放出された放射線を検出する検出器の感度を示す検出器感度情報及び操作者によって指定されたPET投影データを収集するための総収集時間を示す収集時間情報を取得し、当該取得された投与線量情報、検出器感度情報及び収集時間情報に基づいて、収集されるPET投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出する構成により、PET撮影の前に算出されるPET投影データの収集に必要なデータ領域のサイズ(リストモードデータサイズ)の精度を向上させることができる。
具体的には、例えばPET装置内部で予め定められている“想定される1秒あたりの最大データサイズ”とPET投影データを収集するための総収集時間のみからリストモードデータサイズを算出した場合には、記憶部33内において図4に示すデータ領域331aが確保されることになる。この場合、図4に示すように、実際に収集されたPET投影データが記憶されるデータ領域(実際に使用したデータ領域)332aと事前に確保されたデータ領域331aとの誤差が大きく、確保したにもかかわらず使用されなかったデータ領域333aが大きい。この場合、実際に使用したデータ領域332aは確保できたにもかかわらずデータ領域331aを確保することができないような場合には、PET装置においては、PET投影データを記憶するために必要なデータ領域を確保できないためPET撮影を行うことができない。
これに対して、本実施形態において説明したようにリストモードデータサイズを算出した場合には、記憶部33内において図5に示すデータ領域331bが確保されることになる。この場合、図5に示すように、実際に収集されたPET投影データが記憶されるデータ領域(実際に使用したデータ領域)332bと事前に確保されたデータ領域331bとの誤差が小さく、使用されないデータ領域333bを小さくすることができる。
本実施形態によれば、投与線量及び検出器感度を用いて実際に収集されるPET投影データのサイズに近いサイズを算出することが可能となるため、不必要なデータ領域(ディスク領域)の確保のためにデータ領域が確保できない(つまり、収集時のディスクの空き容量不足)としてPET撮影を行うことができないといった事態を回避することができる。
なお、本実施形態においては核医学診断装置の一例としてPET装置を例に挙げて説明したが、本実施形態は、例えばX線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)とPET装置とが一体化されたPET−CT装置等に適用されても構わない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るPET装置の構成は、前述した第1の実施形態と同様であるため、適宜、図1及び図2を用いて説明する。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るPET装置の構成は、前述した第1の実施形態と同様であるため、適宜、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態は、PET装置において収集されるPET投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズ(リストモードデータサイズ)の算出に、PET投影データの収集中の平均線量を用いる点が、前述した第1の実施形態と異なる。
以下、本実施形態におけるリストモードデータサイズの算出処理について具体的に説明する。なお、リストモードデータサイズの算出処理以外の処理は前述した図3において説明した通りであるため、その詳しい説明を省略する。
本実施形態において、リストモードデータサイズは、平均線量及び検出器感度を用いた以下の式(2)によって算出される。
DataSize=(DoseAve×Sensitivity×TotalAcqTime+Timestamps×TotalAcqTime)×EventSize 式(2)
この式(2)において、DataSizeは、リストモードデータサイズを表しており、単位はbyteである。DoseAveは、PET投影データの収集中の平均線量を表しており、単位はMBqである。Sensitivityは、検出器感度情報によって示される検出器感度を表しており、単位はcps/MBqである。TotalAcqTimeは、収集時間情報によって示される総収集時間を表しており、単位はsecである。Timestampは、タイムスタンプ情報によって示される1秒あたりのタイムスタンプ数を表しており、単位はcpsである。また、Eventsizeは、イベントサイズ情報によって示される1回のイベントで収集されるPET投影データのバイト数でを表しており、単位はbyteである。
この式(2)において、DataSizeは、リストモードデータサイズを表しており、単位はbyteである。DoseAveは、PET投影データの収集中の平均線量を表しており、単位はMBqである。Sensitivityは、検出器感度情報によって示される検出器感度を表しており、単位はcps/MBqである。TotalAcqTimeは、収集時間情報によって示される総収集時間を表しており、単位はsecである。Timestampは、タイムスタンプ情報によって示される1秒あたりのタイムスタンプ数を表しており、単位はcpsである。また、Eventsizeは、イベントサイズ情報によって示される1回のイベントで収集されるPET投影データのバイト数でを表しており、単位はbyteである。
ここで、平均線量は、以下の式(3)によって算出される。
DoseAve=(DoseSt+DoseEd)/2 式(3)
この式(3)において、DoseStは、PET投影データの収集開始時の投与線量を表しており、単位はMBqである。なお、このDoseStは、以下の式(4)によって算出される。
この式(3)において、DoseStは、PET投影データの収集開始時の投与線量を表しており、単位はMBqである。なお、このDoseStは、以下の式(4)によって算出される。
DoseSt=InjDose×0.5^(ElapsedTime/Halflife) 式(4)
この式(4)において、InjDoseは、投与線量情報によって示される投与線量を表しており、単位はMBqである。ElapsedTimeは、被検体への薬剤の投与から収集開始までの時間を表しており、単位はsecである。なお、本実施形態においては、リストモードデータサイズの算出前に薬剤が被検体内に投与されており、このElapsedTimeは、当該薬剤が投与された時間からPET投影データの収集開始直前(具体的には、当該リストモードデータサイズの算出時)までの時間とする。Halflifeは、核種(被検体に投与される放射性同位元素)の半減期を表しており、単位はsecである。このHalflifeは、前述した第1の実施形態における薬剤投与情報に含まれていてもよいし、PET装置内部において予め保持されていても構わない。
この式(4)において、InjDoseは、投与線量情報によって示される投与線量を表しており、単位はMBqである。ElapsedTimeは、被検体への薬剤の投与から収集開始までの時間を表しており、単位はsecである。なお、本実施形態においては、リストモードデータサイズの算出前に薬剤が被検体内に投与されており、このElapsedTimeは、当該薬剤が投与された時間からPET投影データの収集開始直前(具体的には、当該リストモードデータサイズの算出時)までの時間とする。Halflifeは、核種(被検体に投与される放射性同位元素)の半減期を表しており、単位はsecである。このHalflifeは、前述した第1の実施形態における薬剤投与情報に含まれていてもよいし、PET装置内部において予め保持されていても構わない。
一方、式(3)におけるDoseEdは、PET投影データの収集終了時の投与線量を表しており、単位はMBqである。なお、このDoseEdは、以下の式(5)によって算出される。
DoseEd=InjDose×0.5^((ElapsedTime+TotalAcqTime)/Halflife)式(5)
この式(6)において、InjDose、ElapsedTime及びHalflifeは、上記した式(4)において説明した通りである。また、TotalAcqTimeは、上記した式(2)において説明した通りである。
この式(6)において、InjDose、ElapsedTime及びHalflifeは、上記した式(4)において説明した通りである。また、TotalAcqTimeは、上記した式(2)において説明した通りである。
本実施形態においては、上記した式(2)〜式(5)によってリストモードデータサイズを算出する構成により、被検体への投与線量に対して減衰補正を行うため、前述した第1の実施形態と比較して、より正確なリストモードデータサイズを算出することが可能となる。
以上説明したこれらの実施形態によれば、PET撮影の前に算出される投影データの収集に必要なデータ領域のサイズの精度を向上させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…架台、20…寝台装置、30…コンソール、31…入力部、32…制御部、33…記憶部、34…PET画像生成部、35…表示部。
Claims (7)
- 被検体内に投与された放射性同位元素から放出された放射線を検出する検出器を備え、当該検出器によって検出された放射線に関する投影データを収集する核医学診断装置において、
前記被検体内に投与される放射性同位元素から放出される放射線の線量を示す投与線量情報を取得する第1の取得手段と、
前記検出器の感度を示す検出器感度情報を取得する第2の取得手段と、
操作者によって指定された前記投影データを収集するための収集時間に関する収集時間情報を取得する第3の取得手段と、
前記取得された投与線量情報、検出器感度情報及び収集時間情報に基づいて、前記収集される投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出する算出手段と
を具備することを特徴とする核医学診断装置。 - 前記収集された投影データを記憶する記憶手段と、
前記投影データの収集前に前記算出されたサイズのデータ領域を前記記憶手段内に確保する確保手段と
を更に具備することを特徴とする請求項1記載の核医学診断装置。 - 前記投影データの収集中に付与される所定時間におけるタイムスタンプ数を示すタイムスタンプ情報を取得する第4の取得手段と、
前記被検体内で発生するイベントで収集される投影データのバイト数を示すイベントサイズ情報を取得する第5の取得手段と
を更に具備し、
前記収集時間情報は、前記投影データを収集するための総収集時間を示し、
前記算出手段は、
前記収集される投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを、前記取得された投与線量情報によって示される線量、前記取得された検出器感度情報によって示される前記検出器の感度、前記取得された収集時間情報によって示される総収集時間、前記タイムスタンプ情報によって示されるタイムスタンプ数及び前記イベントサイズ情報によって示されるバイト数を用いて、
(線量×検出器の感度×総収集時間+タイムスタンプ数×総収集時間)×バイト数
によって算出する
ことを特徴とする請求項1記載の核医学診断装置。 - 前記算出手段は、前記取得された投与線量情報によって示される線量に対して減衰補正を行うことにより前記投影データの収集中における平均線量を算出し、前記算出された平均線量、前記取得された検出器感度情報及び収集時間情報に基づいて、前記収集される投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを算出することを特徴とする請求項1記載の核医学診断装置。
- 前記投影データの収集中に付与される所定時間におけるタイムスタンプ数を示すタイムスタンプ情報を取得する第4の取得手段と、
前記被検体内で発生するイベントで収集される投影データのバイト数を示すイベントサイズ情報を取得する第5の取得手段と、
前記放射性同位元素が前記被検体内に投与されてから前記投影データの収集が開始されるまでの収集開始時間を示す開始時間情報を取得する第6の取得手段と、
前記被検体内に投与される放射性同位元素の半減期を示す半減期情報を取得する第7の取得手段と
を更に具備し、
前記収集時間情報は、前記投影データを収集するための総収集時間を示し、
前記算出手段は、
前記投与線量情報によって示される線量、前記開始時間情報によって示される収集開始時間及び前記半減期情報によって示される前記放射性同位元素の半減期を用いて、
線量×0.5^(収集開始時間/放射性同位元素の半減期)
によって前記投影データの収集開始時の線量を算出し、
前記投与線量情報によって示される線量、前記開始時間情報によって示される収集開始時間、前記収集時間情報によって示される総収集時間及び前記半減期情報によって示される前記放射性同位元素の半減期を用いて、
線量×0.5^((収集開始時間+総収集時間)/放射性同位元素の半減期)
によって前記投影データの収集終了時の線量を算出し、
前記算出された収集開始時の線量及び収集終了時の線量に基づいて、
(収集開始時の線量+収集終了時の線量)/2
によって前記平均線量を算出し、
前記収集される投影データを記憶するために必要なデータ領域のサイズを、前記算出された平均線量、前記検出器感度情報によって示される前記検出器の感度、前記収集時間情報によって示される総収集時間、前記タイムスタンプ情報によって示されるタイムスタンプ数及び前記イベントサイズ情報によって示されるバイト数を用いて、
(平均線量×検出器の感度×総収集時間+タイムスタンプ数×総収集時間)×バイト数
によって算出する
ことを特徴とする請求項4記載の核医学診断装置。 - 前記タイムスタンプ情報は、前記投影データの収集中に付与される1秒あたりのタイムスタンプ数を示すことを特徴とする請求項3または5記載の核医学診断装置。
- 前記イベントサイズ情報は、前記被検体内で発生する1回のイベントで収集される投影データのバイト数を示すことを特徴とする請求項3または5記載の核医学診断装置。
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