JP2015010628A - カップリング形管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カップリング形管継手1は、管の端部外周に装着されるケーシング2と、外周を密封シールするシール部材5と、管Pの抜け出しを防止する抜け止め部材6と、ケーシングを縮径させる締め付け部材3、4とを備え、高温時に体積膨張してケーシング内部に充填される高温膨張性シール部材8と、管Pを接続するときに管Pの内部に渡って挿入される内筒7とを備える。
【選択図】図2
Description
よって本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、火災などの高温にさらされた場合であっても配管内の流体が外部に漏れ出すことが無く、且つ比較的大きな口径の管であっても配管接続を容易に行うことができる管継手を提供することを目的とする。
互いに対向して接続される対をなす管の端部外周に装着されるケーシングと、 前記ケーシングの内部に装着され、対をなす前記管の外周を密封シールするシール部材と、 前記ケーシングを前記管に沿って縮径させる締め付け部材と、を備えるカップリング形管継手であって、 高温時に体積膨張して前記ケーシング内部に充填される高温膨張性シール部材と、 前記管を接続するときに、対向する両方の前記管の内部に渡って挿入される内筒と、を備えることを特徴とするものである。
前記内筒には、前記高温膨張性シール部材が膨張した際に前記管内への前記高温膨張シール部材の流入を規制する、前記管の内部に挿入可能な環状部材が外嵌されていることが好ましい。このように内筒に外嵌された環状部材が、内筒と管の内面との間に収まることによって内筒と管の内面の隙間を埋めるので、高温膨張性シール部材が体積膨張したときの管の内部への流れ込みが、内筒のみで堰き止める場合に比してより確実に規制され、継手から流体が漏れ出すことが確実に防止される。
前記内筒は、前記管の端部から挿入可能に設けられた円筒体であってもよい。
前記内筒は、弾性的に拡縮可能な筒状に丸められ前記管の端部から挿入可能に設けられた金属板であってもよい。
前記高温膨張性シール部材は、前記内筒に外嵌された、前記内筒と共に前記管の内部に挿入される筒状体であってもよい。
前記高温膨張性シール部材は、その中央部に前記管の内径寸法よりも大きな位置決め突起を備えていることが好ましい。
前記内筒は、その中央部に前記管の内径寸法よりも大きな大径部を備えることが好ましい。
前記高温膨張性シール部材は、前記管の外周部に設けられていてもよい。
(第1の実施の形態)
本発明の第1実施の形態に係るカップリング形管継手1は、図1に示されるように、ガスなどの流体を流動させる2本の管Pの対向する端部同士を接続するために、管Pの外周端部に装着されるケーシング(継手本体)2と、ケーシング2を管Pの外周に沿って縮径させるボルト3、ナット4からなる締め付け手段を有している。本実施の形態においては、ナット4は丸棒に横方向に貫通しボルト3が螺合される雌ネジが形成された棒状の特殊ナットである。ケーシング2は、断面がコの字形に折り曲げられた金属板で形成され、管Pの外周に沿ったC形形状に形成されたケーシング本体部材21と、ケーシング本体部材21の開放部を埋める同様に断面がコの字形に折り曲げられたスライド板22とからなる。ケーシング2は、ケーシング本体21とスライド板22とで断面がコの字形の全周にわたって途切れの無い環状体となり、管Pの外周に全周にわたって、管Pの外面とケーシング2の内面で囲まれた環状の空間を形成する。
高温膨張性シール部材8の材質は、火災などの高温にさらされた際に体積膨張する膨張黒鉛入りニトリルブタジエンゴムを用い得る。なお、高温膨張性シール部材8は成形により筒状体に形成されたものでも、シート材を丸めることにより筒状体に形成されたものでもよい。
図4に示されるように、本発明の第2の実施の形態に係るカップリング形管継手1Aは、高温膨張性シール部材8Aが管Pの外周部に配置され、管Pの内部には環状部材9のみが外嵌された内筒7が挿入されている以外は図2に示されるカップリング継手1と同じであり、同一箇所については同一の参照符号を付してその説明を省略する。第1の実施の形態に係るカップリング形管継手と同様に、このカップリング形管継手においても、高温膨張性シール部材は火災時の高温で膨張した際、密度に疎密を生じることなく、管Pと内筒7との間の隙間およびケーシング2内部に充填され、良好なシール性能が確保される。
1、1A:カップリング形管継手
2:ケーシング
21:ケーシング本体、22:スライド板
3:ボルト
4:ナット
5:シール部材
6:抜け止め部材
7、7A:内筒
8:高温膨張性シール部材
9:環状部材
Claims (8)
- 互いに対向して接続される対をなす管の端部外周に装着されるケーシングと、
前記ケーシングの内部に装着され、対をなす前記管の外周を密封シールするシール部材と、
前記ケーシングを前記管に沿って縮径させる締め付け部材と、
を備えるカップリング形管継手であって、
高温時に体積膨張して前記ケーシング内部に充填される高温膨張性シール部材と、
前記管を接続するときに、対向する両方の前記管の内部に渡って挿入される内筒と、
を備えることを特徴とするカップリング形管継手 - 前記内筒には、前記高温膨張性シール部材が膨張した際に前記管内への前記高温膨張シール部材の流入を規制する、前記管の内部に挿入可能な環状部材が外嵌されている
ことを特徴とする請求項1に記載のカップリング形管継手。 - 前記内筒は、前記管の端部から挿入可能に設けられた円筒体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカップリング形管継手。
- 前記内筒は、弾性的に拡縮可能な筒状に丸められ前記管の端部から挿入可能に設けられた金属板からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカップリング形管継手。
- 前記高温膨張性シール部材は、前記内筒に外嵌された、前記内筒と共に前記管の内部に挿入される筒状体であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のカップリング形管継手。
- 前記高温膨張性シール部材は、その中央部に前記管の内径寸法よりも大きな位置決め突起を備えることを特徴とする請求項5に記載のカップリング形管継手。
- 前記内筒は、その中央部に前記管の内径寸法よりも大きな大径部を備えることを特徴とする請求項5に記載のカップリング形管継手。
- 前記高温膨張性シール部材は、前記管の外周部に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のカップリング形管継手。
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2013
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