JP2015009436A - 繊維強化樹脂成形体およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく低コストで最終成形体を製造することが可能な繊維強化樹脂成形体およびその製造方法を提供する。【解決手段】強化繊維とマトリックス樹脂からなる厚み0.5mm以下の繊維強化樹脂層が3層以上積層され、かつ、各層内における強化繊維の数平均繊維長?0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長?0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きいことを特徴とする繊維強化樹脂成形体、およびその製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化樹脂成形体およびその製造方法に関し、とくに、比較的薄い繊維強化樹脂層が、各層内の強化繊維が所望の形態を保持した状態で多層に積層され、高い機械特性を発現できる成形体、およびその成形体を効率よく低コストで作製可能な製造方法に関する。
繊維強化樹脂成形体を効率よく低コストで作製可能な製造方法として、例えば、強化繊維とマトリックス樹脂(例えば、熱可塑性樹脂)とを適当な混練機を用いて溶融混練し、それをベルト等の移動体上に押し出して所定厚みの成形体を形成する方法や、それを所定厚み、所定形状のキャビティを備えた金型内で成形する方法が知られている(例えば、特許文献1、2)。
しかし、このような従来の成形方法では、強化繊維とマトリックス樹脂からなる繊維強化樹脂層は基本的には一層状態に形成され、かつ、その層厚みはそれほど小さくはなく、例えば少なくとも数mm〜数十mmとされることが多い。一方、強化繊維とマトリックス樹脂を溶融混練すると、混練時に繊維がランダムに切断されるため、混練後には強化繊維は繊維長に関してブロードな分布をもつ状態になる。成形後には、ブロードな繊維長分布を有する強化繊維が、比較的厚い成形体内に実質的にランダムに存在することになるので、成形体内における強化繊維の配向方向もランダムになりやすい。
このような状態で強化繊維による成形体の補強が行われると、実質的に一層の形態に形成された成形体の厚み方向に配向された強化繊維や、該厚み方向成分の大きい方向に配向された強化繊維の割合が高くなり、その分、成形体の面方向に配向された強化繊維の割合が低くなる。
ところが、強化繊維による成形体の補強形態としては、成形体を主として面方向に補強し、その補強によって成形体の曲げや引張強度、剛性の向上が求められることが多いにもかかわらず、上記のように成形体の面方向に配向された強化繊維の割合が低くなると、このような要求性能を効率よく満たすことが困難になる場合がある。
一方、上記のような溶融混練を行う方法ではなく、例えば抄紙法等で所定繊維長の強化繊維を面内方向に配向させたシート状物を形成し、それに樹脂を含浸させてプリプレグあるいはシート状成形体を作製し、それを複数枚積層して加熱・加圧一体化する成形体の製造方法も考えられる。このような成形方法では、積層された各層内において、繊維長の揃った、あるいは所定繊維長近傍にシャープな分布立ち上がりを有する強化繊維の多くが層の面方向に配向された形態となり、面方向に配向された強化繊維が効率よく補強効果を発現するので、成形体の高い機械特性が得られる。しかしこのような方法では、所定のプリプレグやシート状成形体を予め作製して準備し、それらを複数積層一体化しなければならず、最終的に目標とする成形体を製造するのに多大な手間と時間を要するので、大量生産、コストダウンが要求される用途には向いていない。また、一枚一枚のプリプレグやシート状成形体をごく薄く形成することが求められる場合には、製造が極めて困難になることが多い。さらに、繊維の絡み合いが強くなり、プレス成形時の基材の流動性が損なわれる。
特開7−80834号公報 特許第4862913号公報
そこで本発明の課題は、高い機械特性を発現可能な繊維強化樹脂成形体を効率よく低コストで実現することにある。とくに、比較的薄い繊維強化樹脂層の複数積層構成を有し、各層内の強化繊維が各層における面内方向に配向された、換言すれば、強化繊維が層間にまたがる方向には配向されていない状態で含有されており、その状態を介して繊維強化樹脂成形体全体として高い機械特性を発現可能で、かつ、各層において面内方向に配向されている強化繊維が比較的ブロードな繊維長分布を有することが許容されるため強化繊維と樹脂の溶融混練プロセスの採用が可能になり、それによって効率よく低コストで最終成形体を製造することが可能な繊維強化樹脂成形体およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る繊維強化樹脂成形体は、強化繊維とマトリックス樹脂からなる厚み0.5mm以下の繊維強化樹脂層が3層以上積層され、かつ、各層内における強化繊維の数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きいことを特徴とするものからなる。
このような本発明に係る繊維強化樹脂成形体においては、3層以上積層された各繊維強化樹脂層の厚みが0.5mm以下であるため、3層以上に積層されても、成形体の厚みとしてはそれほど大きくはならず、容易に目標とする成形体厚みとすることが可能になる。繊維強化樹脂成形体は、各繊維強化樹脂層が積層された構成とされ、それぞれの層内に、各層で完結した所定の状態にて強化繊維が含有されることになるので、含有されている強化繊維が層間にまたがる方向に配向されることはなく、多少の配向方向のばらつきはあったとしても、含有強化繊維の大半が各層において面内方向に配向された状態に保持されることになる。この強化繊維の面内方向への配向により、強化繊維の大半が成形体の補強に寄与でき、成形体の機械特性が効率よく大幅に向上される。そして、各層内における強化繊維の(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きいので、強化繊維の繊維長はブロードな分布を持つことが可能になる。したがって、強化繊維と樹脂の溶融混練プロセスの採用が可能になり、このプロセスの採用が可能になることによって、効率よく低コストで中間成形体、さらには最終成形体を製造することが可能になる。その結果、高い機械特性を有する繊維強化樹脂成形体を効率よく低コストで実現することが可能になる。
上記のような本発明に係る繊維強化樹脂成形体においては、上記強化繊維の重量平均繊維長Lwが0.2mm以上50mm未満の範囲にあり、かつ、該重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnとの比Lw/Lnが1.1以上であることが好ましい。Lw/Lnが1.1以上であることにより、重量平均繊維長Lwが0.2mm以上50mm未満の範囲にある強化繊維が、平均繊維長に対して比較的長い繊維がより多く含有されていることになり、それによって、成形体の機械特性の一層の向上、さらには耐衝撃強度の向上が可能になる。
また、上記強化繊維の弾性率(MPa)Eと繊維の直径(μm)dが以下の関係を満たすことが好ましい。
E/d3 ≧ 200
このように剛な強化繊維を用いることで、層内の強化繊維がより直線状態になりやすくなり、それによって成形体の剛性、強度をより向上することが可能になる。
本発明に係る繊維強化樹脂成形体において、使用される強化繊維としては特に限定されないが、成形体の高い機械特性を実現するためには、とくに炭素繊維を含むことが好ましく、場合によっては、自身の機械特性の高いガラス繊維を含むことも可能である。
また、使用されるマトリックス樹脂としても特に限定されず、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用可能であるが、後述の強化繊維と溶融マトリックス樹脂の混練工程を有する場合には、操作を行い易い熱可塑性樹脂の使用が好ましい。
本発明に係る繊維強化樹脂成形体の製造方法は、次のような第1〜第3の製造方法のいずれでも実施可能である。
(第1の製造方法)
強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程と、
混錬された繊維含有樹脂を口金から3層以上の多層状態で押し出す工程と、
押し出された各層を各層の厚みが0.5mm以下の状態で積層一体化する工程と、
を有することを特徴とする、繊維強化樹脂成形体の製造方法。すなわち、混錬された繊維含有樹脂を多層に押し出す方法である。
(第2の製造方法)
強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程と、
混錬された繊維含有樹脂を分割されたゲートを有する金型内に3層以上の多層状態で射出するとともに、射出された各層を金型内で各層の厚みが0.5mm以下の状態で積層一体化する工程と、
を有することを特徴とする、繊維強化樹脂成形体の製造方法。すなわち、混錬された繊維含有樹脂を多層に一気に射出成形する方法である。
(第3の製造方法)
強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程と、
混錬された繊維含有樹脂を口金から層状に押し出す工程と、
押し出された繊維含有樹脂層を3層以上の多層状態に順次積層するとともに、積層された各層を各層の厚みが0.5mm以下の状態で一体化する工程と、
を有することを特徴とする、繊維強化樹脂成形体の製造方法。すなわち、押し出された薄い繊維含有樹脂層を順に積み重ねていく方法である。
これらの製造方法において、強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程を採用可能とするため、上記積層された各層内における強化繊維の数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)を1.5よりも大きくすることが好ましい。すなわち、強化繊維の繊維長のブロードな分布を許容するのである。
また、前述したのと同様、上記積層された各層内における強化繊維の重量平均繊維長Lwを0.2mm以上50mm未満の範囲とし、かつ、該重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnとの比Lw/Lnを1.1以上とすることが好ましい。また、弾性率(MPa)Eと繊維の直径(μm)dが、E/d3 ≧200の関係を満たす強化繊維を使用することが好ましい。
さらに、上記強化繊維として炭素繊維を含むことが好ましく、上記マトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
このように、本発明に係る繊維強化樹脂成形体によれば、高い機械特性を有する繊維強化樹脂成形体を効率よく低コストで実現することが可能になる。また、本発明に係る繊維強化樹脂成形体の製造方法によれば、このような優れた特性を有する繊維強化樹脂成形体を効率よく低コストで、しかも優れた生産性をもって製造することが可能であり、量産にも容易に対応することが可能になる。
本発明の一実施態様に係る繊維強化樹脂成形体の概略部分断面図である。 強化繊維の繊維長分布の説明図である。 本発明における第1の製造方法を示す概略構成図である。 本発明における第2の製造方法を示す概略構成図である。 本発明における第3の製造方法を示す概略構成図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る繊維強化樹脂成形体の一部を示している。図1において、1は繊維強化樹脂成形体を示しており、繊維強化樹脂成形体1は、強化繊維3(例えば、炭素繊維)とマトリックス樹脂4からなる厚み0.5mm以下の繊維強化樹脂層2a、2b、2c、2dが3層以上に(図示例では4層に)積層され一体化されたものに構成されている。各層2a、2b、2c、2d内において、それぞれ、強化繊維3の大半が層の面内方向に配向されており、層間にまたがる強化繊維は実質的に存在しない。
各層2a、2b、2c、2d内における強化繊維は、その数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きくなるように分布、設定されている。この強化繊維の繊維長分布は、例えば図2のように示すことができる。
このような繊維強化樹脂成形体1においては、前述したように、3層以上積層された各繊維強化樹脂層2a、2b、2c、2dの厚みが0.5mm以下とされているため、多層に積層されても、成形体1の厚みとしてはそれほど大きなものにはならず、容易に目標とする成形体厚みとすることが可能である。各繊維強化樹脂層2a、2b、2c、2dのそれぞれの層内に、各層で完結した所定の状態にて(他の層とは実質的に独立に近い状態にて)強化繊維3が含有されており、層間にまたがる方向に配向された強化繊維は実質的に存在しないので、含有強化繊維3の大半が各層において面内方向に配向された状態に保持されることになる。この強化繊維3の面内方向への配向により、強化繊維3の大半が成形体1の補強に寄与し、成形体1の機械特性(主として曲げや引張、圧縮方向の強度、剛性)が効率よく大幅に向上される。また、各層内における強化繊維の(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きいので、強化繊維3の繊維長は図2に示したようなブロードな分布を持つことになる。したがって、後述の強化繊維と樹脂の溶融混練プロセスの採用が可能になり、このプロセスの採用が可能になることによって、効率よく低コストで例えば中間成形体、さらには最終成形体を製造することが可能になる。その結果、最終的に得られる繊維強化樹脂成形体1についても、高い機械特性を付与できるとともに、それを効率よく低コストで製造することが可能になる。
このような優れた特性を有する繊維強化樹脂成形体は、例えば図3〜図5に示すような方法で製造できる。
図3は、前述した第1の製造方法の一例を示している。図3において、強化繊維とマトリックス樹脂(例えば、ペレットに形成されたマトリックス樹脂)がホッパー11に所定割合にて投入され、溶融混練機12(例えば、スクリュー型溶融混練機)で、マトリックス樹脂が溶融され、溶融されたマトリックス樹脂と強化繊維が混練され、混錬された繊維含有樹脂が、口金13から3層以上の多層状態で、図示例では、口金13の各スリット状吐出口14a、14b、14cから3層の繊維含有樹脂層(繊維強化樹脂層)15a、15b、15cの状態で押し出され、押し出された各層15a、15b、15cがX方向に周回されるベルト16上で、積層され一体化された繊維強化樹脂成形体17として成形される。この方法においては、押し出された各層15a、15b、15cを該各層の厚みが0.5mm以下の状態で積層一体化される。そして、好ましくは、各層15a、15b、15c内における強化繊維は、前述したように、その数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きくなるように分布、設定される。
図4は、前述した第2の製造方法の一例を示している。図4において、強化繊維とマトリックス樹脂(例えば、ペレットに形成されたマトリックス樹脂)がホッパー21に所定割合にて投入され、溶融混練機22(例えば、スクリュー型溶融混練機で射出成型用の押出機)で、マトリックス樹脂が溶融され、溶融されたマトリックス樹脂と強化繊維が混練され、混錬された繊維含有樹脂が、口金23(射出ノズル)から、下型25と上型26からなる射出成型用の金型24の下型25内に注入される。下型25内には分割されたゲート27が設けられており、注入された繊維含有樹脂は、ゲート27が設けられ分割通路形態に形成された部位を通してキャビティ28内に射出され、キャビティ28内で3層以上の多層状態で(図示例では3層状態で)キャビティ28の延在方向に流入されていく。キャビティ28内での流動時には、繊維含有樹脂の粘度が高いため、キャビティ28内への流入時の3層状態が実質的に維持され、キャビティ28内に繊維含有樹脂が充満されたときにも、各層が面方向に延在する3層積層状態が確保される。この各層の積層一体化により、本発明に係る繊維強化樹脂成形体が成形される。この方法においては、各層の厚みが0.5mm以下の状態になるように積層一体化される。そして、好ましくは、各層内における強化繊維は、前述したように、その数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きくなるように分布、設定される。なお、図4における符号29は、脱型時の成形体取り出し用のピン状体を示している。
図5は、前述した第3の製造方法の一例を示している。図5において、溶融混練機31(例えば、スクリュー型溶融混練機)で、マトリックス樹脂が溶融され、溶融されたマトリックス樹脂と強化繊維が混練され、混錬された繊維含有樹脂が、口金32からシート状の繊維強化樹脂層33としてベルト34上に押し出され、押し出されたシート状繊維強化樹脂層33が、例えばベルト34のY−Y方向の往復動あるいはベルト34と口金32側のY−Y方向の相対移動により、ベルト34上で3層以上の多層状態に順次積み重ねられていき、多層状態に積層され一体化された繊維強化樹脂成形体35として成形される。この方法においては、押し出された繊維強化樹脂層33の厚みが0.5mm以下の状態で積層一体化される。そして、好ましくは、積層された各層内における強化繊維は、前述したように、その数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きくなるように分布、設定される。
図3〜図5に本発明に係る繊維強化樹脂成形体の製造方法を例示したが、製造方法としてはこれら例示された方法には限定されない。
本発明は、効率よく低コストで製造することが望まれるあらゆる繊維強化樹脂成形体に適用可能である。
1 繊維強化樹脂成形体
2a、2b、2c、2d 繊維強化樹脂層
3 強化繊維
4 マトリックス樹脂
11、21 ホッパー
12、22、31 溶融混練機
13、23、32 口金
14a、14b、14c スリット状吐出口
15a、15b、15c、33 繊維強化樹脂層
16、34 ベルト
17、35 繊維強化樹脂成形体
24 金型
25 下型
26 上型
27 ゲート
28 キャビティ
29 ピン状体

Claims (13)

  1. 強化繊維とマトリックス樹脂からなる厚み0.5mm以下の繊維強化樹脂層が3層以上積層され、かつ、各層内における強化繊維の数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)が1.5よりも大きいことを特徴とする繊維強化樹脂成形体。
  2. 前記強化繊維の重量平均繊維長Lwが0.2mm以上50mm未満の範囲にあり、かつ、該重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnとの比Lw/Lnが1.1以上である、請求項1に記載の繊維強化樹脂成形体。
  3. 前記強化繊維の弾性率(MPa)Eと繊維の直径(μm)dが以下の関係を満たす、請求項1または2に記載の繊維強化樹脂成形体。
    E/d3 ≧ 200
  4. 前記強化繊維として炭素繊維を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  5. 前記マトリックス樹脂が熱可塑性樹脂からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体。
  6. 強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程と、
    混錬された繊維含有樹脂を口金から3層以上の多層状態で押し出す工程と、
    押し出された各層を各層の厚みが0.5mm以下の状態で積層一体化する工程と、
    を有することを特徴とする、繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  7. 強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程と、
    混錬された繊維含有樹脂を分割されたゲートを有する金型内に3層以上の多層状態で射出するとともに、射出された各層を金型内で各層の厚みが0.5mm以下の状態で積層一体化する工程と、
    を有することを特徴とする、繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  8. 強化繊維と溶融マトリックス樹脂を混錬する工程と、
    混錬された繊維含有樹脂を口金から層状に押し出す工程と、
    押し出された繊維含有樹脂層を3層以上の多層状態に順次積層するとともに、積層された各層を各層の厚みが0.5mm以下の状態で一体化する工程と、
    を有することを特徴とする、繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  9. 前記積層された各層内における強化繊維の数平均繊維長±0.2mm以内の繊維数割合(L0.2)に対する数平均繊維長±0.3mm以内の繊維数割合(L0.3)の比(L0.3)/(L0.2)を1.5よりも大きくする、請求項6〜8のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  10. 前記積層された各層内における強化繊維の重量平均繊維長Lwを0.2mm以上50mm未満の範囲とし、かつ、該重量平均繊維長Lwと数平均繊維長Lnとの比Lw/Lnを1.1以上とする、請求項6〜9のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  11. 弾性率(MPa)Eと繊維(μm)の直径dが以下の関係を満たす強化繊維を使用する、請求項6〜10のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
    E/d3 ≧ 200
  12. 前記強化繊維として炭素繊維を含む、請求項6〜11のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
  13. 前記マトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を用いる、請求項6〜12のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形体の製造方法。
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