JP2015009331A - 脆性材料基板のブレイク工具 - Google Patents
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Abstract
Description
図5は、一般的に用いられているブレイク方法の一例を示すものである。図5(a)に示すように、水平なテーブル20上にクッションシート21を挟んで基板Wを載置する。この場合、基板のスクライブラインSが形成されている面が下側となるようにする。そして、基板Wの上方からブレイクバー22を図5(b)に示すように降下させ、基板Wを撓ませることによりスクライブラインSから基板Wをブレイクする(特許文献1の図5参照)。
このブレイク工具は、本願図8に示すように、台盤27の表面に複数の凹溝28を設け、この凹溝28に基板Wの一端部分を差し込んで基板Wの上端部分を手で掴み、図8(b)の矢印で示す前後方向に振ることによって凹溝28近傍位置にあるスクライブラインSから基板Wをブレイクするようにしている。
しかし、前述した図8のブレイク工具では、基板上端部分を手で掴んで折り曲げるように前後に振ってブレイクするものであるから、基板根元部分にあるスクライブラインには引張応力と圧縮応力が交互に負荷され、スクライブラインが破断限界点に達したときに一挙にブレイクされることになる。このため、基板分断面が乱雑になって、図9(a)において符号29で示す「ソゲ」や、符号30の「カケ」と呼ばれる現象が発生することがある。
また、基板上端部分を手で掴んで折り曲げるように傾倒させたときに、基板Wの左右両端部分にかかる力が不均等になって分断後の基板両端部に図9(b)において符号31で示す「ツノ」と呼ばれる現象が発生することがある。このような「ソゲ」や「カケ」、「ツノ」はブレイク後の製品の品質を劣化させるため、不良品の原因となる。
さらに、基板上端部分を手で掴んで折り曲げるようにしてブレイクするものであるから、ブレイク時に大きな力を必要とするとともに、狙った所とは別のスクライブラインから分断したり、分離不良(スクライブラインではない部分が割れること)が発生するおそれがある。これらの不具合は、スクライブラインのクラック浸透が浅い基板、またはスクライブラインのピッチが狭い基板ほど顕著になり、例えばスクライブラインのクラック浸透が基板厚みの10%以下で、かつスクライブラインのピッチが3mm以下の基板では発生率が高くなって、殆ど実用に供さないといった問題点があった。
前記挟み込み治具の第一板材と第二板材は調整ネジにより連結され、該調整ネジを操作することにより前記間隔が調整できるようにするのがよい。
また、挟み込み治具の先端から突出した基板先端部分のスクライブラインを、挟み込み治具の先端に近接させることにより、挟み込み治具を傾倒させたときの基板への曲げ応力をこのスクライブラインに集約させることができる。これにより、スクライブラインのクラックを基板の厚み方向に垂直に浸透させることができて、分断面に「ソゲ」や「カケ」が発生するのを抑制することができる。また、分断時に亀裂がスクライブラインの延在方向に沿って真っ直ぐに発生し、亀裂が斜めに走ったり蛇行したりすることを抑制することができて、高品質の分断面をもつ単位製品を得ることができるといった効果がある。
これにより、分断すべき基板の厚みやスクライブラインのピッチに合わせて凹溝の幅や深さを調整することができて、各種基板のブレイクに利用することができる。
本発明に係るブレイク工具Aは、表面に基板Wの一端部分を挿入する直線状の凹溝3を備えた受治具1と、基板Wの分断すべき一端部分W’を先端(図1の下端)から突出させた状態で該基板Wを挟み込んで保持する挟み込み治具2とから構成される。
固定側壁部材3aは支持プレート5を介して台盤4に固着されている。可動側壁部材3bは台盤4上に溝幅方向にのみスライド可能に載置され、第一調整ボルト6により溝幅が調整できるように形成されている。また、可動底板部材3cは、台盤4と固定側壁部材3aとの間に配置され、第二調整ボルト7により凹溝3の深さ方向に移動調整可能に保持されている。
ブレイクされる基板Wとして本実施例では、50mm×40mm角のサイズで、厚みが1.0mmのアルミナ基板を用いた。基板Wの表面には、図4に示すように、先行するスクライブ工程で縦方向のスクライブラインS1並びに横方向のスクライブラインS2が加工されている。なお、本実施例におけるそれぞれのスクライブラインの間隔(ピッチ)は2.5mmである。
一方、受治具1の凹溝3の幅及び深さは、分断すべき基板Wの厚み並びに突出した一端部分W’の寸法に合わせて予め調整しておく。すなわち、凹溝3の溝幅は、第一調整ボルト6で可動側壁部材3bを移動させて突出した基板一端部分W’がガタツキなく挿入できる寸法に調整する。また、溝深さは、第二調整ボルト7で可動底板部材3cを移動させて、分断すべきスクライブラインS2’から突出した基板一端部分W’の端縁までの長さ(スクライブラインS2のピッチに相当する長さ)に調整しておく。
図3(a)に示すように、挟み込み治具2の上部を手で掴んで治具2の先端から突出した基板一端部分W’を、図3(b)のように受治具1の凹溝3に挿入する。次いで、図3(c)に示すように、挟み込み治具2をスクライブラインS2’の反対側に傾倒させて基板一端部分W’をスクライブラインS2’からブレイクする。この挟み込み治具2を傾倒させる際は、第一板材8並びに第二板材9の先端外縁を傾斜面にカットして先細り状としているので、挟み込み治具2の先細りとなった先端を受治具1の表面に接触させた状態で、その接触部を支点として挟み込み治具2を傾倒させることができる。
このようにしてブレイクされた基板一端部分W’は受治具1の凹溝3から取り外され、長方形の短冊状基板W1(図4参照)となる。
短冊状の基板W1は、その後、縦方向のスクライブラインS1を横にした状態で、かつ、分断すべき基板一端部分W’を突出させた状態で挟み込み治具2に取り付ける。そして、上記同様に、突出した基板一端部分W’を受治具1の凹溝3に差し込んでスクライブラインS1から順次ブレイクし、図4に示す単位製品W2を完成させる。
さらに、挟み込み治具2の先端がスクライブラインS2に近接した位置でスクライブラインS2に沿って配置されているので、分断時に亀裂がスクライブラインの延在方向に沿って真っ直ぐに発生し、亀裂が斜めに走ったり、蛇行したりすることを抑制することができて、高品質の分断面をもつ単位製品W2を得ることができる。
W 脆性材料基板
W’挟み込み治具の先端から突出した基板一端部分
S1 縦方向のスクライブライン
S2 横方向のスクライブライン
1 受治具
2 挟み込み治具
3 凹溝
3a 固定側壁部材
3b 可動側壁部材
3c 可動底板部材
4 台盤
8 第一板材
9 第二板材
10 調整ネジ
Claims (4)
- 表面に基板の一端部分を挿入する凹溝を備えた受治具と、
前記基板の分断すべきスクライブラインを含む一端部分を先端から突出させた状態で前記基板を挟み込んで保持する挟み込み治具とからなり、
前記挟み込み治具は、前記基板を挟み込む間隔を隔てて平行姿勢で組み付けられた第一板材と第二板材とから形成され、前記第一板材と第二板材の間隔が調整可能に形成されている脆性材料基板のブレイク工具。 - 前記挟み込み治具の第一板材と第二板材は調整ネジにより連結され、該調整ネジを操作することにより前記間隔が調整できるように形成されている請求項1に記載の脆性材料基板のブレイク工具。
- 前記受治具は、前記凹溝の一方の側壁を形成する部材が溝幅方向に移動調整可能に形成され、前記凹溝の底面を形成する部材が凹溝の深さ方向に移動調整可能に形成されている請求項1または請求項2に記載の脆性材料基板のブレイク工具。
- 基板を当該基板の表面に形成されたスクライブラインに沿ってブレイクするために当該基板の一端部分を支持するための受治具であって、
表面に前記基板の一端部分を挿入する凹溝を備え、
前記凹溝の一方の側壁を形成する部材が溝幅方向に移動調整可能に形成され、
前記凹溝の底面を形成する部材が凹溝の深さ方向に移動調整可能に形成されている脆性材料基板の受治具。
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2013
- 2013-06-28 JP JP2013137207A patent/JP2015009331A/ja active Pending
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