JP2015009218A - ミキサセトラ型の溶媒抽出装置 - Google Patents

ミキサセトラ型の溶媒抽出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 有機溶媒と水溶液を攪拌・混合する際に、ミキサ部の構造が簡素であり、かつ生成される混合液の濃度を一定に保つことが可能なミキサセトラ型の溶媒抽出装置を提供する。
【解決手段】 有機溶媒6と水溶液7を攪拌翼5により攪拌・混合するミキサ部2と、当該ミキサ部2から導入した混合液8を静置することにより有機溶媒相6’と水溶液相7’に比重分離させるセトラ部3とを備えたミキサセトラ型の溶媒抽出装置1において、ミキサ部2は、混合液8を底部側に向けて流動させる攪拌翼5が回転自在に配設されているとともに、当該ミキサ部2とセトラ部3を区画する壁部10に、当該壁部10の鉛直方向に延設され、かつ当該攪拌翼5の回転により上記底部側に向かって流れる混合液8を下部開口4aから流入させて上部開口4bからミキサ部2およびセトラ部3に排出させる筒状の移送部4が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミキサ部に導入された有機溶媒と水溶液を攪拌翼により攪拌・混合するとともに、得られた混合液をセトラ部に導入して静置することにより有機溶媒相と水溶液相に比重分離させるミキサセトラ型の溶媒抽出装置に関するものである。
一般に、貴金属、レアアースやレアメタルなどの希土類金属を溶媒抽出する際に、ミキサセトラ型の溶媒抽出装置が用いられている。
従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置は、図3に示すように、攪拌翼24が設けられたミキサ部21の底部に前室23が設けられているとともに、ミキサ部21とセトラ部22を区画する壁部29の上部から混合液28をオーバーフローによって、導入部27を介して、セトラ部22に導入する構造になっている。
なお、下記特許文献1には、この種のミキサセトラ型の溶媒抽出装置が開示されている。
この図3に示す従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置20は、ミキサ部21の底部に設けられた前室23に、金属などが含有された有機溶媒25と水などの水溶液26を導入するとともに、この前室23の上方に配設された攪拌翼24の回転によって生じる負圧により、前室23とミキサ部との仕切り板に穿設された孔部23aから、当該前室23内に滞留した有機溶媒25と水溶液26を吸引して、攪拌翼24により攪拌・混合し、混合液28を生成しつつ、壁部29の上部からオーバーフローによって、当該混合液28を導入部27を介してセトラ部22に導入し、当該セトラ部22内において静置させることにより、有機溶媒相25’と水溶液相26’とに比重分離させた後に、溶媒抽出された有機溶媒25’と水溶液26’を各々排出させるものである。
上記従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置20によって、有機溶媒25と水溶液26を前室23に導入した時点では、混合されていないため、攪拌翼24の回転によって生じる負圧により、ミキサ部21内に吸引すると、各々の液体25、26が同じ割合で当該ミキサ部21に導入されない。この結果、ミキサ部21に導入された有機溶媒25と水溶液26を攪拌翼24で攪拌・混合した場合、異なる割合により混合液28が生成されてしまい、安定した割合の混合液28が生成されないという問題がある。
また、前室23の孔部23aから有機溶媒25と水溶液26を導入する際に、攪拌翼24の回転によって生じる負圧により吸引するため、当該攪拌翼24の形状や設置位置の詳細な設計が必要になり、製造コストやメンテナンスコストが嵩むという問題もある。
さらに、前室23内に導入された有機溶媒25と水溶液26は、ミキサ部21に導入されないと攪拌・混合されないため、当該前室23内において滞留する液量の分だけ、ミキサ部21内が平衡に達するまでに時間が掛かってしまい、作業性の低下に繋がるという問題もある。
また、ミキサ部21の底部に設けられた前室23に、有機溶媒25と水溶液26を攪拌翼24のよって生じる負圧により吸引しているため、当該攪拌翼24の回転が停止すると、前室23の内圧が上昇して、当該前室23から液体25、26が逆流してしまう可能性がある。
また、上記従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置20を長時間に亘り運転した場合、内部に析出物が発生し、その析出物を放置すると閉塞によるトラブルに繋がるため、この析出物を定期的に除去する必要がある。しかし、上記従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置20においては、前室23が設けられていることにより、作業性が悪いという問題もある。
特公昭61−19281号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、有機溶媒と水溶液を攪拌・混合する際に、ミキサ部の構造が簡素であり、かつ生成される混合液の濃度を一定に保つことが可能なミキサセトラ型の溶媒抽出装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、有機溶媒と水溶液を攪拌翼により攪拌・混合するミキサ部と、当該ミキサ部から導入した混合液を静置することにより有機溶媒相と水溶液相に比重分離させるセトラ部とを備えたミキサセトラ型の溶媒抽出装置において、上記ミキサ部は、上記混合液を底部側に向けて流動させる上記攪拌翼が回転自在に配設されているとともに、当該ミキサ部と上記セトラ部を区画する壁部に、当該壁部の鉛直方向に延設され、かつ当該攪拌翼の回転により上記底部側に向かって流れる上記混合液を下部開口から流入させて上部開口から上記ミキサ部および上記セトラ部に排出させる筒状の移送部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記移送部の上記上部開口には、上記セトラ部側に排出される排出量と、上記ミキサ部側に排出される排出量を調整する排出量調整手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1〜2に記載の本発明によれば、有機溶媒と水溶液を攪拌翼により攪拌・混合した混合液が、当該攪拌翼の回転によってミキサ部の底部側に向かって流れることにより、当該混合液を移送部の下部開口から流入させて、当該移送部の上部開口から上記ミキサ部とセトラ部に各々排出させるため、当該ミキサ部に排出された上記混合液を、繰り返し上記攪拌翼により攪拌・混合させることにより、上有機溶媒と水溶液の攪拌・混合を促進させて、上記セトラ部に排出される上記混合液の混合比率を安定せることができる。これにより、上記セトラ部における上記混合液の溶媒抽出効率を向上させることができる。
また、従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置のように、前室を設ける必要がないため、上記有機溶媒と水溶液を上記ミキサ部に直接導入させることができる。この結果、上記攪拌翼を含め、構造を簡素にすることができるとともに、上記ミキサ部内において上記有機溶媒と水溶液の割合が安定し、上記セトラ部から排出される溶媒抽出後の有機溶媒と水溶液の比率も安定させることができ、かつ上記ミキサ部内での上記混合液の平衡に達する時間を短くすることができる。
さらに、従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置のように、ミキサ部液面上端からのオーバーフローがないため、上記ミキサ部の上部から上記有機溶媒と水溶液を直接導入することができ、上記攪拌翼の回転を停止させても、上記有機溶媒と水溶液が上記ミキサ部から逆流することがないとともに、目視により上記有機溶媒と水溶液の導入を確認することができる。これにより、上記ミキサ部に接続された導入管などに逆流を防止するバルブなどを別途設ける必要がないとともに、運転監視が容易になる。
なお、従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置の場合、ミキサ部の上部に有機溶媒と水溶液を導入すると、一部攪拌・混合されていない当該有機溶媒または水溶液がオーバーフローからセトラ部に導入されて、溶媒抽出の効率が低下するため、前室へ供給する構造とせざるをえない。
請求項2に記載の発明によれば、上記ミキサ部側に排出される排出量と、上記セトラ部側に排出される排出量を調整する排出量調整手段が、上記移送部の上部開口側に設けられているため、例えば、上記ミキサ部に排出させる上記混合液の割合を多くすることにより、当該混合液の攪拌・混合をさらに促進させて、上記セトラ部に導入される上記混合液の混合比率を安定させることができる。この結果、上記セトラ部における溶媒抽出効率をさらに向上させることができる。
本発明のミキサセトラ型の溶媒抽出装置の一実施形態の概略を示す断面図である。 本発明のミキサセトラ型の溶媒抽出装置の一実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は移送部の上部開口の拡大斜視図である。 従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置の概略を示す断面図である。
図1〜図2に示すように、本発明の一実施形態のミキサセトラ型の溶媒抽出装置1は、内部が壁部10で区画された箱状の装置本体の一方に、有機溶媒6と水溶液7を攪拌翼5により攪拌・混合するミキサ部2が設けられているとともに、他方に、ミキサ部2から導入した混合液8を静置することにより有機溶媒相6’と水溶液相7’に比重分離させるセトラ部3が設けられている。
なお、水溶液7は、例えば、水、アルカリ水溶液、水に酸化剤や中和剤を加えたものである。
ここで、ミキサ部2は、その底部側の中央に攪拌翼5が回転自在に配設されている。また、ミキサ部2は、当該ミキサ部2とセトラ部3を区画する壁部10の幅方向の中心部に、筒状の移送部4が鉛直方向に延設されている。この移送部4は、平面視において円弧状に形成されているとともに、上記鉛直方向の底部側近傍に下部開口4aが形成され、かつ上部側に上部開口4bが形成されている。
また、移送部4の上部開口4b側には、当該上部開口4bから排出される混合液8をミキサ部2側に排出する排出量と、セトラ部3側に排出する排出量と調整する排出量調整手段9が設けられている。
この排出量調整手段9は、例えば、図2(b)に示すように、移送部4の上部開口4bの縁部に切欠部4cが設けられているとともに、当該移送部4の中央に位置する壁部10に凹部12が設けられている。この切欠部4cと凹部12は、各々の開口部の底部が同一の高さに配置されているとともに、切欠部4cの開口部の開口面積が、凹部12の開口部の開口面積より大きさく形成されている。この各々の開口部の開口面積の比率を変えることにより、例えば、切欠部4c側の排出量20:凹部12側の排出量1となるように調整することができる。
そして、ミキサ部2に回転自在に配設された攪拌翼5は、当該ミキサ部2の中央部に配設されている。この攪拌翼5は、ミキサ部2の底部近傍であって、かつ移送部4の下部開口4aの近傍に配置されている。
一方、セトラ部3は、当該セトラ部3とミキサ部2とを区画する壁部10に、筒状の導入部11が設けられている。この導入部11は、平面視において半円状に形成されているとともに、壁部10の幅方向の中心部に配置され、かつ当該壁部10の凹部12の中心と同一線上に配置されている。また、導入部11は、壁部10の高さ方向の中央から、当該壁部10の上方に突出するとともに、壁部10に対して垂直に設けられている。
そして、ミキサ部2には、有機溶媒6および水溶液7を当該ミキサ部2の上部側から導入する導入管(図示なし)が各々設けられているとともに、セトラ部3には、有機溶媒相6’と水溶液相7’から溶媒抽出された有機溶媒6’と水溶液7’を排出する排出管(図示なし)が各々設けられている。
以上の構成によるミキサセトラ型の溶媒抽出装置1を用いて、例えば、金属が含有された有機溶媒6と水溶液7を攪拌・混合・分離させる一連の流れについて説明する。
まず、ミキサ部2の上部から、各々の上記導入管を介して、有機溶媒6および水溶液7を当該ミキサ部2に導入する。
次いで、ミキサ部2に導入された有機溶媒6および水溶液7を攪拌翼5の回転により、攪拌・混合する。これにより、混合液8が生成されるとともに、ミキサ部2内の混合液8が、攪拌翼5の回転によって生じる正圧により、当該ミキサ部2の底部側に向かって流動する。
次に、ミキサ部2の上記底部側に向かって流動される混合液8が、移送部4の下部開口4aから押し上げられるとともに、当該移送部4の上部開口4bから、ミキサ部2およびセトラ部3に各々排出される。その際に、移送部4の上部開口4b側に設けられた排出量調整手段9によって、排出される混合液8が、例えばミキサ部2側20:セトラ部3側1の割合で排出される。
なお、排出量調整手段9においては、図2(b)に示すように、移送部4の上部開口4bの縁部に設けられた切欠部4cの開口部の開口面積と、壁部10に設けられた凹部12の開口部の開口面積とが、異なる面積比率により形成されているため、移送部4内の上部開口4bから異なるの量の混合液8が、ミキサ部2とセトラ部3とに排出されることになる。
次いで、移送部4の上部開口4bの切欠部4cからミキサ部2に排出された混合液8は、再度ミキサ部内において攪拌翼5によって、当該ミキサ部2内に外部から導入された有機溶媒6および水溶液7と共に攪拌・混合されて、混合液8に生成される。生成された混合液8は、攪拌翼5の回転によって生じる正圧により、ミキサ部2の上記底部側に向かって流動されるとともに、移送部4の下部開口4aから押し上げられて、上部開口4bからミキサ部2およびセトラ部3へと再び排出される。
次に、セトラ部3内において、混合液8が有機溶媒相6’と水溶液相7’に比重分離した後、有機溶媒相6’から有機溶媒6’を上記排出管を介して、例えば、次工程のミキサ部2に導入するとともに、水溶液相7’から水溶液7’を上記排出管を介して、例えば、次工程のミキサ部2に導入する。
このように、複数のミキサセトラ型の溶媒抽出装置1を直列に配設して、攪拌・混合・分離を繰り返すことにより、有機溶媒6に含有する複数種類の金属類を選択的に取り出すことができる。
なお、有機溶媒6’または水溶液7’に溶存する金属成分の濃度が変動して、界面がセトラ部3の機能を損なうほどに上下した場合には、セトラ部3内の有機溶媒6’と水溶液7’の界面高さを調整する必要がある。このセトラ部3内の有機溶媒6’と水溶液7’の界面高さを調整するには、セトラ部3の水溶液相7’の排出部の液面高さを微調整することにより行うことができる。
上述の実施形態によるミキサセトラ型の溶媒抽出装置1によれば、有機溶媒6と水溶液7を攪拌翼5により攪拌・混合した混合液8が、当該攪拌翼5の回転によってミキサ部2の底部側に向かって流れることにより、当該混合液8を移送部4の下部開口4aから流入させて、当該移送部4の上部開口4bからミキサ部2とセトラ部3に各々排出させるため、当該ミキサ部2に排出された上記混合液8を、繰り返し攪拌翼5により攪拌・混合させることにより、有機溶媒6と水溶液7の攪拌・混合を促進させて、セトラ部3に排出される混合液8の混合比率を安定せることができる。これにより、セトラ部3における混合液8の溶媒抽出効率を向上させることができる。
さらに、ミキサ部2側に排出される排出量と、セトラ部3側に排出される排出量を調整する排出量調整手段9が、移送部4の上部開口4b側に設けられているため、例えば、ミキサ部2に排出させる混合液8の割合を多くすることにより、当該混合液8の攪拌・混合をさらに促進させて、セトラ部3に導入される混合液8の混合比率を安定させることができる。この結果、セトラ部3における溶媒抽出効率をさらに向上させることができる。
また、セトラ部3において比重分離される有機溶媒相6’と水溶液相7’との比率の変動を抑えることができるため、例えば、複数のミキサセトラ型の溶媒抽出装置1を直列に配置した場合に、次工程のミキサ部2に溶媒抽出後の有機溶媒6’と水溶液7’を定量導入することができる。また、溶媒抽出の効率向上のために、セトラ部3において比重分離される有機溶媒相6’と水溶液相7’を調整バルブを介した配管による水圧(落差)によって同一、または前段、または後段のミキサ部に戻すことが容易である。
なお、従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置では、いずれの場合も前室の負圧によって戻すことにより、当該前室の吸引力の変動によって戻し液量が変動するため、溶媒抽出効率を一定に保つことが難しい。
そして、従来のミキサセトラ型の溶媒抽出装置のように、前室を設ける必要がないため、有機溶媒6と水溶液7をミキサ部2に直接導入させることができる。この結果、攪拌翼5を含め、構造を簡素にすることができるとともに、ミキサ部2内において有機溶媒6と水溶液7の割合を安定させることができ、かつミキサ部2内での混合液8の平衡に達する時間を短くすることができる。これにより、製造コストを抑えることができるとともに、作業性を向上させることができる。
さらに、有機溶媒6と水溶液7を直接ミキサ部2に導入する際に、当該ミキサ部2の上部から導入することができるため、攪拌翼5の回転を停止させても、ミキサ部2内の混合液8が当該ミキサ部2から逆流することがないとともに、目視により有機溶媒6と水溶液7の導入を確認することができる。これにより、ミキサ部2に接続された導入管などに逆流を防止するバルブなどを別途設ける必要がないとともに、運転監視が容易になる。
なお、上記実施の形態において、排出量調整手段9を移送部4の上部開口4bの縁部に設けられた切欠部4cと、壁部10に設けられた凹部12の各々の開口部の大きさの違いにより排出量を調整した場合のみ説明したが、本願発明はこれに限定されるものでなく、例えば、移送部4の上部開口4bからミキサ部2側とセトラ部3側に大きさの異なる樋を設けることにより、排出量を調整することもできる。また、壁部10の上部の高さに対する移送部4の上部の高さを調整することにより、ミキサ部2側とセトラ部3側への排出量を調整することもできる。
さらに、上記実施の形態において、移送部4を平面視において円弧状に形成した場合のみ説明したが、本願発明はこれに限定されるものでなく、流路を形成できる形状であれば、例えば、方形でも対応することができる。また、移送部4は、その流路が鉛直方向に限定されるものでなく、機能を損なわない範囲であれば、例えば、傾斜させた流路でも対応可能である。
また、上記実施の形態において、導入部11を平面視において円弧状に形成した場合のみ説明したが、本願発明はこれに限定されるものでなく、導入部11がミキサ部2からセトラ部3への流路であるとともに、セトラ部3における有機溶媒6と水溶液7の分離を促進させる機能があることから、例えば、方形であっても、また隔壁であっても対応可能である。
溶媒抽出の際のミキサセトラ型の溶媒抽出装置に利用することができる。
1 ミキサセトラ型の溶媒抽出装置
2 ミキサ部
3 セトラ部
4 移送部
4a 下部開口
4b 上部開口
5 攪拌翼
6 有機溶媒
6’有機溶媒相
6’有機溶媒
7 水溶液
7’水溶液相
7’水溶液
8 混合液
9 排出量調整手段
10 壁部
11 導入部

Claims (2)

  1. 有機溶媒と水溶液を攪拌翼により攪拌・混合するミキサ部と、当該ミキサ部から導入した混合液を静置することにより有機溶媒相と水溶液相に比重分離させるセトラ部とを備えたミキサセトラ型の溶媒抽出装置において、
    上記ミキサ部は、上記混合液を底部側に向けて流動させる上記攪拌翼が回転自在に配設されているとともに、当該ミキサ部と上記セトラ部を区画する壁部に、当該壁部の鉛直方向に延設され、かつ当該攪拌翼の回転により上記底部側に向かって流れる上記混合液を下部開口から流入させて上部開口から上記ミキサ部および上記セトラ部に排出させる筒状の移送部が設けられていることを特徴とするミキサセトラ型の溶媒抽出装置。
  2. 上記移送部の上記上部開口には、上記セトラ部側に排出される排出量と、上記ミキサ部側に排出される排出量を調整する排出量調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のミキサセトラ型の溶媒抽出装置。
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