JP2015007336A - ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラインドの構造および制御を複雑化することなく、スラットの傾き角度を変化させても、十分な採光性を確保可能なブラインドを提供する。
【解決手段】ブラインド10は、第1方向に配列され、それぞれが可視光遮光性を有する複数のスラット20を備え、複数のスラットのうち少なくとも一部のスラットは、該スラットの表面が平坦な鏡面からなる基準平面であると仮定した場合の該基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射させる反射特性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、上下方向に配列された複数のスラットを有するブラインドに関する。
特許文献1に開示されているように、採光用の窓に取り付けられるブラインドが広く利用に供されている。ブラインドは、典型的に、鉛直方向に間隔をあけて配列された多数のスラットを有している。各スラットは、水平方向に延び、その傾きを変化させることができるように支持されている。このようなブラインドは、スラットの傾きを調整することにより、室外から室内を観察されることを規制する目隠し機能、斜め上方からの外光が室内にそのまま入射することを防止して防眩を図る遮光機能、斜め上方からの外光を室内にそのまま取り入れる採光機能等を発現することができる。
また、特許文献2には、スラットの上面の半分に鏡面をつけて、この鏡面で反射された外光を室内に導入する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、スラットで反射した太陽光が、上部のスラットほど室内奥の天井方向に向かい、下部のスラットほど窓際の天井方向に向かうように、スラットの傾斜角度を上部のスラットから下部のスラットにかけて順次変化させる技術が開示されている。
特開2006−222011号公報 特開平7−229375号公報 特開平11−315673号公報
特許文献2のように、スラットの上面に鏡面を設けると、スラットの上面に入射された光を反射させることができるが、鏡面は正反射を行うため、入射光の入射角度によって、出射角度が変化し、反射光を所望の方向に向かわせるように制御することは難しい。
また、特許文献3のように、スラットの傾斜角度をスラットごとに順次変化させるには、事前に、どの位置のスラットはどの傾斜角度に設定すべきかをスラットごとに調べなければならず、また、各スラットの傾斜角度を設定するための自動化システムも必要となり、コストがかかってしまう。
本発明は、上述した問題点を考慮してなされたものであり、ブラインドの構造および制御を複雑化することなく、スラットの傾き角度を変化させても、十分な採光性を確保可能なブラインドを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るブラインドは、
第1方向に配列され、それぞれが可視光遮光性を有する複数のスラットを備え、
前記複数のスラットのうち少なくとも一部のスラットは、該スラットの表面が平坦な鏡面からなる基準平面であると仮定した場合の該基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射させる反射特性を有する。
前記少なくとも一部のスラットの表面は、前記基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に正反射させるように、粗面化されていてもよい。
前記少なくとも一部のスラットの表面には、該スラットの短手方向に沿って配列される複数の凸部が設けられ、
前記複数の凸部のそれぞれは、前記基準平面から傾斜した第1側面および第2側面を有し、
前記第1側面は、入射された光を反射させてもよい。
前記少なくとも一部のスラットの表面は、前記基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に指向性反射させてもよい。
前記少なくとも一部のスラットは、
可視光遮光性の基材と、
前記基材の表面に接合され指向性反射特性を有するシート部材と、を有してもよい。
前記複数のスラットは、それぞれが1以上のスラットからなり前記第1方向に沿って配置される複数のスラット群を有し、
前記複数のスラット群のそれぞれは、反射特性が相違してもよい。
前記第1方向は上下方向であり、
前記複数のスラット群のうち、下側に配置されるスラット群は、その上側に配置されるスラット群よりも、前記第1方向に対する出射角度が小さくてもよい。
本発明によれば、ブラインドの構造および制御を複雑化することなく、スラットの傾き角度を変化させても、十分な採光性を確保可能なブラインドを提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るブラインド10の斜視図。 ブラインド10のスラット20の動作を説明するための図。 ブラインド10のスラット20の動作を説明するための図。 スラット20の表面形状の一例を示す主断面図。 スラット20の表面形状の他の例を示す主断面図。 プリズムシート33の断面構造の一例を示す図。 スラット20の傾き角度を3通りに変化させたときのスラット20での反射光の方向を示す図。 第2の実施形態に係るブラインド10の反射特性を模式的に示す図。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るブラインド10の斜視図であり、図2及び図3はブラインド10のスラット20の動作を説明するための図である。
図1に示すように、ブラインド10は、第1方向(例えば、上下方向)に配列された複数のスラット20と、スラット20を支持及び操作するための手段と、を有している。図2及び図3に示すように、ブラインド10は、窓1等の採光具に対面する位置に配置される。スラット20は、羽根板とも呼ばれ、上下方向と非平行な方向に細長く延びる薄板状の部材として形成されている。スラット20は、その傾きが可変となるように支持されている。スラット20の傾きを調整することによって、窓1に対面する位置に配置されたブラインド10は、後述するように種々の機能を発揮することができる。
本実施形態において、ブラインド10に含まれるスラット20は、第1方向すなわち上下方向に並べられるとともに、各スラット20は水平方向に延びている。このブラインド10は、壁2、天井3及び床4によって区画された室内に配置され、壁2に形成された採光用の窓1に対面するよう、壁2に取り付けられている。ブラインド10は、壁2への取付具となる取付ボックス12と、取付ボックス12から垂下し且つ鉛直方向に間隔をあけて多数のスラット20を支持するラダーコード16と、スラット20を引き上げるための昇降コード18と、ラダーコード16及び昇降コード18に連結された操作グリップ14と、を有する。
本実施形態において、ラダーコード16は、ブラインド10に含まれるすべてのスラット20を概ね平行となるよう、スラット20の傾きを制御する。そして、操作グリップ14を介してラダーコード16を操作することにより、スラット20の傾きを調整することができる。また、一方、操作グリップ14を介して昇降コード18を操作することにより、下方側のスラット20から順に鉛直方向における間隔を狭めるようにして、多数のスラット20を引き上げることができる。この際、多数のスラット20の少なくとも一部が取付ボックス12内に収容され、且つ、窓1が室内に露出する。同様に、操作グリップ14を介して昇降コード18を操作することにより、上方に集められたスラット20を、窓1に対面する位置に下げることができる。本実施形態におけるブラインド10において、取付ボックス12、操作グリップ14、ラダーコード16,昇降コード18、並びに、操作グリップ14を介してラダーコード16及び昇降コード18を操作する機構は、既知の種々の構成を採用することができる。
次に、スラット20についてさらに詳述する。本実施形態において、各スラット20は、図2及び図3に示すように、若干湾曲した薄板状に形成されている。多数のスラット20は、その外輪郭が同一である。本実施形態では、ブラインド10に含まれる少なくとも一部のスラット20が、スラット20の傾き角度を変化させても、スラット20の表面に入射された光を、該光の入射位置よりも上方側に反射させる反射特性を有する。
以下では、説明の簡略化のために、ブラインド10に含まれるすべてのスラット20が上述した反射特性を有する例について説明するが、一部のスラット20のみが上述した反射特性を有し、その他のスラット20は、従来のスラット20と同様の遮光、遮熱および目隠し機能を持っていてもよい。
上述した反射特性を有するスラット20の基材としては、既知のスラット20と同様に、例えば、耐食アルミニウム合金からなる薄板材や樹脂からなる薄板材等を用いることができる。スラット20は、不透明すなわち可視光遮光性を有し、かつ可視光を反射する機能を有する。この可視光を反射する機能は、後述するように、スラット20の表面に入射された光を、該光の入射位置よりも上方側に反射させる機能である。このような可視光反射機能をスラット20に持たせるには、スラット20の基材に、金属薄片などのミラー材を含有させてもよい。あるいは、スラット20の表面に形成された凸部の第1側面および第2側面を研磨して、これら側面で正反射を起こさせるようにしてもよい。ここで、可視光とは、波長範囲が380nmから780nmの光である。
また、スラット20の表面に、ブラインド10に対して遮熱、防汚、抗菌、消臭機能を付与するための機能層が形成されていてもよい。一例として、スラット20の表面をフッ素や酸化チタンでコーティングしてもよい。
本実施形態に係るスラット20は、スラット20の表面が平坦な鏡面であると仮定した場合の基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射させる反射特性を有する。このような反射特性を有することで、スラット20の表面で反射された光を、斜め上方に跳ね上げることを可能としている。
図4はスラット20の傾き角度を3通りに変化させたときのスラット20での反射光の方向を示す図である。図4(a)はスラット20を直立に近い角度まで傾けた例、図4(c)はスラット20を水平に近い角度まで寝かせた例、図4(b)は図4(a)と図4(c)の中間の角度まで傾けた例を示している。
これらの図において、破線矢印は、スラット20の上述した基準平面に対する入射光の正反射の方向である。図示のように、本実施形態のスラット20は、図4(a)と図4(b)の傾き角度の場合、入射光を破線矢印の方向よりも高い方向に反射し、図4(c)の傾き角度の場合、入射光を破線矢印の方向よりも低い方向に反射する。図4(a)〜図4(c)のいずれの場合も、スラット20からの反射光は、斜め上方に進行し、室内の天井方向を照明することができる。
一方、図4(d)〜図4(f)は、図4(a)〜図4(c)よりも入射光の入射角度が小さい例を示す図である。入射光の入射角度が低い場合は、図4(d)のようにスラット20を直立に近い角度まで傾けると、入射光はスラット20の間隔をすり抜けてしまう。一方、スラット20を寝かせると、図4(e)と図4(f)に示すように、斜め上方に反射させることができる。したがって、入射光の入射角度が低い場合には、採光性能が得られるスラット20の傾き角度が制限される。
本実施形態に係るスラット20は、図4のようにスラット20の基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射特性を持たせるために、その表面が粗面化されている。
図5はスラット20の表面形状の一例を示す主断面図であり、スラット20の短手方向における断面構造を示している。図示のように、スラット20の表面、より正確には外光が入射される側の表面は平坦ではなく、その表面には多数の凹凸が形成されており、これにより表面が粗面化されている。図5では、スラット20の表面における短手方向に沿って多数の凹凸を形成する例を示している。スラット20の表面における長手方向(図5の紙面の表裏方向)については、断面が凹凸の形状がそのまま延在されている。
スラット20の表面の凹凸は、より詳しくは、図5に破線で示すスラット20の平坦面32上に設けられた多数の凸部31により形成されている。個々の凸部31は、平坦面32に対して傾斜した第1側面31aおよび第2側面31bを有し、これら第1側面31aおよび第2側面31bは、それぞれの一端部で接続されて頂角を形成し、それぞれの他端部は平坦面32に接続されている。
スラット20に入射される光は、図5に矢印で示すように、個々の凸部31の第1側面31aに入射されて正反射される。第1側面31aは、スラット20の平坦面32に対して傾斜しているため、第1側面31aに入射した光は斜め上方に反射される。
図5では、同じ形状の凸部31をスラット20の短手方向に沿って複数個配列しているため、外光の入射角度がほぼ同じであれば、第1側面31aで反射された光の出射角度もほぼ同じになり、室内の広い範囲に外光を導入することはできない。
そこで、図6に示すように、スラット20の短手方向に沿って配列される複数の凸部31の第1側面31aの傾斜角度を、それぞれ相違させてもよい。各凸部31の第1側面31aに入射された光は正反射するため、第1側面31aの傾斜角度を相違させることで、出射角度も種々に変化し、結果として、室内の幅広い範囲に外光を導入でき、室内全体を明るく照明できる。
図5のような表面に凸部31を有するスラット20を形成するには、凸部31の形状に合わせて加工された金型を用意し、この金型に基材の材料(例えば、熱硬化性樹脂など)を流し込んで型取りすればよい。
なお、スラット20の表面を粗面化する手法は、上述したように、スラット20の基材の表面を加工する以外に、スラット20の表面に、指向性反射を行うプリズムシートを積層してもよい。
図7はプリズムシート33の断面構造の一例を示す図である。図7のプリズムシート33は、スラット20の表面32に不図示の接着層を介して接合される第1の光反射基材34と、この第1の光反射基材34に積層される第2の光反射基材35とを有する。
第1の光反射基材34は、正反射または散乱反射を行う基材である。なお、スラット20の表面が正反射または散乱反射を行うものであれば、第1の光反射基材34は省略可能である。
第2の光反射基材35は、スラット20に入射される外光を、その入射位置よりも上方に指向性反射する。
第2の光反射基材35は、スラット20の表面に沿って配置される複数の単位プリズム36を有する。これら単位プリズム36は、スラット20の表面における短手方向に沿って配置されており、各単位プリズム36は、スラット20の表面における長手方向(図7の紙面の表裏方向)に延在されている。
図7のプリズムシート33は、光源2からの光を再帰反射させる際に反射角度範囲を制限できることを特徴とし、これにより指向性反射を実現している。
プリズムシート33内の複数の単位プリズム36の頂角付近は平坦面になっており、その主断面形状は台形である。台形の上底は第1の光反射基材34に接している。各単位プリズム36は、その台形の上底に連なる第1傾斜面36aと第2傾斜面36bを有する。複数の単位プリズム36における第1傾斜面36aの形状は共通であり、同様に複数の単位プリズム36における第2傾斜面36bの形状も共通である。したがって、複数の単位プリズム36用の複数の第1傾斜面36aは平行に配置され、複数の第2傾斜面36bも平行に配置されている。また、これら第1傾斜面36aと第2傾斜面36bは、シート面の第1方向Xに沿って交互に配置されている。
図7の例では、第1傾斜面36aと第2傾斜面36bのそれぞれは、平坦面ではなく、1箇所以上で折れ曲がった折れ面である。したがって、第1傾斜面36aと第2傾斜面36bのそれぞれは、第2の光反射基材35の主断面において、シート面に対する傾斜角度θa1,θa2またはθb1,θb2が2箇所以上で異なっている。
より具体的には、図7の例では、第1傾斜面36aと第2傾斜面36bの傾斜角度をそれぞれ2通りに変化させている。台形の下底に連なる側の第1傾斜面36aの傾斜角度θa1を、台形の上底に連なる側の第1傾斜面36aの傾斜角度θa2よりも大きくしている。同様に、台形の下底に連なる側の第2傾斜面36bの傾斜角度θb1を、台形の上底に連なる側の第2傾斜面36bの傾斜角度θb2よりも大きくしている。
第1傾斜面36aと第2傾斜面36bのそれぞれの傾斜角度を2箇所以上で相違させることで、第1傾斜面36aのどこに光が入射されても、第1傾斜面36aでの反射光が第2傾斜面36bに向かうようになり、光の利用効率が向上する。また、第1傾斜面36aと第2傾斜面36bのそれぞれの傾斜角度を2箇所以上で相違させることで、スラット20への光の入射角度および入射位置が異なっても、スラット20からの反射方向のばらつきを制限でき、指向性反射が可能となる。
また、図7の例では、第1傾斜面36aにおける傾斜角度と第2傾斜面36bにおける傾斜角度とを相違させている。より具体的には、第1傾斜面36a内のすべての位置における傾斜角度を、第2傾斜面36b内のすべての位置における傾斜角度よりも小さくしている。これにより、第1傾斜面36aに入射された光は、第2傾斜面36bの方向に進みやすくなって光の利用効率が向上し、かつ第1傾斜面36aで反射されて第2傾斜面36bに入射された光は、スラット20の平坦面32の法線方向に近い方向に進みやすくなって指向性反射が可能となる。
さらに、スラット20における隣り合う二つの単位プリズム36と第1の光反射基材34との間には、空隙が設けられている。これにより、単位プリズム36部分の屈折率と空隙の屈折率との比率が大きくなり、単位プリズム36の第1傾斜面36aおよび第2傾斜面36bに到達した光は、反射されやすくなる。
なお、単位プリズム36の第1傾斜面36aと第2傾斜面36bの傾斜角度を各傾斜面の途中で変える代わりに、あるいは変えることに加えて、第1傾斜面36aと第2傾斜面36bの少なくとも一方の形状を各傾斜面の途中で変えてもよい。また、単位プリズム36の第1傾斜面36aと第2傾斜面36bの形状と傾斜角度の少なくとも一方を、単位プリズム36ごと、あるいは複数の単位プラズム11ごとに、相違させてもよい。
第2の光反射基材35は、元となる基材上に、金型を用いて単位プリズム36を賦型することにより作製することができる。基材としては、アクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル等の一以上を主成分とする透明樹脂からなるフィルムを用いることができる。基材上に賦型される材料としては、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)を使用可能である。
第1の光反射基材34は、上述したように、拡散反射または鏡面(正)反射の反射特性を有するが、仮に反射特性が拡散反射である場合には、拡散特性は、等方拡散でもよいし指向性拡散でもよい。したがって、第1の光反射基材34として、種々の反射シートを用いることができる。
図7には、第2の光反射基材35への入射角度が異なる3種類の光の行路を矢印線で示している。これらの光L21〜L23は、第2の光反射基材35の一方側の面に到達して屈折されて、単位プリズム36の方向に進行する。単位プリズム36の上底面に到達した光L21は、この上底面に接する第1の光反射基材34で拡散反射され、第2の光反射基材35を通過する際にも、さらに拡散されて、スラット20の表面から室内方向に出射される。
上述したように、単位プリズム36の第1傾斜面36aの入射角度を、第2傾斜面36bの入射角度よりも大きくしている。よって、第1傾斜面36aに入射された光L22は、第1傾斜面36aで全反射して、第2傾斜面36bに向かう。第1傾斜面36aの傾斜角度よりも第2傾斜面36bの傾斜角度の方が大きいため、第2傾斜面36bに入射された光は、第2傾斜面36bで全反射されて、スラット20の平坦面32の法線方向に近い方向に進み、室内の所定方向に進行する。
また、光源2から第2傾斜面36bに入射される光L23の入射方向は、第2傾斜面36bの法線方向に近接している。このため、光L23は、第2傾斜面36bで全反射することなく、高い透過率で第2傾斜面36bを透過する。この結果、第2傾斜面36bに入射する光L23は、第1の光反射基材34で拡散反射し、第1の光反射基材34の拡散能の程度に応じた角度域に拡散されて、第2の光反射基材35が設置された室内に向けて進み出る。
このようにして、光源2から第2の光反射基材35に入射される光L21〜L23は、第1の光反射基材34での反射、あるいは第1傾斜面36aおよび第2傾斜面36bでの反射、あるいは第2傾斜面36bでの反射を経て、第2の光反射基材35から出射して、室内を照明するようになる。
図7では、第2の光反射基材35における単位プリズム36の主断面形状が台形の例を示したが、主断面形状は三角形でもよい。単位プリズム36の主断面形状が三角形の場合も、三角形の第1傾斜面36aと第2傾斜面36bを図6のように折れ面やカーブ形状にして、第1傾斜面36aで反射された光ができるだけ第2傾斜面36bの方向に進むようにして光の利用効率を向上させ、かつ第2傾斜面36bで反射された光がスラット20の平坦面32の法線方向に近接した方向に進むようにして指向性反射を行うようにするのが望ましい。
本実施形態に係るブラインド10は、操作グリップを操作してスラット20の傾き角度を任意に調整可能である。図2はスラット20を水平に近づけて、スラット20の間から外光が室内に入り込みやすくした例を示し、図3はスラット20を直立させて、外光が室内に入り込まないようにした例を示す。
本実施形態に係るブラインド10は、図2と図3の間の角度にスラット20を傾けたときに、ある程度の防眩性を担保しつつ、採光性を高められることを特徴とする。
このように、第1の実施形態では、可視光遮光性を有する少なくとも一部のスラット20が、スラット20の基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射させる反射特性を有するため、スラット20を直立させる方向に操作させた場合でも、スラット20の隙間に入射された光を斜め上方に反射させることができ、採光性能を高めることができる。特に、本実施形態では、スラット20に入射された光を室内の広い範囲に反射させることができ、室内の広い範囲を明るく照明できる。また、スラット20の傾き角度を変更しても、スラット20の表面に入射された光を斜め上方に反射させることができ、ブラインド10の防眩性を担保しつつ、室内の天井付近を明るく照明できる。
また、本実施形態に係るブラインド10は、遮光、遮熱および目隠し機能を有する従来のスラット20と同じ素材を利用して、スラット20表面を粗面化するか、あるいはスラット20表面にプリズムシート33を積層することで実現できるため、従来のブラインド10からの設計変更が容易であり、部材コストの増加も抑制できる。
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態に係るブラインド10は、上下方向における複数の領域のそれぞれごとに別個の反射特性を有するものである。
図8は第2の実施形態に係るブラインド10の反射特性を模式的に示す図である。ブラインド10の目的の一つは、外光を遮光して、室内にいる人間が眩しさを感じないようにすること、すなわち防眩である。第1の実施形態のように、スラット20の表面に入射された光を上方に反射させるようにする場合、ブラインド10の下部側のスラット20と上部側のスラット20が同じ方向に入射光を反射させるとすると、上部側のスラット20からの反射光は室内の天井方向に進行するが、下部側のスラット20からの反射光は場合によっては人間の眼の方向に進行し、防眩性が担保てきないおそれがある。
そこで、図8では、ブラインド10の下部側のスラット20からの反射光を、上部側のスラット20からの反射光よりも急峻に跳ね上げるようにして、下部側のスラット20からの反射光が人間の眼に入らずに、天井方向に進行するようにする。
図8のような反射特性をブラインド10に持たせるには、例えば、ブラインド10を上下方向に2つの領域35,36に区分けして、上部側の領域35内のスラット20の反射特性と、下部側の領域36内のスラット20の反射特性とを互いに相違させればよい。
より具体的には、2つの領域35,36内のスラット20の表面を粗面化して凸部31を形成する場合、凸部31の第1側面31aの傾斜角度を2つの領域のそれぞれで相違させればよい。第1側面31aの傾斜角度が大きいほど、より急峻に反射光は跳ね上がるため、下部側の領域36内の凸部31の第1側面31aの傾斜角度をより大きくすればよい。
あるいは、2つの領域35,36内のスラット20の表面にプリズムシート33を積層する場合、プリズムシート33内の単位プリズム36の側面の傾斜角度や形状等を2つの領域35,36のそれぞれで相違させればよい。
また、図8では、ブラインド10を2つの領域35,36に区分けして、各領域35,36に互いに相違する光学特性を持たせる例を説明したが、ブラインド10を上下方向に3つ以上の領域に区分けして、各領域にそれぞれ異なる光学特性を持たせてもよい。また、3つ以上の領域のうち、一部の領域については、上述した採光機能を持たせずに、通常のスラット20で構成してもよい。
このように、第2の実施形態では、ブラインド10を上下方向に沿って複数の領域に区分けして、各領域ごとに異なる反射特性を持たせるため、室内にいる人間が眩しさを感じない方向に外光を反射させることができ、かつ室内の広範囲に外光を採り込むことができる。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
2 壁、3 天井、4 床、10 ブラインド、12 取付ボックス、14 操作グリップ、16 ラダーコード、18 昇降コード、20 スラット、31 凸部、31a 第1側面、31b 第2側面、33 プリズムシート、34 第1の光反射基材、35 第2の光反射基材、36a 第1傾斜面、36b 第2傾斜面

Claims (7)

  1. 第1方向に配列され、それぞれが可視光遮光性を有する複数のスラットを備え、
    前記複数のスラットのうち少なくとも一部のスラットは、該スラットの表面が平坦な鏡面からなる基準平面であると仮定した場合の該基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射させる反射特性を有するブラインド。
  2. 前記少なくとも一部のスラットの表面は、前記基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に反射させるように、粗面化されている請求項1に記載のブラインド。
  3. 前記少なくとも一部のスラットの表面には、該スラットの短手方向に沿って配列される複数の凸部が設けられ、
    前記複数の凸部のそれぞれは、前記基準平面から傾斜した第1側面および第2側面を有し、
    前記第1側面は、入射された光を正反射させる請求項2に記載のブラインド。
  4. 前記少なくとも一部のスラットの表面は、前記基準平面に入射された光の正反射の方向とは異なる方向に指向性反射させる請求項1に記載のブラインド。
  5. 前記少なくとも一部のスラットは、
    可視光遮光性の基材と、
    前記基材の表面に接合され指向性反射特性を有するシート部材と、を有する請求項4に記載のブラインド。
  6. 前記複数のスラットは、それぞれが1以上のスラットからなり前記第1方向に沿って配置される複数のスラット群を有し、
    前記複数のスラット群のそれぞれは、反射特性が相違する請求項1乃至5のいずれかに記載のブラインド。
  7. 前記第1方向は上下方向であり、
    前記複数のスラット群のうち、下側に配置されるスラット群は、その上側に配置されるスラット群よりも、前記第1方向に対する出射角度が小さい請求項6に記載のブラインド。
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