JP2015006030A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015006030A
JP2015006030A JP2013128585A JP2013128585A JP2015006030A JP 2015006030 A JP2015006030 A JP 2015006030A JP 2013128585 A JP2013128585 A JP 2013128585A JP 2013128585 A JP2013128585 A JP 2013128585A JP 2015006030 A JP2015006030 A JP 2015006030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
axial
circumferential direction
standing wall
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013128585A
Other languages
English (en)
Inventor
琢也 藤森
Takuya Fujimori
琢也 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013128585A priority Critical patent/JP2015006030A/ja
Publication of JP2015006030A publication Critical patent/JP2015006030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

【課題】コイルを効果的に冷却可能な回転電機を提供する。【解決手段】回転電機1は、ステータ10と潤滑油供給口95とを備える。ステータ10は、中心軸Oの周囲に放射状に配置された柱状の複数のティース16bと、各々のティース16bに巻回された複数のコイル12と、各々のティース16bとコイル12との間に配置された複数のインシュレータ13と、を有する。潤滑油供給口95は、コイル12に向けて軸方向一方側から軸方向他方側へ潤滑油を噴射する。インシュレータ13は、コイル12が巻回される巻回壁部42と、巻回壁部42の径方向外側端部及び径方向内側端部から、それぞれ径方向に対して垂直方向に突出する外側鍔部46及び内側鍔部44と、を有する。周方向に隣接するインシュレータ13の内側鍔部44は互いに当接しており、内側鍔部44の軸方向他方側端部には径方向外側へ向かう立設壁部45が立設される。【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機に関する。
従来、電動モータ等の回転電機においては、モータ駆動時の発熱により、電動モータの効率が低下するという課題があり、トランスミッションの潤滑油(冷媒)をオイルポンプで圧送して電動モータに噴きかけて冷却する等により対処していた(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1においては、動力源としての電動モータをトランスミッションと共にケース内に収容配置した電動車両の駆動装置が記載されており、上記ケースは、電動モータの側面部を覆うサイドカバーを備え、当該サイドカバーには、電動モータのコイルに冷却用の潤滑油を供給する油路が形成されることが開示されている。
このような構成によって、電動モータに近接配置された油路から、軸方向一方側から軸方向他方側に向かって、電動モータのコイルに潤滑油を供給して効率よく冷却し、温度上昇に起因する電動モータの性能低下を抑制することを図っている。
国際公開2012/046307号公報
ここで、特許文献1に記載の発明では、軸方向一方側から軸方向他方側へ向かって供給された潤滑油は、コイルの軸方向一方側端面に接触した後、周方向に隣接するコイルの間を通過することで、コイルの周方向端面と接触するので、コイルの軸方向一方側端面及び周方向端面を冷却する。しかしながら、周方向に隣接するコイル同士の間を軸方向に通過した冷媒は、コイルの軸方向他方側にそのまま通過してしまうため、コイルの軸方向他方側端面の冷却が不足し、電動モータの出力によっては冷却性能が不十分となる虞があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、コイルを効果的に冷却可能な回転電機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
中心軸(例えば後述の実施形態の中心軸O)の周囲に放射状に配置された柱状の複数のティース(例えば後述の実施形態のティース16b)と、各々の前記ティースに巻回された複数のコイル(例えば後述の実施形態のコイル12)と、各々の前記ティースと前記コイルとの間に配置された複数の絶縁部材(例えば後述の実施形態のインシュレータ13)と、を有するステータ(例えば後述の実施形態のステータ10)と、
前記コイルに向けて、軸方向一方側から軸方向他方側へ冷媒を噴射する少なくとも1つの冷媒供給口(例えば後述の実施形態の潤滑油供給口95)と、
を備える回転電機(例えば後述の実施形態の回転電機1)であって、
前記絶縁部材は、
前記コイルが巻回される巻回壁部(例えば後述の実施形態の巻回壁部42)と、
前記巻回壁部の径方向外側端部及び径方向内側端部から、それぞれ径方向に対して垂直方向に突出する外側鍔部(例えば後述の実施形態の外側鍔部46)及び内側鍔部(例えば後述の実施形態の内側鍔部44)と、
を有し、
周方向に隣接する前記絶縁部材の前記内側鍔部は、互いに当接しており、
前記内側鍔部の軸方向他方側端部には、径方向外側へ向かう立設壁部(例えば後述の実施形態の立設壁部45)が立設される
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記立設壁部と、前記コイルの軸方向他方側端面(例えば後述の実施形態の軸方向他方側端面12a)と、は軸方向に離間して隙間(例えば後述の実施形態の隙間S)が形成される
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2の構成に加えて、
前記コイルは、径方向外側に向かうに従って巻回数が多くなるように形成されており、
前記立設壁部は、前記コイルの径方向外側端部(例えば後述の実施形態の径方向外側端部12b)の前記軸方向他方側端面よりも軸方向一方側に位置する
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項の構成に加えて、
前記冷媒供給口は、軸方向から見たとき、周方向に隣接する前記コイル同士の間、又は周方向に隣接する前記ティース同士の間に配置される
ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加えて、
前記立設壁部は、軸方向から見たとき、周方向に隣接する前記コイル同士の間、又は周方向に隣接する前記ティース同士の間における径方向高さが、他の部分における径方向高さよりも高い
ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5の構成に加えて、
周方向に隣接する前記絶縁部材の前記立設壁部同士は、周方向にオーバーラップするように係合する
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、周方向に隣接する絶縁部材の内側鍔部は、互いに当接しており、内側鍔部の軸方向他方側端部には、径方向外側へ向かう立設壁部が立設される。したがって、冷媒供給口から噴射されてコイルを冷却する冷媒が、立設壁部に当たることによって軸方向他方側へ通り抜けてしまうことが阻止される。そして、立設壁部に当たった冷媒は、重力により立設壁部に沿って周方向に流れ、コイルの軸方向他方側端面に接触してコイルを冷却することができる。このように、軸方向一方側から軸方向他方側へ冷媒を噴射する場合であっても、コイルの軸方向一方側端面や周方向端面のみならず、軸方向他方側端面にも冷媒を接触させることができるため、効果的にコイルを冷却することができる。
請求項2の発明によれば、立設壁部とコイルの軸方向他方側端面とは、軸方向に離間して隙間が形成されるので、立設壁部とコイルの軸方向他方側端面との間に、冷媒が周方向に流れる流路を形成することができる。
また、立設壁部が設けられる場合であっても、コイルを絶縁部材に巻回する際に立設壁部が妨げとなってしまうことを抑制できる。
請求項3の発明によれば、径方向外側に向かうに従って巻回数が多くなるように形成されており、立設壁部は、コイルの径方向外側端部の軸方向他方側端面よりも軸方向一方側に位置する。したがって、立設壁部とコイルの軸方向他方側端面との間に隙間を確保しながら、立設壁部を設けることによって回転電機の軸方向寸法が大きくなってしまうことを抑制できるため、周辺部品のレイアウトの自由度の低下を抑制することができる。
請求項4の発明によれば、冷媒供給口が、軸方向から見たとき、周方向に隣接するコイル同士の間、又は周方向に隣接するティース同士の間に配置される。したがって、例えばティースの周方向中央部付近に配置した場合に比べて、冷媒を周方向に隣接するコイルの間を軸方向に通過させることが可能となるので、より多くの冷媒をコイルの周方向端面及び軸方向他方側端面に接触させることができ、冷却性能を向上させることが可能となる。
請求項5の発明によれば、立設壁部において、周方向に隣接するコイル同士の間を軸方向に通過した冷媒が、コイルの軸方向他方側へ通り抜けてしまうことをさらに阻止しやすくしなるため、コイルの冷却効率を向上させることが可能となる。
また、立設壁部の径方向高さを全周に亘って高くする場合に比べて、コイルを絶縁部材に巻回する際に立設壁部が妨げとなってしまうことを抑制できる。
請求項6の発明によれば、周方向に隣接する絶縁部材の立設壁部同士は、周方向にオーバーラップするように係合するので、立設壁部において、周方向に隣接するコイル同士の間を軸方向に通過した冷媒が、コイルの軸方向他方側へ通り抜けてしまうことをさらに阻止することが可能である。
本発明の回転電機の一実施形態の断面図である。 ステータの平面図である。 ステータ片の斜視図である。 ステータ片の分解斜視図である。 ステータ片の要部断面図である。 ステータ片の斜視図である。 ステータ片の要部斜視図である。 ステータの要部斜視図である。 サイドカバーを軸方向他方側(内側)から見た斜視図である。 (a)はサイドカバーを軸方向他方側(内側)から見た正面図であり、(b)はX−X断面図である。 サイドカバーの複数の潤滑油供給孔とコイルとの位置関係を示す正面図である。 第1比較例に係るステータの要部平面図である。 第2比較例に係るインシュレータの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態の回転電機を、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、ステータ10と、ステータ10の径方向内側に僅かな隙間を介して対向配置される円環状のロータ20と、ステータ10及びロータ20を収納するハウジング30と、を備えて構成される。
ステータ10及びロータ20を内部に収納するハウジング30は、導電性の金属(例えば、鉄)からなり、略円筒形状を有する。ハウジング30は、ステータ10及びロータ20の軸方向一方側(図1中、左側)を覆い、ステータ10及びロータ20と軸方向に対向して配置されたサイドカバー80を有する。また、ハウジング30は、不図示のボルトによりステータ10を保持するとともに、回転電機1と同心状に回転軸35を不図示の軸受を介して回転自在に保持している。
図2も参照し、ステータ10は、いわゆる3相Y型結線の突極巻のステータであり、3相の入力端子を形成するバスバーU、V、Wと、中性点を形成する中性端子Nと、を備えており、中空状のホルダ3の内周面3aに沿って複数(図2では18個)のステータ片14を環状に配置することによって構成される。
ステータ10は、U相、V相、W相のコイル12をそれぞれ有するステータ片14を6つずつ含む。この場合、ステータ10では、複数のステータ片14を環状に配置することにより、U相(U1相〜U6相)、V相(V1相〜V6相)、及び、W相(W1相〜W6相)の各コイル12が、図2の時計回りに、U1、V1、W1、U2、…、U6、V6、W6の順番に並ぶように配置される。
次に、U1相〜U6相、V1相〜V6相及びW1相〜W6相のコイル12を有する各ステータ片14のうち、代表的に、1個のステータ片14の構成について説明する。なお、ここで説明するステータ片14の構成は、全ての相のステータ片14に共通する構成である。
図3及び図4に示すように、ステータ片14は、プレスにより打ち抜いた略T字状の金属板(鋼板)15を回転軸方向(矢印A方向)に複数枚積層して構成される分割コア16と、分割コア16を電気的に絶縁する絶縁部材としてのインシュレータ13と、インシュレータ13を介して分割コア16の後述するティース16bに巻回される巻線12Wにより構成されるコイル12と、を有する。巻線12Wは、断面長方形状の平角線である。
なお、図中、矢印A1及びA2方向は、それぞれ軸方向一方側及び他方側を、矢印B1及びB2方向は、それぞれ径方向外側及び内側を、矢印C1及びC2方向は、それぞれ周方向一方側及び他方側を示している。
略T字状の分割コア16は、径方向外側(矢印B1方向)において周方向(矢印C方向)に沿って延在するヨーク16aと、ヨーク16aの周方向中間部から径方向内側(矢印B2方向)に向かって延在するティース16bと、から構成される。また、ヨーク16aの矢印C2方向の端部には、略半円状の嵌合凹部17が形成され、ヨーク16aの矢印C1方向の端部には、嵌合凹部17に対応した略半円状の嵌合凸部18が形成されている。
そして、周方向に隣接する分割コア16の嵌合凹部17及び嵌合凸部18が互いに嵌合することによって(図8参照)、円環状のステータコア11を構成する。したがって、当該ステータコア11は、円環状のバックヨーク11aと、バックヨーク11aから径方向内側に向かって突出形成され、中心軸Oの周囲に放射状に配置された柱状の複数のティース16bと、を有する(図1参照)。
インシュレータ13は、可撓性を有する樹脂等の電気絶縁材料で構成されている。インシュレータ13は、コイル12が巻回される巻回部29と、巻回部29の上端部近傍から矢印B1方向に突出し、コイル12の引き出し線(始端部又は終端部)を矢印C方向に沿ってバスバーU、V、W及び中性端子Nの箇所にまで引き回して案内するための案内部40と、を有している。
巻回部29は、矢印A方向に嵌合可能な上側巻回部29aと下側巻回部29bと、から構成される。
上側巻回部29aは、断面略U字状に形成された上側巻回壁部42aと、上側巻回壁部42aの径方向内側(矢印B2方向)端部から、径方向に対して垂直方向に突出する上側内側鍔部44aと、上側内側鍔部44aと対向するように、上側巻回壁部42aの径方向外側(矢印B1方向)端部から、径方向に対して垂直方向に突出する上側外側鍔部46aと、を有する。
下側巻回部29bは、上側巻回壁部42aと対向するように断面略U字状に形成された下側巻回壁部42bと、上側内側鍔部44aと対向するように下側巻回壁部42bの径方向内側(矢印B2方向)端部から、径方向に対して垂直方向に突出する下側内側鍔部44bと、下側内側鍔部44bと対向するように下側巻回壁部42bの径方向外側(矢印B1方向)端部から、径方向に対して垂直方向に突出する下側外側鍔部46bと、を有する。
従って、分割コア16のティース16bを挟み込むように上側巻回部29aと下側巻回部29bとを嵌合させると、上側巻回壁部42aと下側巻回壁部42b、上側内側鍔部44aと下側内側鍔部44b、及び、上側外側鍔部46aと下側外側鍔部46bは、それぞれ一部が重なり合って結合する。
すなわち、上側巻回部29aの下方から下側巻回部29bが挿入されることで、上側巻回壁部42aと下側巻回壁部42bとが一体化されて巻回壁部42が構成され、上側内側鍔部44aと下側内側鍔部44bとが一体化されて内側鍔部44が構成され、上側外側鍔部46aと下側外側鍔部46bとが一体化されて外側鍔部46が構成される。
また、巻回壁部42の中央部には、矢印B方向に沿って孔48が形成され、孔48に分割コア16のティース16bが嵌まり込む。そして、巻回部29における内側鍔部44と外側鍔部46との間の箇所、すなわち巻回壁部42の周囲にコイル12が巻回される。なお、コイル12は、図5に示すように、径方向外側(矢印B1方向)に向かうに従って巻回数が多くなるように形成される。
ここで、図5〜図7に示すように、本実施形態のインシュレータ13は、内側鍔部44の軸方向他方側(矢印A2方向)端部に、径方向外側(矢印B1方向)へ向かう立設壁部45が立設される。
立設壁部45は、略直方体形状に形成されると共に、コイル12の巻線12Wよりも径方向幅が僅かに小さくなるように設定されている。また、立設壁部45は、コイル12の径方向外側端部12bの軸方向他方側端面12aよりも軸方向一方側(矢印A1方向)に位置し、且つ、コイル12の径方向内側端部12cの軸方向他方側端面12aと、軸方向(矢印A方向)に離間して隙間Sを形成する。
また、図8に示すように、内側鍔部44は、周方向一方側(矢印C1方向)端面に凹部44dが設けられ、周方向他方側(矢印C2方向)端面に凹部44dと対応する形状を有する凸部44cが設けられる。そして、周方向に隣接するインシュレータ13の内側鍔部44は、凸部44c及び凹部44dが周方向に係合することによって、互いに当接する。このように構成することで、立設壁部45同士も周方向に当接し、立設壁部45が全周に亘って形成されることになる。
図1に戻り、ロータ20は、略円環状のロータコア21と、ロータコア21の径方向外側に取付けられる永久磁石22と、ロータコア21を径方向内側から保持すると共に回転軸35に固定される縁付円盤状の筒状部材としてのロータカップ24と、を備える。
ロータカップ24は、軸方向に向かって延在する円筒部26と、円筒部26の軸方向一方側から径方向内側に向かって延在し、回転軸35の外周面に連結される底面部25と、から構成される。円筒部26の軸方向他端部には、径方向外側に向かって凸となる鍔部27が設けられており、円筒部26の外周面に圧入固定されるロータコア21を軸方向に位置決め可能とされている。
また、ロータカップ24の底面部25には、軸方向一方側に向かう凸部28が形成されており、凸部28の外周面には、レゾルバロータ50Aが固定されている。また、レゾルバロータ50Aの径方向外側には、ボルト57によってサイドカバー80に対して固定されたレゾルバステータ50Bが配置されており、これらレゾルバロータ50A及びレゾルバステータ50Bはレゾルバ50を構成する。
ロータコア21は、複数の円環状の電磁鋼板を軸方向に積層することにより構成され、ロータカップ24の外周面に圧入固定される。複数の永久磁石22は、ロータコア21の内部において軸方向に延びるように配置されており、周方向で隣り合う磁極が異極となるように周方向で交互に設けられている。
回転軸35は、中空円筒形状を有し、内部には軸方向に延びる軸方向油路35aが設けられると共に、径方向に延びて遊星歯車式減速機60にオイル(潤滑油)を供給する複数の径方向油路35bが設けられている。
回転軸35の外周面には、ロータカップ24の円筒部26と軸方向にオーバーラップするように、遊星歯車式減速機60が設けられている。また、遊星歯車式減速機60は、回転軸35と一体回転するサンギヤ61と、このサンギヤ61と同軸上に配置され、かつ、このサンギヤ61の周囲を取り囲むように配置されたリングギヤ62と、サンギヤ61及びリングギヤ62に噛合されたプラネタリギヤ63と、このプラネタリギヤ63を自転可能、且つ、公転可能に支持するキャリア64と、を有している。このようにして、サンギヤ61とリングギヤ62とキャリア64とが、相互に差動回転自在に構成されている。リングギヤ62には、同期機構(シンクロナイザー機構)を有しリングギヤ62の回転を停止(ロック)可能に構成されたシンクロロック機構65が設けられている。
図9及び図10も参照して、サイドカバー80の内側(軸方向他方側)には、別体の樹脂部品である油路形成用部材84が溶着されており、サイドカバー80内に潤滑油を供給するための油路90を構成する。
油路形成用部材84は、中心部から径方向外側に向けて形成された径方向延出部85と、径方向延出部85の径方向外側端部から略半円状に形成された略半円状板部86と、径方向延出部85の中心部から軸方向他方側に延びて、回転軸35の軸方向油路35aと連通する潤滑油供給孔87aが形成された軸方向延出部87と、略半円状板部86の周方向中間部から径方向外側に延出して油路90に潤滑油(冷媒)を供給するためのフィードパイプ(不図示)を挿入する孔88と、を有する。
径方向延出部85は、レゾルバステータ50Bをボルト57によって固定するためのボルト締結孔89a、及びステータ10と対向してステータ10の温度を検出する図示しない温度センサを取り付けるためのセンサ用孔89bと干渉しないように、中心部から径方向に延出している。
略半円状板部86は、略円環状のステータ10の上側半円部分に対向するような径方向寸法を有しており、ステータ10の複数のコイル12の上側半円部分にそれぞれ対応する位置に、複数の潤滑油供給口95(冷媒供給口)が周方向に互いに離間して設けられている。
ここで、複数の潤滑油供給口95のうち、少なくとも1つ以上の潤滑油供給口95は、軸方向から見たとき、周方向に隣接するティース16b同士の間に配置される。このような配置により、潤滑油を周方向に隣接するコイル12間において、軸方向に通過させ易くすることが可能となる。
図11に示すように、本実施形態では、最上部に位置する潤滑油供給口95は、コイル12(ティース16b)の周方向中央部に向けて潤滑油が噴射されるように配置される。一方、その他複数の潤滑油供給口95は、周方向に隣接するティース16b同士の間、より詳細には、コイル12が湾曲して折り曲げられたR部12d(図7参照)の周方向中央部に向けて潤滑油が噴射されるように配置される。
この油路形成用部材84をサイドカバー80の内側(軸方向他方側)に溶着することにより、径方向延出部85とサイドカバー80とで区画される空間によって径方向給油路92が形成され、また、略半円状板部86とサイドカバー80とで区画される空間によって略半円状給油路91が形成され、互いに連通する略半円状給油路91と径方向給油路92によって油路90を構成する。
また、サイドカバー80の外表面80aには、金属メッキが施されている。これにより、サイドカバー80が樹脂によって形成されるときに懸念される、ラジオノイズの増大を抑制することができる。
次に、上記の構成を備えた本実施形態の作用について説明する。
複数の潤滑油供給口95から、軸方向一方側から軸方向他方側に向かって噴射された潤滑油は、コイル12の軸方向一方側端面12e(図1、図6参照)に接触する。その後、潤滑油は、周方向に隣接するコイル12の間を通過することで、コイル12の周方向端面12f(図6参照)と接触する。続いて、潤滑油は軸方向他方側に向かって流動するが、本実施形態では、内側鍔部44の軸方向他方側端部に立設壁部45が設けられているので、潤滑油は当該立設壁部45に当たることによって軸方向他方側に通り抜けてしまうことが阻止される。そして、潤滑油は重力によって、立設壁部45とコイル12の軸方向他方側端面12aとの間の隙間Sに沿って周方向に流れ、コイル12の軸方向他方側端面12aに接触する。
このように、軸方向一方側から軸方向他方側へ潤滑油を噴射する場合であっても、コイル12の軸方向一方側端面12eや周方向端面12fのみならず、軸方向他方側端面12aにも冷媒を接触させることができるため、効果的にコイル12を冷却することができる。
以上説明したように、本実施形態の回転電機1によれば、周方向に隣接するインシュレータ13の内側鍔部44は、互いに当接しており、内側鍔部44の軸方向他方側端部には、径方向外側へ向かう立設壁部45が立設される。したがって、潤滑油供給口95から噴射されてコイル12を冷却する潤滑油が、立設壁部45に当たることによって軸方向他方側へ通り抜けてしまうことが阻止される。そして、立設壁部45に当たった潤滑油は、重力により立設壁部45に沿って周方向に流れ、コイル12の軸方向他方側端面12aに接触してコイル12を冷却することができる。このように、軸方向一方側から軸方向他方側へ潤滑油を噴射する場合であっても、コイル12の軸方向一方側端面12eや周方向端面12fのみならず、軸方向他方側端面12aにも潤滑油を接触させることができるため、効果的にコイル12を冷却することができる。
立設壁部45とコイル12の軸方向他方側端面12aとは、軸方向に離間して隙間Sが形成されるので、立設壁部45とコイル12の軸方向他方側端面12aとの間に、潤滑油が周方向に流れる流路を形成することができる。
また、立設壁部45が設けられる場合であっても、コイル12をインシュレータ13に巻回する際に立設壁部45が妨げとなってしまうことを抑制できる。
コイル12は、径方向外側に向かうに従って巻回数が多くなるように形成されており、立設壁部45は、コイル12の径方向外側端部12bの軸方向他方側端面12aよりも軸方向一方側に位置する。したがって、立設壁部45とコイル12の軸方向他方側端面12aとの間に隙間Sを確保しながら、立設壁部45を設けることによって回転電機1の軸方向寸法が大きくなってしまうことを抑制できるため、周辺部品のレイアウトの自由度の低下を抑制することができる。
潤滑油供給口95が、軸方向から見たとき、周方向に隣接するティース16b同士の間に配置される。したがって、例えばティース16bの周方向中央部付近に配置した場合に比べて、潤滑油を周方向に隣接するコイル12の間を軸方向に通過させることが可能となるので、より多くの潤滑油をコイル12の周方向端面12f及び軸方向他方側端面12aに接触させることができ、冷却性能を向上させることが可能となる。
なお、立設壁部45の形状や、径方向高さ、立設壁部45とコイル12の軸方向他方側端面12aとの隙間Sの軸方向幅等は、潤滑油供給口95から噴射される潤滑油の供給圧や流量、コイル12に求められる冷却性能等を考慮して適宜設定すればよい。
また、周方向に隣接するコイル12間において、潤滑油を軸方向に通過させ易くするための構成としては、複数の潤滑油供給口95のうち、少なくとも1つ以上の潤滑油供給口95を、軸方向から見たとき、周方向に隣接するティース16b同士の間に配置される構成に限られず、周方向に隣接するコイル12同士の間に配置する構成としてもよい。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
(第1変形例)
例えば、図12に示すように、立設壁部45は、軸方向から見たとき、周方向に隣接するコイル12同士の間における突起部45aの径方向高さが、他の部分における径方向高さよりも高くなるように、凹凸形状に形成しても構わない。
この場合、立設壁部45の突起部45aにおいて、周方向に隣接するコイル12同士の間を軸方向に通過した潤滑油が、コイル12の軸方向他方側へ通り抜けてしまうことをさらに阻止しやすくしなるため、コイル12の冷却効率を向上させることが可能となる。
また、立設壁部45の径方向高さを全周に亘って高くする場合に比べて、コイル12をインシュレータ13に巻回する際に立設壁部45が妨げとなってしまうことを抑制できる。
なお、本変形例の立設壁部45は、突起部45aの周方向幅を拡大することによって、軸方向から見たとき、周方向に隣接するティース16b同士の間における径方向高さが、他の部分における径方向高さよりも高くなるように形成してもよい。このように構成した場合、潤滑油がコイル12の軸方向他方側へ通り抜けてしまうことをより確実に阻止することが可能である。
(第2変形例)
また、図13に示すように、立設壁部45の周方向一方側(矢印C1方向)端面の軸方向他方側(矢印A2方向)に溝部45bを設け、周方向他方側(矢印C2方向)端面に溝部45bと対応する形状を有して当該溝部45bと係合する突部45cを設けることによって、周方向に隣接する立設壁部45同士を周方向にオーバーラップするように係合するように構成しても構わない。ここで、周方向に隣接する内側鍔部44及び立設壁部45は、互いに僅かな隙間を介してラビリンスを形成している。
このように構成することによって、潤滑油がコイル12の軸方向他方側へ通り抜けてしまうことを、立設壁部45によって確実に阻止することが可能である。
1 回転電機
10 ステータ
11 ステータコア
11a バックヨーク
12 コイル
12a 軸方向他方側端面
12b 径方向外側端部
12c 径方向内側端部
12d R部
12e 軸方向一方側端面
12f 周方向端面
12W 巻線
13 インシュレータ(絶縁部材)
14 ステータ片
15 金属板
16 分割コア
16a ヨーク
16b ティース
29 巻回部
30 ハウジング
35 回転軸
40 案内部
42 巻回壁部
44 内側鍔部
45 立設壁部
46 外側鍔部
80 サイドカバー
95 潤滑油供給口(冷媒供給口)
O 中心軸
S 隙間

Claims (6)

  1. 中心軸の周囲に放射状に配置された柱状の複数のティースと、各々の前記ティースに巻回された複数のコイルと、各々の前記ティースと前記コイルとの間に配置された複数の絶縁部材と、を有するステータと、
    前記コイルに向けて、軸方向一方側から軸方向他方側へ冷媒を噴射する少なくとも1つの冷媒供給口と、
    を備える回転電機であって、
    前記絶縁部材は、
    前記コイルが巻回される巻回壁部と、
    前記巻回壁部の径方向外側端部及び径方向内側端部から、それぞれ径方向に対して垂直方向に突出する外側鍔部及び内側鍔部と、
    を有し、
    周方向に隣接する前記絶縁部材の前記内側鍔部は、互いに当接しており、
    前記内側鍔部の軸方向他方側端部には、径方向外側へ向かう立設壁部が立設される
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記立設壁部と、前記コイルの軸方向他方側端面と、は軸方向に離間して隙間が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記コイルは、径方向外側に向かうに従って巻回数が多くなるように形成されており、
    前記立設壁部は、前記コイルの径方向外側端部の前記軸方向他方側端面よりも軸方向一方側に位置する
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記冷媒供給口は、軸方向から見たとき、周方向に隣接する前記コイル同士の間、又は周方向に隣接する前記ティース同士の間に配置される
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回転電機。
  5. 前記立設壁部は、軸方向から見たとき、周方向に隣接する前記コイル同士の間、又は周方向に隣接する前記ティース同士の間における径方向高さが、他の部分における径方向高さよりも高い
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 周方向に隣接する前記絶縁部材の前記立設壁部同士は、周方向にオーバーラップするように係合する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の回転電機。
JP2013128585A 2013-06-19 2013-06-19 回転電機 Pending JP2015006030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128585A JP2015006030A (ja) 2013-06-19 2013-06-19 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128585A JP2015006030A (ja) 2013-06-19 2013-06-19 回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015006030A true JP2015006030A (ja) 2015-01-08

Family

ID=52301519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013128585A Pending JP2015006030A (ja) 2013-06-19 2013-06-19 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015006030A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108696024A (zh) * 2017-03-31 2018-10-23 本田技研工业株式会社 绕组卷绕零部件和旋转电机
WO2020137054A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 本田技研工業株式会社 電動二輪車のモータ冷却構造
WO2021230473A1 (ko) * 2020-05-12 2021-11-18 엘지전자 주식회사 스테이터 및 이를 구비한 팬모터
US20220109348A1 (en) * 2020-10-07 2022-04-07 Lg Electronics Inc. Electric motor assembly
JP7397708B2 (ja) 2020-02-12 2023-12-13 ジヤトコ株式会社 装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108696024A (zh) * 2017-03-31 2018-10-23 本田技研工业株式会社 绕组卷绕零部件和旋转电机
GB2562888A (en) * 2017-03-31 2018-11-28 Honda Motor Co Ltd Coil winding component and rotary electric
GB2562888B (en) * 2017-03-31 2020-04-22 Honda Motor Co Ltd Coil winding component and rotary electric machine
CN108696024B (zh) * 2017-03-31 2020-07-07 本田技研工业株式会社 绕组卷绕零部件和旋转电机
WO2020137054A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 本田技研工業株式会社 電動二輪車のモータ冷却構造
JPWO2020137054A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02
JP7397708B2 (ja) 2020-02-12 2023-12-13 ジヤトコ株式会社 装置
WO2021230473A1 (ko) * 2020-05-12 2021-11-18 엘지전자 주식회사 스테이터 및 이를 구비한 팬모터
US20220109348A1 (en) * 2020-10-07 2022-04-07 Lg Electronics Inc. Electric motor assembly
US11728706B2 (en) * 2020-10-07 2023-08-15 Lg Electronics Inc. Electric motor assembly
AU2021240321B2 (en) * 2020-10-07 2023-11-02 Lg Electronics Inc. Electric motor assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10103602B2 (en) Rotary electric machine
JP6135982B2 (ja) モータ
US9496762B2 (en) Motor
EP2940831B1 (en) Rotary machine, and electric vehicle
JP6068953B2 (ja) 電動モータ
JP6371947B2 (ja) モータ
JP4332128B2 (ja) モータのステータ構造
JP2015006030A (ja) 回転電機
JP6135774B2 (ja) 回転電機
WO2018151133A1 (ja) ブラシレスモータ
US10840656B2 (en) Bus bar unit and rotary electric machine having the same
WO2013154054A1 (ja) ブラシレスモータ
JP6353722B2 (ja) バスバーユニット及びこれを備えた回転電機
JP2010226841A (ja) 回転電機
US20160268859A1 (en) Multi-pole, three-phase rotary electric machine
JP6485486B2 (ja) 三相モータ
JP6804415B2 (ja) 固定子の製造方法、回転電機の製造方法
JP6617797B2 (ja) モータ
JP6399144B2 (ja) モータ
US10756588B2 (en) Stator for rotary electric machine
JP5293280B2 (ja) ステータ
JP6617798B2 (ja) モータ
JP2018125993A (ja) 回転電機
JP2023104065A (ja) バスバーユニット
JP5573756B2 (ja) 回転電機