JP2015004875A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いずれの画像濃度においても現像スリーブの振れ周期で発生する画像濃度ムラ(画像濃度差)が目立ちにくい現像バイアスを設定することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】感光体ドラム1と、現像装置4と、現像バイアス電源63と、濃度センサ31と、コントローラ50と、を備え、コントローラ50は、現像装置4にて現像したハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方を濃度センサ31にて検知した検知結果に基づき、他方の画像を検知するか否かを決定し、ハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方の検知結果に基づいて、現像バイアスを補正するように制御する画像形成装置100を構成した。【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式等を用いた、複写機、プリンタ、記録画像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、現像装置では、現像スリーブに振れが存在すると、現像スリーブと感光体ドラムの間隙が変動し、感光体ドラムの表面に副走査方向に画像濃度ムラが発生する場合があった。ここで、現像スリーブの振れとは、現像スリーブにおける回転中心軸から表面までの領域の周方向の変動のことである。そして、この振れの原因は、現像スリーブの回転中心軸に垂直な仮想平面内における表面形状が真円でなかったり、現像スリーブの回転中心軸が真円の中心からずれていたり(一般的に偏心と呼ばれる)することによるものである。
この振れは、現像スリーブの加工製造上生じてしまうものであるため、振れがゼロの現像スリーブを全数製造することは不可能であり、製造コストを安価にするためには、公差をある程度大きくして多数の現像スリーブを使いこなす必要がある。
図10は、現像スリーブのピッチ(現像スリーブの振れ周期)で発生する画像濃度ムラ(以下、現像スリーブピッチムラ画像という)を示す図である。図10(a)は、ハーフトーンムラ画像(低画像濃度で発生するムラ)、図10(b)は、ベタ濃度ムラ画像(高画像濃度で発生するムラ)である。詳細な発生メカニズムは後述するが、現像スリーブピッチムラ画像は現像スリーブの振れによるSD変動(現像スリーブと感光体ドラムの間隙変動、以下同じ)が起因となって発生する。このような現像スリーブピッチムラ画像を解決する発明として、特許文献1及び2に記載の発明が開示されている。
特許文献1では、非接触現像方式において、感光体ドラム上のパッチ濃度を検知し、その検知結果に応じて現像バイアスの交番電圧の振幅及びデューティを変更する発明が開示されている。
特許文献2では、以下の発明が開示されている。すなわち、コントローラは、テスト画像を形成し、テスト画像の複数個所において濃度検出装置により濃度を検出し、検出した複数の濃度のうち最大濃度と最小濃度との濃度差を算出する。そして、コントローラは、算出された濃度差が、予め設定された所定値以下であるか否かを判断し、濃度差が所定値よりも大きいと判断した場合には、検出した濃度差が所定値以下になるように現像バイアスを制御する。
特開2001−27838号公報 特開2009−48137号公報
しかしながら、特許文献1では、最大濃度と最小濃度の濃度差を求めることができないので、現像スリーブの振れによって生じるSD変動要因による濃淡差を検知することができない。
特許文献2では、中間転写ベルトに対して1周に亘ってベタ画像を形成し、中間転写ベルトの1周分の最大濃度と最小濃度の濃度差を検知し、その最大濃度差が目標濃度差以下であるか否かを判断する。そして、最大濃度差が目標濃度差以下である場合には制御が終了し、最大濃度差が目標濃度差よりも大きい場合には中間転写ベルトの周方向で画像の部分ごとに目標濃度差に接近するように現像バイアスを変更する。特に、特許文献2の思想では、最大濃度と最小濃度の濃度差が無い方が良いので、目標濃度差が0に近ければ近い程望ましいことになる。
ここで、この特許文献2の問題点について、本願発明の説明に用いる図7を参照しつつ考えてみる。図7は、画像濃度差と現像バイアスの関係を示すグラフである。特許文献2に記載の発明では、ベタ画像の画像濃度差を検知するので、図7中のベタ濃度のグラフJ2が該当することになる。ベタ画像の画像濃度差が目標濃度差(例、点K)以上である場合には、画像濃度差を目標濃度差以下へと下げるようにしなければならない。特許文献2の思想に基づいて考えると、図7中でグラフJ2に沿って点Kよりもできる限り右のポイントの現像バイアスを用いた方が望ましいということになる。
ただし、図7中にも示されるように、ハーフトーン画像の場合には、画像濃度差が小さい場合には現像バイアスが小さく、画像濃度差が大きい場合には現像バイアスが大きくなる傾向がある。すなわち、ハーフトーン画像の場合には、ベタ画像の場合とは反対の性質を示す。したがって、ベタ画像の画像濃度差が小さくなるように現像バイアスを上げると、逆に、ハーフトーン画像の画像濃度差が大きくなる現象が生じてしまう。このことから、ベタ画像とハーフトーン画像の両方に適する現像バイアスを印加できるようにし、どちらの画像でも画像濃度差が可能な限り小さくできるようにすることが望ましい。
本発明は、上記実情に鑑み、いずれの画像濃度においても現像スリーブの振れ周期で発生する画像濃度ムラ(画像濃度差)が目立ちにくい現像バイアスを設定することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体の表面に形成された静電像を現像する現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する印加手段と、前記現像手段に現像された画像を検知する検知手段と、前記印加手段が印加する現像バイアスを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記現像手段にて現像したハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方を前記検知手段にて検知した検知結果に基づき、他方の画像を検知するか否かを決定し、ハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方の検知結果に基づいて、現像バイアスを補正するように制御することを特徴とする。
本発明の他の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体の表面に形成された静電像を現像する現像手段と、前記現像手段に現像バイアスを印加する印加手段と、前記現像手段に現像された画像を検知する検知手段と、前記印加手段が印加する現像バイアスを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、異なる現像条件で形成されたハーフトーン画像とベタ画像を前記検知手段にて検知した検知結果に基づいて、現像バイアスを設定することを特徴とする。
本発明によれば、いずれの画像濃度においても現像スリーブの振れ周期で発生する画像濃度ムラ(画像濃度差)が目立ちにくい現像バイアスを設定することができる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 現像装置の構成を示す断面図である。 濃度センサの構成を示す側面図等である。 現像スリーブに印加する現像バイアスの交流成分の時間波形を示すグラフ等である。 コントローラの制御工程を示すフローチャートである。 実施例2に係る画像形成装置が有するコントローラの制御工程を示すフローチャートである。 ハーフトーン画像及びベタ画像において、画像濃度差及び振動幅の関係を示すグラフである。 実施例4に係る画像形成装置が有するコントローラ、及び、コントローラが制御する対象を示すブロック図である。 コントローラの制御工程を示すフローチャートである。 現像スリーブのピッチで発生する画像濃度ムラ画像を示す図等である。 非露光部電位、現像スリーブ電位、露光部電位、現像効率の関係を説明する説明図である。 非画像部電位、現像スリーブ電位、画像部電位、画像部電位の変化の関係を説明する説明図である。 SBギャップ及び画像濃度の関係を示すグラフである。 ハーフトーン画像及びベタ画像において、画像濃度差及び振動幅の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、以下の説明中にSBギャップ及びSDギャップの用語が登場する。SBギャップは、現像スリーブ20及び規制ブレード22の間の間隙をいい、SDギャップは、現像スリーブ20及び感光体ドラム1の間の間隙をいうものとする。
《画像形成部》
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置100の構成を示す断面図である。画像形成装置100は、電子写真画像形成プロセスを利用したフルカラーの画像形成装置である。図1に示されるように、画像形成装置100は画像形成装置本体(以下、単に『装置本体』という)100Aを有し、この装置本体100Aの内部には、画像を形成する4個の画像形成部Pa〜Pdが設けられる。
画像形成部Pa〜Pdは、『像担持体』である感光体ドラム1、『転写装置』である1次転写ローラ5等を含む。少なくとも感光体ドラム1については、プロセスカートリッジに含まれ、プロセスカートリッジとして装置本体100Aに組み込まれる構成となっていても良い。
画像形成装置100は、感光体ドラム1の画像を転写される『転写体』である中間転写ベルト17の回転方向(矢印R17方向)に沿って上流側から下流側にかけて4個の画像形成部(画像形成ステーション)Pa、Pb、Pc、Pdが配設されている。各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、この順に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する画像形成部であり、それぞれドラム形の電子写真感光体(以下「感光体ドラム1」という。)1Y、1M、1C、1Kを備えている。
感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kは、それぞれ矢印R1方向(図1中の時計回り)に回転駆動されるようになっている。各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの周囲には、回転方向に沿ってほぼ順に、帯電ローラ2Y、2M、2C、2K、露光装置3Y、3M、3C、3K、現像装置4Y、4M、4C、4K、1次転写ローラ5Y、5M、5C、5K、ドラムクリーナ6Y、6M、6C、6Kが配設される。
また、中間転写体としての中間転写ベルト17の下方には、転写搬送ベルト18が配設されて、転写材Sの搬送方向(図1中の矢印R18方向)の下流側に定着装置(定着手段)16が配設されている。以下の説明では、感光体ドラム1Y〜1K、帯電ローラ2Y〜2K、露光装置3Y〜3K、現像装置4Y〜4K、1次転写ローラ5Y〜5K、ドラムクリーナ6Y〜6Kについて、特に色を区別する必要がない。そのため、単に、感光体ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラ5、ドラムクリーナ6のように表記するものとする。
ここでは、感光体ドラム1として、直径が30mmのものを用いている。感光体ドラム1は、接地されたアルミニウムなどの導電材製ドラム基体の外周面に、通常の有機光導電体層(OPC)からなる感光体層を形成塗布されたものである。この感光体層は、下引層(UCL)、電荷キャリア生成層(CGL)、電荷キャリア移動層(CTL)が積層されている。
感光体層は、通常は絶縁層であり、特定の波長の光を照射することにより、導電体になるという性質を有している。これは、光を照射することによって、電荷キャリア生成層内に正孔が生成し、それらが電荷の流れの担い手となるからである。電荷キャリア生成層は厚さ0.2μmのフタロシニアン化合物で、電荷キャリア移動層は厚さ25μm程度のヒドラゾン化合物を分散させたポリカーボネートで構成されている。
『帯電手段』である帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を帯電するローラである。帯電ローラ2は感光体ドラム1の表面に接触するように配置されている。帯電ローラ2の構造は、中心に導電性の芯金を有し、この芯金の外周に導電性弾性層、中抵抗導電層、低抵抗導電層が形成されている。
帯電ローラ2は、その両端部を軸受け(図示略)によって回転自在に軸支され、感光体ドラム1の回転軸線に平行に配置されている。帯電ローラ2の両端部の軸受けは、ばねなどの弾性部材(図示略)によって、感光体ドラム1に適度な押圧力で圧接されている。その圧接力によって帯電ローラ2は感光体ドラム1の回転に従動して回転する。
静電像形成手段としての『露光手段』である露光装置3は、感光体ドラム1の表面を露光して静電像を形成する装置である。そして、露光装置3として画像情報に応じてレーザ光をON/OFFするレーザスキャナを使用している。露光装置3から発生したレーザ光は、反射ミラーを介して、帯電後の感光体ドラム1の表面に走査露光される。これにより、レーザ光照射部分の電荷が除去され、画像情報に応じた静電像が形成される。
また、ここでは、現像手段として、2成分現像剤を収容した現像装置4を使用している。現像装置4の感光体ドラム1に面した開口部内には現像スリーブ20が回転自在に設置されている。さらに、クリーニング手段として、ドラムクリーナ6Y、6M、6C、6Kが用いられる。
1次転写ローラ5及び2次転写対向ローラ11には、中間転写体としての無端状の中間転写ベルト17が掛け渡されている。中間転写ベルト7は、その裏面側から1次転写ローラ5によって押圧されていて、その表面を感光体ドラム1に当接させている。これにより、感光体ドラム1と、中間転写ベルト17との間には、1次転写ニップ(1次転写部)が形成されている。
中間転写ベルト17は、駆動ローラも兼ねる2次転写対向ローラ11の矢印R17方向の回転に伴って、矢印R17方向に回転するようになっている。この中間転写ベルト17の回転速度は、上述の各感光体ドラム1の回転速度(プロセススピード)とほぼ同じに設定されている。
定着装置16として、回転自在な定着ローラ14と、定着ローラ14の下方から当接された加圧ローラ15と、を有している。定着ローラ14の内部にはハロゲンランプなどのヒータ19が設置され、ヒータ19への電圧等を制御することで定着ローラ14の表面の温度調節を行っている。
コントローラ50(制御手段)は、装置本体100Aの内部機器の駆動を制御するものである。また、コントローラ50は、詳しく後述するが、現像バイアス電源63(図4参照)が印加する現像バイアスの条件を制御する。
一方、図1のカラー画像形成装置において、『検知手段』である濃度センサ31は、中間転写ベルト17に向けて配置されており、中間転写ベルト17の表面上に転写されたトナー画像(トナーパッチを含む)の濃度を検知するセンサである。詳細に関しては後述する。
次に、上記構成の画像形成装置の動作を説明する。図1において、帯電ローラ2によって、均一に帯電した感光体ドラム1の表面を、露光装置3によって走査露光することで感光体ドラム1上に静電像を形成する。感光体ドラム1上に形成された静電像は、現像装置4によってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像として現像される。
これら4色のトナー像は、1次転写ニップにおいて、1次転写ローラ5に1次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト17上に順次に1次転写される。こうして、4色のトナー像が中間転写ベルト17上で重ね合わされる。1次転写時に、中間転写ベルト17に転写されないで感光体ドラム1上に残ったトナー(残留トナー)は、ドラムクリーナ6によって除去される。残留トナーが除去された感光体ドラム1は、次の画像形成に供される。
上述のようにして中間転写ベルト17上で重ね合わされた4色のトナー像は、転写材Sに2次転写される。給送カセット(図示略)から給送搬送装置によって搬送された転写材Sは、レジストローラによって中間転写ベルト17上のトナー像にタイミングを合わせるようにして2次転写ニップに供給される。供給された転写材Sには、2次転写ニップにおいて、2次転写ローラ12に2次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト17上の4色のトナー像が一括で2次転写される。
未定着のトナー像が2次転写された転写材Sは、定着装置16の定着ローラ14及び加圧ローラ15によって、加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。トナー像の定着後の転写材Sは、排出トレイ上に排出される。以上で、1枚の転写材Sの片面(表面)に対する4色フルカラーの画像形成が終了する。2次転写後に、転写されないで中間転写ベルト17上に残ったトナー(転写残トナー)は、ベルトクリーナ10によって除去される。
《現像装置》
図2は、現像装置4の構成を示す断面図である。この図2を参照しつつ、各色毎の現像装置4について説明する。『現像手段』である現像装置4は、感光体ドラム1の表面に対向する『現像剤担持体』である現像スリーブ20を有し、感光体ドラム1の表面に形成された静電像を現像して画像を形成する装置である。
現像装置4は現像容器30を備え、現像容器30内に現像剤としてトナーとキャリアを含む2成分現像剤が収容されている。また、現像容器30内に、現像スリーブ20と、現像スリーブ20上に担持された現像剤の穂を規制する規制ブレード22と、を有している。この規制ブレード22によって、現像スリーブ20上の現像剤の層厚が規制される。
現像容器30の内部は、区画された現像室25と撹拌室26が設けられ、現像剤撹拌・搬送手段としての搬送スクリュー23、24が各々の区画室に配置されている。現像容器30の感光体ドラム1に対向した現像領域に相当する位置には開口部があり、この開口部に現像スリーブ20が感光体ドラム1方向に一部露出するように回転可能に配設されている。現像スリーブ20はアルミニウムやステンレスなどの非磁性材料で構成され、その内部には、磁界発生手段である固定されたマグネットローラ21が内包されている。
現像動作時における現像スリーブ20は、図2に示す矢印R20方向(反時計まわり方向)に回転し、規制ブレード22による磁気ブラシの穂切りによって層厚を規制された2成分現像剤を担持する。そして、現像スリーブ20は、これを感光体ドラム1と対向した現像領域に搬送し、感光体ドラム1上に形成された静電像に現像剤を供給して静電像を現像する。現像スリーブ20の回転によって現像領域に搬送された現像剤は、現像終了後はそのまま現像スリーブ20によって搬送され、現像容器30に回収される。
一方、現像装置4の上方には、補給用のトナーを収容した着脱自在なトナー容器27が設けられている。現像によって消費されたトナーはトナー容器27に設けられた補給口(図示略)から補給搬送路28を通って、現像容器30に設けられた補給口(図示略)から現像容器30内に補給される。補給搬送路28には、補給スクリュー(トナー補給手段)29が設けられており、補給スクリュー29の回転時間を制御することによって、現像容器30内に補給されるトナー量が調整されるようになっている。
《現像剤》
次に、本実施例で使用される2成分現像剤について説明する。2成分現像剤は、非磁性トナーと低磁化高抵抗キャリアとを主成分として構成されている。非磁性トナーは、スチレン系樹脂やポリエステル樹脂等の結着樹脂、カーボンブラックや染料、顔料等の着色剤、ワックス等の離型剤、荷電制御剤等を適当量用いることにより構成される。このような非磁性トナーは、粉砕法や重合法などの方法により製造することができる。
尚、非磁性トナー(負帯電特性)は、摩擦帯電量が−1×10−2〜−5.0×10−2C/kg程度のものであることが好ましい。非磁性トナーの摩擦帯電量が上記範囲を外れると、磁性キャリアに発生するカウンターチャージ量が大きくなり白抜けレベルが悪化することとなり、画像不良を生じることがある。
非磁性トナーの摩擦帯電量は、用いられる材料の種類等により調整しても良いし、外添剤の添加によって調整しても良い。非磁性トナーの摩擦帯電量は、一般的なブローオフ法を用い、現像剤量を約0.5〜1.5gとして現像剤からトナーをエアー吸引することで吸引し、測定容器に誘起される電荷量を測定することにより測定することができる。
又、磁性キャリアとしては、従来公知のものを使用することができる。例えば、樹脂中に磁性材料としてマグネタイトを分散し、導電化、及び抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリア、又は、フェライト等のマグネタイト単体表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行ったもの、又は、フェライト等のマグネタイト単体表面樹脂でコーティングして抵抗調整を行ったものなども用いられる。これら磁性キャリアの製造方法は特に制限されない。
尚、磁性キャリアは、0.1Tの磁界において3.0×10Am〜2.0×10Amの磁化を有することが好ましい。磁性キャリアの磁化量を小さくすると、磁気ブラシによるスキャベジングを抑制する効果があるが、磁界発生手段による非磁性円筒体への付着が困難となり、感光体ドラム1への磁性キャリア付着等の画像不良やはき寄せ等の画像不良を生じることがある。
又、磁性キャリアの磁化が上記範囲よりも大きいと、上述したように磁気ブラシの圧力により画像不良を生じることがある。更に、磁性キャリアの体積抵抗率は、リークや現像性を考慮して10〜1014Ωcmのものを用いるのが好ましい。
キャリアの磁化は、理研電子(株)製の振動磁場型磁気特性自動記録装置であるBHV−30を用いて測定した。キャリア粉体の磁気特性値は、0.1Tの外部磁場を作り、そのときの磁化の強さを求める。キャリアは円筒状のプラスチック容器に十分密になるようにパッキングした状態にする。この状態で磁化モーメントを測定し、試料を入れた時の実際の重量を測定し、磁化の強さを求める(Am/kg)。
次いで、キャリア粒子の真比重を乾式自動密度形アキュピック1330(島津製作所(株)社製)により求め、磁化の強さ(Am/kg)に真比重を掛けることで、本実施例に用いられる単位体積当たりの磁化の強さ(Am)を求めることができる。
《濃度センサ》
図3(a)は、濃度センサ31の構成を示す側面図である。LEDなどの発光素子31aとフォトダイオード等の受光素子31b、受光データを処理する図示しないICなどとこれらを収容する図示しないフォルダーで構成される。発光素子31aは中間転写ベルト17の垂直方向に対して45度の角度で設置されており、赤外光を中間転写ベルト17上のトナーパッチ32に照射させる。
受光素子31bは、発光素子31aに対して、対称位置に設置されており、トナーパッチ32からの正反射光を検出する。なお、発光素子31aと受光素子31bの結合のために図示しないレンズなどの光学素子が用いられることもある。
濃度センサ31は、中間転写ベルト17の表面が露出している状態(トナー量が0)の時に受光素子31bが反射光を検出する。理由は、前述したように、中間転写ベルト17の表面が光沢性を有するからである。一方、中間転写ベルト17にトナー像が形成された場合、トナー像の濃度(トナー載り量)が増加するにしたがって、正反射光量は次第に減少していく。これは、トナーが中間転写ベルト17の表面を覆い隠すことによって、中間転写ベルト17の表面からの正反射光が減少するからである。
図3(b)は、濃度センサ31が出力する出力値、及び、中間転写ベルト17の表面の画像濃度(トナー載り量)の関係を示すグラフである。図3(b)に示されるように、濃度センサ31が出力する出力値が小さい程に、画像濃度が大きくなり、濃度センサ31が出力する出力値が大きい程に、画像濃度が小さくなる。なお、ここで使用する濃度センサ31が出力する最大出力値は、5Vである。
《現像バイアス》
現像スリーブ20には感光体ドラム1との間に、現像バイアス電源63から直流電圧及び交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。本実施の形態では、−500Vの直流電圧とピーク・ツウ・ピーク電圧Vppが2.0kV、周波数が15kHzに初期設定された交流電圧である。図4(a)は、現像スリーブ20に印加する現像バイアスの交流成分(交流電圧)の時間波形を示す。図4(a)では、横軸は時間を、縦軸は現像スリーブ20に印加する電圧を示す。図4(a)の現像バイアスは矩形波パルスバイアスである。
《現像スリーブピッチムラ発生メカニズム》
ここで、現像スリーブ20でピッチムラが発生するメカニズムを説明する(本件の実施例はこのピッチムラを抑制する発明であるため)。現像スリーブ20でピッチムラが発生するメカニズムは、ハーフトーン画像(低画像濃度で発生するムラ)とベタ画像(高画像濃度で発生するムラ)で異なるために、各々の現像の現像時の発生状況に応じて解決策も異なってくる。
まずSDギャップと画像濃度の関係を説明する。図10(c)は、SDギャップ及び画像濃度の関係を示すグラフである。このグラフには、ベタ画像の場合のグラフとハーフトーン画像の場合のグラフとの2つのグラフが記載されている。縦軸は得られた画像の反射画像濃度、横軸はSDギャップを示している。
図10(c)より、ベタ画像はSDギャップが広がっていくときの方がSDギャップが狭くなっていくときよりも顕著に画像濃度が低下していくことが分かる。ハーフトーン画像はSDギャップが狭くなっていくときの方がSDギャップが広くなっていくときよりも顕著に画像濃度が低下していくことが分かる。これは、SDギャップが広い時のベタ画像濃度低下とSDギャップが狭い時のハーフトーン画像濃度低下の発生メカニズムが異なることに起因している。以下に各々の発生メカニズムについて詳細を記述する。
一般的に、トナーが電界から受ける力は、F=Q(V/d)・・・(1)で表わされる。但し、Qはトナーの電荷量、Vは電位差(現像と帯電の電位差、現像コントラスト電位など)、dは現像スリーブ20と感光体ドラム1の間隙(SDギャップ)である。
現像スリーブ20と感光体ドラム1の間隙dが大きくなるとトナーが電界から受ける力Fが小さくなるため、SDギャップが大きくなるほど現像効率は低下しやすくなる。換言すれば、SDギャップが大きくなるほど現像スリーブ20から感光体ドラム1に飛翔するトナー量が減少する。現像効率とは、現像コントラストVcontがトナーで満たされている割合のことである。
(SDギャップが大きい→画像濃度が低下)
図11は、非露光部電位、現像スリーブ電位、露光部電位、現像効率の関係を説明する説明図である。一例として、図11(a)に示す状態が現像効率が100%であり、図11(b)に示す状態が現像効率が50%である。現像スリーブ20から感光体ドラム1に飛翔するトナー量が減少すれば、それに伴い画像濃度も低下する。上記が、SDギャップが大きい時に発生する画像濃度低下の発生メカニズムである。
(SDギャップが小さい→画像濃度が低下)
図12は、非画像部電位、現像スリーブ電位、画像部電位、画像部電位の変化の関係を説明する説明図である。図12(a)に静電像が形成されたとき(現像前)の感光体ドラム1と現像スリーブ20の電位差の関係を模式的に示す。画像情報に基づいて静電像が形成されると、感光体ドラム1上に画像部と非画像部(白地部)が生じる。図12(b)に現像後の感光体ドラム1と現像スリーブ20の電位差の関係を模式的に示す。現像時には画像部において、現像スリーブ20と感光体ドラム1上の静電像の電位差分トナーが感光体ドラム1側に移動し、静電像が可視化される。
ここで、図12に示されるように、現像前の画像部電位Vl−1に比べると、現像後の画像部電位Vl−2が上昇している。これは、現像スリーブ20から感光体ドラム1へとマイナスの電荷が注入されると、マイナスの電荷によって画像部電位がよりマイナスの状態へと移行する。特に、2成分接触現像方式のように、キャリアが感光体ドラム1に接触しながら静電像を可視化する現像方式の場合には、キャリアを媒介にして現像スリーブ20から感光体ドラム1に電荷が流れ、画像部電位VlがVl−1からVl−2へと上昇する。
現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量はSDギャップによって変動し、SDギャップが小さくなるほど、電流が流れやすくなるので、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量は増加しやすくなる。換言すれば、SDギャップが小さくなるほど現像コントラストVcontが小さくなるため、画像濃度が低下する。上記が、SDギャップが小さい時に発生する画像濃度低下の発生メカニズムである。
(SDギャップが小さい→ハーフトーン画像とベタ画像の場合の画像濃度の低下の比較)
図10(c)に示されるように、SDギャップが小さいときには、ハーフトーン画像濃度低下がベタ画像濃度低下よりも顕著になっている。これは電荷の注入量としてはハーフトーン画像とベタ画像で差はないのだが、トナーの付着量が変化したときの画像濃度変化が、濃度が高いときほど小さいことによるものである。
(SDギャップが大きい→ハーフトーン画像とベタ画像の場合の画像濃度の低下の比較)
図10(c)に図示したように、SDギャップが大きいときには、ベタ画像濃度低下がハーフトーン画像濃度低下よりも顕著になっている。これはベタの現像コントラストがハーフトーンの現像コントラストよりも大きいため、現像コントラストを満たすために要するトナー量と時間が増加し、現像効率が低下していることによるものである。以上がSDギャップと画像濃度の関係である。
同様にSBギャップと画像濃度の関係についても説明する。図13は、SBギャップ及び画像濃度の関係を示すグラフである。このグラフには、ベタ画像の場合のグラフとハーフトーン画像の場合のグラフとの2つのグラフが記載されている。縦軸は得られた画像の反射画像濃度、横軸はSBギャップを示している。
図13より、ハーフトーン画像はSBギャップが広がっていくときの方が、SBギャップが狭くなっていくときよりも顕著に画像濃度が低下していくことが分かる。ベタ画像はSBギャップが狭くなっていくときの方が、SBギャップが広くなっていくときよりも顕著に画像濃度が低下していくことが分かる。これは、SBギャップが広い時のハーフトーン画像濃度低下とSBギャップが狭い時のベタ画像濃度低下の発生メカニズムが異なることに起因している。
(SBギャップが大きい→画像濃度が低下)
SBギャップが大きい場合、現像スリーブ20上にコートされる現像剤も多くなるため、SD間を通過するキャリアの量も増加し、その結果、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量も増加する。換言すれば、SBギャップが大きくなるほど現像コントラストVcontが小さくなるため、画像濃度が低下する。上記が、SBギャップが大きい時に発生する画像濃度低下の発生メカニズムである。
(SBギャップが小さい→画像濃度が低下)
また、SBギャップが小さい場合、現像スリーブ20上にコートされる現像剤も少なくなるため、SD間を通過するトナー量も減少し、その結果、現像に寄与できるトナー量が減少する。換言すれば、SBギャップが小さくなるほど現像スリーブ20から感光体ドラム1に飛翔するトナー量が減少し、それに伴い画像濃度も低下する。上記が、SBギャップが小さい時に発生する画像濃度低下の発生メカニズムである。
(SBギャップが大きい→ハーフトーン画像とベタ画像の場合の画像濃度の低下の比較)
図13に示されるように、SBギャップが大きいときにはハーフトーンの画像濃度低下がベタの画像濃度低下よりも顕著になっている。これは電荷の注入量としてはハーフトーン画像とベタ画像で差はないのだが、感光体ドラム1上のトナーの付着量が変化したときの画像濃度変化が、濃度が高いときほど小さいことによるものである。
(SBギャップが小さい→ハーフトーン画像とベタ画像の場合の画像濃度の低下の比較)
また、図13に示されるように、SBギャップが小さいときにはベタの画像濃度低下がハーフトーンの画像濃度低下よりも顕著になっている。これはベタの現像コントラストがハーフトーンの現像コントラストよりも大きいため、現像コントラストを満たすために要するトナー量と時間が増加し、現像効率が低下していることによるものである。以上がSBギャップと画像濃度の関係である。
以上より、SDギャップが大きくて且つSBギャップが小さい場合、現像効率が不利な方向に働くので、ベタ画像(高濃度画像)の画像濃度が低下しやすくなる。そのために、現像スリーブ20の振れによっては高濃度画像で現像スリーブ20のピッチムラが発生しやすくなる。
一方、SDギャップが小さくて且つSBギャップが大きい場合、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入が不利な方向に働く。そのために、ハーフトーン画像(低濃度画像)の画像濃度が低下しやすくなり、現像スリーブ20の振れによっては低濃度画像で現像スリーブ20のピッチムラが発生しやすくなる。SDギャップとSBギャップは公差の範囲内でばらつきを持っているため、各ステーションでSDギャップとSBギャップは異なる。
その結果、現像効率が不利になるSDギャップが大きくて且つSBギャップが小さい場合も生じれば、電荷の注入が不利になるSDギャップが小さくて且つSBギャップが大きい場合も生じる。このため、現像スリーブ20のピッチムラも各ステーションにおいてベタ画像で発生したり、ハーフトーン画像で発生したり、もしくは発生しなかったりと条件によって異なってくる。
前述したように、ベタ画像で発生する現像スリーブ20のピッチムラとハーフトーン画像で発生する現像スリーブ20のピッチムラは発生メカニズムが異なる。そのため、現像スリーブ20のピッチムラの発生を緩和させるためには、その発生状況に応じて異なる対応が必要になってくる。これらの対応のために、コントローラ50は、以下のような制御をする。
《現像スリーブピッチムラ検知とVppの補正》
以下に、本発明の特徴となる現像スリーブピッチムラの検知方法とその検知結果に基づいたVppの補正制御について説明する。
図4(b)は、コントローラ50、及び、コントローラ50が制御する対象を示すブロック図である。図5は、コントローラ50の制御工程を示すフローチャートである。これらの図4(b)及び図5を参照しつつ、コントローラ50の制御、特に、振動幅Vppの補正に関して以下に説明する。
図4(b)に示されるように、コントローラ50には、順に、濃度算出装置61、濃度センサ31が接続されている。また、コントローラ50には、順に、現像バイアス電源63、現像スリーブ20が接続されている。『印加手段』である現像バイアス電源63は、現像スリーブ20に直流電圧及び交流電圧を重畳した現像バイアスを印加する電源である。
図5に示すように、コントローラ50は、ハーフトーン画像における濃淡差とベタ画像における濃淡差に応じて、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正を行う。ここでは、振動幅Vppの補正は、画像形成装置100の初期設置時、現像装置4の交換時、感光体ドラム1のユニット交換時、所定の画像形成枚数の到達時に実施されることを想定しているが、上記のタイミングに限ったものではない。以下に、本実施例における振動幅Vppの補正手順について、順を追って説明する。
ステップ1(以下、「ステップ」を単に「S」と記載する。S1)では、現像スリーブ20の3周分以上のハーフトーン画像を形成する。なお、ハーフトーン画像を形成する際の現像バイアスは、画像形成装置100の初期設置時の場合は初期設定値(Vpp=2.0kHz、周波数=15kHz)で、現像装置4の交換時の場合も初期設定値(Vpp=2.0kHz、周波数=15kHz)である。
一方、感光体ドラム1のユニット交換時の場合は交換直前の設定値(Vpp=交換直前の値、周波数=15kHz)で、所定の画像形成枚数到達時の場合は到達時の設定値(Vpp=到達時の値、周波数=15kHz)である。
S2では、S1で形成したハーフトーン画像を中間転写ベルト17上に転写し、その画像濃度を濃度センサ31によって、形成したハーフトーン画像の一端から他端にかけて連続して検出する。S3では、S2で検出した画像濃度のうち濃度の高い3点と濃度の低い3点を抽出し、各々の平均画像濃度を算出する。最終的に、算出された高濃度の平均値と低濃度の平均値を用いて、高濃度と低濃度の濃度差を算出する。
S4では、S3で算出された濃度差が『第1所定値』(ハーフトーン濃度差)である所定値a(本実施例では0.05)以下であるか否かが判定される。濃度差が所定値a以下であった場合は、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷注入による濃度ムラは軽微であると判断され、S5に進む。一方、濃度差が所定値aよりも大きい場合は、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷注入による画像濃度ムラが大きいと判断され、S12に進む。
S4の判定の結果、S12に進んだ場合、S3で算出された濃度差が所定値b(本実施例では0.1)以下であるか否かが判定される。濃度差が所定値bよりも大きい場合はS13に進み、濃度差が所定値b以下であった場合はS14に進む。なお、所定値bは、所定値aよりも大きい値である。
S13では、S12においてハーフトーン画像における画像濃淡差が大きいと判定されている。そこで、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量を減少させるために、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.1kV下げて、振動幅Vppの補正を終了する。
S14では、S12においてハーフトーン画像における画像濃淡差が存在しているが、軽微である判定されている。そこで、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量を減少させるために、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.05kV下げて、振動幅Vppの補正を終了する。
上記で説明したとおり、本実施例ではS12に進んだ場合、ベタ画像のスリーブピッチムラの検知は実行しない。これは、ハーフトーン画像とベタ画像で発生するスリーブピッチムラの現象メカニズムが異なるからである。詳細な発生メカニズムは上述した通りであり、一般的に使用される現像スリーブ20の振れの範囲であれば、ハーフトーン画像でスリーブピッチムラが発生していた場合、ベタ画像でのスリーブピッチムラは発生していないか非常に軽微な発生に留まる。
一方、S4の判定の結果、S5に進んだ場合、現像効率の低下による濃度ムラを検知するため、現像スリーブ20の3周分以上のベタ画像を形成する。なお、ベタ画像を形成する際の現像バイアスは、画像形成装置100の初期設置時の場合は初期設定値(Vpp=2.0kHz、周波数=15kHz)で、現像装置4の交換時の場合も初期設定値(Vpp=2.0kHz、周波数=15kHz)である。
一方、感光体ドラム1のユニット交換時の場合は交換直前の設定値(Vpp=交換直前の値、周波数=15kHz)で、所定の画像形成枚数到達時の場合は到達時の設定値(Vpp=到達時の値、周波数=15kHz)である。S6では、S5で形成したベタ画像を中間転写ベルト17上に転写し、その画像濃度を濃度センサ31によって、形成したベタ画像の一端から他端にかけて連続して検出する。
S7では、S6で検出した画像濃度のうち濃度の高い3点と濃度の低い3点を抽出し、各々の平均画像濃度を算出する。最終的に、算出された高濃度の平均値と低濃度の平均値を用いて、高濃度と低濃度の濃度差を算出する。
S8では、S7で算出された濃度差が『第2所定値』(ベタ濃度差)である所定値c(本実施例では0.05)以下であるか否かが判定される。濃度差が所定値c以下であった場合は、現像効率の低下による画像濃度ムラはほとんど発生していないと判断され、振動幅Vppの補正を終了する。一方、濃度差が所定値cよりも大きい場合は、現像効率の低下による画像濃度ムラが発生していると判断され、S9に進む。
S9では、算出された濃度差が所定値d(本実施例では0.1)以下であるか否かが判定される。濃度差が所定値d以下である場合は、現像効率の低下よる画像濃度ムラは軽微であると判断され、S10に進み、濃度差が所定値dよりも大きい場合は、現像効率の低下による画像濃度ムラが大きいと判断され、S11に進む。なお、所定値dは、所定値cよりも大きく設定される
S10では、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.05kV上げて、振動幅Vppの補正を終了する。S11では、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.1kV下げて、振動幅Vppの補正を終了する。
このように、コントローラ50は、現像装置4が現像したハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方を濃度センサ31で検知する。そして、コントローラ50は、その検知結果に基づき、他方の画像を検知するか否かを決定し、ハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方の検知結果に基づいて、現像バイアスを補正する。上記の現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正フローを各複写機本体の各ステーションごとに実行することで、各ステーションごとに現像バイアスの設定値を最適化することでき、現像スリーブ20のピッチムラの画像不良を抑制することが可能となる。
なお、本実施例においては、最大濃度と最小濃度の算出時に、3点の平均値を用いているが、これに限ったものではない。また、ハーフトーンの画像濃度差から先に算出しているが、ベタの画像濃度差から先に算出しても良い。また、本実施例においては、画像濃度の検出を中間転写ベルト上で実施したが、感光体ドラム1上で検出を行っても良い。
図6は、実施例2に係る画像形成装置が有するコントローラ50が制御するときに現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを決定する手順を示すフローチャートである。実施例2の画像形成装置の構成のうち実施例1の画像形成装置100と同一の構成、制御及び効果に関しては、同一の符号を用いる等して説明を適宜省略する。
本実施例においては、現像スリーブピッチムラを検知する際に現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを数点変更させながら、ハーフトーン画像における濃淡差とベタ画像における濃淡差を算出し、その濃淡差と振動幅Vppの関係を求める。そして、その関係に応じて、ハーフトーン画像とベタ画像の両方を両立させる現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの決定を行うこととした。以下に、本実施例における現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの決定手順についての説明をする。
図6に示すように、振動幅Vppの設定値を変更しながらハーフトーン画像における濃淡差とベタ画像における濃淡差を求め、振動幅Vppと濃淡差の関係を求める。その関係から異なる現像条件で形成されたハーフトーン画像とベタ画像の両方の画像濃度ムラを成立させることができる現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを求めることとした。
ここでの現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの導出は、画像形成装置100の初期設置時、現像装置4の交換時、感光体ドラム1のユニット交換時、所定の画像形成枚数の到達時に実施されることを想定しているが、上記のタイミングに限ったものではない。以下に、本実施例における現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの導出手順について、順を追って説明する。
S29は、振動幅Vppの条件を変更してテスト画像を形成する回数である。本実施例では、振動幅Vppが1.8kV〜2.2kVの範囲で0.1kごとに5回条件を変更して、テスト画像の形成を行う。S30では、テスト画像を形成するための振動幅Vppの設定を行う。本実施例では、1.8kVから順に0.1kVごとに変更していき、2.2kVまで変更させる。S31、S32では、現像スリーブ20各々3周分以上のテスト画像を形成する。
なお、テスト画像形成時の現像バイアス波形は、図4(a)に示した通りであり、Vppに関しては上記の設定で変更させながら、周波数に関しては15kHzで固定した状態で行った。この現像バイアス波形は、ハーフトーンのテスト画像形成時(S31)とベタのテスト画像形成時(S32)で共通である。
S33では、S31、32で形成したテスト画像を中間転写ベルト17上に転写し、その画像濃度を濃度センサ31によって、形成した各々の画像の一端から他端にかけて連続して検出する。S34では、S33で検出した各々の画像濃度のうち濃度の高い3点と濃度の低い3点を抽出し、平均画像濃度を算出する。最終的に、算出された高濃度の平均値と低濃度の平均値を用いて、高濃度と低濃度の濃度差を各々ハーフトーンとベタ画像において算出する。
S35では、平均濃度差の算出をN回のカウントで行う。そして、S36では、N=0に到達すると、平均濃度差の算出を終了する。こうして、平均濃度差の算出の動作を振動幅Vpp1.8kV〜2.2kVまで実行する。
S37では、ハーフトーン画像濃度差と振動幅Vppの関係から近似曲線を算出する。同様にベタ画像濃度差と振動幅Vppの関係からも近似曲線を算出する。図7に算出した近似曲線の一例を示す。S38では、S36で求めた各々の近似曲線の交点Kを求める。この交点Kは、ベタ画像濃度ムラとハーフトーン画像濃度ムラの両方を両立させることができる最適な振動幅Vppを示している。S39では、S38で求めた交点Kの振動幅Vppを本ステーションにおける画像形成中の現像バイアスに決定する。
上記の手順を各複写機本体の各ステーションで実行することで、各ステーションで現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの設定値を最適化することでき、現像スリーブ20のピッチムラの画像不良を抑制することが可能となる。
図7は、画像濃度差及び振動幅Vppの関係を示すグラフである。ハーフトーン画像濃度差の場合、及び、ベタ画像濃度差の場合の2つのグラフが示されている。
次に、実施例3に関して説明する。実施例3の画像形成装置の画像形成プロセスのうち実施例1の画像形成装置100の画像形成プロセスと同一のものに関しては、同一の符号を用いる等して説明を適宜省略する。なお、実施例3における振動幅Vppの補正手順は、実施例1で参照した図5のフローチャートの場合と同様である。実施例3の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置と比べると、現像バイアスの条件として、以下の点が異なる。
本実施例においては、ハーフトーン画像における濃淡差とベタ画像における濃淡差に応じて、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正を行うこととした。そして、この振動幅の補正をする以前に、以下のことをする。すなわち、ハーフトーン画像を出力するときには画像形成スピードを、ベタ画像を出力するときの画像形成スピードよりも遅くする。ベタ画像を出力する場合には画像形成スピードを、ハーフトーン画像を出力するときの画像形成スピードよりも速くする。すなわち、図5を参照すると、S1のときに画像形成スピードを遅くし、S5のときに画像形成スピードを速くする。
ハーフトーン画像の出力の場合には、画像形成スピードが遅い程、SD間の滞留時間が長くなり、現像スリーブ20の表面のキャリアの影響が強く(電荷の注入量が多くなる)感光体ドラム1の表面の画像部に及んでしまう。そのために、ハーフトーン画像の画像濃度ムラが発生し易くなる。
ベタ画像の出力の場合には、画像形成スピードが速い程、SD間の滞留時間が短くなり、現像効率が下がる。そのために、ベタ画像の画像濃度ムラが発生し易くなる。
本実施例においては、ハーフトーン画像を出力するときの画像形成スピードを通常に比べて50%ダウン、ベタ画像を出力するときの画像形成スピードを通常に比べて50%アップさせることとした。このようにハーフトーン画像出力時とベタ画像出力時の画像形成スピードを同率の割合で変化させることで、画像濃度の変化の仕方も同様の傾向になりやすい。
図14に、画像形成スピードを50%変化させたときのハーフトーン画像及びベタ画像の画像濃度差の結果を示す。通常の画像形成スピードよりも50%遅くすることでハーフトーン画像の画像濃度差は大きくなることがわかる。一方、通常の画像形成スピードよりも50%速くすることでベタ画像の画像濃度差は大きくなることがわかる。しかし、交点KとVppの関係位置はほぼ変化しないことがわかる。
図8は、実施例4に係る画像形成装置が有するコントローラ50、及び、コントローラ50が制御する対象を示すブロック図である。図9は、コントローラ50の制御工程を示すフローチャートである。実施例4の画像形成装置の画像形成プロセスのうち実施例1の画像形成装置100の画像形成プロセスと同一のものに関しては、同一の符号を用いる等して説明を適宜省略する。
なお、実施例5における振動幅Vppの補正手順の手順は、実施例1で参照した図5のフローチャートの場合と同様である。実施例4の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置と比べると、現像バイアスの条件として、以下の点が異なる。
本実施例においては、ハーフトーン画像における濃淡差とベタ画像における濃淡差を検知し、さらにそれが現像スリーブ20のピッチムラであるか否かを検知する。そして、現像スリーブ20のピッチムラであった場合に、先に検知した濃淡差に応じて、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正を行うこととした。
図8に示されるように、コントローラ50には、現像バイアス電源63、現像スリーブ20が順に接続されている。また、コントローラ50には、周波数解析をするスリーブピッチ解析装置64、濃度算出装置61、画像濃度センサ62が順に接続されている。
ここで、スリーブピッチ解析装置64は、現像スリーブ20の周期に基づく中間転写ベルト17の表面に現れる画像濃度ムラを解析する装置である。また、別の表現でいうならば、以下のようになる。中間転写ベルト17の表面には、感光体ドラム1、帯電ローラ2、現像スリーブ20によって、画像濃度ムラが現れる。
ただ、これらの各々の画像濃度ムラは、それぞれの部材の径の大きさによって異なる周期で中間転写ベルト17の表面に現れる。スリーブピッチ解析装置64は、そうした中間転写ベルト17の表面に現れる全ての画像濃度ムラの中から、現像スリーブ20のみに基づく画像濃度ムラを抽出するのである。
図9に示されるように、ここでは、ハーフトーン画像における濃淡差とベタ画像における濃淡差を検知し、その濃淡差の周期が現像スリーブピッチであるか否かを検知し、その結果に応じて、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正を行うこととした。
図9を参照しつつ、以下、説明する。ここでの現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正は、画像形成装置100の初期設置時、現像装置4の交換時、感光体ドラム1のユニット交換時、所定の画像形成枚数の到達時に実施されることを想定しているが、上記のタイミングに限ったものではない。以下に、本実施例における現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正手順について、順を追って説明する。
S39では、現像スリーブ20の3周分以上のハーフトーン画像を形成する。S40では、S39で形成したハーフトーン画像を中間転写ベルト17上に転写し、その画像濃度を濃度センサ31によって、形成したハーフトーン画像の一端から他端にかけて連続して検出する。S41では、S40で検出した画像濃度のうち濃度の高い3点と濃度の低い3点を抽出し、各々の平均画像濃度を算出する。最終的に、算出された高濃度の平均値と低濃度の平均値を用いて、高濃度と低濃度の濃度差を算出する。
S44では、S41で算出された濃度差が『第1所定値』である所定値a(本実施例では0.05)以下であるか否かが判定される。濃度差が所定値a以下であった場合は、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷注入による濃度ムラは軽微であると判断され、S45に進む。一方、濃度差が所定値aよりも大きい場合は、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷注入による濃度ムラが大きいと判断され、S53に進む。
S44の判定の結果、S53に進んだ場合、ステップ41で算出された濃度差が現像スリーブピッチであるか否かが判定される。S41で算出された画像濃度は、高速フーリエ変換処理され、周波数成分とその強度(濃度)に分解される。ピークが現れる周波数が現像スリーブピッチに一致した場合、現像スリーブピッチで濃淡ムラが発生していると判断される。
S53で現像スリーブピッチではないと判定された場合、振動幅Vppの補正を終了する。S53で現像スリーブピッチであると判定された場合、S41で算出された濃度差が所定値b(本実施例では0.1)以下であるか否かが判定される(S54)。濃度差が所定値bよりも大きい場合はS55に進み、濃度差が所定値b以下であった場合はS56に進む。なお、所定値bは、所定値aよりも大きく設定されている。
S55では、S54においてハーフトーン画像における画像濃淡差が大きいと判定されているので、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量を減少させる。そのために、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.1kV下げて、振動幅Vppの補正を終了する。
S56では、S54においてハーフトーン画像における画像濃淡差が存在しているが、軽微である判定されているので、現像スリーブ20から感光体ドラム1への電荷の注入量を減少させる。そのために、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.05kV下げて、振動幅Vppの補正を終了する。
一方、S44の判定の結果、S45に進んだ場合、現像効率の低下による濃度ムラを検知するため、現像スリーブ20の3周分以上のベタ画像を形成する。S46では、S45で形成したベタ画像を中間転写ベルト17上に転写し、その画像濃度を濃度センサ31によって、形成したベタ画像の一端から他端にかけて連続して検出する。
S47では、S46で検出した画像濃度のうち濃度の高い3点と濃度の低い3点を抽出し、各々の平均画像濃度を算出する。最終的に、算出された高濃度の平均値と低濃度の平均値を用いて、高濃度と低濃度の濃度差を算出する。
S48では、S47で算出された濃度差が『第2所定値』である所定値c(本実施例では0.05)以下であるか否かが判定される。濃度差が所定値c以下であった場合は、現像効率の低下による画像濃度ムラはほとんど発生していないと判断され、振動幅Vppの補正を終了する。一方、濃度差が所定値cよりも大きい場合は、S49に進む。S49で現像スリーブピッチではないと判定された場合、振動幅Vppの補正を終了する。
S49で現像スリーブピッチであると判定された場合、S47で算出された濃度差が所定値d(本実施例では0.1)以下であるか否かが判定される(S50)。濃度差が所定値d以下である場合は、現像効率の低下よる画像濃度ムラは軽微であると判断され、S51に進み、濃度差が所定値dよりも大きい場合は、現像効率の低下による画像濃度ムラが大きいと判断され、S52に進む。なお、所定値dは、所定値cよりも小さく設定される。
S51では、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.05kV上げて、振動幅Vppの補正を終了する。S52では、現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppを0.1kV下げて、振動幅Vppの補正を終了する。
前述してきたように、コントローラ50は、第1濃度差が第1所定値aよりも大きいと判断した場合には、以下の制御をする。すなわち、コントローラ50は、濃度センサ31が検知した中間転写ベルト17の表面の画像濃度ムラから現像装置4の周期的な画像濃度ムラ情報を抽出して画像濃度ムラがあると判断したときに、第1濃度差が下がるようにVppを下げる。
コントローラ50は、第2濃度差が第2所定値cよりも大きいと判断した場合には、以下の制御をする。すなわち、コントローラ50は、濃度センサ31が検知した中間転写ベルト17の表面の画像濃度ムラから現像装置4の周期的な画像濃度ムラ情報を抽出して画像濃度ムラがあると判断したときに、第2濃度差が上がるようにVppを上げる。
上記の現像バイアスの交流電圧の振動幅Vppの補正フローを各複写機本体の各ステーションごとに実行することで、各ステーションごとに現像バイアスの設定値を最適化することでき、現像スリーブ20のピッチムラの画像不良を抑制することが可能となる。
なお、本実施例においては、最大濃度と最小濃度の算出時に、3点の平均値を用いているが、これに限ったものではない。また、ハーフトーンの画像濃度差から算出しているが、ベタの画像濃度差から検出しても良い。
また、本実施例においては、画像濃度の検出を中間転写ベルト17上で実施したが、感光体ドラム1上で検出を行っても良い。
なお、前述した濃度センサ31による濃度ムラの検知にあたって、現像スリーブ20の3周分の画像を検知したが、少なくとも現像スリーブ20の1周分の画像を検知する構成で良い。
本実施例では、Vppを変更することで現像効率を変更して、画像不良が抑制現像バイアスを最適化する例を説明したが、これに限定されない。現像効率を変更する方法としてVppの代りに、現像バイアスのデューティー比(現像バイアス1周期中における現像スリーブからドラムへトナーを飛翔させる時間割合)を変更しても良い。また、現像バイアスに電圧を印加しないブランク時間を設けて、その時間を変更しても良い。
1 感光体ドラム(像担持体)
4 現像装置(現像手段)
17 中間転写ベルト(転写体)
20 現像スリーブ(現像剤担持体)
31 濃度センサ(検知手段)、
50 コントローラ
63 現像バイアス電源(印加手段)
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された静電像を現像する現像手段と、
    前記現像手段に現像バイアスを印加する印加手段と、
    前記現像手段に現像された画像を検知する検知手段と、
    前記印加手段が印加する現像バイアスを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記現像手段にて現像したハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方を前記検知手段にて検知した検知結果に基づき、他方の画像を検知するか否かを決定し、ハーフトーン画像とベタ画像の少なくとも一方の検知結果に基づいて、現像バイアスを補正するように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記コントローラは、現像バイアスの交流成分の振動幅を変更することにより、現像バイアスを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された静電像を現像する現像手段と、
    前記現像手段に現像バイアスを印加する印加手段と、
    前記現像手段に現像された画像を検知する検知手段と、
    前記印加手段が印加する現像バイアスを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    異なる現像条件で形成されたハーフトーン画像とベタ画像を前記検知手段にて検知した検知結果に基づいて、現像バイアスを設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記コントローラは、
    ハーフトーン濃度差が所定値よりも大きいと判断した場合には、前記検知手段が検知した画像の画像濃度ムラから前記現像手段の周期的な画像濃度ムラ情報を抽出し、画像濃度ムラがあると判断すると、ハーフトーン濃度差が下がるように現像バイアスを下げ、
    ベタ濃度差が所定値よりも大きいと判断した場合には、前記検知手段が検知した画像の画像濃度ムラから前記現像手段の周期的な画像濃度ムラ情報を抽出し、画像濃度ムラがあると判断すると、ベタ濃度差が下がるように現像バイアスを上げることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記コントローラは、ハーフトーン画像を出力するときの画像形成スピードを、ベタ画像を出力するときの画像形成スピードよりも遅くすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記コントローラは、ベタ画像を出力するときの画像形成スピードを、ハーフトーン画像を出力するときの画像形成スピードよりも速くすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020170028A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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