JP2015003019A - 遊技機 - Google Patents

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JP2015003019A
JP2015003019A JP2014124954A JP2014124954A JP2015003019A JP 2015003019 A JP2015003019 A JP 2015003019A JP 2014124954 A JP2014124954 A JP 2014124954A JP 2014124954 A JP2014124954 A JP 2014124954A JP 2015003019 A JP2015003019 A JP 2015003019A
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一紀 中村
Kazunori Nakamura
一紀 中村
洋之介 山田
Yonosuke Yamada
洋之介 山田
敦史 國分
Atsushi Kokubu
敦史 國分
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Abstract

【課題】大当り遊技中に、遊技者に過大な損失を与えない状態で進行可能な「余裕期間」を確保し、遊技者の意志に基づき「余裕期間」を終了させること【解決手段】大当り遊技を構成するラウンド遊技は、大入賞装置への入球数が入球限度個数になるか、ラウンド継続限度時間が経過すると終了する。入球限度個数を多くする通常開閉パターンを設定して大入賞装置を制御する通常ラウンド遊技と、入球限度個数を少なくする特殊開閉パターンを設定して大入賞装置を制御する特定ラウンド遊技とを行う。特殊開閉パターンは大入賞装置を第1時間に亘って開放状態とすることと、それよりも長い第2時間に亘って閉鎖状態とすることを交互に繰り返す。特定ラウンド遊技のラウンド継続限度時間が通常ラウンド遊技のラウンド継続限度時間よりも長くされる。【選択図】図32

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボー
ル等の弾球式の遊技機に対して適用することができる。
弾球式の遊技機(パチンコ機)は、通常、始動入賞装置と大入賞装置とを遊技領域内に
配設している。かかる遊技機においては、遊技球が始動入賞装置に入球することに起因し
て当否判定が実行されるとともに、特別図柄表示手段を用いて図柄変動遊技が開始され、
当否判定の結果が特別図柄表示手段において停止表示される。そして、当否判定の結果が
「大当り」である場合、遊技機は所謂「ファンファーレ演出」を実行した後、大当り遊技
を開始し、大入賞装置に開閉動作を施し、閉鎖状態にある大入賞装置を開放状態に変化さ
せる。
この開閉動作は所定の開閉パターンに従って開始され、この開閉動作を開始した後、大
入賞装置に入球限度個数の遊技球が入賞するか、大入賞装置の開放時間が開放限度時間に
なってラウンド継続限度時間が経過すると、一旦開閉動作を完了し、1回の「ラウンド遊
技」を終了する。そして、この「ラウンド遊技」が所定の回数(所謂「ラウンド数」)だ
け繰り返されると、この遊技機は大当り遊技を終了する。かかる遊技機は、通常、特別図
柄表示手段とは別に「演出図柄(疑似図柄等)」を用いて図柄変動演出を行う演出表示手
段を備え、この演出表示手段においても疑似図柄の確定表示を用いて「当否判定の結果」
を報知する。なお、所謂「本図柄」を表示する特別図柄表示手段と、「演出図柄」を表示
する演出表示手段が別体の表示装置で構成される場合と、同一の表示装置の異なる表示領
域を用いて構成される場合がある。
また、大当り遊技中においては、図柄変動遊技中と同様に演出表示手段等を用いて様々
な大当り演出が行われる(特許文献1を参照、以下「従来例」という。)
特開2009−100933号公報
この種の遊技機においては、一旦「大当り遊技」が開始されてしまうと、遊技者は遊技
機の前(席)を離れられなくなる。つまり、一旦「大当り遊技」が開始された場合、遊技
者の意志とは無関係に大入賞装置が開閉動作を行うため、大当り遊技に伴う賞球を放棄す
ること(賞球上の過大な損失を負うこと)を覚悟しなければ、遊技者自らの意志で管理で
きる期間(以下、「余裕期間」という。)が存在しないことになる。このため、遊技者は
休憩(トイレ休憩等)を取ること等が困難となる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするとこ
ろは、大当り遊技中に、遊技者に対して過大な損失を与えない状態で進行可能な「余裕期
間」を確保するとともに、遊技者の意志に基づき、この「余裕期間」を終了させることが
容易な遊技機を提供することである。
本発明の遊技機は、
所定の条件に基づいて大当りか否かを当否判定する当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に、所定の開閉パターンに基づいて、大入賞装
置を開閉動作するラウンド遊技を行う大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記大入賞装置への遊技球の入球を検出する検出手段と、
を備え、
前記ラウンド遊技が、前記検出手段による遊技球の検出個数が所定の入球限度個数に達
したとき、或いは、所定のラウンド継続限度時間が経過したときに終了するように設定さ
れた遊技機であって、
前記大当り遊技実行手段は、
前記入球限度個数が第1入球限度個数に設定される通常ラウンド遊技と、
前記入球限度個数が前記第1入球限度個数よりも少ない第2入球限度個数に設定される
特定ラウンド遊技と、
を行う大当り遊技を実行可能であり、
前記通常ラウンド遊技中は、前記第1入球限度個数の遊技球の入球を可能とする通常開
閉パターンを設定して前記大入賞装置を制御し、
前記特定ラウンド遊技中は、前記第2入球限度個数の遊技球の入球を可能としつつ、前
記大入賞装置を第1時間に亘って開放状態とすることが前記大入賞装置を前記第1時間よ
りも長い第2時間に亘って閉鎖状態とすることを間に挟んで繰り返される特殊開閉パター
ンを設定して前記大入賞装置を制御することを特徴とする。
また、前記大当り遊技実行手段が実行する特定ラウンド遊技には、ラウンド継続限度時
間が前記通常ラウンド遊技のラウンド継続限度時間よりも長くされたものが含まれること
を特徴とする。
また、前記大入賞装置に遊技球が入球することで賞球を払い出す賞球払出手段を備え、
前記特定ラウンド遊技中の前記大入賞装置への遊技球入球に基づいて前記賞球払出手段
が払い出す遊技球の個数は、前記通常ラウンド遊技中の前記大入賞装置への遊技球入球に
基づいて払い出す遊技球の個数よりも少ないことを特徴とする。
また、遊技領域の左上部には前記遊技領域内に遊技球を進入させる球進入口が設けられ
、前記遊技領域内にはセンター役物が配設されるとともに、
前記遊技領域内において、前記センター役物の左側に遊技球が流下可能な左領域部が設
けられ、前記センター役物の右側に遊技球が流下可能な右領域部が設けられ、前記センタ
ー役物の下方に何れの入賞装置にも入球しなかった遊技球を前記遊技領域の外部に排出す
るためのアウト口を備えた下領域部が設けられ、前記センター役物の上方に前記球進入口
を通じて前記遊技領域内に進入した遊技球を前記右領域部に案内するための案内領域部が
設けられ、
前記大入賞装置として、
前記下領域部、若しくは、前記左領域部の上下方向中間部よりも下方側に配設される第
1大入賞装置と、
前記右領域部若しくは前記案内領域部に設けられる第2大入賞装置と、
を備え、
前記通常ラウンド遊技においては、前記通常開閉パターンに従って前記第1大入賞装置
若しくは前記第2大入賞装置に開閉動作が施され、
前記特定ラウンド遊技においては、前記特殊開閉パターンに従って前記第2大入賞装置
に開閉動作が施されることを特徴とする。
また、本明細書において、本発明に関連する発明(以下、関連発明1という。)に係る
遊技機は、
1個若しくは複数個の始動入賞装置と、1個若しくは複数個の大入賞装置とが配設され
た遊技領域を具備する遊技盤と、
前記遊技領域に発射された遊技球が前記始動入賞装置に入球することに基づいて大当り
か否かを当否判定する当否判定手段と、
前記当否判定の結果が大当りである場合に、開閉対象となる大入賞装置に所定の開閉パ
ターンに基づく開閉動作を施すラウンド遊技を所定の限度回数まで行うことを内容とした
大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記大入賞装置への遊技球の入球を検出する検出手段と、
を備え、
前記ラウンド遊技が、前記検出手段による遊技球の検出個数が所定の入球限度個数に達
したとき、或いは、前記検出個数が前記入球限度個数に達することなく所定のラウンド継
続限度時間が経過したときに終了するように設定された遊技機であって、
前記大当り遊技実行手段は、
前記入球限度個数が第1入球限度個数に設定され、且つ、前記ラウンド継続限度時間が
第1限度時間に設定される通常ラウンド遊技と、
前記入球限度個数が前記第1入球限度個数よりも少ない第2入球限度個数に設定され、
且つ、前記ラウンド継続限度時間が前記第1限度時間よりも長い第2限度時間に設定され
る特定ラウンド遊技と、
を行う大当り遊技を実行可能であり、
前記通常ラウンド遊技中は、開閉対象となる大入賞装置の開閉パターンとして、前記第
1限度時間が経過するまでに前記第1入球限度個数の遊技球の入球を可能とする通常開閉
パターンを設定して該大入賞装置を制御し、
前記特定ラウンド遊技中は、開閉対象となる大入賞装置の開閉パターンとして、前記第
2限度時間が経過するまでに前記第2入球限度個数の遊技球の入球を可能としつつ、該大
入賞装置を第1時間に亘って開放状態とすることが該大入賞装置を該第1時間よりも長い
第2時間に亘って閉鎖状態とすることを間に挟んで繰り返される特殊開閉パターンを設定
して該大入賞装置を制御することを特徴とする。
関連発明1の遊技機では、大入賞装置に通常開閉パターンに従う開閉動作を施す通常ラ
ウンド遊技と、大入賞装置に特殊開閉パターンに従う開閉動作を施す特定ラウンド遊技と
、を行う大当り遊技を実行可能である。また、特定ラウンド遊技中の入球限度個数を、通
常ラウンド遊技中の入球限度個数よりも少なくし、特殊開閉パターンを、特徴的な開閉を
繰り返す開閉パターンとすることで、特殊ラウンド遊技のラウンド継続限度時間を、通常
ラウンド遊技のラウンド継続限度時間よりも長くする。このため、特定ラウンド遊技を実
行する大当りラウンド(以下、「特定ラウンド」という。)が以下のような意義を有する
ことになる。なお、以下の説明において、通常ラウンド遊技を実行する大当りラウンドを
「通常ラウンド」と称することとする。
すなわち、遊技球が発射されない状況下においては、通常ラウンドにおけるラウンド継
続限度時間に達しても次ラウンドへの進行を抑制する「抑制ラウンド」としての意義を有
する。また、大当り遊技の進行途中においては、遊技球の発射を意図的に停滞させても出
球に対する影響が少ないため、遊技者が気軽に遊技球の発射を止められる「余裕期間」と
しての意義を有する。
更に、特定ラウンド中においては、開閉対象となる大入賞装置に向けて遊技球が発射さ
れると、繰り返し開閉する大入賞装置に第2入球限度個数の遊技球を入球させることが可
能である。このため、「余裕期間」が不要な遊技者は、特定ラウンド中の任意の時期に遊
技球を発射し、特定ラウンドを終了させ、次ラウンドを直ちに開始させることができる。
よって、本発明によれば、大当り遊技中に余裕期間を確保しつつ、この余裕期間を遊技者
が任意に終了させる、といった効果が得られる。
更に、特定ラウンドにおいては入球限度個数が少なくされるため、余裕期間中に遊技者
が休憩を取り、遊技球の発射を停滞させてとしても、出玉に対する影響が少なく、遊技者
に対して過大な損失を与える可能性が低い。よって、本発明によれば、大当り遊技中に、
遊技者に対して過大な損失を与えない状態で進行可能な「余裕期間」を確保することがで
きるとともに、遊技者の意志に基づき、この「余裕期間」を終了させることが容易な遊技
機を得ることができる。
なお、本発明によれば、「余裕期間」の解除のために、従来の遊技進行処理と異なる処
理を追加する必要がないため、遊技上の制御を複雑化することなく、大当り遊技中に「余
裕期間」を設けることができる。つまり、遊技者が大入賞装置に遊技球を入球させること
で特定ラウンド遊技を任意に終了させることができるため、大当り遊技の進行遅延や遅延
解除のため特異な処理(制御)を必要としない。このため、大当り遊技中の制御を複雑に
することなく、「余裕期間」を確保したり、「余裕期間」を終了させることができる。
大当り遊技が3回以上のラウンド遊技を行う場合、通常ラウンド間に特定ラウンドを設
けることが特に望ましい。この場合、多量の出球を期待できる通常ラウンド遊技を行った
後、一旦休憩を取り、更に多量の出球を望むラウンド遊技を実行するという遊技を実現で
きるからである。また、この場合、一旦大当り遊技が開始され、多量の出球を期待できる
ラウンド遊技が開始された後の所定時期において、実質的に大当り遊技を中断できる点で
大きな意義を有する。つまり、特定ラウンドに後続する通常ラウンドの開始を遅延させる
ことができる点で大きな意義を有している。
「通常開閉パターン」としては、開閉対象となる大入賞装置を一回開閉する開閉パター
ン(単開放パターン)を例示できる。この場合、開閉対象となる大入賞装置が開放状態と
なる限度時間(開放限度時間)が「ラウンド継続限度時間」となる。そして、この場合、
開放限度時間(以下、「第1開放限度時間」という。)として、20〜30秒のうちから
選択される時間を例示できる。蓋し、「第1開放限度時間」が20秒以上であると、開閉
対象となる大入賞装置の設置位置、その周囲の障害物(障害釘、他の入賞装置等)の有無
、配置間隔や遊技者の技量にかかわらず、当該大入賞装置に第1入球限度数の遊技球を入
球させることが容易である。一方、「第1開放限度時間」が30秒を超えると、賞球払出
の実行可能性が著しく高くなり、遊技の健全性を損なう可能性があるからである。
「特殊開閉パターン」において、「第1時間」を「第1開放限度時間」の「1/N」以
下の時間(ゼロを含まない。)とし、「第2時間」を「第1時間」のM倍以上の時間とす
る場合を例示できる。ここで、「N」としては「10〜200」のうちから選択される何
れか値を例示でき、「M」としては「5〜100」のうちから選択される何れか値を例示
できる。具体的には、「第1開放限度時間」を25〜30秒のうちから選択される何れか
の時間とする場合、「第1時間」を「0.25〜2.0」秒のうちから選択される何れか
の時間とし、「第2時間」を「2.5〜20」のうちから選択される何れかの時間とする
場合を例示できる。そして、「特殊開閉パターン」において「開放状態」と「閉鎖状態」
を繰り返す回数を「20回」以上、特に「50回」以上に設定することが望ましい。
通常ラウンド遊技と特定ラウンド遊技とを行う大当り遊技(以下、「特殊大当り遊技」
という。)において、一回の大当り遊技で実行される特定ラウンド遊技の回数は1回であ
ってもよいし、複数回であってもよい。また、特定ラウンド遊技において、開閉対象とす
る大入賞装置の開放限度時間は、「第1時間」の正数倍の時間、つまり、当該「大入賞装
置」の合計開放時間として示される。そして、この合計開放時間(開放限度時間)は「第
1開放限度時間」を超えない範囲で設定できる。例えば、この合計開放時間(開放限度時
間)を「第1開放限度時間」としたり、それよりも短い「第2開放限度時間」に設定する
こともできる。
特定ラウンド遊技においては、開閉対象とする大入賞装置の合計開放時間が開放限度時
間になるまでに必要とする時間、つまり、開閉動作中において「開放状態となる時間の総
和」に「閉鎖放状態となる時間の総和」を加えた時間によって、「ラウンド継続限度時間
」が特定される。なお、「特殊大当り遊技」において、「特定ラウンド遊技以外のラウン
ド遊技」として、特殊開閉パターンに従って、開閉対象となる大入賞装置に開閉動作を施
すものを備えてもよい。例えば、開閉対象とする大入賞装置を第1時間に亘って開放状態
とすることと、第2時間に亘って閉鎖状態とすることを交互に繰り返すことを内容とする
開閉パターンに従うとともに、ラウンド継続限度時間を通常ラウンド遊技のラウンド継続
限度時間と等しく、或いは、通常ラウンド遊技のラウンド継続限度時間よりも短くしたラ
ウンド遊技を実行してもよい。
「第1入球限度個数」としては「8個」〜「10個」から選択される所定の個数を例示
でき、「第2入球限度個数」としては「1個」若しくは「2個」を例示できる。「第2入
球限度個数」を1個若しくは1個に近い個数(2個等)とすることで、遊技者の意志に基
づき、この「余裕期間」を終了させることが更に一層容易となる。
本明細書において参考的に開示する第1の発明(以下、参考発明1という。)に係る遊
技機は、関連発明1の遊技機において、
前記入賞装置に遊技球が入球することで賞球を払い出す賞球払出手段を備え、
前記特定ラウンド遊技中の前記大入賞装置への遊技球入球を契機に前記賞球払出手段が
払い出す遊技球の個数は、前記通常ラウンド遊技中の前記大入賞装置への遊技球入球を契
機に払い出す遊技球の個数よりも少ないことを特徴とする。
参考発明1によると、特定ラウンド遊技においては、遊技球の発射を停滞させたとして
も出玉に対する影響が更に少なくなる。このため、大当り遊技中に、遊技者に対して過大
な損失を与えない状態で進行可能な「余裕期間」を確保することがより一層容易となる。
ここで、通常ラウンド遊技中において、大入賞装置に遊技球が入球する毎に賞球払出手段
が払い出す遊技球の個数としては、「8〜15」個のうちの何れかの個数を例示できる。
また、特定ラウンド遊技中において、大入賞装置に遊技球が入球する毎に賞球払出手段が
払い出す遊技球の個数としては「1個」若しくは「2個」を例示できる。
本明細書において参考的に開示する第2の発明(以下、参考発明2という。)に係る遊
技機は、関連発明1又は参考発明1の遊技機において、
前記遊技領域の左上部には前記遊技領域内に遊技球を進入させる球進入口が設けられ、
前記遊技領域内にはセンター役物が配設されるとともに、
前記遊技領域内において、前記センター役物の左側に遊技球が流下可能な左領域部が設
けられ、前記センター役物の右側に遊技球が流下可能な右領域部が設けられ、前記センタ
ー役物の下方に何れの入賞装置にも入賞しなかった遊技球を前記遊技領域の外部に排出す
るためのアウト口を備えた下領域部が設けられ、前記センター役物の上方に前記球進入口
を通じて前記遊技領域内に進入した遊技球を前記左領域部に案内するための案内領域部が
設けられ、
前記大入賞装置として、
前記下領域部、若しくは、前記左領域部の上下方向中間部よりも下方側に配設される第
1大入賞装置と、
前記右領域部若しくは前記案内領域部に設けられる第2大入賞装置と、
を備え、
前記通常ラウンド遊技においては、前記通常開閉パターンに基づいて前記第1大入賞装
置若しくは前記第2大入賞装置に開閉動作が施され、
前記特定ラウンド遊技においては、前記特殊開閉パターンに基づいて前記第2大入賞装
置に開閉動作が施されることを特徴とする。
参考発明2では、第2大入賞装置を、当該第2大入賞装置に向けて発射された遊技球の
入球確率が高くなる位置に設けるため、遊技者の意志に基づき、「余裕期間」を終了させ
ることが更に一層容易である。ここで、第2大入賞装置の周囲を、障害釘が配設されない
「釘無し領域」とすると、参考発明2の目的を達成することが更一層に容易である。また
、案内領域部の幅(遊技球の進行方向に直交する幅)を「1個」の遊技球のみが通過可能
な幅とし、この案内領域部に第2大入賞装置を設けた場合も、参考発明2の目的を達成す
ることが更に一層容易である。
本明細書において参考的に開示する第3の発明(以下、参考発明3という。)に係る遊
技機は、関連発明1、参考発明1若しくは参考発明2の遊技機において、
前記大当り遊技実行手段は、前記特定ラウンド遊技を実行した後に前記通常ラウンド遊
技を実行することを特徴とする。
参考発明3によると、大当り遊技において実行されるラウンド遊技の中に「特定ラウン
ド遊技」を含ませることの意義がより一層大きなものとなる。つまり、大量の出球を期待
できる通常ラウンドの実行前に休憩を取りたい遊技者にとっては、特定ラウンドが、通常
ラウンドを実行する前に一息を付くための「休憩ラウンド」としての意義を有することに
なる。また、大量の出球を期待できる通常ラウンド遊技の早期実行を欲する遊技者にとっ
ては、特定ラウンドが、自己の行為に起因して通常ラウンド遊技を早期に開始させるため
のラウンドとしての意義を有することになる。
また、本明細書において、「前」及び「表」は、「遊技機を基準とする前方(つまり、
遊技者に近接する方向)」を示し、「後」及び「裏」は、遊技機を基準とする後方(つま
り、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」であ
ることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。更に、本体枠、前面
枠、上皿部材、下皿部材等のように、「扉の如く、開閉可能な部材(以下、「扉型部材」
という。)」において、「左」、「右」、「前」、「後」等は、これらの扉型部材が使用
状態にある場合、つまり、閉鎖された状態にある場合を基準としたものである。また、本
明細書において、遊技盤面に設けられた各種入賞口に遊技球が入る(受け入れられる)こ
とを、「入賞」若しくは「入球」と表記することがある。このうち、「入賞」とは、賞球
の払い出しの前提となる入賞口に遊技球が入球することを示すもので、入賞口に遊技球が
入る(受け入れられる)ことを示す点では、「入球」と実質的に同義である。
以上記述したように本発明によると、大当り遊技中に、遊技者に対して過大な損失を与
えない状態で進行可能な「余裕期間」を確保するとともに、遊技者の意志に基づき、この
「余裕期間」を終了させることが容易な遊技機を得ることができる。
本発明の各実施例に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の各実施例に係る遊技機において、外枠、本体枠、前面枠、皿部材(上皿部材、下皿部材)を示す斜視図である。 本発明の各実施例に係る遊技機において本体枠等を説明するための概略的な説明図である。 本発明の各実施例に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。 (a)は特別図柄保留表示装置を概略的に示す正面図であり、(b)及び(c)は可変式の始動入賞装置を示す概略的に示す正面図である。 (a)は第1大入賞装置等を示す正面図であり、(b)は第2大入賞装置等を示す正面図である。 案内領域部、第2大入賞装置等を示す正面図である。 (a)は各実施例に係る遊技機の下部表示装置を概略的に示す正面図であり、(b)は各実施例に係る遊技機の下部表示装置で実行される特別図柄の変動表示態様を示す説明図であり、(c)は各実施例に係る遊技機の演出表示装置の表示画面を概略的に示す正面図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 (a)は通常開閉パターンを説明するための説明図である。 (a)は第1特殊開閉パターンを説明するための説明図であり、(b)は第2特殊開閉パターンを説明するための説明図である。 各実施例に係る遊技機の特図1大当り抽選(第1の大当り抽選)で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。 各実施例に係る遊技機の特図2大当り抽選(第2の大当り抽選)で使用するデータテーブルを説明するための説明図である。 (a)及び(b)は「通常大当り遊技」を説明するための説明図である。 特殊大当り遊技を説明するための説明図である。 特殊大当り遊技を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は疑似図柄の内容を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は本発明の各実施例に係る遊技機によって実行される図柄変動演出を説明するための説明図である。 (a)及び(b)は本発明の各実施例に係る遊技機によって実行される図柄変動演出を説明するための説明図である。 特殊大当り遊技を除く大当り遊技中の演出を説明するための説明図である。 特別演出(特殊演出、通常ラウンド演出)の概要を示す説明図である。 バトル演出を説明するための説明図である。 バトル演出を説明するための説明図である。 バトル演出を説明するための説明図である。 バトル演出を説明するための説明図である。 バトル演出を説明するための説明図である。 バトル演出を説明するための説明図である。 演出カットの手法を模式的に示す説明図である。 演出カットの手法を模式的に示す説明図である。 演出カットの手法を模式的に示す説明図である。 演出カットの手法を模式的に示す説明図である。 (a)及び(b)は各実施例に係る遊技機において主制御部からコマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。 各実施例に係る遊技機の遊技制御処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の賞球払出処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の普通電動役物遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の特別図柄遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の当否判定処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の図柄変動開始処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の大当り遊技処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の大当り遊技終了時処理を示すフロー図である。 各実施例に係る遊技機の演出制御処理を説明するためのフロー図である。 各実施例に係る遊技機の図柄変動演出処理を示すフロー図である。 各実施例の大当り演出処理を示すフロー図である。 各実施例の大当り演出処理を示すフロー図である。 各実施例の大当り演出処理を示すフロー図である。 (a)及び(b)は実施例2を説明するための説明図である。 (a)は通過カウンタ初期化処理を示すフロー図であり、(b)は発射球数カウント処理を示すフロー図である。 (a)は実施例3を説明するための説明図であり、(b)は実施例2の変形例を説明するための説明図である。 (a)は「第2特殊大当り遊技」を説明するための説明図であり、(b)は「第3特殊大当り遊技」を説明するための説明図である。 (a)は「第2特殊大当り遊技」を説明するための説明図であり、(b)は「第3特殊大当り遊技」を説明するための説明図である。
以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する
。以下に示す各実施例では、本発明を、「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)1に
適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1〜図3等を参照して説明する。この遊技
機1は、図1及び図2に示すように、外枠2と、この外枠2に装着された遊技機本体H(
機体)とを備えている。この外枠2は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体2
1と、外枠本体21の前面下部を覆う前板部22とを備えている。
遊技機本体Hは、外枠2の左端側上下のヒンジH1、H2(図1及び図2を参照)を用
いて、外枠2の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機
1のうちで外枠2を除く部分であって、図2に示すように、本体枠3と、前面枠4と、前
面枠4に一体化された皿部材(上皿部材5及び下皿部材6)5Aと、遊技盤10(図4を
参照)と、裏機構盤102(図3を参照)等を主要部としている。また、本体枠3は、図
3に示すように、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。尚、
図1に示すように、本体枠3の右端側には施錠装置7が装着されている。また、図2にお
いては、外枠2、本体枠3と、前面枠4と、皿部材5Aを図示し、遊技盤10と、裏機構
盤102の図示を省略している。
本体枠3は、全体がプラスチック製であり、図3に示すように、枠状体によって構成さ
れている。この本体枠3は、上半部に窓部3Mを備える枠本体部3bと、枠本体部3bの
裏面部から略矩形枠状に突出する突出部3cとを備える。そして、本体枠3は、この突出
部3cを用いて遊技盤10を保持するための保持部を構成している。つまり、突出部3c
の突端面であって、窓部3Mの左方側の上下と、窓部3Mの右方側の上下には保持具3f
が回動可能な状態で装着され、保持具3fの突端部を遊技盤10の後面部に当接させるこ
とで遊技盤10が本体枠3により保持されている。
本体枠3が遊技盤10を保持したとき、「遊技盤10の前面部10aに構成される遊技
領域11」を窓部3Mによって本体枠3の前方から視認することができる。また、遊技盤
10の背面部には裏機構盤102(図3参照)が装着され、この背面部を覆う状態とされ
ている。なお、裏パック102は中枠3に開閉可能に軸支されているとともに、この裏パ
ック102には、「遊技球が蓄えられる遊技球タンク」、「遊技球を上皿部材5には、払
い出すための遊技球払出装置」、「各種制御基板(後述する主制御基板200)を収納し
たケース」等が搭載されている。
前面枠4は、図2に示すように、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉
可能に支持されている。この前面枠4はその中央部に視認窓41aを備えている。この視
認窓41aは前面枠4の前後に貫通する状態に設けられ、遊技盤10の盤面に形成された
遊技領域11(正面視で略円形の遊技領域11)を前方から視認可能な形状に開設(略吊
り鐘形状に開設)され、前面枠4を閉じたときにその背後に位置する遊技領域11が、こ
の視認窓41aによって前方から視認可能とされる。
前面枠4は、図1に示すように、枠本体41と、この枠本体41に装着されるガラス板
43(図3を参照)と、ガラス板43を枠本体41に保持させるための保持具(図示を省
略)と、を備えている。また、本遊技機1では、図2に示すように、「上皿部材5及び下
皿部材6を一体化した皿部材5A」が前面枠4に一体化され、本体枠3に対して前面枠4
と一体で開閉可能とされている。但し、皿部材5Aを、本体枠3における前面枠4の装着
部位よりも下方に装着し、前面枠4とは別に開閉可能としてもよい。また、上皿部材5及
び下皿部材6を別体に設け、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に配置し、
上方に配置される上皿部材5を前面枠4とは別に開閉可能とし、下方に配置される下皿部
材6を開閉不可能としてもよい。
図1及び図2に示すように、前面枠4の前面部の上方側の左右には、スピーカSP1、
SP2(図10参照)が装着され、前板部22の左右両端にも、スピーカSP3、SP4
(図10参照)が内蔵されている。そして、本遊技機1においては、これらのスピーカS
P1〜SP4を用いて、遊技状態に応じた効果音や、その他の音(音声)を発生させる。
また、図2に示すように、前面枠4の前面部において、上皿部材5の配置位を構成する箇
所には、遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備えている。更
に、上皿部材5の裏側には、球貸表示基板410(図9参照)及び演出ボタン基板228
(図10参照)が設けられ、上皿部材5の上面部には「演出ボタンSW」が配置されてい
る(図2を参照)。
図2に示すように、皿部材5Aにおいて上皿部材5の下方の部位が、下皿部材6を構成
している。この下皿部材6の略中央には、その略容器形状とされる内部に上皿部材5から
排出される遊技球を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の右端
側には発射ハンドル9が設けられている。そして、本体枠3の前面部裏側(本体枠3の内
部)であって、遊技盤10よりも下方の左端側に位置する部位には、発射装置ユニット9
0(図4を参照)が配設されており、この発射装置ユニット90に発射ハンドル9が接続
されている。
ここで、発射装置ユニット90は球送り装置(図示を省略)から送り出される遊技球を
「100発/分」の設定に従って略鉛直上方に発射して、遊技領域11に到達させるため
のものである。また、発射ハンドル9には、遊技者が触れていることを検出するタッチス
イッチ(タッチセンサ)9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に
停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について図4等を用いて説明する。この遊技盤10は正面視で
略矩形状の合板を用いて構成される遊技盤本体10Aと、この遊技盤本体10Aに装着さ
れる各種の盤部品(外側レール12、内側レール13、メイン役物装置20等)が装着さ
れている。尚、この遊技盤本体10Aの前面部には、セル画が印刷されたシート状物が貼
着されているが図示を省略する。
遊技盤本体10Aは、正面視で略円形とされる領域形成部10Bと、領域形成部10B
の周囲に位置する領域外部10Cとを備える。また、遊技盤本体10Aの前面部には、と
もに帯状の金属板を用いて構成される外側レール12と、内側レール13とが配設されて
いる。そして、領域形成部10Bの前面部(遊技盤面)は、この外側レール12及び内側
レール13が形成する略円形の周壁によって略包囲されつつ、遊技領域11を構成してい
る。
内側レール13は略U字形状に配置されつつ、左端部が遊技盤本体10Aは左上部に配
設されるとともに、その左側方に位置する「外側レール12の左上部」との間に「遊技球
が通過可能な隙間」を設け、球進入口11Sを形成している。また、外側レール12の左
端部は、発射装置ユニット90の球出口96jの斜め左上に近接配置されている。そして
、外側レール12において、内側レール13の外側に配置される部分は、外側レール12
の左端部から左斜め上方に上がる経路を描き、内側レール13の右端部の側方に到達した
ところで、その経路を内側レール13と略平行な円弧状の経路に改めつつ上昇し、球進入
口11Sの側方を越えて、遊技盤本体10Aの右上部まで到達している。
内側レール13の外側面部には、補助レール13Bの上端部が一体化されている。そし
て、「補助レール13Bと、これに略平行な外側レール12の部分の間に形成される通路
」と、その上方の「外側レール12と内側レール13とに挟まれつつ球進入口11Sに至
る通路」とが連続して誘導経路Yを構成している。この誘導経路Yは、その下端部が「発
射装置ユニット90の球出口96j」と連通するとともに、下端部から左上がり傾斜状に
「内側レール13の外側(左側方)」を上昇した後、内側レール13の外側を時計回転方
向に通過して、球進入口11Sに到達している。
領域形成部10B(遊技盤10において遊技領域11内に位置する部位)には、メイン
役物装置20と、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16と、第1始動入賞装置17
aと、第2始動入賞装置17bと、第1大入賞装置31と、第2大入賞装置32と、下部
表示装置60と、3個の一般入賞装置40、41、43と、多数の障害釘(図示を省略)
と、風車19等が配設されている。
メイン役物装置20は「センター役物」の具体例を構成するとともに、取付部材(化粧
板)21と、演出表示装置27と、特別図柄保留表示装置25とを備えている。このうち
、取付部材21は、領域形成部10Bの前面部に装着される板状体によって構成され、図
4に示すように、遊技領域11の上半部中央部を構成している。この取付部材(化粧板)
21には、窓部形成孔21dが設けられ、この窓部形成孔21dによって表示窓21eを
構成している。尚、この表示窓21eは正面視で略矩形状とされている。
図4に示すように、取付部材21の下縁部には、ステージ部21pが前方に突出する状
態に装着され、取付部材21の周縁部のうちのその他の部位には装飾部材21Aが、前方
に突出する状態に装着されている。この装飾部材21Aは、取付部材21の上縁部から突
出する庇部21Hと、取付部材21の左縁部から突出する左側装飾部21Lと、取付部材
21の右縁部から突出する右装飾部21Rとを備えている。
左側装飾部21Lの内部に遊技球の通路(所謂「ワープ通路」)21wが形成されてい
る。つまり、左側装飾部21Lの左側面部において、この通路21wの進入口(図示を省
略)が、左斜め上方に向かって開口し、遊技領域11を流下する遊技球を、この進入口で
受け入れ、ステージ部21p上(メイン役物装置20の内部)に進入させる。また、ステ
ージ部21pは、その上面部によって遊技球の転動面を構成する。この転動面は、左右の
端部から中央部に向かって下る傾斜面として構成されているが、転動面の中央部では上方
に向かって僅かに隆起する隆起部とされている。
本遊技機1においては、遊技領域11を流下し、通路21wを通じて転動面の左端部に
到達した遊技球は、転動面上を右方向に転動し、更に、左方向に転動する。そして、遊技
球の勢いが衰えたところで、この遊技球はメイン役物装置20外に排出されるが、転動面
の中央部から排出される遊技球の多くは、一定の確率で第1始動入賞装置17aに入賞す
る(後述する。)。尚、遊技領域11を流下して第1始動入賞装置17aに入賞する遊技
球の中には、メイン役物装置20に進入せずに第1始動入賞装置17aに入賞するものと
、メイン役物装置20に進入し、ステージ部21p上を転動した後に第1始動入賞装置1
7aに入賞するものがある。
演出表示装置27は、スピーカSP1〜SP4や電飾装置(LED)等とともに遊技上
の演出を行う「演出手段」を構成する。この演出表示装置27は「液晶表示装置を用いて
構成され、「下部表示装置60における特別図柄の変動表示及び停止表示に連動する図柄
変動演出」を実行する。尚、本実施例では、下部表示装置60(第1特別図柄表示部62
a、第2特別図柄表示部62b)が、本図柄(特別図柄の一具体例を示す。)を用いて図
柄変動遊技を行い、演出表示装置27が、疑似図柄(演出要素の一具体例を示す。)を用
いて図柄変動演出を行う。ここで、以下の説明において、第1特別図柄表示部62aに表
示される特別図柄(本図柄)を「第1特別図柄」と称し、第2特別図柄表示部62bに表
示される特別図柄(本図柄)を「第2特別図柄」と称する。なお、第1特別図柄及び第2
特別図柄の詳細に関して後述する。
演出表示装置27の表示画面27aは、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄
を表示可能である。この表示画面27aでは、図8(c)に示すように、3つの疑似図柄
表示部27b〜27dと、その他の部分で構成される背景画面表示部27hとが出現する
ことがある。この場合、この疑似図柄表示部27b〜27dは、表示画面27aにおいて
横方向に3つ並んで配置される。このように出現する各疑似図柄表示部27b〜27dで
は「疑似図柄」を用いた演出表示と停止表示等がなされる。また、表示画面27aに疑似
図柄表示部27b〜27dが表示されるときには、この表示画面27aのその他の部位に
よって背景画面表示部27hが表示される。そして、この背景画面表示部27hには、背
景を示す図柄(以下、背景図柄という。)を表示したり、この背景図柄と共にキャラクタ
を示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)を表示したり、実写映像(図示を省略)を
表示したりすることがある。これら「疑似図柄」等は演出表示装置27の表示画面27a
に表示される「演出要素」の具体例を示すものであり、これら「疑似図柄」や「背景図柄
」や「キャラクタ図柄」により「図柄変動演出」や「大当り演出」が実現される。
図4に示すように、特別図柄保留表示装置25は表示画面27aの下方に配設されてい
る。この特別図柄保留表示装置25は、図5(a)に示すように、左側に配設された「第
1特別図柄保留表示部25a」と、右側に配設された「第2特別図柄保留表示部25b」
と、を備えている。また、何れの特別図柄保留表示部25a、25bも4個のLEDを用
いて構成されている。そして、第1特別図柄保留表示部25aは、第1始動入賞装置17
aへの入賞に起因して生ずる「特別図柄(第1特別図柄)に関する保留数」を、4個を上
限個数として表示するものである。また、第2特別図柄保留表示部25bは、第2始動入
賞装置17bへの入賞に起因して生ずる「特別図柄(第2特別図柄)に関する保留数」を
、4個を上限個数として表示するものである。
つまり、何れの特別図柄保留表示部25a、25bも、「対応する始動入賞装置17a
、17bに入賞したが、未だ、未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を「点灯させるL
EDの数」によって表示するとともに、未消化の遊技球が消化される毎に「未消化の遊技
球の数(即ち、保留数)」を、順次、デクリメントして表示するものである。ここで、各
特別図柄に関する「未消化の遊技球(つまり、保留球)」とは、始動入賞装置17a、1
7bに入賞したが、下部表示装置60等において、「当該入賞に伴う大当り抽選の結果の
表示」と、これに先行する変動表示とがなされていない遊技球を指す。
第1始動入賞装置17aは非可変式(固定式)の始動入賞装置であり、上方に開口部(
第1始動口)を開口させたポケット形状を備えている。そして、この第1始動口は、ステ
ージ部21p(転動面)の中央部の略鉛直下方に位置するため、その中央部から落下する
遊技球は、この第1始動口を通じて、第1始動入賞装置17に入賞する確率が高くされて
いる。また、第1始動入賞装置17の内部には遊技球の通過を検出する始動入賞検出スイ
ッチ17s(図9参照)が配設されている。なお、第1始動入賞装置17aの開口部の大
きさは、1球の遊技球の通過を許容する大きさとされ、その大きさが拡大されたり縮小さ
れたりすることはない。このため、第1始動入賞装置17aへの遊技球の入賞可能性は一
定とされている。
第2始動入賞装置17bは可変式(開閉式)の始動入賞装置であり、第1始動入賞装置
17aの直下に配設されている。この第2始動入賞装置17bは、図5(b)に示すよう
に、遊技盤本体10Aにビス止め固定される取付板17cと、取付板17cの前面部に装
着されて第2始動入賞装置17bの入口側部分を構成する普通電動役物17dと、取付板
17cの前面部に装着された障害部材17kと、を備えている。
普通電動役物17dは、いわゆるチューリップ式で左右に配設された一対の可動翼片1
7e、17eと、一対の可動翼片17e、17eを作動させるための普通電動役物ソレノ
イド17c(図9参照)とを備えている。このうち、可動翼片17e、17eはそれぞれ
の下方側の支軸を中心に、上端側を相互に離間するように、左右に開放可能とされる。そ
して、両可動翼片17e、17eが立設状態となる閉鎖状態にあるときに、可動翼片17
e、17eの上端部間の間隔が縮小される。また、普通電動役物ソレノイド17cを駆動
して、両可動翼片17e、17eを、下端側の軸心に上端側を相互に離間するように傾動
させると、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔が拡大され、開放状態とされる。
障害部材17kは、普通電動役物17dの鉛直上方に配設されている。また、第2始動
入賞装置17bの内部には遊技球の通過を検出する始動入賞検出スイッチ17t(図9参
照)が配設されている。
図5(b)に示すように、第2始動入賞装置17bが閉鎖状態になると、一対の可動翼
片17e、17eの上端部間には、1球の遊技球の通過を許容する空間部K1が形成され
るが、この空間部K1の鉛直上方に障害部材17Kが配設されている。このため、閉鎖状
態にある第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞することは不可能されている。一方、図
5(c)に示すように、第2始動入賞装置17bが開放状態になり、一対の可動翼片17
e、17eが左右に開くと、可動翼片17e、17eの上端部間の間隔K1が、障害部材
17Kの左右全幅よりも拡大される。このため、障害部材17Kの左右を通過した遊技球
が、第2始動入賞装置17bへ入賞することが可能となる。
本遊技機1においては、第2始動入賞装置17bが開放状態となると、遊技領域11を
流下する遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞する確率は、遊技領域11を流下する遊
技球が第1始動入賞装置17aに入賞する確率に比べて高くなっている。そして、遊技機
1の遊技モードが開放延長モード(後述する。)となり、第2始動入賞装置17bが開放
状態となる時間が長くなると、遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞する確率は第1始
動入賞装置17aに入賞する確率に比べて遙かに高くなる。なお、本実施例では、開放延
長モードにおける第2始動入賞装置17bの開放時間を「5秒」としており、非開放延長
モード(通常開放モード)における第2始動入賞装置17bの開放時間を「0.2秒」と
している。
一方、前述のように、第2始動入賞装置17bが閉鎖状態になると、遊技球が第2始動
入賞装置17bに入賞することが不可能であるため、遊技機1の遊技モードが開放延長モ
ードでない場合、遊技球が第2始動入賞装置17bに入賞する確率は第1始動入賞装置1
7aに入賞する確率に比べて遙かに低くなる。すなわち、遊技機1の遊技モードが開放延
長モードとなると、遊技球が第1始動入賞装置17aに入賞するケースはレアケースとな
り、遊技機1の遊技モードが開放延長モードでない場合、遊技球が第2始動入賞装置17
bに入賞するケースはレアケースである。
図4に示すように、第2始動入賞装置17bの下方には第1大入賞装置31が配設され
ている。この第1大入賞装置31は、図4及び図6に示すように、遊技盤10の前面部1
0aに装着された取付板部31kを備える。この取付板部31kは、略中央部において平
面形状が略帯状の開口部を表裏を貫通する状態に備え、この開口部によって第1大入賞口
31aを構成している。そして、この大入賞口31aの後端部は「大入賞口入賞通路(図
示を省略)」に連絡されている。なお、「大入賞口入賞通路」は第1大入賞口31aから
入賞する遊技球を通過させるための通路であり、第1大入賞口31aに入賞した遊技球は
大入賞口入賞通路を通過した後、本遊技機1の機外に排出される。
第1大入賞装置31は、この第1大入賞口31aを開放・閉鎖するための開閉板31b
と、この開閉板31bを駆動するための大入賞口ソレノイド31c(図9参照)と、大入
賞口入賞通路の経路途中若しくは経路端末部に設けられた大入賞口入賞検出スイッチ31
s(図9参照)とを備えている。この大入賞装置31は、開閉板31bが起立姿勢となる
と、この開閉板31bが第1大入賞口31aを閉鎖するため、第1大入賞装置31への遊
技球の入賞が不可能となる。一方、開閉板31bが、その下端部を支点に前方に傾動して
前傾姿勢となると、第1大入賞口31aが開放されるとともに、開閉板31bの後面部(
背面部)が遊技領域11を流下し、第1大入賞装置31へ到達した遊技球を第1大入賞口
31aに誘導する誘導部を構成する。
ここで、図4に示すように、遊技領域11をメイン役物装置20を基準として、4つの
領域部11L、11R、11U、11Dに区分することができる。つまり、メイン役物装
置20の左側に位置する左領域部11Lと、メイン役物装置20の右側に位置する右領域
部11Rと、メイン役物装置20の上側に位置する上領域部11Uと、メイン役物装置2
0の下側に位置する下領域部11Dとに区分することができる。そして、上領域部11U
のうち、メイン役物装置20の右斜め上方に位置する部位が、メイン役物装置20の上方
に到達した遊技球を右領域部11Rに案内するための案内領域部11Gとされている。
前述の第2始動入賞装置17b及び第1大入賞装置31と、後述するアウト口18は下
領域部11Dに配設され、第2大入賞装置35は案内領域部11Gに配設されている。ま
た、図7に示すように、メイン役物装置20を構成する庇部21Hの右端部寄りの部分2
11Hは略円弧状に構成され、その上方に配置される外側レール12との間に1球の遊技
球の通過を許容する幅の案内領域部11Gが設けられている。そして、庇部21Hの右端
部に第2大入賞装置35が設けられている。この第2大入賞装置35は表示画面27aの
右斜め上方に位置している。
図6(b)に示すように、第2大入賞装置35は、第2大入賞口35aと、遊技盤11
の盤面に垂直な支軸35jによって下端側を支持された開閉部材35bと、開閉部材35
bを作動させるための大入賞口ソレノイド35c(図9を参照)とを備えている。このう
ち、開閉部材35bは、第2大入賞口35aの開閉を行うための部材であり、下方側の支
軸35cを中心に回動することで、第2大入賞口35aへの遊技球の入賞が不可能となる
ように第2大入賞口35aを閉鎖する閉鎖状態と、第2大入賞口35aへの遊技球の入賞
が可能となるように第2大入賞口35aを開放する開放状態とに変化することができる。
つまり、大入賞口ソレノイド35cの駆動を開始して、開閉部材35bを時計回り(正
面視)に回転させ、開閉部材35bを「右斜め上方に上がり傾斜となる傾動姿勢」に変化
させると、第2大入賞口35aは開放状態に変化し、遊技球の入賞が可能となる。このと
き、傾動姿勢の開閉部材35bの突端部と外側レール12との間には遊技球の半径(約5
.5mm)に満たない僅かな隙間が空くだけであり、しかも、開閉部材35bがその右端
部を支持されつつ第2大入賞口35aの上方で傾動姿勢となるため、この開閉部材35b
に対してその左側から衝突する遊技球Y1は、第2大入賞口35aに向かって誘導される
確率が高くなっている。一方、大入賞口ソレノイド35cの駆動を停止すると、開閉部材
35bが正面視で反時計回り(正面視)に回転するため、第2大入賞口35aは閉鎖状態
に変化し、遊技球の入賞が不可能となる。
メイン役物装置20には、図6(b)に示すように、第2大入賞口35aに入賞した遊
技球を通過させ、機外に排出するための通過路35tが設けられている。そして、この通
過路35tの経路方向に沿った中間部には、第2大入賞口35aに入賞した遊技球を検出
するための大入賞口入賞検出スイッチ35sが配設されている。なお、第2大入賞口35
aをアタッカータイプの開閉部材で開閉する構成としてもよい。つまり、開閉部材の下端
部を回動可能に支持し、対象となる大入賞口を閉鎖する起立姿勢と、対象となる大入賞口
を開放する前傾姿勢とに姿勢変更可能とすることもできる。
図4において図示を省略するが、左領域部11Lと右領域部11Rには多数の障害釘が
各盤部品(一般入賞装置40、41、43、風車19、普通図柄作動ゲート16等)との
位置バランスを考慮して配置されている。また、図6に示すように、下領域部11Dにお
いては、第1大入賞装置31の周囲に盤部品(第1始動入賞装置17a、第2始動入賞装
置17b、下部表示装置60)とともに、多数の障害釘15が配設されている。このため
、第1大入賞装置31を狙って遊技領域11に打ち出された個々の遊技球は、第1大入賞
装置31の開放時間を長くしなれければ、第1大入賞口31aに入賞する確率を高くする
ことはできない。つまり、第1大入賞口31aの開放時間を、後述する「第1開放限度時
間」とすることで、第1大入賞口31aに第1入球限度個数(10個)の遊技球を入球可
能としている。
一方、図7に示すように、案内領域部11Gには障害釘15や盤部品が存在しないとと
もに、発射装置ユニット90から勢い良く打ち出された遊技球Y1、つまり、右領域部1
1Rに到達するように打ち出された遊技球Y1がたどる経路の延長線上に案内領域部11
Gが位置している。つまり、球進入口11Sから遊技領域11に勢い良く進入し、外側レ
ール12の下面を転動しつつ遊技領域11の右上部に到達しようとする遊技球Y2が描く
円弧状の経路上に、案内領域部11Gが位置している。しかも、前述のように、傾動姿勢
の開閉部材35bの突端部と外側レール12との間には僅かな隙間が空くだけであるため
、第2大入賞装置35を狙って遊技領域11に打ち出された個々の遊技球は、第2大入賞
装置35の開放時間が短くても、第2大入賞口35aに入賞する確率が高くなっている。
つまり、後述する第2大入賞口35aを短時間(0.3秒)開放させることを間欠的に繰
り返すことを行うだけでも、第2大入賞口35aに第2入球限度個数(1個)の遊技球を
入球させることを可能としている。
図4に示すように、下部表示装置60は大入賞装置31の左側方に配置されている。こ
の下部表示装置60は、図8(a)に示すように、遊技盤本体10Aの前面部に取り付け
られる取付板61を備えている。そして、この取付板61には、第1特別図柄表示部62
aと、第2特別図柄表示部62bと、普通図柄表示部63と、普通図柄保留表示部65等
が設けられている。
図8(a)に示すように、第1特別図柄表示部62a、第2特別図柄表示部62b及び
普通図柄表示部63は、何れも「7セグメント表示体」を用いて構成されている。このう
ち、第1特別図柄表示部62aでは、第1始動口入賞検出スイッチ17sによって遊技球
が検出されることに起因して実行される当否判定の結果を示す「第1特別図柄の停止図柄
」が、変動表示を経て停止表示する。また、第2特別図柄表示部62bでは、第2始動口
入賞検出スイッチ17tsによって遊技球が検出されることに起因して実行される当否判
定の結果を示す「第2特別図柄の停止図柄」が、変動表示を経て停止表示する。なお、第
1特別図柄表示部62a及び第2特別図柄表示部62bの表示結果の内容については後述
する。また、第1特別図柄表示部62a及び第2特別図柄表示部62bにおいて表示され
る図柄変動遊技の結果(当否判定の結果)と、演出表示装置27において表示される図柄
変動演出の表示結果(当否判定の結果)は一致するものとされる。
普通図柄表示部63は、図8(a)に示すように、「7セグメント表示体」によって構
成され、何れかの普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過することに起因して図柄変動開
始条件が成立すると、普通図柄の変動表示を開始する。この普通図柄の変動表示は、普通
図柄表示部63において「0」〜「9」までの算用数字をこの順で表示した後、再び、「
0」〜「9」までの算用数字をこの順で表示することを繰り返す「循環表示」によって構
成される。そして、これらの変動表示の実行時間が経過すると、普通図柄の停止図柄が一
定時間実行される。このとき、停止図柄が「奇数数字」である場合、当り図柄であり、停
止図柄が「偶数数字」である場合、外れ図柄である。この普通電動役物17dを開放状態
とすべきか否かの抽選を行う抽選手段は、後述する主制御部200Aによって構成される
普通図柄保留表示部65も、4個のLEDを用いて構成され、普通図柄作動ゲート16
を通過したが、未だ未消化の遊技球の数(即ち、保留数)」を、4個を上限数として表示
するとともに、未消化の遊技球が消化される毎に「未消化の遊技球の数(即ち、保留数)
」を順次、デクリメントして表示するものである。ここで、普通図柄に関する「未消化の
遊技球(つまり、保留球)」とは、普通図柄作動ゲート16を通過したが、普通図柄表示
部63において当該通過に伴う抽選の結果の表示(抽選結果図柄の確定表示)と、これに
先行する変動表示(本実施例では、7セグメント表示体を用いた表示)とがなされていな
い遊技球を指す。
図4に戻り、3個の一般入賞装置40、41、43は、メイン役物装置20の左右に配
置されている。そして、各一般入賞装置40、41、43の内部には、遊技球の入賞を検
出するための一般入賞検出スイッチ40s、41s、43s(図9参照)が配設されてい
る。また、遊技盤10の下方にはアウト口18が設けられている。更に、アウト口18の
下部にはバック球防止部材(図示を省略)が設けられている。そして、遊技領域11に到
達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。
(2)制御回路の構成
次に、図9〜図11を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。
本遊技機1の制御回路は、主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、240A、
260A)とを含んで構成されている。つまり、主制御基板200を用いて構成されると
共に遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部200Aと、
複数の副制御部(220A、240A、260A)とを備えている。
副制御部としては、(a)サブ制御基板220を用いて構成されると共に、「図柄表示
、ランプの発光、効果音、可動物の動作等を用いた遊技の各種の演出の制御を司るサブ制
御部220Aと、(b)演出表示制御基板222を用いて構成されると共に、図柄表示、
ランプの発光、効果音、可動物の動作等を用いた遊技の各種の演出の制御を司る演出制御
部222Aと、(c)払出制御基板240を用いて構成されると共に貸球や賞球を払い出
す動作の制御を司る払出制御部240Aと、(d)発射制御基板260を用いて構成され
ると共に遊技球の発射に関する制御を司る発射制御部260Aを備える。尚、副制御部に
は、主制御部140に直に接続された第1次副制御部(220A、240A)と、この第
1次副制御部を介して主制御部200Aに接続された第2次副制御部(260A)とが存
在する。
これらの制御部(200A、220A、240A、260A)を構成する制御基板(2
00、220、240、260)は、各種論理演算及び算出演算を実行するCPUや、C
PUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に
際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行う
ための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力
する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ、定期的に割り込み信号を発
生させるCTC(カウンター・タイマ・サーキット)など、種々の周辺LSIがバスで相
互に接続されて構成されている。尚、図9〜図11中の矢印の向きは、データあるいは信
号を入出力する方向を表している。また、図9においては、主制御基板200に搭載され
たCPU201、RAM202、ROM203のみ図示されており、主制御基板200に
搭載されているPIO、更には、他の制御基板に搭載されているCPUや、RAM、RO
Mなどについては図示を省略している。
主制御部200A(主制御基板200)は、普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ16
s、始動口入賞検出スイッチ17s、一般入賞検出スイッチ40s、41s、43s、大
入賞口入賞検出スイッチ31s、35s等から遊技球の検出信号を受け取って、遊技の基
本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御部200A(サブ制御基板220
)や、払出制御部240A(払出制御基板240)、発射制御部260A(発射制御基板
260)等に向かって、後述する各種の信号(コマンド)を出力する。また、主制御部2
00A(主制御基板200)には、発射装置ユニットから発射された遊技球を検出するカ
ウントスイッチ8sも接続されている。
また、主制御部200A(主制御基板200)は、普通電動役物ソレノイド17cや、
大入賞口ソレノイド31c、大入賞口ソレノイド35c、下部表示装置60に信号を出力
することにより、これらの動作を直接制御している。つまり、主制御部200A(主制御
基板200)は、当否判定手段と、大当り遊技実行手段として機能することになる。また
、主制御部200A(主制御基板200)を構成するCPU201により決定された所定
の信号(コマンド)は、サブ制御基板220や払出制御基板240に対してそれぞれ送信
される。ここで、主制御部200A(主制御基板200)は、当否判定手段、大当り遊技
実行手段、確率変動手段、開放延長手段の具体例を構成する。
サブ制御部220A(サブ制御基板220)は、主制御部200A(主制御基板200
)からの各種信号(コマンド)を受け取ると、信号(コマンド)の内容を解析して、その
結果に応じた遊技の演出を行う。つまり、サブ制御部220A(サブ制御基板220)は
、主制御部200A(主制御基板200)からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を
司るものである。このサブ制御部220A(サブ制御基板220)には、図10に示すよ
うに、演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)と、アンプ基板224と、装
飾駆動基板226と、演出ボタン基板228と、にそれぞれ電気的に接続されている。ま
た、サブ制御基板220は、CPU220aと、ROM220bと、RAM220cとを
備えている。
サブ制御基板220のCPU220aは、主制御基板200からの制御信号を受けて演
出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226及び演出ボタン基板22
8などの各基板を制御する。また、ROM220bには、各基板の制御に必要なデータ(
特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。また、CPU220aは、主制御部2
00A(主制御基板200)から送出された表示制御コマンド(つまり、表示制御信号)
を受信すると共に、ROM220bに記憶されたプログラムに従って解析する。そして、
サブ制御部220A(サブ制御基板220)を構成するCPU220aは、このCPU2
20aにより決定された所定の表示制御コマンドや、主制御部200A(主制御基板20
0)から送信されたままの表示制御コマンドを演出表示制御部222A(演出表示制御基
板222)に対して送信する。
図11に示すように、演出表示制御基板222には、CPU222aと、制御ROM2
22bと、制御RAM222cと、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)222dと
、ワークRAM222eと、表示用ROM(キャラクタROM)222gと、ビデオRA
M222hとが搭載されている。また、VDP222dには演出表示装置27が電気的に
接続されている。尚、サブ制御基板220は、演出表示制御基板222と協働して、大当
り遊技の進行に伴う大当り演出を、演出表示装置27等の「演出手段」を用いて行う大当
り演出実行手段としても機能する。
CPU222aは、サブ制御基板220から送信された各種表示制御用の信号(コマン
ド)を受信すると共に制御ROM222bに記憶されたプログラムに従って受信した信号
(コマンド)を解析する。そして、CPU222aはその解析結果をVDP222dに送
信する。尚、制御ROM222bには遊技機1の遊技状態等に応じた各種の画像表示制御
用のプログラムが記憶され、制御RAM222cには各種のデータを一時的に記憶する記
憶領域や作業領域等が設けられている。また、表示用ROM222gには、演出表示装置
27の表示画面27aに表示される各種演出図柄の表示に関するデータ(変動表示される
疑似図柄のデータ等)が記憶されている。
VDP222dは、CPU222aによる上記「解析結果」に基づいて、演出表示RO
M222gに記憶されたデータを読み出し、この読み出したデータに基づいてワークRA
M222eで画像データを生成し、ビデオRAM222hに一時的に記憶させる。この後
、送信部222kから、ビデオRAM222hに記憶された画像データを信号(RGB画
像信号)に載せて演出表示装置27に送信する。
アンプ基板224には、所定の効果音を出力するスピーカSP1〜SP4が電気的に接
続されている。また、装飾駆動基板226には、前面枠4や遊技盤10等に設けられる装
飾用の各種LED(ランプ)を搭載した各種LED基板が接続されている。また、装飾駆
動基板226は、サブ制御基板220Aからの信号を受けて遊技の装飾に関する制御を行
うものである。
払出制御部240Aには、図9に示すように、中継端子板、発射制御部260A、下皿
満タンスイッチ6s等が接続されている。また、払出制御部240Aには中継端子板を介
して、遊技球払出装置(払出装置)109を構成する払出モータ109mと、前側払出ス
イッチ109aと、後側払出スイッチ109bとが接続されている。また、払出制御部2
40Aには、主制御部200Aが双方向通信可能な状態に接続されている。
この払出制御部240Aは、所謂、貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司って
いる。例えば、遊技者が貸出ボタン5cや返却ボタン5qを操作すると、その操作信号は
、球貸表示基板410から中継端子板を介して払出制御基板240に伝達され、その操作
信号に基づいて払出モータ109mを駆動させるための駆動信号が、遊技球払出装置(払
出装置)109(払出モータ109m)に伝達される。
また、主制御部200Aが賞球の払出コマンドを出力すると、このコマンドを払出制御
部240Aが受け取って、払出モータ109mに駆動信号を出力することによって賞球の
払い出しが行われる。また、払い出される遊技球は、2つの払出スイッチ(前側払出スイ
ッチ109a、後側払出スイッチ109b)によって検出されて、払出制御部240Aに
入力される。更に、払い出された賞球数はカウントスイッチ109cによっても検出され
て、主制御部200Aでも計数されている。
次に、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に対する信号或いはコマンドの入出
力関係について説明する。前述のように、サブ制御部220A(サブ制御基板220)に
は、演出表示制御基板222と、アンプ基板224、装飾駆動基板226、演出ボタン基
板228などの各種基板が接続されている。また、サブ制御部220Aは、前述のように
、主制御部200Aから各種の演出用のコマンド(表示制御コマンドなど)を受け取ると
、コマンドの内容を解釈して、(a)演出表示装置27での具体的な表示内容や、(b)
スピーカSP1〜4で出力する効果音、更には、(c)各種LED基板4b〜4h等に搭
載された各種LEDや、その他のランプ類の点灯若しくは点滅の具体的な態様を決定する
次いで、演出表示装置27の駆動信号(各種の図柄制御コマンド)を演出表示制御部2
22Aに出力して、演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄等)の変動表示及び
停止表示を行う。このとき、表示される演出図柄(疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄
、実写映像等)の表示データ(静止画像データ、動画像データなど)については、演出表
示装置27、或いは、演出表示制御基板222に内蔵された表示用ROM(図示を省略)
に格納されているデータを使用する。
疑似図柄の変動表示及び停止表示に合わせて、音声信号をアンプ基板224に出力する
ことによって、スピーカSP1〜SP4から効果音を出力する。加えて、装飾駆動基板2
26に信号を供給し、装飾駆動基板226から、各種LEDランプ4b〜4h)の駆動信
号を出力することによって、各種ランプ類(LED等)等の点灯・点滅動作等を制御する
。また、上皿部材5の前面側に設けられた演出ボタンSWを遊技者が操作すると、この操
作信号がサブ制御部220Aに供給される。そして、サブ制御部220Aは、供給された
操作信号に基づいて、演出表示装置27を初めとする各種の演出内容に操作結果を反映さ
せることが可能に構成されている。
(3)遊技機1による遊技の流れ
前述のように、本遊技機1では、始動入賞に基づいて行われる当否判定の結果を示す停
止図柄の停止表示(確定表示)と、この停止表示の前段階に行われる変動表示とを、下部
表示装置60及び演出表示装置27の2種類の図柄表示装置で実行する。ここで、下部表
示装置60で表示される特別図柄、つまり、第1特別図柄表示部62aで表示される第1
特別図柄及び第2特別図柄表示部62bで表示される第2特別図柄は「本図柄」であり、
遊技の基本進行を司る「主制御部200Aにおいて「停止図柄」と「変動時間(変動パタ
ーン)」が決定される。
なお、本実施例では、第1始動口入賞検出スイッチ17sによって遊技球が検出される
こと(以下、「第1始動入賞」という。)に起因して実行される当否判定(以下、「第1
当否判定」という。)と、第2始動口入賞検出スイッチ17tによって遊技球が検出され
ること(以下、「第2始動入賞」という。)に起因して実行される当否判定(以下、「第
2当否判定」という。)は、何れも「大当り抽選」のみによって構成されるが、第1当否
判定及び第2当否判定のうちの少なくとも一方が「大当り抽選」と、大当り抽選の結果が
外れの場合に実行される「小当り抽選」とによって構成されてもよい。
一方、演出表示装置27の表示画面27aにおいては「疑似図柄(演出図柄)」が表示
され、主制御部200Aの制御の下で遊技上の演出を制御する「サブ制御部220A」に
よって、その変動態様と停止図柄とが決定される。そして、通常、これらの「疑似図柄」
の図柄変動は「本図柄」と同一の時間だけ実行され、これらの「疑似図柄」の停止図柄の
表示内容(大当り、外れ等)は、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部
62bにおける「本図柄」の表示内容(大当り、外れ等)と矛盾を生じないものとされる
。そして、本実施例においては特別図柄を用いたリーチ表示などの図柄変動演出を行う場
合、その図柄変動演出は演出表示装置27(疑似図柄)において行われる。以下、本図柄
及び疑似図柄の表示内容について簡単に説明する。
a.本図柄
第1始動入賞に起因した第1特別図柄の変動表示及び停止表示(確定表示)は第1特別
図柄表示部62aにおいて行われ、第2始動入賞に起因した第2特別図柄の変動表示及び
停止表示(確定表示)は第2特別図柄表示部62bにおいて行われる。これらの変動表示
は、図8(b)に示すように、対応する特別図柄表示部(62a若しくは62b)を構成
する7セグメント表示体によって、「算用数字を構成できない不完全な図柄(以下、不完
全図柄という。)」の「循環表示」を行うことを内容とする。つまり、算用数字に比べて
遊技者にとって馴染みが無く、識別や記憶が困難な不完全図柄を「循環表示」することを
内容とする。
図13及び図14に示すように、遊技機1の確率モードが低確率モード(通常確率モー
ド)である場合、第1当否判定及び第2当否判定の何れにおいても、大当りを示す判定結
果が導出される確率は約「1/400」とされる。また、遊技機1の確率モードが高確率
モードである場合、第1当否判定及び第2当否判定の何れにおいても、大当りを示す判定
結果が導出される確率は約「1/40」とされる。そして、第1特別図柄表示部62a若
しくは第2特別図柄表示部62bに大当りを示す判定結果が導出されると、「大当り」を
発生し、大当り遊技実行手段が作動を開始して大当り遊技が実行される。
大当り遊技を開始すると、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cの駆動及び駆
動停止を行うことで「第1大入賞口31aを開閉する開閉動作」が実行されるか、大入賞
口ソレノイド35cの駆動及び駆動停止を行うことで「第2大入賞口35aを開閉する開
閉動作」が実行される。なお、遊技状態が大当り遊技状態となっている間は、特別図柄(
本図柄)の変動表示が行われない状態、すなわち、図柄変動遊技が実行不能な状態となる
。これに対し、「大当り遊技状態移行前」や「大当り遊技状態終了後」の大当り遊技が行
われていない状態は、特別図柄(本図柄)の変動表示が行われる状態、すなわち、図柄変
動遊技が実行可能な状態(図柄変動遊技状態)となる。
ここで、「第1大入賞装置31の開放」は、大入賞口ソレノイド31cを駆動して、起
立姿勢にある開閉板31bを前傾姿勢とし、第1大入賞口31aを開放状態に変化させる
ことによって実現され、「第1大入賞装置31の閉鎖」は、大入賞口ソレノイド31cの
駆動を停止して開閉板31bを起立姿勢に戻し、第1大入賞口31aを閉鎖状態に戻すこ
とによって実現される。そして、大当り遊技中の各ラウンド遊技においては、第1大入賞
装置31に対して、第1大入賞口31aを1回だけ開放状態に変化させる開閉動作が施さ
れる。なお、各ラウンド遊技は、第1大入賞口31aに第1入球限度個数(10個)の遊
技球が入球するか、或いは、第1入球限度個数の遊技球が入球しなくても第1大入賞口3
1aの開放時間が開放限度時間(30秒)に到達すると終了する。そして、第1大入賞装
置31の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り返されると大当り遊技を
終了する。
また、「第2大入賞装置35の開放」は、第2大入賞口35aが閉鎖状態にあるときに
、大入賞口ソレノイド35cを駆動して開閉部材35bを時計回り(正面視)に回転させ
、開閉部材35bを「右斜め上方に上がり傾斜となる傾動姿勢」に変化させることによっ
て実現され、「第2大入賞装置35の閉鎖」は、大入賞口ソレノイド35cの駆動を停止
して開閉部材35bを傾動前の姿勢に戻し、第2大入賞口35aを閉鎖状態に戻すことに
よって実現される。そして、後述する特殊大当り遊技中の特殊ラウンド遊技においては、
第2大入賞口35aを複数回に亘って開放状態に変化させる開閉動作が施される。なお、
各ラウンド遊技は、第2大入賞口35aに第2入球限度個数(1個)の遊技球が入球する
か、或いは、第2入球限度個数の遊技球が入球しなくても第2大入賞口35aの開放時間
が開放限度時間(3秒または30秒)に到達すると終了する。そして、第2大入賞装置3
1の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り返されると大当り遊技を終了
する。但し、後述する特殊大当り遊技においては、第1大入賞装置31及び第2大入賞装
置31が用いられる。
本遊技機1は、第1大入賞装置31や第2大入賞装置35を開閉するための開閉パター
ン(開閉動作のパターン)として、図12及び図13に示すように3通りを設定している
。つまり、第1大入賞装置31を開閉するための「開閉パターン」としては、図12に示
すように、第1大入賞口31aを「30」秒開放状態に変化させること(以下、「長開放
」という。)を1回行うことを内容とする開閉動作(以下、「通常開閉パターン」という
。)が設定されている。
第2大入賞装置35を開閉するための「開閉パターン」としては、図13に示す「2種
類の特殊開放パターン」とが設定されている。
つまり、この「特殊開閉パターン」としては、図13(a)に示す「第1特殊開閉パタ
ーン」と、図13(b)に示す「第2特殊開閉パターン」とが設定されている。このうち
、「第1特殊開閉パターン」は、第2大入賞口35aを「0.3秒」開放状態(以下、「
短開放」という。)に変化させた後、第2大入賞口35aを「2.7秒」閉鎖状態に戻す
ことを、当該「開放状態」の累積回数が「10回」になるまで繰り返すことを内容とする
開閉パターンである。また、「第2特殊開閉パターン」は、第2大入賞口35aを「0.
3秒」開放状態(短開放)に変化させた後、第2大入賞口35aを「2.7秒」閉鎖状態
に戻すことを、当該「開放状態」の累積回数が「100回」になるまで繰り返すことを内
容とする開閉パターンである。ここで、「0.3秒」は「第1時間」の具体例を構成し、
「2.7秒」は「第2時間」の具体例を構成する。
ここで、「通常開閉パターン」について説明する。通常開閉パターンは、第1大入賞装
置31に開閉動作を施す開閉パターンである。通常開閉パターンに従って第1大入賞装置
31が開閉動作を行うと、遊技球が「100発/分」の設定で遊技領域11に連続的に発
射された場合に、第1入球限度個数(10球)の遊技球が第1大入賞口31aに入球する
可能性が高くなるように設定されている。つまり、左領域部11L、右領域部11R及び
第1大入賞装置31の周囲には多数の障害釘や各盤部品が配置されているものの、第1大
入賞口31aの開放時間は十分に長く設定されているため、第1大入賞口31aに対して
第1入球限度個数(10個)の遊技球を容易に入球させることができる。
次に、「特殊開閉パターン」について説明する。「第1特殊開閉パターン」や「第2特
殊開閉パターン」は、第2大入賞装置35に開閉動作を施す開閉パターンである。「第1
特殊開閉パターン」や「第2特殊開閉パターン」に従って第2大入賞装置35が開閉動作
を行うと、実行される開閉パターンのうちの個々の開放動作(短開放)によって第2大入
賞口35aが開放状態となる時間は短い(0.3秒)ものの、遊技球が第2大入賞口35
に向けて発射された場合には、第2大入賞口35aに遊技球が入球する可能性が高くなる
ように構成されている。すなわち、案内領域部11Gには、障害釘15や盤部品が存在し
ないとともに、右領域部11Rに向かって打ち出された遊技球Y1がたどる経路の延長線
上に案内領域部11Gが位置している。このため、第2大入賞装置35を狙って遊技領域
11に打ち出された個々の遊技球は、第2大入賞装置35の開放時間が短くても、第2大
入賞口35aに第2入球限度個数(1個)の遊技球が入賞する確率が高くなっている。
そして、「第1特殊開閉パターン」や「第2特殊開閉パターン」に従って第2大入賞装
置35に開閉動作を施すと、第2大入賞口35aが多数回に亘って「短開放」を行うため
、遊技者は開閉動作を開始した後の任意に時期に第2大入賞口35aに対して「第2入球
限度個数(本実施例では1個)」の遊技球を入球させることができる。
ここで、1回のラウンド遊技が継続する限度時間(ラウンド継続限度時間)について説
明する。「通常開閉パターン」においては、第1大入賞装置31の開放回数が1回であり
、「通常開閉パターンに従って第1大入賞装置31が開放状態となるラウンド」の「ラウ
ンド継続限度時間」は「30秒」となる。また、「第1特殊開閉パターン」においては、
第2大入賞装置31の開放回数が10回であり、第2大入賞口35aが「10回」開放状
態となるまでに要する時間、つまり、「27.3秒」が「第1特殊開閉パターンに従って
第2大入賞装置35が開放状態となるラウンド(後述の第1特殊ラウンド)」のラウンド
継続限度時間となる。また、「第2特殊開閉パターン」においては、第2大入賞装置31
の開放回数が100回であり、第2大入賞口35aが「100回」開放状態となるまでに
要する時間、つまり、「297.3秒」が「第2特殊開閉パターンに従って第2大入賞装
置35が開放状態となるラウンド(後述の第2特殊ラウンド)」のラウンド継続限度時間
となる。ここで、「通常開閉パターンに従って第1大入賞装置31が開閉動作が施される
ラウンド」の「ラウンド継続限度時間」、つまり「30秒」は「第1限度時間」の具体例
を構成する。また、「第2特殊開閉パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作が施
されるラウンド」の「ラウンド継続限度時間」、つまり「297.3秒」が「第2限度時
間」の具体例を構成する。
本遊技機1では、遊技状態が大当り遊技状態(特別遊技状態)に移行すると、所定回数
(4回若しくは16回、つまり4ラウンド若しくは16ラウンド)に亘る「ラウンド遊技
」を実行する。そして、最終(4ラウンド目若しくは16ラウンド目)の「ラウンド遊技
」を終了すると、大当り遊技が終了し、遊技機1の遊技状態が図柄変動遊技状態(図柄変
動遊技が実行可能な状態)となる。なお、本実施例では、各ラウンド遊技の開始及び終了
毎に、主制御基板200からサブ制御基板220に「ラウンド開始指定コマンド」及び「
ラウンド終了指定コマンドが送信される。そして、サブ制御基板220に搭載されたCP
U220aは、主制御基板200からの「ラウンド開始指定コマンド」及び「ラウンド終
了コマンド」に基づき、現在実行中の大当り遊技(ラウンド遊技)の進行状況を判断し、
その進行状況に応じた種々の大当り演出を演出表示装置27等により実行する。なお、「
ラウンド開始指定コマンド」はラウンド遊技の開始や、その開始されるラウンド遊技のラ
ウンド数を示すコマンドであり、「ラウンド数指定コマンド」とも言う。また、「ラウン
ド終了指定コマンド」は大当りラウンドが終了したことを示すコマンドである。
また、本実施例では、大当り遊技において実行する各ラウンド遊技の終了条件は以下の
ように定められている。つまり、各ラウンド遊技において予定されている「第1大入賞口
31aの開放限度時間」若しくは「第2大入賞口35aの開放限度時間」が経過し、ラウ
ンド継続限度時間が経過するか、遊技球の入球数が入球限度個数(第1入球限度個数若し
くは第2入球限度個数)に到達すると、当該「ラウンド遊技」の終了条件が成立する。な
お、1回のラウンド遊技で第1大入賞口31aや第2大入賞口35aが複数回開放する場
合にはその複数回の開放の合計開放時間によって、開放限度時間が経過したか否かが判断
される。なお、開放限度時間は「30秒」を超えない範囲で任意に選択できるが、本実施
例では、「通常開閉パターン」に従う開閉動作では「30秒」、「第1特殊開閉パターン
」に従う開閉動作では「3秒」、「第2特殊開閉パターン」に従う開閉動作では「30秒
」に設定している。
「ラウンド遊技の終了条件」の成立によって1回のラウンド遊技が終了し、その後、所
定の待機時間(例えば、2秒)が経過すると、次のラウンド遊技が開始される。そして、
本実施例では、大当り遊技を開始した後、ラウンド遊技を所定回数(4ラウンド若しくは
16ラウンド)繰り返すと大当り遊技を終了する。更に、「大当り終了に係る演出(エン
ディング演出)」を行った後、遊技状態が図柄変動遊技状態に戻される。
本実施例では、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bに停止表
示(確定表示)される大当り図柄の態様に応じて、実行される大当り遊技(ラウンド遊技
)の内容や、大当り遊技終了後の遊技機1の遊技状態が異なったものとなる。以下、この
点について詳細に説明する。ここで、以下の説明において、「4R確変大当り」は、ラウ
ンド遊技を「4ラウンド(4回)」行う大当り遊技の開始契機となるとともに、大当り遊
技終了後に確率変動手段を作動させる契機となる大当りを示す。また、「4R通常大当り
」は、ラウンド遊技を「4ラウンド」行う大当り遊技の開始契機となるとともに、大当り
遊技終了後に確率変動手段を作動させない大当りを示す。更に、「16R確変大当り」は
、ラウンド遊技を「16ラウンド(16回)」行う大当り遊技の開始契機となるとともに
、大当り遊技終了後に確率変動手段を作動させる契機となる大当りを示す。また、「16
R通常大当り」は、ラウンド遊技を「16ラウンド」行う大当り遊技の開始契機となると
ともに、大当り遊技終了後に確率変動手段を作動させない大当りを示す。
第1当否判定によって「大当り」を示す判定結果が導出されると、主制御部200Aは
大当りの種類(大当り図柄の種類)を乱数抽選(以下、「振分抽選」という。)によって
決定する。そして、この乱数抽選によって、図14に示すように、「大当りの種類」が「
16R確変大当りA」、「4R通常大当りA」及び「4R確変大当りB」のうちの何れか
に決定される。なお、この「振分抽選」を行うための乱数、つまり「大当り図柄決定乱数
」は、当否判定用の乱数(大当り抽選用の乱数など)と同様に、始動入賞を生じたタイミ
ングで取得される。なお、第1当否判定の結果が大当りでない場合も、主制御部200A
は小当りを発生させるか否かを乱数抽選(小当り抽選)によって決定してもよい。
また、図14に示す大当りのうち、「16R確変大当りA」、「4R通常大当りA」及
び「4R確変大当りB」は第1大入賞口31aを開閉して行う大当り遊技の開始契機とな
る大当りである。なお、図14及び図15において、第1大入賞口31aを開閉して行う
大当り遊技を「下」と表記し、第2大入賞口35aを開閉して行う大当り遊技を「上」と
表記する。
第2当否判定によって「大当り」を示す判定結果が導出された場合も、主制御部200
Aは大当りの種類(大当り図柄の種類)を乱数抽選(振分抽選)によって決定する。そし
て、この乱数抽選によって、図15に示すように、「大当りの種類」が「16R確変大当
りC」、「16R通常大当りC」、「16R確変大当りD」及び「16R通常大当りD」
のうちの何れかに決定される。この「振分抽選」を行うための乱数、つまり、「大当り図
柄決定乱数」も、当否判定用の乱数(大当り抽選用の乱数など)と同様に、始動入賞を生
じたタイミングで取得される。なお、第2当否判定の結果が大当りでない場合も、主制御
部200Aは小当りを発生させるか否かを乱数抽選(小当り抽選)によって決定してもよ
い。
また、図15に示す大当りのうち、「16R確変大当りD」及び「16R通常大当りD
」は第1大入賞口31aを開閉して行う大当り遊技の開始契機となる大当りである。一方
、「16R確変大当りC」及び「16R通常大当りC」は「第1大入賞口31a」の開閉
と、「第2大入賞口35a」の開閉を行う特殊大当り遊技の開始契機となる大当りである
。ここで、特殊大当り遊技は、後述するように、第2大入賞口35aの開閉を伴う特殊ラ
ウンド遊技と、第1大入賞口31aの開閉を伴う通常ラウンド遊技とをラウンド遊技とし
て行う大当り遊技である。なお、本実施例と異なり、特殊大当り遊技を「第2大入賞口3
5a」の開閉を行うラウンド遊技のみ、若しくは、「第1大入賞口31a」の開閉を行う
ラウンド遊技のみで構成してもよい。
第2当否判定の結果が「大当り」である場合の「振分抽選」においては、第1当否判定
の結果が「大当り」である場合の「振分抽選」に比べて遊技者にとってより有利な振り分
けがなされる。つまり、本実施例では、第2当否判定の結果が「大当り」である場合の「
振分抽選」においては、第1当否判定の結果が「大当り」である場合の「振分抽選」に比
べて、より多量の賞球が期待できる大当りが選択される確率が高くなっている(図14、
図15を参照)。また、後述するように、第2当否判定の結果が「大当り」である場合に
発生し得る確変大当りは、「非潜伏」の確変大当りのみであるのに対して、第1当否判定
の結果が「大当り」である場合に発生し得る確変大当りの中には、「潜伏」の確変大当り
が含まれるとともに、第1当否判定の結果が大当りである場合に発生し得る通常大当りが
開放延長手段の作動契機とならない。このため、「潜伏」の確変大当りが生じた場合、当
該確変大当りを契機とする大当りを終了後において、遊技モードが高確率モードであるか
否かを判断することが困難である。このため、遊技者にとっては、第2当否判定が連続的
に行われる遊技(以下、「第2当否判定を主体とする遊技」という。)を行う場合の方が
、第2当否判定が連続的に行われる遊技(以下、「第1当否判定を主体とする遊技」とい
う。)を行う場合よりも有利度が高いと言える。
次に、図14〜図15を用いて、本遊技機1を構成する大当り遊技実行手段(主制御部
200A)が実行する大当り遊技の内容について説明する。ここで、以下の説明において
は、全てのラウンド遊技を通常開放パターンで進行させる大当り遊技を「通常大当り遊技
」と称する。また、通常開放パターンでラウンド遊技と、特殊開放パターンで進行するラ
ウンド遊技とを含む大当り遊技を「特殊大当り遊技」と称する。
「通常大当り遊技」は、図14及び図15に示すように、「16R確変大当りA」、「
4R通常大当りA」、「4R確変大当りB」、「16R確変大当りD」若しくは「16R
通常大当りD」の発生を契機として実行される。但し、「4R通常大当りA」若しくは「
4R確変大当りB」の発生を契機として実行される「通常大当り遊技」においては、図1
6(a)に示すように、「第1ラウンド(1R)」から「第4ラウンド(4R)」までの
各大当りラウンドにおいて、通常開閉パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を
施す。また、「16R確変大当りA」、「16R確変大当りD」若しくは「16R通常大
当りD」の発生を契機として実行される「通常大当り遊技」においては、図16(b)に
示すように、「第1ラウンド(1R)」から「第16ラウンド(16R)」までの各大当
りラウンドにおいて、第1開閉パターンDに従って第1大入賞装置31に開閉動作を施す
。そして、何れのタイプの「通常大当り遊技」においても、第1大入賞口31aが開放状
態を維持する時間が開放限度時間(10秒)となる前に、第1大入賞口31aへの遊技球
の入賞数が「第1入球限度個数(10個)」に到達すると、その大当りラウンドは終了す
る。
「特殊大当り遊技」は、通常開放パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を施
す大当りラウンドと、特殊開放パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作を施す大
当りラウンドとを実行する「変則パターン」の大当り遊技である。この「特殊大当り遊技
」は、図15に示すように、「16R確変大当りC」若しくは「16R通常大当りC」の
発生を契機として実行される。この「特殊大当り遊技」においては、図17に示すように
、「第1ラウンド(1R)」において第1特殊開放パターンに従って第2大入賞装置35
に開閉動作を施す。また、「第2ラウンド(2R)」〜「第7ラウンド(7R)」までの
各大当りラウンドにおいて、通常開閉パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を
施す。
この後、図17及び図18に示すように、「第8ラウンド(8R)」において第2特殊
開放パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作を施す。そして、図18に示すよう
に、「第9ラウンド(9R)」〜「第16ラウンド(16R)」までの各大当りラウンド
において、通常開閉パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を施す。この特殊大
当り遊技で「開閉対象となる大入賞装置」は、「第1ラウンド」及び「第8ラウンド」に
おいて第2大入賞装置35とされ、その他の大当りラウンドにおいて第1大入賞装置31
とされる。また、この特殊大当り遊技においても、各大当りラウンド毎に開閉対象となっ
ている大入賞口(第1大入賞口31a、第2大入賞口35a)が開放状態を維持する時間
が開放限度時間となる前に、第1大入賞口31aへの遊技球の入賞数が「入球限度個数」
に到達すると、その大当りラウンドは終了する。なお、開放限度時間(合計開放時間)は
1Rにおいて「3秒」であり、その他の大当りラウンドにおいては「30秒」である。ま
た、「入球限度個数」は「1ラウンド」及び「8ラウンド」において「1個」であり、そ
の他の大当りラウンドにおいては「10個」である。
ここで、通常大当り遊技及び特殊大当り遊技においても、各大当りラウンド間(各ラウ
ンド遊技間)のインターバル時間は原則として「2秒」とされている。また、第2特殊開
放パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作を施すラウンド遊技が「特定ラウンド
遊技」の具体例を構成する。そして、「第2特殊開閉パターン」を用いる特殊ラウンド遊
技の「ラウンド継続限度時間」は、前述のように「297.3秒」となり、「通常開閉パ
ターン」を用いる通常ラウンド遊技の「ラウンド継続限度時間(30秒)」の約10倍と
なる。
何れの確変大当りを生じても、対応する大当り遊技を実行した後には、当否判定の結果
が大当りとなる確率(第1当否判定が大当りとなる確率及び第2当否判定が大当りとなる
確率)が高確率とされる。このように、当否判定の結果が大当りとなる確率が高確率とさ
れる遊技状態が「高確率モード(高確率状態)」である。また、何れの通常大当りを生じ
ても、対応する大当り遊技を実行した後には、当否判定の結果が大当りとなる確率が低確
率(通常確率)とされる。
また、「4R確変大当りB」は所謂「潜伏確変大当り」であり、その他の確変大当りは
所謂「非潜伏確変大当り」である。つまり、「16確変大当りA」、「16R確変大当り
C」若しくは「16R確変大当りD」を生ずると、対応する大当り遊技の終了後に開放延
長手段及び変動時間短縮手段が作動する遊技モード、つまり「開放延長モード」となる。
この開放延長モードは、対応する大当り遊技を終了した後に大当りを生ずることなく実行
される変動表示(特別図柄の変動表示)の累積回数が「10,000回」になるまで継続
される。但し、遊技機(パチンコ機)において通常定められる「大当りを示す判定結果が
導出される確率(大当り確率)」を考慮すると、変動表示の累積回数が「10,000回
」になるまで開放延長モードが継続することは、実質的に「次回の大当りを生ずるまで開
放延長手モードが継続すること」を意味する。よって、以下、当該ケースに関しては単に
「次回の大当りを生ずるまで開放延長モードが継続する」と表現する(図14、図15を
参照)。
一方、「4R確変大当りB」を生ずると、通常大当り遊技の終了後に開放延長手段及び
変動時間短縮手段が作動しない状態となる。但し、「4R確変大当りB」を開放延長手段
の作動時に生ずると、第2大当り遊技Dの終了後に開放延長手段及び変動時間短縮手段が
作動する(図44を参照)。
「16R通常大当りC」若しくは「16R通常大当りD」を生ずると、対応する大当り
遊技の終了に遊技機1の遊技モードが開放延長モードとなり、第2始動入賞装置17bが
開放状態となる時間が長くなる。そして、この開放延長モードは対応する大当り遊技を終
了した後に大当りを生ずることなく実行される変動表示(特別図柄の変動表示)の累積回
数が「100回」になるまで継続される。一方、「4R通常大当りA」を生じた場合、対
応する大当り遊技の終了に遊技機1の遊技モードに開放延長モードとならない。
c−2.疑似図柄
演出表示装置27の表示画面27aにおいても、第1始動入賞装置17a若しくは第2
始動入賞装置17bへの入賞(始動入賞)に起因して図柄変動開始条件が成立すると、疑
似図柄の変動表示(疑似図柄を用いた図柄変動演出)を開始する。そして、疑似図柄の変
動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、疑似図柄の停止表示(確定表示)が一定時
間(約0.6秒間)実行される。この疑似図柄の停止表示は、前述の右下表示装置60(
第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62b)による停止表示(本図柄
の確定図柄)と同様に、当否判定の結果を表示するものである。
演出表示装置27の表示画面27aにおいては、疑似図柄の変動表示を開始する際に3
つの疑似図柄表示部が出現し、各疑似図柄表示部において「疑似図柄」の変動表示(順次
、変更される疑似図柄の表示)と停止表示がなされる。この疑似図柄の変動表示は、「1
」〜「9」までの算用数字(数字図柄)と、後述するバトル演出の開始を示唆する「バ」
の文字(以下、バトル図柄という)と、をこの順で表示した後、再び、「1」〜「9」ま
での算用数字、「アルファベットのAの文字」及び「バ」の文字をこの順で表示すること
を繰り返す「循環表示」によって構成される。また、疑似図柄表示部に確定表示される確
定図柄には、「外れを示す停止図柄」と「大当りを示す停止図柄」がある。
ここで、前述のように、本遊技機1においては、「大当り」として、図14及び図15
に示すように、複数種類の大当りの各々に対応して本図柄の停止図柄(大当り図柄)を設
定している。一方、図19(a)に示すように、疑似図柄の停止図柄(大当り図柄)を以
下のように定めている。つまり、「16R確変大当りA」、「16R確変大当りD」、「
16R通常大当りD」の発生を示す停止図柄は、表示画面27aに「同一の図柄」を3個
並べて構成される。また、「4R通常大当りA」若しくは「4R確変大当りB」の発生を
示す停止図柄は、3つの図柄のうち最後に停止される図柄(本実施例では中図柄)が「ア
ルファベットのAの文字」となる図柄組合せによって構成される。
また、「16R確変大当りC」若しくは「16R通常大当りC」、つまり「バトル大当
り」を示す停止図柄は、3つの図柄のうち最後に停止される図柄(本実施例では中図柄)
が「バトル図柄」となる図柄組合せによって構成される。更に、「外れ図柄」は、図19
(b)に示すように、「バトル図柄」を除く数字図柄によって構成されるものであって、
3つの疑似図柄表示部のうちの少なくとも1つに他と異なる数字図柄を表示して構成され
る。
本実施例では、後述するように、「バトル大当り」を生ずると、ファンファーレ演出中
と大当り演出中に演出表示装置27においてバトル演出が実行される。この場合、バトル
演出においては、遊技者にとって味方となるキャラクタ(味方キャラクタ)と、遊技者に
とって敵となるキャラクタ(敵キャラクタ)とが出現して、両キャラクタがバトル(対決
)を行う演出が実行される。そして、バトル演出の結果として「味方キャラクタが勝利す
る場合」と「味方キャラクタが敗北する場合」とがあり、味方キャラクタが勝利する場合
には、味方キャラクタが敗北する場合に比べ、後の遊技展開が遊技者にとって有利となる
ように構成されている。
また、演出表示装置27において、図19(a)に示す大当り図柄を表示する場合、図
20(c)、図21(a)及び(b)に示すように、その前提となる変動表示の途中にリ
ーチ表示を行う。また、演出表示装置27において「外れを示す停止図柄」を表示する場
合、その前提となる変動表示の途中にリーチ表示を行わない場合(以下、「単純外れ」と
いう。)と、リーチ表示を行う場合(以下、「リーチ外れ」という。)とがある。また、
本実施例のリーチ表示は、演出表示装置27の表示画面27aに表示される疑似図柄のう
ち2つの疑似図柄を同一図柄で停止させ、他の1つの疑似図柄を変動中とする演出表示で
ある。
(4)演出の概要
本実施例の遊技機1では演出表示装置27で次のような演出を行う。
a.図柄変動遊技中の演出
第1始動入賞装置17a若しくは第2始動入賞装置17bへの遊技球の入賞を生ずると
、特別図柄の変動開始条件が成立する。これにより、対応する特別図柄表示部62a、6
2bで本図柄の変動表示を開始するとともに、図20(a)、(b)に示すように、演出
表示装置27の表示画面27a(疑似図柄表示部27b〜27d)において、疑似図柄を
用いた図柄変動演出を開始する。
この図柄変動遊技及び図柄変動演出の実行時間(変動時間)は、対応する特別図柄表示
部62a、62bでの本図柄の変動表示開始時に決定される変動パターン(後述する。)
によって異なるが、この実行時間が経過すると、何れかの特別図柄表示部62a、62b
において本図柄の停止図柄が停止表示されるとともに、表示画面27aにおいて疑似図柄
の停止図柄が停止表示される。
図柄変動遊技の結果が外れとなる場合(当否判定の結果が外れである場合)、表示画面
27aにおいて、図20(a)に示すように、「リーチ演出を伴わない外れ表示(所謂「
通常外れ」)が行われるか、図20(b)に示すように、「リーチ演出を伴う外れ表示(
所謂「外れリーチ」)」が行われる。ここで、リーチ表示(リーチ演出)とは、例えば、
この変動表示(図柄変動遊技)の途中において、最終的に停止する図柄(以下、「最終停
止図柄」という。)以外の図柄を所定の図柄で停止させ、最終停止図柄の種類によって、
大当り表示がなされる可能性があることを示す演出的な表示である。例えば、複数の図柄
の停止図柄がすべて同一であると大当り表示が完成する場合に、最終停止図柄以外の図柄
を同一図柄で停止させた状態で「特別遊技の実行(大当りの発生)の可能性」が存在する
ことを示す演出表示を指す。
次に、当否判定の結果が大当りである場合について説明する。この場合も、第1始動入
賞装置17a若しくは第2始動入賞装置17bへの遊技球の入賞(始動入賞)を生ずると
、特別図柄の変動開始条件が成立する。これにより、対応する特別図柄表示部62a、6
2bで本図柄の変動表示(図柄変動遊技)を開始するとともに、図20(c)、図21(
a)〜(b)に示すように、演出表示装置27の表示画面27a(疑似図柄表示部27b
〜27d)において、疑似図柄を用いた図柄変動演出を開始する。
図柄変動演出の実行時間が経過すると、何れかの特別図柄表示部62a、62bにおい
て本図柄の停止図柄が停止表示されるとともに、表示画面27aにおいて疑似図柄の停止
図柄が停止表示される。ここで、「16R確変大当りA」、「16R確変大当りD」若し
くは「16R通常大当りD」の発生を示す停止図柄を表示する場合には、図20(c)に
示すようにリーチ演出を行った後、「3個同一の図柄を組合せた大当り図柄」が表示され
る。また、疑似図柄の停止図柄として、「4R通常大当りA」若しくは「4R確変大当り
B」の発生を示す停止図柄を表示する場合には、図21(a)に示すようにリーチ演出を
行った後、「アルファベットのAの文字からなる中図柄」を停止表示させた大当り図柄が
表示される。また、「バトル大当り」を示す停止図柄を表示する場合には、図21(b)
に示すようにリーチ演出を行った後、「バトル図柄を構成する中図柄」を停止表示させた
大当り図柄が表示される。
b.大当り発生後の演出
「バトル大当り」以外の大当りを生じた場合には、図22に示すように、演出表示装置
27の表示画面27aにおいて、ファンファーレ演出(大当り開始表示)を行った後「大
当り遊技」が開始される(A1〜A3)。そして、大当り遊技を開始すると、第1大入賞
装置31若しくは第2大入賞装置35に対して所定の開閉パターンに従う開閉動作が施さ
れ、これに伴い表示画面27aにおいて「第1ラウンドに係る演出表示」を行う(A3)
。そして、「第1ラウンド」の終了条件が成立すると、表示画面27aにおいてインター
バル演出を行う(A4)。
この後、所定のインターバル時間(待機時間の約2秒)を経て「第2ラウンド」が開始
され、第1大入賞装置31若しくは第2大入賞装置35に対して所定の開閉パターンに従
う開閉動作が施される。これに伴い表示画面27aにおいて「第2ラウンドに係るラウン
ド演出」を開始する。そして、「第2ラウンド」の終了条件が成立すると、表示画面27
aにおいてインターバル演出を行う。以降、同様にして「大当りラウンド」が最終ラウン
ドまで「インターバル時間」及び「インターバル演出」を挟みつつ繰り返される。そして
、最終の大当りラウンド(第4ラウンド若しくは第16ラウンド)が終了し(A5)、更
にエンディング表示が終了すると、遊技機1の遊技モードが「終了した大当り遊技の実行
契機となった大当り図柄(本図柄)」に対応して定められる。つまり、「高確率短縮変動
モード」、「低確率短縮変動モード」若しくは「高確率通常変動モード」の何れかに設定
される。
次に、「バトル大当り」を生じた場合に実行される演出(以下、「特別演出」)につい
て説明する。先ず、図23を用いて「特別演出」の概要を説明する。
ここで、図23は主制御基板200からサブ制御基板220に送信されるコマンドが併
記されている。このうち、「開始C」は「大当り遊技開始指定コマンド」を省略して示し
たものであり、特別図柄表示部(62a若しくは62b)に大当り図柄が停止表示される
タイミングでサブ制御基板220に送信される。また、「nR開始C」は「nラウンドの
開始を特定するラウンド開始指定コマンド」であり、nラウンド目において、第1大入賞
装置31若しくは第2大入賞装置35の開閉動作を開始するタイミングでサブ制御基板2
20に送信される。更に、「nR終了C」は「nラウンドの終了を特定するラウンド終了
指定コマンド」であり、nラウンド目を終了するタイミングでサブ制御基板220に送信
される。なお、「n」は「1」〜「16」の間の自然数である。
図23に示すように、「特別演出」は「第1特殊演出」と「通常ラウンド演出」と「第
2特殊演出」とで構成されている。このうち、「第1特殊演出」はサブ制御基板220が
「開始C」、つまり「大当り遊技開始指定コマンド」を受信すると開始する。そして、「
1R終了C」、つまり、「第1ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド」を
受信すると終了する。すなわち、「バトル大当り」以外の大当りを生じた場合には、サブ
制御基板220が「開始C」を受信すると、インターバル演出が開始され、サブ制御基板
220が「1R開始C」を受信すると、「1ラウンド目のラウンド演出」が開始される。
更に、サブ制御基板220が「1R終了C」を受信すると、「1ラウンド目のラウンド演
出」を終了し、「インターバル演出」を開始する。
これに対して、「バトル大当り」を生じた場合には、サブ制御基板220が「開始C」
を受信すると、第1特殊演出が開始され、サブ制御基板220が「1R開始C」を受信し
ても第1特殊演出は継続される。つまり、サブ制御基板220は「1R開始C」を無視す
るため、第1特殊演出は継続される。そして、サブ制御基板220が「1R終了C」を受
信すると、「第1特殊演出」を終了し、「インターバル演出」を開始する。
「インターバル演出」を開始した後、「2R開始C」を受信すると、通常ラウンド演出
を開始する。この通常ラウンド演出は、表示画面にラウンド数を示す表示がなされないこ
とを除いて、「バトル大当り」以外の大当りを生じた場合に実行されるラウンド演出と同
様である。そして、この通常ラウンド演出は「インターバル演出」を挟みつつ計6回行わ
れる。
そして、「第7ラウンド」を終了した後のインターバル演出を実行している段階で、サ
ブ制御基板220が「8R開始C」を受信すると、第2特殊演出が開始される。そして、
サブ制御基板220が「8R終了C」を受信すると、「第2特殊演出」を終了し、「イン
ターバル演出」を開始する。この後、通常ラウンド演出と、インターバル演出とが、「第
16ラウンド」まで行われる。そして、最終の大当りラウンドが終了し、更にエンディン
グ表示が終了すると、遊技機1の遊技モードが「終了した大当り遊技の実行契機となった
大当り図柄(本図柄)」に対応して定められる。つまり、「高確率短縮変動モード」、「
低確率短縮変動モード」若しくは「高確率通常変動モード」の何れかに設定される。
また、「第1特殊演出」はバトル演出(以下、「第1バトル演出」という。)として行
われ、開始後「約22秒」が経過したとき、第1バトル演出の結果が表示される。そして
、「16R確変大当りC」が発生した場合には、味方キャラクタが勝利する旨の結果を表
示する場合(真実を表示する場合)と、敵キャラクタが勝利する勝利する旨の結果を表示
する場合(偽りを表示する場合)とがある。また、「16R通常大当りC」が発生した場
合には、敵方キャラクタが勝利する旨の結果を表示する場合(真実を表示する場合)のみ
が行われる。なお、偽りを表示する演出を以下「ガセ演出」という。
一方、「第2特殊演出」は遊技者に休憩を促す「休憩演出」として行われる場合と「バ
トル演出」として行われる場合とがある。そして、「バトル演出(以下、「第2バトル演
出」という。)として行われる場合、「第2特殊演出」を開始した後「約200秒」が経
過したとき、第2バトル演出の結果が表示される。そして「休憩演出」は以下の条件でな
される。
つまり、「第1特殊演出」を味方キャラクタが勝利する旨の結果を表示するための演出
として実行していた場合において、バトルの結果が表示された後にサブ制御基板220が
「1R終了C」を受信することを条件に「休憩演出」が実行される。つまり、「第1特殊
演出」開始後「約22秒」を経過した後に第2大入賞口35aに遊技球が入賞するか、或
いは、「第1特殊演出」の実行中に第2大入賞口35aに遊技球が入賞しなかった場合は
第2特殊演出が休憩演出として実行される。一方、バトルの結果が表示される前にサブ制
御基板220が「1R終了C」を受信した場合(以下、「勝利演出カット」という。)と
、「第1特殊演出」を「ガセ演出」として実行した場合と、「16R通常大当りC」の発
生に起因して「第1特殊演出」を実行した場合には、第2バトル演出が実行される。
次に、図24〜図33を用いて「特別演出」を詳細に説明する。
図24に示すように、「16R確変大当りC」若しくは「16R通常大当りC」が発生
すると(a1)、演出表示装置27の表示画面27aにおいて、第1バトル演出(第1特
殊演出)が開始される(a2)。つまり、表示画面27aにおいては、味方キャラクタと
敵キャラクタとが登場する。この後、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広
げる(図24のa3〜a12、図25のa13)。なお、この第1バトル演出(第1特殊
演出)中においては表示画面27aに「ラウンド数を示す表示」がなされないため、遊技
者は特殊大当り遊技を既に開始していることを確認し難くなっている。
図25に示すように、第1バトル演出の実行中に第2大入賞口35aに遊技球が入賞す
ると、第1バトル演出を直ちに終了し、インターバル演出を実行する(a14、a15)
。そして、サブ制御基板220が「2R開始C」を受信すると、2ラウンド目に係る通常
ラウンド演出を開始する(a16)。なお、この通常ラウンド演出においては、表示画面
27aの角部に疑似ラウンド表示がなされる。この疑似ラウンド表示は、通常ラウンド遊
技(多量の出球を得られるラウンド遊技)の累積的な実行回数を示すものであり、「味方
キャラクタ」の顔1個が「1回」に対応し、「敵キャラクタ」の顔1個が「5回」に対応
する。例えば、「第2ラウンド」を実行しているとき、初めての通常ラウンド遊技が実行
されるため、表示画面27aには「味方キャラクタ」の顔1個が表示される。また、「第
7ラウンド」を実行しているとき、6回目の通常ラウンド遊技が実行されるため、表示画
面27aには「味方キャラクタ」の顔1個と、「敵キャラクタ」の顔1個とが表示される
一方、第2大入賞口35aに遊技球が入賞しない場合には(b14)、第1バトル演出
が継続され(図25のb14〜b18、図26のb19、b20)、第1バトル演出の開
始から約22秒が経過すると、第1バトル演出の結果を表示する。つまり、「16R確変
大当りC」が発生し、真実の結果を表示する場合には、味方キャラクタが勝利する旨の結
果が表示され(b21、b22)、「ガセ演出」を実行中には敵キャラクタが勝利する勝
利する旨の結果が表示される(c21、c22)。また、「16R通常大当りC」が発生
した場合には、敵方キャラクタが勝利する旨の結果が表示される(c21、c22)。そ
して、何れの場合も、第2大入賞口35aの合計開放時間が「3秒」になると、第1バト
ル演出を終了し、インターバル演出を実行する(b23、c23)。そして、サブ制御基
板220が「2R開始C」を受信すると、2ラウンド目に係る通常ラウンド演出を開始す
る(b24、c24)。
そして、2ラウンド目に係る通常ラウンド演出を終了し、「インターバル演出」を行っ
た後、3ラウンド目〜7ラウンド目に係る通常ラウンド演出が「インターバル演出」を挟
みつつ順次行われる。そして、図27に示すように、7ラウンド目に係る通常ラウンド演
出とインターバル演出を終了すると(a30、a31)、第2特殊演出が開始される(a
32、b32)。
前述のように、「第1特殊演出」を味方キャラクタが勝利する旨の結果を表示するため
の演出として実行していた場合において、「勝利演出カット」を行わなかった場合には、
「休憩演出」が実行される(図27のa32〜a34、図28のa35〜a41、図29
のa42〜a43)。つまり、バトルの結果が表示された後にサブ制御基板220が「1
R終了C」を受信した場合には、「休憩演出」が実行される。一方、「勝利演出カット」
を行った場合と、「第1特殊演出」を「ガセ演出」として実行した場合と、「16R通常
大当りC」の発生に起因して「第1特殊演出」を実行した場合には、第2バトル演出が実
行される(図27のb32〜34、図28のb35〜b41、図29のb42〜b43)
「第2バトル演出」においても、表示画面27aに味方キャラクタと敵キャラクタとが
登場し、バトルを繰り広げる。また、「休憩演出」は表示画面27aに、コーヒーが注が
れたコーヒーカップが表示される。そして、「第2バトル演出」や「休憩演出」を実行中
のときに、第2大入賞口35aに遊技球が入賞しない場合には、第2大入賞口35aの合
計開放時間が「30秒」になると、「第2バトル演出」や「休憩演出」は終了する。
一方、「第2バトル演出」や「休憩演出」を実行中のときに、第2大入賞口35aに遊
技球が入賞すると、実行中の第2特殊演出を直ちに終了し、インターバル演出を実行する
(図28のc37〜c39)。そして、サブ制御基板220が「9R開始C」を受信する
と、9ラウンド目に係る通常ラウンド演出を開始する。また、「第2バトル演出」や「休
憩演出」を実行中のときに、第2大入賞口35aに遊技球が入賞しない場合には、第2バ
トル演出が継続され、第2バトル演出の開始から約200秒が経過すると、第2バトル演
出の結果を表示する。そして、第2大入賞口35aの合計開放時間が「30秒」になると
、「第2バトル演出」や「休憩演出」は終了する。
「第2バトル演出」や「休憩演出」を終了すると、「インターバル演出」を行った後、
9ラウンド目に係る通常ラウンド演出を開始する(図29のa44、a45)。この後、
「インターバル演出」を行った後、10ラウンド目〜16ラウンド目に係る通常ラウンド
演出が「インターバル演出」を挟みつつ順次行われる。そして、16ラウンド目に係る通
常ラウンド演出を終了すると(a46)、エンディング表示を行った後、特殊大当たり遊
技を終了する。
次に、図30〜図33を用いて、サブ制御基板220が特殊演出を実現するための処理
について簡単に説明する。但し、特殊演出を実現するための処理の手法は本実施例に示す
ものに限定されない。なお、図30〜図33において、「Fムービ」とは「ファンファー
レ演出」を実現するために再生されるムービを示し、「Iムービ」とは「インターバル演
出」を実現するために再生されるムービを示す。また、「通常R用ムービ」とは「特殊ラ
ウンド」を除く大当りラウンド(通常ラウンド)のラウンド演出を実行するために再生さ
れるムービであり、「第1バトル用ムービ」とは「第1バトル演出」を実行するために再
生されるムービである。更に、「第2バトル用ムービ」とは「第2バトル演出」を実行す
るために再生されるムービであり、「休憩用ムービ」とは「休憩演出」を実行するために
再生されるムービである。
図30(b)は、「バトル大当り」以外の大当りを生じた演出(以下、「通常演出」と
いう。)を実現するための処理について比較のために示している。この通常演出では、サ
ブ制御基板220が「大当り遊技開始指定コマンド(開始C)」を受信すると、Fムービ
の再生を開始して「ファンファーレ演出」を開始する。そして、「1ラウンド」の開始を
特定するラウンド開始指定コマンド(1R開始C)を受信すると、Fムービの再生を停止
すると同時に、1ラウンド用の「通常R用ムービ」の再生を開始して「1ラウンド用のラ
ウンド演出」を開始する。この後、サブ制御基板220が、1ラウンドの終了を特定する
ラウンド終了指定コマンド(1R終了C)を受信すると、「通常R用ムービ」の再生を停
止すると同時に「Iムービ」の再生を開始して、「インターバル演出」を開始する。
この通常演出では、以後、ラウンド開始指定コマンドの受信に伴って「通常R用ムービ
」の再生を開始することと、ラウンド終了指定コマンドの受信に伴って「Iムービ」の再
生を開始することを交互に行う。そして、最終ラウンド(第4ラウンド若しくは第16ラ
ウンド)に係る「通常R用ムービ」を再生しているときに、「大当り遊技終了指定コマン
ド」を受信すると、この「通常R用ムービ」の再生を停止すると同時に「エンディング演
出用ムービ(図示を省略)」の再生を開始し、所定時間に亘って「エンディング表示」を
行う。
図30(a)に示すように、「特別演出」ではサブ制御基板220が「大当り遊技開始
指定コマンド(開始C)」を受信すると、「第1バトル用ムービ」の再生を開始して第1
バトル演出(第1特殊演出)を開始する。この後、「1ラウンド」の開始を特定するラウ
ンド開始指定コマンド(1R開始C)を受信するが、「第1バトル用ムービ」の再生をそ
のまま継続する。そして、第2大入賞口35aの合計開放時間が「3秒」になるまで、第
2大入賞口35aに遊技球が入賞しなかった場合には、当該合計開放時間が「3秒」にな
るタイミングで、1ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド(1R終了C)
を受信する。そして、「第1バトル用ムービ」の再生を停止すると同時に「Iムービ」の
再生を開始して、「インターバル演出」を開始する。以後、第7ラウンドが終了するまで
は通常演出と同様な演出を行う。但し、特別演出において行う「通常ラウンド演出」にお
いては、ラウンド表示の代わりに疑似ラウンド表示を行う点が、通常演出によって行われ
るラウンド演出と異なる。なお、図30、図31及び図33において示す「未定ゾーン」
とは、バトル用ムービにおいてバトル演出の決着が付く前の演出を再生するための部分で
あり、「確変表示ゾーン」とは、バトル用ムービにおいてバトル演出の決着が付いた後の
演出を再生するための部分である。
図31は第1特殊演出の進行中、つまり第2大入賞口35aの合計開放時間が「3秒」
になる前に、第2大入賞口35aに遊技球が入賞したケースを示している。この場合、1
ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド(1R終了C)がサブ制御基板22
0に送信されると、「第1バトル用ムービ」の再生を直ちに停止し、「Iムービ」の再生
を開始して「インターバル演出」を開始する。そして、この場合、第1バトル演出が進行
途中でカットされた状態となり、「インターバル演出」以降の演出が早期に開始される。
なお、図31は「未定ゾーン」を再生している途中で、第1バトル演出のうちの以後の演
出がカットされた状態を例示している。この場合、遊技者は第1特殊演出を実行する段階
では、「バトル演出」の結果を知ることができない。
図32は特別演出において、第8ラウンドにおけるラウンド演出を「休憩演出」として
行う場合を示している。つまり、図32(a)に示すように、「第8ラウンド」の開始を
特定するラウンド開始指定コマンド(8R開始C)を受信すると、「Iムービ」の再生を
停止すると同時に「休憩用ムービ」の再生を開始して休憩演出を開始する。そして、第2
大入賞口35aの合計開放時間が「30秒」になる前に、第2大入賞口35aに遊技球が
入賞しないケースにおいては、この休憩演出は約「300秒」継続される。つまり、休憩
を取ることや演出を長時間見ることを望まない遊技者にとっては長時間に亘って休憩演出
が実行される不本意な状態となり、休憩を取ることや演出を長時間見ることを望む遊技者
にとって望ましい状態となる。
このケースにおいて、サブ制御基板220は大入賞口35aの合計開放時間が「30秒
」になるタイミングで、第8ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド(8R
終了C)を受信する。そして、「休憩用ムービ」の再生を停止すると同時に「Iムービ」
の再生を開始して、「インターバル演出」を開始する。なお、第2特殊演出(休憩演出若
しくは第2バトル演出)の終了後においては、第16ラウンドが終了するまでの間、第2
〜第7ラウンドに実行した「通常ラウンド演出」と同様な「通常ラウンド演出」と、「イ
ンターバル演出」とを交互に行う。そして、第16ラウンドの終了を特定するラウンド終
了指定コマンド(16R終了C)を受信すると、「通常R用ムービ」の再生を停止すると
同時に「エンディング演出用ムービ(図示を省略)」の再生を開始し、所定時間に亘って
「エンディング演出」を行う。
遊技者が休憩演出をその進行途中で終了させたい場合、つまり、休憩演出をカットした
い場合には、第2大入賞口35に向かって遊技球を発射して大入賞口35aに遊技球を入
賞させる。そして、大入賞口35aに遊技球が入賞すると、図32(a)に示すように、
サブ制御基板220は、直ちに第8ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド
(8R終了C)を受信する。そして、「休憩用ムービ」の再生を停止すると同時に「Iム
ービ」の再生を開始して、「インターバル演出」を開始する。この場合、休憩演出のカッ
トを欲した遊技者は、多量の出球を期待できる「第9ラウンド」以降の通常ラウンド遊技
を早期に開始させることができる。
図33は特別演出において、第8ラウンドにおけるラウンド演出を「第2バトル演出」
として行う場合を示している。つまり、図33(a)に示すように、「第8ラウンド」の
開始を特定するラウンド開始指定コマンド(8R開始C)を受信すると、「Iムービ」の
再生を停止すると同時に「第2バトル用ムービ」の再生を開始して第2バトル演出を開始
する。そして、第2大入賞口35aの合計開放時間が「30秒」になる前に、第2大入賞
口35aに遊技球が入賞しないケースにおいては、この第2バトル演出は約「300秒」
継続される。つまり、確変当りか否かを知りたくない遊技者や休憩を望まない遊技者にと
っては、長時間に亘って第2バトル演出が実行されることになる不本意な状態となり、確
変当りか否かを知りたい遊技者や演出を長時間見ることを望む遊技者にとって望ましい状
態となる。
このケースにおいても、サブ制御基板220は大入賞口35aの合計開放時間が「30
秒」になるタイミングで、第8ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド(8
R終了C)を受信する。そして、「第2バトル用ムービ」の再生を停止すると同時に「I
ムービ」の再生を開始して、「インターバル演出」を開始する。また、遊技者が第2バト
ル演出をその進行途中で終了させたい場合、つまり、第2バトル演出をカットしたい場合
には、第2大入賞口35に向かって遊技球を発射して大入賞口35aに遊技球を入賞させ
る。そして、大入賞口35aに遊技球が入賞すると、図33(a)に示すように、サブ制
御基板220は、直ちに第8ラウンドの終了を特定するラウンド終了指定コマンド(8R
終了C)を受信する。そして、「第2バトル用ムービ」の再生を停止すると同時に「Iム
ービ」の再生を開始して、「インターバル演出」を開始する。この場合、第2バトル演出
のカットを欲した遊技者は、多量の出球を期待できる「第9ラウンド」以降の通常ラウン
ド遊技を早期に開始させることができる。
(5)コマンドの送信
本実施例の遊技機1は、前述の「図柄変動遊技」等を実現するために種々の制御を行っ
ている。この制御を実行する際に、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御
部220A(サブ制御基板220)に向かって、種々のコマンドが送信される。次に、こ
のコマンドが送信される様子について、図34(a)の模式図を用いて説明する。
主制御部200Aとサブ制御部220Aとは、9ビット幅のパラレル信号ケーブルで接
続されている。このうちの1ビット分はストローブ信号の出力用に割り当てられており、
残りの8ビット分がコマンド出力用に割り当てられている。そして、主制御部200Aか
らサブ制御部220Aにコマンドを出力する際には、先ず初めに、コマンド出力用に割り
当てられた8ビット幅の信号ケーブルに8ビット分のコマンドデータが出力され、続いて
1ビットのストローブ信号が出力される。また、サブ制御部220Aは、ストローブ信号
の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、主制御部200Aか
ら送信されたコマンドを確実に読み取ることができる。
ここで、主制御部200A(主制御基板200)からサブ制御部220A(サブ制御基
板220)に出力されるコマンドとしては、例えば、図34(b)に図示したものを例示
できる。つまり、(A)変動パターン指定コマンド(以下、「CHP」と表記することが
ある。)、(B)特別図柄停止情報指定コマンド(以下、「CJS」と表記することがあ
る。)等がある。尚、変動パターン指定コマンドは変動パターンを指定するコマンドであ
り、始動入賞時に使用している変動パターンテーブルに応じて、通常変動用の変動パター
ン(後述する。)および短縮変動用の変動パターン(後述する。)のうちの何れかが特定
される。そして、変動パターン指定コマンドは、疑似図柄の変動を開始させるとともに、
疑似図柄の変動時間を指定するコマンドでもある。また、モード指定コマンドは、「遊技
モード設定手段としての主制御部200A(主制御基板200)」が設定している遊技モ
ードを指定するコマンドである。
(6)主制御部200Aによる遊技制御の概要
図35は、主制御基板200に搭載されたCPU201が実行する遊技制御処理の大ま
かな流れを示すフローチャートである。この遊技制御処理では、賞球払出処理(S80)
、普通図柄遊技処理(S100)、普通電動役物遊技処理(S200)、特別図柄遊技処
理(S300)、大当り遊技処理(S600)等の各処理が繰り返し実行されている。尚
、本実施例の主制御基板200に搭載されたCPU201は、電源投入後、4msec周
期のタイマ割込みが発生する毎に、図35のS80〜S600の処理を実行するように構
成されている。つまり、図35のS80〜S600の処理は、4msec毎に繰り返し実
行される。そして、遊技制御処理を構成する各処理の中で、サブ制御基板220を初めと
する各種制御基板に向けて各種の信号を送信する。こうすることにより、遊技機1全体の
遊技が進行することになる。以下、図35のフローチャートに従って、遊技制御処理につ
いて説明する。
A.賞球払出処理(S80)
主制御基板200に搭載されたCPU201は、遊技球を賞球として払い出す処理(賞
球払出処理)を行う(S80)。すなわち、図36に示すように、「始動口入賞検出スイ
ッチ17s、17t」、「一般入賞検出スイッチ40s、41s、43s」、「大入賞口
検出スイッチ31s、35s」の状態を検出して遊技球が入球したか否かを判断する(S
82、S86、S90、S94)。そして、遊技球が入球していた場合は、入球していた
入賞装置17a、17b、40、41、43、31、35に対応する入賞情報を、主制御
基板200に搭載されているRAM202の所定領域に記憶する(S84、S86、S9
0、S94)。
つまり、始動入賞装置17a、17bに入賞した場合には(S82;YES)、始動入
賞装置に対応する入賞情報を記憶し(S84)、一般入賞装置40、41、43に入賞し
た場合には(S86;YES)、一般入賞装置40、41、43に対応する入賞情報を記
憶する(S88)。また、第1大入賞装置31に入賞した場合には(S90;YES)、
第1大入賞装置31に対応する入賞情報を記憶し(S92)、第2大入賞装置32に対応
する入賞情報を記憶する(S92)。
そして、CPU201はRAM202上に記憶されている入賞情報に基づいて、賞球の
払出信号を払出制御基板240に向かって出力する。また、RAM202上に、始動口入
賞検出スイッチ17s等への入賞情報が既に記憶されていた場合には、先に記憶されてい
た情報を含めて適切な払出個数を指定して、払出信号を出力する。ここで、始動入賞装置
17a、17bに入賞した場合には「6個の払出個数を指定する払出信号」が出力され、
一般入賞装置40、41、43に入賞した場合には「10個の払出個数を指定する払出信
号」が出力される。また、第1大入賞装置31には「15個の払出個数を指定する払出信
号」が出力され、第2大入賞装置32に入賞した場合には「1個の払出個数を指定する払
出信号」が出力される。
主制御部200Aから払出制御部240Aへ払出信号を出力するに際しては、先ず、払
出制御部240A(払出制御基板240)に向かってストローブ信号を出力し、続いて信
号データを出力する。これに対して、払出制御部240Aを構成する払出制御基板240
に搭載されたCPUは、払出信号を受け取ると信号の内容を解釈し、賞球払出装置109
に搭載された払出モータ109mに駆動信号を出力して賞球の払い出しを行う。そして、
賞球払出装置109には、払い出された遊技球を検出する2つの払出スイッチ(前側払出
スイッチ109a、後側払出スイッチ109b)が設けられているので、これらスイッチ
で遊技球を1球ずつ検出しながら、払出信号で指定された個数の賞球を払い出す処理を行
う。
B.普通図柄遊技処理(S100)
普通図柄遊技処理(S100)が開始されると、普通図柄表示部63において普通図柄
の変動表示を開始させる。そして、CPU201は、図35の遊技制御処理を繰り返し行
ううちに、普通図柄の変動表示の実行時間が経過したと判断すると、普通図柄の停止図柄
の停止表示を行う。更に、CPU201は、図35の遊技制御処理を繰り返し行ううちに
、この停止図柄の停止表示時間(例えば、0.5秒)」が経過したと判断すると、停止図
柄が普通電動役物17dを作動させる図柄(普通図柄の当り図柄)であるのか、或いは、
作動させる図柄でないのか(普通図柄の外れ図柄)を判断する。
そして、停止図柄が普通電動役物17dを作動させる図柄(普通図柄の当り図柄)であ
る場合、普通電動役物開放延長機能が作動しているか否か(つまり、開放延長手段が作動
中であるか否か)が判断され、開放延長手段が作動中である場合、普通電動役物17dの
開放時間を「開放延長機能作動時における開放時間(例えば、前述の5秒)」に設定した
後、普通図柄遊技処理(S100)を終了して、図35の遊技制御処理に復帰する。一方
、開放延長手段が作動中でない場合、普通電動役物17dの開放時間を「開放延長機能未
作動時における開放時間(例えば、前述の0.2秒)」に設定した後、普通図柄遊技処理
を終了して、図35の遊技制御処理に復帰する。
なお、CPU201は、普通電動役物17dが作動中でなく、普通図柄表示部63にお
いて普通図柄の変動表示を実行中でなく、しかも普通図柄の停止表示を実行中でなく、更
に、普通図柄に関する保留数が「0」でないと判断する場合、普通図柄の変動表示を開始
させる。また、普通図柄に関する保留数は、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過する
とともに、普通図柄に関する保留数が所定数(本実施例では、4個)未満である場合に「
+1」され、普通図柄の変動表示を開始する度に「−1」される。
C.普通電動役物遊技処理(S200)
図37は、普通電動役物遊技処理の概要を示すフロー図であり、CPU201が図37
の遊技制御処理を行う中で、普通電動役物遊技処理が起動されると、普通電動役物17d
が作動中であるか否か(第2始動入賞装置17bが開放状態であるか否か)が判断される
。そして、作動中である(第2始動入賞装置17bが開放状態である)と判断すると(S
201;YES)、普通電動役物17dの作動時間(第2始動入賞装置17bを開放状態
に維持する所定時間であって、開放延長モードでは5秒、通常開放モードでは0.2秒)
が経過したか否かを判断する(S202)。そして、作動時間(開放時間)が所定時間を
経過したと判断すると(S202;YES)、普通電動役物17dの作動を停止させるこ
とで開放状態にある第2始動入賞装置17bを閉鎖状態とし(S206)、普通電動役物
遊技処理を終了させる。
但し、CPU201が、普通電動役物17d(第2始動入賞装置17b)の開放中に、
第2始動入賞装置17bに規定数(例えば、8個)の遊技球が入球したと判断すると、前
述の作動時間(開放時間)が所定時間に達していない場合でも、普通電動役物17dの作
動を停止させ(S206)、普通電動役物遊技処理を終了させる。また、本遊技機1では
普通電動役物17dが作動すると、内部に設けられた普通電動役物ソレノイド17cが駆
動され、普通電動役物17dを構成する第2始動入賞部17bの一対の翼片部が外側に回
動して、第2始動入賞部17bが開放状態となる。
D.特別図柄遊技処理(S300)
次に、図38〜図42を用いて特別図柄遊技処理の概要を説明する。この特別図柄遊技
処理が起動されると、図38に示すように、先ず、第1始動入賞装置17a若しくは第2
始動入賞装置17bに遊技球が入賞したか否かが判断される(S302a、S302b)
。そして、S302aの処理及びS302bの処理において否定的な判断がなされる場合
(S302a;NO、S302b;NO)、そのまま図39に示すS308以降の処理に
移行する。
一方、第1始動入賞装置17aに遊技球が入賞したと判断されると(S302a;YE
S)、第1始動入賞装置17に対応する特別図柄の保留数(以下、「第1保留数」という
。)が所定個数未満(本実施例は4個未満)であるか否かが判断される(S304a)。
このS304aの処理において、所定個数未満と判断されると(S304a;YES)、
第1始動入賞装置17aへの入賞に関連する判定用乱数(抽選用乱数)を取得し、この判
定用乱数が主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるとと
もに「第1保留数」が「+1」される(S306a)。
ここで、本遊技機1は始動入賞装置として、第1始動入賞装置17aと第2始動入賞装
置17bとを備えるとともに、第1始動入賞装置17aに対応する特別図柄(第1特別図
柄。以下、「特図1」ともいう。)と、第2始動入賞装置17bに対応する特別図柄(第
2特別図柄。以下、「特図2」ともいう。)とを備える。そして、第1始動入賞装置17
aへの始動入賞に基づく判定用乱数と、第2始動入賞装置17bへの始動入賞に基づく判
定用乱数とが記憶された状況の下では後者が優先的に処理される(後述する。)。
また、CPU201によって行われる処理のうち、「第1始動入賞装置17aに遊技球
が入賞することに起因して実行される各処理(以下、特図1に関する処理という。)」と
、「第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞することに起因して実行する各処理(以下、
特図2に関する処理という。)」のうちで、同様な処理に関して、図38〜図42におい
ては、同一のステップ数(算用数字)を付している。そして、この同一のステップ数を付
した処理は基本的には同一の処理であるため、以下の説明においては「特図1に関する処
理」及び「特図2に関する処理」のうちの一方を説明し、他方の説明を省略することがあ
る。なお、「特図1に関する処理」については「ステップ数」にアルファベットの「a」
を付し、「特図2に関する処理」について「ステップ数」にアルファベットの「b」を付
して区別することがある。
S306aの処理において取得される判定用乱数としては、(a)第1当否判定、つま
り第1始動入賞装置17aへの遊技球の入賞に起因して実行される大当り抽選(以下、「
特図1大当り抽選」という。)に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図1大当り抽選乱
数」という。)、(b)第1特別図柄表示部62aに停止表示される図柄を決定するため
の決定用乱数(以下、「特図1図柄決定乱数」という。)、(c)演出表示装置27の表
示面27aにおいて実行される疑似図柄の変動表示においてリーチ表示を行うか否かを決
定するためのリーチ乱数、などがある。なお、本実施例と異なり、第1始動入賞装置17
aへの遊技球の入賞に起因して小当り抽選(以下、「特図1小当り抽選」という。)を行
う場合、S306aの処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)には、「特図1
小当り抽選」に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図1小当り抽選乱数」という。)が
含まれる。
また、第2始動入賞装置17bに遊技球が入賞したと判断されると(S302b;YE
S)、「第2始動入賞装置17dに対応する特別図柄の保留数(以下、「第2保留数」と
いう。)」が所定個数未満(本実施例は4個未満)であるか否かが判断される(S304
b)。このS304bの処理において、所定個数未満と判断されると(S304b;YE
S)、第2始動入賞装置17bに関連する判定用乱数(抽選用乱数)を取得し、この判定
用乱数が主制御基板200に搭載されたRAM202の所定アドレスに記憶されるととも
に「第2保留数」が「+1」される(S306b)。この後、S308以降の処理に移行
する。
S306bの処理において取得される判定用乱数としては、(a)第2当否判定、つま
り第2始動入賞装置17bへの遊技球の入賞に起因して実行される大当り抽選(以下、「
特図2大当り抽選」という。)に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図2大当り抽選乱
数」という。)、(b)第2特別図柄表示部62bに停止表示される図柄を決定するため
の決定用乱数(以下、「特図2図柄決定乱数」という。)、(c)演出表示装置27の表
示面27aにおいて実行される疑似図柄の変動表示においてリーチ表示を行うか否かを決
定するためのリーチ乱数、などがある。なお、本実施例と異なり、第2始動入賞装置17
bへの遊技球の入賞に起因して小当り抽選(以下、「特図2小当り抽選」という。)を行
う場合、S306bの処理において取得される判定用乱数(抽選用乱数)には、「特図2
小当り抽選」に際して用いる抽選用乱数(以下、「特図2小当り抽選乱数」という。)が
含まれる。
S308の処理では、図39に示すように、大当り遊技を実行しているか否かが判断さ
れる(S308)。具体的には、大当り遊技フラグ(図40のS378の処理を参照)が
セット(ONに設定)されていると、S308の処理において肯定的な判断がなされる。
なお、大当り遊技フラグは「大当り遊技実行手段」が作動中であることを示すフラグであ
る。
CPU201は、大当り遊技を実行中であると判断すると(S308;YES)、特別
図柄遊技処理を終了して、図35の遊技制御処理に復帰する。一方、S308の処理で、
大当り遊技を実行中でないと判断すると(S308;NO)、特別図柄が変動中か否か、
つまり、第1特別図柄及び第2特別図柄のうちの何れかが変動中であるか否かを判断する
(S310)。そして、特別図柄が変動中でない場合は(S310;NO)、特別図柄が
未だ変動していないか、若しくは変動表示後に停止図柄で停止表示されているかの、いず
れかであると考えられる。そこで、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間中であ
るか否かを判断する(S312)。そして、特別図柄が変動表示されておらず(S310
;NO)、且つ、特別図柄の停止図柄を表示している停止表示時間中でもない場合は(S
312;NO)、変動表示を開始できるか否かを判断する(S314a、S314b)。
なお、本実施例では、特別図柄の停止図柄を表示させる停止表示時間を0.6秒とする。
この「特別図柄の変動表示を開始できる条件」は「第1保留数」と、「第2保留数」と
のうちの何れかが「ゼロ」でないことであるが、本実施例のCPU201は、「第2保留
数」が「ゼロ」であるか否かを優先して判断する(S314b)。つまり、「第2保留数
」が「ゼロ」でない場合、RAM202の所定アドレスから、最も古い判定用乱数を読み
出し(S316b)、第2特別図柄に関する当否判定(第2当否判定)に関する処理(当
否判定処理)を行う(S320b)。なお、S316bで読み出す判定用乱数は、S30
6bで取得したものであって、特図2大当り抽選乱数である。
この当否判定処理(S320b)においては、図41に示すように、第2当否判定を「
特図2大当り抽選乱数」として行う。この場合、先ず、遊技機1の遊技モードが高確率モ
ードであるか否かが判断され(S322)、高確率モードであるときには(S322;Y
ES)、「高確率用のデータテーブル」と「S316bの処理で読み出した特図2大当り
抽選乱数」とを用いて当否判定が行われ(S324)、遊技機1の遊技モードが低確率モ
ード(通常確率モード)であるときには(S322;NO)、「低確率用のデータテーブ
ル」と「S316bの処理で読み出した特図2大当り抽選乱数」とを用いて当否判定が行
われる(S326)。尚、高確率モードにおいては、特別図柄及び普通図柄の変動時間を
通常に比べて短くする変動短縮機能を作動させ、かつ第2始動入賞装置17b(普通電動
役物)の開放延長機能を作動させる場合と、変動短縮機能及び開放延長機能を作動させな
い場合とがある(後述する。)。
S324又はS326の処理で行われる当否判定の結果が大当りである場合(S330
;YES)、大当りフラグをセット(ONに設定)した後(S332)、当否判定処理(
S320b)を終了し、第2特別図柄に関する変動開始処理(以下、「特図2図柄変動開
始処理」という。)に移行する(図39のS500b)。また、当否判定の結果が外れで
ある場合(S330;NO)、「外れフラグ」、つまり「大当りを生じなかったことを示
すフラグ」をセット(ONに設定)した後(S339)、当否判定処理(S320b)を
終了し、特図2図柄変動開始処理に移行する(S500b)。なお、第1特別図柄に関す
る当否判定(第1当否判定)に関する当否判定処理(S320a)も、最も古い判定用乱
数(S306aで取得した特図1大当り抽選乱数)を読み出して(S316a)、図41
に従って同様に行われる。
特図2図柄変動開始処理(S500b)においては、図42に示すように、先ず、当否
判定処理(S320b)の結果を下に、変動設定処理(S510、S540)等を行う。
すなわち、S502の処理にて、当否判定処理(S320)の結果が「大当り」であると
判断されると(S502;YES)、S510に移行して「大当り変動設定処理」を行う
。この大当り変動設定処理(S510)では、S306bの処理(図38を参照)におい
て取得した図柄決定乱数を読み出して、第2特別図柄表示部62bに停止表示される図柄
(大当り図柄)を設定(決定)した後、決定された大当り図柄の態様と遊技機1の遊技状
態(遊技モード)とを考慮して選択される変動パターンテーブルを用いて、乱数抽選によ
って変動パターンを設定(決定)する処理を行う。
一方、S502の処理にて、当否判定処理(S320b)の結果が「大当り」でないと
判断されると(S502;NO)、S540に移行して「外れ変動設定処理」を行う。こ
の外れ変動設定処理(S540)では、「遊技機1の遊技状態(遊技モード)と、リーチ
演出の実行の有無とを考慮して選択される変動パターンテーブル」を用いて、乱数抽選に
よって変動パターンを設定(決定)する処理を行う。この後、図柄決定乱数を取得し、停
止図柄を設定する処理を行う。なお、リーチ演出の実行の有無は、S306bの処理(図
38を参照)において取得したリーチ乱数を読み出し、この読み出したリーチ乱数に基づ
いて決定される。
なお、本実施例において、「短縮変動モード(時短モード)」とは、変動時間短縮機能
(時短機能)が作動している状態を指すものである。そして、開放延長手段が作動する遊
技モード、すなわち、「高確率開放延長モード(高確率短縮変動モード)」及び「通常確
率開放延長モード(通常確率短縮変動モード)」において変動時間短縮機能(時短機能)
が作動する。よって、本実施例の説明では、「短縮変動モード(時短モード)」を「開放
延長モード」と読み替えることができる。また、S510若しくはS540で選択される
変動パターンテーブルには、多数の変動パターン(例えば、20種、50種、100種)
が記憶されている。そして、当否判定の結果が「外れ」である場合において、「短縮変動
モードの設定時に特定される変動時間」は、「短縮変動モードの非設定時に特定される変
動時間」に比べて短くされる可能性が高い。また、本実施例では、当否判定の結果が「外
れ」である場合、特別図柄の保留数が考慮される。つまり、特別図柄の保留数が更に考慮
され、保留数が少ない場合(例えば、変動パターン決定時の保留数が「1」の場合)には
、長めの変動時間を特定する変動パターンが選択され、保留数が多い場合(例えば、変動
パターン決定時の保留数が「3」〜「4」の場合)には、短めの変動時間を特定する変動
パターンが選択される傾向にある。また、リーチ表示を行わないと判断される場合に選択
される変動パターンで特定される変動時間は、リーチ表示を行うと判断される場合に選択
される変動パターンで特定される変動時間に比べて短くされる傾向にある。なお、各「変
動パターンテーブル」は、主制御基板200に搭載されたROM203に予め設定されて
いる。
このS510若しくはS540の処理の後、CPU201は第2特別図柄表示部62b
にて第2特別図柄(特図2)の変動を開始する(S590)とともに、サブ制御部200
A(サブ制御基板220)に向かって図柄変動の開始を示す所定のコマンド(図柄変動開
始時コマンド)を送信する(S592)。つまり、主制御基板200のCPU201は、
サブ制御基板220に向かって第2特別図柄に係る「変動パターン指定コマンド(変動パ
ターンを指定するコマンド)」、「特別図柄停止情報指定コマンド」などを送信する。更
に、CPU201は、第2特別図柄に係る「特別図柄の保留数」を「1」減算する処理と
、減算された後の保留数を特定するためのコマンドをサブ制御基板220に送信する処理
とを行った後(S595)、図柄変動開始処理(S500b)を終了し、更に特別図柄遊
技処理(S300)を終了して、図35の遊技制御処理に復帰する。
ここで、変動パターン指定コマンド及び特別図柄停止情報指定コマンドは、図34に示
したように、ストローブ信号とともにサブ制御基板220に向かって出力される。このス
トローブ信号は、サブ制御基板220に搭載されたCPU220aの割り込み端子に接続
されており、サブ制御基板220側のCPU220aは、ストローブ信号が入力されると
直ちに各指定信号を受け取って、指定信号の内容を解析する。詳細な説明は省略するが、
変動パターンは、リーチ演出を行うか否か、特別図柄を停止表示させる図柄が当り図柄(
大当り図柄)であるか否か等の種々の条件を考慮して決定されており、変動パターンが分
かれば、特別図柄が変動表示する時間を決定することができる。また、特別図柄停止情報
指定コマンドを解析すれば、特別図柄が大当り図柄で停止するのか外れ図柄で停止するの
か、更には大当り図柄で停止する場合、その大当り図柄が何れであるかを知ることができ
る。つまり、特図2図柄変動開始処理(S500b)においては図15に示す大当りの種
類を知ることができ、後述する特図1図柄変動開始処理(S500a)においては図14
に示す大当りの種類を知ることができる。
サブ制御基板220に搭載されたCPU220aは、これらの情報に基づいて、演出表
示装置27での演出態様を決定した後、演出表示制御基板222に対して疑似図柄の表示
制御信号を出力し、疑似図柄の変動表示や停止表示等を行う。また、特別図柄の変動時間
(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出表示装置27でいわゆるリーチ演出を行
うか否か、更にはどのような種類のリーチ演出とするかも決定する。そして、サブ制御基
板220は、こうして決定した演出内容に従って、演出表示制御基板222や、アンプ基
板224、装飾駆動基板226などを制御することにより、決定した内容の演出を行うこ
とになる。
図39に戻り、「第2特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」であるとともに(S314
b;YES)、「第1特別図柄に関する保留数」が「ゼロ」でない場合(S314a;N
O)には、RAM202の所定アドレスから、最も古い判定用乱数(S306aで取得し
たもので、特図1大当り抽選乱数)を読み出し(S316a)、当否判定処理を行い(S
320a)、特図1図柄変動開始処理(S500a)を行った後、特別図柄遊技処理(S
300)を終了して、図35の遊技制御処理に復帰する。ここで、S320aの処理とし
て行われる当否判定処理も、S320bと同様に図41に従って行われ、S500aの処
理として行われる特図1図柄変動開始処理(S500a)も、S500bの処理として行
われる特図2図柄変動開始処理(S500b)と同様に図42に従って行われる。つまり
、S320aの処理においては、図41に従って第1当否判定が「特図1大当り抽選乱数
」として実行され、特図1図柄変動開始処理(S500a)においては、当否判定処理(
S320a)の結果を下に、変動パターンを設定する処理や、第1特別図柄表示部62a
に停止表示される図柄を設定する処理等を行った後(S510、S540)、S590、
S592、S595の処理が実行される。
次に、特別図柄遊技処理(S300)のS310の処理(図39参照)で、第1特別図
柄又は第2特別図柄が変動中であると判断された場合は(S310;YES)、既に、特
別図柄の変動パターンと停止図柄とが決定されて、特別図柄の変動が開始されていること
となる。そこで、特別図柄変動時間が経過したか否かを判断する(S341)。即ち、特
別図柄の変動時間は変動パターンに応じて予め定められているので、特別図柄の変動を開
始すると同時にタイマをセットすることにより、所定の変動時間が経過したかを判断する
のである。そして、未だ変動時間が経過していない場合は(S341;NO)、そのまま
特別図柄遊技処理(S300)を終了して図35に示す遊技制御処理に復帰する。
これに対して、変動時間が経過したと判断された場合は(S341;YES)、変動し
ている第1特別図柄又は第2特別図柄を停止させ(S344)、停止図柄を表示するとと
もに、図柄停止コマンドをサブ制御基板220に向かって出力する(S346)。なお、
図柄停止コマンドは、サブ制御基板220を介して演出表示制御基板222に転送される
。そして、特別図柄を停止表示させる停止表示時間を設定した後(S348)、設定した
停止表示時間が経過したか否かを判断する(S350)。
S350の処理で、特別図柄の停止表示時間が経過していないと判断されれば(S35
0;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を終了して、図35に示す遊技制御
処理に復帰する。一方、特別図柄の停止表示時間が経過した場合は(S350;YES)
、停止表示の態様が大当りを示す態様(大当り図柄)か否かを判断する(図40のS35
2)。
S352の処理で肯定的な判断がなされると、主制御基板200のCPU201は、後
述する「大当り遊技」の終了時に参照するためのバッファに、現在の遊技進行状況を示す
情報をセット(記憶)する(S354)。具体的には、「大当りの種類」、「遊技状態フ
ラグの状態」をセット(記憶)する(S354)。また、主制御基板200に搭載された
RAM202の特定領域が、S354の処理で用いるバッファとして機能する。ここで、
「遊技状態フラグ」とは「遊技機1の遊技状態」を示すフラグ、つまり、「確変フラグ」
、「変動短縮フラグ」、「開放延長フラグ」などであり、S354の処理においては、こ
れらのフラグが「ONに設定」されているか、「OFFに設定」されているかを示すデー
タ、つまり、現在の遊技状態(遊技モード)を示すデータがセットされる。また、「確変
フラグ」は遊技機1の遊技モード(遊技状態)が高確率モード(確率変動手段が作動する
モード)にあることを示すフラグであり、「変動短縮フラグ」は遊技機1の遊技モード(
遊技状態)が変動短縮モード(図柄変動表示の実行時間が短くなる可能性が高くなるモー
ド)にあることを示すフラグである。また、「開放延長フラグ」は遊技機1の遊技モード
(遊技状態)が開放延長モード(本実施例の第2始動入賞装置17bのような「可変式の
始動入賞装置」の開放時間を長くするモード)にあることを示すフラグである。
S354の処理に続いて、発生した大当りの態様に応じて、大当り遊技の実行パターン
をセットする処理を行う(S370)。つまり、「4R通常大当りA」若しくは「4R確
変大当りB」の発生を契機とする「通常大当り遊技」では、第1〜第4ラウンドまで「通
常開放パターン」に従って、第1大入賞装置31に開閉動作を施すことを内容とする実行
パターンがセットされる。また、「16R確変大当りA」、「16R確変大当りD」若し
くは「16R通常大当りD」の発生を契機とする「通常大当り遊技」では、第1〜第16
ラウンドまで「通常開放パターン」に従って、第1大入賞装置31に開閉動作を施すこと
を内容とする実行パターンがセットされる。更に、「16R確変大当りC」若しくは「1
6R通常大当りC」の発生を契機とする「特殊常大当り遊技」では、第1ラウンドに「第
1特殊開放パターン」に従って第2大入賞装置35に開閉動作を施し、第2〜第7ラウン
ドまで「通常開放パターン」に従って、第1大入賞装置31に開閉動作を施し、第8ラウ
ンドに「第2特殊開放パターン」に従って第2大入賞装置35に開閉動作を施し、第9〜
第16ラウンドまで「通常開放パターン」に従って、第1大入賞装置31に開閉動作を施
すことを内容とする実行パターンがセットされる。
S370の処理に続いて、大当り遊技フラグをセット(ONに設定)する処理を行う(
S378)。この「大当り遊技フラグ」のセットにより、大当り遊技実行手段が作動を開
始して遊技機1の遊技状態は「大当り遊技状態」に移行する。なお、主制御部200Aは
、「大当り遊技フラグ」をセットするタイミングでサブ制御部220Aに向かって、「大
当り遊技開始指定コマンド(図中、開始Cと表記)を送信する。
S378の処理に続いてS380以降の処理に移行する。ここで、S378の処理で「
大当り遊技フラグ」がセットされると、大当り遊技実行手段が作動を開始して遊技機1の
遊技状態は「大当り遊技状態」に移行するが、本遊技機1では、「大当り遊技フラグ」の
設定中(大当り遊技実行手段の作動中)は、確変機能、時短機能、開放延長機能は働かな
いこととしている。このため、S380以降の一連の処理を以下のように行った後、特別
図柄遊技処理(S300)を終了する。
つまり、S380の処理において、確変フラグがセット(ONに設定)されているか否
かを判断し(S380)、セットされていない場合は(S380;NO)、そのままS3
84の処理に移行し、セットされている場合は(S380;YES)、確変フラグを解除
(OFFに設定)した後(S382)、S384の処理に移行する。そして、S384の
処理においては、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し、セ
ットされていない場合は(S384;NO)、そのまま特別図柄遊技処理(S300)を
抜けて、図35の遊技制御処理に復帰する。一方、S384の処理において、変動短縮フ
ラグがセット(ONに設定)されていると判断される場合は(S384;YES)、変動
短縮フラグと開放延長フラグとを解除(OFFに設定)した後(S386、S387)、
特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図35の遊技制御処理に復帰する。そして、何
れの場合においても、図35の遊技制御処理に復帰すると後述する大当り遊技処理(図4
3)が開始され、大当り遊技が実行される。なお、S380の処理の肯定判断とS382
の処理を経て、S384の処理で否定的な判断がなされる場合、遊技機1の当該大当りの
発生前における遊技状態(遊技モード)は「高確率通常変動モード」、つまり「潜伏確変
モード」である。
次に、図40のS352の処理で否定的な判断がなされる場合の処理について説明する
。つまり、第1特別図柄表示部62a若しくは第2特別図柄表示部62bにおいて停止表
示された特別図柄が「外れ図柄」の場合(S352;NO)、変動短縮フラグがセット(
ONに設定)されているか否かが判断される(S398)。そして、変動短縮フラグがセ
ットされていない(OFFに設定されている)場合(S398;YES)、 そのまま特
別図柄遊技処理(S300)を抜けて、図35の遊技制御処理に復帰する。
一方、変動短縮フラグがセット(ONに設定)されている場合(S398;YES)、
つまり、外れ発生時の遊技モードが「低確率短縮変動モード」若しくは「高確率短縮変動
モード」である場合、変動短縮カウンタの値を「−1」した後(S400)、変動短縮カ
ウンタの値が「ゼロ」になったか否かを判断する(S404)。そして、「ゼロ」になっ
ていない場合(S404;NO)、 そのまま特別図柄遊技処理(S300)を抜けて、
図35の遊技制御処理に復帰する。ここで、「変動短縮カウンタ」は変動短縮しつつ実行
する特別図柄の変動回数の上限回数を示すものであり、その値が「ゼロ」になると次回の
特別図柄の変動において短縮変動は行われない。
これに対して、S404の処理で変動短縮カウンタの値が「ゼロ」になったと判断され
る場合(S404;YES)、遊技機1の遊技モードが低確率短縮変動モードから低確率
通常変動モードに切り替わるか、或いは、高確率短縮変動モードから高確率通常変動モー
ドに切り替わることになる。このため、変動短縮フラグを解除(OFFに設定)する処理
(S410)と、開放延長フラグを解除(OFFに設定)する処理(S416)と、モー
ド指定コマンドをサブ制御基板220に送信する処理(S430)とを行った後、特別図
柄遊技処理(S300)を抜けて図35の遊技制御処理に復帰する。なお、S430の処
理では、低確率通常変動モード或いは高確率通常変動モードを指定する「モード指定コマ
ンド」がサブ制御基板220に送信される。但し、「低確率短縮変動モード」、「高確率
短縮変動モード」の何れかの遊技モードにおいて「確変大当り」を生ずると、変動短縮カ
ウンタの初期値が「10,000」にセットされるので、この場合には、S404の肯定
判断を生ずることはあり得ないため、そのような状況下から「高確率通常変動モード」を
生ずることはない。
E.大当り遊技処理(S600)
主制御基板200に搭載されたCPU201が、図35の遊技制御処理を繰り返し行う
うちに、図43に示す大当り遊技処理(S600)において「大当り遊技フラグ」がセッ
トされていると判断すると(S602;YES)、大当り遊技の実行に係る処理が行われ
る。この処理により、本遊技機1では「通常大当り遊技」若しくは「特殊大当り遊技」が
実現される。
図43は、大当り遊技処理(S600)の流れを示すフローチャートである。各大当り
ラウンドが開始されると、前述のように、各大当りラウンドにおいて予定されている開閉
動作を完了するか、遊技球の入球数が入球限度個数(10個若しくは1個)になると、当
該「大当りラウンド」の終了条件が成立する。この後、所定の待機時間(例えば2秒)を
経て、「大当り遊技の終了条件」が成立していなければ、次の「大当りラウンド」が開始
される。そして、この「大当りラウンド」を所定回数(本実施例では4回若しくは16回
)繰り返すと大当り遊技を終了する。以下、図43〜図44を参照しながら、詳細な処理
内容について説明する。
大当り遊技を開始すると(S602;YES)、先ず、「大当りラウンド」を実行中か
否かを判断する(S604)。ここで、開閉対象となる大入賞口(第1大入賞口31a若
しくは第2大入賞口35a)は、「大当り遊技状態ではない通常の遊技状態(図柄変動遊
技状態)」では閉鎖状態を維持しており、大当り遊技の開始直後は、未だ「大当りラウン
ド」を実行していない。このため、大当り遊技の開始直後は「大当りラウンド」を実行中
ではないと判断され(S604;NO)、続いて、大当り遊技の終了条件が成立したか否
かが判断される(S612)。つまり、「大当りラウンドの実行回数」が対応する大当り
遊技の設定回数(本実施例では4回若しくは16回)に達したか否かを判断する(S61
2)。
但し、大当り遊技が開始された直後は大当り遊技の終了条件が成立しないため、S61
2の処理では必然的に否定的な判断がなされる(S612;NO)。このため、S614
の処理に移行して待機時間が経過したか否かを判断する(S614)。ここで、「待機時
間」は大入賞口(第1大入賞口31a及び第2大入賞口35a)が閉鎖状態を維持すると
ともに、演出表示装置27の表示画面27aにおいて「インターバル演出」が実行される
時間、つまり、「インターバル時間」であって、本実施例では2秒に設定している。とこ
ろが、大当り遊技が開始された直後は、大当りラウンドを実行していない状態となってい
るから、必然的に、待機時間が経過していると判断され(S614;YES)、大当りラ
ウンドを開始させた後(S616)、図43に示した大当り遊技処理を一旦終了して図3
5の遊技制御処理に復帰する。なお、主制御部200Aは、「大当りラウンド(ラウンド
遊技)」を開始させるタイミングでサブ制御部220Aに向かって、「ラウンド開始指定
コマンド(図中、R開始Cと表記)を送信する。
主制御基板200のCPU201は遊技制御処理に復帰すると、図35に示す一連の各
種処理を行った後、再び大当り遊技処理(S600)を開始する。この際、前述のように
、図35に示した遊技制御処理を、主制御基板200のCPU201が一回、実行するた
めに要する時間は、約4msecとなっている。従って、図43に示す大当り遊技処理(
S600)も、約4msec毎に繰り返して実行される。
そして、S604の処理で肯定的な判断がなされると「当該大当りラウンドにおける開
閉動作」を完了したか否かが判断される(S606)。例えば、当該大当りラウンドにお
いて予定されている開閉パターンが「通常開閉パターン」であれば、第1大入賞口31a
の合計の開放時間が30秒になったか否かが判断され、予定されている開閉パターンが「
第1特殊開閉パターン」であれば、第2大入賞口31aの合計の開放時間が3秒になった
か否かが判断され、予定されている開閉パターンが「第2特殊開閉パターン」であれば、
第2大入賞口31aの合計の開放時間が30秒になったか否かが判断される。
換言すると、S604の処理は対象となる大当りラウンドを開始してから「ラウンド継
続限度時間」が経過したか否かを判断する処理に他ならない。つまり、S604の処理で
は実質的に、対象となる大当りラウンドが「通常開閉パターン」を行うのであれば、開閉
動作開始から「30秒」が経過したか否か、「第1特殊開閉パターン」を行うのであれば
、開閉動作開始から「27.3秒」が経過したか否か、「第2特殊開閉パターン」を行う
のであれば、開閉動作開始から「297.3秒」が経過したか否かが、各々判断される。
S606の処理で肯定的な判断がされると、当該大当りラウンドを終了した後(S61
0)、図43に示した大当り遊技処理(S600)を抜けて、図35の遊技制御処理に復
帰する。一方、S606の処理で否定的な判断がなされる場合は(606;NO)、当該
大当りラウンドにおいて開閉対象となっている大入賞口(第1大入賞口31a若しくは第
2大入賞口35a)に入賞した遊技球が入球限度個数に達しているか否かを判断する(S
608)。ここで、入球限度個数は特殊ラウンド中において「1個」に設定され、その他
の大当りラウンドにおいて「10個」に設定される。なお、「10個」は第1入球限度個
数の具体例を示し、「1個」は第2入球限度個数の具体例を示す。
そして、遊技球の入賞数が入球限度個数に達した場合も(S608;YES)、当該大
当りラウンドを終了した後(S610)、図43に示した大当り遊技処理(S600)を
抜けて図35の遊技制御処理に復帰する。つまり、遊技球の入賞数が入球限度個数に達す
ると、大当りラウンドにおいて予定されている開閉動作の完了を待たずに当該ラウンド遊
技において開閉対象となっている大入賞口(第1大入賞口31a若しくは第2大入賞口3
5a)を閉鎖する。なお、主制御部200Aは、「大当りラウンド」、つまり「ラウンド
遊技」を終了させるタイミングでサブ制御部220Aに向かって「ラウンド終了指定コマ
ンド(図中、R終了Cと表記)を送信する。
一方、当該大当りラウンドにおいて予定されている開閉動作が完了せず(S606;N
O)、しかも、入賞数が入球限度個数に達していない場合は(S608;NO)、大当り
ラウンドを継続させたまま、図43の大当り遊技処理を抜けて、図35の遊技制御処理に
復帰する。
遊技機1の遊技状態が「大当り遊技状態」である場合(S602;YES)、図35の
遊技制御処理を何回も繰り返し実行しているうちに、S606の処理で肯定的な判断がな
されるか、若しくは、S608の処理で肯定的な判断がなされる。こうして、1回の大当
りラウンドを終了する。
遊技機1の遊技状態が「大当り遊技状態」にあるときに、再度、大当り遊技処理(S6
00)が実行され、S604において「大当りラウンド」を実行中でないと判断されると
(S604;NO)、当該「大当り遊技」の終了条件が成立したか否かが判断される(S
612)。つまり、その大当り遊技中に実行した「大当りラウンド数」が「最終ラウンド
として設定されているラウンド数(4若しくは16)に達したか否かが判断される。そし
て、実行した「大当りラウンド」の回数(ラウンド数)が設定されているラウンド数に到
達していなければ(S612;NO)、待機時間(2秒)が経過したことを確認した後(
S614;YES)、新たな大当りラウンドを実行する(S616)。
一方、S612の処理において、当該「大当り遊技」の終了条件が成立したと判断され
る場合は(S612;YES)、以下に示す「大当り遊技終了時処理(S800)」を行
った後、大当り遊技処理(S600)を終了し、図35の遊技制御処理に復帰する。この
大当り遊技終了時処理(S800)が起動すると、CPU201は、図44に示すように
、大当り遊技フラグ(図40のS378を参照)を解除(OFFに設定)した後(S80
5)、前述の「大当り終了時参照用バッファ(図40のS354を参照)」を参照するこ
とによって、今回の大当り遊技の前提となった大当り図柄(以下、「今回の大当り図柄」
という。)の種類に関する情報を取得し(S810)、この情報に基づいて、大当り遊技
終了後の遊技モードを設定する処理等を行う。
つまり、今回の大当り図柄(図39のS344の処理で停止した図柄)が「通常大当り
図柄」であった場合(S820;NO)、その通常大当り図柄が「4R通常大当りA」の
発生を示す図柄であるか否かを判断する(S838)。そして、肯定的に判断される場合
には(S838;YES)、大当り遊技終了後における遊技機1の遊技モードが「低確率
通常変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信し
た後(S860)、大当り遊技終了時処理(S800)を終了する。一方、その通常大当
り図柄が「16R通常大当りC」若しくは「16R通常大当りD」の発生を示す図柄であ
る場合には(S838;NO)、変動短縮カウンタに「100」をセットする処理(S8
40)と、変動短縮フラグをセットする処理(S850)と、開放延長フラグをセットす
る処理(S855)とを行う。そして、大当り遊技終了後における遊技機1の遊技モード
が「低確率短縮変動モード」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板22
0に送信した後(S860)、大当り遊技終了時処理(S800)を終了する。
また、今回の大当り図柄が「確変大当り図柄」である場合は(S820;YES)、確
変フラグをセット(ONに設定)する処理(S822)を行った後、S825の処理に移
行する。ここで、「確変大当り図柄」は「16R確変大当りA」、「4R確変大当りB」
、「16R確変大当りC」及び「16R確変大当りD」のうちの何れかを示す大当り図柄
である。また、これらのうちで、「潜伏確変図柄」は「4R確変大当りB」である。
S825の処理では、今回の大当り図柄が「潜伏確変図柄」であるか否かを判断する(
S825)。そして、「潜伏確変図柄」でないと判断される場合(S825;NO)には
、変動短縮カウンタに「10,000」をセットする処理(S835)と、変動短縮フラ
グをセットする処理(S850)と、開放延長フラグをセットする処理(S855)とを
行う。更に、大当り遊技終了後における遊技機1の遊技モードが「高確率短縮変動モード
」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信した後(S860
)、大当り遊技終了時処理(S800)を終了する。
一方、S825の処理で「潜伏確変図柄」であると判断される場合(S825;YES
)には、大当り発生時に開放延長フラグがセット(ONに設定)されていたか否かを判断
し(S830)、セット(ONに設定)されていた場合(S830;YES)には、変動
短縮カウンタに「10,000」をセットする処理(S835)と、変動短縮フラグをセ
ットする処理(S850)と、開放延長フラグをセットする処理(S855)とを行う。
更に、大当り遊技終了後における遊技機1の遊技モードが「高確率短縮変動モード」であ
ること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信した後(S860)、大
当り遊技終了時処理(S800)を終了する。つまり、開放延長手段が作動している状態
で「潜伏確変大当り」を生じた場合には、大当り遊技終了後における遊技機1の遊技モー
ドを「高確率通常変動モード」とするのではなく、「高確率短縮変動モード」とする。
また、S825の処理で「潜伏確変図柄」であると判断され(S825;YES)、か
つ、大当り発生時に開放延長フラグが解除(OFFに設定)されていた場合(S830;
NO)には、大当り遊技終了後における遊技機1の遊技モードが「高確率通常変動モード
」であること指定するモード指定コマンドをサブ制御基板220に送信した後(S860
)、大当り遊技終了時処理(S800)を終了する。なお、主制御部200Aは、大当り
遊技フラグを解除(OFFに設定)する(S805)タイミングでサブ制御部220Aに
向かって、「大当り遊技終了指定コマンド(図中、R終了Cと表記)を送信する。
(7)演出制御処理
図45を用いて、サブ制御部220A(サブ制御基板220のCPU220a)が、演
出表示制御部222A(演出表示制御基板222の図示しないCPU)と協働して行う「
演出制御処理」の概要について説明する。なお、図45には、演出制御処理を構成する各
処理のうちで主要な処理のみを図示している。この演出制御処理では、遊技機1に電源が
投入されるか、リセットスイッチが押されると(950;YES)、先ず、初期化処理(
S960)を行う。そして、初期化処理(S960)処理を行うと、遊技機の電源がOF
Fになるまでの間(S2300で肯定判断されるまでの間)、図柄変動演出処理(S11
00)、大当り演出処理(S1300)などの主要な処理が繰り返し実行される。尚、図
45の一周の処理に要する時間は、ほぼ2msecとなっているため、これらの処理は約
2msec毎に繰り返し実行される。以下、図45のフロー図に従ってサブ制御処理につ
いて説明する。
a.図柄変動演出処理(S1100)
図柄変動演出処理(S1100)においては、図46に示すように、サブ制御基板22
0のCPU220aが図柄変動開始時のコマンドを受信すると(S1105;YES)、
S1110以降の処理が実行される。ここで、S1105の処理で受信するコマンドは、
変動パターン指定コマンド(CHP)及び特別図柄停止情報指定コマンド(CJS)であ
る。
ここで、サブ制御部220Aは、受信した「特別図柄停止情報指定コマンド」に基づき
、主制御部200Aにおいて実行された当否判定(S320a,S320b)の結果を判
断することができる。そして、当否判定の結果が大当りである場合(S1110;YES
)、受信した変動パターン指定コマンドに基づき、「大当り演出の変動パターン」及び「
大当り停止図柄」を決定する処理を行った後(S1115)、S1160の処理に移行す
る。なお、S1115の処理では、「大当り演出の演出パターン」として、演出表示装置
27の表示画面27aで実行される演出表示の実行態様、リーチ表示の態様等が決定され
、「大当り停止図柄」として、「大当りを確定表示する疑似図柄」の具体的な態様が決定
される。
一方、当否判定の結果が外れある場合(S1110;NO)、受信した変動パターン指
定コマンドに基づき、「外れ演出の変動パターン」及び「外れ停止図柄」を決定する処理
を行った後(S1118)、S1160の処理に移行する。なお、S1118の処理では
「外れ演出の演出パターン」として、演出表示装置27の表示画面27aで実行される演
出表示の実行態様、リーチ表示の実行有無、リーチ表示を実行する場合のリーチ表示態様
等が決定される。また、「外れ停止図柄」として、「外れを確定表示する疑似図柄」の具
体的な態様が決定される。
S1160の処理において、サブ制御部220Aは、受信した変動パターン指定コマン
ド及び特別図柄停止情報指定コマンドに基づいて、S1115若しくはS1118で決定
した「変動パターン(演出パターン)」及び「疑似図柄の停止図柄」を指定するコマンド
(演出表示詳細コマンド)を演出表示制御部222A(演出表示制御基板222)に送信
し、演出表示装置27において疑似図柄や背景図柄等の演出図柄の変動表示(図柄変動演
出)を開始させる(S1160)。
そして、サブ制御部220Aが、主制御部200A(主制御基板200)から送信され
る図柄停止指定コマンドを受信すると(S1165;YES)、サブ制御部220Aは、
受信した演出停止指定コマンドを演出表示制御部222Aに転送し、演出表示装置27に
おいて、疑似図柄と背景図柄の演出表示を停止させる(S1170)。
b.大当り演出処理(S1300)
次に、大当り演出処理(S1300)について図47〜図49を用いて説明する。この
大当り演出処理(S1300)は、本遊技機1が大当り遊技を行うときになされるもので
ある。この大当り演出処理(S1300)では「大当り遊技開始指定コマンド」を受信す
ると(S1305;YES)、図47に示すように、発生した大当りが「16R確変大当
りC」でなく、しかも「16R通常大当りC」でない場合(S1310;NO、S132
0;NO)にはファンファーレ演出を開始する(S1330)。つまり、発生した大当り
が「バトル大当り」でない場合(S1310;NO、S1320;NO)にはファンファ
ーレ演出を開始する(S1330)。
ここで、本遊技機1においては、大当りを生ずると、主制御部200Aからサブ制御部
220Aに大当り遊技開始指定コマンドが送信される。つまり、主制御部200Aは、「
大当り遊技フラグ」をセット(ONに設定)するとともに「大入賞口の開放パターン」を
セットするタイミングで(図40のS370、S378を参照)、サブ制御基板220に
大当り遊技開始指定コマンドを送信する。また、サブ制御基板220のCPU220aは
、受信した大当り遊技開始指定コマンドを解析して今回の大当りの種類を特定できる。そ
して、演出表示装置27等において、今回の大当りの種類に対応したファンファーレ演出
を開始する(S1330)。
図47に示すように、サブ制御基板220のCPU220aが、発生した大当りが「1
6R確変大当りC」であると判断すると(S1310;YES)、「第1バトル演出」を
開始するとともにタイマーがセットされる(S1315)。ここで、S1315の処理で
開始される「第1バトル演出」の中には、「味方キャラクタ」が勝利することを示す「勝
ちパターンの演出」と、「敵キャラクタ」が勝利することを示す「ガセパターンの演出」
とがあるが、何れの演出を実行するかを、例えば乱数抽選で決定することができる。また
、S1315の処理でセットされる「タイマー」は「第1バトル演出」を開始した後の経
過時間を計測するための「タイマー」である。
図47に示すように、サブ制御基板220のCPU220aが、発生した大当りが「1
6R通常大当りC」であると判断する場合も(S1310;NO、S1320;YES)
、「第1バトル演出」を開始する(S1325)。ここで、S1325の処理で開始され
る「第1バトル演出」は「敵キャラクタ」が勝利することを示す「負けパターンの演出」
である。なお、S1315の処理やS1325で開始される「第1バトル演出」の中に、
バトルの結果が「引き分け」となる「引き分け演出」を含むこととしてもよい。
図48に示すように、大当り遊技開始指定コマンドを受信した後、所定時間(例えば4
秒)が経過すると、サブ制御基板220は「第1ラウンド」の開始を特定するラウンド開
始指定コマンド(1R開始C)を受信する(S1335;YES、S1340;YES)
。このラウンド開始指定コマンド(1R開始C)を受信すると(S1335;YES、S
1340;YES)、CPU220aは、発生した大当りが「16R確変大当りC」でな
く、しかも「16R通常大当りC」でないと判断すると(S1345;NO)、ファンフ
ァーレ演出を終了して、「1ラウンド用のラウンド演出」を開始する(S1350)。
一方、発生した大当りが「16R確変大当りC」若しくは「16R通常大当りC」であ
ると判断すると(S1345;YES)、そのまま図49に示すS1395以降の処理に
移行する。つまり、第1バトル演出を実行している場合、CPU220aは「第1ラウン
ド」の開始を特定するラウンド開始指定コマンド(1R開始C)を無視し、そのまま第1
バトル演出を継続する。
大当りの種類が何れであっても「第1ラウンド」を終了するタイミングで、サブ制御部
220Aは「第1ラウンド」の終了を特定するラウンド終了指定コマンド(1R終了C)
を受信する(S1395;YES、S1400;YES)。この場合、発生したのが「1
6R確変大当りC」であるか否かが判断され(S1405)、否定的な判断がなされる場
合には(S1405;NO)、そのまま「インターバル演出」を開始する(S1435)
。つまり、発生したのが「バトル大当り」以外の大当りである場合には「第1ラウンド用
のラウンド演出」を終了して「インターバル演出」を開始し(S1435)、発生したの
が「16R通常大当りC」である場合には第1バトル演出(負けパターン)を終了して「
インターバル演出」を開始する(S1435)。
これらに対して、発生したのが「16R確変大当りC」であると判断される場合には(
S1405;YES)、S1408以降の処理を実行した後、「インターバル演出」を開
始する(S1435)。つまり、S1405の処理において、肯定的な判断がなされると
(S1435;YES)、実行している第1バトル演出が「ガセパターン」であるか否か
を判断する(S1408)。そして、「ガセパターン」であるかと判断されると(S14
08;YES)、昇格フラグをセット(ONに設定)する処理(S1430)と、タイマ
ーをリセットする処理(S1432)とを行った後、第1バトル演出(ガセパターン)を
終了して「インターバル演出」を開始する(S1435)。
また、S1408の処理で「ガセパターン」でないと判断されると(S1408;NO
)、タイマーが特定時間(本実施例では22秒)以降を計測しているか否かを判断する(
S1410)。つまり、第1バトル演出(勝ちパターン)の結果が表示される時間を経過
したか否かを判断する(S1410)。そして、第1バトル演出の結果が表示される時間
を経過している場合には(S1410;YES)、タイマーをリセットする処理(S14
32)を行った後、第1バトル演出(勝ちパターン)を終了して「インターバル演出」を
開始する(S1435)。一方、第1バトル演出の結果が表示される時間を経過していな
い場合には(S1410;NO)、昇格フラグをセット(ONに設定)する処理(S14
30)と、タイマーをリセットする処理(S1432)を行った後、第1バトル演出(勝
ちパターン)を終了して「インターバル演出」を開始する(S1435)。
この後、サブ制御基板220が「第2ラウンド」の開始を特定するラウンド開始指定コ
マンド(2R開始C)を受信すると(S1335;YES、S1340;NO、S135
5;NO)、インターバル演出を終了して、「第2ラウンド用のラウンド演出」を開始す
る(S1350)。そして、「第2ラウンド」の終了を特定するラウンド終了指定コマン
ド(2R終了C)を受信すると(S1395;YES、S1400;NO)、「インター
バル演出」を開始する(S1435)。
この後、ラウンド演出とインターバル演出とが第7ラウンドまで繰り返される。そして
、サブ制御基板220が「第8ラウンド」の開始を特定するラウンド開始指定コマンド(
8R開始C)を受信するとともに(S1335;YES、S1340;NO、S1355
;YES)、発生した大当りが「16R確変大当りC」でなく、しかも「16R通常大当
りC」でない場合には(S1360;NO、S1385;NO)、「第8ラウンド用のラ
ウンド演出」を開始する(S1380)。
一方、発生した大当りが「16R確変大当りC」である場合には(S1360;YES
)、昇格フラグがセット(ONに設定)されているか否かを判断し(S1365)、セッ
ト(ONに設定)されている場合には(S1365;YES)、第2バトル演出(勝ちパ
ターン)を開始する処理(S1370)と、昇格フラグを解除する処理(S1375)と
を行う。また、S1365処理で昇格フラグが解除(OFFに設定)されていると判断さ
れる場合には(S1365;NO)、休憩演出を開始する(S1375)。
発生した大当たりが「16R通常大当りC」である場合には(S1360;NO、S1
385;YES)、第2バトル演出(負けパターン)を開始する(S1390)。
4R通常大当りA若しくは4R確変大当りBの発生を契機とする通常大当り遊技では「
第4ラウンド」でラウンド遊技を終了するが、その他の大当り遊技機においては、「第8
ラウンド」を終了するタイミングで、サブ制御部220Aは「第8ラウンド」の終了を特
定するラウンド終了指定コマンド(8R終了C)を受信する(S1395;YES、S1
400;N0)。この場合、発生した大当りが「16R確変大当りC」でなく、しかも「
16R通常大当りC」でない場合には、「第8ラウンド用のラウンド演出」を終了して、
インターバル演出を開始する(S1435)。また、発生した大当りが「16R確変大当
りC」である場合には、休憩演出若しくは第2バトル演出を終了して、インターバル演出
を開始する(S1435)。更に、発生した大当りが「16R通常大当りC」である場合
には第2バトル演出を終了して、インターバル演出を開始する(S1435)。
ここで、「第8ラウンド」を開始してから「200秒」を経過する前に、第2大入賞口
35aに遊技球が入賞し、第2バトル演出を終了する場合には、第2バトル演出の結果が
表示されないことになる。この場合、遊技者は「16R確変大当りC」を発生したのか、
或いは、「16R通常大当りC」を発生したのかを演出表示装置27の表示画面27aか
らは判断することができない。また、遊技者が、休憩演出若しくは第2バトル演出を開始
してから短時間のうちに第2大入賞口35aに遊技球を入賞させれば、休憩演出若しくは
第2バトル演出を大幅にカットできる。一方、遊技者は、休憩演出若しくは第2バトル演
出を開始してから長時間が経過してから第2大入賞口35aに遊技球を入賞させるか、休
憩演出若しくは第2バトル演出の実行中に第2大入賞口35aに遊技球を入賞させないこ
ととすれば、長時間に亘って休憩を取ったり、長時間に亘って実行される演出(休憩演出
若しくは第2バトル演出)を楽しむことができる。
この後、サブ制御基板220が「第9ラウンド」の開始を特定するラウンド開始指定コ
マンド(9R開始C)を受信すると(S1335;YES、S1340;NO、S135
5;NO)、インターバル演出を終了して、「第9ラウンド用のラウンド演出」を開始す
る(S1350)。そして、「第9ラウンド」の終了を特定するラウンド終了指定コマン
ド(9R終了C)を受信すると(S1395;YES、S1400;NO)、「インター
バル演出」を開始する(S1435)。
この後、ラウンド演出とインターバル演出とが第16ラウンドまで繰り返される。そし
て、サブ制御基板220が「大当り遊技終了指定コマンド」を受信すると(S1450;
YES)、「大当り終了演出」を行った後(S1460、大当り演出処理(S1300)
を終了する。なお、前述のように、第2バトル演出がその結果の表示がなされる前に終了
している場合、「大当り終了演出」において、発生した大当りが「16R確変大当りC」
及び「16R通常大当りC」の何れであったのかを表示してもよい。
(8)実施例の効果
本遊技機1によると、第1大入賞装置31に通常開閉パターンに従う開閉動作を施す通
常ラウンド遊技と、第2大入賞装置35に特殊開閉パターンに従う開閉動作を施す特殊ラ
ウンド遊技とを行う特殊大当り遊技を実行可能である。そして、特殊ラウンド遊技におけ
る入球限度個数を、通常ラウンド遊技に対して設定される「10個」よりも少ない「1個
」に設定する。また、「8ラウンド」に行われる特殊ラウンド遊技においては、第2大入
賞装置35に「1個」の遊技球が入球しなければ当該「8ラウンド」が継続する時間(ラ
ウンド継続限度時間)が、第1大入賞装置31に「10個」の遊技球が入球しなければ通
常ラウンド遊技が継続する時間(ラウンド継続限度時間)よりも長く設定されている。
つまり、「第8ラウンド」に行われる特殊ラウンド遊技においては、第2大入賞装置3
5を「0.3秒」に亘って開放状態とすることと、「2.7秒」に亘って閉鎖状態とする
ことを交互に繰り返す特殊開閉パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作を施すた
め、特殊ラウンド遊技の「最大継続時間(297.3秒)」が、通常ラウンド遊技の「最
大継続時間(30秒)」よりも長くされる。このため、この「第8ラウンド」の「特殊ラ
ウンド」が以下のような意義を有することになる。
すなわち、遊技球が発射されない状況下においては、通常ラウンドにおけるラウンド継
続限度時間に達しても次ラウンドへの進行を抑制する「抑制ラウンド」としての意義を有
する。また、大当り遊技の進行途中においては、遊技球の発射を意図的に停滞させても出
球に対する影響が少ないため、遊技者が気軽に遊技球の発射を止められる「余裕期間」と
しての意義や、じっくり演出を楽しむ「演出期間」としての意義を有する。
更に、特定ラウンド中においては、第2大入賞装置35に向けて遊技球が発射されると
、繰り返し開閉する第2大入賞装置35に第2入球限度個数(1個)の遊技球を入球させ
ることが可能である。このため、「余裕期間(演出期間)」が不要な遊技者は、特定ラウ
ンド中(特殊ラウンド中)の任意の時期に遊技球を発射し、特定ラウンドを終了させ、次
ラウンドを直ちに開始させることができる。よって、本遊技機1によると、大当り遊技中
に余裕期間(演出期間)を確保しつつ、この余裕期間(演出期間)を遊技者が任意に終了
させる、といった効果が得られる。
更に、特定ラウンドにおいては入球限度個数が少なくされるため、余裕期間中(演出期
間中)に遊技者が休憩を取り、遊技球の発射を停滞させたり、十分に演出を楽しんでも、
出玉に対する影響が少なく、遊技者に対して過大な損失を与える可能性が低い。よって、
本遊技機1によると、大当り遊技中に、遊技者に対して過大な損失を与えない状態で進行
可能な「余裕期間(演出期間)」を確保することができるとともに、遊技者の意志に基づ
き、この「余裕期間(演出期間)」を終了させることが容易な遊技機を得ることができる
また、遊技者が特殊ラウンド中の演出をじっくりと見るよりも、多量の賞球が得られる
次ラウンドを開始させたいと考えたり、特殊ラウンド中の演出をある程度見たところで「
これ以上見たくない」と考える場合においても、本遊技機1によると的確に対処できる。
つまり、遊技者が、特殊ラウンド開始後の任意の時期に第2大入賞装置35に対して遊技
球を入賞させ、特殊ラウンド中の演出(第1特殊演出、第2特殊演出)をカットすること
ができるからである。よって、特殊演出を不要とする遊技者が任意にカットしたり、完結
させること等ができるため、特殊演出を不要とする遊技者と、必要とする遊技者の両ニー
ズに答えることもできる。なお、「第1ラウンド」の「特殊ラウンド」においてはそのラ
ウンド継続限度時間が短いが、その間に行われる演出をカットしたり、「第2ラウンド」
を早期に開始させたいと考える遊技者は、任意の時期に遊技球を発射し、当該「特殊ラウ
ンド」を終了させ、次ラウンドを直ちに開始させることができる。
更に、本遊技機によれば、「余裕期間(演出期間)」の解除のために、従来の遊技進行
処理と異なる処理を追加する必要がないため、遊技上の制御を複雑化することなく、大当
り遊技中に「余裕期間」を設けることができるという効果を得ることもできる。
また、本遊技機1では、前述のように、第1当否判定の結果として発生する大当りより
も、第2当否判定の結果として発生する大当りの方が、遊技者にとって有利な大当りとな
る可能性が高い(図14,図15を参照)。このため、「第1当否判定を主体とする遊技
」を行うよりも、「第2当否判定を主体とする遊技」を行うことを遊技者が望むことにな
る。よって、第1保留数及び第2保留数がともに「ゼロ」でない状態で図柄変動を実行し
ているとき、遊技者が休憩を取るとすれば、第2保留数がゼロとなり、「第1当否判定を
主体とする遊技」が開始されてしまうため、遊技者は休憩を取ることができない。
これに対して、特殊ラウンド遊技を実行しているときには、休憩をとっても賞球上の不
利益を無く、しかも、図柄変動が停止され、「第2当否判定を主体とする遊技」が「第1
当否判定を主体とする遊技」に移行する可能性もない。従って、本遊技機1では、特殊ラ
ウンド(特に、第8ラウンド)において気軽に休憩を取ることができる。
次に、実施例2の遊技機について説明する。この実施例2の遊技機は、特殊ラウンド遊
技中において、第2大入賞装置35に遊技球が入賞したときの賞球数が実施例1の遊技機
1と異なるが、その他の点は実施例1の遊技機1と同様である。なお、実施例2において
は、図4に図50(a)に示す変更を加えた点と、図36に図50(b)に示す変更を加
えた点と、図51が付加されている点が実施例1と異なる。
実施例2においては、図50(a)に示すように、遊技盤10前面部の誘導経路Yに遊
技球の通過を検出するための検出センサS1を設けている。そして、主制御部200Aは
、この検出センサS1を用いて、特殊ラウンド中に発射される遊技球の個数をカウントす
る。ここで、図示を省略するが主制御基板200に搭載されたRAM202には、特殊ラ
ウンド中に発射される遊技球の個数をカウントするための「通過カウンタ」が設けられて
いる。また、図示を省略するが実施例2においては、図35に示す遊技制御処理に対して
、図51(a)に示す「通過カウンタ初期化処理」と、 図51(b)に示す「発射球数
カウント処理」とが追加されている。
図51(a)に示すように、「通過カウンタ初期化処理」が起動すると、特殊ラウンド
の開始タイミングであるか否かを判断する(S11)。そして、開始タイミングでなけれ
ば(S11;NO)、そのまま「通過カウンタ初期化処理」を終了し、開始タイミングで
あれば(S11;YES)、通過カウンタを初期化した後(S12)、「通過カウンタ初
期化処理」を終了する。
図51(b)に示すように、「発射球数カウント処理」が起動すると、特殊ラウンドを
実行中であるか否かを判断し(S14)、実行中でなければ(S14;NO)、そのまま
「発射球数カウント処理」を終了する。一方、特殊ラウンドを実行中である場合には(S
14;YES)、検出センサS1が遊技球を検出すると(S15;YES)、通過カウン
タを「+1」する処理を行う(S16)。そして、このS16の処理は特殊ラウンドを実
行中であれば、検出センサS1が遊技球を検出する度に行われるため、この「発射球数カ
ウント処理」によって特殊ラウンドに発射された遊技球の総個数が判明することになる。
実施例2の賞球払出処理(S80)は以下の点が実施例1の賞球払出処理(S80)と
異なる。つまり、図50(b)に示すように、特殊ラウンド中において第2大入賞装置3
2に入賞した場合には、特殊ラウンドに発射された遊技球の総個数に対応する個払出個数
を指定する払出信号が出力される。つまり、第2大入賞口35aに遊技球が入賞するタイ
ミングで特殊ラウンドが終了するが、実施例2においては、第2大入賞口35aに遊技球
が入賞すると、特殊ラウンドに発射された遊技球の総個数に対応する個数の遊技球が払い
出される。
実施例2によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、
特殊ラウンド中においては、第2大入賞口35aに遊技球が入賞すると、それまでに発射
した遊技球の個数と同一個数の賞球が払い出されるため、特殊ラウンド中に遊技球を発射
する遊技者と、特殊ラウンド中に一切遊技球を発射しない遊技者との間で、遊技上の利益
に差異を生ずることがない。
このため、特殊ラウンドを早く終わらせたい遊技者や、特殊ラウンド中の演出をカット
したい遊技者が連続的に遊技球を発射し、遊技球の発射個数が多数となったところで、第
2大入賞口35aに遊技球が入賞したとしても、この遊技者に不利益を与えることはない
実施例3は第2大入賞装置35の位置が異なる点を除いて実施例1と同様である。つま
り、実施例3は、図4に対して図52(a)に示す変更を加えた点が実施例1と異なる。
実施例3では、図52(a)に示すようにアウト口18の右側に第2大入賞装置35を
設けている。つまり、第2大入賞装置35は、内側レール13におけるアウト口18の左
斜め上方の位置を略矩形状に切り欠いて構成される第2大入賞口35aと、遊技盤10の
盤面に垂直な支軸35jによって下端側を支持された開閉部材35bと、開閉部材35b
を作動させるための大入賞口ソレノイド35c(図9を参照)とを備えている。このうち
、開閉部材35bは一端側の支軸35cを中心に回動することで、上面を内側レール13
の上面と略面一としつつ第2大入賞口35aへの遊技球の入賞が不可能とする閉鎖状態と
、第2大入賞口35aへの遊技球の入賞が可能となるように第2大入賞口35aを開放す
る開放状態とに変化することができる。
アウト口18は遊技領域11に発射された遊技球が到達する可能性が最も高いが、実施
例3においては、このアウト口18の近傍に第2大入賞装置35を設けるため、遊技者が
特殊ラウンドにおいて遊技球を第2大入賞装置35に入賞させることが容易である。
実施例3によると、実施例1の効果と同様な効果を得ることができる。なお、実施例3
において、開閉部材35bが第2大入賞口35aを閉鎖しているとき、開閉部材35bの
上面部が、第2大入賞装置35に到達した遊技球をアウト口18に向けて転動させること
になる。つまり、開閉部材35bは内側レール13の一部を構成することになる。また、
実施例3の変形例として、図52(a)に示すように、アウト口18の右斜め上方に第2
大入賞装置35を設けることもできる。この場合、所謂「右打ち」を行うことで、第2大
入賞装置35を狙って発射された個々の遊技球が、第2大入賞装置35に入賞する可能性
が高くなる。
また、実施例3の他の変形例として図52(b)に示す態様を例示することもできる。
つまり、この変形例では、遊技領域11において球進入口11Sに近接する部位に第2大
入賞装置35を配置している。この第2大入賞装置35は遊技盤10の盤面から突出する
状態に配置される外郭部35Gを備え、この外郭部35Gの上面には右斜め上方に開口す
る「第2大入賞口35a」が設けられている。また、外郭部35Gの内部には第2大入賞
口35aから入賞した遊技球が通過する遊技球通路35tと、第2大入賞口35aへ入賞
し、遊技球通路を通過する遊技球を検出するための大入賞口検出スイッチ35sとが配設
されている。
この第2大入賞装置35においても、遊技盤10の盤面に垂直な支軸35jによって下
端側を支持された開閉部材35bと、開閉部材35bを作動させるための大入賞口ソレノ
イド35c(図9を参照)とを備えている。このうち、開閉部材35bは一端側の支軸3
5jを中心に回動することで、第2大入賞口35aへの遊技球の入賞が不可能とする閉鎖
状態と、第2大入賞口35aへの遊技球の入賞が可能となるように第2大入賞口35aを
開放する開放状態とに変化することができる。
この変形例においても、遊技領域11に進入したばかりの遊技球が通過する可能性が高
い位置に第2大入賞装置35を設けるため、遊技者が特殊ラウンドにおいて遊技球を第2
大入賞装置35に入賞させることが容易である。
実施例4は、大当りの態様として図53及び図54に示すものが付加される点と、所謂
「継続演出」を行う点が実施例1と異なる。
つまり、実施例3においては、図53及び図54に示すように、「16R確変大当りX
」と、「8R通常大当りY」と、「8R確変大当りY」とが付加されている点が実施例1
と異なる。なお、「16R確変大当りX」は「非潜伏の確変大当り」であり、「8R確変
大当りY」は「潜伏の確変大当り」である。また、「16R確変大当りX」の発生を契機
として、第2特殊大当り遊技が実行され、「8R通常大当りY」若しくは「8R確変大当
りY」の発生を契機として、第3特殊大当り遊技が実行される。
「第2特殊大当り遊技」では、図53(a)及び図54図(a)に示すように、「第1
ラウンド(1R)」〜「第7ラウンド(7R)」までの各大当りラウンドにおいて、通常
開閉パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を施す。そして、「第8ラウンド(
8R)」において第2特殊開閉パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作を施し、
「第9ラウンド(9R)」〜「第16ラウンド(16R)」までの各大当りラウンドにお
いて、通常開閉パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を施す。
「第3特殊大当り遊技」では、図53(b)及び図54(b)に示すように、「第1ラ
ウンド(1R)」〜「第7ラウンド(7R)」までの各大当りラウンドにおいて、通常開
閉パターンに従って第1大入賞装置31に開閉動作を施す。そして、「第8ラウンド(8
R)」において第2特殊開閉パターンに従って第2大入賞装置35に開閉動作を施す。そ
して、「第3特殊大当り遊技」は「第8ラウンド(8R)」で終了する。
また、図示を省略するが、「第2特殊大当り遊技」と「第3特殊大当り遊技」の第2ラ
ウンドにおいては、実施例1の特殊大当り遊技における第8ラウンドと同様なバトル演出
が実行される。但し、「第2特殊大当り遊技」においては味方キャラクタが勝利する「勝
ちパターン」のバトル演出が実行され、「第3特殊大当り遊技」においては敵キャラクタ
が勝利する「負けパターン」のバトル演出が実行される。
「第2特殊大当り遊技」と「第3特殊大当り遊技」の第8ラウンドにおいて実行される
バトル演出は、発生した大当りが「確変大当り」であるか否かを示す演出であるとともに
、その後、多量の賞球が期待であるラウンド遊技が開始されるか否かを示す演出である。
そして、実施例4によると、実施例1の効果と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各
請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそ
れらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。
すなわち、各実施例では、特殊大当り遊技を複数の大入賞装置を用いて行う態様を例示
したが、特殊大当り遊技を1個の大入賞装置を用いて行ってもよい。また、特殊ラウンド
中の演出をバトル演出として行う態様を例示したが、特殊ラウンド中の演出の態様はこれ
に限定されない。例えば、プレミア映像、つまり「なかなか表示されない映像」を表示し
てもよい。また、コマーシャル、ニュース、スポーツ中継等を表示してもよい。
また、実施例1〜3では、特殊大当り遊技中に第2大入賞装置の合計開放時間が第1開
放限度時間(30秒)となることを限度とする特殊ラウンド(8R)と、合計開放時間が
第2開放限度時間(3秒)となることを限度とする特殊ラウンド(1R)とを併存させる
態様を例示した。但し、実施例4に示す第2特殊大当り遊技や第3特殊大当り遊技のよう
に、特殊大当り遊技中に第2大入賞装置の合計開放時間が第1開放限度時間(30秒)と
なることを限度とする特殊ラウンド(2R)のみを備えてもよい。更に、特殊大当り遊技
中に実行される特殊ラウンドの回数を3以上としてもよいが、特殊大当り遊技中において
少なくとも1ラウンドは通常ラウンドとすることが望ましい。
また、各実施例では第1特別図柄と第2特別図柄とを備えるとともに、第2特別図柄の
優先変動を行う遊技機において、第2当否判定の結果が大当りとなる場合に限り、特殊大
当り遊技を実行する態様を例示した。但し、この種の遊技機で、第1当否判定の結果が大
当りとなる場合に限り、特殊大当り遊技を実行してもよいし、第1当否判定と第2当否判
定のうちの何れの結果が大当りとなる場合にも、特殊大当り遊技を実行してもよい。更に
、第1特別図柄と第2特別図柄とを備えるとともに、第2特別図柄の優先変動を行わない
遊技機に対しても、各請求項の発明および各参考発明を適用できる。更に、各実施例では
、一個の可変式の始動入賞装置(第2始動入賞装置17b)と、一個の非可変式の始動入
賞装置(第1始動入賞装置17a)とを備える遊技機1を例示したが、一個の可変式の始
動入賞装置のみを有する遊技機、複数個の可変式の始動入賞装置のみを有する遊技機、複
数個の可変式の始動入賞装置と一個若しくは複数個の非可変式の始動入賞装置を備える遊
技機、一個の可変式の始動入賞装置と複数個の非可変式の始動入賞装置とを備える遊技機
について、各請求項の発明および各参考発明を適用できる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
1;遊技機(弾球遊技機)、
2;外枠、
10;遊技盤、
11;遊技領域、
11S;球進入口、
17a;第1始動入賞装置、
17b;第2始動入賞装置、
20;メイン役物装置(センター役物)、
27;演出表示装置(演出手段)、
27a;表示画面、
31;第1大入賞装置、
31a;第1大入賞口、
31s;大入賞口入賞検出スイッチ(検出手段)、
35;第2大入賞装置、
35a;第2大入賞口、
35s;大入賞口入賞検出スイッチ(検出手段)、
62a;第1特別図柄表示部、
62b;第2特別図柄表示部、
200A;主制御部(当否判定手段、大当り遊技実行手段)、
220A;サブ制御部(大当り演出実行手段)、
222A;演出表示制御部。

Claims (4)

  1. 所定の条件に基づいて大当りか否かを当否判定する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りである場合に、所定の開閉パターンに基づいて、大入賞装
    を開閉動作するラウンド遊技を行う大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    前記大入賞装置への遊技球の入球を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記ラウンド遊技が、前記検出手段による遊技球の検出個数が所定の入球限度個数に達
    したとき、或いは、所定のラウンド継続限度時間が経過したときに終了するように設定さ
    れた遊技機であって、
    前記大当り遊技実行手段は、
    前記入球限度個数が第1入球限度個数に設定される通常ラウンド遊技と、
    前記入球限度個数が前記第1入球限度個数よりも少ない第2入球限度個数に設定される
    特定ラウンド遊技と、
    を行う大当り遊技を実行可能であり、
    前記通常ラウンド遊技中は、前記第1入球限度個数の遊技球の入球を可能とする通常開
    閉パターンを設定して前記大入賞装置を制御し、
    前記特定ラウンド遊技中は、前記第2入球限度個数の遊技球の入球を可能としつつ、前
    記大入賞装置を第1時間に亘って開放状態とすることが前記大入賞装置を前記第1時間よ
    りも長い第2時間に亘って閉鎖状態とすることを間に挟んで繰り返される特殊開閉パター
    ンを設定して前記大入賞装置を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記大当り遊技実行手段が実行する特定ラウンド遊技には、ラウンド継続限度時間が前
    記通常ラウンド遊技のラウンド継続限度時間よりも長くされたものが含まれることを特徴
    とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記大入賞装置に遊技球が入球することで賞球を払い出す賞球払出手段を備え、
    前記特定ラウンド遊技中の前記大入賞装置への遊技球入球に基づいて前記賞球払出手段
    が払い出す遊技球の個数は、前記通常ラウンド遊技中の前記大入賞装置への遊技球入球に
    基づいて払い出す遊技球の個数よりも少ないことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊
    技機。
  4. 遊技領域の左上部には前記遊技領域内に遊技球を進入させる球進入口が設けられ、前記
    遊技領域内にはセンター役物が配設されるとともに、
    前記遊技領域内において、前記センター役物の左側に遊技球が流下可能な左領域部が設
    けられ、前記センター役物の右側に遊技球が流下可能な右領域部が設けられ、前記センタ
    ー役物の下方に何れの入賞装置にも入球しなかった遊技球を前記遊技領域の外部に排出す
    るためのアウト口を備えた下領域部が設けられ、前記センター役物の上方に前記球進入口
    を通じて前記遊技領域内に進入した遊技球を前記右領域部に案内するための案内領域部が
    設けられ、
    前記大入賞装置として、
    前記下領域部、若しくは、前記左領域部の上下方向中間部よりも下方側に配設される第
    1大入賞装置と、
    前記右領域部若しくは前記案内領域部に設けられる第2大入賞装置と、
    を備え、
    前記通常ラウンド遊技においては、前記通常開閉パターンに従って前記第1大入賞装置
    若しくは前記第2大入賞装置に開閉動作が施され、
    前記特定ラウンド遊技においては、前記特殊開閉パターンに従って前記第2大入賞装置
    に開閉動作が施されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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