JP2015002618A - 回転電機のロータ - Google Patents

回転電機のロータ Download PDF

Info

Publication number
JP2015002618A
JP2015002618A JP2013126045A JP2013126045A JP2015002618A JP 2015002618 A JP2015002618 A JP 2015002618A JP 2013126045 A JP2013126045 A JP 2013126045A JP 2013126045 A JP2013126045 A JP 2013126045A JP 2015002618 A JP2015002618 A JP 2015002618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
axial direction
electrical machine
antenna
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013126045A
Other languages
English (en)
Inventor
宗弘 松原
Munehiro Matsubara
宗弘 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013126045A priority Critical patent/JP2015002618A/ja
Publication of JP2015002618A publication Critical patent/JP2015002618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】永久磁石の温度検出の精度を高めつつ、サイズの大型化を抑制可能な回転電機のロータを提供する。
【解決手段】永久磁石22の温度を直接検出し、温度信号として出力する温度検出素子と、温度検出素子によって出力された温度信号を、所定の信号に変換するトランスミッタ81と、トランスミッタ81とは別体に形成され、トランスミッタ81によって変換された信号を送信する送信アンテナ82と、送信アンテナ82と軸方向に対向して配置され、送信アンテナ82によって送信された信号を受信する受信アンテナ83と、からなる温度検出システムを備える。トランスミッタ81は、ロータカップ24の円筒部26の径方向内側で、且つ円筒部26と軸方向にオーバーラップするように配置され、送信アンテナ83は、ロータ20の軸方向端面に取付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のロータに関する。
従来、回転駆動に伴ってロータの温度が上昇し、当該ロータに取付けられた永久磁石の温度が上昇した場合、永久磁石が減磁してしまう問題があった。そこで、永久磁石の減磁を防止するために、運転中のモータの内部温度を測定し、限界温度を超えないように運転制御することが行われている(例えば、特許文献1及び2参照。)
特許文献1の図5には、ロータ部温度測定方法が示されている。このロータ部温度測定方法では、ロータに接点を設け、この接点に熱電対を取付け、この熱電対からの電圧の信号をシャフトに取り付けられたテレメータ送信部を経由させ、信号を外部の温度測定器に送信して温度測定を行っている。
この方法では、テレメータ送信部全体をシャフトの軸方向端部に取付けているため、モータの軸方向サイズが大型化してしまう。
そこで、特許文献1の図1には、ステータ側の油冷系とロータ側の油冷系と分離し、ロータ油冷系を循環する冷却油の流量を測定し、ロータ側の油冷系におけるロータ冷却前の冷却油の流入温度とロータ冷却後の冷却油の流出温度とを測定し、予め測定しておいたロータの熱抵抗と、ロータの運転状況と、所定の計算式と、を用いてロータの温度を推定するロータ部温度推定方法が示されている。この構成により、装置構成を簡略化することで、モータの小型化を図っている。
また、特許文献2には、ロータヨークの外周面に取付けられた永久磁石の端面に、温度センサの測温部の端末が当接した状態で接着固定されることによって、永久磁石の温度を直接的に測定する温度センサ取付構造が開示されている。この構成により、永久磁石を耐熱温度に近い状態で高温管理することにより、モータの小型化及び高出力化を図っている。
特開2000−23421号公報 特許第3581059号公報
しかしながら、特許文献1の図1のロータ部温度推定方法によれば、永久磁石の温度を直接測定せず、ロータ部の温度を推定しているため、推定誤差が生じてしまう。この場合、永久磁石には、推定誤差が最大である場合であっても減磁しない耐熱性を持たせる必要があり、コストの増加を回避できない。
また、特許文献2の温度センサ取付構造のように、スリップリングを用いる場合には、当該スリップリングをスリップリングホルダによってシャフトに取付ける必要があるため、軸方向サイズが大型化してしまう。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、永久磁石の温度検出の精度を高めつつ、サイズの大型化を抑制可能な回転電機のロータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
軸方向に向かって延在する円筒部(例えば、後述の実施形態の円筒部26)と、前記円筒部の軸方向一方側から径方向内側に向かって延在し、回転軸(例えば、後述の実施形態の回転軸35)の外周面に連結された底面部(例えば、後述の実施形態の底面部25)と、を有する筒状部材(例えば、後述の実施形態の)と、
前記筒状部材の円筒部の外周面に固定されたロータコア(例えば、後述の実施形態のロータコア21)と、
前記ロータコアに取付けられた永久磁石(例えば、後述の実施形態の永久磁石22)と、
を備える回転電機のロータ(例えば、後述の実施形態のロータ20)であって、
前記永久磁石の温度を直接検出し、温度信号として出力する温度検出素子と、
前記温度検出素子によって出力された前記温度信号を、所定の信号に変換する変換部(例えば、後述の実施形態のトランスミッタ81)と、
前記変換部とは別体に形成され、前記変換部によって変換された前記信号を送信する送信アンテナ(例えば、後述の実施形態の送信アンテナ82)と、
前記送信アンテナと軸方向に対向して配置され、前記送信アンテナによって送信された前記信号を受信する受信アンテナ(例えば、後述の実施形態の受信アンテナ83)と、
からなる温度検出システムを備え、
前記変換部は、前記筒状部材の円筒部の径方向内側で、且つ前記円筒部と軸方向にオーバーラップするように配置され、
前記送信アンテナは、前記ロータの軸方向端面に取付けられる
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記ロータは、ハウジング(例えば、後述の実施形態のハウジング30)に収容され、
前記ハウジングは、前記ロータの軸方向一方側を覆うサイドカバー(例えば、後述の実施形態のサイドカバー40)を有し、
前記送信アンテナは、前記ロータコアの軸方向一方側端面に取付けられ、
前記受信アンテナは、前記送信アンテナと軸方向に対向するように、前記サイドカバーに固定される
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2の構成に加えて、
前記底面部には、軸方向に貫通する貫通孔(例えば、後述の実施形態の貫通孔29)が形成され、
前記変換部と前記送信アンテナとを接続する信号線(例えば、後述の実施形態の第2信号線92)は、前記貫通孔を通過するように配索される
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項の構成に加えて、
前記変換部は、環状に形成される
ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加えて、
前記変換部の径方向内側で、且つ前記変換部と軸方向にオーバーラップする位置には、トランスミッション部品(例えば、後述の実施形態の遊星歯車式減速機60)が配置される
ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項の構成に加えて、
前記送信アンテナは、環状に形成される
ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6の構成に加えて、
前記ロータコアの軸方向一方側端面には、環状の端板(例えば、後述の実施形態の一方側端板32)が取付けられ、
前記端板は、非磁性材によって構成され、
前記送信アンテナは、前記端板の軸方向一方側端面に取付けられる
ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7の構成に加えて、
前記送信アンテナは、締結部材(例えば、後述の実施形態のボルト85)によって前記端板に取付けられ、
前記締結部材は、非磁性材によって構成される
ことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8の何れか1項の構成に加えて、
前記受信アンテナは、板状部材(例えば、後述の実施形態のレゾルバプレート56)に取付けられ、
前記板状部材は、非磁性材によって構成される
ことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9の構成に加えて、
前記受信アンテナは、他の締結部材(例えば、後述の実施形態のボルト86)によって前記板状部材に取付けられ、
前記他の締結部材は、非磁性材によって構成される
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、永久磁石の温度を直接検出する温度検出素子を備えるので、検出精度を高めることができる。
また、変換部と送信アンテナとを別体に形成することによって、変換部を筒状部材の円筒部の径方向内側のスペースを利用して配置することができるため、温度検出システムを取付けた場合であっても、ロータのサイズが大型化してしまうことを抑制できる。
また、送信アンテナが、ロータの軸方向端面に取付けられているため、送信アンテナと受信アンテナとを近接して対向配置させることができ、送信アンテナと受信アンテナとの間の交信精度の低下を抑制することが可能である。
請求項2の発明によれば、ロータコアの軸方向一方側端面に取付けられる送信アンテナと、ハウジングのサイドカバーに固定される受信アンテナと、を容易に軸方向に対向配置させることができるので、送信アンテナと受信アンテナとの間の交信精度の低下をより抑制することが可能である。
また、ロータコアの軸方向他方側端面に送信アンテナを取付け、該送信アンテナと対向する位置に受信アンテナを配置する場合に比べて、筒状部材の底面部とは逆側の開口側(軸方向他方側)に配置されるトランスミッション等の他部品との干渉を抑制できる。
請求項3の発明によれば、変換部と送信アンテナとを接続する信号線が、筒状部材の底面部に形成された貫通孔を通過するように配策されるので、変換部と送信アンテナとの間を信号線によって容易に接続することができる。
請求項4の発明によれば、変換部が環状に形成されて、筒状部材の円筒部の径方向内側のスペースに配置されることにより、筒状部材の円筒部の径方向内側で、且つ変換部の径方向内側に、環状のスペースを形成することができ、当該スペースに遊星歯車式減速機等のトランスミッション部品を、変換部との干渉なく配置することが可能となる。
また、変換部が環状でなく、周方向における所定位置のみに延在する場合に比べて、ロータの偏心を抑制し、ロータのバランス悪化を抑制できる。
請求項5の発明によれば、変換部がトランスミッション部品と軸方向にオーバーラップするように配置されるので、トランスミッション部品に供給された潤滑油が変換部によって遮断され、変換部の径方向外側に位置する筒状部材の円筒部やロータコア、永久磁石に対して、高温の潤滑油がかかることを抑制することができる。これにより、永久磁石の昇温を抑制でき、モータ効率を向上することが可能である。
請求項6の発明によれば、送信アンテナは、環状に形成されることによって、円周長が長く形成されるので、送信アンテナの信号の送信距離を長くし、信号強度大きくでき、信号の交信精度を向上することができる。
請求項7の発明によれば、ロータコアの軸方向一方側端面には、環状の端板が取付けられ、端板は、非磁性材によって構成され、送信アンテナは、端板の軸方向一方側端面に取付けられる。したがって、端板が非磁性材によって構成されることによって、永久磁石又はステータコイルで発生する磁界ノイズによって、送信アンテナが取付けられる端板が磁化されてしまうことを抑制でき、送信アンテナの磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
請求項8の発明によれば、送信アンテナを端板に取り付ける締結部材が非磁性材によって構成されるので、永久磁石又はステータコイルで発生する磁界ノイズによって、送信アンテナを締結する締結部材が磁化されてしまうことを抑制でき、送信アンテナの磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
請求項9の発明によれば、受信アンテナが固定される板状部材が非磁性材によって構成されるので、永久磁石又はステータコイルで発生する磁界ノイズによって、受信アンテナが固定される板状部材が磁化されてしまうことを抑制でき、受信アンテナの磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
請求項10の発明によれば、受信アンテナを板状部材に取付ける他の締結部材が非磁性材によって構成されるので、永久磁石又はステータコイルで発生する磁界ノイズによって、受信アンテナを締結する他の締結部材が磁化されてしまうことを抑制でき、受信アンテナの磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
本発明の回転電機の一実施形態の断面図である。 ロータを軸方向他方側から見た斜視図である。 ロータを軸方向一方側から見た斜視図である。 サイドカバーを軸方向他方側(内側)から見た平面図であり、レゾルバプレートを取外した状態を示す図である。 流路カバーの平面図である。 図1の要部拡大図である。 サイドカバーを軸方向他方側(内側)から見た斜視図であり、レゾルバプレートを取付けた状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態の回転電機のロータを、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の回転電機1は、ステータ10と、ステータ10の径方向内側に僅かな隙間を介して対向配置される円環状のロータ20と、ステータ10及びロータ20を収納するハウジング30と、を備えて構成される。
ステータ10及びロータ20を内部に収納するハウジング30は、導電性の金属(例えば、鉄)からなり、略円筒形状を有する。ハウジング30は、ステータ10及びロータ20の軸方向一方側(図1中、左側)を覆い、ステータ10及びロータ20と軸方向に対向して配置されたサイドカバー40を有する。また、ハウジング30は、複数のボルト51(図1では、1本のみ表示。)によりステータ10を保持するとともに、回転電機1と同心状に回転軸35を不図示の軸受を介して回転自在に保持している。ここで、複数のボルト51は、ステータ10と共に、円環状の板状部材としてのレゾルバプレート56を、ハウジング30に固定する
ステータ10は、円環状のステータコア11と、複数のコイル12と、を備える。ステータコア11は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成され、円環状のバックヨーク11aと、バックヨーク11aから径方向内側に向かって放射状に突出形成された複数のティース11bと、を有する。コイル12は、巻線Wを、絶縁特性を有する合成樹脂などで形成されたインシュレータ13を介してステータコア11のティース11bの周囲に巻回することで形成される。従って、複数のコイル12は、全体として回転電機1の軸心周りに略円環状に組みつけられている。
ここで、図2及び図3も参照し、ロータ20は、略円環状のロータコア21と、ロータコア21の外周側に取付けられる永久磁石22と、ロータコア21を径方向内側から保持すると共に回転軸35に固定される縁付円盤状の筒状部材としてのロータカップ24と、を備える。
ロータカップ24は、軸方向に向かって延在する円筒部26と、円筒部26の軸方向一方側から径方向内側に向かって延在し、回転軸35の外周面に連結される底面部25と、から構成される。円筒部26の軸方向他端部には、径方向外側に向かって凸となる鍔部27が設けられており、円筒部26の外周面に圧入固定されるロータコア21を軸方向に位置決め可能とされている。
また、ロータカップ24の底面部25には、軸方向一方側に向かう凸部28が形成されており、凸部28の外周面には、レゾルバロータ50Aが固定されている。また、レゾルバロータ50Aの径方向外側には、レゾルバプレート56と共にボルト57によってサイドカバー40に対して固定されたレゾルバステータ50Bが配置されており、これらレゾルバロータ50A及びレゾルバステータ50Bはレゾルバ50を構成する。
ロータコア21は、複数の円環状の電磁鋼板を軸方向に積層することにより構成され、ロータカップ24の外周面に圧入固定される。複数の永久磁石22は、ロータコア21の内部において軸方向に延びるように配置されており、周方向で隣り合う磁極が異極となるように周方向で交互に設けられている。
ロータコア21の軸方向両端面には、ロータコア21と略同一径の環状の一方側端板32、及び他方側端板33が取り付けられており、永久磁石22がロータコア21の内部から飛び出すことが防止される。これらの一方側、及び他方側端板32、33は、非磁性材によって構成される。また、他方側端板33の外周面には、周方向に所定の間隔で複数の凹溝36が形成されており、永久磁石22の軸方向他方側端面23の一部が露出するように構成されている。
回転軸35の外周面には、トランスミッション部品としての遊星歯車式減速機60が設けられている。この遊星歯車式減速機60は、ロータカップ24の円筒部26(後述するトランスミッタ81)の径方向内側で、且つ円筒部26(トランスミッタ81)と軸方向にオーバーラップするように配置されている。また、回転軸35は中空円筒形状を有し、内部には軸方向に延びる軸方向油路35aが設けられると共に、径方向に延びて遊星歯車式減速機60にオイル(潤滑油)を供給する複数の径方向油路35bが設けられている。
サイドカバー40は、図4にも示すように、いずれも樹脂からなるカバー本体41と流路カバー42とを有して構成される。カバー本体41は複数のボルト52(図1では、1本のみ表示。)によりハウジング30に取り付けられて、外部からハウジング30内部を封止する。流路カバー42は、内側(軸方向他方側)からカバー本体41に振動溶着等により固定される。流路カバー42は、図5に示すように、略円環状に形成される円環部42aから径方向外側に導入部42bが延びると共に、導入部42bとは異なる径方向位置において導出部42cが径方向内側に円環部42aの略中心まで延びている。円環部42aは、インシュレータ13に巻回されたコイル12と、少なくとも一部がオーバーラップしており、コイル12と軸方向に対向する径方向位置に、オイル供給口45aが周方向に複数穿設されている。なお、円環部42aの径方向下方のオイル供給口45aが設けられていない領域は、ハウジング30の底部に位置するオイル貯留部に対応する部分である。
導入部42bの径方向外側端部には、開口部43が形成された突起部44が軸方向内側に向かって突出しており、不図示のオイルポンプに接続される導電性の金属(例えば、鉄)からなるオイル供給パイプ53が開口部43に挿通する。導出部42cの内径側端部であって、円環部42aの略中心に対応する位置には、オイル供給口45bが軸方向内側に向かって突出している。
流路カバー42に対向するカバー本体41の部分は、主に内部側(軸方向他方側)から外部側(軸方向一方側)に向かって窪むように凹溝47が形成され、カバー本体41の凹溝47と流路カバー42との間に冷媒流路55が形成される。
冷媒流路55には、オイル供給パイプ53からオイルが供給され、図6の破線の矢印で示すようにオイル供給口45aからコイル12に向かってオイルが供給される。ここで、図7も参照し、オイル供給口45aとコイル12との間に延在するレゾルバプレート56には、オイル供給口45aと対応する位置に同数のオイル孔58が設けられている。したがって、オイル供給口45aから吐出したオイルは、レゾルバプレート56のオイル孔58を介して、コイル12に供給される。また、オイル供給口45bから回転軸35、軸方向油路35a、径方向油路35bを介して遊星歯車式減速機60にオイルが供給される。
また、本実施形態のロータ20は、永久磁石22の温度を直接検出し、温度信号として出力する温度検出素子(不図示)と、温度検出素子によって出力された温度信号を、所定の信号に変換する変換部としてのトランスミッタ81と、トランスミッタ81とは別体に形成され、トランスミッタ81によって変換された信号を送信する送信アンテナ82と、送信アンテナ82と軸方向に対向して配置され、送信アンテナ82によって送信された信号を受信する受信アンテナ83と、からなる温度検出システムを備える。
温度検出素子(不図示)は、他方側端板33に形成された複数の凹溝36(図2参照)によって露出した永久磁石22の軸方向他方側端面23に当接する。また、温度検出素子は、熱電対や白金抵抗体等から構成されており、永久磁石22の温度を直接検出し、温度信号(アナログ信号)として出力する。この温度信号は、第1信号線91を介してトランスミッタ81に伝達される。
図2に示すように、トランスミッタ81は、環状に形成されており、ロータカップ24の底面部25の径方向外側部に、複数のボルト84によって固定されている。そして、トランスミッタ81は、ロータカップ24の円筒部26の径方向内側で、且つ円筒部26と軸方向にオーバーラップするように配置される。
ここで、遊星歯車式減速機60が、トランスミッタ81の径方向内側で、且つトランスミッタ81と軸方向にオーバーラップするように配置される。したがって、遊星歯車式減速機60に対して径方向油路35bから供給されたオイルは、トランスミッタ81によって遮断されるので、トランスミッタ81の径方向外側に位置するロータカップ24の円筒部26や、ロータコア21、永久磁石22に対して、高温の潤滑油がかかることが抑制される。
また、トランスミッタ81には第2信号線92が接続されており、当該大2信号線92は、ロータカップ24の底面部25に形成された貫通孔29を通過し、送信アンテナ82に配策される。
したがって、温度検出素子から第1信号線91を介してトランスミッタ81に伝達された温度信号(アナログ信号)は、トランスミッタ81によってデジタル信号に変換され、第2信号線92を介して送信アンテナ82に伝達される。
図3に示すように、送信アンテナ82は、環状に形成され、ロータコア21の軸方向一方側端面に固定された一方側端板32に取付けられる。送信アンテナ82は、一方側端板32に複数の締結部材としてのボルト85によって取付けられ、これら複数のボルト85は非磁性材によって構成される。
そして、トランスミッタ81から第2信号線92を介して送信アンテナ82に伝達された温度信号(デジタル信号)は、送信アンテナ82によって軸方向に対向する受信アンテナ83に送信される。
図7に示すように、受信アンテナ83は、環状に形成され、サイドカバー40に固定された非磁性材からなるレゾルバプレート56(板状部材)に取付けられる。受信アンテナ83は、レゾルバプレート56に複数の締結部材としてのボルト86によって取付けられ、これら複数のボルト86は非磁性材によって構成される。
そして、送信アンテナ82からの温度信号を受信した受信アンテナ83は、当該温度信号を不図示の制御部等に伝達し、制御部は、永久磁石22の温度を基に回転電機1の運転を制御する。
以上説明したように、本実施形態の回転電機1によれば、永久磁石22の温度を直接検出する温度検出素子を備えるので、検出精度を高めることができる。
また、トランスミッタ81と送信アンテナ82とを別体に形成することによって、トランスミッタ81をロータカップ24の円筒部26の径方向内側のスペースを利用して配置することができるため、温度検出システムを取付けた場合であっても、ロータ1のサイズが大型化してしまうことを抑制できる。
また、送信アンテナ82が、ロータコア21の軸方向一方側端面に取付けられているため、送信アンテナ82と受信アンテナ83とを近接して対向配置させることができ、送信アンテナ82と受信アンテナ83との間の交信精度の低下を抑制することが可能である。
また、ロータコア21の軸方向一方側端面に取付けられる送信アンテナ82と、ハウジング30のサイドカバー40に固定される受信アンテナ83と、を容易に軸方向に対向配置させることができるので、送信アンテナ82と受信アンテナ83との間の交信精度の低下をより抑制することが可能である。
また、ロータコア21の軸方向他方側端面に送信アンテナ82を取付け、該送信アンテナ82と対向する位置に受信アンテナ83を配置する場合に比べて、ロータカップ24の底面部25と逆側である開口側(軸方向他方側)に配置される遊星歯車式減速機60等の他部品との干渉を抑制できる。
また、トランスミッタ81と送信アンテナ82とを接続する第2信号線92が、ロータカップ24の底面部25に形成された貫通孔29を通過するように配策されるので、トランスミッタ81と送信アンテナ82との間を第2信号線92によって容易に接続することができる。
また、トランスミッタ81が環状に形成されて、ロータカップ24の円筒部26の径方向内側のスペースに配置されることにより、ロータカップ24の円筒部26の径方向内側で、且つトランスミッタ81の径方向内側に、環状のスペースを形成することができ、当該スペースに遊星歯車式減速機60等のトランスミッション部品を、トランスミッタ81との干渉なく配置することが可能となる。
また、トランスミッタ81が環状でなく、周方向における所定位置のみに延在する場合に比べて、ロータ1の偏心を抑制し、ロータ1のバランス悪化を抑制できる。
また、トランスミッタ81が遊星歯車式減速機60と軸方向にオーバーラップするように配置されるので、遊星歯車式減速機60に供給されたオイルがトランスミッタ81によって遮断され、トランスミッタ81の径方向外側に位置するロータカップ24の円筒部26やロータコア21、永久磁石22に対して、高温の潤滑油がかかることを抑制することができる。これにより、永久磁石22の昇温を抑制でき、モータ効率を向上することが可能である。
また、送信アンテナ82は、環状に形成されることによって、円周長が長く形成されるので、送信アンテナ82の信号の送信距離を長くし、信号強度大きくでき、信号の交信精度を向上することができる。
また、ロータコア21の軸方向一方側端面には、環状の一方側端板32が取付けられ、一方側端板32は、非磁性材によって構成され、送信アンテナ82は、一方側端板32の軸方向一方側端面に取付けられる。したがって、一方側端板32が非磁性材によって構成されることによって、永久磁石22又はステータ10のコイル12で発生する磁界ノイズによって、送信アンテナ82が取付けられる一方側端板32が磁化されてしまうことを抑制でき、送信アンテナ82の磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
また、送信アンテナ82を一方側端板32に取り付けるボルト85が非磁性材によって構成されるので、永久磁石22又はステータ10のコイル12で発生する磁界ノイズによって、送信アンテナ82を締結するボルト85が磁化されてしまうことを抑制でき、送信アンテナ82の磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
また、受信アンテナ83が固定されるレゾルバプレート56が非磁性体によって構成されるので、永久磁石22又はステータ10のコイル12で発生する磁界ノイズによって、受信アンテナ83が固定されるレゾルバプレート56が磁化されてしまうことを抑制でき、受信アンテナ83の磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
受信アンテナ83をレゾルバプレート56に取付けるボルト86が非磁性材によって構成されるので、永久磁石22又はステータ10のコイル12で発生する磁界ノイズによって、受信アンテナ83を締結するボルト86が磁化されてしまうことを抑制でき、受信アンテナ83の磁界ノイズに対するノイズタフネスを向上することができる。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上述の実施形態においては、送信アンテナ82が、ロータコア21の軸方向一方側端面に一方側端板32を介して取付けられていたが、送信アンテナ82がロータ20の軸方向端面に取付けられる構成であれば、当該構成に限定されない。例えば、送信アンテナ82は、ロータコア21の軸方向他方側端面に取り付けられてもよく、ロータカップ24の軸方向一方側端面又は軸方向他方側端面に取り付けられてもよい。これらのように構成した場合であっても、受信アンテナ83を送信アンテナ82の軸方向他方側に近接して対向配置させることができ、送信アンテナ82と受信アンテナ83との間の交信精度の低下を抑制することが可能である。
1 回転電機
10 ステータ
20 ロータ
21 ロータコア
22 永久磁石
23 軸方向他方側端面
24 ロータカップ(筒状部材)
25 底面部
26 円筒部
27 鍔部
28 外周面
29 貫通孔
30 ハウジング
32 一方側端板(端板)
33 他方側端板
35 回転軸
35a 軸方向油路
35b 径方向油路
36 凹溝
40 サイドカバー
41 カバー本体
42 流路カバー
50 レゾルバ
50A レゾルバロータ
50B レゾルバステータ
56 レゾルバプレート(板状部材)
60 遊星歯車式減速機(トランスミッション部品)
81 トランスミッタ(変換部)
82 送信アンテナ
83 受信アンテナ
84 ボルト
85、86 ボルト締結部材
91 第1信号線
92 第2信号線(信号線)

Claims (10)

  1. 軸方向に向かって延在する円筒部と、前記円筒部の軸方向一方側から径方向内側に向かって延在し、回転軸の外周面に連結された底面部と、を有する筒状部材と、
    前記筒状部材の円筒部の外周面に固定されたロータコアと、
    前記ロータコアに取付けられた永久磁石と、
    を備える回転電機のロータであって、
    前記永久磁石の温度を直接検出し、温度信号として出力する温度検出素子と、
    前記温度検出素子によって出力された前記温度信号を、所定の信号に変換する変換部と、
    前記変換部とは別体に形成され、前記変換部によって変換された前記信号を送信する送信アンテナと、
    前記送信アンテナと軸方向に対向して配置され、前記送信アンテナによって送信された前記信号を受信する受信アンテナと、
    からなる温度検出システムを備え、
    前記変換部は、前記筒状部材の円筒部の径方向内側で、且つ前記円筒部と軸方向にオーバーラップするように配置され、
    前記送信アンテナは、前記ロータの軸方向端面に取付けられる
    ことを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 前記ロータは、ハウジングに収容され、
    前記ハウジングは、前記ロータの軸方向一方側を覆うサイドカバーを有し、
    前記送信アンテナは、前記ロータコアの軸方向一方側端面に取付けられ、
    前記受信アンテナは、前記送信アンテナと軸方向に対向するように、前記サイドカバーに固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記底面部には、軸方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記変換部と前記送信アンテナとを接続する信号線は、前記貫通孔を通過するように配索される
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機のロータ。
  4. 前記変換部は、環状に形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回転電機のロータ。
  5. 前記変換部の径方向内側で、且つ前記変換部と軸方向にオーバーラップする位置には、トランスミッション部品が配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機のロータ。
  6. 前記送信アンテナは、環状に形成される
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の回転電機のロータ。
  7. 前記ロータコアの軸方向一方側端面には、環状の端板が取付けられ、
    前記端板は、非磁性材によって構成され、
    前記送信アンテナは、前記端板の軸方向一方側端面に取付けられる
    ことを特徴とする請求項6に記載の回転電機のロータ。
  8. 前記送信アンテナは、締結部材によって前記端板に取付けられ、
    前記締結部材は、非磁性材によって構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の回転電機のロータ。
  9. 前記受信アンテナは、板状部材に取付けられ、
    前記板状部材は、非磁性材によって構成される
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の回転電機のロータ。
  10. 前記受信アンテナは、他の締結部材によって前記板状部材に取付けられ、
    前記他の締結部材は、非磁性材によって構成される
    ことを特徴とする請求項9に記載の回転電機のロータ。
JP2013126045A 2013-06-14 2013-06-14 回転電機のロータ Pending JP2015002618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013126045A JP2015002618A (ja) 2013-06-14 2013-06-14 回転電機のロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013126045A JP2015002618A (ja) 2013-06-14 2013-06-14 回転電機のロータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015002618A true JP2015002618A (ja) 2015-01-05

Family

ID=52296842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013126045A Pending JP2015002618A (ja) 2013-06-14 2013-06-14 回転電機のロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015002618A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020226128A1 (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社デンソー 温度計測装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020226128A1 (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社デンソー 温度計測装置
JP2020183888A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社デンソー 温度計測装置
JP7279499B2 (ja) 2019-05-07 2023-05-23 株式会社デンソー 温度計測装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5850259B2 (ja) 回転電機
JP5253789B2 (ja) ブラシレスモータ
CN108370195B (zh) Bldc电机
US9735637B2 (en) Magnet-type rotating electric machine
CN104124827A (zh) 旋转电机和使用旋转电机的驱动装置
US20200403469A1 (en) Electric motor
TWI504106B (zh) Rotating machines and engines with them, as well as vehicles and locomotives with the engine
JP2008199697A (ja) 磁石発電機
JPWO2018147012A1 (ja) モータ
EP3407469B1 (en) Dynamo-electric machine
EP2830199B1 (en) Rotating electric machine and saddle-ride type vehicle
JP4803256B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2014087092A (ja) 回転子およびそれを用いた回転電機
JP2016129473A (ja) モータ
JP7424842B2 (ja) 回転電機
JP2015002618A (ja) 回転電機のロータ
WO2017064938A1 (ja) 回転電機
EP2770619A2 (en) Rotating electric machine, engine, and vehicle
JP5290608B2 (ja) アキシャルギャップモータ
JP2007282301A (ja) 回転電機の回転子の製造方法
JP6430762B2 (ja) 冷却パイプ付回転電機装置
JP6265824B2 (ja) モータジェネレータ
JP2019170115A (ja) レゾルバ
WO2023182091A1 (ja) 軸受装置
JP2006180580A (ja) 回転電機