JP2015001715A - 像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置 - Google Patents

像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015001715A
JP2015001715A JP2013127646A JP2013127646A JP2015001715A JP 2015001715 A JP2015001715 A JP 2015001715A JP 2013127646 A JP2013127646 A JP 2013127646A JP 2013127646 A JP2013127646 A JP 2013127646A JP 2015001715 A JP2015001715 A JP 2015001715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable member
region
image blur
blur correction
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013127646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6120691B2 (ja
Inventor
悠 安田
Hisashi Yasuda
悠 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013127646A priority Critical patent/JP6120691B2/ja
Publication of JP2015001715A publication Critical patent/JP2015001715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6120691B2 publication Critical patent/JP6120691B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】光学機器を構成するレンズ群の光軸方向の位置に応じて像振れ補正光学系を回動させた際の光学性能を向上させる仕組みを提供する。
【解決手段】像振れ補正装置は、接触領域1031,1032を有する固定部材103と、接触領域1031,1032に対して光軸方向に対向する接触領域1021,1022を有し、像振れ補正光学系101を保持する可動部材102と、接触領域1021,1022及び接触領域1031,1032に接触して、固定部材103に対して可動部材102を光軸と交差する方向に移動可能に支持する支持部材104と、接触領域1031,1032の範囲で支持部材104を案内して、支持部材104と接触領域1031,1032との接触位置を選択が可能に変更する案内部材105と、可動部材102と固定部材103とを互いに近づける方向に付勢する付勢手段106とを備える。接触領域1021,1022及び接触領域1031,1032には、曲率半径の異なる球面が径方向に連続して形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置、一眼レフ用の交換レンズ、双眼鏡、望遠鏡及びフィールドスコープ等の観察装置等を含む光学機器に搭載される像振れ補正装置、像振れ補正装置を備える光学機器及び撮像装置に関する。
デジタルカメラ等に搭載される像振れ補正装置は、像振れ補正光学系である補正レンズ又は撮像素子を保持する可動部材を、光軸と直交する平面内の2方向(ヨー方向およびピッチ方向)に移動させることで、撮影時に発生する手ブレによる影響を緩和している。
従来のこの種の像振れ補正装置としては、補正レンズを保持する可動部材を、補正レンズの光軸上にある所定の点を球心とする球面上の2方向に回動させる技術が提案されている(特許文献1)。
特開2008−134329号公報
ところで、光学機器を構成するレンズ群は、ズーミングやフォーカシング等によって光軸方向に移動する。このため、補正レンズを回動させた際の光学性能を最適化するためには、補正レンズが回動する曲率半径は、レンズ群の光軸方向の位置に応じて変更する必要がある。
しかし、上記特許文献1では、補正レンズが回動する球心の位置が固定されている。すなわち、補正レンズが回動する球面の曲率半径が一定とされている。そのため、上記特許文献1では、レンズ群の光軸方向の位置に応じて補正レンズを回動させた際の光学性能を最適化することが困難である。
そこで、本発明は、光学機器を構成するレンズ群の光軸方向の位置に応じて像振れ補正光学系を回動させた際の光学性能を向上させる仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の像振れ補正装置は、第1の領域を有する固定部材と、前記第1の領域に対して光軸方向に対向する第2の領域を有し、像振れ補正光学系を保持する可動部材と、前記固定部材と前記可動部材との間に配置され、前記第2の領域、及び前記第1の領域に接触して、前記固定部材に対して前記可動部材を光軸と交差する方向に移動可能に支持する支持部材と、前記固定部材の前記第1の領域の範囲で前記支持部材を案内して、前記支持部材と前記第1の領域との径方向の接触位置を選択が可能に変更する案内部材と、前記可動部材と前記固定部材とを互いに近づける方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記第2の領域、及び前記第1の領域の少なくとも一方の領域には、曲率半径の異なる複数の球面が径方向に連続して形成されることを特徴とする。
本発明によれば、光学機器を構成するレンズ群の光軸方向の位置に応じて像振れ補正光学系を回動させた際の光学性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態である像振れ補正装置の分解斜視図である。 図1に示す像振れ補正装置を下方から見た分解斜視図である。 図1に示す像振れ補正装置の組立体の光軸方向に沿う断面図である。 図3の左側から見た場合の固定地板と転動ボールとリテーナとの関係を示す図である。 リテーナが第1の位置から第2の位置に切り替えられたときの像振れ補正装置の光軸方向に沿う断面図である。 図5の左側から見た場合の固定地板と転動ボールとリテーナとの関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態である像振れ補正装置の分解斜視図である。 リテーナが第1の位置にあるときの像振れ補正装置の光軸方向に沿う断面図である。 図8の左側から見た場合の固定地板と摺動柱とリテーナとの関係を示す図である。 本発明の第3の実施形態である像振れ補正装置において、リテーナが第1の位置にあるときの固定地板と転動ボールとリテーナとの関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態である像振れ補正装置において、リテーナが第1の位置にあるときの像振れ補正装置の光軸に沿う要部断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である像振れ補正装置の分解斜視図である。図2は、図1に示す像振れ補正装置を下方から見た分解斜視図である。図3は、図1に示す像振れ補正装置の組立体の光軸方向に沿う断面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施形態の像振れ補正装置100は、補正レンズ101、可動部材102、固定地板103、転動ボール104、リテーナ105、付勢ばね106、第1の駆動部107、第2の駆動部108、及び蓋部109を備える。補正レンズ101、可動部材102、固定地板103、リテーナ105、及び蓋部109は、光軸方向に沿って配置される。
補正レンズ101は、可動部材102の中央部に設けられた保持筒102aに保持される。ここで、本実施形態では、本発明の像振れ補正光学系の一例として、補正レンズ101を採用するが、補正レンズ101に代えて、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を用いてもよい。
可動部材102は、リテーナ105と蓋部109との間に配置され、中央部に補正レンズ101を保持する保持筒102aを有する。保持筒102aの蓋部109側の端部外周部には、円環板状のフランジ部1021aが設けられている。フランジ部1021aのリテーナ105を向く面には、光軸と略直角に交差(略直交) する平面からなる支持平面部1021が設けられている。
フランジ部1021aの外周部には、径方向外側に突出する突出片1022aが周方向に略等間隔で3箇所設けられ、各突出片1022aのリテーナ105を向く面には、支持球面部1022が設けられている。支持球面部1022は、光軸上に中心を持つ凹球面状に形成されている。ここで、支持平面部1021及び支持球面部1022は、本発明の第2の領域(可動側接触領域)の一例に相当する。
また、フランジ部1021aの外周部には、ばね掛け部1023が設けられている。ばね掛け部1023は、フランジ部1021aの周方向に互いに隣り合う各突出片1022aの間にそれぞれ設けられており、合計3箇所配置されて、付勢ばね106の一端が掛止される。
固定地板103は、リテーナ105を間に挟んで可動部材102に対して光軸方向に対向配置され、有底円筒状に形成されて、例えば、結像光学系を構成する不図示のレンズ群を保持する鏡筒に固定される。ここで、固定地板103は、本発明の固定部材の一例に相当する。
固定地板103の底部中央には、円形凹部からなるリテーナ支持部1033が形成され、リテーナ支持部1033には、リテーナ105が回転可能に支持される。また、リテーナ支持部1033の底部(円形凹部の底部)には、開口部が形成され、開口部には、可動部材102の保持筒102aが径方向に隙間を有して挿入される。この開口部により、可動部材102の径方向の移動が制限される。
また、固定地板103には、支持平面部1031、支持球面部1032、ばね掛け部1034、及び回転規制部1035が設けられる。支持平面部1031及び支持球面部1032は、固定地板103の底部に径方向に沿って形成された溝部に配置され、この溝部に転動ボール104が転動可能に収容される。
支持平面部1031は、光軸と略直交する平面からなり、周方向に略等間隔で3箇所形成されて、可動部材102の支持平面部1021に対して光軸方向に対向して配置される。一方、支持球面部1032は、可動部材102の支持球面部1022に対して光軸方向に対向するように、周方向に略等間隔で3箇所配置され、支持平面部1031の外周側で支持平面部1031に対して径方向に連続して設けられる。
支持球面部1032は、光軸上に可動部材102の支持球面部1022と同一の中心を持つ凸球面状に形成されている。したがって、固定地板103側の支持球面部1032は、可動部材102側の支持球面部1022と同心の球面形状となる。ここで、支持平面部1031及び支持球面部1032は、本発明の第1の領域(固定側接触領域)の一例に相当する。
支持球面部1032の半径は、支持球面部1022の半径よりも転動ボール104の直径だけ小さく設定される。また、支持平面部1031の内径側から支持球面部1032の外径側までの長さは、転動ボール104の直径に可動部材102の移動可能量の1/2を加えたものよりも長く設定される。
ばね掛け部1034は、可動部材102のばね掛け部1023に対応して固定地板103の周方向に略等間隔で3箇所設けられ、付勢ばね106の他端が掛止される。回転規制部1035は、固定地板103の周壁を切り欠いて形成され、リテーナ105の回転範囲を規制する。転動ボール104は、本発明の支持部材の一例に相当し、固定地板103に対して可動部材102を径方向に移動可能に転動支持する。なお、転動ボール104の詳しい機能については後述する。
リテーナ105は、本発明の案内部材の一例に相当し、中央に開口部を有して、固定地板103に対し、後述する第1の位置と第2の位置の間でリテーナ支持部1033に回転可能に支持される。リテーナ105には、転動ボール104が転動可能に保持されるカム溝部1051が周方向に略等間隔で3箇所形成されている。カム溝部1051は、いわゆるアルキメデスの螺旋状に形成され、リテーナ105の回転に対して一定の割合で回転中心からの距離が変化する。カム溝部1051の長さは、転動ボール104の直径に可動部材102の移動可能量の1/2を加えたものよりも長く設定される。
また、リテーナ105の外周部には、径方向外方に突出する突起部1052が設けられ、突起部1052は、回転規制部1035の切り欠き部に挿入される。そして、リテーナ105の回転により、突起部1052が回転規制部1035の一方の端に当接する位置をリテーナ105の第1の位置と定義し、他方の端に当接する位置をリテーナ105の第2の位置と定義する。
リテーナ105の第1の位置において、カム溝部1051は、可動部材102の支持平面部1021、及び固定地板103の支持平面部1031と交わる。また、リテーナ105の第2の位置において、カム溝部1051は、可動部材102の支持球面部1022、及び固定地板103の支持球面部1032と交わる。
付勢ばね106は、本実施形態では、引っ張りコイルばねで構成され、一端が可動部材102のばね掛け部1023に掛止され、他端が固定地板103のばね掛け部1034に掛止される。これにより、固定地板103と可動部材102との間に互いに近づく方向に付勢力が発生する。
この付勢力により、転動ボール104は、固定地板103と可動部材102との間に挟持されて、接触状態を保つことができる。また、可動部材102の回転方向の位置は、3本の付勢ばね106の付勢力による安定点となる。なお、本実施形態では、ばね力を利用して固定地板103と可動部材102との間に付勢力を発生させているが、静電力や磁力などを利用して固定地板103と可動部材102との間に付勢力を発生させてもよい。
第1の駆動部107は、第1の磁石1071と第1のコイル1072とを備える例えばボイスコイルモータ等で構成され、可動部材102を光軸と略直交する方向へ移動させる駆動力を発生する。
第1の磁石1071は、可動部材102と一体に設けられ、第1のコイル1072と対向する面が二分割されて、それぞれN極およびS極に着磁される。第1のコイル1072は、第1の磁石1071の着磁面と対向して配置され、蓋部109に保持される。そして、第1のコイル1072に通電することで、第1の磁石1071の作る磁束との作用によりローレンツ力を発生させる。この第1の磁石1071と第1のコイル1072によって発生するローレンツ力によって、可動部材102を光軸と略直交する方向へ移動させることができる。
第2の駆動部108は、第2の磁石1081と第2のコイル1082とを備える。第2の駆動部108は、例えばボイスコイルモータ等で構成され、可動部材102を光軸と略直交し、かつ第1の駆動部107の駆動方向と略直交する方向へ移動させる駆動力を発生する。
第2の磁石1081は、第1の磁石1071に対して90°位相をずらして可動部材102に一体に設けられ、第2のコイル1082と対向する面が二分割されて、それぞれN極およびS極に着磁される。第2のコイル1082は、第2の磁石1081の着磁面と対向して配置され、蓋部109に保持される。そして、第2のコイル1082に通電することで、第2の磁石1081の作る磁束との作用によりローレンツ力を発生し、これにより、可動部材102を光軸と略直交し、かつ第1の駆動部107の駆動方向と略直交する方向へ移動させることができる。
蓋部109は、円環板状に形成され、固定地板103に固定される。これにより、蓋部109と固定地板103との間の空間に、可動部材102及びリテーナ105等が収納される。
図4は、図3の左側から見た場合の固定地板103と転動ボール104とリテーナ105との関係を示す図である。なお、図4では、リテーナ105が第1の位置にある状態を示している。
図4に示すように、リテーナ105が第1の位置にあるとき、転動ボール104は、カム溝部1051のリテーナ105の内径側に最も近い端部に位置して固定地板103の支持平面部1031に接触している。このとき、転動ボール104は、カム溝部1051に案内されて固定地板103の支持球面部1032まで転動することが阻止される。また、転動ボール104は、可動部材102の支持平面部1021にも接触している。可動部材102は、付勢ばね106による付勢力によって固定地板103との間に転動ボール104を挟持することで、固定地板103に対して光軸方向に安定して位置決めされる。
そして、この状態で、第1の駆動部107、及び第2の駆動部108に所定の電流を流すことで、可動部材102を光軸と略直交する平面に沿って適切な位置に移動させることができる。これにより、手ブレなどの振動に対して光学機器を構成するレンズ群を通して撮像素子に結像する被写体像を補正する、像振れ補正が行われる。
図5は、リテーナ105が第1の位置から第2の位置に切り替えられたときの像振れ補正装置の光軸方向に沿う断面図である。図6は、図5の左側から見た場合の固定地板103と転動ボール104とリテーナ105との関係を示す図である。
図6に示すように、リテーナ105を第1の位置から第2の位置に切り替えると、転動ボール104は、カム溝部1051のリテーナ105の外径側に最も近い端部に位置して固定地板103の支持球面部1032に接触している。このとき、転動ボール104は、カム溝部1051に案内されて固定地板103の支持平面部1031に戻ることが阻止される。また、転動ボール104は、可動部材102の支持球面部1022にも接触し、付勢ばね106による付勢力によって可動部材102と固定地板103との間に転動可能に挟持される。
また、前述したように、可動部材102の支持球面部1022の曲率半径は、固定地板103の支持球面部1032の曲率半径に転動ボール104の直径を加えたものに等しい。これにより、可動部材102は、転動ボール104の位置に関係なく、固定地板103に対して光軸方向に安定して位置決めされる。
この状態で、可動部材102は、支持球面部1032及び支持球面部1022の光軸上の同一の曲率中心を中心として、転動ボール104を介して球面状に移動可能に支持されている。従って、可動部材102を径方向に移動させると、可動部材102に保持された補正レンズ101の中心軸は、光学機器を構成するレンズ群の光軸に対して所定の角度だけ傾くことになる。
そして、第1の駆動部107、及び第2の駆動部108に所定の電流を流すことで、可動部材102を支持球面部1022と転動ボール104との径方向の接触位置が適切になる位置に移動させることができる。これにより、補正レンズ101をレンズ群の光軸に対して適切な角度だけ傾けて、手ブレなどの振動に対してレンズ群を通して撮像素子に結像する被写体像を補正する、像振れ補正が行われる。なお、第1の駆動部107及び第2の駆動部108への通電を制御することで、像振れ補正を行う制御については、公知であるためのその説明を省略する。
ここで、本発明では、可動部材102の支持平面部1021及び固定地板103の支持平面部1031の各平面を曲率半径が無限大の球面と定義する。従って、可動部材102の支持平面部1021及び支持球面部1022は、本発明の曲率半径の異なる複数の球面の一例に相当する。また、固定地板103の支持平面部1031及び支持球面部1032についても、本発明の曲率半径の異なる複数の球面の一例に相当する。
以上説明したように、本実施形態では、リテーナ105の回転位置を切り替えることで、可動部材102の転動ボール104を介して移動可能に支持される面(以下、移動可能面という。)を曲率半径の異なる面に変えることができる。
これにより、ズーミングやフォーカシング等によって光学機器を構成するレンズ群の光軸方向の位置が変わった場合に、レンズ群の位置に応じて可動部材102の移動可能面の曲率半径を変えることが可能となる。この結果、補正レンズ101を回動させた際の光学性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、可動部材102及び固定地板103の両方に曲率半径の異なる複数の面を形成した場合を例示したが、可動部材102及び固定地板103のいずれか一方に曲率半径の異なる複数の面を形成してもよい。
例えば、可動部材102に支持平面部と支持球面部を形成し、それぞれの面に対向する固定地板の面が両方とも平面であっても、リテーナ105の回転位置を選択的に切り替えることで、可動部材102の移動可能面を曲率半径の異なる面に変更することができる。この場合、転動ボール104の位置などによって、補正レンズ101の光軸方向の位置が変化するため、この変化を見込んだ設計が必要になってくる。
(第2の実施形態)
次に、図7乃至図9を参照して、本発明の第2の実施形態である像振れ補正装置について説明する。図7は、本実施形態の像振れ補正装置の分解斜視図である。図8は、リテーナ105が第1の位置にあるときの像振れ補正装置の光軸方向に沿う断面図である。図9は、図8の左側から見た場合の固定地板103と摺動柱204とリテーナ105との関係を示す図である。なお、第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
図7乃至図9に示すように、本実施形態の像振れ補正装置200は、転動ボール104に代えて摺動柱204を用いている。摺動柱204は、固定地板103の支持平面部1031、及び支持球面部1032に移動可能に収容される。摺動柱204における可動部材102の支持平面部1021及び支持球面部1022に対する摺動部分は、球面形状とされて、固定地板103に対して可動部材102を摺動支持する。また、摺動柱204は、リテーナ105のカム溝部1051に対して移動可能に嵌合される。
本実施形態では、摺動柱204をリテーナ105のカム溝部1051に移動可能に嵌合させるため、転動ボール104を用いる場合に比べてカム溝部1051の溝幅を狭くすることができ、装置全体を小型化することができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施形態である像振れ補正装置について説明する。図10は、リテーナ105が第1の位置にあるときの固定地板103と転動ボール104とリテーナ105との関係を示す図である。なお、第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
ところで、リテーナ105が第1の位置と第2の位置の間に位置すると、可動部材102の駆動によって、転動ボール104が可動部材102及び固定地板103の支持平面部と支持球面部との境界を乗り越え、可動部材102の動作が不安定になってしまう。そこで、本実施形態では、次のようにして可動部材102の安定した動作を確保する。
即ち、図10に示すように、本実施形態の像振れ補正装置300は、リテーナ105の突起部1052が鉄などの強磁性体によって形成されている。また、リテーナ105が第1の位置にあるときに突起部1052が当接する固定地板103の回転規制部1035の一端がN極に着磁されている。更に、リテーナ105が第2の位置にあるときに突起部1052が当接する固定地板103の回転規制部1035の他端がS極に着磁されている。
これにより、リテーナ105の突起部1052と固定地板103の回転規制部1035との間に、磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力は、突起部1052を回転規制部1035の当接部に押し付ける付勢力として作用してリテーナ105を第1の位置又は第2の位置に保持する。
この磁気吸引力により、リテーナ105が第1の位置又は第2の位置にあるとき、転動ボール104が可動部材102の支持平面部1021と支持球面部1022の境界や固定地板103の支持平面部1031と支持球面部1032の境界を乗り越え難くしている。このように、本実施形態では、リテーナ105を第1の位置及び第2の位置に安定した状態で保持することで、可動部材102の安定した動作を確保している。
なお、リテーナ105を第1の位置及び第2の位置に安定した状態で操作可能に保持するための手段は、磁気吸引力に限定されず、例えばばね等の弾性力や静電力を用いてもよい。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
次に、図11を参照して、本発明の第4の実施形態である像振れ補正装置について説明する。図11は、リテーナ105が第1の位置にあるときの像振れ補正装置の光軸に沿う要部断面図である。なお、第1の実施形態に対して重複又は相当する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
上記各実施形態では、可動部材102及び固定地板103にそれぞれ曲率半径の異なる2つの転動ボール104等の支持面を径方向に連続して配置した場合を例示した。これに対し、本実施形態では、可動部材102及び固定地板103にそれぞれ曲率半径の異なる3以上(本実施形態では、無数)の転動ボール104等の支持面を径方向に連続して配置する場合を例に採る。
図11に示すように、本実施形態の像振れ補正装置400は、可動部材102における転動ボール104の支持面4021が例えば双曲線や放物線等のように曲率半径が径方向に連続的に変化する無数の領域によって形成される。本実施形態では、可動部材102の径方向の距離が大きくなるほど、曲率半径が小さくなる支持面4021とされている。
固定地板103における転動ボール104の支持面4031も同様に、可動部材102の支持面4021に対応して例えば双曲線や放物線状等のように曲率半径が径方向に連続的に変化する無数の領域によって形成される。
そして、リテーナ105の回転位置を変化させることにより、転動ボール104と可動部材102の支持面4021及び固定地板103の支持面4031との接触点を選択することができる。この接触点が外周側に移動したときは、可動部材102の移動可能面の曲率半径を小さくすることができ、接触点が内周側に移動したときは、可動部材102の移動可能面の曲率半径を大きくすることができる。即ち、リテーナ105の回転位置を連続的に変えることで、可動部材102の移動可能面の曲率半径を連続的に変化させることができる。
なお、可動部材102の径方向の移動可能領域を大きくすると、移動範囲の中心付近と境界付近では、可動部材102の移動する曲率半径が変化してしまう。そのため、この変化量を見越した光学設計が必要になってくる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置や、デジタル一眼レフ用の交換レンズ等の光学機器に搭載される像振れ補正装置を例示したが、これに限定されない。例えば、双眼鏡、望遠鏡及びフィールドスコープ等の観察装置等の光学機器に搭載される像振れ補正装置であってもよい。
101 補正レンズ
102 可動部材
1021 支持平面部
1022 支持球面部
103 固定地板
1031 支持平面部
1032 支持球面部
104 転動ボール
105 リテーナ
1051 カム溝部
106 付勢ばね

Claims (11)

  1. 第1の領域を有する固定部材と、
    像振れ補正光学系を保持するとともに、前記第1の領域に対して光軸方向に対向する第2の領域を有する可動部材と、
    前記固定部材と前記可動部材との間に配置され、前記第2の領域、及び前記第1の領域に接触して、前記固定部材に対して前記可動部材を光軸と交差する方向に移動可能に支持する支持部材と、
    前記固定部材の前記第1の領域の範囲で前記支持部材を案内して、前記支持部材と前記第1の領域との接触位置を選択が可能に変更する案内部材と、
    前記可動部材と前記固定部材とを互いに近づける方向に付勢する付勢手段と、を備え、 前記第2の領域、及び前記第1の領域の少なくとも一方の領域には、曲率半径の異なる球面が連続して形成されることを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記第2の領域、及び前記第1の領域の少なくとも一方の領域には、曲率半径の異なる3以上の球面が連続して形成されることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記連続して形成される曲率半径の異なる3以上の球面は、双曲線又は放物線状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記曲率半径の異なる球面は、径方向に連続して形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の像振れ補正装置。
  5. 前記第1の領域、及び前記第2の領域は、同心の球面で形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の像振れ補正装置。
  6. 前記案内部材は、前記固定部材に対して回転可能に支持され、回転によりに前記支持部材を案内して前記接触位置を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の像振れ補正装置。
  7. 前記支持部材は、前記可動部材を転動支持することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の像振れ補正装置。
  8. 前記支持部材は、前記可動部材を摺動支持することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の像振れ補正装置。
  9. 前記案内部材により前記支持部材の前記接触位置を変更した状態で前記案内部材を操作可能に保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の像振れ補正装置。
  10. 像振れ補正装置を備える光学機器であって、
    前記像振れ補正装置として、請求項1乃至9にいずれか一項に記載の像振れ補正装置を備えることを特徴とする光学機器。
  11. 像振れ補正装置を備える撮像装置であって、
    前記像振れ補正装置として、請求項1乃至9にいずれか一項に記載の像振れ補正装置を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2013127646A 2013-06-18 2013-06-18 像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置 Active JP6120691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127646A JP6120691B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127646A JP6120691B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015001715A true JP2015001715A (ja) 2015-01-05
JP6120691B2 JP6120691B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=52296250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013127646A Active JP6120691B2 (ja) 2013-06-18 2013-06-18 像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6120691B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015014683A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置
JP2017003683A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 キヤノン株式会社 像振れ補正装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015014683A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置
JP2017003683A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 キヤノン株式会社 像振れ補正装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6120691B2 (ja) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9625735B2 (en) Image stabilizer, lens apparatus, and image pickup apparatus
US10690998B2 (en) Camera module
JP6257187B2 (ja) 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置
JP2012203319A (ja) 像ブレ補正装置および撮像装置
JP2006276565A (ja) レンズ駆動装置
JP6366294B2 (ja) 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、撮像装置および光学機器
US10120201B2 (en) Lens barrel and optical device
JP4719107B2 (ja) レンズ駆動装置
KR20130044438A (ko) 손 떨림 보정 엑츄에이터 및 이를 포함하는 카메라 모듈
US20150168683A1 (en) Optical apparatus capable of retracting optical element from optical path
KR100866525B1 (ko) 카메라용 자동초점조절장치
JP6120691B2 (ja) 像振れ補正装置、光学機器、及び撮像装置
US9400369B2 (en) Optical apparatus
JP2007171299A (ja) レンズ鏡胴
KR100771205B1 (ko) 카메라용 자동초점조절장치
JP2008122705A (ja) レンズ駆動装置
JP2005234404A (ja) レンズ駆動装置
JP6137879B2 (ja) 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、光学機器、および撮像装置
JP2009150922A (ja) アクチュエータ、撮像機器および携帯電子機器
JP2008233524A (ja) アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ
JP2005309076A (ja) レンズ駆動装置
JP2013003417A (ja) シフト機構および光学機器
WO2022201702A1 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
JP4692004B2 (ja) ブレ補正装置及び光学機器
JP5449821B2 (ja) レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170328

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6120691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151