JP2015001403A - 電力測定装置、判定方法、およびプログラム - Google Patents

電力測定装置、判定方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015001403A
JP2015001403A JP2013124764A JP2013124764A JP2015001403A JP 2015001403 A JP2015001403 A JP 2015001403A JP 2013124764 A JP2013124764 A JP 2013124764A JP 2013124764 A JP2013124764 A JP 2013124764A JP 2015001403 A JP2015001403 A JP 2015001403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
current
unit
amount
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013124764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5814979B2 (ja
Inventor
正裕 石原
Masahiro Ishihara
正裕 石原
吉秋 小泉
Yoshiaki Koizumi
吉秋 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013124764A priority Critical patent/JP5814979B2/ja
Priority to DE112014002840.1T priority patent/DE112014002840T5/de
Priority to US14/890,655 priority patent/US9869704B2/en
Priority to CN201480030943.7A priority patent/CN105247375B/zh
Priority to PCT/JP2014/064604 priority patent/WO2014199854A1/ja
Publication of JP2015001403A publication Critical patent/JP2015001403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5814979B2 publication Critical patent/JP5814979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R21/00Arrangements for measuring electric power or power factor
    • G01R21/06Arrangements for measuring electric power or power factor by measuring current and voltage
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/14Indicating direction of current; Indicating polarity of voltage
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/66Testing of connections, e.g. of plugs or non-disconnectable joints
    • G01R31/67Testing the correctness of wire connections in electric apparatus or circuits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R35/00Testing or calibrating of apparatus covered by the other groups of this subclass
    • G01R35/04Testing or calibrating of apparatus covered by the other groups of this subclass of instruments for measuring time integral of power or current
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/25Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using digital measurement techniques
    • G01R19/2513Arrangements for monitoring electric power systems, e.g. power lines or loads; Logging
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R21/00Arrangements for measuring electric power or power factor
    • G01R21/133Arrangements for measuring electric power or power factor by using digital technique
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R22/00Arrangements for measuring time integral of electric power or current, e.g. electricity meters
    • G01R22/06Arrangements for measuring time integral of electric power or current, e.g. electricity meters by electronic methods
    • G01R22/10Arrangements for measuring time integral of electric power or current, e.g. electricity meters by electronic methods using digital techniques
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/18Indicating phase sequence; Indicating synchronism

Abstract

【課題】電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器が電力線に接続されていても、電力量が測定可能であり、電流検出用素子が電力線に誤った向きで配置されていることを判定可能な電力測定装置、判定方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】電力測定部13は、電流測定部12で測定された電流と電圧測定部11で測定された電圧とから、機器に供給された電力量、または機器から供給された電力量を、カレントトランスCT毎に測定する。符号記憶部は、カレントトランスCTが電力線に正しい向きで配置された場合に電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すかを、カレントトランスCT毎に記憶する。判定部は、符号記憶部に記憶された符号と電力測定部13で測定された電力量の符号とが異なっていれば、カレントトランスCTが電力線に誤った向きで配置されていると判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、電力測定装置、判定方法、およびプログラムに関する。
三相交流電源から電力線を通じて負荷に供給された電力量を測定する装置として、特許文献1に記載の結線状態検出装置が知られている。この結線状態検出装置は、相電圧の測定のために電力線に接続される鰐口クリップ(端子)の接続と、相電流の測定のために電力線の外周に配置されるクランプセンサ(変流器)の配置とが、誤っていないかを、次のようにして判定する。
この結線状態検出装置は、端子を通じて測定した相電圧から、相電圧の実効値が予め定められた範囲内であるかと、相順が予め定めた順であるかと、を判定する。また、この結線状態検出装置は、端子を通じて測定した相電圧および変流器を通じて測定した相電流から、相電圧と相電流との相毎の位相差が予め定められた範囲内であるかと、相電圧または相電流が無入力であるかと、を判定する。
そして、この結線状態検出装置は、相電圧の実効値が予め定められた範囲を外れている場合、相順が予め定めた順と異なる場合、相電圧と相電流との相毎の位相差が予め定められた範囲を外れている場合、相電圧または相電流が無入力である場合のいずれかの場合に、端子の接続または変流器の配置が誤っていると判定する。
特開2000−258484号公報
ここで、この結線状態検出装置は、電力を消費する機器(言い換えれば、電力が供給される機器)を想定して構成されている。よって、電力線に接続された例えば太陽光発電システム(言い換えれば、電力を供給する機器)が逆潮流を発生させた場合、この結線状態検出装置は、電力が消費されたとして電力量を求める。
よって、この結線状態検出装置は、電力線に接続された例えば太陽光発電システムが逆潮流を発生させて電力を供給しても、その電力量を測定することができない。
更には、この結線状態検出装置は、例えば太陽光発電システムが電力線に接続された場合、その電力線を流れる電流を検出する変流器等の電流検出用素子の向き(電力線に対する配置)が、正しいか否かも判定できない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器が電力線に接続されていても、電力量が測定可能であり、電流検出用素子が電力線に誤った向きで配置されていることを判定可能な電力測定装置、判定方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力測定装置の電圧測定部は、複数相の電力を送電する複数の電力線に接続され、各相の電圧を測定する。電流測定部は、電力線の外周に配置された電流検出用素子を通じて、電力線に接続された機器に入力される電流、または前記機器から出力される電流を測定する。電力測定部は、電流測定部で測定された電流と電圧測定部で測定された電圧とから、機器に供給された電力量、または機器から供給された電力量を、電流検出用素子毎に測定する。符号記憶部は、電流検出用素子が電力線に正しい向きで配置された場合に電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すかを、電流検出用素子毎に記憶する。判定部は、符号記憶部に記憶された符号と電力測定部で測定された電力量の符号とが異なっていれば、電流検出用素子が電力線に誤った向きで配置されていると判定する。
電力測定部は、電流測定部で測定された電流と電圧測定部で測定された電圧とから、機器に供給された電力量、または機器から供給された電力量を、電流検出用素子毎に測定する。よって、本発明によれば、電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器が電力線に接続されていても、電力量を測定可能である。
また、判定部は、符号記憶部に記憶された符号と電力測定部で測定された電力量の符号とが異なっていれば、電流検出用素子が電力線に誤った向きで配置されていると判定する。よって、本発明によれば、電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器が電力線に接続されていても、電流検出用素子が電力線に誤った向きで配置されていることを判定可能である。
本発明の実施の形態に係る電力測定装置の接続図である。 本発明の実施の形態に係る電力測定装置のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電圧測定部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電流測定部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電力測定部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電力測定部の内部構成図である。 本発明の実施の形態に係る演算制御部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る符号テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る配置情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る符号情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る符号情報生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る電力測定装置10を、図1〜図11を参照して説明する。電力測定装置10は、電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)が電力線に接続されていても、電力量が測定可能であり、電流検出用素子であるカレントトランスCTが電力線に誤った向きで配置されていることを判定可能である。
電力測定装置10は、太陽光発電システム(電力を供給する機器)31から供給された電力量を測定する。
また、電力測定装置10は、二次電池を備えた蓄電システム32が充電状態の場合、単相3線式電源の各相に接続された3つの電力線L1,L2,Nを通じて蓄電システム32に供給された電力量を測定する。また、電力測定装置10は、蓄電システム32が放電状態の場合、蓄電システム32から供給された電力量を測定する。
また、電力測定装置10は、電力線L1,L2,Nを通じて家電機器(電力が供給される機器)33に供給され・消費された電力量を測定する。
電力測定装置10は、例えば、分電盤に配置されている。電力線L1,L2,Nは、単相3線式電源(外部の電線)から分電盤に電力を引き込む分配線の役割を果たす。分電盤には、メインブレーカ(主開閉器)35が設けられている。電力線L1,L2、Nは、メインブレーカ35の一方の端子に接続される。メインブレーカ35の他方の端子には、屋内配線L1a,L2a,Naが接続されている。電力線L1と屋内配線L1aとが導通し、電力線Nと屋内配線Naとが導通し、電力線L2と屋内配線L2aとが導通している。
単相3線式電源は、電力線L1と基準電力線Nとの間に第1相の電圧Vaを印加し、電力線L2と基準電力線Nとの間に電圧Vaとの位相差が180°を示す第2相の電圧Vbを印加する。よって、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとの間に電圧Vaが印加され、屋内配線L2aと基準屋内配線Naとの間に電圧Vbが印加される。
屋内配線L1aと屋内配線L2aと基準屋内配線Naとには、分岐ブレーカ36aを介して、太陽光発電システム31のパワーコンディショナが接続されている。よって、太陽光発電システム31は、太陽光パネルで発電されると、屋内配線L1aおよび屋内配線L2aに、交流電流を出力する。つまり、太陽光発電システム31は、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)である。
屋内配線L1aと屋内配線L2aと基準屋内配線Naとには、分岐ブレーカ36bを介して、蓄電システム32のパワーコンディショナが接続されている。よって、蓄電システム32のパワーコンディショナには、充電状態の場合、電圧Va+電圧Vbの交流電圧が印加される。また、蓄電システム32のパワーコンディショナは、放電状態の場合、屋内配線L1aおよび屋内配線L2aに、交流電流を出力する。つまり、蓄電システム32は、電力が供給される機器であり、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)である。
また、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとには、分岐ブレーカ36cを介して、家電機器33が接続されている。また、基準屋内配線Naと屋内配線L2aとには、分岐ブレーカ36dを介して、家電機器33が接続されている。よって、家電機器33には、電圧Vaと電圧Vbとが印加されている。つまり、家電機器33は、電力が供給される機器である。
電力測定装置10は、電圧を測定するための端子T1〜T3と、電流を測定するためのカレントトランス(Current Transformer:計器用変成器)CT1〜CT7と、を備える。
より詳細には、端子T1は、屋内配線L1aを電力測定装置10に接続するためのものであり、端子T2は、基準屋内配線Naを電力測定装置10に接続するためのものであり、端子T3は、屋内配線L2aを電力測定装置10に接続するためのものである。
カレントトランスCT1は、電力線L1を流れる電流を測定するためのものであり、カレントトランスCT2は、電力線L2を流れる電流を測定するためのものである。
また、カレントトランスCT3は、太陽光発電システム31から屋内配線L1aに供給される電流を測定するためのものであり、カレントトランスCT4は、太陽光発電システム31から屋内配線L2aに供給される電流を測定するためのものである。
また、カレントトランスCT5は、屋内配線L1aから蓄電システム32に供給される電流と蓄電システム32から屋内配線L1aに供給される電流とを測定するためのものであり、カレントトランスCT6は、屋内配線L2aから蓄電システム32に供給される電流と蓄電システム32から屋内配線L2aに供給される電流とを測定するためのものである。
そして、カレントトランスCT7は、屋内配線L1aから家電機器33に供給される電流を測定するためのものである。
カレントトランスCT1〜CT7は、極性を持つ。よって、カレントトランスCT1〜CT7を予め定められた向き(正しい向き)に配置しないと、電力測定装置10で求められる電力量の極性が、逆になる。
このため、本実施の形態では、カレントトランスCT1は、電力線L1から屋内配線L1aに向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が正になる向きに配置する。また、カレントトランスCT2は、電力線L2から屋内配線L2aに向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が正になる向きに配置する。
また、本実施の形態では、カレントトランスCT3は、太陽光発電システム31のパワーコンディショナから屋内配線L1aに向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が負になる向きに配置する。また、カレントトランスCT4は、太陽光発電システム31のパワーコンディショナから屋内配線L2aに向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が負になる向きに配置する。
また、本実施の形態では、カレントトランスCT5は、蓄電システム32のパワーコンディショナから屋内配線L1aに向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が負になる向きに配置する。また、カレントトランスCT6は、蓄電システム32のパワーコンディショナから屋内配線L2aに向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が負になる向きに配置する。
また、本実施の形態では、カレントトランスCT7は、屋内配線L1aから家電機器33に向けて電流が流れているときに、電力測定装置10で求められる電力量の符号が正になる向きに配置する。
電力測定装置10は、図2に示すように、電圧を測定する電圧測定部11と、電流を測定する電流測定部12と、電圧測定部11で測定された電圧と電流測定部12で測定された電流とから電力量を求める電力測定部13と、を備える。
また、電力測定装置10は、電力測定装置10全体を制御する演算制御部14と、施工者(ユーザ)が情報を入力するための入力部15と、例えばカレントトランスCTの向きが誤っていることを示す情報を出力する出力部16と、を備える。
より詳細には、電圧測定部11は、端子T1〜T3に接続されている。電圧測定部11は、例えば、PT(Potential Transformer:計器用変圧器)または抵抗分圧回路を備え、端子T1〜T3に印加された電圧(電圧Vaおよび電圧Vb)を、電力測定部13の入力に適した電圧に変換し、電力測定部13に出力する。電圧測定部11は、図3に示すように、電圧Vaを測定する第1電圧測定部11aと電圧Vbを測定する第2電圧測定部11bとを備える。
より詳細には、第1電圧測定部11aは、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとに接続され、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとの間の第1相の電圧Vaを降圧して、第1相の電圧Vaの瞬時値を示す電圧信号(以下、区別のため、電圧検出信号)を生成し、第1電力測定部13aに出力する。
第2電圧測定部11bは、基準屋内配線Naと屋内配線L2aとに接続され、基準屋内配線Naと屋内配線L2aとの間の第2相の電圧Vbを降圧して、第2相の電圧Vbを示す電圧検出信号を生成し、第2電力測定部13bに出力する。
図2に示すように、電流測定部12は、カレントトランスCT1〜CT7に接続されている。電流測定部12は、例えば、負荷抵抗等から構成される。電流測定部12は、カレントトランスCT1〜CT7で各電流I1〜I7を測定し、測定した電流値(瞬時値)を示す電圧信号(以下、区別のため電流検出信号)を生成し、電力測定部13に出力する。
電流測定部12は、電流I1を測定する第1電流測定部12aと、電流I2を測定する第2電流測定部12bと、電流I3を測定する第3電流測定部12cと、電流I4を測定する第4電流測定部12dと、電流I5を測定する第5電流測定部12eと、電流I6を測定する第6電流測定部12fと、電流I7を測定する第7電流測定部12gと、を備える。
より詳細には、第1電流測定部12aは、カレントトランスCT1により、電力線L1から屋内配線L1aに向けて流れる電流I1、または、屋内配線L1aから電力線L1に向けて流れる電流I1を、一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I1の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第1電流測定部12aは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第1電力測定部13a)に出力する。
また、第2電流測定部12bは、カレントトランスCT2により、電力線L2から屋内配線L2aに向けて流れる電流I2、または、屋内配線L2aから電力線L2に向けて流れる電流I2を、一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I2の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第2電流測定部12bは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第2電力測定部13b)に出力する。
また、第3電流測定部12cは、カレントトランスCT3により、太陽光発電システム31のパワーコンディショナから屋内配線L1aに向けて流れる電流I3を一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I3の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第3電流測定部12cは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第3電力測定部13c)に出力する。
また、第4電流測定部12dは、カレントトランスCT4により、太陽光発電システム31のパワーコンディショナから屋内配線L2aに向けて流れる電流I4を一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I4の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第4電流測定部12dは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第4電力測定部13d)に出力する。
また、第5電流測定部12eは、カレントトランスCT5により、蓄電システム32のパワーコンディショナから屋内配線L1aに向けて流れる電流I5、または、屋内配線L1aから蓄電システム32のパワーコンディショナに向けて流れる電流I5を、一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I5の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第5電流測定部12eは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第5電力測定部13e)に出力する。
また、第6電流測定部12fは、カレントトランスCT6により、蓄電システム32のパワーコンディショナから屋内配線L2aに向けて流れる電流I6、または、屋内配線L2aから蓄電システム32のパワーコンディショナに向けて流れる電流I6を、一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I6の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第6電流測定部12fは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第6電力測定部13f)に出力する。
また、第7電流測定部12gは、カレントトランスCT7により、屋内配線L1aから家電機器33に向けて流れる電流I7を一定の変流比で変流し、これを負荷抵抗に流すことで、電流I7の値を示す電圧信号(電流検出信号)を生成する。第7電流測定部12gは、生成した電圧信号を、電力測定部13(第7電力測定部13g)に出力する。
電力測定部13は、電圧測定部11で測定された各相の電圧Va,Vbの値と、電流測定部12で測定された各電流I1〜I7の値とから、電力量を測定し、演算制御部14に出力する。
電力測定部13は、図5に示すように、電力量P1を測定する第1電力測定部13aと、電力量P2を測定する第2電力測定部13bと、電力量P3を測定する第3電力測定部13cと、電力量P4を測定する第4電力測定部13dと、電力量P5を測定する第5電力測定部13eと、電力量P6を測定する第6電力測定部13fと、電力量P7を測定する第7電力測定部13gと、を備える。
より詳細には、第1電力測定部13aは、第1電圧測定部11aで測定された電圧Vaの値と、第1電流測定部12aで測定された電流I1の値とから、電力線L1と基準電力線Nとを通じて屋内配線L1aに接続された機器に供給されている電力量P1、または電力線L1と基準電力線Nとを通じて外部の電線に接続された外部の負荷に供給されている電力量P1を測定する。
なお、第1電力測定部13aが求めた電力量P1の符号が正である場合、電力線L1から屋内配線L1aに向けて電流が流れていることを示し、第1電力測定部13aが求めた電力量P1の符号が負である場合、屋内配線L1aから電力線L1に向けて電流が流れていることを示している。
第2電力測定部13bは、第2電圧測定部11bで測定された電圧Vbの値と、第2電流測定部12bで測定された電流I2の値とから、電力線L2と基準電力線Nとを通じて屋内配線L2aに接続された機器に供給されている電力量P2、または電力線L2と基準電力線Nとを通じて外部の電線に接続された外部の負荷に供給されている電力量P2を測定する。
なお、第2電力測定部13bが求めた電力量P2の符号が正である場合、電力線L2から屋内配線L2aに向けて電流が流れていることを示し、第2電力測定部13bが求めた電力量P2の符号が負である場合、屋内配線L2aから電力線L2に向けて電流が流れていることを示している。
第3電力測定部13cは、第1電圧測定部11aで測定された電圧Vaの値と、第3電流測定部12cで測定された電流I3の値とから、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて太陽光発電システム31から供給されている電力量P3を測定する。
なお、太陽光発電システム31は、電力を消費することはない。よって、第3電力測定部13cで求められた電力量P3の符号が正の場合(太陽光発電システム31に電力が供給されていることを示す電力量が求められた場合)、電力測定装置10は、カレントトランスCTの向きが誤っていることを示す情報を、例えばディスプレイ(出力部16)に出力する。
第4電力測定部13dは、第2電圧測定部11bで測定された電圧Vbの値と、第4電流測定部12dで測定された電流I4の値とから、屋内配線L2aと基準屋内配線Naとを通じて太陽光発電システム31から供給されている電力量P4を測定する。
なお、第4電力測定部13dで求められた電力量P4の符号が正の場合(太陽光発電システム31に電力が供給されていることを示す電力量が求められた場合)、電力測定装置10は、カレントトランスCTの向きが誤っていることを示す情報を、例えばディスプレイ(出力部16)に出力する。
第5電力測定部13eは、第1電圧測定部11aで測定された電圧Vaの値と、第5電流測定部12eで測定された電流I5の値とから、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32に供給されている電力量P5、または屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32から供給されている電力量P5を測定する。
なお、第5電力測定部13eが求めた電力量P5の符号が負である場合、蓄電システム32から電力が供給されていることを示し、第5電力測定部13eが求めた電力量P5の符号が正である場合、蓄電システム32に電力が供給されていることを示している。
また、第6電力測定部13fは、第2電圧測定部11bで測定された電圧Vbの値と、第6電流測定部12fで測定された電流I6の値とから、屋内配線L2aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32に供給されている電力量P6、または屋内配線L2aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32から供給されている電力量P6を測定する。
なお、第6電力測定部13fが求めた電力量P6の符号が負である場合、蓄電システム32から電力が供給されていることを示し、第6電力測定部13fが求めた電力量P6の符号が正である場合、蓄電システム32に電力が供給されていることを示している。
第7電力測定部13gは、第1電圧測定部11aで測定された電圧Vaの値と、第7電流測定部12gで測定された電流I7の値とから、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて家電機器33に供給されている電力量P7を測定する。
なお、家電機器33は、電力を供給することはない。よって、第7電力測定部13gで求められた電力量P7の符号が負の場合(家電機器33から電力が供給されていることを示す電力量が求められた場合)、電力測定装置10は、カレントトランスCTの向きが誤っていることを示す情報を、例えばディスプレイ(出力部16)に出力する。
第1電力測定部13a〜第7電力測定部13gは、それぞれ、図6に示すように、電圧検出信号をサンプリングするA/D変換器130と、A/D変換器130の出力値を補正するゲイン補正部131と、ゲイン補正部131から出力された印加電圧の値から実効値を求める実効値演算部132と、を備える。
また、第1電力測定部13a〜第7電力測定部13gは、それぞれ、電流検出信号をサンプリングするA/D変換器133と、A/D変換器133の出力値を補正するゲイン補正部134と、電圧検出信号と電流検出信号との位相差を補正する位相補正部135と、を備える。
また、第1電力測定部13a〜第7電力測定部13gは、それぞれ、ゲイン補正部131から出力された印加電圧の値と位相補正部135から出力される電流の値とを乗算する乗算部136と、乗算器136から出力される値から直近1秒間の電力Pを求める加算部137と、ゲイン補正部134から出力された電流の値から実効値を求める実効値演算部138と、実効値演算部132が求めた値、加算部137が求めた値および実効値演算部138が求めた値を記憶するレジスタ139と、を備える。
より詳細には、A/D変換器130は、電圧測定部11から供給される電圧検出信号をサンプリングしてデジタル信号に変換し、出力する。
ゲイン補正部131は、電圧測定部11および電流測定部12の回路定数のバラツキなどを補正して電力を正しく求めるため、A/D変換器130の出力値を補正し、印加電圧の値を正しく示す値Eとする。
実効値演算部132は、ゲイン補正部131の出力(印加電圧の瞬時値)Eを自乗してEを求め、求めたEを、印加電圧の1周期Tの間累算して累算値ΣEを求める。実効値演算部132は、累算値の平方根√(Σ(E)を求め、さらに、一周期Tのサンプリング数Nで割って√(Σ(E))/Nを求めることにより、印加電圧の実効値Veffを求める。実効値演算部132は、一定周期、例えば、1秒周期で、求めた実効値Veffの平均値を求め、レジスタ139に記録する。
A/D変換器133は、電流測定部12から供給される電流検出信号をサンプリングしてデジタル信号に変換し、出力する。
ゲイン補正部134は、電圧測定部11および電流測定部12の回路定数のバラツキなどを補正して電力を正しく求めるため、A/D変換器133の出力値を補正し、機器等に流れる電流の電流値を正しく示す値Iとする。
位相補正部135は、電圧検出信号と電流検出信号との取得過程の差により発生する位相差を、電圧検出信号を基準として補正する。例えば、位相補正部135は、カレントトランスCTに起因する電流検出信号の位相進み等を補正する。
乗算器136は、ゲイン補正部131から供給される電圧を示す値Eと位相補正部135から供給される位相補正済の値I(値Eと同一のタイミングで発生していた値I)とを乗算して、1サンプリング期間中の電力E・Iを求めて出力する。さらに、乗算器127は、求めたE・Iにサンプリング周期Δtを乗算し、E・I・Δtを求める。
加算部137は、乗算器136から出力される値E・I・Δtを、1秒間累算することにより、直近1秒間の電力量Pを求め、これをレジスタ139に記録する。
実効値演算部138は、ゲイン補正部134の出力(電流の瞬時値I)を自乗してIを求め、求めたIを、印加電圧の1周期分累算して累算値ΣIを求める。そして、実効値演算部138は、累算値の平方根√(ΣI)を求め、一周期Tのサンプリング数Nで割って√(ΣI)/Nを求めることにより、電流の実効値Ieffを求める。実効値演算部138は、一定周期、例えば、1秒周期で、求めた実効値Ieffの平均値を求め、レジスタ139に記録する。
レジスタ139は、実効値演算部132が求めた電圧実効値Veff、加算部137が求めた電力量P、実効値演算部138が求めた電流実効値Ieffを一時的に記憶し、演算制御部14の要求に応答して、記憶値を提供する。
図2に示す第1電力測定部13aは、図6に示した構成により、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaと第1電流測定部12aで計測された電流I1とから、電力線L1と基準電力線Nとを通じて屋内配線に接続された機器に供給されている電力量P1、または電力線L1と基準電力線Nとを通じて外部の電線に接続された外部の負荷に供給されている電力量P1を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第1電力測定部13aは、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaから、電圧Vaの実効値Vaeffを求め、第1電流測定部12aで計測された電流I1から、電流I1の実効値I1effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
第2電力測定部13bは、図6に示した構成により、第2電圧測定部11bで計測された電圧Vbと第2電流測定部12bで計測された電流I2とから、電力線L2と基準電力線Nとを通じて屋内配線に接続された機器に供給されている電力量P2、または電力線L2と基準電力線Nとを通じて外部の電線に接続された外部の負荷に供給されている電力量P2を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第2電力測定部13bは、第2電圧測定部11bで計測された電圧Vbから、電圧Vbの実効値Vbeffを求め、第2電流測定部12bで計測された電流I2から、電流I2の実効値I2effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
第3電力測定部13cは、図6に示した構成により、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaと第3電流測定部12cで計測された電流I3とから、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて太陽光発電システム31から供給されている電力量P3を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第3電力測定部13cは、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaから、電圧Vaの実効値Vaeffを求め、第3電流測定部12cで計測された電流I3から、電流I3の実効値I3effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
第4電力測定部13dは、図6に示した構成により、第2電圧測定部11bで計測された電圧Vbと第4電流測定部12dで計測された電流I4とから、屋内配線L2aと基準屋内配線Naとを通じて太陽光発電システム31から供給されている電力量P4を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第4電力測定部13dは、第2電圧測定部11bで計測された電圧Vbから、電圧Vbの実効値Vbeffを求め、第4電流測定部12dで計測された電流I4から、電流I4の実効値I4effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
第5電力測定部13eは、図6に示した構成により、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaと第5電流測定部12eで計測された電流I5とから、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32に供給されている電力量P5、または屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32から供給されている電力量P5を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第5電力測定部13eは、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaから、電圧Vaの実効値Vaeffを求め、第5電流測定部12eで計測された電流I5から、電流I5の実効値I5effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
第6電力測定部13fは、図6に示した構成により、第2電圧測定部11bで計測された電圧Vbと第6電流測定部12fで計測された電流I6とから、屋内配線L2aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32に供給されている電力量P6、または屋内配線L2aと基準屋内配線Naとを通じて蓄電システム32から供給されている電力量P6を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第6電力測定部13fは、第2電圧測定部11bで計測された電圧Vbから、電圧Vbの実効値Vaeffを求め、第6電流測定部12fで計測された電流I6から、電流I6の実効値I6effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
第7電力測定部13gは、図6に示した構成により、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaと第7電流測定部12gで計測された電流I7とから、屋内配線L1aと基準屋内配線Naとを通じて家電機器33に供給されている電力量P7を求め、レジスタ139に記憶させる。
また、第7電力測定部13gは、第1電圧測定部11aで計測された電圧Vaから、電圧Vaの実効値Vaeffを求め、第7電流測定部12gで計測された電流I7から、電流I7の実効値I7effを求めて、レジスタ139に記憶させる。
演算制御部14は、第1電力測定部13a〜第7電力測定部13gで測定された電力量の符号が正しい符号であるかを判定し、正しい符号である場合には、測定された電力量をそのまま記録・出力し、測定された電力量の符号が正しい符号でない場合には、電力量を出力せず、端子T1〜T3の誤接続を示す情報またはカレントトランスCT1〜CT7の誤配置を示す情報を、例えばディスプレイ(出力部16)に出力する。
図7に示すように、演算制御部14は、カレントトランスCT1〜CT7が正しい向きで接続されているか否かを判定する判定部140と、符号情報を記憶する符号記憶部141と、符号情報を生成する符号特定部142と、を備える。
より詳細には、判定部140は、プロセッサ等から構成され、第1電力測定部13a〜第7電力測定部13gから、電力量P1〜P7を取得する。また、判定部140は、端子T1〜T3が正しく接続されて、カレントトランスCT1〜CT7が正しく配置された場合において、取得した(測定した)電力量P1〜P7が正の符号を示すか、負の符号を示すか、正および負の量の符号を示すか、を表す符号情報を、符号記憶部141から取得する。そして、判定部140は、取得した(測定した)電力量P1〜P7の符号と、符号情報で表される電力量の符号とを比較し、カレントトランスCT1〜CT7が正しい向きで接続されているか否かを判定する。また、判定部140は、電力線L1,N,L2を通じて外部の電線に接続された外部の負荷に供給されている電力量が、太陽光発電システム31または蓄電システム32の一方から供給されている電力量、または太陽光発電システム31および蓄電システム32の両方から供給されている電力量の合計値以下であるかを判定することで、カレントトランスCT1〜CT7が正しい向きで接続されているか否かを判定する。なお、これらの判定の詳細は後述する。
判定部140は、判定結果に応じて、取得した電力量P1〜P7をそのまま記録・出力するか、或いは、取得した電力量P1〜P7を出力せずに、誤配置を示す情報を出力する。
符号記憶部141には、符号特定部142で生成された符号情報が記憶されている。
符号特定部142は、プロセッサ等から構成され、符号情報を生成するための、符号テーブルを記憶している。符号テーブルは、カレントトランスCTが正しく配置されている場合に電力測定部13で測定される電力量が正の符号を示すか、負の符号を示すか、両方の符号を示すかと、カレントトランスCTの配置先の電力線を示す情報とを、対応付けたものである。この符号テーブルの符号特定部142への格納は、施工者又はユーザにより予め行われる。
例えば、符号テーブルは、図8に示すように、メインブレーカ35に接続された電力線L1,L2を示す情報と、測定される電力量が正または負の両方の符号を示す情報とが対応付けられている。また、符号テーブルは、太陽光発電システム31に接続された屋内配線L1b,L2bを示す情報と、測定される電力量が負の符号を示す情報とが対応付けられている。
また、符号テーブルは、蓄電システム32に接続された屋内配線L1c,L2cを示す情報と、測定される電力量が正または負の両方の符号を示す情報とが対応付けられている。そして、符号テーブルは、家電機器33に接続された屋内配線L1dを示す情報と、測定される電力量が正の符号を示す情報とが対応付けられている。
符号特定部142による符号テーブルの利用について説明する。例えばディップスイッチ(或いはキーボード)である入力部15が施工者によって操作されて、どのカレントトランスCTをどの電力線(屋内配線)の外周に配置したかを示す配置情報が入力されると、符号特定部142は、入力された配置情報と符号テーブルとに基づいて、カレントトランスCTが正しく配置されている場合に電力測定部13で測定される電力量が正の符号を示すか、負の符号を示すか、両方の符号を示すかを、電力量P1〜P7の名称毎に(カレントトランスCTの名称毎に)特定する。そして、符号特定部142は、特定した符号と電力量P1〜P7の名称とを対応付けて符号情報を生成し、生成した符号情報を、符号記憶部141に記憶する。
例えば、図9に示すように、カレントトランスCT1については、メインブレーカ35に接続された電力線L1の外周に配置され、カレントトランスCT2については、メインブレーカ35に接続された電力線L2の外周に配置されたことを示す配置情報が施工者によって入力されたとする。
また、例えば、図9に示すように、カレントトランスCT3については、太陽光発電システム31に接続された屋内配線L1bの外周に配置され、カレントトランスCT4については、太陽光発電システム31に接続された屋内配線L2bの外周に配置されたことを示す配置情報が施工者によって入力されたとする。
また、例えば、図9に示すように、カレントトランスCT5については、蓄電システム32に接続された屋内配線L1cの外周に配置され、カレントトランスCT6については、蓄電システム32に接続された屋内配線L2cの外周に配置されたことを示す配置情報が施工者によって入力されたとする。
そして、例えば、図9に示すように、カレントトランスCT7については、家電機器33に接続された屋内配線L1dの外周に配置されたことを示す配置情報が施工者によって入力されたとする。
すると、符号特定部142は、図9に示す配置情報と図8に示す符号テーブルとに基づいて、図10に示すように、カレントトランスCTが正しく配置されている場合、電力量P1,P2が両方の符号を示すと特定し、電力量P3,P4が負の符号を示すと特定し、電力量P5,P6が両方の符号を示すと特定し、電力量P7が正の符号を示すと特定する。
具体的には、符号特定部142は、例えば、電力量P1の符号(カレントトランスCT1を通じて測定される電流の符号)を特定する場合、まず、図9に示す配置情報から、カレントトランスCT1がメインブレーカ35の電力線L1の外周に配置してあることを示す情報を抽出する。そして、符号特定部142は、カレントトランスCT1の配置先である電力線L1と一致する配置先を含む「メインブレーカ35の電力線L1,L2」を表す情報を、符号テーブルから検索する。そして、符号特定部142は、検索した配置先「メインブレーカ35の電力線L1,L2」に対応付けられている電力量の符号「正または負」を符号テーブルから特定する。これにより、符号特定部142は、カレントトランスCT1が正しく配置されている場合、測定された電力量P1が両方の符号を示すと特定する(カレントトランスCT1を通じて測定される電流から求められる電力量が両方の符号を示すと特定する)。
また、符号特定部142は、例えば、電力量P3の符号(カレントトランスCT3を通じて測定される電流の符号)を特定する場合、まず、図9に示す配置情報から、カレントトランスCT3が太陽光発電システム31の電力線L1bの外周に配置してあることを示す情報を抽出する。そして、符号特定部142は、カレントトランスCT3の配置先である電力線L1bと一致する配置先を含む「太陽光発電システム31の電力線L1b,L2b」を表す情報を、符号テーブルから検索する。そして、符号特定部142は、検索した配置先「太陽光発電システム31の電力線L1b,L2b」に対応付けられている電力量の符号「負」を符号テーブルから特定する。これにより、符号特定部142は、カレントトランスCT3が正しく配置されている場合、測定された電力量P3が負の符号を示すと特定する(カレントトランスCT3を通じて測定される電流から求められる電力量が負の符号を示すと特定する)。
符号特定部142は、特定した符号を電力量の名称(カレントトランスCTの名称に対応)に対応付けて符号情報を生成し、その符号情報を、符号記憶部141に記憶する。
また、符号記憶部141には、図11および図12を参照して後述する動作を実現するプログラムが格納されている。プログラムの格納は、施工者又はユーザにより予め行われる。また、符号記憶部141は、電力測定部13が求めた、電力、実効値等の値(レジスタ139に記憶されている値)を記憶する。
入力部15は、例えば、ディップスイッチ、或いはキーボードである。このディップスイッチ、或いはキーボードを操作して、施工者は、どのカレントトランスCTをどの電力線(屋内配線)の外周に配置したかを示す配置情報を入力する。
出力部16は、例えば、ディスプレイである。判定部140は、取得した電力量P1〜P7の符号と、符号情報で表される電力量の符号とを比較し、それらの符号が一致していない場合、カレントトランスCT1〜CT7の誤設置を示す情報を、出力部16に表示させる。これにより、カレントトランスCT1〜CT7の誤設置を、施工者またはユーザに報知する。また、演算制御部14は、端子T1〜T3が正しく接続され、カレントトランスCT1〜CT7が正しく配置されている場合(カレントトランスCT1〜CT7の誤設置を示す情報を表示しない場合)、電力測定部13で測定された電力量P1〜P7(レジスタ139に記憶されている電力量P1〜P7)を、出力部16に表示させる。
次に、上記構成を有する電力測定装置10の動作を説明する。
電力測定装置10の施工者が、端子T1〜T3を屋内配線L1a,N,L2aに接続し、カレントトランスCT1〜CT7を電力線L1,L2の外周と配電線L1b,L1c,L1d,L2b,L2cの外周とに配置した後、符号情報(電力量の名称と電力量の符号とが対応付けられた情報)の生成を入力部15の操作で指示すると、演算制御部14は、図11に示す符号情報生成処理を開始する。
符号情報生成処理では、演算制御部14(符号特定部142)は、配置情報(どのカレントトランスCTがどの機器に接続された電力線(或いは屋内配線)の外周に配置されているかを示す情報)の入力要求を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS1)。
そして、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCTの配置先が全て入力されたか否かを判定する(ステップS2)。演算制御部14(符号特定部142)は、例えば、カレントトランスCTの配置先の全ての入力が完了したことを示す操作を入力部15で受け付けていない場合、カレントトランスCTの配置先が全て入力されていないと判定し(ステップS2;No)、ステップS1に戻る。
一方、演算制御部14(符号特定部142)は、例えば、カレントトランスCTの配置先の全ての入力が完了したことを示す操作を入力部15で受け付けた場合、配置先が全て入力されたと判定する(ステップS2;Yes)。
演算制御部14(符号特定部142)は、ステップS2でYesと判定すると、入力された配置先の一つを選定する(ステップS3)。そして、演算制御部14(符号特定部142)は、選定した配置先と一致する配置先を、符号記憶部141に予め記憶されている符号テーブル(カレントトランスCTが正しく配置されている場合に電力測定部13で測定される電力量が正の符号を示すか、負の符号を示すか、両方の符号を示すかを示すテーブル)から検索する(ステップS3)。
そして、演算制御部14(符号特定部142)は、検索した配置先に対応付けられている電力量の符号を、符号テーブルから特定する(ステップS4)。
例えば、図9に示す配置情報が施工者によって入力され、図8に示す符号テーブルが符号記憶部141に記憶されている場合、演算制御部14(符号特定部142)は、ステップS3で、配置情報から、例えば、カレントトランスCT1がメインブレーカ35の電力線L1の外周に配置してあることを示す情報を抽出する。そして、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCT1の配置先である電力線L1と一致する配置先を含む「メインブレーカ35の電力線L1,L2」を表す情報を、符号テーブルから検索する。そして、演算制御部14(符号特定部142)は、検索した配置先「メインブレーカ35の電力線L1,L2」に対応付けられている電力量の符号「正または負」を符号テーブルから特定する。これにより、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCT1が正しく配置されている場合、測定された電力量P1が両方の符号を示すと特定する(カレントトランスCT1を通じて測定される電流から求められる電力量が両方の符号を示すと特定する)。
また、例えば、図9に示す配置情報が施工者によって入力され、図8に示す符号テーブルが符号記憶部141に記憶されている場合、演算制御部14(符号特定部142)は、ステップS3で、配置情報から、例えば、カレントトランスCT7が家電機器31の屋内配線L1dの外周に配置してあることを示す情報を抽出する。そして、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCT1の配置先である電力線L1と一致する配置先を含む「家電機器33の屋内配線L1d」を表す情報を、符号テーブルから検索する。そして、演算制御部14(符号特定部142)は、検索した配置先「家電機器33の屋内配線L1d」に対応付けられている電力量の符号「正」を符号テーブルから特定する。これにより、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCT7が正しく配置されている場合、測定された電力量P7が正の符号を示すと特定する(カレントトランスCT7を通じて測定される電流から求められる電力量が正の符号を示すと特定する)。
ステップS4の実行後、演算制御部14(符号特定部142)は、特定した電力量の符号を、電力量の名称(カレントトランスCTの名称に対応)に対応付けた符号情報を生成する(ステップS5)。
例えば、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCT1の配置先から電力量P1の符号を正または負と特定した場合、図10に示すように、電力量の名称である「電力量P1」に、電力量の符号「正または負」を対応付けた符号情報を生成する。
また、例えば、演算制御部14(符号特定部142)は、カレントトランスCT7の配置先から電力量P7の符号を正と特定した場合、図10に示すように、電力量の名称である「電力量P7」に、電力量の符号「正」を対応付けた符号情報を生成する。
ステップS5の実行後、演算制御部14(符号特定部142)は、入力された全てのカレントトランスCTの配置先について、電力量の符号を特定したか否かを判定する(ステップS6)。演算制御部14(符号特定部142)は、入力された全てのカレントトランスCTの配置先について、電力量の符号を特定していないと判定すると(ステップS6;No)、ステップS3に処理を戻す。
一方、演算制御部14(符号特定部142)は、入力された全てのカレントトランスCTの配置先について、電力量の符号を特定したと判定すると(ステップS6;Yes)、生成した符号情報を符号記憶部141に記憶して(ステップS7)、この符号情報生成処理を終了する。
符号情報生成処理の終了後、第1電圧測定部11aは、電力線L1と基準電力線Nとの間の第1相の電圧Vaを降圧して電圧検出信号を生成し、生成した電圧検出信号を、第1電力測定部13aと、第3電力測定部13cと、第5電力測定部13eと、第7電力測定部13gと、に出力する。また、第2電圧測定部11bは、基準電力線Nと電力線L2の間の第2相の電圧Vbを降圧して電圧検出信号を生成し、生成した電圧検出信号を、第2電力測定部13bと、第4電力測定部13dと、第6電力測定部13fと、に出力する。
また、第1電流測定部12aは、カレントトランスCT1により、電力線L1からメインブレーカ35に向けて流れる電流I1を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第1電力測定部13aに出力する。また、第2電流測定部12bは、カレントトランスCT2により、電力線L2からメインブレーカ35に向けて流れる電流I2を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第2電力測定部13bに出力する。
また、第3電流測定部12cは、カレントトランスCT3により、太陽光発電システム31から屋内配線L1aに向けて流れる電流I3を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第1電力測定部13aに出力する。また、第4電流測定部12dは、カレントトランスCT4により、太陽光発電システム31から屋内配線L2aに向けて流れる電流I4を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第2電力測定部13bに出力する。
また、第5電流測定部12eは、カレントトランスCT5により、蓄電システム32から屋内配線L1aに向けて流れる電流I5を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第1電力測定部13aに出力する。また、第6電流測定部12fは、カレントトランスCT6により、蓄電システム32から屋内配線L2aに向けて流れる電流I6を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第2電力測定部13bに出力する。
また、第7電流測定部12gは、カレントトランスCT7により、屋内配線L1aから家電機器33に向けて流れる電流I7を測定し、電流値を示す電流検出信号を生成し、第1電力測定部13aに出力する。
第1電力測定部13aは、第1電圧測定部11aで測定された電圧Vaの電圧値を示す電圧検出信号と第1電流測定部12aで測定された電流I1の電流値を示す電流検出信号とを、サンプリングする。第1電力測定部13aは、1サンプリング期間Δtあたりの電力量Va・I1・Δtを求め、これを累算し、1秒周期で累算値(電力量)P1を求める。また、第1電力測定部13aは、電圧Vaの実効値Vaeffと電流I1の実効値I1effとを求める。そして、第1電力測定部13aは、それらの値を、レジスタ139に記憶する。
第2電力測定部13bは、第2電圧測定部11bで測定された電圧Vbの電圧値を示す電圧検出信号と第2電流測定部12bで測定された電流I2の電流値を示す電流検出信号とを、サンプリングする。第2電力測定部13bは、1サンプリング期間Δtあたりの電力量Vb・I2・Δtを求め、これを累算し、1秒周期で累算値(電力量)P2を求める。また、第2電力測定部13bは、電圧Vbの実効値Vbeffと電流I2の実効値I2effとを求める。そして、第2電力測定部13bは、それらの値を、レジスタ139に記憶する。
同様にして、第3電力測定部13cは、電力量P3と、電圧Vaの実効値Vaeffと、電流I3の実効値I3effとを求め、それらの値を、レジスタ139に記憶する。また、第4電力測定部13dは、電力量P4と、電圧Vbの実効値Vbeffと、電流I4の実効値I4effとを求め、それらの値を、レジスタ139に記憶する。
また、第5電力測定部13eは、電力量P5と、電圧Vaの実効値Vaeffと、電流I5の実効値I5effとを求め、それらの値を、レジスタ139に記憶する。また、第6電力測定部13fは、電力量P6と、電圧Vbの実効値Vbeffと、電流I6の実効値I6effとを求め、それらの値を、レジスタ139に記憶する。
また、第7電力測定部13gは、電力量P7と、電圧Vaの実効値Vaeffと、電流I7の実効値I7effとを求め、それらの値を、レジスタ139に記憶する。
その後、電力測定装置10の施工者が、端子T1〜T3の接続の判定およびカレントトランスCT1〜CT7の配置の判定を入力部15の操作で指示すると、演算制御部14は、図12に示す判定処理を開始する。
判定処理では、演算制御部14(判定部140)は、電力測定部13のレジスタ139から、電圧の実効値Vaeff,Vbeffと、電流の実効値I1eff〜I8effと、電力量P1〜P7と、を取得する(ステップS11)。
そして、演算制御部14(判定部140)は、取得した電圧の実効値Vaeff,Vbeffが予め定められた範囲内(例えば、基準の電圧値に対して±3%内)であるか否か判定される(ステップS12)。
端子T1が屋内配線L1aに接続され、端子T2が基準屋内配線Naに接続され、端子T3が屋内配線L2aに接続されていれば、端子T1,T2間の電圧がVaであり、端子T2,T3間の電圧がVbであるので、電圧の実効値Vaeff,Vbeffが予め定められた範囲内になる。よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS12でYesと判定する。すると、演算制御部14(判定部140)は、カレントトランスCT1〜CT7が正しい向きで配置されているかを判定するステップS13以降に、処理を移行する。
一方、例えば、端子T1が屋内配線L1aに接続され、端子T3が基準屋内配線Naに接続され、端子T2が屋内配線L2aに接続されていれば、端子T1,T2間の電圧がVa+Vbであるので、電圧の実効値Vaeffが予め定められた範囲外になる。よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS12でNoと判定する。すると、演算制御部14(判定部140)は、端子T1〜T3の誤接続が行われていることを示す画面を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS13)。この画面による報知で、施工者またはユーザは、端子T1〜T3の誤接続があることを認識することができる。
ステップS12でYesと判定した場合、演算制御部14(判定部140)は、符号記憶部141に記憶された符号情報で示される電力量の符号のうち、電力量の符号が単一(正または負の何れか一方)のものを、符号情報から特定する(ステップS14)。
例えば、図10に示す符号情報が符号記憶部141に記憶されている場合、演算制御部14(判定部140)は、ステップS14で、電力量の符号が単一のものである電力量P3,P4,P7を特定する。
そして、演算制御部14(判定部140)は、ステップS14で特定した電力量の符号と、ステップS11で取得した電力量の符号とが、全て一致しているか否かを判定する(ステップS15)。
例えば、ステップS14で、演算制御部14(判定部140)は、電力量P3,P4,P7を、電力量の符号が単一のものであると符号情報から特定した場合、ステップS15では、符号情報で示される電力量P3,P4,P7の各符号と、ステップS11で取得した電力量のうちの電力量P3,P4,P7の各符号とが、一致しているか否かを判定する。
演算制御部14(判定部140)は、特定した電力量の符号と、ステップS11で取得した電力量の符号とが、1つでも一致していないと判定すると(ステップS15;No)、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS23)。この画面による報知で、施工者またはユーザは、カレントトランスCTの誤配置があることを認識することができる。
演算制御部14(判定部140)は、特定した電力量の符号と、ステップS11で取得した電力量の符号とが、全て一致していると判定すると(ステップS15;Yes)、正および負の両方の符号を示す電力量を測定するためのカレントトランスCTの配置を判定する、ステップS16以降に、処理を移行する。
ステップS16では、演算制御部14(判定部140)は、施工者によって入力されたカレントトランスCTの配置情報から、メインブレーカ35を通じて供給された電力量が、ステップS11で取得した電力量P1〜P7のうちのどの電力量に該当するかを特定する(ステップS16)。
例えば、図9に示すように、カレントトランスCT1がメインブレーカ35の電力線L1の外周に配置され、カレントトランスCT2がメインブレーカ35の電力線L2の外周に配置されていることを示す配置情報が施工者によって入力された場合、演算制御部14(判定部140)は、ステップS16で、電力量P1,P2が、メインブレーカ35を通じて供給された電力量であると特定する。
その後、演算制御部14(判定部140)は、メインブレーカ35を通じて供給された電力量(ステップS11で取得した電力量、即ち測定値)の符号は、負を示しているか否かを判定する(ステップS17)。
例えば、演算制御部14(判定部140)は、ステップS16で、電力量P1,P2が、メインブレーカ35を通じて供給された電力量であると特定すると、電力量P1,P2の符号(ステップS11で取得した電力量の符号)が負を示しているか否かを判定する。この処理により、電力線L1,N,L2を通じて、外部の電線に接続された外部の負荷に電力が供給されている状態か、を判定する。ステップS16を実行する演算制御部14(判定部140)が、特許請求の範囲に記載の電流判定部に対応する。
演算制御部14(判定部140)は、メインブレーカ35を通じて供給される電力量の符号(ステップS11で取得した電力量の符号)は、負を示していると判定すると(ステップS17;Yes)、符号記憶部141に記憶された符号情報から、メインブレーカ35を通じて供給された電力量を除いたものを、ステップS11で取得した電力量から特定する(ステップS18)。
例えば、演算制御部14(判定部140)は、ステップS16で、電力量P1,P2が、メインブレーカ35を通じて供給される電力量を表す電力量であると特定し、且つ、図10に示す符号情報が符号記憶部141に記憶されている場合、ステップS18では、電力量P3,P4,P5,P6,P7が、メインブレーカ35を通じて供給される電力量を除いた電力量に該当すると特定する。
その後、演算制御部14(判定部140)は、ステップS18で特定した電力量のうち、負の符号を示す電力量を、ステップS11で取得した電力量から特定する(ステップS19)。
例えば、演算制御部14(判定部140)は、ステップS18で、電力量P3,P4,P5,P6,P7を特定した場合、ステップS11で取得した電力量P3,P4,P5,P6,P7のうち、負の符号を示す電力量を特定する。この特定により、太陽光発電システム31と蓄電システム32とのうち、機器から電力を供給しているものがどれであるかを特定できる(機器から電流が出力されている状態の電力線がどれであるかを特定できる)。ステップS18を実行する演算制御部14(判定部140)が、特許請求の範囲に記載の特定部に対応する。
その後、演算制御部14(判定部140)は、ステップS19で特定した負の符号を示す電力量を、相毎に、合計する(ステップS20)。
例えば、ステップS19で、電力量P3,P4,P5,P6を、演算制御部14(判定部140)が特定したとすると、電力量P3と電力量P5とは、第1相の電圧Vaによる電力量であり、電力量P4と電力量P6とは、第2相の電圧Vbによる電力量である。よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS20で、ステップS11で取得した電力量P3とステップS11で取得した電力量P5との合計値、およびステップS11で取得した電力量P4とステップS11で取得した電力量P6との合計値を求める。
その後、演算制御部14(判定部140)は、全ての相で、メインブレーカ35を通じて供給された電力量(ステップS11で取得した電力量から特定)≦合計値(ステップS11で取得した電力量から特定)を満たすか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21を実行する演算制御部14(判定部140)が、特許請求の範囲に記載の合計値判定部に対応する。
例えば、演算制御部14(判定部140)は、ステップS16で、電力量P1,P2が、メインブレーカ35を通じて供給された電力量であると特定し、ステップS20で、電力量P3と電力量P5との合計値、および電力量P4と電力量P6との合計値を求めている場合、第1相の電圧Vaに対応する電力量P1≦電力量P3と電力量P5との合計値の関係を満たし、第2相の電圧Vbに対応する電力量P2≦電力量P4と電力量P6との合計値の関係を満たすかを判定する。この処理により、太陽光発電システム31と蓄電システム32とから供給された電力は少なくとも家電機器33で消費されることから、電力線L1,N,L2を通じて外部の負荷に供給された電力量は、太陽光発電システム31と蓄電システム32とから供給された電力量以下になる、という原則が成立しているか、が判定できる。
演算制御部14(判定部140)は、全ての相で、メインブレーカ35を通じて供給された電力量(ステップS11で取得した電力量から特定)≦合計値(ステップS11で取得した電力量から特定)を満たすと判定すると(ステップS21;Yes)、上述した原則が成立しているので、カレントトランスCTが全て正しく配置されていると判定する。
一方、演算制御部14(判定部140)は、少なくとも1つの相で、メインブレーカ35を通じて供給された電力量(ステップS11で取得した電力量から特定)≦合計値(ステップS11で取得した電力量から特定)を満たさないと判定すると(ステップS21;No)、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS23)。ステップS21;NoとステップS23とを実行する演算制御部14(判定部140)が、特許請求の範囲に記載の誤配置判定部に対応する。
例えば、カレントトランスCT1,CT2,CT3,CT4が正しい向きで配置されているが、カレントトランスCT5,CT6が逆向きに配置された場合、蓄電システム32から電力が供給されている状態であるとき、電力量P5,P6の符号が正を示す。よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS19で、電力量P3,P4を特定する(電力量P5,P6を特定しない)。
このとき、太陽光発電システム31から供給される電力量P3およびP4が2kwであり、蓄電システム32から供給されている電力量P5およびP6が1kwであり、家電機器33で消費される電力量P7が0.5kwであるとすると、外部の電線から外部の負荷に供給されている電力量P1およびP2は、2.5kwである。
しかし、カレントトランスCT5,CT6が逆向きに配置されているので、演算制御部14(判定部140)は、ステップS20で、第1相の電圧Vaに対応する電力量P3を合計値として求め、第2相の電圧Vbに対応する電力量P4を、合計値として求める。
よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS21で、電力量P1>電力量P3および電力量P2>電力量P4であると判定する(ステップS21;No)。その後、演算制御部14(判定部140)は、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS23)。この画面を視認することで、施工者またはユーザは、カレントトランスCTの誤配置があることを認識することができる。
また、例えば、カレントトランスCT3,CT4,CT5,CT6が正しい向きで配置されているが、カレントトランスCT1,CT2が逆向きに配置された場合、外部の電線から屋内配線を通じて電力が機器に供給されている状態であるとき、電力量P1,P2の符号が負を示す。
このとき、太陽光発電システム31から供給される電力量P3およびP4が1kwであり、蓄電システム32から供給されている電力量P5およびP6が0.5kwであり、家電機器33で消費される電力量P7が4kwであるとすると、屋内配線を通じて機器に供給されている電力量P1およびP2は、2.5kwになる。
このとき、演算制御部14(判定部140)は、カレントトランスCT3,CT4,CT5,CT6が正しい向きで配置されているので、電力量P3+電力量P5を合計値として求め、電力量P4+電力量P6を合計値として求める。そして、演算制御部14(判定部140)は、屋内配線を通じて電力が機器に供給されている状態のときの電力量P1,P2を、合計値と比較する。
よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS21で、電力量P1>電力量P3+電力量P5および電力量P2>電力量P4+電力量P6あると判定する(ステップS21;No)。その後、演算制御部14(判定部140)は、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS23)。この画面を視認することで、施工者またはユーザは、カレントトランスCTの誤配置があることを認識することができる。
また、例えば、カレントトランスCT3,CT4が正しい向きで配置されているが、カレントトランスCT1,CT2が逆向きに配置され、更に、カレントトランスCT5,CT6が逆向きに配置された場合、屋内配線を通じて機器に電力が供給されている状態であるとき電力量P1,P2の符号が負を示し、蓄電システム32から電力が供給されている状態であるとき電力量P5,P6の符号が正を示す。
このとき、太陽光発電システム31から供給される電力量P3およびP4が1kwであり、蓄電システム32から供給されている電力量P5およびP6が0.5kwであり、家電機器33で消費される電力量P7が4kwであるとすると、屋内配線を通じて機器に供給されている電力量P1およびP2は、2.5kwになる。
このとき、演算制御部14(判定部140)は、カレントトランスCT5,CT6が逆向きに配置されているので、演算制御部14(判定部140)は、ステップS20で、第1相の電圧Vaに対応する電力量P3を合計値として求め、第2相の電圧Vbに対応する電力量P4を、合計値として求める。
また、演算制御部14(判定部140)は、屋内配線を通じて電力が機器に供給されている状態のときの電力量P1,P2を、合計値と比較する。
よって、演算制御部14(判定部140)は、ステップS21で、電力量P1>電力量P3および電力量P2>電力量P4であると判定する(ステップS21;No)。その後、演算制御部14(判定部140)は、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面を、例えばディスプレイである出力部16に表示する(ステップS23)。この画面を視認することで、施工者またはユーザは、カレントトランスCTの誤配置があることを認識することができる。
なお、演算制御部14(判定部140)は、ステップS17で、ステップS11で取得したメインブレーカ35を通じて供給された電力量の符号が正を示していると判定すると(ステップS17;No)、正および負の両方の符号を示す電力量を測定するためのカレントトランスCTの配置の判定ができないので、この判定処理を終了する。
上述した通り、本実施の形態に係る電力測定装置10は、符号記憶部141に記憶された符号情報で示される電力量の符号のうち、電力量の符号が単一(正または負の何れか一方)のものを符号情報から特定し、特定した電力量の符号と、ステップS11で取得した電力量の符号とが、全て一致しているか否かを判定する。この結果により、カレントトランスCTが正しい向きで配置されているかを判定する。よって、電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)が電力線に接続されていても、カレントトランスCTの誤配置を判定可能である。また、本実施の形態に係る電力測定装置10は、電力が供給される機器に加えて、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)が電力線に接続されていても、電力量を測定可能である。
また、本実施の形態に係る電力測定装置10は、メインブレーカ35を通じて供給された電力量と、メインブレーカ35を通じて供給される電力量を除いた電力量と、を特定する。そして、電力測定装置10は、メインブレーカ35を通じて供給された電力量を除いた電力量の合計値を求める。その後、電力測定装置10は、メインブレーカ35を通じて供給された電力量が、合計値以下であるか否かを判定する。この結果により、カレントトランスCTが正しい向きで配置されているかを判定する。よって、電力が供給される機器、電力を供給する機器に加えて、電力が供給され、且つ、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)が電力線に接続されていても、カレントトランスCTの誤配置を判定可能である。また、本実施の形態に係る電力測定装置10は、電力が供給される機器、電力を供給する機器に加えて、電力が供給され、且つ、電力を供給する機器(逆潮流を発生させる機器)が電力線に接続されていても、電力量を測定可能である。
また、本実施の形態に係る電力測定装置10は、カレントトランスCTの配置先(配置情報)が施工者によって入力されると、入力された配置情報に基づいて、カレントトランスCTが正しく配置されている場合に電力測定部13で測定される電力量が、正の符号を示すか、負の符号を示すか、両方の符号を示すかを、特定し、符号記憶部141に記憶する。よって、電力線に接続された機器が、電力が供給される機器であるのか、電力を供給する機器であるのか、電力が供給され、且つ、電力を供給する機器であるのかといった専門知識を必要とする入力を、施工者が行う必要がない。よって、機器についての専門知識を施工者が持たない場合でも、施工者は、電力測定装置10を用いて、カレントトランスCTの誤配置を認識可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
上述した電力測定装置10は、電力を供給する機器、即ち、太陽光発電システム31に接続された電力線L1b,L2bと蓄電システム32に接続された電力線L1c,L2cとの外周にカレントトランスCTを配置したが、これに限られるものではない。
上述した原則(電力を供給する機器から供給された電力は少なくとも家電機器33で消費されるので、電力線L1,N,L2を通じて外部の負荷に供給された電力量は、電力を供給する機器から供給された電力量以下になる、という原則)が、カレントトランスCTを正しい向きで配置した場合に成立する範囲で、カレントトランスCTを機器に接続された一部の電力線に配置してもよい。例えば、蓄電システム32に接続された電力線L1c,L2cの外周にカレントトランスCTを配置せず、太陽光発電システム31に接続された電力線L1b,L2bの外周にカレントトランスCTを配置してもよい。逆に、太陽光発電システム31に接続された電力線L1b,L2bの外周にカレントトランスCTを配置せず、蓄電システム32に接続された電力線L1c,L2cの外周にカレントトランスCTを配置してもよい。
ただし、電力を供給する機器に接続された全ての電力線の外周に、カレントトランスCTを配置するのが望ましい。
また、上述した電力測定装置10は、カレントトランスCTの配置先(配置情報)が施工者によって入力されると、入力された配置情報に基づいて、カレントトランスCTが正しく配置されている場合に電力測定部13で測定される電力量が、正の符号を示すか、負の符号を示すか、両方の符号を示すかを、特定したが、これに限られるものではない。例えば、施工者が専門的な知識を有している場合には、施工者に、カレントトランスCTが正しく配置されている場合に電力測定部13で測定される電力量が、正の符号を示すか、負の符号を示すか、両方の符号を示すかを、直接、入力できるよう、電力測定装置10を構成してもよい。
また、上述した電力測定装置10の出力部16は、例えばディスプレイであったが、これに限られるものではない。出力部16は、例えば外部のパーソナルコンピュータとの通信を実現するインターフェイスであってもよい。出力部16が例えばインターフェイスである場合、演算制御部14(判定部140)は、端子T1〜T3の誤接続が行われていることを示す画面の情報、或いは、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面の情報を、出力部16を介して、外部のパーソナルコンピュータに出力する。これにより、施工者またはユーザは、外部のパーソナルコンピュータに備えられたディスプレイで、端子T1〜T3の誤接続が行われていることを示す画面、或いは、カレントトランスCTの誤配置が行われていることを示す画面を視認することができる。
また、上述した電力測定装置10では、電流検出用素子としてカレントトランスCTを用いたが、これに限られるものではない。電流検出用素子として、例えば、ホール素子を用いてもよい。
なお、上記の実施の形態において、演算制御部14で実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto−Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムを、コンピュータ等にインストールすることにより、図11,12に示す処理を実行する装置を構成することとしてもよい。
また、上述のプログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の任意のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等してもよい。
また、上述の図11,12に示す処理を、各OS(Operating System)が分担して実現する場合、または、OSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、上述した実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
10 電力測定装置、11 電圧測定部、12 電流測定部、13 電力測定部、14 演算制御部、15 入力部、16 出力部、31 太陽光発電システム、32 蓄電システム、33 家電機器、35 メインブレーカ、36a,36b,36c,36d 分岐ブレーカ。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力測定装置の電圧測定部は、複数相の電力を送電する複数の電力線に接続され、各相の電圧を測定する。電流測定部は、電力線の外周に配置された電流検出用素子を通じて、電力線に接続された機器に入力される電流、または前記機器から出力される電流を測定する。電力測定部は、電流測定部で測定された電流と電圧測定部で測定された電圧とから、機器に供給された電力量、または機器から供給された電力量を、電流検出用素子毎に測定する。符号記憶部は、電流検出用素子が電力線に正しい向きで配置された場合に電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すかを、電流検出用素子毎に記憶する。判定部は、符号記憶部に記憶された符号と電力測定部で測定された電力量の符号とが異なっていれば、電流検出用素子が電力線に誤った向きで配置されていると判定する。電力線記憶部は、電力線に電流検出用素子が正しい向きで配置された場合に電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すか、正と負との両方を示すかを、電力線を示す情報毎に記憶する。受付部は、電流検出用素子をどの電力線に配置したかを示す配置情報を、ユーザから受け付ける。記憶制御部は、電力線に電流検出用素子が正しい向きで配置された場合に電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すか、正と負との両方を示すかを、受付部で受け付けられた配置情報と電力線記憶部に記憶された符号とに基づいて、電流検出用素子毎に特定し、特定した結果を、符号記憶部に記憶させる。

Claims (8)

  1. 複数相の電力を送電する複数の電力線に接続され、各相の電圧を測定する電圧測定部と、
    前記電力線の外周に配置された電流検出用素子を通じて、前記電力線に接続された機器に入力される電流、または前記機器から出力される電流を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部で測定された電流と前記電圧測定部で測定された電圧とから、前記機器に供給された電力量、または前記機器から供給された電力量を、前記電流検出用素子毎に測定する電力測定部と、
    前記電流検出用素子が前記電力線に正しい向きで配置された場合に前記電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すかを、前記電流検出用素子毎に記憶する符号記憶部と、
    前記符号記憶部に記憶された符号と前記電力測定部で測定された電力量の符号とが異なっていれば、前記電流検出用素子が前記電力線に誤った向きで配置されていると判定する判定部と、
    を備える電力測定装置。
  2. 前記機器に接続された電力線は、主開閉器の一方の端子に接続されており、
    前記主開閉器は、他方の端子に、外部の電線に接続された分配線が接続されており、
    前記電流検出用素子は、更に、前記分配線の外周に配置されており、
    前記電力測定部は、更に、前記主開閉器に接続された分配線を通じて前記外部の電線に接続されている外部の負荷に供給された電力量を、前記分配線の外周に配置された電流検出用素子毎に測定するものであり、
    前記符号記憶部は、更に、前記電力線または前記分配線に前記電流検出用素子が正しい向きで配置された場合に前記電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すか、正と負との両方を示すかを、前記電流検出用素子毎に記憶するものであり、
    前記電力測定部で測定された電力量の符号と前記符号記憶部に記憶された符号とに基づいて、前記分配線から前記外部の電線に向けて電流が流れているか否かを判定する電流判定部と、
    前記分配線から前記外部の電線に向けて電流が流れていると前記電流判定部で判定された場合、前記電力測定部で測定された電力量の符号と前記符号記憶部に記憶された符号とに基づいて、前記機器から出力された電流を流している状態の電力線を示す情報を特定する特定部と、
    前記電力測定部で測定された電力量から求められた、前記外部の電線を通じて前記外部の負荷に供給した電力量が、前記電力測定部で測定された電力量から求められた、前記特定部で特定された情報で示される電力線を伝送した電力量の合計値以下であるかを判定する合計値判定部と、
    前記外部の負荷に供給した電力量が前記合計値を超えていると前記合計値判定部で判定されると、前記電流検出用素子が前記電力線に誤った向きで配置されていると判定する誤配置判定部と、
    を備える請求項1に記載の電力測定装置。
  3. 前記電流検出用素子が前記電力線に誤った向きで配置されていると誤配置判定部で判定されると、前記電流検出用素子が前記電力線に誤った向きで配置されていることを報知する報知部、
    を備える請求項2に記載の電力測定装置。
  4. 前記電力線または前記分配線に前記電流検出用素子が正しい向きで配置された場合に前記電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すか、正と負との両方を示すかを、前記電力線または前記分配線を示す情報毎に記憶する電力線記憶部と、
    前記電流検出用素子をどの電力線またはどの分配線に配置したかを示す配置情報を、ユーザから受け付ける受付部と、
    前記電力線または前記分配線に前記電流検出用素子が正しい向きで配置された場合に前記電力測定部で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すか、正と負との両方を示すかを、前記受付部で受け付けられた前記配置情報と前記電力線記憶部に記憶された符号とに基づいて、前記電流検出用素子毎に特定し、特定した結果を、前記符号記憶部に記憶させる記憶制御部と、
    を備える請求項3に記載の電力測定装置。
  5. 前記電圧測定部は、前記電力線に接続された端子を通じて、各相の電圧を測定するものであり、
    前記電圧測定部で測定された各相の電圧が予め定められた範囲内であるかを判定する電圧判定部を備え、
    前記報知部は、前記測定された各相の電圧が予め定められた範囲外であると判定すると、前記端子が前記電力線に誤って接続されていることを報知する、
    請求項3または4に記載の電力測定装置。
  6. 前記電流検出用素子が前記電力線に正しい向きで配置されていると前記判定部で判定された場合、前記電力測定部で測定された電力量を外部の装置に出力する出力部、
    を備える請求項1から5のいずれかに記載の電力測定装置。
  7. 電流検出用素子が正しい向きで配置されているか否かを判定するための判定方法であって、
    複数相の電力を送電する複数の電力線に印加されている各相の電圧を、電力測定装置が測定する電圧測定ステップと、
    前記電力線の外周に配置された電流検出用素子を通じて、前記電力線に接続された機器に入力される電流、または前記機器から出力される電流を、前記電力測定装置が測定する電流測定ステップと、
    前記電流測定ステップで測定された電流と前記電圧測定ステップで測定された電圧とから、前記機器に供給された電力量、または前記機器から供給された電力量を、前記電流検出用素子毎に前記電力測定装置が測定する電力測定ステップと、
    前記電流検出用素子が前記電力線に正しい向きで配置された場合に前記電力測定ステップで測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すかを前記電流検出用素子毎に表した情報に含まれている符号と、前記電力測定ステップで前記電流検出用素子毎に測定された電力量の符号とが、異なっていれば、前記電流検出用素子が前記電力線に誤った向きで配置されていると前記電力測定装置が判定する判定ステップと、
    を含む判定方法。
  8. コンピュータに、
    複数相の電力を送電する複数の電力線に印加されている各相の電圧を測定する電圧測定部から、前記各相の電圧の測定値を受け取る電圧測定機能、
    前記電力線の外周に配置された電流検出用素子を通じて、前記電力線に接続された機器に入力される電流、または前記機器から出力される電流を測定する電流測定部から、前記電流の測定値を受け取る電流測定機能、
    前記電流測定機能で受け取られた電流の測定値と前記電圧測定機能で受け取られた電圧の測定値とから、前記機器に供給された電力量、または前記機器から供給された電力量を、前記電流検出用素子毎に測定する電力測定機能、
    前記電流検出用素子が前記電力線に正しい向きで配置された場合に前記電力測定機能で測定される電力量の符号が、正を示すか、負を示すかを前記電流検出用素子毎に表した情報に含まれている符号と、前記電力測定機能で前記電流検出用素子毎に測定された電力量の符号とが、異なっていれば、前記電流検出用素子が前記電力線に誤った向きで配置されていると判定する判定機能、
    を実現するプログラム。
JP2013124764A 2013-06-13 2013-06-13 電力測定装置、判定方法、およびプログラム Active JP5814979B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013124764A JP5814979B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 電力測定装置、判定方法、およびプログラム
DE112014002840.1T DE112014002840T5 (de) 2013-06-13 2014-06-02 Leistungsmesseinrichtung, Bestimmungsverfahren und Programm
US14/890,655 US9869704B2 (en) 2013-06-13 2014-06-02 Power measurement device, determination method, and recording medium for identification of current detection element disposed in an incorrect direction
CN201480030943.7A CN105247375B (zh) 2013-06-13 2014-06-02 电力测定装置以及判定方法
PCT/JP2014/064604 WO2014199854A1 (ja) 2013-06-13 2014-06-02 電力測定装置、判定方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013124764A JP5814979B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 電力測定装置、判定方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015001403A true JP2015001403A (ja) 2015-01-05
JP5814979B2 JP5814979B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=52022152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013124764A Active JP5814979B2 (ja) 2013-06-13 2013-06-13 電力測定装置、判定方法、およびプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9869704B2 (ja)
JP (1) JP5814979B2 (ja)
CN (1) CN105247375B (ja)
DE (1) DE112014002840T5 (ja)
WO (1) WO2014199854A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004330A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 京セラ株式会社 電力管理装置、電流センサの設置方向の判定方法及び電力管理システム
JP2018072215A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 分散型発電システム
JP2018109539A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 接続相認識装置、制御方法及びプログラム
WO2020217292A1 (ja) * 2019-04-23 2020-10-29 三菱電機株式会社 スイッチギヤ及びスイッチギヤ群
JP6983360B1 (ja) * 2020-10-08 2021-12-17 三菱電機株式会社 スイッチギヤ

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3176907B1 (en) * 2014-07-28 2019-10-02 Mitsubishi Electric Corporation Energy management controller, energy management method, and program
TWI592669B (zh) * 2016-12-28 2017-07-21 致茂電子股份有限公司 接線檢查方法
FR3063185B1 (fr) * 2017-02-20 2019-03-22 Sagemcom Energy & Telecom Sas Procede de verification du cablage d’un compteur
DE102017209128B4 (de) 2017-05-31 2019-09-26 Audi Ag Verfahren zum Betreiben einer Fahrzeugladevorrichtung, Fahrzeugladevorrichtung sowie System aus einer Sensorvorrichtung und einer Fahrzeugladevorrichtung
US10734809B2 (en) * 2017-08-04 2020-08-04 Lime Energy Co. Energy monitoring system
CN107966630B (zh) * 2017-11-10 2020-07-28 江苏固德威电源科技股份有限公司 应用于储能系统的电表电流互感器连接检测方法
CN109799419A (zh) * 2019-01-29 2019-05-24 国家电网有限公司 一种交流二次错接线分析仪
US10819261B1 (en) * 2019-10-25 2020-10-27 Schweitzer Engineering Laboratories, Inc. Security improvements for electric power generator protection
LU101628B1 (de) * 2020-01-30 2021-07-30 Phoenix Contact Gmbh & Co Strommessumformer zum Messen des durch einen elektrischen Leiter fließenden Stroms und Verfahren zur Ausgabe der Stromstärke bei einem Strommessumformer mit Ausgabe der Energieflussrichtung bei Wechselströmen
CN111965531A (zh) * 2020-07-15 2020-11-20 广西电网有限责任公司电力科学研究院 一种基于多信号采集的高压断路器在线监控评估系统
CN116027102A (zh) * 2023-03-29 2023-04-28 深圳龙电华鑫控股集团股份有限公司 电力仪表的功率计算方法、装置及电力仪表

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042514A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Kyocera Corp 自家発電システム
WO2008102542A1 (ja) * 2007-02-20 2008-08-28 Panasonic Corporation 発電装置及びその運転方法
JP2009118673A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Panasonic Corp 分散型電源システム
JP2013140110A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Omron Corp 検出装置、検査装置、検査方法、並びに、プログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5652505A (en) * 1995-12-18 1997-07-29 Neilsen-Kuljian, Inc. Power consumption measurement device for a multiphase alternating current system
JP3403368B2 (ja) 1999-02-01 2003-05-06 財団法人電力中央研究所 電気機器モニタリングシステム及び動作異常警報システム
JP2000258484A (ja) 1999-03-10 2000-09-22 Hioki Ee Corp 電力測定器における結線状態検出装置
US7078925B2 (en) * 2003-03-11 2006-07-18 Square D Company Method and apparatus for detecting and correcting wiring errors in power monitoring applications
US7660776B1 (en) * 2004-12-30 2010-02-09 Kennebec Miles Kious System for automatically identifying power system type and identifying likely errors of wiring and connection
US8751055B2 (en) * 2009-12-10 2014-06-10 Panasonic Corporation Distributed power supply system
US20120286759A1 (en) * 2010-02-01 2012-11-15 Akihito Ootani Distributed power generation system
WO2012073533A1 (ja) * 2010-11-30 2012-06-07 オムロン株式会社 検出装置および方法、並びに、プログラム
US20120278016A1 (en) * 2011-04-07 2012-11-01 Joshua Blake Huff Device for measurement of mulitple configuration two phase power with a single voltage input
KR101486992B1 (ko) * 2011-08-16 2015-02-06 한국전력공사 스마트 미터의 오결선을 감지하기 위한 오결선 감지 장치 및 방법
JP2013050385A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Panasonic Corp 電力計測器
US10088546B2 (en) * 2013-08-09 2018-10-02 Eaton Intelligent Power Limited Method and apparatus to diagnose current sensor polarities and phase associations for a three-phase electric power system

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042514A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Kyocera Corp 自家発電システム
WO2008102542A1 (ja) * 2007-02-20 2008-08-28 Panasonic Corporation 発電装置及びその運転方法
JP2009118673A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Panasonic Corp 分散型電源システム
JP2013140110A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Omron Corp 検出装置、検査装置、検査方法、並びに、プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004330A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 京セラ株式会社 電力管理装置、電流センサの設置方向の判定方法及び電力管理システム
JP2018072215A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 分散型発電システム
JP2018109539A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 接続相認識装置、制御方法及びプログラム
WO2020217292A1 (ja) * 2019-04-23 2020-10-29 三菱電機株式会社 スイッチギヤ及びスイッチギヤ群
JPWO2020217292A1 (ja) * 2019-04-23 2021-05-06 三菱電機株式会社 スイッチギヤ及びスイッチギヤ群
JP6983360B1 (ja) * 2020-10-08 2021-12-17 三菱電機株式会社 スイッチギヤ
WO2022074781A1 (ja) * 2020-10-08 2022-04-14 三菱電機株式会社 スイッチギヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5814979B2 (ja) 2015-11-17
CN105247375B (zh) 2018-04-20
WO2014199854A1 (ja) 2014-12-18
US20160091538A1 (en) 2016-03-31
US9869704B2 (en) 2018-01-16
CN105247375A (zh) 2016-01-13
DE112014002840T5 (de) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5814979B2 (ja) 電力測定装置、判定方法、およびプログラム
JP5333874B2 (ja) 検出装置および方法、並びに、プログラム
WO2013061475A1 (ja) 判定装置、判定方法、およびプログラム
JP2009222433A (ja) 電力測定システム
US20150042314A1 (en) Flow direction detection device, flow direction detection method, and flow direction detection program
CN112068040A (zh) 一种连接检测电路、方法及用电设备
RU2013138012A (ru) Способ и устройство для измерения переменного напряжения
JP2006071341A (ja) 電気設備の絶縁監視装置と方法
JP2015114134A (ja) 電力計測装置及び電力計測方法
KR101918189B1 (ko) 전력 계측 장치 및 방법
JP2014190972A (ja) 計測装置、計測方法、およびプログラム
US20140035760A1 (en) Watt-hour meter and method of detection of abnormal status thereof
JP2018021826A (ja) 計測装置、計測システム及びコンピュータシステム
JP6757272B2 (ja) 電力計測装置、電力計測方法および電力計測プログラム
WO2012102172A1 (ja) 電力計測装置、電力計測方法および記録媒体
CN108872915A (zh) 判定方法和判定装置
JP2015102526A (ja) 電力推定装置及び電力推定方法
JP5773191B2 (ja) 検出装置および方法、並びに、プログラム
JP2004138494A (ja) 電子式電力量計
JP6599737B2 (ja) 電力計測システム、電力計測装置、及び外部装置
JP2005233879A (ja) 線電流監視機能を備えた単相3線式電力量計、及びその線電流管理システム
JP6076309B2 (ja) 接続関係判別システム、及び、接続関係判別方法
JP2006184090A (ja) 計測方法および計測装置ならびに回路遮断器
JP5309500B2 (ja) 電源装置及びその欠相判定方法
JP3838190B2 (ja) 交流出力電力の計算方法及び交流出力電力の負荷率の表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5814979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250