JP2015001255A - 軸受機構および送風ファン - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤の介在によりスリーブハウジングに対するスリーブの軸方向位置精度が低下するのを低減する【解決手段】軸受機構4は、シャフト251と、スリーブ231と、シャフト251の下端から径方向外方に広がる円板状でありスリーブ231の下面と対向するプレート部256と、スリーブ231およびプレート部256が内側に位置するスリーブハウジング232と、スリーブ231とスリーブハウジング232とを接着する接着剤233と、潤滑油40と、を備える。接着剤233の少なくとも一部は、スリーブ231の外周面とスリーブハウジング232円筒部の内周面との間に存在する。シャフト251とスリーブ231との間にラジアル動圧軸受部が構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、流体動圧を利用する軸受機構に関する。軸受機構は、例えば、モータに用いられる。
従来より、モータに利用される軸受機構として、流体動圧を利用するものがある。このような軸受機構の一つとして、特開2005−282779号公報、特開2008−138713号公報および特開2008−163969号公報に例示されるように、スリーブをスリーブハウジングに収容するものがある。潤滑油はスリーブハウジング内に保持される。接着剤を用いてスリーブをスリーブハウジングに固定する場合、接着剤が軸受機構の回転部材に干渉することを避ける構造が求められる。
例えば、特開2008−138713号公報では、軸受スリーブをハウジングに圧入した後に、接着剤が接着剤充填部に充填される。特開2008−163969号公報では、スリーブの下面に環状凸部を設け、これにより、余剰の接着剤がスラスト動圧軸受部へと流入することが防止される。
特開2005−282779号公報 特開2008−138713号公報 特開2008−163969号公報
ところで、特開2005−282779号公報に開示される構造では、接着剤充填部を設ける必要があるため、軸受機構が大型化する。特開2008−163969号公報に開示される構造では、接着剤の量によっては、スリーブの下面と、これに対向するスリーブハウジングの環状段差部との間に環状に接着剤が挟まり、スリーブハウジングに対するスリーブの軸方向の位置の管理が煩雑となる。
本発明は、接着剤の介在によりスリーブハウジングに対してスリーブの軸方向の位置の精度が低下してしまうことを低減することを目的としている。
本発明の一の側面に係る軸受機構は、上下方向を向く中心軸を中心として配置されるシャフトと、前記シャフトが挿入されるスリーブと、前記シャフトの下端から径方向外方に広がる円板状であり、前記スリーブの下面と対向するとともに前記下面よりも直径が小さいプレート部と、前記スリーブおよび前記プレート部が内側に位置するスリーブハウジングと、前記スリーブと前記スリーブハウジングとを接着する接着剤と、潤滑油と、を備える。前記スリーブハウジングは、前記スリーブおよび前記プレート部の外周を覆う円筒部と、前記円筒部の下部を閉塞する底部と、を備える。前記底部は、前記底部の上面に周方向に配列され、それぞれが上方へと突出して前記スリーブの前記下面に接する複数の突出部、を含む。前記複数の突出部と前記プレート部とは径方向に対向する。前記接着剤の少なくとも一部は、前記スリーブの外周面と前記円筒部の内周面との間に存在する。前記潤滑油は、前記スリーブおよび前記スリーブハウジングを含む部位と、前記シャフトおよび前記プレート部を含む部位との間に連続して存在する。前記シャフトと前記スリーブとの間にラジアル動圧軸受部が構成される。
本発明では、スリーブハウジングに対するスリーブの軸方向の位置の精度の低下を容易に低減することができる。
図1は、送風ファンの縦断面図である。 図2は、モータ部近傍の縦断面図である。 図3は、スリーブの縦断面図である。 図4は、スリーブの平面図である。 図5は、スリーブの底面図である。 図6は、軸受部近傍の縦断面図である。 図7は、スリーブハウジングの斜視図である。 図8は、スリーブハウジングの平面図である。 図9は、スリーブハウジングの縦断面図である。 図10は、段部の他の例を示す縦断面図である。 図11は、スリーブハウジングの他の例を示す縦断面図である。 図12は、スリーブハウジングのさらに他の例を示す平面図である。 図13は、スリーブハウジングのさらに他の例を示す斜視図である。 図14は、図13のスリーブハウジングの平面図である。 図15は、軸受機構の他の例を示す縦断面図である。
本明細書では、図1中における送風ファン1の中心軸J1方向における上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。本明細書における上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの上下方向を示すものではない。また、中心軸J1を中心とする周方向を、単に「周方向」と呼ぶ。中心軸J1を中心とする径方向を、単に「径方向」と呼ぶ。中心軸J1に平行な方向を、単に「軸方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の例示的な一の実施形態に係る送風ファン1の縦断面図である。送風ファン1は、遠心ファンである。送風ファン1は、例えば、ノート型パーソナルコンピュータに搭載され、コンピュータの筐体内部の機器の冷却に利用される。
送風ファン1は、モータ部2と、インペラ3と、ハウジング5と、を含む。インペラ3の中心軸は、モータ部2の中心軸J1と一致する。インペラ3は、複数の翼31を含む。複数の翼31は、中心軸J1を中心として周方向に配列される。モータ部2は、複数の翼31を中心軸J1回りに回転する。ハウジング5は、モータ部2およびインペラ3を収納する。
ハウジング5は、上プレート51と、下プレート52と、側壁部53と、を含む。上プレート51は、複数の翼31の上側を覆う。下プレート52は、複数の翼31の下側を覆う。下プレート52には、モータ部2が固定される。側壁部53は、複数の翼31の側方を覆う。上プレート51、側壁部53および下プレート52により、インペラ3を囲む風洞部50が構成される。
上プレート51および下プレート52は、アルミニウム合金またはステンレス鋼等の金属により、薄板状に形成される。側壁部53は、アルミニウム合金のダイカストまたは樹脂により成型される。側壁部53の下端部と下プレート52の周縁部とは、ねじ留め等により締結される。上プレート51は、側壁部53の上端部にかしめ等により固定される。上プレート51および下プレート52はそれぞれ、吸気口54を含む。吸気口54は、インペラ3の上方および下方に位置する。上プレート51、側壁部53および下プレート52により、複数の翼31の側方に送風口が構成される。なお、下プレート52は、モータ部2の後述する静止部21の一部でもある。
図2は、モータ部2近傍の縦断面図である。モータ部2は、アウターロータ型である。モータ部2は、固定組立体である静止部21と、回転組立体である回転部22と、を含む。後述するように、静止部21の一部と回転部22の一部とにより、軸受機構4が構成されるため、軸受機構4を1つの構成要素と捉える場合は、モータ部2は、静止部21と、軸受機構4と、回転部22と、を含む。回転部22は、軸受機構4により、中心軸J1を中心として静止部21に対して回転可能に支持される。
静止部21は、ステータ210と、軸受部23と、ブッシュ24と、下プレート52と、を含む。軸受部23は、中心軸J1を中心とする有底略円筒状である。軸受部23は、スリーブ231と、スリーブハウジング232と、を含む。スリーブ231は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。スリーブ231は、金属の焼結体である。スリーブ231には、潤滑油40が含浸されている。軸受部23を2部材とすることにより、軸受内周部の材料選択の自由度を向上することができる。また、スリーブ231を焼結体とすることにより、軸受部23における潤滑油40の保持量を容易に増大することができる。
スリーブハウジング232は、中心軸J1を中心とする有底略円筒状である。スリーブハウジング232は、スリーブ231の外周面および下面を覆う。スリーブ231は、接着剤233によりスリーブハウジング232の内周面に固定される。スリーブハウジング232は、樹脂にて形成される。好ましくは、スリーブ231とスリーブハウジング232との固定には、接着および圧入の両方が用いられる。スリーブ231の下面のうち径方向内側の部位は、スリーブハウジング232の内底面と、上下方向に離間する。スリーブ231の下面と、スリーブハウジング232の内周面および内底面とにより、プレート収容部239が構成される。
ブッシュ24は、中心軸J1を中心とする略環状の部材である。ブッシュ24は、好ましくは、絶縁性部材である。ブッシュ24は、より好ましくは、樹脂により成型される。ブッシュ24は、ブッシュ主部241と、ブッシュ突出部242と、を含む。ブッシュ主部241と、ブッシュ突出部242とは、好ましくは一繋がりの部材である。ブッシュ主部241は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。ブッシュ突出部242も、中心軸J1を中心とする略円筒状である。ブッシュ突出部242の径方向の厚さは、ブッシュ主部241の径方向の厚さよりも薄い。ブッシュ突出部242は、ブッシュ主部241の上面の外周縁部から上方に突出する。
ブッシュ主部241の内周面には、スリーブハウジング232の外周面下部が接着剤を用いて固定される。スリーブハウジング232とブッシュ24との固定には、接着および圧入の両方が用いられてもよい。ブッシュ24の外周面下部は、下プレート52に設けられた孔部に固定される。
ステータ210は、中心軸J1を中心とする略環状の部材である。ステータ210は、ブッシュ24の外周面に固定される。ステータ210は、ステータコア211と、複数のコイル212と、を含む。ステータコア211は、薄板状の珪素鋼板が積層されて形成される。ステータコア211は、略円環状のコアバック213と、コアバック213から径方向外方に突出する複数のティース214と、を含む。複数のコイル212は、複数のティース214のそれぞれに導線が巻回されることで構成される。
コアバック213には、ブッシュ24が圧入される。コアバック213の内周面は、ブッシュ主部241の外周面の上部、および、ブッシュ突出部242の外周面の下部に固定される。ブッシュ突出部242の上端は、コアバック213の上端よりも上方に位置する。これにより、コアバック213の内周面と、ブッシュ24の外周面との接触面積を大きく確保することができる。その結果、コアバック213とブッシュ24との締結強度を増大させることができる。コアバック213とブッシュ24との固定には、接着または軽圧入が用いられてもよい。コアバック213とブッシュ24との固定には、接着および圧入の両方が用いられてもよい。
上述のように、ブッシュ24は、外周面にステータ210が固定され、内周面に軸受部23が固定される保持部である。モータ部2では、ブッシュ24が下プレート52に固定されることにより、ステータ210と軸受部23とが、ベース部である下プレート52に間接的に固定される。
回転部22は、回転中央部28と、抜止部255と、カップ部29と、ヨーク261と、ロータマグネット262と、を含む。回転中央部28は、軸受部23に支持される。カップ部29は、回転中央部28とは別部材である。カップ部29は、中心軸J1を中心とする環状である。カップ部29は、回転中央部28の径方向外側にて回転中央部28に固定される。
回転中央部28は、シャフト251と、軸受対向部281と、シール円筒部282と、を含む。シャフト251と、軸受対向部281と、シール円筒部282とは、一繋がりの部材である。回転中央部28は、好ましくは、金属を切削加工することにより形成される。
シャフト251は、中心軸J1を中心とする略円柱状である。シャフト251は、軸受部23のスリーブ231に挿入される。換言すれば、スリーブ231は、シャフト251を径方向外方から囲む。シャフト251は、軸受部23に対して中心軸J1を中心として相対回転する。
抜止部255は、シャフト251の下部に設けられる。抜止部255は、プレート部256と、プレート固定部257と、を含む。プレート部256は、シャフト251の下端部から径方向外方に広がる略円板状である。プレート部256はスリーブ231の下面よりも直径が小さい。プレート固定部257は、プレート部256の上面から上方に延びる。プレート固定部257の外周面には雄ねじ部が設けられる。シャフト251には、下端から上方に延びる穴部252が設けられる。穴部252の内周面には雌ねじ部が設けられる。プレート固定部257が穴部252に螺合することにより、プレート部256が、シャフト251の下端部に固定される。
スリーブ231およびプレート部256は、スリーブハウジング232の内側に位置する。プレート部256は、上述のプレート収容部239に収容される。プレート部256の上面は、略円環状の面である。プレート部256の上面は、スリーブ231の下面、すなわち、プレート収容部239において下方を向く面と上下方向に対向する。プレート部256とスリーブ231とにより、シャフト251が軸受部23から抜けることが防止される。プレート部256の下面は、スリーブハウジング232の内底面と上下方向に対向する。
軸受対向部281は、シャフト251の上端から径方向外方に広がる。軸受対向部281は、中心軸J1を中心とする略円環板状である。軸受対向部281は、軸受部23の上方に位置し、軸受部23と上下方向に対向する。シール円筒部282は、軸受対向部281から下方に向かって延びる略円筒状である。シール円筒部282は、軸受対向部281の外周縁部に連続する。シール円筒部282は、軸受部23よりも径方向外側、かつ、ステータ210よりも径方向内側に位置する。シール円筒部282の内周面は、軸受部23の外周面上部と径方向に対向する。シール円筒部282の内周面と、スリーブハウジング232の外周面との間に、シール間隙47が構成される。シール間隙47には、潤滑油40の界面が位置するシール部47aが構成される。
カップ部29は、カップ内壁部291と、カップ天板部292と、カップ外壁部293と、を含む。カップ内壁部291と、カップ天板部292と、カップ外壁部293とは、一繋がりの絶縁性部材である。カップ部29は、好ましくは、樹脂により形成される。
カップ内壁部291は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。カップ天板部292は、カップ内壁部291の上端部から径方向外方に広がる。カップ天板部292は、中心軸J1を中心とする略円板状である。カップ外壁部293は、カップ天板部292の外縁部から下方に向かって延びる。カップ外壁部293は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。
カップ内壁部291の内周面は、シール円筒部282の外周面に固定される。回転中央部28は、カップ部29に挿入される。回転中央部28とカップ部29とは、接着、または、接着および圧入により固定される。シール円筒部282の外周面には、径方向外方に突出する凸部283が設けられる。カップ内壁部291の下端は、凸部283の上面に接する。
シール円筒部282の下端部は、ブッシュ主部241の上面と上下方向に対向する。シール円筒部282の外周面は、凸部283よりも下方において、ブッシュ突出部242の内周面と径方向に対向する。ブッシュ突出部242は、シール円筒部282と径方向に対向する径方向対向部である。
ブッシュ突出部242の上端面と、凸部283の下面とは、上下方向に対向する。ブッシュ突出部242とカップ内壁部291とは、径方向において、シール円筒部282とステータ210との間に位置する。ブッシュ突出部242の上端面と、凸部283の下面との間には、径方向に広がる環状の微小な横間隙491が構成される。換言すれば、ブッシュ突出部242と凸部283とは、横間隙491を介して上下方向に対向する。横間隙491の上下方向の高さは、好ましくは、0.1mm以上0.5mm以下である。
ブッシュ突出部242の内周面と、シール円筒部282の外周面との間には、上下方向に延びる環状の微小な縦間隙492が構成される。縦間隙492は、横間隙491の内周部に連続し、横間隙491から下方に延びる。シール円筒部282の下端部と、ブッシュ主部241の上面との間には、環状の微小な中間間隙493が構成される。中間間隙493は、縦間隙492の下端部、および、シール間隙47の下端部に連続する。換言すれば、中間間隙493は、縦間隙492の下端部と、シール間隙47の下端部とを接続する。
横間隙491および縦間隙492、さらには中間間隙493により、シール間隙47の径方向外側にラビリンス構造が構成される。これにより、シール間隙47から気化した潤滑油40を含む空気が、軸受機構4の外部へと移動することが抑制される。その結果、軸受機構4内の潤滑油40の蒸発を抑制することができる。また、ブッシュ突出部242の上端が、コアバック213の上端よりも上方に位置することにより、ラビリンス構造の上下方向の長さを長くすることができる。
ヨーク261は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。ヨーク261は、カップ外壁部293の内周面に固定される。ロータマグネット262は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、ヨーク261の内周面に固定される。換言すれば、ロータマグネット262は、ヨーク261を介してカップ外壁部293の内周面に間接的に固定される。ロータマグネット262は、ステータ210の径方向外側に位置する。
図1に示すように、複数の翼31は、カップ外壁部293の外周面に直接的に固定される。複数の翼31は、翼支持部等の他の部材を介して、カップ外壁部293の外周面に間接的に固定されてもよい。
図3は、スリーブ231の縦断面図である。スリーブ231の内周面271の上部および下部には、第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273が設けられる。第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273のそれぞれは、複数のヘリングボーン形状の溝で構成される。図4は、スリーブ231の平面図である。スリーブ231の上面274には複数のスパイラル形状の溝で構成される第1スラスト動圧溝列275が設けられる。図5は、スリーブ231の底面図である。スリーブ231の下面276にはスパイラル形状の第2スラスト動圧溝列277が設けられる。
第1ラジアル動圧溝列272および第2ラジアル動圧溝列273は、シャフト251の外周面に設けられてもよい。第1スラスト動圧溝列275は、軸受対向部281の下面のうちスリーブ231の上面274と対向する領域に設けられてもよい。第2スラスト動圧溝列277は、プレート部256の上面に設けられてもよい。第1スラスト動圧溝列275は、ヘリングボーン形状の溝の集合体であってもよい。第2スラスト動圧溝列277も、ヘリングボーン形状の溝の集合体であってもよい。
図6は、軸受部23近傍の縦断面図である。プレート部256とスリーブハウジング232との間には、下部間隙42が構成される。下部間隙42には、潤滑油40が介在する。プレート部256の側面とスリーブハウジング232の底部内側面との間には、プレート周辺空間48が構成される。プレート周辺空間48には、潤滑油40が存在する。スリーブ231の下面と、プレート部256の上面との間には、第2スラスト間隙43が構成される。第2スラスト間隙43には、潤滑油40が介在する。第2スラスト間隙43は、潤滑油40の流体動圧を発生させる第2スラスト動圧軸受部43aを構成する。プレート周辺空間48により、第2スラスト間隙43の外周部から下部間隙42の外周部まで潤滑油40が連続して存在する。
シャフト251の外周面と、スリーブ231の内周面との間に、ラジアル間隙41が構成される。ラジアル間隙41の下端部は、第2スラスト間隙43の内周部に連続する。ラジアル間隙41は、第1ラジアル間隙411と、第1ラジアル間隙411よりも下方に位置する第2ラジアル間隙412と、を含む。
第1ラジアル間隙411は、シャフト251の外周面と、スリーブ231の内周面のうち、図3の第1ラジアル動圧溝列272が設けられる部位との間に構成される。第2ラジアル間隙412は、シャフト251の外周面と、スリーブ231の内周面のうち、第2ラジアル動圧溝列273が設けられる部位との間に構成される。ラジアル間隙41には潤滑油40が介在する。第1ラジアル間隙411および第2ラジアル間隙412は、潤滑油40の流体動圧を発生させるラジアル動圧軸受部41aを構成する。ラジアル動圧軸受部41aにより、シャフト251がラジアル方向に支持される。
軸受部23の上面と、軸受対向部281の下面との間に、第1スラスト間隙44が構成される。第1スラスト間隙44は、ラジアル間隙41の上端部から径方向外方に広がる。第1スラスト間隙44には潤滑油40が介在する。第1スラスト間隙44のうち図4の第1スラスト動圧溝列275が設けられる領域には、潤滑油40の流体動圧を発生させる第1スラスト動圧軸受部44aが構成される。すなわち、スリーブ231の上面274と、軸受対向部281の下面との間の間隙が、潤滑油40の流体動圧を発生させる第1スラスト動圧軸受部44aを構成する。
第1スラスト動圧軸受部44a、および、第2スラスト動圧軸受部43aにより、軸受対向部281がアキシャル方向に支持される。第1スラスト動圧軸受部44aおよび第2スラスト動圧軸受部43aが設けられることにより、シャフト251の上下方向の遊びのバラツキが低減される。第1スラスト間隙44の外周部からは、上述のシール間隙47が下方に延びる。
スリーブ231の外周面と、スリーブハウジング232の内周面との間には、循環路45が構成される。循環路45は、第1スラスト動圧軸受部44aの外周部と第2スラスト動圧軸受部43aの外周部とを連通する。
モータ部2では、シール間隙47、第1スラスト間隙44、ラジアル間隙41、第2スラスト間隙43、プレート周辺空間48、下部間隙42および循環路45が互いに繋がった1つの袋構造をなし、袋構造に潤滑油40が連続して存在する。袋構造では、シール円筒部282の内周面と軸受部23の外周面との間に位置するシール間隙47のみに潤滑油40の界面が形成される。袋構造により、潤滑油40の漏れを容易に防止することができる。
モータ部2の軸受機構4は、シャフト251と、スリーブ231と、スリーブハウジング232と、接着剤233と、プレート部256と、軸受対向部281と、シール円筒部282と、上述の潤滑油40と、を含む。軸受機構4では、シャフト251、プレート部256、軸受対向部281およびシール円筒部282が、潤滑油40を介して中心軸J1を中心として軸受部23に対して相対回転する。
図1に示すモータ部2では、ステータ210に電流が供給されることにより、ロータマグネット262とステータ210との間に、中心軸J1を中心とするトルクが発生する。これにより、インペラ3の複数の翼31が、中心軸J1を中心として回転部22と共に回転する。モータ部2によるインペラ3の回転により、吸気口54からハウジング5内へと空気が吸引され、送風口から送出される。
送風ファン1では、回転中央部28が、金属を切削加工することにより形成される場合、回転中央部28の形状精度を向上することができる。これにより、ラジアル動圧軸受部41a、第1スラスト動圧軸受部44a、第2スラスト動圧軸受部43aおよびシール間隙47を、高精度にて構成することができる。カップ部29が樹脂により形成される場合、回転部22が軽量化される。その結果、送風ファン1の消費電力を低減することができる。
図7は、スリーブハウジング232の斜視図である。図8は、スリーブハウジング232の平面図である。図9は、スリーブハウジング232の縦断面図である。
スリーブハウジング232は、円筒部61と、底部62と、を含む。円筒部61は、略円筒状である。底部62は円筒部61の下部を閉塞する。円筒部61は、スリーブ231およびプレート部256の外周を覆う。底部62は、複数の突出部621を含む。複数の突出部621は、底部62の上面622に周方向に配列される。図8では、突出部621の数は3である。各突出部621は、底部62の上面622から上方へと突出する。図6に示すように、突出部621の上端面はスリーブ231の下面に接する。これにより、底部62の上面622とスリーブ231の下面との間の距離、すなわち、プレート部256を収容する空間の高さが決定される。また、プレート部256は突出部621と径方向に対向する。突出部621を含むスリーブハウジング232の下部、スリーブ231およびプレート部256により囲まれる空間が、プレート周辺空間48である。
円筒部61は、複数の接触部611を含む。複数の接触部611は、円筒部61の内周において周方向に配列される。各接触部611は、軸方向に延びる。各接触部611は、円筒部61の内周において径方向内方へと突出する。接触部611はスリーブ231の外周面に接する。図8の例では、接触部611は周方向に6個存在し、突出部621は接触部611の間の位置に1つおきに3個存在する。図7に示すように、接触部611の上端には、上方に向かって径方向外方へと傾斜する傾斜面613が設けられる。これにより、スリーブ231をスリーブハウジング232に容易に挿入することができる。スリーブ231とスリーブハウジング232との間において、複数の接触部611の間に空間が構成される。この空間は、図6に示す循環路45である。
既述のように、スリーブ231とスリーブハウジング232とは接着剤233を用いて接着される。すなわち、スリーブ231と接触部611との間に接着剤層が介在する。接着剤233は、スリーブ231をスリーブハウジング232に挿入する前に、接触部611上に塗布される。接着剤233の少なくとも一部は、スリーブ231の外周面と円筒部61の内周面612との間に存在する。ここでの「内周面612」とは、接触部611の表面および接触部611の間における円筒部61の内面を指すものとする。接触部611を設けることにより、スリーブ231とスリーブハウジング232との接着強度を向上することができる。接触部611の径方向内側の面は、本実施形態では、スリーブ231の外周面とほぼ同じ曲率半径を有する。接触部611の径方向内側の面は、平面であってもよく、径方向内方に向かって突出してもよい。スリーブ231の外周面よりも曲率半径が大きい円筒面であってもよい。
好ましくは、スリーブ231は、スリーブハウジング232内に圧入状態にて挿入されている。互いに離間する複数の接触部611を設けることにより、スリーブ231をスリーブハウジング232に容易に圧入することができる。また、スリーブハウジング232が樹脂製であることによっても、圧入を容易に行うことができる。スリーブハウジング232が樹脂製の場合、突出部621を有するスリーブハウジング232の製造コストの削減も実現される。スリーブハウジング232の底部62の下面の中央には、成型時のゲート痕が位置する。
複数の突出部621が周方向に離れて配置されることにより、仮に、接着剤がスリーブ231の下面と突出部621の上端面との間に挟まったとしても、接着剤は突出部621の間の空間へと入り込む。その結果、突出部を全周に連続して設ける場合に比べて、スリーブハウジング232に対するスリーブ231の軸方向の位置の精度の低下を容易に低減することができる。また、スリーブ231をスリーブハウジング232に挿入する際の工程の管理も容易となる。接触部611と突出部621の周方向の位置が異なることによっても、接着剤が突出部621上に流れ込むことを抑制することができる。
さらに、突出部を全周に連続して設けた場合、余剰の接着剤は、プレート部256に向かって流れる可能性がある。図6の軸受機構4では、このような問題が発生する可能性を大幅に低減することができる。接着剤の内側への進入防止は、スリーブ231の下面とプレート部256の上面との間にスラスト動圧軸受部が構成される軸受機構において特に適している。
突出部621は、円筒部61の内周面612と径方向に連続する。すなわち、突出部621は円筒部61と底部62との間において段差を構成する。突出部621の周方向両側の部位は接触部611に連続し、他の部位は2つの接触部611間の領域に位置する。これにより、円筒部61と底部62との間のスリーブハウジング232の曲げ剛性が向上する。
一方、スリーブハウジング232は、突出部621とは別に、段部63をさらに含む。段部63は、円筒部61の内周面612と底部62の上面622との間に位置する。各段部63は、周方向において接触部611の間に位置する。段部63は、複数の突出部621の最も径方向内側の位置よりも径方向外側に存在する。複数の段部63は、接触部611が存在する範囲を除いて、周方向に環状に存在する。段部63の径方向内側の面と接触部611の径方向内側の面とは周方向に連続するため、段部63は全周に環状に存在すると捉えられてもよい。また、段部63の径方向内側の面を、接触部611の径方向内側の面よりも径方向内側に位置させ、段部63を全周に存在させてもよい。いずれの段部63の形状であっても、スリーブハウジング232を成型する金型を容易に製作することができる。また、段部63の上面の軸方向の位置は、突出部621の上面の軸方向の位置と同じである。これによっても、スリーブハウジング232を成型する金型を容易に製作することができる。
図6に示すように、段部63は、スリーブ231と非接触である。これにより、循環路45が、プレート周辺空間48と連続する。循環路45、第1スラスト間隙44、ラジアル間隙41および第2スラスト間隙43により、潤滑油40の循環が実現される。潤滑油40の循環方向は特に限定されない。段部63により、潤滑油40の循環を確保しつつ、樹脂製の円筒部61と底部62との間の曲げ剛性を向上することができる。
なお、段部63の有無に関わらず、スリーブハウジング232では、周方向における複数の接触部611の間の少なくとも1つの位置において、いずれの突出部621も存在しないことにより、潤滑油40の循環経路を容易に確保することができる。
図3ないし図5に示すように、スリーブ231の外周面には軸方向に延びる溝278が設けられる。溝278によっても、第1スラスト間隙44と第2スラスト間隙43とを繋げる循環路が構成される。
図6に示すように、スリーブ231の下端の外面は、面取り形状を含む。これにより、スリーブ231と段部63との非接触を容易に実現することができる。その結果、スリーブ231の下部の最外周面の径方向の位置を、段部63の最も径方向内側の位置と同じ、または、段部63の最も径方向内側の位置よりも径方向外側に位置させることも可能である。また、段部63の径方向の幅を大きくすることも可能となる。ここでのスリーブ231の「下部の最外周面」とは、面取り部を除く最外周面を指す。
もちろん、スリーブ231と段部63との非接触を確実に実現するために、図10に示すように、スリーブ231の下部の最外周面の径方向の位置711は、段部63の最も径方向内側の位置712よりも径方向内側に位置してもよい。なお、スリーブ231の上端の外面も、面取り形状を含む。
図11は、スリーブハウジング232の他の例を示す縦断面図である。図11のスリーブハウジング232では、突出部621の上端面623が、スリーブハウジング232の内周面612から内側に離間する。上端面623は、スリーブ231の下面に接する面である。換言すれば、突出部621とスリーブハウジング232の内周面との間に、周方向に延びる溝624が設けられる。溝624は、突出部621と内周面612との間の領域を周方向に横断する。
スリーブ231とスリーブハウジング232との間から下方にはみ出した接着剤は、溝624に入ることにより、接着剤が突出部621の上端面623に付着する可能性をさらに低減することができる。その結果、スリーブハウジング232に対するスリーブ231の軸方向の位置の精度の低下を低減することができる。
図12は、スリーブハウジング232のさらに他の例を示す平面図である。図12のスリーブハウジング232では、突出部621の数は3である。接触部611および段部63の数はそれぞれ4である。接触部611および段部63の数が異なるという点を除いて、図12のスリーブハウジング232は図8のスリーブハウジング232と同様である。
図12のスリーブハウジング232においても、段部63は周方向において突出部621の間に位置する。図12中の右側では、突出部621と接触部611との周方向の位置が一致する。他の2つの突出部621の周方向の位置は、段部63の周方向の位置と重なる。突出部621の上端面と段部63の上端面との軸方向の位置は一致する。
図13は、スリーブハウジング232のさらに他の例を示す斜視図である。図14は、スリーブハウジング232の平面図である。図14のスリーブハウジング232では、突出部621の数は6である。接触部611の数も6である。突出部621の周方向の位置は接触部611の周方向の間である。スリーブハウジング232では、図8に示す段部63は設けられない。図13および図14のスリーブハウジング232の他の構造は、図8のスリーブハウジング232と同様である。
図13および図14のスリーブハウジング232においても、循環路45は、スリーブ231の外周面とスリーブハウジング232の内周面との間、かつ、接触部611の間に構成される。スリーブハウジング232には段部63が設けられないため、循環路45は、スリーブ231の下部の面取り部と突出部621との間に構成される隙間を介して、プレート周辺空間48に連通する。
上述の軸受機構4および送風ファン1の構造は様々に変更可能である。
例えば、スリーブ231の外周面に設けられる溝278の数は3以上でもよい。スリーブ231をスリーブハウジング232に挿入した場合に、いずれかの溝278が必ず接触部611と重ならないように複数の溝278の配置が決定されていることが好ましい。また、スリーブ231の外周面には溝は設けられなくてもよい。
軸受機構4における各部材の材料は、適宜変更されてよい。例えば、スリーブ231は焼結金属には限定されない。スリーブハウジング232は金属により形成されてもよい。例えば、スリーブハウジング232は、アルミニウム等のダイカストにて成型されてもよい。ブッシュ24も金属により形成されてもよい。
スリーブ231の外周面に、軸方向に延びる複数のリブや溝を設け、スリーブハウジング232の接触部611が省かれてもよい。スリーブ231の下面の外周部のうち、突出部621と接する領域では、スラスト動圧溝列が存在しなくてもよい。
第1スラスト動圧溝列275は、スリーブハウジング232の上面に設けられてもよく、軸受対向部281の下面のうちスリーブハウジング232の上面と対向する領域に設けられてもよい。換言すれば、第1スラスト動圧溝列275は、軸受部23の上面、および、軸受対向部281の下面の少なくとも一方に設けられる。これにより、軸受部23の上面と軸受対向部281の下面との間に、第1スラスト動圧軸受部44aが構成される。
第2スラスト動圧軸受部43aは存在しなくてもよい。この場合、プレート部256は、抜止としてのみ機能する。第1スラスト動圧軸受部44aも存在しなくてもよい。
潤滑油40の界面の位置は上記実施の形態にて示した位置には限定されない。例えば、図15に示す軸受機構4aにおいて、スリーブハウジング232の底部62に複数の突出部621が設けられてもよい。突出部621は、底部62の上面に周方向に配列される。突出部621の間には、必要に応じて段部63が設けられる。図15に示す軸受機構4aでは、循環路は設けられない。スリーブ231はスリーブハウジング232に接着剤を用いて固定される。スリーブ231の上方にはシールキャップ234が配置される。シールキャップ234はスリーブハウジング232の上部の内周面に固定される。潤滑油40の界面は、シャフト251の外周面と、シールキャップ234の内周面との間に形成される。プレート部256近傍の軸受機構4aの構造は、図2の軸受機構4とほぼ同様である。プレート部256の下面とスリーブハウジング232の内底面との間にスラスト動圧軸受部が構成されてもよい。
図2の軸受機構4および図15の軸受機構4aのいずれにおいても、潤滑油40は、スリーブ231およびスリーブハウジング232を含む部位と、シャフト251およびプレート部256を含む部位との間に連続して存在する。図2の軸受機構4の様に潤滑油40が循環する場合は、潤滑油40は、プレート部256の周囲の空間であるプレート周辺空間48から、循環路45、スリーブ231の上面を経由してラジアル動圧軸受部41aまで連続して存在する。そして、ラジアル動圧軸受部41aからスリーブ231の下面を経由してプレート周辺空間48まで連続して存在する。もちろん、既述のように、循環路45に代えて、スリーブ231の外周面にリブや溝が設けられてもよい。
送風ファン1では、吸気口54は、上プレート51および下プレート52の一方のみに設けられてもよい。軸受機構4が設けられる送風ファンは、軸流ファンでもよい。軸受機構4は、他の用途のモータに用いられてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
本発明に係る軸受機構は、様々な用途に利用することができる。好ましくは、様々な用途のモータに利用される。
1 送風ファン
2 モータ部
4,4a 軸受機構
21 静止部
22 回転部
40 潤滑油
41a ラジアル動圧軸受部
43a 第2スラスト動圧軸受部
51 翼
61 (スリーブハウジングの)円筒部
62 (スリーブハウジングの)底部
63 段部
231 スリーブ
232 スリーブハウジング
233 接着剤
251 シャフト
256 プレート部
611 接触部
612 (スリーブハウジングの)内周面
621 突出部
623 (突出部の)上端面
J1 中心軸

Claims (13)

  1. 上下方向を向く中心軸を中心として配置されるシャフトと、
    前記シャフトが挿入されるスリーブと、
    前記シャフトの下端から径方向外方に広がる円板状であり、前記スリーブの下面と対向するとともに前記下面よりも直径が小さいプレート部と、
    前記スリーブおよび前記プレート部が内側に位置するスリーブハウジングと、
    前記スリーブと前記スリーブハウジングとを接着する接着剤と、
    潤滑油と、
    を備え、
    前記スリーブハウジングは、
    前記スリーブおよび前記プレート部の外周を覆う円筒部と、
    前記円筒部の下部を閉塞する底部と、
    を備え、
    前記底部は、前記底部の上面に周方向に配列され、それぞれが上方へと突出して前記スリーブの前記下面に接する複数の突出部、を含み、
    前記複数の突出部と前記プレート部とは径方向に対向し、
    前記接着剤の少なくとも一部は、前記スリーブの外周面と前記円筒部の内周面との間に存在し、
    前記潤滑油は、前記スリーブおよび前記スリーブハウジングを含む部位と、前記シャフトおよび前記プレート部を含む部位との間に連続して存在し、
    前記シャフトと前記スリーブとの間にラジアル動圧軸受部が構成される、軸受機構。
  2. 前記複数の突出部は、前記スリーブハウジングの前記円筒部の前記内周面と径方向に連続する、請求項1に記載の軸受機構。
  3. 前記複数の突出部の前記スリーブと接する上端面は、前記スリーブハウジングの前記円筒部の前記内周面から離間する、請求項1に記載の軸受機構。
  4. 前記円筒部は、内周において周方向に配列され、それぞれが軸方向に延び、前記スリーブの外周面に接する複数の接触部、を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の軸受機構。
  5. 前記スリーブは、前記スリーブハウジング内に圧入状態にて挿入されている、請求項4に記載の軸受機構。
  6. 前記潤滑油は、前記プレート部の周囲から連続して、前記スリーブと前記スリーブハウジングとの間かつ前記複数の接触部の間に存在し、さらに、前記複数の接触部の間から前記スリーブの上面を経由して前記ラジアル動圧軸受部まで連続して存在する、請求項4または5に記載の軸受機構。
  7. 周方向における前記複数の接触部の間の少なくとも1つの位置において、前記複数の突出部のいずれもが存在しない、請求項6に記載の軸受機構。
  8. 前記スリーブハウジングは、前記円筒部の前記内周面と前記底部の前記上面との間に段部をさらに含み、
    前記段部は、前記複数の突出部の最も径方向内側の位置よりも径方向外側に存在し、
    前記段部と前記スリーブとは非接触である、請求項6または7に記載の軸受機構。
  9. 前記スリーブの下端の外縁部は、面取り形状を有し、
    前記スリーブの下部の最外周面の径方向の位置は、前記段部の最も径方向内側の位置と同じ、または、前記最も径方向内側の位置よりも径方向外側に位置する、請求項8に記載の軸受機構。
  10. 前記スリーブの下部の最外周面の径方向の位置は、前記段部の最も径方向内側の位置よりも径方向内側に位置する、請求項8に記載の軸受機構。
  11. 前記スリーブの前記下面と、前記プレート部の上面との間に、スラスト動圧軸受部が構成される、請求項1ないし10のいずれかに記載の軸受機構。
  12. 前記スリーブハウジングは、樹脂製である、請求項1ないし11のいずれかに記載の軸受機構。
  13. 上下方向を向く中心軸を中心として周方向に配列される複数の翼と、
    前記複数の翼を前記中心軸回りに回転するモータ部と、
    を備え、
    前記モータ部は、
    静止部と、
    請求項1ないし12のいずれかに記載の軸受機構と、
    前記軸受機構により、前記静止部に対して回転可能に支持されるとともに前記複数の翼が固定される回転部と、
    を備える、送風ファン。
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