JP2015000732A - コンテナの折り畳み装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、この種の折り畳み式コンテナを自動的に折り畳めるようにしたコンテナの折り畳み装置は既に知られている(特許文献1、特許文献2)。
これらの折り畳み装置においては、組立状態のコンテナを搬送してストッパで停止させ、その停止位置でシリンダなどの駆動機構により第1の側板を押圧する第1押圧部材と第2の側板を押圧する第2押圧部材とを作動させて両側板を折り畳み、それによって第3及び第4の側板を折り曲げてコンテナを折り畳むようにしている。
本発明は上述した事情に鑑み、単位時間当たりの処理件数を増大させることができるコンテナの折り畳み装置を提供するものである。
組立状態のコンテナを、上記第1及び第2の側板が搬送方向両側に向いた状態で搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤの一側に設けられ、上記第1の側板をコンテナの内方に押圧する第1押圧部材を該コンテナの移動に同期して移動させる第1押圧手段と、上記搬送コンベヤの他側に設けられ、上記第2の側板をコンテナの内方に押圧する第2押圧部材を該コンテナの移動に同期して移動させる第2押圧手段とを備え、上記第1押圧部材で第1の側板をコンテナの内方に押圧するとともに、第2押圧部材で第2の側板をコンテナの内方に押圧することによってコンテナを折り畳むことを特徴とするものである。
上記第3及び第4の側板5A、5Bは、それぞれ2枚の長方形状の板材5a、5bをヒンジ6で相互に連結した構成を有しており、それぞれ組立状態で上方となる板材5aの上辺を上記枠体3に図示しないヒンジで折り曲げ可能に連結し、また下方となる板材5bの下辺を上記底板2に図示しないヒンジで折り曲げ可能に連結してある。
そしてコンテナ1の折り畳み状態では、上記ヒンジ6をコンテナ1の内側に押し込むことにより、両側の板材5a、5bをそれぞれ折り重ねることができるようになっている。
そして図6に示すコンテナ1の折り畳み状態では、第1及び第2の側板4A、4Bは、それぞれ各側板4A、4Bの下方となる上記自由端が枠体3の内方となるようにヒンジ7を介して回転されるようになり、それによって上記第3及び第4の側板5A、5Bの各板材5a、5bはそれぞれ各ヒンジ6がコンテナ1の内側となるようにして折り重ねられ、さらにこれら第3及び第4の側板5A、5Bの上に、第1及び第2の側板4A、4Bが順次重合されて折り畳まれるようになる。
上記搬送コンベヤ11の両側には、これと平行に第1の側板4Aをコンテナ1の内方に押圧する第1押圧手段12Aと、第2の側板4Bをコンテナ1の内方に押圧する第2押圧手段12Bとを設けてある。
上記第1押圧部材16Aは、上流側のスプロケット14Aの周囲を回転することにより搬送コンベヤ11側に突出されて第1の側板4Aの上辺となる自由端をコンテナ1の内方に押圧することができるようになっている。すなわち図2に示すように、上記第1押圧部材16Aは、組立状態の底板2に隣接してそれよりも僅かに下方位置で第1の側板4Aの自由端をコンテナ1の内方に押圧することができるようになっており、自由端がコンテナ1の内方に押圧された第1の側板4Aは、枠体3側に自重によって倒伏するようになっている。
そして上記第1押圧部材16Aは、第1の側板4Aが確実に倒伏した後に、下流側のスプロケット14の周囲を回転することにより底板2の下部から外方に離脱し、それによって底板2が落下するのを許容するようになっている。
なお、上記チェーン15は、図示しないチェーンガイドにより一定の高さで、かつ第1の側板4Aをコンテナ1の内方に押圧する際にその反力で反対側に逃げないように支持されている。
上記第1押圧手段12Aと第2押圧手段12Bとは実質的に同一構成を有しているが、上記第1押圧部材16Aと第2押圧部材16Bとが第1の側板4Aと第2の側板4Bとを同時に押圧することがないように相互に位相をずらしてある。
すなわち、第2押圧部材16Bは第1押圧部材16Aよりも先に第2の側板4Bを押圧することができるようになっており、図2に示すように、第2の側板4Bが自重で倒伏するようになったら、第1押圧部材16Aが第1の側板4Aを押圧することができるようになっている。これによって両側板4A、4Bの先端部が相互に係合して、倒伏不能状態となるのを防止することができるようにしてある(図3参照)。
図1、図3に示すように、上記解除手段18は水を噴射する合計4つの噴射ノズル19を備えており、各噴射ノズル19を搬送コンベヤ11の両側に、搬送方向に位置を異ならせて交互に配置してある(図1参照)。
これにより各噴射ノズル19から噴射された水は第2の側板4Bと第1の側板4Aとに交互にそれぞれ2回ずつ噴射されるようになり、水が噴射された衝撃により両側板4A、4Bに振動が付与されて上記倒伏不能状態が解除されるようになる。
なお上記噴射ノズル19は、図3の想像線で示すように搬送コンベヤ11の両側下方に設けて、下方から各側板4A、4Bに振動を付与することができるようにしてもよい。
すなわち本実施例においては、第1押圧手段22Aは、上記第1実施例と同様に一対のスプロケット24Aと、両スプロケット間に掛け渡した無端状のチェーン25Aと、このチェーン25Aに等間隔で設けた第1押圧部材26Aとを備えている。図示しないが上記チェーン25Aは搬送コンベヤ11の搬送方向と平行となるように張設してあり、かつ各第1押圧部材26Aは各コンテナ1の移動と同期して同速で移動されるようになっている。
上記スプロケット24Aは、搬送コンベヤ11の上流側と下流側とにそれぞれ上下に2枚設けてあり、上方のスプロケット24A間に上記チェーン25Aを掛け渡すと同時に、下方のスプロケット24A間にもチェーン25Aを掛け渡してある。そして平行に掛け渡された上下のチェーン25A間に、所要の間隔で複数のブラケット27を固定し、各ブラケット27に上記第1押圧部材26Aをそれぞれ出没可能に取り付けている。
第1押圧部材26Aの末端に設けた大径のストッパ32とブラケット27との間にコイルばね33を介在させて該コイルばね33の両端部をストッパ32とブラケット27とに連結してあり、それによってコイルばね33の自然状態では第1押圧部材26Aの先端部がブラケット27の先端部とほぼ同一となるように保持している。
また上記ストッパ32に隣接した位置にカムフォロワ34を設けてあり、このカムフォロワ34は、チェーン25Aが移動された際に、搬送コンベヤ11の所要位置に設けたカム部材35に係合することができるようになっている。このカムフォロワ34は、上記カム部材35に係合した際に、上記コイルばね33を圧縮して第1押圧部材26Aをガイド部材31から突出させ、それによって第1の側板4Aをコンテナ1の内方に押圧することができるようになっている。
しかしながら、以下に述べるようにカム部材35の配置位置は第1押圧手段22Aと第2押圧手段22Bとで異ならせてある。
より具体的には、第2押圧部材26Bは、上流側のスプロケット24Bの周囲を回転して第2の側板4Bに向き合うと、直ちに該第2押圧部材26Bのカムフォロワ34がカム部材35に係合して押し出されるようになり、これによって第2の側板4Bを自重によって倒伏させるようになる。
これに対し、第1押圧部材26Aは、上流側のスプロケット24Aの周囲を回転して第1の側板4Aに向き合っても直ちに押し出されることはなく、第2の側板4Bが充分に倒伏して上述した倒伏不能状態が生じない状態となると、該該第1押圧部材26Aのカムフォロワ34がカム部材35に係合して押し出されるようになり、これによって第1の側板4Aが自重によって倒伏するようになる。
したがって、両押圧部材26A、26Bが同時に元の退没位置に復帰されることにより、両押圧部材26A、26Bによる底板2の支持が同時に解除されるので、底板2は傾くことなく落下してコンテナ1は円滑に折り畳まれるようになる。
このように、上記カム機構21を用いることによって、第1押圧部材26Aと第2押圧部材26Bとの押し出しのタイミングと退没のタイミングとを自由に設定することができる。
また、上記実施例ではいずれのものも第1押圧部材16A、26Aが側板4Aを押圧するタイミングと第2押圧部材16B、26Bが側板4Bを押圧するタイミングとを異ならせてあるが、両者が同時であってもよい。例えばコンテナ1の高さが低い場合や横幅が広い場合のように、側板4Aと側板4Bとの先端部が相互に係合し得ない場合には上記タイミングを異ならせるよりは同時としたほうが好ましく、また仮に先端部が係合して倒伏不能状態が生じる可能性があっても、上記解除手段18を設ければそれによって倒伏不能状態を解除できるからである。
或は、各押圧部材の前進移動に合わせて各押圧部材の高さ位置を昇降させることも可能である。例えば、各押圧部材によって各側板4A、4Bを押し出したら、各押圧部材を上昇させて底板2を持ち上げることにより側板5A、5Bがくの字形に屈曲しないように直立させ、それによって各側板4A、4Bが円滑に倒伏できるようにする。また各側板4A、4Bが倒伏したら、徐々に押圧部材を下降させて底板2を下降させ、底板2が下方の枠体3に近接したら各押圧部材による底板2の支持を解除することにより、底板2の落下の衝撃やそれによる騒音を低減しながらコンテナ1を折り畳むことができる。
さらにまた、上記第2実施例では第1押圧部材26Aと第2押圧部材26Bとを出没させる駆動機構としてカム機構21を用いているが、これに限定されるものではなく、シリンダ装置やソレノイドなどを用いることができる。そしてこれらを用いれば、両押圧手段12A、12Bの移動速度に応じて出没のタイミングをより自由に変更することが可能となる。
4A 第1の側板 4B 第2の側板
5A 第3の側板 4B 第4の側板
10 折り畳み装置 11 搬送コンベヤ
12A、22A 第1押圧手段 12B、22B 第2押圧手段
16A、26A 第1押圧部材 16B、26B 第2押圧部材
18 解除手段 19 噴射ノズル
21 カム機構(駆動機構)
Claims (5)
- 一端が回転可能に設けられて組立状態を維持する第1及び第2の側板と、各側板に隣り合う折り曲げ可能な第3及び第4の側板とを備えた折り畳み可能なコンテナの折り畳み装置において、
組立状態のコンテナを、上記第1及び第2の側板が搬送方向両側に向いた状態で搬送する搬送コンベヤと、この搬送コンベヤの一側に設けられ、上記第1の側板をコンテナの内方に押圧する第1押圧部材を該コンテナの移動に同期して移動させる第1押圧手段と、上記搬送コンベヤの他側に設けられ、上記第2の側板をコンテナの内方に押圧する第2押圧部材を該コンテナの移動に同期して移動させる第2押圧手段とを備え、上記第1押圧部材で第1の側板をコンテナの内方に押圧するとともに、第2押圧部材で第2の側板をコンテナの内方に押圧することによってコンテナを折り畳むことを特徴とするコンテナの折り畳み装置。 - 上記第1押圧部材による第1の側板の押圧を、第2押圧部材による第2の側板の押圧よりも先となるように設定して、第1の側板が折り畳まれてから第2の側板が折り畳まれるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナの折り畳み装置。
- 上記搬送コンベヤは、コンテナの底板を上方とした状態で該コンテナを搬送するようになっており、かつ上記第1押圧部材と第2押圧部材は、第1の側板及び第2の側板をコンテナの内方に押圧させた後に底板を支持して、上記第3の側板及び第4の側板の起立状態を保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテナの折り畳み装置。
- 上記第1の側板と第2の側板とに振動を付与して、両側板の自由端部が相互に係合して折り畳まれない倒伏不能状態を解除する解除手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコンテナの折り畳み装置。
- 上記第1押圧部材と第2押圧部材とはそれぞれ駆動機構によって各側板に向けて出没自在となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコンテナの折り畳み装置。
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