JP2014532599A - エアゾールディスペンサ - Google Patents

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Abstract

エアゾール缶および付随するバルブステムと;回転可能な外側本体(2)、および付随するアクチュエータボタン(3)と、回転できないシャーシ(4)、および排出ノズル(63)を含む付随する噴射流路組立体(6)とを備えるアクチュエータキャップ(1)と;を備えるエアゾールディスペンサであって、当該外側本体(2)は、噴射流路組立体(6)がエアゾール缶のバルブステムから分離され、且つ、ディスペンサが作動できない第1の位置と、噴射流路組立体(6)がエアゾール缶のバルブステムに取り付けられ、且つ、ディスペンサが作動できる第2の位置との間で回転可能である、エアゾールディスペンサ。【選択図】図1

Description

本発明は、キャップを取り外す必要なしに、容器の内容物を分注することができる、加圧された流体用のエアゾールディスペンサに関する。本発明は、手持ち型エアゾールディスペンサの部分として使用され得る場合、特に家庭用および個人用手入れの分野で使用される。本発明の特定の態様は、アクチュエータによって、それに付随するディスペンサを作動状態と非作動状態との間で交互に切り替えることができることである。
作動状態と非作動状態との間で切り替えることができ、加圧された流体容器と共に任意に使用されるアクチュエータキャップによる噴霧器は、先行技術の中で記載されている。
米国特許第4,542,837号明細書(Metal Box)は、作動位置と非作動位置との間で回転することができる、上方および下方の回転可能部分を有するアクチュエータを開示している。
欧州特許第2,049,415号公報明細書(Valois)は、分注を誘引するために使用されるプッシュボタンをバルブ棒に対して軸方向に変位させて駆動するためのアクチュエータ手段を備える流体分注ヘッドを開示している。
米国特許第4,542,837号明細書 欧州特許第2,049,415号公報明細書
本発明の目的は、流体製品、特に人体の表面に塗布するように意図された製品を噴霧するための、頑丈であるが、それでもやはり人間工学的に魅力的な分注手段を提供することである。
本発明は、人体の表面、特に人体の腋の下の領域に化粧製品を塗布するために特に適している。
本発明の第1の態様では、
i)エアゾール缶および付随するバルブステムと、
ii)a.回転可能な外側本体、および付随するアクチュエータボタンと、
b.回転できないシャーシ、および排出ノズルを含む付随する噴射流路組立体と
を備えるアクチュエータキャップと
を備えるエアゾールディスペンサであって、
前記外側本体は、前記噴射流路組立体が前記エアゾール缶の前記バルブステムから分離され、且つ、前記ディスペンサが作動できない第1の位置と、前記噴射流路組立体が前記エアゾール缶の前記バルブステムに取り付けられ、且つ、前記ディスペンサが作動できる第2の位置との間で回転可能である、エアゾールディスペンサが提供される。
本発明により、噴射流路組立体とバルブステムとの間には、「安全な隙間(safety gap)」が作られることになる。利益を達成するために、当該隙間はさほど大きい必要はない。
典型的な実施形態では、装置がその予備作動状態である場合、すなわち、外側本体がその第1の位置にある場合には、噴射流路組立体がバルブステムから分離している。
好適な実施形態では、噴射流路組立体のバルブステムからの分離は、回転可能な外側本体をその第2の位置からその第1の位置に戻すことによって達成可能である。
噴射流路組立体のバルブステムからの分離は、典型的には本明細書で以下に更に説明するように、好ましくはカム手段を使用することによって、アクチュエータボタンを下げることを含む。
本発明の第2の態様では、人体の表面に化粧製品を塗布するための方法であって、本発明の第1の態様に従うエアゾールディスペンサを使用することを含む方法が提供される。
本発明の第3の態様では、噴射流路組立体をバルブステムから可逆的に分離することによって、請求項1に従うエアゾールディスペンサの作動を防止するための方法が提供される。
本明細書では、「平行な/垂直な」および「上方/下方」などの配向を示す用語は、アクチュエータキャップが、共に使用されるように設計されている、直立したエアゾール缶の頂部上にある場合、直立した様式で配向されているアクチュエータキャップを指すと理解されたい。
本明細書では、アクチュエータキャップの「前方」は、噴射排出口を含む面を指し、「側面」は、この面に対して直交する面であり、「後方」は、噴射排出口を含む面に平行ではあるがこの面からは離れている面である。これらの用語は、アクチュエータキャップの構成要素に関連して使用される場合、同じ意味を有し(必要な変更を加えて)、その「用意された」位置にあるアクチュエータキャップに関係する。
本明細書では、アクチュエータボタンが、押し下げる用意ができている、その上昇した位置および傾斜した位置にある場合、アクチュエータキャップは「用意された」状態であり、すなわち作動の用意ができている状態であると理解されたい。
アクチュエータキャップの構成要素は、典型的にはプラスチックから作製されている。外側本体およびシャーシは、ポリプロピレンから作製されていてよく、噴射流路も同様であってよい。採用される場合、渦流室は典型的には、好ましくはアセタールから作製されたスプレイインサートを用いて作製される。
以下の特定の実施形態に関連して説明される特徴は、上記に述べた一般的な説明の中に独立して、および/または特許請求の範囲に与えられるように組み込まれることが可能である。
本発明に従って使用されるアクチュエータキャップ(1)の図である。 外側本体(2)が示されていない、アクチュエータキャップ(1)の図である。 外側本体(2)およびアクチュエータボタン(3)が示されていない、アクチュエータキャップ(1)の図である。 シャーシ(5)の上および側面からの図である。 シャーシ(5)の上からの図である。 シャーシ(5)の下からの図である。 シャーシ(5)のスカート(34)の部分の外側輪郭、およびスカート(34)の外側輪郭と円との相違を示す図である。 外側本体(2)の上、前方および側面からの図である。 外側本体(2)の下および側面からの図である。 外側本体(2)の下からの図である。 アクチュエータボタン(3)の上、前方および側面からの図である。 アクチュエータボタン(3)の下、前方および側面からの図である。 ノズルが左に突出している、噴射流路組立体(6)の側面からの図である。 ノズルが右に突出している、噴射流路組立体(6)の側面からの図である。 後方にわずかにオフセットした、噴射流路組立体(6)の下および側面からの図である。
図1は、回転可能な外側本体(2)と、アクチュエータボタン(3)と、カラー(4)とを備えるアクチュエータキャップ(1)を示す。カラー(4)は、アクチュエータキャップ(1)が共に使用されるように設計されている加圧された流体容器(図示せず)の上に嵌合するように設計されている。この図では、アクチュエータボタン(3)は、作動の準備ができている、上昇した、かつ、傾斜した位置にある(下記参照)。この図および他の多くの図から、水平面におけるアクチュエータ(1)の全体的な断面形状は、円形ではなく、丸みを帯びた矩形形状と呼ぶことのできる形状を有することが明らかである。カラー(4)および外側本体(2)の両方が、この断面形状を有する。
図2は、外側本体(2)が示されていない、図1のアクチュエータキャップ(1)を示し、装置の内部特徴のいくつかを明らかに示している。カラー(4)は、はるかにより入り組んだ構成要素であるシャーシ(5)の部分であり、該シャーシ(5)については以下に詳しく述べる。シャーシ(5)の構成要素の多くは、プラットフォーム(7)上に着座し、該プラットフォーム(7)は、いくつかの連結リブ(8および9)によってカラー(4)の上方の上昇した位置に保持されており、連結リブのうちの2つ(1つは図示されている9)は、他方の連結リブよりも幅が広く、プラットフォーム(7)から外側に突出する。4つ存在する(2つが図示されている)狭い方の連結リブ(8)は、引っ込んでいる。これらの特徴は、図4、5および6に更に示されている。これらの特徴は、外側本体(2)がシャーシ(5)(下記参照)と相互作用するために重要である。図6では、噴射流路組立体(6)を部分的に見ることができる。
図3は、シャーシ(5)内にぴったりと保持されている噴射流路組立体(6)を示す。図3は、シャーシ(5)上にある2つのカム面の1つ、または駆動ランプ(10)、および噴射流路組立体(6)上にある2つのカム面の1つ、または戻りランプ(11)も示す。これらのカム面は、アクチュエータ(下記参照)の作動に重要である。また、入り組んだ形状の低い壁(12)が示され、低い壁(12)はシャーシ(5)のプラットフォーム(7)から立ち上がり、プラットフォーム(7)の外周ではなく、プラットフォーム(7)の周囲の約3分の2に、外周に近接して延在する。この壁(12)は、アクチュエータ(1)(下記参照)の回転運動に重要である。
図4は、シャーシ(5)の特徴のいくつかを示す。上記で説明されなかった特徴は、スクリーン(13)、およびブランキングプレート(14)である。ブランキングプレート(14)は、アクチュエータ(1)がその完全に閉鎖された位置(下記参照)にあるとき、外側本体(2)のスカート(17)の中の開口部(16)を遮断する働きをする。スクリーン(13)は、アクチュエータ(1)がその完全に閉鎖された位置と完全に開放された位置との間の途中にある場合、同様の目的を果たす。ブランキングプレート(14)から最も遠い、スクリーン(13)の端部に切り欠き部(22)があり、アクチュエータキャップ(1)が完全に組み立てられる(下記参照)とき、噴射流路組立体(6)の覆い隠すプレート(23)が切り欠き部(22)の中に着座する。
また図4には、2つのカム面または駆動ランプ(10および18)が示されている。駆動ランプ(10および18)は、プラットフォーム(7)から突出し、シャーシ(5)の中の開口部(26)(図5参照)の縁部の面する部分の周りに湾曲し、逆時計回りの方向に高さが増加している。これらの駆動ランプの一方(10)は、他方(18)よりも短く、これは、それらの両方ともが連続している壁(12)上方の、より高い点で開始する結果である。短い方の駆動ランプ(10)は、その頂部の先端が切られており、傾斜した部分から逆時計回りに短い水平部分(19)で終了する。逆時計回りの方向から駆動ランプ(10および18)のそれぞれの中に導くのは、平坦部分(それぞれ、10Aおよび18A)である。駆動ランプ(10および18)は、同じ傾斜を有し、プラットフォーム(7)の上方に同じ高さで終端する。駆動ランプ(10および18)は、外側本体(2)を逆時計回りに回すことによってアクチュエータボタン(3)が回転される場合、アクチュエータボタン(3)から内側に突出する駆動突起(20および21)と相互作用することによって、アクチュエータボタン(3)を上方に押し上げる働きをする(下記参照)。
また図4には、噴射流路組立体(6)を定位置に保持する役目をする2つの保持クリップ(33)の1つが示されている。これらのクリップ(図5および6にも示されている)は、開口部(26)の中心に向かって下方に傾斜する上面を有し、この特徴によって、アクチュエータキャップ(1)の組立体、特に噴射流路組立体(6)をシャーシ(5)内の開口部(26)の中に挿入することを助ける。
シャーシ(5)の外側縁部は、その下方端部でカラー(4)によって画定される。カラー(4)の真上に、概ね円形の輪郭の短い外周スカート(34)が存在する。このスカート(34)は、外周スカート(34)の底部をカラー(4)の頂部に連結する水平な外周レッジ(35)から上方に突出する。アクチュエータキャップ(1)が組み立てられるとき、外側本体(2)の下方縁部が外周レッジ(35)上に着座する。「丸みを帯びた矩形」の断面を有する外側本体(2)の内面と、正確には円形ではないが、概ね円形の輪郭(図7参照)を有する外周スカート(34)の外面との間の相互作用が、回転張力につながる。外側本体(2)の「角(corner)」が、外周スカート(34)のより幅広い点で外周スカート(34)の外側縁部に隣接して位置する場合、張力が低減され、外側本体(2)の狭い方の断面寸法が、スカート(34)の狭い方の断面寸法のところで、スカート(34)に隣接して位置するようになる。これらの相互作用によって、張力が最小になるその位置に向かって、外側本体(2)の回転が容易になる傾向がある。アクチュエータキャップ(1)がその完全に開放された位置または完全に閉鎖された位置にある場合、これらの張力が最小になるような設計であり、したがって、外側本体(2)は閉じる場合、これらの回転位置に向かうように促される。
プラットフォーム(7)と外周レッジ(35)との間に、2つのスロット(40)が存在する。これらのスロット(40)は、垂直面および水平面の両方に存在する隙間を備える。この垂直方向の隙間は、構成要素の全寸法にわたって一定であり、プラットフォーム(7)は、その全範囲にわたって取り囲んでいる外周レッジ(35)の上方に同じ高さに保持される。プラットフォーム(7)とレッジ(35)との間の半径方向の隙間は、半径方向に変化し、幅広い方の連結リブ(9)の時計回りの縁部に隣接する点から出発して、時計回りの方向に着実に幅が減少する。このことは、図5および6において最も明確に見ることができる。この平面の中のスロット(40)の幅の減少は、プラットフォーム(7)の寸法の、これに対応する増加によって生じる。スロット(40)の半径方向の幅がこのように変化することによって、組み立てられたアクチュエータキャップ(1)の製造の容易さと、使用の際の堅牢性との間の釣り合いで著しく有利になる(下記参照)。
図5は、シャーシ(5)のプラットフォーム(7)から立ち上がる、入り組んだ形状の低い壁(12)の経路を示す。この壁は、外側本体(2)の上部壁(25)の内面から下方に突出する2つの板バネ(24)と相互作用する(下記参照)。板バネ(24)の下方端部は、低い壁(12)の外側に着座し、中心から最も遠い壁(12)の部分の外側に着座する場合(12Aと符号が付いている)に張力を受ける。外側本体(2)の回転が、板バネ(24)の下方端部が、中心から最も遠い部分(12A)と中心に最も近い部分(12B)との間に傾斜している壁(12)の部分上に位置するような場合、板バネ(24)内の張力は、板バネ(24)が中心に最も近い壁(12)の部分(12Bと符号が付いている)の外側に着座する位置に向かって外側本体(2)の回転を駆動する働きをする。
板バネ(24)の場所は、アクチュエータキャップ(1)がその完全に開放された位置または完全に閉鎖された位置にある場合、下方端部がシャーシ(5)の中心に最も近い低い壁の部分(12B)の外側に着座するような場所である。したがって、板バネは、閉じる場合、これらの回転位置に向かって外側本体(2)を駆動する働きをする。
シャーシは、噴射流路組立体(6)がぴったりと中に嵌合するように設計されている中心開口部(26)を有する。開口部(26)は、断面が略円形であるが、しかし、噴射流路組立体(6)が開口部(26)の中にある場合、噴射流路組立体(6)の回転を制限するために、噴射流路組立体(6)の本体(28)(図15参照)上の狭い部分と相互作用する、狭まった別の部分(27)を有する。中心開口部(26)の縁部から、様々な高さの(図4に最も明確に見られる)壁(29)が、プラットフォーム(7)から立ち上がる。前述の駆動ランプ(10および18)は、この壁(29)が開口部(26)の狭まった部分(27)を取り囲む位置において、この壁(29)の延在部である。これらの部分(27)で、壁(29)は、図4および5に示すように、その外側縁部から外側に放射状に延在し、且つ、プラットフォーム(7)に当接する補強支持ストラット(30)を有する。駆動ランプ(10および18)のそれぞれは、図4を参照すると、その逆時計回りの末端に垂直縁部(36)を有し、このことは、アクチュエータキャップ(1)が用意されているとき(下記参照)、噴射放出を達成するのに重要である。より末端に位置したスクリーン(13)の端部の切り欠き部(22)の位置の、半径方向に一致する壁(29)上の場所において、壁(29)は凹形切断部(41)を有し、凹形切断部(41)は、噴射流路組立体(6)がその最も低い(分注)位置にある場合(下記参照)、噴射流路組立体(6)の十字型ステム(42)を保持するためのものである。凹形切断部(41)の半径方向の位置は、長い方の駆動ランプ(18)の逆時計回りの末端を画定する垂直な縁部(36)の少し逆時計回りであり、この駆動ランプ(18)はより末端に位置したスクリーン(13)の位置に半径方向に一致する。
図6は、シャーシ(5)の底面から下方に突出し、アクチュエータキャップ(1)の使用時にエアゾール缶のバルブカップにしっかり固定するバルブカップリング(31)を示す。バルブカップリング(31)は、この固定を促進するのを助ける内側玉縁(32)を有する。図6は、連結リブ(8および9)の底面も示す。狭い方のリブ(8)はバルブカップリング(31)の外側縁部から外周スカート(34)およびカラー(4)の内側縁部に半径方向に突出する。幅広い方のリブ(9)は、プラットフォーム(7)の縁部を外周スカート(34)の頂部縁部、および内側に傾斜した支持突出部(9B)に連結する湾曲した外周部分(9A)を備え、支持突出部(9B)は、バルブカップリング(31)の外側縁部を外周スカート(34)およびカラー(4)の内側縁部に結合させる。
図8は、外側本体(2)が、上面(25)および上面(25)に付随するスカート(17)を有することを示す。アクチュエータキャップ(1)が用意されているとき、噴射流路組立体(6)が放出することができる開口部(16)がスカート(17)の前方部分にある。上面(25)および開口部(16)に面するスカート(17)の上部後方部分は、アクチュエータボタン(3)を組み込むための切り欠き部分を有する(下記参照)。上面(25)からの部分切り欠き部は、側部に向かって平行な縁部、および概ね直交するが前方に向かって外側に湾曲している縁部を有する。
2つの板バネ(24)の一方が、図8に部分的に示されており、上面(25)の切り欠き部の平行な縁部の双方の中間からの下方へ向かう2つの突出部(37)の一方と同様である。また、スカート(17)の中の切り欠き部に隣接する、切り欠き部の平行な縁部のいずれかの側からの下方へと向かう突出部(38)が存在する。これらの下方への突出部(37および38)は、アクチュエータボタン(3)を案内することを助ける働きをする。
図8は、また、外側本体(2)をシャーシ(5)上の定位置に保持することに役立つ2つの保持クリップ(39)のうちの1つを示す。これらのクリップ(39)は、シャーシ(5)のプラットフォーム(7)とスカート(34)との間のスロット(40)の中に嵌合し、これらの機構の間の幅広い方の連結リブ(9)の縁部によって円周方向に隣接している(図4参照)。間に位置した狭い方の連結リブ(8)の凹形の性質のため、連結リブ(9)の境界の間でクリップ(39)が部分的に回転可能である。
分注キャップ(1)の製造中、保持クリップ(39)は、それらの最大の半径方向の幅を有する(上記参照)、シャーシ(5)内のスロット(40)を通って押され、これによって製造が容易になる。これは、アクチュエータキャップがその用意された位置にある場合に存在するような、シャーシ(5)に対する外側本体(2)の半径方向の位置決めに相当する。挿入に続いて、保持クリップ(39)は、スロット(40)がそれらの最小の半径方向の幅を有する位置まで、シャーシ(5)内のスロット(40)の中で回転させられ、これは、アクチュエータキャップがその完全に閉鎖された位置にある場合に存在するような、シャーシ(5)に対する外側本体(2)の半径方向の位置決めに相当する。連結が最も必要とされる場合、消費者が、典型的には、付随するエアゾール缶と一緒に完全に閉鎖された状態でアクチュエータキャップ(1)を受け取り、続いてアクチュエータキャップ(1)が従来のオーバーキャップであると考えてアクチュエータキャップ(1)を誤って引き抜こうとする場合に、このことは外側本体(2)とシャーシ(5)との間に高い強度の連結をもたらす働きをする。
図9は、その切り欠き部に隣接する、外側本体(2)の上面(25)の各側部から下方への突出部(37および38)の間に、凹形の湾曲したくぼみ、またはヨーク(43)が存在することを示す。これらの凹形ヨーク(43)(図9に1つだけ見られる)は、アクチュエータボタン(3)の要素と併せて重要な機能を果たす(下記参照)。
図9および10は、外側本体(2)の補強特徴のいくつかを示す。板バネ(24)は、それらの外面から突出する4つの支持ストラット(44)によってそれぞれ補強され、支持ストラット(44)は、上部壁(25)の内面に対して支えている。
保持クリップ(39)はそれぞれ、それらの下方面から下方に突出し、スカート(17)の内側に対してその前方および後方で支える3つの支持ストラット(45)によって補強されている。保持クリップ(39)のための支持ストラット(45)のうちの2つは、保持クリップ(39)の縁部に位置し、上方ならびに下方に突出する。これらの縁部支持ストラット(45)はまた、保持クリップ(39)が中に嵌合するように設計されている、シャーシ(5)の中のスロット(40)の縁部を画定する幅広い方の連結リブ(9)の縁部に突き当たる場合、回転停止部としても働く。保持クリップの支持ストラット(45)は、それらの下方縁部で面取りされて、クリップ(39)をシャーシ(5)の中のスロット(40)の中に挿入することを容易にする。
上面(25)の切り欠き部の両方の平行な縁部の中間からの下方への突出部(37)は、それらの後方縁部から外側に突出する直交する壁(46)によって補強される。これらの直交する壁(46)はまた、アクチュエータボタン(3)がアクチュエータキャップ(1)内で動く際に、アクチュエータボタン(3)を案内することにも役立つ(下記参照)。
外側本体(2)の上面(25)の前方部分は、前方から後方に平行に走る4つの支持リブ(47)によってその内側上で補強される。
図11は、アクチュエータボタン(3)の頂部および側部の特徴のいくつかを示す。その上面(50)の上に指当て部(48)があり、ピニオン(49)(1つが図示されている)がその側壁(51)に対称的に配置されている。上面(50)は、外側本体(2)の上部壁(25)の切り欠き部と同じ寸法を有し、アクチュエータキャップ(1)がその完全に閉鎖された位置にある場合、この開口部を完全に埋める。逆時計回りの回転中、アクチュエータボタン(3)の上面(50)は、キャップ(1)が完全に閉鎖されている場合、外側本体(2)の上面(25)と同じ平面にある状態から、上面(50)が上昇しているが上面(25)に平行である位置を通過し、上面(50)が上昇しており上面(25)に対して上方に傾斜している(後方から前方へ)完全に開放された位置または用意された位置まで上昇する。後者の2つの位置では、アクチュエータボタン(3)の側壁(51)を部分的に見ることができ、これらの位置ではアクチュエータボタンが外側本体(2)の上面(25)から突出している。
ピニオン(49)を有するアクチュエータボタン(3)の側壁(51)は、その完全に閉鎖された位置にある場合、アクチュエータキャップ(1)の前方および後方に向かって実際に位置するが、しかし、上方本体(2)および付随するアクチュエータボタン(3)が90°にわたって逆時計回りに回転することによって、装置をその完全に開放された位置または用意された位置に置き、その位置ではピニオン(49)はアクチュエータキャップ(1)の側部に向かって全体的に位置する。前述の回転の間、ピニオン(49)は、外側本体(2)の上面(25)の切り欠き部の平行な縁部の中間および後方から(それぞれ)下方への突出部(37および38)の間に存在する流路を上がり、中間の突出部(37)の後方縁部から外側に突出する直交する壁(46)によって部分的に導かれ、完全に上昇したとき、ピニオン(49)は前記流路の頂部の凹形くぼみまたはヨーク(43)の中に着座する。この後者の位置では、上方本体(2)および付随するアクチュエータボタン(3)が最終的に逆時計回りに回転することによって、アクチュエータボタン(3)がそのピニオン(49)を通る軸線を中心として枢動し、その結果、アクチュエータボタン(1)がその前方縁部で上昇した状態になる(下記参照)。
図12に示されているアクチュエータボタン(3)の主要構成要素は、内側に突出する駆動突起(20および21)である。前方駆動突起(20)が、ボタン(3)の下方に突出している前方プレート(52)から突出する。後方駆動突起(21)が、ボタン(3)のピニオン(49)間の軸線の真後ろにある内側横断壁(53)の前向きの面から突出する。後方駆動突起(21)の前後位置は、ピニオン(49)間の軸線と同じ垂直平面上である。
駆動突起(20および21)は、同じ寸法を有し、同じ前後平面で互いに面するが、しかし、前方駆動突起(20)は、後方駆動突起(21)よりもアクチュエータボタン(3)中のいくらか下方に位置する。前方駆動突起(20)は、シャーシ(5)の長い方の駆動ランプ(18)上に着座し、後方駆動突起(21)は、シャーシ(5)の短い方の駆動ランプ(10)上に着座する。アクチュエータキャップ(1)がその完全に閉鎖された位置にある場合、前方駆動突起(20)と後方駆動突起(21)との間の高さの違いが、長い方の駆動ランプ(18)と短い方の駆動ランプ(10)とが開始する高さの違いに等しくなるので、アクチュエータボタン(3)は外側本体(2)の上部壁(25)と同じ高さになる。外側本体(2)および付随するアクチュエータボタン(3)の逆時計回りの回転が開始すると、駆動突起(20および21)が着座する駆動ランプ(18および10)が同じ傾斜を有するので、アクチュエータボタン(3)は傾斜せずに上昇する。後方駆動突起(21)が短い方の駆動ランプ(10)の水平部分(19)に到達するとき、アクチュエータボタン(3)は、長い方の駆動ランプ(18)に沿って更に上昇し続ける前方駆動突起(20)とは異なり、更には上昇せず、それによってアクチュエータボタン(3)に傾斜を生み出し、アクチュエータボタン(3)はこの回転位置にて前方で上昇している状態である。
駆動突起(20および21)が、対応する駆動ランプ(18および10)の端部をちょうど越えたとき、更なる逆時計回りの回転は、シャーシ(5)の中のスロット(40)に架かる幅広い方の連結リブ(9)の縁部に当接する保持クリップ(39)によって防止される。この位置では、アクチュエータキャップ(1)が用意されており、アクチュエータボタン(3)を押し下げることができる。駆動突起(20および21)は、作動中、副次的ではあるが、同様に重要な機能を果たす。駆動突起(20および21)が駆動ランプ(18および10)の逆時計回りの端部の垂直縁部(36)を越えると、押し下げが阻止されることはない。アクチュエータボタン(3)への下方の力によって、駆動突起(20および21)が噴射流路組立体(6)上に押し下げられ、これによって製品が噴射流路組立体(6)を通って作動し、放出されることにつながる。
アクチュエータボタン(3)が中央で押される場合、押し下げは、理論的には前後が均衡した様式で発生することになり、駆動突起(20および21)のそれぞれは、起動噴射組立体(6)の上を押し付け、それによって噴射流路組立体(6)に付随するバルブステム上への可能性のある横方向の応力が回避される(下記参照)。
実際は、消費者は、より後方に向かって、ピニオン(49)の軸線の後ろでアクチュエータボタン(3)を押す傾向がある。これによって、アクチュエータボタン(3)がその前方縁部で枢動することになり、前方駆動突起(20)ではなく後方駆動突起(21)によって、圧力が噴射流路組立体(6)に加えられる。これによって、圧力が加えられるところよりも枢動地点に近接した噴射流路組立体(6)上を押し付けるように圧力がもたらされるので、明らかな機械的利点をもたらす。実際に、このようにアクチュエータキャップ(1)が作動すると、1.6倍までの機械的利点をもたらし得ることが見出された。好都合にも、噴射流路組立体(6)が、介在するシャーシ(5)の中の開口部(26)の中にぴったりと保持されているので、噴射流路組立体(6)上への「不均一」な圧力負荷は、使用時に噴射流路組立体(6)に付随するバルブステムに伝達されない。
アクチュエータボタン(3)の他の構成要素は、以下の通りである。開口部(16)に面するスカート(17)の上部後方部分の中の切り欠き部を埋めるように設計されている後方壁(54)が存在する。前方壁(55)が存在する。下方に突出する前方プレート(52)は、この前方壁(55)の部分的連続部である。前方壁(55)から前方に延在し、また側壁(51)の前方外側にも延在するプラットフォーム(56)が存在し、同様に外側に延在するにつれて上方に傾斜する可撓性の翼構造体(57)が存在する。プラットフォーム(56)および付随する可撓性の翼構造体(57)は、外側本体(2)の上部壁(25)の下に嵌合するように設計されており、これらの機構の前後角度は、アクチュエータボタン(3)が完全に傾斜しておりアクチュエータキャップ(1)が用意されているとき、これら機構が外側本体(2)の上部壁(25)と同じ平面にあるような角度である。この位置では、プラットフォーム(56)および付随する可撓性の翼構造体(57)は、外側本体(2)の上部壁(25)の下面に対して押され、可撓性の翼構造体(57)の上方傾斜を平らにする。
加えて、アクチュエータボタン(3)は、前方壁(55)から前方に延在するプラットフォーム(56)の部分の上面上に、外側に突出している複数の(6つの)補強リブ(58)を有する。下方に突出する前方プレート(52)は、前方プレート(52)と、前方壁(55)から前方に延在するプラットフォーム(56)の下方側部との間に2つの支持楔(59)を有する。内側横断壁(53)は、前後に突出する支持リブ(60)を有する。各側壁(51)は、ピニオン(49)の後方にちょうど位置する、外側に突出する薄い垂直リブ(61)を有する。これらのリブ(61)は、外側本体(2)の上部壁(25)からの切り欠き部の平行な縁部から、下方への突出部(38)の内面に軽く接触し、アクチュエータボタン(3)が押し下げられるとき、アクチュエータボタン(3)の望ましくない横方向の回転を防止することに役立つ。
図13から15は、噴射流路組立体(6)の様々な態様を示す。主本体(28)は、略円形の横断面を有するが、シャーシ(5)の中の開口部(26)の狭い部分内に嵌合する狭い部分(28A)を有する(上記参照)。半径方向のノズルチューブ(62)が、主本体(28)の上方領域から外側に突出し、噴射オリフィス(63)で終端する。噴射オリフィス(63)から出る噴射は、半径方向のノズルチューブ(62)の端部に着座する噴射チャンバ(64)によって、更に霧化される。半径方向のノズルチューブ(62)は、外側に延在すると同時に、わずかに上方に傾斜する。噴射オリフィス(63)は、シャーシ(5)のブランキングプレート(14)から最も遠いスクリーン(13)の端部の切り欠き部(22)を埋める、覆い隠すプレート(23)によって取り囲まれている(上記参照)。
中央の噴射流路組立体(6)の下側から、管状ステムソケット(68)が突出する。ステムソケット(68)は、付随するエアゾール缶のバルブステムを収容するように設計されている。ステムソケット(68)は、噴射チャンバ(64)、および図示されないが、当技術分野で一般的な他の内側流路を通って、噴射オリフィス(63)と流体連結する。
主本体(28)の外面からその下方端部で、2つの保持クリップ(69)が主本体(28)の「狭くない」または幅広い方の部分(28B)から、前記主本体(28)の対向する側に突出する。これらの保持クリップ(69)は、シャーシ(5)の中心開口部(26)の中に突出する対応する保持クリップ(33)の下に嵌合し(上記参照)、噴射流路組立体(6)およびシャーシ(5)を一緒に保持する役目をする。
主本体(28)の対向する外側面の周りに湾曲している、同じ傾斜を有する2つの戻りランプ(11および65)が存在する。これらの戻りランプ(11および65)は、アクチュエータボタン(3)から内側に突出する駆動突起(それぞれ20および21)の上方に着座し、外側本体(2)が時計回りに回転させられる場合、アクチュエータボタン(3)を下方に押し込む働きをする。アクチュエータキャップ(1)を前方から見ると、噴射オリフィス(63)の左側の戻りランプ(65)は、噴射オリフィス(63)の右側の戻りランプ(11)よりも長い。長い方の戻りランプ(65)の長さは、長い方の駆動ランプ(18)の長さに相当し、前方(下方)駆動突起(20)がこれらのランプの間に着座する。短い方の戻りランプ(11)の長さは、短い方の駆動ランプ(10)の長さに相当し、後方(高い方の)駆動突起(20)がこれらのランプの間に着座する。
戻りランプ(11および65)は、それらの上方端部および下方端部に(それぞれ)平坦部分(66および67)を有する。下方平坦部分(67)と、シャーシ(5)上の対応する駆動ランプ(10および18)の中に導く平坦部分(10Aおよび18A)との間の隙間は、外側本体(2)がその完全に時計回りの位置に回転させられるとき、それらの間に押し込められる駆動突起(21および20)の高さよりもわずかに小さい。シャーシ(5)が固定された軸方向の位置にある場合、これによって噴射流路組立体(6)上に上方の力が発生し、その結果、ステムソケット(68)が、使用の際に付随するバルブステム(図示せず)からわずかに持ち上げられ、アクチュエータが閉鎖された位置にある場合、「安全な隙間」を作る。

Claims (10)

  1. i)エアゾール缶および付随するバルブステムと、
    ii)
    c.回転可能な外側本体、および付随するアクチュエータボタンと、
    d.回転できないシャーシ、および排出ノズルを含む付随する噴射流路組立体と
    を備えるアクチュエータキャップと
    を備えるエアゾールディスペンサであって、
    前記外側本体は、前記噴射流路組立体が前記エアゾール缶の前記バルブステムから分離され、且つ、前記ディスペンサが作動できない第1の位置と、前記噴射流路組立体が前記エアゾール缶の前記バルブステムに取り付けられ、且つ、前記ディスペンサが作動できる第2の位置との間で回転可能である、エアゾールディスペンサ。
  2. 前記外側本体が前記第1の位置から前記第2の位置に回転することは、前記ディスペンサが作動の用意ができているという、使用者に対する合図を含む、請求項1に記載のエアゾールディスペンサ。
  3. 前記外側本体が前記第1の位置から前記第2の位置に回転することは、前記アクチュエータボタンが下がることを含む、請求項1または2に記載のエアゾールディスペンサ。
  4. 前記アクチュエータボタンの前記上昇が、前記アクチュエータボタンと前記シャーシとの間に作用するカム手段によって達成される、請求項1〜3のいずれかに記載のアクチュエータキャップ。
  5. 前記カム手段は、
    前記シャーシ内の湾曲した直立している壁の周りの駆動ランプと、
    前記駆動ランプ上を動く、前記アクチュエータボタンから内側に突出している駆動突起と
    を備える、請求項4に記載のアクチュエータキャップ。
  6. 前記アクチュエータボタンが前記下がることは、前記アクチュエータボタンと前記噴射流路との間に作用するカム手段によって達成される、請求項1〜6のいずれかに記載のアクチュエータキャップ。
  7. 前記アクチュエータボタンを下げるための前記カム手段は、
    前記噴射流路組立体の主本体の周りの駆動ランプと、
    前記駆動ランプの下を動く、前記アクチュエータボタンから内側に突出している駆動突起と
    を備える、請求項7に記載のアクチュエータキャップ。
  8. 各駆動突起は、前記シャーシ上の駆動ランプと前記噴射流路組立体の前記主本体上の戻りランプとの間に着座する、請求項6および8に記載のアクチュエータ。
  9. 前記外側本体がその最も低い回転位置にある場合、前記駆動突起は、前記駆動ランプと前記戻りランプとの間の前記隙間よりも大きい高さを有する、請求項9に記載のアクチュエータ。
  10. 前記噴射流路組立体は、前記シャーシ内の中心開口部の中にぴったりと保持されている、請求項1〜10のいずれかに記載のアクチュエータキャップ。
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