JP2002179117A - 誤動作防止機能付き容器用カバー - Google Patents

誤動作防止機能付き容器用カバー

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JP2002179117A
JP2002179117A JP2000376348A JP2000376348A JP2002179117A JP 2002179117 A JP2002179117 A JP 2002179117A JP 2000376348 A JP2000376348 A JP 2000376348A JP 2000376348 A JP2000376348 A JP 2000376348A JP 2002179117 A JP2002179117 A JP 2002179117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムース方式のカバーを具備した容器では、こ
れをバッグや紙袋等へ入れて持ち運んだ場合などに、誤
って押しボタン部が押されてしまい、バッグや紙袋等の
中身を汚してしまうということがあった。 【解決手段】 押しボタン部6に対応させて、操作部2
0を有したロック部材7を設けたので、この操作部20
を操作してロック状態としておけば、押しボタン部6が
誤って押されてしまうといったことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤動作防止機能付
き容器用カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】化粧品用ボトル等の容器において、その
内容物取出部に対して装着されるカバーには、内容物の
取出方法としてムース方式、エアゾール(スプレー)方
式、ポンプ方式等の種々のものがあり、これらのカバー
は、内容物の取出操作をするための押しボタン部を具備
した構成となっている。例えばムース方式の場合、容器
自体の内容物取出部は、上下動可能なステム(弁付きノ
ズル)となっており、上記カバーは、このステムを囲む
中央孔を有した中空の円錐台形等をしたカバー本体に対
し、その中央孔内に開口縁部の一部に連結した状態で押
しボタン部が設けられ、この押しボタン部には縦管状の
ノズル部が一体的に併設されたものとなっており、この
ノズル部の下端がステム上に嵌合されるかたちとなって
いる。
【0003】エアゾール方式では、カバー本体と押しボ
タン部とが別部材となっており、押しボタン部自体が容
器のステムに冠着された噴霧ノズルを兼備する構造とな
っている。また、ポンプ方式では、容器の内容物取出部
は単なる口となっていて、押しボタン部が上下動操作型
のポンプを構成し、カバー本体はこの押しボタン部(上
下動操作型のポンプ)を容器の口に取り付けるためのネ
ジキャップとして形成される。
【0004】なお、これら各種の容器では、カバー本体
の上部を押しボタン部ごと覆蓋可能としたオーバーキャ
ップが着脱自在に設けられているものもある。このよう
なオーバーキャップは、殊に携帯用とする小型の容器の
場合に多用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなムース
方式、エアゾール方式、ポンプ方式等のカバーを具備し
た容器では、これをバッグや紙袋等へ入れて持ち運んだ
場合などに、誤って押しボタン部が押されてしまい、バ
ッグや紙袋等の中身を汚してしまうということがあっ
た。オーバーキャップが設けられたものでは、ある程度
は、このような不具合を抑えることはできるものの、根
本的な解決には至らず、例えばオーバーキャップが意図
せずに外れてしまったり、或いはオーバーキャップをし
忘れた場合には、当然に、何の解決にもならないもので
あった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、押しボタン部が誤って押されてしまうといっ
たことを防止できる誤動作防止機能付き容器用カバーを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係る誤
動作防止機能付き容器用カバーは、内容物の取出操作を
するための押しボタン部を有したもので、上記押しボタ
ン部周りで操作部を露出させた状態で、この操作部を移
動可能とさせたロック部材を具備している。押しボタン
部は、ムース方式、エアゾール方式、ポンプ方式等のい
ずれに対応したものでも構わない。
【0008】そして、上記したロック部材における操作
部の移動停止位置を変えることにより、押しボタン部に
おいて、それを下降可能状態としたり、或いは下降不可
能状態としたりできるようになっている。このような構
成とすることで、仮にオーバーキャップが装着されてい
ない状態であったとしても、押しボタン部が誤って押さ
れてしまうといったことを防止できる。なお、オーバー
キャップの有無は、本発明において特に問題とされるの
ものではない。
【0009】ロック部材において、押しボタン部を下降
不可能状態にするときの操作部の移動停止位置は、押し
ボタン部に指をかけるときの正面向かって手前位置とす
るのが好適である。このようにすることで、押しボタン
部が下降可能状態にあるのか下降不可能状態にあるのか
が、視覚と触覚との双方を通しても使用者に判断できる
ものとなる。殊に、ロック部材の操作部を押しボタン部
と同等以上の突出高さに形成しておけば、押しボタン部
が下降不可能状態にあるときに、これを誤って押し操作
しようとしても操作部が邪魔となって実質的に操作でき
ないことになり、使用者に対して押しボタン部の下降不
可能状態(ロック状態)を強く認識させることができる
ものである。
【0010】ロック部材における操作部の移動は、押し
ボタン部を中心とした回動とすればよい。このようにす
るのが、構造的に簡潔且つコンパクトにでき、また操作
性も良好である。本発明に係る誤動作防止機能付き容器
用カバーにおいて、その、より具体的な構成としては、
容器の内容物取出部を覆って装着されるカバー本体と、
容器の内容物取出部を押圧操作可能な状態で上記カバー
本体と組み合わされる押しボタン部と、上記カバー本体
内に装填されたロック部材とを有したものとし、そのう
えで、上記カバー本体には、上記押しボタン部まわりを
囲んで一部的又は全周的に開口することでこの押しボタ
ン部の下端部へ向けたボタン枠が設けられたものとす
る。
【0011】また、上記ロック部材は、上記ボタン枠の
開口縁部を介して外部へ露出する操作部を有しており、
この操作部が、押しボタン部の下端部とボタン枠の上部
とに同時に係合可能となるボタン下降阻止位置と、押し
ボタン部の下端部から外れるボタン下降許容位置との回
動領域内を移動可能になったものとする。なお、ムース
方式で見られるように、押しボタン部は、その下端外周
部の一部がカバー本体に対して上下揺動自在に連結され
ていると共に、その下端部が、容器の内容物取出部とし
て設けられた上下動可能なステムの上端部に嵌合された
構造にすることができる。
【0012】この場合、前記ロック部材と押しボタン部
との間には、ロック部材の操作部をボタン下降許容位置
からボタン下降阻止位置へ向けて移動するほど、このロ
ック部材によって押しボタン部をステム上方へ押し上げ
るようにするカム機構を組み込んでおくとよい。このよ
うにすることで、ロック部材の操作部がボタン下降阻止
位置にあるときに、押しボタン部は容器のステムから浮
き上がった状態とされることになる。すなわち、この状
態では、例えば押しボタン部が強い力で押し込まれる等
して、万が一、押しボタン部が微妙に下降したときで
も、ステムが押されることには繋がらないのである。
【0013】カバー本体には、上記したようにオーバー
キャップを着脱自在な状態として、覆蓋させることがで
きるが、この場合、ロック部材の操作部がボタン下降許
容位置で停止しているときに、オーバーキャップが当該
ロック部材の操作部と接触干渉してカバー本体に対する
装着が不可能となり、一方で、ロック部材の操作部がボ
タン下降阻止位置で停止しているときだけオーバーキャ
ップをカバー本体に対して装着可能な構造とするのが好
適である。このようにしておけば、ロック部材の操作部
がボタン下降許容位置で停止しているとき(即ち、ロッ
クが外れているとき)には、オーバーキャップの装着が
できないので、使用者は、否が応でもロックが外れてい
ることを認識することができ、使用上の失敗がない。
【0014】カバー本体には、ロック部材の操作部がボ
タン下降許容位置とボタン下降阻止位置との間を移動す
るときに、当該ロック部材と適度に接触可能となるクリ
ック感発生子を設けておくのが好適である。このように
することで、ロック部材の操作を確実な手応えとして認
識することができ、操作し忘れの防止等に繋がる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1乃至図5は、本発明に係る誤
動作防止機能付き容器用カバー1の第1実施形態を示し
ている。このカバー1は、容器2の内容物取出部3を覆
うようにして装着されるカバー本体5と、容器2の内容
物取出部3を押圧操作可能な状態で上記カバー本体5と
組み合わされる押しボタン部6と、上記カバー本体5内
に装填されたロック部材7とを有している。
【0016】図1はこのカバー1を分解した状態として
あり、図2乃至図4は押しボタン部6を下降不可能状態
(即ち、ロック状態)にしたものであり、図5は押しボ
タン部6を下降可能状態(即ち、アンロック状態)にし
たものである。なお、本第1実施形態において容器2は
縦型円柱形を呈し、その上端部の内容物取出部3が上下
動可能なステム(弁付きノズル)として設けられたもの
であって、カバー1はムース方式としている。このよう
なことから、このカバー1のカバー本体5は、容器2の
内容物取出部3を囲む円形の中央孔10を有した中空円
錐台形に形成されており、これに対して押しボタン部6
は、その下端外周部の一部が、カバー本体5の中央孔1
0内における開口縁部の一部に、舌片状のバネ片11を
介して上下揺動自在な状態で連結されたものとしてい
る。
【0017】従って、この中央孔10の開口周部と押し
ボタン部6の下端部との周間には、上記バネ片11を除
いて円弧状のスリット12が形成されていることにな
る。すなわち、押しボタン部6のまわりは中央孔10の
開口縁部によって略全周的に囲まれている状態であり、
この開口縁部が押しボタン部6の下端部へ向けたボタン
枠13を形成していることになる。また、この押しボタ
ン部6には、カバー本体5の中心から、上記バネ片11
側へ若干偏心した位置付けで縦管状のノズル部14が一
体的に立設されており、このノズル部14の下端部に
は、容器2の内容物取出部3上に嵌合される連結管部1
5が下方突出状に設けられている。
【0018】従って、押しボタン部6を押すと、バネ片
11が撓みながら容器2の内容物取出部3が下方へと押
され、容器2の内容物(ムース等)が連結管部15及び
ノズル部14を介して吐出されることになる。また、押
しボタン部6に対する押し操作を中断すれば、容器2の
内容物取出部3に押し上げられるようにして押しボタン
部6が操作前の状態に戻るので、内容物の吐出も停止す
るものである。このようなカバー1にあって、上記ロッ
ク部材7は中央孔16を有したドーナツ板状をしてお
り、その中央孔16が、押しボタン部6の連結管部15
に回動自在に嵌められるようになっている。
【0019】連結管部15には、ロック部材7の抜け止
めとするために部分的に径大となったストッパ環17
(図4参照)が設けられている。また、このロック部材
7には、外周部の一部に沿って起立した操作部20が設
けられていると共に、この操作部20の下端部に対応す
る外周部を下向きの段部状に凹ませることで、係止縁2
1が設けられている。操作部20は、カバー本体5の中
央孔10と押しボタン部6の下端部との周間に形成され
た円弧状のスリット12を通り抜けて、カバー本体5の
上方へ露出し得る寸法関係で形成されているが、このと
き、操作部20の外面側がボタン枠13(スリット12
における径方向外側の内縁)に適度に当接付勢されるよ
うになっている。
【0020】このような当接付勢作用によって、ロック
部材7の回動はやや重みのあるものとなり、またロック
部材7のガタツキ防止や、意図しない場合の回動防止が
図れるものとなっている。そして、操作部20は、この
スリット12に沿って円滑に円弧移動できるように、や
やカーブが付けられた形状になっている。この操作部2
0には、外側面等に、指の滑り止めとするためのギザギ
ザを設けておいてもよい。
【0021】また、この操作部20は、その上端部が押
しボタン部6の上面と略同じ高さとなるような突出高さ
で設けられている。一方、係止縁21は、操作部20が
カバー本体5におけるボタン枠13の上縁部に引っかか
るようにするために形成されたもので、これによって操
作部20等に下向きの押圧力が加えられたときも、当該
操作部20を含め、ロック部材7自体が下方へ落ち込ま
ず、且つ撓まないようにしている。すなわち、このロッ
ク部材7は、その上面で押しボタン部6の下端部を支持
すると同時に、係止縁21によってボタン枠13の上縁
部に係合可能になっている。
【0022】上記押しボタン部6を押し操作する場合に
は、バネ片11とは真反対側から押しボタン部6へ向け
て指をかけることになるが、上記ボタン枠13には、こ
のときの押しボタン部6の正面(図2及び図5の各右
側)に向かって、その右斜め位置に、ロック部材7の操
作部20を径方向外方へ逃がすための切欠部25が設け
られている。すなわち、上記したように、ロック部材7
において、操作部20はその外面側がボタン枠13に適
度に当接付勢されるようになっているので、図5に示す
ように、この操作部20が切欠部25に対応する位置ま
でロック部材7が回動された場合、この操作部20は自
らの上記付勢作用によって切欠部25内に嵌るようにな
り、これと共に係止縁21によるボタン枠13上縁への
引っかかりも解除されることとなる。
【0023】従って、この操作部20が切欠部25内に
嵌った状態(図5の状態)で押しボタン部6を押し操作
すると、操作部20は切欠部25内で下降することにな
り、これに伴ってロック部材7が撓んで押しボタン部6
も下降することになる。これによって容器2の内容物取
出部3が押し下げられ、内容物が吐出されることにな
る。しかし、操作部20を切欠部25から元の位置(押
しボタン部6に指をかけるときの正面向かって手前位
置)へ戻すように移動させると(図2の状態)、係止縁
21がカバー本体5のボタン枠13上縁に引っかり、操
作部20を含め、ロック部材7自体が下方へ落ち込ま
ず、且つ撓まないようになる。
【0024】これによって押しボタン部6はその下降が
阻まれることになり、もって容器2の内容物取出部3を
下降させることもできないため、内容物を吐出させるこ
ともできないものである。従って、仮にオーバーキャッ
プを装着しないまま、このカバー1付き容器2をバッグ
や紙袋等へ入れて持ち運んだような場合でも、押しボタ
ン部6が誤って押されてしまうといったことを防止でき
る。なお、押しボタン部6を下降不可能状態にしている
とき、操作部20が押しボタン部6の正面向かって手前
位置に位置付けられているので、押しボタン部6が下降
不可能状態にあることが視覚と触覚との双方を通して判
断できることとなり、また操作部20が邪魔となって実
質的に押しボタン部6を操作できないことになる。
【0025】以上のことを整理して説明すれば、ロック
部材7の操作部20は、図2に示す位置付けにあるとき
がボタン下降阻止位置であり、押しボタン部6は下降不
可能状態(即ち、ロック状態)になっており、これに対
して図5に示す位置付けにあるときがボタン下降許容位
置であって、押しボタン部6は下降可能状態(即ち、ア
ンロック状態)になっており、これらボタン下降阻止位
置とボタン下降許容位置との間を移動自在となってい
る。ところで、カバー本体5、押しボタン部6、ノズル
14を一体形成したものや、ロック部材7は、それぞれ
適宜合成樹脂材により形成すればよい。その他の材料
(例えば金属材)で形成することもできるが、カバー本
体5ではバネ片11がある程度の可撓性を必要とし、ま
たロック部材7についてもある程度の可撓性を必要とす
るので、これらの特性を満たす材質を選ぶことが必要と
なる。
【0026】また、カバー本体5の内部には内周壁26
が垂下状に設けられており、この内周壁26の下端部に
設けられた内爪で容器2に設けられた係合輪27に嵌合
させたものを示してしるが、これらの構造は何ら限定さ
れるものではない。勿論、容器2をはじめ、カバー本体
5、押しボタン部6、ノズル14の一体形成体や、ロッ
ク部材7等の細部の形状は、特に限定されるものではな
く、例えば平面楕円形や長円形、多角形等とすることも
可能である。図6乃至図8は、本発明に係る誤動作防止
機能付き容器用カバー1の第2実施形態を示している。
【0027】この第2実施形態の誤動作防止機能付き容
器用カバー1が、上記した第1実施形態と異なるところ
は、ロック部材7において、操作部20の下端側に設け
られた係止縁21が傾斜面30を含んだものとなってい
る点にある。すなわち、このような傾斜面30が設けら
れていると、ロック部材7の操作部20をボタン下降許
容位置からボタン下降阻止位置へ向けて移動させたと
き、カバー本体5のボタン枠13上縁に対する係止縁2
1の当接度合いは徐々に強くなり、この反作用として、
このロック部材7は徐々に上方へ反り上がるようにな
る。
【0028】そのため、このロック部材7の上方への反
り上がりと共に押しボタン部6が上方へ押し上げられる
こととなり、連結管部15が容器2の内容物取出部3
(ステム)から若干浮き上がるようになるのである。こ
のようになれば、例えば押しボタン部6が強い力で押し
込まれる等して、万が一、押しボタン部6が微妙に下降
したときでも、容器2の内容物取出部3(ステム)が押
されることには繋がらない。即ち、内容物の吐出しない
状況が保証されることになる。
【0029】これらの構成によって、ロック部材7と押
しボタン部6との間にカム機構31が組み込まれたもの
になっている。その他の構成乃至細部構造や、使用方法
及び各種作用効果等は第1実施形態と略同じであるの
で、ここでの詳説は省略する。図9乃至図12は、本発
明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー1の第3実施
形態を示している。この第3実施形態の誤動作防止機能
付き容器用カバー1も、上記した第2実施形態(図6乃
至図8)と同様に、ロック部材7において、操作部20
の下端側に設けられた係止縁21が傾斜面30を含んだ
ものとなっており、このことによってロック部材7と押
しボタン部6との間にカム機構31が組み込まれたもの
になっている。
【0030】但し、この第3実施形態が第2実施形態と
異なるところは、ロック部材7がリング形に形成されて
いる点と、傾斜面30を含んだ係止縁21がこのリング
形の内周面側で、且つ上向きの段部状に形成されている
点にある。このような相違点により、作用として、係止
縁21はカバー本体5のボタン枠13に係合するのでは
なく、押しボタン部6の下端部と係合するものとなって
おり、これに伴って、リング形の外周側には、カバー本
体5のボタン枠13に係合するための係合溝33が、新
たに設けられたものとなっている。
【0031】カム機構31の作用としては第2実施形態
の場合と略同じであるので、ここでの詳説は省略する。
なお、本第3実施形態の場合、ロック部材7は、カバー
本体5の天面下面5aと容器2の係合輪27との上下間
で挟持され、その回動が安定して行われるようになって
いる。図13乃至図15は、本発明に係る誤動作防止機
能付き容器用カバー1の第4実施形態を示している。
【0032】この第4実施形態の誤動作防止機能付き容
器用カバー1は、カバー本体5がオーバーキャップ40
によって覆蓋されるものを対象としたものである。な
お、図例では、カバー本体5の裾側の外周面5bに対し
てオーバーキャップ40を摩擦係合させる構造のものを
示しているが、これに限らず、係合片による係合構造や
ネジ式着脱構造にすることも可能であるし、更にカバー
本体5ではなくて、オーバーキャップ40が容器2に対
する各種の着脱構造を有したものとすることもできる。
【0033】ロック部材7はアーム型をしており、その
基端部がカバー本体5の天面下面5aに揺動軸42を介
して揺動自在に保持されている。このようにロック部材
7が揺動するものであったとしても、このロック部材7
に設けられた操作部20がカバー本体5の中央孔10と
押しボタン部6の下端部との周間に形成された円弧状の
スリット12を通り抜けて、カバー本体5の上方へと露
出し、このスリット12に沿って円滑に円弧移動できる
ようになっている点では、上記した各実施形態と同じで
ある。
【0034】ただ、この操作部20には、カバー本体5
の径方向外方へ突出するかたちで張出片43が設けられ
ている。この張出片43は、操作部20がボタン下降許
容位置で停止しているとき(図13中に二点鎖線で示
す)には、オーバーキャップ40と接触干渉するように
なっており、従って、カバー本体5に対するオーバーキ
ャップ40の装着を不可能とさせるものであり、これに
対し、ロック部材7がボタン下降阻止位置で停止してい
るとき(図13中に実線で示す)には、オーバーキャッ
プ40とは非干渉となって、カバー本体5に対するオー
バーキャップ40の装着が可能となるものである。
【0035】このような構成であると、ロック部材7の
操作部20がボタン下降許容位置で停止しているとき
(即ち、アンロック時)には、予め、操作部20をボタ
ン下降不可能位置へ移動させない限り(即ち、ロックし
ない限り)、オーバーキャップ40を装着できないこと
になる。従って、これを操作すれば、オーバーキャップ
40を装着できていれば、これをバッグや紙袋等へ入れ
て持ち運んだ場合に、仮にオーバーキャップ40が外れ
てしまうようなことがあったとしても、決して、押しボ
タン部6が誤って押されてしまうということには繋がら
ないということである。即ち、使用上の失敗がないので
ある。
【0036】図16及び図17は、本発明に係る誤動作
防止機能付き容器用カバー1の第5実施形態を示してい
る。この第5実施形態の誤動作防止機能付き容器用カバ
ー1は、上記した第1実施形態の誤動作防止機能付き容
器用カバー1(図1乃至図5参照)と殆ど同じものであ
る。ただ、唯一、ロック部材7には、中央孔16を中心
とする円弧状のスリット48が設けられており、これに
対してカバー本体5には、その天面下面5aから上記ス
リット48に嵌る突起49が下向きに突設されている点
が異なっている。
【0037】ロック部材7において、スリット48は操
作部20と対称配置となっている。また、カバー本体5
において、突起49は、上記スリット48の円弧長に対
して半分以下の長さを有して形成されていると共に、ロ
ック7部材7の操作部20がボタン下降許容位置で停止
しているときか、又はボタン下降不可能位置で停止して
いるときに、上記スリット48の一端部に偏った位置付
け(ロック部材7の回動を邪魔しない方の端部)となる
ように、設けられている。そして、ロック部材7のスリ
ット48には、操作部20がボタン下降許容位置及びボ
タン下降不可能位置で停止したときに、丁度、突起49
の出入りを区切ることができるような位置付けで、その
スリット幅を狭めるようなクリック感発生子50が設け
られている。
【0038】従って、ロック部材7の操作部20を、ボ
タン下降許容位置とボタン下降阻止位置との間で移動さ
せると、突起49がクリック感発生子50を通過するた
びに、心地よいクリック感が得られることとなる。従っ
て、ロック部材7の操作部20を操作し忘れるといった
ことの防止等に繋がる。ところで、本発明は、上記した
各実施形態に限定されるものではなく、実施の態様に応
じて適宜変更が可能である。
【0039】本発明は、ムース方式のみに限定されるも
のではなく、エアゾール(スプレー)方式やポンプ方式
等でも採用可能である。また、前記実施の形態では、外
部へ露出する操作部20を1個のみ設けているが、これ
に代え、操作部20を複数個設けるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、ロック部材7の操作部20
を逃がすための切欠部20を1個のみ設けているが、こ
れに代え、操作部20を逃がすための切欠部20を複数
個設けるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る誤動作防止機能付き容器用カバーでは、たとえバ
ッグや紙袋等へ入れて持ち運んだ場合などであっても、
押しボタン部が誤って押されてしまうといったことを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー
の第1実施形態を示した分解斜視図である。
【図2】図1に対応する平面図(ロック状態)である。
【図3】図2に対応する正面断面図である。
【図4】図3中の一部を拡大して示した図である。
【図5】図2の状態から操作部を操作した状態(アンロ
ック状態)を示した平面図である。
【図6】本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー
の第2実施形態を示した正面断面図である。
【図7】第2実施形態のカバーで用いられるロック部材
を示した斜視図である。
【図8】図6のA−A線に相当する側断面図である。
【図9】本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー
の第3実施形態を示した平面図である。
【図10】図9に対応する正面断面図である。
【図11】図10のB−B線に相当する側断面図であ
る。。
【図12】第3実施形態のカバーで用いられるロック部
材を示した斜視図である。
【図13】本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバ
ーの第4実施形態を示した平面図である。
【図14】図13に対応する正面断面図(オーバーキャ
ップを書き加えたもの)である。
【図15】図13に対応する底面図である。
【図16】本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバ
ーの第5実施形態を示した正面断面図である。
【図17】図16に対応する底面図である。
【符号の説明】
1 カバー 2 容器 3 内容物取出部 5 カバー本体 6 押しボタン部 7 ロック部材 13 ボタン枠 20 操作部 31 カム機構 40 オーバーキャップ 50 クリック感発生子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物の取出操作をするための押しボタ
    ン部(6)を有した容器用カバーであって、上記押しボ
    タン部(6)周りで操作部(20)を露出させた状態で
    該操作部(20)を移動可能とさせたロック部材(7)
    を具備しており、該ロック部材(7)における操作部
    (20)の移動停止位置を変えることで押しボタン部
    (6)の下降可能状態と下降不可能状態とが切り替え可
    能になっていることを特徴とする誤動作防止機能付き容
    器用カバー。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材(7)の操作部(20)
    は、押しボタン部(6)と同等以上の突出高さを有して
    いることを特徴とする請求項1記載の誤動作防止機能付
    き容器用カバー。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材(7)における操作部
    (20)の移動は、押しボタン部(6)を中心とした回
    動となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の誤動作防止機能付き容器用カバー。
  4. 【請求項4】 容器(2)の内容物取出部(3)を覆っ
    て装着されるカバー本体(5)と、容器(2)の内容物
    取出部(3)を押圧操作可能な状態で上記カバー本体
    (5)と組み合わされる押しボタン部(6)と、上記カ
    バー本体(5)内に装填されたロック部材(7)とを有
    しており、 上記カバー本体(5)には上記押しボタン部(6)まわ
    りを囲んで一部的又は全周的に開口することで該押しボ
    タン部(6)の下端部へ向けたボタン枠(13)が設け
    られており、 上記ロック部材(7)は上記ボタン枠(13)の開口縁
    部を介して外部へ露出する操作部(20)を有してお
    り、該操作部(20)が押しボタン部(6)の下端部と
    ボタン枠(13)の上部とに同時に係合可能となるボタ
    ン下降阻止位置と押しボタン部(6)の下端部から外れ
    るボタン下降許容位置との回動領域内を移動可能になっ
    ていることを特徴とする誤動作防止機能付き容器用カバ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記押しボタン部(6)は、その下端外
    周部の一部がカバー本体(5)に対して上下揺動自在に
    連結されていると共に、その下端部が、容器(2)の内
    容物取出部(3)として設けられた上下動可能なステム
    の上端部に嵌合された構造にあって、 前記ロック部材(7)と押しボタン部(6)との間に
    は、ロック部材(7)の操作部(20)をボタン下降許
    容位置からボタン下降阻止位置へ向けて移動するほど当
    該ロック部材(7)によって押しボタン部(6)をステ
    ム上方へ押し上げるカム機構(31)が組み込まれてい
    ることを特徴とする請求項4記載の誤動作防止機能付き
    容器用カバー。
  6. 【請求項6】 前記カバー本体(5)にはオーバーキャ
    ップ(40)が着脱自在な状態で覆蓋可能となってお
    り、前記ロック部材(7)の操作部(20)がボタン下
    降許容位置で停止しているときにはオーバーキャップ
    (40)が当該ロック部材(7)の操作部(20)と接
    触干渉してカバー本体(5)に対する装着が不可能で、
    ロック部材(7)がボタン下降阻止位置で停止している
    ときだけオーバーキャップ(40)をカバー本体(5)
    に対して装着可能になっていることを特徴とする請求項
    4又は請求項5に記載の誤動作防止機能付き容器用カバ
    ー。
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