JP4733259B2 - 誤動作防止機能付き容器用カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤動作防止機能付き容器用カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化粧品用ボトル等の容器において、その内容物取出部に対して装着されるカバーには、内容物の取出方法としてムース方式、エアゾール(スプレー)方式、ポンプ方式等の種々のものがあり、これらのカバーは、内容物の取出操作をするための押しボタン部を具備した構成となっている。
【0003】
例えばムース方式の場合、容器自体の内容物取出部は、上下動可能なステム(弁付きノズル)となっており、上記カバーは、このステムを囲む中央孔を有した中空の円錐台形等をしたカバー本体に対し、その中央孔内に開口縁部の一部に連結した状態で押しボタン部が設けられ、この押しボタン部には縦管状のノズル部が一体的に併設されたものとなっており、このノズル部の下端がステム上に嵌合されるかたちとなっている。
【0004】
エアゾール方式では、カバー本体と押しボタン部とが別部材となっており、押しボタン部自体が容器のステムに冠着された噴霧ノズルを兼備する構造となっている。
また、ポンプ方式では、容器の内容物取出部は単なる口となっていて、押しボタン部が上下動操作型のポンプを構成し、カバー本体はこの押しボタン部(上下動操作型のポンプ)を容器の口に取り付けるためのネジキャップとして形成される。
【0005】
なお、これら各種の容器では、カバー本体の上部を押しボタン部ごと覆蓋可能としたオーバーキャップが着脱自在に設けられているものもある。このようなオーバーキャップは、殊に携帯用とする小型の容器の場合に多用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようなムース方式、エアゾール方式、ポンプ方式等のカバーを具備した容器では、これをバッグや紙袋等へ入れて持ち運んだ場合などに、誤って押しボタン部が押されてしまい、バッグや紙袋等の中身を汚してしまうということがあった。
【0007】
オーバーキャップが設けられたものでは、ある程度は、このような不具合を抑えることはできるものの、根本的な解決には至らず、例えばオーバーキャップが意図せずに外れてしまったり、或いはオーバーキャップをし忘れた場合には、当然に、何の解決にもならないものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、押しボタン部が誤って押されてしまうといったことを防止できる誤動作防止機能付き容器用カバーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーは、容器の内容物取出部を覆って装着されるカバー本体と、容器の内容物取出部を押圧操作可能な状態で上記カバー本体と組み合わされる押しボタン部と、上記カバー本体内に装填されたロック部材とを有しており、
上記カバー本体には上記押しボタン部まわりを囲んで一部的又は全周的に開口することで該押しボタン部の下端部へ向けたボタン枠が設けられており、
上記ロック部材は上記ボタン枠の開口縁部を介して外部へ露出する操作部を有しており、該操作部が押しボタン部の下端部とボタン枠の上部とに同時に係合可能となるボタン下降阻止位置と押しボタン部の下端部から外れるボタン下降許容位置との回動領域内を移動可能になっており、
前記押しボタン部は、その下端部が、容器の内容物取出部として設けられた上下動可能なステムの上端部に嵌合された構造にあって、
前記ロック部材と押しボタン部との間には、ロック部材の操作部をボタン下降許容位置からボタン下降阻止位置へ向けて移動するほど当該ロック部材によって押しボタン部をステム上方へ押し上げるカム機構が組み込まれている。
【0009】
押しボタン部は、ムース方式、エアゾール方式、ポンプ方式等のいずれに対応したものでも構わない。
そして、上記したロック部材における操作部の移動停止位置を変えることにより、押しボタン部において、それを下降可能状態としたり、或いは下降不可能状態としたりできるようになっている。
【0010】
このような構成とすることで、仮にオーバーキャップが装着されていない状態であったとしても、押しボタン部が誤って押されてしまうといったことを防止できる。
なお、オーバーキャップの有無は、本発明において特に問題とされるのものではない。
【0011】
ロック部材において、押しボタン部を下降不可能状態にするときの操作部の移動停止位置は、押しボタン部に指をかけるときの正面向かって手前位置とするのが好適である。
このようにすることで、押しボタン部が下降可能状態にあるのか下降不可能状態にあるのかが、視覚と触覚との双方を通しても使用者に判断できるものとなる。
【0012】
殊に、ロック部材の操作部を押しボタン部と同等以上の突出高さに形成しておけば、押しボタン部が下降不可能状態にあるときに、これを誤って押し操作しようとしても操作部が邪魔となって実質的に操作できないことになり、使用者に対して押しボタン部の下降不可能状態(ロック状態)を強く認識させることができるものである。
【0013】
ロック部材における操作部の移動は、押しボタン部を中心とした回動とすればよい。
このようにするのが、構造的に簡潔且つコンパクトにでき、また操作性も良好である。
本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーにおいて、その、より具体的な構成としては、容器の内容物取出部を覆って装着されるカバー本体と、容器の内容物取出部を押圧操作可能な状態で上記カバー本体と組み合わされる押しボタン部と、上記カバー本体内に装填されたロック部材とを有したものとし、そのうえで、上記カバー本体には、上記押しボタン部まわりを囲んで一部的又は全周的に開口することでこの押しボタン部の下端部へ向けたボタン枠が設けられたものとする。
【0014】
また、上記ロック部材は、上記ボタン枠の開口縁部を介して外部へ露出する操作部を有しており、この操作部が、押しボタン部の下端部とボタン枠の上部とに同時に係合可能となるボタン下降阻止位置と、押しボタン部の下端部から外れるボタン下降許容位置との回動領域内を移動可能になったものとする。
なお、ムース方式で見られるように、押しボタン部は、その下端外周部の一部がカバー本体に対して上下揺動自在に連結されていると共に、その下端部が、容器の内容物取出部として設けられた上下動可能なステムの上端部に嵌合された構造にすることができる。
【0015】
この場合、前記ロック部材と押しボタン部との間には、ロック部材の操作部をボタン下降許容位置からボタン下降阻止位置へ向けて移動するほど、このロック部材によって押しボタン部をステム上方へ押し上げるようにするカム機構を組み込んでおくとよい。
このようにすることで、ロック部材の操作部がボタン下降阻止位置にあるときに、押しボタン部は容器のステムから浮き上がった状態とされることになる。
【0016】
すなわち、この状態では、例えば押しボタン部が強い力で押し込まれる等して、万が一、押しボタン部が微妙に下降したときでも、ステムが押されることには繋がらないのである。
カバー本体には、上記したようにオーバーキャップを着脱自在な状態として、覆蓋させることができるが、この場合、ロック部材の操作部がボタン下降許容位置で停止しているときに、オーバーキャップが当該ロック部材の操作部と接触干渉してカバー本体に対する装着が不可能となり、一方で、ロック部材の操作部がボタン下降阻止位置で停止しているときだけオーバーキャップをカバー本体に対して装着可能な構造とするのが好適である。
【0017】
このようにしておけば、ロック部材の操作部がボタン下降許容位置で停止しているとき(即ち、ロックが外れているとき)には、オーバーキャップの装着ができないので、使用者は、否が応でもロックが外れていることを認識することができ、使用上の失敗がない。
カバー本体には、ロック部材の操作部がボタン下降許容位置とボタン下降阻止位置との間を移動するときに、当該ロック部材と適度に接触可能となるクリック感発生子を設けておくのが好適である。
【0018】
このようにすることで、ロック部材の操作を確実な手応えとして認識することができ、操作し忘れの防止等に繋がる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図5は、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー1の第1実施形態を示している。
このカバー1は、容器2の内容物取出部3を覆うようにして装着されるカバー本体5と、容器2の内容物取出部3を押圧操作可能な状態で上記カバー本体5と組み合わされる押しボタン部6と、上記カバー本体5内に装填されたロック部材7とを有している。
【0020】
図1はこのカバー1を分解した状態としてあり、図2乃至図4は押しボタン部6を下降不可能状態(即ち、ロック状態)にしたものであり、図5は押しボタン部6を下降可能状態(即ち、アンロック状態)にしたものである。
なお、本第1実施形態において容器2は縦型円柱形を呈し、その上端部の内容物取出部3が上下動可能なステム(弁付きノズル)として設けられたものであって、カバー1はムース方式としている。
【0021】
このようなことから、このカバー1のカバー本体5は、容器2の内容物取出部3を囲む円形の中央孔10を有した中空円錐台形に形成されており、これに対して押しボタン部6は、その下端外周部の一部が、カバー本体5の中央孔10内における開口縁部の一部に、舌片状のバネ片11を介して上下揺動自在な状態で連結されたものとしている。
【0022】
従って、この中央孔10の開口周部と押しボタン部6の下端部との周間には、上記バネ片11を除いて円弧状のスリット12が形成されていることになる。
すなわち、押しボタン部6のまわりは中央孔10の開口縁部によって略全周的に囲まれている状態であり、この開口縁部が押しボタン部6の下端部へ向けたボタン枠13を形成していることになる。
【0023】
また、この押しボタン部6には、カバー本体5の中心から、上記バネ片11側へ若干偏心した位置付けで縦管状のノズル部14が一体的に立設されており、このノズル部14の下端部には、容器2の内容物取出部3上に嵌合される連結管部15が下方突出状に設けられている。
従って、押しボタン部6を押すと、バネ片11が撓みながら容器2の内容物取出部3が下方へと押され、容器2の内容物(ムース等)が連結管部15及びノズル部14を介して吐出されることになる。
【0024】
また、押しボタン部6に対する押し操作を中断すれば、容器2の内容物取出部3に押し上げられるようにして押しボタン部6が操作前の状態に戻るので、内容物の吐出も停止するものである。
このようなカバー1にあって、上記ロック部材7は中央孔16を有したドーナツ板状をしており、その中央孔16が、押しボタン部6の連結管部15に回動自在に嵌められるようになっている。
【0025】
連結管部15には、ロック部材7の抜け止めとするために部分的に径大となったストッパ環17(図4参照)が設けられている。
また、このロック部材7には、外周部の一部に沿って起立した操作部20が設けられていると共に、この操作部20の下端部に対応する外周部を下向きの段部状に凹ませることで、係止縁21が設けられている。
【0026】
操作部20は、カバー本体5の中央孔10と押しボタン部6の下端部との周間に形成された円弧状のスリット12を通り抜けて、カバー本体5の上方へ露出し得る寸法関係で形成されているが、このとき、操作部20の外面側がボタン枠13(スリット12における径方向外側の内縁)に適度に当接付勢されるようになっている。
【0027】
このような当接付勢作用によって、ロック部材7の回動はやや重みのあるものとなり、またロック部材7のガタツキ防止や、意図しない場合の回動防止が図れるものとなっている。
そして、操作部20は、このスリット12に沿って円滑に円弧移動できるように、ややカーブが付けられた形状になっている。
【0028】
この操作部20には、外側面等に、指の滑り止めとするためのギザギザを設けておいてもよい。
また、この操作部20は、その上端部が押しボタン部6の上面と略同じ高さとなるような突出高さで設けられている。
一方、係止縁21は、操作部20がカバー本体5におけるボタン枠13の上縁部に引っかかるようにするために形成されたもので、これによって操作部20等に下向きの押圧力が加えられたときも、当該操作部20を含め、ロック部材7自体が下方へ落ち込まず、且つ撓まないようにしている。
【0029】
すなわち、このロック部材7は、その上面で押しボタン部6の下端部を支持すると同時に、係止縁21によってボタン枠13の上縁部に係合可能になっている。
上記押しボタン部6を押し操作する場合には、バネ片11とは真反対側から押しボタン部6へ向けて指をかけることになるが、上記ボタン枠13には、このときの押しボタン部6の正面(図2及び図5の各右側)に向かって、その右斜め位置に、ロック部材7の操作部20を径方向外方へ逃がすための切欠部25が設けられている。
【0030】
すなわち、上記したように、ロック部材7において、操作部20はその外面側がボタン枠13に適度に当接付勢されるようになっているので、図5に示すように、この操作部20が切欠部25に対応する位置までロック部材7が回動された場合、この操作部20は自らの上記付勢作用によって切欠部25内に嵌るようになり、これと共に係止縁21によるボタン枠13上縁への引っかかりも解除されることとなる。
【0031】
従って、この操作部20が切欠部25内に嵌った状態(図5の状態)で押しボタン部6を押し操作すると、操作部20は切欠部25内で下降することになり、これに伴ってロック部材7が撓んで押しボタン部6も下降することになる。
これによって容器2の内容物取出部3が押し下げられ、内容物が吐出されることになる。
【0032】
しかし、操作部20を切欠部25から元の位置(押しボタン部6に指をかけるときの正面向かって手前位置)へ戻すように移動させると(図2の状態)、係止縁21がカバー本体5のボタン枠13上縁に引っかり、操作部20を含め、ロック部材7自体が下方へ落ち込まず、且つ撓まないようになる。
これによって押しボタン部6はその下降が阻まれることになり、もって容器2の内容物取出部3を下降させることもできないため、内容物を吐出させることもできないものである。
【0033】
従って、仮にオーバーキャップを装着しないまま、このカバー1付き容器2をバッグや紙袋等へ入れて持ち運んだような場合でも、押しボタン部6が誤って押されてしまうといったことを防止できる。
なお、押しボタン部6を下降不可能状態にしているとき、操作部20が押しボタン部6の正面向かって手前位置に位置付けられているので、押しボタン部6が下降不可能状態にあることが視覚と触覚との双方を通して判断できることとなり、また操作部20が邪魔となって実質的に押しボタン部6を操作できないことになる。
【0034】
以上のことを整理して説明すれば、ロック部材7の操作部20は、図2に示す位置付けにあるときがボタン下降阻止位置であり、押しボタン部6は下降不可能状態(即ち、ロック状態)になっており、これに対して図5に示す位置付けにあるときがボタン下降許容位置であって、押しボタン部6は下降可能状態(即ち、アンロック状態)になっており、これらボタン下降阻止位置とボタン下降許容位置との間を移動自在となっている。
【0035】
ところで、カバー本体5、押しボタン部6、ノズル14を一体形成したものや、ロック部材7は、それぞれ適宜合成樹脂材により形成すればよい。その他の材料(例えば金属材)で形成することもできるが、カバー本体5ではバネ片11がある程度の可撓性を必要とし、またロック部材7についてもある程度の可撓性を必要とするので、これらの特性を満たす材質を選ぶことが必要となる。
【0036】
また、カバー本体5の内部には内周壁26が垂下状に設けられており、この内周壁26の下端部に設けられた内爪で容器2に設けられた係合輪27に嵌合させたものを示してしるが、これらの構造は何ら限定されるものではない。
勿論、容器2をはじめ、カバー本体5、押しボタン部6、ノズル14の一体形成体や、ロック部材7等の細部の形状は、特に限定されるものではなく、例えば平面楕円形や長円形、多角形等とすることも可能である。
【0037】
図6乃至図8は、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー1の第2実施形態を示している。
この第2実施形態の誤動作防止機能付き容器用カバー1が、上記した第1実施形態と異なるところは、ロック部材7において、操作部20の下端側に設けられた係止縁21が傾斜面30を含んだものとなっている点にある。
【0038】
すなわち、このような傾斜面30が設けられていると、ロック部材7の操作部20をボタン下降許容位置からボタン下降阻止位置へ向けて移動させたとき、カバー本体5のボタン枠13上縁に対する係止縁21の当接度合いは徐々に強くなり、この反作用として、このロック部材7は徐々に上方へ反り上がるようになる。
【0039】
そのため、このロック部材7の上方への反り上がりと共に押しボタン部6が上方へ押し上げられることとなり、連結管部15が容器2の内容物取出部3(ステム)から若干浮き上がるようになるのである。
このようになれば、例えば押しボタン部6が強い力で押し込まれる等して、万が一、押しボタン部6が微妙に下降したときでも、容器2の内容物取出部3(ステム)が押されることには繋がらない。即ち、内容物の吐出しない状況が保証されることになる。
【0040】
これらの構成によって、ロック部材7と押しボタン部6との間にカム機構31が組み込まれたものになっている。
その他の構成乃至細部構造や、使用方法 及び各種作用効果等は第1実施形態と略同じであるので、ここでの詳説は省略する。
図9乃至図12は、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー1の第3実施形態を示している。
【0041】
この第3実施形態の誤動作防止機能付き容器用カバー1も、上記した第2実施形態(図6乃至図8)と同様に、ロック部材7において、操作部20の下端側に設けられた係止縁21が傾斜面30を含んだものとなっており、このことによってロック部材7と押しボタン部6との間にカム機構31が組み込まれたものになっている。
【0042】
但し、この第3実施形態が第2実施形態と異なるところは、ロック部材7がリング形に形成されている点と、傾斜面30を含んだ係止縁21がこのリング形の内周面側で、且つ上向きの段部状に形成されている点にある。
このような相違点により、作用として、係止縁21はカバー本体5のボタン枠13に係合するのではなく、押しボタン部6の下端部と係合するものとなっており、これに伴って、リング形の外周側には、カバー本体5のボタン枠13に係合するための係合溝33が、新たに設けられたものとなっている。
【0043】
カム機構31の作用としては第2実施形態の場合と略同じであるので、ここでの詳説は省略する。
なお、本第3実施形態の場合、ロック部材7は、カバー本体5の天面下面5aと容器2の係合輪27との上下間で挟持され、その回動が安定して行われるようになっている。
【0044】
図13乃至図15は、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー1の第4実施形態を示している。
この第4実施形態の誤動作防止機能付き容器用カバー1は、カバー本体5がオーバーキャップ40によって覆蓋されるものを対象としたものである。
なお、図例では、カバー本体5の裾側の外周面5bに対してオーバーキャップ40を摩擦係合させる構造のものを示しているが、これに限らず、係合片による係合構造やネジ式着脱構造にすることも可能であるし、更にカバー本体5ではなくて、オーバーキャップ40が容器2に対する各種の着脱構造を有したものとすることもできる。
【0045】
ロック部材7はアーム型をしており、その基端部がカバー本体5の天面下面5aに揺動軸42を介して揺動自在に保持されている。
このようにロック部材7が揺動するものであったとしても、このロック部材7に設けられた操作部20がカバー本体5の中央孔10と押しボタン部6の下端部との周間に形成された円弧状のスリット12を通り抜けて、カバー本体5の上方へと露出し、このスリット12に沿って円滑に円弧移動できるようになっている点では、上記した各実施形態と同じである。
【0046】
ただ、この操作部20には、カバー本体5の径方向外方へ突出するかたちで張出片43が設けられている。
この張出片43は、操作部20がボタン下降許容位置で停止しているとき(図13中に二点鎖線で示す)には、オーバーキャップ40と接触干渉するようになっており、従って、カバー本体5に対するオーバーキャップ40の装着を不可能とさせるものであり、これに対し、ロック部材7がボタン下降阻止位置で停止しているとき(図13中に実線で示す)には、オーバーキャップ40とは非干渉となって、カバー本体5に対するオーバーキャップ40の装着が可能となるものである。
【0047】
このような構成であると、ロック部材7の操作部20がボタン下降許容位置で停止しているとき(即ち、アンロック時)には、予め、操作部20をボタン下降不可能位置へ移動させない限り(即ち、ロックしない限り)、オーバーキャップ40を装着できないことになる。
従って、これを操作すれば、オーバーキャップ40を装着できていれば、これをバッグや紙袋等へ入れて持ち運んだ場合に、仮にオーバーキャップ40が外れてしまうようなことがあったとしても、決して、押しボタン部6が誤って押されてしまうということには繋がらないということである。即ち、使用上の失敗がないのである。
【0048】
図16及び図17は、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバー1の第5実施形態を示している。
この第5実施形態の誤動作防止機能付き容器用カバー1は、上記した第1実施形態の誤動作防止機能付き容器用カバー1(図1乃至図5参照)と殆ど同じものである。
【0049】
ただ、唯一、ロック部材7には、中央孔16を中心とする円弧状のスリット48が設けられており、これに対してカバー本体5には、その天面下面5aから上記スリット48に嵌る突起49が下向きに突設されている点が異なっている。
ロック部材7において、スリット48は操作部20と対称配置となっている。
また、カバー本体5において、突起49は、上記スリット48の円弧長に対して半分以下の長さを有して形成されていると共に、ロック7部材7の操作部20がボタン下降許容位置で停止しているときか、又はボタン下降不可能位置で停止しているときに、上記スリット48の一端部に偏った位置付け(ロック部材7の回動を邪魔しない方の端部)となるように、設けられている。
【0050】
そして、ロック部材7のスリット48には、操作部20がボタン下降許容位置及びボタン下降不可能位置で停止したときに、丁度、突起49の出入りを区切ることができるような位置付けで、そのスリット幅を狭めるようなクリック感発生子50が設けられている。
従って、ロック部材7の操作部20を、ボタン下降許容位置とボタン下降阻止位置との間で移動させると、突起49がクリック感発生子50を通過するたびに、心地よいクリック感が得られることとなる。
【0051】
従って、ロック部材7の操作部20を操作し忘れるといったことの防止等に繋がる。
ところで、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、実施の態様に応じて適宜変更が可能である。
本発明は、ムース方式のみに限定されるものではなく、エアゾール(スプレー)方式やポンプ方式等でも採用可能である。
【0052】
また、前記実施の形態では、外部へ露出する操作部20を1個のみ設けているが、これに代え、操作部20を複数個設けるようにしてもよい。また、前記実施の形態では、ロック部材7の操作部20を逃がすための切欠部20を1個のみ設けているが、これに代え、操作部20を逃がすための切欠部20を複数個設けるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーでは、たとえバッグや紙袋等へ入れて持ち運んだ場合などであっても、押しボタン部が誤って押されてしまうといったことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーの第1実施形態を示した分解斜視図である。
【図2】 図1に対応する平面図(ロック状態)である。
【図3】 図2に対応する正面断面図である。
【図4】 図3中の一部を拡大して示した図である。
【図5】 図2の状態から操作部を操作した状態(アンロック状態)を示した平面図である。
【図6】 本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーの第2実施形態を示した正面断面図である。
【図7】 第2実施形態のカバーで用いられるロック部材を示した斜視図である。
【図8】 図6のA−A線に相当する側断面図である。
【図9】 本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーの第3実施形態を示した平面図である。
【図10】 図9に対応する正面断面図である。
【図11】 図10のB−B線に相当する側断面図である。。
【図12】 第3実施形態のカバーで用いられるロック部材を示した斜視図である。
【図13】 本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーの第4実施形態を示した平面図である。
【図14】 図13に対応する正面断面図(オーバーキャップを書き加えたもの)である。
【図15】 図13に対応する底面図である。
【図16】 本発明に係る誤動作防止機能付き容器用カバーの第5実施形態を示した正面断面図である。
【図17】 図16に対応する底面図である。
【符号の説明】
1 カバー
2 容器
3 内容物取出部
5 カバー本体
6 押しボタン部
7 ロック部材
13 ボタン枠
20 操作部
31 カム機構
40 オーバーキャップ
50 クリック感発生子

Claims (1)

  1. 容器(2)の内容物取出部(3)を覆って装着されるカバー本体(5)と、容器(2)の内容物取出部(3)を押圧操作可能な状態で上記カバー本体(5)と組み合わされる押しボタン部(6)と、上記カバー本体(5)内に装填されたロック部材(7)とを有しており、
    上記カバー本体(5)には上記押しボタン部(6)まわりを囲んで一部的又は全周的に開口することで該押しボタン部(6)の下端部へ向けたボタン枠(13)が設けられており、
    上記ロック部材(7)は上記ボタン枠(13)の開口縁部を介して外部へ露出する操作部(20)を有しており、該操作部(20)が押しボタン部(6)の下端部とボタン枠(13)の上部とに同時に係合可能となるボタン下降阻止位置と押しボタン部(6)の下端部から外れるボタン下降許容位置との回動領域内を移動可能になっており、
    前記押しボタン部(6)は、その下端部が、容器(2)の内容物取出部(3)として設けられた上下動可能なステムの上端部に嵌合された構造にあって、
    前記ロック部材(7)と押しボタン部(6)との間には、ロック部材(7)の操作部(20)をボタン下降許容位置からボタン下降阻止位置へ向けて移動するほど当該ロック部材(7)によって押しボタン部(6)をステム上方へ押し上げるカム機構(31)が組み込まれていることを特徴とする誤動作防止機能付き容器用カバー。
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