JP2014527891A - 密封要素を有する飲料カプセル - Google Patents

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Abstract

抽出製品が収納されている中空体(5)を形成する外側面(2)と、上部入口壁(3)と、下部出口壁(4)と、カプセルの横方向へ伸びるフランジ縁(6)と、抽出装置の使用中に、容器(50)と密封係合するフランジ縁の上表面(6a)に位置する少なくとも1つの密封突起(10)と、を備えるカプセルの少なくとも一部を収納する容器(50)を備える抽出装置から飲料を供給するためのカプセル(1)。密封突起は、フランジ縁(6)の上表面(6a)から伸びて一点(B)において互いに交わる2つの直線に重なる2つの辺(11、12)を有する実質的に三角形の断面を有する。

Description

本発明は、密封要素を有する飲料カプセルに関する。特に、本発明は、1又はそれ以上のカプセルに入れられた製品を添加することにより、コーヒーのような飲料を供給する1回使い切り、すなわち使い捨てのカプセル又はカートリッジに関し、カプセルと協働する飲料製造装置(抽出装置)を備える飲料供給システムに関する。
飲料カプセル、特にコーヒーを供給するための使い捨てカプセルは、1980年代から知られている。飲料カプセルは、典型的にはコーヒー粉、しかしそれに限られず、ハーブ茶抽出物や類似の製品といった、少なくとも1つの抽出可能な製品を収納している容器部分を備える。また、カプセルは、必要とされている飲料を供給するための抽出装置と接触する部分も備えている。典型的な抽出装置は、湯沸かし器と、カプセルと協働する収納部材又は容器と、カプセル中に収納された製品から飲料の抽出を行うために抽出液、好ましくは加圧下の熱水、をカプセルに供給するポンプ又はそれに類似した手段と、を備えている。
知られている飲料供給プロセスにおいて、カプセルは抽出装置の容器中に供給され、抽出液、典型的には熱水がカプセルに注入される。注入された熱水はカプセル中を通過し、カプセルに入れられた原料から飲料を抽出する。飲料は、カプセルから出て、飲料収集器に到達し、コップ又は容器へと到達する。
容器は、少なくともカプセルの一部を収納し、熱水の漏れを無くすか又は最小にして飲料を抽出可能なようにカプセルに熱水を注入するために、密封係合状態にてカプセルと協働する。抽出液の漏れは、飲料の抽出プロセスに対して負の影響を与え、その結果、所望の飲料の味や品質とならない。
典型的なカプセルは、実質的に円錐台形の本体と、カプセルの2つの底のうちの1つから伸びる縁フランジ部分とを有する。抽出装置は、抽出ステップ中に十分な密封を達成するために、容器をフランジに押しつける手段を備えている。最近、飲料の出口が設けられた側に対応する位置にフランジを設けたカプセルが提供されている。使用中、これらのカプセルの本体は抽出装置の容器に入れられ、本体のフランジが設けられた側とは反対側が、水が注入される側となる。フランジが設けられた底から飲料が出て行く。容器からの水の漏れを防ぐため、フランジと容器との間の密封が必要とされる。
知られている抽出装置においては、カプセルと容器との間の密封係合は縁フランジに圧力を掛けることにより得られる。言い換えると、容器を入れるためにカップ形状となっている容器は、外周に沿って、カプセルのフランジ様縁に押さえつけられる。
カプセルと抽出装置の容器との密封係合を保証するための問題点は、特に、いわゆる密封カプセルの使用であると考えている。すなわち、飲料用の閉出口を有するそのようなカプセルにおいては、カプセルに注入した水の圧力が、薄くなった部分を開けるか、少なくとも崩壊させるか、または完全に破壊できる圧力に達したときに、出口が開けられる。同様に、開入口と閉または部分的に閉の出口とを有するカプセルは、水の漏れによる影響を受ける。ここで、上記したように、抽出水の漏れは、提供されるコーヒーの質や香りに影響する。
いずれの場合も、問題点は、全てのタイプのカプセル、言い換えると、密封されておらず入口と出口のいずれか又は両方に前もって形成された開口を有しているカプセルにおいても、一般的なものである。知られている抽出装置において、カプセルと容器との密封は、一般的に、カプセルのフランジ縁に圧力を掛けることにより得られる。言い換えると、カプセルを入れるためにカップ形状となっている容器は、密封線又は領域を作り出すために、カプセルの部分に押さえつけられる。好ましくは、容器の下端、いわゆる押え部分が、カプセルのフランジ様縁と接触する。なお、縁は、外周に沿って、カプセルの外側面から伸びている。
EP1654966には、容器の押さえ部分と係合し、所望の密封係合を与えるように容器と相互作用するために、フランジ様縁に対応するものとして加えられた、ガスケット又は密封部材として働く弾力材が設けられたカプセルが開示されている。
WO2009/115474には、容器の押え部分、つまり、カプセルと接触する容器の端に、凹凸、刻み目、及び/又は間隙が設けられた抽出装置が開示されている。WO’474の記載によると、カプセルが挿入されていない状態で装置が動作した場合に漏れを制御するための流れ向き制御手段を設けるために、容器の端に間隙が設けられている。この抽出装置の問題点は、コーヒーが集められるカップの中へ容器から水がもれることである。水がカップへ漏れることは、しずく受けコンテナが素早く水に満たされてしまうことがあるという欠点は言うまでもなく、見た目にも味に関するかぎりにおいても、負の効果となる。
実際、カプセル外へ抽出液が漏れると、カプセル中の圧力が下がり、その結果、コーヒーの風味の抽出が減ってしまう。加えて、水がカップへ供給されると、見た目にも不愉快であろうし、カプセルから抽出された飲料の味が薄まってしまうこともある。結果として、感覚刺激性の特性と飲料の質とに変化が生じる。
密封部材として働く弾力材を有する知られたカプセルは、上記の問題点を解決するためには不向きであり、カプセルと凹凸が設けられた容器との満足のいく密封係合を保証するために、他の解決方法が提案されている。容器から使用したカプセルを取り除く必要があるとき、密封部分は、抽出ステップの終わりにおいて、容器の押え部分が密封部分に付着したままにならないことを保証しなくてはならない(特に、ゴム状密封要素の場合には、よく発生する)。
カプセルと同じ材料にて形成され、その外表面、特定の形態においてフランジ様縁、から伸び、容器と密封係合する1又はそれ以上の突起要素を有するカプセルがすでに知られている。
WO2010/084475には、Ethical Coffee Companyの名において、その外表面上、特にフランジ様縁の上表面上に突起要素を有するカプセルのいくつかの形態が記載されている。
WO2010/137946(Sara Lee)には、容器と密封係合する少なくとも1つの突起を有するカプセルが開示されている。
上記の突起要素は、製造中にカプセル上に他の材料を加える必要なくカプセルと一体に製造されるが、容器と突起要素との所望の密封係合を信頼性高くかつ一定に得ることができない。
上記に鑑みて、抽出液の漏れを避けるか減少し、抽出装置の容器とカプセルの密封係合を保障するため、容器の押え端と協働するような密封部材又は突起を設ける必要がある。それと同時に、容器中におけるカプセルの位置は、抽出プロセスの終わりにカプセルが容器から離れにくくならないような、正しい位置でなくてはならない。
本発明の課題は、上記の問題を解決し、カプセルを容器へ入れたり容器から取り外したりが問題なくでき、容器の押え部分の異なる形状及び輪郭への密封適合が可能なように、高い精度の容器との密封係合を保障できるカプセルを提供することにある。
本発明の他の課題は、製造が容易で、容器上に設けられた凹凸に対して密封の保障を与える弾力性の密封材料をカプセルの外表面上に追加する必要なく、密封要素をカプセル本体と一体に形成可能なカプセルを提供することにある。
これら及び他の目的は、請求項1に係る本発明のカプセル、すなわち、製品から飲料を供給するための使い捨てのカプセル、によって達成できる。カプセルは、上記の製品を収納する中空体を形成する外側壁と、上部壁と、下部壁とが設けられたカプセルの少なくとも一部を入れるための容器を備える飲料製造装置(抽出装置とも呼ばれる)に、挿入可能となっている。カプセルは、さらに、使用中、すなわち、容器が押さえつけられているときに、飲料製造装置の容器の押え部分と密封係合するカプセルから横方向に伸びるフランジ様縁と、フランジ様縁からの突起物の形態である少なくとも1つの密封要素と、を備えている。これにより、突起部分がフランジ様縁から容器に向けて延びている。
本発明によると、密封要素は、角度αをなす2つの辺を有する実質的に三角形の断面を有する部分を備えている。もっと一般的には、2つの辺は、カプセルのフランジ様縁から伸びて互いが1点において45°〜120°の範囲の角度をなして交わる2つの直線と重なっている。さらに、三角形部分の高さH、すなわち、三角形の密封突起の2つの辺が重なる直線の交点からの垂直距離が、0.5mmより大きく、好ましくは0.6mmから3.0mmの範囲内にあり、最も好ましくは0.6から2.6の範囲内にある。好ましくは、高さは、フランジ様縁の上表面から測定される。
本発明の他の見地によると、フランジ様縁上にて測定した密封要素の三角形部分の底辺と容器の下端の幅との比は、0.8〜3.0の範囲内にあり、好ましくは1.0以上である。三角形部分の底辺は、三角形の2つの辺とフランジ縁の上表面との交点間の距離として定義できる。なお、上表面は、カプセルの使用中には容器と対向する表面であり、カプセルの側面壁によって覆われており共通となっているフランジ表面の部分を備えている。本発明において、「上表面」とはカプセルの使用中及びカプセルが側面壁の内側に伸びるときに容器に対向するフランジの表面をいう。
本発明の更なる目的は、請求項12に係る飲料供給システムである。本発明のもう一つの目的は、請求項18に係る飲料の供給するプロセスである。
容器の少なくとも一部は、前述の寸法のため、2つの辺の少なくとも一部と接触しカプセルと密封係合する。本発明のカプセルの密封要素は、カプセルと容器とを密封係合する圧縮力を与えるために容器をカプセルと係合した際に、弾性及び/又は可塑性変形する。
1点にて交わる2つの直線に重なっている辺は、フランジ様縁の上表面から伸びる、言い換えると突出する、実質的に三角形の突起を形成している。
三角形の断面とは、径方向の切断面により切断したカプセルの密封突起が、交差する2つの直線に重なっている2つの辺を有する実質的に三角形を有する部分を設けていることを意味している。この基本の部分は、フランジ縁の上面から直接突出していてもよいし、例えば長方形のように他の形状を有した接続体を介してフランジ縁に接続されてもよい。上記の交わる2つの直線は両方ともフランジ6と交わっている。2つの直線は上表面又は上表面の面(上記に定義したように)のみに交わっていてもよいし、フランジの下表面に交わっていてもよいし、上表面及び下表面の両方に交わっていてもよい。
好ましくは、カプセルは中心垂直軸を有する実質的に円錐台形を有しており、密封突起は、垂直中心軸を通る面から見た断面、すなわち、放射断面方向からみた断面において三角形を有している。以下の記載では、「密封突起」は、本発明の密封要素がフランジ様縁から突出していることを示すものとする。従って、密封要素との用語と密封突起との用語は、互いに変換可能である。
密封要素の弾性及び/又は可塑性変形により、特に、実質的に三角形の密封突起の上部の変形により、容器に存在する間隙や凹凸を相殺して所望の密封係合を得られる。
言い換えると、実質的に三角形の密封突起は、容器の凹凸を相殺しカプセル外への抽出液の漏れを減らすか回避するように、容器の押え下端により圧縮され、弾性的及び/又は可塑的に変形する。
クレームした角度αをなす2つの傾斜辺を有する密封突起の三角形状は、密封突起と接触する容器の押え部分により加えられる圧縮力(圧力)による密封突起の圧縮を容易にする。
それと同時に、実質的な三角形状と選択された角度α値により、抽出装置のユーザが容器の中のカプセルを密封閉めするために加える力の量を減らせる。
三角形の密封突起の辺により形成されている密封突起がカプセルの外側壁の周りに伸びる円周状の突起となり、放射断面において実質的に三角形を有する円形突起となるように、上記の2つの辺が重なる直線の交点、言い換えると三角形の頂点は、カプセルの垂直中心軸に属する中心を有する円周を形成する。
好ましくは、辺によって形成された密封突起の寸法は、カプセルの中心軸についての各放射断面において同じである。言い換えると、カプセルの円周に沿った方向において、密封突起はその形状を変えない。
三角形の密封突起の辺は、三角形の密封突起の辺が重なる直線の交点に対応する位置において、互いに接続されていてもよい。これにより、形成される密封突起は、辺が重なる2つの直線の交角と同じ値の頂角を有する三角形を有する。さらに、異なる可能な実施形態によると、辺は、曲線、直線、及び/又は2以上の傾斜セグメントにより、互いに接続されていてもよい。これに関して、密封突起の形状を定義するために用いられている「実質的に三角形」との用語は、ここでは、辺が曲線又は1以上の直線又はセグメントにより接続されている場合も、密封突起の断面形状を三角形とみなすことができることを示している。金型作製上の要求及び部分抽出の要求の観点から、曲線が一般的に存在し必要である。
本発明の典型的な実施形態によると、三角形の2辺のうちの1つは、カプセルの外側壁から伸びているか、又は、上記フランジ様縁の上表面とカプセルの外側壁との接触点から伸びている。少なくとも1つの辺がカプセルの外側壁から伸びることにより、カプセルが容器の中でより適切に中心に収まる。
このように、密封突起が容器の下端、すなわち、押え部分、と接触したときに、三角形の密封突起の少なくとも1つの辺が容器の下端と接触することにより、抽出液のいかなる漏れも防げる。
三角形の密封突起の1つの辺がカプセルの後の壁から伸びる典型的な実施形態において、このような配置により、圧縮力を加えた状態において、外側壁が密封突起と容器との間の密封係合に負の影響を及ぼすような径方向の動き又は変形をしないよう、密封突起を固定できる。
外側壁から伸びる少なくとも1つの辺とカプセルの外側壁とのなす角度は、好ましくは、鋭角である。
すでに上記にて述べたように、放射断面において、フランジ様縁の上表面から三角形の密封突起の2つの辺が重なる直線の交点までの高さは、0.5mmよりも大きく、一般的には0.5mm〜3.0mmの間であり、好ましくは0.6mm〜2.6mmの範囲内である。好ましい実施形態によれば、高さは0.6〜2.0の範囲内にあるか、最も好ましくは0.8〜1.5である。
三角形部分の頂点の角度α、すなわち、三角形の密封突起の2つの辺が重なる直線の交点において形成される角度は、好ましくは53°〜80°の範囲内にあり、好ましくは55°〜65°の範囲内にあり、最も好ましくは60°であり、これは、密封突起の実質的な正三角形形状に対応している。
示す典型的な実施形態において、高さは1mmであり、密封要素は、正三角形、すなわち、辺が重なる交わる直線により形成される角度が60°である、に対応する断面を有する少なくとも部分を有する突起である。
述べたように、発明のカプセルは、必要な飲料を製造するステップ中に、容器がカプセルを収納するシステムにおいて使用される。この条件において、カプセルの軸と容器の軸とは多かれ少なかれ同軸である。密封突起を圧縮するため、カプセルの中心軸からの密封突起の径方向距離(すなわち半径R)は、容器の中心軸からの容器の半径と実質的に等しい。本発明によると、フランジ様縁の上表面にて測定した密封突起の三角形部分の底辺と上記の容器の下端、すなわち、押え部分、の幅との比は、0.8〜3.0の範囲内にあり、好ましくは、1.0〜2.3の範囲内にあり、より好ましくは1.2〜1.8の範囲内である。
三角形状の密封突起の底辺の寸法と容器の下端の幅との比が上記の値を有することにより、飲料の供給プロセス中における、それらの密封係合を改善できる。
特に、容器は、三角形を形成する2つの辺の少なくとも一部と実質的に連続的に接触できる。すなわち、容器の下端に凹凸が設けられていても、容器の下端は、2つの辺の少なくとも1つと、三角形の頂点(辺が重なっている直線の交点)に対して左側、右側、又は両側にて接触できる。これにより、密封突起が変形し所望の密封係合を達成できる。
有利なことに、クレームされた比により、容器の押え部分上におけるカプセルのセンタリング(centering)が改善され、当該センタリングは、形状と、角度と、比との組み合わせにより実質的に自動的になされる。
本発明の他の見地は、記載した構成のカプセルと、上記カプセルの少なくとも一部を収納する容器を備えた飲料製造装置と、を備えた飲料供給システムであり、容器がカプセルと密封係合するためにカプセルの三角形状の密封突起の少なくとも2つの辺の少なくとも一部と接触する飲料供給システムである。
上記したように、密封突起の形状が(断面において)実質的に三角形であることにより、特殊な設計又は摩耗により下(押え)端に凹凸が設けられていたとしても、抽出装置の容器との協働、特に下(押え)端との協働、を改善できる。
本発明の密封要素を備えたカプセルは、知られた方法、すなわち、注入成形又は熱成形、により製造できる。クレームされたカプセルと密封要素が熱成形に適していることは、発明のさらなる有利な点である。
本発明のさらなる有利な点及び特徴は、以下の記載とともに示した図を参照して、限定されない例を純粋に用いて、さらに明らかになる。
本発明に係るカプセルの斜視図。 本発明に係るカプセルを、中心軸を通る面から見た放射断面図。 本発明に係るカプセルの密封突起の図2の領域Kにおける拡大断面図。 図3の拡大図。 本発明に係るカプセルの出口手段の図2の領域Jにおける拡大断面図。 熱成形に適した発明に係る他のカプセルの本体の断面図。 図5のカプセルの密封要素の拡大図。
図1〜4は、本発明の典型的な実施形態に係る、コーヒー、茶、ホットドリンク、冷たい飲み物、その他の食用飲料を、カプセルの中に収納した抽出可能な液体又は固体の製品から供給するためのカプセル1の実施形態を示す。好ましくは、製品は、所望の飲料を得るためにカプセル中に注入された抽出液(好ましくは加圧下の熱水)により抽出されるコーヒー粉などの粉状の製品により構成されている。
発明に係るカプセルは、システムの一部であり、飲料供給プロセス中にカプセルの少なくとも一部を収納する収納要素、又は、容器50(図2)を備えた飲料供給装置(すなわち、抽出装置)中にて用いられる。言い換えると、カプセル1は、飲料供給プロセスの最初において容器へ入れることが可能であり、飲料供給プロセスの最後において容器から取り出すことが可能であるカプセルの形状に対応する形状を有する容器50に、少なくとも一部が入れられている。 容器50は、カプセルが容器に挿入された際に、フランジ縁6の他の側からカプセルを支持する支持部材51と協働する。容器50は動作可能である一方、支持部材51は固定された部材である。使用時、容器50は支持51まで移動し、フランジ縁が容器50と支持51との間で圧縮される。抽出装置には、さらに、カプセル中に抽出液(好ましくは、加圧下の熱水)を供給する手段(知られていない)が設けられている。
飲料供給中、典型的な実施形態のカプセル1は、容器50と支持要素51との間にカプセルを収納するために、容器50と支持部材51との間の相対的な動きを制御する知られた手段をさらに備えた飲料供給装置の容器50と支持要素51との間に位置している。容器50は、密封係合を得るために、カプセルの少なくとも一部、好ましくはフランジ様縁に、圧力を加えている。
図1〜3及び図3aに示すように、発明に係るカプセル1は、製品を収納する中空体5を形成する外側壁2と、上部壁3と、下部壁4と、を備えている。
カプセルは、典型的には、中心軸(A)を有する実質的にカップ形状、又は、円錐台形を有する。言い換えると、外側壁2は、中心軸(A)と平行ではなく、中空体5は、実質的に平らな下部壁4と、上部壁3とにより閉じられている。示した実施形態においては、中心軸Aと外側壁4の外側表面との間で測定したカプセルの本体5の半径(R)は、15mmである(図2参照)。
図にて示した典型的な実施形態において、下部壁4は、カプセルを閉じて原料を収納するために、カプセルの本体5の下部に接続される、蓋に似た個別の要素である。下部壁4は、カプセル中にてフィットする突起部分4a(図3参照)を有している。突起部分4aには、突起部分4aの外表面上に設けられた円周隆起7として形成されている拘束手段が設けられている。当該拘束手段は、カプセルの外側壁2の内表面上に設けられた円周隆起7aとして形成された対応する拘束手段とともに協働して、下部壁4をカプセルに固定する。
下部壁4をカプセルの本体5へ拘束する手段としては、他の手段を用いることができ、可能性のある他の実施形態においては、下部壁4はカプセルと一体に形成されていてもよい。
さらに、下部壁はカプセルとは異なる材料にて製造されていてもよい。例えば、下部壁4は、金属箔、又は、多孔性又は多孔性でない薄膜であってもよく、飲料製造用の他のカプセルにてすでに知られているように、当該金属箔又は薄膜には、カプセルの使用中に孔が開けられる。
本発明に係るカプセル1には、カプセルから横方向に伸びるフランジ様縁6が設けられており、フランジ様縁は、特に、カプセルの外側壁2の下部から円周状に伸びて、カプセルの円周(perimetral)突起を形成している。フランジ6は厚さTを有し、壁又は蓋4は厚さT1を有する。
好ましくは、フランジ様縁6は実質的に平ら、すなわち、上下表面6a、6bは平らである。言い換えると、フランジ様縁5は、カプセルの中心軸Aに対して垂直である面と重なっている。
示した実施形態において、カプセルの上部壁3には、カプセル中に抽出液を注入することを容易にする中心凹部3aが設けられている。また、上部壁3の内表面及び/又は外表面上には、カプセルの上部の強度を増すために、実質的に垂直に、すなわち、カプセルの中心軸(A)を通る面に沿って配置される複数の突起要素8が設けられている。これにより、容器50の内部に配置された抽出装置の穴開け手段(添付した図には図示していない)によりカプセルに穴を開ける際の望ましくない変形を回避できる。
カプセルは、好ましくは、例えば、飲料供給プロセス中に内部に供給される抽出液が有する高温高圧にも耐えられるポリプロピレン、ポリエチレン、PLA(ポリ乳酸)、ポリスチレン(例えば、耐衝撃性ポリスチレンシート)といった、食用製品に用いることが認められたプラスチック材料により製造される。プラスチック材料は、注入成形や熱成形といった、カプセルの製造プロセスに従って選択される。
カプセルには、さらに、最終的に抽出液の注入と抽出とを可能にする手段が設けられている。知られている実施形態によると、入口手段と出口手段は、カプセルの表面上の1以上の開口部、カプセルに働く機械的な力及び/又は圧力により破壊される自己開口要素、又は、カプセル使用中に抽出装置の穴開け手段により開けられる1以上の穴により構成されてもよい。示している実施形態においては、カプセルには、下部壁4上の複数の自己開口要素9を出口手段として設けている。
自己開口要素9は、抽出装置により加えられた機械的な力、及び/又は、カプセルに供給された水により加えられる力により破壊可能な、少なくとも一部が下部壁4の下表面4bから突出した複数の要素により構成される。特に、図4の拡大図に示すように、要素9は、下部壁4の下表面4bから突出する要素の部分が抽出装置の支持部材51に押さえつけられる際に破ることが可能な下部壁4の厚さを減少した部分9aにより定義されている。ヒンジにより、要素9は振動し壁4から完全に破れ落ちてしまうことなく開口しやすくなる。
このような自己開口要素については、同じ出願人による特許出願WO2007/063411に詳細に記載されている。
他の出口手段は、対応する複数の要素を有しているが、厚みを減少した要素の外縁を、壁4bが存在していない、すなわち、予め切れ目を入れた箇所の溝に置き換えたものであり、ヒンジ部分は存在している。加えて、この実施形態においては、要素は壁4に対して外側及び内側両方へ突出していてもよい。
上記の出口要素は、容器50によりカプセルを板50に押しつけることにより生じる機械的な力、抽出液による圧力、又は、抽出液の圧力と容器により加えられる機械的な力との組み合わせにより生じる力により開口できる。
カプセルからの飲料の抽出物を、例えば、抽出装置の適切な穴開け手段によりカプセルに穴を空けることにより得るような他の出口手段を設けることもできる。また、他の実施形態において、出口手段は水溶性の薄膜である。
典型的な実施形態のカプセルの入口手段は、抽出装置の穴開け手段により設けられた1以上の穴により構成される。言い換えると、カプセルが容器50に収納されている際に、後者の内部へ突出している穴開け手段が、抽出液を注入できるように、1以上の穴をカプセル表面に開ける。
また、この場合、本発明の保護の範囲から逸脱しない範囲にて、いかなる適した入口手段を使用できる。例として、PCT/TT2004/000503に開示されているような、カプセルに固定された金属箔と開口手段との組み合わせを使用できる。カプセル1は、抽出装置の容器50の少なくとも一部と望ましい密封係合を保証する、少なくとも1つの密封突起10をさらに備えている。
示す典型的な実施形態において、密封突起10はカプセルのフランジ様縁6、すなわち、容器50、特に容器の下端50a、すなわち、容器の押え部分と接触して密封係合を与えるように設計されたカプセルの部分上に設けられている。
図2、図3、及び図3aの断面図に示すように、抽出装置の容器50は、カプセルを挿入又は排出可能なように実質的にカップ形状であり、押え部分としてカプセル、特にフランジ様縁6上に配置された密封突起10、と協働して密封領域を与える実質的に円状の下端50aを有する。
少なくとも1つの密封突起10は、2つの辺11、12が重なる実質的に三角形の断面を有する部分を有する。すなわち、互いに一点Bにおいて交わる直線13、14(図3及び図3aにおいては、辺11、12と重なる点線にて示されている)によって定義される三角形の断面を有する部分を有する。
さらに詳細には、断面において、カプセルの密封突起は点Bにて交わる2つの直線と重なる2つの辺11、12により形成され、フランジ様縁6の上表面6aから伸びる実質的に三角形の密封突起を形成する。示す実施形態においては、断面図は、中心軸Aを通る放射面から見たものである(図2、図3、及び図3aを参照)。図に示すように、密封三角形の辺11、12を定義する直線はフランジ6と交わる。すなわち、当該直線はフランジ6の上表面6aと交わる。上記のように、フランジ縁6の「上表面」との用語は、カプセルの本体の外側壁の内側20へ伸び、フランジの外端21へ伸びる(カプセル使用中に容器と対向する)フランジの表面を定義するものとする。好ましくは、辺11、12を定義する線はまた、フランジ6の下表面6bと交わる(図3a)。すなわち、三角形はフランジ上に位置しており、三角形は、三角形の辺11、12を定義する直線がフランジ6の少なくとも上表面6aと、好ましくは下表面6bとも、交わるような形状である。
密封突起のカプセルの中心軸からの径方向距離(すなわち、半径R)は、カプセル使用中に容器50が密封三角形突起10へ圧縮力を付与可能なように、容器の中心軸からの容器の半径と等しい。辺11、12が重なる直線13、14により形成される交角αは、辺11、12と表面6bとにより定義される三角形の上頂点の角度である。角度αは45°〜120°の範囲内にある。なお、角度αは、2つの辺11、12により形成される実質的に三角形状の突起の上頂角に実質的に対応している。
好ましくは、角度αは53°〜80°の範囲内にあり、さらに好ましくは55°〜65°内にあり、最も好ましくは、角度は60°である。示す典型的な例においては、角度αは60°である。これにより、密封突起10は、実質的に正三角形の断面を有する。
言い換えると、2つの辺11、12は、断面で見ると実質的に三角形状を有する、フランジ様縁6の上表面6aから伸びる密封突起を形成している。上記のように、断面はカプセルの中心軸Aを通る面であり、放射断面である。
実際、辺11、12により形成される密封突起がカプセルの外側壁の周りに伸びる円周上の突起となるよう、線13、14の交点Bはカプセルの上記の中心軸Aに属する中心を有する円周を形成している。
好ましくは、辺11、12により形成される密封突起の寸法は、カプセルの中心軸Aについての各放射断面において、同一である。言い換えると、密封突起10は、カプセルの円周に沿ってその形状を変化しない。
密封突起10の三角形部分は、フランジ様縁6の上表面6b上に存在し、表面6bと線13、14との2つの交点により定義される底辺24を有している(図3aを参照)。容器50の下端51、すなわち、容器50の押え端は、カプセルのフランジと接触する容器部分の幅である幅Wを有している。本発明によると、上表面6aにて測定した底辺24と容器50の下端51の幅Wとの比Base/Widthは、0.8〜3.0の範囲内にあり、好ましくは1.0より大である。さらに好ましくは、比Base/Widthは、1.0〜2.3の範囲内にあり、さらに好ましくは、1.2〜1.8の範囲内にある。
(フランジ6と交わる三角形の辺により定義される)高さ、角度α、及び形状に関する特徴の組み合わせにより、容器50の下端(又は押え面)50aに対する密封要素の上記の自己位置合わせが可能となる。すなわち、下端は、三角形の内側、外側、又は頂点のいずれかである位置において、密封三角形10と常に接触している。通常は、密封三角形突起10の異なる部分において、上記の全ての位置にて接触が成される。容器50の軸とカプセル軸とが完全に同軸となっていなくとも、下端が密封効果を生み出す程度に三角形の突起を圧縮できるクレームされた密封の特徴により、不完全な同軸状態は相殺される。
三角形の密封突起は、好ましくは、カプセル1と一体に製造され、また、好ましくは、カプセルと同じ材料により製造される。さらなる可能性のある実施形態においては、実質的に三角形状の密封突起10の辺11、12は、カプセルとは異なる材料にて、共成形又は別部材として製造後カプセルに固定する方法にて製造できる。
また、密封突起の材料は、容器50の下端50aと接触した際、下端が密封係合を付与するためにカプセルに押さ付けられた際に、弾性及び/又は可塑性変形可能なものであってもよい。
加えて、クレームされた突起により、複数の突起を用いた公知の装置とは対照的に、フランジ6の上表面6a上の1つの突起のみを用いてよい密封を達成できることは、注目されるべき点である。
また、表面6aとは反対側の、使用中に支持51と接触するフランジの面であるフランジ6の下面に三角形の突起が位置する実施形態も、本発明の範囲に含まれる。図3及び図3aに示す実施形態において、この部分は、下部壁4の15として参照されている部分である。すなわち、下部壁4は、二層フランジを形成するために外側壁2から伸びたフランジ部分と接触し固定された部分15を有している(図3において、下突起17は点線にて示しており、下部壁4の部分15から伸びている)。このように、さらなる可能性のある実施形態においては、カプセルは、カプセルの縁の反対側から延びる2つの突起10、17を有している。2つの突起は、異なる形状と高さを有していてもよい。
「実質的に三角形の断面」との用語は、2つの辺11、12を有する三角形が、図2及び図3の断面に示すように、完全な三角形でなくてもよいことを意味している。
実際、図に示すように、特に、図3aの拡大断面図に示すように、辺11、12のうちの1つがカプセルの外側壁2から伸びており、他の辺がカプセルのフランジ様縁6の上表面6aから伸びている。
図2、図3、図3aに示す実施形態において、左側の横辺11がカプセルの外側壁2から伸びており、右側の辺12がフランジ様縁6から伸びており、三角形状の密封突起の線13、14と辺11、12の交角αは60°である。
2つの辺11、12は、表面6aとともに、左側の辺11がカプセルの外側壁2から伸びているために完全には見えない、実質的に正三角形を形成している。また、図2において、辺11、12は、曲線(r)により互いに接続されていることに、注目すべきである。
他の可能性のある実施形態において、辺11は、上表面6aの自由部分16、例えば、上表面6aとカプセルの外側壁2との接触点、又は、図5及び図6に示すように、辺11、12によって形成された密封突起の完全な三角形状が放射断面図において見られるような壁2からさらに離れた箇所から伸びている。図5及び6に示す実施形態は、熱成形プロセスを用いるに際しては好ましいカプセルである。同じ特徴については、図1〜4にて示したのと同じ参照符号により示される。図5の実施形態には、強化要素22が入口壁3に設けられている。強化要素22は、外側壁2及び入口壁3の両方において得られる凹形状を有している 。凹部は、壁2及び壁3の両方に対して傾斜している、複数の追加の「接続壁」23となる。カプセルのこのタイプの強化要素は、2012年07月16に出願人により出願された同時係属中の特許出願EP12005214.7にさらに詳しく開示されている。図5及び図6における実施形態において、角度αは45°である。
図5は、本体の厚みが一定であるカプセルを示す。出願の範囲は、壁の厚みが一定ではない、特に、カプセルが熱成形により得られる場合の、カプセルの本体も含む。
辺11、12は、辺11、12が重なる直線の交点Bに対応する箇所にて互いに接続されている。これにより、形成される密封突起は、辺11、12が重なる直線の交角αと同じ寸法及び形状の頂角を有する三角形状を有する。
さらに可能性のある実施形態においては、添付した図に示すように、辺11、12は0.1の半径rを有する曲線により互いに接続されている。このように、三角形状には、上部において、円形の頂点が設けられている。
他の可能性のある実施形態(図示せず)において、辺11、12は直線により互いに接続されてもよく、及び/又は2以上の傾斜セグメントにより接続されてもよい。この場合、形成される密封突起の上部は、頂点が平面にて切断された頂点を有する。本開示において、密封突起の「実質的に三角形の断面」という用語は、辺の上部が1以上の直線かセグメントにより接続され、例えば、辺11、12がフランジ様縁6の上表面6aに平行な直線により接続される場合に台形が形成されるような実施形態を含むとして用いられることを理解すべきである。
断面において(図2、3、3aを参照)、フランジ様縁6の上表面6aから測定した2つの辺11、12が重なる直線の交点Bの高さHは、0.5mmよりも大きく、好ましくは、0.6mm〜2.6mmの範囲内である。さらに好ましくは、高さは0.6〜2.0の範囲内にあり、好ましくは0.8〜1.5の範囲内にある。
添付した図の実施形態において、高さHは1mmである。
また、2つの辺11、12が重なる直線の交点Bは、中心軸Aに対する放射断面から見た場合、容器50の下端50aの幅Wの突出部に収まる(図3及び図3a参照)。
図に示したカプセルにおいて、辺11、12が重なる直線13、14の交点Bの高さHが角度αを二等分する線(二等分線)に対応することは、注目すべきである。他の可能性のある実施形態(図示せず)によると、高さHは角度αを異なる2つの角度に割る。すなわち、2つの辺11、12は、フランジ様縁6の上表面6aに対して異なるように傾斜している。
本発明は、さらに、上記に開示した形態のカプセル1と、当該カプセルの少なくとも一部を収納する容器50を備える飲料製造装置とを備える構成の飲料供給システムに関し、当該容器50は、カプセルとの密封係合のため、少なくとも2つの辺11、12の少なくとも一部と接触する。
動作中、カプセル1は、実質的にカップ形状であり、容器の押え部分として機能しカプセルのフランジ様縁6、特に、密封突起10と接触する下端50aを設けた容器50に挿入される。
容器50は下支持部材51と協働し、抽出装置には、容器50と下支持部材51との間に、カプセル1を収納するために容器を移動可能とする知られた手段が設けられている。
容器の下端50aはこのようにフランジ様縁6に押しつけられ、少なくとも辺11、12の一部は、所望の密封係合を達成するために、それに接触する。
辺11、12により形成される密封突起10は、所望の密封係合を保証するため、部分的に、弾性及び/又は可塑性変形する。これにより、カプセル中に注入される抽出液のいかなる漏れを回避できる。
密封突起が実質的に三角形の形状であることにより、ユーザが容器を移動させる際に抽出装置に対して大きな力を加えることなく、容器により加えられた圧力により密封突起を変形しやすくできることは、注目すべき点である。
さらに、上記のように、少なくとも1つの辺がカプセルの後の壁から伸びることにより、カプセルの容器中における中心位置を改善できる。いずれの場合も、突起の底辺と下端50aの幅との比が上記の開示された比となることにより、中心位置は得られる。
このように、密封突起が容器50の下端50aと接触したときに、辺11、12の少なくとも1つの少なくとも一部が、それぞれ、頂点Bの右側において、また、頂点Bの左側において、容器の下端に接触する。その結果、抽出液のいかなる漏れも回避できる。実際、接触の一部が辺11にて発生し、残りの接触が辺12にて発生することがあり、この場合であっても、密封突起10と下端50aとの実質的に完全な接触が保証されることが分かった。
上記を鑑みると、本発明に係るカプセルの密封突起の形状により、容器、特に密封突起と接触する下端に対応する箇所に設けられたいかなる凹凸を相殺できることは明らかである。
密封突起の実質的な三角形状を圧縮することにより、容器の下端の凹凸を効率よく密封でき、その結果、所望の密封係合を得るためのそれらの完全な相互作用が可能となる。

Claims (18)

  1. 製品を収納する中空体(5)を形成する外側壁(2)と、上部入口壁(3)と、下部出口壁(4)と、前記カプセルから横方向に伸びるフランジ縁(6)と、前記フランジ縁の上表面(6a)に位置し、使用時に前記容器(50)と密封係合する少なくとも1つの密封突起(10)と、を有するカプセル(1)の少なくとも一部を収納するための容器(50)を備えた抽出装置から飲料を供給するためのカプセルであって、
    前記密封突起は、前記フランジ縁(6)の前記上表面(6a)に交差し、前記フランジ縁(6)の前記上表面(6a)から伸びて、45°〜120°の範囲の角度(α)をなすように1つの点(B)において互いに交わる2つの直線と重なる2つの辺(11、12)を有する実質的に三角形の断面を有する部分を有し、前記上表面(6a)から測定した前記交点(B)の高さ(H)が0.5mmより大きく、好ましくは0.6mm〜2.6mmの範囲にある、カプセル(1)。
  2. 前記角度(α)が、53°〜80°の範囲にあり、好ましくは55°〜65°の範囲にあり、最も好ましくは60°である、請求項1に記載のカプセル。
  3. 前記高さ(H)が、0.6〜2.0mmの範囲、好ましくは0.8〜1.5mmの範囲にある、請求項1又は2に記載のカプセル。
  4. 前記三角形は正三角形である、先行するいずれかの請求項に記載のカプセル。
  5. 前記2つの辺(11、12)の1つが、前記カプセルの外側壁(2)から突出する、または、前記カプセルの前記外側壁(2)と前記フランジ様縁(6)の前記上表面(6a)との接触点から突出する、請求項1〜6のいずれかに記載のカプセル。
  6. 前記少なくとも2つの辺(11、12)は、曲線、直線、及び/又は2以上の傾斜セグメントにより互いに接続される、前のいずれかの請求項に記載のカプセル。
  7. 前記カプセルの前記外側壁(2)の下部は実質的に垂直である、前のいずれかの請求項に記載のカプセル。
  8. 前記カプセルの本体は実質的に円錐台形であり、中心軸(A)を有する、前のいずれかの請求項に記載のカプセル。
  9. 放射断面方向から見た場合、前記高さ(H)は前記角度(α)の二等分線に対応する、請求項8に記載のカプセル。
  10. 前記カプセルの前記中心軸(A)に対して放射断面方向から見た場合、前記少なくとも2つの辺(11、12)と重なる前記直線の交点(B)は、中心が前記カプセルの前記中心軸に属する円周を形成する、請求項8又は9に記載のカプセル。
  11. 前記密封突起は、前記フランジ様縁の前記上側(6a)又は下側(6b)、又はその両方から伸びる、前のいずれかの請求項に記載のカプセル。
  12. 前のいずれかの請求項に記載のカプセル(1)と、
    前記カプセルの少なくとも一部を収納するための容器(50)を有する抽出装置と、
    を備え、前記容器(50)は、前記密封突起(10)の前記実質的に三角形の部分と接触し、飲料供給中に前記カプセルとの密封係合を与える下端(50a)を有する、飲料供給システム。
  13. 前記フランジ様縁(6)の前記上表面(6a)上にて測定した前記密封突起(10)の前記三角形の部分の底辺(24)と、前記容器(50)の下端(50a)の幅(W)との比は、0.8〜3.0の範囲内、好ましくは1.0〜2.3の範囲内、最も好ましくは1.2〜1.8の範囲内にある、請求項12に記載の飲料供給システム。
  14. 前記2つの辺(11、12)が重なる前記直線の交点(B)は、前記カプセル(1)との密封係合を与える前記2つの辺の少なくとも一部と接触する前記容器(50)の下端(50a)の幅(W)の突出部内に収まる、請求項12又は13に記載の飲料供給システム。
  15. 使用中に、前記下端(50a)は、前記三角形の密封突起(10)の前記内側(11)の部分及び前記外側(12)の部分を圧縮する、請求項12〜14のいずれかに記載の飲料供給システム。
  16. 前記下端(50a)には刻み目又は隙間が設けられている、請求項12〜15のいずれかに記載の飲料供給システム。
  17. 前記下端(50a)と前記密封突起とは、実質的に同軸円周である、請求項12又は16に記載の飲料供給システム。
  18. 前記容器(50)の前記下端は、前記三角形の密封突起(10)の前記内側(11)の前記部分と前記外側(12)の部分と圧縮接触して、飲料供給中に前記カプセル(1)との密封係合を与える、請求項12〜17のいずれかに記載の飲料供給システムにおける飲料の供給方法。
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