上記の及び他の利点及び特徴が得られる態様を記載するために、より具体的な説明が記述され、添付の図面において例示されるそれらの具体的な実施形態を参照して表される。それらの図面が典型的な実施形態しか表さず、従って、その適用範囲の限定であると見なされるべきでないとの理解の上に、実施は、添付の図面の使用を通じて更なる特異性及び詳細を以て記載及び説明されるであろう。
実施形態は以下で詳細に説明される。具体的な実施が説明されるが、これは例示のためにのみ行われることが理解されるべきである。当業者には明らかに、他の構成要素及び構造が、本開示の対象の精神及び適用範囲から外れることなく使用されてよい。実施は、機械により実施される方法、少なくとも1つのプロセッサのための記憶された方法を詳述する命令の組を有する有形な機械可読媒体、又はポータブルコンピュータ装置であってよい。
物理的なキーボードは、通常、机又は固体表面に置かれ、ユーザが片手又は両手の指を用いてタイプすることを可能にする。しかし、オンスクリーンの仮想キーボードを組み込む装置は小型で、手に持つことができ、物理的なキーボードに適さない非公式の状況において使用されることがある。ユーザは、座りながら、立ちながら、又は寝ながら、装置でタイプすることができる。そのような姿勢において、典型的なキーボード設計は、片手が装置を保持しているために、使用するのが困難であり得る。
よって、ポータブルコンピュータ装置は、ユーザが両手で装置をつかみ母指をタイプするのに使用することを可能にする分割オンスクリーンキーボードを提供してよい。そのような分割キーボードは、ある母指タイプ及び母指サイズに適さないことがある。多くの物理的キーボードのレイアウトは、ユーザが多年にわたって使用するのに慣れた大きな又は不規則な数のキーを用いる。ユーザはまた、特定のキーに特定の手を拘束する極めて強い嗜好を有することがあり、これは母指タイピングに持ち込まれ得る。そのような嗜好は、文字以外のキーに持ち込まれることがある。ユーザは、異なるキーボードモードの間を切り替える場合に頭が混乱する可能性がある。
複数のサイズオプションを備える分割キーボードを有するポータブルコンピュータ装置は、ユーザに対する有用性を高め得る。提供される夫々のサイズの正確なディメンショニングは、ユーザの母指の範囲に関する様々な姿勢の母指リーチの試験により母指長さデータをクロスリファレンスすることで決定されてよい。多数のレイアウトが、的確に母集団を表すために使用されてよく、ユーザの母指サイズにかかわらずユーザのための人間工学的に最適なキーボードレイアウトをもたらす。異なるオプションは、キーサイズ、キー間隔、及びスクリーン底辺又はスクリーンの側部からの距離(エッジオフセットと呼ばれる。)を考慮してよい。
分割キーボードは、キー間の位置関係を保つレイアウトテンプレートの組み合わせから生成されてよい。キーレイアウトデータは、人物の利き手を盛り込んでよい。仮想キーレイアウトは、使用される入力言語にかかわらず、モダリティに対するユーザの経験の一貫性を提供する。分割キーボードは、スクリーンのサイズにかかわらず、スクリーンの角に対して同じキー位置及びサイズを保ってよい。
このように、一実施形態において、分割仮想キーボードは、母指タイピングのために最適化され、個々のユーザに合わせられ得る。プロセッサは、ユーザの母指範囲に基づき分割キーボードのための仮想キーレイアウトを決定してよい。タッチスクリーンは、分割仮想キーボードをユーザに表示してよい。
図1は、例となるポータブルコンピュータ装置100のブロック図を表す。ポータブルコンピュータ装置100はタブレットコンピュータ又は携帯型コンピュータであってよい。ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボードを実施するようハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及びシステムオンチップ技術の1又はそれ以上を組み合わせてよい。コンピュータ装置100は、バス110、プロセッサ120、メモリ130、読み出し専用メモリ(ROM)140、記憶装置150、入力装置160、出力装置170、通信インターフェース180、及び加速度計190を有してよい。バス110は、コンピュータ装置100の構成要素の間の通信を可能にすることができる。
プロセッサ120は、命令の組を解釈し実行する少なくとも1つの従来のプロセッサ又はマイクロプロセッサを有してよい。メモリ130は、プロセッサ120による実行のための情報及び命令を記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)又は他のタイプの動的記憶装置であってよい。メモリ130は、プロセッサ120による命令の実行中に使用される一時的変数又は他の中間情報を更に記憶してよい。ROM140は、プロセッサ120のための静的な情報及び命令を記憶する従来のROM装置又は他のタイプの静的記憶装置を有してよい。記憶装置150は、例えば、磁気又は光記録媒体及びその対応するドライブのような、如何なるタイプの有形な機械可読媒体を有してもよい。記憶装置150は、1又はそれ以上のプロセッサによって実行される場合にその1又はそれ以上のプロセッサに方法を実行させる、方法を詳述する命令の組を記憶してよい。記憶装置150はまた、ユーザプロファイルを記憶するデータベース又はデータベースインターフェースであってよい。
入力装置160は、ユーザが情報をコンピュータ装置100に入力することを可能にする、仮想キーボード、タッチスクリーン、マウス、音声認識装置、マイクロフォン、ヘッドセット等のような1又はそれ以上の従来のメカニズムを有してよい。出力装置170は、情報をユーザに出力する、タッチスクリーン、ディスプレイ、プリンタ、一以上のスピーカ、ヘッドセット、あるいは、メモリ、又は磁気若しくは光ディスク及び対応するディスクドライブのような媒体を含む1又はそれ以上の従来のメカニズムを有してよい。通信インターフェース180は、処理装置100が他の装置又はネットワークと通信することを可能にする何らかのトランシーバのようなメカニズムを有してよい。通信インターフェース180は、ネットワークインターフェース又はモバイルトランシーバインターフェースを有してよい。通信インターフェース180は、無線、有線、又は光インターフェースであってよい。加速度計190は、地面又はユーザに対してポータブルコンピュータ装置100の位置づけと、その位置づけへの何らかの変化とを決定するために使用される如何なる装置であってもよい。
ポータブルコンピュータ装置100は、プロセッサ120が、例えば、メモリ130、磁気ディスク、又は光ディスクのようなコンピュータ可読媒体に含まれる命令のシーケンスを実行することに応答して、そのような機能を実行してよい。そのような命令は、記憶装置150のような他のコンピュータ可読媒体から、又は通信インターフェース180を介して別の装置から、メモリ130に読み込まれてよい。
タッチスクリーンを備えるポータブルコンピュータ装置のキーボードは仮想であってよいので、仮想キーボードが多くの構成において配置され得る。図2Aは、標準仮想キーボードの提示200の一実施形態をブロック図において表す。標準仮想キーボードの提示200において、ポータブルコンピュータ装置100は、標準仮想キーボード204を表示するタッチスクリーン202を有してよい。標準仮想キーボード204は、QWERT構成において配置される単一のキーブロックにおいて一連のアルファベットキーを有してよい。標準仮想キーボード204は、潜在的に幾つかの数字又は記号キーを備える第1にアルファベットを示すキーを有するアルファベット表示であってよい。標準仮想キーボード204は、ユーザがアルファベット表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。
図2Bは、分割仮想キーボードの提示250の一実施形態をブロック図において表す。分割仮想キーボードの提示250において、ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボード254を表示するタッチスクリーン252を有してよい。分割仮想キーボード254は、全体としてQWERTY構成において一連のアルファベットキーを有してよい。分割仮想キーボード254は、キーの左パネル256及びキーの右パネル258に分かれた2つのグループにキーを分割してよい。代替的に、分割仮想キーボード254は、3又はそれ以上のグループにキーを分割してよい。例えば、分割仮想キーボード254は、指によるタイピングを容易にするよう中間パネルを有してよい。パネルはキーのサブグルーピングであり、タッチスクリーン252に示される表示オブジェクトであってもなくてもよい。左パネル256は、タッチスクリーン252の左下角に配置されてよく、右パネル258は、タッチスクリーン252の右下角に配置されてよい。分割仮想キーボード254は、潜在的に幾つかの数字又は記号キーを備える第1にアルファベットを示すキーを有するアルファベット表示であってよい。分割仮想キーボード254は、ユーザがアルファベット表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。
QWERTY構成は、ジャミングを防ぐためにキー使用を減速すべきであった物理的なタイプライタの遺産である。仮想キーボードはそのような懸案事項を有さないので、キーはより効率のよい設計へ再配置されてよい。図3Aは、アルファベット順にされた分割仮想キーボードの提示300の一実施形態をブロック図において表す。アルファベット順にされた分割仮想キーボードの提示300において、ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボード304を表示するタッチスクリーン302を有してよい。分割仮想キーボード304は、キーの左パネル306及びキーの右パネル308に分かれた2つのグループにキーを分割してよい。左パネル306は、タッチスクリーン302の左下角に配置されてよく、右パネル308は、タッチスクリーン302の右下角に配置されてよい。分割仮想キーボード304は、潜在的に幾つかの数字又は記号キーを備える第1にアルファベットを示すキーを有するアルファベット表示であってよい。分割仮想キーボード304は、ユーザがアルファベット表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。分割仮想キーボード304は、アルファベット順にキーを置くアルファベット順構成において一連のアルファベットキーを有してよい。加えて、分割仮想キーボード304は、ユーザの利き手に重み付けされてよい。例えば、ユーザが右利きである場合は、分割仮想キーボードは、右パネル308においてより多くのキーを置いてよい。代替的に、ユーザが左利きである場合は、分割仮想キーボードは、左パネル306においてより多くのキーを置いてよい。
図3Bは、人間工学的な分割仮想キーボードの提示350の一実施形態をブロック図において表す。人間工学的な分割仮想キーボードの提示350において、ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボード354を表示するタッチスクリーン352を有してよい。分割仮想キーボード354は、キーの左パネル356及びキーの右パネル358に分かれた2つのグループにキーを分割してよい。左パネル356は、タッチスクリーン352の左下角に配置されてよく、右パネル358は、タッチスクリーン352の右下角に配置されてよい。分割仮想キーボード354は、潜在的に幾つかの数字又は記号キーを備える第1にアルファベットを示すキーを有するアルファベット表示であってよい。分割仮想キーボード354は、ユーザがアルファベット表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。分割仮想キーボード354は、人間工学的な構成において一連のアルファベットキーを有してよい。例えば、キーは、最もよく使用されるキーがユーザによるアクセスの容易さのためにタッチスクリーン352の角に最も近いよう位置づけられるように、配置されてよい。代替的に、最もよく使用されるキーは、ユーザの母指の自然な静止位置に位置づけられてよい。
分割仮想キーボードは、アルファベットキー、数字キー、記号キー、及び他のキーを含む完全なキーボードであってよい。代替的に、分割仮想キーボードは、ビュー間を移動するためのトグルキーを有して、1又はそれ以上のビューの組に分けられてよい。夫々のビューは特定のタイプのキーに重点を置いてよく、なお、他のタイプのキーは夫々のビューにおいて存在してよい。図4Aは、数字ビューの提示400の一実施形態をブロック図において表す。数字ビューの提示400において、ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボード404の数字ビューを表示するタッチスクリーン402を有してよい。分割仮想キーボード404は、キーの左パネル406及びキーの右パネル408に分かれた2つのグループにキーを分割してよい。左パネル406は、タッチスクリーン402の左下角に配置されてよく、右パネル408は、タッチスクリーン402の右下角に配置されてよい。分割仮想キーボード404は、潜在的に幾つかのアルファベットキー、記号キー、又は他のキーを備える第1に数字を示すキーを有する数字表示であってよい。分割仮想キーボード404は、ユーザが数字表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。
図4Bは、分割仮想キーボードの記号ビューの提示420の一実施形態をブロック図において表す。記号ビューの提示420において、ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボード424の記号ビューを表示するタッチスクリーン422を有してよい。分割仮想キーボード424は、キーの左パネル426及びキーの右パネル428に分かれた2つのグループにキーを分割してよい。左パネル426は、タッチスクリーン422の左下角に配置されてよく、右パネル428は、タッチスクリーン422の右下角に配置されてよい。分割仮想キーボード424は、潜在的に幾つかのアルファベットキー、数字キー、又は他のキーを備える第1に記号を示すキーを有する記号表示であってよい。分割仮想キーボード424は、ユーザが記号表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。
図4Cは、分割仮想キーボードのエモーティコンビューの提示440の一実施形態をブロック図において表す。エモーティコンは、ユーザの感情又は調子を示す記号又は句読点及び文字の組み合わせである。エモーティコンビューの提示440において、ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボード444のエモーティコンビューを表示するタッチスクリーン442を有してよい。分割仮想キーボード444は、キーの左パネル446及びキーの右パネル448に分かれた2つのグループにキーを分割してよい。左パネル446は、タッチスクリーン442の左下角に配置されてよく、右パネル448は、タッチスクリーン442の右下角に配置されてよい。分割仮想キーボード444は、潜在的に幾つかのアルファベットキー、数字キー、又は他のキーを備える、第1にエモーティコンキーを有するエモーティコン表示であってよい。分割仮想キーボード444は、ユーザがエモーティコン表示と他の表示との間を選択することを可能にするトグルキーを有してよい。
ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボードの有用性を改善するようユーザの母指範囲に基づき仮想キーレイアウトを調整してよい。母指範囲は、ポータブルコンピュータ装置100を保持するときにユーザの母指が到達できる領域である。代替的に、ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザの好みを示すユーザ入力に基づき仮想キーレイアウトを調整してよい。図5は、仮想キーレイアウト500の一実施形態をブロック図において表す。タッチスクリーン502は、仮想キーレイアウト500においてキー508の組を体系化する右パネル506を有する分割仮想キーボード504を表示してよい。正方形のキー508が示されているが、キーは、母指による容易な選択を可能にする円形又は円錐といった他の形状であってよい。
タッチスクリーン502は、ユーザが仮想キーレイアウト500のサイズ又は形状を変更したいと望むことを示す、右パネル506の外側の点510でのユーザドラッグをレジストしてよい。ユーザドラッグは、ユーザ入力を示すようタッチスクリーンの表面にわたるユーザの指の移動である。分割仮想キーボード504の有用性を改善するよう調整され得るキーレイアウトの態様は、キーサイズ512、キー間隔514、又はエッジオフセット516を含んでよい。キーサイズ512は、長さ及び幅によって、直径によって、外周によって、面積によって、又は他の手段によって測定されようと、キー508のサイズである。キー間隔514は、キー508の間の間隔である。エッジオフセット516は、タッチスクリーン502の端からキー508までの距離である。キーの実際の配置は、ユーザの使用パターンに基づき調整されてよい。
ポータブルコンピュータ装置100は、仮想キーレイアウトをユーザのユーザプロファイルと関連づけてよく、それにより、ユーザがポータブルコンピュータ装置100を使用し始める場合に、ポータブルコンピュータ装置100は好ましい仮想キーレイアウトをユーザに表示する。図6は、ユーザプロファイルの記録600の一実施形態をブロック図において表す。ユーザプロファイルの記録600は、ユーザを示すようユーザ識別子(ID)602を有してよい。ユーザプロファイルの記録600は母指識別子604を有してよい。母指識別子604は、ユーザを識別するために使用され得るユーザの母指の特徴である。母指識別子604は、具体的にユーザを識別する母指の指紋、又はポータブルコンピュータ装置100を使用している他の個人とユーザとを区別する母指サイズであってよい。例えば、親の母指サイズは子供の母指サイズとは異なる。ユーザ識別子602は母指識別子604であってよい。
ユーザは、ビュー及び位置づけに依存して異なる仮想キーレイアウトを有してよい。ユーザプロファイルの記録600は、ビューフィールド606及び位置づけフィールド608を有してよい。ユーザプロファイルの記録600は、夫々のビュー及び位置づけに相当する複数の仮想キーレイアウトを有してよい。ビューフィールド606は、分割仮想キーボードがアルファベットビュー、数字ビュー、記号ビュー、エモーティコンビュー、又は他のビューであるかどうかを示してよい。位置づけフィールド608は、ポータブルコンピュータ装置100の位置づけを示してよい。例えば、位置づけは横長又は縦長であってよい。位置づけは更に、水平に対してポータブルコンピュータ装置100がある角度を示してよい。このように、分割仮想キーボードは、ユーザが座りながら、立ちながら、又は寝ながらポータブルコンピュータ装置100を保持しているかどうかに依存して、異なる仮想キーレイアウトを有してよい。
ユーザプロファイルの記録600は、仮想キーレイアウトを記述する一連のフィールドを有してよい。ユーザプロファイルの記録600は、構成フィールド610、キーサイズフィールド612、キー間隔フィールド614、エッジオフセットフィールド616、及びパネル重みフィールド618を有してよい。構成フィールド610は、キーボードがQWERTY構成、アルファベット順構成、人間工学的構成、又は代替の構成にあるかどうかを記述する。キーサイズフィールド612は、分割仮想キーボードにおけるキーのサイズを記述してよい。キー間隔フィールド614は、分割仮想キーボードにおけるキーの間隔を記述してよい。エッジオフセットフィールド616は、タッチスクリーンの端からのキーの距離を記述してよい。パネル重みフィールド618は、2つのパネルの間のキーの分布を記述してよい。パネルは、ユーザの利き手に基づき重み付けされてよい。例えば、左利きのユーザは、右パネルより左パネルにおいてより多くのキーを有してよく、同様に、右利きのユーザは、左パネルより右パネルにおいてより多くのキーを有してよい。
ユーザは、最初にポータブルコンピュータ装置100が使用されるとき、最初に分割仮想キーボードのビューが使用されるとき、又は最初にポータブルコンピュータ装置100の位置づけが使用されるときに、ユーザプロファイルの記録600を作成してよい。ユーザは、分割仮想キーボードに対して調整を行い、それらの調整をユーザプロファイルの記録600に記憶させる。図7は、ユーザプロファイル600を生成する方法700の一実施形態をフローチャートにおいて表す。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザを識別する母指識別子を記憶してよい(ブロック702)。ポータブルコンピュータ装置100は、母指の幅及び母指の範囲を測定してよい(ブロック704)。母指の幅は、ユーザに母指をタッチスクリーンに押しつけさせることによって測定されてよい。母指の範囲は、ユーザにポータブルコンピュータ装置100を握りながら母指を45度の角度でその最も遠い限界まで広げさせることによって測定されてよい。代替的に、ユーザは、ポータブルコンピュータ装置を握りながら母指による円形スイープを行ってよい。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザの利き手を示す入力をユーザから受け取ってよい(ブロック706)。
ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザ入力に基づきアルファベットビュー、数字ビュー、記号ビュー、又はエモーティコンビューの中の少なくとも1つのキーボードビュー選択を受け取ってよい(ブロック708)。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザ入力に基づき分割仮想キーボードの構成をQWERTY構成、アルファベット順構成、又は人間工学的構成に設定してよい(ブロック710)。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザプロファイルの記録600に位置づけを設定してよい(ブロック712)。
ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザの利き手に基づき分割仮想キーボードのパネル間のキー分布に重み付けしてよい(ブロック714)。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザの母指範囲及び母指サイズに基づき分割仮想キーボードのための1又はそれ以上の仮想キーレイアウトオプションを決定してよい(ブロック716)。ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボードのための仮想キーレイアウトオプションをユーザに表示してよい(ブロック718)。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザから仮想キーレイアウト選択を受け取ってよい(ブロック720)。ポータブルコンピュータ装置100は、タッチスクリーンにおいてユーザに分割仮想キーボードを表示してよい(ブロック722)。
ポータブルコンピュータ装置100は、仮想キーレイアウト調整を示すユーザジェスチャを検出してよい(ブロック724)。ユーザジェスチャは、ユーザが分割仮想キーボードのサイズ及び配置を調整したいと望むことを示す外側の点のユーザドラッグ又はタッチスクリーンにおける2つの点のユーザピンチであってよい。代替的に、ポータブルコンピュータ装置100は、大中小といった様々なデフォルトの分割仮想キーボードのサイズを示すボタンの組を介してユーザ入力を受け取ってよい。デフォルトの分割仮想キーボードのサイズは、ユーザの母指使用パターンの統計分析に基づいてよい。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザの母指範囲に基づき分割仮想キーボードのための仮想キーレイアウトを調整してよい(ブロック726)。ポータブルコンピュータ装置100は、母指範囲、母指サイズ、又はグリップの中の少なくとも1つに基づき仮想キーレイアウトを調整してよい。ポータブルコンピュータ装置100は、分割仮想キーボードのキーサイズ、キー間隔、又はエッジオフセットを調整することによって仮想キーレイアウトを調整してよい。ポータブルコンピュータ装置100は、仮想キーレイアウトをユーザのユーザプロファイル600と関連づけてよい(ブロック728)。
次にユーザがポータブルコンピュータ装置100を使用するときに、ポータブルコンピュータ装置100は、カスタマイズされた分割仮想キーボードを提供するようユーザプロファイルを使用してよい。図8は、分割仮想キーボードをユーザに表示する方法800の一実施形態をフローチャートにおいて表す。ポータブルコンピュータ装置100は、母指識別子に基づきユーザを識別してよい(ブロック802)。ポータブルコンピュータ装置100は、ポータブルコンピュータ装置100の位置づけを決定してよい(ブロック804)。ポータブルコンピュータ装置100は、ユーザの母指範囲を示すユーザプロファイルに基づき及び位置づけに基づき分割仮想キーボードのための仮想キーレイアウトを選択してよい(ブロック806)。ポータブルコンピュータ装置100の位置づけが動く(ブロック808)場合は、ポータブルコンピュータ装置100は、新しい位置づけを決定し(ブロック804)、新しい仮想キーレイアウトを選択し(ブロック806)てよい。ユーザが異なる分割仮想キーボードビューに切り替える(ブロック810)場合は、ポータブルコンピュータ装置100は新しい分割仮想キーボードビューへ変化してよい(ブロック812)。ポータブルコンピュータ装置100は、新しい位置づけを決定し(ブロック804)、新しい仮想キーレイアウトを選択し(ブロック806)てよい。
対象は、構造的な特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言語において記載されてきたが、特許請求の範囲における対象は、必ずしも、上記の具体的な特徴又は動作に制限されないことが理解されるべきである。むしろ、上記の具体的な特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例となる形態として開示される。
本発明の適用範囲内にある実施形態はまた、コンピュータにより実行可能な命令又はデータ構造を搬送又は記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を有してよい。そのような非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、汎用の又は特別目的のコンピュータによってアクセスされ得る如何なる入手可能な媒体であってもよい。一例として、制限なしで、そのような非一時的なコンピュータ可読記憶媒体はRAM、ROM,EEPROM、CD−ROM若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、又はコンピュータ実行可能な命令若しくはデータ構造の形で所望のプログラムコード手段を搬送若しくは記憶するよう使用され得る何らかの他の媒体を有することができる。それらの組み合わせも、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の適用範囲内に含まれるべきである。
実施形態はまた、タスクが通信ネットワークを介して(ハードワイヤードリンク、無線リンク、又はそれらの組み合わせによって)リンクされる局所及び遠隔の処理装置によって実行される分散型コンピューティング環境において実施されてよい。
コンピュータ実行可能な命令は、例えば、汎用のコンピュータ、特別目的のコンピュータ、又は特別目的の処理装置に特定の機能又は機能のグループを実行させる命令及びデータを含む。コンピュータ実行可能な命令はまた、スタンドアローン又はネットワーク環境においてコンピュータによって実行されるプログラムモジュールを含む。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、及びデータ構造等を含む。コンピュータ実行可能な命令、関連するデータ構造、及びプログラムモジュールは、ここで開示される方法のステップを実行するプログラムコード手段の例に相当する。そのような実行可能な命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップにおいて記載される機能を実施する対応する動作の例に相当する。
上記の説明は具体的な詳細を含みうるが、それらは決して特許請求の範囲を制限するよう解釈されるべきではない。記載される実施形態の他の構成は開示の適用範囲の一部である。例えば、開示の原理は、夫々のユーザが個々にそのようなシステムを展開することができる場合に、夫々の個々のユーザに適用されてよい。これは、たとえ多数の可能な適用のいずれか1つがここで記載される機能を使用しないとしても、夫々のユーザが開示の利点を利用することを可能にする。電子機器の多くのインスタンスは夫々、様々な可能な方法においてコンテンツを処理してよい。実施は必ずしも全てのエンドユーザによって使用される1つのシステムにあるわけではない。然るに、添付の特許請求の範囲及びそれらの法的な均等は、与えられる如何なる具体例よりもむしろ、本発明のみを定義すべきである。