JP2014524885A - ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメートの調製方法および該方法における中間体 - Google Patents

ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメートの調製方法および該方法における中間体 Download PDF

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Abstract

本発明は、ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)の調製方法、(VI)、前記方法の生成物、およびそれらの使用を対象とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、医薬品、例えばチカグレロルの合成に有用な中間体であるベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)
Figure 2014524885
の調製方法、前記方法の生成物およびその使用に関する。
化合物(II)および(III)の合成は、Tetrahedron 1997,53,3347に記載されている。
Figure 2014524885
化合物(IV)の遊離アミンまたは塩酸塩のいずれかの合成は、国際公開WO99/05142号、Tetrahedron Lett.,2000,41,9537およびSynth.Commun.2001,31,2849に記載されている。化合物(IV)のジアステレオマー的に純粋なジベンゾイル−L−酒石酸塩の合成は、国際公開WO2009/064249号に記載されている。
Figure 2014524885
ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)の合成は、国際公開WO00/34283号およびWO01/92263号に記載されている。
国際公開WO99/05142号 国際公開WO2009/064249号 国際公開WO00/34283号 国際公開WO01/92263号
Tetrahedron 1997,53,3347 Tetrahedron Lett.,2000,41,9537 Synth.Commun.2001,31,2849
本発明は、ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)
Figure 2014524885
の調製方法であって、
(a)式(III)の化合物
Figure 2014524885
をエナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸と混合して、ジアステレオ異性体塩を形成する段階、
(b)前記塩を結晶化して、式(IV)の化合物の保護アミノ酸塩を生じさせる段階、
Figure 2014524885
(c)式(IV)の化合物の保護アミノ酸塩を酸で処理する段階、および
(d)c)からの生成物を、炭酸カリウムなどの適した塩基の存在下でクロロギ酸ベンジルと反応させる段階、
を含む、前記方法を対象とする。
本発明に従った方法は、例えば、収率がより高く、プロセスで用いられる化学物質の量がより少なく(または除外され)、容積容量がより良好であり、製造時間がより短く、プロセスがより着実でキラル保護アミノ酸および分割に用いられる溶媒の回収が可能であることにより、ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)の大規模生産にとりわけ有用である。
ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)の調製プロセスは、当分野で公知の手順により調製することができる式(III)の化合物から開始することができる。その後、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸を用いてジアステレオマー的に純粋な塩を結晶化することにより式(III)の化合物を分割して、対応する式(IV)の化合物のジアステレオマー的に純粋な保護アミノ酸塩を生じさせる。式(IV)の化合物のアミノ酸塩を、最初に酸で処理し、続いて炭酸カリウムなどの適した塩基の存在下でクロロギ酸ベンジルと反応させて、(VI)を生じさせる。
あるいは、ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)の調製プロセスは、当分野で公知の手順によるか実施例に記載するように調製することができる式(I)の化合物から開始することができる。化合物(I)を、当分野で公知のように、または実施例に記載するように、化合物(III)に転化する。つぎに、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸を用いてジアステレオマー的に純粋な保護アミノ酸塩を結晶化することにより式(III)の化合物を分割して、対応する式(IV)の化合物のジアステレオマー的に純粋な塩を生じさせる。その後、式(IV)の化合物のアミノ酸塩を酸で処理し、続いて炭酸カリウムなどの適した塩基の存在下でクロロギ酸ベンジルと反応させて、(VI)を生じさせる。
以下のスキームは、(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)を経るか、(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)を経て、ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)を調製するためのプロセスを例示している。
Figure 2014524885
本発明の一態様は、式(IV)の化合物の保護アミノ酸の調製プロセスである。本発明の他の態様は、保護アミノ酸と式(IV)の化合物間の1:1−塩である。本発明のさらに他の態様は、L−Boc−フェニルアラニンと式(IV)の化合物間の1:1−塩である。前記塩は、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン−(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(1:1)または(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)と命名することもできる。本発明のさらに他の態様は、L−Boc−ロイシンと式(IV)の化合物間の1:1塩である。前記塩は、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン−(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(1:1)または(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)と命名することもできる。
本発明の一態様において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸に関する保護基は、Boc、CbzまたはBzから選択される。本発明の他の態様において、分割段階で用いるのに適したエナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸は、L−Boc−フェニルアラニン、L−Boc−ロイシン、Cbz−L−アラニン、Bz−L−アラニン、Cbz−L−フェニルアラニン、Boc−L−アラニン、Cbz−L−チロシンまたはBoc−L−チロシンから選択される。本発明の他の態様において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸は、逆の(D)エナンチオマーから選択される。本発明のさらに他の対応において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸は、L−Boc−フェニルアラニンである。本発明のさらに他の態様において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸は、L−Boc−ロイシンである。
本発明の一態様において、式(IV)の化合物のジアステレオマー的に純粋な塩を生じさせる分割段階に有用な溶媒は、脂肪族アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールまたはtert−ブタノール)、脂肪族エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチルまたは酢酸イソプロピル)、脂肪族ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)またはメチルイソブチルケトン(MIBK))、芳香族溶媒(例えば、トルエンまたはキシレン)、およびそれらの混合物から選択することができる。本発明の他の態様において、段階(a)における溶媒は、脂肪族アルコール、芳香族溶媒、およびそれらの混合物から選択される。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒は、イソプロパノールと芳香族溶媒の混合物である。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒は、イソプロパノールとトルエンの混合物である。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒はイソプロパノールである。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒は、脂肪族ケトンと芳香族溶媒の混合物である。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒は、MIBKと芳香族溶媒の混合物である。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒はMIBKである。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒は、メチルエチルケトンと芳香族溶媒の混合物である。本発明のさらに他の態様において、段階(a)における溶媒はMEKである。
本発明の一態様において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸での分割は、化合物(III)に対し0.55〜1.4当量のエナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸で実施する。本発明の他の態様において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸での分割は、化合物(III)に対し0.5〜0.8当量のエナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸で実施する。本発明のさらに他の態様において、エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸での分割は、化合物(III)に対し0.55当量のエナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸で実施する。
本発明の一態様において、段階c)における酸は、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、または有機酸、例えば、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸もしくはクエン酸から選択される。本発明の他の態様において、段階c)における酸は、塩酸またはシュウ酸である。
本発明の一態様において、式(IV)の化合物の保護アミノ酸塩
Figure 2014524885
を提供する。
本発明の一態様において、化合物(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)
Figure 2014524885
を提供する。
本発明の他の態様において、化合物(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)
Figure 2014524885
を提供する。
本発明の一態様において、式(IV)の化合物のジアステレオマー的に純粋な塩を生じさせる分割段階は、最初に0℃から溶媒の沸点までの温度で実施して、諸成分または形成したジアステレオ異性体塩を完全に溶解する。諸成分が溶解したら、本発明の一態様では、溶液の温度を−50℃〜+50℃の温度に調整して、化合物(IV)の結晶質塩を得る。本発明の他の態様では、諸成分が溶解したら、溶液の温度を−20℃〜+20℃の温度に調整して、化合物(IV)の結晶質塩を得る。その後、該塩を、先に用いたものと同様または異なる溶媒から再結晶化すると、光学的および化学的純度を改善することができる。
本発明の他の態様は、チカグレロル、すなわち{1S−[1α,2α,3β(1S,2R),5β]}−3−(7−{[2−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}−5−(プロピルチオ)−3H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−3−イル)−5−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロペンタン−1,2−ジオールの調製において、式(IV)の化合物の保護アミノ酸塩を使用することである。
“ジアステレオマー的に純粋な塩”という用語は、エナンチオマー的に純粋なカチオン(例えば、本発明におけるアミン(IV)のモノカチオン)とエナンチオマー的に純粋なアニオン(本発明における保護アミノ酸モノアニオン)の間の塩と定義される。
略語
Boc tert−ブトキシカルボニル
Bz ベンゾイル
Cbz カルボキシベンジル
MEK メチルエチルケトン
MIBK メチルイソブチルケトン
実施例1.ベンジル2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−3−カルボキシレート(I)
シクロヘキサノンオキシム(20.04g、171.8mmol)およびメチルt−ブチルエーテル(110mL)を25℃で反応器に加え、N(g)下で攪拌した。該溶液を−10℃に冷却し、濃青色の透明溶液が得られるまでCl(g)を15分間加えた。真空を施用して、残存するClおよび生じうるHClを反応混合物から除去した。温度を−2℃に設定し、水(90mL)中のNaCO(11.03g、103mmol)の溶液を徐々に30分かけて加えた。相を分離し、有機相を、15℃の水(126mL)中のNaCO(19.3g、180.3mmol)の溶液に移した。クロロギ酸ベンジル(32.3g、179.87mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した後、シクロペンタジエン(25.2g、362.16mmol)を加え、反応混合物を3時間攪拌した。真空を施用し、残存するシクロペンタジエンを除去した。相を分離し、表題生成物を含有する有機相を、さらに以下の実施例2で直接使用した。
実施例2.ベンジル5,6−ジヒドロキシ−2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−カルボキシレート(II)
実施例1からの有機相を、イソプロパノール(24mL)および水(62mL)に加えた。25℃において、過マンガン酸ナトリウム(10%(水性)、215.8mL)を、シリンジを介して徐々に4時間かけて加えた。SO(36.13g)を25分かけて加えた。ベージュ色のスラリーを濾過し、フィルターをメチルt−ブチルエーテルで洗浄した後、相を分離し、水相をメチルt−ブチルエーテルで抽出した。塩化ナトリウムを水相に加え、これをさらにトルエンで抽出した。有機相を組み合わせたものを蒸発させて、表題化合物を生じさせた。
ベンジル5,6−ジヒドロキシ−2−オキサ−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−カルボキシレートを、Tetrahedron,1997,53,3347に記載されている方法を利用して、(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(III)に変換した。
実施例3.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(4.1g、99%、15.2mmol)、(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(2.6g、96%、14.5mmol)、トルエン(1.5mL)およびイソプロパノール(19.5mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌下で63℃に加熱した。ここで、透明溶液が得られた。該溶液を冷却すると、53℃で結晶化し始めた。スラリーをさらに0℃に冷却し、この温度で60分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、冷却したイソプロパノール(17.5mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、2.73gの量になった。滴定による検定は99.7%、LCによるeeは98.8%であった。収率は42.7%であった。
実施例4.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(80.0g、96%、443.4mmol)、トルエン(46.9mL)およびイソプロパノール(500mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら31℃に加熱し、ここで、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(124.8g、99%、465.5mmol)をイソプロパノール(99mL)と一緒に加えた。混合物をさらに66℃に加熱した。ここで、透明溶液が得られた。該溶液を冷却すると、55℃で結晶化し始めた。スラリーをさらに周囲温度に冷却し、一晩攪拌した。翌日、該スラリーを0℃に冷却し、この温度で120分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、冷却したイソプロパノール(500mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、85.8gの量になった。滴定による検定は99.0%、LCによるeeは99.2%であった。収率は43.3%であった。
実施例5.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエートおよび(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエートの9:1の比での混合物を約14%w/wと約1%w/wのN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンとを含有するイソプロパノール溶液から再循環させたN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンイソプロパノール溶液(10.0g、23%、8.7mmol)、(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(1.5g、96%、8.3mmol)、トルエン(0.9mL、8.3mmol)およびイソプロパノール(1.6mL)を、小さなフラスコで混合し、攪拌下で加熱した。67℃で透明溶液が得られた。該溶液を50℃に冷却すると、ここで結晶化が起こった。スラリーをさらに周囲温度に冷却し、一晩攪拌した。翌日、該スラリーを0℃に冷却し、120分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、冷却したイソプロパノール(12mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、1.59gの量になった。滴定による検定は99.1%、LCによるeeは99.0%であった。収率は43.3%であった。
実施例6.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、0.85当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.21g、96%、28.9mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(6.58g、24.54mmol)、トルエン(1mL)およびイソプロパノール(27.5mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら68℃に加熱した。ここで、透明溶液が得られた。該溶液を冷却すると、53℃で結晶化し始めた。スラリーをさらに周囲温度に冷却し、一晩攪拌した。翌日、該スラリーを0℃に冷却し、この温度で90分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、イソプロパノール(3×5mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.8gの量になった(45.5%、98.8%ee)。
実施例7.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、0.7当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.21g、96%、28.9mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(5.42g、20.21mmol)、トルエン(1mL)およびイソプロパノール(25mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら70℃に加熱した。ここで、透明溶液が得られた。該溶液を冷却すると、56℃で結晶化し始めた。スラリーをさらに周囲温度に冷却し、50分間攪拌した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で80分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、イソプロパノール(4×5mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.48gの量になった(44.6%、99.6%ee)。
実施例8.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、0.6当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.00g、27.71mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(4.46g、16.63mmol)、トルエン(2.93mL)およびMIBK(37.44mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら89℃に加熱した。ここで、透明溶液が得られた。該溶液を冷却すると、75℃で結晶化し始めた。スラリーを72℃で1時間攪拌した後、これを3時間かけて周囲温度まで徐々に冷却した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で90分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MIBK(2×10mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.55gの量になった(45.3%、98.4%ee)。
実施例9.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、0.85当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.00g、27.71mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(6.31g、23.55mmol)、トルエン(2.93mL)およびMIBK(37.44mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら89℃に加熱した。ここで、透明溶液が得られた。該溶液を冷却すると、75℃で結晶化し始めた。スラリーを72℃で1時間攪拌した後、これを3.5時間かけて周囲温度まで徐々に冷却した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で90分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MIBK(2×10mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.79gの量になった(47.3%、98.6%ee)。
実施例10.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)、1.05当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(2.50g、13.86mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニン(3.91g、14.59mmol)、トルエン(1.47mL)およびMIBK(18.7mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら84℃に加熱した。スラリーを75℃に冷却した。該スラリーを75℃で30分間攪拌した後、これを一晩かけて周囲温度まで徐々に冷却した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で130分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MIBK(2×5mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、2.91gの量になった(47.1%、97.2%ee)。
実施例11.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)、0.6当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシンを用いての手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.00g、27.71mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(3.88g、16.63mmol)、トルエン(2.93mL)およびイソプロパノール(37.44mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら79℃に加熱した。該溶液を冷却すると、73℃で結晶化し始めた。スラリーをさらに3.5時間かけて周囲温度まで冷却した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で120分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、イソプロパノール(2×10mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.09gの量になった(45.4%、99.2%ee)。
実施例12.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)、0.85当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシンを用いての手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.00g、27.71mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(5.50g、23.55mmol)、トルエン(2.93mL)およびイソプロパノール(37.44mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら79℃に加熱した。濁った溶液を4.5時間かけて周囲温度まで冷却した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で120分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、イソプロパノール(2×10mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.24gの量になった(46.7%、99.4%ee)。
実施例13.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)、0.60当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.00g、27.71mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(3.88g、16.61mmol)、トルエン(2.93mL)およびMIBK(37.4mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら93℃に加熱した。濁った溶液を3.5時間かけて周囲温度まで冷却し、一晩攪拌した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で75分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MIBK(2×10mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.39gの量になった(47.2%、96.2%ee)。
実施例14.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)、0.85当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(5.00g、27.71mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(5.50g、23.54mmol)、トルエン(2.93mL)およびMIBK(37.4mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら93℃に加熱した。濁った溶液を3.5時間かけて周囲温度まで冷却し、一晩攪拌した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で85分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MIBK(2×10mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、5.61gの量になった(48.8%、94.8%ee)。
実施例15.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)、1.05当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(2.50g、13.86mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(3.40g、14.55mmol)、トルエン(1.47mL)およびMIBK(18.72mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら91℃に加熱した。スラリーを2時間かけて周囲温度まで冷却し、一晩攪拌した。該スラリーを0℃に冷却し、この温度で120分間攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MIBK(2×5mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、2.77gの量になった(48.5%、96.4%ee)。
実施例16.(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)、MEK中の0.85当量のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシンを用いての他の手順
(3aR,4S,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−オール(3.00g、16.63mmol)、トルエン(1.76mL)およびMEK(22.46mL)を、スターラーが入っているフラスコに入れた。該混合物を攪拌しながら40℃に加熱し、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−ロイシン(3.30g、14.13mmol)を加えた。濁った溶液を78℃に加熱した後、これを2.5時間かけて周囲温度まで冷却した。該スラリーを0℃に冷却し、一晩攪拌した。結晶をガラスフィルター上で単離し、MEK(2×10+1×5mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥すると、3.32gの量になった(48.1%、96.2%ee)。
実施例17.ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)
(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(10.06g、22.32mmol)に、30mLの酢酸エチルを加えた。得られた濃厚なスラリーを氷浴上に置き、80分間撹拌した。温度を5℃未満に維持しつつ、HCl(1M、24.5mL、24.5mmol)を25分かけて徐々に加えた(水相のpH:1〜2)。相を分離し、有機相を10mLの水で洗浄した後、水相を組み合わせた。炭酸カリウム(10.3g、73.78mmol)を25mLの水に溶解した。MIBK(30mL)およびクロロギ酸ベンジル(4.17g、23.22mmol)を20℃で加えた。水相を組み合わせたものを15分かけて徐々に加え、該混合物を、攪拌せずに30℃で25分間加温した。相を分離し、有機相を10mLの水で洗浄した。該有機相を、約11gが残るまで蒸発させた。水(40mL)を加え、約25gが残るまで蒸発処理を続けた。混合物を濾過し、単離した生成物をイソオクタンで洗浄した後、40℃の真空オーブンで一晩乾燥した。乾燥後、表題生成物を単離した(6.54g)。HPLC純度:97.7%(面積)、H−NMR検定:100%。
最初の有機相から、4.54gのN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを回収した。

Claims (13)

  1. ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメート(VI)
    Figure 2014524885
    の調製方法であって、
    (a)式(III)の化合物
    Figure 2014524885
    をエナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸と混合して、ジアステレオ異性体塩を形成する段階;
    (b)前記塩を結晶化して、式(IV)の化合物の保護アミノ酸塩を生じさせる段階、
    Figure 2014524885
    (c)式(IV)の化合物の保護アミノ酸塩を酸で処理する段階;および
    (d)c)からの生成物を、炭酸カリウムなどの適した塩基の存在下でクロロギ酸ベンジルと反応させる段階、
    を含む、前記方法。
  2. 段階(a)における溶媒が、脂肪族アルコール、脂肪族エステル、脂肪族ケトン、芳香族溶媒、およびそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 段階(a)における溶媒がイソプロパノールとトルエンの混合物である、請求項2に記載の方法。
  4. 段階(a)における溶媒がイソプロパノールである、請求項2に記載の方法。
  5. 段階(a)における溶媒がメチルイソブチルケトンとトルエンの混合物である、請求項2に記載の方法。
  6. 段階(a)における溶媒がメチルイソブチルケトンである、請求項2に記載の方法。
  7. エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸に関する保護基が、Boc、CbzまたはBzから選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸が、L−Boc−フェニルアラニン、L−Boc−ロイシン、Cbz−L−アラニン、Bz−L−アラニン、Cbz−L−フェニルアラニン、Boc−L−アラニン、Cbz−L−チロシン、Boc−L−チロシン、D−Boc−フェニルアラニン、Cbz−D−アラニン、Bz−D−アラニン、Cbz−D−フェニルアラニン、Boc−D−アラニン、Cbz−D−チロシンまたはBoc−D−チロシンから選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸がL−Boc−フェニルアラニンである、請求項8に記載の方法。
  10. エナンチオマー的に純粋な保護アミノ酸がL−Boc−ロイシンである、請求項8に記載の方法。
  11. 式(IV)
    Figure 2014524885
    の化合物の保護アミノ酸塩。
  12. 中間体化合物(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノエート(Va)
    Figure 2014524885
  13. 中間体化合物(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−アミニウム(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−メチルペンタノエート(Vb)
    Figure 2014524885
JP2014510277A 2011-05-13 2012-05-11 ベンジル[(3aS,4R,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソル−4−イル]カルバメートの調製方法および該方法における中間体 Active JP6023795B2 (ja)

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