JP2014522416A - 植物の根の組織へのパラフィン油含有組成物の送達 - Google Patents

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Abstract

本開示は、パラフィン油を含む組成物を植物の根の組織に施用することを含む、植物の健康を促進する(真菌感染によって引き起こされる疾患を制御する)方法を特徴とする。本組成物は、乳化剤、任意に顔料、シリコーン界面活性剤、沈降防止剤ならびに従来の化学的殺真菌剤も含む。
【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年6月13日に出願された米国仮出願第61/496,500号の利益を主張するものであり、その内容全体が参照により組み込まれる。
本開示は、例えば、1種以上の植物の健康を促進するために、パラフィン油を含む組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を1種以上の植物に送達する方法を特徴とする。
さび病は、サビキン目の真菌病原体によって引き起こされる植物の疾患である。さび病は、単子葉植物及び双子葉植物などの各種植物ならびに葉、茎、果実及び種子などの各種植物器官を侵す可能性がある。さびは典型的に、下方の植物器官の表面に形成される小さな胞子からなる色のついた粉末状の胞子層として観察される。一般的なさびを引き起こす真菌種としては、リンゴ及びセイヨウナシ及びサンザシを攻撃するジムノスポランジウム・イニペリ−バーギニナエ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)(ヒマラヤスギ・リンゴ・赤星病(Cedar-apple rust))、ストローブマツ及びスグリを攻撃するストローブマツ・マツノコブ病菌(Cronartium ribicola)(ストローブマツ・マツノコブ病)、コーヒーの木を攻撃するコーヒーさび病菌(Hemileia vastatrix)(コーヒーさび病)、ナガハグサ、オオムギ及びコムギを攻撃するコムギコムギ黒さび病菌(Puccinia graminis)(コムギ黒さび病)、カラスムギを攻撃する冠さび病菌(Puccinia coronata)(カラスムギ及びドクムギの冠サビ病)、ダイズ及び各種豆科植物を攻撃するダイズさび病菌(パコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)及びパコプソラ・パキュリジ(Phakopsora pachyrhizi))(ダイズさび病)、豆を攻撃する豆さび病菌(Uromyces phaseoli)(豆さび病)、カンゾウを攻撃するカンゾウさび病菌(Puccinia hemerocallidis)(カンゾウさび病)、プクキニア・ペルシステンス亜種トリティキナ(Puccinia persistens subsp. triticina)(「赤さび病」としても知られている穀類におけるコムギさび病)、黄サビ病菌(P. sriiformis)(黄サビ病)、インゲンマメを攻撃するインゲンマメさび病菌(Uromyces appendeculatus)が挙げられる。
コムギ黒さび病は、真菌類のコムギ黒さび病菌(Puccinia graminis)によって引き起こされ、禾穀類、特にコムギ(コムギ属種)を侵す重大な疾患である。現在、Ug99系統によって引き起こされるコムギに対する黒さび病が、アフリカ、中東及びアジア全体に蔓延しており、生命維持のためにコムギに依存している多くの人々を脅かしている。さび菌類は、地上の植物の一部を攻撃する。緑色のコムギ植物に付着する胞子は、柄の外層に侵入する胞子層を形成する。感染症が茎又は葉に生じた場合、夏胞子層と呼ばれる楕円形の盛り上がりすなわち胞子層が発生する。感染した植物では、分げつの発生が減少し、種子の形成が減少する。
ダイズさび病は、主にダイズ及び他の豆科植物を侵す疾患である。この疾患は、2種類の真菌、パコプソラ・パキュリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びパコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)によって引き起こされる。ダイズさび病は、アジア、オーストラリア、アフリカ、南アメリカ及び北アメリカで報告されている。ダイズさび病は、風で運ばれる胞子によって広がり、胞子は、7日間から2週間の周期で放出される。この疾患による収率損失は深刻になることがあり、10〜80%の損失が報告されている。
真菌感染の拡大に対処するには多角的な手法が望ましい。様々な予防的方法を用いてもよい。例えば、さび病は、比較的高い湿気と相関がある。従って、夜間に上から散水することを避け、点滴灌漑を用い、作物の密度を減らし、かつ気流を循環させるために送風機を用いることで、相対的な湿気を減らし、さび感染症の重症度を低下させてもよい。
他の戦略としては、病原体が破壊する植物の面積を減らしたり、真菌類の拡散を減速させたりすることが挙げられる。多くのさび病は宿主に特異的であるため、真菌類に抵抗性のある植物を使用して疾患周期を妨害してもよい。この手法は、コムギ黒さび病の制御では過去に大きな成功を収めたことが分かっているが、Ug99は、大部分のコムギ品種には現在も有毒である。現在のところ、ダイズさび病に抵抗性のある市販されているダイズ品種はない。従って、ダイズさび病は、殺真菌剤により管理されている。
大規模な農業活動では、従来の合成殺真菌剤を使用して、真菌病原体を制御することができる。テブコナゾール(Folicur(商標)、Bayer社)及びプロピコナゾール(Tilt(商標))などの脱メチル化阻害剤(DMI)は、コムギ黒さび病の制御に有効であり得、テトラコナゾール(Domark(商標)、Valent社)は、ダイズさび病の制御に有効であり得る。ピラクロストロビン(Headline(商標)、BASF社)などのキノン外部阻害剤(QoI:Quinone Outside Inhibitor)は、ダイズさび病の制御に有効であり得、アゾキシストロビン(Quadris(商標))は、コムギ黒さび病の制御に有効であり得る。
有効性のために病原体と殺真菌剤との接触が必要なため、従来の殺真菌剤は一般に、空気によって葉に施用される。この方法は高価になることがあり、葉の疾患が深刻な時期に備えて殺真菌施用剤をしばしば保存される。第2に、従来の殺真菌剤は典型的に、重要な病原体タンパク質の特異的部位を標的とする。従って、繰り返しの施用後に、菌株は殺真菌剤に対する抵抗性を発達させることがある。第3に、従来の化学的殺真菌剤の有効性は、赤かび病などの疾患の一部には必ずしも十分ではない。最後に、従来の殺真菌剤を有機農業で使用するのは一般に認められていない。
従来の化学的殺真菌剤の代わりとなる手法として、芝草害虫の制御のための芝草管理業務では、パラフィン油を含む水中油型エマルション(パラフィン系水中油型エマルション)及びパラフィン系スプレー油が使用されている(例えば、カナダ特許出願第2,472,806号及びカナダ特許出願第2,507,482号を参照)。また、パラフィン油及び顔料を含む芝草害虫を制御するための水中油型製剤が報告されている(例えば、国際公開第2009/155693号を参照)。例えば、Petro−Canada社は、例えば、景観観賞植物に寄生するうどんこ病菌、カサアブラムシ及びウェブワーム(蝶や蛾の幼虫)を制御するために使用される、ゴルフ場の芝生及び景観観賞植物で使用される広域殺真菌剤及び殺虫剤として機能するパラフィン系水中油型エマルションであるCIVITAS(商標)を製造している(米国EPA登録番号69526−13)。製品のラベルには、交互散布計画の一部として、あるいは他の芝生及び観賞植物保護製品とのタンク混合にCIVITAS(商標)を適用し得ること、ならびに、フェアウェイやラフなどの芝生に対する多くの重要な病害の制御のための処置特性を用いて予防的処置としてCIVITAS(商標)を使用し得ることが表示されている。
本開示は、パラフィン油を含む組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を1種以上の植物に送達する方法を特徴とする。この方法は、主として1種以上の植物の根系を介した吸収により植物のパラフィン油の取り込みを促進するように、この組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を1種以上の植物に施用することを含む。驚くべきことに、このように施用される組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、1種以上の植物の健康を促進するのに有効である(例えば、この組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)の葉面散布と少なくとも同程度に有効である)ことを見い出した。
有利なことに、本明細書に記載されている方法は、最終使用者に使いやすいものである。例えば、本明細書に記載されている方法は、例えば定期的な散水中に、この組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を地表レベルに、例えば大きくかつ/又は背の高い植物(例えば、木)の根元に施用することができるため、特に大きくかつ/又は背の高い植物(例えば、木)の処置を容易にすることができる。別の例では、本明細書に記載されている方法は、既存の灌漑施設を利用することができるため、この組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を施用するための噴霧設備をさらに入手する必要性がなくなる。さらなる例では、本明細書に記載されている方法は、散布時の飛散及び労働衛生などの環境懸念に関連し得る殺虫剤の空中散布(例えば、農薬散布)に代わる手段を提供する。場合によっては、なおさらに別の例では、本明細書に記載されている方法により、時として殺真菌剤の葉面散布に関連し得る葉に対する潜在的な傷害(例えば、植物毒性)を回避することもできる。
理論によって縛られたくはないが、本明細書に記載されている組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を植物の根の組織に施用することにより、この植物の根の内部に生息する内生細菌の量を増加させると考えられている。根の内生菌は、土壌から根の開口部に侵入し、疾患を引き起こすことなく植物の内部に生息すると考えられている。内生菌は、植物内の全身誘導抵抗性(ISR:induced systemic resistance)を活性化させ、それにより、病原体による後の攻撃に対して、より速くかつより強力な抵抗性を活性化させることができる。場合によっては、これらの内生菌の多くは、根表面に関連する細菌と共に、ISRを生じさせるだけでなく、植物の成長も促進する。植物は、これらの細菌によって生成される各種化合物を検出し、次いでそれに応答することができると考えられている。
この組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、(それらに限定されるものではないが)1種以上の乳化剤、1種以上の顔料、1種以上のシリコーン界面活性剤、1種以上の沈降防止剤、1種以上の他の活性薬剤(例えば、従来の化学的殺真菌剤(例えば、DMIもしくはQoI)又は1種以上の植物成長調整剤)のうちの1種以上と水をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、この組み合わせは、単一の組成物の形態(例えば、貯蔵用パックに含まれている)であってもよい。典型的には、この組成物は水で希釈した後に(例えば、土壌灌注により)施用される。他の実施形態では、この組み合わせは、それぞれが上記成分の1種以上を含む2種以上の別々に入れられた(例えば、包装された)組成物を含んでもよい。この組成物を組み合わせて、水で希釈した後に施用することができ、あるいは各組成物を水で希釈した後に(例えば、土壌灌注により)同時又は連続的に別々に施用することができる。
一側面では、パラフィン油を含む組成物を植物の根の組織に施用することを含む、植物の健康を促進する方法を特徴とする。
一側面では、パラフィン油を含む組成物を木の幹に施用することを含む、木の健康を促進する方法を特徴とする。
本明細書に記載されている方法は、植物の健康を促進する(例えば、植物の害虫によって引き起こされる疾患、病気又は損傷を制御する、例えば、真菌病原体によって引き起こされる疾患を制御する、例えば、真菌病原体による植物の感染症を制御する、例えば、生物病原体による植物の感染症を制御する)のに有用である。本開示では、上記有用性の任意の1つ以上のためのこの組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)の使用と共に、そのような方法を特徴とする。
実施形態は、以下の特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい。
該組成物を、該植物の根元及び根系に近接している生育培地に施用することができ、該生育培地に施用される組成物の量は、該植物による取り込みのために、該生育培地に浸透させて、該根の組織に接触させるのに十分な量である。
一般に、該組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、同量の該組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を該植物の気生部分に噴霧した後の流出により該生育培地に接触する量よりも多い量で施用される。そのような量の例が、本開示全体にわたって示されている。
該生育培地は、該植物の根元から0インチ〜6フィート(例えば、0インチ〜5フィート、0インチ〜4フィート、0インチ〜3フィート、0インチ〜2フィート、0インチ〜12インチ、0インチ〜6インチ、0インチ〜1インチ、0インチ〜0.5インチ)である該生育培地の任意の表面と、該生育培地の表面の下に0インチ〜24インチである任意の生育培地とを含んでもよい。
該生育培地は、土壌であってもよい。
該組成物は、急速注入として施用することができる。
該組成物は、注入及び/又は根浴(root bathing)によって施用することができる。
該組成物は、少なくとも10秒間(例えば、少なくとも5秒間、少なくとも2秒間)にわたって施用することができる。
該組成物は、土壌灌注によって施用することができる。
該組成物は、点滴灌漑によって施用することができる。
該組成物は、土壌注入によって施用することができる。
該方法は、該組成物を施用した後に、(例えば、該生育培地に)水を添加することをさらに含んでもよい。
該植物の外側気生部分は、該組成物の該根の組織への施用中に該組成物を含んでいない(例えば、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満又は0%で含んでいる)。
該組成物は、該組成物の該根の組織への施用中にどの気生部分にも施用されない。
該植物の外側気生部分は、該組成物を含んでいない(例えば、5%、4%、3%、2%、1%又は0%で含んでいる)。
該組成物は、該植物のどの気生部分にも施用されない。
該方法は、1種以上の従来の化学的殺真菌剤を該植物に施用することをさらに含んでもよい(例えば、該1種以上の従来の化学的殺真菌剤を該植物の気生部分に施用することができる)。
該植物は、作物(例えば、コムギ、オオムギ、ダイズ、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、コムギ又はトマト)であってもよい。特定の実施形態では、該組成物は、50〜99重量部の水をさらに含む(例えば、該組成物は、水中油型エマルションであってもよい)。該組成物は、100ガロン/エーカー〜800ガロン/エーカー(例えば、200ガロン/エーカー〜400ガロン/エーカー)の施用量で施用することができる。
該植物は、木(例えば、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トリネコの木、松の木、トウヒの木又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、カエデの木)であってもよい。特定の実施形態では、該組成物は、5〜99重量部の水をさらに含む(例えば、該組成物は、水中油型エマルションであってもよい)。該油は、木の直径1インチ当たり1オンス〜2ガロンの該組成物の施用量で添加することができる。
本明細書に記載されている方法は、例えば、カエデの木におけるカエデ黒紋病又はコムギ黒さび病、ダイズさび病、赤さび病、黄さび病、赤かび病、斑点病及び作物におけるセプトリア複合病(Septoria complex)などの真菌病、あるいは細菌性斑点病又は斑点細菌病などの細菌性疾患の制御に有効であり得る。いくつかの実施形態では、真菌病の制御に対する該組み合わせ(例えば、該パラフィン油及び該顔料)の2種(以上)の成分の複合効果は、真菌病(例えば、カエデの木におけるカエデ黒紋病又はコムギ黒さび病、ダイズさび病、赤さび病、黄さび病、赤かび病、斑点病及び作物におけるセプトリア複合病)の制御に対する期待される各成分の個々の効果の合計よりも高い。特定の実施形態では、本明細書に記載されている該組み合わせ中に存在する該2種(以上)の成分の複合効果は、相乗効果である。
該植物は単子葉植物であってもよい。該単子葉植物植物は、イネ科目であってもよい。該植物は、コムギ属、ライムギ属、オオムギ属、イネ属、トウモロコシ属又はエゾムギ属であってもよい。該真菌病原体はサビキン目であってもよい。該真菌病原体は、プクキニア属であってもよい。該真菌病原体は、黒さび病菌(Puccinia graminis)、コムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)又はコムギ黄さび病菌(Puccinia sriiformis)種であってもよい。また、該真菌病原体は、ビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)又はフザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)であってもよい。
該植物は双子葉植物であってもよい。該植物は豆科目であってもよい。該植物はダイズ(Glycine max)種であってもよい。該真菌病原体は、パコプソラ属であってもよい。該真菌病原体は、パコプソラ・パキュリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びパコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)であってもよい。該植物は、ワタ属であってもよい。該真菌病原体は、パコプソラ・ゴシッピイ(Phakopsora gossypii)であってもよい。
該組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、水をさらに含んでもよい。該組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、水中油型エマルションの形態であってもよい。本明細書に使用されている「水中油型エマルション」という用語は、該パラフィン油及び水のうちの一方(例えば、該パラフィン油)が他方(例えば、水)の中に液滴として分散されている混合物を指す。いくつかの実施形態では、水中油型エマルションは、該パラフィン油、水及び任意の他の成分を該パラフィン油と組み合わせる工程と、該エマルションが得られるまで剪断力を加える工程とを含む方法によって調製する。典型的には、乳白色は、どんな顔料も存在していないエマルションの形成を示し、緑色は、顔料の存在下で観察される。
該水中油型エマルションは、土壌灌注施用又は水中施用(water-in application)(灌漑水を含む)のために、1エーカー当たり200〜400ガロンの範囲で使用することができる。
該パラフィン油は、12〜50の炭素原子数を有するパラフィンを含んでもよい。該パラフィンは、約16〜35の炭素原子数を有することができる。該パラフィンは、23の平均炭素原子数を有することができる。
該パラフィン油は、少なくとも80%のパラフィン含有量を有していてもよい。該パラフィン油は、少なくとも90%のパラフィン含有量を有していてもよい。該パラフィン油は、少なくとも99%のパラフィン含有量を有していてもよい。
該パラフィン油は、合成イソパラフィンを含んでもよい。該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比は、10:1〜500:1であってもよい。
該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比は、50:1であってもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、脱メチル化阻害剤(DMI)をさらに含んでもよい。該DMIは、テトラコナゾール、テブコナゾール、プロピコナゾール、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、イマザリル、オキシポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、フェナリモル、ヌアリモル、トリホリン又はピリフェノックスであってもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、キノン外部阻害剤(QoI)をさらに含んでもよい。該QoIは、アゾキシストロビン、エネストロビン(enestrobin)、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、ファモキサドン(famoxadonem)、フルオキサストロビン、フェンアミドン又はピリベンカルブであってもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、乳化剤(例えば、天然もしくは合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル又はそれらの組み合わせ)をさらに含んでもよい。
該乳化剤は、天然もしくは合成のエトキシル化アルコールを含んでもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、顔料(例えば、ポリ塩化銅(II)フタロシアニン)をさらに含んでもよい。
該顔料は、水性顔料分散系であってもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、シリコーン界面活性剤をさらに含んでもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、顔料及びシリコーン界面活性剤をさらに含んでもよい。
該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、顔料、シリコーン界面活性剤及び乳化剤をさらに含んでもよい。
特定の実施形態では、該組み合わせ(例えば、殺真菌組成物)は、乳化剤と、顔料及びシリコーン界面活性剤の組み合わせとをさらに含でもよく、該乳化剤、該パラフィン油、該顔料及び該シリコーン界面活性剤の複合効果は、該真菌病原体による感染症の制御に対する期待される各成分の個々の効果の合計よりも高い(例えば、上記成分は、該植物に施用した場合に、該真菌病原体による感染症の制御において相乗的に有効である量で存在することができる)。該顔料は、ポリ塩化銅(II)フタロシアニンであってもよい。該顔料は、水に分散させることができる。該乳化剤は、天然もしくは合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル又はそれらの組み合わせを含んでもよい。該顔料は、油に分散させることができる。該乳化剤は、天然もしくは合成のエトキシル化アルコール、高分子界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル又はそれらの組み合わせを含んでいてもよく、該組み合わせは、式IVに係るポリエチレングリコールをさらに含んでいてもよい:
Figure 2014522416
(式中、Rは、H又はCH=CH−CH又はCOCHであり、Rは、H又はCH=CH−CH又はCOCHであり、fは1以上である)。
該パラフィン系水中油型エマルションと該顔料及び該シリコーン界面活性剤の組み合わせに対する比は、32:1〜1:4であってもよい。
該パラフィン油の該顔料に対する比は、約1:5〜100:1、例えば30:1であってもよい。
該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比は、10:1〜100:1であってもよい。
該顔料の該シリコーン界面活性剤に対する重量比は、2:1〜50:1であってもよい。
該パラフィン油の該従来の化学的殺真菌剤に対する重量比は、2:1〜10,000:1であってもよい。
該殺真菌組成物は、該植物の根の組織に施用することができる。該根の組織への該施用は、土壌灌注によるものであってもよい。
該組成物は、1種以上の沈降防止剤をさらに含む。
定義
本明細書に使用されている「生育培地」という用語は、植物を生育及び栽培するのに適した(任意の組成物を含む)任意の土壌培地又は土壌を含まない(例えば、水耕)培地を指す。生育培地は、植物を生育及び栽培するのに適した任意の天然に生じる物質及び/又は合成の物質をさらに含んでもよい。
本明細書に使用されている「生育培地の任意の表面」という用語は、自然光及び/又は人工光及び/又は気候に直接曝される表面を指す。
本明細書に使用されている「施用すること」という用語は、(例えば、注入又は根浴により)生育培地の表面を本明細書中のどこかに記載されている組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)に接触させること、(例えば、土壌注入により)生育培地の表面下の領域を本明細書中のどこかに記載されている組み合わせに接触させること、又はそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、土壌灌注によって施用を行う。いくつかの実施形態では、点滴灌漑によって施用を行う。
本明細書に使用されている「作物」という用語は、食糧源及び/又はエネルギー源として、1年以下の周期で成長させ、世話をし、収穫される非木本植物を指す。作物の例としては、サトウキビ、コムギ、イネ、トウモロコシ、ジャガイモ、テンサイ、オオムギ、サツマイモ、キャッサバ、ダイズ、トマト、豆科植物(豆及びエンドウ)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書に使用されている「木」という用語は、単一の茎もしくは幹を有し、かつ地面からある距離に側枝を有する木本多年生植物を指す。特定の実施形態では、木は落葉性である。他の実施形態では、木は常緑性(例えば、針葉樹)である。さらに他の実施形態では、木は、落葉性又は常緑性であり、食糧源として1年以下の周期で、成長させ、世話をし、収穫される。さらなる実施形態では、当該植物は低木である。木の例としては、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トリネコの木、松の木及びトウヒの木が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、植物は芝草である。本明細書に使用されている「芝草」という用語は、地表植被を提供する栽培された芝生、例えば、均一な高さを維持するように周期的に切ったり刈られたりする芝生の張った土の表層(turf)又は手入れの行き届いた芝生(lawn)を指す。芝はイネ科に属し、イネ科は6種類の亜科に細分され、そのうちの3つとしては、一般的な芝草である寒地型芝草のウシノケグサ亜科と暖地型芝草のキビ亜科及びスズメガヤ亜科が挙げられる。一般に、均一な土壌被覆を形成し、かつ芝刈り及び人の往来に耐えるという基準を満たす限られた数の品種が芝草として広く使用されている。一般に、芝草は、成長点を切断することなく芝刈りを容易にする扁平な樹冠を有している。本文脈では、「芝草」という用語は、比較的均一な土壌被覆を形成するために、同一種の異なる栽培品種の組み合わせである混合種あるいは異なる種及び/又は栽培品種の組み合わせである混合種を含む1種以上の芝種が栽培されている領域を含む。
芝草の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
・イチゴツナギ属種(bluegrasses、学名:Poa Spp.)、例えば、ナガハグサ(kentucky bluegrass、学名:Poa pratensis)、オオスズメノカタビラ(rough bluegrass、学名:Poa trivialis)、コイチゴツナギ(Canada bluegrass、学名:Poa compressa)、スズメノカタビラ(annual bluegrass、学名:Poa annua)、アップランドブルーグラス(upland bluegrass、学名:Poa glaucantha)、タチイチゴツナギ(wood bluegrass、学名:Poa nemoralis)、チャボノカタビラ(bulbous bluegrass、学名:Poa bulbosa)、ビッグブルーグラス(Big Bluegrass、学名:Poa ampla)、キャンビーブルーグラス(Canby Bluegrass、学名:Poa canbyi)、パインブルーグラス(Pine Bluegrass、学名:Poa scabrella)、オオスズメノカタビラ(rough bluegrass、学名:Poa trivialis)、サンドバーグブルーグラス(Sandberg Bluegrass、学名:Poa secunda)、
・ベントグラス及びコヌカグサ属種(Redtop、学名:Agrostis spp.)、例えば、ハイコヌカグサ(creeping bentgrass、学名:Agrostis palustris)、イトコヌカグサ(colonial bentgrass、学名:Agrostis capillaris)、ヒメヌカボ(velvet bentgrass、学名:Agrostis canina)、サウスジャーマンミックスドベントグラス(South German Mixed Bentgrass)(イトコヌカグサ(Agrostis tenius)、ヒメヌカボ(Agrostis canina)及びハイコヌカグサ(Agrostis palustris)を含むコヌカグサ属(Agrostis spp.))、コヌカグサ(Redtop、学名:Agrostis alba)、ヌカボ(Spike Bentgrass、学名:Agrostis exerata)、
・ウシノケグサ属種(fescues、学名:Festucu spp.)、例えば、オオウシノケグサ(red fescue、学名:Festuca rubra spp. rubra)、ハイウシノケグサ(creeping fescue、学名:Festuca rubra)、イトウシノケグサ(chewings fescue、学名:Festuca rubra commutata)、ウシノケグサ(sheep fescue、学名:Festuca ovina var. ovina)、コウライウシノケグサ(hard fescue、学名:Festuca longifolia)、ヘアフェスク(hair fescue、学名:Festuca capillata)、オニウシノケグサ(tall fescue、学名:Festuca arundinacea)、ヒロハノウシノケグサ(meadow fescue、学名:Festuca elatior)、アリゾナウシノケグサ(Arizona Fescue、学名:Festuca arizonica)、オオナギナタガヤ(Foxtail Fescue、学名:Festuca megalura)、アイダホウシノケグサ(Idaho Fescue、学名:Festuca idahoensis)、モレートウシノケグサ(Molate Fescue、学名:Fescue rubra)、
・ドクムギ属種(ryegrass、学名:Lolium spp.)、例えば、ネズミムギ(annual ryegrass、学名:Lolium multiflorum)、ホソムギ(perennial ryegrass、学名:Lolium perenne)及びネズミムギ(italian ryegrass、学名:Lolium multiflorum)、
・カモジグサ属種(wheatgrass、学名:Agropyron spp.)、例えば、クレステッドホイートグラス(crested wheatgrass、学名:Agropyron cristatum)、ニセコムギダマシ(desert wheatgrass、学名:Agropyron desertorum)、ヒメカモジグサ(western wheatgrass、学名:Agropyron smithii)、インターメディエートホイートグラス(Intermediate Wheatgrass、学名:Agropyron intermedium)、プベセントホイートグラス(Pubescent Wheatgrass、学名:Agropyron trichophorum)、スレンダーホイートグラス(Slender Wheatgrass、学名:Agropyron trachycaulum)、ストリームバンクホイートグラス(Streambank Wheatgrass、学名:Agropyron riparium)、トールホイートグラス(Tall Wheatgrass、学名:Agropyron elongatum)及びブルーバンチホイートグラス(Bluebunch Wheatgrass、学名:Agropyron spicatum)、
・オオハマガヤ(beachgrass、学名:Ammophila breviligulata)、
・スズメノチャヒキ属種(Brome grass、学名:Bromus spp.)、例えば、アリゾナブロム(Arizona Brome、学名:Bromus arizonicus)、ヤクナガイヌムギ(California Brome、学名:Bromus carinatus)、メドウブロム(Meadow Brome、学名:Bromus biebersteinii)、マウンテンブロム(Mountain Brome、学名:Bromus marginatus)、チャボチャヒキ(Red Brome、学名:Bromus rubens)及びコスズメノチャヒキ(smooth bromegrass、学名:Bromus inermis)、
・ガマ類、例えば、オオアワガエリ(Timothy、学名:Phleum pratense)及びサンドキャットテイル(sand cattail、学名:Phleum subulatum)、カモガヤ(orchardgrass、学名:Dactylis glomerata)、
・アルカリグラス(Alkaligrass、学名:Puccinellia distans)、
・クシガヤ(crested dog's-tail、学名:Cynosurus cristatus)、
・ギョウギシバ属種(Bermudagrass、学名:Cynodon spp.)、例えば、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、交雑ギョウギシバ(hybrid bermudagrass)、例えば、ティフドワーフギョウギシバ(tifdwarf bermudagrass)、ウルトラドワーフギョウギシバ(ultradwarf bermudagrass)、ティフグリーンギョウギシバ(tifgreen bermudagrass)、ティフスポーツギョウギシバ(tifsport bermudagrass)、GN−1ギョウギシバ(GN-1 bermudagrass)、オーモンドギョウギシバ(Ormond bermudagrass)及びティフウェイギョウギシバ(tifway bermudagrass)、
・シバ属種(Zoysiagrass、学名:Zoysia spp.)、例えば、シバ(学名:Zoysia japonica)、コウシュンシバ(学名:Zoysia matrella)及びコウライシバ(学名:Zoysia tenuifolia)、
・イヌシバ(St. Augustinegrass、学名:Stenotaphrum secundatum)、例えば、ビターブルーイヌシバ(Bitter Blue St. Augustinegrass)、セヴィルイヌシバ(Seville St. Augustinegrass)、フロラタムイヌシバ(Floratam St. Augustinegrass)、フロラローンイヌシバ(Floralawn St. Augustinegrass)、フローラティンイヌシバ(Floratine St. Augustinegrass)、ローリーイヌシバ(Raleigh St. Augustinegrass)及びテキサスコモンイヌシバ(Texas Common St. Augustinegrass)、
・ムカデシバ(Centipedegrass、学名:Eremochloa ophiuroides)、
・ホソバツルメヒシバ(Carpetgrass、学名:Axonopus fissifolius)、
・アメリカスズメノヒエ(Bahiagrass、学名:Paspalum notatum)、
・キクユグラス(Kikuyugrass、学名:Pennisetum clandestinum)、
・ヤギュウシバ(Buffalograss、学名:Buchloe dactyloids)、
・サワスズメノヒエ(Seashore paspalum、学名:Paspalum vaginatum)、メダカソウ(Blue Grama、学名:Bouteloua gracilis)、ブラックグラマ(Black Grama、学名:Bouteloua eriopoda)、アゼガヤモドキ(Sideoats Grama、学名:Bouteloua curtipendula)、
・ネズミノオ属種(Sporobolus spp.)、例えば、アルカリサカトン(Alkali Sacaton、学名:Sporobolus airiodes)、
・スズメヒゲシバ(Sand Dropseed、学名:Sporobolus cryptandrus)及びプレイリードロップシード(Prairie Dropseed、学名:Sporobolus heterolepis)、
・オオムギ属、例えば、カリフォルニアオオムギ(California Barley、学名:Hordeum californicum)、
・オオムギ(普通種)(Hordeum vulgare)及びホソムギクサ(Meadow Barley、学名:Hordeum brachyantherum)、
・スズメノテッポウ属種(学名:Alopecurus spp.)、例えば、クリーピングフォックステール(Creeping Foxtail、学名:Alopecurus arundinaceaus)及びオオスズメノテッポウ(Meadow Foxtail、学名:Alopecurus pratensis)、
・ハネガヤ属種(学名:Stipa spp.)、例えば、ホクシハネガヤ(Needle & Thread、学名:Stipa comata)、フットヒルニードルグラス(Foothill Needlegrass、学名:Stipa lepida)、グリーンニードルグラス(Green Needlegrass、学名:Stipa viridula)、ノディングニードルグラス(Nodding Needlegrass、学名:Stipa cernua)及びパープルニードルグラス(Purple Needlegrass、学名:Stipa pulchra)、
・エゾムギ属(学名:Elymus spp.)、例えば、アオイロヤセイライ(Blue Wildrye、学名:Elymus glaucus)、カナダヤセイライ(Canada Wildrye、学名:Elymus Canadensis)、クリーピングワイルドライ(Creeping Wildrye、学名:Elymus triticoides)及びロシアヤセイライ(Russian Wildrye、学名:Elymus junceus)、
・ヒゲクリノイガ(Buffelgrass、学名:Cenchrus ciliaris)、
・コバンソウ(Big Quaking Grass、学名:Briza maxima)、
・ウシクサ(Big Bluestem、学名:Andropogon gerardii)、
・ホウキアゴヒゲソウ(Little Bluestem、学名:Schizachyruim scoparium)及びサンドブルーステム(Sand Bluestem、学名:Andropogon hallii)、
・ディアグラス(Deergrass、学名:Muhlenbergia rigens)、
・イースタンガマグラス(Eastern Gamagrass、学名:Tripsacum dactyloides)、
・ガレタ(Galleta、学名:Hilaria jamesii)、
・ヒロハノコメススキ(Tufted Hairgrass、学名:Deschampsia caespitosa)、
・インディアンライスグラス(Indian Rice Grass、学名:Oryzopsis hymenoides)、
・インディアングラス(Indian Grass、学名:Sorghastrum nutans)、
・スナジカゼクサ(Sand Lovegrass、学名:Eragrostis trichodes)、シナダレスズメガヤ(Weeping Lovegrass、学名:Eragrostis curvula)、
・カリフォルニアメリカ(California Melic、学名:Melica californica)、
・ミノボロ(Prairie Junegrass、学名:Koeleria pyramidata)、
・プレイリーサンドリード(Prairie Sandreed、学名:Calamovilfa longifolia)、
・コヌカグサ(Redtop、学名:Agrostis alba)、
・クサヨシ(Reed Canarygrass、学名:Phalaris arundinacea)、
・コードグラス(Sloughgrass、学名:Spartina pectinata)、
・グリーンスプラングルトップ(Green Sprangletop、学名:Leptochloa dubia)、
・ボトルブッシュスクイレルテイル(Bottlebush Squirreltail、学名:Sitanion hystrix)、
・スイッチグラス(Switchgrass、学名:Panicum virgatum)及び
・パープルスリーアウン(Purple Threeawn、学名:Aristida purpurea)。
本明細書に使用されている「生物病原体による植物の感染症を制御すること」という用語(及び同様の用語)は、真菌、卵菌綱、細菌、ウイルス、ウイロイド、ウイルス様生物、フィトプラズマ属、原生動物、線形動物、寄生植物及び昆虫などの有害生物が植物と関連することにより引き起こされる感染症及び/又はあらゆる他の既存の望ましくない病気又は副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。
本明細書に使用されている「植物の真菌病原体を制御する」又は「真菌病原体によって引き起こされる疾患を制御する」という用語(及び同様の用語)は、真菌病原体が植物に関連することにより引き起こされる疾患及び/又はあらゆる他の既存の望ましくない病気又は副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。
本明細書に使用されている「真菌病原体による植物の感染症を制御すること」という用語(及び同様の用語)は、真菌病原体が植物に関連することにより引き起こされる感染症及び/又はあらゆる他の既存の望ましくない病気又は副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。
本明細書に使用されている「植物の有害生物により引き起こされる疾患、病気又は損傷を制御すること」という用語(及び同様の用語)は、植物の有害生物が植物に関連することにより引き起こされる疾患、病気又は損傷及び/又はあらゆる他の既存の望ましくない病気又は副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。
本明細書に使用されている「植物の有害生物」という用語(及び同様の用語)は、植物に発生して欲しくない植物に発生する生物あるいは植物に損傷又は疾患を引き起こす植物に発生する生物を指すように使用される。例としては、真菌、細菌、ウイルス、クモ、マダニ類、ダニ類、線形動物、腹足類及び昆虫が挙げられる。
特定の実施形態では、本組み合わせ、例えば殺真菌組成物は、例えば作物において真菌病原体を制御する際に相乗的応答を示す。特定の実施形態では、本組み合わせ、例えば殺真菌組成物は、作物中にいる真菌病原体を処置するための相乗的殺真菌組成物であってもよい。選択された実施形態では、本殺真菌組成物は、例えば作物における黒さび病を制御する際に相乗的応答を示すものであってもよい。例えばBurpee及びLatinによって示唆されているように(Plant Disease Vol. 92 No. 4, April 2008, 601-606)、「相乗作用」「相乗的」という用語などは、それらの複合効果がそれらの個々の効果の合計よりも高くなるような2種以上の薬剤の相互作用を指してもよく、これは、本発明の文脈では、殺真菌剤の組み合わせに対する真菌類の応答全体が個々の成分の合計よりも大きい2種以上の殺真菌剤の作用を含んでもよい。S.R. Colby, "Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations(除草剤の組み合わせの相乗的及び拮抗的応答の計算)", Weeds 15, 20-22 (1967)に記載されている相乗作用を特定する手法を適用して、期待される有効性Eを、E=X+Y(100−X)/100(式中、Xは、第1の組成物の未処置対照の%で表される有効性であり、Yは、第2の組成物の未処置対照の%で表される有効性である)として表してもよい。
本明細書に記載されている組み合わせ及び方法の1つ以上の実施形態の詳細は、付随する以下の説明に記載されている。本明細書に記載されている組み合わせ及び方法の他の特徴及び利点は、本説明及び図面ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
図1は、殺真菌組成物による前処置を行わずにビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)を接種した後に斑点病を示すコムギ植物の葉身の画像である。 図2は、菌接種の7日前にCivitas(商標)、Harmonizer(商標)及びFolicur(商標)を含む殺真菌組成物を葉面散布した後にビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)を接種したコムギ植物の葉身の画像である。 図3は、菌接種の7日前にCivitas(商標)及びHarmonizer(商標)を含む殺真菌組成物を土壌灌注施用した後にビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)を接種したコムギ植物の葉身の画像である。 図4は、殺真菌組成物による前処置を行わずにコムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)を接種した後に斑点病を示すコムギ植物の葉身の画像である。 図5は、菌接種の7日前にCivitas(商標)、Harmonizer(商標)及びFolicur(商標)を含む殺真菌組成物を葉面散布した後にコムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)を接種したコムギ植物の葉身の画像である。 図6は、菌接種の7日前にCivitas(商標)及びHarmonizer(商標)を含む殺真菌組成物の土壌灌注施用した後にコムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)を接種したコムギ植物の葉身の画像である。
本開示は、パラフィン油を含む組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を1種以上の植物に送達する方法を特徴とする。本方法は、主として1種以上の植物の根系を介した吸収によりパラフィン油の植物の取り込みを促進するように本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を1種以上の植物に施用することを含む。驚くべきことに、このように施用した本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、1種以上の植物の健康を促進するのに有効である(例えば、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)の葉面散布と少なくとも同程度に有効である)ことを見い出した。
I.成分
[A]従来の化学的殺真菌剤及び他の活性薬剤
本組み合わせは、不斉炭素に基づく幾何異性体、光学異性体などの異性体を含み、本明細書に記載されている化合物の立体異性体及び互変異性体は、便宜上の化合物の記載によって限定されない。
[1]
いくつかの実施形態では、従来の化学的殺真菌剤は、DMI殺真菌剤である。
特定の実施形態では、DMI殺真菌剤は、テトラコナゾール、テブコナゾール、プロピコナゾール、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、イマザリル、オキシポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、フェナリモル、ヌアリモル、トリホリン及びピリフェノックスからなる群から選択される少なくとも1種の殺真菌剤である。
特定の実施形態では、DMI殺真菌剤は、テトラコナゾール、テブコナゾール及びプロピコナゾールからなる群から選択される少なくとも1種の殺真菌剤である。テトラコナゾールは、例えば、Domark(商標)(Valent社から入手可能)という商品名の製品として商業的に得ることができる。テブコナゾールは、例えば、Folicur(商標)(Bayer Crop Science社から入手可能)という商品名の製品として商業的に得ることができる。プロピコナゾールは、例えば、Quilt(商標)(Syngenta社から入手可能)という商品名の製品として商業的に得ることができる。
他の実施形態では、本明細書に記載されているDMI殺真菌剤は、合成有機化学の技術分野で知られている従来の技術を用いて合成することができる。
いくつかの実施形態では、従来の化学的殺真菌剤は、QoI殺真菌剤である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、ジモキシストロビン、エノキサストロビン(enoxastrobin)、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナミノストロビン(fenaminostrobin)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピコキシストロビン、ピラメタストロビン(pyrametastrobin)、ピリベンカルブ及びトリクロピリカルブ(triclopyricarb)からなる群から選択される少なくとも1種の殺真菌剤である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、フルオキサストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1種の殺真菌剤である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、ピラクロストロビン及びアゾキシストロビンからなる群から選択される少なくとも1種の殺真菌剤である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(2E)−2−{2−[(3−ブチル−4−メチル−2−オキソ−2H−クロメン−7−イル)オキシメチル]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル(クモキシストロビン)(CAS番号:850881−70−8)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−[α−(2,5−キシリルオキシ)−o−トリル]アセトアミド(ジモキシストロビン)(CAS番号:149961−52−4)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、エノキサストロビンである。他の実施形態では、QoI殺真菌剤は、例えば、(RS)−3−アニリノ−5−メチル−5−(4−フェノキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(ファモキサドン)(CAS番号:131807−57−3)であってもよい。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(S)−1−アニリノ−4−メチル−2−メチルチオ−4−フェニルイミダゾリン−5−オン(フェンアミドン)(CAS番号:161326−34−7)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、フェナミノストロビンである。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、フルフェノキシストロビンである。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(E)−メトキシイミノ[α−(o−トリルオキシ)−o−トリル]酢酸メチル(クレソキシムメチル)(CAS番号:143390−89−0)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニル)アセトアミド(メトミノストロビン)(CAS番号:133408−50−1)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、例えば、(2E)−2−(メトキシイミノ)−2−{2−[(3E,5E,6E)−5−(メトキシイミノ)−4,6−ジメチル−2,8−ジオキサ−3,7−ジアザノナ−3,6−ジエン−1−イル]フェニル}−N−メチルアセトアミド(オリサストロビン)(CAS番号:248593−16−0)であってもよい。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(2E)−2−(2−{[3−(4−クロロフェニル)−1−メチルピラゾール−5−イル]オキシメチル}フェニル)−3−メトキシアクリル酸メチル(ピラオキシストロビン)(CAS番号:862588−11−2)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(2E)−3−メトキシ−2−{2−[6−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキシメチル]フェニル}アクリル酸メチル(ピコキシストロビン)(CAS番号:117428−22−5)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、ピラメタストロビンである。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、{2−クロロ−5−[(1E)−1−(6−メチル−2−ピリジルメトキシイミノ)エチル]ベンジル}カルバミン酸メチル(ピリベンカルブ)(CAS番号:799247−52−2)である。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、トリクロピリカルブである。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、[2−[[[1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]オキシ]メチル]−フェニル]メトキシカルバミン酸メチルエステル(ピラクロストロビン)である。ピラクロストロビンは、例えば、Insignia(商標)(BASF社(26デイビス通り(Davis Drive)、リサーチ・トライアングル・パーク、ノースカロライナ州、27709)から入手可能)という商品名の製品として商業的に入手可能なものであってもよい。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(E)−2−{2−[6−(2−シアノ−フェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル}−3−メトキシ−アクリル酸メチル(アゾキシストロビン)である。アゾキシストロビンは、例えば、Heritage(商標)(Syngenta Crop Protection社(グリーンズボロ、ノースカロライナ州、27409)から入手可能)という商品名の製品として商業的に入手可能なものであってもよい。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、[(1E)−[2−[[6−(2−クロロフェノキシ)−5−フルオロ−4−ピリミジニル]オキシ]フェニル]−5,6−ジヒドロ−1,4,2−ジオキサジン−3−イル]メタノン−O−メチルオキシム](フルオキサストロビン)である。フルオキサストロビンは、例えば、Disarm(商標)(Arysta LifeScience North America社(15401ウエストンパークウェイ(Weston Parkway)、150号室、ケアリー、ノースカロライナ州、27513から入手可能)という商品名の製品として商業的に入手可能なものであってもよい。
特定の実施形態では、QoI殺真菌剤は、(E,E)−α−(メトキシイミノ)−2((((1−(3−トリフルオロメチル)フェニル)エチリデン)−アミノ)オキシ)メチル)ベンゼン酢酸メチルエステル(トリフロキシストロビン)である。トリフロキシストロビンは、例えば、Compass(商標)(Bayer Environmental Science社、2T.W.アレキサンダー通り(Alexander Drive)、リサーチ・トライアングル・パーク、ノースカロライナ州、27709)から入手可能)という商品名の製品として商業的に入手可能なものであってもよい。
他の実施形態では、本明細書に記載されているQoI殺真菌剤は、合成有機化学の技術分野で知られている従来の技術を用いて合成することができる。
いくつかの実施形態では、他の活性薬剤は、式V:
Figure 2014522416
(式中、
は、2−ピラジニル、3−ピリジル又は5−ピリミジニルであり、
は、フェニル、ピリジル、C〜C12アルキル又はC〜Cシクロアルキルであり、
は、トリフルオロメトキシフェニル、テトラフルオロエトキシフェニル、ペンタフルオロエトキシフェニル、3,4−(ジフルオロメチレンジオキシ)フェニル又は2,2,4,4−テトラフルオロ−1,3−ベンゾジオキサニルであり、
Xは、水素、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルチオ又は低級アルカノイルオキシである)
を有するクラスBのジベレリン生合成阻害剤(植物成長調整剤)又はその酸付加塩である。
そのような化合物の例は、米国特許第4,002,628号に記載されている。
特定の実施形態では、式Vの化合物は、以下の化学構造を有するフルルプリミドール(CAS番号:56425−91−3、分子式:C1515)である。
Figure 2014522416
フルルプリミドールは、以下の異名によっても知られている:
・(RS)−2−メチル−1−ピリミジン−5−イル−1−(4−トリフルオロメトキシフェニル)プロパン−1−オール、
・α−(1−メチルエチル)−α−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5−ピリミジンメタノール、
・α−イソプロピル−α−(p−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5−ピリミジンメタノール、
・(RS)−2−メチル−1−ピリミジン−5−イル−1−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルプロパン−2−オール、
・α−(1−メチルエチル)−α−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5−ピリミジンメタノール、
・α−(1−メチルエチル)−α−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−5−ピリミジンメタノール、及び
・2−メチル−1−ピリミジン−5−イル−1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン−1−オール。
フルルプリミドールは、例えば、Cutless(商標)(SePRO社(米国のカーメル)から入手可能)という商品名の製品として商業的に得ることも、合成有機化学の技術分野で知られている従来の技術を用いて合成することもできる。
いくつかの実施形態では、他の活性薬剤は、式VI:
Figure 2014522416
(式中、
は、アルケニル、アルキニル、又は、置換されていてもよいアラルキルであり、
Yは、
Figure 2014522416
又は
Figure 2014522416
であり、
は、シクロアルキル、アルキル又はハロアルキルであり、
は、水素、メチル又はアルケニルである)
を有するクラスBのジベレリン生合成阻害剤(植物の成長調整剤)又はそのエステル、エーテル、酸付加塩又は金属複合体である。
そのような化合物の例は、米国特許第4,243,405号に記載されている。
特定の実施形態では、式VIの化合物は、以下の化学構造を有するパクロブトラゾール(CAS番号:76738−62−0、分子式:C1520ClNO)である。
Figure 2014522416
パクロブトラゾールは、以下の異名によっても知られている:
・(+/−)−R,R−β−((4−クロロフェニル)メチル)−α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、
・(R,R)−β−[(4−クロロフェニル)メチル]−α(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、
・(R,R)−β−[(4−クロロフェニル)メチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、
・(R,R)−(+−)−b−[(4−クロロフェニル)メチル]−a−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、
・α−tert−ブチル−β−(4−クロロベンジル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、
・(2RS,3RS)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−ペンタン−3−オール、
・(αR,βR)−rel−β−[(4−クロロフェニル)メチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、
・1−(4−クロロ−フェニル)−4,4−ジメチル−2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ペンタン−3−オール、及び
・(R,R)−(+/−)−β−[(4−クロロフェニル)メチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール。
パクロブトラゾールは、例えば、Trimmit(商標)(Syngenta Crop Protection社(米国ノースカロライナ州グリーンズボロ)から入手可能)という商品名の製品として商業的に得ることも、合成有機化学の技術分野で知られている従来の技術を用いて合成することもできる。
[2]
いくつかの実施形態では、他の化学的殺真菌剤は、ベンズイミダゾールカルバミン酸メチルである。
いくつかの実施形態では、他の化学的殺真菌剤は、ジカルボキシイミドである。
[B]パラフィン油
パラフィン油は、植物(例えば、作物)の健康を促進するために有用な特性(例えば、殺真菌特性)を付与する。理論によって縛られたくはないが、パラフィン油は、植物において誘導全身抵抗性(ISR)応答、全身獲得抵抗性(SAR)又は他の防御応答を誘発することができると考えられている。
[1]
いくつかの実施形態では、パラフィン油は、パラフィン中に濃縮された油を含む。
特定の実施形態では、パラフィン油は、12〜50個の炭素原子(例えば、12〜40個の炭素原子、16〜35個炭素原子、12〜21個の炭素原子、例えば、16〜35個の炭素原子)を有するパラフィンを含む。
特定の実施形態では、パラフィン油は、約20(例えば16)以下の平均炭素原子数を有するパラフィンを含む。
特定の実施形態では、パラフィン油は、16〜30、例えば23又は27の平均炭素原子数を有するパラフィンを含む。
特定の実施形態では、パラフィン油は、16〜35個の炭素原子と、23の平均炭素原子数とを有するパラフィンを含む。
特定の実施形態では、パラフィンは、イソパラフィン(例えば、2段階の激しい水素化分解/水素異性化法で製造された合成イソパラフィン)である。
いくつかの実施形態では、パラフィンは、パラフィン油中に少なくとも80%(例えば、少なくとも90%、少なくとも99%)の量で存在する。
[2]
いくつかの実施形態では、パラフィン油は、植物損傷に関連する化合物、例えば、芳香族化合物又は硫黄、窒素もしくは酸素を含有する化合物を除去するために精製されている。特定の実施形態では、パラフィン油は、比較的低濃度の芳香族化合物及び/又は硫黄、窒素もしく酸素を含有する化合物、例えば、10重量%未満(5重量%未満、2重量%未満、0.5重量%未満)の芳香族化合物及び/又は硫黄、窒素もしくは酸素を含有する化合物を含む。
[3]
好適なパラフィン油の非限定的な例としては、HT60、HT100、High Flash Jet、LSRD及びN65DW(Petro−Canada社(カナダのアルバータ州カルガリー)から入手可能)が挙げられる。
[C]乳化剤
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、パラフィン油、乳化剤の両方及び水を含む。水中油型(O/W)エマルションとしてそのような組み合わせを貯蔵及び/又は施用することは有利であり得る。
分散した液滴の表面に関連する過剰な自由エネルギーにより、エマルションは熱力学的に不安定になりやすく、そのため、粒子が凝結し(分散した液滴もしくは粒子が凝集し)、その後、合体して(凝集体が融合してより大きな滴もしくは液滴になって)、界面エネルギーを低下させる傾向がある。これらの液滴が融合すると、エマルションは壊れ(すなわち相が分離し)、エマルションが損なわれ、それは場合によっては、本組み合わせの貯蔵寿命に有害となる可能性がある。理論によって縛られたくはないが、1種(以上)の乳化剤を添加することによりエマルションの「分解」を防止したり遅らせたりすることができると考えられている。当業者には理解されるように、特定の乳化剤の種類及び濃度は、とりわけ、エマルションの相の成分及び所望の結果によって決まる。
[1]
いくつかの実施形態では、乳化剤は、「高速分解型(fast break)」もしくは「急速分解型(quick break)」乳化剤である。理論によって縛られたくはないが、「高速分解型」もしくは「急速分解型」乳化剤は、例えば、真菌病原体との接触のために芝草に施用されるとO/Wエマルションからパラフィン油を素早く放出することができる。「高速分解型」もしくは「急速分解型」乳化剤が好適な量(例えば、パラフィン油に対して選択された割合又は比率)で存在する場合、得られる「高速分解型」もしくは「急速分解型」O/Wエマルションは、芝草に施用されると油相を素早く放出する。従って、当該O/Wエマルションの芝の葉からの流出は、(より安定なO/Wエマルションと比べて)少なくなり、その結果、より長い時間にわたってより多くの油が芝草に付着して、例えば関連する真菌病原体がより有効に接触及び制御される。特定の実施形態では、油相は、1時間以上の期間にわたって芝草に残存する。特定の実施形態では、油相は、1時間以上であって30日以下の期間にわたって芝草に残存する。特定の実施形態では、「高速分解型」もしくは「急速分解型」エマルションは、例えば、水と混合した後に以下の試験に従って0.5〜15分で再構成される油相を有するエマルションであってもよい:
1.100mLのメスシリンダーに水道水を充填する。
2.1mLの乳化油を添加する。
3.メスシリンダーを5回逆さにする。
4.ストップウォッチと人間の観察によって、逆さにした後に油相が再構成されるまでに要した時間を測定する(工程3)。
いくつかの実施形態では、油相は、例えば、上記試験に従って、2分〜5分で再構成される。場合によっては、O/Wエマルションの「高速分解型」もしくは「急速分解型」特性と、好適な貯蔵条件で好適な期間にわたる好適な貯蔵寿命を有するO/Wエマルションを提供する必要性とのバランスが図られる。
[2]
いくつかの実施形態では、乳化剤は、天然もしくは合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル又はそれらの任意の組み合わせのうちの1種(以上)である(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、天然もしくは合成のエトキシル化アルコール、高分子界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、天然もしくは合成のエトキシル化アルコールは、ポリオキシエチレン(4〜12)ラウリルエーテル(C12)、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル(C16)、ポリオキシエチレン(10)ステアリルエーテル(C18)、ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル(C18一不飽和)、ポリオキシエチレン(2〜11)C12〜C15アルコール、ポリオキシエチレン(3〜9)C11〜C14アルコール、ポリオキシエチレン(9)C12〜C14アルコール、ポリオキシエチレン(11)C16〜C18アルコール、ポリオキシエチレン(20)C12〜C15アルコール又はそれらの任意の組み合わせである。例えば、天然もしくは合成のエトキシル化アルコールは、ポリオキシエチレン(4〜7)ラウリルエーテル(C12)、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル(C16)、ポリオキシエチレン(2〜11)C12〜C15アルコール、ポリオキシエチレン(3〜9)C11〜C14アルコール、ポリオキシエチレン(9)C12〜C14アルコール又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。別の例では、アルコキシル化アルコールは、ブチルエーテル=ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体であってもよい。
特定の実施形態では、乳化剤は、アルキル多糖、例えば、C8〜C11アルキル多糖又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、オレイン酸グリセリン、例えば、モノリオレイン酸グリセリン、ジオレイン酸グリセリン、トリオレイン酸グリセリン又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、例えば、1100〜約11400の分子量(又は相対モル質量)と、10〜80%のエチレンオキシド(EO)とを有するポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体である(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化アルキルフェノール、例えば、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化ドデシルフェノール又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。例えば、エトキシル化ノニルフェノールは、ポリオキシエチレン(2〜8)ノニルフェノールであってもよい。
特定の実施形態では、乳化剤は、高分子界面活性剤、例えば、グラフト共重合体、ランダム共重合体又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。例えば、グラフト共重合体は、ポリメタクリル酸及びポリオキシエチレン鎖を有するアクリルラートであってもよい。例えば、ランダム共重合体は、エステル及びエーテル基を有するランダム共重合体であってもよい。
特定の実施形態では、乳化剤は、ポリエチレングリコール、例えば、200〜8000の分子量(「MW」)(又は相対モル質量)を有するポリエチレングリコール、例えば、MWが400のジオレイン酸ポリエチレングリコール又はMWが600のジオレイン酸ポリエチレングリコールである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、例えば、ポリオキシエチレン(20)トリステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(5)モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(20)トリオレイン酸ソルビタン又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。例えば、ソルビタン脂肪酸エステルは、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化アルキルフェノール、エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセリンとの混合物又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセリンとの混合物、例えば、C10〜C16エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセリンとの組み合わせ、又はポリオキシエチレンラウリルエーテル、C10〜C16エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセリン、又は第一級C5〜C20炭素鎖を有し、かつ平均で約2〜約7個のエトキシル化基を有するエトキシル化アルコール類とオレイン酸グリセリン、又はポリオキシエチレン(11)C16〜18アルコールである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、乳化剤は、トリステアリン酸ソルビタンである(又はそれを含む)。
好適な乳化剤の非限定的な例としては、AL3149(Uniqema社から入手可能)、AL3313(Uniqema社から入手可能)、PC Emuls Green(Petro−Canada社(カナダのアルバータ州カルガリー)から入手可能)、Lutensol(商標)AT11(BASF社から入手可能)、SPAN65(Uniqema社から入手可能)、及びS−MAZ(商標)65K(BASF社から入手可能)が挙げられる。
[3]
いくつかの実施形態では、パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、10:1〜500:1(例えば、98:2〜99.9:0.1、98:2〜99.5:0.5)である。例えば、パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、95:5、98:2、98.5:1.5、99:1、99.5:0.5であってもよい。
[D]顔料
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、1種(以上)の顔料を含んでもよい。顔料は、処置される植物(例えば、芝草)に色を提供することができ、かつ/又はいくつかの実施形態では、顔料及びパラフィン油は、植物の健康を促進するのに(例えば、植物の真菌病原体を制御する、例えば、国際公開第2009/155693号を参照)、より高い相加効果を示すことができる。
いくつかの実施形態では、顔料は、水性顔料分散系である。
いくつかの実施形態では、顔料は、油性顔料分散系である。
いくつかの実施形態では、顔料は、フタロシアニン化合物である。
特定の実施形態では、顔料は、無金属フタロシアニン化合物である。特定の実施形態では、顔料は、ハロゲン化無金属フタロシアニン、例えば、ポリ塩化無金属フタロシアニンである。
特定の実施形態では、顔料は、金属フタロシアニン化合物である。
特定の実施形態では、顔料は、銅フタロシアニンである。
特定の実施形態では、銅フタロシアニンは、非ハロゲン化銅フタロシアニン、例えば、非塩素化銅フタロシアニンである。一例では、顔料は、フタロシアニンブルーBN(CAS:147−14−8)であってもよい。
特定の実施形態では、銅フタロシアニンは、ハロゲン化銅フタロシアニンである。一例では、顔料は、フタロシアニングリーン6G(CAS:14302−13−7)であってもよい。別の例では、顔料は、ポリ塩化銅(II)フタロシアニン、例えば、フタロシアニングリーンG(CAS:1328−45−6及び1328−53−6)であってもよい。
好適な顔料の非限定的な例としては、Sunsperse(商標)グリーン7(水に分散させたピグメントグリーン7、Sun Chemical社Performance Pigments(米国オハイオ州シンシナティ)から入手可能)、Sunsperse(商標)EXP006−102及び006−95B(油に分散させたピグメントグリーン7、Sun Chemical社Performance Pigments(米国オハイオ州シンシナティ)から入手可能)、ならびにピグメントグリーン7粉末(Hercules Exports社(インドのムンバイ)から入手可能)が挙げられる。
[E]シリコーン界面活性剤
いくつかの実施形態では、1種以上の顔料をさらに含む組み合わせ中に1種(以上)のシリコーン界面活性剤をさらに含むと有利であり得る。
[1]
いくつかの実施形態では、シリコーン界面活性剤は、シリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基(Hでキャップされた)、メチル末端基(CHでキャップされた)又はアセチル末端基(COCHでキャップされた)を有する好適なアルコキシ基を有するシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基(Hでキャップされた)、メチル末端基(CHでキャップされた)又はアセチル末端基(COCHでキャップされた)を有する好適なアルコキシ基を有するトリシロキサンである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、式I:
Figure 2014522416
(式中、RはH、CH又はCOCHであり、xは1〜24であり、nは0又は1以上である)
のシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、RがHであり、xが1〜24であり、かつnが0である式Iのシリコーンポリエーテル、例えば、nが0であり、xが1〜24であり、xの平均が8〜10であり、かつRがHである式Iのシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、RがHであり、xが1〜24であり、かつnが1以上である式Iのシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、RがCHであり、xが1〜24であり、かつnが0である式Iのシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、RがCHであり、xが1〜24であり、かつnが1以上である式Iのシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、RがCOCHであり、xが1〜24であり、かつnが0である式Iのシリコーンポリエーテル、例えば、nが0であり、xが1〜24であり、xの平均が8〜10であり、かつRがCOCHである式Iのシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、RがCOCHであり、xが1〜24であり、かつnが1以上である式Iのシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、例えば、200〜6000の分子量(又は相対モル質量)を有するHでキャップされたジメチルメチル(ポリエチレンオキシド)シリコーン高分子化合物である(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、式II:
Figure 2014522416
(式中、cは2〜16であり、bは2〜70である)
のシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。特定の実施形態では、bの平均は44である。特定の実施形態では、cの平均は10である。特定の実施形態では、bの平均は44であり、cの平均は10である。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、Hでキャップされたトリシロキサン、例えば、式III:
Figure 2014522416
(式中、dは1〜24である)
のシリコーンポリエーテルである(又はそれを含む)。特定の実施形態では、dは1〜20である。特定の実施形態では、dの平均は8〜10(例えば、8)である。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基と1つのペンダントポリエチレンオキシド基とを含むシリコーンコポリオールであり(又はそれを含み)、かつ約600〜約1000ダルトンの平均分子量を有する。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基(H末端)を有するエトキシル化アルキル基を有する、例えば、1〜20の範囲の複数のエトキシル化基を有するトリシロキサンである(又はそれを含む)。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、メチル(プロピル水酸化物、エトキシル化)ビス(トリメチルシロキシ)シラン、例えば、ジメチルメチル(ポリエチレンオキシド)シリコーン高分子化合物である(又はそれを含む)。
[2]
いくつかの実施形態では、シリコーン界面活性剤の市販製剤は、少量のポリエチレングリコール(PEG)又は他の低分子量ポリジメチルシロキサン(PDMS)を含有していても含有していなくてもよい。
いくつかの実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ポリエチレングリコールをさらに含む。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、式IV:
Figure 2014522416
(式中、RはH又はCH=CH−CH又はCOCHであり、RはH又はCH=CH−CH又はCOCHであり、fは1以上である)
のポリエチレングリコールである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、例えば、300ダルトン〜1500ダルトンの比較的低い分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、低分子量ポリエチレングリコールアリルエーテル、例えば、約300〜約600ダルトンの平均分子量と、8〜10の平均エチレンオキシド(EO)単位を有する1〜20モルのエチレングリコールとを有する低分子量ポリエチレングリコールモノアリルエーテルである。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、RがCH=CH−CHであり、RがHであり、fが1〜20であり、かつfの平均が=8である式IVのポリエチレングリコール、RがCH=CH−CH又はCOCHであり、かつRがCOCHである式IVのポリエチレングリコール、RがCH=CH−CHであり、かつRがHである式IVのポリエチレングリコール又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、RがCH=CH−CH又はCOCHであり、かつRがCOCHである式IVのポリエチレングリコール、RがCH=CH−CHであり、かつRがHである式IVのポリエチレングリコール又はそれらの任意の組み合わせである(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、RがCH=CH−CHであり、RがHであり、fが1〜20であり、かつfの平均が8である式IVのポリエチレングリコールである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、RがCH=CH−CH又はCOCHであり、RがCOCHである式IVのポリエチレングリコールである(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、RがCH=CH−CHであり、かつRがHである式IVのポリエチレングリコールである(又はそれを含む)。
好適なポリエチレングリコールの非限定的な例としては、Polyglykol A500(Clariant社から入手可能)が挙げられる。
特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、10〜30重量%の本明細書中のどこかに記載されているポリエチレングリコールを含む。
[3]
好適なシリコーン界面活性剤の非限定的な例としては、Sylgard(商標)309(Dow Corning社(米国ミシガン州ミッドランド)から入手可能)、Silfsurf(商標)A008−UP(Siltech社(カナダオンタリオ州トロント)から入手可能)、Lambent MFF 199 SW(Lambent Technologies社(米国イリノイ州ガーニー)から入手可能)及びLambent MFF 159-100(Lambent Technologies社(米国イリノイ州ガーニー)から入手可能)が挙げられる。
[F]沈降防止剤
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、分散系に懸濁された固体が重力の影響を受けて沈降する可能性を減らす1種(以上)の「沈降防止剤」を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、沈降防止剤は、金属酸化物及び/又は有機修飾された粘土である(又はそれらを含む)。
いくつかの実施形態では、沈降防止剤は、金属酸化物である(又はそれを含む)。
特定の実施形態では、沈降防止剤は、ヒュームド金属酸化物及び/又は沈降金属酸化物である(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、沈降防止剤は、以下の形態のシリカ:沈殿シリカ(例えば、未処理の沈殿シリカ)又はヒュームドシリカ(例えば、未処理のヒュームドシリカ)のうちの1種以上である(又はそれらを含む)。本明細書に使用されている「未処理のヒュームドシリカ」という用語などは、親水性ヒュームドシリカを指すように使用される。本明細書に使用されている「処理済みのヒュームドシリカ」という用語などは、疎水性ヒュームドシリカを指すように使用される。
いくつかの実施形態では、沈降防止剤は、有機修飾された粘土である(又はそれを含む)。特定の実施形態では、沈降防止剤は、以下の有機修飾された粘土:有機修飾されたスメクタイト粘土、有機修飾されたヘクトライト粘土、有機修飾されたベントナイト粘土、有機修飾されたモンモリロナイト粘土及び有機修飾されたアタパルジャイト粘土のうちの1種以上である(又はそれらを含む)。
特定の実施形態では、有機修飾された粘土は、化学的活性化剤によって活性化される。
特定の実施形態では、化学的活性化剤は、低分子量の極性有機化合物、例えば、低分子量ケトン、低分子量アルコール及び炭酸プロピレンからなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む。
特定の実施形態では、化学的活性化剤は、水と、低分子量ケトン、低分子量アルコール及び炭酸プロピレンからなる群から選択される少なくとも1種の化合物とを含む。
特定の実施形態では、化学的活性化剤は、低分子量ケトン、又は低分子量ケトン及び水(例えば、95/5の重量比の低分子量ケトン及び水)を含む。低分子量ケトンの例はアセトンである。
特定の実施形態では、化学的活性化剤は、低分子量アルコール、又は低分子量アルコール及び水(例えば、95/5の重量比の低分子量アルコール及び水)を含む。低分子量アルコールの例としては、メタノール又はエタノールが挙げられる。
特定の実施形態では、化学的活性化剤は、炭酸プロピレン、又は炭酸プロピレン及び水(例えば、95/5の重量比の炭酸プロピレン及び水)を含む。
[G]水
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、水をさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、顔料を、本組み合わせの残りの成分に添加する前に水に分散させ(典型的には、水は顔料に対して1:1の重量%である)、その結果、例えば、本組み合わせ中に3重量部の水が存在する。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、例えば希釈液として、例えば、本組み合わせを植物(例えば、芝草)に施用する前に添加される希釈液として、水をさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、上記水の両供給源をさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、水は、蒸留水及び/又は低ミネラル電解質含有量を有する他の水である。
[H]他の成分
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤もしくは補助剤である1種以上の他の成分及び/又は(例えば、本組み合わせの活性及び/又は全体的な性能に実質的に影響を与え得ない)不活性な成分及び/又は1種以上の他の有効成分をさらに含む。一例では、本組み合わせは、商業的に入手可能な従来の化学的殺真菌剤中に存在し得る通常の添加剤もしくは補助剤をさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、上記項[A]〜[G]に記載されている成分の組み合わせのみを含む。
特定の実施形態では、本組み合わせは、作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤もしくは補助剤である1種以上の他の成分及び/又は(例えば、本組み合わせの活性及び/又は全体的な性能に実質的に影響を与え得ない)不活性な成分及び/又は従来の化学的殺真菌剤以外の1種以上の他の有効成分を含まない。
特定の実施形態では、本組み合わせは、作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤もしくは補助剤である1種以上の他の成分及び/又は(例えば、本組み合わせの活性及び/又は全体的な性能に実質的に影響を与え得ない)不活性な成分及び/又は従来の化学的殺真菌剤以外の1種以上の他の有効成分を含んでいない(例えば、本組み合わせは、芝生の分野又は作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤もしくは補助剤である5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満(w/wもしくはw/v)の1種以上の他の成分及び/又は(例えば、本組み合わせの活性及び/又は全体的な性能に実質的に影響を与え得ない)不活性な成分及び/又は従来の化学的殺真菌剤以外の1種以上の他の有効成分を含有する)。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤もしくは補助剤である1種以上の他の成分及び/又は(例えば、本組み合わせの活性及び/又は全体的な性能に実質的に影響を与え得ない)不活性な成分及び/又は従来の化学的殺真菌剤以外の1種以上の他の有効成分を実質的に含んでいない(例えば、本組み合わせは、0.5%未満、0.2未満、0.1未満、0.05%未満(w/wもしくはw/v)を含有し、芝生の分野又は作物保護における組成物の調製のための通常の添加剤もしくは補助剤である検出可能な量の1種以上の他の成分及び/又は(例えば、本組み合わせの活性及び/又は全体的な性能に実質的に影響を与え得ない)不活性な成分及び/又は従来の化学的殺真菌剤以外の1種以上の他の成分を含んでいない。
II.成分の非限定的な組み合わせ
[A]単一の組成物を含む組み合わせ
[1]
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、単一の組成物の形態(例えば、本組成物を植物、例えば芝草に施用するのに適した貯蔵用パックもしくは容器に入れられている)であってもよい。本明細書では、希釈水の非存在下で、これらの組成物を(限定されるものではないが、例えば、量又は施用方式に関して)1パック製剤もしくは濃縮物と呼ぶことがある。
いくつかの実施形態では、本組成物は、1種(以上)のパラフィン油を含み、パラフィン油は、上記項[I][B][1]、[I][B][2]及び[I][B][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、(限定されるものではないが)以下のうちの1つ以上をさらに含む:
(ii)項[I][A][1]及び/又は[I][A][2]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)、
(iii)上記項[I][C][1]、[I][C][2]及び[I][C][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の乳化剤、
(iv)上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の顔料、
(v)上記項[I][E][1]、[I][E][2]及び[I][E][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のシリコーン界面活性剤、
(vi)上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の沈降防止剤、及び
(vii)項[I][H]に記載されている1種(以上)の成分。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)及び(iii)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(iii)及び(vi)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(iii)、(iv)及び(v)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(iii)、(iv)、(v)及び(vi)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(ii)及び(iii)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(ii)、(iii)及び(vi)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v)を含む。
いくつかの実施形態では、本組成物は、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)及び(vi)を含む。
[2]濃縮物
項[II][A][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、以下のうちの1つ以上が当てはまる:
(2−a)パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、10:1〜500:1(例えば、45:1〜55:1、例えば、49:1、50:1)である、
(2−b)パラフィン油の顔料に対する重量比は、1:5〜100:1(例えば、25:1〜35:1、例えば、28:1、30:1)である、
(2−c)顔料のシリコーン界面活性剤に対する重量比は、2:1〜50:1(例えば、3:1〜6:1、例えば、4.5:1)である、
(2−d)パラフィン油の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)に対する重量比は、2:1〜10000:1(例えば、100:1〜160:1、90:1〜120:1、例えば、111:1、110:1、130:1〜150:1、例えば、139:1、140:1)である。
特定の実施形態では、(2−a)が当てはまるか、(2−a)、(2−b)及び(2−c)が当てはまるか、(2−b)及び(2−c)が当てはまる。特定の実施形態では、(2−d)は、(2−a)、(2−b)及び(2−c)の上に列挙した組み合わせのうちの任意の1つにさらに当てはまる。
項[II][A][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、以下のうちの1つ以上が当てはまる:
(2−aa)当該濃縮物は、50〜300重量部(例えば200〜300、例えば260、例えば50〜150、例えば100重量部)のパラフィン油を含む、
(2−bb)当該濃縮物は、1〜10重量部(例えば、3〜7、例えば、5、例えば、1〜5、例えば、1.9、例えば、2重量部)の乳化剤を含む、
(2−cc)当該濃縮物は、1〜15重量部(例えば、7〜11、例えば、9、例えば、2〜5、例えば、3.5重量部)の顔料を含む、
(2−dd)当該濃縮物は、0.1〜10重量部(例えば、0.5〜1、例えば、0.8、例えば、例えば、2〜5、例えば、3.1重量部)のシリコーン界面活性剤を含む、
(2−ee)当該濃縮物は、0.5〜20重量部(例えば6〜10、例えば8、例えば2〜5、例えば3.1重量部)の沈降防止剤を含む、又は
(2−ff)当該濃縮物は、0.01〜10重量部(例えば0.5〜1、例えば0.8、例えば1〜3、例えば2重量部)の従来の化学的殺真菌剤を含む。
特定の実施形態では、(2−aa)及び(2−bb)が当てはまるか、(2−cc)及び(2−dd)が当てはまるか、(2−aa)、(2−bb)及び(2−ff)が当てはまるか、(2−cc)、(2−dd)及び(2−ff)が当てはまるか、(2−aa)、(2−bb)、(2−cc)及び(2−dd)が当てはまるか、(2−aa)、(2−bb)、(2−cc)、(2−dd)及び(2−ff)が当てはまる。特定の実施形態では、(2−ee)は、上に列挙した実施形態のうちのいずれかにさらに当てはまる。
いくつかの実施形態では、(2−a)及び(2−d)のうちの1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を、(2−aa)及び(2−ff)のうちの1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上と組み合わせることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている本組み合わせの他の成分への添加のために、適合可能な油、例えばパラフィン油、例えば本明細書に記載されている殺真菌特性を提供するために使用されるものと同じパラフィン油中に顔料を分散させる。特定の実施形態では、例えば、油性の組み合わせ中に顔料を安定化させるために、シリコーン界面活性剤及び/又は乳化剤及び/又は沈降防止剤を含めることができる。
例えば、残りの成分と混合する前に、ポリ塩化銅(II)フタロシアニンをパラフィン油、例えばN65DW(Petro−Canada社から入手可能)に分散させて、約18%のポリ塩化銅(II)フタロシアニン(SUNSPERSE(R) EXP 006-102、Sun Chemical社Performance Pigments(米国オハイオ州シンシナティ)から入手可能)を得ることができる。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤及び/又は乳化剤及び/又は沈降防止剤を含めることができる。理論によって縛られたくはないが、これらの成分の添加により、例えば芝草への施用中にポリ塩化銅(II)フタロシアニンが懸濁液から分離するのを実質的に防ぐための殺真菌製剤内の分子間の親水性及び親油性バランスを得ることができると考えられている。
項[II][A][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、本組成物は、Civitas(商標)1パック中に存在する成分と、本明細書中のどこかに記載されている商業的に入手可能な従来の化学的殺真菌剤中に存在する成分とを含む。
[3]
項[II][A][1]及び[II][A][2]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、本組成物は水をさらに含む。特定の実施形態では、希釈していない組成物の水に対する重量%比は、1:1〜1:100(例えば、1〜50、1〜30、1〜20、1〜15)である。特定の実施形態では、希釈した組成物中のパラフィン油の重量%は、2〜50重量%(例えば、15%)である。特定の実施形態では、本組成物は、本明細書中のどこかに記載されている水中油型エマルションの形態である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている組み合わせの他の成分に添加するために、顔料を水に分散させる。特定の実施形態では、例えば、油性/水性の組み合わせ中に顔料を安定化させるために、シリコーン界面活性剤及び/又は乳化剤及び/又は沈降防止剤を含めることができる。
例えば、残りの成分と混合する前に、ポリ塩化銅(II)フタロシアニンを水に分散させて、約40%のポリ塩化銅(II)フタロシアニン(SUNSPERSE(R) GREEN 7、Sun Chemical社Performance Pigments(米国オハイオ州シンシナティ)から入手可能)を得ることができる。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤及び/又は乳化剤及び/又は沈降防止剤を含めることができる。理論によって縛られたくはないが、これらの成分の添加により、例えば芝草への施用中にポリ塩化銅(II)フタロシアニンが懸濁液から分離するのを実質的に防ぐための分子間ネットワークを得ることができると考えられている。
[B]2種以上の組成物を含む組み合わせ
[1]
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、それぞれが項[I][A]〜[I][F]及び[I][H]に記載されている成分のうちの1種以上を含有する2種以上の別々に入れられた(例えば、包装された)組成物を含む。希釈水の非存在下で、これらの実施形態を(必要に応じて、限定されるものではないが、例えば量又は施用方式に関して)2パック及び3パック製剤、組成物もしくは濃縮物と呼ぶことがある。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、第1の別々に入れられた組成物と、第2の別々に入れられた組成物とを含み、ここでは、
(1)第1の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][B][1]、[I][B][2]及び[I][B][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のパラフィン油と、
・項[I][A][1]及び/又は[I][A][2]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)と、
・上記項[I][C][1]、[I][C][2]及び[I][C][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の乳化剤と、
を含み、
(2)第2の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の顔料と、
・上記項[I][E][1]、[I][E][2]及び[I][E][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のシリコーン界面活性剤と、
を含む。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、第1の別々に入れられた組成物と、第2の別々に入れられた組成物とを含み、ここでは、
(1)第1の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][B][1]、[I][B][2]及び[I][B][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のパラフィン油と、
・上記項[I][C][1]、[I][C][2]及び[I][C][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の乳化剤と、
・上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の顔料と、
・上記項[I][E][1]、[I][E][2]及び[I][E][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のシリコーン界面活性剤と、
・上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の沈降防止剤と、
を含み、
(2)第2の別々に入れられた組成物は、
・項[I][A][1]及び/又は[I][A][2]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)
を含む。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、第1の別々に入れられた組成物と、第2の別々に入れられた組成物とを含み、ここでは、
(1)第1の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][B][1]、[I][B][2]及び[I][B][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のパラフィン油と、
・上記項[I][C][1]、[I][C][2]及び[I][C][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の乳化剤と、
を含み、
(2)第2の別々に入れられた組成物は、
・項[I][A][1]及び/又は[I][A][2]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)と、
・上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の顔料と、
・上記項[I][E][1]、[I][E][2]及び[I][E][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のシリコーン界面活性剤と、
を含む。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、第1の別々に入れられた組成物と、第2の別々に入れられた組成物とを含み、ここでは、
(1)第1の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][B][1]、[I][B][2]及び[I][B][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のパラフィン油と、
・上記項[I][C][1]、[I][C][2]及び[I][C][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の乳化剤と、
を含み、
(2)第2の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の顔料と、
・上記項[I][E][1]、[I][E][2]及び[I][E][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のシリコーン界面活性剤と、
を含む。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、第1の別々に入れられた組成物と、第2の別々に入れられた組成物と、第3の別々に入れられた組成物とを含み、ここでは、
(1)第1の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][B][1]、[I][B][2]及び[I][B][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のパラフィン油と、
・上記項[I][C][1]、[I][C][2]及び[I][C][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の乳化剤と、
を含み、
(2)第2の別々に入れられた組成物は、
・上記項[I][D]に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の顔料と、
・上記項[I][E][1]、[I][E][2]及び[I][E][3]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)のシリコーン界面活性剤と、
を含み、
(3)第3の別々に入れられた組成物は、
・項[I][A][1]及び/又は[I][A][2]のうちの任意の1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を含んでもよい1種(以上)の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)
を含む。
[2]2種以上の組成物(濃縮物)を有する組み合わせ中の成分量
項[II][B][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、以下のうちの1つ以上が当てはまる:
(2−aaa)パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、10:1〜500:1(例えば、45:1〜55:1、例えば、49:1、50:1)である、
(2−bbb)ある組成物中のパラフィン油の(同一もしくは異なる組成物中の)顔料に対する重量比は、1:5〜100:1(例えば、25:1〜35:1、例えば、28:1、30:1)である、
(2−ccc)顔料のシリコーン界面活性剤に対する重量比は、2:1〜50:1(例えば、3:1〜6:1、例えば、4.5:1)である、
(2−ddd)ある組成物中のパラフィン油の重量比と、同一もしくは異なる組成物中のパラフィン油の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)に対する重量比は、2:1〜10,000:1(例えば、100:1〜160:1、90:1〜120:1、例えば、111:1、110:1、130:1〜150:1、例えば、139:1、140:1)である。
特定の実施形態では、(2−aaa)が当てはまるか、(2−aaa)、(2−bbb)及び(2−ccc)が当てはまるか、(2−bbb)及び(2−ccc)が当てはまる。特定の実施形態では、(2−ddd)は、(2−aaa)、(2−bbb)及び(2−ccc)の上に列挙した組み合わせのうちのいずれか1つにさらに当てはまる。
項[II][B][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、以下のうちの1つ以上が当てはまる:
(2−aaaa)本組成物(濃縮物)は、50〜300(例えば、100)重量部のパラフィン油を含む、
(2−bbbb)本組成物(濃縮物)は、1〜10(例えば、1.9、例えば、2)重量部の乳化剤を含む、
(2−cccc)本組成物(濃縮物)は、1〜10(例えば、3.5)重量部の顔料を含む、
(2−dddd)本組成物(濃縮物)は、0.1〜10(例えば、0.8)重量部のシリコーン界面活性剤を含む、
(2−eeee)本組成物(濃縮物)は、0.5〜20(例えば、3.1)重量部の沈降防止剤を含む、又は
(2−ffff)本組成物(濃縮物)は、0.01〜10(例えば、0.8)重量部の従来の化学的殺真菌剤(例えば、1種以上のDMI殺真菌剤及び/又は1種以上のQoI殺真菌剤)を含む。
特定の実施形態では、(2−aaaa)及び(2−bbbb)が当てはまるか、(2−aaaa)〜(2−eeee)が当てはまるか、(2−ffff)が当てはまるか、(2−cccc)、(2−dddd)及び(2−ffff)が当てはまるか、(2−cccc)及び(2−dddd)が当てはまる。
特定の実施形態では、ある組成物(濃縮物)では(2−aaaa)〜(2−eeee)が当てはまり、別の組成物(濃縮物)では(2−ffff)が当てはまる。
特定の実施形態では、ある組成物(濃縮物)では(2−aaaa)及び(2−bbbb)が当てはまり、別の組成物(濃縮物)では(2−cccc)、(2−dddd)及び(2−ffff)が当てはまる。
特定の実施形態では、ある組成物(濃縮物)では(2−aaaa)及び(2−bbbb)が当てはまり、別の組成物(濃縮物)では(2−cccc)及び(2−dddd)が当てはまる。
特定の実施形態では、ある組成物(濃縮物)では(2−aaaa)〜(2−eeee)が当てはまり、第2の組成物(濃縮物)では(2−cccc)及び(2−dddd)が当てはまり、第3の組成物(濃縮物)では(2−ffff)が当てはまる。
いくつかの実施形態では、(2−aaa)及び(2−ddd)のうちの1つ以上に記載されている特徴のうちの任意の1つ以上を、(2−aaaa)及び(2−ffff)のうちの1つ以上に記載されている特徴の任意のうちの任意の1つ以上と組み合わせることができる。
項[II][B][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、第2の組成物は、水をさらに含んでもよい(例えば、水に分散された顔料が得られる)。
項[II][B][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、第1及び第2の組成物は、Civitas(商標)2パック(Civitas(商標)/Harmonizer(商標)が16:1)中に存在する成分と、本明細書中のどこかに記載されている商業的に入手可能な従来の化学的殺真菌剤中に存在する成分とを含む。
項[II][B][1]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、第1及び第2の組成物は、Civitas(商標)2パック(Civitas(商標)/Harmonizer(商標)が16:1)中に存在する成分を含み、第3の組成物は、本明細書中のどこかに記載されている商業的に入手可能な従来の化学的殺真菌剤中に存在する成分を含む。
[3]
項[II][B][1]及び[II][B][2]に記載されている実施形態のうちのいくつかでは、本組成物はそれぞれ独立に水をさらに含む。特定の実施形態では、上記組成物(濃縮物)の組み合わせを1つにまとめて水で希釈する(例えば、希釈した最終生成物の体積は、100〜800ガロン/エーカー、例えば、200〜400ガロン/エーカーである)。特定の実施形態では、最終生成物中の油は、80〜640オンス/エーカーである(他の成分は、油との比に基づいて計算することができる)。
[C]
当業者には自明の通り、例えば、水による希釈により、あるいは本組み合わせが単一の組成物又は2種以上の別々に入れられた組成物の形態であるか否かにより、所与の成分の重量%は異なってもよい。いくつかの実施形態では、任意の2種以上の成分の重量比は、本組み合わせが(水で希釈したか希釈していない)単一の組成物の形態又は(水で希釈したか希釈していない)2種以上の別々に入れられた組成物の形態であるか否かに関わらず本質的に同じである。後者の場合、例えば、単一の組成物の組み合わせに用いられる重量%比に一致するように別々に入れられた各組成物中の成分量を調整して、これを達成することができる。
III.組み合わせの施用
[A]
いくつかの実施形態では、生育培地の表面を本明細書中のどこかに記載されている組み合わせと(例えば、注入により)接触させること、生育培地の表面下の領域を本明細書中のどこかに記載されている組み合わせと接触させること、又はそれらの任意の組み合わせにより、本明細書に記載されている組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を施用することができる。
いくつかの実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を植物の根元及び根系に近接している生育培地に施用することができ、生育培地に施用される本組成物の量は、植物による取り込みのために生育培地に浸透させて根の組織に接触させるのに十分な量である。
特定の実施形態では、生育培地(例えば、土壌)は、植物の根元から0インチ〜6フィート(例えば、0インチ〜5フィート、0インチ〜4フィート、0インチ〜3フィート、0インチ〜2フィート、0インチ〜12インチ、0インチ〜6インチ、0インチ〜1インチ、0インチ〜0.5インチ)である生育培地の任意の表面及び生育培地の前記表面の下に0インチ〜24インチである任意の生育培地を含んでもよい。他の実施形態では、生育培地の表面の長さは、植物の高さに基づいて決定することができ、例えば、植物の日陰半径(shade radius)(すなわち、植物の高さにより日中に日陰になる植物の周りの距離)に相当することができる。
特定の実施形態では、植物が木である場合、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を木の幹に施用することができる。
一般に、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、同量の本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を植物の気生部分に噴霧した後の流出により生育培地に接触する量よりも多い量で施用される。
例えば、植物は、作物(例えば、コムギ、オオムギ、ダイズ、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、コムギ又はトマト)であってもよい。特定の実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、50〜99重量部の水をさらに含む(例えば、本組成物は水中油型エマルションであってもよい)。特定の実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を100ガロン/エーカー〜800ガロン/エーカー(例えば、200ガロン/エーカー〜400ガロン/エーカー)の施用量で施用することができる。特定の実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、50〜99重量部の水をさらに含み(例えば、本組成物は水中油型エマルションであってもよく)、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を100ガロン/エーカー〜800ガロン/エーカー(例えば、200ガロン/エーカー〜400ガロン/エーカー)の施用量で施用することができる。特定の実施形態では、油を1ガロン/エーカー〜20ガロン/エーカーの施用量で施用することができる。
別の例では、植物は、木(例えば、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トリネコの木、松の木、トウヒの木又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、カエデの木)であってもよい。特定の実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、5〜99重量部の水をさらに含む(例えば、本組成物は水中油型エマルションであってもよい)。特定の実施形態では、油を木の直径1インチ当たり1オンス〜2ガロンの本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)の施用量で添加することができる。特定の実施形態では、本組成物は、5〜99重量部の水をさらに含み(例えば、本組成物は水中油型エマルションであってもよく)、油を木の直径1インチ当たり1オンス〜2ガロンの本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)の施用量で添加することができる。
いくつかの実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を少なくとも10秒(例えば、少なくとも5秒、少なくとも2秒)の期間にわたって施用することができる。
いくつかの実施形態では、植物の外側気生部分は、本組成物を根の組織に施用する間に本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を含んでいない(例えば、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満又は0%で含有する)。特定の実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)は、根の組織に施用する間に本組成物を植物の任意の気生部分に施用しない。
いくつかの実施形態では、植物の外側気生部分は、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を含んでいない(例えば、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満又は0%で含有する)。特定の実施形態では、本組成物は、植物の任意の気生部分に施用しない。
いくつかの実施形態では、本方法は、1種以上の従来の化学的殺真菌剤を植物に施用することをさらに含んでもよい(例えば、1種以上の従来の化学的殺真菌剤を植物の気生部分に施用することができる)。
いくつかの実施形態では、(例えば、本明細書に記載されている組み合わせを生育培地の表面に急速注入として注入するか栽培トレイを本明細書に記載されている組み合わせに浸漬(例えば根浴)することにより)土壌灌注によって施用を行う。
いくつかの実施形態では、点滴灌漑によって施用を行う。
いくつかの実施形態では、土壌注入によって施用を行う。
いくつかの実施形態では、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を必要に応じて再施用してもよい。
いくつかの実施形態では、本方法は、本組成物を施用した後に、水を(例えば生育培地に)添加することをさらに含んでもよい。特定の実施形態では、本方法は、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)に「散水すること」をさらに含んでもよい。例えば、本組み合わせ(例えば組成物、例えば殺真菌組成物)を最初に生育培地(例えば土壌)に施用し、次いで、例えば、0.5〜2インチの水を散水することができる。
いくつかの実施形態では、本組み合わせは、パラフィン油及び水の両方を含む。そのような組み合わせを水中油型(O/W)エマルションとして施用すると有利である。いくつかの実施形態では、水中油型エマルションは、パラフィン油、水及び任意の他の成分をパラフィン油と組み合わせる工程と、エマルションが得られるまで剪断力を加える工程とをを含む方法によって調製する。
他の実施形態では、本組み合わせは、それぞれが上記成分のうちの1種以上を含有する2種以上の別々に入れられた(例えば、包装された)組成物を含んでもよい。水で事前に希釈するか希釈せずに前記組成物を組み合わせて生育培地の領域に施用することも、各組成物を別々に生育培地の領域に同時又は連続的に施用することもでき、かつ水で事前に希釈するか希釈せずにそれぞれを独立に施用することができる。
上記実施形態では、任意の1種(以上)の組成物の施用を1回以上繰り返すことができる。
[B]
いくつかの実施形態では、有害生物は、1種以上の真菌類、1種以上の細菌、1種以上のウイルス、1種以上のクモ、1種以上のマダニ類、1種以上のダニ類、1種以上の線形動物、1種以上の腹足類及び1種以上の昆虫のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、1種以上の真菌類、1種以上のマダニ類、1種以上のダニ類、1種以上の腹足類及び1種以上の昆虫のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、1種以上の真菌類である。
特定の実施形態では、有害生物は、1種以上の細菌、1種以上のウイルス、1種以上のクモ、1種以上のマダニ類、1種以上のダニ類、1種以上の線形動物、1種以上の腹足類及び1種以上の昆虫うちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、植物有害生物は、各種発生段階、例えば、卵、幼虫、若虫又は成虫期にあるものを含む。
特定の実施形態では、植物有害生物は、匍匐昆虫、爬行昆虫、跳躍昆虫、飛翔昆虫、穿孔性昆虫又は地下昆虫を含む。
特定の実施形態では、有害生物は、コレトトリクム・セレアレ(Colletotrichum cereale)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、冠サビ病を引き起こす真菌類、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)、イネいもち病菌(Pyricularia grisea)、ドレクスレラ属種菌(Drechslera spp.)、ビポラリス属種菌(Biopolaris spp.)、レプトスファエリア・コラエ(Leptosphaeria korrae)、イネ科うどんこ病菌(Erysiphe graminis)、ラエチサリア・フシホルミス(Laetisaria fuciformis)、雪腐黒色小粒菌核病菌(Typhula ishikariensis)、雪腐褐色小粒菌核病菌(Typhula incarnate)、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)、白絹病を引き起こす真菌類、オフィオスフェレラ・コラエ(Ophiosphaerella korrae)、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)、ピシウム属種菌(Pythium spp.)、リモノミセス・ロセイペリス(Limonomyces roseipellis)、リゾクトニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis)、イネ黄化萎縮病菌(Sclerophthora macrospora)、ウスチラゴ・ストリホルミス(Ustilago striiformi)、ゲウマノミセス・グラミニス変種アベナエ(Gaeumannomyces graminis var. avenae)、プクキニア属種(Puccinia spp.)、アスコキタ属種菌(Ascochyta spp.)、ゾウムシ(weevil)、ネキリムシ、ウェブワーム、ヨトウムシ、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、マダニ、ダニ、線形動物、ワタフキカイガラムシ、ゾウムシ(billbug)及びケラのうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、コレトトリクム・セレアレ(Colletotrichum cereale)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、冠サビ病を引き起こす真菌類、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)、イネいもち病菌(Pyricularia grisea)、ドレクスレラ属種菌(Drechslera spp.)、ビポラリス属種菌(Biopolaris spp.)、レプトスファエリア・コラエ(Leptosphaeria korrae)、イネ科うどんこ病菌(Erysiphe graminis)、ラエチサリア・フシホルミス(Laetisaria fuciformis)、雪腐黒色小粒菌核病菌(Typhula ishikariensis)、雪腐褐色小粒菌核病菌(Typhula incarnate)、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)、白絹病を引き起こす真菌類、オフィオスフェレラ・コラエ(Ophiosphaerella korrae)、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)、ピシウム属種菌(Pythium spp.)、リモノミセス・ロセイペリス(Limonomyces roseipellis)、リゾクトニア・セレアリス(Rhizoctonia cerealis)、イネ黄化萎縮病菌(Sclerophthora macrospora)、ウスチラゴ・ストリホルミス(Ustilago striiformi)、ゲウマノミセス・グラミニス変種アベナエ(Gaeumannomyces graminis var. avenae)、プクキニア属種(Puccinia spp.)又はアスコキタ属種菌(Ascochyta spp.)のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、ゾウムシ(weevil)、ネキリムシ、ウェブワーム、ヨトウムシ、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、マダニ、ダニ、線形動物、ワタフキカイガラムシ、ゾウムシ(billbug)、ケラ、マイマイガ及び穿孔性動物のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。他の例は、例えば、米国農務省のFIDL一覧(http://www.fs.fed.us/r6/nr/fid/wo−fidls/fidls−title.shtml)に記載されている。
特定の実施形態では、有害生物は、イチゴツナギ属のゾウムシ、ネキリムシ、芝のウェブワーム、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ダニ類、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、コナカイガラムシ及びマダニ類のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、スズメノカタビラのゾウムシ、バンクスグラスハダニ類(banks grass mites)、コナカイガラムシ、ダニ類、ネキリムシ、芝のウェブワーム及びヨトウガのうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、スズメノカタビラのゾウムシ(annual blue grass weevil、学名:Listronotus maculicollis)、タマナヤガ(black cutworm、学名:Agrotis ipsilon)、グラニュレートカットワーム(granulate cutworm、学名:Feltia subterranea)、ニセタマナヤガ(variegated cutworm、学名:Peridroma saucia)、ブロンズドカットワーム(bronzed cutworm、学名:Nephelodes minians)、熱帯芝のウェブワーム(tropical sod webworm、学名:Herpetogramma phaeopteralis)、シバツトガ(bluegrass webworm、学名:Parapediasia teterrella)、大型のシバツトガ(larger sod webworm、学名:Pediasia trisecta)、アワヨトウ(true armyworm、学名:Pseudaletia unipuncta)、ヨトウガ(fall armyworm、学名:Spodoptera frugiperda)、アオコフキコガネ(Green June Beetle、学名:Cotinis nitida)の幼虫、マメコガネ(Japanese Beetle、学名:Popillia japonica)の幼虫、アカビロウドコガネ(Asiatic Garden Beetle、学名:Maladera castanea)の幼虫、セマダラコガネ(oriental beetle、学名:Anomala orientalis)の幼虫、ノーザンマスクドコガネムシ(northern masked chafer、学名:Cyclocephala borealis)の幼虫、ヨーロッパコガネムシ(European chafer、学名:Rhizotrogus majalis)の幼虫、コガネムシ(May/June beetle、学名:Phyllophaga spp.)の幼虫、アメリカコバネナガカメムシ(hairy chinch bug)、コバネナガカメムシ(southern chinch bug、学名:Blissus insularis)、チガヤシロオカイガラムシ(Rhodesgrass mealybug、学名:Antonina graminis)、ギョウギシバ属のカイガラムシ(Bermudagrass scale、学名:Odonaspis ruthae)、ススキシロナガカイガラムシ(white armored scale、学名:Duplachionaspis divergens)、シバオサゾウムシ(hunting billbug、学名:Sphenophorus venatus vestitus)、ケラ(mole cricket、学名:Scapteriscus spp.)、ギョウギシバ属のダニ(bermudagrass mite、学名:Eriophyes cynodoniensis)、バンクスグラスハダニ(Banks grass mite、学名:Oligonychus pratensis)、クローバービラハダニ(clover mite、学名:Bryobia praetiosa)、ホモノハダニ(brown wheat mite、学名:Petrobia latens)、アオコフキコガネ(Green June Beetle、学名:Cotinis nitida)、マメコガネ(Japanese Beetle、学名:Popillia japonica)、アカビロウドコガネ(Asiatic Garden Beetle、学名:Maladera castanea)、セマダラコガネ(oriental beetle、学名:Anomala orientalis)、ノーザンマスクドコガネムシ(northern masked chafer、学名:Cyclocephala borealis)、ヨーロッパコガネムシ(European chafer、学名:Rhizotrogus majalis)、コガネムシ(May/June beetle、学名:Phyllophaga spp.)、シバオサゾウムシ(hunting billbug、学名:Sphenophorus venatus vestitus)、ケラ(mole cricket、学名:Scapteriscus spp.)、クローバービラハダニ(clover mite、学名:Bryobia praetiosa)及びホモノハダニ(brown wheat mite、学名:Petrobia latens)のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、炭疽病を引き起こす真菌類、褐色斑を引き起こす真菌類、ダラースポットを引き起こす真菌類、灰斑病を引き起こす真菌類、冠サビ病を引き起こす真菌類、紅色雪腐病(fusarium patch)を引き起こす真菌類、シバ葉腐病(large patch of zoysia)を引き起こす真菌類、斑点病を引き起こす真菌類、壊疽輪紋病(necrotic ring)を引き起こす真菌類、うどんこ病を引き起こす真菌類、赤葉腐病(red thread)を引き起こす真菌類、紅色雪腐病(pink snow mold)を引き起こす真菌類、灰色雪腐病(grey snow mold)を引き起こす真菌類、白絹病を引き起こす真菌類、スプリングデッドスポット(spring dead spot)を引き起こす真菌類、サマーパッチ(summer patch)を引き起こす真菌類、黄色芝(yellow turf)を引き起こす真菌類、ピシウム属による葉腐病(pythium foliar blight)を引き起こす真菌類、ピンクパッチ(pink patch)を引き起こす真菌類、葉枯病(leaf blight)を引き起こす真菌類、イエローパッチ(yellow patch)を引き起こす真菌類、べと病(downey mildew)を引き起こす真菌類、赤焼病(pythium blight)を引き起こす真菌類、さび病を引き起こす真菌類、黒穂病(stripe smut)を引き起こす真菌類、夏斑点病(summer leaf spot)を引き起こす真菌類、立枯病(take-all patch)を引き起こす真菌類及び紅色雪腐病(microdochium patch)を引き起こす真菌類のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
特定の実施形態では、有害生物は、炭疽病を引き起こす真菌類、褐色斑を引き起こす真菌類、冠サビ病を引き起こす真菌類、ダラースポットを引き起こす真菌類、紅色雪腐病(fusarium patch)を引き起こす真菌類、灰斑病を引き起こす真菌類、シバ葉腐病を引き起こす真菌類、斑点病を引き起こす真菌類、褐斑病(melting-out)を引き起こす真菌類、壊疽輪紋病を引き起こす真菌類、うどんこ病を引き起こす真菌類、赤葉腐病を引き起こす真菌類、灰色雪腐病を引き起こす真菌類、紅色雪腐病(pink snow mold)を引き起こす真菌類、白絹病を引き起こす真菌類、スプリングデッドスポットを引き起こす真菌類及びサマーパッチを引き起こす真菌類のうちの任意の1種以上(又はそれらの任意の組み合わせ)である。
[C]
いくつかの実施形態では、植物は、木(例えば、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トリネコの木、松の木、トウヒの木又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、カエデの木)である。
いくつかの実施形態では、植物は単子葉植物である。特定の実施形態では、単子葉植物はイネ科目である。特定の実施形態では、植物は、コムギ属、ライムギ属、オオムギ属、イネ属、トウモロコシ属又はエゾムギ属である。
いくつかの実施形態では、植物は双子葉植物である。特定の実施形態では、植物は豆科目である。特定の実施形態では、植物はダイズ(Glycine max)種である。
いくつかの実施形態では、植物は芝草である。
特定の実施形態では、芝草は、ベントグラス、ファインリーフフェスク(fine-leaf fescue)、スズメノカタビラ、オニウシノケグサ、サワスズメノヒエ、ギョウギシバ、ノシバ、アメリカスズメノヒエ、ムカデシバ又はセントオーガスチングラスのうちの1種以上である。
特定の実施形態では、芝草は、ベントグラス、イチゴツナギ属、ドクムギ属、ウシノケグサ属、ギョウギシバ属、アメリカスズメノヒエ、シバ属、オオハマガヤ、カモジグサ属又はホソバツルメヒシバのうちの1種以上である。
特定の実施形態では、芝草は、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ、ホソムギ、ネズミムギ、ナガハグサ、ギョウギシバ(普通種)、交雑ギョウギシバ、スズメノカタビラ、サワスズメノヒエ、セントオーガスチングラス、オニウシノケグサ、アメリカスズメノヒエ、ノシバ、ムカデシバ、オオスズメノカタビラ(rough stalk bluegrass)、ヤギュウシバ、メダカソウ又は一年生ベントグラス(annual bentgrass)のうちの1種以上である。
特定の実施形態では、芝草は、ハイコヌカグサ又はスズメノカタビラのうちの1種以上である。
いくつかの実施形態では、植物は「作物」である。
特定の実施形態では、作物は、サトウキビ、コムギ、イネ、トウモロコシ、ジャガイモ、テンサイ、オオムギ、サツマイモ、キャッサバ、ダイズ、トマト、豆科植物(豆及びエンドウ)である。
特定の実施形態では、作物は、コムギ、オオムギ、カラスムギ、ダイズ及びトウモロコシである。
特定の実施形態では、作物は、コムギ、オオムギ及び/又はカラスムギである。
特定の実施形態では、作物はダイズである。
特定の実施形態では、作物はトウモロコシである。
[D]
いくつかの実施形態では、植物疾患は、カエデ黒紋病である。
いくつかの実施形態では、植物疾患は、ミカンキジラミ(ACP:Asian Citrus Psyllid)/カンキツグリーニング病(HLB:Huanglongbing)又は柑橘類の癌である。他の実施形態では、植物疾患は、http://www.cdfa.ca.gov/plant/PDEP/target_pests.html、http://www.fs.fed.us/r6/nr/fid/wo−fidls/fidls−title.shtml又はhttp://tidcf.nrcan.gc.ca/homeに列挙されているもののうちの1種以上である。
いくつかの実施形態では、植物疾患は、斑点細菌病及び/又は細菌性斑点病である。
いくつかの実施形態では、植物疾患は、例えば、真菌病原体、例えば、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)、コレトトリクム・セレアレ(Colletotrichum cereale)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、紅色雪腐病菌(Microdochium nivale)、イネいもち病菌(Pyricularia grisea)、紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、ドレクスレラ属種菌(Drechslera spp.)、ビポラリス属種菌(Biopolaris spp.)、レプトスファエリア・コラエ(Leptosphaeria korrae)、イネ科うどんこ病菌(Erysiphe graminis)、ラエチサリア・フシホルミス(Laetisaria fuciformis)、雪腐黒色小粒菌核病菌(Typhula ishikariensis)、雪腐褐色小粒菌核病菌(Typhula incarnate)、オフィオスフェレラ・コラエ(Ophiosphaerella korrae)、マグナポルテ・ポアエ(Magnaporthe poae)又はそれらの組み合わせによって引き起こされるものであってもよい。特定の実施形態では、真菌病原体は、ダラースポット病菌(Sclerotinia homoeocarpa)である。
いくつかの実施形態では、芝草疾患は、例えば、ダラースポット、炭疽病、褐色斑、冠サビ病、紅色雪腐病(fusarium patch)、灰斑病、シバ葉腐病、斑点病/褐斑病、壊疽輪紋病、うどんこ病、赤葉腐病、灰色雪腐病、紅色雪腐病(pink snow mold)、白絹病、スプリングデッドスポット、サマーパッチ又はそれらの組み合わせであってもよい。
特定の実施形態では、植物疾患は、例えば、炭疽病、褐色斑、冠サビ病、ダラースポット、紅色雪腐病(fusarium patch)、灰斑病、シバ葉腐病、斑点病、褐斑病、壊疽輪紋病、うどんこ病、赤葉腐病、灰色雪腐病、紅色雪腐病(pink snow mold)、白絹病、スプリングデッドスポット、サマーパッチ、イエローパッチ、べと病/黄色芝、黒穂病、立枯病、紅色雪腐病(microdochium patch)、さび病、黄色芝、葉枯病、夏斑点病、ピシウム属による葉腐病、ピンクパッチ及び赤焼病からなる群から選択される少なくとも1種の植物疾患であってもよい。
特定の実施形態では、植物疾患は、例えば、炭疽病、褐色斑、冠サビ病、ダラースポット、紅色雪腐病(fusarium patch)、灰斑病、シバ葉腐病、斑点病、褐斑病、壊疽輪紋病、うどんこ病、赤葉腐病、灰色雪腐病、紅色雪腐病(pink snow mold)、白絹病、スプリングデッドスポット及びサマーパッチからなる群から選択される少なくとも1種の植物疾患であってもよい。
特定の実施形態では、真菌病原体は、芝草の葉の組織を枯らす真菌類である。
特定の実施形態では、真菌病原体は、芝草においてダラースポットを引き起こす真菌類である。
いくつかの実施形態では、真菌病原体は、例えば、ジムノスポランジウム・イニペリ−バーギニナエ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ストローブマツ・マツノコブ病菌(Cronartium ribicola)、コーヒーさび病菌(Hemileia vastatrix)、コムギ黒さび病菌(Puccinia graminis)、冠さび病菌(Puccinia coronata)、カンゾウさび病菌(Puccinia hemerocallidis)、プクキニア・ペルシステンス亜種トリティキナ(Puccinia persistens subsp. triticina)、コムギ黄さび病菌(Puccinia sriiformis)、コムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)、パコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)、パコプソラ・パキュリジ(Phakopsora pachyrhizi)、豆さび病菌(Uromyces phaseoli)、インゲンマメさび病菌(Uromyces appendeculatus)、フザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)、ビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)又はそれらの組み合わせであってもよい。他の実施形態では、例えば、真菌病は、例えばリンゴ及びセイヨウナシ及びサンザシを攻撃するヒマラヤスギ・リンゴ・赤星病、例えばストローブマツ及びスグリを攻撃するストローブマツ・マツノコブ病、例えばコーヒーの木を攻撃するコーヒーさび病、例えばナガハグサ、オオムギ及びコムギを攻撃するコムギ黒さび病、例えばカラスムギ及びドクムギを攻撃する冠サビ病、例えばダイズ及び各種豆科植物を攻撃するダイズさび病、例えばコムギを攻撃する赤さび病、例えば豆を攻撃する豆さび病、例えばカンゾウを攻撃するカンゾウさび病、「赤さび病」としても知られている穀物におけるコムギさび病、例えばコムギを攻撃する「黄さび病」、例えばコムギを攻撃する斑点病、例えばコムギを攻撃する赤かび病であってもよい。
他の実施形態では、真菌病原体は、例えば、作物の葉の組織を枯らす真菌類であってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のジムノスポランジウム・イニペリ−バーギニナエ(Gymnosporangium juniperi-virginianae)であり、かつ疾患は、例えば、ヒマラヤスギ・リンゴ・赤星病であってもよい。他の実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のストローブマツ・マツノコブ病菌(Cronartium ribicola)であり、かつ疾患は、例えばストローブマツ・マツノコブ病であってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は真菌病原体であり、かつ疾患は、例えばコーヒーさび病であってもよい。他の実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のコムギ黒さび病菌(Puccinia graminis)であり、かつ疾患は、例えばコムギ黒さび病であってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は、真菌病原体の冠さび病菌(Puccinia coronata)であり、かつ疾患は、例えば冠サビ病であってもよい。他の実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のパコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)又はパコプソラ・パキュリジ(Phakospora pachyrhizi)であり、かつ疾患は、例えばダイズさび病であってもよい。他の実施形態では、作物病原体は、真菌病原体の豆さび病菌(Uromyces phaseoli)であり、かつ疾患は、例えば豆さび病であってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のカンゾウさび病菌(Puccinia hemerocallidis)であり、かつ疾患は、例えばカンゾウさび病であってもよい。他の実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のプクキニア・ペルシステンス亜種トリティキナ(Puccinia persistens subsp. triticina)であり、かつ疾患は、例えば赤さびであってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のコムギ黄さび病菌(Puccinia sriiformis)であり、かつ疾患は、例えば黄さび病であってもよい。他の実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のインゲンマメさび病菌(Uromyces appendeculatus)であり、かつ疾患は、例えばインゲンマメさび病であってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のコムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)であり、かつ疾患は、例えば赤さび病であってもよい。他の実施形態では、作物真菌病原体は、フザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)であり、かつ疾患は、例えば赤かび病であってもよい。選択された実施形態では、作物病原体は、真菌病原体のビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)であり、かつ疾患は、例えば斑点病であってもよい。
作物がコムギである様々なさらなる実施形態では、真菌病原体は、表1の右側の列に列挙されている真菌病原体のうちのいずれか1つであってもよく、疾患は、表1の左側の列に列挙されている対応するコムギの疾患であってもよい。
Figure 2014522416
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作物がトウモロコシ属である様々なさらなる態様では、真菌病原体は、表2の右側の列に列挙されている真菌病原体のうちのいずれか1つであってもよく、疾患は、表2の左側の列に列挙されている対応するコムギの疾患であってもよい。
Figure 2014522416
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作物がオオムギである様々なさらなる態様では、真菌病原体は、表3の右側の列に列挙されている真菌病原体のうちのいずれか1つであってもよく、疾患は、表3の左側の列に列挙されている対応するコムギの疾患であってもよい。
Figure 2014522416
Figure 2014522416
Figure 2014522416
作物がイネである様々なさらなる態様では、真菌病原体は、表4の右側の列に列挙されている真菌病原体のうちのいずれか1つであってもよく、疾患は、表4の左側の列に列挙されている対応するコムギの疾患であってもよい。
Figure 2014522416
Figure 2014522416
作物がダイズである様々なさらなる態様では、真菌病原体は、表5の右側の列に列挙されている真菌病原体のうちのいずれか1つであってもよく、疾患は、表5の左側の列に列挙されている対応するコムギの疾患であってもよい。
Figure 2014522416
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Figure 2014522416
作物がジャガイモである様々なさらなる態様では、真菌病原体は、表6の右側の列に列挙されている真菌病原体のうちのいずれか1つであってもよく、疾患は、表6の左側の列に列挙されている対応するコムギの疾患であってもよい。
Figure 2014522416
Figure 2014522416
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いくつかの実施形態では、例えば、国際公開第2009/155693号に記載されている方法を用いて、本明細書に記載されている組み合わせを調製することができる。
上記項IIIに記載されている特徴を、上記項I及びIIに記載されている特徴のうちの任意の1つ以上と組み合わせることができる。
本組み合わせの各種実施形態及び実施例は、本明細書に記載されている。これらの実施形態及び実施例は例示であって、本発明を限定するものではない。
実施例
実施例1
温室での黒さび病の評価研究
コムギ黒さび病菌(Puccinia graminis f.sp. tritici)(「Pgt」)によるコムギ(学名:Triticum aestivum、「農林43号」)の感染症の制御における単独又はHarmonizer(商標)と組み合わせたCivitas(商標)の有効性を温室条件で試験した。簡潔に言うと、各処置は、4本の植物を含む4つの鉢で構成されていた。3月2日に植物を植えた。表7に示すように、3月17日の菌接種の7日前(DBI:days before inoculation)である3月10日に、Civitas(商標)、Harmonizer(商標)及びそれらの組み合わせを葉面散布により試験植物に施用した。菌接種から12日後の3月29日に、感染した葉の面積の%に換算した感染症の平均重症度を評価した。
Figure 2014522416
実施例2
コムギ黒さび病の研究
5月と7月の間に、Pgtによるコムギ(学名:Triticum aestivum、「農林43号」)の感染症の制御における単独又はHarmonizer(商標)、Folicur(商標)又はQuilt(商標)と組み合わせたCivitas(商標)の有効性を試験した。5月9日に、圃場をRoundup(商標)で処置し、播種前に2回耕した。5月28日に、1.25ブッシェル/エーカー(bu/A)の播種率で試験区に播種した。この試験区は、長さが15フィート、幅が5フィートであり、作条は7つであった。播種直後の圃場における洪水により、帯状(alley)の刈り取り前に、試験区の長さは7フィートの長さに減少していた。高感染度のさび拡展剤混合物からなる試験区と実験単位とを交互にした。
実験計画は、5つの反復試験区を用いる無作為化完全ブロックであった。6月10日に、Puma(商標)(0.4パイント/エーカー(pt/A))及びBronate Advanced(商標)(0.8パイント/エーカー)を対照の雑草に施用した。7月14日に、Pgtの夏胞子を近くの捕捉用試験区から回収し、手動の背負式噴霧機を用いて、0.1%の水寒天懸濁液として拡展剤用作条に施用した。7月20日に、XR8002扇形ノズル及び40PSIの施用圧力を用いて、20ガロン/エーカーの担体体積でCO作動型背負式噴霧機により殺真菌処置剤を施用した。各試験区の植物は、Feekes 10.51(早期開花)であった。殺真菌剤の施用から48時間後に、実験用試験区に上記のとおりにPgtを接種し、夜間に7日間(30分ごとに3分間)霧吹きして、感染症及び疾患の発生を促進させた。1つの処置では、7日後に第2の施用を行った(処置5、以下の表8を参照)。試験区ごとに植物の50箇所(それぞれ10本の植物の無作為に選ばれた5箇所の位置)について胞子層で覆われた茎の面積の割合を目視で評価して、菌接種から14日後に試験区を黒さび病の重症度について評価した。小試験区コンバインを用いて試験区を収穫し、収率を測定した。ANOVAを用いてデータを分析し、テューキーのHSD検定(Tukey’s HSD)(P=0.05)を用いて一対比較を行った。
Figure 2014522416
実施例3
温室での斑点病の評価研究
ビポラリス・ソロキニアナ(Bipolaris sorokiniana)によるコムギ(学名:Triticum aestivum、「Baart」)の感染症の制御における単独又はFolicur(商標)と組み合わせたCivitas(商標)/Harmonizer(商標)の有効性を温室条件下で試験した。簡潔に言うと、各処置は、それぞれ3本の植物を含む3つの鉢(4インチ×4インチ)で構成されていた。3月1日に植物を植えた。表9に示すように、3月8日(7DBI)の葉面散布、3月8日(7DBI)の土壌灌注又は3月14日(1DBI)の葉面散布により、Civitas(商標)/Harmonizer(商標)、Folicur(商標)及びそれらの組み合わせを試験植物に施用した(Civitas、Harmonizer及びFolicurの施用量はオンス/エーカーで表されている)。葉面散布のために、1つの鉢につき20ガロン/エーカーに相当する0.2mLで処置剤を施用した。土壌灌注のために、400ガロン/エーカーに相当する3.8mLで処置剤を施用した。3月15日に植物に菌接種した。菌接種から14日後の3月29日に、感染した葉の面積の%に換算した感染症の平均重症度を評価した。
未処置の菌接種済対照の画像が図1に示されている。留意すべきは、胞子層(灰色点)の数、白化(灰色点の周囲の明るい輪)がほぼなくなっている点、及び、大きな胞子層にある。図2は、7DBIの葉面散布によりCivitas(商標)/Harmonizer(商標)(160+10オンス/エーカー)及びFolicur(2オンス/エーカー)で処置した菌接種済植物の葉を示す。留意すべきは、症状がほぼなくなっている点、小さな胞子層、及び、白化の輪にある。図3は、7DBIの土壌灌注施用によりCivitas(商標)/Harmonizer(商標)(320+20オンス/エーカー)で処置した菌接種済植物の葉を示す。留意すべきは、症状がほぼなくなっている点、白化の輪及び胞子層の大きさの減少にある。
Figure 2014522416
実施例4
温室での赤さび病の評価研究
コムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)によるコムギ(学名:Triticum aestivum、「Baart」)の感染症の制御における単独又はFolicur(商標)と組み合わせたCivitas(商標)/Harmonizer(商標)の有効性を温室条件下で試験した。簡潔に言うと、各処置は、それぞれ3本の植物を含む3つの鉢(4インチ×4インチ)で構成されていた。3月1日に植物を植えた。表10に示すように、3月8日(7DBI)の葉面散布、3月8日(7DBI)の土壌灌注又は3月14日(1DBI)の葉面散布により、Civitas(商標)/Harmonizer(商標)、Folicur(商標)及びそれらの組み合わせを試験植物に施用した(Civitas、Harmonizer及びFolicurの施用量はオンス/エーカーで表されている)。葉面散布のために、1つの鉢につき20ガロン/エーカーに相当する0.2mLで処置剤を施用した。土壌灌注のために、400ガロン/エーカーに相当する3.8mLで処置剤を施用した。3月15日に植物に菌接種した。菌接種から14日後の3月29日に、感染した葉の面積の%に換算した感染症の平均重症度を評価した。
Figure 2014522416
未処置の菌接種済対照の画像が図4に示されている。留意すべきは、多数の胞子層(灰色点)、白化がほぼなくなっている点及び大きな胞子層である。図5は、7DBIの葉面散布によりCivitas(商標)/Harmonizer(商標)(160+10オンス/エーカー)及びFolicur(2オンス/エーカー)で処置した菌接種済植物の葉を示す。留意すべきは、胞子層がほぼなくなっている点、幾分制限された大きさ及び抵抗性応答を示す小さな白化の輪にある。図6は、7DBIの土壌灌注施用によりCivitas(商標)/Harmonizer(商標)(320+20ガロン/エーカー)で処置した菌接種済植物の葉を示す。留意すべきは、胞子層がなくなっている点、制限された大きさ及び抵抗性応答を示す大きな白化の輪にある。
実施例5
温室での赤かび病の評価研究
フザリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)によるコムギ(学名:Triticum aestivum)、「Sonalika」)の感染症の制御における単独又は組み合わせたCivitas(商標)、Harmonizer(商標)及びFolicur(商標)の有効性を温室条件下で試験した。簡潔に言うと、各処置は、それぞれ9本の植物を含む4つの鉢(4インチ×4インチ)で構成されていた。3月2日に植物を植えた。表11に示すように、3月10日(39DBI)又は35DBIの土壌灌注、3月16日の葉面散布により、Civitas(商標)、Harmonizer(商標)、Folicur(商標)及びそれらの組み合わせを葉面散布により試験植物に施用した(Civitas、Harmonizer及びFolicurの施用量はオンス/エーカーで表されている)。葉面散布のために、1つの鉢につき20ガロン/エーカーに相当する0.2mLで処置剤を施用した。土壌灌注のために、400ガロン/エーカーに相当する3.8mLで処置剤を施用した。4月18日に植物に菌接種した。菌接種から14日後の5月2日に感染症の平均重症度を評価した。
Figure 2014522416
実施例6
ジョージア州でのダイズさび病の研究
パコプソラ・パキュリジ(Phakospora pachyrhizi)によるダイズ(Glycine max)の感染症における単独又は組み合わせたCivitas(商標)、Harmonizer(商標)及びHeadline(商標)(ピラクロストロビン、BASF社)及びDomark(登録商標)230ME(テトラコナゾール、Valent社)の有効性をジョージア州の圃場で試験した。Harmonizerを用いた場合と用いなかった場合で、Civitasを640オンス/エーカー(5ガロン/エーカー)及び320オンス/エーカー(2.5ガロン/エーカー)で試験した。ダイズさび病用とラベルに書かれた2種類の従来の化学的殺真菌剤Headline(登録商標)及びDomark(登録商標)230MEを、単独ならびにCivitasのタンク混合相手として使用した。総噴霧体積は、15ガロン/エーカーであり、これは芝生施用(50〜100ガロン/エーカー)のための噴霧体積よりも著しく小さい。従って、Civitas溶液の濃度は、芝生施用(本研究では16%〜33%)の場合よりもかなり高かった。処置剤は表12に列挙されている。本研究の結果を表13に示す。Civitasは、パコプソラ・パキュリジ(Phakospora pachyrhizi)のダイズに対する顕著な制御を示した。発生率及び重症度は、従来の殺真菌剤による制御と等しいかそれ以上であった。従来の殺真菌剤とCivitas単独又はCivitas/Harmonzierとの組み合わせにより、単独で使用される従来の殺真菌剤よりも良好な有効性が得られた。
Figure 2014522416
Figure 2014522416
Figure 2014522416
実施例7
コムギに対する赤さび病の制御
春まきコムギ栽培品種に対して赤さび病の野外実験を行った。拡展剤用試験区から得られた胞子は、実験用試験区の自然感染のための接種菌としての役割を果たした。扇形スプレー先端部(TeeJet SS8003、Spraying Systems社、イリノイ州ホイートン)を取り付けた約276kPaの圧力で動作するCO作動型背負式噴霧機を用いて、1エーカー当たり20ガロンの施用量で出穂(Feekes 10.1/10.2)に処置剤を施用した。標準的な化学薬品対照としてProsaro(Bayer CropScience社)を使用した。
化学薬品噴霧から19日後に疾患評価を行った。1つの試験区当たり12個の無作為に選択した止め葉に感染した葉の面積の割合で赤さび病の重症度を評価した。「R」統計パッケージを使用してデータを分析した。分散分析のために平方根及び逆正弦関数を用いて赤さび病の重症度に関するデータを変換した。グラフ及び表中のさび重症度について示されている平均値は、逆変換された平均値である。
Civitas/Harmonizer(160:10オンス/エーカー)及びCivitas/Harmonizer(320:20オンス/エーカー)の処置剤により、対照試験区と比べてさび感染症が著しく低下した。Civitas処置剤の有効性は、標準的な化学薬品Prosaro(6.5オンス/エーカー)に匹敵している。
Figure 2014522416
Figure 2014522416
実施例8
トウモロコシに対する灰斑病の制御
自然感染により、交配種トウモロコシ(NK 67 3000GT)に対して灰斑病(トウモロコシ斑点病菌(Cercospora zeae-maydis))の野外実験を行った。1エーカー当たり20ガロンの噴霧率でR1及びR3成長段階でCivitas処置剤を施用した。R1で標準的な化学薬品対照としてHeadline(BASF社)及びStratego(Bayer CropScience社)を施用した。
R1での施用から約16日及び40日後に疾患評価を行った。灰斑病の重症度を試験区内の感染した葉の面積の割合として評価した。
全ての化学処置剤により、対照試験区と比べて疾患の重症度が低下した。
Figure 2014522416
本発明の各種態様を本明細書に開示しているが、当該技術分野の通常の一般常識に従って、本発明の範囲内で、多くの変更及び修飾を行ってもよい。そのような修飾としては、実質的に同じ方法で同じ結果を達成するために、本発明の任意の側面の公知の均等物での置き換えが挙げられる。
実施例9
カエデ黒紋病
5月に、カエデの木の苗木(約50cmの高さ)を50%の堆肥及び50%の砂追肥混合物を含む鉢に移植した。
7種の処置剤(表16)及び1種の処置剤当たり4本の複製した木を用いる無作為化完全ブロック実験計画(RCBD:randomized complete block design)を組み立てた。各木に同じ処置剤を2回噴霧した(5月28日及び6月16日)。処置剤を体積に基づき脱イオン水と混合した。
葉面散布用処置剤のために、土壌への滴下が最小になるように努めながら、流出するまで木の全ての葉の両葉面(向軸及び背軸)に噴霧して、最大30mlを施用した。土壌用処置剤のために、5.5mlを各鉢に施用し、鉢の底から水を浸出させることなく土壌の中に処置剤を潅注するのに十分な1.7Lの水を添加した。8月に、1本の植物当たりの斑点数を観察した。データを分散分析に供し、p=0.05での最小有意差試験により平均値を分けた。
Figure 2014522416
葉への直接噴霧又は土壌への直接施用により、Civitas及びCivitas+Harmonizerを施用した。その結果から、Civitas又はCivitas+harmonizerを土壌に施用した場合、それらは葉に施用した場合と同程度に統計学的に有効であることが実証された。土壌施用のために、CIVITAS+harmonizerは、CIVITAS単独よりも有効であった。
実施例10
加工用トマト移植に対する細菌性斑点病の管理のためのCivitas+Harmonizerの評価
材料及び方法
1月4日に、トマトの変種「TSH4」をFafard発芽用混合物(germination mix)の中に播種した。各反復試験区は、1つの反復試験区当たり全部で25本の移植物又は1つのセル当たり1本の植物にするために、200セルの大きさの移植トレイからの25セルの正方形の切り取り部分で構成されていた。種子を培地用粉砕バーミキュライトで覆い、種子発芽室に3日間置いた後、温室に移動させた。1種の処置剤につき4回の反復試験を行う無作為化完全ブロック実験計画で反復試験区を準備した。播種から14、20、26、30、36及び44日後(DAS:days after seeding)に、200ppmの20−20−20(NPK)を植物に施肥した。
21、25、30、38及び45DASに、標準的なKocide 2000(水酸化銅、53.8%)処置剤を施用した。手持ち式ミスト噴霧機を用いて1000L Ha-1の水の施用量で処置剤を施用した。21DASに、Civitas及びHarmonizerを施用した。注射器に0.6mLの溶液を充填し、注射器外筒の外側を綿ボールで拭き取り、かつ溶液を各セル中の生育培地に施用して、土壌注入用処置剤を施用した。トレイが完全に飽和するまでトレイを処置剤溶液に浸漬させて、トレイ浸漬用処置剤を施用した。
トリプシン大豆培養液で接種菌を調製し、0.025%v/vのSylgard 309を含む無菌蒸留水中に106CFU mL-1の濃度になるまで希釈した。菌接種後、葉の湿りと相対湿度を維持するために、被検物をプラスチックテント構造体で取り囲んだ。1回目の菌接種から6日後に症状はほとんど現れなかったため、Pst(01T23B)で感染させたスラリー状のトマトの葉を用いて、31DASに被検物に2回目の菌接種を行った。トマトの葉(28g)を回収し、200mLの蒸留水と30秒間混合した。混合物を寒冷紗の3つの層で濾過し、Sylgard 309(0.025%v/v)を添加し、手持ち式ミスト噴霧機を用いて、流出するまで混合物をトマト植物に施用した。
各評価日ごとに1回、各反復試験区内の全ての本葉の病変数を数えた。注射施用処置においてCivitas及びHarmonizer処置剤を施用してから19日後に植物毒性症状を観察した。研究期間の終了時に、各反復試験区の中心の9つのセルから植物を取り出し、紙封筒に入れたその植物材料を乾燥機(70℃)内に置き、乾燥重量を記録して、葉重量を測定した。49DASに葉の乾燥重量を測定するために試料を採取した。
ARM7(Gylling Data Management社、サウスダコタ州ブルッキングズ)を用いて統計分析を行った。バートレットの等分散性検定を用いて、正規性についてデータを試験した。正規でないデータ(P≦0.05)を変換した。P≦0.05である場合、分散分析を行い、ダンカンの新多重範囲検定を用いて平均値の比較を行った。
寒冷紗の3つの層で濾過し、Sylgard 309(0.025%v/v)を添加し、手持ち式ミスト噴霧機を用いて、流出するまで混合物をトマト植物に施用した。
各評価日ごとに1回、各反復試験区内の全ての本葉の病変数を数えた。
ARM7(Gylling Data Management社、サウスダコタ州ブルッキングズ)を用いて、統計分析を行った。バートレットの等分散性検定を用いて、正規性についてデータを試験した。正規でないデータ(P≦0.05)を変換した。分散分析を行い、P≦0.05である場合、ダンカンの新多重範囲検定を用いて平均値の比較を行った。
結果
加工用トマトの品質及び収率は、複数の疾患によって大きな影響を受ける可能性がある。例えば、細菌性斑点病(トマト斑葉細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. tomato))及び斑点細菌病(主として斑点細菌病菌(Xanthomonas vesicatoria)B群及びキサントモナス・ガルドネリ(X. gardneri)D群)により、オンタリオでは収率が最大60%も低下した(Cupples et al. 2006, LeBoeuf et al. 2005)。移植及び圃場生産中に衛生管理を行ったり銅を何度も施用したりすること以外には、これらの疾患のための有効な管理手段はほとんどない。
土壌注入又は移植トレイの製品溶液中への浸漬によって施用された5%v/vCivitas+5%v/vHarmonizerの1回の施用は、標準的な殺菌剤Kocide 2000の5回の施用と同程度に有効であった。
Figure 2014522416
実施例11
現場条件下での加工用トマトにおける斑点細菌病及び細菌性斑点病の管理のためのCivitas及びHarmonizerの評価
害虫:斑点細菌病(キサントモナス・ガルドネリ(Xanthomonas gardneri)、別名トマト斑点細菌病菌(Xanthomonas campestris pv. vesicatoria)D群)、細菌性斑点病(トマト斑葉細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. tomato))。
材料:Kocide 2000(水酸化銅53.8%)、Civitas及びCivitas/Harmonizer。
方法:6月6日に、機械的移植機を用いて、1メートル当たり3本の植物の施用量でトマト移植物(栽培品種H9909)を対列に移植した。対列の各セットは1.5メートル間隔で離間されていた。各処置用試験区は、長さが7メートルであり、1つの対列で構成されていた。1種の処置剤につき4回の反復試験を行う無作為化完全ブロック実験計画として試験を組み立てた。
XULD 120-02ノズル及び200L Ha-1の水体積を備えた1.5メートルの手持ち式ブームCO噴霧機(35psi)を用いて、葉処置剤を施用した。移植の直前の6月6日に浸漬用処置剤を施用した。プラグトレイ(288セルの大きさ)を、それぞれ72本の植物を含む4つの部分に切り分けた。トレイの各切り分け部分を個々に処置し、1つの複製された試験区のために使用した。土壌非含有混合物を含む5個のプラグをトレイから取り出し、Extech Soil Moisture Meter MO750(Extech Instruments社、ニューハンプシャー州ナシュア)を用いて含水率を測定することにより、含水量を測定した。各試験区のための処置剤溶液(1.5L)を猫用の砂箱に入れ、各トレイを溶液に1時間浸漬した。トレイを溶液から取り出した後、残りの体積を記録し、移植トレイの切り分け部分によって吸収された溶液の体積を計算した。5%v/vCivitas+5%v/vHarmonizer処置剤では、1つのプラグ当たりの吸収された平均体積は6.2mLであった。移植時に畝間用処置剤を施用した。2Lのボトル中で処置剤溶液を混合し、CO圧力を用いて施用した。移植用キッカー(transplant kicker)の前方にある移植用ショー(transplant show)にノズル(Lumark 015-F110)を取り付けた。処置剤を540mL Ha-1(1つの対列当たり40.5mL)の施用量で送達した。植え付け時に2.4L Ha-1の施用量で移植水も使用した。
6月16日に、約106CFU ml-1の濃度で、被検物に対してトマト斑点細菌病菌(Xanthomonas campestris pv. vesicatoria)(D群)及びトマト斑葉細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. tomato)を接種した。ULD120−02ノズルを備えた手持ち式の2メートルCOブーム噴霧機を用い、35psiの圧力及び200L Ha-1の水体積で接種菌を施用した。菌接種から10日以内に、試験中に細菌性疾患の症状が現れ始めたため、被検物に再接種しなかった。
生育期の間中、必要に応じて点滴灌漑システムを用いて被検物を潅注した。7月26日及び8月7日に、葉枯病(late blight)からの予防的保護のために、Revus(マンジプロパミド)を施用した。
6月29日、7月5日、8月2日、8月8日及び8月16日に、各試験区内の5本の植物の感染した葉の数を数え、落葉の割合を推測して、斑点細菌病及び細菌性斑点病を評価した。9月12日にも落葉の割合を評価した。
Figure 2014522416
移植トレイを製品溶液に浸漬するか畝間に施用することにより施用したCivitas+Harmonizerの1回の施用は、標準的な抗細菌剤Kocide 2000の3回の施用と同程度に有効であった。
実施例12
Civitas土壌施用は、トマトの夏疫病(early blight)に対して有効である。真菌類のジャガイモ夏疫病菌(Alternaria solani)によって引き起こされるトマトの夏疫病(early blight)は、北アメリカ東部ではトマトの最も一般的な葉の疾患になり得る。この疾患は、ジャガイモに対する深刻な問題にもなり得る。予備的な証拠により、Civitasの土壌への施用により、トマト夏疫病(early blight)による葉の病変が減少し、トマト植物の根の内部に生息する内生細菌が約10倍増加することが分かっている。トマトの根においてCivitasによって侵される細菌は少なくとも4種類存在する。表19を参照されたい。
Figure 2014522416
本明細書での参考文献の引用は、そのような参考文献が本発明の先行技術であることを認めるものではない。本明細書に引用されているあらゆる優先権証明書及び全ての刊行物(特許及び特許出願が挙げられるが、これらに限定されない)は、あたかも各個々の刊行物が具体的かつ個別に参照により本明細書に組み込まれることが示されいるかのように、また本明細書に完全に記載されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、実質的に上に記載され、かつ実施例を参照しながら記載されている全ての態様及び変形形態を含む。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲に含まれている。

Claims (49)

  1. パラフィン油を含有する組成物を植物の根の組織に施用することを含む、植物の健康を促進する方法。
  2. 組成物を植物の根元及び根系に近接している生育培地に施用し、該生育培地に施用する該組成物の量は、該生育培地に浸透して、該植物による取り込みのために該根の組織に接触させるのに十分な量である、請求項1に記載の方法。
  3. 生育培地は、植物の根元から0インチ〜6フィートである該生育培地の任意の表面及び該生育培地の該表面の下に0インチ〜24インチである任意の生育培地を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 生育培地が土壌である、請求項2又は請求項3に記載の方法。
  5. 組成物を急速注入として施用する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 組成物を注入及び/又は根浴によって施用する、請求項5に記載の方法。
  7. 組成物を少なくとも10秒間にわたって施用する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 組成物を土壌灌注によって施用する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 組成物を点滴灌漑によって施用する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  10. 組成物を土壌注入によって施用する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  11. 組成物を施用した後に生育培地に水を添加することをさらに含む、請求項2〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 植物の気生部分が、組成物の根の組織への施用中に該組成物に曝されない、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 植物の気生部分が組成物に曝されない、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 1種以上の従来の化学的殺真菌剤を植物に施用することをさらに含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 1種以上の従来の化学的殺真菌剤を植物の気生部分に施用する、請求項14に記載の方法。
  16. 植物が作物である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 作物が、コムギ、オオムギ、ダイズ、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ又はそれらの任意の組み合わせである、請求項16に記載の方法。
  18. 作物がコムギ又はトマトである、請求項16に記載の方法。
  19. 組成物が50〜99重量部の水をさらに含む、請求項16〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 組成物が水中油型エマルションである、請求項19に記載の方法。
  21. 組成物を100ガロン/エーカー〜800ガロン/エーカーの施用量で施用する、請求項19又は請求項20に記載の方法。
  22. 組成物を200ガロン/エーカー〜400ガロン/エーカーの施用量で添加する、請求項19又は請求項20に記載の方法。
  23. 植物が木である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  24. 木が、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トリネコの木、松の木、トウヒの木又はそれらの任意の組み合わせである、請求項22に記載の方法。
  25. 木がカエデの木である、請求項22に記載の方法。
  26. 組成物が、5〜99重量部の水をさらに含む、請求項22〜24のいずれか1項に記載の方法。
  27. 組成物が水中油型エマルションである、請求項26に記載の方法。
  28. 油を木の直径1インチ当たり1オンス〜2ガロンの組成物の施用量で添加する、請求項26又は請求項27に記載の方法。
  29. パラフィン油が、16〜35個の炭素原子を有するパラフィンを含む、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. パラフィン油が、少なくとも80%のパラフィン含有量を有する、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. パラフィン油が合成イソパラフィンを含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 組成物が乳化剤をさらに含む、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. パラフィン油の乳化剤に対する重量比が10:1〜500:1である、請求項30に記載の方法。
  34. パラフィン油の該乳化剤に対する重量比が50:1である、請求項30又は請求項31に記載の方法。
  35. 乳化剤が、天然もしくは合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル又はそれらの組成物を含む、請求項30〜32のいずれか一項に記載の方法。
  36. 乳化剤が天然もしくは合成のエトキシル化アルコールを含む、請求項30〜33のいずれか一項に記載の方法。
  37. 組成物が顔料をさらに含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 顔料がポリ塩化銅(II)フタロシアニンである、請求項35に記載の方法。
  39. パラフィン油の顔料に対する重量比が1:5〜100:1である、請求項10又は請求項11に記載の方法。
  40. パラフィン油の顔料に対する重量比が30:1である、請求項35〜37のいずれか一項に記載の方法。
  41. 顔料が水性顔料分散系である、請求項35〜38のいずれか一項に記載の方法。
  42. 組成物がシリコーン界面活性剤をさらに含む、請求項1及び35〜38のいずれか一項に記載の方法。
  43. シリコーン界面活性剤がシリコーンポリエーテルである、請求項40に記載の方法。
  44. シリコーン界面活性剤が式IV:
    Figure 2014522416
    (式中、RはH又はCH=CH−CH又はCOCHであり、RはH又はCH=CH−CH又はCOCHであり、fは1以上である)
    に係るポリエチレングリコールをさらに含む、請求項40又は請求項41に記載の方法。
  45. 顔料のシリコーン界面活性剤に対する重量比が2:1〜50:1である、請求項40〜42のいずれか一項に記載の方法。
  46. 組成物が沈降防止剤をさらに含む、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法。
  47. 植物の健康を促進することは、植物の有害生物によって引き起こされる疾患を制御することであり、該有害生物は、真菌類、卵菌綱、細菌、ウイルス、ウイロイド、ウイルス様生物、フィトプラズマ属、原生動物、線形動物、寄生植物及び昆虫からなる群から選択される、請求項1〜46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 植物の健康を促進することは、真菌病原体によって引き起こされる疾患を制御することである、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 疾患がカエデ黒紋病である、請求項48に記載の方法。
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