JP2014519845A - ショートニング組成物 - Google Patents

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Abstract

本明細書の開示では、約40重量%〜約90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物を提供し、このショートニング組成物は、40℃下で、ショートニング組成物の全重量に対して、約5%〜約10%固体の固体脂指数、約90,000Pa〜約1,500,000Paの硬度を有する。

Description

本出願は、スクロースポリエステルを含むショートニング組成物、及びかかるショートニング組成物の製造及び使用方法に関する。
現代の人々において、肥満は最も一般的な健康課題である。肥満状態は、消費されるよりも多量のカロリーを摂取することに関連している。脂質は、人間の食事において高濃度のカロリー源となるため、食品に含まれる脂質の削減及び/又は置き換えが必要とされ続けている。食品の脂質含量を削減及び/又は置き換える1つの方法としては、難消化性脂質(例えば、スクロースポリエステル)を含むショートニング組成物を使用するものがある。脂質をスクロースポリエステル(「SPE」)に置き換える割合を高めると、それに応じて所定のショートニング組成物に含まれるカロリー数が低減されることから、より高い割合でスクロースポリエステルを含む上質なショートニング組成物が継続して必要とされている。
ショートニング組成物は、一般的に、ハードストック画分、中間溶融画分(「IMF」)、及び液体油画分を含有している。スクロースポリエステル含有ショートニングを製造するために確立された方法の1つは、中間溶融画分の少なくとも一部分をスクロースポリエステルブレンドで置き換えるというものである。従来より、これらのスクロースポリエステル含有ショートニングは、スクロースポリエステルを最大で35%含んでいたが、最近になって、高い割合でスクロースポリエステルを(例えば、スクロースポリエステルを40%以上)有するショートニング組成物を製造することに関心が集まっている。過去においては、高い割合でスクロースポリエステルを含むショートニング組成物(例えば、スクロースポリエステルを75%含むショートニング組成物)が処方されてきたが、これらのショートニング組成物を使用する食品は、一般的に、(1)美味性における懸念(例えば、望ましくない、べたついた食感)、及び/又は(2)加工性における懸念(例えば、食品加工装置との不適合)という欠点を示していた。
スクロースポリエステルは、それらの嵩及び形状のために、特定の天然油脂とは全く異なる融解プロファイルを有する異なる結晶構造を形成する。液体スクロースポリエステルに部分的に水素添加することによって、スクロースポリエステルの非飽和炭素鎖が一部トランス及び飽和炭素鎖に転換され、融点が上昇し得る。この水素添加プロセスによって、得られるスクロースポリエステルの融解プロファイルが全体的に上昇し、それによって、体温(約37℃)での固体含有量が高くなる。これらの部分的に水素添加されたスクロースポリエステルが、中間溶融画分としてショートニング処方物に加えられた場合、このような固体含有量の高さから、ショートニングを混ぜ込んだ食品の美味性に課題(例えば、望ましくないべたついた食感)が生じる。ショートニングをフロスティング、アイシング、焼き菓子又は他の菓子類の製造に使用した場合、このような製品は、これらの製品の種類に関連付けられる特定の食感(すなわち、消費者の口の中で溶解させることのできる製品)が消費者に好まれるために、特に不利である。更には、高い割合でスクロースポリエステルを含むショートニングを、フロスティング、アイシング、パン生地、焼き菓子又は他の菓子類の製造に使用した場合、ショートニングを混ぜ込む製品の加工性(例えば、塑性、せん断抵抗)が食品加工装置に不向きなものになる恐れがある。例えば、スクロースポリエステルを75%含む従来のショートニングをパイクラスト生地に使用した場合、生地は多くの場合べたつき、高速食品加工装置には不向きなものになる。
1つの欠点を軽減させるにつれその他の欠点が目立ってしまうことから、高い割合でスクロースポリエステルを有するショートニングを使用する食品において美味性と加工性とのバランスを取ろうとする試みは難しい。したがって、高い割合でスクロースポリエステルを含むショートニングは未だ必要とされており、ここで、ショートニングは、製造業者がショートニングを望ましく扱いかつ特定の食品に混ぜ込むことができるレオロジー特性を有するだけでなく、かかる食品を食べた際に消費者に望ましい食感を与えることもできる。
スクロースポリエステル含有ショートニング組成物、及びかかる組成物の製造方法及び使用方法が本明細書に開示される。
1つの実施形態では、本開示は、約40重量%〜約90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物を提供し、このショートニング組成物は、40℃下で、ショートニング組成物の全重量に対して、約5%〜約10%固体の固体脂指数、及び約90,000Pa〜約1,500,000Paの硬度を有する。
その他の実施形態では、本開示は、約40重量%〜約90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物を提供し、このショートニング組成物は、40℃下で、ショートニング組成物の全重量に対して、約5%〜約10%固体の固体脂指数、及び約300Pa〜約10,000Paの降伏値を有する。
更にその他の実施形態では、本開示は、約40重量%〜約90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物を提供し、このショートニング組成物は、ハードストック画分;スクロースポリエステルのブレンドを含む中間溶融画分(各々のスクロースポリエステルは、スクロース部分と複数の脂肪酸エステル部分を含む);及び液体画分を含み、中間溶融画分中のスクロースポリエステルのブレンドにおいて組み合わされた脂肪酸エステル部分の約25%〜約50%は、トランス結合を有する炭素鎖を含む。
更に他の実施形態では、本開示は、約40重量%〜約90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物を提供し、このショートニング組成物は、ハードストック画分;スクロースポリエステルのブレンドを含む中間溶融画分(各々のスクロースポリエステルは、スクロース部分と複数の脂肪酸エステル部分を含む);及び液体画分を含み、中間溶融画分中のスクロースポリエステルのブレンドにおいて組み合わされた脂肪酸エステル部分の約50重量〜約75重量%は、パルミチン脂肪酸エステル部分である。
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、1つ以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
本明細書で使用するとき、用語「包含する(include)」、「包含する(includes)」及び「包含している(including)」は、非限定的であるように意味される。
本明細書で使用するとき、「含む(comprising)」との用語は、本開示の組成物の調製において共に使用される種々の構成成分を意味する。それ故に、用語「から本質的に成る」及び「からなる」は、「含む」という用語に包含される。
本明細書で使用するとき、「完全融点」とは、固体の最後の目に見える痕跡が消失する温度を意味する。所与の組成物又は成分の完全融点は、AOCS方法Cc 1−25(米国油脂化学協会)に従って測定される。
本明細書で使用するとき、用語「低級アルコール」は、C1、C2、C3、又はC4アルコール、及びこれらの組み合わせを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「融点」は、成分が固相から液相に変化し始める温度を意味する。
本明細書で使用するとき、「オクタ−スクロースポリエステル」は、スクロース分子上の8つの利用可能なヒドロキシル部分が脂肪酸でエステル化されていることを意味し、用語「ヘプタ−スクロースポリエステル」は、スクロース分子上の7つの利用可能なヒドロキシル部分が脂肪酸でエステル化されていることを意味し、用語「ヘキサ−スクロースポリエステル」は、スクロース分子上の6つの利用可能なヒドロキシル部分が脂肪酸でエステル化されていることを意味し、用語「ペンタ−スクロースポリエステル」は、スクロース分子上の5つの利用可能なヒドロキシル部分が脂肪酸でエステル化されていることを意味する。
本明細書で使用するとき、「固体脂含量」又は「SFC」は、所与の温度にて結晶形状で存在する脂肪又は油の割合(%)を意味する。
本明細書で使用するとき、「固体脂指数」は、標準温度チェック点での固体脂含量(SFC)の経験的測定値である。
本明細書で使用するとき、「スクロースポリエステル」又は「SPE」は、スクロース部分と複数の脂肪酸部分を含む分子を意味し、スクロース上の利用可能なヒドロキシル基のうち少なくとも5つは、脂肪酸でエステル化されている。本明細書において、用語「スクロースポリエステル」は、スクロースポリエステル分子のブレンドを含有する組成物を指すために使用することもできる。
本明細書で使用するとき、「高トランスSPE IMF」は、約25%〜約50%のトランス含有量を有する中間溶融画分を含有するスクロースポリエステルを意味する。
本明細書で使用するとき、「トランス含有量」は、所定の組成物において、脂肪酸エステルの総量と比較した際のトランス脂肪酸エステルの割合を意味する。
本明細書で使用するとき、「トランス脂肪酸エステル」は、トランス構造中で少なくとも1つの二重結合を有する、16又は18炭素鎖(例えば、CH3(CH214COOH又はCH3(CH216COOH)脂肪酸エステルを意味する。
本明細書で使用するとき、「パルミチン脂肪酸エステル」は、炭素数16(すなわち、CH3(CH214COOH)の完全飽和脂肪酸エステルを意味する。
本明細書で使用するとき、「高パルミチン酸SPE IMF」は、少なくとも50%パルミチン脂肪酸含有量を有する中間溶融画分を含有するスクロースポリエステルを意味する。
本明細書で使用するとき、「パルミチン脂肪酸含有量」は、所定の組成物において、脂肪酸エステルの総量と比較した際のパルミチン脂肪酸エステルの割合を意味する。
本明細書で使用するとき、「低ろう性SPE IMF」は、40℃下で約3%〜約10%のSFCを有する中間溶融画分を含有し、低温(中間溶融画分を含有する従来のスクロースポリエステルと比較して)において、高濃度の固体を保持するスクロースポリエステルを意味する。例えば、高トランスSPE IMF及び高パルミチン酸SPE IMFは、低ろう性SPE IMF種である。
本明細書で使用するとき、用語「Olestra(登録商標)」及び「Olean(登録商標)」は、同じ意味を有し、互換的に使用できる。
本明細書で使用するとき、全ての試験及び測定は、別途記載のない限り、25℃で行われる。
本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるためには、本出願の試験方法の項で開示する試験方法を用いるべきである。
別途記載のない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
割合(%)及び比率は全て全て、別途記載のない限り重量で計算される。全ての割合(%)及び比率は、別途記載のない限り組成物全体を基準にして計算される。
本明細書の全体を通じて与えられる全ての最大の数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そうしたより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書の全体を通じて与えられる全ての最小数値限定は、それよりも大きい全ての数値限定を、あたかもそれらの大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているものと同様にして含むものである。本明細書の全体を通じて与えられる全ての数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に含まれるそれよりも狭い全ての数値範囲を、あたかもそれらのより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているものと同様にして含むものである。
引用される全ての文献は、その関連部分において参照により本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用もそれが本発明に関連する先行技術であることの容認として解釈されるべきではない。
フロスティング、フィリング、アイシング、焼き菓子、キャンディ並びに他の食品及び菓子製品において有益であるために、スクロースポリエステルを含むショートニング組成物は、室温では固体であるものの融点が体温付近(約37℃)であることが理想的である。フロスティング、フィリング、アイシング、焼き菓子、キャンディ並びに他の食品及び菓子製品で利用されるショートニング組成物の融点及び融解プロファイルは、これらの種類の食品に関し消費者に所望される食感をもたらす。理想としては、かかるショートニング組成物は、体温(約37℃)で固体を全く又はほとんど含有しない。上述のように、これらの種類の食品において、特定のスクロースポリエステルを含有するショートニング(特に高い重量パーセントでスクロースポリエステルを含有するショートニング)を使用するのに関連する当該技術分野における問題の1つは、所望される食感を消費者に提供する食品を作り出す能力である。当該技術分野におけるその他の問題は、食品と食品加工装置との相性を保持しつつ、かかるショートニング組成物を食品に混ぜ込む能力である。
本明細書に開示されるのは、ショートニング組成物が、フロスティング、フィリング、アイシング、パン生地、焼き菓子、キャンディ並びに他の食品及び菓子製品に好適な所望の食感を消費者に提供できるような融解プロファイルを有するスクロースポリエステルを、高い重量パーセント(40重量%を超えて)で含有するショートニング組成物である。かかるショートニング組成物は、製造業者がショートニングを望ましく扱いかつフロスティング、フィリング、アイシング、パン生地、焼き菓子、キャンディ並びに他の食品及び菓子製品にショートニングを混ぜ込むことができるレオロジー特性も持っている。
ショートニング組成物:
本明細書に開示されるのは、約40重量%〜約90重量%、又は約50重量%〜約85重量%、又は約55重量%〜約80重量%、又は約60重量%〜約80重量%、又は約70重量%〜約80重量%、又は約75重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物であって、このショートニング組成物は、
a.40℃下で、ショートニング組成物の全重量に対して、約3%〜約10%、又は約5%〜約10%固体の固体脂指数、及び
b.約90,000Pa〜約1,500,000Pa、又は約90,000Pa〜約900,000Pa、又は約100,000Pa〜約600,000Paの硬度、を有する。
その他の態様では、本明細書で詳述されるショートニング組成物の降伏値は、約300Pa〜約10,000Pa、又は約500Pa〜約9,000Pa、又は約1,000Pa〜約8,000Paであり得る。
その他の態様では、約40重量%〜約90重量%、又は約50重量%〜約85重量%、又は約55重量%〜約80重量%、又は約60重量%〜約80重量%、又は約70重量%〜約80重量%、又は約75重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物は、
a.ハードストック画分;
b.スクロースポリエステルのブレンドを含み、各スクロースポリエステルはスクロース部分と複数の脂肪酸エステル部分を含む中間溶融画分;及び
c.液体画分;を含み、
ここで、ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約25重量%〜約50重量%は、トランス型成分を含有する炭素鎖を含む。
その他の態様では、約40重量%〜約90重量%、又は約50重量%〜約85重量%、又は約55重量%〜約80重量%、又は約60重量%〜約80重量%、又は約70重量%〜約80重量%、又は約75重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物は、
a.ハードストック画分;
b.スクロースポリエステルのブレンドを含み、各スクロースポリエステルはスクロース部分と複数の脂肪酸エステル部分とを含む、中間溶融画分;及び
c.液体画分;を含み、
ここで、ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約50重量%〜約75重量%は、パルミチン脂肪酸エステル部分である。
その他の態様では、本明細書で詳述されるショートニング組成物は、ショートニング組成物の全重量に対して、約5重量%〜約15重量%、又は約5重量%〜約12重量%のハードストック画分;約10重量%〜約30重量%、又は約10重量%〜約30重量%の中間溶融画分;及び約55重量〜約85重量%、又は約63重量%〜約85重量%の液体画分を含み得る。
ハードストック画分:
本明細書で詳述されるショートニング組成物の実施形態では、ハードストック画分は、主に飽和脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、主に飽和脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリド及びトリグリセリド、又は主に飽和脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリド及びスクロースポリエステルを含み得る。その他の態様では、ハードストック画分は、ワックス、ステロール及びステロールエステルを含み得る。あるいは、その他の態様では、ハードストック画分は、核形成が速く、ショートニング組成物に小型の脂質結晶をもたらす他の食用高融点要素を含み得る。本明細書で詳述されるショートニング組成物で使用され得る特定のハードストックの1つは、Trancendim(登録商標)(カンザス州カンザスシティ(Kansas City)のCaravan Ingredientsから入手可能)である。
中間溶融画分:
本明細書で詳述されるショートニング組成物で利用される中間溶融画分(「IMF」)は、一般的には、低ろう性SPE IMFと呼ばれる。低ろう性SPE IMFは、スクロースポリエステルを含有し、40℃下で約3%〜約10%のSFCを有し、また、低温(中間溶融画分を含有する従来のスクロースポリエステルと比較して)において、固体を高濃度で保持する。低ろう性SPE IMFは、IMF(「高トランスSPE IMF」)中のスクロースポリエステルのトランス含有量を調整するか、もしくは、IMF(「高パルミチンSPE IMF」)中のスクロースポリエステルのパルミチン含有量を調整することで得ることができ、どちらも以下で更に詳述される。
高トランスSPE IMF:
1つの態様では、高トランスSPE IMFは、スクロースポリエステルのブレンドを含んでよく、各スクロースポリエステルは、スクロース部分と複数の脂肪酸部分を含み:
a.ブレンド中のスクロースポリエステルの約90重量%〜約100重量%、又は約95重量%〜約100重量%は、オクタ−、ヘプタ−、及びヘキサ−スクロースポリエステルからなる群から選択され、
b.ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約25重量%〜約50重量%、又は約40重量%〜約50重量%、又は約40重量%〜約45重量%は、トランス型成分を含有する炭素鎖を含み、
c.ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約60重量%〜約100重量%、又は約75重量%〜約95重量%、又は約85重量%〜約90重量%は、C18炭素鎖を含み、ブレンド中のスクロースポリエステルの脂肪酸エステル部分の残りは、独立してC12〜C16又はC20〜C22炭素鎖から選択される炭素鎖を含む。
その他の態様では、ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約40重量%〜約90重量%、又は約50重量%〜約85重量%、又は約60重量%〜約70重量%、又は約75重量%は、不飽和炭素鎖を含み得る。
その他の態様では、トランス型成分を含有する炭素鎖は、C18:1トランス、C18:2トランス、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるC18炭素鎖であり得る。
その他の態様では、高トランスSPE IMFは、少なくとも1つのトランス脂肪酸を含む食用油から得られる脂肪酸エステルを含み得る。1つの態様では、食用油は、菜種油、獣脂油、ココナッツ油、ババス油、コーン油、ラード、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油、大豆油、キャノーラ油、ヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、綿実油、及びこれらの組み合わせから選択され得るトランス脂肪酸を含む。
その他の態様では、高トランスOlestra(登録商標)IMFは、本明細書で記載される試験方法を使用して測定する際、33.3℃において、約50,000〜約300,000、又は約100,000〜約200,000Pa/秒のチキソトロピック性領域を示し得る。他の態様では、組成物は、本明細書に記載の方法を使用して測定する際、33.3℃において、約50,000〜約100,000Pa/秒のチキソトロピック性領域を示し得る。
その他の態様では、高トランスOlestra(登録商標)IMFは:
a.スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約60重量%〜約99重量%のスクロースポリエステルであって、40℃下で、約3%〜約10%のSFCを有し、かつ低温下で、高濃度で固形分を維持するスクロースポリエステル;及び
b.スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約1重量%〜約40重量、又は約2重量%〜約20重量%、又は約5重量%〜約8重量%のスクロースポリエステルであって、約40℃〜約100℃、又は約60℃〜約75℃の完全融点を有し、室温で固体であり得るスクロースポリエステル;を含み得る。
その他の態様では、高トランスSPE IMFは、スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約0重量%〜約0.5重量%のペンタスクロースポリエステルを含み得る。
高パルミチン酸SPE IMF
1つの態様では、高パルミチン酸SPE IMFは、スクロースポリエステルのブレンドを含んでよく、各スクロースポリエステルは、スクロース部分と複数の脂肪酸部分とを含み:
a.ブレンド中のスクロースポリエステルの約90重量%〜約100重量%、又は約95重量%〜約100重量%は、オクタ−、ヘプタ−、及びヘキサ−スクロースポリエステルからなる群から選択され;
b.ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約50重量%〜約75重量%、又は約55重量%〜約70重量%、又は約60重量%〜約65重量%は、パルミチン酸エステル部分であり;
c.ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約50重量%〜約90重量%、又は約55重量%〜約75重量%、又は約55重量%〜約65重量%は、C16炭素鎖を含み、ブレンド中のスクロースポリエステルの脂肪酸エステル部分の残りは、C12〜C14又はC18〜C22炭素鎖から独立して選択される炭素鎖を含む。
その他の態様では、ブレンド中のスクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の約10重量%〜約50重量%、又は約10重量%〜約30重量%、又は約10重量%〜約20重量%、又は約10重量%は、不飽和炭素鎖を含み得る。
その他の態様では、高パルミチン酸SPE IMFは、パルミチン脂肪酸成分を含む食用油から得られる脂肪酸エステルを含み得る。1つの態様では、トランス脂肪酸を含む食用油は、菜種油、獣脂油、ココナッツ油、ババス油、コーン油、ラード、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油、大豆油、キャノーラ油、ヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、綿実油、及びこれらの組み合わせから選択されてよく、特定の場合においては、油又は油の組み合わせは、パルミチン脂肪酸含有量を増加させるために分画される。
その他の態様では、高パルミチン酸Olestra(登録商標)IMFは、本明細書で記載される試験方法を使用して測定する際、33.3℃下で、約50,000〜約300,000、又は約100,000〜約200,000Pa/秒のチキソトロピック性領域を示し得る。その他の態様では、組成物は、本明細書に記載の方法を使用して測定する際、33.3℃下で、約50,000〜約100,000Pa/秒のチキソトロピック性領域を示し得る。
その他の態様では、高パルミチン酸Olestra(登録商標)IMFは:
a.スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約60重量%〜約99重量%のスクロースポリエステルであって、40℃下で、約3%〜約10%のSFCを有し、かつ低温下で、高濃度で固形分を維持するスクロースポリエステル;及び
b.スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約1重量%〜約40重量、又は約2重量%〜約20重量%、又は約5重量%〜約8重量%のスクロースポリエステルであって、約40℃〜約100℃、又は約60℃〜約75℃の完全融点を有し、室温で固体であり得るスクロースポリエステル;を含み得る。
その他の態様では、高パルミチン酸SPE IMFは、スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約0重量%〜約0.5重量%のペンタスクロースポリエステルを含み得る。
液体画分
ショートニング組成物の液体画分は、油及び/又はスクロースポリエステルを含み得る。油は、菜種油、獣脂油、ココナッツ油、ババス油、コーン油、ラード、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油、大豆油、キャノーラ油、ヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、綿実油、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。本明細書で詳述されるショートニング組成物の他の実施形態では、液体画分は、主に非飽和脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド、及び上述の野菜油又は種子油のうちの1つ以上との組み合わせを含み得る。
その他の態様では、液体画分Olestraは:
a.スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約60重量%〜約99重量%のスクロースポリエステルであって、約40℃未満の完全融点を有し、室温で固体であり得るスクロースポリエステル;及び
b.スクロースポリエステルブレンドの全重量に対して、約1重量%〜約40重量%、又は約2重量%〜約20重量%、又は約5重量%〜約8重量%のスクロースポリエステルであって、約40℃〜約100℃、又は約60℃〜約75℃の完全融点を有し、室温で固体であり得るスクロースポリエステル;を含み得る。
ショートニングの任意要素:
本明細書で詳述されるショートニング組成物の追加成分(ハードストック、IMF及び液体画分の他の成分)としては、レシチン、モノグリセリド、ポリソルベート60、ポリソルベート80、プロピレングリコールモノステアレート及びプロピレングリコールモノパルミテートなどの乳化剤;天然又は人工バターフレーバー、砂糖及び酸などの風味剤;安定剤;酸化防止剤;クエン酸、トコフェロール、TBHQ(三級ブチルヒドロキノン)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物及びEDTA(エチレンジアミン四酢酸塩)などのキレート剤;及びステロール及びステロールエステルなどの植物性ステロールが挙げられる。
その他の態様では、本明細書で詳述されるショートニング組成物の実施形態における脂質結晶の平均粒径は、約7μm未満又は約5μm未満であり得る。理論に束縛されるものではないが、ハードストック画分中のTrancendim(登録商標)(カンザス州カンザスシティ(Kansas City)、Caravan Ingredientsから入手可能)は、ショートニング組成物中で大量の核を生成して小型の結晶を形成させる成核剤として機能するものと思われる。Trancendim(登録商標)を含有させずに製造したショートニング組成物は、Trancendim(登録商標)を含むショートニング組成物よりも粒径が大きく、硬度及び降伏値が低い。
更には、本明細書で詳述されるショートニング組成物の脂質結晶粒子は、Trancendim(登録商標)と中間溶融画分のスクロースポリエステル(本明細書で更に詳述する)との間の望ましくない予期せぬ相互作用によって、β’型ではない多形体となる。β’多形体は、固有の温度安定度及びせん断抵抗を有するため、ショートニングに非常に望ましい従来の多形体である。Trancendim(登録商標)をトリグリセリドと混合してトリグリセリドショートニングを形成する場合、Trancendim(登録商標)のβ’傾向が強力であるため、ショートニングの多形体はβ’である。予想外にも、Trancendim(登録商標)を、中間溶融画分を含有するスクロースポリエステルと混合し、本明細書で詳述されるショートニングを形成した際、β’多形体は観察されない。しかしながら、β’多形体が含まれない代わりに、本明細書で詳述されるTrancendim(登録商標)/スクロースポリエステルショートニングは、良好な可塑性及びせん断抵抗を有している。
本明細書で詳述されるショートニング組成物は、合計カロリーの削減と、目的とする用途で要求される所望のレオロジー特性とのバランスを取りながら、最終的な食品においてべたつきを最少にする。これを達成するために、40℃でSFCを調整することでべたつきも考慮しながら、所望のレオロジー特性/加工特性(硬度及び降伏値)が得られるようにTrancendim(登録商標)及び低ろう性SPE IMFの濃度のバランスがとられる。次に、合計カロリーの削減は、所望の全SPE濃度に到達するのに十分な量の液体画分を低ろう性SPE IMFに加えることで実現し得る。
試験方法
本開示の目的に関し、固体脂含量;トランス含有量;チキソトロピック性領域;脂肪酸組成;仕事指数;硬度;降伏値及び脂質結晶粒径は、以下のようにして決定する:
固体脂含量(「SFC」)−試験組成物のサンプルは、少なくとも30分間60℃(140°F)の温度まで加熱するか、サンプルが完全に融解するまで加熱する。次に、融解したサンプルは、26.7℃(80°F)で15分間、0℃(32°F)で15分間、26.7℃(80°F)で30分間、及び0℃(32°F)で15分間熱処理する。熱処理後、10℃(50°F)、21.1℃(70°F)、26.7℃(80°F)、33.3℃(92°F)及び37℃(98.6°F)の温度におけるサンプルのSEC値を、それぞれの温度で30分間平衡化した後にパルス核磁気共鳴(PNMR)によって測定する。PNMRによってSFC値を測定するこの方法は、Madison and Hill,J.Amer.Oil Chem.Soc.,Vol.55(1978),pp.328〜31.に記載されている。PNMRによるSFCの測定は、A.O.C.S.Official Method Cd.16〜81,Official Methods and Recommended Practices of The American Oil Chemists Society.3rd.Ed.,1987.にも記載されている。
トランス含有量の測定−ポリエステルサンプル中の不飽和脂肪酸の二重結合の百分率としてのトランス含有量、又はトランス脂肪酸含有量は、フーリエ変換赤外分光光度法(FTIR)によって測定される。使用されるFTIR法は、2009年に再承認された、AOCS Official Method Cd 14d−99,Reapproved in 2009、「Rapid Determination of Isolated trans Geometric Isomers in Fats and Oils by Attenuated Total Reflection Infrared Spectroscopy」に記載されていて、この方法は1%のトランス異性体に等しい又はそれ以上のトランス異性体を含有するサンプルに対して正確である。シス:トランス二重結合の比を計算するためには、FTIRによってポリエステルサンプルの脂肪酸組成物と共に取得されたトランス値が用いられる。
チキソトロピック性領域の決定−約8.0グラムのサンプルを57mmのアルミニウムパンに移動させ、サンプルを調製する。サンプルは、完全に液体になるまで113℃以上で加熱し、次に撹拌しながら29℃に冷却して温度処理する。その後、サンプルは7日間21℃で維持する。37.8℃で維持された、0〜800s−1にプログラムされた昇順又は降順せん断速度に関し非ニュートン流量曲線ヒステリシスを測定することのできる適切な円錐及び平板レオメータ(Contraves Rheomat 115A、円錐CP−6など)を用いて、レオメータを0s−1にて120秒間維持し、次に7.5分間で800s−1に上昇させ、そこで1秒間維持し、それから7.5分間で0s−1に下げ、チキソトロピック性領域を測定する。レオメータ精度が、Cannon ASTM Certified Viscosity Standards、S−2000及びN−350又はその等価物のような粘度標準によって確認される。平板と円錐との間のギャップを充填するために、十分量の試験サンプルをレオメータ平板上に配置される。その後、チキソトロピック性領域が測定される。
脂肪酸組成の決定−開示されたスクロースポリエステルの脂肪酸組成は、ガスクロマトグラフィーにより測定されてもよい。まず、当該技術分野で既知の任意の標準方法により(例えば、ナトリウムメトキシドを用いるトランスエステル化により)スクロースポリエステルの脂肪酸メチルエステルを調製し、次に炎イオン化検出器及びHewlett−Packard自動サンプラー7683モデルを取り付けたHewlett−Packardモデル6890ガスクロマトグラフを用いて、毛細管カラム(Supelco SP2340、60×0.32mm×0.2マイクロメートル)上で分離する。脂肪酸メチルエステルが、鎖の長さ、不飽和度、並びにシス、トランス及び共役を含む異性体変動によって分離される。本方法は、50分間作動して、140〜195℃まで温度を上昇させ、注入温度が250℃及び検出温度が325℃となるようプログラムされている。較正には、脂肪酸メチルエステル参照標準Nuchek Prep(#446)を使用する。
硬度及び降伏応力の決定−このレオロジー法は、TA AR1500レオメータを使用して、硬度及び降伏応力を測定するものである。この方法は、21℃において3分以上かけて掃引し、0.1Pa〜10000Paの振動応力を測定することからなる。20mmの鋸歯状(斜交平行型)ジオメトリーを使用し、ギャップは1500μmに設定する。サンプルをレオメータの底部に直接充填(約1gのサンプル)し、鋸歯状プレートを下げて、あふれたサンプルを鋸歯状錐体の端部から拭い取る。サンプルは21℃で平衡化し、0.1〜10000Pa(振動掃引)でスキャンする。プロットは、振動応力対G’から構成される。硬度は、G’の大きさとして測定される。降伏応力は、流動を誘発するのに必要とされる振動応力量であり、曲線においてG’が劇的に落ちる尖点である。
脂質結晶粒径の決定−ショートニング組成物の脂質結晶粒径は、以下の方法に従って、室温下でホフマンモジュレーションコントラスト(HMC)オプティクスを使用し、Nikon Microphotのビデオ強化型光学顕微鏡(VELM)により推定することができる:
1.ショートニング粒子が分散しているサンプルを少量(すなわち、1〜10mg)顕微鏡用スライドに載せ、カバーを載せる。スライドを顕微鏡に載置する。
2.10倍の接眼レンズと組み合わせて、標準レンズとしてHMCの100倍の油浸対物レンズを使用して、サンプルを調べる。
3.顕微鏡にビデオカメラを取り付け、付属のコントローラを使用してビデオの性能を強化し、サンプルとバックグラウンドとを区別しやすくする。
4.ショートニング粒子の粒径をマイクロメートル単位(μm)で測定する。
本方法によって、VELMの分解能(約0.2〜0.5μm)内に収まる粒径を有する粒子の識別が可能となる。(注:対照サンプルを得る以外には、特別なサンプルの調製を必要としない。)
参照文献:Robert Hoffman,「The Modulation Contrast Microscope:Principles and performances」,Journal of Microscopy,Vol.110,Pt 3,August 1977,pp.205〜222.
実施例1−高トランスメチルエステル:
部分的に水素添加された大豆油(ケンタッキー州ルイスヴィル(Louisville)のGolden Brandsから入手可能、製品番号LP426)20キログラムを、撹拌器及び還流冷却器を取り付けた30リットルの反応槽内に入れ、触媒としてナトリウムメトキシド226.6グラムを用いて、メタノール5375グラムと反応させる。混合物を65℃で6時間撹拌し、メタノールを還流させる。次に、副生成物のグリセリンが反応槽の底部に沈殿するまで、反応混合物を撹拌せずに静置する。次にグリセリン層を除去し、30℃にて、メチルエステル層をメチルエステルの10重量%の水で洗浄し、残存するメタノール、触媒、石鹸及び残存するグリセリンの全てを除去する。この洗浄工程を更に2回繰り返す。次に、メチルエステルを95℃の真空下(3.33kPa(25mm Hg))で乾燥させる。次に、195℃及び約0.13kPa(1mm Hg)の絶対圧力下で、メチルエステルを塗り付け薄膜蒸発器で蒸留し、未反応のグリセリドからメチルエステルを分離する。メチルエステルは、次の脂肪酸組成を有する。
Figure 2014519845
実施例2−高トランスSPE IMF:
実施例1で調製したメチルエステルを用いて液体スクロースポリエステルサンプルを調製する。実施例1のメチルエステル1073グラム、スクロースとパルミチン酸カリウムの粉砕混合物212グラム、及び炭酸カリウム4.5グラムを、オーバーヘッド式機械撹拌器と、加熱マントルと、窒素導入管とを取り付けた5リットルの反応槽に添加する。反応フラスコの内容物を、激しく攪拌し、約3時間窒素を吹き込みながら135℃まで加熱する。次に、更に1073グラムの実施例1のメチルエステルを、K2CO3 4.5グラムと共に添加する。スクロースポリエステルのオクタエステル総転換率が75%を超えるのを測定するまで、135℃で反応を続ける。
上述の粗反応混合物を、約230mLの水で更に水和処理し、フラスコの内容物を、撹拌せずに沈殿させる。水和された石鹸層から最上層(油層)をデカントする。次に、95℃(3.33kPa(25mm Hg))で、水がなくなるまで油層を乾燥する。次に、油層を1%のトリシル(W.R.Graceから入手可能)で漂白処理し、漂白土を除去するために加圧濾過する。次に、処理された油層を、塗り付け薄膜蒸発器を通過させて、残留するメチルエステルを除去する。生成された液体スクロースポリエステルは、次のような特性を有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
実施例3−高トランスOlestra(登録商標)IMF
93グラムの実施例2からの液体スクロースポリエステルを、65℃の融点を有する7グラムの固体スクロースポリエステルと組み合わせて、スクロースポリエステルブレンドを得る。固体スクロースポリエステルは、次の特性を有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
生成したスクロースポリエステルブレンド(実施例2からの液体スクロースポリエステルと上記詳述した固体スクロースポリエステルとを含む)は、次の特性を有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
チキソトロピック性領域:53,000Pa/秒@33.3℃
Figure 2014519845
実施例4−液体画分Olean(登録商標)
実施例3の高トランスOlestra(登録商標)IMFの特性を、Olean(登録商標)の商標名でProcter & Gamble Companyによって販売されている市販のスクロースポリエステルブレンドの特性と比較した。本実施例で利用される特定のOlean(登録商標)製品を、その水素添加条件がトランス脂肪酸異性体の生成を最小にとどめるように選択された部分的に水素添加された大豆油から生成する。両サンプルの脂肪酸組成及び固体脂含量を以下のように比較する。
Figure 2014519845
実施例5−大豆IV40 Olestra(登録商標)IMF−従来のIMF:
実施例3のスクロースポリエステルブレンドの特性を、IMFスクロースポリエステルを製造するために商業規模で大豆から製造し、水素添加した液体スクロースポリエステルの特性と比較した。
Figure 2014519845
実施例6−高パルミチン酸メチルエステル:
パームステアリン20キログラム(オハイオ州、シンシナティ(Cincinnati)のFelda IFFCOから入手可能)を、撹拌器及び還流冷却器を取り付けた30リットルの反応槽に入れ、触媒としてナトリウムメトキシド226.6グラムを用い、メタノール5375グラムと反応させる。混合物を65℃で6時間撹拌し、メタノールが還流される。次に、グリセリン副生産物が反応槽の底部に沈殿するまで、反応混合物を撹拌せずに静置する。次にグリセリン層を除去し、30℃にて、メチルエステル層をメチルエステルの10重量%の水で洗浄し、残存するメタノール、触媒、石鹸及び残存するグリセリンの全てを除去する。この洗浄工程を更に2回繰り返す。次に、メチルエステルを95℃の真空下(3.33kPa(25mm Hg))で乾燥させる。次に、メチルエステルを195℃及び約0.13kPa(1mm Hg)絶対圧力下で塗り付け薄膜蒸発器で蒸留し、任意の未反応のグリセリドからメチルエステルを分離する。メチルエステルは、次の脂肪酸組成を有する。
Figure 2014519845
実施例7−高パルミチン酸SPE IMF:
実施例6で調製されたメチルエステルを用いスクロースポリエステルサンプルを調製する。実施例1のメチルエステル1073グラム、スクロースとパルミチン酸カリウムの粉砕混合物212グラム、及び炭酸カリウム4.5グラムを、オーバーヘッド式機械撹拌器と、加熱マントルと、窒素導入管とを取り付けた5リットルの反応槽に添加する。反応フラスコの内容物を、激しく攪拌し、約3時間窒素を吹き込みながら135℃まで加熱する。次に、更に1073グラムの実施例1のメチルエステルを、K2CO3 4.5グラムと共に添加する。スクロースポリエステルのオクタエステル総転換率が75%を超えるのを測定するまで、135℃で反応を続ける。
上述の粗反応混合物を、約230mLの水で更に水和処理し、フラスコの内容物を撹拌せずに沈殿させる。水和された石鹸層から最上層(油層)をデカントする。次に、95℃(3.33kPa(25mm Hg))で、残存する水がなくなるまで油層を乾燥する。次に、油層を1%のトリシル(W.R.Graceから入手可能)で漂白処理し、漂白土を除去するために加圧濾過する。次に、処理した油層に、塗り付け薄膜蒸発器を通過させて、残留するメチルエステルを除去する。生成されたスクロースポリエステルは、次のような特性を有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
実施例8−高パルミチン酸Olestra(登録商標)IMF:
実施例7の93グラムのスクロースポリエステルを、65℃の融点を有する7グラムの固体スクロースポリエステルと組み合わせて、スクロースポリエステルブレンドを得る。固体スクロースポリエステルは、次の特性を有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
生成したスクロースポリエステルブレンド(実施例7のスクロースポリエステルと上記で詳述した固体スクロースポリエステルとを含む)は、次の特性を有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
チキソトロピック性領域:55,000Pa/秒@33.3℃
Figure 2014519845
実施例9
実施例8のスクロースポリエステルブレンドの特性を、IMFスクロースポリエステルを製造するために商業規模で大豆から製造し水素添加した液体スクロースポリエステルの特性と比較した。
Figure 2014519845
実施例10−全用途用ショートニング:
72.73kgの高トランスOlestra(登録商標)IMF(実施例3で詳述)、200.0kgの液体画分Olean(登録商標)(実施例4で詳述)、21.82kgのTrancendim(登録商標)T−130(カンザス州カンザスシティ(Kansas City)のCaravan Ingredientsから入手可能)、及び69.09kgのパーム油、をVotator SM3\41A中で完全に融解し、混合して、ショートニング組成物を形成する。
Figure 2014519845
得られたショートニング組成物は以下の特性を有する:
Figure 2014519845
トランス脂肪酸含有量:0.11%
100g当たりの熱量:225cal
硬度:198,700Pa
降伏値:510Pa
脂質結晶粒径:1〜3μm
スクロースポリエステルであるショートニングの重量パーセント:75%
実施例11−製パン用ショートニング
36.36kgの高トランスOlestra(登録商標)IMF(実施例3で詳述)、100.00kgの液体画分Olean(登録商標)(実施例4で詳述)、21.82kgのTrancendim T−130(カンザス州、カンザスシティ(Kansas City)のCaravan Ingredientsから入手可能)、22.17kgのパーム油、1.45kgのレシチン、及び0.01kgのベータカロチンを、Votator SM3\41A中で完全に融解させ、混合して、ショートニング組成物を形成する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
トランス脂肪酸含有量:0.07%
100g当たりの熱量:225cal
硬度:574,800Pa
降伏値:1347Pa
脂質結晶粒径:1〜5μm
スクロースポリエステルであるショートニングの重量パーセント:75%
実施例12−製パン用ショートニング:
58.18kgの高トランスOlestra(登録商標)IMF(実施例3で詳述)、160.00kgの液体画分Olean(登録商標)(実施例4で詳述)、34.91kgのTrancendim T−130(カンザス州、カンザスシティ(Kansas City)のCaravan Ingredientsから入手可能)、35.48kgのパーム油、2.33kgのレシチン、及び0.01kgのベータカロチンを、Votator SM3\41A中で完全に融解し、混合して、ショートニング組成物を形成する。
製パンブレンドは、マーガリン等価物である。バターと同様、マーガリンには少量の水(典型的には20%)が含有されており、塩及び他の水溶性調味料はここに含まれる。水相は、64.72kgの水、4.36kgのNaCl、3.64kgの砂糖、及び3.63gのクエン酸(pH 3.0〜3.5)を含有する。
Figure 2014519845
Figure 2014519845
トランス脂肪酸含有量:0.06%
100g当たりの熱量:185cal
硬度:835,800Pa
降伏値:1,947Pa
脂質結晶粒径:1〜4μm
脂肪相中のスクロースポリエステルであるショートニングの重量パーセント75%マーガリン等価物であるために、ショートニングは20%の水を含有する。組成物中の総Olestra量は、60%である。
実施例13−全用途用ショートニング:
2.0kgの高パルミチン酸Olestra(登録商標)IMF(実施例8で詳述)、5.5kgの液体画分Olean(登録商標)(実施例4で詳述)、0.8kgのTrancendim(登録商標)T−130(カンザス州カンザスシティ(Kansas City)のCaravan Ingredientsから入手可能)、及び1.7kgの大豆油、をボテーターSM3\41A中で完全に融解させ、混合して、ショートニング組成物を形成する。
Figure 2014519845
得られたショートニング組成物は以下の特性を有する:
Figure 2014519845
100g当たりの熱量:225cal
硬度:119,000Pa
降伏値:2750Pa
脂質結晶粒径:1〜3μm
スクロースポリエステルであるショートニングの重量パーセント:75%
実施例14−従来のショートニング:
700gの大豆IV40 Olestra(登録商標)IMF(実施例5で詳述されるように)、1925gの液体画分Olean(登録商標)(実施例4で詳述されるように)、280gの完全水素添加綿実油、及び595gの大豆油を、66℃(150°F)で完全に融解して混合する。ボテーター中で混合物を加工し、最終製品を27℃(80°F)で梱包する。
Figure 2014519845
硬度:91,620Pa
降伏値:99Pa
脂質結晶粒径:5〜20μm
スクロースポリエステルであるショートニングの重量パーセント:75%
パイクラストを製造するのに実施例14の従来のショートニングを使用する際、製パンの熟達者は、高速パイ加工装置においてパイクラスト生地がべたつき過ぎていないか判断する。熟練試験員らによって、最終的なパイクラストがべたつき過ぎていないかを判断した。
実施例15−全用途用ショートニング:
1925gの高トランスOlestra(登録商標)IMF(実施例3で詳述)、2475gの液体画分Olean(登録商標)(実施例4で詳述)、440gのTrancendim(登録商標)T−130(カンザス州カンザスシティ(Kansas City)のCaravan Ingredientsから入手可能)、及び935gの大豆油、をArmfield Mini−Crystallizer(ボテーター)中で完全に融解し、混合して、ショートニング組成物を形成する。
Figure 2014519845
得られたショートニング組成物は以下の特性を有する:
Figure 2014519845
トランス脂肪酸含有量:0.1%
100g当たりの熱量:225cal
硬度:275,000Pa
降伏値:550Pa
脂質結晶粒径:1〜3μm
スクロースポリエステルであるショートニングの重量パーセント:75%
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、別途記載のない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本願に引用される全ての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示し記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (10)

  1. 40重量%〜90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物であって、前記ショートニング組成物は、
    a.ハードストック画分;
    b.スクロースポリエステルのブレンドを含み、各スクロースポリエステルは、スクロース部分と複数の脂肪酸エステル部分とを含む、中間溶融画分;及び
    c.液体画分;を含み、
    前記ブレンド中の前記スクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の25重量%〜50重量%は、トランス型成分を含有する炭素鎖を含む、ショートニング組成物。
  2. 前記トランス含有量を有する炭素鎖が、C18:1トランス、C18:2トランス、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるC18炭素鎖である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記脂肪酸エステル部分が、少なくとも1つのトランス脂肪酸を含む食用油から生じる、請求項1又は2に記載のショートニング組成物。
  4. 前記ショートニング組成物が、前記ショートニング組成物の総重量の、5重量%〜15重量%のハードストック画分、10重量%〜30重量%の中間溶融画分、及び40重量%〜80重量%の液体画分、を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のショートニング組成物。
  5. 前記ハードストック画分が、モノグリセリド及びジグリセリドを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のショートニング組成物。
  6. 前記液体画分が、油及び/又はスクロースポリエステルを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のショートニング組成物。
  7. 前記油が、菜種油、獣脂油、ココナッツ油、ババス油、コーン油、ラード、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油、大豆油、キャノーラ油、ヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、綿実油、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される油を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のショートニング組成物。
  8. 40重量%〜90重量%のスクロースポリエステルを含むショートニング組成物であって、前記ショートニング組成物は、
    a.ハードストック画分;
    b.スクロースポリエステルのブレンドを含み、各スクロースポリエステルは、スクロース部分と複数の脂肪酸エステル部分とを含む、中間溶融画分;及び
    c.液体画分;を含み、
    前記ブレンド中の前記スクロースポリエステルに組み合わされた脂肪酸エステル部分の50重量%〜75重量%は、パルミチン脂肪酸エステルを含む、ショートニング組成物。
  9. 前記液体画分が、油及び/又はスクロースポリエステルを含む、請求項8に記載のショートニング組成物。
  10. 前記油が、菜種油、獣脂油、ココナッツ油、ババス油、コーン油、ラード、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油、大豆油、キャノーラ油、ヤシ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、綿実油、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される油を含む、請求項9に記載のショートニング組成物。
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