JP2014519689A - レトロフィット照明装置 - Google Patents

Abstract

照明装置であって、光を供給するための少なくとも１つの光源と、前記光源を取り囲むエンベロープと、前記エンベロープが係合される台座と、前記照明装置の照明設定を調節するための制御手段とを有する照明装置が、提供される。前記制御手段は、前記照明装置に動かせるように配設されている基準点の前記台座との関係における位置を検出するよう構成される。前記照明設定は、検出される前記位置に応じて調節される。

Description

本発明は、レトロフィット照明装置の分野に関し、より詳細には、レトロフィット照明装置であって、前記照明装置の照明設定を調節するための制御手段を有するレトロフィット照明装置に関する。

発光ダイオード、ＬＥＤの開発の素晴らしい進展は、ＬＥＤベースのランプが白熱灯と張り合えるようにしており、白熱灯の大部分は、（少しも法律によらずに）短期間でレトロフィットＬＥＤランプに置き換えられるだろう。ＬＥＤは、従来の光源に比べて、長い耐用年数、低い動作電圧、高いルーメン効率、（設計の柔軟性を与える）小さいフォームファクタ、ほぼ純粋なスペクトル色、ルーメン出力の高速変調、及びインスタント・オンなどの幾つかの利点を供給する。

一般に、白熱灯及びＬＥＤランプは、それらが完全にオンであるかオフであるかのどちらかであるモードで用いられる。レトロフィットＬＥＤランプは、例えば壁に配設される標準的な減光スイッチによって減光可能であるよう作成され得る。しかしながら、実際には、少数のランプしか、家の中の減光スイッチに接続されない。普通のスイッチを減光スイッチに交換することは、少数の家庭しかしないと予想されるコスト及び時間的な手間を含む。

同時に、照明のカスタマイズが好まれる傾向がある。それ故、問題は、現在のインフラは、この照明のカスタマイズの必要性に反して、ランプをオン及びオフに切り換えることしか可能にしないということである。従って、ＬＥＤベースのランプの照明設定を制御する他の方法を提供する必要性がある。

本発明の目的は、少なくとも、照明装置の照明設定を調節するための、他のユーザーフレンドリー且つ直観的な方法を提供することである。

この及び他の目的は、独立請求項において規定されている特徴を持つ照明装置を提供することによって達成される。好ましい実施例は、従属請求項において規定されている。

本発明の概念の第１の態様によれば、照明装置であって、光を供給するための少なくとも１つの光源と、前記光源を取り囲むエンベロープと、前記エンベロープが係合される台座と、前記照明装置の照明設定を調節するための制御手段とを有する照明装置が、提供される。前記制御手段は、前記照明装置に動かせるように配設されている基準点の前記台座との関係における位置を検出するよう構成され、前記照明設定は、検出される前記位置に応じて調節される。

それによって、前記照明装置それ自体に動かせるように配設されている基準点の前記台座との関係における現在位置が、前記光源の照明設定を調節するために利用される照明装置が提供される。従って、ユーザが前記照明装置を制御するのに、それによって、前記照明装置により得られる現在の照明効果を変えるのに、外部の減光器、スイッチ又は遠隔制御装置は、必要とされない。前記照明装置によって得られる現在の照明効果は、例えば、前記基準点の動きに応じた、前記光の色の冷白色から暖白色への調節を伴う、光強度の照明設定の高い照明レベルから低い照明レベルへの調節、及びその逆によって、変えられ得る。

好ましくは、前記照明装置は、レトロフィットＬＥＤランプであり、即ち、前記少なくとも１つの光源は、少なくとも１つの発光ダイオードを有する。ＬＥＤランプは、一般に、従来の半導体発光ダイオード、有機ＬＥＤ（ＯＬＥＤ）又はポリマ発光ダイオード（ＰＬＥＤ）装置を指し得る。有利なことには、ＬＥＤランプは、その入力エネルギの大部分を光として発し、あまり熱を発生しない。それ故、前記ＬＥＤランプは冷たいままであり、このことは、前記ＬＥＤランプは、入力エネルギの98%まで浪費し、熱を発生し得る白熱灯とは対照的に、動作中に触れられることができることを意味する。更に、レトロフィットランプに係合される他のタイプの低発熱光源も、本発明の概念による照明装置に適用可能である。

レトロフィットＬＥＤランプの台座は、一般に、ソケットと係合するための口金に接続される。前記照明装置の他の実施例においては、前記台座は、バッテリのような電源を有する。これは、前記ＬＥＤランプが、壁にあるそのメインスイッチによってオフに切り換えられているときであっても、前記ＬＥＤランプが、例えば無線の、外部信号に応答することを可能にしながら、スリープモードになることを可能にする。

前記照明装置の実施例によれば、前記検出される位置は、垂直に、水平に、若しくは前記照明装置の中心対称軸のまわりの回転として、又はそれらの任意の組み合わせとして検出される。従って、前記照明設定を調節するための基準である、前記台座に対する前記基準点の位置の変化は、前記台座に対して垂直である方向に検出される、前記台座に対して水平である方向に検出される、若しくは前記台座に対する回転として検出される、又はそれらの任意の組み合わせとして検出されるよう選択され得る。２つ以上の方向の前記位置の変化を検出することによって、前記照明効果の変更に関しては、自由度が増大される。例として、前記垂直方向の変化は、前記光の飽和度を左右してもよく、その一方で、前記回転の変化は、前記光の色相を左右してもよい。

前記照明装置の実施例によれば、前記照明設定の前記調節は、機械的になされ、これは、電子制御回路を含む必要のない、より複雑ではない照明装置を供給する。更に、前記照明装置の前記照明設定の機械的な調節の統合は、低コストで提供することが可能である。機械的な調節では、前記ユーザは、触覚フィードバックを得る、即ち、前記照明装置が制御されるときに何が起こるのかを直接感じ、視覚的に知覚する。

前記照明装置の実施例によれば、前記エンベロープは、動かせるように前記台座と係合される。これは、前記エンベロープを前記照明装置における基準点として利用することを可能にする。その場合、ユーザは、単に、前記エンベロープの現在位置を変えることによって、極めて直観的なようにして、前記照明装置の前記照明設定を制御し得る。この方法においては、非常に簡単で、安価なユーザインタフェースが得られる。

前記照明装置の実施例によれば、前記照明装置は、前記基準点が関連付けられる制御素子を更に有する。それによって、前記照明設定は、有利なことには、前記制御素子を操作することによって制御される。

前記照明装置の実施例によれば、前記制御素子は、可動位置素子、容量性タッチセンサ及び非接触センサのうちの１つである。

前記照明装置の実施例によれば、前記制御素子が、可動位置素子である場合、前記可動位置素子は、前記エンベロープと前記台座との間に回転可能に配設される。

前記照明装置の実施例によれば、前記可動位置素子は、チョッパーホイールであり、前記チョッパーホイールは、前記照明装置の信頼性が高く、ロバストな、機械的な調節を提供する。

前記照明装置の実施例によれば、前記エンベロープが、回転できるように動かせる場合、前記照明装置は、前記エンベロープの回転のための少なくとも１つの有限回転角を可能にするための止め機構を更に有する。

前記照明装置の実施例によれば、前記制御素子が、容量性タッチセンサ又は非接触センサである場合、前記容量性タッチセンサ又は前記非接触センサは、前記エンベロープの内側又は外側の透明な導体によって構成される。好ましくは、前記透明な導体は、検出接点が前記照明装置からの光を妨げないように前記エンベロープ上に配設されるインジウムスズ酸化物、ＩＴＯによって供給される。

前記照明装置の実施例によれば、前記検出される位置は、ポテンショメータによって検出される。

前記照明装置の実施例によれば、前記検出される位置が、前記台座に対する前記基準点の回転として検出される場合、前記照明装置は、前記基準点の前記回転を前記ポテンショメータの回転に変えるための少なくとも１つのギアを更に有する。それによって、前記照明装置の中心対称軸であって、前記中心対称軸を中心にして前記回転が実施される中心対称軸からの前記ポテンショメータの偏心配置が可能になる。

前記照明装置の実施例によれば、前記エンベロープは、前記光源を取り囲むよう配設される内側エンベロープを更に有する。

前記照明装置の実施例によれば、前記内側エンベロープ上に光学層が配設され、前記光学層は、遠隔蛍光体層、セグメント化された遠隔蛍光体層、及び微細構造のうちの１つである。前記微細構造は、例えば、前記エンベロープを出る光の向きを成形する多数のマイクロレンズであり得る。

前記照明装置の実施例によれば、前記エンベロープは、取り外し可能に前記台座と係合される。

本発明は、請求項において列挙されている特徴の全てのあり得る組み合わせに関することに注意されたい。

ここで、本発明の実施例を示す添付の図面を参照して、本発明のこの及び他の態様についてより詳細に記載する。

本発明の概念に従う照明装置の実施例を図示する斜視側面図である。 本発明の概念に従う照明装置の実施例の概略的な部分的に断面の側面図である。 図２ａの照明装置の細部を示す切開上部図である。 本発明の概念に従う照明装置の実施例の制御回路のレイアウトを図示する概略的なブロック図である。 本発明の概念に従う照明装置の実施例の細部の概略図である。 本発明の概念に従う照明装置の実施例の概略的な部分的に断面の側面図である 本発明の概念に従う照明装置の実施例の概略的な斜視側面図である。

図１は、本発明の概念に従う照明装置１００を図示する斜視側面図である。照明装置１００は、ソケットと係合するための口金１３０と、ここでは熱を放散するためのヒートシンク１２０である台座と、光源（見えない）を取り囲むバルブ１１０とを有する。記載されている実施例においては、エンベロープは、バルブ状であり、それ故、バルブとも呼ばれる。しかしながら、本発明は、バルブ状であるエンベロープに限定されず、必要とされる機能を備える各エンベロープは、本発明の範囲に含まれる。バルブ１１０は、台座１２０との関係におけるその垂直位置が、図１において破線のバルブによって図示されているようにそれをヒートシンクから所定の距離引き出すことによって変更されることができ、後に、初期位置に押し戻し込まれ得るという点で、それが台座１２０に対して動かせるように構成される。更に、バルブ１１０は、ヒートシンク１２０に対するその回転位置が変更することができるように照明装置の中心軸を中心にして回転可能である。照明装置１００は、バルブの現在位置に応じて所定のやり方で照明装置１００の照明設定を調節するよう構成される制御ユニット（見えない）を更に有する。これは、バルブ１１０が押される又は引かれる場合に照明設定の第１セットを調節し、バルブ１１０がひねられる場合に照明設定の第２セットを調節することを含み得る。

図２ａは、本発明の概念に従う照明装置２００の実施例の概略的な部分的に切開された側面図を詳述している。照明装置２００は、ここでは、台座１２０上に配設される光源１４０を有するレトロフィットＬＥＤランプである。バルブ１１０は、光源１４０を囲むよう配設され、更に、その下部１１１において台座１２０の収容部１２１と係合される。バルブ１１０は、ここでは、ガラス製の半透明拡散器であるが、任意の適切な透明な又は透光性のガラス、プラスチック又はセラミックであり得る。台座１２０は、ソケットと係合するための口金１３０に機械的に取り付けられる。口金１３０は、ＬＥＤ１４１、１４２に電力及び照明設定を供給するために光源１４０に電気的に接続されるドライバ及び制御回路（図示せず）を含む。台座１２０は、ここでは、更に、ヒートシンクの役割を果たすよう構成される。それは、一般に、アルミニウム又は任意の他の適切な熱伝導材料で作成される。随意に、台座及び口金は、１つの素子にまとめられる。

光源１４０は、複数の青色ＬＥＤ１４２、琥珀色発光ＬＥＤ１４１、及びＬＥＤ１４１、１４２を取り囲むよう配設される透明バルブ１４３を有する。更に、青色ＬＥＤ１４１によって発せられる光の一部が透明バルブ１４３上の遠隔蛍光体層によって黄色に変換されるように、黄色発光蛍光体層が透明バルブ１４３上に付着される。蛍光体層によって透過される青色光の残りの部分は、蛍光体層によって発せられる黄色光との組み合わせにおいて混ざり合い、白色光をもたらす。白色光を、琥珀色ＬＥＤ１４１によって生成される光と混ぜ合わせることによって、照明装置２００からバルブ１１０を介して出力される光のより暖かい色が得られ得る。このやり方では、ＬＥＤ１４１、１４２を流れるドライバ電流を減らすことによってランプを減光すると、より低い光出力は、より暖かい色、即ち、黒体線に従うより低い色温度を伴い得る。これは、白熱灯を思い出させる挙動であり、ほとんどのユーザによって想像されるように、ランプを減光すると居心地の良い雰囲気を供給するので、有利である。

続けて、バルブ１１０は、台座１２０に対して動かせるように配設される。この例示実施例においては、バルブ１２０は、その下部１１１に、対応する周縁突出部１２２を受けるための周縁受けスロット１１２を持つ。バルブ１１０が、スロット及び突出部によって調整される所定の距離の範囲内で、台座１２０に対して垂直に移動可能であるように、スロット１２１の延在部は、突出部１２２より大きい。台座１２０とバルブ１１０との間には、バルブ１２０の垂直移動を調整するようばね１２６が配設される。更に、照明装置の制御回路に接続されるマイクロスイッチ１２５が、バルブが、台座１２０に対して、押されているのか、引かれているのかを検出するために、即ち、台座に対するバルブの垂直位置を検出するために、台座１２０の下部１２６に配設される。照明装置の他の実施例においては、バルブの移動は、変形可能な材料、例えば、エラストマであって、バルブが台座に対して押される又は引かれる場合に、変形可能な材料が、変形され、マイクロスイッチに触れるように構成される変形可能な材料によって調整される。後者の照明装置の実施例においては、材料の変形が、光学手段又は容量性手段によって測定される。

照明装置の実施例によれば、上記の例においてはバルブである基準点の垂直位置が、ポテンショメータによって検出される。

図２ａを参照して記載されているような照明装置２００に続けて、バルブ１１０は、更に、ひねられることができるように、即ち、照明装置２００の中心対称軸を中心にして回転されることができるように構成される。台座１２０に対するバルブ１１０のひねり量は、この例示実施例においては、バルブ１１０の底部に取り付けられるチョッパーホイール１５０によって決定される。チョッパーホイール１５０をより詳細に図示する照明装置２００の切開上部図が、図２ｂに示されている。（原則的に任意の適切な不透明な材料で作成され得る）チョッパーホイール１５０は、光源１４０を受けるために配設される中央開口部１５０を具備し、更に、放射状分布切抜き部１５２を具備する。チョッパーホイール１５０の下で、台座１２０上に、フォトダイオード１２７が配設される。チョッパーホイール１５０の切抜き部１５２及び残りの放射状分布不透明部１５１により、バルブ１２９の回転中、チョッパーホイール１２０の関連する回転は、フォトダイオード１２７に到達し得る光（光源１４０によって生成される光又は昼光）の量を変調する。フォトダイオード１２７によって測定され、それにより、制御回路によって検出される光の量から、台座１２０に対するチョッパーホイール１５０（及びバルブ１１０）の位置、即ち、その回転が、導き出され得る。

制御回路は、検出される位置に応じて照明装置の照明設定を調節するよう構成される。照明装置２００に従う制御回路２００の簡略化された図が図３に示されている。これは、電子回路のレイアウトの高度に模式化されたブロック図である。制御回路３００は、一般に壁のコンセントである何らかの電源３３０に接続されるドライバ電子回路３１０に電気的に接続されるＬＥＤ１４１、１４２を有する。マイクロコントローラ３２０は、フォトダイオード１２７及びマイクロスイッチ１２５に接続され、それ故、バルブの垂直位置及びバルブの回転に関して、測定し、情報を処理することができる。マイクロコントローラ３２０は、バルブの検出される位置に応じて、照明装置２００の所望の照明効果が達成されるように、ＬＥＤの照明設定を調節する、即ち、ドライバ電子回路３１０を制御する命令を更に有する。ドライバ及び制御回路は、上述のように、照明装置２００の口金１３０に埋め込まれ得る。

制御回路は、上記のように、光源を電気的に制御することによって照明装置の照明設定を調節する。しかしながら、本発明の概念に従う照明装置の実施例によれば、照明設定は、本願明細書において図５を参照して下に記載するように、機械的に制御される。

照明装置２００の実施例によれば、照明装置２００の動作のモードは、以下の通りである。（照明装置の口金１３０が観察者から遠くに向けられている状態での）バルブ１１０の反時計回りの回転は、色を（黒体曲線に沿って）冷白色から暖白色へ変更し、同時に、ルーメン出力を減らす。後にバルブ１１０を時計回りに回転させる場合、色は、それに応じて、暖白色から冷白色に変わる。

照明装置の実施例によれば、装置は、バルブの有限ひねり角を可能にするための止め機構を更に有する。これは、台座に対して所定の角度を超えてバルブを回転又は逆回転させることが防止されるような止め機構を配設することによって達成される。例示実施例においては、止め機構は、チョッパーホイール上に設けられ、これは図４に図示されている。図４は、バルブの下部に取り付けるためのチョッパーホイール３５０を詳述しており、チョッパーホイール３５０は、上で照明装置２００について記載したように、光源を受けるために配設される中央開口部１５３を具備し、更に、放射状分布切抜き部１５２及び放射状分布不透明部１５１を具備する。チョッパーホイール３５０は、バルブの許容される角度位置のプリセットを可能にするラスタークリックシステムを更に具備する。チョッパーホイール３５０の外縁に沿って配設される放射状分布凹部１５４であって、台座の収容部の側壁に取り付けられるばね負荷素子３１０の前方部３７１を受けるよう構成される放射状分布凹部１５４は、離散的な数のあり得る角度位置を供給する。

図５を参照して記載する照明装置の実施例によれば、照明装置５００は、ここではヒートシンクである台座１２０上に配設される、青色光を発するＬＥＤ５４１を含む光源５４０を有するレトロフィットＬＥＤランプである。バルブ５１０は、光源５４０を囲むよう配設され、更に、その下部５１１において台座１２０の収容部１２１と係合される。バルブ５１０は、ここでは、ガラス製の半透明拡散器である。台座１２０は、ソケットと係合するための口金１３０に機械的に取り付けられ、前記口金１３０は、ＬＥＤ５４１に電力を供給するために光源５４０に電気的に接続される。光源５４０は、ＬＥＤ５４１を取り囲むよう配設される第１球状エンベロープ５４３を更に有する。第１球状エンベロープ５４３は、セグメント化された透過／反射バルブであり、これは、らせん状パターンの透明領域５４４と、らせん状パターンの拡散反射領域５４５とに分けられている。更に、バルブ５１０に取り付けられ、セグメント化された透過／反射バルブ、即ち、球状エンベロープ５４３を取り囲む、らせん状パターンの黄色蛍光体領域５２４と、らせん状パターンの琥珀色蛍光体領域５２５とに分けられている第２球状エンベロープ５２０が、配設される。

更に、バルブ５１０は、台座１２０に対して動かせるように配設される。バルブ５１０をひねると、第２球状エンベロープ５２０は、第１球状エンベロープ５４３に対して回転される。その結果、琥珀色蛍光体を備える領域を通過する青色光の量と比較した黄色蛍光体を備える領域を通過する青色光の量は、変化するだろう。従って、バルブをひねることによって、照明装置によって発せられる光の色温度が変化する。

照明装置６００の概略的な側面図である図６を参照して記載する照明装置の実施例によれば、照明装置６００は、台座１２０に取り付けられるバルブ６１０を有する。台座１２０は、ソケットと係合するための口金１３０に取り付けられる。更に、照明装置に動かせるように配設されている基準点の台座との関係における位置を検出するよう構成される制御手段は、ここでは、バルブ６１０の内側又は外側にセンサ領域６５０を設けることによって、実現される。センサ領域は、容量性タッチセンサ、又は他の例においては、非接触センサを含み得る。センサ領域６５０は、ここでは、抵抗器の役割を果たすリング状層を付着させることによってバルブ６１０の内側に配設される。好ましくは、この層、即ち、センサ領域６５０は、透明である。これのための適切な材料はＩＴＯ（インジウムスズ酸化物）である。前記層は、リングの周囲の周りの単位長さ当たり所定の抵抗を持つよう構成される。他の実施例においては、センサ領域６５０を形成するリング状層は、層の抵抗を増大させるよう蛇行構造を持つよう構成される。センサ領域６５０は、更に、口金１３０内に配設される制御回路と電気的接触をするよう配設される。即ち、リング状層の周囲に沿った多くの位置において、（例えば、図示されていない細いワイヤによって）接続がなされる。これらの接続は、制御回路に含まれる制御チップ（例えば、Quantum社製のQT510）に与えられる。制御チップは、リング状層に近い、手又は指のような物体の位置を測定し、処理するよう構成される。それによって、制御回路は、検出されるユーザの手若しくは指の位置に応じて、又は（手若しくは指の）動きの方向に応じて、照明設定を調節することができる。

バルブの内側に層を付着させる代わりに、それはまた、透明なホイル上に存在することができ、その場合、前記透明なホイルは、バルブの内側に配置されるように組み立てられる。

照明装置の実施例においては、センサ領域は、様々な電極の下部構造を有する。更に、照明装置の実施例においては、押す動作を検出するために、第２センサ領域が、バルブの上に配設される。

照明装置の実施例によれば、照明装置に、設定を示すインジケータが補われる。このようなインジケータは、実施例においては、ヒートシンク上に配設される色付きのパターンであって、バルブ上のマークと一緒に前記色付きのパターンに対するバルブの向きを示す色付きのパターンである。他の実施例においては、インジケータは、台座又は任意の適切な位置に埋め込まれるディスプレイである。

照明装置の実施例によれば、本発明の概念は、照明装置が、基準点の台座に対する水平、垂直位置又は回転に応じて或る範囲の色を発することを可能にし、例えば、台座に対してバルブを押しながらの又は引きながらの、台座に対するバルブの回転は、照明装置によって供給される光の飽和度の変更を意味する。達成され得る照明効果の更に別の例として、光源は、ここでは、赤色、緑色及び青色のＬＥＤを有する。従って、使用可能な色域は、赤色、緑色及び青色の光を組み合わせることによって得られる。その場合、バルブの回転は、色（色相）の変更を意味する。光源のＬＥＤの他の適切な色の組み合わせは、例えば、赤色、琥珀色、緑色、藍色、青色及び白色のＬＥＤのいずれかを組み合わせるものである。

照明装置の実施例によれば、バルブは、例えば異なる光パターン又は異なる外観を供給することによる、異なる光学的効果又は異なる形状を持つ別のバルブに置き換えられることができるように、照明装置から着脱可能である。発光は、白熱電球に一般的である等方性にされることができ、又はスポットライトに一般的である指向性にされることができる。

この場合におけるバルブの機能は、明るいＬＥＤの光によって目をくらまされるのを防止するだけでなく、光が発せられる方向を成形するものである。この成形は、バルブに或る輪郭を与えることによってなされ得る。このようにして、照明装置からの照明効果はカスタマイズされることができる。例えば、この方法においては、レトロフィットＬＥＤベース照明装置は、ランプシェード内での使用のために適応されることができ、又はバルブを異なるタイプのバルブに置き換えた後には、シャンデリア内で用いられることができる。

当業者には、本発明が、決して、上記の好ましい実施例に限定されないことは分かるであろう。逆に、添付の請求項の範囲内で多くの修正及び変更が可能である。

Claims (15)

1. 照明装置であり、
   光を供給するための少なくとも１つの光源と、
   前記光源を取り囲むエンベロープと、
   前記エンベロープが係合される台座と、
   前記照明装置の照明設定を調節するための制御手段とを有する照明装置であって、前記制御手段が、前記照明装置に動かせるように配設されている基準点の前記台座との関係における位置を検出するよう構成され、前記照明設定が、検出される前記位置に応じて調節される照明装置。
2. 前記検出される位置が、垂直に、水平に、若しくは前記照明装置の中心対称軸のまわりの回転として、又はそれらの任意の組み合わせとして検出される請求項１に記載の照明装置。
3. 前記照明設定の前記調節が、機械的になされる請求項１又は２に記載の照明装置。
4. 前記エンベロープが、動かせるように前記台座と係合される請求項１乃至３のいずれか一項に記載の照明装置。
5. 前記基準点が関連付けられる制御素子を更に有する請求項１乃至４のいずれか一項に記載の照明装置。
6. 前記制御素子が、可動位置素子、容量性タッチセンサ及び非接触センサのうちの１つである請求項５に記載の照明装置。
7. 前記制御素子が、可動位置素子である場合、前記可動位置素子が、前記エンベロープと前記台座との間に回転可能に配設される請求項６に記載の照明装置。
8. 前記可動位置素子が、チョッパーホイールである請求項７に記載の照明装置。
9. 前記エンベロープが、回転できるように動かせる場合、前記照明装置が、前記エンベロープの回転のための少なくとも１つの有限回転角を可能にするための止め機構を更に有する請求項４、７及び８のいずれか一項に記載の照明装置。
10. 前記制御素子が、容量性タッチセンサ又は非接触センサである場合、前記容量性タッチセンサ又は前記非接触センサが、前記エンベロープの内側又は外側の透明な導体によって構成される請求項６に記載の照明装置。
11. 前記検出される位置が、ポテンショメータによって検出される請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の照明装置。
12. 前記検出される位置が、前記台座に対する前記基準点の回転として検出される場合、前記照明装置が、前記基準点の前記回転を前記ポテンショメータの回転に変えるための少なくとも１つのギアを更に有する請求項１１に記載の照明装置。
13. 前記エンベロープが、前記光源を取り囲むよう配設される内側エンベロープを更に有する請求項１乃至１２のいずれか一項に記載の照明装置。
14. 前記内側エンベロープ上に光学層が配設され、前記光学層が、遠隔蛍光体層、セグメント化された遠隔蛍光体層、及び微細構造のうちの１つである請求項１３に記載の照明装置。
15. 前記エンベロープが、取り外し可能に前記台座と係合される請求項１乃至１４のいずれか一項に記載の照明装置。

Images