JP2014519017A - 無線通信システムにおける測位 - Google Patents

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Abstract

セルラー通信システムにおいて、ノードBからの測位データを報告する方法であって、ノードBにおいて、ノードBのカバレッジ内の第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間を測定する工程(210)を備えている。測定は、時間値を与える。この時間値は、ノードBにおいて、マルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化される(212)。ノードBで、第1のユーザ装置に関する補助測位情報データが取得される(214)。補助測位情報データを表すために、ノードBで、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルが修正される(216)(218)。ノードBから、修正マルチシンボル時間報告シーケンスが送信される。また、測位方法、ノードBおよび測位ノードも開示される。

Description

本発明は、一般に、無線通信システムにおける測位方法および測位デバイスに関し、特に、測位のために無線信号の伝搬時間を利用する方法およびデバイスに関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)が仕様を定めた広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))セルラーシステムは、種々の位置ベースのサービスを提供する。これらのサービスは全て、何らかの用途のためにユーザ装置(UE)の位置を利用する。現在のところ最も重要なサービスは、米国市場で規定されているE−911緊急測位機能である。E−911フェーズ2の測位要件は、郡ごとおよび緊急センタ(PSAP)ごとに数えて、全てのセルラーネットワークが30秒以内に150m(95%)および50m(67%)を上回る精度でユーザの測位ができる必要があると述べている。全地球測位システム(GPS)の使用可能範囲が屋内では非常に制限されていることと、携帯電話からの発信のほとんどが現在は屋内から行われていることを考慮すると、これらの要件の達成は非常に困難である。その結果として、WCDMA(登録商標)セルラーシステムでは、GPSだけでなく、GPSシステムの強化版であるアシストGPS(A−GPS)を実際に標準化している。それに加えて、WCDMA(登録商標)においては、セルラーネットワークの測定値に頼る代替の測位方法が幾つか標準化されている。
緊急測位の要求は、例えばインドのような他の領域においても行われていることが注目されうる。しかし、米国以外の市場においては、携帯電話の測位は、個人および車両のナビゲーション、友人の位置確認、および地理検索サービスなどの商用の位置ベースサービスに主に使用されている。合法的監視および傍受は、ロケーション技術が特に役立つ別の状況であろう。
測位方法を使用可能にするために、セルラーのインフラ全体が、地理的位置情報の処理およびシグナリングに備えて作られている。WCDMA(登録商標)においては、ほとんどの測位関連機能は、無線アクセスネットワーク(RAN)の中に、あるいはそれに密接に関係している機器、すなわち無線ネットワーク制御装置(RNC)もしくはスタンドアロン・サービングモバイルロケーションセンタ(SAS)ノードの中に、ノードB(基地局)の中に、およびUEの中に存在する。コアネットワーク(CN)は、主に、地理情報の伝達に関与している。
セルの精度で端末位置を特定するセルID測位方法は、WCDMA(登録商標)を含む大部分のセルラーシステムにおいて、中心となる低価格の手法に相当する。この方法は、セルラーの電波到達範囲ではどこでも、即座に対応可能かつ利用可能である利点がある。
セルID方法の利点が大きいことから、利点を維持しながら、精度を向上させる試みが行われている。最も普及している手法は、ラウンドトリップ時間(RTT)、すなわち端末と基地局との間を往復する伝達時間を評価することにより、セルID方法を増強することである。一緒に使用することで、基地局の周りの、中心部を切り取った環状帯部が確定する。
WCDMA(登録商標)ユーザ装置の期待密度が比較的に低い地域においては、ダウンリンク(DL)容量ではなくDLカバレッジが、通常、制約要因となる。基地局および特にその大電力部品は、無線通信アクセスネットワークの高価な要素であり、費用を節約するために、いわゆるpsiカバレッジ構成が使用されてもよい。この構成においては、1つのノードBが3つの標準的な交差偏波のセクタアンテナに接続される。DL信号は、3つのアンテナにより分離受信される。コネクション(接続)は、2つの特別に設計された3方向分岐結合器を介して行われる。このようにすると、3つのノードBの代わりに1つのノードBを使用して、持続的なDLカバレッジを得ることができる。
しかし、性能を維持するために、アップリンク(UL)信号は、異なるセクタに対して異なる周波数が使用され、複数のアンテナブランチから受信されて1つの無線信号に合成され、それによって干渉およびノイズが減少する。従って、異なるアンテナから来て合成される信号間の干渉を減らすことができる。これは、普通の3セクタ構成に匹敵するUL感度をもたらす。オムニ構成に比べて、UL容量は、大幅に改善される。
従って、psi(プサイ)カバレッジは、DLおよびULを1つのオムニセクタセルにマッピングするので、RNCは、この構成を大容量かつ大カバレッジのオムニセクタセルと見なす。言い換えると、psiカバレッジ手法は、3セクタ機能の全部ではなく一部の機能が削除された3つのアンテナを有するオムニ基地局に係わっている。この手法は、非常に費用が安く、かつカバレッジを良くすることを目的にしている。これは、ほとんどのRAN機能の正常な動作を可能にする。しかし、RNCにおいてはオムニセクタセル当たり1つのセルエリアだけが規定されているので、測位能力は制限されている。言い換えると、測位に関しては、セクタ情報は失われる。RTT測位への影響は、楕円孤の角度が約120度ではなく360度に拡大し、UEが位置しているかもしれない領域は、RNCまたはSASノードの位置計算機能でUEのセクタがわかる場合の3倍の大きさになる。これは、RTT測位方法の不正確さが、3倍に大きく増加することに相当する。このようなシステムに関しては、E−911フェーズ2の測位要件を満足することがさらに一層難しくなる。ノードBが利用可能な補助測位情報を有しているにもかかわらず、この情報をRNC内の測位ノードまたはRNCに接続されている測位ノードで利用可能にするためには、現在のところ、RNCのかなりの再構成が必要である。この再構成は、高価かつ複雑である。
本発明の1つの目的は、無線ネットワーク制御装置の基本的な機能を変更することなく、ノードBにおいて入手可能な補助測位情報を測位のために使用可能にすることである。
上記の目的は、添付の特許請求の範囲の独立項に記載された方法およびデバイスによって達成される。好ましい実施形態は、従属項に記載されている。総括的に言うと、第1の態様における、セルラー通信システムにおいてノードBから測位データをレポート(報告)する方法は、ノードBにおいて、ノードBのカバレッジ内の第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間を測定する工程を備える。測定は、時間値を与える。この時間値は、ノードBにおいて、マルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化される。ノードBにおいて、第1のユーザ装置に関する補助測位情報データが取得される。ノードBにおいて、補助測位情報を表すために、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルが修正される。修正マルチシンボル時間報告シーケンスが、ノードBから報告される。
第2の態様における、セルラー通信システムにおいて第1のユーザ装置の位置を推定する方法は、測位ノードにおいて、第1のユーザ装置が接続されているノードBから、第1のユーザ装置に関するマルチシンボル時間報告シーケンスを受信する工程を備える。マルチシンボル時間報告シーケンスは、測位ノードにおいて、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝搬時間と解釈される。さらに、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルが、補助測位情報データと解釈される。第1のユーザ装置の位置は、測位ノードにおいて、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と補助測位情報データとに基づいて、推定される。
第3の態様における、セルラー通信システムのノードBは、タイマー、報告部、および制御シグナリング部を備える。タイマーは、ノードBのカバレッジ内の第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間を測定するように構成されている。測定は、時間値を与える。報告部は、タイマーに接続されている。報告部は、時間値をマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化するように構成されている。報告部は、第1のユーザ装置に関する補助測位情報データを取得するようにさらに構成されている。また、報告部は、補助測位情報データを表すために、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルを修正するようにも構成されている。制御シグナリング部は、報告部に接続されている。制御シグナリング部は、修正マルチシンボル時間報告シーケンスを報告するように構成されている。
第4の態様における、セルラー通信システムの測位ノードは、受信機、インタプリタ、および位置推定器を備える。受信機は、第1のユーザ装置に関するマルチシンボル時間報告シーケンスを受信するように構成されている。インタプリタは、受信機に接続されている。インタプリタは、マルチシンボル時間報告シーケンスを第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と解釈するように構成されている。インタプリタは、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルを、補助測位情報データと解釈するようにさらに構成されている。位置推定器は、インタプリタに接続されている。位置推定器は、マルチシンボル時間報告シーケンスと補助測位情報データとに基づいて、第1のユーザ装置の位置を推定するように構成されている。
本発明の1つの利点は、全体的なRNC構成に介入する必要なしに、ノードBで入手可能な測位を改善する可能性を有する情報を、測位ノードに送信して、そこで使用することができることである。性能の損失はなく、相互接続の問題は起こらない。RNC内およびRNC外の両方で行われる測位を扱うことが可能である。さらなる利点については、以下の詳細説明の様々な実施形態との関連で述べる。
本発明は、そのさらなる目的および利点とともに、添付の図面と一緒に以下の説明を参照することによって、最も良く理解することができるであろう。
RNC中心アーキテクチャにおける通信インタフェースの説明図である。 SAS中心アーキテクチャにおける通信インタフェースの説明図である。 RTT増強セルIDによる測位の説明図である。 SAS中心アーキテクチャにおけるRTT手順の図である。 psiカバレッジシステムにおけるノードBの略ブロック図である。 psiカバレッジシステムにおけるアップリンクシグナリングおよびダウンリンクシグナリングを示す図である。 psiカバレッジシステムにおけるRTT増強セルIDの状況を示す説明図である。 ノードBで入手可能な補助測位情報データを使用することができる場合の、psiカバレッジシステムにおけるRTT増強セルIDの状況を示す説明図である。 マルチシンボル時間報告シーケンスを修正する一実施形態の説明図である。 マルチシンボル時間報告シーケンスを修正する別の実施形態の説明図である。 測位方法の一実施形態のステップのフロー図である。 ノードBの一実施形態のブロック図である。 RNC内の測位ノードの一実施形態のブロック図である。 外部測位ノードの一実施形態のブロック図である。 ノードBを実施する一実施形態の図である。 測位ノードを実施する一実施形態の図である。
現在の通信システムの設計および構成は、大部分が様々な標準によって決定されている。標準は、様々なベンダからのノードを使用するときにも、複数のシステムを相互運用可能にするのに役立ち、システムをある程度後方互換性があるようにすることを目的としている。標準化の1つの欠点は、標準の変更を必要とする新しい着想を導入することがあまり容易ではないことである。
例えば、現在のWCDMA(登録商標)システムにおいては、RANは、測位アーキテクチャに関して様々な選択肢を備えている。これらは、3GPPによって標準化されており、制御プレーン測位アーキテクチャである。図1Aは、いわゆるRNC中心アーキテクチャを示す。
RAN4のRNC12は、このアーキテクチャにおいてほとんどの測位機能が位置しているノードである。この測位機能部分は、測位ノード30で示されている。RNC12は、CN30からIuインタフェースを介して測位要求を受信する。RNC12は、その要求に応えるためにどの測位方法を使用すべきかを決定し、ノードB10またはUE15に測定を行なうように命令する。RNC12は、Iubインタフェースを介してノードBと通信を行い、RNC12とUE15とは、ノードBをトランスペアレントに通って、RRCインタフェースを介して通信する。ノードB10は、例えば後で説明するRTT測定のような、ある種の位置関連測定を行う。UE15は、同様に後で説明するUE RxTx測定のような、ある種の位置関連測定を行う。これらの測定の結果は、標準インタフェースを介してRNC12に報告が返される。RNC12は、測定データを受信し、UE15の位置を計算する。CN30がその測位を要求した場合、結果は、CN30に返される。
図1Bは、WCDMA(登録商標)のRANに関する別の測位アーキテクチャを示す。このアーキテクチャは、いわゆるSAS中心アーキテクチャである。このアーキテクチャにおいては、測位機能のほとんどは、個別の測位ノード30、すなわち取り出されたSASノード31に引き継がれている。SASノード31は、標準Iupcインタフェースを介してRNCと通信する。RNC12は、測定測位報告中継ノードとして残される。そのほかの点では、機能は基本的に同じである。
これら両方のアーキテクチャにおいて、インタフェースは標準化されており、何の情報をどの形態で交換することができるかが規定されている。ほとんどのシステムにおいては、基地局とユーザ装置との間のシグナリングに関する無線信号伝播時間を利用する測位方法が利用可能である。例として、WCDMA(登録商標)においては、RTTのための実行手段が与えられている。このため、インタフェースは、その無線信号伝播時間を表すマルチシンボル時間報告シーケンスのシグナリングが可能になっている。WCDMA(登録商標)においては、ノードBとRNCとの間でIubインタフェースを介して、RTTを報告することが可能であり、SAS中心アーキテクチャの場合は、RTTは、Iupcインタフェースを介してSASに中継される。
幾つかの状況について後で検討するある種の状況においては、ノードBは、無線信号伝播時間を用いて行われ測位の精度を向上させるために使用しうる、UEに関する補助測位情報データを入手できることがある。しかし、標準は、典型的に、その補助測位情報データのシグナリングについては規定していない。これを解決する1つのやり方は、標準を修正することである。これは、上記のように時間のかかる手続きであり、後方互換性に問題を引き起こしかねず、高くつくプログラムの作り直しを必要としかねない。
一代替手法においては、利用可能な報告フィールドを、異なるように使用する必要がある。このような代替手法を使用する場合、RNCの構成の他のどの面にも影響を及ぼすべきではない。本発明では、この手法を使用している。時間値の報告は、不必要に高い精度で報告されていることが多いことを、発明者たちは確認した。そのような報告のビット/シンボルの一部を利用することによって、例えばRNCなどの中継ノードに気付かれずに、補助情報をノードBから測位ノードへ送信することができる。
補助測位情報の報告を可能にするために、独自仕様のシグナリングおよび既存のシグナリングの新しい使用を提示する。RTT測位が可能なWCDMA(登録商標)システムにおいては、Iubを介してRNCの測位ノードへ送信されるメッセージの中で、RTT測定報告のビットが、例えばUEと関連しているアンテナセクタなどを符号化するために使用される。SAS中心アーキテクチャにおいては、RTT測定報告のビットは、Iupcを介してRNCからSAS測位ノードへのメッセージの中で、例えばUEと関連しているアンテナセクタなどを符号化するためにさらに使用される。
以下の実施形態においては、単純化するために、基本モデルシステムとしてWCDMA(登録商標)システムおよびそのRTT測位に関する規定を利用する。アンテナセクタは、説明する実施形態において、補助測位情報データとして使用される。これらは、好ましい実施形態でもあり、これらの実施形態においては、利点が最も顕著であると考えられている。しかし、これらの着想は、このようなシステムに限定されない。また、無線信号伝播時間は、例えばアップリンク到達時間差測位などに関連して使用される、タイミングアドバンス測定または無線信号到達時間などの、他の種類の伝播時間測定値でもあってもよい。また、補助測位情報データは、ビーム形成データまたは隣接リストから推定されるデータなどの他の種類であってもよい。
本発明は、無線信号伝播時間のシグナリングが可能で、かつノードBにおいて入手可能な補助測位情報データを有する、ほとんどどの無線通信システムにおいても実施可能である。そのような無線通信システムの典型例は、psiカバレッジを利用するシステムである。このシステムにおいては、ULトラフィックは、異なるセクタごとに別のアンテナを用い、異なるアンテナごとにUL信号用の別の周波数を使用して運ばれるのに対して、DLトラフィックは、全てのアンテナに対して1つの周波数を使用して運ばれる。そのようなシステムにおいては、補助測位情報データは、第1のユーザ装置が位置しているアンテナセクタの識別表示を備えてもよい。これは、どのアンテナセクタがULトラフィックを受信するかを特定することによって行われる。
WCDMA(登録商標)標準においては、RTT応答報告は、マルチビット時間報告シーケンスである。しかし、他のシステムにおいては、無線信号伝播時間の時間値は、任意の種類のマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化することができ、そこでは、マルチシンボル時間報告シーケンスの異なる位置は、2を超える異なる値を取ってもよい。
以下に説明する本発明の実施形態の利点および可能性を十分に理解するためには、なるべくならWCDMA(登録商標)における現在の標準測位実行手段についての知識があるとよい。それ故、ここで次に、WCDMA(登録商標)測位方法を簡単に概観する。
現在のほとんど全てのセルラーシステムに普及している高精度測位方法は、アシストGPS(A−GPS)方法である。A−GPSは、全地球測位システム(GPS)の強化である。そこでは、セルラー通信システムに接続された端末のGPS受信機に、そのGPS端末受信機の性能を向上させる支援データが送信されると、例えばセルラー通信システムなどに取り付けられているGPS基準受信機が、その支援データを収集する。通常は、初期推定に付随する不確かさのある、端末の位置のおおよその初期推定を得るために、追加の支援データがセルラー通信システムから直接収集される。
A−GPSを実装しているWCDMA(登録商標)システムにおいては、RNCは、支援データを収集し、精度を向上し、UEに配信するノードとしての機能を果たす。CNは、RANAPインタフェースを介してUEの測位を要求する。それに応えて、RNCは、各種のA−GPS技術を使用してもよいが、これらの技術の全ては、セルラー通信システムのノードで扱われる支援データを当てにしている。RNCは、端末の専用A−GPS受信機ハードウェアで測位測定を行うように,UEに命令する。これらの受信機は、通常宇宙船と呼ばれる衛星からのGPS送信信号を検出する。
セルの精度で端末位置を特定するセルID測位方法は、WCDMA(登録商標)を含む大多数のセルラーシステムにおける重要な低価格の手法に相当する。この方法は、セルラーの電波到達範囲ではどこでも、即座に対応可能かつ利用可能である利点がある。
セルID方法の利点が大きいことから、利点を維持しながら、精度を向上させる試みが行われている。有利な手法は、ラウンドトリップ時間(RTT)すなわち端末と基地局との間を往復する伝達時間を評価して、セルID方法を増強することである。一緒に使用すると、基地局の周りの、楕円弧と呼ばれる中心部を切り取った環状帯部を定める。このRTT測位については、以下でさらに検討する。
RTT強化セルIDによる測位については、図2に概略的に示すことができる。この実施形態においては、3セクタアンテナ配置を説明する。ノードB10は、アンテナ11に接続されている。各アンテナは、約120度の扇形をカバーする。ノードBは、120度の環状扇形2からなる3つのセル1に関係している。ノードB10は、測位機能を有するRNC12に接続されている。ユーザ装置15は、ノードBのカバレッジ内にある。RNC12は、ユーザ装置がどのセル1に位置しているかを特定するために、ノードBにパスロス測定を行うよう命令する。次いで、RNCは、ユーザ装置15が位置しているセルにおいてRTT測定を行うようにノードB11に命令し、いわゆるRxTx時間を測定するようにユーザ装置15に命令する。これらの測定に基づき、アンテナとユーザ装置15との距離およびそれに関係している不確かさの程度を計算することができる。この距離およびその不確かさは、厚さが不確かさに相当する環状帯部に21に相当する。この情報をユーザ装置15がどのセルに位置しているかについての情報と組み合わせることによって、ユーザ装置15の位置を、斜線の領域で示されている環状孤帯部20に限定することができる。
RTT距離計算は、ノードBで行われるRTT測定値およびユーザ装置で行われるUE RxTxタイプ1測定値の、2つの測定値に依存する。
RTT測定値の精度は、1/2チップ(39m)であり、その分解能は、1/16チップ(5m)である。その範囲は、876.000〜2923.8750チップであり、IubおよびIurを介した報告値は0−32767である。ノードBにおけるRTT測定は、ダウンリンクWCDMA(登録商標)フレームの始まりと、それに対応するアップリンクフレームの受信との間の時間を測定する。
UE RxTxタイプ1測定は、ダウンリンクフレームの始まりの受信と対応するアップリンクフレームの始まりの送信との間のユーザ装置におけるレイテンシを測定する。測定値の精度は、1.5チップであり、その分解能は1チップである。範囲は、報告値に対応する768〜1280チップである。
測位アプリケーションにおいて、例えばWCDMA(登録商標)のRANのRNCなどが使用する測位方法は、予め定められた幾何学的図形の組の中の1つとして表される領域を用いて、端末が位置している領域を決定する。選択される幾何学的図形は、ほとんどの場合、測位方法に関係している。セルID方法は、例えば生来的にセルの延長部に相当する多角形を用いて端末の位置を報告するのに対して、ラウンドトリップ時間(RTT)測位方法は、生来的に楕円弧図形を利用する。特定された位置の報告を受けるエンドユーザは、適用された測位方法によって生成される位置フォーマットより、他の位置フォーマットを好むことがあるので、図形変換機能の必要性が生じる。一例として、緊急センタは、発信者の位置を所与の信頼水準の環状信頼領域として提示することを要求することがある。しかし、多くの測位方法からの出力は、たいてい、多角形、楕円、または環状孤のような他の図形である。さらに、提供される図形は、異なる信頼水準に相当することがある。
典型的なRTT測位方法は、セルラーシステムの各セルの延長部を描写するためにセル多角形を利用する。WCDMA(登録商標)多角形フォーマットは、3〜15の頂点の一覧からなり、各頂点は、符号化されたWGS84系の緯度および経度で表されている。線分で結ばれると、頂点は、セル境界を表すセル多角形を規定する。頂点間の線分には、例えば交差することが許容されないなどの、ある種の規則が適用される。
セル多角形は、セルレイアウトおよび地理情報を明らかにするカバレッジ計算ツールによって計算されてもよい。セル多角形が静的な描写であることを理解することは必須である。この意味は、報告されたセル多角形内に、端末が実際に位置している一定の確率があるということである。これは、信頼値として周知である。
セルIDによる位置をRTTデータで強化して、ユーザ装置の位置に対応する楕円弧を計算するために、セル多角形、アンテナ位置、RTT測定値、UE RxTxタイプ1測定値が使用される。この計算は、例えば楕円弧の狭角およびオフセット角の計算などを備える。その手順の詳細説明を付属書Aに示す。
図3は、SAS中心アーキテクチャのサービングRNCにおけるRTT測位手順の一例を示す。手順は、端末(UE)のソフトハンドオーバ中100から始まる。サービングRNCは、CNからIuインタフェースを介して位置報告制御(LRC)メッセージの中で測位要求102を受信する。サービングRNCは、そのメッセージを復号し104、QoS情報要素(IE)、すなわち応答時間、水平精度、および垂直精度を格納する。RTT測位は、要求されたQoSに基づいて選択されると想定している。サービングセルが特定され106、測位開始要求メッセージ108がSASノードに送信される。このメッセージには、通常、UE能力、CN要求QoSパラメータ、およびUTRANセル識別子を含む。SASは、選択されたセルIDに対応するセル多角形を取ってくる110。SASは、測位起動要求メッセージ112をRNCに伝達する。所望のRTT方法が、セルIDに設定されたIE選択測位方法によって伝達される。UEはソフトハンドオーバ中であるので、シングルレッグRTT測位に最善のセルは、アクティブセットの中のパスロスが最小のセルに決定される。従って、測定制御メッセージ114がUEに送信される。UEはCELL_DCH状態にあると想定されている。これが当てはまらない場合は、状態変更手順が適用される。UEは、アクティブセットの中のセルに対してパスロス測定を行い116、その結果を2つの測定報告メッセージ118の中で報告する。その中の2番目は、正しいフィルタリング時間を得るために使用される。次いで、RNCは、RTT測位に必要な2つの測定である、RRCを介して測定制御メッセージ120を使用するUE RxTx測定と、Iubを介して、場合によってはIurを介して中継される、専用測定開始要求メッセージ122を使用するRTT測定とを命令する。次いで、UEおよびノードBによって、測定124、126が行われる。結果は、それぞれ専用測定開始報告メッセージ128および測定報告メッセージ130の中で返される。RNCは、UEおよびノードBの測定値を編集して、測位起動応答メッセージ132をSASに送信する。SASは、位置計算134を進める。そのステップに続いて、楕円弧報告フォーマットの別の図形への変換が行われてもよい。次いで、SASは、取得したQoSを評価する。幾何学的領域として表される位置は、測位開始報告メッセージ136の中でRNCに返される。手順は、Iuを介してCNに対して、位置報告メッセージ138の中でその結果を返してから終了する。
RNC中心アーキテクチャの手順は、類似している。しかし、ここでは、測位動作はRNCの測位ノードで行われる。これが意味することは、RNCとSASとのシグナリングを省略することができるということである。
また、これらの基本手順は、本発明によるシステムにおいても利用することができる。ノードBの手順において、およびRNC内もしくはSAS内の測位ノードの手順において、内部に違いが生じる。しかし、このような状況から、RNCは、違いに少しも気付かない。この意味するところは、中心的なRNCの修正を行う必要がないということである。これは、本発明が既存のRNCで動作するので、本発明の実施を促進することになる。さらに、マルチベンダの状況においても相互運用性の問題がない。
本手法は、より一般的なシステムに適用することができるけれども、発想の原点は、いわゆるpsiカバレッジシステムにおける測位で生じる問題を解決するために考案されたものである。それ故、ここで、典型的なpsiカバレッジシステムの一例について、簡潔に紹介する。資本支出(CAPEX)を減らし、かつ無線能力の利用を最大にするために、ただ1つの無線ユニットが使用され、そのDL信号は、3つのアンテナに分けられる。これについて、図4に概略的に示す。DLについて見ると、psiカバレッジ局22は、基本的に、3セクタ機能の全部ではないが一部が削除されているオムニノードB10である。psiカバレッジ局22は、3セクタアンテナ11のそれぞれに対して、同じ搬送波、同じスクランブルコード、および1/3の送信電力を使用する。非常にコストが安く、カバレッジがよいことを目的にしている。psiカバレッジノードB19は、単一無線構成のカバレッジを高め、限られた数のWCDMA(登録商標)加入者に対してGSM(登録商標)と同じカバレッジを提供することを可能にする。psiカバレッジは、単一の無線ノードBが3つの標準交差偏波セクタアンテナ11に接続されるときに、典型的に使用される。接続は、通常、特別に設計された3方向分岐結合器13を介して行われる。
性能を維持するために、UL信号は、複数のアンテナ11のブランチで受信され、分岐結合器13での損失をオフセットするような復号を可能にするソフトウェア機能を用いて、1つの無線に合成される。また、ソフトウェア機能は、異なるアンテナ11から来て合成される信号間の干渉も軽減する。ULトラフィックに関して、各アンテナ11と分岐結合器13との間に1つの塔頂周波数シフト増幅器(TMF)14が設置されている。これは、通常の3セクタ構成に匹敵するUL感度に加えて、オムニ構成に比べてアップリンク容量を増加させる結果になる。言い換えると、psiカバレッジのULは、各TMFにおける受信信号の周波数シフトにより、単純な3アンテナ分岐オムニのサイトと比べると5dBの利得を有する。
また、psiカバレッジシステムの動作は、図5の線図に示すように、シグナリング周波数空間で示されてもよい。DLにおいては、上の図に示すように、3つのアンテナからの信号が同じ搬送波およびスクランブルコードを共用する。しかし、ULにおいては、下の図に示すように、信号は周波数分離され、個別信号として取り扱われてもよい。
従って、psiカバレッジは、DLおよびULを1つのオムニセクタセルにマッピングするので、RNCは、その構成を単一の大容量大カバレッジのオムニセクタセルと見なす。これは、他のRAN機能の正常な動作を可能にするが、RNCにおいて、オムニセクタセルごとに唯一のRTT測定値および唯一のセル多角形が構成されるので、測位能力を制限する。これについては、図6Aに示す。RNC12は、psiカバレッジシステムを単一セルと受け取り、先行技術のRTT強化セルID測位は、完全な360度環状リングに相当する測位領域をもたらす。
図6Bは、ULの状況を示す。RNCは、依然としてpsiカバレッジシステムを単一セルとして扱っている。ノードBは、標準3セクタシステムと同様に、実際のところ、ユーザ装置15がどのセクタに位置しているかに気付いている。しかし、RNCはpsiカバレッジシステムを単一セルとして扱うように構成されているので、先行技術には、そのような情報を測位ノードに伝達する実行手段がない。ULのセクタ化した構成は、RNCおよびその他のノードには隠されている。これは、RNCおよびその他のノードが、psiカバレッジのノードBを一周する1つのセルに気付くに過ぎないことを暗示している。この意味は、セクタ情報はノードB内で入手可能ではあるが、測位に関しては失われ、この制約がないときより少なくとも3倍不正確になるということである。
psiカバレッジは、3セクタアンテナを利用する。もちろん、システムを他の任意数のアンテナを用いて構成することも可能である。一例は、Yカバレッジシステムである。Yカバレッジは、線状のカバレッジで十分である地域、すなわち幹線道路に沿った地域においてpsiカバレッジの概念を再使用したものとして、典型的に提示される。Yカバレッジは、単一のノードBが異なる方向を向いた2つのセクタアンテナに接続されるときに使用される。接続は、2つの特別に設計された2方向分岐結合器を介して行われる。YカバレッジのULは、各TMFにおける受信信号の周波数シフトにより、2アンテナ分岐カバレッジのサイトと比べると、3dBのUL利得を有する。
また、異なる種類のビーム形成戦略を利用するシステムにおいても、本着想を使用することが可能であろう。
本発明においては、ノードBにおいて入手可能な例えばアンテナセクタ情報などの補助測位情報データを、Iubインタフェースを介して、場合によってはIupcインタフェースも介して、測位ノードに伝達することを取り入れている。測位ノードにおいては、その情報は測位のために役立つ。そのようなシグナリングは、RNCの残りの機能に関してはトランスペアレントであることが好ましい。
RTT測位アルゴリズムの現場試験の結果から、測位の10%だけが8mより良い精度を有し、5%だけが4mより良い精度を有することがわかった。従って、RTT測位性能に関して、このレベルでの精度の低下は注目に値しない。上述のように、分解能は、チップの1/16である。1チップの一方向は3.84MHzにおいて78mに相当するので、チップの1/16は4mに相当する。RTT測定値は測位計算において2で割られるので、RTT測定値の最下位ビットに関係している距離は、2mである。結論は、2つの最下位ビットが誤っているか、または他のやり方で変更されている場合に、RTT測位の精度に大きな影響を及ぼさないということである。従って、1つの実行手段は、例えばpsiカバレッジのセクタ情報などの補助測位情報を符号化するために、最下位ビットを利用することである。これは、マルチベンダの状況においても問題が少しもないことを意味することにも留意されたい。これらのビットの変更によって持ち込まれる小さな不正確さの障害は、気付かれずに済む。
図7Aは、マルチシンボル時間報告シーケンス150を示す。これは、例えば、Iubおよび/またはIupcインタフェースを介して報告されたRTT測定報告値であってもよい。ユニット151は、最も一般的な場合において、例えば2進数、16進数、または10進数などで値を表す一般的なシンボルで構成することができる。典型的な場合においては、シンボルはバイナリビットである。3セクタアンテナ構成において特定のセクタを指定するには、2つのバイナリビットを必要とする。従って、マルチシンボル時間報告シーケンス150は、ノードBで作られるRTT測定値についての、例えば専用測定開始報告メッセージなどの時間値を表す。2つの最下位ビット(LSS)、またはこの例においては補助測位情報データを表す最下位ビット152を交換または修正しても、時間値の合計値は、ほんの小さな量しか変更されないので、最終のRTT評価における不確かさは、影響されない、少なくとも大きくは影響されない。マルチシンボル時間報告シーケンス150は、通常の手順に従って測位ノードに送信することができ、仲介ノードは、データの修正に全く気が付かない。次いで、受信ノードは、新しいやり方でマルチシンボル時間報告シーケンス150を解釈して、そこから重要な補助測位情報データを抽出することができる。
適切に規定するためには、補助測位情報データが、より多くのビットを必要とする場合がある。状況によっては、将来の拡張において3より多いセクタがpsiカバレッジで使用されてもよい。この場合、RTT測定報告においてセクタ情報を符号化するために2より多くのビットを使用する必要があってもよく、RTT測定の不正確さの増加という代償を払うことになる。3ビットを用いて8mの不正確さの増加という代償を払って、8セクタを報告することができ、4ビットを用いて16mの不正確さの増加という代償を払って、16セクタを符号化することができるなどである。半径方向の精度が悪くなるという代償を払って得ている、より良い半径分解能に関係している利得は、少なくとも5ビットに相当する精度の損失まで、またpsiカバレッジおよびYカバレッジ基地局が地域に合わせて作られている郊外および田舎の領域においては大幅にもっと多くのビットに相当する精度の損失まで、存続することが予想されている。一方、Yカバレッジシステムにおいては、1ビットだけが必要である。報告のために他のシンボルを利用するシステムにおいては、様々なアプリケーションに対して、修正シンボルの他の数が最適である。
一実施形態においては、Iubインタフェースを介したシグナリングは、以下に従って行われてもよい。2つの最下位ビットは、UE位置に関係しているpsiカバレッジセクタ情報の符号化のために、取られている。この特定の実施形態は、以下を使用する。
セクタA:RTT_LSB=0、RTT_LSB+1=0
セクタB:RTT_LSB=1、RTT_LSB+1=0
セクタC:RTT_LSB=0、RTT_LSB+1=1
もちろん、他の形態も可能である。この場合、そのように修正および符号化されたRTT測定値は、専用測定開始応答メッセージの一部として、Iubインタフェースを介して(場合によっては、Iurを介して中継され)、RNCの測位ノードに送信される。この場合、RNCの測位ノードは、情報を復号し、2つのLSBを次のように解釈する。
If(RTT_LSB=0)&(RTT_LSB+1=0)
psiCoverageSector=Sector A
Elseif(RTT_LSB=1)&(RTT_LSB+1=0)
psiCoverageSector=Sector B
Elseif(RTT:LSB=0)&(RTT_LSB+1=1)
psiCoverageSector=Sector C
End
RNCの測位ノードは、受信した符号化RTT測定値を、そのまま、またはLSB_0およびLSB_1をゼロに設定して使用してもよく、精度を大幅に悪くすることない。
別の実施形態においては、Iupcインタフェースを介したシグナリングを考慮する。開始点は、psiカバレッジからIub(Iur)を介して受信される符号化RTT測定値である。RNCは、上記の原則に従って修正されたUEおよびノードBの測定値を編集し、測位起動応答メッセージをSASに送信する。この場合、RTT測定値は、上記の原則に従って既に修正されている。次いで、SASは、情報を復号し、2つのLSBを次のように解釈する。
If(RTT_LSB=0)&(RTT_LSB+1=0)
psiCoverageSector=Sector A
Elseif(RTT_LSB=1)&(RTT_LSB+1=0)
psiCoverageSector=Sector B
Elseif(RTT:LSB=0)&(RTT_LSB+1=1)
psiCoverageSector=Sector C
End
SASは、受信した符号化RTT測定値を、そのまま、またはLSB_0およびLSB_1をゼロに設定して使用してもよく、精度を大幅に悪くすることない。
最下位シンボルが補助測位情報データを組み込むために使用すべき最もありそうな選択であるとしても、他の選択肢もある。例えば、ある領域においては、セルのカバレッジは、例えばRTTなどによって報告可能な最大範囲より、はるかに小さいことがある。この意味は、図7Bの例に見られる最上位シンボルMSS、または典型的な場合における最上位ビットは、常にゼロになるということである。最上位ビットが常にゼロであることに測位ノードが気付くように構成されている場合、これらのビットは、代わりに補助測位情報データの表示152を伝達するために使用されてもよい。
また、MSSと最後のLSSの両方のシンボルを用いて、上に提示した2つの手法の組み合わせも利用されてもよい。
図8は、測位方法の一実施形態のステップを示すフロー図である。フローは、破線230で示すように、2つの部分に分けることができる。上部は、セルラー通信システムにおいてノードBから測位データを報告するための方法である。下部は、セルラー通信システムにおいてユーザ装置の位置を推定するための方法である。全体のプロセスは、ステップ200から始まる。ノードBで行われるステップ210においては、基地局のカバレッジ内の第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間の測定が行われる。この測定は、時間値を与える。時間値は、ステップ212で、ノードBにおいてマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化される。ステップ214において、第1のユーザ装置に関する補助測位情報データがノードBで取得される。ステップ216において、補助測位情報データを表すために、ノードBでマルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルが修正される。ステップ218において、ノードBから修正マルチシンボル時間報告シーケンスが報告される。この報告は、通常、RNCの測位ノードまたは(通常RNCを介して)SASに報告される。
セルラー通信システムにおける第1のユーザ装置の位置を推定する方法においては、ステップ250において、測位ノードで第1のユーザ装置に関するマルチシンボル時間報告シーケンスが受信される。マルチシンボル時間報告シーケンスは、第1のユーザ装置が接続されているノードBによって、もともと提供されたものである。例えば測位ノードがSASである場合、マルチシンボル時間報告シーケンスはRNCで編集されてもよい。ステップ252において、マルチシンボル時間報告シーケンスは、測位ノードで、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と解釈され、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルは、補助測位情報データと解釈される。ステップ254において、測位ノードで第1のユーザ装置の位置が推定される。推定は、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と、補助測位情報データとに基づく。推定は、付属書Aに記載するように、楕円弧の狭角およびオフセット角の計算を備えるのが好ましい。
特定の実施形態においては、推定は、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間に基づいて、第1のユーザ装置の位置の計算と、計算された位置を補助測位情報データを用いて精度を向上することとを備える。この場合、楕円弧の狭角およびオフセット角の計算が、計算された位置の精度の向上の中に含まれることが好ましい。
伝達されたpsiカバレッジセクタ情報を使用するために、psiカバレッジセルまたはYカバレッジセルの全てのセクタに関して、多角形が構成されることが好ましい。これは、先行技術と類似の手法で、かつ上記のRTT測位方法位置計算の説明に従って行われる。
psiカバレッジセルまたはYカバレッジセルの各セクタに関して、1つの3〜15角の多角形が、通常、RNCの測位ノードで構成される。SAS中心の構成の場合においては、psiカバレッジセルまたはYカバレッジセルの各セクタに関して、1つの3〜15角の多角形が、通常、SASで構成される。この場合、セクタの多角形をRNCに構成させることも可能であることに留意されたい。次いで、RNCは、正しいセクタを選択し、測位起動応答メッセージを使用してセル多角形としてSASノードに報告する。この場合のシグナリングは、SASからの要求メッセージも含む必要があることに留意されたい。
位置計算は、psiカバレッジ基地局またはYカバレッジ基地局と関係しているセル多角形全体ではなく、UEに関係しているセクタの多角形が使用されることを除いて、先行技術に述べられているように行われる。
RTT測位を利用する好ましい実施形態においては、RxTxレイテンシ測定値を提供する必要がある。ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間は、例としてラウンドトリップ時間である。好ましくは、このような測定値の取り扱いは、先行技術の解決手段において見られるように行われてもよい。その場合、RNCまたはSASの測位ノードは、ユーザ装置に、RxTxレイテンシ測定を行い、そのRxTxレイテンシをRxTxレイテンシ報告の中で報告するように命令する。その命令は、通常、前述のようにRNCの決まった手順によって行われる。第1のユーザ装置からのRxTxレイテンシの表示を備えるRxTxレイテンシ報告が、測位ノードに行われる。代替実施形態においては、RxTxレイテンシ測定は、他の手段で、例えばCNからの測位命令に対する直接の反応として、命令されてもよい。RxTxレイテンシは、ユーザ装置からRNCに宛てられ、場合によってはSASに転送される報告以外の形態でも、提供することができる。RxTxレイテンシは、例えばSASが測位要求を通知される前に命令することができ、かつ例えばUE能力の一部として、例えば測位開始要求の中などに含むことができる。どのようにRxTxレイテンシが達成されるかとは無関係に、ユーザ装置の位置の推定は、さらにRxTxレイテンシに基づいている。
同様に、ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間の測定命令が、ノードBに送信されることが好ましい。この命令は、RNC経由で送信されてもよい。また、命令は、補助測位情報データを取得し、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と補助測位情報データとを、マルチシンボル時間報告シーケンスとして報告する命令も含んでもよい。補助測位情報データの取得命令は、例えばRTT命令をそのように解釈するようにノードBを構成することによって、暗示的なRTT測定命令であってもよい。
RTT測定を利用するアプリケーションにおいては、ノードBは、同様に必要な測定値を扱うように構成されることが好ましい。このため、ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間の測定命令を、測位ノードから受信する。それによって、命令を与えた測位ノードに、修正マルチシンボル時間報告シーケンスの報告が直接または間接に行われる。
図9は、ノードB10の一実施形態の略ブロック図を示す。ノードBは、タイマー16、報告部17、および制御シグナリング部18を備えている。タイマー16は、ノードBのカバレッジ内のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間を測定するように構成されている。この測定は、時間値を与える。特定の実施形態においては、測定はRTT測定である。報告部17は、タイマーに接続されている。報告部17は、時間値をマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化するように構成されている。このマルチシンボル時間報告シーケンスは、特定の実施形態においては、専用測定開始報告であってもよい。報告部17は、ユーザ装置に関する補助測位情報データを取得するようにさらに構成されている。報告部は、補助測位情報データを表わすために、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルを修正する。制御シグナリング部18は、報告部17に接続され、修正マルチシンボル時間報告シーケンスを報告するように構成されている。
特定の実施形態においては、ノードBは複数のアンテナにサービスを提供し、補助測位情報データは、第1のユーザ装置が位置しているアンテナセクタの識別表示を備えている。複数のアンテナは、ダウンリンクシグナリングに対しては、オムニアンテナとして一緒に動作する。
特定の実施形態においては、ノードBは、受信機19をさらに備え、この受信機19は、ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間の測定命令を、測位ノードから受信するように構成されている。この場合、制御シグナリング部18は、修正マルチシンボル時間報告シーケンスを当該測位ノードに報告するように構成されている。
図10Aは、セルラー通信システムの測位ノードの一実施形態の略ブロック図である。この実施形態においては、測位ノード30は、RNC12の中に含まれている。測位ノード30は、受信機32、インタプリタ34、および位置推定器36を備えている。受信機32は、ユーザ装置に関するマルチシンボル時間報告シーケンスを受信するように構成されている。特定の実施形態においては、マルチシンボル時間報告シーケンスは、RTT測定値に関係する。インタプリタ34は、受信機32に接続されている。インタプリタ34は、マルチシンボル時間報告シーケンスを、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と解釈するように構成されている。また、インタプリタ34は、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルを、補助測位情報データと解釈するようにも構成されている。位置推定器36は、インタプリタ34に接続されている。位置推定器36は、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と補助測位情報データとに基づいて、ユーザ装置の位置を推定するように構成されている。特定の実施形態においては、位置推定器34は、マルチシンボル時間報告シーケンスに基づいてユーザ装置の位置を計算し、そのように計算した位置を補助測位情報データを用いて精度を向上するように構成されている。
第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間がラウンドトリップ時間である実施形態においては、受信機32は、RxTxレイテンシ報告を取得するようにさらに構成されている。RxTxレイテンシ報告は、RxTxレイテンシ測定の表示を備えている。RxTxレイテンシ報告は、ユーザ装置から直接または間接に行われる。この実施形態においては、位置推定器36は、さらにRxTxレイテンシに基づいて、ユーザ装置の位置を推定するように構成されていることが好ましい。
特定の実施形態においては、測位ノード30は、送信機38をさらに備えている。送信機38は、ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間の測定命令を、ノードBに直接または間接に送信するように構成されている。また、命令は、補助測位情報データを取得し、ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間および補助測位情報データを、マルチシンボル時間報告シーケンスとして報告する命令も備える。
別の好ましい実施形態においては、送信機38は、RxTxレイテンシ測定を行うように、ユーザ装置に直接または間接に命令するように構成されている。また、命令は、RxTxレイテンシ報告の中でRxTxレイテンシを報告する命令も備えていることが好ましい。
特定の実施形態においては、セルラー通信システムは、複数のアンテナのそれぞれにサービスを提供する基地局を備える。この場合、補助測位情報データは、ユーザ装置が位置しているアンテナセクタの識別表示を備えることが好ましい。複数のアンテナは、ダウンリンクシグナリングに関しては、オムニアンテナとして一緒に動作する。
図10Bは、測位ノード30の別の実施形態を示す。この測位ノード30は、無線ネットワーク制御装置に接続されている個別ノードであり、例えばSASノードである。
一実施例として、図11Aは、ノードB10の一実施形態例を示すブロック図である。この実施形態は、例えばマイクロプロセッサなどのプロセッサ164、メモリ162、システムバス160、入力/出力(I/O)コントローラ168、およびI/Oバス166に基づいている。この実施形態においては、RNCからの命令および通信とユーザ装置からのシグナリングとは、I/Oコントローラ168で受信され、メモリ162に格納される。また、I/Oコントローラ168は、ユーザ装置への測定シグナリングの送出およびRNCへの報告も制御する。プロセッサ164は、ユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間の測定を行うソフトウェアコンポーネント170と、時間値をマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化するソフトウェアコンポーネント172と、第1のユーザ装置に関する補助測位情報データを取得するソフトウェアコンポーネント174と、補助測位情報データを表わすために、マルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルを修正するソフトウェアコンポーネント176と、修正マルチシンボル時間報告シーケンスを報告するソフトウェアコンポーネント178とを実行する。これらのソフトウェアコンポーネントは、メモリ162に格納されている。プロセッサ164は、システムバス160を介してメモリ162と通信する。ソフトウェアコンポーネント170は、図9の実施形態のブロック16の機能を実施してもよい。ソフトウェアコンポーネント172、174、および176は、図9の実施形態のブロック17の機能を実施してもよい。ソフトウェアコンポーネント178は、図9の実施形態のブロック18の機能を実施してもよい。
一実施例として、図11Bは、測位ノード30の実施形態例を示すブロック図である。この実施形態は、例えばマイクロプロセッサなどのプロセッサ165、メモリ163、システムバス161、入力/出力(I/O)コントローラ169、およびI/Oバス167に基づいている。この実施形態においては、CN、ノードB、およびRNC(SAS中心アーキテクチャの場合)との通信は、I/Oコントローラ169によって送受信され、適切なデータがメモリ163に格納されている。プロセッサ165は、当該ユーザ装置が接続されているノードBからユーザ装置に関するマルチシンボル時間報告シーケンスを受信するソフトウェアコンポーネント180と、マルチシンボル時間報告シーケンスをユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と解釈し、かつマルチシンボル時間報告シーケンスの少なくとも1つのシンボルを補助測位情報データと解釈するソフトウェアコンポーネント182と、第1のユーザ装置とのシグナリングに関する無線信号伝播時間と補助測位情報データとに基づいて、ユーザ装置の位置を推定するソフトウェアコンポーネント184とを実行する。これらのソフトウェアコンポーネントは、メモリ163に格納されている。プロセッサ165は、システムバス161を介してメモリ163と通信する。ソフトウェアコンポーネント180は、図10A〜Bの実施形態のブロック32の機能を実施してもよい。ソフトウェアコンポーネント182は、図10A〜Bの実施形態のブロック34の機能を実施してもよい。ソフトウェアコンポーネント184は、図10A〜Bの実施形態のブロック36の機能を実施してもよい。
上記の説明から、本発明の利点が大きいことが理解される。psiカバレッジシステムにおいては、本発明のない状況に比べて、少なくとも3倍良い精度のRTT測位機能が得られる。ビットの利用が妥当である場合、RTTの距離の特定において性能の損失はない。さらに、マルチベンダの状況においても相互運用の問題がない。解決手段は、RNC中心アーキテクチャとSAS中心アーキテクチャの両方に対応することができる。
上述の実施形態は、本発明の幾つかの説明例と理解されるものである。当業者は、種々の修正、組み合わせ、および変更が、本発明の範囲から逸脱することなく実施形態に行いうることを理解するであろう。特に、技術的に可能なところでは、他の構成において、様々な実施形態の様々な部分的な解決手段が組み合わされてもよい。しかしながら、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に規定されている。
<付属書A>
セルID測位を強化してユーザ装置の位置の計算を可能にすることについて、以下に説明を提示する。
セル多角形、アンテナ位置、RTT測定値、およびUE RxTx測定値を、まず復号する必要がある。この説明を行うとき、下付き文字encは、符号化量を意味する。設定されたアンテナ位置から始めると、そのアンテナの緯度θおよび経度φは、次により取得される。
Figure 2014519017
ここで、(sign(latitude)) encは、北半球では0であり、南半球では1に等しい。構成されたセル多角形の頂点の緯度θ および経度φ も、同様に取得される。すなわち、
Figure 2014519017
多角形の頂点の数はNで示される。RTT測定値RTTの復号は、次により取得される。
Figure 2014519017
chip=1/3840000 sは、チッピング時間である。測定の分解能は1/16チップであるので、16での割り算が続く。UE RxTxタイプ1の測定値RxTxの復号は、次の通りである。
Figure 2014519017
範囲の境界上の測定値が得られた場合は、測定は失敗と宣言され、RTT測位方法は終了する。
座標変換は次のように行われる。楕円弧フォーマットのオフセット角および狭角の計算は、デカルト地球接線座標系で行われる必要がある。従って、アンテナ位置およびセル多角形の緯度および経度は、原点がRBSアンテナの座標位置にあるその座標系に変換される。WGS84の測地緯度および測地経度から地球中心地球固定(ECEF)座標系への変換が、まず行われる。その座標は、下付き文字ECEFで示す。その後、下付き文字ETの付いた地球接線北(上)東座標系への変換が行われてもよい。
測地座標から地球中心地球固定(ECEF)デカルト座標への変換が後に続く。
Figure 2014519017
Figure 2014519017
(A7)〜(A14)において、aはWGS84の地球楕円の長軸であり、bは短軸であり、eは偏心率である。
多角形の頂点の座標は、今や、ノードBのアンテナを原点として、東軸と北軸を用いた地球接線座標系に変換されてもよい。幾何学的考察により、次の式がもたらされる。
Figure 2014519017
距離計算は次により行われる。この場合、楕円弧の内半径が計算されてもよい。RTTとUE RxTxタイプ1測定値との組み合わせの一方向公称精度は1チップであるので、内半径は、測定値より1/2チップ短い値に調整される。cが光の速度を示すとすると、内半径は次の通りである。
Figure 2014519017
測定誤差によって、マイナスの半径が発生することがある。そのような結果は、それらの値が閾値未満でない限り、ゼロに修正される。閾値未満の場合、測定失敗が宣言され、RTT測位方法は終了する。
標準においては、楕円弧の厚さの測定値ΔRETは入手できない。従って、この量は、設定可能不確かさ時間
Figure 2014519017
から計算され、現場試験の結果と、アップリンクとダウンリンクとの間のドリフトの上限とから決定される。RBSにおけるRTTの測定と、UEにおけるRxTxの測定とは、同期していない。従って、アップリンクとダウンリンクとの間の最大ドリフト率が掛けられたこれら2つの測定値間の時間差は、チップのドリフトの上限になる。最大ドリフト率は、1.25chip/sに仕様で定められている。2つの測定値間の時間差は、タイマTUEおよびTRTTのサンプリングによって、次のように取得されてもよい。
Figure 2014519017
楕円弧の計算すなわちセル多角形との統合は、次により行われる。ノードBのアンテナ中心点、内半径、および楕円弧の厚さが、今や計算されている。これは、ノードBの周りに360度延びる環状帯部で示される領域を定める。次いで、楕円弧の横方向延長を決定するオフセット角γETおよび狭角δETを計算し続ける。γETは、北から環状帯部がセル多角形と交差する点まで、時計方向に数えられた角であると定義される。δETは、オフセット角から環状帯部がセル多角形と交差するのを止める点まで、時計方向に数えられる。
γETおよびδETを計算するために、環状帯部内に試験点が均一に分布される。試験点の数は、2度角定量化に相当する180である。次に、各試験点に関しては、それがセル多角形の内部にあるかどうかがチェックされる。試験は、試験点から座標系の東軸に平行な無限点までの試験光線を利用する。試験は、内部の試験点に関して、試験光線が試験点から無限点に動くと、セル多角形を奇数回交差しなければならないということに基づいている。正式には、多角形がコンパクト(有限)であるという想定も必要である。多角形の境界との交差は、試験光線と隣接するセル多角形の2つの頂点間の線分との間の交点をチェックすることによって容易に決定される。以下に述べるアルゴリズムは、最初および最後の多角形の頂点が同じ(重複)であると想定している。このため、(A15)および(A16)は
Figure 2014519017
および
Figure 2014519017
で増強される。アルゴリズムを説明するために、水平光線y=y,x≧xとセル多角形のインデックスiとi+1の頂点間の線分との交点は、(存在する場合)次の式の解によって与えられる。
Figure 2014519017
試験点(xtest,ktest,k (k=1,...,180)で左辺を置き換えて、2つの制約を考慮すると、交点が存在する場合、この式の解は交点を与える。従って、頂点間の全ての線分に対してこの手順を繰り返すことにより、1つの固有の試験点に関して交点の数を数えることが可能になる。完全な手順は、次のアルゴリズムに要約されている。ここで、Iは試験点kに関する交点の数を示し、insideは、インデックスkの試験点がセル多角形の内部にある場合に真であるブールである。
Figure 2014519017
従って、アルゴリズム(A20)は、各試験点にセル多角形の内部または外部あるとの印をつける。次いで、探している角を見つけるために、セル多角形の外部にある隣接試験点の最大の組に関して検索を行う。この組を補って完全にするものは、楕円弧を規定する試験点の組を構成する。この手順は、環状帯部とセル多角形との間の1つを超える交点を有する場合を扱っていることに留意されたい。また、交点がない場合の特別な扱いもあり、この場合、360度の楕円弧になる。結果は、オフセット角ωoffsetおよび狭角ωincludedに要約される。
以下により符号化が行われる。
Figure 2014519017

Claims (36)

  1. セルラー通信システムのノードBから測位データを報告する方法であって、
    ノードBにおいて当該ノードBのカバレッジ内に位置する第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間の測定を実行して時間値を与えるステップと、
    前記ノードBにおいて前記時間値をマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化するステップと、
    前記ノードBにおいて前記第1ユーザ装置について補助的な測位情報データを取得するステップと、
    前記ノードBにおいて前記補助的な測位情報データを示すために前記マルチシンボル時間報告シーケンスのうち少なくとも1つのシンボルを修正するステップと、
    前記ノードBから前記修正されたマルチシンボル時間報告シーケンスを報告するステップと
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した前記無線信号の伝搬時間はラウンドトリップ時間であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記補助的な測位情報データは、前記第1ユーザ装置が位置しているアンテナセクタの識別情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記マルチシンボル時間報告シーケンスはマルチビットの時間報告シーケンスであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記修正するステップは、マルチシンボルのラウンドトリップ時間報告値の下位nシンボルを修正するステップであり、nはゼロよりも大きい整数であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記nは3以下であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記nは2以下であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記nは1であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 測位用ノードから、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間の測定の命令を受信するステップをさらに有し、
    前記修正されたマルチシンボル時間報告シーケンスを報告するステップは、前記測位ノードに対して実行されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
  10. セルラー通信システムにおいて第1ユーザ装置の位置を推定する方法であって、
    測位用ノードにおいて前記第1ユーザ装置についてのマルチシンボル時間報告シーケンスを、当該第1ユーザ装置が接続しているノードBから受信するステップと、
    前記測位用ノードにおいて前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間として、前記マルチシンボル時間報告シーケンスを解釈するとともに、前記マルチシンボル時間報告シーケンスのうち少なくとも1つのシンボルを補助的な測位情報データとして解釈するステップと、
    前記測位用ノードにおいて、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間と前記補助的な測位情報データとに基づいて前記第1ユーザ装置の位置を推定するステップと
    を有することを特徴とする方法。
  11. 前記推定するステップは、楕円弧の狭角およびオフセット角の計算を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記推定するステップは、
    前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間に基づいて前記第1ユーザ装置の位置を算出するステップと、
    前記補助的な測位情報データを用いることによって前記算出された位置を精緻化するステップと
    を有することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 前記精緻化するステップは、楕円弧の狭角およびオフセット角の計算を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間はラウンドトリップ時間であり、
    前記方法はさらに、
    前記測位用ノードにおいて、RxTx遅延を示す表現情報を含むRxTx遅延報告を前記第1ユーザ装置から取得するステップと
    を有し、
    前記第1ユーザ装置の位置を推定するステップは前記RxTx遅延に基づいて実行されることを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載の方法。
  15. RxTx遅延の測定を実行して前記RxTx遅延報告に含めて前記RxTx遅延を報告するよう前記第1ユーザ装置に命令するステップをさらに有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記補助的な測位情報データは、前記第1ユーザ装置が位置しているアンテナセクタの位置情報を含んでいることを特徴とする請求項10ないし15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記マルチシンボル時間報告シーケンスは、マルチビットの時間報告シーケンスであることを特徴とする請求項10ないし16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記解釈するステップは、前記マルチシンボル時間報告シーケンスにおける下位n個のシンボルを前記補助的な測位情報データとして解釈するステップを有し、前記nは0よりも大きいことを特徴とする請求項10ないし17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記nは3以下であることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記nは2以下であることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 前記nは1であることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間を測定し、前記補助的な測位情報データを取得し、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間と前記補助的な測位情報データとを前記マルチシンボル時間報告シーケンスとして報告するよう、命令を前記ノードBに送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項10ないし21のいずれか1項に記載の方法。
  23. セルラー通信システムのノードBであって、
    前記ノードBのカバレッジ内に位置している第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間を測定してタイマー値を与えるように構成されたタイマーと、
    前記タイマー部に接続され、前記タイマーの値をマルチシンボル時間報告シーケンスとして符号化し、前記第1ユーザ装置についての補助的な測位情報データを取得し、前記補助的な測位情報データを示すために前記マルチシンボル時間報告シーケンスのうち少なくとも1つのシンボルを修正するように構成された報告部と、
    前記報告部に接続され、前記修正されたマルチシンボル時間報告シーケンスを報告するように構成された制御シグナリング部と
    を有することを特徴とするノードB。
  24. 前記タイマーはラウンドトリップ時間を測定するように構成されており、前記タイマーの値はラウンドトリップ時間の値であることを特徴とする請求項23に記載のノードB。
  25. 前記ノードBは複数のアンテナを使用し、前記補助的な測位情報データは前記第1ユーザ装置が位置しているアンテナセクタの識別情報を含んでいることを特徴とする請求項23または24に記載のノードB。
  26. 前記複数のアンテナは、ダウンリンクのシグナリング用のオムニアンテナとしても使用されることを特徴とする請求項25に記載のノードB。
  27. 前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間の測定を実行するよう命令を測位用ノードから受信する受信機をさらに有し、
    前記制御シグナリング部は、前記マルチシンボル時間報告シーケンスを前記測位用ノードに報告するよう構成されていることを特徴とする請求項23ないし26のいずれか1項に記載のノードB。
  28. セルラー通信システムにおける測位用ノードであって、
    第1ユーザ装置についてのマルチシンボル時間報告シーケンスを受信するように構成された受信機と、
    前記受信機に接続され、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間として、前記マルチシンボル時間報告シーケンスを解釈するとともに、前記マルチシンボル時間報告シーケンスのうち少なくとも1つのシンボルを補助的な測位情報データとして解釈するように構成された解釈部と、
    前記解釈部に接続され、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間と前記補助的な測位情報データとに基づいて前記第1ユーザ装置の位置を推定するように構成された位置推定部と
    を有することを特徴とする測位用ノード。
  29. 前記位置推定部は、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間に基づいて前記第1ユーザ装置の位置を算出し、前記補助的な測位情報データを用いることによって前記算出された位置を精緻化するように構成されていることを特徴とする請求項28に記載の測位用ノード。
  30. 前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間はラウンドトリップ時間であり、
    前記受信機はさらに、RxTx遅延を示す表現情報を含むRxTx遅延報告を前記第1ユーザ装置から取得するように構成されており、
    前記位置推定部はさらに、前記RxTx遅延に基づいて前記第1ユーザ装置の位置を推定するように構成されていることを特徴とする請求項28または29に記載の測位用ノード。
  31. 前記第1ユーザ装置に対して、RxTx遅延の測定を実行してRxTx遅延報告に含めて前記RxTx遅延を報告するよう前記第1ユーザ装置に命令するように構成された送信機をさらに有することを特徴とする請求項30に記載の測位用ノード。
  32. 複数のアンテナのそれぞれを使用する複数の基地局をさらに有し、前記補助的な測位情報データは、前記第1ユーザ装置が位置しているアンテナセクタの識別情報を含むことを特徴とする請求項28ないし30のいずれか1項に記載の測位用ノード。
  33. 前記複数のアンテナは、ダウンリンクシグナリング用のオムニアンテナとしても使用されることを特徴とする請求項32に記載の測位用ノード。
  34. 前記測位用ノードは無線ネットワーク制御装置に搭載されていることを特徴とする請求項28ないし33のいずれか1項に記載の測位用ノード。
  35. 前記測位用ノードは分離されたノードであり、無線ネットワーク制御装置に接続されていることを特徴とする請求項28ないし33のいずれか1項に記載の測位用ノード。
  36. 前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間を測定し、前記補助的な測位情報データを取得し、前記第1ユーザ装置に対するシグナリングに関連した無線信号の伝搬時間と前記補助的な測位情報データとを前記マルチシンボル時間報告シーケンスとして報告するよう、命令を前記ノードBに送信するように構成された送信機をさらに有することを特徴とする請求項28ないし35のいずれか1項に記載の測位用ノード。
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